JP6351408B2 - 画像検査装置および画像検査方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像の輝度値情報を用いて検査対象物の良否判定を行う画像検査装置および画像検査方法に関するものである。
従来より、画像検査装置として、画素毎に得られる輝度値情報を元に評価式を作成し、検査対象物が良品、または、不良品であるのかを判断する良否判定部を備えた画像検査装置が提案されている。
例えば、特許文献1では、複数の検査良品から取得された良品画像群において位置合わせを行った上、同一座標をもつ画素ごとに輝度の平均と標準偏差を算出しておき、被検査品から取得された画像において位置合わせを行って、同一座標をもつ画素ごとに、その輝度を平均と標準偏差を用いて定義される評価式により評価することにより良否判定を行う画像検査装置が開示されている。
特開2005−265661号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の技術では、設定された領域の画素単位で評価を行うため、鉛フリー半田など表面状態が変化しやすい検査対象物の場合、ノイズによって誤判定が発生する恐れがあるという課題があった。例えば、鉛フリー半田を自然冷却した場合、従来の半田に比べ白く変色するが、これは冷却具合によって変化するため同じ形状であっても表面の見え方には差異が生じる。また、他の例として、半田付けを行うとフラックス(ヤニ)が黄茶色に変色し飛散することがある。この飛散したものが半田表面に付着すると、同じ形状であっても表面の見え方には差異が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、良否判定をブロック単位の評価とすることにより、表面状態によるノイズに影響され難い良否判定を行う画像検査装置および画像検査方法を提供することを目的とする。
この発明に係る画像検査装置は、少なくとも1つ以上の良品画像および検査対象物の画像を取得する画像取得部と、良品画像および検査対象物の画像から、設定された範囲をそれぞれ抽出する領域抽出部と、領域抽出部が抽出した、設定された範囲の良品画像および検査対象物の画像に対し、設定された範囲内の画素を、予め設定された数のブロックに分割する領域分割部と、領域分割部が分割した良品画像のブロック各々の全画素の輝度値から求めた平均輝度を用いて評価式を作成するとともに、各ブロック同士の平均輝度を比較した場合の大小関係を定義した条件である評価式を作成する評価式作成部と、ブロック単位の検査対象物の画像と評価式とに基づき平均輝度値の大小関係の定義が条件の範囲内であるか否かを判定することにより、検査対象物の良否判定を行う良否判定部とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、良否判定をブロック単位の評価とすることにより、表面状態によるノイズに影響され難い良否判定を行うことができる。
この発明の実施の形態1に係る画像検査装置の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像検査装置の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1の画像検査装置における検査設定処理の動作を説明するフローチャートである。 指定範囲内の画素の分割について説明する図である。 全ての良品画像において、評価式の正答率を確認した結果の一例を説明する図である。 この発明の実施の形態1の画像検査装置における良否判定の動作を説明するフローチャートである。 複数の照明を配置して検査対象物を撮影する一例を説明する図である。 複数の照明を配置して検査対象物を撮影する一例を説明する図である。 複数の照明を切り替えて検査対象物を撮影する一例を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る画像検査装置1の構成図である。
図1に示すように、画像検査装置1は、撮像部10と、画像取得部11と、位置決め部12と、領域抽出部13と、領域分割部14と、統計処理部15と、評価式作成部16と、評価式確認部17と、良否判定部18と、良品画像情報記憶部19と、判定画像情報記憶部20と、統計量記憶部21と、評価式確認情報記憶部22とを備える。
