JP6353350B2 - 継手位置検査装置及び継手位置検査方法 - Google Patents

継手位置検査装置及び継手位置検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、埋設管における工事対象部位の露出管部に、例えば、仕切弁や管端閉鎖部材等の不平均力発生源となる流体機材を設置する際、その工事対象部位よりも上流側に設置されている継手の離脱防止対策を判断するための検査技術に関する。
埋設管に仕切弁等の不平均力発生源となる流体機材を設置する場合、一般的には、流体機材の設置工事に必要な領域を掘削し、この掘削によって形成された作業用ピット内の露出管部に対して流体機材の設置工事を不断流状態で行うことになる。
不平均力発生源となる流体機材が設置されると、流体圧によって発生した不平均力が上流側に設置されている継手に離脱力として作用する。
このとき、工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における上流側の継手までの埋設長さ、つまり、埋設管部と土との間での摩擦力(土被り摩擦力)等によって期待できる上流側の継手までの実拘束長さが、上流側の継手での不平均力による離脱移動を阻止することが可能な設定拘束長さ以上である場合には、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止する防護対策は不必要となる。
しかし、上流側の継手までの実拘束長さが設定拘束長さよりも短い場合には、流体圧によって発生した不平均力に対抗して保持するための土被り摩擦力等による拘束力が不足するため、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止するためのコンクリート防護工や離脱防止金具の取付け工事等の防護対策を講じる必要がある。
そのため、工事対象部位よりも上流側の継手の位置を正確に知る必要があるが、工事資料を見ても、今回の工事対処部位の上流側のいずれの位置に継手が存在するのかの正確な情報が得られないときもある。
この場合、従来では、工事対象領域に隣接する上流側の土壌を埋設管に沿って設定拘束長さ範囲で掘削し、上流側の継手の存在を確認する調査方法を採用している(記載すべき先行技術文献情報がない)。
従来の調査方法では、工事対象領域に隣接する上流側の土壌を埋設管に沿って設定拘束長さ範囲で掘削し、その掘削された設定拘束長さ範囲内の露出管部に上流側の継手が存在するか否かを確認する。
そして、掘削された設定拘束長さ範囲内の露出管部に上流側の継手が存在する場合には、コンクリート防護工等の防護対策を講じる。
しかし、調査のために掘削された設定拘束長さ範囲内の露出管部に上流側の継手が存在しない場合には、掘削と埋め戻しのための余分な工事を行う必要が生じるため、工事期間が増加するとともに、工事費の高騰化を招来する問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、工事対象部位よりも上流側の設定拘束長さ範囲内に継手が存在するか否かを能率良く確認して、上流側の継手に対する防護対策の有無を含めた対応を工事期間及び工事費の低減化を図りながら合理的に実施することのできる継手位置検査装置及び継手位置検査方法を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、継手位置検査装置であって、埋設管における工事対象部位の露出管部に対する設定位置で固定配置可能なホルダーに、前記埋設管における前記工事対象部位よりも上流側に配設されている継手に対して当接可能な向き姿勢で土中に進行して、前記工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における設定拘束長さ範囲内に前記継手が存在するか否かを検出するための土中進行体が装備されている点にある。
上記構成によれば、埋設管における工事対象部位よりも上流側の設定拘束長さ範囲内に継手が存在するか否かを確認するにあたって、工事対象部位の露出管部に対する設定位置にホルダーを固定配置し、このホルダーに装備されている土中進行体を、工事対象部位よりも上流側に配設されている継手に対して当接可能な向き姿勢で土中に進行操作する。
この土中進行体の土中進行操作に伴って、当該土中進行体の先端部が上流側の継手に当接すると、その当接時の急激な抵抗増大によって設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在することを検知することができる。
そして、土中進行体が設定拘束長さ範囲の終端に到達するまでに上流側の継手の存在が確認された場合には、流体圧によって発生した不平均力に対抗して保持するための土被り摩擦力等による拘束力が不足するため、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止するためのコンクリート防護工等の防護対策を講じる必要がある。このとき、上流側の継手までの実埋設長さ、つまり、土被り摩擦力等によって期待できる上流側の継手までの実拘束長さを実測することができるので、その実拘束長さから判明した不足の拘束力に対する防護対策を講じるだけで済む。
