JP6350467B2 - センサ送信機、車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

センサ送信機、車輪位置検出装置およびそれを備えたタイヤ空気圧検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、車輪が車両のどの位置に取り付けられているかを検出するセンサ送信機や車輪位置検出装置に関するもので、特に、タイヤ空気圧の検出を行うタイヤ空気圧検出装置に適用すると好適である。
従来より、タイヤ空気圧検出装置(以下、TPMS:Tire Pressure Monitoring Systemという)の1つとして、ダイレクト式のものがある。このタイプのTPMSでは、タイヤが取り付けられた車輪側に、圧力センサ等のセンサが備えられたセンサ送信機が直接取り付けられている。また、車体側には、アンテナおよび受信機が備えられており、センサからの検出信号がセンサ送信機から送信されると、アンテナを介して受信機にその検出信号が受信され、タイヤ空気圧の検出が行われる。
このようなダイレクト式のTPMSでは、データ送信を行うセンサ送信機がどの車輪に取り付けられたものかを判別できるようにする必要がある。このため、例えば下記の(1)〜(6)に示すような様々な方法によって、センサ送信機が取り付けられた車輪を検出する車輪位置検出が行われている。
(1)センサ送信機にトリガ信号の受信機能を持たせ、トリガ信号を受信したときの受信強度を示したデータを受信機側に伝えるという双方向通信を行うことで、車輪位置検出を行っている。具体的には、各センサ送信機から異なる距離となるようにトリガ機を配置し、トリガ機からトリガ信号を出力すると、各センサ送信機でトリガ信号が異なった受信強度で測定されるようにしている。この受信強度の相違に基づいて、車輪位置検出を行っている。
(2)各センサ送信機からの距離が異なる距離となるように車体側の受信機を配置する手法もある。すなわち、センサ送信機が送信するRF(Radio Frequency)信号の信号強度を受信機側で測定し、その測定結果と、各センサ送信機と受信機との間の距離と予め測定しておいた受信強度パターンとの関係に基づいて、車輪位置検出を行うことができる。
(3)センサ送信機に車輪の回転方向と径方向の加速度を検出できる2軸の加速度センサ(以下、Gセンサという)を備える手法もある(例えば、特許文献1参照)。車輪の回転方向で各軸のGセンサの検出信号の位相差が変わることから、受信機でその位相差を比較することにより送信機が左右いずれの車輪に取り付けられたものであるかを判別し、車輪位置検出を行っている。
(4)操舵輪の方が従動輪よりも移動距離が長くなることを利用して、前後輪のいずれに設置されたセンサ送信機であるかを特定するという車輪位置検出の手法もある。回転するタイヤの遠心力が車輪速度に比例することから、Gセンサによって検出した車輪の遠心力を積分することでタイヤの移動距離と比例する値を生成する。この値を受信機が受け取り、タイヤの移動距離が長い方を操舵輪、短い方を従動輪と判定している。
(5)アンチロックブレーキ(以下、ABSという)制御に用いている車輪速度センサの歯車情報を用いて車輪位置検出を行う手法もある。具体的には、センサ送信機に備えたGセンサの加速度検知信号に基づいて車輪が所定の回転位置(回転角度)になったことを検出し、車輪側からフレーム送信を行わせる。そして、車輪と連動して回転させられる歯車の歯の通過を車輪速度センサで検出し、フレームの受信タイミングでの歯位置が車輪毎にほぼ一定になることを利用して、歯位置のバラツキ幅に基づいて、車輪位置検出を行っている。
(6)受信機でセンサ送信機から送られてくるタイヤ空気圧に関する情報を受信して、タイヤ空気圧の変化を測定すると共に、そのときの車両の加速度を測定し、タイヤ空気圧の変化が車両の加速度に応じた値となることに基づいて車輪位置検出を行う手法もある。
特許第4111305号公報
しかしながら、(1)の手法では、トリガ機などの追加の設備が必要になるため、装置構成の複雑化を招くし、コスト増にも繋がる。(2)の手法では、受信機、もしくは受信アンテナの搭載位置に制約が発生し、車両適合を加味すると、その搭載位置が更に限定されてしまう。(3)の手法では、2軸のGセンサという特殊なセンサが必要になる。(4)の手法では、タイヤ径が前後輪で異なっている場合、操舵輪と従動輪との判別が難しく、誤判定を招く。(5)の手法では、ABS制御に用いる車輪速度センサの情報を利用するため、車輪位置検出装置、もしくはタイヤ空気圧検出装置との通信仕様が複雑になる。(6)の手法では、タイヤ空気圧の検出精度を出すことが難しいため、精度良い車輪位置検出を行えない。
