JP6349241B2 - 燃料電池評価装置 - Google Patents

燃料電池評価装置

Info

Publication number
JP6349241B2
JP6349241B2 JP2014247920A JP2014247920A JP6349241B2 JP 6349241 B2 JP6349241 B2 JP 6349241B2 JP 2014247920 A JP2014247920 A JP 2014247920A JP 2014247920 A JP2014247920 A JP 2014247920A JP 6349241 B2 JP6349241 B2 JP 6349241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
gas supply
fuel cell
flow rate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016110861A (ja
Inventor
朗 水柿
朗 水柿
勝政 須山
勝政 須山
美智哉 日下
美智哉 日下
浩喜 坂根
浩喜 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Espec Corp
Original Assignee
Espec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Espec Corp filed Critical Espec Corp
Priority to JP2014247920A priority Critical patent/JP6349241B2/ja
Publication of JP2016110861A publication Critical patent/JP2016110861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349241B2 publication Critical patent/JP6349241B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池評価装置に関し、より特定的には、車両の実走行状態を想定した過渡応答性能評価に適した燃料電池評価装置に関する。
従来、発電容量やガス消費量などの燃料電池の性能を定常状態において評価する燃料電池評価装置が知られている。この評価装置は、燃料電池の発電に用いられる燃料ガス(H)や酸化ガス(O)などの流量制御を行うガス流量制御部、当該ガスの湿度制御を行う加湿量制御部、当該ガスを加熱する加熱制御部、当該ガスの圧力制御を行う圧力制御部および燃料電池の放電を行う放電部などからなっている。そして、各パラメータを変化させた後の定常状態において、電流−電圧特性などの燃料電池の特性を評価することができる。
この種の燃料電池評価装置の例が、たとえば特開2014−75292号公報(以下、特許文献1という)に記載されている。この公報には、燃料電池に供給されるガスの流量(設定流量)よりも多い流量のガスの温度および湿度を予め調整しておき、当該設定流量を超えた分のガスを排気することが可能な評価装置が記載されている。この評価装置においては、マスフローコントローラを用いて供給ガス流量を過渡的に変化させる条件で評価を行った場合でも、当該ガスの温度や湿度の変動を抑制することができる。
特開2014−75292号公報
上記特許文献1に記載された燃料電池評価装置では、ガス流量を過渡的に変化させる条件で評価を行った場合でも、ガスの温度や湿度の変動を抑制することができる。しかしながら、この評価装置ではマスフローコントローラを用いてガス流量が切り替えられるため、応答性良くガス流量を切り替えることが困難であった。すなわち、マスフローコントローラを用いたガス流量の制御では、一般に内部センサ内の熱移動変化を捉えて流量換算してフィードバック制御が行われるため、ガス流量の切り替えにおいて高い応答性を実現することは困難であった。そのため、従来の燃料電池評価装置は、車両の実走行状態を想定した過渡応答性能評価など、応答性良くガス流量を切り替えることが要求される評価には適さないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池の発電に用いられるガスの流量切り替えにおいて高い応答性を実現することにより、車両の実走行状態を想定した過渡応答性能評価に適した燃料電池評価装置を提供することである。
本発明の一局面に係る燃料電池評価装置は、供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置である。上記燃料電池評価装置は、ガス供給部と、制御部とを備えている。ガス供給部は、燃料電池の発電に用いられるガスを燃料電池に供給する。制御部は、ガス供給部の動作を制御する。ガス供給部は、第1のガス供給流路と、第2のガス供給流路と、スタンバイ回路と、切替手段とを含んでいる。第1のガス供給流路は、ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、第1のガス流量に調整されたガスを燃料電池に供給するためのものである。第2のガス供給流路は、ガスを貯めるガス貯留部を有し、ガス貯留部に貯められたガスを燃料電池に供給するためのものである。前記スタンバイ回路は、前記第1のガス供給流路内のガスを前記燃料電池を避けて流すためのものである。切替手段は、第1のガス供給流路によるガス供給から第2のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、制御部からの信号に基づいて行う。前記切替手段により前記第2のガス供給流路によるガス供給へ切り替えられると、前記第1のガス供給流路内のガスが前記スタンバイ回路に流れるように制御される。
