JP6349704B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示素子等によって形成された映像を観察者に提示する虚像表示装置に関し、特に観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイに好適な虚像表示装置に関する。
観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)等の虚像表示装置に組み込まれる光学系として様々なものが提案されている(特許文献1〜3参照)。
HMD等の虚像表示装置については、装置重量を低減することが、装用感の向上から望まれている。光学系を小型化し、重量を軽減するには、反射面を用いて光路を折り曲げることが有利であるため、プリズムを用いた様々な光学系が開発されている。
例えば特許文献1では、平板又は角柱状のプリズムと、1つの反射面とで構成された光学系が示されている。この光学系は、非常に簡素な構成であり、軽量化に有利であるが、例えば倍率色収差が残り、例えば広画角や高解像度な画像を形成しようとすると、光学性能が不十分なものになる場合があり得る。
特許文献2では、平板又は角柱状のプリズムと、複数のレンズとによって構成された光学系が示されている。しかし、例示された光学系は、レンズの枚数も多く、複雑な構成となっている。また、映像素子から射出する光線束(光束)がパネルの法線に対して傾いており、映像のムラや効率低下が生じる可能性がある。
特許文献3でも、平板又は角柱状のプリズムと、複数のレンズとによって構成された光学系が示されている。この光学系では、プリズムと観察者との間にレンズが配置されており、外界光の観察を可能にする場合、シースルーに影響を与える。プリズムの物体側に凹レンズを配置することによって、視度を0近くにすることもできるが、その場合、倍率が裸眼状態とは異なるため、例えば観察者が普段眼鏡等を要しない者である場合には違和感を生じさせる可能性があり、シースルーの品質が落ちることになる。
米国特許出願公開第2013/0033756号公報 米国特許出願公開第2005/0219152号公報 米国特許第5886822号公報
本発明は、倍率色収差等が低減され、高性能であり、かつ、小型軽量な虚像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る虚像表示装置は、映像光を生じさせる映像素子と、映像素子からの映像光の一部を透過及び反射させるスプリッター部と、スプリッター部を経た映像光を集光するとともにスプリッター部へ折り返す集光ミラー部とを有し、スプリッター部及び集光ミラー部を経た映像光を観察者側に射出させる導光部材とを備え、導光部材は、通過する映像光の倍率色収差を補正する少なくとも1面以上の補正レンズ面を有する。
上記虚像表示装置では、導光部材の内部においてスプリッター部と集光ミラー部とを有する構成とすることによって、光路を所望の範囲に設定して装置全体を小型軽量に維持しつつ比較的簡易な構造にすることができる。ここで、導光部材が少なくとも1面以上の補正レンズ面を有することで、表示装置が簡易な構造であっても、映像光の倍率色収差等を低減することが可能となり、高性能な画像を形成させることができる。
本発明の具体的な側面では、導光部材において、補正レンズ面は、球面又は非球面である。この場合、球面又は非球面の補正レンズ面によって映像光の倍率色収差等を十分に低減することができる。特に、補正レンズ面が球面である場合、比較的簡易に導光部材の作製が可能となり、補正レンズ面が非球面である場合、より収差を低減することができる。
本発明の別の側面では、導光部材が、スプリッター部と集光ミラー部とを一体的に接合した光透過性のプリズム型の部材である。この場合、スプリッター部や集光ミラー部での光の制御を安定したものとし、また、導光部材が、一体的になることで、取り扱いの良いものとなる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材が、光入射面から入射した映像光を当該光入射面からスプリッター部を経て集光ミラー部に到達させるまでの光路において内部で反射させることなく直接的に導く。この場合、導光部材を簡易な構造とし、かつ、内部反射に伴って収差等が発生することを低減することができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材において、補正レンズ面及び集光ミラー部の光反射面は、光軸対称な面である。この場合、例えば導光による画像の非点収差等の発生を低減することができ、高画質な表示が可能となる。
本発明のさらに別の側面では、映像素子と導光部材との間に配置され、映像素子からの映像光を入射させるとともに、映像光を内部で導光し、導光部材に向けて射出する中間導光部材をさらに有する。この場合、補正レンズ面を有する導光部材の前段に中間導光部材が存在することで、例えば導光部材において、光入射面を補正レンズ面とした場合であっても、光路上において映像素子からある程度の距離を確保することで、補正レンズ面に十分な収差補正の効果を持たせることができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材は、映像光と外界光とを重ねて視認させる。この場合、観察者はシースルーで外界光を観察することができる。この際、例えば導光部材を直方体状のプリズムとし、特に眼前部分を構成する面を平行な平面で構成することで、外界光のデフォーカスや歪みを生じさせないものとすることができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材のうち、スプリッター部は、眼前部分に配置され、集光ミラー部は、映像素子との間にスプリッター部を挟むように配置され、スプリッター部は、映像素子からの映像光の少なくとも一部を透過させて集光ミラー部へ導き、集光ミラー部は、入射した映像光をスプリッター部へ折り返し、スプリッター部は、集光ミラー部からの映像光の少なくとも一部を反射させて観察者の眼に向けて射出させるとともに、外界光を透過させて、映像光と外界光とを視認させる。この場合、スプリッター部での映像光の透過及び反射と、集光ミラー部での映像光の反射(折り返し)とにより、映像光の導光を行い、かつ、スプリッター部で外界光を透過させることで、映像光と外界光とを重畳させた状態で視認させることができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材は、補正レンズ面を観察者側に射出させる光射出面として有する。