本発明は上記点に鑑みて、トリガ機などの追加の設備や2軸のGセンサを必要とせず、搭載位置の制約も少なく、通信仕様の複雑化を招かなくても、的確に車輪位置検出を行うことができるセンサ送信機、車輪位置検出装置およびそれを用いたタイヤ空気圧検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車体(6)に対してタイヤを備えた4つの車輪(5a〜5d)が取り付けられた車両(1)に適用される車輪位置検出装置であって、4つの車輪それぞれに備えられ、4つの車輪それぞれの径方向に対して周方向に所定角度ずらした方向を検出方向として加速度を検出する加速度センサ(22)と、加速度センサで検出した加速度に基づいて車輪位置検出を行い、該車輪位置検出の結果を示すデータを格納したフレームを作成すると共に送信する第1制御部(23)とを有するセンサ送信機(2、2a〜2d)と、車体側に設けられ、受信アンテナ(31)を介してセンサ送信機から送信されたフレームを受信する受信部(32)と、受信したフレームから得られる車輪位置検出の結果を示すデータに基づいて、フレームを送信してきたセンサ送信機が4つの車輪うちの右車輪(5a、5c)と左車輪(5b、5d)のいずれに取り付けられたものであるかを特定する第2制御部(33)とを有する受信機(3)とを備えている。このような車輪位置検出装置において、第1制御部は、加速度センサで検出した加速度に基づいて、加速度センサが径方向に対して周方向にずらされた所定角度に相当する傾斜角度(θset)を演算し、該傾斜角度に基づいて、該第1制御部が備えられたセンサ送信機自身が取り付けられたのが右車輪と左車輪のいずれであるかを推定することを特徴としている。
このように、センサ送信機自身で、傾斜角度を演算し、この傾斜角度に基づいて右車輪と左車輪のいずれに取り付けられたものであるかを推定している。このような車輪位置検出手法においては、トリガ機などの追加の設備が必要にならず、装置構成の複雑化、コスト増を防ぐことができる。また、受信機、もしくは受信アンテナの搭載位置の制約も少ない。また、2軸のGセンサという特殊なセンサを必要としない。さらに、操舵輪と従動輪との判別も可能である。そして、ABS制御に用いる車輪速度センサの情報を利用しないため、通信仕様の複雑化を招くこともないし、タイヤ空気圧の検出精度が要求されることなく精度良い車輪位置検出を行うことが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる第1実施形態における車輪位置検出装置が適用されるタイヤ空気圧検出装置の全体構成を示す図である。 送信機2a〜2dのブロック構成を示した図である。 受信機3のブロック構成を示した図である。 車両1の右側面から見たGセンサ22を内蔵する送信機2のある時点での車軸周りの存在角度θを示した図である。 車両1の外側から見たときの車輪5a〜5dに対するGセンサ22の取り付けの傾斜角度θsetを示した図である。 車輪5a〜5dの回転に伴って振幅する加速度Asens(t)の振幅の中央値とそれを2次関数近似したときの関係を示した図である。 車両1の諸条件を示した図表である。 左右前輪5a、5bに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22の計測値asensの波形を示した図である。 左右前輪5a、5bそれぞれのGセンサ22の測定値の中央値を3点プロットした図である。 左右後輪5c、5dそれぞれのGセンサ22の測定値の中央値を3点プロットした図である。 右前輪5aおよび右後輪5cに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22の計測値asensの波形を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、図1に示すタイヤ空気圧検出装置に車輪位置検出装置としての機能を持たせたものについて説明するが、車輪位置検出装置のみの構成としても良い。なお、図1の紙面上下方向が車両1の前後方向、紙面左右方向が車両1の左右方向に一致する。この図を参照して、本実施形態におけるタイヤ空気圧検出装置について説明する。
図1に示すように、タイヤ空気圧検出装置は、車両1に取り付けられるもので、センサ送信機2、受信機3および表示器4を備えて構成されている。
図1に示すように、センサ送信機2は、車両1における各車輪5a〜5dに取り付けられるものであり、本実施形態の場合、4つの車輪5a〜5dそれぞれにセンサ送信機2a〜2dが備えられている。センサ送信機2a〜2dは、車輪5a〜5dに取り付けられたタイヤの空気圧を検出すると共に、その検出結果を示すタイヤ空気圧に関する情報をフレーム内に格納してRF送信する。一方、受信機3は、車両1における車体6側に取り付けられる。受信機3は、センサ送信機2a〜2dから送信されたフレームをRF受信すると共に、その中に格納された検出信号に基づいて各種処理や演算等を行うことで車輪位置検出およびタイヤ空気圧検出を行う。図2(a)および図2(b)を参照して、センサ送信機2a〜2dおよび受信機3の構成について説明する。
図2(a)に示すように、センサ送信機2(2a〜2d)は、センシング部21、Gセンサ22、マイクロコンピュータ23、送信部24、電池25および送信アンテナ26を備えた構成となっており、電池25からの電力供給に基づいて各部が駆動される。
センシング部21は、例えばダイアフラム式の圧力センサ21aや温度センサ21bを備えた構成とされ、タイヤ空気圧に応じた検出信号や温度に応じた検出信号を出力する。Gセンサ22は、一方向の加速度を検出するものである。本実施形態においては、Gセンサ22にて、各車輪5a〜5dの径方向(つまり、周方向に対する法線方向)に対して周方向に所定角度ずらした方向の加速度が検出されるように、Gセンサ22の取り付け角度を調整している。これについては、後述する。
