JP6347669B2 - 帯電防止カバー - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁性樹脂製チューブの帯電を防止するための帯電防止カバーに関する。
従来、有機溶剤等の可燃性流体(電気絶縁流体)が絶縁性樹脂製チューブ内を流れる場合、前記可燃性流体と前記チューブとの摩擦により前記チューブが帯電しやすくなっていた。また、絶縁性樹脂製チューブが用いられる工場等のクリーンルーム用の手袋などで絶縁性樹脂製チューブがこすられた場合でも、前記チューブが帯電しやすくなっていた。
そこで、絶縁性樹脂製チューブの帯電を防止するための帯電防止手段として、絶縁性樹脂製チューブに導電性を付与すべく、グラファイト又は金属微粉末等の導電性物質を前記チューブに設ける手段が採用されていた。例えば、特許文献1に記載のフッ素樹脂製チューブ(絶縁性樹脂製チューブ)においては、視認性の確保のために透明部分からなるチューブ本体の外周面に、導電性物質を含む導電部分が設けられていた。
しかしながら、特許文献1に記載のフッ素樹脂製チューブにおいては、前記導電部分が前記チューブ本体の長手方向に沿ってストライプ状に延設されていたので、前記チューブの設置状況によっては、可燃性流体の流量が少ない場合に、この可燃性流体に対し前記チューブの必要箇所に前記導電部分を位置させることができず、帯電防止機能を十分に発揮させることができないおそれがあった。
そのうえ、特許文献1に記載の技術は、前記チューブに導電性物質を含有させる構成を用いるものであるため、すなわち前記チューブそのものに導電性をもたせる構成を用いるものであるため、フッ素樹脂(絶縁性樹脂)のみからなる既存のチューブに対して帯電防止機能を付与することができるものではなかった。
特開2003−4176号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、絶縁性樹脂製チューブを覆う際に前記チューブの内部の視認性を確保しつつ前記チューブの帯電防止の確実性を高めることができ、かつ、前記チューブへの着脱の容易化を図ることができる帯電防止カバーの提供を目的とする。
請求項1に係る発明は、透明又は半透明の絶縁性樹脂製チューブを覆う帯電防止カバーであって、導電性物質を含む樹脂組成物からなり、前記チューブに外嵌可能な筒状のカバー本体を備え、前記カバー本体が、第1分断部及び第2分断部が形成されるように周方向の一箇所で分断されて、前記第1分断部及び前記第2分断部を近接又は離間させるように弾性変形可能とされ、前記カバー本体が、前記第1分断部と前記第2分断部とを離間させるように弾性変形して、前記チューブを前記第1分断部と前記第2分断部との間を通過させ得るように構成されるとともに、前記カバー本体が、前記第1分断部を前記カバー本体の径方向に貫通する複数の第1切欠部と、前記第2分断部を前記カバー本体の径方向に貫通する複数の第2切欠部とを有し、前記チューブに外嵌されたときに前記複数の第1切欠部及び前記複数の第2切欠部を介して前記チューブの一部を露出させることができるように構成され、前記複数の第1切欠部と前記複数の第2切欠部とが、前記カバー本体の軸心方向に延びる周方向中間線を挟んで対称に設けられているものである。
この構成によれば、前記チューブへの前記帯電防止カバーの着脱に際し、前記第1分断部と前記第2分断部との間を広げるように前記カバー本体を弾性変形させて、前記チューブに対しその一方から被せる又は外すことが可能となる。したがって、前記チューブが工場等の所定位置に設置前の既存のチューブであれ設置済みの既存のチューブであれ、前記帯電防止カバーを前記チューブに着脱しやすくなる。よって、前記チューブへの前記帯電防止カバーの着脱の容易化を図ることができる。
また、前記チューブへの前記帯電防止カバーの着脱のために前記カバー本体の弾性変形を利用するので、前記帯電防止カバーを、前記カバー本体の内径と略同一の外径を有する前記チューブに対して着脱するだけでなく、前記カバー本体の内径よりも大きな外径を有する太いチューブに対しても所定の許容範囲内で着脱することが可能となる。したがって、前記帯電防止カバーを、所定の外径を有する一種類のチューブではなく、異なる外径を有する複数のチューブに使用することができる。