この場合、光路上において映像素子から離れた位置に補正レンズ面を形成することができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材の光射出面としての補正レンズ面に対して、観察者の眼から遠い側に対向して配置され、外界光に対する補正レンズ面での視度を相殺する非球面を有する視度補償素子をさらに有する。この場合、視度補償素子によって、視度を相殺するすなわち補正レンズ面に起因する外界光の歪みを補償でき、シースルーにした場合に、外界像の状態を良好に維持することが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、スプリッター部は、偏光分離素子である。この場合、高効率に映像光を取り出すことが可能となる。
本発明のさらに別の側面では、導光部材を含む光学系全体は、装着時に観察者の眼前のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させる。この場合、例えば導光部材の部分をシースルーとしない構成としても、観察者は、導光部材の周囲から外界を観察できるものとなる。
第1実施形態に係る虚像表示装置を構成する第1表示装置の本体部分の平面視の断面図である。 虚像表示装置を装着した様子を概念的に示す正面図である。 実施例1の光学系を説明する図である。 (A)〜(I)は、実施例1の光学系の映像素子の収差を説明する図である。 比較例の光学系を説明する図である。 (A)〜(I)は、比較例の光学系の映像素子の収差を説明する図である。 実施例2の光学系を説明する図である。 (A)〜(I)は、実施例2の光学系の映像素子の収差を説明する図である。 第2実施形態に係る虚像表示装置について説明するための図である。 虚像表示装置の一変形例について説明するための図である。 虚像表示装置の他の一変形例について説明するための図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。
図1に示す本実施形態の虚像表示装置100は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に適用されるものであり、画像表示装置80と、導光装置20とを一組として備える。
虚像表示装置100は、観察者に画像光によって虚像を形成させることで画像を認識させるとともに、観察者に外界像をシースルーで観察させるものである。画像表示装置80と、導光装置20とは、通常観察者の左右の眼のうちのいずれか一方に設けられるが、ここでは右眼用の場合を示し、左眼用の虚像表示装置については右眼用の虚像表示装置に関して左右逆転させるだけであるので図示及び説明を省略している。なお、虚像表示装置100は、全体としては、例えば図2に示すように、一般の眼鏡のフレームに小型の装置を取り付けたような外観を有するものとなっている。
以下、図1を参照して、画像表示装置80と導光装置20とに関する機能、動作等の詳細について説明する。なお、図1は、虚像表示装置100における光学系の光軸AXを含む基準面SRについての断面を示すものとなっている。
画像表示装置80は、照明光を射出する照明装置81と、透過型の空間光変調装置である映像表示素子82と、照明装置81及び映像表示素子82の動作を制御する駆動制御部84とを有する。
画像表示装置80の照明装置81は、赤、緑、青の3色を含む光を発生する光源81aと、この光源からの光を拡散させて矩形断面の光線束にするバックライト導光部81bとを有する。映像表示素子(映像素子)82は、例えば液晶表示デバイスで形成され、複数の画素で構成されており、照明装置81からの照明光を空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光を形成する。駆動制御部84は、光源駆動回路84aと、液晶駆動回路84bとを備える。光源駆動回路84aは、照明装置81に電力を供給して安定した輝度の照明光を射出させる。液晶駆動回路84bは、映像表示素子(映像素子)82に対して画像信号又は駆動信号を出力することにより、透過率パターンとして動画や静止画の元になるカラーの映像光又は画像光を形成する。なお、液晶駆動回路84bに画像処理機能を持たせることができるが、外付けの制御回路に画像処理機能を持たせることもできる。
導光装置20は、画像表示装置80から射出された映像光を観察者の眼EYにむけて射出するプリズム型の部材であり、第1の導光部材である第1プリズム10と、第2の導光部材である第2プリズム30とを備える。
なお、第1プリズム10及び第2プリズム30において、各プリズム10,30の本体10s,30sは、可視域で高い光透過性を示す樹脂材料でそれぞれ形成されており、例えば金型内に熱可塑性樹脂を注入・固化させることにより成形する。なお、本体10s,30sの材料としては、例えばシクロオレフィンポリマー等を用いることができる。
第1プリズム10は、一部に曲面を有する直方体状のプリズム型の部材であり、導光装置20を構成する導光部材のうち、相対的に鼻に近い中央側に配置される第1の導光部材である。第1プリズム10は、第1ブロック部分10aと、第2ブロック部分10bと、ハーフミラー層15とを有し、これらが一体的に接合されることで、1つの直方体状をなすものとなっている。
第1プリズム10を構成する各部について、より具体的に説明すると、まず、第1ブロック部分10aは、一部に曲面を有する柱状の部材であり、鼻に近い中央側つまり光射出側に配置され、光学的な機能を有する側面として、第1面S11と、第2面S12と、第3面S13とを有している。また、第1ブロック部分10aは、映像光の導光には寄与しない側面として、平面である側面41を有している。次に、第2ブロック部分10bは、一部に曲面を有する柱状の部材であり、鼻から離れた周辺側つまり光入射側に配置され、光学的な機能を有する側面として、第4面S14と、第5面S15とを有している。また、第2ブロック部分10bは、映像光の導光には寄与しない側面として、平面である側面42,43を有している。最後に、ハーフミラー層15は、光透過性を有する反射膜(すなわち半透過反射膜)であり、装着時において観察者の眼EYに対して眼前となる位置に配置され、映像光や外界光の一部を透過し一部を反射するスプリッターである。第1ブロック部分10a及び第2ブロック部分10bの各面のうち、第2面S12と第4面S14とは、互いに対向して配置されて貼り合わされる面であり、これらの面において、第1ブロック部分10aと第2ブロック部分10bとは、協働して、ハーフミラー層15を挟持している。挟持されたハーフミラー層15を有する接合部分は、第1プリズム10の内部を通過する映像光や外界光の一部を透過させる又は反射するスプリッター部SSとして機能する。なお、ハーフミラー層15の映像光に対する反射率及び透過率については、適宜設定可能であるが、例えば反射率を50%、透過率を50%としてもよい。すなわち、一回の通過に際して、映像光のうち半分の成分を透過させ、残りの半分を反射するものとしてもよい。