撮像部10は、照明とカメラとから構成され、複数の良品および検査対象物を含む対象物の画像を撮影する。なお、ここでは、撮像部10は、画像検査装置1が備えるものとするが、これに限らず、画像検査装置1の外部に備えるものとしてもよい。
画像取得部11は、撮像部10が撮影した対象物の画像(少なくとも1つ以上の良品画像および検査対象物の画像)を取得する。
位置決め部12は、対象物の画像について、治具の遊び、または、検査対象物の個体差などによる撮影位置のずれを修正するための位置合わせを行う。
領域抽出部13は、位置決め部12が位置合わせを行った対象物の画像各々から、良否判定を行うための、設定された範囲をそれぞれ抽出する。
領域分割部14は、領域抽出部13が抽出した設定された範囲の対象物の画像各々に対し、設定された範囲内の画素を、設定された数のブロックに分割する。
統計処理部15は、領域分割部14が分割した範囲内の画素について平均輝度値や標準偏差などの輝度情報の算出処理を行う。
評価式作成部16は、領域分割部14が分割した良品画像について統計処理部15が算出したブロック単位の輝度情報に基づき、評価式を作成する。
評価式確認部17は、評価式作成部16が作成した評価式の確認を行う。
良否判定部18は、ブロック単位の検査対象物の画像と評価式とに基づき、検査対象物の良否判定を行う。
良品画像情報記憶部19は、検査対象物の画像と比較する良品画像群の画像を記憶する。なお、ここでは、良品画像情報記憶部19は、画像検査装置1が備えるものとするが、これに限らず、画像検査装置1の外部に備えるものとしてもよいし、良品画像情報記憶部19を備えないものとしてもよい。
判定画像情報記憶部20は、検査対象物の画像に関する情報を記憶する。なお、ここでは、判定画像情報記憶部20は、画像検査装置1が備えるものとするが、これに限らず、画像検査装置1の外部に備えるものとしてもよい。
統計量記憶部21は、統計処理部15が算出した平均輝度値や標準偏差などの輝度情報を記憶する。なお、ここでは、統計量記憶部21は、画像検査装置1が備えるものとするが、これに限らず、画像検査装置1の外部に備えるものとしてもよい。
評価式確認情報記憶部22は、評価式確認部17が評価式の確認を行った際の評価式に関する情報を記憶する。なお、ここでは、評価式確認情報記憶部22は、画像検査装置1が備えるものとするが、これに限らず、画像検査装置1の外部に備えるものとしてもよい。
動作について説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る画像検査装置1の動作を説明するフローチャートである。
画像検査装置1は、検査対象の画像の良否判定に入る前の処理として、検査設定処理が完了しているかどうかを判定し(ステップST1)、検査設定処理が未実施の場合(ステップST1の“NO”の場合)、検査設定処理を行う(ステップST2)。ここでは、複数の良品画像に基づき、検査対象物の画像の良否判定を行うための評価式の設定を行う。なお、この実施の形態1においては、画像検査装置1では、評価式作成のため、撮像部10により予め良品だと分かっている良品画像群を撮影しておき、良品画像情報記憶部19に記憶しておくものとする。
なお、ここでは、良品画像を予め複数枚用意しておくものとするが、1枚以上の良品画像があればよい。従って、良品画像を1枚とする場合は、その良品画像と比較することで検査対象物の良否判定を行うようにすればよい。ただし、良品画像を複数枚用意することで、検査対象物と比較する良品画像のデータの信頼度があがり、より精度の高い検査を行うことができる。
検査設定処理が実施されている場合(ステップST1の“YES”の場合)は、ステップST2の検査設定処理は行わず、良否判定の処理(ステップST3)へ進む。このように、最初に一度実施すると、あとはその結果を用いて良否判定を行うようにする。
図3は、この発明の実施の形態1の画像検査装置1における検査設定処理の動作を説明するフローチャートである。以下、図2のステップST2について、図3を用いて説明する。
なお、以下の説明では、それぞれ3方向から照明によって光をあてた、S枚の良品画像を用いるものとする。
