JP6353315B2 - ベントフィルター一体シール - Google Patents

ベントフィルター一体シール Download PDF

Info

Publication number
JP6353315B2
JP6353315B2 JP2014162280A JP2014162280A JP6353315B2 JP 6353315 B2 JP6353315 B2 JP 6353315B2 JP 2014162280 A JP2014162280 A JP 2014162280A JP 2014162280 A JP2014162280 A JP 2014162280A JP 6353315 B2 JP6353315 B2 JP 6353315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
filter
vent filter
component
vent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014162280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016038039A (ja
Inventor
二家本 博之
博之 二家本
慶一 宮嶋
慶一 宮嶋
良栄 高橋
良栄 高橋
宇田 徹
徹 宇田
建司 簑島
建司 簑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2014162280A priority Critical patent/JP6353315B2/ja
Publication of JP2016038039A publication Critical patent/JP2016038039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6353315B2 publication Critical patent/JP6353315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

本発明は、シール機能を備えるシール部品と、通気機能を備えるフィルター部品とを組み合わせたベントフィルター一体シールに関する。本発明のベントフィルター一体シールは例えば、電子機器(車載用電子機器を含む)の分野で用いられ、または精密機器の分野、油ポンプ等の産業機器の分野、ヘッドライト等の自動車部品の分野などで用いられる。
例えば電子機器においては、温度変化による内圧変化を防止もしくは緩和するため、または結露を防止するために通気口が必要な場合がある。このため機器本体を内蔵する筐体に開口部を形成するが、このように開口部を形成するとこの開口部を経由して筐体外部から筐体内部へ水分、油、塵埃などの異物が侵入する原因ともなる。
これを防止するため、通気性を確保すると同時に、水分、油、塵埃などの異物が筐体内部へ侵入しないようベントフィルターを取り付けるのが一般的とされている。
例えば、図8(A)に概略を示す電子機器51においては、機器本体52を内蔵する筐体53に開口部54が設けられ、この開口部54にベントフィルター61が取り付けられている。
筐体53は、この筐体53を開閉できるようケース55および蓋体56の組み合わせとされ、ケース55および蓋体56間にはここから水分、油、塵埃などの異物が筐体内部へ侵入しないようシール部品57が取り付けられている。開口部54はケース55の側面位置に設けられ、この開口部54にベントフィルター61が取り付けられている。
ベントフィルター61は図8(B)に拡大して示すように水分、油、塵埃などの異物は通さないが気体は通すフィルター本体62と、このフィルター本体62を保持するボディ63および固定リング64とを備え、ボディ63に通気路655と、ボディ63を開口部54にねじ込むためのネジ部66とが設けられ、更にボディ63およびケース55間をシールするためのシール材67が組み付けられている。
しかしながら上記従来の技術によると、筐体53のケース55に、シール部品57を取り付けるためのシール装着溝58とは別に、ベントフィルター61を取り付けるための開口部54を設ける必要がある。したがって筐体53の構成が複雑になり、開口部54を設けるスペースが必要で、このため筐体53の体積や重量が増える問題があり、意匠性についても制限を受けることになる。また、シール部品57に対しベントフィルター61が別部品とされているため、シール部品57およびベントフィルター61を別々に取り扱わなければならない。したがってこれらの保管や取り付け、取り外し等の作業に多大な手間がかかることになる。
特開平5−320255号公報 特開2014−14060号公報