第1プリズム10において、第1ブロック部分10aの各面のうち、第1面S11は、装着時において眼EYの直前の位置に配置される平面であり、観察者の眼EYに向けて映像光を射出させる光射出面である。第2面S12は、第1面S11に対して45°の角度をなす平面である。第3面S13は、軸対称な曲面形状を有しており、レンズ機能を有するものとなっている。例えば第1プリズム10において、第3面S13に相当する部分の表面にアルミ蒸着等によって形成されるミラー膜が施されることで、集光ミラー部CMが形成されている。第3面S13は、この集光ミラー部CMによって映像光を反射する光反射面として機能する。
第1プリズム10において、第2ブロック部分10bの各面のうち、第4面S14は、第2面S12に対応した平坦な斜面となっており、上述のように、第2面S12と協働してハーフミラー層15を挟持する面である。第5面S15は、第2プリズム30からの映像光を入射させる光入射面である。ここで、第5面S15は、軸対称な球面又は非球面であり(図1に示す例では球面)、映像光を補正するレンズとしての機能を持つ補正レンズ面ASとして機能しており、各種収差のうち、特に、倍率色収差の補正をしている。
なお、第1プリズム10は、既述のように、上述した各面のほか、光学的な機能を有しない他の面として、側面41や側面42,43等を有している。例えば側面41は、第1ブロック部分10aの第2面S12と第3面S13とをつなぐ平面であり、側面42,43は、第2ブロック部分10bの第4面S14と第5面S15とをつなぐ平面である。側面41は、第1面S11に対して平行な平面であり、側面42及び側面43は、第1面S11及び側面41をそれぞれ延長した平面である。このように各面が繋がっていることで、第1プリズム10の外観が直方体状となっている。
以上のように、第1プリズム10は、スプリッター部SSや集光ミラー部CM等を含んだ各部を一体的に接合し、また、各面によって外形形状を画定されて1つの光透過性のプリズム型の部材となっている。なお、上記の場合、装着時において、スプリッター部SSが眼前部分に配置されるものとなっているのに対して、集光ミラー部CMは、相対的に観察者の鼻(図示省略)側に配置されるものとなっている。言い換えると、集光ミラー部CMは、映像表示素子82との間にスプリッター部SSを挟むように配置されている。
第2プリズム30は、三角柱状のプリズム型の部材であり、導光装置20を構成する導光部材のうち、相対的に鼻から遠い周辺側であって、映像表示素子(映像素子)82と第1プリズム10(第1の導光部材)との間に配置される第2の導光部材である。第2プリズム30は、映像表示素子82からの映像光を入射させるとともに、映像光を内部で導光し、第1プリズム10に向けて射出する。つまり、第2プリズム30は、映像光の導光に際して映像表示素子82から第1プリズム10までをつなげる光路を形成する中間導光部材である。なお、第2プリズム30は、光射出面である第1面S31と、映像光を内部で反射させる反射面である第2面S32と、光入射面である第3面S33とを有している。第2プリズム30において、第1〜第3面S31〜S33は、いずれも平面であり、レンズとしての機能を有しない面となっている。第1面S31は、YZ面に平行な面であり、第3面S33は、XY面に平行な面である。つまり、第1面S31と第3面S33とは、直交する面となっている。また、第2面S32は、Y方向に平行で第1面S31と第3面S33との双方に対して45°傾斜した面となっている。なお、第2面S32に相当する部分の表面にアルミ蒸着等によって形成されるミラー膜が施されることで、第2面S32は、映像光を反射する光反射面として機能する。
以下、映像光GLの光路について、光路の順に沿って説明する。まず、上述したように、相対的に観察者の耳(図示省略)側に配置される画像表示装置80によって照明光SLから形成され射出された映像光GLは、光軸AXに沿って第2プリズム30の第3面S33から入射し、第3面S33に対して45°傾いた第2面S32で反射されて折り曲げられ、第1面S31から第1プリズム10に向けて射出される。第2プリズム30の第1面S31から射出された映像光GLは、第1プリズム10の第2ブロック部分10bの各面のうち、光入射面であり補正レンズ面ASである第5面S15から入射し、第2ブロック部分10bの内部を導波して、第4面S14からスプリッター部SSを構成するハーフミラー層15に入射する。映像光GLの成分の一部は、ハーフミラー層15を通過し、第2面S12から第1ブロック部分10aに入射する。第1ブロック部分10aに入射した映像光GLは、第1ブロック部分10aの内部を導波して、第3面S13で反射され、再び第2面S12に向かう。第2面S12から射出された映像光GLの成分の一部は、ハーフミラー層15で反射されて折り曲げられ、再び第2面S12から第1ブロック部分10aに入射し、第1ブロック部分10aの第1面S11に向かい、第1面S11から観察者の眼EYに向けて射出される。第1面S11を通過した映像光GLは、観察者の眼EYの瞳又はその等価位置に略平行光線束として入射する。つまり、観察者は、虚像としての映像光GLにより、映像表示素子(映像素子)82上に形成された画像を観察することになる。
以上に説明した光軸AXに沿った光路上の各面は、光軸AXに対して光軸対称な面となっている。より具体的には、映像光GLが光軸AXに沿った光路上において透過又は反射する各面のうち、屈折力のある曲面である補正レンズ面AS及び第3面S13(集光ミラー部CMの光反射面)は、光軸AXについてそれぞれ光軸対称な面である。この場合、映像光GLの導光において、画像の非点収差等の発生を低減することができ、延いては、形成される画像を高画質な表示が可能となる。
