JP6354535B2 - 冗長化制御システムおよびその制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、稼働系と待機系の制御装置を含む冗長化制御システムに関する。
工場や各種プラント等の産業施設においては、各種操業を制御するために制御システムと呼ばれる通信システムが構築されることが多い。制御システムには、産業施設内に設置されたセンサからの監視データを収集し、その収集結果に応じて電動機等の駆動制御を行う制御装置が含まれている。このような制御装置としては、DCS(Distributed Control System:分散型制御システム或いは分散型制御装置)やプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)が用いられる。一般的なFA(Factory Automation)システムでは制御装置としてPLCが用いられることが多く、高信頼性を要求されるプラント設備では制御装置としてDCSが用いられることが多い。
この種の制御システムでは、制御装置等の故障に起因する操業停止を回避するために、制御装置の二重化および監視データのデータ伝送経路の二重化が行われることが一般的である。以下では、制御装置とデータ伝送経路の両方が二重化された制御システムのことを「冗長化制御システム」と呼ぶ。
図3は冗長化制御システムの構成例を示すブロック図である。この冗長化制御システムは、制御装置100Aおよび100Bと、ネットワーク300を介して制御装置100Aおよび100Bに各々接続されたIOマスタ200Aおよび200Bと、複数のIO400とを有する。ここで、複数のIO400は、センサのように制御装置による監視データの収集対象となる装置や電動機などの制御対象装置の集合体である。制御装置100Aは、ネットワーク300およびIOマスタ200Aを介して複数のIO400との間で監視データおよび制御データの授受を行うことが可能である。また、制御装置100Bは、ネットワーク300およびIOマスタ200Bを介して複数のIO400との間で監視データおよび制御データの授受を行うことが可能である。なお、以下では監視データおよび制御データをまとめてIOデータと総称する場合がある。
この冗長化制御システムにおいて、制御装置100AおよびIOマスタ200Aの組と、制御装置100BおよびIOマスタ200Bの組は、一方の組が稼働系となり、他方の組が待機系となる。稼働系の制御装置および待機系の制御装置の各々は、各々のIOマスタを介して監視データを収集し、収集した監視データ(或いは収集した監視データと過去の演算結果)を用いて機器制御のための制御データを求める演算を実行する。稼働系の制御装置は、演算により得られた制御データに基づいて複数のIO400の制御を行い、待機系の制御装置は、演算により得られた制御データを保持して稼働系の制御装置の停止に備える。そして、待機系の制御装置は、稼働系が停止するとき(或いは停止したとき)には、稼働系として動作し、機器制御を継続する。
また、図3に示す冗長化制御システムでは、制御装置100Aおよび100Bが等値化バス40を介して相互に接続されている。この等値化バス40は、制御装置100Aおよび100B間の通信を仲介する制御装置間通信手段である。制御装置100Aおよび100Bは、この等値化バス40を介した通信を行うことにより相互の状態を監視し、監視結果に基づいて稼働系と待機系の切り替え制御を行う。また、制御装置100Aおよび100Bは、この等値化バス40を利用して、監視データおよび制御データの等値化のための通信を行う。
ここで、等値化とは、稼働系の制御装置から待機系の制御装置に監視データおよび制御データを送り、待機系の制御装置が稼働系から受け取った監視データおよび制御データを保持する処理をいう。このような等値化を行うのは、待機系であった制御装置が稼働系に切り替わった場合に、事前に稼働系から受け取った監視データおよび制御データを利用して、IO400の制御を円滑に引き継ぐためである。
図4は図3の冗長化制御システムにおける制御装置100Aおよび100Bの機能構成を示すブロック図である。これらの制御装置100Aおよび100Bは、CPUと、CPUにより実行される制御プログラムを記憶するROMと、CPUによりワークエリアとして使用されるRAM等により各々構成されている。
図4に示すように、制御装置100Aおよび100Bは、アプリケーション実行機能部110と、等値化機能部120と、IOリフレッシュ機能部130とを含む。これらは、制御装置100Aおよび100BのCPUが制御プログラムを実行することにより実現される機能である。ここで、アプリケーション実行機能部110はタスク起動/監視機能部111を含む。また、等値化機能部120は、IOデータ等値化機能部121を含む。