本発明の他の局面に係る燃料電池評価装置は、供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置である。上記燃料電池評価装置は、ガス供給部と、制御部とを備えている。前記ガス供給部は、前記燃料電池の発電に用いられるガスを前記燃料電池に供給する。前記制御部は、前記ガス供給部の動作を制御する。前記ガス供給部は、第1のガス供給流路と、第2のガス供給流路と、切替手段とを含んでいる。前記第1のガス供給流路は、ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、前記第1のガス流量に調整されたガスを前記燃料電池に供給するためのものである。前記第2のガス供給流路は、ガスを貯めるガス貯留部を有し、前記ガス貯留部に貯められたガスを前記燃料電池に供給するためのものである。前記切替手段は、前記第1のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が行われると共に前記第2のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が停止される第1のガス供給状態から、前記第1のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が停止されると共に前記第2のガス供給流路を通じた前記ガス貯留部から前記燃料電池へのガス供給が行われる第2のガス供給状態への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う。
上記燃料電池評価装置では、第1のガス供給流路によるガス供給の間に、第2のガス供給流路に設けられたガス貯留部において予めガスを貯めることができる。そして、第2のガス供給流路によるガス供給へ切り替えることにより、ガス貯留部に貯められたガスを燃料電池に供給することができる。そのため、マスフローコントローラによりガス流量の切り替えが行われる場合と異なり、応答性良くガス流量を切り替えることができる。したがって、上記燃料電池評価装置によれば、燃料電池の発電に用いられるガスの流量切り替えにおいて高い応答性を実現することにより、車両の実走行状態を想定した過渡応答性能評価を行うことができる。
本発明のさらに他の局面に係る燃料電池評価装置は、供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置である。上記燃料電池評価装置は、ガス供給部と、制御部とを備えている。前記ガス供給部は、前記燃料電池の発電に用いられるガスを前記燃料電池に供給する。前記制御部は、前記ガス供給部の動作を制御する。前記ガス供給部は、第1のガス供給流路と、第2のガス供給流路と、切替手段と、第3のガス供給流路と、を含む。前記第1のガス供給流路は、ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、前記第1のガス流量に調整されたガスを前記燃料電池に供給するためのものである。前記第2のガス供給流路は、ガスを貯めるガス貯留部を有し、前記ガス貯留部に貯められたガスを前記燃料電池に供給するためのものである。前記切替手段は、前記第1のガス供給流路によるガス供給から前記第2のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う。前記第3のガス供給流路は、ガスの流量を前記第1のガス流量と異なる第2のガス流量に調整する第2の流量調整部と、前記第3のガス供給流路におけるガスの流量を前記第2のガス流量に維持する維持部と、を有する。前記切替手段は、前記第2のガス供給流路によるガス供給から前記第3のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う。
これにより、第1のガス供給流路によるガス供給の間に第3のガス供給流路におけるガスの流量を第2のガス流量に維持し、その後、第3のガス供給流路によるガス供給へ切り替えることにより、第2のガス流量に維持されたガスを速やかに燃料電池に供給することができる。
上記燃料電池評価装置において、制御部は、切替手段が第1のガス供給流路によるガス供給に切り替えられているときに第3のガス供給流路におけるガスの流量を第2のガス流量に維持する制御を行ってもよい。
これにより、第3のガス供給流路におけるガスの流量を第2のガス流量に調整するための時間を別途設ける必要がなく、評価試験の時間をより短縮することができる。
上記燃料電池評価装置において、ガス貯留部に貯められるガスの圧力は、燃料電池の容積、第1のガス供給流路による供給ガス圧力、第3のガス供給流路による供給ガス圧力、および第2のガス供給流路による供給時間に基づいて設定されてもよい。
これにより、第2のガス供給流路によるガス供給の間のガス圧力の時間変化の割合を調整し、その結果燃料電池の過渡応答性能評価に要求される過渡時間を実現することができる。
上記燃料電池評価装置において、第2のガス供給流路は、ガス貯留部よりもガスの流れ方向の上流側において、ガス貯留部に貯められるガスの圧力を調整する圧力調整部をさらに有していてもよい。
これにより、ガス貯留部に貯められるガスの圧力を調整することができる。その結果、第2のガス供給流路からのガス供給の間におけるガス圧力の時間変化の割合を調整することができる。
上記燃料電池評価装置において、第2のガス供給流路には、ガス貯留部へのガスの流入およびその停止を切り替える流入側開閉部が設けられていてもよい。また切替手段は、ガス貯留部からのガスの流出およびその停止を切り替える流出側開閉部を有していてもよい。
これにより、第1のガス供給流路によるガス供給の間に流入側開閉部を開いて流出側開閉部を閉じることでガス貯留部にガスを流入させて貯めることができる。そして、第2のガス供給流路によるガス供給への切り替え時に流入側開閉部を閉じて流出側開閉部を開くことにより、ガス貯留部に貯められたガスを流出させて燃料電池に供給することができる。
上記燃料電池評価装置において、制御部は、切替手段が第1のガス供給流路によるガス供給に切り替えられているときにガス貯留部にガスが貯められるように、流入側開閉部を開き、かつ流出側開閉部を閉じる制御を行ってもよい。
これにより、ガス貯留部にガスを貯めるための時間を別途設ける必要がなくなり、評価試験の時間をより短縮することができる。
上記燃料電池評価装置は、燃料電池の放電負荷を制御する放電部をさらに備えていてもよい。また放電部は、第2のガス供給流路からのガス供給におけるガス圧力の時間変化に対して、遅れ時間を確保しながら追従するように放電電流を制御してもよい。これにより、車両の実走行状態により近い条件で燃料電池の性能評価を行うことができる。
