JP6350796B2 - フルカラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、静電印刷、ファクシミリ、プリンタ、静電記録等の電子写真方式の画像形成に用いられるフルカラー画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成では、静電潜像担持体上に静電荷像(潜像)を形成し、帯電させたトナーを現像剤担持体にて搬送し、潜像を現像してトナー画像を形成した後、トナー画像を紙等の記録媒体上に転写し、加熱等の方法で定着して出力画像を得ている。また、転写後に静電潜像担持体上に残留したトナーは、クリーニング部材により静電潜像担持体上から回収され、廃トナー収納部に排出される。
前記画像形成において、潜像を忠実に現像し続けるためには、トナーを適正に帯電させ、適正な量を現像領域まで搬送すると共に、現像により消費したトナーを適正に補給する必要がある(画像濃度安定性)。また、現像されたトナー像の記録媒体上への忠実な転写(転写性)や、転写されたトナー像の低温域における記録媒体上への良好な定着(低温定着性)も求められる。
一般に、トナーにおいては、トナーの粒度分布、形状の制御や、トナー母体表面に種々の機能を有する外添剤を付着させることにより、トナーの流動安定性を所望の範囲に制御することで前述の画像濃度安定性を達成している。特に、外添剤については多くの検討がなされており、例えば、特許文献1(特許第3328013号公報)では、トナー母体の表面に粒径の異なる無機微粒子を外添剤として添加するトナーが提案されている。前記提案では、高帯電の大粒径無機微粒子と、低帯電の小粒径無機微粒子とを併用することで、経時での帯電量変動に起因したトナー凝集体の発生を抑制することで、良好な画像濃度安定性を達成している。
しかしながら、この提案では、経時での現像機内におけるトナーへのストレスによる外添剤の埋没に対しては、十分な効果が得られておらず、特に、よりトナーへのストレスが大きくなる高速機において、顕著な外添剤の埋没を生じて、トナーの凝集体が多数発生し、画像濃度がばらつくという問題があった。
前記問題を解決するために、特許文献2(特許第4894876号公報)では、トナー母体の表面に複数個の一次粒子を合一してなる不定形粒子を外添剤として添加するトナーが提案されている。前記提案では、不定形粒子を外添剤として用いることで、経時での現像機内におけるストレスによる、トナー母体表面からの外添剤の遊離や、トナー母体表面への埋没を比較的抑制することができ、これらに起因したトナーの凝集体発生による画像濃度安定性の悪化を比較的抑制すると共に、良好な転写安定性の維持も達成することができている。しかしながら、この提案においても、低温定着性については十分な考慮がなされておらず、フルカラー画像の形成時に低温域において画像剥がれが生じるという問題があった。また、前記提案では不定形粒子の粒度分布やストレスに対する耐割れ性の考慮もなされておらず、不定形粒子中に含まれている小粒径粒子や、合一が不十分な粒子に起因したトナー凝集性の悪化、経時でのストレスが過剰になった際の不定形粒子の割れによる不定形粒子としての機能消失に起因したトナー凝集性の悪化、これらによる画像濃度安定性の悪化が生じるという問題もあった。
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、フルカラー画像の形成時に、低温域においても画像剥がれを生じることのない良好な定着性を有し、長期使用においても、トナー凝集体発生に起因した異常画像の発生を抑制し、画像濃度安定性及び転写安定性に優れたフルカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、画像形成装置に用いるフルカラートナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)について、G’(100℃)の値が小さい順に記録媒体上に転写することで、フルカラー画像形成時に、定着部材が直接当たらない記録媒体側(下側)のトナー層についても低温域においても良好にトナーを溶融させることが可能となり、画像剥がれの発生を抑制できることを見出した。また、トナーの外添剤として、少なくとも一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有させることで、現像機内のストレスに対しても合着粒子がトナー母体表面から遊離、埋没することなく、G’(100℃)の値が小さい色のトナーについてもトナー凝集体に起因した異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性及び転写性を良好に維持できることを見出した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための具体的な手段としては以下の通りである。即ち、本発明のフルカラー画像形成装置は、
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を複数色のトナーにより順次現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記複数色のトナーが、少なくとも結着樹脂、及び着色剤を含有するトナー母体と、外添剤とからなり、
前記外添剤が、少なくとも一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有し、
前記合着粒子の粒度分布指標が、下記式(1)で表されるものであり、
(ただし、前記式(1)中、Db 50 は、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布を小粒子側から描いたときに、前記累積値が50個数%となる前記合着粒子の粒径を表し、Db 10 は、前記累積値が10個数%となる前記合着粒子の粒径を表す。)
前記複数色のトナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率をG’(100℃)とするとき、前記記録媒体上でのトナーの積層順が、前記記録媒体側から該G’(100℃)の値が小さいトナーから順になるように転写される
ことを特徴とするフルカラー画像形成装置、
である。
本発明によれば、フルカラー画像の形成時に、低温域においても画像剥がれを生じることのない良好な定着性を有し、長期使用においても、トナー凝集体発生に起因した異常画像の発生を抑制し、画像濃度安定性及び転写安定性に優れたフルカラー画像形成装置を提供することができる。
本発明のフルカラー画像形成装置に搭載されるトナーにおける外添剤の一例を示す写真である。 本発明のフルカラー画像形成装置に搭載されるトナーにおける外添剤の一例を示す写真である。 本発明のフルカラー画像形成装置に搭載されるトナーにおける外添剤の一例を示す写真である。 (合着)粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の割合が30%以下である外添剤の一例を示す写真である。 (合着)粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の割合が30%を超える外添剤の一例を示す写真である。 本発明のフルカラー画像形成装置の一の例を示す概略説明図である。 本発明のフルカラー画像形成装置の他の例を示す概略説明図である。 本発明のフルカラー画像形成装置のタンデム型カラー画像形成装置を用いた一例を示す概略説明図である。 図8に示すフルカラー画像形成装置における一部拡大概略説明図である。
本発明の画像形成装置に搭載されるトナーを構成する材料、本発明の画像形成装置に搭載される現像剤に含まれるキャリア、及び本発明の画像形成装置について説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正して他の実施形態を成すことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明は本発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲をなんら限定するものではない。
(トナー)
本発明の画像形成装置に搭載するトナーは、少なくとも結着樹脂と、着色剤を含有するトナー母体と、外添剤とを含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。外添剤としては、少なくとも一次粒子を複数個合着してなる合着粒子を含む。
<外添剤>
前記外添剤としては、少なくとも一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有すれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記合着粒子の粒度分布、及び割れ性を下記の特定の範囲に制御することにより、トナーへの撹拌ストレスがより大きくなる高速機においても、経時に渡ってトナー表面の合着粒子が埋没・離脱することなく保持され、トナーの凝集性の悪化を効果的に抑制し、異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性及び転写性を良好に維持することができる。
<<合着粒子>>
前記合着粒子は、一次粒子が複数個合着してなる非球形の粒子、即ち、図1に示すように、一次粒子(符号1A〜1D)が複数合一し、それら一次粒子同士が重なり合う合着部分を有する粒子であり、単に一次粒子同士がその形状を維持しつつ凝集している状態とは異なる。なお、前記「合着粒子」を「二次粒子」と称することがある。
−一次粒子−
前記一次粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の無機微粒子、有機微粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シリカが、トナー母体粒子への外添剤の埋没及び離脱を防ぐことができる点で好ましい。
前記一次粒子の平均粒径(Da)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20nm〜150nmが好ましく、35nm〜150nmがより好ましい。前記一次粒子の平均粒径が、20nm以上であると、外部ストレスによるトナー母体への外添剤の埋没を十分に抑制することができ、スペーサーとしての機能を発揮することができる。その結果、トナーの凝集性の悪化、異常画像の発生、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化が生じにくくなり、好ましい。また、150nm以下であると、トナーから遊離しにくく、感光体フィルミングを引き起こしにくくなり、好ましい。
前記一次粒子の平均粒径(Da)は、前記合着粒子中の一次粒子の粒径(図1に示す全ての矢印の長さ)をもとに測定した。前記測定は、前記二次粒子を適切な溶剤(THF等)に分散させた後、基板上で溶剤を除去して乾固させたサンプルを、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の一次粒子の粒子径を計測することにより行う。前記一次粒子の粒径の測定は、合着粒子の外枠から全体像を予測し、全体像の最長長さ(図1に示す全ての矢印の長さ)の平均値を計測(計測した粒子数:100個以上200個以下)することにより行う。
−二次粒子−
前記二次粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、図3の符号1に示すように、前記一次粒子を後述の処理剤により化学結合させ合着処理した粒子(二次凝集させた粒子)が好ましく、前記一次粒子同士をゾルゲル法により化学結合させた粒子がより好ましく、具体的には、ゾルゲルシリカなどが挙げられる。
前記二次粒子の平均粒径(Dba)、即ち、合着粒子の個数平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、80nm〜200nmが好ましく、100nm〜180nmがより好ましく、100nm〜160nmが特に好ましい。前記個数平均粒径が、80nm以上であると、外部ストレスによるトナー母体への外添剤の埋没を十分に抑制でき、スペーサーとしての機能が発揮できる。その結果、トナーの凝集性の悪化、異常画像の発生、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化が生じにくくなり、好ましい。また、200nm以下であると、トナーから遊離しにくく、感光体フィルミングを引き起こしにくくなり、好ましい。
前記二次粒子の個数平均粒径(Dba)の測定は、前記二次粒子を適切な溶剤(テトラヒドロフラン(THF)等)に分散させた後、基板上で溶剤を除去して乾固させたサンプルを、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の二次粒子の粒子径を計測することにより行い、具体的には、合着している二次粒子の外枠から全体像を予測し、全体像の最長長さ(図2に示す矢印の長さ)を計測(計測した粒子数:100個以上)することにより行う。
−合着粒子の製造方法−
前記合着粒子の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ゾルゲル法により製造する方法が好ましく、具体的には、一次粒子と、処理剤とを混合乃至焼成することにより化学結合させて二次凝集させ、二次粒子(合着粒子)とする合着処理により製造する方法が好ましい。なお、前記ゾルゲル法により合成する際には、前記処理剤を共存させて、一段反応にて合着粒子を調製してもよい。下記に製造例の一例を示すが、これに限るものではない。
−−処理剤−−
前記処理剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シラン系処理剤、エポキシ系処理剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。前記一次粒子として、シリカを用いた場合には、前記シラン系処理剤が形成するSi−O−Si結合の方が、前記エポキシ系処理剤が形成するSi−O−C結合よりも、熱に対して安定である点で、シラン系処理剤が好ましい。また、必要に応じて、処理助剤(水、1質量%酢酸水溶液等)を使用してもよい。
−−−シラン系処理剤−−−
前記シラン系処理剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルコキシシラン類(テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等);シランカップリング剤(γ−アミノプロピルトルエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン等);ビニルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ジメチルトリメチルシリルアミン、ヘキサメチルジシラザン、サイクリックシラザンの混合物などが挙げられる。
前記シラン系処理剤は、以下に示すように、前記一次粒子(例えば、シリカ一次粒子)を化学結合させて二次凝集を形成させる。
前記シラン系処理剤として、前記アルコキシシラン類、前記シラン系カップリング剤等を用いて前記シリカ一次粒子を処理した場合、下記式(A)に示すように、前記シリカ一次粒子に結合するシラノール基とシラン系処理剤に結合するアルコキシ基が反応し、脱アルコールにより、新たなSi−O−Si結合を形成して二次凝集する。
前記シラン系処理剤として、前記クロロシラン類を用いて前記シリカ一次粒子を処理した場合、前記クロロシラン類のクロル基と、前記シリカ一次粒子に結合するシラノール基とが脱塩化水素反応により、新たなSi−O−Si結合するシラノール基が脱水反応により、新たなSi−O−Si結合を形成して二次凝集する。また、前記シラン系処理剤として、前記クロロシラン類を用いて前記シリカ一次粒子を処理した場合、系に水が共存する際には、まずクロロシラン類が水に加水分解してシラノール基を生成し、該シラノール基とシリカ一次粒子に結合するシラノール基が脱水反応により、新たなSi−O−Si結合を形成して二次凝集する。
前記シラン系処理剤として、シラザン類を用いて前記シリカ一次粒子を処理した場合、アミノ基とシリカ一次粒子に結合するシラノール基が脱アンモニアすることにより、新たなSi−O−Si結合を形成して二次凝集する。
ただし、前記式(A)中、Rは、アルキル基を示す。
−−−エポキシ系処理剤−−−
前記エポキシ系処理剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂などが挙げられる。
前記エポキシ系処理剤は、下記式(B)に示すように、前記シリカ一次粒子を化学結合させて二次凝集を形成させる。前記エポキシ系処理剤を用いて前記シリカ一次粒子を処理した場合、前記シリカ一次粒子に結合するシラノール基が、前記エポキシ系処理剤のエポキシ基酸素原子及びエポキシ基に結合する炭素原子を付加することにより、新たなSi−O−C結合を形成して二次凝集する。
前記処理剤と前記一次粒子との混合質量比(一次粒子:処理剤)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100:0.01〜100:50が好ましい。なお、前記処理剤の量が多いほど、合着度が高くなる傾向にある。
前記処理剤と前記一次粒子との混合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、公知の混合機(スプレードライヤー等)により混合する方法などが挙げられる。なお、前記混合する際は、前記一次粒子を調製した後に前記処理剤を混合して調製してもよいし、前記一次粒子を調製する際に前記処理剤を共存させて、一段反応にて調製してもよい。
前記処理剤と前記一次粒子との焼成温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100℃〜2,500℃が好ましい。なお、前記焼成温度が高いほど、合着度が高くなる傾向にある。
前記処理剤と前記一次粒子との焼成時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5時間〜30時間が好ましい。
−合着粒子の粒度分布指標−
前記合着粒子の粒度分布指標として、下記式(1)を満たす粒子を用いることにより、合着粒子の粒度分布がシャープになる。これにより、外部ストレスによりトナー母体に埋没することなく、スペーサーとしての機能をする粒子の割合が高くなり、より効果的にトナーの凝集体の発生を抑制することができ、高速機においても経時に渡って異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することができる。
ただし、前記式(1)中、Db50は、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布を小粒子側から描いたときに、前記累積値が50個数%となる前記合着粒子の粒径を表し、Db10は、前記累積値が10個数%となる前記合着粒子の粒径を表す。
前記Db50は、例えば、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布により表され、計測した前記合着粒子の粒子数が200個であれば100個目、150個であれば75個目の前記合着粒子の粒径をいう。
前記Db50の測定は、前記合着粒子を適切な溶剤(テトラヒドロフラン(THF)等)に分散させた後、基板上で溶剤を除去して乾固させたサンプルを、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の合着粒子の粒径を計測して、前記累積値が50個数%となる前記合着粒子の粒径を測定することにより行う。前記合着粒子の粒径の測定は、凝集した粒子の最長長さ(図2に示す矢印の長さ)を計測(計測した粒子数:100個以上200個以下)することにより行う。
前記Db10は、例えば、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布により表され、計測した前記合着粒子の粒子数が200個であれば20個目、150個であれば15個目の前記合着粒子の粒径をいう。
前記合着粒子における前記Db10の測定は、前記合着粒子を適切な溶剤(テトラヒドロフラン(THF)等)に分散させた後、基板上で溶剤を除去して乾固させたサンプルを、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の合着粒子の粒子径を計測して、前記累積値が10個数%となる前記合着粒子の粒径を測定することにより行う。前記合着粒子の粒径の測定は、凝集した粒子の最長長さ(図2に示す矢印の長さ)を計測(計測した粒子数:100個以上200個以下)することにより行う。
前記「Db50/Db10」としては、1.20以下であることが好ましく、1.15以下がより好ましい。前記「Db50/Db10」が1.20を超えると、合着粒子の粒度分布が幅広く、小粒径の粒子が多くなる。即ち、「小粒径の粒子A」(合着が進んでおらず、一次粒子の状態で存在している粒子)又は「小粒径の粒子B」(合着は進んでいるが、一次粒子自体が小粒径である粒子)の少なくともどちらか一方が多いことを意味する。前記「小粒径の粒子A」が多いと、非球形の外添剤としての機能が果たしきれず、耐埋没性に劣るため、特に高速機において、経時でのトナーの凝集性が悪化し、異常画像が発生する場合や、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化を生じ易くなる場合があり、好ましくない。一方、前記「小粒径の粒子B」が多いと、スペーサーとしての機能を果たすことができないため、トナーの凝集性の悪化を十分に抑制できず、初期的にも異常画像が発生する場合や、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化を生じ易くなる場合があるため、好ましくない。そのため、前記「小粒径の粒子A」及び前記「小粒径の粒子B」を低減させる必要がある。
前記「小粒径の粒子A」及び前記「小粒径の粒子B」を低減させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、分級処理により、予め小粒径の粒子を除去する方法が好ましい。
−合着粒子の耐割れ性−
前記合着粒子は、下記式(2)を満たすことが好ましく、下記式(2−1)を満たすことがより好ましい。これにより、現像機内における撹拌ストレスに対しても、合着粒子を構成する一次粒子同士の凝集力(合着力)が維持されるため、トナー母体に埋没することなく、より効果的にトナーの凝集体の発生を抑制することができ、攪拌ストレスが大きな高速機においても、経時に渡って異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することができる。
ただし、前記式(2)及び(2−1)中、Nxは、前記外添剤の粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数を示す。なお、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数は、50mLの瓶に入れた前記合着粒子0.5g及びキャリア49.5gに対し、67Hz、10分間の条件でロッキングミル(株式会社セイワ技研製)を用いて攪拌した後、走査電子顕微鏡にて観察して選択する。
前記合着粒子の凝集力が強い場合(図4に示すように、前記(合着)粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子(例えば、図4中、黒枠内で示される粒子)の割合が30%以下である場合)、トナー中の外添剤が現像器などの負荷によって割れ乃至崩壊をおこす粒子(割れ乃至崩壊粒子)が少なくなり、外添剤の埋没や転動が抑制され、経時に渡って異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することができるため、好ましい。
前記合着粒子の凝集力が弱い場合(図5に示すように、前記(合着)粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子(例えば、図5中、黒枠内で示される粒子)の割合が30%を超える場合)、トナー中の外添剤が現像器などの負荷によって割れ乃至崩壊をおこす粒子の数が多くなり、球状粒子の割合が増加し、外添剤の移動や埋没が起こり易く、経時でのトナーの凝集性が悪化し、異常画像が発生する場合や、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化を生じ易くなる場合があり、好ましくない。
−−式(2)条件−−
前記式(2)中、前記割れ乃至崩壊粒子とは、前記一次粒子として単独して存在する粒子を指し、前記ロッキングミルを用いて前記攪拌条件にて前記合着粒子を攪拌した後に割れ乃至崩壊が生じて一次粒子となった粒子、及び前記攪拌を行う前から前記一次粒子単独で存在していた粒子を含み、例えば、図3の符号2や図4〜5の黒枠内で示される粒子のように、前記一次粒子が合着されずに、粒子単独で存在している粒子などが挙げられる。
前記式(2)中、前記割れ乃至崩壊粒子の形状としては、粒子同士が合着されていない形状であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、図3の符号2で示すように、略球状の状態で存在することが多い。
前記式(2)中、前記割れ乃至崩壊粒子が存在していることを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、走査電子顕微鏡(SEM)にて観察することにより、粒子単独で存在していることを確認する方法が好ましい。
前記割れ乃至崩壊粒子の平均粒径の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、走査電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の前記割れ乃至崩壊粒子の粒径の平均値を計測(計測した粒子数:100個以上)することにより行う。
前記式(2)中、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の計測としては、前記攪拌した後、走査電子顕微鏡にて観察し、図3の符号2や図4〜5の黒枠内で示される粒子のように、粒子単独で存在している粒子を、割れ乃至崩壊粒子1個として計測する。
前記式(2)中、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数を計測する際、前記走査電子顕微鏡にて複数個の粒子が合着されてなる合着粒子が確認された場合、前記合着粒子は、粒子1個として計測する。
前記式(2)中で使用するキャリアとしては、アルミナ粒子を含むアクリル樹脂及びシリコーン樹脂の被覆膜形成溶液を焼成フェライト粉(重量平均粒子径:35μm)表面に塗布乃至乾燥して得られる樹脂被覆フェライトキャリアを用いる。
前記式(2)中、前記50mLの瓶としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、市販されているガラス瓶(日電理化硝子株式会社製)などが挙げられる。
−合着粒子の特性−
合着度は、前記合着粒子の一次粒子径、二次粒子径の測定において、1個の合着粒子の二次粒子径と、その合着粒子を構成する複数個の一次粒子の一次粒子径の平均値を求め、以下の式により求める。
合着度=二次粒子径/平均一次粒子径
100個以上の合着粒子について観察し、それぞれの粒子の合着度を求め、合着度の平均値、及び合着度が1.3未満の割合を求める。
前記合着粒子の合着度の平均としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.5〜4.0が好ましい。前記合着度の平均が、1.5以上であると、非球形の外添剤としての機能が作用し、合着粒子がトナー母体表面の凹部に移転しにくくなり、特に高速機において経時でのトナーの凝集性の悪化を十分に抑制でき、異常画像の発生や、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化が生じにくくなり、好ましい。また、4.0以下であると、トナー母体から合着粒子が剥がれにくく、キャリア汚染や感光体に対して傷付けたりすることがないため、経時での画像欠陥となることがなく、好ましい。
前記合着度が1.3未満である合着粒子のトナー中における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10個数%以下が好ましい。前記合着度は、製造上、分布を有しており、前記合着度が1.3未満の粒子は、合着が進行していない粒子であり、ほぼ球形に近い状態として存在している。そのため、埋没抑制のために特徴づけている非球形添加剤としての機能を果たしにくい。なお、前記合着度が1.3未満の前記合着粒子の含有量の測定は、上述の方法により、前記合着粒子の一次粒子の粒径の平均及び前記二次粒子の粒径を100個以上200個以下測定した後、得られた測定値から各合着粒子の合着度を算出し、前記合着度が1.3未満となる粒子の個数を測定個数で除して算出する。
前記合着粒子の一次粒子同士が合着されていることを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、走査電子顕微鏡(SEM)にて観察することにより、一次粒子同士が合着されていることを確認する方法が好ましい。
前記合着粒子の含有量としては、トナー母体粒子100質量部に対して、0.5質量部〜4.0質量部が好ましく、1.0質量部〜3.0質量部がより好ましい。前記合着粒子の含有量が0.5質量部以上であると、経時での攪拌ストレスに対して、トナーの凝集性の悪化を十分に抑制でき、異常画像の発生や、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化が生じにくくなり、好ましい。前記合着粒子の含有量が4.0質量部以下であると、トナーの流動性が悪化することがなく、異常画像が発生しにくくなり、感光体へのフィルミングが生じにくくなるため、好ましい。
−その他の外添剤−
前記トナーは、外添剤として、前記合着粒子の他に、個数平均粒径が30nm〜60nmの無機微粒子を含有することが好ましく、30nm〜50nmの無機微粒子を含有することがより好ましい。前記粒径範囲の無機微粒子を含有することにより、トナーの流動性を良好にすると共に、経時の外部ストレスによるトナー母体への埋没を生じることなく、トナーの凝集性の悪化による異常画像の発生を抑制し、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化を抑制することができる。
