JP6352900B2 - ニトリルゴムの水素化 - Google Patents
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Description
Mは、ルテニウムまたはオスミウムであり、
X1およびX2は、同一であっても異なっていてもよい配位子、好ましくはアニオン性配位子であり、
Z1およびZ2は、同一であるかまたは異なっていて、中性の電子供与体配位子であり、
R3およびR4はそれぞれ独立して、Hであるか、または、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボキシレート、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アリール−オキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、およびアルキル−スルフィニル残基(これらはそれぞれ、場合によっては、1個または複数のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、アリールまたはヘテロアリール残基によって置換されていてもよい)からなる群から選択される置換基であり、ならびに
Lは、配位子である]
(1)今日までのところ、ニトリルゴムの選択的水素化に極めて活性の高い水素化触媒は公知であって、RhおよびPdベースの触媒が工業的な水素化プロセスにおいてすでに使用されている;しかしながら、より安価なRuベースの水素化触媒は、NBRの水素化に使用すると、依然としてゲル化の問題に直面する。
(2)メタセシス反応における高活性を目的に設計された、いくつかのルテニウムベースの錯体は、まずメタセシスによるニトリルゴムの分解を可能とし、次いで、その分解されたニトリルゴムが水素化されて、水素化ニトリルゴムが得られるが、メタセシスのためおよび水素化のために同一の触媒を使用すると、そのような触媒は、NBRのメタセシスには高活性であるが、それに対して、同時のNBR水素化にはそれほど活性が高くない;そして
(3)両方の、すなわちメタセシスおよび水素化のための触媒活性を有する触媒はこれまで、制御された状態で使用することができなかった。
Ru(CO)(H)(X1)(L1)(L2) (I)
[式中、
X1は、アニオン性配位子であり、ならびに
L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であるが、ここでL1およびL2のうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す]
Ru(CO)(H)(X1)(L1)(L2) (I)
[式中、
X1は、アニオン性配位子であり、ならびに
L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であるが、ここでL1およびL2のうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す]
本発明において使用される触媒は、一般式(I)を有している。
Ru(CO)(H)(X1)(L1)(L2) (I)
[式中、
X1は、アニオン性配位子であり、ならびに
L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であるが、ここでL1およびL2のうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す]
一般式(I)において、L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であり、それらのうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す。
L1が、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスフェート、ホスフィナイト、ホスフォナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、スルホネート、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、チオエーテル、ニトリル、およびイソシアニドからなる群から選択される配位子を表し、そして
L2が、N−複素環カルベン配位子を表す。
・ 「ホスフィナイト」という用語には、たとえば、フェニルジフェニルホスフィナイト、シクロヘキシルジシクロヘキシルホスフィナイト、イソプロピルジイソプロピルホスフィナイト、およびメチルジフェニルホスフィナイトが含まれる。
