JP6345819B2 - チップ実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板等の基板に集積回路素子などのチップを実装するチップ実装装置に関するものである。
プリント基板等の基板に集積回路素子などのチップを実装する装置として、先に本出願人により特許文献1のようなチップ実装装置が提案されている。
特許文献1のチップ実装装置は図5に示すように、チップ1を保持して加圧力を与えるチップ保持手段17と、チップ保持手段17を上下に移動可能に支持し加圧力を付与する加圧付与手段15と、加圧付与手段15を昇降させるZ軸送り装置3と、加圧付与手段15の内部を移動しているチップ保持手段17の位置を検出する位置検出手段23と、位置検出手段23の検出信号に応じてZ軸送り装置3を制御する駆動制御手段22とを備えている。なお、加圧付与手段15はシリンダチューブの形状で、内部をチップ保持手段17のピストン部分が移動できるように構成され、ピストンに加わるシリンダ内の圧力がチップ保持手段17を介してチップ1に作用するようにしている。
このようなチップ実装装置を用いて基板5にチップ1をハンダ接合する動作を図6のタイムチャートを用いて説明する。まず、チップ保持手段17にチップ1を吸着保持して、Z軸送り装置3を駆動して加圧付与手段15を基板5側に下降させる(t0からt1)。基板5とチップ1が接触し、設定された押し込み量d1だけ加圧付与手段15が基板5側に下降しZ軸送り装置3が停止する。このとき位置検出手段23がチップ保持手段17のピストン部分までの距離x1を検出する(t1からt2)。続いてチップ保持手段17に内蔵されているヒータ11がONし、加熱によりチップ保持手段17が伸びて位置検出手段23がチップ保持手段17のピストン部分までの距離x2を検出する。その後、チップ1のバンプ1aのハンダが溶融開始し、ハンダの溶融によりチップ保持手段17が加圧付与手段15の内部で下降する。位置検出手段23の検出しているチップ保持手段17のピストン部分までの距離がx3(設定値)になるとバンプ1aのハンダが溶融したと判断する(t2からt4)。ハンダの溶融の判断とともにハンダ冷却後のチップ1と基板5のギャップが所定値d3になるように、Z軸送り装置3を駆動し加圧付与手段15を引き上げている。そして、ヒータ11をOFFしチップ1の吸着を解除しハンダを冷却している(t4からt6)。従って、加圧付与手段15の内部を、ヒータ11の加熱およびハンダの溶融によりチップ保持手段17のピストン部分が上下に移動し、チップ保持手段17のピストン部分の位置を位置検出手段23が検出し、検出結果に基づいて駆動手段22がZ軸送り装置3を制御している。
WO2007/066559号公報
しかしながら、位置検出手段23でチップ保持手段17のピストン部分の位置を検出しながらZ軸送り装置3を駆動し加圧付与手段15の位置を制御していると、検出結果が所定値に達するまで次の動作に移れなくなり、動作時間を短縮することが困難になる。そのため、生産タクトタイムが短縮できず生産性を上げることができないという問題が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑み、生産タクトタイムを短縮することができ、高い信頼性で集積回路素子などのチップをプリント基板等の基板に実装するチップ実装装置を提供しようとするものである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
チップに対向した位置に配した基板の電極にチップのバンプをハンダ接合させるチップ実装装置であって、
チップを吸着保持するチップ保持手段と、
前記チップ保持手段を上下動し得るよう装着しつつ、前記チップ保持手段の加熱及び冷却による伸び縮みにかかわらず、チップのバンプが加熱され溶融する際もバンプを破損することのない値に制御した加圧力を前記チップ保持手段に付与する機能を有した加圧付与手段と、
前記加圧付与手段を装置高さ方向に昇降させるZ軸送り装置と、