前記その他の外添剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、シリカ微粒子、疎水化されたシリカ微粒子、脂肪酸金属塩(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど);金属酸化物(例えばチタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)又はこれらの疎水化物、フルオロポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、疎水化されたシリカ微粒子、チタニア粒子、疎水化されたチタニア微粒子、が好適に挙げられる。
前記疎水化されたシリカ微粒子としては、例えばHDK H2000T、HDK H2000/4、HDK H2050EP、HVK21、HDK H1303VP(いずれも、クラリアントジャパン社製);R972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812、NX90G(いずれも日本アエロジル株式会社製)などが挙げられる。前記チタニア微粒子としては、例えばP−25(日本アエロジル株式会社製);STT−30、STT−65C−S(いずれも、チタン工業株式会社製);TAF−140(富士チタン工業株式会社製);MT−150W、MT−500B、MT−600B、MT−150A(いずれも、テイカ株式会社製)などが挙げられる。前記疎水化された酸化チタン微粒子としては、例えばT−805(日本アエロジル株式会社製);STT−30A、STT−65S−S(いずれも、チタン工業株式会社製);TAF−500T、TAF−1500T(いずれも、富士チタン工業株式会社製);MT−100S、MT−100T(いずれも、テイカ株式会社製);IT−S(石原産業株式会社製)などが挙げられる。
前記その他の外添剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナー母体粒子100質量部に対して、0.3質量部〜3.0質量部が好ましく、0.5質量部〜2.0質量部がより好ましい。
前記合着粒子、及びその他の外添剤の、トナー母体粒子に対する総被覆率としては、特に制限はないが、50%〜90%であることが好ましく、60%〜80%であることがより好ましい。
<トナー母体粒子>
前記トナー母体粒子は、カラートナーにおいては少なくとも結着樹脂、及び着色剤を含有する。また、透明トナーにおいては少なくとも結着樹脂を含有する。さらに、必要に応じて離型剤、帯電制御剤、層状無機鉱物等を含有することができる。
<<結着樹脂>>
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ジエン系樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、低温定着性に優れ、画像表面を平滑化できる点で、低分子量化しても十分な可撓性を有する点で、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂と上記他の結着樹脂とを組み合わせた樹脂が好ましい。
−ポリエステル樹脂−
前記ポリエステル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、未変性ポリエステル樹脂、変性ポリエステル樹脂が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−−未変性ポリエステル樹脂−−
前記未変性ポリエステル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(1)で表されるポリオールと、下記一般式(2)で表されるポリカルボン酸とをポリエステル化した樹脂、結晶性ポリエステル樹脂などが挙げられる。本発明により、トナーの凝集体に起因した異常画像が発生し易く、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化がより顕著となる結晶性ポリエステル樹脂を用いた低温定着性に優れたトナーを搭載した高速機においても、同様に経時に渡って異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することができる。
ただし、前記一般式(1)中、Aは、炭素数1〜20のアルキル基、アルキレン基、置換基を有してもよい芳香族基又はヘテロ環芳香族基を表し、mは、2〜4の整数を表す。
ただし、前記一般式(2)中、Bは、炭素数1〜20のアルキル基、アルキレン基、置換基を有してもよい芳香族基又はヘテロ環芳香族基を表し、nは、2〜4の整数を表す。
前記一般式(1)で表されるポリオールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールA酸化エチレン付加物、ビスフェノールA酸化プロピレン付加物、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA酸化エチレン付加物、水素化ビスフェノールA酸化プロピレン付加物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(2)で表されるポリカルボン酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、イソオクチルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、イソオクチルコハク酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸等、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、エチレングリコールビス(トリメリット酸)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−−−結晶性ポリエステル樹脂−−−
前記ポリエステル樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂を含有することが好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂は、例として、アルコール成分として炭素数2〜12の飽和脂肪族ジオール化合物、特に1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1、−8オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12ドデカンジオールおよびこれらの誘導体と、少なくとも酸性分として二重結合(C=C結合)を有する炭素数2〜12のジカルボン酸、もしくは、炭素数2〜12の飽和ジカルボン酸、特にフマル酸、1,4−ブタン二酸、1,6−ヘキサン二酸、1,−8オクタン二酸、1,10―デカン二酸、1,12ドデカン二酸およびこれらの誘導体を用いて合成される結晶性ポリエステルが好ましい。
中でも、吸熱ピーク温度と吸熱ショルダー温度の差をより小さくする点で、特に1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1、−8オクタンジオール、1,10―デカンジオール、1,12ドデカンジオールのいずれか一種類のアルコール成分と、フマル酸、1,4−ブタン二酸、1,6−ヘキサン二酸、1、−8オクタン二酸、1,10―デカン二酸、1,12―ドデカン二酸のいずれか一種類のジカルボン酸成分のみで構成されることが好ましい。
また、結晶性ポリエステル樹脂の結晶性および軟化点を制御する方法として、ポリエステル合成時にアルコール成分にグリセリン等の3価以上の多価アルコールや、酸成分に無水トリメリット酸などの3価以上の多価カルボン酸を追加して縮重合を行った非線状ポリエステルなどを設計、使用するなどの方法が挙げられる。
本発明の結晶性ポリエステル樹脂の分子構造は、溶液や固体によるNMR測定の他、X線回折、GC/MS、LC/MS、IR測定などにより確認することができる。
前記結晶性ポリエステル樹脂の前記トナーにおける含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3重量%〜15重量%が好ましく、5重量%〜10重量%がより好ましい。前記含有量が、3重量%以上の場合、低温定着性に対する効果が十分に得られ、好ましく、15質量%以下であると、経時でのトナーの凝集体に起因した異常画像が発生しにくく、画像濃度のばらつき、及び転写性の悪化が生じにくくなるため、好ましい。
本発明における「結晶性」とは、高化式フローテスターにより測定される軟化温度と、示差走査熱量計(DSC)により測定される融解熱の最大ピーク温度(融点)との比(軟化温度/融解熱の最大ピーク温度)が0.80〜1.55である、熱により急峻に軟化する性状であり、この性状を有するポリエステル樹脂を「結晶性ポリエステル樹脂」とする。
なお、樹脂及びトナーの軟化温度は、高化式フローテスター(例えば、CFT−500D(島津製作所製))を用いて測定できる。試料として1gの樹脂を昇温速度6℃/分間で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出し、温度に対するフローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化温度とした。
樹脂及びトナーの融解熱の最大ピーク温度(融点)は、示差走査熱量計(DSC)(例えば、TA−60WS及びDSC−60(島津製作所製))を用いて測定できる。融解熱の最大ピーク温度の測定に供する試料は、前処理として、130℃で溶融した後、130℃から70℃まで1.0℃/分間の速度で降温し、次に70℃から10℃まで0.5℃/分間の速度で降温する。ここで、一度DSCにより、昇温速度20℃/分間で昇温して吸発熱変化を測定して、「吸発熱量」と「温度」とのグラフを描き、このとき観測される20℃〜100℃にある吸熱ピーク温度を「Ta*」とする。吸熱ピークが複数ある場合は、最も吸熱量が大きいピークの温度をTa*とする。その後、試料を(Ta*−10)℃で6時間保管した後、更に(Ta*−15)℃で6時間保管する。次いで、上記試料を、DSCにより、降温速度10℃/分間で0℃まで冷却した後、昇温速度20℃/分間で昇温して吸発熱変化を測定して、同様のグラフを描き、吸発熱量の最大ピークに対応する温度を、融解熱の最大ピーク温度とした。
−−変性ポリエステル樹脂−−
前記変性ポリエステル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、活性水素基含有化合物、前記活性水素基含有化合物と反応可能なポリエステル(以下、「ポリエステルプレポリマー」と称することがある)とを、伸長反応及び/又は架橋反応して得られる樹脂などが挙げられる。前記伸長反応及び/又は架橋反応は、必要に応じて、反応停止剤(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミン、ケチミン化合物等のモノアミンをブロックしたものなど)により停止させてもよい。
−−−活性水素基含有化合物−−−
前記活性水素基含有化合物は、水相中で、前記ポリエステルプレポリマーが伸長反応、架橋反応等する際の伸長剤、架橋剤等として作用する。
前記活性水素基含有化合物としては、活性水素基を有すれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ポリエステルプレポリマーが後述するイソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーである場合、高分子量化が可能となる点で、アミン類が好ましい。
前記活性水素基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水酸基(アルコール性水酸基又はフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられる。これらは、1種単独で含まれていてもよいし、2種以上が含まれていてもよい。
前記活性水素基含有化合物である前記アミン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジアミン、3価以上のポリアミン、アミノアルコール、アミノメルカプタン、アミノ酸、これらのアミン類のアミノ基をブロックしたものなどが挙げられる。前記ジアミンとしては、例えば、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’ジアミノジフェニルメタン等);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミン等);脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等)などが挙げられる。前記3価以上のポリアミンとしては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。前記アミノアルコールとしては、例えば、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。前記アミノメルカプタンとしては、例えば、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。前記アミノ酸としては、例えば、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。前記これらのアミン類のアミノ基をブロックしたものとしては、例えば、前記これらのアミン類(ジアミン、3価以上のポリアミン、アミノアルコール、アミノメルカプタン、アミノ酸等)のいずれかとケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)から得られるケチミン化合物、オキサゾリゾン化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記アミン類は、ジアミン、ジアミンと少量の3価以上のポリアミンとの混合物が特に好ましい。
−−−活性水素基含有化合物と反応可能な重合体−−−
前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体としては、前記活性水素基含有化合物と反応可能な基を少なくとも有する重合体であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、溶融時の高流動性、透明性に優れ、高分子成分の分子量を調節し易く、乾式トナーにおけるオイルレス低温定着性、離型性に優れる点で、ウレア結合生成基含有ポリエステル樹脂(RMPE)が好ましく、イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーがより好ましい。
前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオールとポリカルボン酸との重縮合物、活性水素基含有ポリエステル樹脂をポリイソシアネートと反応させてなるものなどが挙げられる。
前記ポリオールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等)、アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等)、脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等)、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等)、前記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加物、前記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加物等のジオール;多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等)、3価以上のフェノール類(フェノールノボラック、クレゾールノボラック等)、3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物等の3価以上のポリオール;ジオールと3価以上のポリオールとの混合物;などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記ポリオールは、前記ジオール単独、前記ジオールと少量の前記3価以上のポリオールとの混合物が好ましい。前記ジオールとしては、炭素数2〜12のアルキレングリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物(ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物等)が好ましい。
前記ポリオールのイソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーにおける含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、0.5質量%〜40質量%が好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましく、2質量%〜20質量%が特に好ましい。前記含有量が、0.5質量%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化し、トナーの保存性と低温定着性との両立が困難となることがあり、40質量%を超えると、低温定着性が悪化することがある。
前記ポリカルボン酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマル酸等);芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等);3価以上のポリカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸等の炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸等)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記ポリカルボン酸は、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸が好ましい。なお、前記ポリカルボン酸の代わりに、ポリカルボン酸の無水物、低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル等)などを用いてもよい。
前記ポリオールと前記ポリカルボン酸の混合比率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ポリオールの水酸基[OH]と前記ポリカルボン酸のカルボキシル基[COOH]との当量比[OH]/[COOH]として、2/1〜1/1が好ましく、1.5/1〜1/1がより好ましく、1.3/1〜1.02/1が特に好ましい。
前記ポリイソシアネートとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、脂肪族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネート、テトラメチルヘキサンジイソシアネート等);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート等);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ジフェニレン−4,4'−ジイソシアネート、4,4'−ジイソシアナト−3,3'−ジメチルジフェニル、3−メチルジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4'−ジイソシアネート等);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α',α'−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等);イソシアヌレート類(トリス−イソシアナトアルキル−イソシアヌレート、トリイソシアナトシクロアルキル−イソシアヌレート等);これらのフェノール誘導体;オキシム、カプロラクタム等でブロックしたものなどが挙げられる。これらは、1種単独でも使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネートと、前記活性水素基含有ポリエステル樹脂(水酸基含有ポリエステル樹脂)との混合比率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ポリイソシアネートのイソシアネート基[NCO]と前記水酸基含有ポリエステル樹脂の水酸基[OH]との当量比[NCO]/[OH]として、5/1〜1/1が好ましく、4/1〜1.2/1がより好ましく、3/1〜1.5/1が特に好ましい。前記当量比[NCO]/[OH]が、1/1未満であると、耐オフセット性が悪化することがあり、5/1を超えると、低温定着性が悪化することがある。
前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマー中の前記ポリイソシアネートの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%〜40質量%が好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましく、2質量%〜20質量%が特に好ましい。前記含有量が、0.5質量%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化し、保存性と低温定着性との両立が困難となることがあり、40質量%を超えると、低温定着性が悪化することがある。
前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーの1分子当たりに含まれるイソシアネート基の平均数としては、1以上が好ましく、1.2〜5がより好ましく、1.5〜4がより好ましい。前記平均数が、1未満であると、ウレア結合生成基で変性されているポリエステル樹脂(RMPE)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーと、前記アミン類との混合比率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマー中のイソシアネート基[NCO]と、前記アミン類中のアミノ基[NHx]の混合当量比[NCO]/[NHx]が、1/3〜3/1が好ましく、1/2〜2/1がより好ましく、1/1.5〜1.5/1が特に好ましい。前記混合当量比([NCO]/[NHx])が、1/3未満であると、低温定着性が低下することがあり、3/1を超えると、ウレア変性ポリエステル樹脂の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
−−−活性水素基含有化合物と反応可能な重合体の合成方法−−−
前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマーの場合、前記ポリオールと前記ポリカルボン酸とを公知のエステル化触媒(チタンテトラブトキシド、ジブチルチンオキサイド等)の存在下、150℃〜280℃に加熱し、必要により適宜減圧しながら生成し、水を溜去して水酸基含有ポリエステルを得た後に、40℃〜140℃にて、前記水酸基含有ポリエステルに前記ポリイソシアネートを反応させることにより合成する方法などが挙げられる。
前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体の重量平均分子量(Mw)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、テトラヒドロフラン(THF)可溶分のGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)による分子量分布で、3,000〜40,000が好ましく、4,000〜30,000がより好ましい。前記重量平均分子量(Mw)が、3,000未満であると、保存性が悪化することがあり、40,000を超えると、低温定着性が悪化することがある。前記重量平均分子量(Mw)の測定は、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度でカラム溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mLの流速で流し、試料濃度を0.05〜0.6質量%に調整した樹脂のテトラヒドロフラン試料溶液を50μL〜200μL注入して測定する。試料における分子量の測定に当たっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、Pressure Chemical Co.又は東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102、2.1×102、4×102、1.75×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、及び4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いることが好ましい。なお、検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いることができる。
―着色剤―
前記トナーに用いられる着色剤としては、特に制限はなく、公知の着色剤から目的に応じて適宜選択することができる。
前記トナーの着色剤の色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、ブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーから選択される少なくとも1種とすることができ、各色のトナーは着色剤の種類を適宜選択することにより得ることができるが、カラートナーであるのが好ましい。
ブラック用のものとしては、例えばファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料等が挙げられる。
マゼンタ用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48、48:1、49、50、51、52、53、53:1、54、55、57、57:1、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、150、163、177、179、184、202、206、207、209、211、269;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35等が挙げられる。
シアン用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブルー2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17、60;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45又フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料、グリーン7、グリーン36等が挙げられる。
イエロー用着色顔料としては、例えばC.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、55、65、73、74、83、97、110、139、151、154、155、180、185;C.I.バットイエロー1、3、20、オレンジ36等が挙げられる。
トナー中における着色剤の含有量は、1質量%〜15質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、1質量%未満であると、トナーの着色力が低下することがあり、15質量%を超えると、トナー中での顔料の分散不良が起こり、着色力の低下及びトナーの電気特性の低下を招くことがある。
着色剤は、樹脂と複合化されたマスターバッチとして使用してもよい。このような樹脂としては、特に制限はないが、結着樹脂との相溶性の点から、結着樹脂、又は結着樹脂と類似した構造の樹脂を用いることが好ましい。
前記マスターバッチは、高せん断力をかけて、樹脂と着色剤を混合又は混練させて製造することができる。この際、着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶媒を添加することが好ましい。また、いわゆるフラッシング法も着色剤のウエットケーキをそのまま用いることができ、乾燥する必要がない点で好適である。フラッシング法は、着色剤の水を含んだ水性ペーストを樹脂と有機溶媒と共に混合又は混練し、着色剤を樹脂側に移行させて水及び有機溶媒を除去する方法である。混合又は混練には、例えば、三本ロールミル等の高せん断分散装置を用いることができる。
(離型剤)
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物系ワックス(カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等)、動物系ワックス(ミツロウ、ラノリン等)、鉱物系ワックス(オゾケライト、セルシン等)、石油ワックス(パラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等)等のロウ類及びワックス類;合成炭化水素ワックス(フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等)、合成ワックス(エステル、ケトン、エーテル等)等の天然ワックス以外のもの;1,2−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド;低分子量の結晶性高分子であるポリメタクリル酸n−ステアリル、ポリメタクリル酸n−ラウリル等のポリアクリレートのホモポリマー又はコポリマー(アクリル酸n−ステアリルーメタクリル酸エチル共重合体等)等の側鎖に長鎖アルキル基を有する結晶性高分子;などが挙げられる。これらの中でも、定着ローラとトナー界面の間で離型剤として効果的に作用することができるため、定着ローラにオイル等の離型剤を塗布しなくても高温耐オフセット性を向上させることができる点で、融点が50℃〜120℃のワックスが好ましい。
前記離型剤の融点としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50℃〜120℃が好ましく、60℃〜90℃がより好ましい。融点が、50℃未満であると、ワックスが保存性に悪影響を与えることがあり、120℃を超えると、低温での定着時にコールドオフセットを起こし易いことがある。なお、前記離型剤の融点は、示差走査熱量計(TG−DSCシステム、TAS−100、理学電機社製)を用いて、最大吸熱ピークを測定することにより求められる。