・ 「ホスファイト」という用語には、たとえば、トリフェニルホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、トリ−tert−ブチルホスファイト、トリイソプロピルホスファイト、およびメチルジフェニルホスファイトが含まれる。
・ 「スチビン」という用語には、たとえば、トリフェニルスチビン、トリシクロヘキシルスチビン、およびトリメチルスチビンが含まれる。
・ 「スルホネート」という用語には、たとえば、トリフルオロメタンスルホネート、トシレート、およびメシレートが含まれる。
・ 「スルホキシド」という用語には、たとえば、(CH3)2S(=O)および(C6H5)2S=Oが含まれる。
・ 「チオエーテル」という用語には、たとえば、CH3SCH3、C6H5SCH3、CH3OCH2CH2SCH3、およびテトラヒドロチオフェンが含まれる。
・ 本発明の用途の目的においては、「ピリジン−ベースの配位子」という用語は、たとえば、国際公開第A−03/011455号パンフレットに記載されているような、すべてのピリジン−ベースの配位子またはそれらの誘導体のための集合名として使用される。したがって、「ピリジン−ベースの配位子」という用語には、ピリジンそのもの、ピコリン(たとえばα−、β−、およびγ−ピコリン)、ルチジン(たとえば、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−、および3,5−ルチジン)、コリジン(すなわち、2,4,6−トリメチルピリジン)、トリフルオロメチルピリジン、フェニルピリジン、4(ジメチルアミノ)−ピリジン、クロロピリジン、ブロモピリジン、ニトロピリジン、キノリン、ピリミジン、ピロール、イミダゾール、およびフェニルイミダゾールが含まれる。
R8、R9、R10、およびR11は、同一であるかまたは異なっていて、水素、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C30−アルキル、C3〜C20−シクロアルキル、C2〜C20−アルケニル、C2〜C20−アルキニル、C6〜C24−アリール、C7〜C25−アルクアリール、C2〜C20ヘテロアリール、C2〜C20ヘテロシクリル、C1〜C20−アルコキシ、C2〜C20−アルケニルオキシ、C2〜C20−アルキニルオキシ、C6〜C20−アリールオキシ、C2〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオ、C6〜C20−アリールチオ、−Si(R)3、−O−Si(R)3、−O−C(=O)R、C(=O)R、−C(=O)N(R)2、−NR−C(=O)−N(R)2、−SO2N(R)2、−S(=O)R、−S(=O)2R、−O−S(=O)2R、ハロゲン、ニトロ、またはシアノを表すが、ここで、上述のすべての場合において、R8、R9、R10およびR11の意味に関連して、基Rは、同一であるかまたは異なっていて、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールを表す]
R8およびR9が、同一であるかまたは異なっており、水素、C6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、i−ブチルまたはtert−ブチルを表すか、またはそれらが結合している炭素原子と合体してシクロアルキル構造またはアリール構造を形成している。
R10およびR11が、同一であるかまたは異なっており、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはi−プロピルまたはネオペンチル、C3〜C10−シクロアルキル、より好ましくはアダマンチル、置換もしくは非置換のC6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、または2,4,6−トリメチルフェニル、C1〜C10−アルキルスルホネート、またはC6〜C10−アリールスルホネートを表している。
R8およびR9が、同一であるかまたは異なっており、水素、C6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、およびi−ブチルを表すか、またはそれらが結合している炭素原子と合体してシクロアルキル構造またはアリール構造を形成しており、そして
