JP6348083B2 - 運動補助器具のアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、運動補助器具に関するものである。
運動を補助する器具の一つに金属製のバネなどを備えたエキスパンダーがある。エキスパンダーは、バネの弾性を利用して身体に負荷を与えるものであり、一般に、その両端を持ってバネを引き伸ばす運動をすることにより個々の筋肉を鍛える目的で用いられる。
一方、特に女性や高齢者などにとっては、個々の筋肉を鍛える筋力トレーニングよりも、関節可動域の増加と維持、柔軟性の向上などに重点を置いたストレッチ運動が有用であることが多い。ストレッチ運動を行うにあたり、エキスパンダーを用いると身体に負荷がかかり過ぎたり、金属製のバネなどの硬い材質によって身体を傷つけたりする可能性がある。そのため、特に高齢者などのストレッチ運動にエキスパンダーを用いることは適切でないことが多い。
年配者や高齢者の運動を補助する器具として、特許文献1には、金属やプラスチックのような硬い素材を使用しないで、柔らかい素材だけで形成し使用時の事故を回避するストレッチ運動用具が記載されている。
特開2012−170806号公報
単に腕や足など特定の部位の柔軟性を部分的に向上させるための単純なストレッチ運動ではなく、ストレッチ運動を行いながら複数の部位を同時に動かして、全身のバランス能力や、共同運動感覚などを育成する複合的なトレーニングがある。
この複合的なトレーニングにおいて身体を伸ばすときに、伸びる身体部位に伸縮性の帯状部材が接触した状態で当該帯状部材が身体部位の伸びに伴い伸びると、ユーザは身体部位の伸びに伴い帯状部材が接触しながら伸びる感触を自覚することができる。本願発明者は独自の研究により、この接触の自覚がフィードバックされてトレーニングの効能が向上することを発見した。以下、伸びる身体部位における身体部位の伸びに伴う伸縮部材の伸びる接触の自覚をフィードバックさせながら行う複合的なトレーニングを「接触フィードバックトレーニング」と呼ぶ。
接触フィードバックトレーニングにおいて高い効能を得るためには、トレーニングを行う人の伸びる部位に対し適度な強さの均質な刺激が与えられることが重要である。特許文献1に記載のストレッチ運動用具は、伸縮する本体部分の素材に伸縮しない布の輪を縫合固定して形成されている。従って、仮に特許文献1に記載のストレッチ運動器具を用いて接触フィードバックトレーニングを行うと、トレーニングを行う人(以下、「ユーザ」という)の手首あたりに縫合固定した部分の段差(すなわち、部材同士の接合により生じる段差)が当たる。この段差は、ユーザに対しフィードバックされる接触の自覚における不要なノイズとなる。その結果、接触フィードバックトレーニングの効能が低下する。また、段差がトレーニング中にユーザの身体を擦り、ユーザが不快感や痛みなどを覚えることもある。
また、特許文献1に記載されたストレッチ運動器具は、手同士または足同士でストレッチ運動をするための長さに調整されているので、手と足との間を伸ばすストレッチ運動には短く適していない。接触フィードバックトレーニングは複合的なトレーニングであるため、手と足との間を伸ばすストレッチ運動を含む場合がある。この場合、特許文献1に記載されたストレッチ運動器具を用いて接触フィードバックトレーニングを行うことはできない。
さらに、特許文献1に記載されたストレッチ運動器具には、手で握ることが想定された形状および大きさの持ち手が設けられている。接触フィードバックトレーニングは手先を伸ばすストレッチ運動を含む場合がある。この場合、特許文献1に記載されたストレッチ運動器具を用いて接触フィードバックトレーニングを快適に行うことはできない。