マイクロコンピュータ23は、第1制御部に相当する制御部などを備えた周知のもので、制御部内のメモリに記憶されたプログラムに従って、車輪位置検出処理やタイヤ空気圧検出処理を含む所定の処理を実行する。制御部内のメモリには、各センサ送信機2a〜2dを特定するための機固有の識別情報と自車両を特定するための車両固有の識別情報とを含む個別のID情報が格納されている。また、制御部内のメモリには、車輪位置検出に用いるデータとして、例えばセンサ送信機2が取り付けられた車輪のリム径が記憶されている。リム径については、センサ送信機2の製造時にメモリに記憶しておいても良いし、車輪5a〜5dへの装着時に、通信機器を用いて自動車整備工場などで書き込むようにしても良い。勿論、センサ送信機2と受信機3との間で双方向通信が行える形態とされている場合には、ユーザが表示器4を操作することなどによって受信機3を介してリム径のデータが制御部内のメモリに記憶されるようにしても良い。
マイクロコンピュータ23は、センシング部21からのタイヤ空気圧に関する検出信号を受け取り、それを信号処理すると共に必要に応じて加工し、そのタイヤ空気圧に関する情報を各センサ送信機2a〜2dのID情報と共にフレーム内に格納する。また、マイクロコンピュータ23は、例えば検出された加速度が所定の閾値を超えたときに走行中と判定し、走行中と判定した後に短周期で加速度サンプリングを行う。そして、マイクロコンピュータ23は、検出した加速度に基づいて車両1の速度(以下、車速という)が一定速度であることを検出したときに、Gセンサ22の取り付け角度演算を行う。このとき、走行中と判定した後に、一定の時間が経過してから短周期での加速度サンプリングを行うようにすると、車速が安定した状態で行えるため好ましい。さらに、マイクロコンピュータ23は、Gセンサ22の取り付け角度演算を演算すると、Gセンサ22が検出した実際の加速度に基づいて、センサ送信機2自身が取り付けられているのがどの車輪であるかを推定する。この推定は、減速時に行うと好ましい。すなわち、減速時には短周期での加速度サンプリングにおいて大きな加速度変化を得ることができ、より精度良い車輪位置検出が可能になるため好ましい。ここでは、マイクロコンピュータ23により、自身のセンサ送信機2の取り付けられたのが右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれであるかを推定している。そして、マイクロコンピュータ23は、自身のセンサ送信機2が右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれに取り付けられているかの推定結果や推定の際に得られた値等を示すデータをタイヤ空気圧に関するデータが格納されたフレームに格納している。なお、このマイクロコンピュータ23で行われる車輪位置の推定の詳細については後で説明する。
また、マイクロコンピュータ23は、フレームを作成すると、送信部24を介して送信アンテナ26より受信機3に向けて送信している。このフレームを受信機3に向けて送信する処理も、上記プログラムに従って行われる。例えば、所定の送信周期毎に繰り返しフレーム送信を行うようにしている。
送信部24は、送信アンテナ26を通じて、マイクロコンピュータ23から送られてきたフレームを受信機3に向けて送信する出力部としての機能を果たす。送信に使用する電波としては、例えばRF帯の電波を用いている。
電池25は、マイクロコンピュータ23などに対して電力供給を行うものであり、この電池25からの電力供給を受けて、センシング部21でのタイヤ空気圧に関するデータの収集やGセンサ22での加速度検出およびマイクロコンピュータ23での各種演算などが実行される。
このように構成されるセンサ送信機2a〜2dは、例えば、各車輪5a〜5dのホイールにおけるエア注入バルブに取り付けられ、センシング部21がタイヤの内側に露出するように配置される。つまり、各車輪5a〜5dの回転中心からリム径に応じた距離(具体的にはリム径の半分の距離)離れた位置にセンサ送信機2a〜2dが取り付けられている。これにより、該当するタイヤ空気圧を検出し、各センサ送信機2a〜2dに備えられた送信アンテナ26を通じて、所定の送信タイミングの際にフレームを送信することで、受信機3側にタイヤ空気圧に関する信号を定期送信するようになっている。
一方、受信機3は、受信アンテナ31と受信部32および制御部33を備えた構成とされている。
受信アンテナ31は、各センサ送信機2から送られてくるフレームを総括的に受け取る1本の共通アンテナとなっており、車体6に固定されている。
受信部32は、各センサ送信機2から送信されたフレームが受信アンテナ31で受信されると、それを入力して制御部33に送る入力部としての機能を果たすものである。
マイクロコンピュータ33は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する。各センサ送信機2a〜2dからの送信フレームを用いて、マイクロコンピュータ33内のメモリに記憶されたプログラムに従って車輪位置検出処理を実行することで、各センサ送信機2a〜2dが車輪5a〜5dのいずれに取り付けられたものかを特定する車輪位置検出を行う。すなわち、各センサ送信機2a〜2dからの送信フレームに格納された各センサ送信機2が取り付けられたのが右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれであるかの推定結果や推定の際に得られた値等を示すデータを読み出す。そして、マイクロコンピュータ33は、その推定結果を示すデータに基づいてセンサ送信機2が左右いずれの車輪に取り付けられているかを特定し、さらにや推定の際に得られた値等を示すデータに基づいて前後いずれの車輪に取り付けられているかを特定する。そして、その特定結果に基づいて、各センサ送信機2a〜2dのID情報と各センサ送信機2a〜2dが取り付けられている各車輪5a〜5dの位置とを関連づけて記憶する。
