相互参照
[0001] 本特許出願は、2014年10月24日出願の「Inter-RAT Interference Cancellation」と題し、その譲受人に譲渡された、Wangによる米国特許出願第14/523,772号の優先権を主張する。
[0002] 下記は、概して、ワイヤレス通信に関し、より具体的には、無線アクセス技術(RAT)間干渉除去(inter-radio access technology (RAT) interference cancellation)に関する。
関連分野の説明
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等のような、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム(例えば、LTE(登録商標)システム)を含む。
[0004] 例として、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの基地局を含み得、各々が複数の通信デバイスのための通信を同時にサポートし、それらは、別名、ユーザ機器(UE)、モバイルデバイスまたは局(STA)として知られ得る。基地局は、(例えば、基地局からUEへの伝送の場合)ダウンリンクチャネル、および(例えば、UEから基地局への伝送の場合)アップリンクチャネル上で通信デバイスと通信し得る。
[0005] セルラネットワークがより混雑状態になっているので、オペレータは、容量を増加させる方法に注目し始めている。1つのアプローチは、セルラネットワークのシグナリングまたはトラフィックのいくらかをオフロード(offload)するために、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用することを含み得る。加えて、オペレータは、従来ではWLANのために使用されていた、無認可スペクトル(unlicensed spectrum)を、セルラ技術のために利用することを試み得る。しかし、この無認可スペクトルに対する増加する需要は、望ましくない干渉につながる場合もあり、これは、他よりも多く、ある特定の無線アクセス技術(RAT)に影響を及ぼし得る。
[0006] 畳み込み信号(a convoluted signal)から干渉を排除するためのシステム、方法、および装置が説明される。本開示にしたがって、デュアル無線モバイルデバイス(a dual-radio mobile device)は、干渉除去のために複数の無線機を利用し得る。いくつかの例において、第1の無線機(例えば、WLAN無線機)は、第1の信号(例えば、WLAN信号)を再構築(reconstruct)するために、受信された畳み込み信号を処理し得る。再構築された第1の信号は、再構築された第1の信号を畳み込み信号から除去または取り除くことによって第2の信号(例えば、LTE信号)を識別するために、第2の無線機(例えば、LTE無線機)によって利用され得る。
[0007] UEにおけるワイヤレス通信の方法が説明される。本方法は、共有チャネルを介して複数のRAT波形を含む畳み込み信号を受信することと、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築することと、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別することと、を含み得る。
[0008] UEにおけるワイヤレス通信のための装置も説明される。本装置は、共有チャネルを介して複数のRAT波形を含む畳み込み信号を受信するための受信機と、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築するためのパケット・リコンストラクタ(a packet reconstructor)と、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別するための信号識別器(a signal identifier)と、を含み得る。
[0009] UEにおけるワイヤレス通信のためのさらなる装置も説明される。本装置は、共有チャネルを介して複数のRAT波形を含む畳み込み信号を受信するための手段と、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築するための手段と、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別するための手段と、を含み得る。
[0010] UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体もまた説明される。本コードは、共有チャネルを介して複数のRAT波形を含む畳み込み信号を受信することと、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築することと、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別することと、を行うように実行可能な命令を含み得る。
[0011] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、さらに、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定することと、その決定することに基づいて第1のRAT波形の再構築された第1の信号を生成することと、を行うための特徴、手段、または命令を含み得る。追加的または代替的に、いくつかの例は、第2の無線機から第1の無線機に、再構築された第1の信号を生成するようにインジケーションを送るための特徴、手段、または命令を含み得る。
[0012] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、畳み込み信号のSINRを識別することを含んでいる、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルを決定するための特徴、手段、または命令をさらに含み得る。追加的または代替的に、いくつかの例は、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことを決定することと、第2の無線機から第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送ることと、を行うための特徴、手段、または命令を含み得る。
[0013] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の無線機で畳み込み信号を復号することと、第1の信号を生成するために畳み込み信号の一部分を第1の無線機で再構築することと、を行うための特徴、手段、または命令をさらに含み得る。追加的または代替的に、いくつかの例は、畳み込み信号のための変調またはコーディング方式を識別することと、変調または符号化方式に基づいて畳み込み信号の一部分を復調することと、を行うための特徴、手段、または命令を含み得る。
[0014] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、畳み込み信号から第1のRAT波形の再構築された第1の信号を除去するための特徴、手段、または命令をさらに含み得る。追加的または代替的に、いくつかの例において、第1の無線機はモデムを含み、これは、受信機およびパケット・リコンストラクタを含み得る。
[0015] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、第1の無線機はWLANモデムを含む。追加的または代替的に、いくつかの例において、第2の無線機はLTE受信機を含む。
[0016] 上述された方法、装置、または非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例において、第1の信号はWLAN信号であり、第2の信号はLTE信号である。
[0017] 前述のことは、以下に続く詳細な説明がより良く理解されることができるように、本開示による例の特徴および技術的利点を、多少幅広く概説している。追加の特徴および利点が以下に説明されるであろう。開示される概念および具体的な例は、本開示の同じ目的を実行するために、他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。このような同等な構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書に開示される概念の特性は、関連する利点とともに、それらの動作の方法および構成の両方に関して、添付の図に関連して検討された場合、以下の説明からより良く理解されるであろう。これらの図の各々は、例示および説明の目的のためだけに提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
[0018] 本開示の本質および利点のさらなる理解は、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付の図面において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュ記号と、同様のコンポーネントと区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用されている場合、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのいずれか1つに、本説明が適用可能である。
[0019] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去(inter-RAT interference cancellation)のためのワイヤレス通信システムの例を例示する図。
[0020] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のためのワイヤレス通信システムの例を例示する図。