本発明の目的は、伸びる部位における接触の自覚をフィードバックさせながら行う複合的なトレーニングに適した運動補助器具を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る運動補助器具のアセンブリは、帯状の伸縮素材と、前記伸縮素材の長手方向における2以上の位置の各々において、前記伸縮素材に形成され、もしくは前記伸縮素材に取り付けられた、ユーザが指を引っ掛けるための引っ掛け部と、を備え、前記ユーザが前記2以上の位置のうちの第1の位置に設けられた前記引っ掛け部に右手の指を引っ掛け、前記2以上の位置のうちの前記第1の位置とは異なる第2の位置に設けられた前記引っ掛け部に左手の指を引っ掛けた状態で両手を拡げた際、前記伸縮素材のうち前記ユーザの身体に接触する部分(ただし、該部分は前記第1の位置および前記第2の位置を含まない)において、部材同士の接合により生じる段差を有さない運動補助器具を複数備え、前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように互いに連結されているか、もしくは、前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように一体に成形されており、前記複数の運動補助器具の各々は、当該運動補助器具との間で長手方向が交差するように連結されている他の運動補助器具に対し、長手方向に移動可能に連結されている
また、本発明に係る運動補助器具のアセンブリは、
帯状の伸縮素材と、前記伸縮素材の長手方向における2以上の位置の各々において、前記伸縮素材に形成され、もしくは前記伸縮素材に取り付けられた、ユーザが指を引っ掛けるための引っ掛け部と、を備え、前記ユーザが前記2以上の位置のうちの第1の位置に設けられた前記引っ掛け部に右手または左手の指を引っ掛け、前記2以上の位置のうちの前記第1の位置とは異なる第2の位置に設けられた前記引っ掛け部に右足または左足の指を引っ掛けた状態で手足を伸ばした際、前記伸縮素材のうち前記ユーザの身体に接触する部分(ただし、該部分は前記第1の位置および前記第2の位置を含まない)において、部材同士の接合により生じる段差を有さない運動補助器具を複数備え、前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように互いに連結されているか、もしくは、前記複数の運動
補助器具の各々の長手方向が交差するように一体に成形されており、前記複数の運動補助器具の各々は、当該運動補助器具との間で長手方向が交差するように連結されている他の運動補助器具に対し、長手方向に移動可能に連結されている
また、本発明に係る運動補助器具のアセンブリは、上述した態様において、前記複数の運動補助器具は、互いに着脱可能に連結されている。
本発明によれば、ユーザは、伸びる部位における適度な強さの均質な接触を自覚しながら、快適に複合的なトレーニングを行うことができる。その結果、高いトレーニングの効能が得られる。
運動補助器具の利用状態を示す図。 運動補助器具の構成を示す図。 指を引っ掛け穴に通した状態を説明するための図。 縫合部を有する従来の運動補助器具の一例を示す図。 図4(c)の一部を拡大した図。 尾錠部を有する従来の運動補助器具の一例を示す図。 図6(b)の一部を拡大した図。 変形例における引っ掛け穴を説明するための図。 伸縮素材に取り付けられた引っ掛け部の一例を示す図。 変形例における運動補助器具のアセンブリの一例を示す図。
1.実施形態
1−1.運動補助器具の利用状態
以下、本発明の一実施形態に係る運動補助器具1の構造を説明する。図において、運動補助器具1が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。図に示す座標記号のうち、円の中に点を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を表す。また、図に示す座標記号のうち、円の中に交差する2本の線を描いた記号は、紙面手前側から奥側に向かう矢印を表す。
空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
図1は、運動補助器具1の利用状態の一例を示す図である。図1に示す利用状態においては、ユーザ2が運動補助器具1の両端を右手と左足とにそれぞれ引っ掛けた状態で、左手の掌、右膝、および右足のつま先を床につけて体幹を支え、右手と左足を互いに反対方向に伸ばしている。このストレッチ運動を行うと、伸びた運動補助器具1がユーザ2の身体のうち、右手から体幹を通って左足にかけて伸びている部位に接触しながら伸びる。
なお、図1のストレッチ運動は接触フィードバックトレーニングを構成するストレッチ運動の一例に過ぎず、例えば左右を入れ替えてもよいし、互いに反対方向に伸ばす四肢は右手と左手であってもよいし、右足と左足であってもよい。また、身体の姿勢や部位を伸ばす方向、体幹を支える部位等には様々なバリエーションがある。
