JP6349185B2 - 転造ダイスユニット、転造ダイスセット、転造ダイス、及びホルダ - Google Patents

転造ダイスユニット、転造ダイスセット、転造ダイス、及びホルダ Download PDF

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Description

本発明は、転造盤に取り付けられる転造ダイスユニット、転造ダイスセット、転造ダイス、及びホルダに関する。
転造盤は、左右に設けられた一対の駆動装置で駆動される一対の滑り台に転造ダイスを夫々取付け、ワークを挟持しながら相対的に移動させることによって、ワークに転造を行う。使用により転造ダイスの歯部が変形又は摩耗等した場合、作業者は転造盤から転造ダイスを取り外し、他の転造ダイスと交換する必要がある。転造ダイスはダイス鋼等の鉄鋼で造られているので非常に重い。それ故、特に、取り付け姿勢が下向き(歯部が下向き)となる転造ダイスの取り付け、及び取り外し作業は困難であった。
例えば、転造ダイスの一方の側面に設けられた底部から歯側内方に向かって傾斜する斜面に当接可能にされた一端と、前記転造ダイスが載置される転造ダイス用ホルダ側面に当接可能にされた他端と、前記一端と前記他端を接続する接続部と、を有する断面略コ字形状の保持具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この保持具は、転造ダイス用ホルダ側面の他端当接面とは離隔した位置に空けられた螺子穴に螺着可能に接続部に係止されたボルトと、該ボルトが挿入されたばねと、を有し、該ばねは螺子穴近傍面と接続部間に挟持されている。よって、ボルトを緩めても、ばねにより保持具がばねと接続部との接続形状に応じた姿勢となるので、ばねが完全にゆるむまで姿勢が保たれる。
特開2004−58119号公報
しかしながら、横型のラック型転造盤において、特許文献1に記載の保持具を用いて、上側の滑り台に転造ダイスを取り付ける場合、重量のある転造ダイスを持ち上げながら、滑り台に先に取り付けた転造ダイス用ホルダに対し転造ダイスを当接させ、且つ所定位置に位置決めを行った状態で、保持具をボルトで締めつけなければならず、一人での作業は困難であった。
本発明の目的は、転造盤に転造ダイスを取り付ける際の作業負担を軽減できる転造ダイスユニット、転造ダイスセット、転造ダイス、及びホルダを提供することである。
本発明の第1態様の転造ダイスユニットは、転造盤に取り付け可能なホルダと、該ホルダに固定する転造ダイスとで構成される転造ダイスユニットであって、前記転造ダイスは、前記ホルダに固定する固定面と、前記固定面に対して略直角に配置され、前記転造ダイスの長手方向に平行な両側面のうち一方の側面である第一側面と、前記固定面の前記第一側面側の一端部に沿って設けられ、該一端部から前記第一側面とは反対側に屈曲して略V字状に形成された溝部とを備え、前記ホルダは、前記転造ダイスの前記固定面が合わせられる被固定面と、前記被固定面に、前記転造ダイスの前記固定面を合わせたときに、前記転造ダイスの前記第一側面と同じ側に位置する第二側面と、前記第二側面の前記被固定面側の一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに突出し、前記溝部と係合可能な係合部とを備えたことを特徴とする。
第1態様によれば、転造ダイスをホルダに固定する際、転造ダイスの固定面を、ホルダの被固定面に合わせながら、溝部に係合部を係合させる。これにより、転造盤に取り付けたホルダの幅方向において、転造ダイスの位置決めを容易に行うことができる。また、溝部は、第一側面とは反対側に屈曲して略V字状に形成され、係合部は第二側面とは反対側に向かって斜めに突出している。そのような溝部と係合部を係合させることにより、ホルダに対して転造ダイスを仮保持させることができる。よって、ホルダに転造ダイスを固定する際の作業者の負担を軽減できる。また、転造ダイスを交換する場合、ホルダから転造ダイスのみを取り外せばよく、ホルダは転造盤に取り付けた状態にしておけばよい。よって、転造ダイスを交換する際、ホルダを取り外す手間が無いので、段取り時間を短縮でき、作業者の負担も軽減できる。
第1態様の前記溝部は、前記固定面の前記一端部から前記第一側面とは反対側に鋭角に屈曲して傾斜する第一傾斜部を備え、前記係合部は、前記第二側面の前記一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに傾斜する第二傾斜部を備え、前記転造ダイスの前記固定面を、前記ホルダの前記被固定面に合わせ、且つ前記溝部に前記係合部を係合させた状態では、少なくとも前記第一傾斜部と前記第二傾斜部とが互いに密着するようにしてもよい。転造ダイスの固定面を、ホルダの被固定面に合わせ、且つ溝部に係合部を係合させた状態では、少なくとも第一傾斜部と第二傾斜部とが互いに密着する。よって、例えば、ホルダに対して転造ダイスを下向きに取り付ける場合、係合部の第二傾斜部に対して、溝部の第一傾斜部が載置された状態となるので、ホルダに対して転造ダイスを仮保持させることができる。
第1態様は、前記ホルダの前記第二側面とは反対側の側面である第三側面と、前記転造ダイスの前記第一側面とは反対側の側面であって、前記転造ダイスの前記固定面を、前記ホルダの前記被固定面に合わせ、且つ前記溝部に前記係合部を係合させたときに、前記第三側面と面一に配置される第四側面と、前記第三側面と前記第四側面とに跨る位置に、略半球状又は略円錐状に外方に突出して設けられ、且つ自身の中心部が前記第三側面に位置する円面部と、前記中心部に設けられた螺子穴と、前記螺子穴に締結される螺子と、前記螺子を中心に回転可能で、且つ前記円面部の径方向に対して平行に延びる板状に形成され、前記螺子の締結によって前記円面部に密着して付勢される押え面を有する押え部とを備え、前記押え部を回転して前記被固定面に対して略平行に向けた状態では、前記押え部は、前記円面部において前記第三側面側に位置するようにしてもよい。螺子を締結することで、押え部の押え面を円面部に密着させて付勢することができる。円面部の反対側では、転造ダイスの溝部に対してホルダの係合部が係合しているので、ホルダに対して転造ダイスを両側から確実に固定できる。また、転造ダイスをホルダから取り外す場合、押え部を回転して被固定面に対して略平行に向けることによって、押え面を円面部のうち第四側面から外すことができる。よって、転造ダイスをホルダから容易に取り外すことができる。