[0021] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のためのデュアル無線モバイルデバイスの例を例示する図。
[0022] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のためのメッセージフロー図の例を例示する図。
[0023] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のためのメッセージフロー図の例を例示する図。
[0024] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のために構成されたユーザ機器(UE)のブロック図を示す図。
[0025] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のために構成されたUEのブロック図を示す図。
[0026] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のために構成された干渉除去マネージャのブロック図を示す図。
[0027] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のために構成されたUEを含むシステムのブロック図を例示する図。
[0028] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のための方法を例示するフローチャートを示す図。
[0029] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のための方法を例示するフローチャートを示す図。
[0030] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のための方法を例示するフローチャートを示す図。
[0031] 本開示の様々な態様にしたがったRAT間干渉除去のための方法を例示するフローチャートを示す図。
詳細な説明
[0032] セルラネットワーク(例えば、LTEネットワーク)の認可無線周波数スペクトル帯域から、無認可または共有(shared)の無線周波数スペクトル帯域(例えば、WLANネットワークによって使用される帯域)へトラフィックがオフロードされると、セルラ信号とWLAN信号との間の干渉が発生し得る。すなわち、例えば、セルラ信号およびWLAN信号の時間または周波数リソースにおける重複により、一方のネットワーク(例えば、WLANネットワーク)からの信号が、他方のネットワーク(例えば、セルラネットワーク)からの信号を受信するように構成された無線機に対する干渉として現れ得る。いくつかの例において、この干渉は、デバイスが共有または無認可スペクトル内の異なるRATの複数の受信機モジュールを動作させるという結果になり得る。よって、本開示は、1つのRATの干渉信号(例えば、WLAN信号)を、もう1つのRATの信号(例えば、セルラ信号)から取り除くための技法を提供する。
[0033] 例えば、モバイルデバイスは、異なるRATの複数の受信機(例えば、無線機)で構成され得、各受信機において、1つのRATの所望の信号と、もう1つのRATの雑音コンポーネントとを含む畳み込み信号を受信し得る。しかしながら、モバイルデバイスは、1つのRATの受信機を、もう1つのRATの受信機と同時に(in conjunction with)畳み込み信号を受信および処理するために利用し得る。例えば、畳み込み信号は、インターレースされたLTE信号およびWLAN信号を含み得、デバイスはLTE無線機およびWLAN無線機を含み得る。本開示にしたがって、モバイルデバイスは、LTE信号とインターレースされたWLAN信号を再構築することによって畳み込み信号のWLANコンポーネントを復号するためにWLAN無線機を利用し得る。WLAN無線機は、再構築されたWLAN信号をLTE無線機に送り得る。LTE無線機、これは、畳み込み信号を別個で受信していてもよいが、畳み込み信号からWLANコンポーネントを除去するために、再構築されたWLAN信号を利用し得、LTE無線機が処理するためのクリーンなLTE信号を残す。
[0034] 追加的または代替的に、モバイルデバイスは、RAT間干渉除去のための動作の複数のモードをサポートし得る。いくつかの例において、モバイルデバイスは、干渉信号の強度に基づいてRAT間干渉除去をイネーブルまたはディセーブルのいずれかにし得る。例えば、LTE無線機が、チャネル上に顕著な干渉(例えば、LTE無線機が処理することができるしきい値の干渉またはそれを上回る干渉)を識別した場合、モバイルデバイスは、WLAN無線機がLTE無線機の干渉除去を助けることを可能にし得る。反対に、LTE無線機が瑣末な干渉(例えば、しきい値を下回る)を識別した場合、LTE無線機は、RAT間干渉除去技法を採用せずに干渉を緩和することを選び得る。モバイルデバイスは、よって、検出された干渉レベルに基づいて、第2の無線機が干渉除去技法を助けることをイネーブルまたはディセーブルにし得る。
[0035] 以下の説明は例を提供するものであり、特許請求の範囲で述べられる範囲、適用可能性、または例を限定するものではない。変更が、本開示の範囲から逸脱することなく説明される要素の機能および配列でなされ得る。様々な例は、様々なプロシージャまたはコンポーネントを、適宜、省略、置換、または追加し得る。例えば、説明される方法は、説明されるものとは異なる順序で行われることができ、様々なステップが追加、省略、または組み合わせされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例において組み合わされ得る。
[0036] 図1は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のためのワイヤレス通信システム100の例を例示する。システム100は、基地局105、アクセスポイント(AP)120、モバイルデバイス115、およびコアネットワーク130を含む。コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス承認、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続、および他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能を提供し得る。基地局105は、バックホールリンク132(例えば、S1、等)を通してコアネットワーク130とインターフェースをとる。基地局105およびAP120は、モバイルデバイス115との通信のための無線構成およびスケジューリングを行い得るか、または基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作し得る。様々な例において、基地局105およびAP120は、バックホールリンク134(例えば、X1、等)を介して互いに、直接的または(例えば、コアネットワーク130を通して)間接的にのいずれかで通信し得、バックホールリンク134は、有線またはワイヤレスの通信リンクであり得る。
[0037] 基地局105およびAP120は、1つまたは複数のアンテナを介してモバイルデバイス115とワイヤレスに通信し得る。基地局105およびAP120の各々は、それぞれの地理的なカバレッジエリア110に対して通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例において、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、または他の何らかの好適な用語で称され得る。基地局105およびAP120のための地理的カバレッジエリア110は、カバレッジエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105およびAP120(例えば、マクロまたはスモールセル基地局)を含み得る。異なる技術のために重複している地理的カバレッジエリア110が存在し得る。
[0038] モバイルデバイス115は、通信リンク125を使用して基地局105およびAP120を通して互いに通信し得るが、一方で、各モバイルデバイス115は、また、ダイレクトワイヤレスリンク135を介して1つまたは複数の他のモバイルデバイス115と直接的に通信し得る。2つ以上のモバイルデバイス115は、両方のモバイルデバイス115が地理的カバレッジエリア110にあるときに、または1つのモバイルデバイス115がAPの地理的カバレッジエリア110内にある、あるいはいずれのモバイルデバイス115もAPの地理的カバレッジエリア110内にないときに、ダイレクトワイヤレスリンク135を介して通信し得る。ダイレクトワイヤレスリンク135の例は、Wi−Fiダイレクト接続、Wi−Fiトンネルダイレクトリンクセットアップ(TDLS:Tunneled Direct Link Setup)リンクを使用して確立される接続、および他のP2Pグループ接続を含み得る。他のインプリメンテーションにおいて、他のピアツーピア接続またはアドホックネットワークは、システム100内でインプリメントされ得る。
[0039] いくつかの例において、ワイヤレス通信システム100は、LTE/LTE−アドバンスド(LTE−A)ネットワークである。LTE/LTE−Aネットワークにおいて、発展型ノードB(eNB)という用語は、概して、基地局105を説明するために使用され得、一方で、ユーザ機器(UE)という用語は、概して、モバイルデバイス115を説明するために使用され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域に対してカバレッジを提供する異機種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。システム100は、いくつかの例において、WLANもサポートし得る。WLANは、電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格ファミリ(「Wi−Fi」)に基づく技法を採用するネットワークであり得る。例えば、各eNBまたは基地局105およびAP120は、マクロセル、スモールセル、または他のタイプのセルに対して通信カバレッジを提供し得る。「セル」という用語は、コンテキストに依存して、基地局、基地局に関連付けられたキャリアまたはコンポーネントキャリア(component carrier)、あるいはキャリアまたは基地局のカバレッジエリア(例えば、セクタ、等)を説明するために使用されることができる、3GPP(登録商標)の用語である。
