JP6349312B2 - 接触および分離装置、ならびにその使用方法 - Google Patents

接触および分離装置、ならびにその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6349312B2
JP6349312B2 JP2015521705A JP2015521705A JP6349312B2 JP 6349312 B2 JP6349312 B2 JP 6349312B2 JP 2015521705 A JP2015521705 A JP 2015521705A JP 2015521705 A JP2015521705 A JP 2015521705A JP 6349312 B2 JP6349312 B2 JP 6349312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
shroud
release device
mixture
openings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015521705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015528740A (ja
Inventor
マクギー,ジェームズ,エフ.
ザン,ティエジュン
Original Assignee
メリケム カンパニー
メリケム カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メリケム カンパニー, メリケム カンパニー filed Critical メリケム カンパニー
Publication of JP2015528740A publication Critical patent/JP2015528740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349312B2 publication Critical patent/JP6349312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/04Breaking emulsions
    • B01D17/045Breaking emulsions with coalescers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/04Solvent extraction of solutions which are liquid
    • B01D11/0426Counter-current multistage extraction towers in a vertical or sloping position
    • B01D11/043Counter-current multistage extraction towers in a vertical or sloping position with stationary contacting elements, sieve plates or loose contacting elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/0202Separation of non-miscible liquids by ab- or adsorption
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/0208Separation of non-miscible liquids by sedimentation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/04Breaking emulsions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/04Breaking emulsions
    • B01D17/047Breaking emulsions with separation aids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D2011/005Co-current extraction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49716Converting

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Description

本発明は、強化合体ゾーン(ECR)を提供する解放装置を終端とするシュラウドに含まれる複数の垂直吊下繊維を利用する非分散法にて、密度の異なる少なくとも2つの液体の混合物を接触および分離するための方法および装置に関する。特に、本発明は、液体が、相対的に低い界面張力(IFT)を有する場合に有用である。ECRは、キャリーオーバーおよび分離効率の低下をもたらし得る分散した液体混合物の蓄積をなくすか、または著しく低減させる。メルカプタンなどの酸性不純物をより臭気の少ない硫黄化合物に変換するように液体炭化水素を処理するために、該装置を使用することができる。
たいていの炭化水素処理方法では、その方法のある時点において、2つ以上の液体を接触させ、次いで密度差に基づいて互いに分離することがしばしば必要である。1つの手法は、Merichem社のFIBER FILM(登録商標)接触技術を水平沈降容器と併用することである。これらの繊維−膜型分離/接触装置は、いずれも参照により本明細書に組み込まれている米国特許第3,758,404号明細書および同第3,977,829号明細書および同第3,992,156号明細書に記載されている。繊維−膜型分離/接触装置の基本設計は、液体をシュラウドの内部に維持し、その液体が下方へ繊維とシュラウドの軸と平行に流れるときに吊下繊維と接触するよう構成された垂直シュラウド内に完全に、または部分的に含まれる、複数の垂直吊下繊維を含む。液体はいったんシュラウドから退出すると、分離区間、典型的には水平沈降装置に進入し、そこで重力が位相を分離し、より低密度の液体が上層を形成し、より高密度の液体が下層を形成する。次いで各層を、該装置の分離区間から選択的に除去することができる。
分離効率は、分離されることになる液体の界面張力の関数であるが、分離装置の滞留時間および表面積も重要な変数である。混合物中の液体の低い界面張力(IFT)が乳剤および高分散物の形成を引き起こし、これは明確な十分に画定された相境界界面が存在しない場合に顕在化する。「分散物」という用語は、1つの相の個々の液滴が別の相に存在する場合と反対に、容器中での数秒間から数分間の時間枠にわたる分離方法において存在する、二相液体混合物を意味すると理解される。不十分な分離でも全く許容され得るが、その場合、流出物を強制的に、充填層、遠心分離装置、遠心液体分離装置、ハイドロサイクロンなど、別個の機械式分離装置を通す必要が生じる。これらの解決策は、多額の資本コストおよび付加的エネルギー投入という不利点を有する。問題の是正を機械的に試みることに加え、時々、液相の分離を促す試みにおいて、化学物質の添加が使用される(気液混合物を分解するために消泡剤が使用される場合と同様の方法)。これは付加的費用負担が生じ、また典型的に、界面活性剤の添加が問題を悪化させ得る、システムにおける低い界面張力が原因で、あまり効果的でない。