さらに、前記チューブへの前記帯電防止カバーの取付後、前記チューブを前記カバー本体で比較的途切れることなく広範囲にわたって覆うことが可能となる。しかも、前記チューブ2が前記太いチューブであるためにその全周を前記カバー本体で覆うことができない場合でも、前記チューブの必要箇所を覆うように前記カバー本体を前記チューブに対して相対回動させ、これにより前記チューブの設置状況及び流体の流量等に起因する前記流体の偏りが前記チューブ内で生じたとしても、前記チューブ2の除電を確実に行うことが可能となる。したがって、前記帯電防止カバーを用いた前記チューブの帯電防止の確実性を高めることができる。
また、前記カバー本体に前記複数の切欠部を設けたので、前記帯電防止カバーに屈曲性をもたせることが可能となる。したがって、例えば前記チューブが曲げられた状態で工場等の所定位置に設置されている既存のチューブであったとしても、前記帯電防止カバーを前記チューブに合わせて屈曲させながら容易に取り付けることができる。
しかも、前記チューブを前記帯電防止カバーで覆ったときに、前記複数の切欠部を介して透明又は半透明の前記チューブの一部を露出させることが可能となる。したがって、前記チューブを前記帯電防止カバーで覆った後、前記複数の切欠部を利用して前記チューブ内の状態(例えば、前記絶縁流体の詰まり具合又は流れ方向)を視認することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の帯電防止カバーにおいて、前記カバー本体が、前記カバー本体の径方向に貫通する複数の貫通孔を有し、前記チューブに外嵌されたときに前記複数の貫通孔を介して前記チューブの一部を露出させることができるように構成されているものである。
この構成によれば、前記チューブを前記帯電防止カバーで覆ったときに、前記複数の貫通孔を介して透明又は半透明の前記チューブの一部を露出させることが可能となる。したがって、前記チューブを前記帯電防止カバーで覆った後、前記複数の貫通孔を利用して前記チューブ内の状態を視認することができる。よって、前記帯電防止カバーの使用時における前記チューブの内部の視認性を高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の帯電防止カバーにおいて、前記カバー本体が、前記第1分断部と前記第2分断部とを重なり合わせた状態で筒状に形成されているものである。
この構成によれば、前記カバー本体が弾性変形によりとり得る内径(内周側の径方向幅)の変化範囲を拡大させることが可能となる。したがって、前記帯電防止カバーを、異なる外径を有するさらに多くの種類のチューブに使用することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の帯電防止カバーにおいて、前記複数の切欠部のうちの少なくとも一つの切欠部の閉塞部に、アール加工が施されているものである。
この構成によれば、前記カバー本体における前記閉塞部近傍に、アース線と接続される銅線等の金属線を巻付可能な巻付部分を少なくも一つ形成することができる。そして、前記金属線を前記巻付部分に巻き付けた場合に、前記金属線がこれと接触する前記閉塞部を傷つけるのを防止して、前記帯電保護カバーを破損しにくくすることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の帯電防止カバーにおいて、前記複数の切欠部のそれぞれの開口縁に、面取り加工が施されているものである。
この構成によれば、前記帯電防止カバーを前記チューブに対して着脱する際などに、前記帯カバー本体と前記チューブとの接触に起因する前記チューブの破損を生じにくくすることができる。
