JP6345506B2 - 回転駆動ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ベース側構造体に対して回転可能な回転側構造体に用いられ、ベース側構造体に対して回転側構造体を回転させるための回転駆動ユニットに関する。
従来より、ベース側構造体に対して、回転する側の構造体である回転側構造体を回転駆動させる回転駆動ユニットが知られている。例えば特許文献1には、ナセル(回転側構造体)に固定されたヨー駆動装置と、タワー(ベース側構造体)に固定されたリングギヤとを有し、ヨー駆動装置のピニオンがリングギヤに噛み合う回転駆動ユニットが開示されている。この回転駆動ユニットでは、ヨー駆動装置が駆動すると、ピニオンがリングギヤと噛み合った状態で自転しながら公転するため、回転側構造体がベース側構造体に対して回転する。
特開2013−083247号公報
ところで、上述のような回転駆動ユニットでは、ピニオン及びリングギヤにおいて同時に接触する歯数が少ないため、両者の間の駆動伝達領域において高い応力が発生する。そうなると、回転駆動ユニットの機体寿命が短くなってしまうだけでなく、当該ユニットの駆動伝達能力が低くなってしまう。一方、機体寿命を長くしたり駆動伝達能力を高くしようとすると、回転駆動ユニットを大型化する必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニットを提供することである。
(1)上記課題を解決するため、本発明のある局面に係る回転駆動ユニットは、ベース側構造体に対して回転可能な回転側構造体に用いられ、前記ベース側構造体に対して前記回転側構造体を回転させるための回転駆動ユニットであって、前記ベース側構造体及び前記回転側構造体のうちの一方の構造体に環状に配列された複数の第1歯部を有する環状軌道部と、前記ベース側構造体及び前記回転側構造体のうちの他方の構造体に取り付けられるとともに複数の第2歯部を有し、該複数の第2歯部が前記複数の第1歯部に対して近接することによる該複数の第1歯部との噛み合い、及び前記複数の第2歯部が前記複数の第1歯部から離間することによる該複数の第1歯部との噛み合い解除、を繰り返しながら該環状軌道部の周方向に沿って該環状軌道部に対して相対的に移動する揺動部と、を備え、前記第1歯部と前記第2歯部との噛み合い数が3以上であり、前記揺動部を有し、互いに対して前記環状軌道部の周方向に離間して配置される複数の揺動ユニットを更に備えている。
この構成において、環状軌道部がベース側構造体に設けられ、且つ揺動部が回転側構造体に取り付けられている場合(すなわち、ベース側構造体が一方の構造体であり且つ回転側構造体が他方の構造体である場合)、回転駆動ユニットは、以下のように動作する。具体的には、揺動部における複数の第2歯部が、ベース側構造体に設けられた環状軌道部における複数の第1歯部に対して、噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、環状軌道部の周方向に沿って移動する。これにより、揺動部が取り付けられた回転側構造体が、ベース側構造体に対して回転する。
一方、環状軌道部が回転側構造体に設けられ、且つ揺動部がベース側構造体に取り付けられている場合(すなわち、回転側構造体が一方の構造体であり且つベース側構造体が他方の構造体である場合)、回転駆動ユニットは、以下のように動作する。具体的には、揺動部における複数の第2歯部が、環状軌道部における複数の第1歯部に対して噛み合い及び噛み合い解除を繰り返すことにより、環状軌道部が設けられた回転側構造体が、ベース側構造体に対して回転する。
そして、上述したいずれの構造の場合であっても、複数の第1歯部と複数の第2歯部とが噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体がベース側構造体に対して回転する。すなわち、この構成では、回転側構造体の回転時において、揺動ユニットと環状軌道部との間における互いに対する噛み合い歯数を多数にすることができる。これにより、第1歯部と第2歯部との接触部分に作用する応力を低減できるため、回転駆動ユニットが破損するリスクが低減し、機体強度を高めることができる。また、この構成によれば、上述のように噛み合い歯数を多数にできるため、装置の耐用期間を長くするために装置を大型化する必要がなくなる。
従って、この構成によると、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニットを提供できる。
また、第1歯部と第2歯部との噛み合い数が3以上であることにより、第1歯部と第2歯部との接触部分に作用する応力を確実に低減できるため、回転駆動ユニットの耐久性、駆動伝達能力を高めることができる。