この分散問題は、例えば、酸化反応を介した触媒水溶液を使用しての灯油の脱硫など、炭化水素処理方法において発生する。そのような方法において、2つの液相の低い界面張力が原因で下流での分離が非常に困難となり得る、2つの液相が生成される。繊維−膜型接触/分離装置を使用する場合、二相混合物は繊維の先端へ向かって下方だけに移動するわけではなく、緩い分散した液体混合物として拡散する傾向にある。混合物は一体的に滞留し、泡状の外観を有し、いわゆる「分散帯」を形成する。片方の液体の流れが制止されると、分散帯は究極的に時間の経過に伴って崩壊し得る。液体の流れが制止されない場合であっても、分散は、容器システムおよび液体の特性、特にその界面張力に応じて、一定の速度で自然に崩壊し得る。しかし、この分散の発生速度が崩壊速度より速い場合、分散帯の容積が増え、容器中で集積する。これが後に、重い液体から軽い塔頂留出物への高いキャリーオーバーをもたらす。当技術分野では液液送達用コアレッサーを使用してきたが、それらは通常、少量の分散液体のみ扱うよう設計されている。一例は、適度に疎水性の媒体または親水性の媒体もしくは両方でできた、二相混合物を強制的に片方または他方の表面に付着させ、そして後で重力によって分離しやすくなる、より大きい液滴を形成する、キャンドルフィルターである。そのような装置は残念ながら、方法全体に対して余計な圧力低下とポンプ輸送負担を加えるという不利点に悩まされる。加えて、そのような分散物の量が増えるか、またはスラグと化すと、これら既知のコアレッサーを容易に圧倒し得る。
分散した液体混合物のこの蓄積における別の問題は、分離容器の下側区間における、液相間の明確な界面の欠如である。これは、例えば静電容量プローブ、誘導波レーダー機器、水平浮遊スイッチなどの従来型計器による界面検出の困難をもたらし得る。強固なレベル検出の欠如は、液体界面レベルの制御を非常に困難にする。さらに、この画定された界面の欠如は、真の純粋な液体レベルが、ポンプがキャビテーションを起こすポイントまで下がるか、または軽い液体がポンプ吸引へ引き込まれ、重大な操作上の問題をもたらす結果となり得る。二相分散物形成の問題は、界面張力計を使用しての標準的方法による界面張力(IFT)測定結果が10ダイン/cm未満となる場合、特に重大である。
本発明まで、そのような二相分散の解決策は、比較的長い滞留時間にわたり分散物を解放または崩壊させるために、超大型水平容器を使用することであった。容器中の広い水平表面積は、分散物が比較的薄く、崩壊に至るまでに十分な滞留時間を有する分散帯または「ラグ層」を形成することを可能にする。そのような大型水平容器は、例えばFrank,T.C.ら“Liquid−liquid dispersion fundamentals”、Perry’s Chemical Engineers’Handbook、第8版、2008年、第15章、98ページに描かれているように、多額の資本コストを有し、また貴重な不動産を占有する広い設置面積を必要とする。本発明はこれらの問題を、吊下繊維を含み、また液体の一部が解放装置から流出して吊下繊維の垂直軸と相対的に平行でない経路内で合体表面と接触することを可能にする、強化合体ゾーンの使用によって解決する。
本発明は、少なくとも2つの非混和性液体を分離した相に分離するための改善された装置および方法に関する。該装置は、内部容積内に位置するシュラウドを含む内部容積を有する容器を含む。好ましくは、容器は垂直容器である、つまり、容器は概して頂部の直径とより高密度の液体が除去される底部の直径が同じである。言い換えれば、上側の垂直方向の円形区間から下側の水平区間にかけて、急激な遷移が存在しない。当然、既存の装置が本発明により改修されることになる状況において、容器は、非混和性液体の分離を補助するために必要な表面積と滞留時間を提供するよう、より大きい水平区間へ接続されたシュラウドを含む、垂直区間を有することになると考えられる。
容器の上方および外側へ延長し得るシュラウドの頂部に、シュラウドの内部と液体連通する、好ましくはシュラウドの最上区間内に位置する液体分配装置へ接続された入口がある。シュラウド内に、より高密度の液体とより低密度の液体を含む少なくとも2つの非混和性液体の混合物と接触させるよう構成された、垂直軸を画定する長いリボンまたは繊維から成る1つまたは複数の束が吊り下がる。シュラウドの底部に1つの解放装置があり、液体の混合物の一部が強化合体ゾーン(ECZ)から放射状に流出すること、および解放装置に付帯する合体表面と接触することを可能にするよう構成されるECZを画定する。
シュラウドの最上部または頂部は容器頂部の上方へ延長していてもよく、上側接触ゾーンを画定する。シュラウドの上側接触ゾーン部分は、容器の頂部で上方へ延長する別の構造内に含まれていてもよい。シュラウドのうち、容器の内部にあり、ECZの上方に位置する区間が、下側接触ゾーンを画定する。解放装置はシュラウドの底部区間の延長であってもよく、またECZを画定する。吊下繊維は、シュラウド内と解放装置内において基底準位と相対的に垂直に位置し、容器の軸と同一の垂直軸を画定する。下側接触ゾーンのシュラウド内の繊維は、容器頂部で下側接触ゾーンの上方に位置する上側接触ゾーン内に含まれる、分離独立した束か、または繊維束の延長であってもよい。同様に、ECZ内にあり、解放装置内に含まれる繊維は、ECZの上方に位置する下側接触ゾーン内に含まれる、分離独立した束か、または繊維束の延長であってもよい。好ましくは、繊維は、(1)繊維材料は少なくとも2つの非混和性液体の混合物によって優先的に湿潤されなければならない、および(2)繊維は該方法を汚染しないか、または該方法によって、例えば腐食などにより破壊されない材料でできたものでなければならない、これら2つの基準を満たす、金属繊維、ガラス繊維、ポリマー繊維、グラファイト繊維および炭素繊維から成る、ただしこれらに限定されない群から選択される材料でできた、細長いフィラメントまたはリボンを含む。
シュラウドの上側接触ゾーン内と下側接触ゾーン内で、該装置へ供給される液体の混合物はシュラウド内に含まれ、そして液体が垂直軸と平行に下方へ流れるときに繊維と接触する。上側接触ゾーン内と下側接触ゾーン内のシュラウドの壁は中実(すなわち開口を全く含まない)であり、また吊下繊維が液体の混合物と接触することを確保する、円形、楕円形、正方形、長方形または任意の形状であってもよい管状または導管状の構造形態を取り得る。シュラウドの実際の断面形状は本発明にとって重要ではなく、また下側接触ゾーンのシュラウドは上側接触ゾーンのシュラウドと同じ直径または形状を有しても有していなくてもよい。シュラウドの2つの接触ゾーンは壁に開口がないことから、液体の混合物は垂直軸と平行に下方へ流れなければならない。一体的に、接触ゾーンは、液体の混合物が吊下繊維の束と接触しながら垂直軸と平行に下方へ強制的に流れ続けるようにシュラウド内に液体の混合物を含み、所望の処理を達成するよう機能する。
液体の混合物は、2つの接触ゾーンを通って下方へ流れて、解放装置を含む強化合体ゾーン(ECZ)へ進入することが可能となる。ECZ内では、液体の混合物の一部が、吊下繊維によって画定される垂直軸と平行でない放射状流路に沿って、解放装置から退出する。液体の混合物の一部が解放装置から退出するとき、非混和性液体のうち1つの一部が合体して合体液体を形成する。合体液体の特性に応じて、解放装置の外部で下方へ垂直軸と平行に落下する液滴、細流または小さいストリームが形成される。合体液体は、より高密度の液体の一部が起源であった場合、下方へ流れ、容器内部の底部で下側位相層に沈降する。この下側位相層は、好ましくは解放装置の開口端部の下方およびECZの下方に位置する。解放装置から退出する液体の混合物中のうち、より低密度の液体は、シュラウドの外壁と容器の内壁の間の内部容積を占有する重力沈降ゾーンを画定する容器内部の上側位相層を形成する。重力沈降ゾーン内で、液体は、より高密度の液体を含む下層の形成とより低密度の液体を含む上層の形成を通じ、より高密度の液体がより低密度の液体から分離される、さらなる分離を経て、液体界面は2つの層が合わさる場所として画定される。好ましくは、液体界面はECZより下方に位置する。
重力沈降ゾーンは、シュラウドの外壁と容器の内壁の間の環状空間を含む。このゾーンは、付加的な分離時間と効率を提供するための十分な滞留時間を見越して設計される。第1の出口は容器の頂部またはその付近に位置し、また重力沈降ゾーンに沈降した、より低密度の液体を排出または除去するよう構成される。一部の方法設計では、第1の出口の真下に、容器内部の頂部内に位置する第2の合体装置を含むことが望ましい。第2の出口は、下側位相層にある、より重く高密度の液体を除去できるよう、容器内部の底部またはその付近に設けられる。