その後は、マイクロコンピュータ33は、各センサ送信機2a〜2dからフレームが送信されてきたときに、そのフレーム内に格納されたID情報およびタイヤ空気圧に関するデータに基づいて、センサ送信機2a〜2dのいずれから送信されたフレームかを特定することで、各車輪5a〜5dのタイヤ空気圧検出を行う。
表示器4は、図1に示されるように、ドライバが視認可能な場所に配置され、例えば車両1におけるインストルメントパネル内に設置される警報ランプによって構成される。この表示器4は、例えば受信機3における制御部33からタイヤ空気圧が低下した旨を示す信号が送られてくると、その旨の表示を行うことでドライバにタイヤ空気圧の低下を報知する。
続いて、各センサ送信機2に備えられるGセンサ22を用いた車輪位置検出について、図3および図4を用いて説明する。
各センサ送信機2に取り付けられたGセンサ22は、センサ送信機2と共に各車輪5a〜5dに取り付けられている。以下の説明では、図3のように、Gセンサ22の車軸周りの取り付け角度θについては、車両1の前方を0°とし、右車輪5a、5cだけでなく左車輪5b、5dについても、車両1の右側面から見て、車輪5a〜5dの中心に対する反時計回りを正とする。また、図4のように、車輪5a〜5dに対するGセンサ22の取り付けの傾斜角度θsetについては、車輪5a〜5dのいずれについても、車両1の外側から見て、車輪5a〜5dの径方向を0°とし、反時計方向を正として、Gセンサ22の検出方向のなす角度で表す。
本実施形態では、Gセンサ22の検出方向を車輪5a〜5dの径方向と平行にするのではなく、径方向に対して所定の傾斜角度θsetが付けられるようにしてGセンサ22を車輪5a〜5dに取り付けている。このような取り付け方としておき、この傾斜角度θsetを推定によって既知としておくことで、各センサ送信機2は、自分自身で、右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれに取り付けられたものであるかを推定する。詳細は後述するが、計算から得られる加速度を2次関数近似した計算2次関数と、加速度の実測値を2次関数近似した実測2次関数とを比較することで、センサ送信機2が右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれに取り付けられたものであるかを推定する。なお、計算2次関数は、Gセンサ22が傾斜角度θsetで取り付けられている場合に、検出されるであろう計算上の加速度を近似した2次関数である。実測2次関数は、実際にGセンサ22で検出された加速度を近似した2次関数である。
さらに、センサ送信機2で自身が左右のいずれの車輪に取り付けられたものであるかを特定すると、受信機3側において、各センサ送信機2が前後のいずれの車輪に取り付けられたものであるかを特定する。具体的には、受信機3では、車輪5a〜5dの加減速中の荷重移動による実効タイヤ半径の増減など、タイヤ半径の相違を利用して、センサ送信機2が前輪5a、5bと後輪5c、5dのいずれに取り付けられたものであるかを検出する。これによって、車輪位置検出を行っている。以下、この車輪位置検出の詳細について説明する。
最初に、マイクロコンピュータ23にて、センサ送信機2自身が左右いずれの車輪に取り付けられているかを推定する。上記したように、この推定については、傾斜角度θsetの推定と、計算2次関数の算出および実測2次関数の算出などに基づいて行っている。
まず、傾斜角度θsetの推定と、計算2次関数の算出については、次のような手法によって行っている。
車速v(t)は、車輪位置検出を行いたいタイミングでの車速の初速度をv0、そのときの車両1の加速度をa、時間をtとして、数式1で表される。また、車両1の移動距離L(t)については、数式2で表される。
Figure 0006350467
Figure 0006350467
そして、そのタイミングでの各車輪5a〜5dそれぞれに取り付けられたGセンサ22の車軸周りの存在角度θ、つまりGセンサ22の現在位置については、円弧法表記で次の数式3−1〜3−4が成り立つ。なお、以下の説明において、添え字の“front”は前輪、“rear”は後輪であることを示し、“right”は右輪、“left”は左輪であることを示している。θ0は、t=0のとき、つまり車輪位置検出の開始のときにおけるGセンサ22の車軸周りの存在角度θを示している。rwは、車輪5a〜5dにおける実効タイヤ半径を示している。
Figure 0006350467
また、rrを車輪5a〜5dにおけるタイヤのリム径とすると、各車輪5a〜5dの傾斜角度θsetを用いて、Gセンサ22の計測値asensの基本式を表すことができる。
Figure 0006350467