また、図4に示すように、制御装置100Aおよび100Bは、IOデータ領域140と、出力データ送信領域150とを有する。これらはRAM内に設定された記憶領域である。
IOデータ領域140は、IOマスタを介して収集した監視データと、監視データから生成した制御データとからなるIOデータを記憶する領域である。上述した等値化は、このIOデータ領域140内のIOデータを対象として行われる。さらに詳述すると、稼働系の制御装置100Aでは、IOデータ領域140内のIOデータが読み出され、等値化バス40を介して待機系の制御装置100Bに送信される。そして、待機系の制御装置100Bでは、IOデータ領域140内のIOデータを稼働系の制御装置100Aから受け取ったIOデータに一致させる等値化が行われるのである。また、IOデータ領域140内のIOデータは、一定時間長のタクト周期毎に更新される。すなわち、制御装置100Aおよび100Bでは、タクト周期毎に、IOマスタを介して収集された監視データがIOデータ領域140に格納され、IOデータ領域140内の監視データから生成された制御データがIOデータ領域140に格納され、監視データおよび制御データからなるIOデータの等値化が行われるのである。
出力データ送信領域150は、IOデータ領域140のIOデータのうちIOマスタを介してIO400に送信するIOデータ(この場合、制御データ)を記憶する領域である。IOデータ領域140から出力データ送信領域150へのIOデータの転送もタクト周期毎に行われる。
図4に示す例では、制御装置100Aが稼働系、制御装置100Bが待機系となっている。稼働系の制御装置100Aにおいて、タスク起動/監視機能部111は、アプリケーション実行タスクを起動する(ステップS1)。このアプリケーション実行タスクは、IOデータ領域140内の監視データから制御データを生成し、IOデータ領域140に格納する制御アプリケーションを実行するタスクである。タスク起動/監視機能部111は、タクト周期毎にアプリケーション実行タスクの演算が完了したか否かを監視する(ステップS2)。そして、演算完了したタスクについては図5に示すタスク完了情報の完了フラグを立てる(ステップS3)。
IOデータ等値化機能部121は、タクト周期毎に、IOデータ領域140内のIOデータのうち等値化未了のIOデータ(この場合、等値化のために待機系の制御装置100Bに送っていないIOデータ)を取得し(ステップS4)、等値化バス40を通じて待機系の制御装置100Bへ転送する(ステップS5)。
IOリフレッシュ機能部130は、タクト周期毎に、タスク完了情報を参照し(ステップS6)、IOデータ領域140に格納されたIOデータのうち完了したタスクにより得られた制御データを出力データ送信領域150へ格納する(ステップS7)。この出力データ送信領域に格納された制御データはIOマスタ200Aを介してIO400に送信される。
一方、待機系の制御装置100Bにおいて、IOデータ等値化機能部121は、稼働系の制御装置100Aから転送されたIOデータをIOデータ領域140に展開することによりIOデータの等値化を行う(ステップS8)。そして、IOリフレッシュ機能部130は、制御装置100Bのタクト周期毎に、IOデータ領域140内の等値化されたIOデータを出力データ送信領域150へ格納する(ステップS9)。
図6はこの冗長化制御システムの動作例を示すタイムチャートである。この動作例において、稼働系の制御装置100Aのタスク起動/監視機能部111は、制御データを生成するアプリケーション実行タスクとして、稼働系の制御装置100Aのタクト周期Pa=Pa1、Pa2、…に同期した定周期でタスクTaを起動するとともに、イベントの発生をトリガとする非定周期のタスクTbを起動している。ここで、タスクTaはタスクTbよりも優先度が高い。そして、稼働系の制御装置100AのIOデータ等値化機能部121は、優先度の高いタスクTaの演算完了後に等値化処理を実行する。
タクト周期Pa1における等値化処理の実行タイミングでは、タスクTaが完了しており、このタスクTaの成果である制御データが反映されたIOデータTa_1がIOデータ領域140に格納されている。そこで、タクト周期Pa1の等値化処理では、このIOデータTa_1が等値化バス40を介して待機系の制御装置100Bに送信される。
タクト周期Pa1において、等値化処理の後、タスクTbの演算が完了すると、タスクTbの成果である制御データが反映されたIOデータTb_1がIOデータ領域140に格納される。従って、タクト周期Pa1の終了時、タスク起動/監視機能部111は、タスクTaおよびTbの両方の完了フラグがTRUEとなったタスク完了情報1を生成する。
タクト周期Pa2になると、IOリフレッシュ機能部130は、タクト周期Pa1のタスク完了情報1において、タスクTaおよびTbの両方の完了フラグがTRUEとなっていることから、IOデータ領域140内のIOデータTa_1およびTb_1を出力データ送信領域150に転送する。これによりIOデータTa_1およびTb_1(この場合、制御データ)がIOマスタ200Aを介してIO400に送信される。