本発明は以上の点に鑑みて、筐体内外のシールおよび通気を簡易な構造で行なうことができるベントフィルター一体シールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるベントフィルター一体シールは、筐体の合わせ面に装着されて筐体内部および筐体外部間をシールするシール部品と、前記シール部品の周上一部に一体成形されるとともに前記シール部品の外周側に張り出すよう設けられた張り出し部と、前記張り出し部における前記シール部品の厚み方向一方の面に開口するよう設けられた空洞部と、前記シール部品の内周側空間と前記空洞部とを連通するように設けられた貫通穴状の通気路と、前記空洞部の開口を塞ぐように前記張り出し部に取り付けられるシート状のフィルター部品とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるベントフィルター一体シールは、上記した請求項1記載のベントフィルター一体シールにおいて、前記通気路は、前記シール部品に埋設したパイプ等の中空部品によって形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるベントフィルター一体シールは、上記した請求項1または2記載のベントフィルター一体シールにおいて、前記フィルター部品は、撥水性または撥油性を有する多孔質シートよりなるフィルター本体と、前記フィルター本体の外面側に重ねられる保護シートとの組み合わせにより形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるベントフィルター一体シールは、上記した請求項1、2または3記載のベントフィルター一体シールにおいて、前記筐体は、電子機器、精密機器、産業機器または自動車部品に係る筐体であることを特徴とする。
上記構成を備える本発明のベントフィルター一体シールにおいては、筐体の合わせ面に装着されて筐体内部および筐体外部間をシールするシール部品に、筐体内部および筐体外部間を連通させる通気路および空洞部が設けられ、この通気路および空洞部よりなる通気経路にフィルター部品が組み付けられているため、シール部品およびフィルター部品をまとめて取り扱うことが可能とされ、また、フィルター部品がシール部品とともに筐体の合わせ面に装着されるため、フィルター部品を取り付けるための開口部を筐体の側面などに別途設ける必要がない。シール部品は例えばゴム状弾性体よりなるガスケットとされるが、その形状や材質はもっぱら装着箇所によって定められるので、本発明では特に限定されない。
シール部品に対しフィルター部品を組み付ける構造として本発明では特に、シール部品の周上一部に張り出し部がシール部品の外周側に張り出すように一体成形され、この張り出し部におけるシール部品の厚み方向一方の面に開口するように空洞部が設けられ、シール部品の内周側空間と空洞部とを連通するように通気路が設けられ、そして、空洞部の開口を塞ぐようにシート状のフィルター部品が取り付けられる。したがって本発明のシールが筐体に装着されると、筐体外部からフィルター部品を経由して空洞部に至るとともに空洞部から通気路を経由して筐体内部へ至る通気経路が形成される。尚、空洞部を張り出し部におけるシール部品の厚み方向一方の面に開口させるのは、金型によってシール部品を成形する際に張り出し部とともに空洞部を同時成形するためである。
シール部品は、ゴム等の弾性体によって成形されるので、装着時に圧縮されると潰されて通気路を閉塞してしまうことが懸念される。そこで、これに対策するには、通気路を、シール部品に埋設する中空部品によって補強するのが好適であり、この中空部品の材質として潰されにくい材質を用いることにより、シール部品が圧縮され潰されても中空部品は潰されないので、中空部品の内側に通気路を確保することができる。中空部品は例えばパイプ状の部品よりなり、シール部品を金型で成形するときにインサート成形を実施することよりシール部品に対し一体に組み込むことができる。
フィルター部品としては、撥水性または撥油性を有する多孔質シートとするのが好適であり、これによれば、水を弾き、油を弾き、更に多孔質であるために塵埃の侵入を抑制することができる。但し、その目詰まりや破れ破損などを防止すべくその外面側に保護シートを重ね合わせるようにしても良く、この保護シートとして例えば不織布を用いることにより通気性を確保したうえで、塵埃の多くがフィルター部品(フィルター本体)に達するのを抑制することができる。
筐体は、例えば電子機器の筐体とされ、あるいは精密機器の筐体、産業機器の筐体または自動車部品の筐体などとされる。これらの機器または部品は水分、油、塵埃などの外部異物を嫌う傾向が強く、よってベントフィルターは必須とされるので、これらの機器や部品にとってベントフィルターを改良することは殊更重要である。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、シール部品に対してフィルター部品が組み付けられるため、シール部品およびフィルター部品をまとめて取り扱うことが可能とされ、また、フィルター部品がシール部品とともに筐体の合わせ面に装着されるため、フィルター部品を取り付けるための開口部を筐体の側面などに別途設ける必要がない。したがって本発明所期の目的どおり、筐体内外のシールと通気を簡易な構造で行なうことができるベントフィルター一体シールを提供することができる。