前記離型剤の溶融粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、該ワックスの融点より20℃高い温度での測定値として、5cps〜1,000cpsが好ましく、10cps〜100cpsがより好ましい。前記溶融粘度が、5cps未満であると、離型性が低下することがあり、1,000cpsを超えると、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果が得られなくなることがある。
前記離型剤は、前記トナー母体粒子中に分散した状態で存在することが好ましく、そのためには、前記離型剤と前記結着樹脂とは相溶しないことが好ましい。前記離型剤が、前記トナー母体粒子中に微分散する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トナー製造時の混練の剪断力をかけて分散させる方法などが挙げられる。
前記離型剤の分散状態は、トナー粒子の薄膜切片を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察することにより確認することができる。前記離型剤の分散径は、小さい方が好ましいが、小さすぎると定着時の染み出しが不十分な場合がある。したがって、倍率1万倍で前記離型剤を確認することができれば、前記離型剤が分散した状態で存在していることになる。1万倍で前記離型剤が確認できない場合、微分散していたとしても、定着時の染出しが不十分となる。
前記離型剤の前記トナーにおける含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%〜20質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、1質量%未満の場合、耐ホットオフセット性が悪化する傾向にあり、20質量%を超えると耐熱保存性、画像濃度安定性、転写性が悪化する傾向にあるため、好ましくない。
―帯電制御剤―
また、トナーに適切な帯電能を付与するために、必要に応じて帯電制御剤をトナーに含有させることも可能である。
帯電制御剤としては、公知の帯電制御剤がいずれも使用可能である。有色材料を用いると色調が変化することがあるため、無色乃至白色に近い材料が好ましく、例えば、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記帯電制御剤の含有量は、結着樹脂の種類、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるものであり、一義的に限定されるものではないが、前記結着樹脂に対し0.01質量%〜5質量%が好ましく、0.02質量%〜2質量%がより好ましい。前記添加量が、5質量%を超えると、トナーの帯電性が大きすぎ、帯電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電気的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招くことがあり、0.01質量%未満であると、帯電立ち上り性や帯電量が十分でなく、トナー画像に影響を及ぼしやすいことがある。
―層状無機鉱物―
前記層状無機鉱物としては、数nmの厚みの層が積層された無機鉱物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルジャイト、セピオライト、これらの混合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、トナーを造粒する際に異形化でき、電荷調節機能を果たすと共に、低温定着に優れる点で、変性層状無機鉱物が好ましく、モンモリロナイト系の基本結晶構造を持つ層状無機鉱物を有機カチオンで変性させた変性層状無機鉱物がより好ましく、トナー特性に影響を与えず、容易に粘度調整ができる点で、有機変性モンモリロナイト、ベントナイトが特に好ましい。
前記変性層状無機化合物は、前記層状無機鉱物を少なくとも一部を有機物イオンにより変性させることが好ましい。前記層状無機鉱物を少なくとも一部を有機物イオンで変性することにより、適度な疎水性を持ち、トナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が非ニュ−トニアン粘性を持ち、トナーを異形化することができる。
前記変性層状無機鉱物のトナー母体粒子中における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.05質量%〜5質量%が好ましい。
―トナーの製造方法―
本発明におけるトナーの製法や材料は、条件を満たしていれば公知のものが全て使用可能であり、特に限定されるものではないが、例えば、混練粉砕法や、水系媒体中にてトナー粒子を造粒する、いわゆるケミカル工法がある。
前記ケミカル工法としては、例えば、モノマーを出発原料として製造する懸濁重合法、乳化重合法、シード重合法、分散重合法等;樹脂や樹脂前駆体を有機溶剤などに溶解して水系媒体中にて分散乃至乳化させる溶解懸濁法;溶解懸濁法において、活性水素基と反応可能な官能基を有する樹脂前駆体(反応性基含有プレポリマー)を含む油相組成物を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に乳化乃至分散させ、該水系媒体中で、活性水素基含有化合物と、前記反応性基含有プレポリマーとを反応させる方法(製造方法(I));樹脂や樹脂前駆体と適当な乳化剤からなる溶液に水を加えて転相させる転相乳化法;これらの工法によって得られた樹脂粒子を水系媒体中に分散させた状態で凝集させて加熱溶融等により所望サイズの粒子に造粒する凝集法などが挙げられる。これらの中でも、溶解懸濁法、前記製造方法(I)、凝集法で得られるトナーが、造粒性(粒度分布制御や、粒子形状制御等)の観点から好ましく、前記製造方法(I)で得られるトナーがより好ましい。
以下に、これらの製法についての詳細な説明をする。
前記混練粉砕法は、例えば、少なくとも着色剤、結着樹脂、離型剤を有するトナー材料を溶融混練したものを、粉砕し、分級することにより、前記トナーの母体粒子を製造する方法である。
前記溶融混練では、前記トナー材料を混合し、該混合物を溶融混練機に仕込んで溶融混練する。該溶融混練機としては、例えば、一軸又は二軸の連続混練機や、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所製KTK型二軸押出機、東芝機械社製TEM型押出機、ケイシーケイ社製二軸押出機、池貝鉄工所製PCM型二軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用いられる。この溶融混練は、結着樹脂の分子鎖の切断を招来しないような適正な条件で行うことが好ましい。具体的には、溶融混練温度は、結着樹脂の軟化点を参考にして行われ、該軟化点より高温過ぎると切断が激しく、低温すぎると分散が進まないことがある。
前記粉砕では、前記混練で得られた混練物を粉砕する。この粉砕においては、まず、混練物を粗粉砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際ジェット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、ジェット気流中で粒子同士を衝突させて粉砕したり、機械的に回転するローターとステーターの狭いギャップで粉砕する方式が好ましく用いられる。
前記分級は、前記粉砕で得られた粉砕物を分級して所定粒径の粒子に調整する。前記分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離器等により、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中に分級し、所定の粒径のトナー母体粒子を製造することができる。
前記溶解懸濁法は、例えば、少なくとも結着樹脂乃至樹脂前駆体、着色剤、及び離型剤を含有してなるトナー組成物を有機溶媒中に溶解乃至分散させた油相組成物を、水系媒体中で分散乃至乳化させることにより、トナーの母体粒子を製造する方法である。
前記トナー組成物を溶解乃至分散させる場合に用いる有機溶媒としては、沸点が100℃未満の揮発性であることが、後の溶剤除去が容易になる点から好ましい。
該有機溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、メトキシブチルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のエステル系又はエステルエーテル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ−n−ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、2−エチルヘキシルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール系溶剤、これらの2種以上の混合溶剤が挙げられる。
前記溶解懸濁法では、油相組成物を水系媒体中で分散乃至乳化させる際に、必要に応じて、乳化剤や分散剤を用いても良い。
該乳化剤又は分散剤としては、公知の界面活性剤、水溶性ポリマー等を用いることができる。該界面活性剤としては、特に制限はなく、アニオン界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸、リン酸エステル等)、カチオン界面活性剤(四級アンモニウム塩型、アミン塩型等)、両性界面活性剤(カルボン酸塩型、硫酸エステル塩型、スルホン酸塩型、リン酸エステル塩型等)、非イオン界面活性剤(AO付加型、多価アルコール型等)等が挙げられる。界面活性剤は、1種単独又は2種以上の界面活性剤を併用してもよい。
該水溶性ポリマーとしては、セルロース系化合物(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びそれらのケン化物など)、ゼラチン、デンプン、デキストリン、アラビアゴム、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド、アクリル酸(塩)含有ポリマー(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸の水酸化ナトリウム部分中和物、アクリル酸ナトリウム−アクリル酸エステル共重合体)、スチレン−無水マレイン酸共重合体の水酸化ナトリウム(部分)中和物、水溶性ポリウレタン(ポリエチレングリコール、ポリカプロラクトンジオール等とポリイソシアネートの反応生成物等)などが挙げられる。
また、乳化又は分散の助剤として、上記の有機溶剤及び可塑剤等を併用することもできる。
本発明に係るトナーは、溶解懸濁法において、少なくとも結着樹脂、活性水素基と反応可能な官能基を有する結着樹脂前駆体(反応性基含有プレポリマー)、着色剤、及び離型剤を含む油相組成物を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に分散乃至乳化させ、該油相組成物中及び/又は水系媒体中に含まれる活性水素基含有化合物と、前記反応性基含有プレポリマーとを反応させる方法(製造方法(I))によりトナーの母体粒子を造粒して得ることが好ましい。
前記樹脂微粒子は、公知の重合方法を用いて形成することができるが、樹脂微粒子の水性分散液として得ることが好ましい。樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法としては、例えば、以下の(a)〜(h)に示す方法が挙げられる。
(a)ビニルモノマーを出発原料として、懸濁重合法、乳化重合法、シード重合法及び分散重合法のいずれかの重合反応により、直接、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(b)ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加乃至縮合系樹脂の前駆体(モノマー、オリゴマー等)又はその溶剤溶液を適当な分散剤の存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱又は硬化剤を添加して硬化させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(c)ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加乃至縮合系樹脂の前駆体(モノマー、オリゴマー等)又はその溶剤溶液(液体であることが好ましく、加熱により液状化してもよい。)中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(d)予め重合反応(例えば、付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等)により合成した樹脂を機械回転式又はジェット式等の微粉砕機を用いて粉砕し、分級することによって樹脂微粒子を得た後、適当な分散剤の存在下、水中に分散させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(e)予め重合反応(例えば、付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等)により合成した樹脂を溶剤に溶解させた樹脂溶液を霧状に噴霧することにより樹脂微粒子を形成した後、樹脂微粒子を適当な分散剤の存在下、水中に分散させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(f)予め重合反応(例えば、付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等)により合成した樹脂を溶剤に溶解させた樹脂溶液に貧溶剤を添加する、又は予め溶剤に加熱溶解させた樹脂溶液を冷却することにより樹脂微粒子を析出させ、溶剤を除去して樹脂微粒子を形成した後、樹脂微粒子を適当な分散剤の存在下、水中に分散させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(g)予め重合反応(例えば、付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等)により合成した樹脂を溶剤に溶解させた樹脂溶液を、適当な分散剤の存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱、減圧等によって溶剤を除去して、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
(h)予め重合反応(例えば、付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等)により合成した樹脂を溶剤に溶解させた樹脂溶液中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化させて、樹脂微粒子の水性分散液を調製する方法。
前記樹脂微粒子の体積平均粒径は10nm以上300nm以下が好ましく、30nm以上120nm以下がより好ましい。該樹脂微粒子の体積平均粒径が10nm未満である場合、及び300nmを超える場合、トナーの粒度分布が悪化することがあるため好ましくない。
前記油相の固形分濃度は、40〜80%程度であることが好ましい。濃度が高すぎると、溶解乃至分散が困難になり、また粘度が高くなって扱いづらく、濃度が低すぎると、トナーの製造性が低下する。
前記着色剤や離型剤等の結着樹脂以外のトナー組成物、及びそれらのマスターバッチ等は、それぞれ個別に有機溶剤に溶解乃至分散させた後、結着樹脂溶解液又は分散液に混合しても良い。
前記水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)等が挙げられる。
前記水系媒体中への分散乃至乳化の方法としては、特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。中でも、粒子の小粒径化の観点からは、高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常1000〜30000rpm、好ましくは5000〜20000rpmである。分散時の温度としては、通常、0〜150℃(加圧下)、好ましくは20〜80℃である。
前記有機溶媒を、得られた乳化分散体から除去するためには、特に制限はなく、公知の方法を使用することができ、例えば、常圧または減圧下で系全体を撹拌しながら徐々に昇温し、液滴中の有機溶剤を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。
水系媒体に分散されたトナーの母体粒子を洗浄、乾燥する方法としては、公知の技術が用いられる。即ち、遠心分離機、フィルタープレスなどで固液分離した後、得られたトナーケーキを常温〜約40℃程度のイオン交換水に再分散させ、必要に応じて酸やアルカリでpH調整した後、再度固液分離するという工程を数回繰り返すことにより不純物や界面活性剤などを除去した後、気流乾燥機や循環乾燥機、減圧乾燥機、振動流動乾燥機などにより乾燥することによってトナー粉末を得る。この際、遠心分離などでトナーの微粒子成分を取り除いても良いし、また、乾燥後に必要に応じて公知の分級機を用いて所望の粒径分布にすることができる。
前記凝集法では、例えば、少なくとも結着樹脂からなる樹脂微粒子分散液、着色剤粒子分散液、必要に応じて離型剤粒子分散液を混合し、凝集させることによりトナー母体粒子を製造する方法である。該樹脂微粒子分散液は、公知の方法、例えば乳化重合や、シード重合、転相乳化法等により得られ、該着色剤粒子分散液や、該離型剤粒子分散液は、公知の湿式分散法等により着色剤や、離型剤を水系媒体に分散させることで得られる。
凝集状態の制御には、熱を加える、金属塩を添加する、pHを調整するなどの方法が好ましく用いられる。
前記金属塩としては特に制限はなく、ナトリウム、カリウム等の塩を構成する一価の金属;カルシウム、マグネシウム等の塩を構成する二価の金属;アルミニウム等の塩を構成する三価の金属などが挙げられる。
前記塩を構成する陰イオンとしては、例えば、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、炭酸イオン、硫酸イオンが挙げられ、これらの中でも、塩化マグネシウムや塩化アルミニウム及びその複合体や多量体が好ましい。
また、凝集の途中や凝集完了後に加熱することで樹脂微粒子同士の融着を促進することができ、トナーの均一性の観点から好ましい。さらに、加熱によりトナーの形状を制御することができ、通常、より加熱すればトナーは球状に近くなっていく。
水系媒体に分散されたトナーの母体粒子を洗浄、乾燥する方法は、前述の方法等を用いることができる。
また、トナーの流動性や保存性、現像性、転写性を高めるために、以上のようにして製造されたトナー母体粒子に前記合着粒子を添加混合するが、更に疎水性シリカ微粉末等の無機微粒子を添加混合してもよい。
添加剤の混合は一般の粉体の混合機が用いられるがジャケット等装備して、内部の温度を調節できることが好ましい。なお、添加剤に与える負荷の履歴を変えるには、途中又は漸次添加剤を加えていけばよい。この場合、混合機の回転数、転動速度、時間、温度等を変化させてもよい。又はじめに強い負荷を、次に、比較的弱い負荷を与えてもよいし、その逆でもよい。使用できる混合設備としては、例えば、V型混合機、ロッキングミキサー、レーディゲミキサー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー等が挙げられる。次いで、250メッシュ以上の篩を通過させて、粗大粒子、凝集粒子を除去し、トナーが得られる。
−トナーの100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)−
本発明のフルカラー画像形成装置に搭載されるトナーは、100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)の値が小さい色順に前記記録媒体上に転写されることを特徴とする。これにより、フルカラー画像形成時に、定着部材が直接当たらない記録媒体側(下側)のトナー層についても低温域においても良好にトナーを溶融させることが可能となり、画像剥がれの発生を抑制できる。
また、フルカラー画像形成装置が、複数色の有色トナーの他に、少なくとも結着樹脂を含有し、着色剤を含有しないトナー母体と外添剤とからなる透明トナーを備えている場合には、透明トナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率の値が、複数色の有色トナーのいずれの色よりも大きくすることにより、フルカラー画像形成時に、画像剥がれの発生を抑制すると共に、高光沢な画像形成が可能となる。
なお、透明トナーが含有する外添剤は、一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有しても含有しなくても良い。
トナーの100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)の測定方法としては、特に制限はないが、例えば、粘弾性測定装置(レオメーター)RS6000(HAAKE社製)を用いて測定することができる。即ち、トナーを直径20[mm]、厚さ1〜2[mm]の円柱状ペレットに成型し、直径20[mm]のパラレルプレートに固定した後、40℃で安定させ、測定周波数:1[Hz](6.28[rad/s])、歪み量:0.1%(歪み量制御モード)、測定温度:40[℃]〜210[℃]、昇温速度:2.0[℃/min]で測定することができる。これにより得られた、100℃における貯蔵弾性率の値をG’(100℃)とする。
前記G’(100℃)は、結着樹脂の重量平均分子量によりトナーの重量平均分子量を制御する方法や、結晶性樹脂の融点・含有量、合着粒子及びその他の外添剤の含有量、合着粒子及びその他の外添剤の粒径等により、制御することが可能である。
前記G’(100℃)の値としては、20000Pa以下であることが好ましい。前記G’(100℃)の値が、20000Pa以下であると、トナーの低温定着性が良くなり、低温域において特に定着部材が直接当たらない記録媒体側(下側)のトナー層の溶融も十分となり、画像剥がれが発生することがなく、好ましい。
−トナーの重量平均分子量(Mw)−
前記トナーの重量平均分子量(Mw)としては、5000〜18000であることが好ましい。前記Mwが5000以上である場合、トナーの凝集体が発生しにくくなり、異常画像の発生を十分に抑制でき、好ましい。前記Mwが18000以下であると、トナーの低温定着性が良くなり、低温域において特に定着部材が直接当たらない記録媒体側(下側)のトナー層の溶融も十分となり、画像剥がれが発生することがなく、好ましい。
前記トナーの重量平均分子量(Mw)の測定方法としては、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によって測定することができる。具体的には、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化させる。この温度で安定化したカラムに、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05質量%〜0.6質量%に調整したトナーのTHF試料溶液を50μL〜200μL注入して測定する。
試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、Pressure Chemical co.社製又は東洋ソーダ工業株式会社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い,少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。また,検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
前記トナーは、その形状、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、以下のような、平均円形度、体積平均粒径、体積平均粒径と個数平均粒径との比(体積平均粒径/個数平均粒径)等を有していることが好ましい。
前記平均円形度は、前記トナーの形状と投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値であり、例えば、0.950〜0.980が好ましく、0.960〜0.975がより好ましい。なお、前記平均円形度が0.95未満の粒子が15%以下であるものが好ましい。
前記平均円形度が、0.950未満であると、満足できる転写性やチリのない高画質画像が得られないことがあり、0.980を超えると、ブレードクリーニング等を採用している画像形成システムでは、感光体上及び転写ベルト等のクリーニング不良が発生し、画像上の汚れ、例えば、写真画像等の画像面積率の高い画像形成の場合において、給紙不良等で未転写の画像を形成したトナーが感光体上に転写残トナーとなって蓄積した画像の地汚れが発生してしまうことがあり、あるいは、感光体を接触帯電させる帯電ローラ等を汚染してしまい、本来の帯電能力を発揮できなくなってしまうことがある。
前記平均円形度は、フロー式粒子像分析装置(「FPIA−2100」、シスメックス社製)を用いて計測し、解析ソフト(FPIA−2100Data Processing Program for FPIAversion00−10)を用いて解析を行った。具体的には、ガラス製100mlビーカーに10質量%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩、ネオゲンSC−A、第一工業製薬株式会社製)を0.1〜0.5ml添加し、各トナー0.1〜0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mLを添加した。得られた分散液を超音波分散器(本多電子株式会社製)で3分間分散処理した。前記分散液を前記FPIA−2100にて濃度を5,000〜15,000個/μLが得られるまでトナーの形状及び分布を測定した。本測定法は平均円形度の測定再現性の点から前記分散液濃度が5,000〜15,000個/μLにすることが重要である。前記分散液濃度を得るために前記分散液の条件、即ち、添加する界面活性剤量、トナー量を変更する必要がある。界面活性剤量は前述したトナー粒径の測定と同様にトナーの疎水性により必要量が異なり、多く添加すると泡によるノイズが発生し、少ないとトナーを十分に濡らすことができないため、分散が不十分となる。またトナー添加量は粒径により異なり、小粒径の場合は少なく、また大粒径の場合は多くする必要があり、トナー粒径が3μm〜10μmの場合、トナー量を0.1g〜0.5g添加することにより分散液濃度を5,000個/μl〜15,000個/μlに合わせることが可能となる。
前記トナーの体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、3μm〜10μmが好ましく、4μm〜7μmがより好ましい。前記体積平均粒径が、3μm未満であると、二成分現像剤では現像装置における長期の撹拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させることがあり、10μmを超えると、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなり、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒径の変動が大きくなることがある。
前記トナーにおける体積平均粒径と個数平均粒径との比(体積平均粒径/個数平均粒径)としては、1.00〜1.25が好ましく、1.00〜1.15がより好ましい。
前記体積平均粒径、及び前記体積平均粒径と個数平均粒径との比(体積平均粒径/個数平均粒径)は、粒度測定器(「マルチサイザーIII」、ベックマンコールター社製)を用い、アパーチャー径100μmで測定し、解析ソフト(BeckmanCoulterMutlisizer 3 Version3.51)にて解析を行った。具体的には、ガラス製100mlビーカーに10質量%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩、ネオゲンSC−A、第一工業製薬株式会社製)を0.5ml添加し、各トナー0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mlを添加した。得られた分散液を超音波分散器(W−113MK−II、本多電子株式会社製)で10分間分散処理した。前記分散液を前記マルチサイザーIIIを用い、測定用溶液としてアイソトンIII(ベックマンコールター社製)を用いて測定を行った。測定は装置が示す濃度が8±2%になるように前記トナーサンプル分散液を滴下した。本測定法は粒径の測定再現性の点から前記濃度を8±2%にすることが重要である。この濃度範囲であれば粒径に誤差は生じない。
(現像剤)
本発明の画像形成装置に搭載される現像剤は、前記トナーを少なくとも含有してなり、キャリア等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。該現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
前記トナーを用いた前記一成分現像剤の場合、現像手段によるストレス等に対しても、経時に渡ってトナーの凝集体を生じにくく、現像剤担持体としての現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化するためのブレード等の層厚規制部材へのトナーの融着がなく、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することで、良好で安定した画像品質が得られる。また、前記トナーを用いた前記二成分現像剤の場合、現像手段による撹拌ストレス等に対しても、経時に渡ってトナーの凝集体を生じにくく、異常画像の発生を抑制すると共に、画像濃度安定性、及び転写性を良好に維持することで、良好で安定した画像品質が得られる。
(キャリア)
前記キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯粒子と、該芯粒子を被覆する樹脂層(被覆層)とを有するものが好ましい。
<芯粒子>
前記芯粒子としては、磁性を有する芯粒子であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、鉄、コバルト等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;各種合金、化合物等の磁性体を樹脂中に分散させた樹脂粒子などが挙げられる。これらの中でも、環境面への配慮の点で、Mn系フェライト、Mn−Mg系フェライト、Mn−Mg−Sr系フェライトなどが好ましい。
−芯粒子の重量平均粒径Dw−