[0040] マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダにサービス加入しているモバイルデバイス115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、より低い電力の基地局であり、これは、マクロセルと同じまたは異なる(例えば、認可、無認可、等の)周波数帯域において動作し得る。スモールセルは、様々な例によると、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含み得る。例えば、ピコセルは、小さい地理的エリアをカバーし得、ネットワークプロバイダにサービス加入しているモバイルデバイス115による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルもまた、小さい地理的エリア(例えば、家)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するモバイルデバイス115(例えば、限定加入者グループ(CSG:a closed subscriber group)中のモバイルデバイス115、家の中にいるユーザのためのモバイルデバイス115、および同様のもの)による制限アクセスも提供し得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと称され得る。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと称され得る。eNBは、1つまたは複数(例えば、2つ、3つ、4つ、等)のセル(例えば、コンポーネントキャリア)をサポートし得る。
[0041] ワイヤレス通信システム100は、同期または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局105は、同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局105からの伝送が時間的にほぼ整列され得る。非同期動作の場合、基地局105は、異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局105からの伝送が時間的に整列されなくてもよい。本明細書に説明される技法は、同期または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
[0042] 開示されている様々な例のいくつかに順応(accommodate)し得る通信ネットワークは、層状プロトコルスタック(a layered protocol stack)にしたがって動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンにおいて、ベアラまたはパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)レイヤでの通信は、IPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを行い得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先処理(priority handling)および論理チャネルのトランスポートチャネルへの多重化を行い得る。MACレイヤはまた、リンク効率を向上させるためのMACレイヤにおける再送を提供するためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)も使用し得る。制御プレーンにおいて、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、モバイルデバイス115と基地局105との間のRRC接続の確立、構成、および維持を提供し得る。RRCプロトコルレイヤはまた、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートするコアネットワーク130のためにも使用され得る。物理(PHY)レイヤにおいて、トランスポートチャネルは、物理チャネルにマッピングされ得る。
[0043] モバイルデバイス115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各モバイルデバイス115は、固定またはモバイルであり得る。モバイルデバイス115はまた、当業者によって、ユーザ機器(UE)、モバイル局、加入者局、STA、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの好適な用語を含み得るか、またはそれで称され得る。モバイルデバイス115は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、または同様のものであり得る。モバイルデバイスは、マクロeNB、スモールセルeNB、中継基地局、および同様のものを含む、様々なタイプの基地局ならびにネットワーク機器と通信することができ得る。モバイルデバイス115は、適応型スキャニング技法を採用するマルチ無線デバイスであり得る。例えば、モバイルデバイス115は、それの無線機の1つ(例えば、LTE無線機またはWLAN無線機)のスキャニング動作を、それの無線機のもう1つの方の信号品質に基づいて動的に適応させ得る。
[0044] ワイヤレス通信システム100中に示されている通信リンク125は、モバイルデバイス115から基地局105またはAP120へのアップリンク(UL)伝送、または基地局105またはAP120からモバイルデバイス115へのダウンリンク(DL)伝送を含み得る。ダウンリンク伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれ得、一方でアップリンク伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれ得る。各通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを含み得、ここで、各キャリアは、上述された様々な無線技術にしたがって変調された複数のサブキャリア(例えば、異なる周波数の波形信号)で構成されている信号であり得る。変調された各信号は、異なるサブキャリア上で送られ得、制御情報(例えば、基準信号、制御チャネル、等)、オーバヘッド情報、ユーザデータ、等を搬送し得る。通信リンク125は、(例えば、ペアのスペクトルリソース(paired spectrum resources)を使用する)周波数分割複信(FDD)、または(例えば、ペアではないスペクトルリソース(unpaired spectrum resources)を使用する)時分割複信(TDD)動作を使用して双方向通信を伝送し得る。FDDに関するフレーム構造(例えば、フレーム構造タイプ1)およびTDDに関するフレーム構造(例えば、フレーム構造タイプ2)が定義され得る。
[0045] 通信リンク125は、認可スペクトルまたは無認可ペクトル、またはその両方のリソースを利用し得る。大まかに言うと、いくつかの管轄(jurisdictions)での無認可スペクトルは、600メガヘルツ(MHz)から6ギガヘルツ(GHz)までの範囲に及び得る。よって、本明細書で使用されるとき、「無認可スペクトル(unlicensed spectrum)」または「共有スペクトル(shared spectrum)」という用語は、それらの帯域の周波数にかかわりなく産業科学医療用(ISM:industrial, scientific and medical)無線帯域を指すことができる。いくつかの例において、無認可スペクトルは、U−NII無線帯域であり、これは、5GHzまたは5G帯域とも称され得る。対照的に、「認可スペクトル(licensed spectrum)」または「セルラスペクトル」という用語は、本明細書では、所管官庁からの管理的認可(administrative license)の下にある、ワイヤレスネットワークオペレータによって利用されるワイヤレススペクトルを指すために使用され得る。
[0046] ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作と称され得る特徴、複数のセルまたはキャリア上の動作をサポートし得る。キャリアは、コンポーネントキャリア(CC)、レイヤ、チャネル、等とも称され得る。「キャリア」、「コンポーネントキャリア」、「セル」、および「チャネル」という用語は、本明細書では交換可能に使用され得る。モバイルデバイス115は、キャリアアグリゲーションのための複数のダウンリンクCCと1つまたは複数のアップリンクCCとで構成され得る。FDDおよびTDDコンポーネントキャリアの両方を有するキャリアアグリゲーションが使用され得る。
[0047] いくつかの例において、デュアル無線UE115−aは、WLAN無線機(図示せず)およびLTE無線機(図示せず)を含み、共有スペクトルを利用して基地局105およびAP120と同時に通信するように構成され得る。結果として、いくつかの例において、UE115−aは、基地局105、AP120、または共有スペクトルを介して動作する他のモバイルデバイス115からの干渉を検出し得る。UE115−aは、よって、LTEコンポーネントとWLANコンポーネントとを有する波形を含む畳み込み信号を受信し得る。したがって、UE115−aは、本明細書に説明されるRAT間干渉除去技法を採用することによって、畳み込み信号から干渉を取り除き得る。特に、UE115−aは、無線機(例えば、WLAN無線機)が、所望の信号(例えば、LTE信号)とインターリーブされた干渉信号(例えば、WLAN信号)の一部分を再構築することを可能にし得る。結果として、再構築された信号は、畳み込み信号の所望のコンポーネントを作り出すために、受信された信号から取り除かれ得る。