1−2.運動補助器具の構成
図2は、運動補助器具1の構成を示す図である。図2において、運動補助器具1の幅方向がx軸方向に、長手方向がy軸方向に、厚み方向がz軸方向に、それぞれ配置されている。図2(a)は、−z方向、すなわち厚み方向に運動補助器具1を見た図である。図2(b)は、−x方向、すなわち幅方向に運動補助器具1を見た図である。
運動補助器具1は、例えば、ポリエステル、ポリウレタンなどの合成繊維や、綿などの天然繊維を含む糸状素材を帯状に編み上げた伸縮素材を有する。この伸縮素材は、X−Y平面上のいずれの方向(すなわち、長手方向、幅方向および斜め方向のいずれの方向)にも伸縮可能なように形成されている。
なお、伸縮素材は、糸状素材を帯状に編み上げた素材に限られず、例えば、帯状のゴムなどであってもよい。
運動補助器具1の+y方向側の端部である第1端部11には2つの引っ掛け穴110が設けられている。また、運動補助器具1の−y方向側の端部である第2端部12には2つの引っ掛け穴120が設けられている。
2つの引っ掛け穴110は、運動補助器具1の幅方向(x軸方向)において互いに離間する位置に並べて開けられている。2つの引っ掛け穴120も、運動補助器具1の幅方向(x軸方向)において互いに離間する位置に並べて開けられている。なお、引っ掛け穴110、および引っ掛け穴120がそれぞれ並ぶ幅方向は、長手方向と交差する方向の一例である。以下の説明において、運動補助器具1のうち引っ掛け穴110の−y方向側の端部に位置する点P11と、引っ掛け穴120の+y方向側の端部に位置する点P12との間の部分(端点である点P11および点P12を除く)を伸縮部10と呼ぶ。
図1の利用態様において、ユーザ2は自身の右手指を引っ掛け穴110に通して引っ掛け、左足指を引っ掛け穴120に通して引っ掛けた状態で、右手と左足を互いに反対方向に伸ばしている。
1−3.引っ掛け穴の構成
図3は、指を引っ掛け穴110に通した状態を説明するための図である。図3(a)に示した例では、2つの引っ掛け穴110のうち、1つには右手の人差し指と中指が通され、もう1つには右手の薬指と小指が通されている。引っ掛け穴120については図示を省略するが、同様に左足の指が引っ掛け穴120に通される。ユーザが図3に示すように引っ掛け穴110に右手の指を通し、また、引っ掛け穴120に左足の指を通した状態で、右手と左足を指先の方向に伸ばすと伸縮部10が長手方向に伸びる。
なお、図3(a)に示す引っ掛け穴110は2つ開けられているが、3以上であってもよいし、1つであってもよい。図3(b)に例示の運動補助器具1においては、第1端部11に1つの引っ掛け穴110が設けられている。なお、引っ掛け穴110の各々に通される指の種別は図3(a)および(b)に例示のものに限られない。引っ掛け穴120についても同様に、その数や通される指の種別は限定されない。
1−4.運動補助器具の作用
ユーザ2が右手指と左足指とを互いに反対方向に伸ばすと、点P11と点P12を作用点としてユーザ2の力が運動補助器具1に作用し、点P11と点P12との間の伸縮部10が引き伸ばされる。伸縮部10は、+z方向側の面および−z方向側の面のいずれにも、他の部材との接合により形成される段差を有しておらず、それらの両面が滑らかに形成されている。
ユーザ2が引っ掛け穴110および引っ掛け穴120の各々に手足のいずれかの指を通した状態でストレッチ運動をすると、伸縮部10はユーザ2の身体のうちストレッチ運動によって伸ばされた部位に接触しながら伸びる。上述した通り、伸縮部10はいずれの面にも段差を有していないので、ストレッチ運動を行う間、ユーザ2が身体の伸ばされた部位において自覚する伸縮部10の接触の感触には段差に伴う不要なノイズが含まれない。また、ユーザ2は、身体の伸ばした部位において段差の擦れに伴う不快感や痛みを覚えることがない。その結果、ユーザ2は快適に接触フィードバックトレーニングを行うことができ、かつ、トレーニングから高い効能を得ることができる。
2.従来例
2−1.縫合部を有する従来の運動補助器具の構成
上述した運動補助器具1と従来の運動補助器具との相違点を述べ、従来の運動補助器具からは得られない運動補助器具1の効果について説明する。