また、第1プリズム10は、映像光GLの導波に際して、光入射面である第5面S15からスプリッター部SSを経て集光ミラー部CMに到達させるまでの光路において、第1プリズム10の内部で映像光GLを反射させることなく直接的に導いている。さらに、第1プリズム10は、集光ミラー部CMで反射させて、さらにスプリッター部SSで反射させて光射出面である第1面S11から観察者の眼EYに向けて射出させており、この間においても、集光ミラー部CMでの反射を除き、映像光GLを反射させることなく直接的に導いている。このような光路を辿る簡易な構造のものとすることにより、内部反射に伴って収差等が発生することを低減できる。また、この際に、第1プリズム10を小型化し、延いては虚像表示装置100全体を小型化することも可能となる。この場合、例えば図2に示すような装着中において観察者に掛かる重量等の負担を軽減することができる。
しかしながら、上記のような簡易な構造においても、例えば倍率色収差といった収差が少なからず生じる場合がある。特に、上記の光学系のように複雑な曲面を有しない簡易な構造のプリズムによって導光を行う構成とした場合、レンズ機能を有するすなわちパワーのある面が限られることで、倍率色収差等の低減を十分に行うことができない可能性がある。これに対して、本実施形態では、第5面S15に曲率を持たせ、補正レンズ面ASとして機能させることで、係る問題を解消している。特に、本実施形態では、主要な導光部材であり補正レンズ面ASを有する第1プリズム10と映像光GLを形成して射出する画像表示装置80との間に従たる導光部材である中間導光部材に相当する第2プリズム30を有している。これにより、画像表示装置80から補正レンズ面ASまでの光路上の距離をある程度以上に確保することで、補正レンズ面ASによる収差補正用のレンズとしての機能を十分に持たせることができるものとなっている。
なお、上記において、第3面S13が屈折力を有する曲面であることにより、映像光GLによる画像は、映像表示素子82から射出された状態に比べて拡大された画像として視認されるものとなる。
また、導光装置20のうち、第1の導光部材である第1プリズム10は、映像光GLの導波及び射出を可能にするとともに、外界光HLの透視を可能にする。具体的には、上述のように、第1ブロック部分10aと第2ブロック部分10bとによって、第1プリズム10は、直方体状となっており、特に眼前部分を構成する面は平行な平面となっている。これにより、観察者の眼EYから第1プリズム10越しに外界光HLを見たときに(例えば第1面S11と側面42とを通過させて外界光HLを見たときに)、視度が0になっている。
なお、装着時の状態としては、図2に一例を概念的に示すように、導光装置20のうち、第1プリズム10の一部と第2プリズム30の全体とが第1保護部材CV1に覆われ、画像表示装置80の各部が第1保護部材CV1に連接される第2保護部材CV2に覆われ、第2保護部材CV2がフレーム部FRによって支持されているといった態様となっている。なお、装着におけるフレーム部FR等の支持、固定については、例えば図示のように、虚像表示装置100において、フレーム部FRに対して垂直下方に延びる鼻受部NPを設けた構造とすることで、観察者の鼻NSで装置を支持するものとしてもよい。さらに、図示を省略するが、付勢力を付けるためのバネ構造や人体の一部に引っかけるためのフック構造等をフレーム部FRに設けることによって、装着者の額や耳等に取付け固定されるものとしてもよい。なお、図示のように、観察者の眼EYや鼻NSの位置から分かるように、虚像表示装置100の配置を眼の中心よりもやや下方側となるようにするものとしてもよい。この場合、観察者が目を閉じている際のリラックス状態にある視線角度にすることで、映像に対して観察者の目線の方向(視線)が観察者にとって自然に下方側となった状態で観察するように調整することができる。
上記実施形態に例示するような平面状のプリズムと、反射面とで構成された光学系による非常に簡素な構成であり、軽量化に有利である反面、倍率色収差等が残りやすく、例えば広画角や高解像度な画像を形成する等の場合には、十分な光学性能を有する構成にできない場合があり得る。これに対して、本実施形態では、眼に近い側すなわち映像表示素子(映像素子)82からある程度離れた側に配置された第1プリズム10において、映像光の色収差を補正するための補正レンズ面ASを有する構成としている。これにより、虚像表示装置100は、小型軽量であり、かつ、倍率色収差等を低減した高性能のものとすることができる。
なお、図2に示す場合、導光装置20のうち、眼前部分に配置される第1プリズム10は、装着時に観察者の眼EYの前すなわち眼前部分のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させるものとなっている。この場合、仮に第1プリズム10をシースルーとしない構成としても、観察者は、導光部材の周囲から外界を観察できるものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る虚像表示装置に組み込まれる第1プリズム及び第2プリズムを含んだ導光装置の実施例について説明する。各実施例で使用する記号を以下にまとめた。
SPH :球面
ASP :非球面(軸対称非球面)
R :曲率半径
T :軸上面間隔
Nd :光学材料のd線に対する屈折率
Vd :光学材料のd線に関するアッベ数
TLY :特定面の横断面(XZ断面)における光軸の傾斜角度(°)
(TLYについては、特定面の前後で変化する場合がある)
(実施例1)
実施例1の投射透視装置のうち導光装置を構成する光学面のデータを以下の表1に示す。なお、表中の2つのSPHは、第1プリズム10の反射面である第3面S13と、補正レンズ面ASである第5面S15(図3参照)をそれぞれ意味する。
〔表1〕
No Type R T Nd Vd
1 瞳 ∞ 20.00
2 平面 ∞ 5.00 1.525 55.95
3 平面 ∞ -8.00 1.525 55.95
4 SPH 62.942 18.11 1.525 55.95
5 SPH 18.336 2.00
6 平面 ∞ 5.00 1.517 64.17
7 平面 ∞ -5.00 1.517 64.17
8 平面 ∞ -2.00