本発明によれば、絶縁性樹脂製チューブを覆う際に前記チューブの内部の視認性を確保しつつ前記チューブの帯電防止の確実性を高めることができ、かつ、前記チューブへの着脱の容易化を図ることができる帯電防止カバーを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る帯電防止カバーの使用状態を示す図である。 図1の帯電防止カバーの正面図である。 図1の帯電防止カバーの側面図である。 図1の帯電防止カバーの平面図である。 図1の帯電防止カバーの底面図である。 図1の帯電防止カバーの展開図である。 図1の帯電防止カバーのチューブへの取付時の様子を示す側面図である。(a)はチューブへの取付直前の図であり、(b)はチューブへの取付後の図であり、(c)は(b)に示すチューブよりも太いチューブへの取付後の図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る帯電防止カバー1の使用状態を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る前記帯電防止カバー1は、帯電防止のために、例えば、有機溶剤等の可燃性流体(電気絶縁流体)を流通させるチューブ2に対して使用される。前記帯電防止カバー1は、前記チューブ2の外周を被覆可能なものであり、円筒状の前記チューブ2に合わせて筒状を呈するように形成されている。
前記チューブ2は、その内部の視認性を確保するために、実質的に透明又は半透明に形成された絶縁性樹脂製チューブである。前記絶縁性樹脂製チューブとしては、例えば、フッ素樹脂製チューブが挙げられる。本実施形態においては、前記チューブ2は、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)等のフッ素樹脂を用いて製造されて、内部が見える透明又は半透明に形成されている。
図2に、前記帯電防止カバー1の正面図を示す。図3に、前記帯電防止カバー1の側面図を示す。図4に、前記帯電防止カバー1の平面図を示す。図5に、前記帯電防止カバー1の底面図を示す。図6に、前記帯電防止カバー1の展開図を示す。なお、説明の便宜上、図2は拡大して示している。
図1、図2、図3、図4、図5、図6に示すように、前記帯電防止カバー1は、カバー本体10を備えている。前記カバー本体10は、導電性物質を含む樹脂組成物から構成されている。前記樹脂製組成物としては、例えば、カーボンブラック、カーボン繊維、グラファイト、炭素繊維、金属微粉末、又はこれら2種以上の組み合わせ等の導電性物質を含むPP(ポリプロピレン)が挙げられる。
前記カバー本体10は、前記チューブ2に外嵌可能な筒状に形成されている。そして、前記カバー本体10は、第1分断部11及び第2分断部12が形成されるように周方向の一箇所で分断され、前記第1分断部11及び前記第2分断部12を近接又は離間させるように弾性変形可能に構成されている。本実施形態において、前記カバー本体10は、円筒状に形成されている。
前記第1分断部11は、前記カバー本体10の周方向一端側に配置されている。前記第1分断部11には、前記カバー本体10の軸心方向に延びる周方向一端面13が形成されている。一方、前記第2分断部12は、前記カバー本体10の周方向他端側に配置されている。前記第2分断部12には、前記カバー本体10の軸心方向に延びる周方向他端面14が形成されている。
そして、前記カバー本体10は、前記第1分断部11と前記第2分断部12とを離間させるように弾性変形して、前記チューブ2を前記第1分断部11と前記第2分断部12との間を通過させ得るように構成されている。この弾性変形時、前記カバー本体10の内径(内周側の径方向幅)が前記チューブ2の外径よりも大きく変化させられ得る。
詳しくは、前記カバー本体10は、図3に示すように、前記第1分断部11と前記第2分断部12とが接触する程度に近接した通常形態をとり得るように構成されている。この通常形態は前記帯電防止カバー1が前記チューブ2に取り付けられていない場合の形態であり、この形態では前記カバー本体10の内径が前記チューブ2の外径と比べて略同じ又は小さい内径となる。
また、前記カバー本体10は、図7(a)に示すように、弾性変形によって、前記チューブ2が通過可能な空間15を生じさせるべく、前記第1分断部11と前記第2分断部12とが離間した、側面視で円の一部を切り欠いたような変形形態をとり得るように構成されている。この変形形態は前記帯電防止カバー1が前記チューブ2に着脱される際の一時的な形態であり、この形態では前記カバー本体10の内径が前記第1形態に比べて大きなものとなる。