解放装置は、シュラウドに接続された別個の構造またはシュラウドの延長であってもよいが、液体の混合物が1つまたは複数の開口を通って放射状にも、かつ垂直軸と平行でない放射状流路と反対の、垂直軸と平行な開口端部を通っても退出できることが前提条件である。解放装置の開口端部は、先行技術における低い界面張力系統に起因する分散を排除または低減する試みに伴う圧力低下問題を防止する。好適な解放装置は、下側接触ゾーンの端部でシュラウドの底部に接続され、液体の混合物の一部の非平行流動を可能にする1つまたは複数の開口または穴を側方に有する、垂直セグメントを含む。解放装置は、好ましくは環状の、下側接触ゾーンの底部に位置するシュラウドの有孔延長か、または代替としてワイヤースクリーンまたは他の籠状支持構造であってもよい。最も好ましくは、解放装置は、垂直軸と相対的におおよそ直角または概ね適正な角度の流路に沿って解放装置から放射状に退出する液体の混合物の一部と接触するよう構成された、合体表面が付帯する。
合体表面は、ワイヤーグリッド、有孔金属壁、開気泡型スポンジ、織りワイヤースクリーン、編みワイヤーメッシュ、織りまたは不織の繊維状金属材料、ポリマー樹脂または金属とポリマー樹脂の複合体、様々な共織りフィラメント、充填材、繊維フィルター、および相互の媒体層複合体から成る群から選択される。合体表面の製造に使用される材料は、ステンレス鋼、二相鋼、合金、プラスチック、フッ素重合体、繊維状成分(ポリオレフィン、ポリエステル、ガラス繊維および類似の材料)およびそれらの混合物を含む。合体表面は最も有利には、混合物中の液体のうち1つと相互作用し、小さい液滴を形成するよう構成される。次いでこれらの液滴は大型化し、より軽い液体から重力によって容易に沈降可能な、より重い相の大型液滴となる。合体表面の容積空隙率は98%未満、最も好ましくは96%以下であるべきである。
ワイヤーメッシュ製の合体表面は、液滴が合体するための最大表面積を創出するようにワイヤーと繊維の複合体を含んでいてもよい。多くの場合、ワイヤーと繊維は、分離を増進する異なる構成材料を原料とし、1つは疎水性(例えば金属)、他方は親水性(例えばポリオレフィンまたはフッ素重合体)である。両方の材料間の接触点での合体効果が増大する。したがって、金属とポリマー材料とを両方使用すると、合体効率が大幅に増大する。本発明の合体表面は、解放装置のスロット、穴、穿孔または他の開口の周囲を物理的に包囲するか、またはそれに隣接する形態を取り得る。この包囲された合体表面は、退出する液体の混合物が強制的に合体表面と接触することを前提に、解放装置の外部表面に取り付けられた帯、ひも、クランプまたは他の締結具によって所定の位置に保持される。
最も好ましくは、合体表面は、解放装置の垂直方向の長さの一部を形成し、強化合体ゾーン(ECZ)を画定する環帯または輪に組み込まれる。環帯の内輪または内壁の表面に、液体の混合物が環帯の内側へと通過して、環帯内に配置または充填された合体表面と接触できるようにする複数の穴がある。環帯の外輪または外壁も同様に、混合物が解放装置の外側へと通過できるようにする複数の穴、スロット、穿孔、スクリーンまたは格子状開口または他の開口を有する。外壁に使用される開口の種類は、内壁に使用されるものと同じであっても同じでなくてもよい。合体表面が解放装置の有孔構造の環帯内に位置するか、または有孔構造の周囲を包囲しているかに関係なく、合体表面の容積空隙率は好ましくは約90%から約99%の範囲、より好ましくは約95%から98%の範囲にある。合体表面は、好ましくは、分散物を排除し、合体液体を液滴または連続液体流のいずれかとして形成するための、十分な容積を占有すべきである。合体表面の量は、合体液体の形成に必要な保持時間または滞留時間を増減する形で変化し得る。好適な合体材料は、繊維サイズが非常に細かく、設置密度が約15から30lb/ft3の、316ステンレス鋼およびポリテトラフルオロエチレン(Teflon)繊維フィラメントを含む共織り型材料である。
本発明の装置は、水、または水溶液および炭化水素の混合物など、ただしこれらに限らず、少なくとも2つの非混和性液体の分離に用途を見出す。別の態様において、本発明は、最良の従来型スイートニング方法とより複雑な抽出方法とを組み合わせる、改善された液体炭化水素処理方法に関する。該方法では、処理水溶液と酸化反応とを使用しての、より高分子量のメルカプタン(C4以上)からジスルフィドオイル(DSO)への変換を含む、(抽出と反対の)メルカプタンの変換を行う。究極的に、スイートイニング方法における液体は、分離工程を経る。本発明は、原油、LPG、灯油、ナフサまたは他の燃料を含む、如何なる炭化水素の処理にも使用することができ、炭化水素商品と処理溶液との間の界面張力は10ダイン/1cm未満、より好ましくは5ダイン/cm未満で、位相は、容器内での即時の分解および蓄積が不可能な分散物として残留する傾向にある。本発明は、従来型の重力沈降装置より何倍も短い、分離滞留時間を達成する。
本明細書で使用されるとき、ジスルフィドオイルまたはDSOは、ジメチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、メチルエチルジスルフィドおよびより高分子量のジスルフィドを含む、可能なジスルフィドの混合物を含むと意図される。同様に、メルカプタンという用語は、アルコールおよびフェノールと類似の、ただし酸素原子の代わりに硫黄原子を含む、ある有機硫黄化合物区分に属するいずれをも含むと意図される。−SHを、炭素に直接結合される主基として含む化合物は、「チオール」と称される。
本発明のさらに別の態様において、上記の分離方法および装置は、メルカプタンを含む液体炭化水素が酸素を含む気体と結合して供給原料の流れを形成する、メルカプタンを含む炭化水素の処理方法を含む方法に用途を見出す。その供給原料は、水、アルカリ金属水酸化物、キレート化多価金属触媒、および少なくとも1つのアルコールを含む、好ましくは65℃から225℃の大気圧沸点を有する処理水溶液と接触する。酸化は、シュラウド内に含まれる垂直吊下繊維を含む接触装置ゾーン内で発生し、触媒および酸素が、酸化反応を介したメルカプタンからジスルフィドオイルへの変換に使用される。接触工程は主に、シュラウド内に含まれ上側接触ゾーンを画定する垂直吊下繊維束の最上域で発生する。液体の付加的接触および分離開始は、下側接触ゾーンを画定するシュラウド下部内で発生する。接触ゾーンで発生する酸化反応および密接な接触は、シュラウドによって強化合体ゾーン(ECZ)へ仕向けられる、1つまたは複数の非混和性液体の生成混合物を形成する。究極的に混合物は下方へ移動し、ECZを通って解放装置から退出し、重力沈降ゾーンへ進入する。ジスルフィドオイルを含む改良された炭化水素流は、第1の出口を介して該方法から除去可能な上層を形成する混合物から分離される。処理水溶液は下層を形成し、これも第2の出口を介して二次分離ゾーンから除去される。この溶液は、必要な場合、処理溶液の触媒成分および/または他の成分の補充後、付加的なサワー炭化水素を処理するために再循環させてもよい。
別の実施形態において、本発明は、連続して位置する複数段階のうち少なくとも1つにおいて上記のような本発明の接触/分離装置を使用する、メルカプタンを含む炭化水素を処理するための2段階の方法を含む。この2段階の方法では、液体炭化水素を空気と混合させて第1の供給原料を形成し、次いで第1段階の接触/分離装置内の第1の供給原料を、水、アルカリ金属水酸化物、キレート化多価金属触媒、および少なくとも1つのアルコールを含む、好ましくは65℃から225℃の大気圧沸点を有する処理水溶液と接触させる。空気からの酸素と触媒の存在が、第1の供給原料中のメルカプタンの大部分を酸化させてジスルフィドオイルに変換し、第1の混合物を形成する。次いで、接触ゾーン内で形成されたこの混合物は、シュラウドから下方の強化合体ゾーンへと流入することができる。ECZ内の解放装置の側方開口と開口端部から退出した後、ジスルフィドオイルを含む改良炭化水素流の上層が水性の下層から分離され、そしてシュラウドの外壁と容器の内壁との間の環状空間、すなわち重力沈降ゾーンを通って、容器から退出する。次いで、分離された改良炭化水素流を付加的空気と混合し、第2の供給原料を形成する。この第2の供給原料をさらに、第2の繊維−膜型接触/分離装置内で第2の処理水溶液流と接触させ、残留メルカプタンを酸化させてジスルフィドオイルに変換し、第2の混合物を形成する。この第2段階の繊維−膜型接触/分離装置は、第1段階の接触/分離装置と同じ接触ゾーン、強化合体ゾーンおよび重力沈降ゾーンを有するものであってもよい。第2の液体の混合物は究極的に、上層の低密度液相と下層の高密度液相とに分離される。ジスルフィドオイルを含む第2の改良炭化水素流は、塔頂留出物流として該方法から除去される。必要な場合、第3段階および第4段階についても同様の工程を反復してよい。