9 平面 ∞ -1.60 1.458 67.82
10 像面 ∞
実施例1を構成する導光部材中の光学面について、その横断面における光軸傾斜角度(ティルト)TLYを以下の表2に示す。
〔表2〕
No Type TLY(面前) TLY(面後)
2 平面 0.0 0.0
3 平面 45.0 45.0
4 SPH 0.0 0.0
5 SPH 0.0 0.0
6 平面 0.0 0.0
7 平面 45.0 45.0
8 平面 0.0 0.0
9 平面 0.0 0.0
図3は、実施例1の虚像表示装置100の断面図である。虚像表示装置100の導光装置20において、第1プリズム10の補正レンズ面AS(第5面S15)は、球面となっている。また、導光装置20の他の面については、第3面S13を除き、平面である。また、第2プリズム30の各面も平面である。実施例1の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10°で、垂直画角が6°で、映像表示素子の表示領域の大きさが5.6mmで、瞳径がΦ5mmで、焦点距離が約27.5mmである。
図4(A)〜4(I)は、実施例1の光学系のうち映像表示素子82の基準位置である像面OIの位置上での収差について示している。なお、以下において、図4の各収差図におけるX方向及びY方向は、図3の光路をZ方向について展開した状態で考えるものとする。すなわち、図3に示す光路を展開した場合での光軸の延びる方向をZ方向とし、図4に示す収差に関しては、このZ方向に垂直なY方向及びX方向で捉えるものとする。図4に示す各収差図の場合、Y方向については、図3に示すY方向と一致するものとなっているが、X方向については、図3における光路の折り返しを展開するため、図3の場合とは必ずしも一致しないことになる。また、ここで、図中の各曲線のうち、実線で示す曲線C1は、656nmの波長帯域(R)の成分についての値を示し、破線で示す曲線C2は、588nmの波長帯域(G)の成分についての値を示し、一点鎖線で示す曲線C3は、486nmの波長帯域(B)の成分についての値を示している。また、各図で示す収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量を示し、数値は、両軸ともにミクロン単位である。具体的には、図4(A)は、X方向に5.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(B)は、X方向に0.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(C)は、X方向に−5.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図4(D)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(E)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図4(G)は、X方向に5.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(H)は、X方向に0.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図4(I)は、X方向に−5.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。
比較例の投射透視装置のうち導光装置を構成する光学面のデータを以下の表3に示す。
〔表3〕
No Type R T Nd Vd
1 瞳 ∞ 20.00
2 平面 ∞ 5.00 1.525 55.95
3 平面 ∞ -8.00 1.525 55.95
4 SPH 84.016 24.17 1.525 55.95
5 平面 ∞ 2.00
6 平面 ∞ 5.00 1.517 64.17
7 平面 ∞ -5.00 1.517 64.17
8 平面 ∞ -2.00
9 平面 ∞ -1.60 1.458 67.82
10 像面 ∞
比較例を構成する導光部材中の光学面について、その横断面における光軸傾斜角度(ティルト)TLYを以下の表4に示す。
〔表4〕
No Type TLY(面前) TLY(面後)
2 平面 0.0 0.0
3 平面 45.0 45.0
4 SPH 0.0 0.0
5 平面 0.0 0.0
6 平面 0.0 0.0
7 平面 45.0 45.0
8 平面 0.0 0.0
9 平面 0.0 0.0
図5及び図6(A)〜6(I)は、比較例の虚像表示装置を示す図であり、図5が図3に対応する比較例の図であり、図6が図4に対応する比較例の収差図である。図5に示すように、本比較例では、図3に示す補正レンズ面ASに対応する面が存在しない。すなわち、第5面S15が球面でも非球面でもなく補正レンズとして機能しない平面となっている。図6(A)〜6(I)に示す収差と図4(A)〜4(I)に示す収差をそれぞれ比較すると明らかなように、実施例1の場合のほうが、倍率色収差が小さくなっていることが分かる。例えば、図4(A)のX方向の収差図と、図6(A)のX方向の収差図を比べると、主光線の位置で、実施例では、B−Gが、4μmであり、比較例(従来例)の10.4μmの約6割減となっている。すなわち、本実施形態のように補正レンズ面ASを有することで、倍率色収差等の収差が低減された構造となっていると言える。
(実施例2)
実施例2の投射透視装置のうち導光装置を構成する光学面のデータを以下の表5に示す。なお、表中のSPHは、第1プリズム10の反射面である第3面S13を意味し、ASPは、補正レンズ面ASである第5面S15(図7参照)をそれぞれ意味する。
〔表5〕
No Type R T Nd Vd
1 瞳 ∞ 20.00
2 平面 ∞ 5.00 1.525 55.95
3 平面 ∞ -8.00 1.525 55.95
4 SPH 57.775 16.60 1.525 55.95
5 ASP 13.661 2.00
6 平面 ∞ 5.00 1.517 64.17
7 平面 ∞ -5.00 1.517 64.17
8 平面 ∞ -2.00
9 平面 ∞ -1.60 1.458 67.82
10 像面 ∞
実施例2を構成する導光部材中の光学面について、その横断面における光軸傾斜角度(ティルト)TLYを以下の表6に示す。
〔表6〕
No Type TLY(面前) TLY(面後)
2 平面 0.0 0.0