前記芯粒子の重量平均粒径Dwは、レーザー回折乃至散乱法によって求めた前記芯粒子の粒度分布における積算値50%での粒径をいう。前記芯粒子の重量平均粒径Dwとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm〜80μmが好ましく、20μm〜65μmがより好ましい。
前記芯粒子の重量平均粒径Dwの測定は、個数基準で測定された粒子の粒径分布(個数頻度と粒径との関係)をマイクロトラック粒度分布計(HRA9320−X100、Honewell社製)を用いて下記に記載の条件にて測定し、下記式(III)を用いて算出した。なお、各チャネルは、粒径分布図における粒径範囲を測定幅単位に分割するための長さを表し、前記代表粒径は、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
Dw={1/Σ(nD3)}×{Σ(nD4)} ・・・(III)
ただし、前記式(III)中、Dは、各チャネルに存在する芯粒子の代表粒径(μm)を表し、nは、各チャネルに存在する芯粒子の総数を表す。
[測定条件]
[1]粒径範囲:100μm〜8μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
<被覆層>
前記被覆層は、少なくとも樹脂を含有しており、必要に応じてフィラー等の他の成分を含有していても良い。
−樹脂−
キャリアの被覆層を形成するための樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)やその変性品、ポリスチレン、アクリル樹脂、アクリロニトリル、ビニルアセテート、ビニルアルコール、塩化ビニル、ビニルカルバゾール、ビニルエーテル等を含む架橋性共重合物;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変性品(例えば、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリイミド等による変性品);ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;ユリア樹脂;メラミン樹脂;ベンゾグアナミン樹脂;エポキシ樹脂;アイオノマー樹脂;ポリイミド樹脂、及びこれらの誘導体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シリコーン樹脂が好ましい。
前記シリコーン樹脂としては、特に制限はなく、一般的に知られているシリコーン樹脂の中から目的に合わせて適宜選択することができ、例えば、オルガノシロキサン結合のみからなるストレートシリコーン樹脂、およびアルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリル、ウレタンなどで変性したシリコーン樹脂が挙げられる。
前記ストレートシリコーン樹脂としては、KR271、KR272、KR282、KR252、KR255、KR152(信越化学工業社製)、SR2400、SR2405、SR2406(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。また、上記変性シリコーン樹脂の具体例としては、エポキシ変性物:ES−1001N、アクリル変性シリコーン:KR−5208、ポリエステル変性物:KR−5203、アルキッド変性物:KR−206、ウレタン変性物:KR−305(以上、信越化学工業社製)、エポキシ変性物:SR2115、アルキッド変性物:SR2110(東レダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。
なお、前記シリコーン樹脂は、単体で用いることも可能であるが、架橋反応性成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。該架橋反応性成分としては、シランカップリング剤等が挙げられる。該シランカップリング剤としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、アミノシランカップリング剤等が挙げられる。
−フィラー−
前記フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性フィラー、非導電性フィラーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記被覆層に、導電性フィラー及び非導電性フィラーを含有させることが好ましい。
前記導電性フィラーは、粉体比抵抗値が100Ω・cm以下のフィラーを指す。
前記非導電性フィラーは、粉体比抵抗値が100Ω・cmを超えるフィラーを指す。
前記フィラーの粉体比抵抗値の測定は、粉体抵抗測定システム(MCP−PD51、ダイアインスツルメンツ社製)及び抵抗率計(4端子4探針方式、ロレスタ−GP、三菱化学アナリテック社製)を使用して、試料1.0g、電極間隔3mm、試料半径10.0mm、荷重20kNの条件にて測定することにより行った。
−−導電性フィラー−−
前記導電性フィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム等の基体に二酸化スズや酸化インジウムを層として形成する導電性フィラー;カーボンブラックを用いて形成する導電性フィラーなどが挙げられる。これらの中でも、酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バリウムを含有する導電性フィラーが好ましい。
−−非導電性フィラー−−
前記非導電性のフィラーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化ジルコニウム等を用いて形成する非導電性フィラーなどが挙げられる。これらの中でも、酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バリウムを含有する非導電性フィラーが好ましい。
<キャリアの製造方法>
前記キャリアの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、流動床型コーティング装置を使用して、前記芯粒子の表面に、前記樹脂及び前記フィラーを含有する被覆層形成溶液を塗布することにより製造する方法が好ましい。なお、前記被覆層形成溶液を塗布する際に、前記被覆層に含有される樹脂の縮合を進めてもよいし、前記被覆層形成溶液を塗布した後に、前記被覆層に含有される樹脂の縮合を進めてもよい。前記樹脂の縮合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記被覆層形成溶液に、熱、光等を付与して樹脂を縮合する方法などが挙げられる。
−キャリアの重量平均粒径Dw−
前記キャリアの重量平均粒径Dwは、レーザー回折・散乱法によって求めた前記芯粒子の粒度分布における積算値50%での粒径をいう。前記キャリアの重量平均粒径Dwとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm〜80μmが好ましく、20μm〜65μmがより好ましい。
前記キャリアの重量平均粒径Dwの測定は、個数基準で測定された粒子の粒径分布(個数頻度と粒径との関係)をマイクロトラック粒度分布計(HRA9320−X100、Honewell社製)を用いて下記に記載の条件にて測定し、下記式(V)を用いて算出した。なお、各チャネルは、粒径分布図における粒径範囲を測定幅単位に分割するための長さを表し、前記代表粒径は、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
Dw={1/Σ(nD3)}×{Σ(nD4)} ・・・(V)
ただし、前記式(V)中、Dは、各チャネルに存在するキャリアの代表粒径(μm)を表し、nは、各チャネルに存在するキャリアの総数を表す。
[測定条件]
[1]粒径範囲:100μm〜8μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
前記現像剤が二成分現像剤である場合には、該二成分現像剤におけるトナーとキャリアの混合割合は、キャリアに対するトナーの質量比が2.0〜12.0質量%であることが好ましく、2.5〜10.0質量%であることがより好ましい。
(画像形成方法及び画像形成装置)
本発明に用いられる画像形成方法は、静電潜像形成工程(帯電工程と露光工程)と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を複数色のトナーにより順次現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
―静電潜像形成工程及び静電潜像形成手段―
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(「電子写真感光体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、等が挙げられる。これらの中でも、より高精細な画像が得られる点で、有機感光体(OPC)が好ましい。
前記静電潜像の形成は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、静電潜像形成手段により行うことができる。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段(帯電器)と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光手段(露光器)とを少なくとも備える。
前記帯電は、例えば、前記帯電器を用いて前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
前記帯電器としては、静電潜像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、前記帯電器が、静電潜像担持体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
前記露光は、例えば、前記露光器を用いて前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
―現像工程及び現像手段―
前記現像工程は、前記静電潜像を、前記トナーを用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を前記トナーを用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、前記トナーを収容し、前記静電潜像に該トナーを接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適であり、トナー入り容器を備えた現像器等がより好ましい。
前記現像器は、単色用現像器であってもよいし、多色用現像器であってもよく、例えば、前記トナーを摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有するもの等が好適に挙げられる。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体(感光体)近傍に配置されているため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体(感光体)の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナーによる可視像が形成される。
―転写工程及び転写手段―
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写手段(前記第一次転写手段、前記第二次転写手段)は、前記静電潜像担持体(感光体)上に形成された前記可視像を前記記録媒体側へ剥離帯電させる転写器を少なくとも有するのが好ましい。前記転写手段は1つであってもよいし、2以上であってもよい。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、等が挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
―定着工程及び定着手段―
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色の現像剤に対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色の現像剤に対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
前記定着装置が、発熱体を具備する加熱体と、該加熱体と接触するフィルムと、該フィルムを介して前記加熱体と圧接する加圧部材とを有し、前記フィルムと前記加圧部材の間に未定着画像を形成させた記録媒体を通過させて加熱定着する手段であることが好ましい。前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電工程は、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング工程は、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去する工程であり、クリーニング手段により好適に行うことができる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像手段にリサイクルさせる工程であり、リサイクル手段により好適に行うことができる。前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、各工程は制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図6に、本発明の画像形成装置の第一例を示す。画像形成装置100Aは、感光体ドラム10と、帯電ローラ20と、露光装置(不図示)と、現像装置40と、中間転写ベルト50と、クリーニングブレードを有するクリーニング装置60と、除電ランプ70とを備える。
中間転写ベルト50は、内側に配置されている3個のローラ51で張架されている無端ベルトであり、図中、矢印方向に移動することができる。3個のローラ51の一部は、中間転写ベルト50に転写バイアス(一次転写バイアス)を印加することが可能な転写バイアスローラとしても機能する。また、中間転写ベルト50の近傍に、クリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されている。さらに、転写紙95にトナー像を転写するための転写バイアス(二次転写バイアス)を印加することが可能な転写ローラ80が中間転写ベルト50と対向して配置されている。また、中間転写ベルト50の周囲には、中間転写ベルト50に転写されたトナー像に電荷を付与するためのコロナ帯電装置58が、中間転写ベルト50の回転方向に対して、感光体ドラム10と中間転写ベルト50の接触部と、中間転写ベルト50と転写紙95の接触部との間に配置されている。
現像装置40は、現像ベルト41と、現像ベルト41の周囲に併設したブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cから構成されている。なお、各色の現像ユニット45は、現像剤収容部42、現像剤供給ローラ43及び現像ローラ(現像剤担持体)44を備える。また、現像ベルト41は、複数のベルトローラで張架されている無端ベルトであり、図中、矢印方向に移動することができる。さらに、現像ベルト41の一部が感光体ドラム10と接触している。
次に、画像形成装置100Aを用いて画像を形成する方法について説明する。まず、帯電ローラ20を用いて、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させた後、露光装置(不図示)を用いて、感光ドラム10に露光光Lを露光し、静電潜像を形成する。次に、感光ドラム10上に形成された静電潜像を、現像装置40から供給されたトナーで現像してトナー像を形成する。さらに、感光体ドラム10上に形成されたトナー像が、ローラ51から印加された転写バイアスにより、中間転写ベルト50上に転写(一次転写)された後、転写ローラ80から印加された転写バイアスにより、転写紙95上に転写(二次転写)される。一方、トナー像が中間転写ベルト50に転写された感光体ドラム10は、表面に残留したトナーがクリーニング装置60により除去された後、除電ランプ70により除電される。
図7に、本発明で用いられる画像形成装置の第二例を示す。画像形成装置100Bは、現像ベルト41を設けずに、感光体ドラム10の周囲に、ブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cが直接対向して配置されている以外は、画像形成装置100Aと同様の構成を有する。
図8に、本発明で用いられる画像形成装置の第三例を示す。画像形成装置100Cは、タンデム型カラー画像形成装置であり、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備える。
複写装置本体150の中央部に設けられている中間転写ベルト50は、3個のローラ14、15及び16に張架されている無端ベルトであり、図中、矢印方向に移動することができる。ローラ15の近傍には、トナー像が記録紙に転写された中間転写ベルト50上に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置17が配置されている。ローラ14及び15により張架された中間転写ベルト50に対向すると共に、搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像形成ユニット120Y、120C、120M及び120Kが並置されている。また、画像形成ユニット120の近傍には、露光装置21が配置されている。さらに、中間転写ベルト50の画像形成ユニット120が配置されている側とは反対側には、二次転写ベルト24が配置されている。なお、二次転写ベルト24は、一対のローラ23に張架されている無端ベルトであり、二次転写ベルト24上を搬送される記録紙と中間転写ベルト50は、ローラ16と23の間で接触することができる。また、二次転写ベルト24の近傍には、一対のローラに張架されている無端ベルトである定着ベルト26と、定着ベルト26に押圧されて配置された加圧ローラ27とを備える定着装置25が配置されている。なお、二次転写ベルト24及び定着装置25の近傍に、記録紙の両面に画像を形成する場合に、記録紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
次に、画像形成装置100Cを用いて、フルカラー画像を形成する方法について説明する。まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に、カラー原稿をセットするか、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に、カラー原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした場合は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした場合は、直ちに、スキャナ300が駆動し、光源を備える第1走行体33及びミラーを備える第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33から照射された光の原稿面からの反射光を第2走行体34で反射した後、結像レンズ35を介して、読み取りセンサ36で受光することにより、原稿が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報が得られる。
各色の画像情報は、各色の画像形成ユニット120に伝達され、各色のトナー像が形成される。各色の画像形成ユニット120は、図9に示すように、それぞれ、感光体ドラム10と、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電ローラ160と、各色の画像情報に基づいて、感光体ドラム10に露光光Lを露光し、各色の静電潜像を形成する露光装置と、静電潜像を各色の現像剤で現像して各色のトナー像を形成する現像装置61と、トナー像を中間転写ベルト50上に転写させるための転写ローラ62と、クリーニングブレードを有するクリーニング装置63と、除電ランプ64とを備える。
各色の画像形成ユニット120で形成された各色のトナー像は、ローラ14、15及び16に張架されて移動する中間転写体50上に順次転写(一次転写)され、重ね合わされて複合トナー像が形成される。
本発明の画像形成装置は、G’(100℃)の値が小さいトナーから順に前記記録媒体上に転写される。図8に示す画像形成装置においては、トナーのG’(100℃)の値は、ブラックトナーが一番小さく、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーの順にG’(100℃)の値が大きくなっており、記録媒体上にブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーの順に転写される。
尚、本発明においては、画像形成装置におけるブラック、シアン、マゼンタ、イエローの配置は、トナーのG’(100℃)により調整してもよいし、装置の配置によりトナーのG’(100℃)を調整しても良い。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の一つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の一つから記録紙を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。あるいは、給紙ローラを回転して手差しトレイ54上の記録紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、記録紙の紙粉を除去するためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。次に、中間転写ベルト50上に形成された複合トナー像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させることにより、中間転写ベルト50と二次転写ベルト24との間に記録紙を送出させ、複合トナー像を記録紙上に転写(二次転写)する。なお、複合トナー像を転写した中間転写ベルト50上に残留したトナーは、クリーニング装置17により除去される。
複合トナー像が転写された記録紙は、二次転写ベルト24により搬送された後、定着装置25により複合トナー像が定着される。次に、記録紙は、切換爪55により搬送経路が切り換えられ、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。あるいは、記録紙は、切換爪55により搬送経路が切り換えられ、シート反転装置28により反転され、裏面にも同様にして画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
本発明の画像形成装置は、高画質な画像を長期にわたって提供することができる。
また、本発明は下記の(1)のフルカラー画像形成装置に係るものであるが、次の(2)〜(9)をも実施の形態として含む。
(1)静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を複数色のトナーにより順次現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記複数色のトナーが、少なくとも結着樹脂、及び着色剤を含有するトナー母体と、外添剤とからなり、
前記外添剤が、少なくとも一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有し、
前記複数色のトナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率をG’(100℃)とするとき、前記記録媒体上でのトナーの積層順が、前記記録媒体側から該G’(100℃)の値が小さいトナーから順になるように転写されることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
(2)前記複数色のトナーの貯蔵弾性率G’(100℃)が、20000Pa以下であることを特徴とする上記(1)に記載のフルカラー画像形成装置。
(3)前記合着粒子の粒度分布指標が、下記式(1)で表されることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のフルカラー画像形成装置。
ただし、前記式(1)中、Db50は、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布を小粒子側から描いたときに、前記累積値が50個数%となる前記合着粒子の粒径を表し、Db10は、前記累積値が10個数%となる前記合着粒子の粒径を表す。
(4)前記合着粒子が、下記式(2)を満たすことを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
ただし、前記式(2)中、Nxは、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数を示す。なお、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数は、50mLの瓶に入れた前記合着粒子0.5g及びキャリア49.5gに対し、67Hz、10分間の条件でロッキングミルを用いて攪拌した後、走査電子顕微鏡にて観察して選択する。
(5)前記合着粒子の個数平均粒径が、80nm〜200nmであることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
(6)前記外添剤が、更に個数平均粒径が30nm〜60nmの無機微粒子を含有することを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
(7)前記結着樹脂が、少なくとも結晶性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
(8)前記トナーの重量平均分子量(Mw)が5000〜18000であることを特徴とする上記(1)乃至(7)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
(9)前記フルカラー画像形成装置が、複数色のトナーの他に、更に透明トナーを備えてなり、前記透明トナーが、少なくとも結着樹脂を含有し、着色剤を含有しないトナー母体と、外添剤とからなり、前記透明トナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率の値が、複数色のトナーのいずれの色よりも大きいことを特徴とする上記(1)乃至(8)のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例中の部は、特に記載がなければ質量部を表し、%は、質量%を表す。
(製造例1〜12)
<外添剤1〜12の製造>
外添剤1〜10の製造は、種々の平均粒径を有するシリカの一次粒子と、処理剤とをスプレードライヤーにより混合して、表1に記載の条件にて焼成することにより、前記一次粒子を合着させて合着粒子を製造した後、シャープな粒度分布を得るために、分級装置にて分級処理を行った。また、外添剤11〜12は、種々の平均粒径を有するシリカの一次粒子に対して疎水化処理を施したのみで、前記処理剤による処理を行わずに製造した。
なお、前記処理剤は、メチルトリメトキシシラン1部に対して、処理助剤(水又は1%酢酸水溶液)を0.1部添加して調製した。前記一次粒子を合着させて製造された二次粒子の平均粒径、形状等を表1に示す。
<各種測定>
前記合着粒子(二次粒子)におけるDb50は、合着粒子の粒子径を測定し、小粒子側から累積分布を描いたときに累積値が50個数%となる粒子径を求めた。Db10は、合着粒子の粒子径を測定し、小粒子側から累積分布を描いたときに累積値が10個数%となる粒子径求めた。
前記合着粒子(二次粒子)の個数平均粒子径(Dba)は、凝集した粒子の最長長さ(図2に示す矢印の長さ)を計測(計測した粒子数:150個)し、前記合着粒子の一次粒子の平均粒子径(Da)は、合着しているシリカの外枠から全体像を予測し、全体像の最長長さ(図1に示す全ての矢印の長さ)の平均値を計測(計測した粒子数:150個)した。
これらの各粒子の粒子径の測定は、前記合着粒子を適切な溶剤(THF等)に分散させた後、基板上で溶剤を除去して乾固させたサンプルを、電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM、加速電圧:5kV〜8kV、観察倍率:8,000倍〜10,000倍)にて視野中の粒子径を計測して行った。
(製造例13)
<キャリアAの製造>
シリコーン樹脂溶液(固形分23%、SR2410、東レ・ダウコーニング社製)65質量部、アクリル樹脂溶液(固形分50質量%)21質量部、グアナミン樹脂溶液(固形分70質量%)6.4質量部、アルミナ粒子(0.3μm、固有抵抗1014Ω・cm)7.6質量部、シランカップリング剤としてSH6020(東レ・ダウコーニング社製)1.0質量部を、トルエン60質量部、ブチルセロソルブ60質量部で希釈して、ホモミキサーで10分間分散し、樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を焼成フェライト粉[(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe2348.0:重量平均粒子径;35μm]1000質量部に、芯粒子表面の被覆層厚みが0.15μmとなるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し、乾燥して被覆フェライト粉を得た。得られた被覆フェライト粉を電気炉中にて180℃で2時間焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmの篩を用いて解砕し、重量平均粒子径35μmのキャリアAを得た。
<外添剤の割れ乃至崩壊評価>
50mLの瓶(日電理化硝子株式会社製)に入れた、各外添剤1〜12を0.5gと上記キャリアA49.5gからなる現像剤50gに対し、ロッキングミル(株式会社セイワ技研製)を用いて67Hz、10分間の条件で攪拌した。攪拌した現像剤をテトラヒドロフラン(THF)中に希釈分散させ、上澄み液側に外添剤を分離した後、電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)観察を行った。前記FE−SEM観察によって、前記外添剤の粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数の割合(%)を求めた。図4に割れ乃至崩壊粒子の個数の割合が30%以下である計測結果の写真を、図5に割れ乃至崩壊粒子の個数の割合が30%を超える計測結果の写真を示す。なお、計測の際には、図3の符号2で示すように粒子単独で存在している粒子、及び図4〜5において黒枠内で示されるように粒子単独で存在している粒子を、「割れ乃至崩壊粒子」としてカウントし割合を求めた。