本発明によれば、燃料電池の発電に用いられるガスの流量切り替えにおいて高い応答性を実現することにより、車両の実走行状態を想定した過渡応答性能評価に適した燃料電池評価装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置による過渡応答性能評価の流れを概略的に示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置を用いた過渡応答性能評価におけるガスの流量および圧力ならびに放電電流の時間変化の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置を用いた過渡応答性能評価においてアイドリング状態にある場合のガスの流れを示す概略図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置を用いた過渡応答性能評価において過渡状態にある場合のガスの流れを示す概略図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置を用いた過渡応答性能評価において定常状態にある場合のガスの流れを示す概略図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
(燃料電池評価装置の構成)
はじめに、図1を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池評価装置の構成について説明する。本実施形態に係る燃料電池評価装置1は、供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池FCの特性(たとえば電流−電圧特性)を評価する装置である。燃料電池評価装置1は、ガス供給部10と、ガス排気部20と、放電部30と、制御部40とを主に有している。
ガス供給部10は、燃料電池FCの発電に用いられる燃料ガス(H)や酸化ガス(O)を含む空気を燃料電池FCに供給するためのものである。ガス供給部10は、供給配管91と、アイドリング回路11と、第2のガス供給流路としてのバッファ回路12と、定常回路13と、合流配管92とを主に有している。なお、図1では、燃料ガスの供給系のみがガス供給部10として示されているが、酸化ガスを含む空気の供給系も同様に備えられていてもよい。
アイドリング回路11は、たとえばアイドリング状態を想定した条件で燃料電池FCへガス供給を行うための流路である。アイドリング回路11は、ガス配管51,55と、レギュレータ52と、第1の流量調整部としてのマスフローコントローラ53と、圧力センサ54と、空圧式背圧弁56と、電空レギュレータ57とを主に有している。
ガス配管51の上流端は供給配管91の下流端に接続され、ガス配管51の下流端は合流配管92の上流端に接続されている。合流配管92には、配管内の圧力測定を行うための圧力センサ93が設けられている。レギュレータ52は、ガス配管51内のガスの圧力を調整するものである。マスフローコントローラ53は、ガス配管51内のガスの流量を所定の流量、たとえばアイドリング状態を想定した流量(第1のガス流量)に調整する。マスフローコントローラ53は、たとえばPID(Proportional Integral Derivative)制御などのフィードバック制御によりガスの流量を調整する。圧力センサ54は、ガス配管51内のガスの圧力を測定するものである。
ガス配管55の上流端は、ガス配管51におけるマスフローコントローラ53よりも下流側の部位51aに接続されている。空圧式背圧弁56および空圧式背圧弁56に設けられた電空レギュレータ57は一次側のガスの圧力を調整するものであり、ガス配管55に設けられている。
ガス配管51から部位51aを経由してガス配管55に至る流路は、アイドリング回路11におけるガスの流量および圧力を所定値に維持するためのスタンバイ回路となっている。すなわち、マスフローコントローラ53により流量調整され、かつ空圧式背圧弁56により圧力調整されたガスを上記スタンバイ回路に流して排気することで、アイドリング回路11におけるガスの流量および圧力を調整された所望の値に維持することができる。
バッファ回路12は、たとえばアイドリング状態からアクセル全開の定常状態へ移行する際の過渡状態を想定した条件で燃料電池FCへガス供給を行うための流路である。バッファ回路12は、ガス配管61と、圧力調整部62と、ガス貯留部としてのバッファタンク63と、圧力センサ65とを主に有している。
ガス配管61の上流端は供給配管91の下流端に接続され、ガス配管61の下流端は合流配管92の上流端に接続されている。圧力調整部62は、ガス配管61において二次側の圧力を調整するものであり、バッファタンク63よりもガスの流れ方向の上流側に設けられている。圧力調整部62は、たとえば空圧式背圧弁および当該空圧式背圧弁に設けられた電空レギュレータにより構成される圧力調整弁であってもよい。
バッファタンク63は、圧力調整部62により圧力が調整されたガスを貯めるためのものである。圧力センサ65は、バッファタンク63内の圧力を測定するものであり、当該バッファタンク63に設けられている。
バッファタンク63内の圧力は、バッファタンク63から燃料電池FCに至る流路における流量係数Cを規定する下記の式(1)を変形した下記の式(2)により算出することができる。下記の式(1)および(2)において、Pはバッファタンク63内の圧力、Qはバッファタンク63から燃料電池FCに至る流路におけるガスの流量、Gはガスの比重、Tはバッファタンク63から燃料電池FCに至る流路におけるガスの温度である。なお、下記の式(1)および(2)は、バッファタンク63と燃料電池FCとの圧力差をΔPとし、ΔP>1/2Pの関係式が満たされるときに成立する。
Figure 0006349241
定常回路13は、たとえばアクセル全開の定常状態を想定した条件で燃料電池FCへガス供給を行うための流路である。定常回路13は、ガス配管71,75と、レギュレータ72と、第2の流量調整部としてのマスフローコントローラ73と、圧力センサ74と、空圧式背圧弁76と、電空レギュレータ77とを主に有している。
ガス配管71の上流端は供給配管91の下流端に接続され、ガス配管71の下流端は合流配管92の上流端に接続されている。レギュレータ72は、ガス配管71内のガスの圧力を調整するものである。マスフローコントローラ73は、ガス配管71内のガスの流量をガス配管51内のガスの流量(第1のガス流量)と異なる流量、たとえばアクセル全開の定常状態を想定したガスの流量(第2のガス流量)に調整する。マスフローコントローラ73は、ガス配管71においてレギュレータ72の下流側に配置され、たとえばPID制御などのフィードバック制御によりガス流量を調整する。圧力センサ74は、ガス配管71においてマスフローコントローラ73の下流側に配置され、ガス配管71内のガスの圧力を測定する。
ガス配管75の上流端は、ガス配管71におけるマスフローコントローラ73の下流側の部位71aに接続されている。空圧式背圧弁76および空圧式背圧弁76に設けられた電空レギュレータ77は一次側のガスの圧力を調整するものであり、ガス配管75に設けられている。