一方、待機系の制御装置100Bは、タクト周期Pb=Pb1、Pb2、…に同期して動作している。この待機系の制御装置100Bのタクト周期Pbは、稼働系の制御装置100Aのタクト周期Paと同じ周期長を有する。
タクト周期Pa1において稼働系の制御装置100Aから送信されたIOデータTa_1は、待機系の制御装置100BのIOデータ等値化機能部121によってIOデータ領域140に格納される。そして、タクト周期Pb1において、制御装置100BのIOリフレッシュ機能部130は、このIOデータ領域140内のIOデータTa_1を出力データ送信領域150に転送する。この場合、制御装置100Bは待機系であるので、この制御装置100Bの出力データ送信領域150に転送されたIOデータTa_1は、IO400に送信されない。
次にタクト周期Pa2において、稼働系の制御装置100Aでは、タクト周期Pa1と同様、定周期のタスクTaと、イベント発生により起動されるタスクTbが実行される。そして、タスクTaの演算完了後に等値化処理が実行される。
このタクト周期Pa2の等値化処理の実行タイミングにおいて、IOデータ領域140には、先のタクト周期Pa1において完了したタスクTbの成果を反映したIOデータTb_1とタクト周期Pa2において完了したタスクTaの成果を反映したIOデータTa_2が格納されている。そこで、稼働系の制御装置100AのIOデータ等値化機能部121は、このIOデータTa_2およびTb_1を等値化バス40を介して待機系の制御装置100Bに送信する。
このように従来の冗長化制御システムでは、タクト周期毎に当該タクト周期において実行したタスクの成果を反映したIOデータの等値化が行われるとともに、演算の完了したタスクにより得られたIOデータが制御対象装置であるIOに送信される。
このような冗長化制御システムおよび等値化に関する従来技術の一例としては特許文献1に開示の技術が挙げられる。
特開平6−214816号公報
ところで、上述した従来の冗長化制御システムでは、各タクト周期において、演算の完了したタスクにより得られたIOデータが稼働系の制御装置から制御対象装置であるIOに送信される一方、演算が完了していないタスクの影響を受けたIOデータを用いた等値化が行われる。このため、従来の冗長化制御システムは、稼働系/待機系の切り替え前後において制御対象装置に送られるIOデータ(この場合、制御データ)の一義性が失われる場合があるという問題があった。ここで、一義性が失われるとは、稼働系/待機系の切り替え前後において、制御対象装置に送られる制御データが同じ制御内容に対応したものでなくなること(例えば不連続になること)を意味する。
以下、図6を参照し、この問題について具体的に説明する。図6に示す例では、タクト周期Pa2が終了する時点において、タスクTbの演算が完了していない。このため、タクト周期Pa2の終了時、不完全な内容の制御データを反映したIOデータTb_1’がIOデータ領域140に格納された状態になる。そこで、タクト周期Pa2の終了時、タスク起動/監視機能部111は、タスクTaの完了フラグがTRUE、タスクTbの完了フラグがFALSEとなったタスク完了情報2を生成する。
タクト周期Pa3になると、IOリフレッシュ機能部130は、タクト周期Pa2のタスク完了情報2において、タスクTaの完了フラグがTRUE、タスクTbの完了フラグがFALSEとなっていることから、IOデータ領域140内のIOデータTa_2のみを出力データ送信領域150に転送する。これによりIOデータTa_2および前タクト周期Pa2において送ったIOデータTb_1がIOマスタ200Aを介してIO400に送信される。
タクト周期Pa3では、定周期のタスクTaが実行され、その成果を反映したIOデータTa_3が格納される。このタスクTaの完了後、タクト周期Pa2において完了しなかったタスクTbが再開され、本来ならばタクト周期Pa2において完了すべきタスクTbが完了する。そして、この途中から再開されたタスクTbの成果を反映したIOデータTb_2’がIOデータ領域140に格納される。
その後、等値化処理の実行タイミングにおいて、IOデータ領域140には、タクト周期Pa3において完了したタスクTaの成果を反映したIOデータTa_3と、タクト周期Pa3において再開したタスクTbの成果を反映したIOデータTb_2’が格納されている。そこで、IOデータ等値化機能部121は、このIOデータTa_3およびTb_2’を等値化バス40を介して待機系の制御装置100Bに送信する。