まず、画像取得部11は、良品画像情報記憶部19から撮影された良品画像を取得する(ステップST11)。なお、この実施の形態1では、良品画像情報記憶部19を備え、撮像部10により撮影された良品画像は良品画像情報記憶部19に記憶しておくものとするが、これに限らず、良品画像情報記憶部19を備えず、その都度撮像部10が良品画像を撮影し、画像取得部11が撮影された良品画像を取得するようにしてもよい。
位置決め部12は、治具の遊び、または、検査対象物の個体差などによる撮影位置のずれを修正するための位置合わせを行う(ステップST12)。なお、位置決め部12による位置合わせは、既存技術であるマッチングなどを用いればよいが、これに限らず、位置合わせの方法は他の方法であってもよい。
領域抽出部13は、ステップST12において位置決め部12が位置合わせを行った良品画像に対し、今後処理を行う範囲を抽出する(ステップST13)。なお、今後処理を行う範囲は、予め設定されている範囲とする。
領域分割部14は、ステップST13において、範囲指定が完了した画像に対し、範囲内の画素を任意のブロックに分割する(ステップST14)。なお、ここで分割した良品画像のブロックの情報は、良品画像情報記憶部19に記憶しておくものとする。
ここで、図4は、指定範囲内の画素の分割について説明する図である。
ステップST13において、領域抽出部13は、図4(a)に示すように、位置合わせされた撮影画像から、予め設定された指定範囲を抽出する。
そして、ステップST14において、領域分割部14は、図4(b)に示すように、指定範囲の画素を任意の数のブロック(領域1、領域2等)に分割する。なお、図4(b)では、領域分割部14は、縦3×横3の9ブロックに分割するようにしているが、これに限らず、縦M×横Nブロック(M,Nは予め設定された任意の整数)に分割することができる。
統計処理部15は、ステップST14において分割された各ブロックの全画素の輝度値からブロックごとの平均輝度値を算出する(ステップST15)。例えば、図4(b)のように9個のブロックに分割したとすると、照射した光の方向ごとにそれぞれ9個の平均輝度値が算出される。なお、算出された平均輝度値は、統計量記憶部21に記憶される。
統計処理部15は、各ブロックの全画素の輝度値から、ブロックごとの標準偏差値(標準偏差値Aとする)を算出する(ステップST16)。例えば、図4(b)のように9個のブロックに分割したとすると、照射した光の方向ごとにそれぞれ9個の標準偏差値Aが算出される。なお、算出された標準偏差値Aは、統計量記憶部21に記憶される。
画像取得部11は、良品画像情報記憶部19からまだ取得していない、同一方向から光を照射した良品画像があるかどうかを判定する(ステップST17)。
ステップST17において、まだ取得していない良品画像がある場合(ステップST17の“YES”の場合)、ステップST11に戻り、次の良品画像を読み込む。すなわち、例えば、良品だと分かっている画像がS枚存在するとした場合、ブロックごとにS個の平均輝度値と標準偏差値Aが統計量記憶部21に記憶されることになる。
ステップST17において、まだ取得していない良品画像がない場合(ステップST17の“NO”の場合)、すなわち、用意した良品だと分かっている同一方向から光を照射した画像群の画像全てについて読み込んだ場合、統計処理部15は、ステップST15で算出したブロックごとの平均輝度値に基づき、良品画像群の各ブロック内の平均輝度値と、良品画像群の各ブロック内の平均輝度値の標準偏差を求める(ステップST18)。具体的には、例えば、ステップST15において統計量記憶部21に記憶したブロックごとの平均輝度値をD1 i(以下、ここでは、i=ブロック番号とする。例えば、図4(b)の場合、i=1〜9までのブロック番号が付与されるものとする。)とすると、良品画像群における同一ブロック単位の平均輝度値E(D1 i)と、良品画像群における同一ブロック単位の平均輝度値E(D1 i)の標準偏差σ(D1 i)を求める。
統計処理部15は、ステップST16で求めた各ブロックの全画素の輝度値に基づくブロックごとの標準偏差値Aに基づき、良品画像群の各ブロック内の輝度値の標準偏差値(標準偏差値Bとする)の平均と、良品画像群の各ブロック内の輝度値の標準偏差値Bの標準偏差値を求める(ステップST19)。具体的には、例えば、ステップST16において統計量記憶部21に記憶したブロックごとの標準偏差値AをD2 iとすると、良品画像群における同一ブロック単位の標準偏差値Bの平均値E(D2 i)と、良品画像群における同一ブロック単位の標準偏差値Bの平均値E(D2 i)の標準偏差σ(D2 i)を求める。