第1態様では、前記円面部の外縁部に沿って逃げ溝が設けられ、前記逃げ溝の内側に、前記押え面の長手方向両端部が夫々配置されていてもよい。逃げ溝の内側に、押え面の長手方向両端部が配置されているので、円面部に対して押え部を良好に回転させることができる。
第1態様は、前記転造ダイスの前記固定面に設けられ、前記転造ダイスの前記長手方向に直交する幅方向に設けられ、該長手方向に互いに離間する一対の内面の間に形成される基準溝と、前記ホルダの前記被固定面における前記基準溝に対応する位置に突設され、前記基準溝に挿入可能な基準駒とを備え、前記基準駒は、前記基準溝の前記一対の内面のうち一方の内面であって、前記ホルダの長手方向における前記転造ダイスの基準位置となる基準面と接触可能な駒側基準面と、前記駒側基準面とは反対側の面であって、前記一対の内面のうち他方の内面との間に隙間を持って対向する対向面と、前記対向面から前記基準駒の前記他方の内面に向かう方向に進退自在に設けられた突起部と、前記突起部の進退位置を調節する調節機構とを備えてもよい。調節機構によって、突起部を基準駒の他方の内面に当接させた状態から、さらに他方の内面に向かって押し出すことによって、転造ダイスが突起部の押し出される方向とは逆方向に移動する。これにより、基準溝の基準面に対し、基準駒の駒側基準面に押し当てることができるので、ホルダの長手方向における転造ダイスの位置決めを正確かつ容易に行うことができる。
第1態様の前記転造ダイスユニットは、横型転造盤に用いられるものであってもよい。それ故、横型転造盤において、特に、加工物の上側に配置される上部滑り台にホルダを固定し、そのホルダに転造ダイスを取り付ける際、上記のように、ホルダに対して転造ダイスを仮保持させることができる。よって、ホルダに転造ダイスを固定する際の作業者の負担を軽減できる。
本発明の第2態様の転造ダイスセットは、横型転造盤において加工物の上側に配置される上部滑り台に取り付けられる上部用転造ダイスユニットと、前記加工物の下側に配置される下部滑り台に取り付けられる下部用転造ダイスユニットとで構成される転造ダイスセットであって、前記上部用転造ダイスユニット及び前記下部用転造ダイスユニットは、請求項1から6の何れかに記載の転造ダイスユニットであることを特徴とする。これにより、横型転造盤の上部滑り台及び下部滑り台において、第1態様に記載の効果を得ることができる。
本発明の第3態様の転造ダイスは、請求項1に記載の転造ダイスユニットに用いられる転造ダイスであって、前記ホルダに固定する固定面と、前記固定面に対して略直角に配置され、前記転造ダイスの長手方向に平行な両側面のうち一方の側面である第一側面と、前記固定面の前記第一側面側の一端部に沿って設けられ、該一端部から前記第一側面とは反対側に屈曲して略V字状に形成された溝部とを備えたことを特徴とする。これにより、請求項1に記載のホルダと併せて用いることによって、第1態様に記載の効果を得ることができる。
本発明の第4態様のホルダは、請求項1に記載の転造ダイスユニットに用いられるホルダであって、前記転造ダイスの前記固定面が合わせられる被固定面と、前記被固定面に、前記転造ダイスの前記固定面を合わせたときに、前記転造ダイスの前記第一側面と同じ側に位置する第二側面と、前記第二側面の前記被固定面側の一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに突出し、前記溝部と係合可能な係合部とを備えたことを特徴とする。これにより、請求項1に記載の転造ダイスと併せて用いることによって、第1態様に記載の効果を得ることができる。
転造盤100の上部滑り台101及び下部滑り台102に対し、転造ダイスユニット1が夫々取り付けられた状態の正面図である。 転造ダイスユニット1の分解斜視図である。 転造ダイス3の正面図である。 転造ダイス3の平面図である。 転造ダイス3の左側面図である。 図5に示す溝部18周囲の部分拡大図である。 図2に示すダイス側固定部22周囲の部分拡大図である。 ホルダ2の分解斜視図である。 ホルダ2の正面図である。 ホルダ2の底面図である。 ホルダ2の左側面図である。 押え駒45の左側面図である。 基準駒80の分解斜視図である。 ホルダ2の溝部40に固定された基準駒80周囲の部分拡大斜視図である。 ホルダ2の溝部40に固定された基準駒80周囲の部分拡大図(ピン92が挿入穴88内に入り込んだ状態)である。 ホルダ2の溝部40に固定された基準駒80周囲の部分拡大図(ピン92が挿入穴88の開口から外方に突出した状態)である。 図8に示すホルダ側固定部52周囲の部分拡大図である。 第一,第二工程完了時の転造ダイスユニット2の正面図である。 転造ダイスユニット1の左側面図(押え駒71の向き:横方向)である。 図19に示す溝部18及び保持用駒45の周囲の部分拡大図である。 図18に示す押え駒71周囲の部分拡大図である。 転造ダイスユニット2の正面図(押え駒71の向き:縦方向)である。 図22に示す押え駒71周囲の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下説明は図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。
図1を参照し、転造盤100の構造を簡単に説明する。転造盤100はラック型転造盤(横型)である。転造盤100は、一対の駆動装置(図示略)により駆動される上部滑り台101、及び下部滑り台102を備える。上部滑り台101及び下部滑り台102は、互いに上下に対向する向きで夫々配置されている。上部滑り台101及び下部滑り台102には、転造ダイスユニット1が夫々取り付けられている。
転造ダイスユニット1は、ホルダ2と転造ダイス3で構成されている。ホルダ2は、上部滑り台101及び下部滑り台102の各固定面(図示略)に対し、3本の螺子90で夫々固定されている。転造ダイス3は、そのホルダ2に対して、上部滑り台101においては下向き(歯面16が下側)、下部滑り台102においては上向き(歯面16が上側)に、夫々取り付けられている。
これら上下一対の転造ダイス3,3の間には、略円柱状のワークWが挟まれている。転造盤100は、上部滑り台101及び下部滑り台102を同じ速度で互いに反対方向に運動させることにより、ワークWに転造加工を行う。ワークWの中心は加工中は移動せず、中央で保持される。このような転造盤100は、比較的高い加工精度が得られることから、例えば、インボリュートスプラインやインボリュートセレーションの加工等に用いることができる。