接触ゾーン内および強化合体ゾーン内で非混和性液体の混合物を吊下繊維束と接触させると、繊維が水溶液によって優先的に湿潤されて繊維の表面に薄膜を形成し、その後、炭化水素中の水相の著しい分散を伴わずに、炭化水素と接触するための広い表面積をもたらす。急速な液液質量移動は、広い表面積と水溶液の機能性の両方によって可能となり、その結果、メルカプタンを炭化水素から移動させて処理水溶液の薄膜と接触させることが可能となる。前述のとおり、複数段階にわたる処理水溶液との接触を採用して、より広範な処理効率を達成することができる。
酸化方法で使用する触媒組成物は、好ましくはキレート化多価金属触媒溶液である。多価触媒は金属フタロシアニンを含むがそれに限定されず、金属カチオンはマンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)などから成る群から選択される。触媒濃度は約10から約10,000ppm、好ましくは約20から約4,000ppmである。選択される特定の触媒は、処理溶液の調製過程で含まれ得る、および/または後でその使用場所にて溶液に添加され得る。
酸化方法の処理水溶液は、65℃から225℃の大気中沸点を有する1つまたは複数のアルコールをも含む。これらのアルコールは、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1プロパノール、2−メチル−2−ブタノール、シクロヘキサノール、フェノール、クレゾール、キシレノール、ヒドロキノン、レゾルシノール、カテコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、および他のアルキルフェノールを含むが、これらに限定されない。1つまたは複数のアルカリ金属水酸化物と混合すると、アルコールのアルカリ金属塩が、好ましくは約5から約40重量%、最も好ましくは約10から約35重量%の濃度で形成される。好適なアルコールの一種は、アリール−OHの一般式で表わされる化合物である、芳香族アルコールである。アリール基は、フェニル、チオフェニル、インドリル、トリル、キシリルなどであってもよい。好適な芳香族アルコールは、フェノール、クレゾール、キシレノール、メチルエチルフェノール、エチルフェノール、トリメチルフェノール、ナフトール、アルキルナフトール、チオフェノール、アルキルチオフェノール、および類似のフェノール類を含む。非芳香族アルコールは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、2−メチル−1−プロパノール、および2−メチル−2−ブタノールを含む、第1級、第2級または第3級のアルコールであってもよい。異なるアルコールの混合物を使用してもよい。好適なアルコールは約80℃から約215℃の大気中沸点を有する。アルコールの好適なアルカリ金属塩は、カリウムシクロヘキソシド、カリウムイソプロポキシド、ジカリウムプロピレングリコキシド、クレシル酸カリウム、ならびにこれらのナトリウム同等物、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
最も好適な処理溶液調合物には、1つまたは複数のカルボン酸が含まれる。そのような酸は、脂肪酸、ナフテン酸、アミノ酸、ケト酸、アルファヒドロキシ酸、ジカルボン酸、およびトリカルボン酸を含むが、これらに限定されない。これらの酸もアルカリ金属水酸化物と反応して、約0から約40重量%、好ましくは約5から約25重量%の濃度でアルカリ金属塩を生成する。一般に、カルボン酸はアルカン酸およびナフテン酸を含んでいてもよく、アルカン酸はR−COOHで表わされ、Rは水素またはCH3−(すなわち酢酸)からCH3(CH2)18−(すなわちアラキジン酸)の範囲のアルキル基である。ナフテン酸は、主画分が好ましくは炭素数が9から20の炭素骨格を有する多様なシクロペンチルカルボン酸とシクロヘキシルカルボン酸の混合物である。多様なカルボン酸化合物の混合物を、処理溶液の一部として使用してもよい。
処理水溶液は、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ルビジウム(RbOH)、および水酸化セシウム(CsOH)から選択されるアルカリ金属水酸化物を含み得る。複数のアルカリ金属水酸化物を使用してもよい。アルカリ金属水酸化物は、すべてのアルコールとカルボン酸がそれぞれの対応するアルカリ金属塩を形成することの確保に十分な濃度を超えて存在する。水酸化ナトリウムと、特に水酸化カリウムが好適である。
約350℃以下の沸点を有する任意の数の炭化水素供給原料を、原油、灯油、ジェット燃料、ディーゼル燃料、軽質ナフサおよび重質ナフサを含む、ただしこれらに限定されない、本発明の処理水溶液を使用して、本発明の方法で処理することができる。他の原料は、直留炭化水素または分解された炭化水素または選択的に水素処理された炭化水素、LPG、ナフサ、原油、原油コンデンセート、および類似の材料を含み得る。さらに別の、本発明の方法において使用可能な原料は、天然原油(すなわち地中から採取したまま未処理の原油)から、脱塩、脱水、揮散または脱臭処理を部分的または完全に済ませた原油およびこれらの混合物に至るまで、様々な原油を含む。パイプラインの末端で得られるこれらのいわゆる「パイプライン由来」原油または「精油所由来」原油は、本発明の方法において、液体炭化水素供給原料として使用することができる。本発明の方法により、95重量%において600℃以下の大気中相当沸点を有する原油中のメルカプタンが、分留前にジスルフィドオイルに変換される。
本発明のさらに別の態様は、既存の繊維−膜型接触/分離装置の改修による合体ゾーンの追加を含む。特に、本発明は、少なくとも2つの非混和性液体の混合物を分離した相に分離するために設計された、既存の分離装置の改修方法を含み、改修前の分離装置は、液体の混合物が垂直軸と平行な吊下繊維に沿って下方へ流れることのみ可能にするシュラウドに含まれる、垂直軸を画定する複数の吊下繊維を含む。本発明における改修方法は、解放装置に付帯する強化合体ゾーン(ECZ)を既存のシュラウドに追加することを含み、ECZは、液体混合物の一部が、垂直軸と平行でない流路で解放装置から退出することを可能にする。言い換えれば、混合物は垂直軸と相対的に外側へ放射状に流れ、解放装置から退出する。好ましくは、解放装置の設置に加え、既存のシュラウドを拡張して、シュラウドと容器の間に十分な容積の沈降ゾーンを有する、下側接触ゾーンを確立させる。
典型的な改修手順は、下側接触ゾーンの容積を増やすよう、遊離吊下状態の垂直吊下繊維を包囲する形でのシュラウドの拡張を含む。次いで、解放装置が下側接触ゾーンの底部に、好ましくは環帯の延長として追加される。環帯は内壁と外壁を含み、それぞれが、液体の混合物の一部の放射状の流れが壁沿いに位置する合体表面と接触できるようにする、1つまたは複数の開口を有する。混合物の放射状の流れは、垂直軸と相対的に平行でない流路で解放装置から退出する。
上記の環帯などの合体表面を含む解放装置の好適な製造方法は、まず圧延鋼板を材料として用意し、穿孔されていないか、または合体媒体に包囲されていない、上部を製造することである。これは本質的に、上側接触ゾーンの開口端部を通って延長する繊維束を含むよう構成され、該方法によりそのように要求される場合には下側接触ゾーンを画定する、直線区間である。この下側接触ゾーンの長さは、重力沈降ゾーン(すなわちシュラウドの外壁と容器の内壁の間の空間)内の通常操作条件にて、上方へ流れる液体の滞留時間が少なくとも分散物の静的崩壊時間と同程度、好ましくは約4分より長くなるよう設定される。静的崩壊時間は、繊維束を通る軽い液体と重い液体の流れが止んだ後、分散帯が収縮してゼロになるまでの所要時間と画定される。このように、強化合体ゾーンから退出して重力沈降ゾーンに流入する重い液体の再混入が発生しても、容器の底部に沈降するまでの時間は十分にある。1つまたは複数の開口を含む解放装置は、ドリル加工、パンチ加工、スロット加工または他の方法で、少なくとも50%の開放域への排出、好ましくは機械的完全性をぎりぎり維持可能な範囲での開口を施してもよい。ワイヤーまたは棒でできたフレームでもよく、この場合、開口のドリル加工、切断加工またはパンチ加工の必要がなくなる。合体表面は、層状での包囲、プリーツ加工、ブロッキングまたはその他によって、密度を均一にし、穴または隙間を一切残さないような、任意の適切な形で設置することができる。合体層は、支持構造の内側または外側のどちらに設置してもよい。