(2)好ましくは、前記揺動部は、前記環状軌道部の中心軸を中心として公転する。これにより、回転側構造体をベース側構造体に対して適切に回転させることができる。
)好ましくは、前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と並行するように、該環状軌道部における径方向外側の部分に設けられている。これにより、環状軌道部における径方向外側の部分に設けられた第1歯部に対して第2歯部の噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体を回転させることができる。
)好ましくは、前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と並行するように、該環状軌道部における径方向内側の部分に設けられている。これにより、環状軌道部における径方向内側の部分に設けられた第1歯部に対して第2歯部の噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体を回転させることができる。
)好ましくは、前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と垂直となるように、該環状軌道部における鉛直方向上側の部分に設けられている。これにより、環状軌道部における鉛直方向上側の部分に設けられた第1歯部に対して第2歯部の噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体を回転させることができる。
)好ましくは、前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と垂直となるように、該環状軌道部における鉛直方向下側の部分に設けられている。これにより、環状軌道部における鉛直方向下側の部分に設けられた第1歯部に対して第2歯部の噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体を回転させることができる。
)好ましくは、前記回転駆動ユニットは、3つの揺動ユニットを備えている。このように、3つの揺動ユニットを設けることにより、ベース側構造体に対して回転側構造体を安定して支持することができる。
本発明によると、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニットを提供できる。
本発明の実施形態に係る回転駆動ユニットを模式的に示す図であって、回転駆動ユニットを、当該回転駆動ユニットが取り付けられるベース側構造体及び回転側構造体とともに示す断面図である。 図1のII-II線における断面図である。 駆動ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 変形例に係る回転駆動ユニットを模式的に示す図であって、図1に対応させて示す図である。 図4のV-V線における断面図であって、図2に対応させて示す図である。 変形例に係る回転駆動ユニットを模式的に示す図であって、図1に対応させて示す図である。 図6の矢印VII方向から見た矢視図であって、一部の構成部品(回転側構造体等)を省略して示す図である。 変形例に係る回転駆動ユニットを模式的に示す図であって、図1に対応させて示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る回転駆動ユニットは、例えば一例として、風車、建機等に適用することができる。しかし、これに限らず、ベース側構造体と、該ベース側構造体に対して回転する構造体(回転側構造体)とを有する機器又は装置であれば、どのような機器又は装置に適用することもできる。
図1は、本発明の実施形態に係る回転駆動ユニット1を模式的に示す図であって、回転駆動ユニット1を、当該回転駆動ユニットが取り付けられるベース側構造体100及び回転側構造体101とともに示す断面図である。また、図2は、図1のII-II線における断面図である。本実施形態では、下側に配置されたベース側構造体100の上側に、軸受102を介して回転側構造体101が載せ置かれている。これにより、ベース側構造体100に対して回転側構造体101が、上下方向に延びる中心軸を中心として回転可能な状態となっている。なお、ベース側構造体100及び回転側構造体の上下関係については、これに限らず、ベース側構造体が上側、回転側構造体101が下側に設けられていてもよい。