ここで、数式4−1〜4−4に基づいて、各車輪5a〜5dに対するGセンサ22の傾斜角度θsetを推定する。傾斜角度θsetの推定は、車両1の加速度が0(つまり、a=)のときに行われる。車両1の加速度が0であることについては、Gセンサ22で検出される加速度の重力成分に基づいて検出している。加速度の重力成分は、車輪一回転毎に振幅波形として表れる。この振幅波形の極大値と極大値との間の時間間隔が一定である場合、もしくは、極小値と極小値との間の時間間隔が一定になる場合など、振幅波形に変化が無いときを車両1の加速度が0であると検出している。
例えば、右前輪5aにおいて車両1の加速度が0の場合を想定して、数式4−1中の加速度aに0を代入すると、数式5が導出される。
Figure 0006350467
また、加速度a=0のときに、車速v(t)は一定となるため、v(t)=vとすると、数式5より数式6が導出される。
Figure 0006350467
この数式6より、asens_front_right(t)の極大値と極小値の平均Aavgは、数式7のように表されることになる。
Figure 0006350467
ここで、数式6で示したasens_front_right(t)が極大となるときの時間tをtMとし、その後、極小となるまでの時間について、回転の周期をTfront_rightとすると、数式8が成り立つ。すなわち、極大値をとるときの角度θfront_right(tM)+θset_front_rightを角度的に半周期π進めたものと、tMからタイヤ回転の半周期を経過した後の角度θfront_right(tM+Tfront_right/2)+θset_front_rightは同じ値になる。このため、数式8の等式が成り立つ。そして、数式8より、Tfront_rightが数式9のように表されることが判る。
Figure 0006350467
Figure 0006350467
sens_front_right(t)の極大値と極小値の平均Aavg、つまりasens_front_right(t)の中央値は、遠心力rr(2π/Tfront_right)と、Gセンサ22の傾斜角度θset_front_rightより、数式10のように表すことができる。したがって、傾斜角度θset_front_rightは、数式11のように導出することができる。
Figure 0006350467
Figure 0006350467
なお、ここでは右前輪5aを例に挙げて説明したが、他の車輪5b〜5dについても同様の手法によって、傾斜角度θset_front_left、θset_rear_right、θset_rear_leftを導出することができる。すなわち、全Gセンサ22について、傾斜角度θsetを演算により推定することができる。
さらに、数式4−1〜4−4で示したGセンサ22の計測値asensの基本式において、加速度asens(t)から時間tに関する周期関数を取り除いた値を加速度Asens(t)と表記すると、数式12−1〜12−4のようになる。
Figure 0006350467
そして、数式12−1〜12−4において、車両1の加速度aを一定として、tについて式を整理すると、tの2次関数として数式13−1〜13−4を導出することができる。
Figure 0006350467
この数式13−1〜13−4は、車輪5a〜5dの回転に伴う周期成分を取り除いた式であることから、図5に示すように、車輪5a〜5dの回転に伴って振幅する加速度Asens(t)の振幅の中央値を2次関数で表した式になる。これが、基本式より計算により導出される加速度Asens(t)を表す計算2次関数となる。
ここで、車輪5a〜5dの加速度は、車輪毎に異なっており、特に左右輪間においては、差が生じ易い。したがって、実際にGセンサ22で検出される加速度arealについて、加速度arealの振幅の中央値を2次関数で表すと、数式13と同様の実測2次関数が得られる。このため、数式13で表される計算2次関数と実測2次関数とを比較することで、左右輪のいずれに該当するかを特定する。
例えば、図6に示す諸条件とされた車両1において、Gセンサ22の測定値から実測2次関数を求める。この状態では、Gセンサ22の測定値のみからではセンサ送信機2が車輪5a〜5dのいずれに取り付けられたのか判らないが、仮に、左右前輪5a、5bに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22であったとすると、計測値asensは図7の波形のようになる。
この図に示すように、同じ前輪であっても、右前輪5aと左前輪5bのいずれにセンサ送信機2が取り付けられているかに応じて、Gセンサ22の測定値にずれが生じる。このうち、左右前輪5a、5bそれぞれのGセンサ22の測定値について、0〜0.8[s]の範囲内において振幅の中央値となる3点を取ると、図8(a)に示すようにプロットされる。そして、各3点を通る2次関数で近似すると、右前輪5aについては、数式14−1、左前輪については数式14−2となる。これらが実測2次関数である。このように、右前輪5aと左前輪5bのいずれにセンサ送信機2が取り付けられているかに応じて、異なる実測2次関数が得られることが判る。
なお、左右後輪5c、5dに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22についても同様のことを行うと、Gセンサ22の測定値の振幅の中央値の3点をプロットした結果が図8(b)のようになる。したがって、左右後輪5c、5dに取り付けられたセンサ送信機2についても、数式14−3、14−4で表される実測2次関数が得られる。