また、通気路を中空部品によって形成することにより、シール部品が圧縮され潰されても中空部品は潰されないので、中空部品の内側に通気路を確保することができる。またフィルター部品に保護シートを追加することにより、目詰まりや破れ破損などを防止できるので、フィルター部品を長期間に亙って使用することができる。
(A)は本発明の実施例に係るベントフィルター一体シールの平面図、(B)はその断面図で(A)におけるF−F線断面図 (A)は本発明の他の実施例に係るベントフィルター一体シールの平面図、(B)はその断面図で(A)におけるG−G線断面図 (A)は本発明の実施例に係るベントフィルター一体シールの要部断面図であって図1(B)の一部拡大図、(B)は本発明の他の実施例に係るベントフィルター一体シールの要部断面図 図3(A)におけるH−H線断面図 本発明の実施例に係るベントフィルター一体シールの装着状態を示す平面図(筐体はケースのみを示す) (A)は同ベントフィルター一体シールの装着状態を示す断面図、(B)は(A)の一部拡大図 (A)は本発明の他の実施例に係るベントフィルター一体シールの要部断面図、(B)は同ベントフィルター一体シールの装着状態を示す要部断面図 従来例に係る図であって、(A)は電子機器の断面図、(B)はフィルターの拡大断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明のベントフィルター一体シールは、環状のシール部品と、撥水・撥油素材からなる若しくは撥水・撥油処理したフィルターと、パイプから構成される。環状のシール部品の一部分にパイプがインサート成形され、シール部品の外周平坦部(張り出し部)にフィルターが接合されている。電子機器内部と外部との通気経路は、ケースの上下の合わせ面において、機器内部側に設けたパイプと機器外部側に設けたフィルターが、シール部品の外周平坦部に設けた空洞部を介して連通することで構成される。平坦部は曲面部であっても良い。
(2)電子機器内部と外部は、ケースの上下の合わせ面において、機器内部側に設けたパイプと機器外部側に設けたフィルターが、シール部品の外周平坦部に設けた空洞部を介して連通しており、これが電子機器内部と外部との通気経路とされる。電子機器内外の気体は、パイプの軸方向・空洞部、フィルターの厚さ方向を通過する。したがって通常のシール構造だけで、容易に外部環境変化による内外圧力差を無くし、水、油、埃は連通を防ぎつつ、省スペースの機器提供が可能となる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
(1)ベントフィルター一体シールの構成
図1に示すように当該実施例に係るベントフィルター一体シール11は、シール機能を発揮するシール部品21および通気機能を発揮するフィルター部品31の組み合わせにより構成されており、シール部品21の周上1箇所にフィルター部品31が組み付けられている。ベントフィルター一体シール11はその機能からして、圧抜きシールまたは気体透過シールとも称される。
i)シール部品
シール部品21は、ゴム状弾性体よりなる平面長方形の無端状環状ガスケットとされている。但し、シール部品21の形状や材質はもっぱら装着箇所によって定められるので、これらの形状や材質は特に限定されず、例えば図2に示すような平面円形の無端状環状ガスケットなどであっても良い。
図1に示すように、シール部品21の周上一部に張り出し部22がシール部品21の外周側に張り出すように一体成形され、図3(A)および図4に拡大して示すように、張り出し部22におけるシール部品21の厚み方向一方の面(以下「上面」とも称する)に開口するように空洞部23が設けられ、シール部品21の内周側空間24と空洞部23とを連通するように通気路25が設けられ、空洞部23の開口(上面開口)を塞ぐようにシート状のフィルター部品31が張り出し部22の上面に取り付けられている。
張り出し部22は、平面長方形を呈するプレート状に成形され、その上面に同じく平面長方形を呈する空洞部23が開口している。したがって張り出し部22は、底面の周り(四周)に側面を有する枡(ます)状とされている。また、張り出し部22はその厚み寸法をシール部品21の厚み寸法と比較して少々小さく設定され、シール部品21の厚み方向中ほどに一体成形されている。したがってこの張り出し部22に対しシール部品21はその厚み方向両端部21a,21bがそれぞれ厚み方向に突出した関係にあり、よってシール部品21の全周に亙るシール性が確保されている。張り出し部22はその機能からして、フィルター保持部とも称される。
空洞部23は、空洞(中空)のままとされるが、図3(B)に示すようにこの空洞部23に、不織布などの通気性を備える充填材26を充填するようにしても良く、このように充填材26を充填することによりシート状のフィルター部品31を空洞部23側(下側)から支持することができる。