図4は、縫合部を有する従来の運動補助器具8の一例を示す図である。図4において、運動補助器具8の幅方向がx軸方向に、長手方向がy軸方向に、厚み方向がz軸方向に、それぞれ配置されている。図4(a)は、−z方向に運動補助器具8を見た図である。図4(b)は、+z方向に運動補助器具8を見た図である。図4(c)は、−x方向に運動補助器具8を見た図である。
運動補助器具8は、伸縮しない布を輪にした持ち手8bを、伸縮する帯状の素材である伸縮部8aの両端にそれぞれ縫合して形成された器具である。持ち手8bと伸縮部8aが縫合されている部分を縫合部8cという。
ユーザ2が例えば右手で運動補助器具8の一方の端部の持ち手8bを握り、左手で他方の端部の持ち手8bを握って、両手を互いに反対方向に伸ばすと、図4に示す点P8bを作用点としてユーザ2の力が運動補助器具8に作用し、伸縮部8aが伸びる。
図5は、図4(c)の破線で示した部分を拡大した図である。運動補助器具8は一方の端部における作用点である点P8bと他方の端部における作用点である点P8bとの間の領域80(図4(c)参照)に、縫合部8cに伴う厚み方向の段差を有している。例えば、図5に示すように、縫合部8cの中央側端辺には+z方向側の面および−z方向側の面の両方において段差P1が生じている。この段差P1は、ユーザがストレッチ運動を行う間、ユーザの身体に当たり、その周辺よりも不連続に強い刺激をユーザに与える。そのため、ユーザの意識は伸びている部位全体ではなく、段差P1が当たっている箇所に集中しやすくなる。その結果、ユーザは部位全体のストレッチを促す感触を十分に得ることができず、接触フィードバックトレーニングの効能を十分に得ることができない。また、ユーザは段差P1が身体に繰り返し擦れることにより、不快感や痛みなどを覚えることがある。
2−2.コキを有する従来の運動補助器具の構成
図6は、コキを有する従来の運動補助器具9の一例を示す図である。図6において、運動補助器具9の幅方向がx軸方向に、長手方向がy軸方向に、厚み方向がz軸方向に、それぞれ配置されている。図6(a)は、−z方向に運動補助器具9を見た図である。図6(b)は、−x方向に運動補助器具9を見た図である。
運動補助器具9は、中央に棒(中棒)が設けられた矩形のリング状の長さ調整部材であるコキ9cに、帯状の伸縮素材を通して構成される。
運動補助器具9の伸縮素材の2つの端部の各々は、図7に示されるように、コキ9cの2つの穴のうち第1の穴(図7の左側の穴)を+z方向に通過した後、第2の穴(図7の右側の穴)を−z方向に通過し、−z方向に折り返された後、既に第1および第2の穴を通っている伸縮素材の−z側を通るように、再び第2の穴を+z方向に通過した後、−z方向に第1の穴を通過している。そして、伸縮素材の端部は、コキ9cの中棒を取り巻くように折り返された状態で、伸縮素材の隣接する部分と縫合されている。その結果、運動補助器具9の2つの端部の各々には、伸縮素材の大きな輪が形成されている。この伸縮素材の大きな輪は持ち手9bとなる。
ユーザが例えば右手で一方の持ち手9bを持ち、左手で他方の持ち手9bを持って、両手を互いに反対方向に伸ばすと、それぞれの持ち手9bにおける点P9bを作用点としてユーザの力が運動補助器具9に作用し、−y方向側の点P9bと+y方向側の点P9bの間に位置する伸縮部9aが引き伸ばされる。
運動補助器具9はコキ9cを有するため、両端の点P9bの間の領域90に厚み方向の段差を有している。例えば、図7に示すように、運動補助器具9の+z方向側の面には、コキ9cそのものによる段差P2があり、コキ9cの穴に通された伸縮素材が+z軸方向に盛り上がって形成された段差P3がある。また、運動補助器具9の−z方向側の面には、コキ9cの中棒を覆う伸縮素材を接合(縫合)することにより生じた段差P4がある。
すなわち、運動補助器具9には+z方向側の面および−z方向側の面のいずれにも段差がある。これらの段差P2〜P4は、ユーザのストレッチ運動に伴ってユーザの身体に当たるので、ユーザは接触フィードバックトレーニングの効能を十分に得ることができず、また、不快感や痛みなどを覚えることがある。
3.変形例
上述した実施形態は本発明の一実施形態であって、様々に変形され得る。以下に変形の例を示す。また、以下の変形例の2以上が組み合わされてもよい。