タクト周期Pa3では、等値化処理の後、イベント起動によるタスクTbが実行される。そして、タスクTbの演算が完了し、その成果を反映したIOデータTb_2がIOデータ領域140に格納される。そこで、タクト周期Pa3の終了時、タスク起動/監視機能部111は、タスクTaおよびTbの完了フラグの両方がTRUEとなったタスク完了情報3を生成する。このため、タクト周期Pa4の開始時、IOリフレッシュ機能部130は、IOデータ領域140内のIOデータTa_3およびTb_2を出力データ送信領域150に転送する。
図6に示す例では、タクト周期Pa3の終了タイミングにおいて稼働系/待機系の切り替えが行われており、タクト周期Pa4以降、制御装置100Aは待機系となり、タクト周期Pb3以降、制御装置100Bは、稼働系として動作する。
上述したように、稼働系/待機系の切り替えが行われる前のタクト周期Pa3では、IOデータTa_3およびTb_2’が制御装置100Aから制御装置100Bに送られ、制御装置100BのIOデータ領域140に格納される。
タクト周期Pb3において、稼働系となった制御装置100BのIOリフレッシュ機能部130は、IOデータ領域140内のIOデータTa_3およびTb_2’を出力データ送信領域150に転送する。これによりIOデータTa_3およびTb_2’がIOマスタ200Bを介してIO400に送信される。
仮に稼働系/待機系の切り替えが行われなかったとした場合、タクト周期Pa3においてIOデータTa_2およびTb_1がIO400に送られた後、タクト周期Pa4においてIOデータTa_3およびTb_2がIO400に送られたはずである。しかしながら、稼働系/待機系の切り替えが行われた結果、タクト周期Pa3においてIOデータTa_2およびTb_1がIO400に送られた後、タクト周期Pb3においてIOデータTa_3およびTb_2’がIO400に送られる。ここで、IOデータTb_2’は、途中から再開されたタスクTbにより得られたデータであり、本来送られるべきであったIOデータTb_2とは内容が異なる。
このように従来の冗長化制御システムは、稼働系/待機系の切り替え前後において、制御対象装置に送られる制御データの一義性を保証できない場合があるという問題があった。
この発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、稼働系/待機系の切り替え前後において制御対象装置に送られる制御データの一義性を保証することができる冗長化制御システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は、制御装置間通信手段を介して相互に接続され、一方が稼働系、他方が待機系となる2台の制御装置を有し、稼働系の制御装置が1または複数の機器から入力データを収集し、該入力データに基づいて前記複数の機器に対する出力データを生成する冗長化制御システムにおいて、前記稼働系の制御装置は、タクト周期毎に、収集した入力データに基づいて出力データを生成するタスクを実行し、当該入力データおよび当該出力データと、前記タスクの演算が完了したか否かを示すタスク完了情報を前記制御装置間通信手段を介して前記待機系の制御装置に送信し、さらに演算が完了したタスクにより得られた出力データを前記複数の機器に送信し、前記待機系の制御装置は、前記制御装置間通信手段を介して受け取った入力データおよび出力データを自身の入力データおよび出力データとして保持する等値化を行い、前記等値化により保持した入力データおよび出力データのうち前記制御装置間通信手段を介して受け取ったタスク完了情報が演算の完了を示すタスクにより得られた出力データのみを前記1または複数の機器への送信対象として保持することを特徴とする冗長化制御システムを提供する。
この発明によれば、待機系の制御装置では、等値化により保持した入力データおよび出力データのうち制御装置間通信手段を介して受け取ったタスク完了情報が演算の完了を示すタスクにより得られた出力データのみが1または複数の機器への送信対象として保持される。従って、待機系の制御装置が稼働系に切り替わった場合において、待機系である期間に送信対象として保持された出力データが1または複数の機器に送信される場合に、1または複数の機器に送られる出力データの一義性を保証することができる。