統計処理部15は、良品画像群のブロック単位の平均輝度値E(D1 i)に基づき、各ブロックの平均輝度値の大小関係を判定する(ステップST20)。具体的には、ステップST18で求めたブロックごとの平均輝度値E(D1 i)を用いて、各ブロックの平均輝度値の大小関係を総当りで求める。
評価式作成部16は、ステップST18,ステップST19においてそれぞれ求めた良品画像群における同一ブロック単位の平均輝度値E(D1 i)とその標準偏差σ(D1 i)と、良品画像群における同一ブロック単位の標準偏差の平均値E(D2 i)とその標準偏差σ(D2 i)とから、以下のような評価式を作成する(ステップST21)。
E(D1 i)-σ(D1 i)≦ P i < E(D1 i)+σ(D1 i) ・・・式1
E(D2 i)-σ(D2 i)≦ Q i < E(D2 i)+σ(D2 i) ・・・式2

なお、この評価式において、P iは、検査対象物から得られる画像をブロック単位に分割した各ブロック単位で全画素の輝度値から算出されるブロックごとの平均輝度値であり、Q iは、検査対象物から得られる画像をブロック単位に分割した各ブロック単位で全画素から算出されるブロックごとの標準偏差であるとする。
また、評価式作成部16は、このステップST21において、ステップST20で判定した平均輝度値の大小関係を定義した条件である評価式(式3)を作成する。式3は、具体的には、例えば、各ブロックを比較した場合に、ブロック1(n個の各ブロックをブロック1、2・・・nとしたとする)は、ブロック2よりも明るい、暗い、または、同じ明るさである、などを定義したものであればよい。
なお、この実施の形態1において、式1を用いて、検査対象物のブロックごとの平均輝度値E(D1 i)が「平均値±標準偏差」の範囲に入っているか、また、式2を用いて、検査対象物のブロックごとの標準偏差が「平均値±標準偏差」の範囲に入っているか、また、式3を用いて、平均輝度値の大小関係の定義が条件の範囲内であるか、の判定を行って予め設定された基準を求め、求めた基準を満たせば良品、満たさなければ不良品と判断される(検査対象物の良否判定については後述する)。
ここで、評価式作成部16は、全ての光方向から光照射した良品画像群についてステップST11〜ステップST21までの処理を行ったか、すなわち、全ての光方向から光照射した良品画像群の良品画像を確認し、評価式作成ができたかどうかを判断する(ステップST22)。
ステップST22において、全ての光方向の良品画像について確認できたと判断した場合(ステップST22の“YES”の場合)、ステップST23へ進む。
ステップST22において、全ての光方向の良品画像について確認できていないと判断した場合(ステップST22の“NO”の場合)、ステップST11からの処理を繰り返す。
すなわち、ここでは、3方向から照明によって光をあてた良品画像群を用いることとしているので、3回、ステップST11〜ステップST21までの処理を行うことになる。
なお、ここでは、3方向からの照明としたが、これに限らず、光をあてる方向は適宜設定することができる。
次に、ステップST21で作成した評価式の正しさを確認するため、評価式確認部17は、良品画像情報記憶部19に記憶した良品画像群から良品画像を読み込む(ステップST23)。なお、この実施の形態1では、良品画像情報記憶部19を備え、評価式確認部17は、良品画像情報記憶部19に記憶してある良品画像群から、再度良品画像を読み込むものとしているが、良品画像情報記憶部19を備えず、再度撮像部10により良品画像群の画像を撮影し、画像取得部11が良品画像群の画像を取得しなおして、評価式確認部17に送信するようにしてもよい。