3 平面 45.0 45.0
4 SPH 0.0 0.0
5 ASP 0.0 0.0
6 平面 0.0 0.0
7 平面 45.0 45.0
8 平面 0.0 0.0
9 平面 0.0 0.0
実施例2の光学面のうち非球面の係数を以下の表7に示す。
〔表7〕
ASP
K -1
B4 7.312E-07
B6 5.126E-08
B8 -8.765E-10
以上の表7において、数値のE以後は10進数の指数部を意味し、例えば「7.312E−07」とは、7.312×10−07を意味する。また、記号K、Biは、非球面である補正レンズ面AS(第5面S15)を特定するための係数を示している。非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 0006349704
ここで、Rは各面の曲率半径であり、hは光軸からの高さであり、Kは対象レンズ面の円錐係数であり、Bi(i=4,6,8,…)は対象レンズ面の高次非球面係数である。
図7は、実施例2の虚像表示装置100の断面図である。虚像表示装置100の導光装置20において、第1プリズム10の補正レンズ面AS(第5面S15)は、非球面(軸対称非球面)となっている点において、実施例1と異なっている。また、導光装置20の他の面については、第3面S13を除き、平面である。また、第2プリズム30の各面も平面である。実施例2の光学系の具体的な仕様について説明すると、水平画角が10°で、垂直画角が6°で、映像表示素子の表示領域の大きさが5.6mmで、瞳径がΦ5mmで、焦点距離が約27.5mmである。
図8(A)〜8(I)は、実施例2の光学系のうち映像表示素子82の基準位置である像面OIの位置上での収差について示している。ここで、図中の各曲線のうち、実線で示す曲線C1は、656nmの波長帯域の成分についての値を示し、破線で示す曲線C2は、588nmの波長帯域の成分についての値を示し、一点鎖線で示す曲線C3は、486nmの波長帯域の成分についての値を示している。また、各図で示す収差量は、便宜上光線を逆行させた場合の映像表示素子の像面における収差量となっている。各収差図において、横軸は瞳における位置を示し、縦軸は収差量をミクロン単位で示す。具体的には、図8(A)は、X方向に5.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(B)は、X方向に0.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(C)は、X方向に−5.0°でY方向に3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図8(D)は、X方向に5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(E)は、X方向に0.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(F)は、X方向に−5.0°でY方向に0.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。図8(G)は、X方向に5.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(H)は、X方向に0.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示し、図8(I)は、X方向に−5.0°でY方向に−3.0°の方位におけるY及びX方向の収差を示す。
実施例2の場合、補正レンズ面ASを非球面とすることで、さらに収差が低減されていることが分かる。例えば、図8(A)のX方向の収差図と、図6(A)のX方向の収差図を比べると、主光線の位置で、実施例では、B−Gが、2.2μmであり、従来例の10.4μmの約8割減となっている。
〔第2実施形態〕
以下、図9を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。なお、本実施形態の虚像表示装置は、第1実施形態の虚像表示装置100の変形例であり、導光装置の構造以外については、同様であるので、全体の構成等についての説明を省略する。
本実施形態の虚像表示装置200において、導光装置220は、1つの導光部材であるプリズム210で構成されている。言い換えると、第1実施形態の場合と異なり、中間導光部材(第2の導光部材)を有しない構成となっている。具体的には、導光装置220を構成する1つのプリズム210は、第1実施形態における第1の導光部材である第1プリズム10に対応する導光部材として、導光のためのプリズム部分である第1ブロック部分210aと第2ブロック部分210bとハーフミラー層15とを有し、第1及び第2ブロック部分210a,210bにより、ハーフミラー層15を挟んだ構成となっている。さらに、プリズム210は、第1及び第2ブロック部分210a,210bのほか、光射出側に配置される第3ブロック部分210cと、第3ブロック部分210cに対向して配置される第4ブロック部分210dとを有している。
第3ブロック部分210cは、第1ブロック部分210a等と同一の部材で形成され、第1ブロック部分210aの光射出側すなわち眼EYの前の位置に配置されており、光射出面である第1面S11を、補正レンズ面ASとして有している。すなわち、導光装置220は、第3ブロック部分210cに設けた補正レンズ面ASによって倍率色収差等の収差を低減している。なお、この場合、第2ブロック部分210bの第5面S15は、映像表示素子82に対向して配置される光入射面であり、屈折力を有しない平面形状となっている。
本実施形態の場合、第3ブロック部分210cは、映像表示素子82から光路上最も離れた位置であることから、導光装置220が中間導光部材を有しない単独の導光部材で構成されていても、必要に足りる収差補正が可能となる。
また、本実施形態では、第3ブロック部分210cに対向する位置すなわち第1ブロック部分210a及び第2ブロック部分210bを挟んだ第3ブロック部分210cの反対側の位置に第4ブロック部分210dを有している。この第4ブロック部分210dは、表面側に曲面CSを有しており、当該曲面CSの曲率は、第3ブロック部分210cの補正レンズ面ASの曲率に対応するものとなっており、補正レンズ面ASでの視度を相殺するようなものとなっている。これにより、シースルーによる外界光HLの歪み等を軽減している。言い換えると、第4ブロック部分210dは、第3ブロック部分210cの補正レンズ面ASに起因する外界光HLの歪みを補償する視度補償素子として機能している。