ガス配管71から部位71aを経由してガス配管75に至るガス流路は、定常回路13におけるガスの流量および圧力を所定値に維持するためのスタンバイ回路(維持部)となっている。すなわち、マスフローコントローラ73により流量調整され、かつ空圧式背圧弁76により圧力調整されたガスを上記スタンバイ回路に流して排気することで、定常回路13におけるガスの流量および圧力を調整された所望の値に維持することができる。そして、流量および圧力が維持されたガスを必要に応じて燃料電池FCに供給することができる。
ガス供給部10は、アイドリング回路11、バッファ回路12および定常回路13の各々によるガス供給を切り替える切替手段14をさらに有している。切替手段14は、電磁弁10aと、電磁弁10bと、電磁弁10cとを有している。各電磁弁10a〜10cは、制御部40からの信号に基づいて配管内におけるガスの流通と遮断とを切り替えるものである。電磁弁10aは、ガス配管51においてマスフローコントローラ53および圧力センサ54よりもガスの流れ方向の下流側に設けられている。電磁弁10bは、流出側開閉部として、ガス配管61においてバッファタンク63よりもガスの流れ方向の下流側に設けられており、バッファタンク63から下流側へのガスの流出およびその停止を切り替える。電磁弁10cは、ガス配管71においてマスフローコントローラ73および圧力センサ74よりもガスの流れ方向の下流側に設けられている。
ガス供給部10は、電磁弁10dと、流入側開閉部としての電磁弁10eと、電磁弁10fとをさらに有している。各電磁弁10d〜10fは、制御部40からの信号に基づいて配管内におけるガスの流通と遮断とを切り替えるものである。電磁弁10dは、ガス配管55に設けられている。電磁弁10dは、ガス配管55において空圧式背圧弁56の上流側に設けられてもよいし、下流側に設けられてもよい。
電磁弁10eは、ガス配管61においてバッファタンク63よりもガスの流れ方向の上流側に設けられており、バッファタンク63への上流側からのガスの流入およびその停止を切り替える。電磁弁10eは、ガス配管61において圧力調整部62よりも下流側に設けられてもよいし、上流側に設けられてもよい。電磁弁10fは、ガス配管75に設けられている。電磁弁10fは、ガス配管75において空圧式背圧弁76の上流側に設けられてもよいし、下流側に設けられてもよい。電磁弁10a〜10fの開閉動作の切り替えによる燃料電池FCへのガス供給については、後に詳述する。
なお、流入側開閉部は、ガス配管61の途中に設けられた電磁弁10eに限られず、バッファタンク63のガスの入口部に設けられる開閉部であってもよい。また流出側開閉部は、ガス配管61の途中に設けられた電磁弁10bに限られず、バッファタンク63のガスの出口部に設けられた開閉部であってもよい。
ガス排気部20は、燃料電池FCからガスを排気するためのものである。ガス排気部20は、ガス配管81と、圧力センサ82と、空圧式背圧弁83と、電空レギュレータ84とを主に有している。
ガス配管81の上流端は、燃料電池FCに接続されている。圧力センサ82は、ガス配管81内の圧力を測定するものである。空圧式背圧弁83および空圧式背圧弁83に設けられた電空レギュレータ84は一次側のガスの圧力を調整するものであり、ガス配管81に設けられている。
放電部30は、燃料電池FCの放電負荷を制御するものであり、たとえば定電流制御回路を含む電子負荷装置を有している。放電部30は、たとえばPID制御またはモデル予測制御により燃料電池FCの放電負荷を制御する。放電部30を設けることにより、燃料電池FCに負荷が接続された使用状態に近い状態での性能評価が可能となる。放電部30による放電電流制御の詳細については後述する。
制御部40は、ガス供給部10、ガス排気部20および放電部30の動作を制御するものである。制御部40は、たとえばパーソナルコンピュータであって、制御プログラム等が記憶された記憶部と、一次記憶部と、演算部と、表示器等からなる出力部とを備える。制御部40は、電磁弁10a〜10f、マスフローコントローラ53,73および圧力調整部62に接続されており(図1中破線)、各機器の動作を制御する。
(燃料電池評価装置を用いた過渡応答性能評価)
次に、上記燃料電池評価装置1による燃料電池FCの過渡応答性能評価について、図2〜図6および表1を参照して説明する。この評価においては、アイドリング状態、過渡状態および定常状態を想定した条件下において燃料電池FCの性能が評価される。
図2は、過渡応答性能評価の流れを示すフローチャートである。図3は、過渡応答性能評価における(A)ガスの流量および圧力の時間変化、ならびに(B)放電電流の時間変化を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は時間を示し、縦軸はガスの流量および圧力ならびに放電電流を示している。このグラフは、制御部40の出力部において表示可能である。図4は、アイドリング状態にある場合のガスの流れを示している。図5は、過渡状態にある場合のガスの流れを示している。図6は、定常状態にある場合のガスの流れを示している。表1は、アイドリング状態、過渡状態および定常状態における各動作機器の作動状態を示している。
Figure 0006349241
<アイドリング状態>
はじめに、アイドリング状態を想定した条件下での燃料電池FCの性能評価について説明する(図2:S10)。まず、図4および表1を参照して、アイドリング条件での燃料電池FCへのガス供給について説明する。制御部40からの信号により電磁弁10a,10e、10fが開状態とされ、かつ電磁弁10b,10c,10dが閉状態とされる。また、マスフローコントローラ53,73および圧力調整部62においてPID制御が実行される。図4において、開状態の電磁弁は黒色で示され、配管に沿った矢印によりガスの流れ方向が示されている(図5および図6も同様)。
アイドリング回路11において、マスフローコントローラ53によりガスの流量がアイドリング状態を想定した流量(第1のガス流量G1:図3)に調整される。つまり、アイドリング回路11が第1のガス供給流路として機能する。そして、流量調整されたガスが合流配管92を通過して燃料電池FCに供給される。また、ガス排気部20により燃料電池FCのガス排気が行われる。燃料電池FC内の圧力は、空圧式背圧弁83によりアイドリング状態を想定した圧力(圧力P1:図3)に調整される。
一方、バッファ回路12では、電磁弁10eが開状態とされ、かつ電磁弁10bが閉状態とされるため、圧力調整部62により圧力調整されたガスがバッファタンク63に貯められる。このときのタンク内の圧力は、燃料電池FCの容積、アイドリング回路11による供給ガス圧力P1(図3)、定常回路13による供給ガス圧力P2(図3)、およびバッファ回路12によるガスの供給時間(過渡時間T1:図3)に基づいて設定可能である。