(製造例14)
<結晶性ポリエステル樹脂1の製造>
冷却管、撹拌機および窒素導入管を備えた反応槽中に、セバシン酸202質量部(1.00mol)、1,6−ヘキサンジオール154質量部(1.30mol)、及び縮合触媒としてテトラブトキシチタネート0.5質量部を入れ、窒素気流下にて180℃で、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで220℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下にて生成する水及び1,6−ヘキサンジオールを留去しながら4時間反応させ、さらに5〜20mmHgの減圧下にて、Mwがおよそ15,000に達するまで反応を行い、[結晶性ポリエステル樹脂1]を得た。得られた[結晶性ポリエステル樹脂1]は、Mw14,000、融解熱の最大ピーク温度(融点)66℃、軟化温度75℃、軟化温度/融解熱の最大ピーク温度1.14であった。
(製造例15)
<非結晶性ポリエステル樹脂1(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
冷却管、撹拌機及び窒素挿入管を備えた反応槽中に、ビスフェノールA EO2mol付加物282質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物161質量部、テレフタル酸150質量部、アジピン酸15質量部、及びテトラブトキシチタネート0.5質量部を入れ、窒素気流下にて230℃、常圧で、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで、5〜20mmHgの減圧下にて反応させ、酸価が2になった時点で180℃に冷却し、無水トリメリット酸13質量部を加え、常圧で3時間反応させ、[非結晶性ポリエステル樹脂1]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂1]は、Mw6,000、Tg54℃であった。
(製造例16)
<非結晶性ポリエステル樹脂2(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例15において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を294質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を167質量部に変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂2]は、Mw5,000、Tg54℃であった。
(製造例17)
<非結晶性ポリエステル樹脂3(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例15において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を303質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を174質量部に変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂3]は、Mw4,000、Tg53℃であった。
(製造例18)
<非結晶性ポリエステル樹脂4(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例15において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を315質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を180質量部に変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂4]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂4]は、Mw3,000、Tg52℃であった。
(製造例19)
<非結晶性ポリエステル樹脂5(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例15において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を327質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を187質量部に変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂5]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂5]は、Mw2,000、Tg51℃であった。
(製造例20)
<非結晶性ポリエステル樹脂6(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
冷却管、撹拌機及び窒素挿入管を備えた反応槽中に、ビスフェノールA EO2mol付加物210質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物121質量部、テレフタル酸150質量部、アジピン酸15質量部、及びテトラブトキシチタネート0.5質量部を入れ、窒素気流下にて230℃、常圧で、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで、5〜20mmHgの減圧下にて反応させ、Mwがおよそ14,000に達するまで反応を行った後180℃に冷却し、無水トリメリット酸13質量部を加え、常圧で3時間反応させ、[非結晶性ポリエステル樹脂6]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂6]は、Mw14,000、Tg60℃であった。
(製造例21)
<非結晶性ポリエステル樹脂7(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例20において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を222質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を128質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ13,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂7]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂7]は、Mw13,000、Tg60℃であった。
(製造例22)
<非結晶性ポリエステル樹脂8(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例20において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を234質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を134質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ12,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂8]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂8]は、Mw12,000、Tg59℃であった。
(製造例23)
<非結晶性ポリエステル樹脂9(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例20において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を246質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を141質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ11,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂9]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂9]は、Mw11,000、Tg58℃であった。
(製造例24)
<非結晶性ポリエステル樹脂10(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
冷却管、撹拌機及び窒素挿入管を備えた反応槽中に、ビスフェノールA EO2mol付加物204質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物115質量部、テレフタル酸166質量部、及びテトラブトキシチタネート0.5質量部を入れ、窒素気流下にて230℃、常圧で、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで、5〜20mmHgの減圧下にて反応させ、Mwがおよそ40,000に達するまで反応を行い、[非結晶性ポリエステル樹脂10]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂10]は、Mw40,000、Tg65℃であった。
(製造例25)
<非結晶性ポリエステル樹脂11(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例24において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を210質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を121質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ38,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂11]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂11]は、Mw38,000、Tg64℃であった。
(製造例26)
<非結晶性ポリエステル樹脂12(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例24において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を222質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を128質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ36,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂12]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂12]は、Mw36,000、Tg64℃であった。
(製造例27)
<非結晶性ポリエステル樹脂13(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例24において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を234質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を134質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ34,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂13]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂13]は、Mw34,000、Tg63℃であった。
(製造例28)
<非結晶性ポリエステル樹脂14(未変性ポリエステル樹脂)の製造>
製造例24において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を240質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を138質量部に変更し、5〜20mmHgの減圧下での反応時間をMwがおよそ33,000に達するまでに変更した以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂14]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂14]は、Mw33,000、Tg63℃であった。
(製造例29)
<ポリエステルプレポリマー1の製造>
冷却管、撹拌機及び窒素挿入管を備えた反応槽中に、ビスフェノールA EO2mol付加物660質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物82質量部、テレフタル酸291質量部、及びテトラブトキシチタネート1質量部を入れ、窒素気流下にて230℃、常圧で、生成する水を留去しながら8時間反応させた。次いで、10〜15mmHgの減圧下にて7時間反応させ、[中間体ポリエステル1]を得た。[中間体ポリエステル1]は、Mw12,600であった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素挿入管を備えた反応槽中に、得られた[中間体ポリエステル1]400質量部、イソホロンジイソシアネート95質量部、酢酸エチル500質量部を入れ、窒素気流下にて80℃で8時間反応させて、末端にイソシアネート基を有する[ポリエステルプレポリマー1]の50質量%酢酸エチル溶液を得た。[ポリエステルプレポリマー1]の遊離イソシアネート質量%は、1.41%であった。
(製造例30)
<ポリエステルプレポリマー2の製造>
製造例29において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を720質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を89質量部に変更した以外は同様にして、途中[中間体ポリエステル2]を得て、最終的に[ポリエステルプレポリマー2]の50質量%酢酸エチル溶液を得た。得られた[中間体ポリエステル2]は、Mw9,300であり、[ポリエステルプレポリマー2]の遊離イソシアネート質量%は、1.47%であった。
(製造例31)
<ポリエステルプレポリマー3の製造>
製造例29において、ビスフェノールA EO2mol付加物の添加量を780質量部、ビスフェノールA PO2mol付加物の添加量を95質量部に変更した以外は同様にして、途中[中間体ポリエステル3]を得て、最終的に[ポリエステルプレポリマー3]の50質量%酢酸エチル溶液を得た。得られた[中間体ポリエステル3]は、Mw8,200であり、[ポリエステルプレポリマー3]の遊離イソシアネート質量%は、1.52%であった。
(製造例32)
<グラフト重合体の製造>
攪拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、キシレン480質量部、低分子量ポリエチレン(三洋化成工業社製サンワックスLEL−400:軟化点128℃)100質量部を入れて充分溶解し、窒素置換した後、スチレン740質量部、アクリロニトリル100質量部、アクリル酸ブチル60質量部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート36質量部、及びキシレン100質量部の混合溶液を170℃で3時間滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで、脱溶剤を行い、[グラフト重合体]を合成した。得られた[グラフト重合体]はMw24,000、Tg67℃であった。
(製造例33)
<ブラックトナー母体1の製造(エステル伸長法)>
―離型剤分散液1の調製―
撹拌棒及び温度計をセットした容器にパラフィンワックス(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)50質量部、[グラフト重合体]30質量部、及び酢酸エチル420部を入れ、撹拌下80℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で30℃に冷却し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3パスの条件で、分散を行い[離型剤分散液1]を得た。
―ブラックマスターバッチ3の作製―
・非結晶性ポリエステル樹脂3 100質量部
・カーボンブラック(Printex35、デグサ社製) 100質量部
(DBP吸油量:42mL/100g、pH:9.5)
・イオン交換水 50質量部
上記の原材料を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)を用いて混合した。得られた混合物を、二本ロールを用いて混練した。混練温度は90℃から混練を始め、その後、50℃まで徐々に冷却していった。得られた混練物をパルペライザー(ホソカワミクロン株式会社製)で粉砕して[ブラックマスターバッチ3]を作製した。
―ブラック油相1の作製―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部、[離型剤分散液1]75質量部、[ブラックマスターバッチ3]20質量部、酢酸エチル68質量部を入れて、撹拌機にてプレ分散させた後、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散させて[ブラック油相1]を得た。
―樹脂微粒子の水分散液の製造―
攪拌棒及び温度計をセットした反応容器に、水600質量部、スチレン120質量部、メタクリル酸100質量部、アクリル酸ブチル45質量部、アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム塩(エレミノールJS−2、三洋化成工業製)10質量部、過硫酸アンモニウム1質量部を仕込み、400回転/分で20分攪拌したところ、白色の乳濁液が得られた。この乳濁液を加熱して、系内温度75℃まで昇温し、6時間反応させた。更に1%過硫酸アンモニウム水溶液30質量部を加え、75℃で6時間熟成して[樹脂微粒子の水分散液]を得た。この[樹脂微粒子の水分散液]中に含まれる粒子の体積平均粒径は60nmであり、樹脂分の重量平均分子量は140,000、Tgは73℃であった。
―水相1の調製―
水990質量部、[樹脂微粒子の水分散液]83質量部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5質量%水溶液(エレミノールMON−7、三洋化成工業株式会社製)37質量部、及び酢酸エチル90質量部を混合撹拌し、[水相1]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相1]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液32質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相1’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相1’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー1]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
撹拌機および温度計をセットした容器内に、[ブラック乳化スラリー1]を投入し、30℃で8時間脱溶剤して、[ブラックスラリー1]を得た。得られた[ブラックスラリー1]を減圧濾過した後、以下の洗浄処理を行った。
(1)濾過ケーキにイオン交換水100質量部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数6,000rpmで5分間)した後濾過した。
(2)前記(1)の濾過ケーキに10質量%水酸化ナトリウム水溶液100質量部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数6,000rpmで10分間)した後、減圧濾過した。
(3)前記(2)の濾過ケーキに10質量%塩酸100質量部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数6,000rpmで5分間)した後濾過した。
(4)前記(3)の濾過ケーキにイオン交換水300質量部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数6,000rpmで5分間)した後濾過する操作を2回行い、濾過ケーキ1を得た。
得られた濾過ケーキ1を循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥した。その後目開き75μmメッシュで篩い、ブラックトナー母体1を作製した。
(製造例34)
<ブラックトナー母体2の製造(エステル伸長法)>
―結晶性ポリエステル樹脂分散液1の調製―
撹拌棒及び温度計をセットした容器に[結晶性ポリエステル樹脂1]100質量部、及び酢酸エチル400部を入れ、撹拌下75℃で加熱溶解させた後、1時間で10℃以下まで冷却し、ビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填の条件で、5時間分散を行い[結晶性ポリエステル樹脂分散液1]を得た。
―ブラック油相2の作製―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂3]97質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液1]68質量部、[離型剤分散液1]75質量部、[ブラックマスターバッチ3]20質量部、酢酸エチル16質量部を入れて、撹拌機にてプレ分散させた後、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散させて[ブラック油相2]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相2]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液36質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相2’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相2’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー2]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー2]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体2を作製した。
(製造例35)
<ブラックトナー母体3の製造(溶解懸濁法)>
―ブラック油相3の作製―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂3]110質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂14]19質量部、[離型剤分散液1]75質量部、[ブラックマスターバッチ3]20質量部、酢酸エチル92質量部を入れて、撹拌機にてプレ分散させた後、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散させて[ブラック油相3]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相3]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー3]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー3]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体3を作製した。
(製造例36)
<ブラックトナー母体4の製造(溶解懸濁法)>
―ブラック油相4の作製―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂3]96質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂14]19質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液1]68質量部、[離型剤分散液1]75質量部、[ブラックマスターバッチ3]20質量部、酢酸エチル38質量部を入れて、撹拌機にてプレ分散させた後、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散させて[ブラック油相4]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相4]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー4]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー4]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体4を作製した。
(製造例37)
<ブラックトナー母体5の製造(乳化凝集法)>
―非結晶性ポリエステル樹脂分散液9の作製―
[非結晶性ポリエステル樹脂9]60質量部に、酢酸エチル60質量部を加えて溶解させた。次いで、水120質量部、アニオン性界面活性剤(ネオゲンR、第一工業製薬社製)2質量部、及び2質量%の水酸化ナトリウム水溶液2.4質量部を混合した[水相]に、前記樹脂溶液120質量部を加え、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて乳化した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で乳化処理し、[乳化スラリー]を得た。
次いで、撹拌機及び温度計をセットした容器内に、[乳化スラリー]を投入し、30℃で4時間脱溶剤して、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.15μmであった。
―非結晶性ポリエステル樹脂分散液14の作製―
前記[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂9]を[非結晶性ポリエステル樹脂14]に置き換えた以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.16μmであった。
―離型剤分散液2の調製―
パラフィンワックス(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)25質量部、アニオン界面活性剤(ネオゲンR、第一工業製薬社製)1質量部、水200質量部を混合し、90℃で溶融させた。次いで、この溶融液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)で乳化した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で乳化処理し、[離型剤分散液2]を得た。
―着色剤分散液1の調製―
カーボンブラック(Printex35、デグサ社製)20質量部、アニオン界面活性剤(ネオゲンR、第一工業製薬社製)0.5質量部、及び水80質量部を混合し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)で分散し、[着色剤分散液1]を得た。
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]235質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液1]34質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.1μmに成長するまで45℃に維持した。これに2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH9に保ちながら、90℃まで加熱し、この状態で2時間保持した後、1℃/分で20℃まで冷却し、[ブラックスラリー5]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラックスラリー5]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体5を作製した。
(製造例38)
<ブラックトナー母体6の製造(乳化凝集法)>
―結晶性ポリエステル樹脂分散液2の作製―
[結晶性ポリエステル樹脂1]60質量部に、酢酸エチル60質量部を加えて60℃で混合撹拌して溶解させた。次いで、水120質量部、アニオン性界面活性剤(ネオゲンR、第一工業製薬社製)2質量部、及び2質量%の水酸化ナトリウム水溶液2.4質量部を混合した[水相]に、前記樹脂溶液120質量部を加え、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて乳化した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で乳化処理し、[乳化スラリー]を得た。
次いで、撹拌機及び温度計をセットした容器内に、[乳化スラリー]を投入し、60℃で4時間脱溶剤して、[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]を得た。得られた[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.17μmであった。
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]207質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]28質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液1]34質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が4.9μmに成長するまで45℃に維持した。これを20℃まで冷却し、[ブラックスラリー6]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラックスラリー6]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体6を作製した。