〔その他〕
以上各実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記の説明では、映像表示素子82における表示輝度の分布を特に調整していないが、位置によって輝度差が生じる場合等においては、表示輝度の分布を不均等に調整することができる。
上記の説明では、映像光や外界光の一部を透過させる又は反射するスプリッター部SSをハーフミラー層15すなわち半透過反射膜によって構成するものとしているが、これに限らず、例えば偏光分離素子によって構成することも考えられる。具体的には、例えば、図10に示すように、スプリッター部SSにおいて、図1のハーフミラー層に代えて偏光分離素子PSを設けるとともに、スプリッター部SSの後段であって、スプリッター部SSと集光ミラー部CMとの間にλ/4波長位相差板RFを設け、さらに、映像表示素子82において、光射出側に偏光状態を揃える偏光板82aを設ける構成とすることができる。ここで、偏光分離素子PSは、誘電体多層膜であり、入射する光のうち偏光分離素子PSの入射面に対してP偏光(第1の方向に偏光している偏光)の成分を透過させる一方、P偏光に垂直な方向についての偏光であるS偏光(第2の方向に偏光している偏光)の成分を反射させるものである。また、映像表示素子82から射出される映像光GLは、偏光板82aにより、後段の偏光分離素子PSに対して入射する際にP偏光となるように偏った直線偏光に変換されている。以上のように偏光状態が調整されていることで、第2ブロック部分10bを経て偏光分離素子PSに入射する映像光GLは、ほとんどロスを生じることなく偏光分離素子PSに入射する。また、上記のように、第1ブロック部分10aにおいて、スプリッター部SSと集光ミラー部CMとの間にλ/4波長位相差板RFが設けられていることで、従って、偏光分離素子PSにおいて、ほとんどロスを生じることなく反射され、光射出面である第1面S11に向かうものとなる。以上のような構成とすることで、高効率に映像光GLを取り出すことが可能となる。なお、上記において、λ/4波長位相差板RFを設けるにあたって、別体の凹面鏡で構成される集光ミラー部CMを用いた構成としてもよい。具体的に説明すると、例えば第1ブロック部分10aの第3面S13側における端面を平坦面とし、当該端面にλ/4波長位相差板RFを設け、さらに別体の凹面鏡で構成される集光ミラー部CMによってλ/4波長位相差板RFを覆うように構成することもできる。
また、1面の補正レンズ面ASを有するものとしているが、補正レンズ面ASが2面以上あるものとしてもよい。例えば、第1実施形態において、光入射面である第5面S15に限らず、光射出面である第1面S11が球面又は非球面であり、倍率色収差等の収差を補正する補正レンズ面として機能するものとしてもよい。
上記の説明では、画像表示装置80として、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82を用いているが、画像表示装置80としては、透過型の液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に限らず種々のものを利用可能である。例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、この場合、映像表示素子82直前のプリズム30として、偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)を使用し、映像素子と対向した位置に光源を配置すれば、全体としてコンパクトな構成とすることができる。また、液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、画像表示装置80として、LEDアレイやOLED(有機EL)などに代表される自発光型素子を用いることもできる。
また、上記では、画像表示装置80を導光装置20に対して+Z側に配置しているが、例えば第2プリズム30の反射面である第2面S32の向きを変えることで、画像表示装置80を−Z側や−Y側に配置するものとしてもよい。ここで、第2面S32については、アルミ蒸着等によるミラー膜で第2面S32を形成し光反射面として機能させるものとすることもでき、また、ミラー膜以外にも例えば偏光ビームスプリッター(偏光分離素子)で構成する態様も可能である。図1に示すようにスプリッター部SSがハーフミラー層で構成されるものであれば、ミラー膜や偏光分離膜で構成される第2面S32の向きを変更して画像表示装置80の配置変更することが可能である。ただし、スプリッター部SSが、例えば図10に示す偏光分離素子PSで構成されるものである場合、偏光分離素子PSに入射させる際の映像光の偏光状態を調整する必要があり、反射面としての第2面S32の態様や画像表示装置80から射出される際の映像光の偏光状態を合せる等、画像表示装置80の配置すなわち第2面S32の向きに応じて適宜措置を講じる必要がある。
上記実施形態では、透過型の液晶表示デバイス等からなる画像表示装置80を用いているが、これに代えて走査型の画像表示装置を用いることもできる。
具体的には図11に示すように、虚像表示装置100は、導光装置20と画像表示装置380とを備える。導光装置20は、第1プリズム10と第2プリズム30とにより構成されるものに相当するため、ここでは説明を省略する。画像表示装置380は、強度変調された信号光を形成するとともに当該信号光を走査光TLとして射出する装置であり、信号光形成部381と走査光学系382とを有する。
信号光形成部381は、光源を備えており、不図示の制御回路からの制御信号に基づいて変調して形成した信号光LLを射出する。走査光学系382は、信号光形成部381を経た信号光LLを走査しつつ射出させる。ここで、走査光学系382は、MEMSミラー等で構成され、信号光形成部381による信号光LLの変調に同期させて姿勢を変化させて信号光LLの光路を調整することで光線(走査光TL)の射出角度を縦横に変化させる2次元走査を行う。以上により、画像表示装置380は、映像光GLとなるべき走査光TLを導光装置20に入射させる。