一方、定常回路13では、電磁弁10cが閉状態とされ、かつ電磁弁10fが開状態とされるため、ガス配管71から部位71aを経由してガス配管75へガスが流れる。このガスの流量はマスフローコントローラ73により定常状態を想定した流量(第2のガス流量G2:図3)に調整され、圧力は空圧式背圧弁76により定常状態を想定した圧力(圧力P2:図3)に調整される。つまり、定常回路13が第3のガス供給流路として機能する。
また放電部30では、制御部40からの信号に基づいて、初期の放電電流値を設定値としたPID制御が実行されて燃料電池FCの放電負荷が制御される。
<過渡状態>
外部信号が入力されると、アイドリング状態から定常状態に移行する。この途中である過渡状態(図2:S20)における燃料電池FCへのガス供給について、図5および表1を参照して説明する。制御部40からの信号に基づいて電磁弁10a,10eが閉状態に切り替えられ、かつ電磁弁10b,10dが開状態に切り替えられる。また、マスフローコントローラ53および圧力調整部62によるPID制御が停止される。なお、PID制御を停止せず、制御を続けるようにしてもよい。
これにより、アイドリング回路11によるガス供給からバッファ回路12によるガス供給へ切り替えられる。その結果、バッファタンク63と燃料電池FCとの圧力差により、バッファタンク63に貯められたガスが合流配管92を通過して燃料電池FCに供給され、燃料電池FC内の圧力がP1からP2にまで変化する(図3(A))。この圧力変化の割合は、バッファタンク63内の圧力により調整される。すなわち、バッファタンク63内の圧力に応じて、燃料電池FCの圧力をP1からP2にまで変化させるための過渡時間T1が、過渡応答性能評価の条件に応じて適宜調整される。
一方、定常回路13では、上記アイドリング状態と同様に、ガスの流量が定常状態を想定した流量G2に維持され、かつガスの圧力が定常状態を想定した圧力P2に維持される。
次に、過渡状態における燃料電池FCの放電負荷の制御について説明する。放電部30は、バッファ回路12からのガス供給におけるガス圧力の時間変化(図3(A))に対して、遅れ時間T2が一定の範囲内にあるように放電電流を制御する。放電電流は、線形に変化するよう制御されてもよいし(図3(B))、非線形に変化するよう制御されてもよい。
放電部30による放電電流制御は、たとえば車両の実走行状態の情報に基づいて構築されたモデルを用いて行われる。このモデル予測制御では、まず、過渡状態にあるときの放電電流の時系列データの目標となる設定値が設定される。また、放電部30の定電流制御回路に対して入力される電圧量が操作量として用いられる。また、操作量が与えられたときの放電電流の時系列データを出力するモデルが用意されている。そして、設定値とモデルによる出力とを比較して最小二乗法を用いて両者の差が評価基準以下か否かを判定する。そして、両者の差が評価基準以下である場合には制御が終了し、評価基準を超える場合には再び操作量の設定に戻って制御プロセスが繰り返される。なお、設定値は、ガス供給系の遅れを加味しながら逐次見直しするようにしてもよく、またモデル予測制御に加えて、操作量と放電電流の関係があらかじめルール化されている場合はその関係をマップで示すなど、フィードフォワード制御を使用してもよい。
<定常状態>
次に、定常状態を想定した条件下での燃料電池FCの性能評価について説明する(図2:S30)。まず、図6および表1を参照して、定常条件での燃料電池FCへのガス供給について説明する。制御部40からの信号に基づいて電磁弁10b,10fが閉状態に切り替えられ、かつ電磁弁10cが開状態に切り替えられる。
これにより、バッファ回路12によるガス供給から定常回路13によるガス供給へ切り替えられる。そして、上記アイドリング状態および過渡状態において流量G2および圧力P2に維持されたガスが、合流配管92を通過して燃料電池FCに供給される。
放電部30では、制御部40からの信号に基づいて、最終の放電電流値を設定値としたPID制御が実行されて燃料電池FCの放電負荷の制御が行われる。
(燃料電池評価装置による作用効果)
次に、上記燃料電池評価装置1による作用効果について説明する。上記燃料電池評価装置1では、アイドリング回路11によるガス供給の間に、バッファタンク63において予めガスを貯めることができる。そして、バッファ回路12によるガス供給へ切り替えることにより、バッファタンク63に貯められたガスを燃料電池FCに供給することができる。そのため、マスフローコントローラによりガス流量の切り替えが行われる場合と異なり、応答性良くガス流量を切り替えることができる。したがって、燃料電池FCの出力の応答性を評価する場合等に有効なものとなる。
上記燃料電池評価装置1では、ガス配管61のバッファタンク63よりも上流側に圧力調整部62が配置されている。これにより、バッファタンク63内の圧力を調整し、バッファ回路12によるガスの供給時間(過渡時間T1:図3)を調整することができる。
上記燃料電池評価装置1では、ガス配管61のバッファタンク63よりも上流側に電磁弁10eが設けられ、かつバッファタンク63よりも下流側に電磁弁10bが設けられている。これにより、アイドリング回路11によるガス供給の間に電磁弁10eを開いて電磁弁10bを閉じることでバッファタンク63にガスを貯めることができる。そして、バッファ回路12によるガス供給への切り替え時に電磁弁10eを閉じて電磁弁10bを開くことにより、バッファタンク63に貯められたガスを燃料電池FCに供給することができる。
上記燃料電池評価装置1では、制御部40は、アイドリング回路11によるガス供給の間にバッファタンク63にガスが貯められるように、電磁弁10eを開き、かつ電磁弁10bを閉じる制御を行う。これにより、バッファタンク63にガスを貯めるための時間を別途設ける必要がなくなり、評価試験の時間をより短縮することができる。
上記燃料電池評価装置1では、ガス供給部10は、ガスの流量を第2のガス流量G2(図3)に維持するためのスタンバイ回路(維持部)を含む定常回路13を有している。これにより、アイドリング回路11によるガス供給の間に定常回路13におけるガスの流量を流量G2に維持し、その後、定常回路13によるガス供給へ切り替えることにより、流量G2に維持されたガスを速やかに燃料電池FCに供給することができる。