前記加圧付与手段が前記チップ保持手段に付与する加圧力と、前記Z軸送り機構が前記加圧付与手段を昇降させる高さ位置を制御する駆動制御手段とを備え、
前記チップ保持手段の加熱から前記チップのバンプの溶融までの間の前記チップ保持手段の伸び量を予測し、前記チップ保持手段の伸びの予測値に基づいて前記駆動制御手段に補正指令を入力して、
前記チップと前記基板のギャップ高さがハンダ冷却後に所定の高さになるように、
ハンダの溶融を検出する前に前記Z軸送り機構を駆動して前記加圧付与手段の高さ位置を制御する予測制御手段を更に備えたチップ実装装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記予測制御手段が、さらに前記チップ保持手段の加熱を停止したときに前記チップ保持手段の縮み量を予測し、前記チップ保持手段の縮みの予測値に基づいて前記駆動制御手段に補正指令を入力して、
前記チップと前記基板の冷却後のギャップ高さを所定の高さに維持できるよう前記Z軸送り機構を駆動して前記加圧付与手段の高さ位置を制御する予測制御手段であるチップ実装装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1もしくは2に記載の発明において、
前記加圧付与手段がシリンダーチューブで、前記チップ保持手段が前記シリンダーチューブの内部を移動するピストンとロッドから構成され前記シリンダーチューブの上下に設けられたエアー供給ポートから供給されるエアーにより前記ピストンに作用する微弱な圧力を調整できる構成であるチップ実装装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、
事前に前記チップ保持手段を単体で加熱および加熱を停止し、前記加圧付与手段の内部を移動する前記チップ保持手段の移動量を伸縮量として計測し、前記伸縮量が伸縮量記憶手段に記憶されており、前記伸縮量記憶手段に記憶されている伸縮量に基づいて前記予測制御手段から前記駆動制御手段に入力する補正指令が演算される構成を備えたチップ実装装置である。
請求項1に記載の発明によれば、予測制御手段がチップ保持手段の加熱からチップのバンプの溶融までの間のチップ保持手段の伸び量を予測し、チップ保持手段の伸びの予測値に基づいて駆動制御手段に補正指令を入力して加圧付与手段の高さ位置を制御しているので、チップ保持手段の位置を検出しながら検出結果に基づいて次の動作を行う従来のチップ実装方法の、加圧付与手段の高さ位置を一定にしている時間が短縮され、生産タクトタイムを短縮することができる。
請求項2に記載の発明によれば、チップ保持手段の加熱の停止とともに、時間的に徐々に変化するチップ保持手段の縮みの予測値に基づいて加圧付与手段の位置を制御しているのでチップに加わる加圧力を一定に保ちながらハンダバンプの冷却を進めることができる。また、ハンダバンプの冷却によりチップと基板間に収縮力が発生するが、チップ保持手段の縮みの予測値に基づいて加圧付与手段の位置を制御しているので、チップと基板間の収縮力が緩和されハンダバンプの破損を防止することができる。さらに、ハンダバンプの形状を均一にして高品質なハンダ接合をすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、シリンダーチューブの上下に設けられたエアー供給ポートから供給されるエアーによりチップ保持手段のピストンに作用する圧力を微弱にすることができる。そのため、ハンダバンプの溶融の際もハンダバンプが破損しない圧力をチップ保持手段に付与することができる。
請求項4に記載の発明によれば、事前にチップ保持手段の伸縮特性を伸縮量記憶手段に記憶しているので、実際のチップ実装の際にはチップ保持手段の位置を検出し、検出結果に基づいて加圧付与手段を動作させなくてもよい。そのため、生産タクトタイムを短縮することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、背景技術で用いた部材の符号はそのまま使用する。