例えば、転造盤100による長期使用で、転造ダイス3の歯面16が摩耗した場合、作業者は、ホルダ2は上部滑り台101又は下部滑り台102に固定した状態で、ホルダ2から転造ダイス3を取り外す。そして、新しい転造ダイス3、又は歯面16を研磨して再生した転造ダイス3を、ホルダ2に取り付ける。
本実施形態の転造ダイスユニット1は、上部滑り台101に取り付けられるものと、下部滑り台102に取り付けられるものとで分けられているが、例えば、一組の「転造ダイスセット」として用いることができる。
次に、図2を参照し、転造ダイスユニット1の構成について説明する。図2における転造ダイスユニット1の向きは、図1における転造盤100の向きに対応させている。図2は、転造ダイスユニット1について、ホルダ2及び転造ダイス3に夫々分解した状態を、斜め下方から見上げた状態を図示している。また、本実施形態では、上部滑り台101に取り付けられる転造ダイスユニット1を中心に説明する。
転造ダイスユニット1は、転造盤100に直接取り付けていた従来の転造ダイス(図示略)を、転造盤100に固定するホルダ2と、転造ダイス3とに分割して設計されている。それ故、転造ダイス3は従来の転造ダイスに比べて薄く、大幅に軽量化されている。ホルダ2は、例えばハイス鋼等により形成されている。転造ダイス3は、非常に硬度の高い超硬合金(例えば、炭化タングステン、炭化チタン等を含む合金:例えば工具鋼SKD11、SKH51、SKH55等)により形成されている。なお、ホルダ2及び転造ダイス3の材質は、これらに限られない。
図2〜図7を参照し、転造ダイス3の構造について説明する。図2に示すように、転造ダイス3は、左右方向に長い略直方体状に形成され、右端面11、左端面12、前面13、背面14、固定面15、歯面16を備える。固定面15は、転造ダイス3の上面で、ホルダ2の後述する被固定面36に密着して固定される面である。歯面16は、転造ダイス3の下面で、加工するスプラインや螺子等に応じた多数の歯(図示略)を備える。右端面11及び左端面12は、固定面15に対して直角にされている(図3参照)。
−溝部18の位置と形状−
固定面15の背面14側の一端部には、前面13側に対して斜め下方に突出する断面視略V字状の溝部18(図4〜図6参照)が設けられている。溝部18は、固定面15の前記一端部に沿って設けられている。図6に示すように、溝部18は、傾斜面18A、水平面18B、及び逃がし部18Cを備える。傾斜面18Aは、固定面15の前記一端部から前面13側に鋭角に屈曲し、斜め下方に傾斜する面である。水平面18Bは、傾斜面18Aの下端部から背面14側に向けて、固定面15に対して略平行に延びる面である。逃がし部18Cは、傾斜面18Aと水平面18Bとが接する溝部18の最奥部に略矩形状に設けられた溝である。さらに、固定面15と傾斜面18Aとが交わる角部には、固定面15に対して垂直な端面18Dが設けられている。
なお、逃がし部18Cは、傾斜面18Aと水平面18Bを形成した後、研磨して形成すればよく、省略してもよい。また、端面18Dについても研磨して形成すればよく、省略してもよい。
−基準溝20の位置と形状−
図3,図4に示すように、固定面15の長手方向中央部よりもやや左寄りには、基準溝20が設けられている。基準溝20は、転造ダイス3の長手方向に直交する幅方向に沿って形成された矩形状の溝である。基準溝20は、底面20A、当接面20B、及び基準面20Cを備える。当接面20Bは、底面20Aの右側に立つ面である。基準面20Cは、底面20Aの左側に立つ面であり、ホルダ2に対する転造ダイス3の位置決めの為の基準となる面である。当接面20B及び基準面20Cは、底面20Aを間に互いに離間して対向する。なお、当接面20B及び基準面20Cの離間幅は、ホルダ2に設けられた後述する基準駒80(図9参照)の幅方向長さよりも若干長い。それ故、基準溝20の内側に対して、ホルダ2の基準駒80を挿入できる。
−ダイス側固定部22,23の位置と形状−
図2,図3に示すように、前面13の上端部の左右両側には、正面視略半円状のダイス側固定部22,23が夫々設けられている。ダイス側固定部22,23の各位置は、ホルダ2側に設けられた後述するホルダ側固定部52,53(図8,図9参照)の各位置に夫々対応する。なお、ダイス側固定部22,23は、互いに同一形状であるので、ダイス側固定部22の形状のみ説明する。
図7に示すように、ダイス側固定部22は、円錐片部25、溝片部26、及び凹部27を備える。凹部27は、前面13の上端部に、前面13よりも一段低く形成された正面視略半円形状の凹状の部位である。円錐片部25は、凹部27の底部に立設されている。円錐片部25は、後述するホルダ側固定部52の円錐片部55(図17参照)と上下に合わさることにより、後述する円面部75(図21参照)の下側略4分の1を形成する部位である。
円錐片部25は、周面部25Aと先端面25Bを備える。周面部25Aは、後述する円面部75のテーパ状に傾斜する周面の一部を構成する部位である。先端面25Bは、後述する円面部75の頂上部に設けられた平端面の一部を構成する部位である。溝片部26は、凹部27の内周面と円錐片部25との間に形成され、後述するホルダ側固定部52の溝片部56(図17参照)と上下に合わさることにより、後述する逃げ溝76(図21参照)の下側略4分の1を形成する部位である。
次に、図8〜図17を参照し、ホルダ2の構造について説明する。図8は、図2と同じ向きで、ホルダ2を斜め下方から見上げた状態を図示している。図8に示すように、ホルダ2は、略直方体状に形成され、右端面31、左端面32、前面33、背面34、上面35、被固定面36を備える。被固定面36は、ホルダ2の下面であり、転造ダイス3の固定面15が密着して固定される面である。右端面31及び左端面32は、被固定面36に対して直角にされている(図9参照)。
右端面31の上部には、突出部37が設けられ、左端面32の上部には、突出部38が設けられている。突出部37は、右方に向かって略水平に且つ板状に突出して形成され、突出部38は、左方に向かって略水平に且つ板状に突出して形成されている。突出部37,38の夫々の上面は、上面35と同一平面を形成する。作業者は、突出部37,38が上側となるように、ホルダ2を上部滑り台101(図1参照)に取り付ける。右端面31又は左端面32は、例えば、上部滑り台101に設けられた被当接面(図示略)と当接することにより、上部滑り台101に対してホルダ2の位置決めを行う際の基準面として機能する。