上記燃料電池評価装置1では、制御部40は、アイドリング回路11によるガス供給の間に定常回路13におけるガスの流量を第2のガス流量G2に維持する制御を行う。これにより、定常回路13におけるガスの流量を第2のガス流量G2に調整するための時間を別途設ける必要がなくなり、評価試験の時間をより短縮することができる。
上記燃料電池評価装置1では、バッファタンク63に貯められるガスの圧力は、燃料電池FCの容積、アイドリング回路11による供給ガス圧力P1(図3)、定常回路13による供給ガス圧力P2(図3)、およびバッファ回路12による供給時間(過渡時間T1:図3)に基づいて設定することができる。
これにより、バッファ回路12によるガス供給の間の圧力の時間変化の割合を調整し、燃料電池FCの過渡応答性能評価に要求される過渡時間T1を実現することができる。なお、バッファタンク63の圧力は、下記の式(3)により、昇圧時に燃料電池FCの発電により消費される水素ガスの流量QH2(NL/min)を考慮して設定することができる。下記の式(3)において、Iは燃料電池FCで生じる電流(A)、セル数は燃料電池FCのセルの数、Fはファラデー定数(C/mol)である。
Figure 0006349241
上記燃料電池評価装置1は、燃料電池FCの放電負荷を制御する放電部30を有している。放電部30は、バッファ回路12からのガス供給におけるガス圧力の時間変化に対して、遅れ時間T2を確保しながら追従するように放電電流を制御する。これにより、車両の実走行状態により近い条件で燃料電池FCの性能評価を行うことができる。
(変形例)
最後に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、アイドリング回路11によるガス供給の間にバッファタンク63にガスを貯め、また定常回路13におけるガスの流量を第2のガス流量G2に維持する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、アイドリング回路11によるガス供給の開始前にバッファタンク63へのガスの貯留が完了し、また定常回路13におけるガスの流量が第2のガス流量G2に維持されてもよい。また定常回路13によるガス供給の間にバッファタンク63へのガスの貯留が行われてもよい。またアイドリング回路11によるガス供給の間には定常回路13にガスを流さず、バッファ回路12によるガス供給の間に定常回路13へガスを流し始めて定常回路13におけるガスの流量が第2のガス流量G2に維持されてもよい。
上記実施形態において、アイドリング状態から過渡状態を経て一つ目の定常状態に移行した後、さらに過渡状態を経由して二つ目の定常状態に移行してもよい。この場合、まず定常回路13によるガス供給の後、バッファ回路12による過渡条件のガス供給に切り替わる。この過渡状態中に、定常回路13においてガスの流量および圧力が変更され、二つ目の定常条件が準備される。その後、再び定常回路13によるガス供給に切り替わることで、一つ目の定常状態から二つ目の定常状態に移行する。このようにして、アイドリング状態から複数段階にわたって定常状態に移行するときのガス供給条件が再現される。
上記実施形態において、アイドリング状態から過渡状態を経て定常状態に移行した後、再びアイドリング状態に戻ってもよい。この場合、アイドリング状態の終了後にガス配管51からガス配管55にガスを流し、アイドリング条件の流量G1および圧力P1を維持しておく(図5および図6)。そして、定常回路13によるガス供給から再びアイドリング回路11によるガス供給へ切り替わることで、定常状態からアイドリング状態に戻る。このようにアイドリング条件を予め準備しておくことにより、定常状態における性能評価が完了した後アイドリング状態への切り替えを速やかに行うことができる。なお、上記アイドリング条件の準備を過渡状態では行わず、定常状態に移行した後に始めてもよい。
上記実施形態において、アイドリング状態から過渡状態を経て再びアイドリング状態に戻ってもよい。この場合、まずアイドリング回路11によるガス供給後にバッファ回路12によるガス供給に切り替わる。この過渡状態中に、アイドリング回路11のスタンバイ回路にガスが流され、アイドリング条件の流量G1および圧力P1が維持される。その後、アイドリング回路11によるガス供給に再び切り替わることでアイドリング状態に戻る。
上記実施形態において、定常回路13を第1のガス供給流路として機能させ、かつアイドリング回路11を第3のガス供給流路として機能させてもよい。この場合、まずマスフローコントローラ73(第1の流量調整部)により定常状態を想定したガス流量(第1のガス流量)に調整されたガスが燃料電池FCに供給される。この定常状態中に、バッファ回路12ではバッファタンク63へのガスの貯留が行われる。またアイドリング回路11ではスタンバイ回路(維持部)にガスが流され、その流量はマスフローコントローラ53(第2の流量調整部)によりアイドリング状態を想定した流量(第2のガス流量)に調整される。これにより、アイドリング回路11におけるガスの流量がアイドリング状態を想定した流量に維持される。
そして、定常回路13によるガス供給からバッファ回路12によるガス供給へ切り替わることで、定常状態から過渡状態へ移行する。その後、バッファ回路12によるガス供給からアイドリング回路11によるガス供給へ切り替わることで、アイドリング状態へ移行する。このようにして定常状態から過渡状態を経てアイドリング状態へ移行する。
上記実施形態では、アイドリング回路11および定常回路13の一方が省略され、アイドリング回路11および定常回路13のいずれかが両方を兼ねる共通回路として用いられてもよい。たとえば、定常回路13が省略される場合には、共通回路となるアイドリング回路11およびバッファ回路12によりガス供給が行われる。またアイドリング回路11が省略される場合には、共通回路となる定常回路13およびバッファ回路12によりガス供給が行われる。
この場合、まず共通回路によるアイドリング条件のガス供給からバッファ回路12による過渡条件のガス供給へ切り替わる。この過渡状態中に、共通回路においてガスの流量および圧力が変更され、一つ目の定常条件が準備される。その後、共通回路によるガス供給に再び切り替わることで、アイドリング状態から定常状態に移行する。このようにして、アイドリング回路11および定常回路13の両方が用いられる場合と同様に、アイドリング状態から過渡状態を経て定常状態に切り替わる。
また複数段階にわたって定常状態に移行させる場合、共通回路による一つ目の定常条件のガス供給からバッファ回路12によるガス供給に切り替わる。この過渡状態中に、共通回路においてガスの流量および圧力が再び変更され、二つ目の定常条件が準備される。その後、共通回路によるガス供給に再び切り替わることで、一つ目の定常状態から二つ目の定常状態に移行する。