評価式確認部17は、評価式(式1〜式3)が正しく良否判定できているか確認する(ステップST24)。具体的には、ステップST23で読み込んだ良品画像のブロックごとに、各ブロック単位で全画素の輝度値から平均輝度値P iと標準偏差値Q iを算出し、ステップST21で作成した評価式(式1〜式3)を実行し、その判定結果をそれぞれ評価式確認情報記憶部22に記憶する。より詳しく説明すると、式1を用いて、検査対象物のブロックごとの平均輝度値E(D1 i)が「平均値±標準偏差」の範囲に入っていれば良品投票、入っていなければ不良投票を行い、その結果を評価式確認情報記憶部22に記憶する。また、式2を用いて、検査対象物のブロックごとの標準偏差が「平均値±標準偏差」の範囲に入っていれば良品投票、入っていなければ不良投票を行い、その結果を評価式確認情報記憶部22に記憶する。また、式3を用いて、平均輝度値の大小関係の定義が条件の範囲内であれば良品投票、範囲内でなければ不良投票を行い、その結果を評価式確認情報記憶部22に記憶する。
なお、この実施の形態1では、良品画像情報記憶部19に、ステップST14でブロックごとに分割された良品画像の情報を記憶しており、評価式確認部17は、このブロックごとの良品画像の情報を良品画像情報記憶部19から取得し使用するものとするが、これに限らず、良品画像情報記憶部19を備えない場合などは、再度ステップST11〜ステップST14と同様の処理を行うことにより、良品画像をブロック単位に分割するようにすればよい。
評価式確認部17は、良品画像群の画像を全て読み込んだかどうかを確認する(ステップST25)。すなわち、良品画像群の画像全てについて、ブロック単位で評価式(式1〜式3)にあてはめて、評価式(式1〜式3)の確認ができたかどうかを確認する。
ステップST25において、良品画像群の画像を全て読み込んでいないと判断した場合(ステップST25の“NO”の場合)、ステップST23に戻り、良品画像群の画像全てについてブロックごとに評価式(式1〜式3)の確認ができるまで以下の処理を繰り返す。
ステップST25において、良品画像群の画像を全て読み込んだと判断した場合(ステップST25の“YES”の場合)、評価式確認部17は、評価式(式1〜式3)の正答率による各評価式の重み付けを行う(ステップST26)。具体的には、評価式確認部17は、ステップST24において評価式確認情報記憶部22に記憶した結果を用いて、正答率(0〜100(%))を求め、この正答率を元に、以下の式にて各評価式の重み付けを行う。
Figure 0006351408
また、重みの総和は「1」となる。

図5は、全ての良品画像において、評価式の正答率を確認した結果の一例を説明する図である。
図5に示すように、各評価式による評価(良品投票、不良投票)を行い、その正答率を求め、求めた正答率を元に、各評価式の重み付けを行う。具体的には、例えば、良品を用いて各評価式について評価(良品投票、不良投票)を行った結果、不良投票となったものが多ければ、その評価式の重みは軽く設定させる。このことにより、検査対象物の良否判定を行う際の判定の精度があがる(良否判定において、ここで設定した重みを用いた基準に基づいて判定を行う。詳細については後述する)。
以上の処理によって、検査設定の処理を終了する。
図2のフローチャートに戻る。
検査実行時には、画像検査装置1は、ステップST2の検査設定処理で作成した評価式(式1〜式3)に基づき、検査対象画像の良否判定を行う(ステップST3)。
図6は、この発明の実施の形態1の画像検査装置1における良否判定の動作を説明するフローチャートである。以下、良否判定について、図6に沿って、詳細に説明する。
まず、撮像部10により、検査対象物の画像を撮影し、画像取得部11は、撮影された画像を取得する(ステップST51)。なお、撮像部10により撮影された検査対象物の画像を判定画像情報記憶部20に記憶し、画像取得部11は、判定画像情報記憶部20から検査対象物の画像を取得するようにしてもよい。
位置決め部12は、治具の遊び、または、検査対象物の個体差などによる撮影位置のずれを修正するための位置合わせを行う(ステップST52)。具体的な動作は、図3のステップST12で説明したものと同様である。
領域抽出部13は、ステップST52において位置決め部12が位置合わせを行った検査対象物の画像に対し、今後処理を行う範囲を抽出する(ステップST53)。なお、今後処理を行う範囲は、予め設定されている範囲とする。具体的な動作は、図3のステップST13で説明したものと同様である。
領域分割部14は、ステップST53において、範囲指定が完了した画像に対し、範囲内の画素を任意のブロックに分割する(ステップST54)。具体的な動作は、図3のステップST14で説明したものと同様である。