図8,図10,図11に示すように、背面34は、上側部34Aと下側部34Bを上下に備える。下側部34Bは、上側部34Aよりも前面33側に一段低く形成されている。その下側部34Bの所定の3カ所には、一対の螺子穴43(図8参照)が夫々設けられている。これら3カ所に夫々設けられた一対の螺子穴43には、側面視略台形状の保持用駒45が2本の螺子50で夫々固定されている。よって、下側部34Bには、3つの保持用駒45が固定されている。
−保持用駒45の形状−
図8,図12に示すように、保持用駒45は、例えばハイス鋼で形成され、固定部46と係合部47を備える。固定部46は保持用駒45の上部、係合部47は保持用駒45の下部に位置する。固定部46は、正面視略長方形の板状に形成され、板の厚み方向に貫通する一対の固定穴48を備える。固定部46は、背面34の下側部34Bに当接され、一対の固定穴48を介して、2本の螺子50が、下側部34Bに設けられた一対の螺子穴43に締結されることにより、保持用駒45が背面34の下側部34Bに固定される。なお、固定部46の厚さは、背面34の上側部34Aと下側部34Bの段差よりも薄いので、固定部46は、上側部34Aよりも外側には突出しない(図11参照)。
図11,図12に示すように、係合部47は、固定部46の下端部に連結され、側面視略三角形のブロック状に形成されている。係合部47は、傾斜面47Aと底面47Bを備える。ホルダ2に固定された状態で、傾斜面47Aは、被固定面36の背面34側の一端部から前面33側に向かう方向において、斜め下方に傾斜する面である。底面47Bは、その傾斜面47Aの下端部から背面34側に、被固定面36に対して略平行に延びる面である。係合部47の側面視略三角形状は、転造ダイス3に設けられた溝部18の略V字形状と略対応する。
さらに、図12に示すように、固定部46と係合部47が上下に連結する部分の前面(背面34に当接する面)には、凹部49が設けられている。凹部49は、係合部47の幅方向(左右方向)に沿って矩形状に形成されている。また、係合部47の先端部47Cは、係合部47の前面33側に突出し、固定部46の前面に対して略平行に研磨されているが、研磨されていなくてもよい。このような保持用駒45の係合部47は、転造ダイス3の溝部18と係合可能である。
−溝部40の位置と形状−
図8,図10に示すように、被固定面36の長手方向中央部よりもやや左寄りには、溝部40が設けられている。溝部40の位置は、転造ダイス3に設けられた基準溝20(図3,図4参照)の位置と対応する。溝部40は、ホルダ2の長手方向に直交する幅方向に沿った矩形状に形成されている。溝部40の内側には、基準駒80が挿入固定される(図9参照)。溝部40の底部の略中央には、基準駒80を固定する為の固定穴41(図10参照)が設けられている。
−基準駒80の構造−
図13に示すように、基準駒80は、平面視略楕円形のブロック状に形成され、上面81、底面82、右側面83、左側面84、前側円弧面85、後側円弧面86を備える。基準駒80の左右方向の幅は、溝部40の左右方向の幅と同一又は若干短い。それ故、基準駒80は溝部40の内側に配置できる。上面81の略中央には、略円柱状の凸部95が垂直に立設されている。凸部95は、溝部40に設けられた固定穴41に圧入固定される。これにより、図14に示すように、溝部40の内側に、基準駒80が固定される。溝部40の内側に基準駒80が固定された状態では、基準駒80の下側は、ホルダ2の被固定面36から下方に突出する。
また、図13に示すように、前側円弧面85の略中央の下部には、螺子穴87が設けられている。螺子穴87は、基準駒80の中心部まで設けられている。螺子穴87内には、スクリュー螺子91が螺合して挿入されている。スクリュー螺子91の先端部は、先細りの略円錐状に形成され、基準駒80の中心部に向けられている。スクリュー螺子91の後端側の頭部には、レンチ等の工具(図示略)が嵌る溝91Aが設けられている。螺子穴87は、前側円弧面85に設けられているので、溝部40の前端側において外部に露出する。作業者は、工具でスクリュー螺子91を一方向、又は逆方向に回転させることにより、螺子穴87に沿ってスクリュー螺子91を進退させることができる(図15,図16参照)。
他方、右側面83の略中央の下部には、挿入穴88が設けられている。溝部40の内側に基準駒80が固定された状態では、挿入穴88は、ホルダ2の被固定面36よりも下方に位置する(図14参照)。挿入穴88は、基準駒80の中心部まで設けられ、螺子穴87と直交し且つ連通している。挿入穴88には、略円柱状のピン92が進退自在に挿入されている。ピン92の先端部は、先細りの略円錐状に形成され、基準駒80の中心部に向けられている。ピン92の後端部は、ピン92の長手方向に直交する平坦面を備える。
例えば、図15に示すように、スクリュー螺子91を工具で回転させ、基準駒80の中心部に向かって移動させる。すると、螺子穴87と挿入穴88とが互いに直交して連通する中心部において、スクリュー螺子91の先端部のテーパ面が、ピン92の先端部のテーパ面と当接する。そして、スクリュー螺子91を基準駒80の中心部に向かってさらに移動させると、図16に示すように、ピン92が挿入穴88に沿って基準駒80の外方に押し出されるので、ピン92の後端部は、挿入穴88の開口から外方に突出する。よって、作業者は、スクリュー螺子91の位置を工具で調節することにより、挿入穴88から外方に突出させるピン92の突出長さを自由に調節できる。
また、図13〜図16に示すように、底面82の略中央には、略円形状の穴部89が設けられている。穴部89は、螺子穴87と挿入穴88が互いに直交する部分と連通する。それ故、作業者は、穴部89において、スクリュー螺子91の先端部の位置と、該先端部とピン92の先端部との当接状態を確認できる。
ところで、図8,図9に示すように、ホルダ2の前面33の上側において、右端側、左端側、及び略中央の3カ所には、固定穴51が夫々設けられている。固定穴51は、背面34の上側部34Aまで貫通している。これら固定穴51には、螺子90(図1参照)が挿入され、上部滑り台101の固定面に設けられた螺子穴(図示略)に締結される。これにより、ホルダ2が上部滑り台101の固定面に固定される。なお、下部滑り台102に取り付けられる転造ダイスユニット1についても同様である。
−ホルダ側固定部52,53の位置と形状−
図8,図9に示すように、前面33の下端部の左右両側には、ホルダ側固定部52,53が夫々設けられている。ホルダ側固定部52,53の各位置は、上述のダイス側固定部22,23の各位置(図3参照)に夫々対応する。なお、ホルダ側固定部52,53は、互いに同一形状であるので、ホルダ側固定部52の形状のみ説明する。