[0048] 図2は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のためのワイヤレス通信システム200の例を例示する。ワイヤレス通信システム200は、UE115−bおよび115−cを含み得、これらは、図1を参照して上述されたモバイルデバイス115の例であり得る。ワイヤレス通信システム200は、基地局105−aも含み得、これは、図1を参照して上述された基地局105の例であり得る。ワイヤレス通信システム200は、AP120−aも含み得、これは、図1を参照して上述されたAP120の例であり得る。
[0049] ワイヤレス通信システム200の通常の動作進行中、基地局105−aは、それのカバレッジエリア210内の複数のUE(例えば、UE115−b)と通信し得、一方で、WLANアクセスポイント120−aは、それのカバレッジエリア230内の複数のUE(例えば、Wi−Fiデバイス115−c)と通信し得る。基地局105−aおよびUE115−bが認可無線周波数帯域、セルラネットワークを介して通信し、WLANアクセスポイント120−aおよびUE115−cが、別個の無認可無線周波数帯域を介して通信するとき、通信225と225−aとの間の干渉は、大部分または完全に回避され得る。しかし、基地局105−a/UE115−bおよびWLANアクセスポイント120−a/UE115−cが各々、無認可周波数帯域または他の重複するものを介して通信するとき、異なるデバイスの通信225および225−aに起因する干渉226の実質的により大きい可能性が存在する。
[0050] 同じまたは重複しているスペクトルを介して通信するデバイス間の干渉の可能性を低減する1つの方法は、リッスン・ビフォア・トーク(LBT:Listen Before Talk)プロトコルといった、コンテンションベースのプロトコル(contention-based protocol)を利用することである。LBTプロトコルの下では、あるチャネルを介して通信することを望んでいるデバイス(例えば、UE115−b)は、そのチャネルが「クリア」であることを確実にする(すなわち、他のいずれのデバイスもそのチャネルを使用していないことを確実にする)ためにそのチャネルをリッスンし、次いで、そのチャネルを予約するための信号(例えば、そのチャネルが使用中であるサインとして他のデバイスが解釈することになる信号)をブロードキャストし得る。デバイスは、次いで、それが通信することを望むデバイス(例えば、基地局150−a)に、そのチャネルがクリアであることを確実にするようにも求め得る。これは、異なるデバイス105−a、120−aが異なるカバレッジエリアを有するという結果になり得るか、または、例えば、第1のデバイス(例えば、eNB105−a)のカバレッジエリア230内のデバイスが第1のデバイスによってブロードキャストされた予約信号を受信していないこともあるので、用心(precaution)のためのものであり得る。
[0051] LBTまたは他のコンテンションベースのプロトコルの使用にかかわらず、基地局105−a/UE115−bおよびWLANアクセスポイント120−a/UE115−cが、同じスペクトル(例えば、無認可無線周波数スペクトル帯域)を介して同時に通信するというシナリオが生じ得る。それゆえ、無認可無線周波数帯域を使用するシステムにおいて、セルラ信号に対する干渉信号(例えば、望まれていないWLAN信号)の影響を排除または緩和することができる受信機が望ましいこともある。本開示にしたがって、UE115は、受信された干渉を取り除くRAT間干渉除去技法を利用し得る。
[0052] 図3は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去技法を利用するための通信システム300の例を例示する。通信システム300は、図1〜2を参照して上述されたUE115の例であり得る。通信システム300は、UE115にコロケートされた(co-located)WLANモデム320およびLTE受信機325を含み得る。
[0053] 1つの構成において、WLANモデム320およびLTE受信機325は、それぞれ、アンテナ330−aおよび330−bにおいて畳み込み信号305を受信し得る。いくつかの例において、畳み込み信号は、Wi−Fiコンポーネント310(例えば、Wi−Fi波形)およびLTEコンポーネント315(例えば、LTE波形)を含み得る。LTE受信機325は、畳み込み信号305が、所定のしきい値に等しいかまたはそれを上回る別のRATの干渉信号を含むと決定することによって、RAT間干渉除去モードをイネーブルにし得る。検出された干渉信号が所定のしきい値を満たす、またはそれを超える場合、LTE受信機325は、WLANモデム320にメッセージを送信し得、WLANモデム320にLTE受信機325の干渉除去を助けるように指示する。助けるようにとのメッセージを受信すると、WLANモデム320は、Wi−Fiコンポーネント310を検出するようにチューニングし得る、またはチューニングされ得る。追加的または代替的に、RAT間干渉除去モードは、検出された干渉信号が所定のしきい値を下回る場合、ディセーブルにされ得る。このRAT間干渉除去をイネーブルまたはディセーブルにする機能は、RAT間干渉除去が不要であるときにシステムリソース(例えば、処理容量)を節約することによって、システムが電力を浪費しないこと可能にし得る。
[0054] いくつかの例において、WLANモデム320は、WLAN受信機335およびパケット・リコンストラクタ340を含み得る。WLAN受信機335またはパケット・リコンストラクタ340は、畳み込み信号305を復号する。WLAN受信機335のRF変換器345は、例えば、無認可または共有無線周波数帯域のワイヤレスチャネルを介して畳み込み信号305を受信し得、そして、それは、畳み込み信号305のアナログフィルタリングを行い得る。このフィルタリングに続いて、収集された信号は、ADCモジュール350によってデジタル信号(例えば、複数のデジタルサンプル)に変換され得る。デジタルサンプルは、パケット・リコンストラクタ340に転送され得る。いくつかの例において、パケット・リコンストラクタ340は、符号化器355およびパケット・コンストラクタ360を含み得、それは、低密度パリティコーディング(LDCP:low-density parity coding)、逆高速フーリエ変換(IFFT)、およびパケット化(packetization)(例えば、IEEE802.11acのパケット化)を採用し得る。パケット・リコンストラクタ340は、よって、信号305のデジタルサンプルを符号化し、受信されたWi−Fiパケットを再構築し、畳み込み信号305のWi−Fiコンポーネント310を取得し得る。パケット・リコンストラクタ340は、WLANコンポーネント310を送信したアクセスポイントに関連付けられることなく再構築を行うように構成され得る。畳み込み信号305のWi−Fiコンポーネント310を再構築すると、パケット・リコンストラクタ340は、再構築されたWi−Fi信号392をLTE受信機325に送り得る。
[0055] 同時に、LTE受信機325は、アンテナ330−bにおいて畳み込み信号305を受信し得る。RF変換器365は、共有スペクトルを介して畳み込み信号305を受信し、受信された信号に対してアナログフィルタリングを行い得る。フィルタリングに続いて、受信された信号の収集物は、ADCモジュール370によってデジタル信号に変換され、バッファ375内に置かれ得る。いくつかの例において、WLANモデム320がWi−Fi信号392を再構築することを可能にするように、バッファ375は、LTE受信機325による受信された信号305の処理を遅らせるために利用され得る。
[0056] 再構築されたWi−Fi信号392の受信に続いて、LTE受信機325は、再構築されたWi−Fi信号392に対して適応フィルタリング385を行い、干渉除去モジュール380にWi−Fi信号392を転送し得る。この適応フィルタリングは、WLANモデム320とLTE受信機325との間のアンテナまたはアナログ利得差を推定するために、システム300によって使用され得る。いくつかの例において、干渉除去モジュール380は、バッファ375に記憶された畳み込み信号305のデジタルサンプルからWi−Fi信号392を取り除く。Wi−Fiコンポーネントを取り除くことは、LTE受信機325が、クリーンなLTEコンポーネント394を生成することを可能にすることができ、これは、順に、復調器390によって復調され、システム300によって利用され得る。
[0057] 図4は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のための通信システム400の例を例示する。通信システム400は、UE115−dを含み得、これは、図1〜2を参照して上述されたUE115の例であり得る。いくつかの例において、UE115−dは、WLAN無線機405およびLTE無線機410を含み得、これらは、図3を参照して上述されたモデムまたは受信機を含み得る。通信システム400はまた、アクセスポイント120−bおよび基地局105−bも含み得、これらは、図1〜2を参照して上述されたアクセスポイント120および基地局105の例であり得る。
[0058] いくつかの例において、WLAN無線機405およびLTE無線機410は、共有または無認可スペクトルを介してアクセスポイント120−bおよび基地局105−bと通信し得る。よって、いくつかの例において、UE115−dは、WLAN信号402およびLTE信号404を受信し得、これらは、時間または周波数において重複することもあり、よって、RAT間干渉をもたらし得る。UE115−dは、信号402および404を受信すると、干渉406を検出し、干渉信号(例えば、WLAN信号402)が所定のしきい値レベルを超えることを決定し得る。結果として、UE115−dは、干渉除去を助けるように通知408をWLAN無線機405に送信することによって、RAT間干渉除去モードをイネーブルにすることを要求し得る。