本発明の上記および他の実施形態は、以下の好適な実施形態に関する詳細な説明から、より明らかとなる。
酸化方法の実施に続いて2つの非混和性液体を分離するための、ある先行技術の方法および装置のプロセスフロー図を体系的に示す図である。 酸化方法とそれに続く2つの非混和性液体の分離を含む、本発明の1つの可能な実施形態のプロセスフロー図を体系的に示す図である。 合体表面を含む環帯を使用する合体ゾーンの一部の断面を体系的に示す図である。
本発明を、当技術分野で既知の装置および方法と比較すると、本発明における改善の理解に役立つ。その目的に対し、図1は、少なくとも2つの非親和性液体を含む混合物の形成をもたらす反応物の触媒酸化を使用する方法で使用するための、ある先行技術の方法および装置を示す図である。反応物は該方法に供給され、入口処理系統2を通って垂直容器1に導入され、そこで反応物は垂直軸7を画定する複数の吊下繊維5の最上部と接触する。特に、垂直容器1は、吊下繊維の下方に位置する大型水平区間を有していない。好ましくは、反応物は繊維束の頂部に位置する液体分配装置(不記載)を通過する。吊下繊維5は、強制的に液体の混合物を垂直軸と平行に流れさせ、吊下繊維と接触させる、シュラウド6内に含まれる。酸化反応は主に、上側接触ゾーンとして画定されるシュラウド6の最上部内で発生する。非混和性液体の混合物が、垂直吊下繊維と接触しながらシュラウド内を下方へ流れ続けるとき、下側接触ゾーンではさらなる反応と接触が継続する。
液体の混合物がシュラウド内で下方へ移動するとき、酸化反応が完了し、繊維は明確に異なる相への液体の分離を推進し始める。これは主に下側接触ゾーンで発生する。しかし、前述のとおり、液体の界面張力が弱い(すなわち約10ダイン/cm以下)方法では、液体間の相界面が十分に画定されない状態をもたらす分散が発生する傾向がある。これは図1において、分散物10の集積として示されている。分散物は、シュラウド6の開口端部30から退出するとき、容器1の内部空間/容積41に蓄積し始め、特に、シュラウド6の外壁と垂直容器1の内壁との間の環状空間を占有するほど大型化し得る。この容器内部空間は、重力沈降ゾーンとして知られる。より高密度の液体は層8へと沈降しようとし、より低密度の液体は上方の層9に流入する。2つの層の間の界面11は十分に画定されておらず、典型的に、不十分なレベル制御をもたらす。層9内の液体は上方へ流れ、第1の出口または処理系統3を介して除去され、層8内のより高密度の液体は下方へ流れ、第2の出口または処理系統4を介して除去される。分散物は集積し続けることが可能であれば、最終的に系統3へとキャリーオーバーされ、より低密度の液体を汚染する。あるいは、界面レベルの制御が低すぎると、下側の層8内に十分な密度の液体が存在しなくなる確率が高くなり、これが原因でポンプ31にキャビテーションが生じる。加えて、界面レベルが低下するとき、処理系統4を介して除去される重い液体を、より軽い液体が汚染する可能性が大幅に増大する。場合によっては、任意の合体装置40を第1出口3の下方の容器の内部に追加して、より高密度の液体のキャリーオーバー防止を試みることができる。
本発明は、該方法における液体の混合物の界面張力(IFT)が低いことを特徴とする状況に直接対処するものである。特に、本発明では、分散帯が大型化し続け、究極的に、より重い液体のキャリーオーバーをもたらす、分散物の集積または過剰な蓄積を排除する。図2は、解放装置13がシュラウド6の下側接触ゾーンの底部に追加される、本発明の1つの可能な実施形態を示す図である。同類の参照番号は、従前の記述と同じ意味を有する。解放装置13は強化合体ゾーン(ECZ)を画定し、開口端部32を有する。図2に記載の特定の実施形態において、解放装置13は環帯42を含み、これはシュラウド6の延長となり、また液体の混合物の放射状の流れが、軸7と平行でない流路で解放装置から退出できるようにする、側方開口を提供する。この環帯42の断面が、内部容積23を形成する内壁22内に含まれる吊下繊維5の束を示す図3に示されている。
環帯42の内壁22と外壁21はいずれも、1つまたは複数の開口14を含む。環帯の内側に、合体表面20が位置する。好適な合体表面は、約90%から約99%の範囲、より好ましくは約95%から98%の範囲の容積空隙率を有する。好適な合体材料は、繊維サイズが非常に細かく、設置密度が約15から約30lb/ft3の、316ステンレス鋼およびポリテトラフルオロエチレン(Teflon)繊維フィラメントを含む共織り型材料である。環帯に追加されるまたは包囲構成の場合の合体材料の量は、材料中の液体の滞留時間または保持時間が液体の合体を引き起こす余裕のある、十分な量である。複数の開口14は、液体の混合物の一部が、垂直軸7と平行でない放射状流路で環帯を通って流れることを可能にする。好ましくは、1つまたは複数の開口14は、環帯の壁の少なくとも50%の開放域を占める。これらの開口は、任意の形状または寸法のスロット、穴、点孔または穿孔であってもよい。
混合物が環帯13を通過するときに合体表面20と接触することにより、混合物中の分散物が崩壊して液滴15を形成する(図2参照)。これらの液滴15は、合体材料を介して落下するか、または繊維束に再進入するか、または外壁21の開口14を通って退出するまで、大型化し続ける。言い換えれば、液滴15の形成と大型化は、混合物中の液体のうち1つ、典型的にはより高密度の液体の合体である。液滴は、より高密度の液体の液滴である場合、大型化して落下し、層8の液体の一部となる。分散物はほとんどまたは全く、合体表面20に残らないため、より高密度の層8の液体とより低密度の層9との間に、明確な相界面12が形成される。これは塔頂系統3における、より高密度の液体のキャリーオーバーをなくし、界面レベル12の正確な制御を可能にする結果、ポンプのキャビテーションと、処理系統4における、より軽い液体の汚染を防止する。オプションの二次合体装置40を第1出口3の下方の容器の内部に追加して、より高密度の液体のキャリーオーバーを防ぐ付加的対策を提供することができる。
前述のとおり、本発明における改善された接触/分離装置は、炭化水素を接触装置内で酸素を含む気体と接触させ、処理水溶液と混合させ、メルカプタンを、炭化水素中に残留するジスルフィドオイルに変換する酸化方法による、メルカプタンを含む液体炭化水素流の処理に使用することができる。改良された炭化水素流(ジスルフィドオイルを含む)は処理水溶液から分離され、該方法から除去される。別の実施形態において、以下にもっと詳しく開示されるとおり、該方法は少なくとも2つの、接触、酸化および分離から成る段階を含む。