図17に示すように、ホルダ側固定部52は、円錐片部55、溝片部56、及び凹部57を備える。凹部27は、前面33の下端部に、前面33よりも一段低く形成された正面視略半円形状の凹状の部位である。円錐片部55は、凹部57の底部に立設されている。円錐片部55は、上述のダイス側固定部22の円錐片部25と上下に合わさることにより、後述する円面部75(図21参照)の上側略4分の3を形成する部位である。
円錐片部55は、周面部55Aと先端面55Bを備える。周面部55Aは、後述する円面部75のテーパ状に傾斜する周面の一部を構成する部位である。先端面55Bは、後述する円面部75の頂上部に設けられた平端面の一部を構成する部位である。先端面55Bは、平面視略円形状に形成され、その略中央には、螺子穴58が設けられている。螺子穴58には、押え駒71を介して、螺子72が締結される。溝片部56は、凹部57の内周面と円錐片部55の間に形成され、上述のダイス側固定部22の溝片部26と上下に合わさることにより、後述する逃げ溝76(図21参照)の上側略4分の3を形成する。
−押え駒71の形状−
図17に示すように、押え駒71は、円錐片部55(又は円面部75)の径方向に対して平行に延びる板状に形成され、貫通穴73と押え面74を備える。貫通穴73は、押え駒71の高さ方向の両面の略中央を貫通する。貫通穴73には、螺子72が挿入される。押え面74は、側面視略円弧状に形成され、円錐片部55と略当接する面である。押え面74の略中央には、貫通穴73の一端側の開口が形成されている。その開口の両側には、一対の傾斜面74Aが形成されている。一対の傾斜面74Aは、螺子72の挿入方向に対して、互いに離間する方向に夫々傾斜する。
一対の傾斜面74Aは、円錐片部55の周面部55Aと当接する。よって、作業者が、螺子72をレンチ等の工具で締結すると、押え駒71は、円錐片部55に押し付けられて固定される。その逆に、螺子72を緩めると、押え駒71は螺子72を中心に回転可能となる。そして、一対の傾斜面74Aの夫々の外側の端部74Bは、周面部55Aに一対の傾斜面74Aが当接した状態で、溝片部56の内側で且つ底部と隙間を空けた位置に配置される。これにより、押え駒71を螺子72を中心に回転させた場合、一対の傾斜面74Aが周面部55Aと摺動すると共に、一対の端部74Bは、溝片部56の内側を他部材と衝突することなく通過する。よって、押え駒71を螺子72を中心に良好に回転させることができる。
次に、ホルダ2に対する転造ダイス3の取付方法について説明する。本実施形態では、転造ダイス3の取付方法を、3つの工程に分けて説明する。なお、上部滑り台101における取付方法と、下部滑り台102における取付方法は同じであるので、前者のみを説明する。また、ホルダ2は、転造盤100の上部滑り台101に既に取り付けられた状態とし、ホルダ2の前面33に固定された2つの押え駒71の夫々の向きは、予め横方向にしておく(図2参照)。
−第一工程−
作業者は、転造ダイス3を下向き(歯面16が下向き)で略水平にした状態で持ち上げ、上部滑り台101に取り付けられたホルダ2の被固定面36に対し、転造ダイス3の固定面15を対向させる(図2参照)。次いで、ホルダ2の被固定面36に対し、転造ダイス3の固定面15を当接させる(図18参照)。このとき、ホルダ2に設けられた3つの保持用駒45の夫々の係合部47に対し、転造ダイス3に設けられた溝部18を係合させる(図19,図20参照)。さらに、ホルダ2の溝部40から下方に突出する基準駒80に対し、転造ダイス3の固定面15に設けられた基準溝20を位置合わせし、該基準溝20の内側に基準駒80を挿入する(図18参照)。
図20に示すように、溝部18においては、係合部47の傾斜面47Aに対して、溝部18の傾斜面18Aが隙間なく密着する。さらに、係合部47の先端部47Cは、溝部18の逃がし部18Cの内側に配置される。これにより、溝部18の奥側に係合部47を押し込むことができるので、保持用駒45の固定部46の前面を、ホルダ2の背面34の下側部34Bに密着させ、係合部47の傾斜面47Aを、溝部18の傾斜面18Aに密着させることができる。なお、係合部47の底面47Bと、溝部18の水平面18Bとの間には、若干の隙間が形成される。この隙間によって、保持用駒45及び溝部18の寸法誤差が吸収される。
さらに、ホルダ2の背面34の下側部34Bの下端部と、転造ダイス3の端面18Dとの境目には、係合部47に形成された凹部49が位置する。それ故、該境目に段差(図20参照)が生じた場合でも、保持用駒45の固定部46の前面を、ホルダ2の背面34の下側部34Bに密着させ、係合部47の傾斜面47Aを、溝部18の傾斜面18Aに密着させることができる。
そして、図18〜図20に示すように、保持用駒45の係合部47に対して、転造ダイス3の溝部18が係合した状態では、転造ダイス3は後方には移動できない。これにより、ホルダ2に対する転造ダイス3の前後方向の位置決めが完了する。また、図18,図19に示すように、転造ダイス3は、ホルダ2に設けられた3つの保持用駒45の夫々の係合部47の傾斜面47Aに対し、溝部18の傾斜面18Aが密着して載置された状態である。これにより、転造ダイス3は、少なくとも背面側が3つの保持用駒45に保持された状態となる。よって、作業者は、例えば、転造ダイス3を背面側に押えながら前面側を下方から支えるだけで、転造ダイス3をホルダ2に対して前後方向にずれることなく、ホルダ2に対して支えることができるので、従来に比して作業負担が軽減される。
なお、転造ダイス3が前後方向に位置決めされた状態では、ホルダ2の前面33に対し、転造ダイス3の前面13が上下方向に面一に揃う(図19参照)。このとき、ホルダ2の前面33に設けられた2つのホルダ側固定部52,53と、転造ダイス3の前面13に設けられた2つのダイス側固定部22,23と、が上下に夫々配置される(図18参照)。
例えば、図21に示すように、ホルダ側固定部52とダイス側固定部22とが上下に配置されると、略円錐状の円面部75と、正面視リング状の逃げ溝76とが夫々構成される。円面部75は、ホルダ側固定部52の円錐片部55と、ダイス側固定部22の円錐片部25とによって構成される。逃げ溝76は、ホルダ側固定部52の溝片部56と、ダイス側固定部22の溝片部26とによって構成される。つまり、円面部75と逃げ溝76は、ホルダ2の前面33と、転造ダイス3の前面13とに跨るようにして、夫々形成される。なお、ホルダ側固定部53とダイス側固定部23とにおいても同様である。こうして、第一工程が完了する。
−第二工程−