この発明の一実施形態である冗長化制御システムの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 同冗長化制御システムの動作例を示すタイムチャートである。 従来の冗長化制御システムの構成例を示すブロック図である。 同冗長化制御システムの機能構成を示すブロック図である。 同冗長化制御システムにおいて発生するタスク完了情報の内容を示す図である。 同冗長化制御システムの動作例を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1はこの発明の一実施形態である冗長化制御システムの制御装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態による冗長化制御システムは、図1に示す制御装置101Aおよび101Bを有する。この制御装置101Aおよび101Bは、前掲図4の制御装置100Aおよび100Bの等値化機能部120およびIOリフレッシュ機能部130を等値化機能部120aおよびIOリフレッシュ機能部130aに置き換えた構成となっている。他の構成要素については、前掲図4に示された各構成要素と同様である。従って、図1において前掲図4に示された構成要素と対応する構成要素には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
制御装置101Aおよび101Bにおいて、等値化機能部120aには、前掲図4のIOデータ等値化機能部121に加えて、タスク完了情報取得/展開機能部122が設けられている。稼働系である制御装置101Aのタスク完了情報取得/展開機能部122は、あるタクト周期Paの終了時、そのタクト周期Paに対応したタクト完了情報を等値化バス40を介して待機系の制御装置101Bに送信する。待機系の制御装置101Bのタスク完了情報取得/展開機能部122は、稼働系の制御装置101Aのタスク完了情報取得/展開機能部122から受け取ったタクト完了情報を所定の記憶エリアに展開し(ステップS11)、IOリフレッシュ機能部130aに引き渡す。
稼働系の制御装置101AのIOリフレッシュ機能部130aの処理内容は前掲図4のものと同様である。待機系の制御装置101BのIOリフレッシュ機能部130aの処理内容は前掲図4のものと異なる。前掲図4において、待機系の制御装置101BのIOリフレッシュ機能部130aは、タクト周期Pbの開始時、IOデータ領域140内のIOデータを無条件で出力データ送信領域150に転送した。これに対し、本実施形態におけるIOリフレッシュ機能部130aは、タクト周期Pbの開始時、タスク完了情報取得/展開機能部122を介して稼働系の制御装置101Aから受け取ったタスク完了情報を参照し(ステップS10)、IOデータ領域140内のIOデータから演算の完了していないタスクの影響を受けたIOデータ(例えば途中から再開されたタスクにより得られたIOデータ)を除外し、演算の完了したタスクにより得られたIOデータのみを出力データ送信領域150に転送する。
図2は本実施形態による冗長化制御システムの動作例を示すタイムチャートである。この動作例において、稼働系の制御装置101Aの動作は、タスク完了情報取得/展開機能部122がタスク完了情報を待機系の制御装置101Bに送信する点を除けば、前掲図6の動作例と同様である。
本実施形態において、待機系の制御装置101BのIOリフレッシュ機能部130aは、上述した通り、稼働系の制御装置101Aから受け取ったタスク完了情報を参照して、IOデータ領域140から出力データ送信領域150へ転送するIOデータを選択する。この点において、待機系の制御装置101Bの動作は前掲図6のものと異なったものとなる。
図2に示す動作例において、タクト周期Pa2では、タスクTaの演算は完了したが、タスクTbの演算は完了しなかったため、タスクTaの完了フラグがTRUE、タスクTbの完了フラグがFALSEであるタスク完了情報2が待機系の制御装置101Bに送られる。
ここで、タクト周期Pa2におけるタスクTbの演算が完了しなかった場合、その後のタクト周期Pa3においてタスクTbの残りの演算が行われ、その演算の成果を反映したIOデータTb_2’が等値化処理により待機系の制御装置101Bに送られ、IOデータ領域140に格納される。
しかしながら、本実施形態において、待機系の制御装置101BのIOリフレッシュ機能部130aは、稼働系のタクト周期Pa2のタスクの成果であるIOデータをIOデータ領域140から出力データ送信領域150に転送すべきか否かを判断するに当たって、稼働系から受け取ったタクト周期Pa2のタスク完了情報2を参照する。そして、タクト周期Pa2のタスク完了情報2においてタスクTaの完了フラグはTRUEであるが、タスクTbの完了フラグはFALSEになっている。従って、タクト周期Pa2の直後のタクト周期Pa3では、タクト周期Pa2において完了しなかったタスクTbを再開するはずである。従って、タクト周期Pa3のタスクTbの成果を反映したIOデータTb_2’は、タクト周期Pa2において完了しなかったタスクTbの影響を受けた不完全なIOデータであると考えられる。そこで、タクト周期Pa3の終了時、待機系のIOリフレッシュ機能部130aは、IOデータ領域140内のIOデータのうちタスクTbの成果であるIOデータTb_2’は除外し、タスクTaの成果であるIOデータTa_3のみを出力データ送信領域150に転送する。タクト周期Pa3の終了後、待機系の制御装置101Bが稼働系になると、制御装置101Bの出力データ送信領域150に転送されたIOデータTa_3は、IO400に送信される。