3−1.変形例1
上述した実施形態において、運動補助器具1には、帯状の伸縮素材における一方の端部である第1端部11に引っ掛け穴110を有し、他方の端部である第2端部12に引っ掛け穴120を有している。すなわち、運動補助器具1には伸縮素材の長手方向における2つの位置の各々にユーザ2が指を引っ掛けるための引っ掛け部が形成されている。運動補助器具1の伸縮素材の長手方向において引っ掛け部が形成される位置は2つに限られず、3つ以上であってもよい。
図8は、この変形例における引っ掛け穴を説明するための図である。図8に示す運動補助器具1aは、伸縮素材の長手方向における3つの位置の各々において、ユーザ2が指を引っ掛けるための引っ掛け穴(引っ掛け部)が形成されている。すなわち、運動補助器具1aには、一方の端部である第1端部11に引っ掛け穴110が、他方の端側の領域である第2端部12に引っ掛け穴120が、それぞれ形成されている。
さらに、運動補助器具1aには、第2端部12よりも−y方向側に位置する第3端部13に引っ掛け穴130が形成されている。
例えば、引っ掛け穴110と引っ掛け穴120の間の距離L12は、右手指から左手指までの長さに合うように決められており、引っ掛け穴110と引っ掛け穴130の間の距離L13は、右手指から左足指までの長さに合うように決められている。従って、距離L13は距離L12よりも長い。このように、運動補助器具1aは、伸縮素材の長手方向における3以上の異なる位置に、それぞれ引っ掛け穴を有していてもよい。これにより、ユーザはストレッチ運動の内容に応じて、運動補助器具1aの長手方向における3以上の異なる位置に設けられた引っ掛け穴の中から適当な穴を選択して手または足の指を引っ掛けることにより、両手を伸ばすストレッチ運動や、手と足を伸ばすストレッチ運動など、多様なストレッチ運動において運動補助器具1aを用いることができる。
なお、引っ掛け穴110と引っ掛け穴130の間の領域である伸縮部10aは、引っ掛け穴110と引っ掛け穴120との間の領域である伸縮部10と、引っ掛け穴120そのものとを含む。そのため、ユーザ2が引っ掛け穴110と引っ掛け穴130とにそれぞれ指を引っ掛けてストレッチ運動をする場合、ユーザ2の身体の伸ばした部位には、引っ掛け穴120が接触することがある。この場合であっても、引っ掛け穴120は、部材同士を接合することにより生じる段差ではないため、伸ばした部位に接触したとしても、ユーザ2は不連続な接触の感触を覚えることがほとんどなく、接触フィードバックトレーニングの効能が大きく低下することはない。
また、上記の運動補助器具において、伸縮素材の長手方向における4つ以上の位置の各々において、例えば幅方向に互いに離間した引っ掛け穴が2つずつ形成され、それらの4つ以上の位置のうちの少なくとも1つの位置に形成された引っ掛け穴が、身長の長いユーザの両手のストレッチ運動に用いられるとともに、身長の短いユーザの手足のストレッチ運動に用いられてもよい。
3−2.変形例2
上述した実施形態において、運動補助器具1には、ユーザ2の指を引っ掛けるための引っ掛け部として、第1端部11には引っ掛け穴110が、第2端部12には引っ掛け穴120がそれぞれに設けられている。これに代えて、引っ掛け部として機能する部材が伸縮素材に取り付けられていてもよい。
図9は、伸縮素材の長手方向における2つの位置の各々において、伸縮素材に取り付けられた引っ掛け部の一例を示す図である。図9(a)は、−z方向、すなわち厚み方向に運動補助器具1bを見た図である。図9(a)に示す運動補助器具1bの第1端部11bには2つの引っ掛け部110bがx軸方向に並んで取り付けられており、第2端部12bには2つの引っ掛け部120bがx軸方向に並んで取り付けられている。
図9(b)は、第1端部11bを−y方向に見た図である。2つの引っ掛け部110bはいずれも帯状の素材が筒状に形成された部材であり、筒状の引っ掛け部110bの直径は、ユーザ2が引っ掛け部110bの中に無理なく指を通すことができるように寸法などが定められている。引っ掛け部120bは引っ掛け部110bと同様の構成を備える。
引っ掛け部110bおよび引っ掛け部120bは接着剤による接着や縫製などによって帯状の伸縮素材に取り付けられている。ユーザ2が引っ掛け部110b、引っ掛け部120bにそれぞれ指を引っ掛けてストレッチ運動をすることにより、引っ掛け部110bと引っ掛け部120bとの間の伸縮素材が伸びるとともに、ユーザ2のストレッチされる部位に接触しながら伸びる。