また、土中進行体を設定拘束長さ範囲の終端位置にまで進行させても、土中進行体の土中進行抵抗が設定された土中進行時の一般的な所定範囲内である場合には、設定拘束長さ範囲内に上流側の継手が存在しないと判断する。
この場合には、工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における上流側の継手までの埋設長さ、つまり、土被り摩擦力等によって期待できる継手までの実拘束長さが、上流側の継手での不平均力による離脱移動を阻止することが可能な設定拘束長さ以上であるため、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止するための防護対策は不要であると判断し、本来の工事に移行することができる。
したがって、工事対象部位よりも上流側の土壌を掘削することなく設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在するか否かを能率良く確認することができるとともに、土中進行体の土中進行操作過程で上流側の継手の存在が確認された場合には、この上流側の継手までの実埋設長さを実測することができるので、上流側の継手に対する防護対策の有無を含めた対応を工事期間及び工事費の低減化を図りながら合理的に実施することができる。
本発明による第2の特徴構成は、上述の第1の特徴構成を備えた継手位置検査装置において、前記土中進行体に対して土中進行力を外部から付与する送込み手段が備えられている点にある。
上記構成によれば、土中進行体に対して土中進行力を外部から付与する送込み手段が設けられているので、土中進行体自体に自己推進力が組付けられている場合に比して、土中進行体を土中での進行抵抗の少ない形態で簡素に且つ経済的に製作することができる。
本発明による第3の特徴構成は、上述の第1又は第2の特徴構成を備えた継手位置検査装置において、前記ホルダーには、前記土中進行体を前記埋設管の管軸芯方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部が設けられている点にある。
上記構成によれば、埋設管における工事対象部位の上流側の土中に対して土中進行体を進行させる際、ホルダーに設けた送込みガイド部によって土中進行体を埋設管の管軸芯方向に沿って進行案内することができるので、設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在するか否かをより正確に検査することができる。
本発明による第4の特徴構成は、上述の第1〜第3のいずれかの特徴構成を備えた継手位置検査装置において、前記土中進行体が、継ぎ足し連結可能な複数の土中進行棒から構成されている点にある。
上記構成によれば、例えば、埋設管の工事対象部位の掘削によって形成された最小限の大きさの作業用ピット内において、作業用ピットの上流側の土壁面に対して土中進行体を土中進行操作する場合でも、この土中進行体を構成する複数の土中進行棒を継ぎ足しながら容易に土中進行操作することができる。
本発明による第5の特徴構成は、上述の第3の特徴構成を備えた継手位置検査装置において、前記送込みガイド部と前記土中進行体とが螺合され、前記送込みガイド部には、前記土中進行体の雄ネジ部のうち、前記送込みガイド部の雌ネジ部に対して戻り側に螺入する前の雄ネジ部分に付着した砂泥を除去する砂泥除去具が設けられている点にある。
上記構成によれば、ホルダーの送込みガイドに螺合する土中進行体の回転操作に伴って大きな土中進行力を得ることができるとともに、土中に進行した土中進行体を戻し操作するときには、土中進行体の雄ネジ部に付着した砂泥を砂泥除去具にて除去することができるので、土中進行体の戻し操作を少ない労力でスムーズに行うことができる。
本発明による第6の特徴構成は、上述の第3又は第5の特徴構成を備えた継手位置検査装置において、前記ホルダーには、前記工事対象部位の露出管部に外装状態で脱着可能に締付け固定される分割構造の複数の環状固定具が備えられ、各環状固定具における前記埋設管の管軸芯方向で相対向可能な部位には、前記送込みガイド部に対する取付け部が設けられている点にある。
上記構成によれば、工事対象部位の露出管部に、ホルダーを構成する分割構造の複数の環状固定具を、それらの取付け部が埋設管の管軸芯方向に沿って同心状態となる相対向姿勢で締付け固定し、この複数の環状固定具の取付け部に亘って送込みガイド部を取付けることにより、この送込みガイド部に支持された土中進行体の進行軸芯と埋設管の管軸芯との平行精度を高めることができる。
これにより、送込みガイド部に沿って進行自在に支持された土中進行体の進行精度を高めることができ、設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在するか否かをより正確に検査することができる。
本発明による第7の特徴構成は、継手位置検査方法であって、埋設管における工事対象部位を掘削し、この掘削で形成された作業用ピット内において、前記埋設管における前記工事対象部位よりも上流側に配設されている継手に対して埋設管の管軸芯方向から当接可能な向き姿勢で土中進行体を土中に進行操作し、前記工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における設定拘束長さ範囲内に前記継手が存在するか否かを、前記土中進行体の先端が前記継手に当接するか否かによって検出する点にある。