以上のように本実施形態によれば、稼働系ではタクト周期毎にIOデータを更新するタスクが実行され、タスクの成果を反映したIOデータとタスクの演算が完了したか否かを示すタスク完了情報が待機系の制御装置に送られる。また、稼働系の制御装置では、演算の完了したタスクにより得られたIOデータがIOに送られる。一方、待機系の制御装置では、稼働系から受け取ったIOデータを用いた等値化が行われるとともに、稼働系から受け取ったIOデータのうち、タスク完了情報が演算の完了を示しているタスクにより得られたIOデータのみを選択し、IOへの送信対象として保持する。従って、稼働系/待機系切り替えが行われ、待機系から稼働系になった制御装置が出力対象として保持したIOデータをIOに送信した場合、演算の完了していないタスクの影響を受けたIOデータがIOに送信されるのを回避することができる。従って、本実施形態によれば、稼働系/待機系の切り替え前後においてIOに送られるIOデータの一義性を保証することができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば上記実施形態において稼働系の制御装置は、タクト周期毎に優先度の異なる複数種類のタスクを実行した。しかし、この発明は、稼働系の制御装置がタクト周期毎に1種類のタスクを実行するような冗長化制御システムにも勿論適用可能である。また、上記実施形態において、最も優先度の高いタスクは定周期で起動されるタスクであったが、最も優先度の高いタスクとして、イベント起動によるタスクを実行してもよい。
101A,101B…制御装置、110…アプリケーション実行機能部、120a…等値化機能部、121…IOデータ等値化機能部、122…タスク完了情報取得/展開機能部、130a…IOリフレッシュ機能部、140…IOデータ領域、150…出力データ送信領域、40…等値化バス。

Claims (3)

  1. 制御装置間通信手段を介して相互に接続され、一方が稼働系、他方が待機系となる2台の制御装置を有し、稼働系の制御装置が1または複数の機器から入力データを収集し、該入力データに基づいて前記複数の機器に対する出力データを生成する冗長化制御システムにおいて、
    前記稼働系の制御装置は、タクト周期毎に、収集した入力データに基づいて出力データを生成するタスクを実行し、当該入力データおよび当該出力データと、前記タスクの演算が完了したか否かを示すタスク完了情報を前記制御装置間通信手段を介して前記待機系の制御装置に送信し、さらに演算が完了したタスクにより得られた出力データを前記複数の機器に送信し、
    前記待機系の制御装置は、前記制御装置間通信手段を介して受け取った入力データおよび出力データを自身の入力データおよび出力データとして保持する等値化を行い、前記等値化により保持した入力データおよび出力データのうち前記制御装置間通信手段を介して受け取ったタスク完了情報が演算の完了を示すタスクにより得られた出力データのみを前記複数の機器への送信対象として保持することを特徴とする冗長化制御システム。
  2. 前記稼働系の制御装置は、優先度の異なる複数種類のタスクを実行し、あるタスクの実行により当該タスクより優先度の低いタスクの実行を中断した場合には、当該タスクの実行完了後に中断したタスクの実行を再開することを特徴とする請求項1に記載の冗長化制御システム。
  3. 制御装置間通信手段を介して接続された他の制御装置とともに冗長化制御システムを構成する制御装置において、
    自装置が稼働系、前記他の制御装置が待機系である場合に、タクト周期毎に、1または複数の機器から収集した入力データに基づいて前記1または複数の機器に対する出力データを生成するタスクを実行し、当該入力データおよび当該出力データと、前記タスクの演算が完了したか否かを示すタスク完了情報を前記制御装置間通信手段を介して前記他の制御装置に送信し、さらに演算が完了したタスクにより得られた出力データを前記1または複数の機器に送信し、
    前記他の制御装置が稼働系、自装置が待機系である場合に、前記制御装置間通信手段を介して受け取った入力データおよび出力データを自身の入力データおよび出力データとして保持する等値化を行い、前記等値化により保持した入力データおよび出力データのうち前記制御装置間通信手段を介して受け取ったタスク完了情報が演算の完了を示すタスクにより得られた出力データのみを前記1または複数の機器への送信対象として保持することを特徴とする制御装置。
JP2014232805A 2014-11-17 2014-11-17 冗長化制御システムおよびその制御装置 Active JP6354535B2 (ja)

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