図1は、本実施の形態に係るチップ実装装置の正面図である。チップ実装装置に備えられたZ軸送り装置3は、装置フレーム9に装着されたサーボモータ6で送り機構7(例えば、ボールネジ)を回転させ、これを螺合させたスライダー8を、装置フレーム9に装着されたガイドレール10で案内して昇降させている。加圧付与手段15は、スライダー8に連結されたブラケット16に装着されている。サーボモータ6にはエンコーダ13がマウントされており位置制御ができるようになっている。サーボモータ6の位置制御を行うことにより加圧付与手段15の装置高さに対する高さ位置を調整できるようになっている。高さ位置の測定は、サーボモータ6にマウントされているエンコーダ13で行ってもよいし、ガイドレール10に別途リニアセンサを設けて行ってもよい。
加圧付与手段15は、エアーシリンダーのシリンダーチューブ33で構成されている。チップ保持手段17の上部は、前記エアーシリンダーのピストン34とロッド35とで構成されており加圧付与手段15の内部を上下動し得るように装着されている。チップ保持手段17は、一般にエアーベアリングと呼ばれている静圧空気軸受18を介して加圧付与手段15に装着されている。チップ保持手段17の下端には、加熱手段としてのヒータ11とチップ1を吸着保持するツール2が備えられている。ツール2にはチップ吸着孔24が備えられており、チップ1を吸着保持している。ツール2は吸着保持するチップ1のサイズに合わせて交換できるようになっている。基板5は、基板吸着孔25を備えた基板保持ステージ4に保持されている。
加圧付与手段15には、上下に2つのエアー供給ポートがある。上側のエアー供給ポートが加圧ポート19であり、下側のエアー供給ポートがバランス圧ポート20である。加圧ポート19にはポンプ30からのエアーが圧力調整手段27aを介して接続されている。圧力調整手段27aは加圧ポート圧力制御手段28の信号に基づいて、加圧ポート19の圧力を制御する。また、バランス圧ポート20にはポンプ30からのエアーが圧力調整手段27bを介して接続されている。圧力調整手段27bはバランス圧ポート圧力制御手段29の信号に基づいて、バランス圧ポート20の圧力を制御する。これら加圧ポート19及びバランス圧ポート20からそれぞれ圧力制御可能な圧力調整手段27a、27bによって調整された圧力P1、圧力P2が供給され加圧エアー同士の差圧でチップ保持手段17のピストン34に付与される圧力を制御することができる。そのため、チップ保持手段17に吸着保持されるチップ1に対して微弱な加圧制御ができるようになっている。例えば、チップ1のハンダバンプが加熱され溶融する際でもハンダバンプを破損することがない微弱な圧力を付与することができる。チップ1へ加圧力の変化や、チップ1の高さの変化でハンダの溶融を検知する場合、チップ1にかかる圧力がハンダバンプに集中するので加圧力の状態によってはハンダバンプを破損(バンプクラッシュ)してしまうおそれがある。そのため、本発明では微弱な圧力を付与しながらハンダの溶融を検知できるようになっている。なお、圧力調整手段27a,27bとしては、電空レギュレータなどが用いられる。
加圧付与手段17の上端位置には位置検出手段23(例えば、渦電流式センサ等)が備えられチップ保持手段17のピストン34の位置を検出している。
駆動制御手段22には、加圧ポート圧力制御手段28およびバランス圧ポート制御手段29が接続され、設定された加圧力がチップ1に加わるように加圧付与手段15の圧力制御を行っている。また、駆動制御手段22には、後述する伸縮量記憶手段31と予測制御手段32と位置検出手段23が接続され、Z軸送り装置3のサーボモータ6の位置制御を行っている。また、伸縮量記憶手段31と予測制御手段32は接続され、伸縮量記憶手段31に記憶されているデータを予測制御手段32に転送できるようになっている。
次に、伸縮量記憶手段31へ記憶されるデータについて説明する。
チップ1の基板5へのハンダ接合の前に、位置検出手段23を用いて、予めチップ保持手段17の熱膨張による位置の変化を測定する。まず、チップ1と基板5がない状態(吸着保持していない状態)でチップ保持手段17が所定の加圧力になるように加圧ポート19とバランス圧ポート20の圧力を調整する。次に、チップ保持手段17の下端に装着されているツール2が基板保持ステージ4に接触するように、加圧付与手段15をZ軸送り装置3を用いて下降させる。