このような構成において、前記帯電防止カバー1を前記チューブ2に対して使用するために取り付ける場合、まず、前記カバー本体10を変形させるために前記帯電防止カバー1に外力を作用させる。これにより、前記帯電防止カバー1を図3に示す通常形態から図7(a)に示す変形形態に変化させて、前記第1分断部11と前記第2分断部12と間に前記チューブ2を通過させ得る前記空間15を形成する。
次に、前記第1分断部11と前記第2分断部12との間に位置する前記空間15から前記カバー本体10内に向かって前記チューブ2を移動させる。その移動後、前記カバー本体10が前記チューブ2を外嵌するように、前記カバー本体10の弾性復元を進めさせる。その結果、図1及び図7(b)に示すように、前記帯電防止カバー1を被覆形態に変化させて、前記チューブ2を前記カバー本体10で覆って囲む状態を保持することができる。
一方、前記帯電防止カバー1を前記チューブ2から取り外す場合、前記カバー本体10を変形させるために前記帯電防止カバー1に外力を作用させる。そして、前記帯電防止カバー1を被覆形態から変形形態に変化させて、前記第1分断部11と前記第2分断部12と間に位置する前記空間15から前記カバー本体10外に向かって前記チューブ2を移動させる。その結果、図3に示すように、前記帯電防止カバー1を通常形態に戻すことができる。
また、前記帯電防止カバー1において、前記カバー本体10は、複数の切欠部を有している。前記複数の切欠部は、前記カバー本体10が前記チューブ2に外嵌されたときに前記チューブ2の一部を露出させるためのものであり、前記第1分断部11及び前記第2分断部12の少なくとも一方を前記カバー本体10の径方向に貫通するように設けられている。
本実施形態において、前記カバー本体10は、前記複数の切欠部として、複数の第1切欠部17・17・・・を有している。本実施形態において、前記複数の第1切欠部17・17・・・は、前記第1分断部11(前記周方向一端面13)が切り欠かれることにより形成されている。
前記複数の第1切欠部17・17・・・は、前記カバー本体10の軸心方向に所定間隔ごとに配置されている。詳しくは、前記複数の第1切欠部17・17・・・は、前記周方向一端面13から前記カバー本体10の周方向途中(中央付近)まで延びる同一形状の長孔状の切欠部であり、前記カバー本体10の軸心方向に略均等間隔で配置されている。
本実施形態において、前記カバー本体10は、前記複数の切欠部として、さらに複数の第2切欠部18・18・・・を有している。前記複数の第2切欠部18・18・・・は、前記第2分断部12を前記カバー本体10の径方向に貫通するように設けられている。本実施形態において、前記複数の第2切欠部18・18・・・は、前記第2分断部12(前記周方向他端面14)が切り欠かれることにより形成されている。
前記複数の第2切欠部18・18・・・は、前記カバー本体10の軸心方向に所定間隔ごとに配置されている。詳しくは、前記複数の第2切欠部18・18・・・は、前記周方向他端面14から前記カバー本体10の周方向途中(中央付近)まで延びる同一形状の長孔状の切欠部であり、前記カバー本体10の軸心方向に略均等間隔で配置されている。
本実施形態において、前記複数の第2切欠部18・18・・・は、前記複数の第1切欠部17・17・・・と略同一形状に形成されるとともに、前記複数の第1切欠部17・17・・・と同数設けられている。そして、前記複数の第2切欠部18・18・・・は、図6に示すように、展開時における前記カバー本体10の短手方向の中心線19を挟んで対称に配置されている。
以上のことから、前記帯電防止カバー1によれば、前記チューブ2への着脱に際し、前記第1分断部11と前記第2分断部12との間を広げるように前記カバー本体10を弾性変形させて、前記チューブ2に対しその一方から被せる又は外すことが可能となる。したがって、前記チューブ2が工場等の所定位置に設置前の既存のチューブであれ設置済みの既存のチューブであれ、前記帯電防止カバー1を前記チューブ2に着脱しやすくなる。よって、前記チューブ2への前記帯電防止カバー1の着脱の容易化を図ることができる。