次いで、作業者は、ホルダ2に対して転造ダイス3の左右方向の位置決めを行う為に、基準溝20の内側に挿入された基準駒80の挿入穴88からピン92を突出させる。図15に示すように、基準溝20の内側では、基準駒80の右側面83は、基準溝20の当接面20Bと対向し、基準駒80の左側面84は、基準溝20の基準面20Cと対向する。作業者は、基準駒80の螺子穴87からレンチ等の工具を挿入し、スクリュー螺子91の溝91Aに嵌めて一方向に回転させ、スクリュー螺子91を基準駒80の中心部に向かって移動させる。
すると、図16に示すように、スクリュー螺子91の先端部によってピン92は外方に押し出され、右側面83の挿入穴88の開口からピン92の後端部が外方に突出する。ピン92の後端部は、基準溝20の当接面20Bに当接する。さらに、スクリュー螺子91を一方向に回転させると、ピン92の突出長に応じて、当接面20Bが右方に付勢されるので、ホルダ2に対して転造ダイス3が右方に移動する。これにより、基準溝20の基準面20Cは、基準駒80の左側面84に向けて移動する。
そして、基準溝20の基準面20Cが基準駒80の左側面84に当接すると、転造ダイス3は現位置から右方に移動できない。また、スクリュー螺子91の位置と共に、ピン92の位置も固定されているので、転造ダイス3は現位置より左方にも移動できない。これにより、ホルダ2に対する転造ダイス3の左右方向の位置が決まる。こうして、第二工程が完了する。
第二工程が完了した状態では、転造ダイス3は、溝部18において、保持用駒45の係合部47に保持されると共に、基準溝20において、基準駒80とピン92によって位置が固定されている。そして、ピン92は、基準駒80と基準溝20の当接面20Bとの間に突っ張った状態である。よって、作業者が転造ダイス3から手を離しても、転造ダイス3はホルダ2に対して仮保持された状態となるので、従来に比して作業負担が大幅に軽減される。
−第三工程−
最後に、作業者は、ホルダ2の前面33に設けられた2つの押え駒71(図18参照)の夫々の螺子72をレンチ等の工具で緩め、横方向に向けられた2つの押え駒71(図21参照)を縦方向に夫々回転させる(図23参照)。上記のように、円面部75及び逃げ溝76は、ホルダ2の前面33と、転造ダイス3の前面13とに跨るようにして形成される。よって、押え駒71を螺子72を中心に回転させることにより、押え駒71の押え面74に設けられた一対の傾斜面74A(図17参照)は、ホルダ側固定部52の円錐片部55の周面部55Aと、ダイス側固定部22の円錐片部25の周面部25Aとに、夫々当接できる。さらに、一対の傾斜面74Aの夫々の端部74B(図17参照)は、ホルダ側固定部52の溝片部56の内側と、ダイス側固定部22の溝片部26の内側とに、夫々配置されるので、押え駒71を良好に回転させることができる。
そして、2つの螺子72を工具で夫々締結することで、転造ダイス3の前側の位置が決まると共に、押え駒71によって円面部75が上下から保持された状態となる。これにより、転造ダイス3は、前面側において、2つの押え駒71によってホルダ2に保持された状態となる。そして、転造ダイス3の背面側は、溝部18と3つの保持用駒45の係合によって保持されているので、転造ダイス3全体を、ホルダ2の被固定面36に対して安定且つ正確な位置に固定できる。こうして、第三工程が完了し、ホルダ2に対する転造ダイス3の取付け作業が完了する。
なお、ホルダ2から転造ダイス3を取り外す作業については、上記の転造ダイス3の取付方法と反対の順序、つまり、第三、第二、第一工程の順序で、作業を行えばよい。そして、最初の第三工程において、押え駒71の螺子72を緩め、押え駒71の向きを水平方向に回転させた状態では、上記のように、転造ダイス3はホルダ2に対して仮保持された状態であるので、転造ダイス3から手を離しても、転造ダイス3は落下しない。そこで、作業者は、転造ダイス3を下側から支え、次の第二工程で、基準駒80のピン92を挿入穴88の内側に徐々に退行させることによって、ホルダ2から転造ダイス3の前面側を外すことができる。そして、最後の第一工程で、転造ダイス3を手前に引き出すことによって、保持用駒45の係合部47から溝部18を抜くことができるので、転造ダイス3を取り外すことができる。このように、転造ダイス3を段階的に取り外すことができるので、ホルダ2から転造ダイス3を安全に取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態の転造ダイスユニット1は、転造盤100に取り付け可能なホルダ2と、該ホルダ2に固定する転造ダイス3とで構成される。転造ダイス3は、ホルダ2に固定する固定面15、該固定面15に対して略直角に配置された背面14、固定面15の背面14側の一端部に沿って設けられた溝部18を備える。溝部18は、背面14側の一端部から前面13側に屈曲して略V字状に形成されている。ホルダ2は、転造ダイス3の固定面15が合わせられる被固定面36、該被固定面36に、転造ダイス3の固定面15を合わせたときに、転造ダイス3の背面14と同じ側に位置する背面34、該背面34の被固定面36側の一端部に設けられた保持用駒45を備える。保持用駒45は、溝部18と係合可能な係合部47を備える。係合部47は、背面34の被固定面36側の一端部から被固定面36から離れる方向において、前面33側に向かって斜めに突出した形状を備える。
例えば、転造ダイス3をホルダ2に固定する際に、転造ダイス3の固定面15を、ホルダ2の被固定面36に合わせながら、溝部18に係合部47を係合させる。これにより、転造盤100に取り付けたホルダ2の長手方向に直交する幅方向(前後方向)において、転造ダイス3の位置決めを容易に行うことができる。
また、略V字状の溝部18を係合部47に係合させることにより、ホルダ2に対して転造ダイス3を溝部18において仮保持させることができる。よって、転造ダイス3の取り付け作業中に、ホルダ2に対して転造ダイス3を幅方向においてずらすことなく、従来よりも小さい力で転造ダイス3を保持できるので、作業者の負担を軽減できる。また、転造ダイス3を交換する場合は、ホルダ2から転造ダイス3のみを取り外せばよく、ホルダ2は転造盤100に取り付けた状態にしておけばよい。よって、転造ダイス3を交換する際に、ホルダ2を取り外す手間が無いので、段取り時間を短縮でき、作業者の負担も軽減できる。