[0059] イネーブル通知(enablement notification)408に基づいて、WLAN無線機405は、WLAN信号412を生成し、再構築されたWLAN信号414をLTE無線機410に送信し得る。いくつかのケースにおいて、LTE無線機410は、再構築されたWLAN信号416に基づいてLTE信号504を識別し得、いずれのWLAN信号もないLTE信号を作り出すために畳み込み信号からWLAN信号416を取り除き得る。しかしながら、当業者は、ここに説明されている技法がこの例に限定されるものではないことを認識するであろう。むしろ、いくつかのRAT間干渉除去方式が、これらの技法を利用し得る。例えば、RAT間干渉除去技法は、図5を参照して説明されるように、WLAN無線機405がWLAN信号からセルラ信号を取り除くことを可能にするように適応され得る。
[0060] 図5は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のための通信システム500の例を例示する。通信システム500は、UE115−eを含み得、これは、図1〜2を参照して上述されたUE115の例であり得る。いくつかの例において、UE115−eは、WLAN無線機405−aおよびLTE無線機410−aを含み得、これらは、図2〜4を参照して説明されたWLAN無線機405およびLTE無線機410の例であり得、また、これらは、図3を参照して上述されたモデムまたは受信機を含み得る。通信システム500はまた、アクセスポイント120−cおよび基地局105−cも含み得、これらは、図1〜4を参照して上述されたアクセスポイント120および基地局105の例であり得る。
[0061] WLAN無線機405−aおよびLTE無線機410−aは、共有または無認可スペクトルを介してアクセスポイント120−cおよび基地局105−cと通信し得る。よって、いくつかの例において、UE115−eは、時間または周波数において重複し得る、(1つまたは複数の)WLAN信号502および(1つまたは複数の)LTE信号504を受信し、よって、RAT間干渉をもたらし得る。例えば、UE115−eは、信号502および504を受信すると、WLAN無線機405−aにおける干渉506を検出し、干渉信号(例えば、LTE信号504)が所定のしきい値レベルを超えることを決定し得る。結果として、UE115−eは、干渉除去を助けるようにWLAN無線機405−aからLTE無線機410−aに通知508を送信することによって、RAT間干渉除去モードをイネーブルにすることを要求し得る。
[0062] イネーブル通知508を受信することに基づいて、LTE無線機410−aは、LTE信号512を生成し、再構築されたLTE信号514をWLAN無線機405−aに送信し得る。1つまたは複数の例において、WLAN無線機405−aは、LTE信号514の受信に基づいてWLAN信号502を識別し、いずれのLTE信号もないWLAN信号を作り出すために、(1つまたは複数の)畳み込み信号からLTE信号514を取り除き得る。
[0063] 図6は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のために構成されたUE115−fのブロック図600を示す。UE115−fは、図1〜5を参照して説明されたUE115の態様の例であり得る。UE115−fは、受信機605、干渉除去マネージャ610、または送信機615を含み得る。UE115−fは、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信状態にあり得る。
[0064] 受信機605は、様々な情報チャネル(例えば、制御チャネル、データチャネル、およびLTEとWLANとの間のRAT間干渉除去に関連する情報、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、またはパケットといった情報を受信し得る。情報は、干渉除去マネージャ610に渡され、UE115−fの他のコンポーネントに渡され得る。いくつかの例において、受信機605は、共有チャネルを介して、複数のRAT波形を備える畳み込み信号を受信し得る。
[0065] 干渉除去マネージャ610は、共有チャネルを介して複数のRAT波形を含む畳み込み信号を受信し、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築し、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別し得る。
[0066] 送信機615は、UE115−fの他のコンポーネントから受信された信号を送信し得る。いくつかの実施形態において、送信機615は、トランシーバモジュール内に受信機605とコロケートされ得る。送信機615は単一のアンテナを含み得るか、または、それは、複数のアンテナを含み得る。
[0067] 図7は、本開示の様々な態様にしたがって、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去のためのUE115−gのブロック図700を示す。UE115−gは、図1〜6を参照して説明されたUE115の態様の例であり得る。UE115−gは、受信機605−a、干渉除去マネージャ610−a、または送信機615−aを含み得る。UE115−gは、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信状態にあり得る。干渉除去マネージャ610−aは、パケット・リコンストラクタ705、および信号識別器710も含み得る。
[0068] 受信機605−aは、干渉除去マネージャ610−aに、およびUE115−gの他のコンポーネントに、渡され得る情報を受信し得る。干渉除去マネージャ610−aは、図6を参照して上述された動作を行い得る。送信機615−aは、UE115−gの他のコンポーネントから受信された信号を送信し得る。
[0069] パケット・リコンストラクタ705は、図2〜5を参照して上述されたように、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築し得る。いくつかの例において、第1の無線機は、モデムであるか、またはモデムを含み、これは、受信機およびパケット・リコンストラクタを含む。いくつかの例において、第1の無線機はWLANモデムを含む。例えば、第1の信号はWLAN信号であり得、第2の信号はLTE信号であり得る。
[0070] 信号識別器710は、図2〜5を参照して上述されたように、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別し得る。いくつかの例において、第2の無線機はLTE受信機を含む。
[0071] 図8は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のための干渉除去マネージャ610−bのブロック図800を示す。干渉除去マネージャ610−bは、図6〜7を参照して説明された干渉除去マネージャ610の態様の例であり得る。干渉除去マネージャ610−bは、パケット・リコンストラクタ705−a、および信号識別器710−aを含み得る。これらのモジュールの各々は、図7を参照して上述された機能を行い得る。干渉除去マネージャ610−bは、干渉検出器805、信号生成器810、RAT間干渉イネーブラ(enabler)815、RAT間干渉ディセーブラ(disabler)820、復号器825、変調識別器830、および復調器835も含み得る。
[0072] 干渉検出器805は、図2〜5を参照して上述されたように、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定し得る。干渉検出器805は、畳み込み信号のSINRを識別することを備えて、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルを決定し得る。干渉検出器805は、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことも決定し得る。
[0073] 信号生成器810は、図2〜5を参照して上述されたように、決定することに基づいて、第1のRAT波形の再構築された第1の信号を生成し得る。信号生成器810は、また、第1の信号を生成するために、畳み込み信号の一部分を第1の無線機で再構築し得る。
[0074] RAT間干渉イネーブラ815は、図2〜5を参照して上述されたように、第2の無線機から第1の無線機に、再構築された第1の信号を生成するようにインジケーションを送り得る。いくつかの例において、RAT間干渉ディセーブラ820は、図2〜5を参照して上述されたように、第2の無線機から第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送り得る。
[0075] 復号器825は、図2〜5を参照して上述されたように、第1の無線機で畳み込み信号を復号し得る。変調識別器830は、図2〜5を参照して上述されたように、畳み込み信号のための変調またはコーディング方式を識別し得る。追加的または代替的に、復調器835は、図2〜5を参照して上述されたように、変調またはコーディング方式に基づいて、畳み込み信号の一部分を復調し得る。
[0076] UE115−f、UE115−g、または干渉除去マネージャ610−bのコンポーネントは、個別に、または集合的に、ハードウェア内の適用可能な機能のいくつかまたはすべてを行うように適応された少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)でインプリメントされ得る。代替的に、機能は、少なくとも1つのIC上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって行われ得る。他の実施形態において、他のタイプの集積回路(例えば、構造化/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のセミ・カスタムIC)が使用され得、それらは、当該技術分野において既知の任意の方法でプログラムされ得る。各ユニットの機能はまた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマット化された、メモリ内に具現化された命令で、全体的または部分的にインプリメントされ得る。