また、前記帯電防止カバー1によれば、前記チューブ2への着脱のために前記カバー本体1の弾性変形を利用するので、前記帯電防止カバー1を、通常形態時における前記カバー本体10の内径と略同一の外径を有する前記チューブ2に対して着脱するだけでなく、図7(c)に示すように、前記カバー本体10の内径よりも大きな外径を有する太いチューブ20に対しても所定の許容範囲内で着脱することが可能となる。したがって、前記帯電防止カバー1を、所定の外径を有する一種類のチューブではなく、異なる外径を有する複数のチューブ2・20に使用することができる。
さらに、前記帯電防止カバー1によれば、前記チューブ2への取付後、前記チューブ2を前記カバー本体10で比較的途切れることなく広範囲にわたって覆うことが可能となる。しかも、図7(c)に示すように、前記チューブ2が前記太いチューブ20であるためにその全周を前記カバー本体10で覆うことができない場合でも、前記チューブ2の必要箇所を覆うように前記カバー本体10を前記チューブ2に対して相対回動させ、これにより前記チューブ2の設置状況及び前記流体の流量等に起因する前記流体の偏りが前記チューブ2内で生じたとしても、前記チューブ2の除電を確実に行うことが可能となる。したがって、前記帯電防止カバー1を用いた前記チューブ2の帯電防止の確実性を高めることができる。
また、前記帯電防止カバー1によれば、前記カバー本体10に前記複数の第1切欠部17・17・・・(本実施形態においては、さらに前記複数の第2切欠部18・18・・・)を設けたので、前記帯電防止カバー1に屈曲性をもたせることが可能となる。したがって、例えば前記チューブ2が曲げられた状態で工場等の所定位置に設置されている既存のチューブであったとしても、前記帯電防止カバー1を前記チューブ2に合わせて屈曲させながら容易に取り付けることができる。
しかも、前記チューブ2を前記帯電防止カバー1で覆ったときに、前記複数の第1切欠部17・17・・・(本実施形態においては、さらに前記複数の第2切欠部18・18・・・)を介して透明又は半透明の前記チューブ2の一部を露出させることが可能となる。したがって、前記チューブ2を前記帯電防止カバー1で覆った後、前記複数の第1切欠部17・17・・・(前記複数の第2切欠部18・18・・・)を利用して前記チューブ2内の状態(例えば、前記絶縁流体の詰まり具合又は流れ方向)を視認することができる。
また、図1から図6に示すように、前記帯電防止カバー1において、前記カバー本体10は、複数の貫通孔21・21・・・を有している。前記複数の貫通孔21・21・・・は、前記カバー本体10が前記チューブ2に外嵌されたときに前記チューブ2の一部を露出させるためのものであり、前記カバー本体10をその径方向に貫通するように設けられている。
本実施形態において、前記複数の貫通孔21・21・・・は、前記カバー本体10の軸心方向に所定間隔ごとに配置されている。詳しくは、前記複数の貫通孔21・21・・・は、前記周方向一端面13と前記周方向他端面14との間で前記カバー本体10の周方向に延びる同一形状の長孔状の貫通孔であり、前記カバー本体10の軸心方向に略均等間隔で配置されている。
そして、前記複数の貫通孔21・21・・・は、前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・と隣り合うように設けられ、これらの切欠部17・18と軸心方向に関して交互に配置されている。前記貫通孔21は、前記第1切欠部17及び前記第2切欠部18と比べて略同じ又は小さい軸心方向幅を有するように形成されている。
このような構成により、前記チューブ2を前記帯電防止カバー1で覆ったときに、前記複数の貫通孔21・21・・・を介して透明又は半透明の前記チューブの一部を露出させることが可能となる。したがって、前記チューブ2を前記帯電防止カバー1で覆った後、前記チューブ2内の状態(例えば、前記絶縁流体の詰まり具合又は流れ方向)を前記複数の貫通孔21・21・・・からも視認することができる。よって、前記帯電防止カバー1の使用時における前記チューブ2の内部の視認性を高めることができる。