Figure 0006350467
一方、上記した数式13−1〜13−4において、計算2次関数の各係数がC1、C2、C2に相当する。つまり、2次の項であるt2の係数がC1、1次の項であるt1の係数がC2、0次の項であるt0の係数(つまり定数項)がC3に相当している。C1、C2、C3をそれぞれ数式で表すと、数式15−1〜15−3のように表される。なお、数式15−1〜15−3は、全車輪5a〜5dについて総括的に表した式であり、各車輪5a〜5dに対応する添え字を付すことで、各車輪5a〜5dそれぞれのGセンサ22の計測値asensより導出した計算2次関数から得られたC1、C2、C3となる。
Figure 0006350467
さらに、数式15−1をa/rwに変換し、数式15−2をv0/rwの式に変換すると、数式16−1、16−2となる。
Figure 0006350467
ここで、数式16−1ではa/rwの正負の符号、数式16−2ではv0/rwの正負の符号の両方の符号が付いているが、前方への走行中であれば車速v0は正になるし、タイヤ半径rwも正であることから、数式15−2の符号は正になる。また、この場合、数式16−1の正負の符号は、数式16−2の符号と同じになることから正になる。
そして、数式16−1、16−2に対して、実測2次関数で表されるC1、C2を代入するとともに、推定した傾斜角度θsetおよび予め各センサ送信機2のマイクロコンピュータ23に記憶してあるリム径rrを代入する。これにより、数式16−1、16−2におけるa/rwやv0/rwの値が得られる。この得られた値を数式15−3におけるa/rwやv0/rwに代入することで、C3を得ることができる。
ただし、このときに、数式15−3における第1項の正負のいずれの符号になるのか判らない状態である。このため、正負の符号それぞれの場合について数式15−3を解いてC3の値を2つ取得し、実測2次関数におけるC3の実測値と比較して、いずれか実測値に近い値となっている方の符合が正しい符号であるとする。そして、数式15−3で示されたC3の式の第1項の符号の正負に基づいて、正であれば右車輪5a、5c、負であれば左車輪5b、5dと判定する。すなわち、数式13−1〜13−4のうちC3を表すt0の係数に示されるように、右車輪5a、5cについては係数を示す部分の第1項の符号が正になっており、左車輪5b、5dについては係数を示す部分の第1項の符号が負になっている。したがって、数式15−3で示されたC3の式の第1項の符号の正負がいずれかに基づいて、センサ送信機2が取り付けられたのが右車輪5a、5dと左車輪5b、5dのいずれであるかを推定することができる。
そして、このようにしてセンサ送信機2が左右いずれの車輪に取り付けられているかが推定されると、その推定結果と推定の際に得られた値等のデータを含むフレームがセンサ送信機2から送信され、これが受信機3で受信される。受信機3は、このフレームに格納された推定結果に基づいて、受信機3は、フレームを送信したセンサ送信機2が左右いずれの車輪に取り付けられたものであるかを特定する。さらに、受信機3は、フレームに格納された推定の際に得られた値等に基づいて、センサ送信機2が前後いずれの車輪に取り付けられたものであるかを特定する。
例えば、フレームには、推定の際に得られた値として実効タイヤ半径に関係するa/rwが格納されている。この実効タイヤ半径に関係するa/rwの値に基づいて、センサ送信機2が前後いずれの車輪に取り付けられたものであるかを特定する。
すなわち、センサ送信機2が前後輪のいずれに取り付けられたかによって、Gセンサ22の測定値にずれが生じる。仮に、右側の前後輪5a、5cに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22であったとすると、測定値は図9の波形のようになる。この図に示されるように、右側の前後輪5a、5cに取り付けられたセンサ送信機2においては、車両1の同じ側に配置されていることから振幅の差が出難いが、実効タイヤ半径の差に応じた位相差が発生する。一般的には、実効タイヤ半径は、前輪側の方が後輪側よりも小さいことから、Gセンサ22の振幅の位相は前輪側において後輪側よりも早くなる。
前輪5a、5bと後輪5c、5dでタイヤ半径が異なる車両1であれば、元々実効タイヤ半径に差があるため、実効タイヤ半径に基づいて測定値の波形に位相差が出る。それに基づいて前後いずれの車輪に取り付けられたセンサ送信機2かを特定することができる。また、静止時のタイヤ半径が異なっていなくても、車両1の加減速中の荷重移動によって、前輪5a、5bと後輪5c、5dで実効タイヤ半径に差が発生する。このため、実効タイヤ半径の相違に基づいて、前後いずれの車輪に取り付けられたセンサ送信機2かを特定することができる。