次に、ツール2に備えられたヒータ11を通電し設定温度まで昇温し、チップ保持手段17の単体の伸び量を昇温時間の経過とともに位置検出手段23で測定する。測定した値は、伸縮量記憶手段31に、伸び量と経過時間のセットで複数ポイント記憶される。例えば図2の(a)に示すように、(伸び量Lup1,経過時間Tup1)、(伸び量Lup2,経過時間Tup2)、・・・、(伸び量Lupn,経過時間Tupn)、のように複数のデータが記憶される。
次に、ヒータ11をOFFしチップ保持手段17の冷却に伴う縮み量を冷却時間の経過とともに位置検出手段23で測定する。伸び量の測定と同様に、伸縮量記憶手段31に縮み量と経過時間のセットで複数ポイント記憶される。例えば図2の(b)に示すように、(縮み量Ldw1,経過時間Tdw1)、(縮み量Ldw2,経過時間Tdw2)、・・・、(縮み量Ldwn,経過時間Tdwn)、のように複数のデータが記憶される。
このように、チップ保持手段17の伸び縮み量の特性を予め測定し伸縮量記憶手段に記憶しているので、ヒータ11のONおよびOFFのタイミングに合わせてチップ保持手段17の伸び縮み量を精度良く推測することができる。そのため、チップ1の基板5へのハンダ接合時に、位置検出手段23で加圧付与手段15の内部を移動するチップ保持手段17の位置を検出しながら、検出結果に基づいて次の動作を判断しなくてもよい。
なお、伸縮量記憶手段31に記憶されるデータは、予めチップ保持手段17を加熱および冷却して測定結果を記憶させてもよいが、操作者の知見などから補正しても良いし、任意のデータを個別に入力しても良い。
次に、図3に示すタイムチャートを用いてチップ実装装置の動作について説明する。図3において(A)に示すタイムチャートはチップ1の実装における加圧付与手段15の装置高さに対する高さ位置を示したものであり、チップ1のバンプ1aの下端部が基板5の電極5aに当接した位置を基準高さ(図3のh0)としている。図3において(B)に示すタイムチャートは、加圧付与手段15の内部のチップ保持手段17のピストン34の位置を示したものであり、チップ保持手段17のピストン34の下端が加圧付与手段15と接触した位置を図中の下端位置として表記している。図3において(C)に示すタイムチャートは、ツール2のヒータ11の通電のON−OFFのタイミングを示している。図3において(D)に示すタイムチャートは、チップ1のバンプ1aおよび基板5の電極5aにかかる加圧力(荷重)を示している。
チップ1と基板5のハンダ接合を開始しようとする初期状態において、加圧付与手段15は上昇位置にある(図3のt0のタイミングにおける高さh1)。
次に、加圧ポート圧力制御手段28とバランス圧ポート圧力制御手段29に、駆動制御手段22より設定圧力の指令を行う。指令にもとづき加圧ポート圧力制御手段28が圧力調整手段27aを圧力制御し、バランス圧ポート圧力制御手段29が圧力調整手段27bを圧力制御し、設定圧力が加圧付与手段15の内部を移動するチップ保持手段17のピストン34に作用する。ピストン34に作用する圧力は、ハンダバンプの溶融の際もバンプが破損しない微弱な圧力を設定する。
次に、駆動制御手段22の指令にもとづきZ軸送り装置3が作動することにより、加圧付与手段15が、チップ1を吸着保持したツール2と一体となって下降する。下降の途中でチップ1のバンプ1aが基板5の電極5aに接触する(図3のt1)。
さらに、Z軸送り装置3による加圧付与手段15の送りが続行され、チップ保持手段17のピストン34が加圧付与手段15に対して相対的に上昇する(図3のt1からt2)。
次に、Z軸送り装置3の送り量が予め設定した値d1(バンプ押し込み量)になると加圧付与手段15の下降を停止する(図3のt2)。