通気路25は、直線状の貫通穴として形成され、貫通穴はその一端でシール部品21の内周面に開口するとともに他端で張り出し部22における空洞部23の内側側面に開口している。また、この通気路25は貫通穴に中空部品27を貫挿することによって、その内面を補強されている。中空部品27は硬質樹脂などの、シール部品21の成形材料であるゴム状弾性体と比較して剛性の高い材料によって成形されている。また、中空部品27は円筒形のパイプ状部品とされているが、そのほか通気性を確保することができれば、不織布、ハニカム状部品または多孔質状部品などであっても良い。
ii)フィルター部品
フィルター部品31は、ポリプロピレン(PP)もしくはポリエチレン(PE)等の撥水性を有する、またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の撥水・撥油性を有する多孔質シートよりなるフィルター本体32を備え、このフィルター本体32の外面側(上側)に、不織布等の多孔質素材よりなる保護シート33が重ねられ、両シート32,33が組み合わされている。
外側に配置する保護シート33の機能は主に、塵埃の侵入を防ぐこと、および内側に配置したフィルター本体32を保護することであり、内側に配置したフィルター本体32の機能は主に、水や油の侵入を防ぐことである。またこのように2枚を組み合わせるのは、フィルター本体32は通気性を確保するために薄いので強度は高くなく、よって保護シート33で、大きな塵埃を除去すると同時に強度を補うためである。外側に配置する保護シート33は例えば不織布の場合、PET、PP、PE、PI等の疎水性を有するものとするのが好ましい。これは水蒸気が溜らないようにするためである。内側に配置するフィルター本体32の素材は、溶融延伸法、溶融抽出法、層分離法などにより得ることができる。溶融延伸法は例えばPEを一旦熱融解し、フィルム状に固化させたものに対し、物理的に引っ張り応力を加えることで分子間に亀裂を生じさせ微細孔とする方法であり、溶融抽出法は例えばPP素材に予め油分を含ませたフィルムを形成させ、その後に溶剤中に投入し、油文を除去した際に形成される油分の痕跡を微細孔とする方法であり、層分離法は例えばPSFをPSFの溶媒に溶かした溶液を非溶液中にフィルム状に吐出し、その際に溶媒と非溶媒が入れ替わる道筋を微細孔とする方法である。内側に配置するフィルター本体32は、撥水・撥油性で水、油などは通さず、蒸気は通す。代表的なものとしてはゴアテックス社製のePTFEや3M社製のマイクロポーラスなどを挙げることができる。
フィルター本体32はその周縁部において張り出し部22に接合される。保護シート33はその周縁部においてフィルター本体32に接合される。接合には接着剤などを用いる。
(2)筐体および通気経路の構成
図5および図6に示すようにベントフィルター一体シール11は、機器本体42を内蔵した電子機器41の筐体43の合わせ面44に装着される。すなわち筐体43はケース45および蓋体46の組み合わせとされ、ケース45および蓋体46はそれぞれの側壁部45a,46a端面が合わせ面44とされ、両側壁部45a,46a端面にシール部品21を装着するためのシール装着溝47が設けられているので、ベントフィルター一体シール11はこのシール装着溝47に装着され、装着された状態でシール部品21はその厚み方向に圧縮される。
また、合わせ面44すなわち両側壁部45a,46a端面にはその周上一部に位置して、張り出し部22を配置するための凹部空間48が設けられ、この凹部空間48は筐体外部Yに連通している。また、合わせ面44であって両側壁部45a,46a端面には同じく周上一部に位置して、連通路25を筐体内部Xと連通させるための凹部49が設けられ、この凹部49は筐体内部Xに連通している。図では、連通路25を形成する中空部品27の一端がシール部品21に内周面から突出しているので、この突出した中空部品27の一端が凹部49に収められている。
したがって以上により、ベントフィルター一体シール11が筐体43の合わせ面44に装着されると、筐体外部Yから凹部空間48およびフィルター部品31を経由して空洞部23に至るとともに空洞部23から通気路25および凹分49を経由して筐体内部Xへ至る通気経路が形成される。
尚、この通気経路の設定については、図示するようにフィルター部品31の上面(保護シート33の上面)と蓋体46の下面との間にシール厚み方向のスキマcを設定するのが好ましく、これによれば空洞部23と上下に重なる位置のフィルター部品31の全面を通気経路として利用することができる。スキマcの設定で通気量が不足の場合は、蓋体46の下面に溝(図示せず)を設けることも考えられ、この場合には筐体外部Yから溝およびフィルター部品31を経由して空洞部23に至る、または筐体外部Yから溝、凹部空間48およびフィルター部品31を経由して空洞部23に至る通気経路が形成される。
(3)ベントフィルター一体シールの製法