メルカプタンなどの酸性種を含む、如何なる炭化水素でも処理することができる。代表的炭化水素は、直留または分解または選択的に水素処理された、天然ガスコンデンセート、液化天然ガス(LPG)、ブタン、ブテン、ガソリン流、ジェット燃料、灯油、ディーゼル燃料、ナフサ、原油などのうち1つまたは複数を含む。炭化水素の一例は、約35℃から約230℃の範囲で沸騰する、FCCナフサまたはコーカーナフサなどの分解ナフサである。別の炭化水素は、典型的な沸点範囲が約300°Fから約550°Fの範囲の灯油/ジェット燃料である。そのような炭化水素流は典型的に、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、n−プロピルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、チオフェノールおよびより高分子量のメルカプタンなど、1つまたは複数のメルカプタン化合物を含み得る。メルカプタン化合物は符号RSHで表わされることが多く、Rは直鎖または分枝のアルキル、またはアリールである。処理される液体炭化水素流に応じて、メルカプタン硫黄が炭化水素中に約20重量ppmから約4,000重量ppmの範囲で存在する。メルカプタンの分子量の範囲は約C4またはC5以上であり、直鎖、分枝、またはその両方の形態で存在し得る。本発明の酸化方法によりジスルフィド原料に変換され得るメルカプタンの具体的種類は、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタン、ブチルメルカプタン、ペンチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、ヘプチルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ノニルメルカプタン、デシルメルカプタン、ウンデシルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、トリデシルメルカプタン、テトラデシルメルカプタン、ペンタデシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタン、ヘプタデシルメルカプタン、オクタデシルメルカプタン、ノナデシルメルカプタン、各種メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトエタノールなどのヒドロキシメルカプタン、システイン、チオフェノールなどの芳香族メルカプタン、メチル置換チオフェノール異性体、エチル置換チオフェノール異性体、プロピル置換チオフェノール異性体などを含む。
本発明の方法によって処理される炭化水素は、望ましくない硫黄種および他のヘテロ原子を除去するために水素処理される分解ナフサまたは蒸留物であってもよい。水素処理における望ましくない副次効果は、水素処理中に形成される硫化水素が熱的に形成されたオレフィンと反応してメルカプタンを形成することであるが、このメルカプタンは、水素処理装置に誘導される分解ナフサまたは蒸留物中に存在するメルカプタンと区別するために、リバージョンメルカプタンまたは組み換えメルカプタンと呼ばれる。そのようなリバージョンメルカプタンは概して約90から約160g/モルの範囲の分子量を有し、また概して重油、軽油、残留物分解またはコーキングの過程で形成される、典型的に48から約76g/モルの範囲のメルカプタンの分子量を超える。より高いリバージョンメルカプタンの分子量と、その炭化水素成分の分枝性は、従来型の苛性抽出を用いてリバージョンメルカプタンをナフサから除去することを一層困難にする要因である。
好ましくは少なくとも1つのアルコールおよび1つのアルカリ金属水酸化物を含む処理水溶液を使用する酸化方法では、水素処理されたナフサの重量に基づき、約55℃から約180℃の範囲で沸騰し、約10から約100重量ppmの範囲の量のリバージョンメルカプタン硫黄を含む、水素処理されたナフサを処理することができる。同様に、本発明の方法では選択的に水素処理された炭化水素、すなわち水素処理装置供給原料と比較して80重量%(より好ましくは90重量%、より一層好ましくは95重量%)超が脱硫されているが、水素処理装置供給原料中のオレフィン量に基づき、オレフィンの30%(より好ましくは50%、より一層好ましくは60%)超が保持されている炭化水素を処理することができる。
該方法のいくつかの変形において、酸素が存在しなくても二相処理溶液を使用することができるが、炭化水素供給原料中のメルカプタンを酸化させ、炭化水素相中に残留するジスルフィドオイルに変換する、酸素を含む気体の添加を処理水溶液と併用する方法が好ましい。処理溶液は、金属フタロシアニン触媒を、アルカリ金属水酸化物の水溶液および少なくとも1つのアルコールに添加することによって調製することができる。別の好適な処理溶液はさらに、少なくとも1つの、ナフテン酸またはエチルヘキサン酸などのカルボン酸を含む。
本発明の装置は、図2に記載のとおり、炭化水素流中に認められる硫黄化合物の変換方法の実施に使用することができる。好ましくは、図2に記載の容器のうち2つが直列接続される、2段階の方法が用いられる。容器1中の垂直吊下繊維の束は、反応物を接触させ、その結果形成される非混和性液体を最終的に分離可能にする、広い表面積を提供する。繊維は典型的に、金属または他の材料でできた、非分散法での質量移動および分離を可能にする、吊り下げられた細いフィラメントまたはリボンの塊を含む。接触/分離の温度および圧力は、約0℃から約150℃の範囲および0psigから約500psigの範囲であってもよいが、好ましくは接触が約25℃から約100℃の温度範囲および約0psigから約300psigの圧力範囲で発生する。炭化水素供給原料の大気中沸点が低い場合、液相中での炭化水素との接触を確保するよう、接触中はより高い圧力が望ましいこともあり得る。
接触工程において、メルカプタンは処理溶液、触媒および酸素によって酸化され、究極的に炭化水素相に残留するジスルフィドオイルとなる。液体の混合物がいったん分離されると、より軽い相は再び、基本的に第1の容器と同じ設計の第2の容器中で酸素および処理溶液と接触する。望ましいレベルの酸化を達成するため必要に応じて、補充用の新しい処理溶液および/または触媒を該方法に追加することができる。
具体的な実施形態に関する上記の説明は、本発明について、他者が現在の知識を応用することにより、一般的概念から逸脱することなく、そのような具体的実施形態を容易に修正および/または様々な用途に適応することができる、全般的性質を十分に明らかにするものとなることから、そのような適応および修正は、開示された実施形態の同等物の意味と範囲内で理解されることを意図される。本明細書における表現または用語は、説明が目的であって制限が目的ではないと理解されたい。
開示された様々な機能を実施するための手段、材料および工程は、本発明から逸脱することなく様々な代替形態を取り得る。したがって、上記の明細書または以下の請求項において認められ得る、機能的記述を伴う「〜するための手段」および「〜のための手段」または何らかの方法工程用語は、現在または将来存在し得る、記載された機能を果たす何らかの構造的、物理的、化学的または電気的な要素または構造、もしくは何らかの方法工程を、それが本明細書で開示される1つまたは複数の実施形態と正確に同等であるか否か、すなわち他の手段または工程を用いて同じ機能を果たすことができるか否かを問わず、画定および包含することを意図されており、またそのような表現は、以下の請求項の範囲に関して最も広範な解釈が与えられることを意図されている。

Claims (14)

  1. 少なくとも2つの非混和性液体を接触させ、分離した相に分離するための装置であって、
    a)内部空間を有する容器と、
    b)内部空間内で垂直に位置し、頂部および底部、ならびに下方流体流路を囲む外壁を有するシュラウドと、
    c)垂直軸を画定し、シュラウド内に含まれる複数の垂直吊下繊維であって、少なくとも2つの非混和性液体の混合物が吊下繊維と接触し、垂直軸と平行に下方へ流れることを可能にするよう構成された繊維と、
    d)シュラウドの底部に接続され、強化合体ゾーンを画定する解放装置であって、液体の混合物の一部が、垂直軸と平行でない流路に沿って解放装置から退出することを可能にするよう構成された1つまたは複数の開口を有する解放装置と、
    e)容器の内部空間に位置するが下方流体流路を含まず、より高密度の液体を含む下層の形成と、より低密度の液体を含む上層の形成とを可能にするよう構成された、シュラウドの外壁と容器の内壁の間の空間である重力沈降ゾーンと、
    f)解放装置に含まれる合体表面であって、該合体表面は金属とポリマーの複合体を含み、かつ1つまたは複数の開口内に位置するかまたは隣接し、
    該合体表面が1つまたは複数の開口を有する支持構造の周囲包囲ているか、または支持構造内に挿入されているか、あるいは
    該解放装置が、1つまたは複数の開口をそれぞれ有する内壁および外壁、ならびに1つまたは複数の開口に隣接する、内壁と外壁の間に位置する合体表面、とを有する環帯を含む、