次に、ツール2のヒータ11に通電してチップ1のバンプ1aをハンダ溶融点以上の温度に加熱する。加熱にあわせてZ軸送り装置3を駆動制御し、加圧付与手段15を上昇させる。Z軸送り装置3の駆動制御は、次のように行う。まず、伸縮量記憶手段31に記憶されているチップ保持手段17の伸び量と経過時間のデータを予測制御手段32に転送する。次に、予測制御手段32でヒータ11の通電タイミングに合わせてZ軸送り装置3の駆動量が計算される。次に、予測制御手段32から駆動制御手段22に計算結果が入力され駆動制御手段22からの指令に基づきZ軸送り装置3が駆動されるようになっている。
そのため、加圧付与手段15がチップ保持手段17の伸びの予測値に基づいて上昇するので、図3の(B)t2からt2’に示されるヒータ11の昇温によるチップ保持手段17の伸びが発生する区間では、チップ保持手段17の加圧付与手段15の内部における位置が変化しない。続いて、チップ1と基板5がハンダ冷却後に所定のギャップ高さになるようにZ軸送り装置3を駆動制御して加圧付与手段15を所定高さ(d3)まで上昇させる(図3の(B)のt2’からt3の区間)。
このように、ヒータ11の通電開始からZ軸送り装置を駆動制御して加圧付与手段15を上昇させ、ハンダの溶融開始を監視する段階でハンダ冷却後のチップ1と基板5のギャップ高さに加圧付与手段15を位置決めしているので、ハンダの溶融を検出してから加圧付与手段15をチップ1と基板5のギャップ高さに移動している従来のチップ実装装置に比べて加圧付与手段15の移動時間を短縮することができる。これは、加圧付与手段15の内部のチップ保持手段17の位置を位置検出手段23で検出しなくても、伸縮量記憶手段31のデータに基づき予測制御手段32がチップ保持手段17の伸び量を予測して、予測値に基づいてZ軸送り装置3を駆動しているためである。
その後、チップ1のバンプ1aの溶融が開始し、溶融に伴いチップ保持手段17が下降する(図3のt4)。位置検出手段23がチップ保持手段17の下降を検出すると所定時間が経過した後、ヒータ11の通電がOFFする(図3のt5)。ヒータ11の通電のOFFにともない、チップ保持手段17の冷却が開始され縮み始める。
次に、チップ保持手段17の縮みの予測値に基づいてZ軸送り装置3を駆動し、加圧付与手段15を下降させる。Z軸送り装置3の駆動制御は、伸縮量記憶手段31に記憶されているチップ保持手段17の伸び量と経過時間のデータを予測制御手段32に転送し、予測制御手段32でヒータ11の通電OFFのタイミングに合わせてZ軸送り装置3の駆動量が計算された後、予測制御手段32から駆動制御手段22に計算結果が入力され、駆動制御手段22の指令に基づきZ軸送り装置3が駆動されるようになっている。
チップ1がツール2に吸着保持された状態で、チップ保持手段17の冷却が開始すると、チップ保持手段17の縮みによる応力がチップ1のバンプ1aに作用してしまい、バンプ1aが破断してしまう可能性がある。そのため、図4に示すように、チップ保持手段17の縮みの予測値に基づいてZ軸送り装置3を駆動制御して加圧付与手段15を下降させる。このようにZ軸送り装置3を制御することによりバンプ1aの破断を防止し、チップ1と基板5の冷却後のギャップを所定値d3に維持できるようにしている。
次に、ヒータ11の通電OFFから所定時間後に、チップ1の吸着保持を解除してZ軸送り装置3を動作させ加圧付与手段15を上昇させる(図3のt6)。吸着保持を解除するタイミングは、伸縮量記憶手段31に記憶されているチップ保持手段17の縮み量と経過時間のデータに基づいて行われる。チップ保持手段17が周囲温度まで冷却される時間までチップ1を吸着保持してると生産タクトタイムが伸びてしまう。また、ヒータ11の通電OFFのタイミングでチップ1の吸着保持を解除すると、バンプ1aの形状が不安定となる。そのため、伸縮量記憶手段31に記憶されているチップ保持手段17の縮み量と経過時間のデータから、最適なタイミング(バンプ1aの形状が良好で、破断が発生しないタイミング)を選択しチップ保持手段17によるチップ1の吸着保持の解除を行う。
以上の動作でチップ1と基板5の一連のハンダ接合が完了する。