上記構成によれば、埋設管の工事対象部位の掘削によって形成された作業用ピット内において、作業用ピットの上流側の土壁面に対して、土中進行体を掘削によって露出状態にある露出管部に沿って土中に進行操作すると、この土中進行体の土中進行操作に伴って、当該土中進行体の先端部が上流側の継手に当接すると、その当接時の急激な抵抗増大によって設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在することを検知することができる。
そして、土中進行体が設定拘束長さ範囲の終端位置に到達するまでに上流側の継手の存在が確認された場合には、流体圧によって発生した不平均力に対抗して保持するための土被り摩擦力等による拘束力が不足するため、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止するためのコンクリート防護工等の防護対策を講じる必要がある。このとき、上流側の継手までの実埋設長さ、つまり、土被り摩擦力等によって期待できる上流側の継手までの実拘束長さを実測することができるので、その実拘束長さから判明した不足の拘束力に対する防護対策を講じるだけで済む。
また、土中進行体を設定拘束長さ範囲の終端位置にまで進行させても、土中進行体の土中進行抵抗が設定された土中進行時の一般的な所定範囲内である場合には、設定拘束長さ範囲内に上流側の継手が存在しないと判断する。
この場合には、工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における上流側の継手までの埋設長さ、つまり、土被り摩擦力等によって期待できる継手までの実拘束長さが、上流側の継手での不平均力による離脱移動を阻止することが可能な設定拘束長さ以上であるため、不平均力による上流側の継手の離脱移動を阻止するための防護対策は不要であると判断し、本来の工事に移行することができる。
したがって、工事対象部位よりも上流側の土壌を掘削することなく設定拘束長さ範囲内の土中に上流側の継手が存在するか否かを能率良く確認することができるとともに、土中進行体の土中進行操作過程で上流側の継手の存在が確認された場合には、この上流側の継手までの実埋設長さを実測することができるので、上流側の継手に対する防護対策の有無を含めた対応を工事期間及び工事費の低減化を図りながら合理的に実施することができる。
本発明による第8の特徴構成は、上述の第7の特徴構成を備えた継手位置検査方法において、前記土中進行体を土中に進行操作する工程の前工程として、前記作業用ピット内の露出管部の上流側部位に、前記土中進行体を前記埋設管の管軸芯方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部を備えたホルダーを固定配置する工程を実行する点にある。
上記構成によれば、作業用ピット内の露出管部の上流側部位にホルダーを固定配置することにより、作業用ピット内のホルダーよりも下流側領域に、土中進行体を土中に進行操作するためのスペースを確保することができるので、土中進行体の土中進行操作を容易に行うことができる。
しかも、このホルダーに設けた送込みガイド部によって土中進行体を埋設管の管軸芯方向に沿って進行案内することができるので、設定拘束長さ範囲内の土中に継手が存在するか否かをより正確に検査することができる。
第1実施形態の継手位置検査装置及びそれを用いた継手位置検査方法の概要を示す施工断面図 継手位置検査装置の縦断面図 継手位置検査装置の分解時の縦断面図 継手位置検査方法のホルダー設置工程を示す施工断面図 継手位置検査方法の土中進行操作工程の初期状態を示す施工断面図 継手位置検査方法の土中進行操作工程の継手検知状態を示す施工断面図 第2実施形態の継手位置検査装置の分解時の縦断面図 第2実施形態の継手位置検査装置の連結時の縦断面図
〔第1実施形態〕
図1は、流体配管系統の一例である水道配管系統において、埋設管Pにおける工事対象部位(工事対象領域)Wの露出管部Paに、仕切弁や管端閉塞部材等の不平均力発生源となる流体機材Eを不断水状態で設置する際、その工事対象部位Wよりも上流側に設置されている継手Jの離脱防止対策を判断するための継手位置検査装置A及びそれを用いた継手位置検査方法の概要を示す。
水道配管系統に用いられている継手Jとしては種々の形態が存在するが、当該実施形態では、図1に示すように、埋設管Pを構成する上流側の水道管1の受口1a側内周面と下流側の水道管1の挿口1b側外周面との間にパッキン(図示せず)を介装し、下流側の水道管1に外装されている押輪2と上流側の水道管1の受口側フランジ1cとをボルト3A・ナット3B等の締結手段3で締付け固定することにより、押輪2でパッキンを水密状態にまで圧縮する継手Jが用いられている。
埋設管Pの工事対象部位Wは、流体機材Eの設置工事に必要な長さの管部全体が露出する深さで掘削され、この掘削で形成された作業用ピット5内に継手位置検査装置Aを搬入して継手位置検査方法が実行される。