    上記合体表面
    を組み合わせて含む装置。
  2. 合体表面が240.3〜480.6kg/m3(15から30lb/ft3)の設置密度を有するか、合体表面が90%から99%の範囲の容積空隙率を有する請求項1に記載の装置。
  3. シュラウドの外壁が開口を含まず、シュラウドの一部が容器の外側へ延長する請求項1に記載の装置。
  4. 1つまたは複数の開口が解放装置の支持構造における少なくとも50%の開放域を占める請求項1に記載の装置。
  5. 1つまたは複数の開口が環帯の壁における少なくとも50%の開放域を占める請求項1に記載の装置。
  6. 容器が、より低密度の液体を容器から除去できるよう構成された第1の出口の下方に位置する第2の合体表面を有する請求項1に記載の装置。
  7. 少なくとも2つの非混和性液体を分離した相に分離するための方法であって、請求項1に記載の装置において
    a)より高密度の液体と、より低密度の液体とを含む、少なくとも2つの非混和性液体の混合物をシュラウド内に含まれる吊下繊維束に供給する工程であって、吊下繊維は垂直軸を画定し、液体の混合物は繊維と接触し、垂直軸と平行に下方へ流れる工程と、
    b)液体の混合物が吊下繊維の垂直軸と平行に下方へ流れ続けられるように、液体の混合物をシュラウド内に含める工程と、
    c)強化合体ゾーンを画定するシュラウドの底部に接続された解放装置に液体の混合物が進入することを可能にし、液体の混合物の一部が、垂直軸と平行でない流路に沿って解放装置における1つまたは複数の開口を通って強化合体ゾーンから退出する工程であって、
    混合物の一部が、強化合体ゾーンから退出するときに、解放装置における1つまたは複数の開口内に位置するかまたは隣接する合体表面と接触し、該合体表面は金属とポリマーの複合体を含み、
    該強化合体ゾーンから退出した混合物の一部が、1つまたは複数の開口を有する支持構造の周囲包囲ているか、または支持構造内に挿入されている合体表面を有する解放装置から流れるか、あるいは
    該強化合体ゾーンから退出した混合物の一部が、合体表面を含む、1つまたは複数の開口をそれぞれ有する内壁および外壁、ならびに1つまたは複数の開口に隣接する、内壁と外壁の間に位置する合体表面、とを有する環帯を通って放射状に流れる、工程と、
    d)非混和性液体のうち1つの一部を、解放装置から退出するときに合体させて、合体液体を形成する工程と、
    e)シュラウドの外壁と容器の内壁の間の空間である重力沈降ゾーン内で、より高密度の液体を含む下層の形成と、より低密度の液体を含む上層の形成を可能にすることにより、より高密度の液体をより低密度の液体から分離する工程であって、液体界面が、2つの層が合わさり、強化合体ゾーンより下方に位置する場所として画定される工程と
    を組み合わせて含む方法であって、
    合体液体が下方へ流れて下層の一部となる、方法。
  8. より高密度の液体が1つの水溶液を含む請求項7に記載の方法。
  9. より低密度の液体が1つの炭化水素または炭化水素の混合物を含む請求項7に記載の方法。
  10. より高密度の液体が1つの水溶液を含み、より低密度の液体が1つの炭化水素または炭化水素の混合物を含む請求項7に記載の方法。
  11. より低密度の液体の一部を上層から連続的に除去する工程と、より高密度の液体の一部を下層から連続的に除去する工程とをさらに含む請求項7に記載の方法。
  12. 下層から排出された、より高密度の液体の少なくとも一部が繊維束へ再循環される請求項11に記載の方法。
  13. 上層から排出された、より低密度の液体が工程a)からe)に従って2段階処理装置で処理される請求項11に記載の方法。
  14. 少なくとも2つの非混和性液体の混合物を分離した相に分離するために設計された装置の改修方法であって、改修前の装置は、内部空間を有する容器と、内部空間内で垂直に位置し、頂部および底部、ならびに下方流体流路を囲む外壁を有するシュラウドと、液体の混合物が垂直軸と平行な吊下繊維に沿って下方へ流れることのみ可能にするように構成されたシュラウドに含まれる、垂直軸を画定する複数の吊下繊維を含み、改修は、液体の混合物の一部が、垂直軸と平行でない流路に沿って1つまたは複数の開口を通って解放装置から退出することを可能にする強化合体ゾーンを形成するための、シュラウドの底部への解放装置の追加を含み、
    解放装置が、1つまたは複数の開口内に位置するかまたは隣接する合体表面を含み、該合体表面は金属とポリマーの複合体を含み、
    該合体表面が、1つまたは複数の開口を有する支持構造の周囲包囲しているか、または支持構造内に挿入されており、あるいは
    該解放装置が、1つまたは複数の開口をそれぞれ有する内壁および外壁、ならびに1つまたは複数の開口に隣接する、内壁と外壁の間に位置する合体表面、とを有する環帯を含む、
    方法。
JP2015521705A 2012-07-11 2013-07-09 接触および分離装置、ならびにその使用方法 Active JP6349312B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/546,634 US9656185B2 (en) 2012-07-11 2012-07-11 Contactor and separation apparatus and process of using same
US13/546,634 2012-07-11
PCT/US2013/049629 WO2014011574A2 (en) 2012-07-11 2013-07-09 Contactor and separation apparatus and process of using same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015528740A JP2015528740A (ja) 2015-10-01
JP6349312B2 true JP6349312B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=48916173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015521705A Active JP6349312B2 (ja) 2012-07-11 2013-07-09 接触および分離装置、ならびにその使用方法

Country Status (10)

Country Link
US (3) US9656185B2 (ja)
EP (1) EP2872235B1 (ja)
JP (1) JP6349312B2 (ja)
CN (1) CN104411378B (ja)
BR (1) BR112014029847B1 (ja)
ES (1) ES2647143T3 (ja)
HK (1) HK1205710A1 (ja)
RU (1) RU2645483C2 (ja)
TW (1) TWI490023B (ja)
WO (1) WO2014011574A2 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9656185B2 (en) * 2012-07-11 2017-05-23 Merichem Company Contactor and separation apparatus and process of using same
US9796642B2 (en) * 2015-03-13 2017-10-24 Chevron U.S.A. Inc. Pneumatically agitated ionic liquid alkylation using vaporization to remove reaction heat
MX2017011895A (es) 2015-03-16 2018-05-28 3M Innovative Properties Co Elementos coalescentes en la produccion de cobre.