なお、上述のように共通回路およびバッファ回路12を用いた場合においても、アイドリング状態から過渡状態を経て再びアイドリング状態へ移行してもよい。また定常状態から過渡状態を経てアイドリング状態へ移行してもよい。
上記実施形態において、バッファ回路12は複数設けられていてもよい。また定常回路13は複数設けられていてもよい。
上記実施形態において、燃料電池評価装置1は、アイドリング状態と過渡状態のみを評価するものであってもよい。また燃料電池評価装置1は、過渡状態と定常状態のみを評価するものであってもよい。
なお、上記実施形態および変形例は例示であって、本発明の範囲は上記実施形態および変形例に制限されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態および変形例ではなく特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 燃料電池評価装置、10 ガス供給部、10a,10b,10c,10d,10e,10f 電磁弁、11 アイドリング回路、12 バッファ回路、13 定常回路、14 切替手段、20 ガス排気部、30 放電部、40 制御部、51,55,61,71,75,81 ガス配管、51a,71a 部位、52,72 レギュレータ、53,73 マスフローコントローラ、54,65,74,82,93 圧力センサ、56,76,83 空圧式背圧弁、57,77,84 電空レギュレータ、62 圧力調整部、63 バッファタンク、91 供給配管、92 合流配管、FC 燃料電池。

Claims (9)

  1. 供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置であって、
    前記燃料電池の発電に用いられるガスを前記燃料電池に供給するガス供給部と、
    前記ガス供給部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記ガス供給部は、
    ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、前記第1のガス流量に調整されたガスを前記燃料電池に供給するための第1のガス供給流路と、
    ガスを貯めるガス貯留部を有し、前記ガス貯留部に貯められたガスを前記燃料電池に供給するための第2のガス供給流路と、
    前記第1のガス供給流路内のガスを前記燃料電池を避けて流すスタンバイ回路と、
    前記第1のガス供給流路によるガス供給から前記第2のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う切替手段とを含み、
    前記切替手段により前記第2のガス供給流路によるガス供給へ切り替えられると、前記第1のガス供給流路内のガスが前記スタンバイ回路に流れるように制御される、燃料電池評価装置。
  2. 供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置であって、
    前記燃料電池の発電に用いられるガスを前記燃料電池に供給するガス供給部と、
    前記ガス供給部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記ガス供給部は、
    ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、前記第1のガス流量に調整されたガスを前記燃料電池に供給するための第1のガス供給流路と、
    ガスを貯めるガス貯留部を有し、前記ガス貯留部に貯められたガスを前記燃料電池に供給するための第2のガス供給流路と、
    前記第1のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が行われると共に前記第2のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が停止される第1のガス供給状態から、前記第1のガス供給流路を通じた前記燃料電池へのガス供給が停止されると共に前記第2のガス供給流路を通じた前記ガス貯留部から前記燃料電池へのガス供給が行われる第2のガス供給状態への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う切替手段とを含む、燃料電池評価装置。
  3. 供給されるガス流量が調整された状態で燃料電池の特性を評価する燃料電池評価装置であって、
    前記燃料電池の発電に用いられるガスを前記燃料電池に供給するガス供給部と、
    前記ガス供給部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記ガス供給部は、
    ガスの流量を第1のガス流量に調整する第1の流量調整部を有し、前記第1のガス流量に調整されたガスを前記燃料電池に供給するための第1のガス供給流路と、
    ガスを貯めるガス貯留部を有し、前記ガス貯留部に貯められたガスを前記燃料電池に供給するための第2のガス供給流路と、
    前記第1のガス供給流路によるガス供給から前記第2のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う切替手段と、
    3のガス供給流路と、を含み、
    前記第3のガス供給流路は、ガスの流量を前記第1のガス流量と異なる第2のガス流量に調整する第2の流量調整部と、前記第3のガス供給流路におけるガスの流量を前記第2のガス流量に維持する維持部と、を有し、
    前記切替手段は、前記第2のガス供給流路によるガス供給から前記第3のガス供給流路によるガス供給への切り替えを、前記制御部からの信号に基づいて行う、燃料電池評価装置。
  4. 前記制御部は、前記切替手段が前記第1のガス供給流路によるガス供給に切り替えられているときに前記第3のガス供給流路におけるガスの流量を前記第2のガス流量に維持する制御を行う、請求項に記載の燃料電池評価装置。
  5. 前記ガス貯留部に貯められるガスの圧力は、前記燃料電池の容積、前記第1のガス供給流路による供給ガス圧力、前記第3のガス供給流路による供給ガス圧力、および前記第2のガス供給流路による供給時間に基づいて設定される、請求項3又は4に記載の燃料電池評価装置。
  6. 前記第2のガス供給流路は、前記ガス貯留部よりもガスの流れ方向の上流側において、前記ガス貯留部に貯められるガスの圧力を調整する圧力調整部をさらに有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の燃料電池評価装置。