R10およびR11が、同一であるかまたは異なっており、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはi−プロピルまたはネオペンチル、C3〜C10−シクロアルキル、より好ましくはアダマンチル、置換もしくは非置換のC6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、または2,4,6−トリメチルフェニル、C1〜C10−アルキルスルホネート、またはC6〜C10−アリールスルホネートを表している。
一般式(I)の触媒においては、X1がアニオン性配位子を表しているのが好ましい。
R8およびR9が、同一であるかまたは異なっており、水素、C6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、およびi−ブチルを表すか、またはそれらが結合している炭素原子と合体してシクロアルキル構造またはアリール構造を形成しており、そして
R10およびR11が、同一であるかまたは異なっており、好ましくは、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C10−アルキル、より好ましくはi−プロピルまたはネオペンチル、C3〜C10−シクロアルキル、より好ましくはアダマンチル、置換もしくは非置換のC6〜C24−アリール、より好ましくはフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、または2,4,6−トリメチルフェニル、C1〜C10−アルキルスルホネート、またはC6〜C10−アリールスルホネートを表している]、
または
L2が、好ましくは、先に挙げた一般式(IIIa)〜(IIIu)の電子供与性配位子を表す]
さらに別な実施態様においては、すべての一般式(I)に従う触媒を、固定された形態で使用することもできる。固定化は、支持体物質の表面へ、錯体触媒の化学結合を介して起こさせるのが好ましい。好適なのは、たとえば、次に示す一般式(Support−Ie)および(Support−If)を有する錯体触媒であるが、ここで、L1、L2およびX1は、本明細書において一般式(I)について、一般的、好ましい、より好ましい、特に好ましい、最も好ましい意味を有していてよく、また、「supp」は支持体物質を表している。その支持体物質が、高分子量物質または無機物質たとえば、シリカゲルを表しているのが好ましい。高分子物質としては、合成ポリマーまたは樹脂を使用することが出来るが、ポリエチレングリコール、ポリスチレンもしくは架橋ポリスチレン(たとえば、ポリ(スチレン−ジビニルベンゼン)コポリマー(PS−DVB))がより好ましい。そのような支持体物質は、その表面上に官能基を有していて、それが、配位子L1またはL2の一つと共有結合を形成することができる。
NHC−配位子の合成:
NHC−配位子を合成するには、文献記載のいくつかの手順を使用することができるが、それらは、これまでに最適化されてきている。
一般式(I)に従う触媒錯体は、Foggら(Organometallics,2005,24,1056〜1058)に記載されているようにして、カルベン配位子を使用した簡単な配位子交換反応によって調製することが可能であって、たとえば、次に示す反応経路を用いる。
RuHCl(CO)(PPh3)3 + IMes −−> RuHCl(CO)(PPh3)(IMes) + 2PPh3
ニトリルゴムの水素化は、ニトリルゴムを水素の存在下に、一般式(I)の新規な錯体触媒と接触させることによって実施することができる。
本発明の方法において使用されるニトリルゴムは、少なくとも1種のα,β−不飽和ニトリル、少なくとも1種の共役ジエン、および所望により、1種または複数のさらなる共重合性モノマーのコポリマーまたはターポリマーである。
・ マレイン酸モノアルキルエステル、好ましくはマレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、およびマレイン酸モノ−n−ブチル;
・ マレイン酸モノシクロアルキルエステル、好ましくはマレイン酸モノシクロペンチル、マレイン酸モノシクロヘキシル、およびマレイン酸モノシクロヘプチル;
・ マレイン酸モノアルキルシクロアルキルエステル、好ましくはマレイン酸モノメチルシクロペンチル、およびマレイン酸モノエチルシクロヘキシル;
・ マレイン酸モノアリールエステル、好ましくはマレイン酸モノフェニル;
・ マレイン酸モノベンジルエステル、好ましくはマレイン酸モノベンジル;
・ フマル酸モノアルキルエステル、好ましくはフマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モノプロピル、およびフマル酸モノ−n−ブチル;