継手位置検査装置Aには、埋設管Pにおける工事対象部位Wの露出管部Paに対する設定位置で固定配置可能なホルダーHと、埋設管Pにおける工事対象部位Wよりも上流側に配設されている継手Jに対して当接可能な向き姿勢で土中に進行して、工事対象部位Wの不平均力発生予定位置側からの土中における設定拘束長さLの範囲内に継手Jが存在するか否かを検出するための土中進行体B、及び、土中進行体Bに対して土中進行力を外部から付与する送込み手段C(図5、図6参照)とが備えられている。
ホルダーHには、図2、図3に示すように、工事対象部位Wの露出管部Paに外装状態で脱着可能に締付け固定される分割構造の二個の環状固定具H1が備えられ、両環状固定具H1における埋設管Pの管軸芯X方向で相対向可能な部位には、土中進行体Bを埋設管Pの管軸芯X方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部H2が設けられている。
各環状固定具H1としては、図1、図4に示すように、二分割構造の割押輪6が用いられている。この割押輪6は、露出管部Paの外周面に対して直径方向から脱着自在に外装される一対の半円環状の分割押輪体6Aから構成され、この分割押輪体6Aの周方向複数箇所には、管軸芯X方向に貫通するボルト連結用の貫通孔6aを備えた連結部6bが形成されている。
両押輪6が露出管部Paの外周面に外装された状態において、両割押輪6の各貫通孔6aは、露出管部Paの管軸芯X方向に沿って同心状態となる相対向姿勢で配置可能であり、各割押輪6の貫通孔6aの一つが送込みガイド部H2の取付け部となる取付け孔に構成されている。
そのため、両割押輪6を露出管部Paに取付ける場合には、図2に示すように、送込みガイド部H2の取付け孔となる貫通孔6aが管軸芯X方向で同心状に合致する対向姿勢で取付ける。
また、各割押輪6の両分割押輪体6Aの周方向両端部には、露出管部Paの外周面に外装した状態でボルト7A・ナット7Bにて締付け固定される連結板部6cが一体形成されているとともに、両分割押輪体6Aにおける貫通孔6aの隣接間には、露出管部Paの外周面に対して径方向外方から喰い込み可能な抜止め爪6dと、当該抜止め爪6dを喰い込み側に操作する抜止めボルト6eとが設けられている。
そして、両分割押輪体6Aの連結板部6c同士をボルト7A・ナット7Bにて締付け固定操作することにより、両分割押輪体6Aを露出管部Paの外周面に挾持固定することができるとともに、抜止めボルト6eを操作して抜止め爪6dを露出管部Paの外周面に喰い込ませることにより、割押輪6を利用した環状固定具H1を土中進行体Bの土中進行操作時の反力に抗して露出管部Paに強固に固定保持することができる。
送込みガイド部H2には、図2、図3に示すように、両環状固定具H1を構成する両割押輪6における管軸芯X方向で相対向する貫通孔6aに亘って挿入されるガイド筒10と、当該ガイド筒10の外周面に形成された雄ネジ部10aに螺合し、且つ、両割押輪6の連結部6bを管軸芯X方向から挾持固定可能な三つの操作用ナット11、及び、ガイド筒10の一端部に固着された固定用ナット12とが備えられている。
両割押輪6の貫通孔6aに亘って挿入されたガイド筒10が、両割押輪6の連結部6bに操作用ナット11及び固定用ナット12で挾持固定された状態では、ガイド筒10の軸芯が露出管部Paの管軸芯Xと平行に構成されている。
つまり、両割押輪6の貫通孔6aに亘って送込みガイド部H2のガイド筒10を取付けることにより、このガイド筒10に支持された土中進行体Bの進行中心と露出管部Paの管軸芯Xとの平行精度を高めることができる。
これにより、送込みガイド部H2のガイド筒10に沿って進行自在に支持された土中進行体Bの進行精度を高めることができ、設定拘束長さL範囲内の土中に継手Jが存在するか否かをより正確に検査することができる。
ガイド筒10の内周面には、土中進行体Bの外周面に形成された雄ネジ部21cに螺合する雌ネジ部10bが形成され、ガイド筒10に対する土中進行体Bの螺進により、土中進行体Bが露出管部Paの管軸芯Xと平行に回転しながら進行する。
また、送込みガイド部H2には、図2に示すように、土中進行体Bの雄ネジ部21cのうち、送込みガイド部H2の雌ネジ部10bに対して戻り側に螺入する前の雄ネジ部分に付着した砂泥を除去する砂泥除去具15が設けられている。
この砂泥除去具15は、ガイド筒10の雄ネジ部10aのうち、固定用ナット12とは反対側の端部に螺合固定された除去ナット15Aに、ガイド筒10の雌ネジ部10bの戻り側入口の近傍位置において、土中進行体Bの雄ネジ部21cの谷部に入り込み状態で接触又は近接して、土中進行体Bの戻し側への回転操作に伴って雄ネジ部21cの螺旋状のネジ溝に付着している砂泥を掻き落とす略L字状のスクレーパー15Bを固着して構成されている。
土中進行体Bは、図1〜図3に示すように、継ぎ足し連結可能な金属製(例えば、一般構造用圧延鋼材)の複数本の土中進行棒20、21、22から構成されている。