  7. 前記第2のガス供給流路には、前記ガス貯留部へのガスの流入およびその停止を切り替える流入側開閉部が設けられ、
    前記切替手段は、前記ガス貯留部からのガスの流出およびその停止を切り替える流出側開閉部を有する、請求項1〜6の何れか1項に記載の燃料電池評価装置。
  8. 前記制御部は、前記切替手段が前記第1のガス供給流路によるガス供給に切り替えられているときに前記ガス貯留部にガスが貯められるように、前記流入側開閉部を開き、かつ前記流出側開閉部を閉じる制御を行う、請求項に記載の燃料電池評価装置。
  9. 前記燃料電池の放電負荷を制御する放電部をさらに備え、
    前記放電部は、前記第2のガス供給流路からのガス供給におけるガス圧力の時間変化に対して、遅れ時間を確保しながら追従するように放電電流を制御する、請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池評価装置。
JP2014247920A 2014-12-08 2014-12-08 燃料電池評価装置 Active JP6349241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247920A JP6349241B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 燃料電池評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247920A JP6349241B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 燃料電池評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016110861A JP2016110861A (ja) 2016-06-20
JP6349241B2 true JP6349241B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=56124512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247920A Active JP6349241B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 燃料電池評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6349241B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111430750B (zh) * 2020-04-02 2023-02-17 重庆大学 一种预测式燃料电池汽车电堆阳极压力智能控制系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003285236A1 (en) * 2002-11-27 2004-06-18 Hydrogenics Corporation Reactant supply for a fuel cell power system
JP2004273164A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP4734821B2 (ja) * 2003-03-05 2011-07-27 日産自動車株式会社 燃料電池制御システム
JP2007018781A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016110861A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8956778B2 (en) Cathode flow split control and pressure control for a vehicle fuel cell power system
JP5484781B2 (ja) 二元ガスタービン燃料システムの作動方法
WO2019235386A1 (ja) ガス充填方法
Sanandaji et al. Modeling and control of tubular solid-oxide fuel cell systems: II. Nonlinear model reduction and model predictive control
CN103563148B (zh) 燃料电池的湿润状态控制装置
BRPI0619609A2 (pt) sistema de célula de combustìvel e artigo móvel
CN105628387B (zh) 采用预测控制法调节试车台进气状态参数的调试方法
US9166238B2 (en) Advanced controls algorithm for an electronic pressure regulator system with pulsed disturbances
CN109237102A (zh) 流体控制装置、控制系统、控制方法和程序存储介质
JP2012047234A (ja) ガス充填装置
JP6349241B2 (ja) 燃料電池評価装置
JP5359227B2 (ja) 燃料電池システム
JP2002231277A (ja) 燃料電池システム
JP2019139913A (ja) 燃料電池システム
JP7455677B2 (ja) 水素貯蔵システム
JP2022549732A (ja) バッテリウォータポンプ制御方法、バッテリコントローラ、およびバッテリ
O’Rourke et al. Real-time optimization of net power in a fuel cell system
JP7452515B2 (ja) 燃料電池の燃料ガス供給システムおよびその制御方法
JP2022054726A (ja) ガスタービン及びその燃料流量調整方法
JP2008004320A (ja) 燃料電池システム及び移動体
JP2007165162A (ja) 燃料電池システム及び移動体
JP6155795B2 (ja) 燃料電池システム
JP2012099019A (ja) 整圧装置
JP2024089862A (ja) ガス供給モジュール及びガス供給システム
JP2008053151A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250