この場合であっても、引っ掛け部110bの−y方向側の端点である点P11bと、引っ掛け部120bの+y方向側の端点である点P12bを作用点として、ユーザ2の力が運動補助器具1bに作用し、点P11bと点P12bとの間の伸縮部10bが引き伸ばされる。伸縮部10bは、厚み方向における両面のいずれにも段差を有していないので、ストレッチ運動に伴って段差が身体の伸ばされた部位に当たることがない。
なお、引っ掛け部110bおよび引っ掛け部120bの形状は図9に例示の筒状に限られず、例えば、一方が閉鎖され他方が開口した鞘状または袋状の部材であってもよい。要するに、引っ掛け部110bおよび引っ掛け部120bの形状および大きさは、指を無理なく引っ掛けることができる形状および大きさであればよい。
3−3.変形例3
上述した実施形態において、同時に用いられる運動補助器具の本数は1本であることが想定されている。しかしながら、複数本の運動補助器具が同時に用いられてもよい。ただし、複数本の運動補助器具が同時に用いられる場合、それらの運動補助器具が完全に分離されていると、取り扱いが不便な場合がある。そこで、複数本の運動補助器具が連結されてもよい。本願において、連結された複数本の運動補助器具を「運動補助器具のアセンブリ」と呼ぶ。
図10は、この変形例における運動補助器具のアセンブリの一例を示す図である。図10に示す例において、y軸方向に沿って運動補助器具1cが配置され、x軸方向に沿って運動補助器具1dが配置されている。運動補助器具1cと運動補助器具1dとは、各々の長手方向が交差するように互いに連結され、運動補助器具のアセンブリ3を構成している。
運動補助器具1cおよび運動補助器具1dは、いずれも2枚の伸縮素材をz軸方向に重ねて作成され、それぞれの端部において2枚の伸縮素材は接合されている。一方、端部ではない部分、すなわち、中央部において、運動補助器具1cおよび運動補助器具1dの2枚の伸縮素材は互いに接合されていない。そのため、2枚の伸縮素材の間には隙間がある。
例えば、図10に示すように、運動補助器具1cおよび運動補助器具1dは、一方の中央部の隙間を他方の2枚の伸縮素材のうちの1枚が通過するように配置されている。すなわち、運動補助器具1cおよび運動補助器具1dは、それぞれを構成する2枚の伸縮素材を交互に重ねあわせて、それぞれの端部を接合することにより、長手方向が交差するように連結されている。
ユーザ2は、この運動補助器具のアセンブリ3のうち、例えば、運動補助器具1cの両端に設けられた引っ掛け部(図示略)を右手の指と左足の指に引っ掛け、運動補助器具1dの両端に設けられた引っ掛け部を左手の指と右足の指に引っ掛けて、両手両足を伸ばすストレッチ運動をしてもよい。この場合であっても、ユーザ2の身体に近い側の運動補助器具には接合により生じた段差がないため、アセンブリ3を用いた接触フィードバックトレーニングにおいて、ユーザ2は高い効能を得ることができるとともに、不快感や痛みを覚えることはない。
なお、図10に示すアセンブリ3は、別体の運動補助器具1cと運動補助器具1dが、各々の長手方向が交差するように互いに連結された構成であるが、例えば「X」形状に一体に成形された帯状の伸縮素材によりアセンブリが構成されてもよい。
3−4.変形例4
上述した変形例3において、一方の運動補助器具は、他方の運動補助器具に対し、長手方向に移動可能に連結されていてもよい。例えば、図10に示す通り、運動補助器具1cの中央部の隙間は、運動補助器具1cの長手方向(すなわち、y軸方向)に長さHcを有する。また、運動補助器具1dは、幅方向(すなわち、y軸方向)に幅Wdを有する。ここで、長さHcよりも幅Wdが小さくなるように設計しておけば、運動補助器具1cは運動補助器具1dに対して、その長手方向に移動可能である。
同様に、運動補助器具1dの長手方向(すなわち、x軸方向)の隙間が有する長さHdよりも、運動補助器具1cの幅方向(すなわち、x軸方向)の幅Wcが小さくなるように設計しておけば、運動補助器具1dは運動補助器具1cに対して、その長手方向に移動可能である。