[0077] 図9は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のために構成されたUE115を含むシステム900の図を示す。システム900は、UE115−hを含み得、これは、図1〜8を参照して上述されたUE115の例であり得る。UE115−hは、干渉除去マネージャ910を含み得、これは、図6〜8を参照して説明された干渉除去マネージャ610の例であり得る。UE115−hは、RAT間干渉除去コントローラ925も含み得る。UE115−hは、通信を送信するためのコンポーネントと通信を受信するためのコンポーネントとを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントも含み得る。例えば、UE115−hは、UE115−iまたは基地局105−dと双方向に通信し得る。モバイルデバイス115−hは、WLAN無線機950およびLTE無線機955も含み得、これらは、図4−dを参照して説明されたWLAN無線機405およびLTE無線機410の例であり得る。WLAN無線機950およびLTE無線機955は、トランシーバ935およびアンテナ940を介した、他のネットワークデバイス、例えば、図1〜2に示されたような基地局105−dおよびAP120との通信を管理し得る。
[0078] RAT間干渉除去コントローラ925は、図2〜5を参照して説明されたように、UE115−hにおいて経験された干渉のレベルを検出し、RAT間干渉除去モードをイネーブルにするべきかディセーブルにするべきかを決定し得る。いくつかの例において、RAT間干渉除去コントローラ925は、干渉信号を再構築して干渉除去を助けるべきか否かを第2のコロケートされた無線機に通知するメッセージを生成し得る。他の例において、RAT間干渉除去コントローラ925は、干渉レベルが所定のしきい値を下回るという決定に基づいて、干渉除去の支援を中止するように第2のコロケートされた無線機に通知し得る。
[0079] UE115−hは、プロセッサモジュール905、およびメモリ915(ソフトウェア(SW)920を含む)、トランシーバモジュール935、および1つまたは複数のアンテナ940も含み得、これらの各々は、(例えば、バス945を介して)互いに直接的または間接的に通信し得る。上述されたように、トランシーバモジュール935は、(1つまたは複数の)アンテナ940、または有線あるいはワイヤレスのリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信し得る。例えば、トランシーバモジュール935は、基地局105またはもう1つのUE115と双方向に通信し得る。トランシーバモジュール935は、パケットを変調し、その変調されたパケットを送信のために(1つまたは複数の)アンテナ940に提供することと、(1つまたは複数の)アンテナ940から受信されたパケットを復調することと、を行うモデムを含み得る。UE115−hが単一のアンテナ940を含み得る一方で、UE115−hは、複数のワイヤレス伝送を同時に送信または受信することが可能な複数のアンテナ940も有し得る。
[0080] メモリモ915は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ915は、実行されると、プロセッサモジュール905に、本明細書に説明された様々な機能(例えば、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去、等)を行わせる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア/ファームウェアコード920を記憶し得る。代替的に、ソフトウェア/ファームウェアコード920は、プロセッサモジュール905によって直接的に実行可能ではないこともあるが、(例えば、コンパイルおよび実行されると)、コンピュータに、本明細書に説明されている機能を行わせ得る。プロセッサモジュール905は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、等)を含み得る。
[0081] 図10は、本開示の様々な態様にしたがって、RAT間干渉除去のための方法1000を例示するフローチャートを示す。方法1000の動作は、図1〜9を参照して説明されたUE115またはそれのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1000の動作は、図6〜10を参照して説明された干渉除去マネージャ610によって行われ得る。いくつかの例において、UE115は、以下に説明される機能を行うようにUE115の機能的要素を制御するコードのセットを実行し得る。追加的または代替的に、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能態様を行い得る。
[0082] ブロック1005において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、共有チャネルを介して複数のRAT波形を備える畳み込み信号を受信し得る。ある特定の例において、ブロック1005の動作は、図6を参照して上述された受信機605によって行われ得る。
[0083] ブロック1010において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築し得る。ある特定の例において、ブロック1010の動作は、図7を参照して上述されたパケット・リコンストラクタ705によって行われ得る。
[0084] ブロック1015において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別し得る。ある特定の例において、ブロック1015の動作は、図7を参照して上述された信号識別器710によって行われ得る。
[0085] 図11は、本開示の様々な態様にしたがって、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去のための方法1100を例示するフローチャートを示す。方法1100の動作は、図1〜9を参照して説明されたUE115またはそれのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1100の動作は、図6〜10を参照して説明された干渉除去マネージャ610によって行われ得る。いくつかの例において、UE115は、以下に説明される機能を行うようにUE115の機能的要素を制御するコードのセットを実行し得る。追加的または代替的に、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能態様を行い得る。方法1100は、図10の方法1000の態様も組み込み得る。
[0086] ブロック1105において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、共有チャネルを介して複数のRAT波形を備える畳み込み信号を受信し得る。ある特定の例において、ブロック1105の動作は、図6を参照して上述された受信機605によって行われ得る。
[0087] ブロック1110において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定し得る。ある特定の例において、ブロック1110の動作は、図8を参照して上述された干渉検出器805によって行われ得る。
[0088] ブロック1115において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、第1の無線機で複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築し得る。ある特定の例において、ブロック1115の動作は、図7を参照して上述されたパケット・リコンストラクタ705によって行われ得る。
[0089] ブロック1120において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別し得る。ある特定の例において、ブロック1120の動作は、図7を参照して上述された信号識別器710によって行われ得る。
[0090] 図12は、本開示の様々な態様にしたがって、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去のための方法1200を例示するフローチャートを示す。方法1200の動作は、図1〜9を参照して説明されたUE115またはそれのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1200の動作は、図6〜10を参照して説明された干渉除去マネージャ610によって行われ得る。いくつかの例において、UE115は、以下に説明される機能を行うようにUE115の機能的要素を制御するコードのセットを実行し得る。追加的または代替的に、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能態様を行い得る。方法1200は、図10〜11の方法1000および1100の態様も組み込み得る。
[0091] ブロック1205において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、共有チャネルを介して複数のRAT波形を備える畳み込み信号を受信し得る。ある特定の例において、ブロック1205の動作は、図6を参照して上述された受信機605によって行われ得る。
[0092] ブロック1210において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことを決定し得る。ある特定の例において、ブロック1210の動作は、図8を参照して上述された干渉検出器805によって行われ得る。