(製造例39)
<ブラックトナー母体7の製造(粉砕法)>
―ブラックマスターバッチ9の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂9]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ9]を得た。
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂9]44質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂13]28質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[ブラックマスターバッチ9]12質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[ブラックトナー母体7]を得た。
(製造例40)
<ブラックトナー母体8の製造(粉砕法)>
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂9]42質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂13]25質量部、[結晶性ポリエステル樹脂1]5質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[ブラックマスターバッチ9]12質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[ブラックトナー母体8]を得た。
(製造例41)
<ブラックトナー母体9の製造(エステル伸長法)>
―ブラックマスターバッチ1の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂1]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ1]を得た。
―ブラック油相9の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]105質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ1]に、酢酸エチルの添加量を67質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相9]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相9]267質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液48質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液4質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相9’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相9’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー9]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー9]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体9を作製した。
(製造例42)
<ブラックトナー母体10の製造(エステル伸長法)>
―ブラックマスターバッチ2の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂2]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ2]を得た。
―ブラック油相10の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]108質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を73質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相10]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相10]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液42質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相10’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相10’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー10]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー10]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体10を作製した。
(製造例43)
<ブラックトナー母体11の製造(エステル伸長法)>
―ブラックマスターバッチ4の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂4]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ4]を得た。
―ブラック油相11の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂4]117質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ4]に、酢酸エチルの添加量を64質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相11]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相11]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液24質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相11’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相11’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー11]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー11]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体11を作製した。
(製造例44)
<ブラックトナー母体12の製造(エステル伸長法)>
―ブラック油相12の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂9]106質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ9]に、酢酸エチルの添加量を74質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相12]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相12]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相12’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相12’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー12]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー12]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体12を作製した。
(製造例45)
<ブラックトナー母体13の製造(エステル伸長法)>
―ブラックマスターバッチ5の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂5]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ5]を得た。
―ブラック油相13の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂5]123質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ5]に、酢酸エチルの添加量を73質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相13]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相13]290質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液12質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.2質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相13’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相13’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー13]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー13]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体13を作製した。
(製造例46)
<ブラックトナー母体14の製造(エステル伸長法)>
―ブラックマスターバッチ6の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂6]に変更した以外は同様にして、[ブラックマスターバッチ6]を得た。
―ブラック油相14の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂6]106質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[ブラックマスターバッチ6]に、酢酸エチルの添加量を71質量部に変更した以外は同様にして、[ブラック油相14]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[ブラック油相14]271質量部に[ポリエステルプレポリマー1]の酢酸エチル溶液46質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[ブラック油相14’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[ブラック油相14’]を添加し、1分間乳化して[ブラック乳化スラリー14]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[ブラック乳化スラリー14]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、ブラックトナー母体14を作製した。
(製造例47)
<イエロートナー母体1の製造(エステル伸長法)>
―イエローマスターバッチ2の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂2]に、カーボンブラックをC.I.ピグメントイエロー185(BASFジャパン社製 D1155)に変更した以外は同様にして、[イエローマスターバッチ2]を得た。
―イエロー油相1の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]111質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ2]16質量部に、酢酸エチルの添加量を74質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相1]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相1]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液40質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相1’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相1’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー1]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー1]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体1を作製した。
(製造例48)
<イエロートナー母体2の製造(エステル伸長法)>
―イエローマスターバッチ1の作製―
[イエローマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂1]に変更した以外は同様にして、[イエローマスターバッチ1]を得た。
―イエロー油相2の作製―
[ブラック油相2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]97質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]94質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ1]16質量部に、酢酸エチルの添加量を22質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相2]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相2]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相2’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相2’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー2]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー2]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体2を作製した。
(製造例49)
<イエロートナー母体3の製造(溶解懸濁法)>
―イエロー油相3の作製―
[ブラック油相3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]110質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]108質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ1]16質量部に、酢酸エチルの添加量を98質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相3]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相3]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー3]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー3]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体3を作製した。
(製造例50)
<イエロートナー母体4の製造(溶解懸濁法)>
―イエロー油相4の作製―
[ブラック油相4]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]96質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]94質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ1]16質量部に、酢酸エチルの添加量を44質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相4]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相4]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー4]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー4]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体4を作製した。
(製造例51)
<イエロートナー母体5の製造(乳化凝集法)>
―非結晶性ポリエステル樹脂分散液6の作製―
前記[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂9]を[非結晶性ポリエステル樹脂6]に置き換えた以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液6]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂分散液6]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.15μmであった。
―着色剤分散液2の調製―
前記[着色剤分散液1]の調製において、カーボンブラックをC.I.ピグメントイエロー185(BASFジャパン社製 D1155)に変更した以外は同様にして、[着色剤分散液2]を得た。
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液6]235質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液2]26質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.1μmに成長するまで45℃に維持した。これに2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH9に保ちながら、90℃まで加熱し、この状態で2時間保持した後、1℃/分で20℃まで冷却し、[イエロースラリー5]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロースラリー5]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体5を作製した。
(製造例52)
<イエロートナー母体6の製造(乳化凝集法)>
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液6]207質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]28質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液2]26質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が4.9μmに成長するまで45℃に維持した。これを20℃まで冷却し、[イエロースラリー6]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロースラリー6]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体6を作製した。
(製造例53)
<イエロートナー母体7の製造(粉砕法)>
―イエローマスターバッチ6の作製―
[イエローマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂6]に変更した以外は同様にして、[イエローマスターバッチ6]を得た。
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂6]46質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂10]28質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[イエローマスターバッチ6]8質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[イエロートナー母体7]を得た。
(製造例54)
<イエロートナー母体8の製造(粉砕法)>
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂6]44質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂10]25質量部、[結晶性ポリエステル樹脂1]5質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[イエローマスターバッチ6]8質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[イエロートナー母体8]を得た。
(製造例55)
<イエロートナー母体9の製造(エステル伸長法)>
―イエロー油相9の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]102質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ1]16質量部に、酢酸エチルの添加量を74質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相9]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相9]267質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液58質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液4質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相9’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相9’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー9]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー9]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体9を作製した。
(製造例56)
<イエロートナー母体10の製造(エステル伸長法)>
―イエロー油相10の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]107質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ2]16質量部に、酢酸エチルの添加量を78質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相10]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相10]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液48質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相10’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相10’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー10]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー10]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体10を作製した。
(製造例57)
<イエロートナー母体11の製造(エステル伸長法)>
―イエローマスターバッチ4の作製―
[イエローマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂4]に変更した以外は同様にして、[イエローマスターバッチ4]を得た。
―イエロー油相11の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂4]116質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ4]16質量部に、酢酸エチルの添加量を69質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相11]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相11]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液30質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相11’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相11’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー11]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー11]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体11を作製した。
(製造例58)
<イエロートナー母体12の製造(エステル伸長法)>
―イエロー油相12の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂6]108質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ6]16質量部に、酢酸エチルの添加量を76質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相12]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相12]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相12’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相12’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー12]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー12]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体12を作製した。
(製造例59)
<イエロートナー母体13の製造(エステル伸長法)>
―イエローマスターバッチ5の作製―
[イエローマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂5]に変更した以外は同様にして、[イエローマスターバッチ5]を得た。
―イエロー油相13の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂5]121質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ5]16質量部に、酢酸エチルの添加量を79質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相13]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相13]290質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液20質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.2質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相13’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相13’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー13]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー13]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体13を作製した。
(製造例60)
<イエロートナー母体14の製造(エステル伸長法)>
―イエロー油相14の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂6]100質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[イエローマスターバッチ6]16質量部に、酢酸エチルの添加量を81質量部に変更した以外は同様にして、[イエロー油相14]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[イエロー油相14]271質量部に[ポリエステルプレポリマー1]の酢酸エチル溶液62質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液5.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[イエロー油相14’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[イエロー油相14’]を添加し、1分間乳化して[イエロー乳化スラリー14]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[イエロー乳化スラリー14]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、イエロートナー母体14を作製した。