上記構成のベントフィルター一体シール11を製造するに際しては、金型を用いてシール部品21を成形し、このとき同時に張り出し部22および空洞部23を成形する。また、このときインサート成形を実施することにより中空部品27をシール部品21に埋設する。次いで、金型から成形品を取り出し、フィルター部品31を張り出し部22の上面に接合する。
上記構成を備えるベントフィルター一体シール11においては、筐体43の合わせ面44に装着されて筐体内部Xおよび筐体外部Y間をシールするシール部品21に張り出し部22が一体成形されたうえで、筐体内部Xおよび筐体外部Y間を連通させる通気路25および空洞部23が設けられ、この通気路25および空洞部23よりなる通気経路にフィルター部品31が組み付けられているため、シール部品21およびフィルター部品31をまとめて取り扱うことが可能とされ、また、フィルター部品31がシール部品21とともに筐体43の合わせ面44に装着されるため、フィルター部品31を取り付けるための開口部を筐体43の側面などに別途設ける必要がない。したがってフィルター部品31を取り付けるための開口部を筐体43に設ける必要がなく、もってフィルター部品31の取付構造を簡略化し、意匠性を向上させることもでき、またフィルター部品31をシール部品21と一体品として取り扱うことができ、もってベントフィルター21を単独で取り扱う必要がなく、フィルター部品31の取り扱い性を向上させることができる。
また、シール部品21および張り出し部22に設ける通気路25を硬質のパイプ状部品等よりなる中空部品27により補強するようにしたため、シール部品21が圧縮され潰されても中空部品27は潰されず、よって中空部品27の内側に通気路25が確保される。したがって通気路25が塞がれてベント機能が喪失するのを抑制することができる。
また、フィルター部品31が、撥水性または撥水・撥油性を有する多孔質シートよりなるフィルター本体32の外面側に多孔質素材よりなる保護シート33を重ね合わせたものとされているため、フィルター本体32に目詰まりや破れ破損などが生じにくい。したがってフィルター本体32に目詰まりや破れ破損などが生じてフィルター機能が喪失するのを抑制することができる。
尚、上記実施例では、張り出し部22の上面にフィルター部品31を接着剤で接合することにより張り出し部22およびフィルター部品31間のシール性を確保する構成としたが、接着剤以外の手段でシール性を確保するようにしても良い。
この点に関して図7(A)(B)に示す例では、張り出し部22の上面であって空洞部23の周りにシールリップ28が上方へ向け一体成形され、このシールリップ28に対しフィルター部材31が上方から押し付けられることによりシール性が確保されている。但しこの場合、フィルター部材31は蓋体46により押圧されるので、フィルター部材31および蓋体46間には上記実施例のようなスキマcは形成されない。したがってこのスキマcに代わるものとして蓋体46に窓部50を設け、この窓部50によって十分な通気性を確保するのが好適である。
11 ベントフィルター一体シール
21 シール部品
21a,21b 厚み方向端部
22 張り出し部
23 空洞部
24 シール内周側空間
25 通気路
26 充填材
27 中空部品
28 リップ
31 フィルター部品
32 フィルター本体
33 保護シート
41 電子機器
42 機器本体
43 筐体
44 合わせ面
45 ケース
45a,46a 側壁部
46 蓋体
47 シール装着溝
48 凹部空間
49 凹部
50 窓部
X 筐体内部
Y 筐体外部

Claims (4)

  1. 筐体の合わせ面に装着されて筐体内部および筐体外部間をシールするシール部品と、前記シール部品の周上一部に一体成形されるとともに前記シール部品の外周側に張り出すよう設けられた張り出し部と、前記張り出し部における前記シール部品の厚み方向一方の面に開口するよう設けられた空洞部と、前記シール部品の内周側空間と前記空洞部とを連通するように設けられた貫通穴状の通気路と、前記空洞部の開口を塞ぐように前記張り出し部に取り付けられるシート状のフィルター部品とを備えることを特徴とするベントフィルター一体シール。
  2. 請求項1記載のベントフィルター一体シールにおいて、
    前記通気路は、前記シール部品に埋設したパイプ等の中空部品によって形成されていることを特徴とするベントフィルター一体シール。
  3. 請求項1または2記載のベントフィルター一体シールにおいて、
    前記フィルター部品は、撥水性または撥油性を有する多孔質シートよりなるフィルター本体と、前記フィルター本体の外面側に重ねられる保護シートとの組み合わせにより形成されていることを特徴とするベントフィルター一体シール。
  4. 請求項1、2または3記載のベントフィルター一体シールにおいて、
    前記筐体は、電子機器、精密機器、産業機器または自動車部品に係る筐体であることを特徴とするベントフィルター一体シール。