・ フマル酸モノシクロアルキルエステル、好ましくはフマル酸モノシクロペンチル、フマル酸モノシクロヘキシル、およびフマル酸モノシクロヘプチル;
・ フマル酸モノアルキルシクロアルキルエステル、好ましくはフマル酸モノメチルシクロペンチル、およびフマル酸モノエチルシクロヘキシル;
・ フマル酸モノアリールエステル、好ましくはフマル酸モノフェニル;
・ フマル酸モノベンジルエステル、好ましくはフマル酸モノベンジル;
・ シトラコン酸モノアルキルエステル、好ましくはシトラコン酸モノメチル、シトラコン酸モノエチル、シトラコン酸モノプロピル、およびシトラコン酸モノ−n−ブチル;
・ シトラコン酸モノシクロアルキルエステル、好ましくはシトラコン酸モノシクロペンチル、シトラコン酸モノシクロヘキシル、およびシトラコン酸モノシクロヘプチル;
・ シトラコン酸モノアルキルシクロアルキルエステル、好ましくはシトラコン酸モノメチルシクロペンチル、およびシトラコン酸モノエチルシクロヘキシル;
・ シトラコン酸モノアリールエステル、好ましくはシトラコン酸モノフェニル;
・ シトラコン酸モノベンジルエステル、好ましくはシトラコン酸モノベンジル;
・ イタコン酸モノアルキルエステル、好ましくはイタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノプロピル、およびイタコン酸モノ−n−ブチル;
・ イタコン酸モノシクロアルキルエステル、好ましくはイタコン酸モノシクロペンチル、イタコン酸モノシクロヘキシル、およびイタコン酸モノシクロヘプチル;
・ イタコン酸モノアルキルシクロアルキルエステル、好ましくはイタコン酸モノメチルシクロペンチル、およびイタコン酸モノエチルシクロヘキシル;
・ イタコン酸モノアリールエステル、好ましくはイタコン酸モノフェニル;
・ イタコン酸モノベンジルエステル、好ましくはイタコン酸モノベンジル。
R1は、水素またはメチル基であり、ならびに
R2、R3、R4、R5は、同一であるかまたは異なっていて、H、C1〜C12アルキル、C3〜C8シクロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、エポキシアルキル、アリール、またはヘテロアリールを表していてよい]
phr:ゴム100重量部あたり
rpm:回転/分
Mn:数平均分子量
Mw:重量平均分子量
PDI:多分散性指数(Mw/Mnで定義される)
PPh3:トリフェニルホスフィン
MCB:モノクロロベンゼン
Rt.:室温(22±2℃)
RDB:残存二重結合(%)、RDB=(1−水素化度)*100(NBRは100%のRDBを有している)
NHC:N−複素環−カルベン
Cy:シクロヘキシル環
Et3N:トリエチルアミン
IMes:N,N’−ビス(メシチル)イミダゾル−2−イリデン
SIMes:N,N’−ビス(メシチル)イミダゾリジン−2−イリデン(H2−Imesとも呼ばれる)
IPr:N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾル−2−イリデン
ItBu:N,N’−ビス(tert−ブチル)イミダゾル−2−イリデン
A1.NHC−配位子
N,N’−ビス(メシチル)イミダゾル−2−イリデン(IMes)は、TCIから購入した。
N,N’−ビス(メシチル)イミダゾリジン−2−イリデン(SIMes)は、Stremから購入した。
N,N’−ビス(2,6−ジイソイソプロピルフェニル)イミダゾル−2−イリデン(IPr)は、TCIから購入した。
N,N’−ビス(tert−ブチル)イミダゾル−2−イリデン(ItBu)は、Stremから購入した。
Sigma−Aldrichから入手し、さらなる精製を行うこと無く使用した。
この錯体は、Jamesら,Adv.in Chem.Ser.,196(1983)による手順に従い、以下のようにして調製した:RuCl3・xH2O(0.635g、2.5mmol)をメトキシエタノール(15mL)の中に溶解させた。5分後に、PCy3(2.056g、7.5mmol)を添加した。その混合物を、リフラックスさせながら20分間加熱した。次いでEt3N(2mL)を添加した。その混合物を、リフラックス下にさらに6時間加熱してから、冷却した。オレンジ色の微結晶反応生成物を濾過してから、トルエンを用いて洗浄(2回、各10mL)し、真空中で乾燥させた。黄色の結晶として得られた収量は、約1.45g(80%)であった。MCB中の飽和溶液についてのFT−IRでは、1901cm−1に単一ピーク(CO)が得られ、可能性がある副反応生成物のRuHCl(CO)2(PCy3)2が含まれていないと考えられた。