(製造例61)
<マゼンタトナー母体1の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタマスターバッチ2の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂2]に、カーボンブラック100質量部をC.I.ピグメントレッド122(DIC社製 RTS)20質量部、C.I.ピグメントレッド269(DIC社製 1022)80質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ2]を得た。
―マゼンタ油相1の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]111質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を70質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相1]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相1]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液36質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相1’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相1’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー1]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー1]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体1を作製した。
(製造例62)
<マゼンタトナー母体2の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタ油相2の作製―
[ブラック油相2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]97質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]92質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を20質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相2]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相2]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相2’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相2’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー2]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー2]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体2を作製した。
(製造例63)
<マゼンタトナー母体3の製造(溶解懸濁法)>
―マゼンタ油相3の作製―
[ブラック油相3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]110質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]106質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を96質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相3]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相3]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー3]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー3]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体3を作製した。
(製造例64)
<マゼンタトナー母体4の製造(溶解懸濁法)>
―マゼンタ油相4の作製―
[ブラック油相4]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]96質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]92質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を42質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相4]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相4]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー4]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー4]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体4を作製した。
(製造例65)
<マゼンタトナー母体5の製造(乳化凝集法)>
―非結晶性ポリエステル樹脂分散液7の作製―
前記[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂9]を[非結晶性ポリエステル樹脂7]に置き換えた以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液7]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂分散液7]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.14μmであった。
―着色剤分散液3の調製―
前記[着色剤分散液1]の調製において、カーボンブラック20質量部をC.I.ピグメントレッド122(DIC社製 RTS)4質量部、C.I.ピグメントレッド269(DIC社製 1022)16質量部に変更した以外は同様にして、[着色剤分散液3]を得た。
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液7]235質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液3]34質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.0μmに成長するまで45℃に維持した。これに2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH9に保ちながら、90℃まで加熱し、この状態で2時間保持した後、1℃/分で20℃まで冷却し、[マゼンタスラリー5]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタスラリー5]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体5を作製した。
(製造例66)
<マゼンタトナー母体6の製造(乳化凝集法)>
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液7]207質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]28質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液3]34質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.0μmに成長するまで45℃に維持した。これを20℃まで冷却し、[マゼンタスラリー6]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタスラリー6]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体6を作製した。
(製造例67)
<マゼンタトナー母体7の製造(粉砕法)>
―マゼンタマスターバッチ7の作製―
[マゼンタマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂7]に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ7]を得た。
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂7]44質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂11]28質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[マゼンタマスターバッチ7]12質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[マゼンタトナー母体7]を得た。
(製造例68)
<マゼンタトナー母体8の製造(粉砕法)>
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂7]42質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂11]25質量部、[結晶性ポリエステル樹脂1]5質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[マゼンタマスターバッチ7]12質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[マゼンタトナー母体8]を得た。
(製造例69)
<マゼンタトナー母体9の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタマスターバッチ1の作製―
[マゼンタマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂1]に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ1]を得た。
―マゼンタ油相9の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]102質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ1]に、酢酸エチルの添加量を70質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相9]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相9]267質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液54質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液4質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相9’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相9’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー9]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー9]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体9を作製した。
(製造例70)
<マゼンタトナー母体10の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタ油相10の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]106質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ2]に、酢酸エチルの添加量を75質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相10]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相10]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液46質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相10’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相10’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー10]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー10]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体10を作製した。
(製造例71)
<マゼンタトナー母体11の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタマスターバッチ4の作製―
[マゼンタマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂4]に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ4]を得た。
―マゼンタ油相11の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂4]115質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ4]に、酢酸エチルの添加量を66質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相11]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相11]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液28質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相11’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相11’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー11]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー11]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体11を作製した。
(製造例72)
<マゼンタトナー母体12の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタ油相12の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂7]106質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ7]に、酢酸エチルの添加量を74質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相12]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相12]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相12’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相12’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー12]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー12]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体12を作製した。
(製造例73)
<マゼンタトナー母体13の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタマスターバッチ5の作製―
[マゼンタマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂5]に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ5]を得た。
―マゼンタ油相13の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂5]121質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ5]に、酢酸エチルの添加量を75質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相13]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相13]290質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液16質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.2質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相13’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相13’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー13]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー13]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体13を作製した。
(製造例74)
<マゼンタトナー母体14の製造(エステル伸長法)>
―マゼンタマスターバッチ6の作製―
[マゼンタマスターバッチ2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂2]を[非結晶性ポリエステル樹脂6]に変更した以外は同様にして、[マゼンタマスターバッチ6]を得た。
―マゼンタ油相14の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂6]101質量部に、[ブラックマスターバッチ3]を[マゼンタマスターバッチ6]に、酢酸エチルの添加量を76質量部に変更した以外は同様にして、[マゼンタ油相14]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[マゼンタ油相14]271質量部に[ポリエステルプレポリマー1]の酢酸エチル溶液56質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液5.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[マゼンタ油相14’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[マゼンタ油相14’]を添加し、1分間乳化して[マゼンタ乳化スラリー14]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[マゼンタ乳化スラリー14]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、マゼンタトナー母体14を作製した。
(製造例75)
<シアントナー母体1の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ3の作製―
[ブラックマスターバッチ3]の作製において、カーボンブラックをC.I.ピグメントブルー15:3(東洋インキ社製7919)に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ3]を得た。
―シアン油相1の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂3]112質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ3]18質量部に、酢酸エチルの添加量を71質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相1]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相1]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液36質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相1’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相1’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー1]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー1]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体1を作製した。
(製造例76)
<シアントナー母体2の製造(エステル伸長法)>
―シアン油相2の作製―
[ブラック油相2]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]97質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂3]93質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ3]18質量部に、酢酸エチルの添加量を21質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相2]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相2]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相2’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相2’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー2]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー2]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体2を作製した。
(製造例77)
<シアントナー母体3の製造(溶解懸濁法)>
―シアン油相3の作製―
[ブラック油相3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]110質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂3]107質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ3]18質量部に、酢酸エチルの添加量を97質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相3]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相3]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー3]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー3]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体3を作製した。
(製造例78)
<シアントナー母体4の製造(溶解懸濁法)>
―シアン油相4の作製―
[ブラック油相4]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]96質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂3]93質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ3]18質量部に、酢酸エチルの添加量を43質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相4]を得た。
―乳化乃至分散―
撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相4]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー4]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー4]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体4を作製した。
(製造例79)
<シアントナー母体5の製造(乳化凝集法)>
―非結晶性ポリエステル樹脂分散液8の作製―
前記[非結晶性ポリエステル樹脂分散液9]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂9]を[非結晶性ポリエステル樹脂8]に置き換えた以外は同様にして、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液8]を得た。得られた[非結晶性ポリエステル樹脂分散液8]中の粒子の体積平均粒径を、粒度分布測定装置(LA−920、堀場製作所製)で測定したところ、0.14μmであった。
―着色剤分散液4の調製―
前記[着色剤分散液1]の調製において、カーボンブラックをC.I.ピグメントブルー15:3(東洋インキ社製7919)に変更した以外は同様にして、[着色剤分散液4]を得た。
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液8]235質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液4]30質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.1μmに成長するまで45℃に維持した。これに2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH9に保ちながら、90℃まで加熱し、この状態で2時間保持した後、1℃/分で20℃まで冷却し、[シアンスラリー5]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアンスラリー5]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体5を作製した。
(製造例80)
<シアントナー母体6の製造(乳化凝集法)>
―凝集―
温度計および撹拌機を備えた容器に、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液8]207質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂分散液14]57質量部、[結晶性ポリエステル樹脂分散液2]28質量部、[離型剤分散液2]45質量部、[着色剤分散液4]30質量部、水600質量部を入れて、30℃にて30分間撹拌した。この分散液に、2質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH10に調節した。次いで、この分散液をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで撹拌しながら、5質量%の塩化マグネシウム水溶液50質量部を徐々に滴下しながら45℃まで加熱した。凝集粒子の体積平均粒径が5.0μmに成長するまで45℃に維持した。これを20℃まで冷却し、[シアンスラリー6]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアンスラリー6]を、前記[ブラックスラリー1]と同様な条件にて、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体6を作製した。
(製造例81)
<シアントナー母体7の製造(粉砕法)>
―シアンマスターバッチ8の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂8]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ8]を得た。
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂8]45質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂12]28質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[シアンマスターバッチ8]10質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[シアントナー母体7]を得た。
(製造例82)