統計処理部15は、ステップST54において分割された各ブロック単位で、全画素の輝度値からブロックごとの平均輝度値P iを算出する(ステップST55)。具体的な動作は、図3のステップST15で説明したものと同様である。なお、算出した平均輝度値P iは、判定画像情報記憶部20に記憶しておく。
統計処理部15は、各ブロックの全画素の輝度値から、ブロックごとの標準偏差値Q iを算出する(ステップST56)。具体的な動作は、図3のステップST16で説明したものと同様である。なお、算出した標準偏差値Q iは、判定画像情報記憶部20に記憶しておく。
統計処理部15は、ステップST55において判定画像情報記憶部20に記憶した検査対象物の画像のブロック単位の平均輝度値P iに基づき、各ブロックの平均輝度値P iの大小関係を判定する(ステップST57)。具体的な動作は、図3のステップST20で説明したものと同様である。なお、判定した結果は、判定画像情報記憶部20に記憶しておく。
良否判定部18は、ステップST55,ステップST56で算出した平均輝度値P iと標準偏差値Q iと、ステップST57で判定した平均輝度値P iの大小関係とに基づき、良否判定を行う(ステップST57)。
具体的には、まず、良否判定部18は、ステップST55、ステップST56、ステップST57でそれぞれ記憶した平均輝度値P iと、標準偏差値Q iと、平均輝度値P iの大小関係とに基づき図3のステップST21で作成した評価式(式1〜式3)を実行する。
そして、この結果(評価式にあてはまるか、すなわち、検査対象物のブロックごとの平均輝度値P iが「平均値±標準偏差」の範囲に入っているか、また、検査対象物のブロックごとの標準偏差値Q iが「平均値±標準偏差」の範囲に入っているか、また、平均輝度値の大小関係の定義が条件の範囲内であるか)に、図3のステップST26で設定した各評価式の重みを利用し、以下の式に従って評価値を求める。
Figure 0006351408
さらに、良否判定部18は、予め設定した閾値Nを基準とし、算出した評価値が閾値N以上である場合、検査対象物は良品であると判断し、算出した評価値が閾値N以上でない場合、検査対象物は不良品であると判断する。
なお、評価値は、良品投票の評価式が「1」の値を出力し、不良投票の評価式が「0」の値を出力する場合、「0〜1」の値をとる。
また、ここでは、上述したとおり、図3のステップST65において正答率から算出した重み付けを用いて評価値を算出し、良品、不良品の判定を行うようにしたが、これに限らず、重み付けは均等にするようにしてもよい。
また、図3のステップST14や、図6のステップST54で実施したブロック分割数が適切でなかった場合、図6のステップST58で求めた評価値の分布が良品と不良品とで重複する場合がある。この場合は、正しい良否判定を行えないため、ブロック分割数を見直した上で、図3のステップST14の処理以下のステップをやり直すようにすればよい。
また、この実施の形態1では、撮像部10は白黒で画像を撮影することを前提としているが、撮影画像がカラーの場合は、一般的に知られるRGB(赤・緑・青)からY(輝度)への変換式を利用して上述の処理を実施するようにしてもよいし、R・G・Bの各色に分離し、それぞれの色で上述の処理を実施するようにしてもよい。
また、この実施の形態1において、撮像部10は、照明とカメラとから構成されるものとし、照明で照射した対象物(予め用意した良品または検査対象物)をカメラで撮影した画像を用いて検査対象物の良否判定を行うものとしているが、照明の個数については、検査対象、要求精度、要求動作時間などから任意に選択することができる。また、照明の配置や角度についても任意に変更することができる。
例えば、図7に示すように、対象物に対して、照明を6個設置し、6方向から照射した対象物をカメラで撮影した画像を用いるようにしてもよいし、図8に示すように、照明を2個設置し、2方向から照射した対象物をカメラで撮影した画像を用いるようにしてもよい。なお、図8のように、照明を2個とした場合、図7のように照明を6個とした場合に比べ、情報量が落ちるため、検査精度が落ちる可能性はあるが、撮影にかかる時間や、演算処理時間の削減が期待できる。
また、例えば、図9のように、半田付けの不良として、半田コテを引き抜く際に半田が引っ張られ、凸部分(図9のX)が形成されるツノ不良があった場合、照明光がさえぎられ、特徴的な明暗領域が形成される。そこで、例えば、図9に示すように、2方向から照射して対象物を撮影した画像を用いて良否判定を行うようにするようにしてもよい。