したがって、受信機3にて自身が右車輪5a、5cに取り付けられたものであるという推定結果のデータを含むセンサ送信機2同士の実効タイヤ半径に関係するa/rwの値を大小比較する。そして、小さい方のデータを送信してきたセンサ送信機2が右前輪5aに取り付けられたものであると特定し、大きい方のデータを送信してきたセンサ送信機2が右後輪5cに取り付けられたものと特定する。同様に、自身が左車輪5b、5dに取り付けられたものであるという推定結果のデータを含むセンサ送信機2同士の実効タイヤ半径に関係するa/rwの値を大小比較する。そして、小さい方のデータを送信してきたセンサ送信機2が左前輪5bに取り付けられたものであると特定し、大きい方のデータを送信してきたセンサ送信機2が左後輪5dに取り付けられたものと特定する。
以上のように、センサ送信機2自身で、傾斜角度θsetを演算し、計算2次関数と実測2次関数とに基づいて、右車輪5a、5cと左車輪5b、5dのいずれに取り付けられたものであるかを推定する。そして、その推定結果および実効タイヤ半径に基づいて、受信機3側で各センサ送信機2が両前輪5a、5bと両後輪5c、5dのいずれに取り付けられたものであるかを特定する。これにより、センサ送信機2が車輪5a〜5dのいずれに取り付けられたものであるかを特定することが可能となる。
また、前述のように車両側で実効タイヤ半径に関係する値a/rwを用いて前後を判定しなくても、センサ送信機2自身で加速中および減速中のa/rwを記憶しておき、それの絶対値を比較することでセンサ送信機2自身で前後輪いずれに搭載されているかを判定できる。具体的には加速中すなわちa>0のときのa/rwの絶対値が、減速中すなわちa<0のときのa/rwの絶対値より小さければ前輪に搭載されていると判定できる。なお、車両が加速中なのか減速中なのかはa/rwの符号などで判定できる。
このような車輪位置検出手法においては、トリガ機などの追加の設備が必要にならず、装置構成の複雑化、コスト増を防ぐことができる。また、受信機3、もしくは受信アンテナ31の搭載位置の制約も少ない。また、2軸のGセンサという特殊なセンサを必要としない。さらに、操舵輪と従動輪との判別も可能である。そして、ABS制御に用いる車輪速度センサの情報を利用しないため、通信仕様の複雑化を招くこともないし、タイヤ空気圧の検出精度が要求されることなく精度良い車輪位置検出を行うことが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、受信アンテナ31が1本の共通アンテナとされる形態について説明したが、複数本、例えば各車輪5a〜5dそれぞれに対応して4本設けられるような形態であっても構わない。ただし、受信アンテナ31が共通アンテナとされた場合に、特に、センサ送信機2が取り付けられた車輪5a〜5dの特定が困難となることから、共有アンテナとされる場合に有効である。
また、上記実施形態では、タイヤ空気圧検出装置に車輪位置検出装置を適用しているため、車輪位置検出の結果を示すデータをタイヤ空気圧に関する情報が格納されるフレームに格納して送信されるようにしている。しかしながら、これはフレーム構成の一例を示したに過ぎず、車輪位置検出の結果を示すデータを格納するフレームとタイヤ空気圧に関する情報を格納するフレームを別々のフレームとしても構わない。ただし、タイヤ空気圧に関する情報が格納されるフレームに各車輪位置検出の結果を示すデータを格納することで、車輪位置検出とタイヤ空気圧検出の両方が行える共通フレームとすることが可能となる。
また、上記実施形態では、センサ送信機2が両前輪5a、5bと両後輪5c、5dのいずれに取り付けられているかの検出手法の一例として実効タイヤ半径に関係する値a/rwの値を用いる場合を例に挙げた。しかしながら、上記実施形態で説明した手法以外の手法を採用しても構わない。例えば、Gセンサ22による加速度の検出結果をフレームに格納し、右車輪5a、5cもしくは左車輪5b、5dに取り付けられたセンサ送信機2のGセンサ22が示す加速度の波形の位相を比較することで、前後いずれの車輪であるかを特定するようにしても良い。また、フレームに実効タイヤ半径に関係する値としてa/rwを格納したが、実効タイヤ半径に関係する値として実効タイヤ半径そのものを格納しても良い。
1 車両
2(2a〜2d) センサ送信機
3 受信機
4 表示器
5a〜5d 車輪
6 車体
21 センシング部
22 Gセンサ
23 マイクロコンピュータ
33 マイクロコンピュータ

Claims (9)

  1. 車体(6)に対してタイヤを備えた4つの車輪(5a〜5d)が取り付けられた車両(1)に適用される車輪位置検出装置であって、
    4つの前記車輪それぞれに備えられ、4つの前記車輪それぞれの径方向に対して周方向に所定角度ずらした方向を検出方向として加速度を検出する加速度センサ(22)と、前記加速度センサで検出した加速度に基づいて車輪位置検出を行い、該車輪位置検出の結果を示すデータを格納したフレームを作成すると共に送信する第1制御部(23)とを有するセンサ送信機(2、2a〜2d)と、
    前記車体側に設けられ、受信アンテナ(31)を介して前記センサ送信機から送信されたフレームを受信する受信部(32)と、受信した前記フレームから得られる車輪位置検出の結果を示すデータに基づいて、前記フレームを送信してきた前記センサ送信機が4つの前記車輪うちの右車輪(5a、5c)と左車輪(5b、5d)のいずれに取り付けられたものであるかを特定する第2制御部(33)とを有する受信機(3)とを備え、
    前記第1制御部は、前記加速度センサで検出した加速度に基づいて、前記加速度センサが前記径方向に対して周方向にずらされた前記所定角度に相当する傾斜角度(θset)を演算し、該傾斜角度に基づいて、該第1制御部が備えられた前記センサ送信機自身が取り付けられたのが前記右車輪と前記左車輪のいずれであるかを推定することを特徴とする車輪位置検出装置。