図示の虚像表示装置100の動作について説明すると、画像表示装置380は、上述のようにして、信号光LLを走査光TLとして、導光装置20の光入射面としての第3面S13に向けて射出する。導光装置20のうち第2プリズム30は、走査光TLを内部で導光させ、第1プリズム10に向けて射出する。さらに、第1プリズム10は、走査光TLを内部で導光させ、ハーフミラー層15に到達させる。この際、ハーフミラー層15の面上において走査光TLが走査されることで、走査光TLの軌跡としての映像光GLによって虚像が形成され、この虚像を装着者が眼EYで捉えることで、画像が認識される。
上記の説明では、導光部材である第1プリズム10、第2プリズム30等が眼EYの並ぶ横方向に延びているが、各プリズムを縦方向に延びるように配置することもできる。この場合、第1プリズム10等は、直列的ではなく並列的に平行配置された構造を有することになる。
AX…光軸、 CM…集光ミラー部、 CS…曲面、 CV1…保護部材、 CV2…保護部材、 EY…眼、 FR…フレーム部、 GL…映像光、 HL…外界光、 OI…像面、 PS…偏光分離素子、 RF…波長位相差板、 S11−S15,S31−S33…面、 SR…基準面、 SS…スプリッター部、 10…第1プリズム(導光部材)、 10a…ブロック部分、 10b…ブロック部分、 10s,30s…本体、 15…ハーフミラー層、 20,220…導光装置、 30…第2プリズム(中間導光部材)、 41,42,43…側面、 80…画像表示装置、 81…照明装置、 81a…光源、 81b…バックライト導光部、 82…映像表示素子(映像素子)、 82a…偏光板、 84…駆動制御部、 84a…光源駆動回路、 84b…液晶駆動回路、 100,200…虚像表示装置、 210…プリズム、 210a…ブロック部分、 210b…ブロック部分、 210c…ブロック部分、 210d…ブロック部分(視度補償素子)

Claims (10)

  1. 映像光を生じさせる映像素子と、
    前記映像素子からの映像光の少なくとも一部を透過させるスプリッター部と、前記スプリッター部を経た映像光を集光するとともに前記スプリッター部へ折り返す集光ミラー部とを有し、前記スプリッター部及び前記集光ミラー部を経た映像光を観察者側に射出させる導光部材とを備え、
    前記スプリッター部は、前記集光ミラー部からの光の少なくとも一部を反射し、
    前記導光部材は、第1ブロック部分と第2ブロック部分と、前記スプリッター部として機能するハーフミラー層を有し、
    前記ハーフミラー層は、前記第1ブロック部分と前記第2ブロック部分に挟持され、
    前記第2ブロック部分の光入射面は、倍率色収差を補正する補正レンズ面であり、前記ハーフミラー層と離間しており、
    前記第2ブロック部分の一部が第1保護部材で覆われ、前記一部は前記光入射面を含む虚像表示装置。
  2. 映像光を生じさせる映像素子と、
    前記映像素子からの映像光の少なくとも一部を透過させるスプリッター部と、前記スプリッター部を経た映像光を集光するとともに前記スプリッター部へ折り返す集光ミラー部とを有し、前記スプリッター部及び前記集光ミラー部を経た映像光を観察者側に射出させる導光部材とを備え、
    前記スプリッター部は、前記集光ミラー部からの光の少なくとも一部を反射し、
    前記導光部材は、第1ブロック部分と第2ブロック部分と、前記スプリッター部として機能する偏光分離素子を有し、
    前記偏光分離素子と前記集光ミラー部との間にλ/4波長位相差板を設け、
    前記偏光分離素子は、前記第1ブロック部分と前記第2ブロック部分に挟持され、
    前記第2ブロック部分の光入射面は、倍率色収差を補正する補正レンズ面であり、前記偏光分離素子と離間しており、
    前記第2ブロック部分の一部が第1保護部材で覆われ、前記一部は前記光入射面を含む虚像表示装置。
  3. 前記映像素子と前記光入射面との間に配置されるプリズムを備え、
    前記第1保護部材は、前記プリズムも覆っている、請求項1または2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記プリズムは、前記映像素子からの映像光を入射させるとともに、映像光を反射し、前記導光部材に向けて射出する請求項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記映像素子は、前記第1保護部材に連設される第2保護部材に覆われている、請求項1から3までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記導光部材は、前記光入射面から入射した映像光を前記光入射面から前記スプリッター部を経て前記集光ミラー部に到達させるまでの光路において内部で反射させることなく直接的に導く、請求項1からまでのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記導光部材において、前記補正レンズ面及び前記集光ミラー部の光反射面は、光軸対称な面である、請求項1からまでのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記導光部材は、映像光と外界光とを視認させる、請求項1からまでのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記導光部材のうち、前記スプリッター部は、眼前部分に配置され、前記集光ミラー部は、前記映像素子との間に前記スプリッター部を挟むように配置され、
    前記スプリッター部は、前記映像素子からの映像光の少なくとも一部を透過させて前記集光ミラー部へ導き、
    前記集光ミラー部は、入射した映像光を前記スプリッター部へ折り返し、
    前記スプリッター部は、前記集光ミラー部からの映像光の少なくとも一部を反射させて観察者の眼に向けて射出させるとともに、外界光を透過させて、映像光と外界光とを視認させる、請求項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記導光部材を含む光学系全体は、装着時に観察者の眼前のうち一部を覆い、眼前が覆われていない部分を存在させる、請求項1から9までのいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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