詳しくは、先端側が先鋭な円錐状に形成された先端用の土中進行棒20と、この先端用の土中進行棒20の後端部に形成された連結用雌ネジ部20aに対して螺合連結可能な連結用雄ネジ部21aを先端部に備えた複数本の中間用の土中進行棒21と、先端用の土中進行棒20の連結用雌ネジ部20a及び中間用の土中進行棒21の後端部に形成された連結用雌ネジ部21bに対して選択的に螺合連結可能な連結用雄ネジ部22aを先端部に備えた後端用の土中進行棒22とから構成されている。
先端用の土中進行棒20は、中間用の土中進行棒21よりも短い長さに構成され、且つ、外周面は凹凸の無い先鋭な流線形状に形成されている。
また、中間用の土中進行棒21の外周面全域には前記雄ネジ部21cが形成されているとともに、後端用の土中進行棒22は、先端用の土中進行棒20よりも短い長さに構成され、且つ、後端には六角柱状の回転操作部22bが形成されている。
尚、先端用の土中進行棒20と中間用の土中進行棒21及び後端用の土中進行棒22との各螺合連結部には止めネジ等による弛み止め手段が施されている。
また、土中進行体Bの雄ネジ部21cとガイド筒10の雌ネジ部10bとのネジ形状としては、三角ネジ、角ネジ、丸ネジ、台形ネジ等が存在するが、土が噛み込み難いピッチの大きな台形ネジが好ましい。
送込み手段Cは、図5に示すように、後端用の土中進行棒22の回転操作部22bに対して脱着自在に係合又は嵌合して回転力を付与することにより、送込みガイド部H2のガイド筒10に対して土中進行体Bを回転しながら螺進させることが可能なスパナ、ボックスレンチ、電動ドリル等の回転付与手段から構成されている。
当該実施形態では、回転付与手段の一例である電動ドリルを使用している。
次に、上述の継手位置検査装置Aを用いた継手位置検査方法について説明する。
〔1〕作業用ピット構築工程
図1、図4に示すように、埋設管Pの工事対象部位Wを、仕切弁や管端閉塞部材等の不平均力発生源となる流体機材Eの設置工事に必要な長さの管部全体が露出する深さで掘削し、露出管部Paが臨む作業用ピット5を構築する。
〔2〕ホルダー設置工程
図4に示すように、作業用ピット5内の露出管部Paの外周面における上流側部位に、ホルダーHを構成する二個の環状固定具H1としての二分割構造の両割押輪6を外装し、両割押輪6を、それらの貫通孔6aが露出管部Paの管軸芯X方向に沿って同心状態で対向する姿勢で配置する。
次に、各割押輪6を構成する両分割押輪体6Aの連結板部6c同士をボルト7A・ナット7Bにて締付け操作して、各割押輪6を露出管部Paの外周面に挾持状態で固定する。
さらに、各割押輪6の抜止めボルト6eを操作して抜止め爪6dを露出管部Paの外周面に喰い込ませることにより、各割押輪6を土中進行体Bの土中進行操作時の反力に抗して露出管部Paに強固に固定保持させる。
このとき、ホルダーHを作業用ピット5内の露出管部Paの上流側部位に固定配置してあるので、ホルダーHと作業用ピット5の下流側の土壁面5bとの間に、土中進行体Bを上流側の土壁面5aに対して土中進行操作するための広い作業用スペースS(図1参照)を確保することができ、土中進行体Bの土中進行操作の容易化を図ることができる。
〔3〕送込みガイド部H2の取付け工程
両割押輪6の貫通孔6aのうち、管軸芯X方向に沿って同心状態で相対向する一組の貫通孔6aに亘って送込みガイド部H2のガイド筒10を挿入し、このガイド筒10を、三つの操作用ナット11と固定用ナット12とを用いて両割押輪6の連結部6bに挾持固定する。
この状態では、両割押輪6が管軸芯X方向に直進安定間隔W1をおいて並設されているため、ガイド筒10の軸芯が露出管部Paの軸芯と平行又は略平行になり、送込みガイド部H2のガイド筒10に沿って進行自在に支持された土中進行体Bの進行精度を高めることができる。
〔4〕土中進行体Bの土中進行操作工程
〔4−1〕第1段目の土中進行操作工程
図2、図3、図5に示すように、土中進行体Bを構成する継ぎ足し連結可能な複数本の土中進行棒20、21、22のうち、先端用の土中進行棒20の連結用雌ネジ部20aに、一本目の中間用の土中進行棒21の先端に形成されている連結用雄ネジ部21aを螺合連結するとともに、この一本目の中間用の土中進行棒21の後端部に形成されている連結用雌ネジ部21bに、後端用の土中進行棒22の先端に形成されている連結用雄ネジ部22aを螺合連結して一体化する。
この一体化された三連結体の設定送り込み長さは、設定拘束長さLを中間用の土中進行棒21の継ぎ足し本数(当該実施形態では3本)で3段階に分けた第1番目の設定送り込み長さとなる。
次に、一体化された三連結体における中間用の土中進行棒21の外周面に形成されている雄ネジ部21cを、ガイド筒10の雌ネジ部10bに螺合し、後端用の土中進行棒22の後端部に形成されている回転操作部22bに対して、これに係合又は嵌合された電動ドリル等の回転付与手段で送込み用の回転力を付与する。
この送込み用の回転力の付与により、送込みガイド部H2のガイド筒10に対して三連結体における中間用の土中進行棒21が螺進し、先端用の土中進行棒20が露出管部Paの管軸芯Xと平行に土中を進行する。
そして、三連結体の先端用の土中進行棒20が上流側の継手Jの押輪2に管軸芯X方向から当接すると、その当接時の急激な抵抗増大によって第1番目の設定送り込み長さ範囲の土中に継手Jが存在することを検知することができる。