また、本実施形態では、転造ダイス3に設けられた溝部18は、傾斜面18Aを備える。傾斜面18Aは、固定面15の一端部から前面13側に鋭角に屈曲して傾斜する面である。他方、保持用駒45の係合部47は、傾斜面47Aを備える。傾斜面47Aは、背面34(の下側部34B)の上端部から被固定面36から離れる方向において、前面33側に向かって斜めに傾斜する面である。そして、転造ダイス3の固定面15を、ホルダ2の被固定面36に合わせ、且つ溝部18に係合部47を係合させた状態では、傾斜面18Aと傾斜面47Aとが互いに密着する。これにより、上部滑り台101においては、傾斜面47Aに対して傾斜面18Aが載置した状態となるので、ホルダ2に対して転造ダイス3の一部を確実に仮保持させることができる。
また、本実施形態ではさらに、転造ダイス3の固定面15を、ホルダ2の被固定面36に合わせ、且つ溝部18に保持用駒45の係合部47を係合させた場合に、ホルダ2の前面33と、転造ダイス3の前面13とに跨る位置に、円面部75が形成される。円面部75は略円錐状に外方に突出する形状を備える。円面部75の中心部はホルダ2の前面33に位置し、該中心部には螺子穴58が設けられている。その螺子穴58には、押え駒71を介して螺子72が締結されている。押え駒71は、螺子72を中心に回転可能である。押え駒71は、円面部75の径方向に対して平行に延びる板状に形成されている。押え駒71の押え面74は、螺子72の締結によって円面部75に密着して付勢される。
例えば、押え駒71を回転して被固定面36に対して略垂直に向け、螺子72を締結することによって、押え駒71は円面部75を保持できる。つまり、押え駒71は、円面部75をホルダ側及び転造ダイス側から保持することによって、ホルダ2に対し、転造ダイス3を固定できる。そして、円面部75の反対側では、溝部18に対して保持用駒45の係合部47が係合しているので、ホルダ2に対して転造ダイス3を幅方向の両側において確実に固定できる。また、転造ダイス3をホルダ2から取り外す場合、押え駒71を回転して被固定面36に対して略平行に向けることによって、押え面74を円面部75のうち、転造ダイス3の前面13から外すことができる。よって、転造ダイス3をホルダ2から容易に取り外すことができる。
また、本実施形態ではさらに、円面部75の外縁部に沿って逃げ溝76が設けられ、その逃げ溝76の内側に、押え面74の長手方向両端部である一対の端部74Bが夫々配置される。これにより、円面部75に対して押え駒71を良好に回転させることができる。
また、本実施形態ではさらに、転造ダイス3の固定面15には、基準溝20が設けられている。基準溝20は、転造ダイス3の幅方向に沿った矩形状の溝である。ホルダ2の被固定面36には、基準駒80が突設されている。ホルダ2の被固定面36に、転造ダイス3の固定面15を合わせるとき、基準溝20の内側に基準駒80を挿入する。基準駒80は、右側面83、左側面84、前側円弧面85、スクリュー螺子91、ピン92を備える。左側面84は、基準溝20の基準面20Cと接触可能な駒側基準面である。右側面83は、基準溝20の当接面20Bと隙間を持って対向する対向面である。ピン92は、当接面20Bに設けられた挿入穴88の開口から右側面83に向かって進退自在に設けられている。スクリュー螺子91は、前側円弧面85に設けられた螺子穴87内に螺合して挿入されている。スクリュー螺子91は、一方向又は逆方向に回転することによって進退し、挿入穴88内に挿入されたピン92を押し出すことによって、ピン92の進退位置を調節できる。ピン92を基準溝20の当接面20Bに向かって押し出すことによって、転造ダイス3はピン92の押し出される方向とは逆方向に移動する。これにより、基準溝20の基準面20Cに対し、基準駒80の左側面84に押し当てることができるので、ホルダ2の長手方向における転造ダイス3の位置決めを正確かつ容易に行うことができる。
以上説明において、転造ダイス3の背面14が本発明の「第一側面」に相当し、
ホルダ2の背面34が本発明の「第二側面」に相当し、溝部18の傾斜面18Aが本発明の「第一傾斜部」に相当し、保持用駒45の係合部47の傾斜面47Aが本発明の「第二傾斜部」に相当し、ホルダ2の前面33が本発明の「第三側面」に相当し、転造ダイス3の前面13が本発明の「第四側面」に相当し、
押え駒71が本発明の「押え部」に相当し、基準駒80の左側面84が本発明の「駒側基準面」に相当し、基準駒80の右側面83が本発明の「対向面」に相当し、ピン92が本発明の「突起部」に相当し、スクリュー螺子91が本発明の「調節機構」に相当する。また、上部滑り台101に取り付けられる転造ダイスユニット1、下部滑り台102に取り付けられる転造ダイスユニット1は、夫々、本発明の「上部用転造ダイスユニット」、「下部用転造ダイスユニット」に相当する。
なお、本発明が、上記実施形態の具体的構成に何ら限定されるものではないことは、全く当然である。上記実施形態は、横型の転造盤100に取り付けられる転造ダイスユニット1について説明したが、縦型の転造盤に設けられる一対の滑り台に取り付けられる転造ダイスユニット1であってもよい。
上記実施形態では、ホルダ2に取り付けられる保持用駒45は3つであるが、保持用駒45の数はこれに限らず、1つ、2つ、又は3つ以上であってもよい。さらに、ホルダ2に設けられる固定穴51の数も上記実施形態に限定されず、1つ、2つ、又は3つ以上であってもよい。
上記実施形態では、転造ダイス3の固定面15に設けた基準溝20内に、ホルダ2の被固定面36に突設した基準駒80を挿入し、ピン92の突出長さを調節することによって、転造ダイス3の位置決め及び仮保持をしているが、基準溝20、基準駒80を省略してもよい。
上記実施形態では、転造ダイス3の前面13に、ダイス側固定部22,23を設け、ホルダ2の前面33にホルダ側固定部52,53を設け、上下に並んで配置されることによって、略円錐状に突出する円面部75を形成しているが、円面部75は、例えば半球状に突出する形状にしてもよい。その場合、押え駒71の押え面74を、円面部75の表面形状に合わせ、円弧状に形成すればよい。
上記実施形態では、転造ダイス3の前面13に、ダイス側固定部22,23を設け、ホルダ2の前面33にホルダ側固定部52,53を設け、押え駒71及び螺子72で締結することによって、ホルダ2に対し、転造ダイス3を固定しているが、例えば、固定具のようなもので、固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、上部滑り台101及び下部滑り台102に夫々取り付けられる転造ダイスユニット1は、同一部品であるが、互いに異なる構造を備えていてもよい。