図9(a)のように、凸部分X側から照射して対象物を撮影すると、図9(a)のX部分には光が当たることで明るい領域が形成され、図9(a)のY部分には影が形成される。同様に、図9(b)に示す方向から照射して対象物を撮影した場合も、図9(a)と同じように、明るい領域と影の領域が形成される。
このように2方向からそれぞれ撮影した場合でも、良品の画像に比べ、明暗が変化した画像が得られるため、上述の処理を用いた良否判定を実施することができる。
以上のように、この実施の形態1によると、任意のサイズであるM×N画素のブロック単位で検査対象物の評価を行うことで、評価の対象となる輝度値が、ブロック内の全画素の平均輝度値となるため、検査対象物の表面が変化しやすいものであったとしても、ブロック内の輝度値が平滑化されたものとなり、表面状態によるノイズに影響され難い良否判定を行うことができる。
また、評価式設定にあたり、ブロック単位の平均輝度値の大小関係による判定を加えることで、輝度値平均のような絶対値の評価ではなく、相対的な評価を行うことができ、表面状態が変化しやすい検査対象物でも安定した検査を行うことができる。
なお、この実施の形態1において、画像検査装置1は、図1に示すような構成としたが、これに限らず、画像検査装置1は、画像取得部11と、領域抽出部13と、領域分割部14と、評価式作成部16と、良否判定部18とを備えるものであればよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 画像検査装置
10 撮像部
11 画像取得部
12 位置決め部
13 領域抽出部
14 領域分割部
15 統計処理部
16 評価式作成部
17 評価式確認部
18 良否判定部
19 良品画像情報記憶部
20 判定画像情報記憶部
21 統計量記憶部
22 評価式確認情報記憶部

Claims (3)

  1. 少なくとも1つ以上の良品画像および検査対象物の画像を取得する画像取得部と、
    前記良品画像および前記検査対象物の画像から、設定された範囲をそれぞれ抽出する領域抽出部と、
    前記領域抽出部が抽出した、前記設定された範囲の前記良品画像および検査対象物の画像に対し、前記設定された範囲内の画素を、予め設定された数のブロックに分割する領域分割部と、
    前記領域分割部が分割した良品画像の前記ブロック各々の全画素の輝度値から求めた平均輝度を用いて評価式を作成するとともに、前記各ブロック同士の前記平均輝度を比較した場合の大小関係を定義した条件である評価式を作成する評価式作成部と、前記ブロック単位の前記検査対象物の画像と前記評価式とに基づき前記平均輝度値の大小関係の定義が前記条件の範囲内であるか否かを判定することにより、前記検査対象物の良否判定を行う良否判定部
    とを備えた画像検査装置。
  2. 前記評価式作成部は、
    前記ブロック各々の全画素の輝度値から求めた標準偏差を用いて前記評価式を作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像検査装置。
  3. 画像取得部が、少なくとも1つ以上の良品画像および検査対象物の画像を取得するステップと、
    領域抽出部が、前記良品画像および前記検査対象物の画像から、設定された範囲をそれぞれ抽出するステップと、
    領域分割部が、前記領域抽出部が抽出した前記設定された範囲の前記良品画像および検査対象物の画像に対し、前記設定された範囲内の画素を、予め設定された数のブロックに分割するステップと、
    評価式作成部が、前記領域分割部が分割した前記良品画像の前記ブロック各々の全画素の輝度値から求めた平均輝度を用いて評価式を作成するとともに、前記各ブロック同士の前記平均輝度を比較した場合の大小関係を定義した条件である評価式を作成するステップと、
    良否判定部が、前記ブロック単位の前記検査対象物の画像と前記評価式とに基づき前記平均輝度値の大小関係の定義が条件の範囲内であるか否かを判定することにより、前記検査対象物の良否判定を行うステップ
    とを備えた画像検査方法。
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