US9957447B2 (en) * 2015-12-22 2018-05-01 Cameron Solutions, Inc. Electrostatic technology system and process to dehydrate crude oil in a crude oil storage tank of a floating production storage and offloading installation
US10059889B2 (en) * 2016-06-22 2018-08-28 Merichem Company Oxidation process
US9956504B2 (en) 2016-08-30 2018-05-01 Chevron U.S.A. Inc. Integrated coalescing system for separating dispersed ionic liquid from liquid hydrocarbon
US10731086B2 (en) * 2017-01-27 2020-08-04 Technip Process Technology, Inc. Riser separation system
US10526546B2 (en) * 2017-02-23 2020-01-07 Saudi Arabian Oil Company Systems and methods for cracking hydrocarbon streams utilizing cracking catalysts
US10494574B2 (en) * 2017-02-23 2019-12-03 Saudi Arabian Oil Company Systems and methods for cracking hydrocarbon streams such as crude oils utilizing catalysts which include zeolite mixtures
JP7034173B2 (ja) * 2017-04-07 2022-03-11 シュミット ウント クレメンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 炭化水素を熱分解するための管および装置
SG11201911500SA (en) * 2017-06-19 2020-01-30 Neste Oyj Renewable base oil in lubricant formulations
CN109652118B (zh) * 2017-10-10 2020-07-07 中国石油化工股份有限公司 一种洗涤脱盐及油水分离的工艺系统和工艺方法
BR112020009124B1 (pt) * 2017-11-10 2023-12-26 Steeper Energy Aps Sistema de recuperação para sistema de processamento de alta pressão
US10633599B2 (en) * 2018-01-12 2020-04-28 Merichem Company Contactor and separation apparatus and process of using same
FI128115B (en) * 2018-07-20 2019-10-15 Neste Oyj Purification of recycled and renewable organic material
FI128174B (en) 2018-07-20 2019-11-29 Neste Oyj Purification of recycled and renewable organic material
US10456711B1 (en) 2018-11-29 2019-10-29 Merichem Company Liquid-liquid mass transfer process and apparatus
FI130367B (fi) * 2018-12-17 2023-07-26 Neste Oyj Menetelmä valmistaa korkealaatuisia uusiutuvia komponentteja uusiutuvasta raaka-aineesta
JP7425799B2 (ja) * 2019-02-01 2024-01-31 キンタニージャ, セルジオ アントニオ トレヴィーニョ 改良されたディーゼル燃料の製造プロセス
TW202104562A (zh) * 2019-04-03 2021-02-01 美商魯瑪斯科技有限責任公司 用於升級輕油系列材料之合併有固體分離裝置之分段流體化媒裂程序
US11198107B2 (en) 2019-09-05 2021-12-14 Visionary Fiber Technologies, Inc. Conduit contactor and method of using the same
JP2022552428A (ja) * 2019-12-09 2022-12-15 クールブルック オーワイ 炭化水素処理設備における熱統合
US11339334B2 (en) 2020-02-06 2022-05-24 Merichem Company Multi-stage contacting process and apparatus
FI130067B (fi) * 2020-12-30 2023-01-31 Neste Oyj Menetelmä nesteytettyjen jätepolymeerien prosessoimiseksi
US20230416420A1 (en) * 2022-06-28 2023-12-28 Merichem Company Method Of Preparing Functional Polymers

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3222413A (en) * 1961-06-22 1965-12-07 Shell Oil Co Emulsion control in hydrocarbon purification
US3758404A (en) 1971-07-09 1973-09-11 Merichem Co Liquid liquid mass transfer process and apparatus
US3830371A (en) * 1972-12-27 1974-08-20 Exxon Production Research Co Liquid-liquid separation
US3977829A (en) 1973-05-18 1976-08-31 Merichem Company Liquid-liquid mass transfer apparatus
JPS5229467B2 (ja) * 1973-07-13 1977-08-02
US3992156A (en) 1975-07-23 1976-11-16 Merichem Company Mass transfer apparatus
FR2375890A1 (fr) 1977-01-04 1978-07-28 Anvar Procede et dispositif de separation d'emulsions par coalescence
US4282097A (en) 1979-09-24 1981-08-04 Kuepper Theodore A Dynamic oil surface coalescer
WO1985004819A1 (en) * 1984-04-17 1985-11-07 Exxon Research And Engineering Company Separation of dispersed phase from continuous phase
US4675100A (en) * 1985-05-30 1987-06-23 Merichem Company Treatment of sour hydrocarbon distillate
US4634578A (en) * 1985-12-13 1987-01-06 Exxon Research And Engineering Company High capacity reciprocating plate extractor
US4753722A (en) * 1986-06-17 1988-06-28 Merichem Company Treatment of mercaptan-containing streams utilizing nitrogen based promoters
US5705074A (en) 1996-11-19 1998-01-06 Merichem Company Removal of acidic organic contaminants from refinery waste water
EP1620194B1 (en) * 2003-04-01 2007-03-07 Separatech Canada Inc. Method and apparatus for oil water separation
JP2006061863A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Nippon Paper Industries Co Ltd 水分離回収装置
CN101204635B (zh) * 2006-12-22 2010-05-19 中国石油化工股份有限公司 一种分离方法及装置
CA2582585A1 (en) * 2007-03-26 2008-09-26 Separatech Canada Inc. Cartridge separator for immiscible liquids
US7833499B2 (en) * 2007-06-14 2010-11-16 Merichem Company Separation process
US8308957B2 (en) * 2007-06-14 2012-11-13 Merichem Company Process for separating mercaptans from caustic
US9656185B2 (en) * 2012-07-11 2017-05-23 Merichem Company Contactor and separation apparatus and process of using same

Also Published As

Publication number Publication date
BR112014029847A2 (pt) 2017-06-27
JP2015528740A (ja) 2015-10-01
TWI490023B (zh) 2015-07-01
RU2645483C2 (ru) 2018-02-21
BR112014029847B1 (pt) 2020-12-08
US20190192995A1 (en) 2019-06-27
US20170216741A1 (en) 2017-08-03
EP2872235B1 (en) 2017-09-06
ES2647143T3 (es) 2017-12-19
WO2014011574A3 (en) 2014-05-15
CN104411378A (zh) 2015-03-11
TW201412371A (zh) 2014-04-01
US9656185B2 (en) 2017-05-23
US10518194B2 (en) 2019-12-31
US20140014593A1 (en) 2014-01-16
US10300407B2 (en) 2019-05-28
RU2014148501A (ru) 2016-06-27
CN104411378B (zh) 2017-06-06
EP2872235A2 (en) 2015-05-20
WO2014011574A2 (en) 2014-01-16
HK1205710A1 (en) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6349312B2 (ja) 接触および分離装置、ならびにその使用方法
JP6913214B2 (ja) 酸化法
US11248175B2 (en) Contactor and separation apparatus and process of using same
JP5960719B2 (ja) 芳香族希薄画分の穏やかな水素化処理及び芳香族濃厚画分の酸化を含む脱硫及び脱窒統合プロセス
JP2014507493A (ja) 穏やかな水素化処理及び、芳香族濃厚水素化処理産物の酸化を含む、統合された脱硫及び脱窒プロセス
CN114466687B (zh) 多级接触方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170607

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250