[0093] ブロック1215において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、第2の無線機から第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送り得る。ある特定の例において、ブロック1215の動作は、図8を参照して上述されたRAT間干渉ディセーブラ820によって行われ得る。
[0094] 図13は、本開示の様々な態様にしたがって、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去のための方法1300を例示するフローチャートを示す。方法1300の動作は、図1〜9を参照して説明されたUE115またはそれのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1300の動作は、図6〜10を参照して説明された干渉除去マネージャ610によって行われ得る。いくつかの例において、UE115は、以下に説明される機能を行うようにUE115の機能的要素を制御するコードのセットを実行し得る。追加的または代替的に、UE115は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能態様を行い得る。方法1300は、図10〜12の方法1000、1100、および1200の態様も組み込み得る。
[0095] ブロック1305において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、共有チャネルを介して複数のRAT波形を備える畳み込み信号を受信し得る。ある特定の例において、ブロック1305の動作は、図6を参照して上述された受信機605によって行われ得る。
[0096] ブロック1310において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、畳み込み信号のための変調またはコーディング方式を識別し得る。ある特定の例において、ブロック1310の動作は、図8を参照して上述された変調識別器830によって行われ得る。
[0097] ブロック1315において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、変調またはコーディング方式に基づいて、畳み込み信号の一部分を復調し得る。ある特定の例において、ブロック1315の動作は、図8を参照して上述された復調器835によって行われ得る。
[0098] ブロック1320において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、第1の信号を生成するために畳み込み信号の一部分を第1の無線機で再構築し得る。ある特定の例において、ブロック1320の動作は、図8を参照して上述された信号生成器810によって行われ得る。
[0099] ブロック1325において、UE115は、図2〜5を参照して上述されたように、再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別し得る。ある特定の例において、ブロック1325の動作は、図7を参照して上述された信号識別器710によって行われ得る。
[0100] このように、方法1000、1100、1200、および1300は、LTEとWLANとの間のRAT間干渉除去を提供し得る。方法1000、1100、1200、および1300が、可能なインプリメンテーションを説明しており、動作およびステップが、他のインプリメンテーションが可能になるように並べ替えられ得るか、またはそうでない場合は修正され得ることが留意されるべきである。いくつかの例において、方法1000、1100、1200、および1300のうちの2つ以上から態様が組み合わされ得る。
[0101] 添付の図面に関連して上述された詳細な説明は、例となる実施形態を説明するもので、インプリメントされ得るか、または特許請求の範囲内にあり得るすべての実施形態を表すものではない。「実例的な」という用語は、本説明に使用されるとき、「好ましい」または「他の実施形態に対して有利である」ということではなく、「例、事例、または例示としての役割をすること」を意味する。詳細な説明は、説明された技法の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実現され得る。いくつかの事例において、周知の構造およびデバイスは、説明された実施形態の概念を曖昧にすることを避けるためにブロック図の形態で示される。
[0102] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、上記の説明全体を通して参照され得る、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光場または光粒子、もしくはこれらの任意の組み合わせによって表わされ得る。
[0103] 本明細書での開示に関連して説明された、様々な例示的なブロックおよびモジュールは、本明細書に説明された機能を行うように設計された、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組み合わせを用いて、インプリメントまたは実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに連結した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のそのような構成)としてインプリメントされ得る。
[0104] 本明細書に説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせでインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアでインプリメントされる場合、これら機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして送信あるいは記憶され得る。他の例およびインプリメンテーションは、本開示および添付の特許請求の範囲の有効範囲内にある。例えば、ソフトウェアの本質により、上述された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらの任意の組み合わせを使用してインプリメントされることができる。機能をインプリメントする特徴はまた、様々な位置に物理的に配置され得、機能の複数部分が異なる物理的位置においてインプリメントされるように分散されることを含む。また、特許請求の範囲を含む本明細書で使用されるとき、項目のリスト(例えば、「のうちの少なくとも1つ」あるいは「のうちの1つまたは複数」のようなフレーズで始まる項目のリスト)において使用される「または」は、例えば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストが、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するように、包括的なリストを示す。
[0105] コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的に消去可能でプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)(登録商標)、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を記憶または搬送するために使用されることができ、また、汎用あるいは専用コンピュータ、または汎用あるいは専用プロセッサによってアクセスされることができる、任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と厳密には称される。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書に使用されるとき、CD、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびBlu−ray(登録商標)ディスクを含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0106] 本開示の先の説明は、当業者が本開示を製造または使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明らかになり、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形物に適用され得る。よって、本開示は、本明細書に説明された例および設計に限定されるべきではなく、本明細書に開示された原理および新規の特徴と矛盾しない最も広い範囲であると認められるべきである。
[0107] 本明細書で説明された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)、および他のシステムといった、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、等のような無線技術をインプリメントし得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。IS−2000リリース0およびAは、一般に、CDMA2000 1X、1X、等と称される。IS−856(TIA−856)は、一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高速パケットデータ(HRPD)、等と称される。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形物を含む。TDMAシステムは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))のような無線技術をインプリメントし得る。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDM、等、のような無線技術をインプリメントし得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスド(LTE−A)は、E−UTRAを使用するユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の新リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の団体からの文書に説明されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体からの文書に説明されている。本明細書で説明されている技法は、上述されたシステムおよび無線技術と、ならびに他のシステムおよび無線技術にも使用され得る。しかしながら、上記の説明は、例の目的でLTEシステムを説明しており、LTEという専門用語が上記の説明のほとんどにおいて使用されているが、その技法はLTEアプリケーションを超えて適用可能である。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