ここで、前記複数の貫通孔21・21・・・は、前記チューブ2に対する前記帯電防止カバー1の取付・帯電防止に関する不良を起こさない範囲で、これらの貫通孔21・21・・・及び前記複数の第1切欠部17・17・・・(及び、前記複数の第2切欠部18・18・・・)の各々の軸心方向幅を足し合わせた合計が、前記カバー本体10の軸心方向幅の30%以上になるように設定するのが好ましい。
また、図3に示すように、前記帯電防止カバー1において、前記カバー本体10は、前記第1分断部11と前記第2分断部12とを重なり合わせた状態で筒状に形成されている。本実施形態においては、前記帯電防止カバー1が通常形態をとる場合、前記第2分断部12が前記第1分断部11の径方向内方に配置されて、前記第1分断部11と前記第2分断部12とが重なり合う重合部分25が前記カバー本体1の周方向の一部に設けられる。
そして、前記帯電防止カバー1が図3に示す通常形態から図7(a)に示す変形形態へ変化する際に、前記カバー本体10が、弾性変形によって、前記第1分断部11と前記第2分断部12とを離間させるように前記カバー本体10の周方向に相対移動させて、前記第1分断部11と前記第2分断部12と間に前記チューブ2を通過させ得る間隔を有する前記空間15を確保することができるようになっている。
このような構成により、前記カバー本体10が弾性変形に応じてとり得る内径(内周側の径方向幅)の変化範囲を拡大させることが可能となる。したがって、前記帯電防止カバー1を、異なる外径を有するさらに多くの種類のチューブに使用することができる。
また、図1、図4、図6に示すように、前記帯電防止カバー1において、前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・のうちの少なくとも一つの切欠部の閉塞部に、アール加工が施されている。本実施形態においては、前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・のそれぞれの閉塞部27・28に、アール加工が施されている。
前記第1切欠部17の閉塞部27と前記第2切欠部18の閉塞部28とは、図6に示すように、展開時における前記カバー本体10の短手方向の中心線19を挟んで対称な形状に形成されている。具体的には、前記第1切欠部17の閉塞部27は、前記第2分断部12側に向かって凸となる湾曲(円弧)形状に形成されている。前記第2切欠部18の閉塞部28は、前記第1分断部11側に向かって凸となる湾曲(円弧)形状に形成されている。
このような構成により、前記カバー本体における前記閉塞部27・28間(近傍)に、アース線と接続される銅線等の金属線30を巻付可能な巻付部分31を少なくも一つ形成することができる(図1参照)。そして、前記金属線30を前記巻付部分31に巻き付けた場合に、前記金属線30がこれと接触する前記閉塞部27・28を傷つけるのを防止して、前記帯電防止カバー1を破損しにくくすることができる。
また、図1、図3に示すように、前記帯電防止カバー1において、前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・のそれぞれの開口縁33・34に、面取り加工が施されている。すなわち、前記周方向一端面13及び他端面14の周方向他端面に位置する前記開口縁33・34が面取りされている。
このような構成により、前記帯電防止カバー1を前記チューブ2に対して着脱する際などに、前記カバー本体10と前記チューブ2との接触に起因する前記チューブ2の破損を生じにくくすることができる。
なお、本発明に係る複数の切欠部は、本実施形態においては前記第1分断部11及び前記第2分断部12のそれぞれに形成された前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・としているが、第1分断部及び第2分断部の一方のみに形成された複数の切欠部としてもよい。
また、本発明に係る複数の切欠部は、長孔状の切欠部である前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・としているが、カバー本体がチューブに外嵌されたときに前記複数の切欠部を介して前記チューブの一部を露出させることができるものであればよく、例えば、前記カバー本体の周方向に関して本実施形態のものよりも短い円弧状の複数の切欠部としてもよい。