この錯体は、Nolanら(Organometallics,2001、20、794)における手順に従い、以下のようにしてRuHCl(CO)(PCy3)2をIMesと反応させることによって調製した:100mLのフラスコに、RuHCl(CO)(PCy3)2(510mg、0.7mmol)およびIMes(302mg、1.05mmol)を充填し、脱気した。次いでシリンジを用いて、20mLのトルエンを添加した。次いで、その溶液を80℃で2時間加熱し、rt.で18時間撹拌した。真空下でその溶液を除去した。20mLのエタノールの中に黄橙色の残渣を取り上げ、脱気、乾燥させた。次いでその懸濁液を濾過した。エタノール(20mL*3)を用いてその沈殿を洗浄し、真空下で乾燥させた。橙色の結晶として得られた収量は約125.7mgであり、1897cm−1に単一ピーク(CO)を有していた(文献値:1896cm−1、CH2Cl2中)。
この錯体は、Nolanら(Organometallics,2001、20、794)における手順を採用し、IMesを等モル量のSIMesに置きかえて、RuHCl(CO)(PCy3)2をSIMesと反応させることによって調製した。錯体は、黄色の結晶として得られ、1897cm−1に単一ピーク(CO)を有していた(文献値:1896cm−1、トルエン中)。
この錯体は、Foggら(Organometallics,2005,24,1056〜1058)における手順に従い、以下のようにして、RuHCl(CO)(PPh3)3(Alfar Aesarから購入)をIMesと反応させることによって調製した:8mLのトルエン中のIMes(188mg、0.62mmol)の溶液を、8mLのトルエン中のRuHCl(CO)(PPh3)3(420mg、0.44mmol)の懸濁液に添加した。その溶液を、22℃で3時間撹拌した。次いで、その溶液を真空下で濃縮して約0.5mLとし、20mLのヘキサンを用いて処理し、冷エタノール浴を用いて−35℃に冷却した。黄橙色の微結晶沈殿物が得られたので、それを濾別し、冷ヘキサン(3回、各5mL)を用いて洗浄し、真空下で乾燥させた。得られた収量は約0.25g(77%)で、橙色の結晶の形態で、1913cm−1に単一のFTIRピーク(CO)を有していた(文献値:1913cm−1、ヌジョール中、Foggら、Organometallics,2005,24,1056〜1058)。
(e)で記載したのと同じ手順を使用し、等モル量のSIMesを用いると、約0.28g(85%)の黄色の結晶が得られたが、このものは1911cm−1に単一のFTIRピーク(CO)を示した(文献値:1911cm−1、ヌジョール中、Foggら、Organometallics,2005,24,1056〜1058)。
(e)で記載したのと同じ手順を使用し、等モル量のIPrを用いると、約0.25g(83%)の黄色の結晶が得られた。
この錯体は、Nolanら(Organometallics,2001、20、794)における手順を採用し、IMesを等モル量のIPrに置きかえて、RuHCl(CO)(PCy3)2をIPrと反応させることによって調製した。錯体は、黄色の結晶として得られ、1901cm−1に単一ピーク(CO)を有していた。
この錯体は、Nolanら(Organometallics,2001、20、794)における手順を採用し、ItBuを等モル量のItBuに置きかえて、RuHCl(CO)(PCy3)2をIPrと反応させることによって調製した。錯体は、黄色の結晶として得られ、1902cm−1に単一ピーク(CO)を有していた。
実施例において使用したニトリルブタジエンゴムは、Lanxess Deutschland GmbHから市販されており、表1に示した性質を有している。
この後のセクションEの表に示すように、触媒(a)〜(i)を、0.02〜0.05phrの範囲の量で使用した。
・ 水素圧:8.3MPa(1200psi)
・ 撹拌:800rpm
・ 温度:可変、120〜155℃の範囲(以下の表参照)
・ 時間:可変、水素化の進行に依存(以下の表参照)
(1)ニトリルゴムを所定量のMCBに溶解させてNBR溶液を形成させた(濃度:6重量%または12.7重量%)。その溶液をオートクレーブ(容積:600mLまたは2L)の中に充填し、窒素ガスを用いて20分間バブリングして、溶存酸素を除去した。
GPCによる分子量MnおよびMwの測定:
分子量MnおよびMwは、Waters 1515高性能液体クロマトグラフィーポンプ、Waters 717plus オートサンプラー、PLゲル10μm混合Bカラム、およびWaters 2414RI検出器を備えた、Waters GPCシステムによって求めた。GPC試験は、40℃で、溶出液として流速1mL/分のTHFを用いて実施し、GPCカラムは、狭い分子量分布の標準PSを用いて較正した。