JP2014162280A 2014-08-08 2014-08-08 ベントフィルター一体シール Active JP6353315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162280A JP6353315B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ベントフィルター一体シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162280A JP6353315B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ベントフィルター一体シール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016038039A JP2016038039A (ja) 2016-03-22
JP6353315B2 true JP6353315B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55529279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014162280A Active JP6353315B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ベントフィルター一体シール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6353315B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102217875B1 (ko) * 2019-07-30 2021-02-18 주식회사 현대케피코 차량의 전자 제어 장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5828012A (en) * 1996-05-31 1998-10-27 W. L. Gore & Associates, Inc. Protective cover assembly having enhanced acoustical characteristics
JPH10244107A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 K S K:Kk フィルター付ゴムパッキン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016038039A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5792603B2 (ja) 通気部材
ES2809495T3 (es) Procedimiento para la fabricación de un elemento de filtro provisto de una pieza de sellado
US9120059B2 (en) Ventilation unit
JP4498996B2 (ja) 筐体の通気構造
WO2014073096A1 (ja) 電子部品収容構造
WO2020085210A1 (ja) 通気部品
JP6132615B2 (ja) 通気部材
JP5873089B2 (ja) 液量を含む容器を換気及び廃棄するための装置
JP5710358B2 (ja) 通気部材付き筐体
KR20160131038A (ko) 통기성 용기용 덮개, 통기성 용기 및 통기성 용기용 덮개의 제조 방법
CN104203530A (zh) 复合成型体和用于制造该复合成型体的方法
JP6353315B2 (ja) ベントフィルター一体シール
KR101701469B1 (ko) 자동차용 통기 캡
WO2010080394A3 (en) Sealing grommet for fluid filters
JP4273997B2 (ja) ケース
KR101278207B1 (ko) 벤트 캡 장치
JP7446233B2 (ja) 通気筐体
JP5710359B2 (ja) 通気部材
WO2011151920A1 (ja) オイルフィルター、及び、フィルターエレメント
JP2003258444A (ja) 電子機器用ケース
JP6267595B2 (ja) ベントフィルター一体シール
JP2016017531A (ja) ベントフィルター一体シール
ITRE20100058A1 (it) Cartuccia filtrante
JP2011181220A (ja) 車両用灯具
KR20130022347A (ko) 벤트 필터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6353315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250