上記実施形態では、図21に示す円面部75について、ダイス側固定部22の円錐片部25と、ホルダ側固定部52の円錐片部55の面積の比率は、1:4程度であるが、この比率には限定されない。
1 転造ダイスユニット
2 ホルダ
3 転造ダイス
13 前面
14 背面
15 固定面
18 溝部
18A 傾斜面
20 基準溝
20B 当接面
20C 基準面
33 前面
34 背面
36 被固定面
45 保持用駒
47 係合部
47A 傾斜面
71 押え駒
72 螺子
74 押え面
74B 端部
75 円面部
76 逃げ溝
80 基準駒
83 右側面
84 左側面
91 スクリュー螺子
92 ピン
100 転造盤
101 上部滑り台
102 下部滑り台

Claims (9)

  1. 転造盤に取り付け可能なホルダと、該ホルダに固定する転造ダイスとで構成される転造ダイスユニットであって、
    前記転造ダイスは、
    前記ホルダに固定する固定面と、
    前記固定面に対して略直角に配置され、前記転造ダイスの長手方向に平行な両側面のうち一方の側面である第一側面と、
    前記固定面の前記第一側面側の一端部に沿って設けられ、該一端部から前記第一側面とは反対側に屈曲して略V字状に形成された溝部と
    を備え、
    前記ホルダは、
    前記転造ダイスの前記固定面が合わせられる被固定面と、
    前記被固定面に、前記転造ダイスの前記固定面を合わせたときに、前記転造ダイスの前記第一側面と同じ側に位置する第二側面と、
    前記第二側面の前記被固定面側の一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに突出し、前記溝部と係合可能な係合部と
    を備えた
    ことを特徴とする転造ダイスユニット。
  2. 前記溝部は、
    前記固定面の前記一端部から前記第一側面とは反対側に鋭角に屈曲して傾斜する第一傾斜部を備え、
    前記係合部は、
    前記第二側面の前記一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに傾斜する第二傾斜部を備え、
    前記転造ダイスの前記固定面を、前記ホルダの前記被固定面に合わせ、且つ前記溝部に前記係合部を係合させた状態では、少なくとも前記第一傾斜部と前記第二傾斜部とが互いに密着する
    ことを特徴とする請求項1に記載の転造ダイスユニット。
  3. 前記ホルダの前記第二側面とは反対側の側面である第三側面と、
    前記転造ダイスの前記第一側面とは反対側の側面であって、前記転造ダイスの前記固定面を、前記ホルダの前記被固定面に合わせ、且つ前記溝部に前記係合部を係合させたときに、前記第三側面と面一に配置される第四側面と、
    前記第三側面と前記第四側面とに跨る位置に、略半球状又は略円錐状に外方に突出して設けられ、且つ自身の中心部が前記第三側面に位置する円面部と、
    前記中心部に設けられた螺子穴と、
    前記螺子穴に締結される螺子と、
    前記螺子を中心に回転可能で、且つ前記円面部の径方向に対して平行に延びる板状に形成され、前記螺子の締結によって前記円面部に密着して付勢される押え面を有する押え部と
    を備え、
    前記押え部を回転して前記被固定面に対して略平行に向けた状態では、前記押え部は、前記円面部において前記第三側面側に位置する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の転造ダイスユニット。
  4. 前記円面部の外縁部に沿って逃げ溝が設けられ、
    前記逃げ溝の内側に、前記押え面の長手方向両端部が夫々配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の転造ダイスユニット。
  5. 前記転造ダイスの前記固定面に設けられ、前記転造ダイスの前記長手方向に直交する幅方向に設けられ、該幅方向に互いに離間する一対の内面の間に形成される基準溝と、
    前記ホルダの前記被固定面における前記基準溝に対応する位置に突設され、前記基準溝に挿入可能な基準駒と
    を備え、
    前記基準駒は、
    前記基準溝の前記一対の内面のうち一方の内面であって、前記ホルダの長手方向における前記転造ダイスの基準位置となる基準面と接触可能な駒側基準面と、
    前記駒側基準面とは反対側の面であって、前記一対の内面のうち他方の内面との間に隙間を持って対向する対向面と、
    前記対向面から前記基準駒の前記他方の内面に向かう方向に進退自在に設けられた突起部と、
    前記突起部の進退位置を調節する調節機構と
    を備えた
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の転造ダイスユニット。
  6. 前記転造ダイスユニットは、横型転造盤に用いられるものであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の転造ダイスユニット。
  7. 横型転造盤において加工物の上側に配置される上部滑り台に取り付けられる上部用転造ダイスユニットと、前記加工物の下側に配置される下部滑り台に取り付けられる下部用転造ダイスユニットとで構成される転造ダイスセットであって、
    前記上部用転造ダイスユニット及び前記下部用転造ダイスユニットは、請求項1から6の何れかに記載の転造ダイスユニットである
    ことを特徴とする転造ダイスセット。
  8. 請求項1に記載の転造ダイスユニットに用いられる転造ダイスであって、
    前記ホルダに固定する固定面と、
    前記固定面に対して略直角に配置され、前記転造ダイスの長手方向に平行な両側面のうち一方の側面である第一側面と、
    前記固定面の前記第一側面側の一端部に沿って設けられ、該一端部から前記第一側面とは反対側に屈曲して略V字状に形成された溝部と
    を備えた
    ことを特徴とする転造ダイス。
  9. 請求項1に記載の転造ダイスユニットに用いられるホルダであって、
    前記転造ダイスの前記固定面が合わせられる被固定面と、
    前記被固定面に、前記転造ダイスの前記固定面を合わせたときに、前記転造ダイスの前記第一側面と同じ側に位置する第二側面と、
    前記第二側面の前記被固定面側の一端部から前記被固定面から離れる方向において、前記第二側面とは反対側に向かって斜めに突出し、前記溝部と係合可能な係合部と
    を備えた
    ことを特徴とするホルダ。
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