このように、予めチップ保持手段17の伸び量と縮み量を伸縮量記憶手段31に記憶し、この記憶された値をもとに実際のチップ1と基板5のハンダ接合の際、チップ保持手段17の伸び縮みを予測制御手段32で予測して駆動制御手段22に補正指令を入力して加圧付与手段15の高さ位置を制御している。そのため、加圧付与手段15の内部のチップ保持手段17の位置を位置検出信号の検出し、検出結果に基づいて加圧付与手段15を動作させるよりも生産タクトタイムを短くすることができる。
本発明においてチップ1とは、例えば、ICチップ、半導体チップ、光素子、表面実装部品、ウエハなど、その種類や大きさに関係なく、基板5に対して接合される対象物をいう。また、基板5とは、その種類や大きさに関係なく、チップ1に接合させる相手方の対象物をいう。
また、基板保持ステージ4の上面に基板5を保持(又は支持)する手段は、基板吸着孔25による吸着保持手段、静電気による静電保持手段、磁石や磁気などによる磁気保持手段、複数の可動爪によって基板を掴む機械的手段、単数又は複数の可動爪によって基板を押さえる機械的手段など、いかなる形態の保持手段であってもよい。
また、基板保持ステージ4についても、必要に応じて、固定型、可動型のいずれに設けてもよく、かつ、可動型に設ける場合においては、平行移動制御、回転制御、昇降制御、平行移動制御と回転制御、平行移動制御と昇降制御、回転制御と昇降制御、平行移動制御と回転制御と昇降制御、等のように各種態様に制御し得るように設けても良い。
また、チップ1に設けられたバンプ1aとは、例えば、ハンダバンプ、スタッドバンプなど、基板5に設けられた電極5a(例えば、電極、ダミー電極など)と接合される対象物である。また、基板5に設けられた電極5aとは、例えば、配線を伴った電極、配線につながっていないダミー電極など、チップ1に設けられているバンプ1a(例えば、ハンダバンプ、スタッドバンプなど)と接合される相手方の対象物をいう。
また、送り機構7及びZ軸送り装置3についても、例えば、ボールネジ型やリニアモータ型等、スライダー8を移動させ得る限りにおいては、いかなる型式のものであってもよい。
また、本発明においていうチップ実装装置とは、チップを搭載するマウント装置やチップを接合するボンディング装置に加えて、例えば、基板とチップ、基板と接着材(ACF(Anisotropic Conductive Film)、NCF(Non Conductive Film)など)等、予め対象物同士が接触(搭載または仮圧着など)されたものを加圧、加熱及び/又は振動手段(超音波、ピエゾ素子、磁歪素子、ボイスコイルなど)によって固着又は転写させる装置を包含する広い概念の装置をいう。
また、上述した実施例では、ツール2にチップ1を保持させた状態でツール2を下降させて、チップ1を基板5に加圧するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、チップを接着材などを使って基板上に予め搭載しておき、チップを保持してないツールを下降させて、基板上のチップを加圧するようにしてもよい。この場合、基板上に予め搭載されたチップにツールが接触することにより、ツールとチップが重なって基板に接触することになる。
また、チップ保持手段17の下端に直接、ツール2を装着することに限定されず、必要ならば、ロードセルを介在させてもよい。
また、位置検出手段23は、渦電流式センサのみに限定されず、他のセンサー(レーザや光センサー等)であってもよい。
また、加圧力が高い場合には、バランス圧ポートを使用しないで、加圧ポートのみで加圧力を制御してもよい。また、位置検出手段23は、チップ保持手段17のピストン34の高さ位置を検出することによってチップ保持手段17の高さ位置を測定するものに限らず、ツール2の高さ位置を直接、検出し得るように装着してもよい。
また、実施の形態では、チップ保持手段17の下端に加熱手段としてのヒータ11が備えられているが、ヒータ11を基板保持ステージ4に備えてもよい。チップ1と基板5を効率よく加熱できる構成であればよく、加熱に伴うツール2の熱膨張によるZ軸方向の伸びは位置検出手段23で検出することができる。さらに、ツール2側および基板保持ステージ4側の両方にヒータを備えてもよい。これにより、チップ1と基板5の加温を短時間にでき、更にセラミックヒータを用いたパルスヒータで加熱を行うと応答性のよい昇温が可能となる。