このように、アセンブリ3の一方の運動補助器具が他方の運動補助器具に対し長手方向に移動可能に連結されていると、運動補助器具の各々の伸張の方向がユーザのストレッチの方向と一致するため、ユーザは自分の身体の部位の伸びの方向や大きさを正しく知ることができる。その結果、ユーザは接触フィードバックトレーニングの高い効能を得ることができる。
3−5.変形例5
上述した変形例3または変形例4において、アセンブリ3を構成する運動補助器具1cおよび運動補助器具1dは、互いに着脱可能に連結されていてもよい。この場合、上述した2枚の伸縮素材は、端部の片面に例えば面ファスナーなどの接着性の繊維を備えており、これらを互いに接触させることで、接合・連結されていてもよい。面ファスナーは、接合した後、力をかけることで引き剥がすことが可能であるため、この場合、アセンブリ3を構成する運動補助器具1cおよび運動補助器具1dは、着脱可能に連結される。
1…運動補助器具、10…伸縮部、10a…伸縮部、10b…伸縮部、11…第1端部、110…引っ掛け穴、110b…引っ掛け部、11b…第1端部、12…第2端部、120…引っ掛け穴、120b…引っ掛け部、12b…第2端部、13…第3端部、130…引っ掛け穴、1a…運動補助器具、1b…運動補助器具、1c…運動補助器具、1d…運動補助器具、2…ユーザ、3…アセンブリ、8…運動補助器具、80…領域、8a…伸縮部、8b…持ち手、8c…縫合部、9…運動補助器具、90…領域、9a…伸縮部、9b…持ち手、9c…コキ

Claims (3)

  1. 帯状の伸縮素材と、
    前記伸縮素材の長手方向における2以上の位置の各々において、前記伸縮素材に形成され、もしくは前記伸縮素材に取り付けられた、ユーザが指を引っ掛けるための引っ掛け部と、
    を備え、
    前記ユーザが前記2以上の位置のうちの第1の位置に設けられた前記引っ掛け部に右手の指を引っ掛け、前記2以上の位置のうちの前記第1の位置とは異なる第2の位置に設けられた前記引っ掛け部に左手の指を引っ掛けた状態で両手を拡げた際、前記伸縮素材のうち前記ユーザの身体に接触する部分(ただし、該部分は前記第1の位置および前記第2の位置を含まない)において、部材同士の接合により生じる段差を有さない運動補助器具を複数備え、
    前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように互いに連結されているか、もしくは、前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように一体に成形されており、
    前記複数の運動補助器具の各々は、当該運動補助器具との間で長手方向が交差するように連結されている他の運動補助器具に対し、長手方向に移動可能に連結されている、
    運動補助器具のアセンブリ。
  2. 状の伸縮素材と、
    前記伸縮素材の長手方向における2以上の位置の各々において、前記伸縮素材に形成され、もしくは前記伸縮素材に取り付けられた、ユーザが指を引っ掛けるための引っ掛け部と、
    を備え、
    前記ユーザが前記2以上の位置のうちの第1の位置に設けられた前記引っ掛け部に右手または左手の指を引っ掛け、前記2以上の位置のうちの前記第1の位置とは異なる第2の位置に設けられた前記引っ掛け部に右足または左足の指を引っ掛けた状態で手足を伸ばした際、前記伸縮素材のうち前記ユーザの身体に接触する部分(ただし、該部分は前記第1
    の位置および前記第2の位置を含まない)において、部材同士の接合により生じる段差を有さない運動補助器具を複数備え、
    前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように互いに連結されているか、もしくは、前記複数の運動補助器具の各々の長手方向が交差するように一体に成形されており、
    前記複数の運動補助器具の各々は、当該運動補助器具との間で長手方向が交差するように連結されている他の運動補助器具に対し、長手方向に移動可能に連結されている、
    運動補助器具のアセンブリ。
  3. 前記複数の運動補助器具は、互いに着脱可能に連結されている
    請求項1または2に記載の運動補助器具のアセンブリ。
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