軸受102は、外輪部102a、内輪部102b、及び複数の転動体102cを備えている。外輪部102aは、回転側構造体101に固定されている。内輪部102bは、ベース側構造体100の上端部に固定されている。複数の転動体102cは、例えば複数のボール状の部材によって構成され、外輪部102aの内周側と内輪部102bの外周側との間に転動自在に設けられている。これにより、回転側構造体101は、ベース側構造体100に対して回転自在になるとともに、ベース側構造体100に対する回転側構造体101の荷重が、軸受102によって受けられる。
ベース側構造体100は、構造体本体100aとリングギヤ2とを有している。リングギヤ2は、上述した軸受102の内輪部102bによって構成されている。なお、図1では、リングギヤ2の歯部(第1歯部7)の図示を省略している。
また、図2に示すように、ベース側構造体100及び回転側構造体101の内部には、複数の駆動ユニット10が設けられている。各駆動ユニット10は、所定の動作を行うことにより、回転側構造体101をベース側構造体100に対して回転させる。この駆動ユニット10の構成については、詳しくは後述する。
[回転駆動ユニットの構成]
回転駆動ユニット1は、図1及び図2に示すように、リングギヤ2と、複数の(本実施形態では3つの)駆動ユニット10と、を備えている。
[リングギヤの構成]
リングギヤ2は、駆動ユニット10が移動する軌道部(環状軌道部)として設けられている。リングギヤ2は、リング部3と、複数の第1歯部7と、を有している。
リング部3は、図1及び図2に示すように、上面及び下面が平坦な円環状に形成されている。リング部3の内周壁4には、該内周壁4の立設方向(図1における上下方向、図2における紙面垂直方向)に沿い、リング部3の中心軸と並行する方向に沿って、複数の溝部5が形成されている。
各第1歯部7は、丸棒状に形成されたピン部材によって構成されている。各第1歯部7は、長手方向(歯幅方向)が溝部5の長手方向と一致するように、各溝部5に収容される。これにより、各第1歯部7は、リングギヤ2の中心軸と並行するように配置されるとともに、各溝部5に対して摺動しながら回転自在となっている。
[駆動ユニットの構成]
駆動ユニット10は、図2に示すように、上下方向から視て互いの間隔が等間隔(本実施形態では120度間隔)となるように、ベース側構造体100及び回転側構造体101の内側に複数(本実施形態では3つ)、配置されている。各駆動ユニット10は、互いに同じ構造である。
図3は、駆動ユニット10の構造を模式的に示す斜視図である。各駆動ユニット10は、図3に示すように、電動モータ11と、複数の(本実施形態では、3つの)揺動部15を有する揺動ユニット20と、を備えている。すなわち、本実施形態に係る回転駆動ユニット1は、3つの揺動ユニット20と、3つの電動モータ11と、を備えている。
電動モータ11は、ステータ及びロータ(いずれも図示省略)を有する本体部12と、本体部12においてロータがステータに対して回転することにより回転する回転軸13と、を有している。本体部12は、回転側構造体101に対して固定されている。なお、図3では、電動モータ11の複数の揺動部15に対する大きさ、及び該電動モータ11の形状について、模式的に示している。
図3に示すように、回転軸13には、複数の第1偏心部14が一体に設けられている。
各第1偏心部14は、所定の厚みを有する円板状に形成されている。そして、各第1偏心部14は、各第1偏心部14の中心軸が回転軸13の中心軸と偏心し、且つ互いに対する位相が等間隔(120°間隔)となるように、回転軸13に対して一体に設けられている。
各揺動部15は、略長方形状の板状に形成されている。各揺動部15は、長方形状の板状に形成された部分である揺動部本体16aと、該揺動部本体16aにおける一方の長辺側の部分に形成され、上述した複数の第1歯部7と噛み合う複数の(本実施形態では、4つの)第2歯部16bと、を有し、これらが一体に形成されている。揺動部15の長手方向における第2歯部16b同士の間隔(ピッチ)は、複数の第1歯部7のピッチと同じである。また、第2歯部16bは、平面視において、先端側の部分が曲線状に形成されている。また、隣接する第2歯部16bの間の部分は、平面視において、第1歯部7が嵌まり込む曲面状に形成されている。これら複数の第2歯部16bは、複数の第1歯部7の一部と噛み合う噛み合い部16dとして設けられている。
各揺動部15には、厚み方向に貫通する2つの貫通孔(第1貫通孔17及び第2貫通孔18)が形成されている。2つの貫通孔17,18は、第1偏心部14の外形よりも大きい。2つの貫通孔17,18は、揺動部15の長手方向に間隔をあけて形成されている。
各第1貫通孔17には、各第1偏心部14が挿入されている。第1偏心部14は、第1貫通孔17の内周面に対して摺動しながら回転自在である。また、各第2貫通孔18には、詳しくは後述する各第2偏心部19が挿入されている。