水素化反応の前、途中および後のニトリルゴムのスペクトルを、Perkin Elmer spectrum 100 FT−IR分光計に記録した。(水素化)ニトリルブタジエンゴムのMCB中溶液をKBrディスクの上にキャストして、乾燥させ、試験のための膜を形成させた。水素化度は、ASTM D5670−95法に従ってFT−IR分析により求めた。
ある一定重量のHNBRサンプルを、20mLのメチルエチルケトンの中に溶解させた。20,000rpmで1時間かけて、その溶液を遠心分離させた。液体をデカント除去し、得られたゲルを乾燥させ、秤量してゲル含量の値を得た。
NBR水素化のための溶媒としてMCBを採用した場合には、それが触媒的に、ベンゼンとHClに変換されている可能性がある。後者は、水素化プロセスにおいて、金属の腐食を招くという欠点を有している。ベンゼンの存在もまた望ましくない。水素化の後にベンゼン濃度を測定することで、HClの生成についても結論を引き出すことが可能となるが、HClの測定は、他の方法では面倒で、困難である。水素化の後に得られる溶液中のベンゼンの濃度は、GC−MSによって測定した。
F.1.エージング前後のムーニー粘度
本発明による水素化プロセスの後に得られるHNBRサンプルのムーニー粘度(ML1+4@100℃)を、ASTM標準D 1646に従って測定した。それに加えて、そのようなHNBRサンプルの熱安定性も、2L反応器におけるスケールの大きい方の実施例について、それらのサンプルを140℃で4日間、空気中エージングにかけることにより調べた。
得られたHNBRサンプルにおけるゲル含量は、次の表F2に見ることができる。本発明により調製されたHNBRと比較例のHNBRとを比較すると、本発明の方法では、実質的により低い量のゲルしか有さないHNBRを得ることができるということが明らかである。
ベンゼン濃度
水素化の前後に、HNBR溶液中のベンゼン濃度を測定した。それらの結果は、下の表F3に見ることができる。そのような濃度は、暗黙的に、発生したHClの量を示している。本発明の方法を用いて調製したHNBR溶液は、本発明の方法に従わずに調製したHNBR溶液よりもはるかに低いベンゼン濃度を示している。したがって、腐食性のHClの発生がより少なく、単離すると、それに相当する低いベンゼン含量しか有さないHNBRを得ることができる。
Claims (13)
- 部分的もしくは全面的に水素化されたニトリルゴムを調製するための方法であって、一般式(I)
Ru(CO)(H)(X1)(L1)(L2) (I)
[式中、
X1は、アニオン性配位子であり、ならびに
L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であるが、ここでL1およびL2のうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す]
を有する少なくとも1種の錯体触媒の存在下に、ニトリルゴムを水素化にかけることを特徴とし、
前記N−複素環カルベン配位子が、一般式(IIIa)、(IIIb)、(IIIg)、(IIIh)、または、N,N’−ビス(tert−ブチル)イミダゾル−2−イリデン
「t-Bu」は、tert-ブチルを意味し、「Mes」は、それぞれの場合において2,4,6−トリメチルフェニルを表し、「Dipp」はすべての場合において2,6−ジイソプロピルフェニルを意味している」
に従う構造を有する、
方法。 - 前記一般式(I)を有する触媒が、
(i)触媒が、
L1が、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスフェート、ホスフィナイト、ホスフォナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、スルホネート、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、チオエーテル、ニトリル、およびイソシアニドからなる群から選択される配位子を表し、
L2が、N−複素環カルベン配位子を表す、
状態で使用されるか、または
(ii)触媒が、L1およびL2両方の配位子が、同一であるかまたは異なったN−複素環カルベン配位子をあらわす状態で使用されるか、