上流側の継手Jを検知した場合には、作業用ピット5の上流側の土壁面5aから上流側の継手Jまでの実埋設長さ、つまり、土被り摩擦力等によって期待できる上流側の継手Jまでの実拘束長さL1を実測することができるので、その実拘束長さL1から判明した不足の拘束力に対するコンクリート防護工等の防護対策を講じることになる。
また、三連結体の先端用の土中進行棒20が第1番目の設定送り込み長さ範囲の終端位置にまで送り込み操作されても、三連結体の土中進行抵抗が設定された土中進行時の一般的な所定範囲内である場合には、第1番目の設定送り込み長さ範囲内には上流側の継手Jが存在しないと判断する。
〔4−2〕第2段目の土中進行操作工程
一本目の中間用の土中進行棒21から後端用の土中進行棒22を取外し、一本目の中間用の土中進行棒21に二本目の中間用の土中進行棒21を継ぎ足し連結したのち、この二本目の中間用の土中進行棒21の後端部に形成されている連結用雌ネジ部21bに、後端用の土中進行棒22の連結用雄ネジ部22aを螺合連結して一体化する(図6参照)。
この一体化された四連結体の設定送り込み長さは、設定拘束長さLを中間用の土中進行棒21の継ぎ足し本数(当該実施形態では3本)で3段階に分けた第2番目の設定送り込み長さとなる。
次に、一体化された四連結体における後端用の土中進行棒22の回転操作部22bに対して、これに係合又は嵌合された電動ドリル等の回転付与手段で送込み用の回転力を付与することにより、送込みガイド部H2のガイド筒10に対して四連結体における中間用の土中進行棒21が螺進し、先端用の土中進行棒20が露出管部Paの管軸芯Xと平行に土中を進行する。
そして、図6に示すように、四連結体の先端用の土中進行棒20が上流側の継手Jの押輪2に当接すると、その当接時の急激な抵抗増大によって第2番目の設定送り込み長さ範囲の土中に継手Jが存在することを検知することができる。
上流側の継手Jを検知した場合には、上述と同様に、作業用ピット5の上流側の土壁面5aから土被り摩擦力等によって期待できる上流側の継手Jまでの実拘束長さL1を実測し、この実拘束長さL1から判明した不足の拘束力に対するコンクリート防護工等の防護対策を講じることになる。
また、四連結体の先端用の土中進行棒20が第2番目の設定送り込み長さ範囲の終端位置にまで送り込み操作されても、四連結体の土中進行抵抗が設定された土中進行時の一般的な所定範囲内である場合には、第2番目の設定送り込み長さ範囲内には上流側の継手Jが存在しないと判断する。
〔4−3〕第3段目の土中進行操作工程
二本目の中間用の土中進行棒21から後端用の土中進行棒22を取外し、二本目の中間用の土中進行棒21に三本目の中間用の土中進行棒21を継ぎ足し連結したのち、この三本目の中間用の土中進行棒21の後端部に形成されている連結用雌ネジ部21bに、後端用の土中進行棒22の連結用雄ネジ部22aを螺合連結して一体化する。
この一体化された五連結体の設定送り込み長さは、設定拘束長さLを中間用の土中進行棒21の継ぎ足し本数(当該実施形態では3本)で3段階に分けた第3番目の設定送り込み長さとなる。
次に、一体化された五連結体における後端用の土中進行棒22の回転操作部22bに対して、これに係合又は嵌合された電動ドリル等の回転付与手段で送込み用の回転力を付与することにより、送込みガイド部H2のガイド筒10に対して五連結体における中間用の土中進行棒21が螺進し、先端用の土中進行棒20が露出管部Paの管軸芯Xと平行に土中を進行する。
そして、五連結体の先端用の土中進行棒20が上流側の継手Jの押輪2に当接すると、その当接時の急激な抵抗増大によって第3番目の設定送り込み長さ範囲の土中に継手Jが存在することを検知することができる。
上流側の継手Jを検知した場合には、上述と同様に、作業用ピット5の上流側の土壁面5aから土被り摩擦力等によって期待できる上流側の継手Jまでの実拘束長さL1を実測し、この実拘束長さL1から判明した不足の拘束力に対するコンクリート防護工等の防護対策を講じることになる。
また、五連結体の先端用の土中進行棒20が第3番目の設定送り込み長さ範囲(設定拘束長さL範囲でもある)の終端位置にまで送り込み操作しても、五連結体の土中進行抵抗が設定された土中進行時の一般的な所定範囲内である場合には、第3番目の設定送り込み長さ範囲(設定拘束長さL範囲)内には上流側の継手Jが存在しないと判断する。
この場合には、工事対象部位Wの不平均力発生予定位置側からの土中における上流側の継手Jまでの埋設長さ、つまり、作業用ピット5の上流側の土壁面5aから土被り摩擦力等によって期待できる継手Jまでの実拘束長さL1が、上流側の継手Jでの不平均力による離脱移動を阻止することが可能な設定拘束長さL以上であるため、不平均力による上流側の継手Jの離脱移動を阻止するための防護対策は不要であると判断し、本来の工事に移行することになる。
〔第2実施形態〕
図7、図8は継手位置検査装置Aの別実施形態を示す。この実施形態では、埋設管Pにおける工事対象部位Wの露出管部Paに対する設定位置で固定配置可能なホルダーHとして、工事対象部位Wの露出管部Paに外装状態で脱着可能に締付け固定される分割構造の1個の環状固定具H1が備えられている。
この環状固定具H1は、二分割構造の割押輪6を一つだけ用いて構成されている。