共有チャネルを介して複数の無線アクセス技術(RAT)波形を備える畳み込み信号を受信することと、
第1の無線機で前記複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築することと、
前記再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で前記複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別することと
を備える、方法。
[C2]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定することと、
前記決定することに基づいて前記第1のRAT波形の前記再構築された第1の信号を生成することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記畳み込み信号に関連付けられた前記干渉レベルを決定することは、前記干渉レベルを決定するために前記第2の無線機を利用することを備え、前記方法は、
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、前記再構築された第1の信号を生成するようにインジケーションを送ること
をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記畳み込み信号に関連付けられた前記干渉レベルを決定することは、前記畳み込み信号の信号対干渉・雑音比(SINR:a signal-to-interference-plus-noise-ratio)を識別することを備える、C2に記載の方法。
[C5]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことを決定することと、
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送ることと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記第1の無線機で前記畳み込み信号を復号することと、
前記第1の信号を生成するために前記畳み込み信号の一部分を前記第1の無線機で再構築することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記第1の無線機で前記畳み込み信号を復号することは、
前記畳み込み信号のための変調またはコーディング方式を識別することと、
前記変調またはコーディング方式に基づいて前記畳み込み信号の一部分を復調することと
を備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記第2の信号を識別することは、
前記畳み込み信号から前記第1のRAT波形の前記再構築された第1の信号を除去すること
を備える、C1に記載の方法。
[C9]
前記第1の無線機は、受信機とパケット・リコンストラクタとを備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記第1の無線機は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モデムを備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記第2の無線機は、ロングタームエボリューション(LTE)受信機を備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記第1の信号は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)信号を備え、前記第2の信号は、ロングタームエボリューション(LTE)信号を備える、C1に記載の方法。
[C13]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
共有チャネルを介して複数の無線アクセス技術(RAT)波形を備える畳み込み信号を受信するための第1の無線機の受信機と、
前記複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築するための前記第1の無線機のパケット・リコンストラクタと、
前記再構築された第1の信号に基づいて、前記複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別するための第2の無線機の信号識別器と
を備える、装置。
[C14]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定するための干渉検出器と、
前記決定することに基づいて前記第1のRAT波形の前記再構築された第1の信号を生成するための信号生成器と
をさらに備える、C13に記載の装置。
[C15]
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、前記再構築された第1の信号を生成するようにインジケーションを送るためのRAT間干渉イネーブラ
をさらに備える、C14に記載の装置。
[C16]
前記畳み込み信号のSINRを識別することを備える、前記畳み込み信号に関連付けられた前記干渉レベルを決定するための干渉検出器
をさらに備える、C14に記載の装置。
[C17]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことを決定するための干渉検出器と、
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送るためのRAT間干渉ディセーブラと
をさらに備える、C13に記載の装置。
[C18]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
共有チャネルを介して複数の無線アクセス技術(RAT)波形を備える畳み込み信号を受信するための手段と、
第1の無線機で前記複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築するための手段と、
前記再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で前記複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別するための手段と
を備える、装置。
[C19]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値以上であることを決定するための手段と、
前記決定することに基づいて前記第1のRAT波形の前記再構築された第1の信号を生成するための手段と
をさらに備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、前記再構築された第1の信号を生成するようにインジケーションを送るための手段
をさらに備える、C19に記載の装置。
[C21]
前記畳み込み信号に関連付けられた前記干渉レベルを決定することは、前記畳み込み信号のSINRを識別することを備える、C19に記載の装置。
[C22]
前記畳み込み信号に関連付けられた干渉レベルがしきい値よりも少ないことを決定するための手段と、
前記第2の無線機から前記第1の無線機に、信号の再構築を中止するようにインジケーションを送るための手段と
をさらに備える、C18に記載の装置。
[C23]
前記畳み込み信号を復号するための手段と、
前記第1の信号を生成するために前記畳み込み信号の一部分を再構築するための手段と
をさらに備える、C18に記載の装置。
[C24]
前記畳み込み信号のための変調またはコーディング方式を識別するための手段と、
前記変調またはコーディング方式に基づいて前記畳み込み信号の一部分を復調するための手段と
をさらに備える、C23に記載の装置。
[C25]
前記畳み込み信号から前記第1のRAT波形の前記再構築された第1の信号を除去するための手段
をさらに備える、C18に記載の装置。
[C26]
前記第1の無線機はモデムを備える、C18に記載の装置。
[C27]
前記第1の無線機は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モデムを備える、C18に記載の装置。
[C28]
前記第2の無線機は、ロングタームエボリューション(LTE)受信機を備える、C18に記載の装置。
[C29]
前記第1の信号は、WLAN信号を備え、前記第2の信号は、LTE信号を備える、C18に記載の装置。
[C30]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
共有チャネルを介して複数の無線アクセス技術(RAT)波形を備える畳み込み信号を受信することと、
第1の無線機で前記複数のRAT波形から第1のRAT波形の第1の信号を再構築することと、
前記再構築された第1の信号に基づいて、第2の無線機で前記複数のRAT波形から第2のRAT波形の第2の信号を識別することと
を行うように実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。