本発明の実施の形態に係るチップ実装装置の正面図である。 チップ保持手段の伸び量と縮み量を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るチップ実装装置の動作タイムチャートである。 チップ保持手段の縮み量に追従して加圧付与手段を下降させる状態を示した図である。 従来のチップ実装装置の正面図である。 従来のチップ実装装置の動作タイムチャートである。
1 チップ
1a バンプ
2 ツール
3 Z軸送り装置
4 基板保持ステージ
5 基板
5a 電極
6 サーボモータ
7 送り機構
8 スライダー
9 装置フレーム
10 ガイドレール
11 ヒータ
13 エンコーダ
15 加圧付与手段
16 ブラケット
17 チップ保持手段
18 静圧空気軸受
19 加圧ポート
20 バランス圧ポート
22 駆動制御手段
23 位置検出手段
24 チップ吸着孔
25 基板吸着孔
28 加圧ポート圧力制御手段
29 バランス圧ポート圧力制御手段
30 ポンプ
31 伸縮量記憶手段
32 予測制御手段
33 シリンダーチューブ
34 ピストン
35 ロッド
27a,27b 圧力調整手段

Claims (4)

  1. チップに対向した位置に配した基板の電極にチップのバンプをハンダ接合させるチップ実装装置であって、
    チップを吸着保持するチップ保持手段と、
    前記チップ保持手段を上下動し得るよう装着しつつ、前記チップ保持手段の加熱及び冷却による伸び縮みにかかわらず、チップのバンプが加熱され溶融する際もバンプを破損することのない値に制御した加圧力を前記チップ保持手段に付与する機能を有した加圧付与手段と、
    前記加圧付与手段を装置高さ方向に昇降させるZ軸送り装置と、
    前記加圧付与手段が前記チップ保持手段に付与する加圧力と、前記Z軸送り機構が前記加圧付与手段を昇降させる高さ位置を制御する駆動制御手段とを備え、
    前記チップ保持手段の加熱から前記チップのバンプの溶融までの間の前記チップ保持手段の伸び量を予測し、前記チップ保持手段の伸びの予測値に基づいて前記駆動制御手段に補正指令を入力して、
    前記チップと前記基板のギャップ高さがハンダ冷却後に所定の高さになるように、
    ハンダの溶融を検出する前に前記Z軸送り機構を駆動して前記加圧付与手段の高さ位置を制御する予測制御手段を更に備えたチップ実装装置。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記予測制御手段が、さらに前記チップ保持手段の加熱を停止したときに前記チップ保持手段の縮み量を予測し、前記チップ保持手段の縮みの予測値に基づいて前記駆動制御手段に補正指令を入力して、
    前記チップと前記基板の冷却後のギャップ高さを所定の高さに維持できるよう前記Z軸送り機構を駆動して前記加圧付与手段の高さ位置を制御する予測制御手段であるチップ実装装置。
  3. 請求項1もしくは2に記載の発明において、
    前記加圧付与手段がシリンダーチューブで、前記チップ保持手段が前記シリンダーチューブの内部を移動するピストンとロッドから構成され前記シリンダーチューブの上下に設けられたエアー供給ポートから供給されるエアーにより前記ピストンに作用する微弱な圧力を調整できる構成であるチップ実装装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の発明において、
    事前に前記チップ保持手段を単体で加熱および加熱を停止し、前記加圧付与手段の内部を移動する前記チップ保持手段の移動量を伸縮量として計測し、前記伸縮量が伸縮量記憶手段に記憶されており、前記伸縮量記憶手段に記憶されている伸縮量に基づいて前記予測制御手段から前記駆動制御手段に入力する補正指令が演算される構成を備えたチップ実装装置。
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