  2. 前記第1制御部は、前記加速度センサで検出した加速度に基づいて車速が一定速度であることを検出したときに、前記傾斜角度の演算を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の車輪位置検出装置。
  3. 前記第1制御部は、前記加速度センサで検出した加速度から減速時であることを検出したときに、該第1制御部が備えられた前記センサ送信機自身が取り付けられたのが前記右車輪と前記左車輪のいずれであるかを推定することを特徴とする請求項1または2に記載の車輪位置検出装置。
  4. 前記第1制御部は、前記車輪に対して前記傾斜角度で前記加速度センサが取り付けられている場合における加速度の計算値の振幅の中央値を2次関数で近似した計算2次関数と、前記加速度センサで実際に検出される値の振幅の中央値を2次関数で近似した実測2次関数とに基づいて、該第1制御部が備えられた前記センサ送信機自身が取り付けられたのが前記右車輪と前記左車輪のいずれであるかを推定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置。
  5. 前記第1制御部は、前記計算2次関数における2次の項の係数と前記実測2次関数における2次の項の係数より実効タイヤ半径に関係する値(a/rw)を演算し、該実効タイヤ半径に関係する値のデータを前記フレームに格納すると共に送信し、
    前記第2制御部は、前記フレームに格納された前記実効タイヤ半径に関係する値のデータに基づいて、前記センサ送信機のうち前記右車輪に取り付けられたと特定したもの同士の前記実効タイヤ半径を大小比較することで、前記実効タイヤ半径が小さい方のデータを送信してきた前記センサ送信機を右前輪(5a)に取り付けられたものと特定すると共に、前記実効タイヤ半径が大きい方のデータを送信してきた前記センサ送信機を右後輪(5c)に取り付けられたものと特定し、さらに、前記センサ送信機のうち前記左車輪に取り付けられたと特定したもの同士の前記実効タイヤ半径を大小比較することで、前記実効タイヤ半径が小さい方のデータを送信してきた前記センサ送信機を左前輪(5b)に取り付けられたものと特定すると共に、前記実効タイヤ半径が大きい方のデータを送信してきた前記センサ送信機を左後輪(5d)に取り付けられたものと特定することを特徴とする請求項4に記載の車輪位置検出装置。
  6. 前記第1制御部は、前記加速度センサの検出した加速度に基づいて加速中および減速中の前記実効タイヤ半径に関係する値を記憶し、加速中および減速中における前記実効タイヤ半径に関係する値の絶対値を比較し、加速中の値の方が減速中の値よりも小さければ、該第1制御部を備える前記センサ送信機が前輪に取り付けられていると判定し、加速中の値の方が減速中の値よりも小さければ、該第1制御部を備える前記センサ送信機が後輪に取り付けられていると判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置。
  7. 前記第1制御部は、
    前記実測2次関数における2次の項の係数をC1、1次の項をC2、定数項をC3とし、前記車体の加速度をa、車速の初速度をv0、4つの前記車輪のリム径をrr、実行タイヤ半径をrw、前記傾斜角度をθsetとして、
    Figure 0006350467
    に対して前記C1の実測値を代入してa/rwを算出すると共に、
    Figure 0006350467
    に対して前記C1および前記C2の実測値を代入してv0/rwを算出し、
    さらに、
    Figure 0006350467
    に対してa/rwおよびv0/rwを代入し、該数式3における第1項の符号を正にした場合と負にした場合の両方についてC3を演算して、前記実測2次関数における定数項のC3に近い値となる符合を正しい符号として、該正しい符号が正であれば該第1制御部が備えられた前記センサ送信機自身が取り付けられたのが前記右車輪と推定し、該正しい符号が負であれば該第1制御部が備えられた前記センサ送信機自身が取り付けられたのが前記左車輪と推定することを特徴とする請求項4または5に記載の車輪位置検出装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置に用いられることを特徴とするセンサ送信機。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車輪位置検出装置を含むタイヤ空気圧検出装置であって、
    前記送信機は、4つの前記車輪それぞれに備えられた前記タイヤの空気圧に応じた検出信号を出力するセンシング部(21)を備え、前記第1制御部によって前記センシング部の検出信号を信号処理したタイヤ空気圧に関する情報をフレームに格納して、当該フレームを前記受信機に送信し、
    前記受信機は、前記第2制御部にて、該タイヤ空気圧に関する情報より、4つの前記車輪それぞれに備えられた前記タイヤの空気圧を検出することを特徴とするタイヤ空気圧検出装置。
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