この割押輪6は、埋設管Pの露出管部Paの外周面に対して直径方向から脱着自在に外装される一対の半円環状の分割押輪体6Aから構成され、この分割押輪体6Aの周方向複数箇所には、管軸芯X方向に貫通するボルト連結用の貫通孔6aを備えた連結部6bが形成されている(第1実施形態の図4参照)。
このボルト連結用の貫通孔6aの一つが、図8に示すように、土中進行体Bを埋設管Pの管軸芯X方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部H2の取付け部となる取付け孔に構成されている。
送込みガイド部H2は、割押輪6の一つの貫通孔6aに対して管軸芯X方向から挿入されるガイド筒30と、ガイド筒30の一端部に一体形成された円形状のフランジ部31とから構成されている。
フランジ部31の周方向複数個所(当該実施形態では周方向の4箇所)には、図8に示すように、割押輪6の連結部6bにおける上流側の一側面6fに形成された凹部6gの内側面に対して管軸芯X方向から固定ネジ32を接触又は係合状態で螺進させることにより、割押輪6の連結部6bに対する送込みガイド部H2の回動を防止するためのネジ孔33が形成されている。
送込みガイド部H2のフランジ部31は、図8に示すように、割押輪6の連結部6bにおける上流側の一側面6fに管軸芯X方向から当接するため、土中進行体Bの土中進行操作時の反力を利用して、送込みガイド部H2のフランジ部31を割押輪6の連結部6bに突っ張り状態で固定することができる。
また、送込みガイド部H2のガイド筒30が割押輪6の一つの貫通孔6aに対して管軸芯X方向から接触又は近接する状態で挿入され、且つ、送込みガイド部H2のフランジ部31が割押輪6の連結部6bにおける上流側の一側面6fに対して管軸芯X方向から当接することにより、ガイド筒30の軸芯が露出管部Paの管軸芯Xと平行に構成されている。
そのため、ガイド筒30に支持された土中進行体Bの進行中心と露出管部Paの管軸芯Xとの平行精度を高めることができる。
ガイド筒30の内周面には、土中進行体Bの外周面に形成された雄ネジ部36c,37cに螺合する雌ネジ部30aが形成され、ガイド筒30に対する土中進行体Bの螺進により、土中進行体Bが露出管部Paの軸芯と平行に回転しながら進行する。
土中進行体Bは、継ぎ足し連結可能な金属製(例えば、一般構造用圧延鋼材)の複数本の土中進行棒35、36、37から構成されている。
詳しくは、掘削土を排出するための螺旋状のドリル溝35aを備えた先端用の土中進行棒としてのコンクリート用のドリルビット35と、このドリルビット35の後端部に形成された連結軸部35bに対して一体回転状態で抜止め嵌合可能な連結中空部36aを備えた管状の中間用の土中進行棒36と、ドリルビット35の連結軸部35b及び中間用の土中進行棒36の後端部に形成された連結軸部36bに対して選択的に一体回転状態で抜止め嵌合可能な連結中空部37aを備えた管状の後端用の土中進行棒37とから構成されている。
当該実施形態では、ドリルビット35の連結軸部35bと中間用の土中進行棒36の連結中空部36aとの嵌合連結構造、及び、中間用の土中進行棒36の連結軸部36bと後端用の土中進行棒37の連結中空部37aとの嵌合連結構造として、インロー止めネジ方式を採用している。このインロー止めネジ方式の代わりに第1実施形態と同様のネジ連結式を採用してもよい。
また、中間用の土中進行棒36の外周面全域及び後端用の土中進行棒37の外周面全域には前記雄ネジ部36c、37cが形成されているとともに、後端用の土中進行棒37の後端には六角柱状の回転操作部37bが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、ホルダーHを、工事対象部位Wの露出管部Paに外装状態で脱着可能に締付け固定される二分割構造の環状固定具H1から構成したが、三分割以上の分割構造の環状固定具H1から構成してもよい。
また、上述の実施形態では、環状固定具H1を、分割構造の割押輪6を用いて構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、土中進行体Bを埋設管Pの管軸芯X方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部H2を、埋設管Pの露出管部Paに挟持固定するU字ボルトとナットから構成してもよい。
(2)上述の実施形態では、ホルダーHを工事対象部位Wの露出管部Paに外装状態で脱着可能に締付け固定したが、作業用ピット5に配置されている固定フレーム材に、埋設管Pにおける工事対象部位Wの露出管部Paに対する設定位置に配置する状態でホルダーHを取付けてもよい。
(3)上述の実施形態では、割押輪6の貫通孔6aの一つを、送込みガイド部H2の取付け部となる取付け孔に構成したが、送込みガイド部H2の取付け部としては取付け孔以外の取付け構造であってよい。
また、送込みガイド部H2としては、土中進行体Bを埋設管Pの管軸芯X方向に沿って摺動自在に載置支持する構造であってもよい。
(4)上述の実施形態では、送込みガイド部H2と土中進行体Bとを螺合して、送込みガイド部H2に対する土中進行体Bの回転操作で土中を進行させるように構成したが、ガイド部H2に対する土中進行体Bの打ち込みによって土中を進行させるように構成してもよい。