のいずれかで使用される、請求項1に記載の方法。 - L1が、PPh3、P(p−Tol)3、P(o−Tol)3、PPh(CH3)2、P(CF3)3、P(p−FC6H4)3、P(p−CF3C6H4)3、P(C6H4−SO3Na)3、P(CH2C6H4−SO3Na)3、P(イソプロピル)3、P(CHCH3(CH2CH3))3、P(シクロペンチル)3、P(シクロヘキシル)3、P(ネオペンチル)3、またはP(ネオフェニル)3(ここで、Phはフェニルを意味し、Tolはトリルを意味している)からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記N−複素環カルベン配位子が、その環の中に存在するヘテロ原子として少なくとも1個の窒素を含むサイクリックカルベンタイプの配位子であり、ならびにそのようなN−複素環カルベン配位子が、置換されていなくても、あるいは1個または複数の置換基によって置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- X1が、水素、ハロゲン、プソイドハロゲン、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C30−アルキル、C6〜C24−アリール、C1〜C20−アルコキシ、C6〜C24−アリールオキシ、C3〜C20−アルキルジケトネート、C6〜C24−アリールジケトネート、C1〜C20−カルボキシレート、C1〜C20−アルキルスルホネート、C6〜C24−アリールスルホネート、C1〜C20−アルキルチオール、C6〜C24−アリールチオール、C1〜C20−アルキルスルホニル、またはC1〜C20−アルキルスルフィニルを表し、ならびに、
上述のすべての残基が、置換されていないか、またはハロゲン、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−アルコキシ、もしくはC6〜C24−アリールから選択される1個または複数のさらなる置換基によって置換されていてもよく、
ここでそれらの置換基が、ハロゲン、C1〜C5−アルキル、C1〜C5−アルコキシ、およびフェニルからなる群から選択される1個または複数の置換基によってさらに置換されていてもよい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - X1が、塩素、CF3COO、CH3COO、CFH2COO、(CH3)3CO、(CF3)2(CH3)CO、(CF3)(CH3)2CO、フェノキシ、メトキシ、エトキシ、p−CH3−C6H4−SO3、CH3SO3、またはCF3SO3を表している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記水素化が、60℃〜200℃の範囲の温度と、0.5MPa〜35MPaの範囲の水素圧力とで実施される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ニトリルゴムに対する前記錯体触媒の量が、使用される前記ニトリルゴムを基準にして、1〜1000ppmの貴金属の範囲である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 水素化にかけられる前記ニトリルゴムが、
(i)少なくとも1種のα,β−不飽和ニトリル、
(ii)少なくとも1種の共役ジエン、ならびに
(iii)場合によっては、α,β−不飽和モノカルボン酸、それらのエステルおよびアミド、α,β−不飽和ジカルボン酸、それらのモノ−もしくはジエステル、および前記α,β−不飽和ジカルボン酸それぞれの無水物もしくはアミドからなる群から選択される1種または複数のさらなる共重合性モノマー、
の繰り返し単位を含むコポリマーまたはターポリマーである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 - ニトリルゴムを部分的もしくは全面的に水素化するための触媒としての、一般式(I)
Ru(CO)(H)(X1)(L1)(L2) (I)
[式中、
X1は、アニオン性配位子であり、ならびに
L1およびL2は、同一であるかまたは異なった配位子であるが、ここでL1およびL2のうちの少なくとも一方は、N−複素環カルベン配位子を表す]
を有する錯体の使用であって、
前記N−複素環カルベン配位子が、一般式(IIIa)、(IIIb)、(IIIg)、(IIIh)、または、N,N’−ビス(tert−ブチル)イミダゾル−2−イリデン
「t-Bu」は、tert-ブチルを意味し、「Mes」は、それぞれの場合において2,4,6−トリメチルフェニルを表し、「Dipp」はすべての場合において2,6−ジイソプロピルフェニルを意味している」
に従う構造を有する、
使用。
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