本発明に係る複数の切欠部は、本実施形態においては略同一形状である前記複数の第1切欠部17・17・・・及び前記複数の第2切欠部18・18・・・としているが、これに限定されるものではなく、互いに異なる形状を有する複数の切欠部としてもよいし、所定形状を有する一群の切欠部とそれに対し異なる形状を有する他の切欠部とを含む複数の切欠部としてもよい。
また、本発明に係る複数の貫通孔は、長孔状の貫通孔である前記複数の貫通孔21・21・・・としているが、カバー本体がチューブに外嵌されたときに前記複数の貫通孔を介して前記チューブの一部を露出させることができるものであればよく、例えば、前記カバー本体の周方向に関して本実施形態のものよりも短い形状の複数の貫通孔であってもよい。
本発明に係る複数の貫通孔は、本実施形態においては略同一形状である前記複数の貫通孔21・21・・・としているが、これに限定されるものではなく、例えば、互いに異なる形状を有する複数の貫通孔としてもよいし、所定形状を有する一群の貫通孔とそれに対し異なる形状を有する他の貫通孔とを含む複数の切欠部としてもよい。
また、本発明に係る切欠部の数は、本実施形態の数(9個)に限定するものではなく、チューブの内部の視認性を考慮して任意の数としてよい。本発明に係る貫通孔の数は、本実施形態の数(10個)に限定するものではなく、チューブの内部の視認に関する必要性に応じて任意の数としてよい。
1 帯電防止カバー
2 チューブ
10 カバー本体
11 第1分断部
12 第2分断部
17 第1切欠部
18 第2切欠部
20 太いチューブ
21 貫通孔
27 第1切欠部の閉塞部
28 第2切欠部の閉塞部
33 第1切欠部の開口縁
34 第2切欠部の開口縁

Claims (5)

  1. 透明又は半透明の絶縁性樹脂製チューブを覆う帯電防止カバーであって、
    導電性物質を含む樹脂組成物からなり、前記チューブに外嵌可能な筒状のカバー本体を備え、
    前記カバー本体が、第1分断部及び第2分断部が形成されるように周方向の一箇所で分断されて、前記第1分断部及び前記第2分断部を近接又は離間させるように弾性変形可能とされ、
    前記カバー本体が、前記第1分断部と前記第2分断部とを離間させるように弾性変形して、前記チューブを前記第1分断部と前記第2分断部との間を通過させ得るように構成されるとともに、
    前記カバー本体が、前記第1分断部を前記カバー本体の径方向に貫通する複数の第1切欠部と、前記第2分断部を前記カバー本体の径方向に貫通する複数の第2切欠部とを有し、前記チューブに外嵌されたときに前記複数の第1切欠部及び前記複数の第2切欠部を介して前記チューブの一部を露出させることができるように構成され
    前記複数の第1切欠部と前記複数の第2切欠部とが、前記カバー本体の軸心方向に延びる周方向中間線を挟んで対称に設けられていることを特徴とする帯電防止カバー。
  2. 前記カバー本体が、前記カバー本体の径方向に貫通する複数の貫通孔を有し、前記チューブに外嵌されたときに前記複数の貫通孔を介して前記チューブの一部を露出させることができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の帯電防止カバー。
  3. 前記カバー本体が、前記第1分断部と前記第2分断部とを重なり合わせた状態で筒状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯電防止カバー。
  4. 前記複数の切欠部のうちの少なくとも一つの切欠部の閉塞部に、アール加工が施されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の帯電防止カバー。
  5. 前記複数の切欠部のそれぞれの開口縁に、面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の帯電防止カバー。
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