この場合、土中進行体Bの送込み手段Cとして、土中進行体Bに対して土中進行力としての打撃力をハンマー等の手動打撃工具で付与してもよいが、エアーコンプレッサーで圧縮された空気によって、エアーモーターの回転力を打撃部(衝撃部)に伝え、土中進行体Bに打撃力を与えながら土中を進行させるエアーインパクト工具を用いてもよい。
さらに、土中進行体Bの送込み手段Cとして、油圧ジャッキ等を用いてもよい。
(5)上述の実施形態では、土中進行体Bを、継ぎ足し連結可能な複数の土中進行棒から構成したが、一本の長尺な土中進行棒から構成してもよい。
また、土中進行体Bを、土中を回転しながら掘削するスクリュー部と、このスクリュー部に駆動回転力を付与する可撓伝動部材を内装し、且つ、スクリュー部を押し引き操作可能な可撓性の操作コードとから構成してもよい。
(6)上述の実施形態の継手位置検査方法では、埋設管Pにおける工事対象部位Wの露出管部Paに対する設定位置で固定配置可能なホルダーHを使用し、このホルダーHの送込みガイド部H2に支持された土中進行体Bを埋設管Pの管軸芯X方向に沿って土中進行させるように構成したが、このようなホルダーHを使用せずに、土中進行体Bの先端を作業用ピット5の上流側の土壁面5aに当て付け、この状態で土中進行体Bに土中進行力を付与して土中に進行させてもよい。
(7)上述の実施形態では、埋設管Pの工事対象部位Wを、仕切弁や管端閉塞部材等の不平均力発生源となる流体機材Eの設置工事に必要な長さの管部全体が露出する深さで掘削したが、埋設管Pの工事対象部位Wとしては、配管経路の一部が元々外部に露出配置されている露出管部であってもよい。
(8)上述の第1実施形態では、送込みガイド部H2に、土中進行体Bの雄ネジ部21cのうち、送込みガイド部H2の雌ネジ部10bに対して戻り側に螺入する前の雄ネジ部分に付着した砂泥を除去する砂泥除去具15を設けたが、土中進行体Bの雄ネジ部21cに付着した砂泥をブラシ等による人為除去操作で除去してもよい。
B 土中進行体
C 送込み手段
H ホルダー
H1 環状固定具
H2 送込みガイド部
J 継手
P 埋設管
Pa 露出管部
W 工事対象部位
X 管軸芯
10b 雌ネジ部
15 砂泥除去具
20 先端用の土中進行棒
21 中間用の土中進行棒
21c 雄ネジ部
22 後端用の土中進行棒
35 先端用の土中進行棒(ドリルビット)
36 中間用の土中進行棒
36c 雄ネジ部
37 後端用の土中進行棒
37c 雄ネジ部

Claims (8)

  1. 埋設管における工事対象部位の露出管部に対する設定位置で固定配置可能なホルダーに、前記埋設管における前記工事対象部位よりも上流側に配設されている継手に対して当接可能な向き姿勢で土中に進行して、前記工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における設定拘束長さ範囲内に前記継手が存在するか否かを検出するための土中進行体が装備されている継手位置検査装置。
  2. 前記土中進行体に対して土中進行力を外部から付与する送込み手段が備えられている請求項1記載の継手位置検査装置。
  3. 前記ホルダーには、前記土中進行体を前記埋設管の管軸芯方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部が設けられている請求項1又は2記載の継手位置検査装置。
  4. 前記土中進行体が、継ぎ足し連結可能な複数の土中進行棒から構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の継手位置検査装置。
  5. 前記送込みガイド部と前記土中進行体とが螺合され、前記送込みガイド部には、前記土中進行体の雄ネジ部のうち、前記送込みガイド部の雌ネジ部に対して戻り側に螺入する前の雄ネジ部分に付着した砂泥を除去する砂泥除去具が設けられている請求項3記載の継手位置検査装置。
  6. 前記ホルダーには、前記工事対象部位の露出管部に外装状態で脱着可能に締付け固定される分割構造の複数の環状固定具が備えられ、各環状固定具には、前記埋設管の管軸芯方向で相対向可能な部位に前記送込みガイド部が設けられている請求項3又は5記載の継手位置検査装置。
  7. 埋設管における工事対象部位を掘削し、この掘削で形成された作業用ピット内において、前記埋設管における前記工事対象部位よりも上流側に配設されている継手に対して埋設管の管軸芯方向から当接可能な向き姿勢で土中進行体を土中に進行操作し、前記工事対象部位の不平均力発生予定位置側からの土中における設定拘束長さ範囲内に前記継手が存在するか否かを、前記土中進行体の先端が前記継手に当接するか否かによって検出する継手位置検査方法。
  8. 前記土中進行体を土中に進行操作する工程の前工程として、前記作業用ピット内の露出管部の上流側部位に、前記土中進行体を前記埋設管の管軸芯方向に沿って進行自在に支持する送込みガイド部を備えたホルダーを固定配置する工程を実行する請求項7記載の継手位置検査方法。

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