<シアントナー母体8の製造(粉砕法)>
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂8]43質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂12]25質量部、[結晶性ポリエステル樹脂1]5質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部、及び[シアンマスターバッチ8]10質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[シアントナー母体8]を得た。
(製造例83)
<シアントナー母体9の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ1の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂1]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ1]を得た。
―シアン油相9の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂1]105質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ1]18質量部に、酢酸エチルの添加量を69質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相9]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相9]267質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液50質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液4質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相9’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相9’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー9]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー9]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体9を作製した。
(製造例84)
<シアントナー母体10の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ2の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂2]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ2]を得た。
―シアン油相10の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂2]108質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ2]18質量部に、酢酸エチルの添加量を75質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相10]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相10]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液44質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相10’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相10’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー10]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー10]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体10を作製した。
(製造例85)
<シアントナー母体11の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ4の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂4]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ4]を得た。
―シアン油相11の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂4]117質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ4]18質量部に、酢酸エチルの添加量を66質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相11]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相11]275質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液26質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相11’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相11’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー11]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー11]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体11を作製した。
(製造例86)
<シアントナー母体12の製造(エステル伸長法)>
―シアン油相12の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂8]107質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ8]18質量部に、酢酸エチルの添加量を75質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相12]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相12]275質量部に[ポリエステルプレポリマー2]の酢酸エチル溶液45質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相12’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相12’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー12]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー12]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体12を作製した。
(製造例87)
<シアントナー母体13の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ5の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂5]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ5]を得た。
―シアン油相13の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂5]123質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ5]18質量部に、酢酸エチルの添加量を75質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相13]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相13]290質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液14質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液1.2質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相13’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相13’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー13]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー13]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体13を作製した。
(製造例88)
<シアントナー母体14の製造(エステル伸長法)>
―シアンマスターバッチ6の作製―
[シアンマスターバッチ3]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]を[非結晶性ポリエステル樹脂6]に変更した以外は同様にして、[シアンマスターバッチ6]を得た。
―シアン油相14の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂6]105質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を[シアンマスターバッチ6]18質量部に、酢酸エチルの添加量を74質量部に変更した以外は同様にして、[シアン油相14]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[シアン油相14]271質量部に[ポリエステルプレポリマー1]の酢酸エチル溶液50質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液5.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[シアン油相14’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[シアン油相14’]を添加し、1分間乳化して[シアン乳化スラリー14]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[シアン乳化スラリー14]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、シアントナー母体14を作製した。
(製造例89)
<透明トナー母体1の製造(エステル伸長法)>
―クリア油相1の作製―
[ブラック油相1]の作製において、[非結晶性ポリエステル樹脂3]113質量部を[非結晶性ポリエステル樹脂3]123質量部に、[ブラックマスターバッチ3]20質量部を添加なしに変更した以外は同様にして、[クリア油相1]を得た。
―乳化乃至分散―
前記[クリア油相1]265質量部に[ポリエステルプレポリマー3]の酢酸エチル溶液36質量部、及びイソホロンジアミンの50質量%酢酸エチル溶液3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化株式会社製)にて回転数5,000rpmで撹拌し、均一に溶解、分散して[クリア油相1’]を得た。次いで、撹拌機および温度計をセットした別の容器内に[水相1]400質量部を入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて13,000rpmで攪拌しながら、[クリア油相1’]を添加し、1分間乳化して[クリア乳化スラリー1]を得た。
―脱溶剤〜洗浄〜乾燥―
[クリア乳化スラリー1]を、前記[ブラック乳化スラリー1]と同様な条件にて、脱溶剤、洗浄、乾燥、風篩し、透明トナー母体1を作製した。
(製造例90)
<透明トナー母体2の製造(粉砕法)>
―溶融混練・粉砕・分級―
[非結晶性ポリエステル樹脂8]50質量部、[非結晶性ポリエステル樹脂12]28質量部、パラフィン(HNP−9、日本精鑞社製、融点75℃)6質量部を、へンシェルミキサー(ヘンシェル20B、三井鉱山社製)を用いて1,500rpmで3分間予備混合した後、一軸混練機(小型ブス・コ・ニーダー、Buss社製)にて、設定温度(入口部90℃)、出口部(60℃)、フィード量(10kg/Hr)の条件で溶融、混練した。得られた混練物を圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)にて粗粉砕した。次いで、I式ミル(日本ニューマチック社製、IDS−2型)にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力(6.0atm/cm2)、フィード量(0.5kg/hr)の条件にて微粉砕を行い、更に分級機(アルピネ社製、132MP)により分級を行って、[透明トナー母体2]を得た。
<ブラックトナー1〜32の作製>
得られた[ブラックトナー母体1]〜[ブラックトナー母体14]を100質量部に対して、表2に従って、所定の外添剤を所定量添加し、更に酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、ブラックトナー1〜32を得た。
得られたブラックトナー1〜32の物性を表2に示す。
<イエロートナー1〜32の作製>
得られた[イエロートナー母体1]〜[イエロートナー母体14]を100質量部に対して、表3に従って、所定の外添剤を所定量添加し、更に酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、イエロートナー1〜32を得た。
得られたイエロートナー1〜32の物性を表3に示す。
<マゼンタトナー1〜32の作製>
得られた[マゼンタトナー母体1]〜[マゼンタトナー母体14]を100質量部に対して、表4に従って、所定の外添剤を所定量添加し、更に酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、マゼンタトナー1〜32を得た。
得られたマゼンタトナー1〜32の物性を表4に示す。
<シアントナー1〜32の作製>
得られた[シアントナー母体1]〜[シアントナー母体14]を100質量部に対して、表5に従って、所定の外添剤を所定量添加し、更に酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、シアントナー1〜32を得た。
得られたシアントナー1〜32の物性を表5に示す。
<透明トナー1の作製>
得られた[透明トナー母体1]を100質量部に対して、「外添剤1」2.0質量部、「NX90G」1.5質量部、酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、透明トナー1を得た。得られた透明トナー1は、Dvが5.2μm、G’(100℃)が19000Pa、Mwが10100、外添剤被覆率が69%であった。
<透明トナー2の作製>
得られた[透明トナー母体2]を100質量部に対して、「外添剤12」2.0質量部、「NX90G」1.5質量部、酸化チタン(商品名「JMT−150IB」、テイカ社製)0.6質量部を添加して、ヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)にて混合後、目開き500メッシュの篩を通過させて、透明トナー2を得た。得られた透明トナー2は、Dvが6.2μm、G’(100℃)が21000Pa、Mwが24200、外添剤被覆率が80%であった。
<トナーの100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)の測定方法>
トナーの100℃における貯蔵弾性率G’(100℃)は、粘弾性測定装置(レオメーター)RS6000(HAAKE社製)を用いて測定を行った。即ち、トナーを直径20[mm]、厚さ1〜2[mm]の円柱状ペレットに成型し、直径20[mm]のパラレルプレートに固定した後、40℃で安定させ、測定周波数:1[Hz](6.28[rad/s])、歪み量:0.1%(歪み量制御モード)、測定温度:40[℃]〜210[℃]、昇温速度:2.0[℃/min]で測定した。これにより得られた、100℃における貯蔵弾性率の値をG’(100℃)とした。
<トナーの重量平均分子量(Mw)の測定方法>
トナーの重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によって測定した。40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化させた。この温度で安定化したカラムに、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05質量%〜0.6質量%に調整したトナーのTHF試料溶液を50μL〜200μL注入して測定した。
試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製された検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、Pressure Chemical co.社製又は東洋ソーダ工業株式会社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い,少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。また,検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
(製造例91)
<キャリア1の作製>
シリコーン樹脂溶液(固形分23%、SR2410、東レ・ダウコーニング社製)26質量部、アクリル樹脂(ヒタロイド3001、固形分50質量%、日立化成工業社製)2.5質量部、ベンゾグアナミン系樹脂(マイコート106、固形分77質量%、三井サイテック社製)5質量部、アルミナ粒子(0.3μm、固有抵抗1014Ω・cm)18質量部、触媒としてチタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)TC−750(マツモトファインケミカル社製)2質量部、シランカップリング剤としてSH6020(東レ・ダウコーニング社製)0.2質量部を、トルエンで希釈して、ホモミキサーで10分間分散し、固形分10質量%の樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を焼成フェライト粉[(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe2348.0:重量平均粒子径;35μm]1000質量部に、芯粒子表面の被覆層厚みが0.15μmとなるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し、乾燥して被覆フェライト粉を得た。得られた被覆フェライト粉を電気炉中にて180℃で2時間焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmの篩を用いて解砕し、重量平均粒子径35μmのキャリア1を得た。
[実施例1〜29、比較例1〜3]
<現像剤の作製>
市販の軟膏瓶にブラックトナー1〜32、イエロートナー1〜32、マゼンタトナー1〜32、シアントナー1〜32のいずれかを70質量部、及びキャリア1を930質量部入れて、ターブラーミキサーにて81rpmで5分間混合して、それぞれのトナーを含有する現像剤を作製した。
次に、得られた現像剤を、表6に従って画像形成装置1〜32にセットし、以下のようにして、画像濃度安定性、転写性、及び画像剥がれ(低温定着性)について評価を行い、総合判定を下した。その結果を表6に示した。
[実施例30、31]
<現像剤の作製>
市販の軟膏瓶に透明トナー1又は2を70質量部、及びキャリア1を930質量部入れて、ターブラーミキサーにて81rpmで5分間混合して、それぞれのトナーを含有する現像剤を作製した。
次に、得られた現像剤を、表7に従って画像形成装置33〜34にセットし、以下のようにして、画像濃度安定性、転写性、画像剥がれ(低温定着性)、及び光沢度について評価を行い、総合判定を下した。その結果を表7に示した。
<初期画像濃度安定性、経時での画像濃度安定性>
本発明の画像形成装置1〜32を用いて、定着ローラの表面温度を160±2℃にして、複写紙TYPE6000<70W>(株式会社リコー製)に、トナーの付着量が0.35±0.05mg/cm2の4色の単色ベタ画像を形成した。得られた4色の単色ベタ画像において、各色のベタ画像の任意の6箇所の画像濃度を、分光計(938スペクトロデンシトメータ、X−Rite社製)を用いて測定し、4色の単色ベタ画像の画像濃度(平均値)を求め、得た画像濃度(平均値)について、下記基準で評価した。また、前記ベタ画像を100kp出力後に同様の評価を実施した。
[評価基準]
◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:4色の単色ベタ画像の平均画像濃度が1.45以上
○:4色の単色ベタ画像の平均画像濃度が1.40以上1.45未満
△:4色の単色ベタ画像の平均画像濃度が1.30以上1.40未満
×:4色の単色ベタ画像の平均画像濃度が1.30未満
<初期転写性、経時での転写安定性>
本発明の画像形成装置1〜32を用いて、画像面積率20%チャートを感光体から紙に転写後、クリーニングの直前における感光体上の転写残トナーをスコッチテープ(住友スリーエム株式会社製)で白紙に移し、それをマクベス反射濃度計RD514型で測定し、下記基準により評価した。また、画像面積率20%チャートを100kp出力後に同様の評価を実施した。
[評価基準]
◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:ブランクとの差が0.005未満である。
○:ブランクとの差が0.005〜0.010である。
△:ブランクとの差が0.011〜0.02である。
×:ブランクとの差が0.02を超える。
<低温域での画像剥がれ(低温定着性)>
本発明の画像形成装置1〜32を用いて、複写紙TYPE 6000<70W>(株式会社リコー製)に複写テストを行った。定着下限温度の評価条件は、複写紙TYPE 6000<70W>(株式会社リコー製)に、トナーの付着量が0.70±0.05mg/cm2の3cm×10cmのR(Y+M)、G(Y+C)、B(M+C)の3種類の2色重ねチャートを作像し、紙送りの線速度を260mm/秒〜280mm/秒、面圧を1.2kgf/cm2、ニップ幅を11mmで、定着温度を変化させて定着させたときの画像剥がれの消失する温度(定着下限温度)を求めた。低温定着性の評価は、下記基準により評価した。定着下限温度は、低い程、低温定着性に優れる。
[評価基準]
◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベル
◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
◎:R、G、Bすべてが、定着下限温度が120℃未満
○:定着下限温度が130℃以上の色がなく、
定着下限温度が120℃以上130℃未満の色が1つ以上
△:定着下限温度が140℃以上の色がなく、
定着下限温度が130℃以上140℃未満の色が1つ以上
×:定着下限温度が140℃以上の色が1つ以上
<光沢度>
本発明の画像形成装置33〜34を用いて、王子製紙製PODグロスコート紙(坪量:128g/m2)に複写テストを行った。光沢度の評価画像は、王子製紙製PODグロスコート紙(坪量:128g/m2)に、付着量0.40±0.02mg/cm2の有彩色トナーの3cm×10cmベタ画像の上に、付着量0.40±0.02mg/cm2の透明トナーの3cm×10cmベタ画像が重なるように画像を形成した。この画像を、紙送りの線速度:280mm/秒、面圧:1.2kgf/cm2、ニップ幅:11mm、定着温度:180℃にて定着し、光沢度の評価画像とした。光沢度の評価は、光沢度計VG−7000(日本電色工業製)を用いて、任意の10箇所の60度光沢度を測定し、平均光沢度を求め、下記基準で評価した。
[評価基準]
◎:非常に良好、○:良好、△:許容
◎:平均光沢度が80%以上
○:平均光沢度が50%以上80%未満
△:平均光沢度が50%未満
<総合判定>
上記初期画像濃度安定性、経時での画像濃度安定性、初期転写性、経時での転写安定性、低温域での画像剥がれの評価に基づいて、総合判定を行った。
◎◎:◎が4つ以上で、且つ△、×なし
◎:◎が2つ又は3つで、且つ△、×なし
○:それ以外
△:△が2つ以上で、且つ◎、×なし
×:×が1つ以上
◎◎:極めて良好、◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベル、であり、◎◎、◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
表6に示されるように、実施例1〜29の画像形成装置は、比較例1〜3の画像形成装置と比較して、画像濃度安定性、転写性に優れ、異常画像の発生や、低温域における画像剥がれを生じず、全般的に良好な結果が得られた。
表7に示されるように、実施例30、31の画像形成装置は、実施例1〜29と同様に、画像濃度安定性、転写性に優れ、異常画像の発生や、低温域における画像剥がれを生じないという効果に加えて高光沢な画像を形成することができるという効果を奏する。
10 静電潜像担持体(感光体ドラム)
10K ブラック用静電潜像担持体
10Y イエロー用静電潜像担持体
10M マゼンタ用静電潜像担持体
10C シアン用静電潜像担持体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック現像ユニット
45Y イエロー現像ユニット
45M マゼンタ現像ユニット
45C シアン現像ユニット
49 レジストローラ
50 中間転写ベルト
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電装置
60 クリーニング装置
61 現像装置
62 転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
64 除電ランプ
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100A、100B、100C 画像形成装置
120 画像形成ユニット
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
160 帯電装置
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
特許第3328013号公報 特許第4894876号公報

Claims (8)

  1. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を複数色のトナーにより順次現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
    前記複数色のトナーが、少なくとも結着樹脂、及び着色剤を含有するトナー母体と、外添剤とからなり、
    前記外添剤が、少なくとも一次粒子が複数個合着してなる合着粒子を含有し、
    前記合着粒子の粒度分布指標が、下記式(1)で表されるものであり、
    (ただし、前記式(1)中、Db 50 は、前記合着粒子の粒径(nm)を横軸とし、前記合着粒子の累積値(個数%)を縦軸としたときの前記合着粒子の累積分布を小粒子側から描いたときに、前記累積値が50個数%となる前記合着粒子の粒径を表し、Db 10 は、前記累積値が10個数%となる前記合着粒子の粒径を表す。)
    前記複数色のトナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率をG’(100℃)とするとき、前記記録媒体上でのトナーの積層順が、前記記録媒体側から該G’(100℃)の値が小さいトナーから順になるように転写される
    ことを特徴とするフルカラー画像形成装置。
  2. 前記複数色のトナーの貯蔵弾性率G’(100℃)が、20000Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載のフルカラー画像形成装置。
  3. 前記合着粒子が、下記式(2)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のフルカラー画像形成装置。
    ただし、前記式(2)中、Nxは、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数を示す。なお、前記粒子1,000個中に占める割れ乃至崩壊粒子の個数は、50mLの瓶に入れた前記合着粒子0.5g及びキャリア49.5gに対し、67Hz、10分間の条件でロッキングミルを用いて攪拌した後、走査電子顕微鏡にて観察して選択する。
  4. 前記合着粒子の個数平均粒径が、80nm〜200nmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
  5. 前記外添剤が、更に個数平均粒径が30nm〜60nmの無機微粒子を含有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
  6. 前記結着樹脂が、少なくとも結晶性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
  7. 前記トナーの重量平均分子量(Mw)が5000〜18000であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
  8. 前記フルカラー画像形成装置が、複数色のトナーの他に、更に透明トナーを備えてなり、
    前記透明トナーが、少なくとも結着樹脂を含有し、着色剤を含有しないトナー母体と、外添剤とからなり、
    前記透明トナーのレオメーターによる100℃における貯蔵弾性率の値が、複数色のトナーのいずれの色よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のフルカラー画像形成装置。
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