第2偏心部19は、第1偏心部14と同様、3つ、形成され、互いに一体に形成されている。第2偏心部19は、第1偏心部14と同様の強度が保たれるように形成されている。そして、3つの第2偏心部19は、第1偏心部14の場合と同様、互いに対する位相が等間隔(120°間隔)となるように、互いに対して一体に設けられている。各第2偏心部19は、各第2貫通孔18の内周壁に対して摺接しながら回転するように、各第2貫通孔18に挿入されている。
[動作]
次に、上述した回転駆動ユニット1の動作を、図3を参照して説明する。回転駆動ユニット1では、回転側構造体101を、円周方向における一方向(矢印A方向)に旋回させる場合、各駆動ユニット10の電動モータ11の回転軸13が一方向(矢印B方向)に回転(正転)する。そうすると、回転軸13と一体に設けられた3つの第1偏心部14は、互いに120度の位相差を保ちながら回転する。このとき、各第1偏心部14によって揺動する3つの揺動部15のうちの少なくとも1つ(図3の状態の場合、揺動部15A)は、複数の第2歯部16bがリングギヤ2における複数の第1歯部7と噛み合った状態となる。よって、電動モータ11の正転時は、各駆動ユニット10におけるいずれかの揺動部15(図3の状態の場合の揺動部15A)の第2歯部16bが第1歯部7を押圧し、図3の矢印C方向へ進む。これにより、駆動ユニット10、及び該駆動ユニット10が固定された回転側構造体101が、矢印A方向へやや進む。なお、本実施形態では、図3に示すように、揺動部15(図3に示す状態では、揺動部15A)における複数の第2歯部16bが、リングギヤ2における3つの第1歯部7と噛み合っている。すなわち、本実施形態では、第1歯部7と第2歯部16bとの噛み合いは、3である。
上述のように揺動部15Aが矢印C方向へ進むと、揺動部15Aは、リングギヤ2から離間する。すなわち、揺動部15Aにおける複数の第2歯部16bと、リングギヤ2における複数の第1歯部7との噛み合いが解除される。しかし、このときには、次の揺動部15Bの第2歯部16bがリングギヤ2と噛み合った状態となる。そして、揺動部15Aの場合と同様、矢印C方向へ進む。これにより、駆動ユニット10及び回転側構造体101が、矢印A方向へやや進む。そして、その揺動部15Bがリングギヤ2から離間すると、更に次の揺動部15Cがリングギヤ2と噛み合った状態となり、上述の場合と同様の動作を行うことにより、駆動ユニット10及び回転側構造体101が、矢印A方向へ更に進む。揺動部15Cがリングギヤ2から離間すると、再び、揺動部15Aがリングギヤ2と噛み合う。
このように、駆動ユニット10では、3つの揺動部15が、上述のような動作を順番に繰り返し行う。これにより、駆動ユニット10が、リングギヤ2の円周方向の一方向(矢印A方向)に沿って移動する。すなわち、各駆動ユニット10の揺動部15は、リングギヤ2の中心軸を中心として公転する。従って、該駆動ユニット10が固定された回転側構造体101が、リングギヤ2が形成されたベース側構造体100に対して回転する。
そして、上述のように、第2歯部16bが第1歯部7を押圧すると、該第2歯部16bに押圧された第1歯部7は、該第1歯部7が収容される溝部5に対して回転する。これにより、第2歯部16bと第1歯部7との間の滑りにより摩擦力が低減する。
[効果]
以上説明したように、上記実施形態に係る回転駆動ユニット1では、電動モータ11の回転軸13が回転して複数の揺動部15が互いに所定の位相差を保った状態で揺動する。
そうすると、各揺動部15における複数の第2歯部16bとリングギヤ2における複数の第1歯部7との噛み合い及び噛み合い解除が繰り返される。これにより、回転駆動ユニット1では、ベース側構造体100に設けられたリングギヤ2の円周方向に沿って、複数の揺動部15が移動する。その結果、該複数の揺動部15が固定されている回転側構造体101が、ベース側構造体100に対して回転する。
そして、回転側構造体101が回転しているとき、駆動ユニット10では、いずれのタイミングにおいても、いずれかの揺動部15における複数の第2歯部16bが、複数の第1歯部7と噛み合っている。すなわち、本実施形態に係る回転駆動ユニット1では、回転側構造体101の回転時において、揺動ユニット20とリングギヤ2との間における互いに対する噛み合い歯数を多数にすることができる。これにより、第1歯部7と第2歯部16bとの接触部分に作用する応力を低減できるため、回転駆動ユニット1が破損するリスクが低減し、機体強度を高めることができる。また、この構成によれば、上述のように噛み合い歯数を多数にできるため、装置の耐用期間を長くしたり駆動伝達能力を高めるために装置を大型化する必要がなくなる。
従って、本実施形態によれば、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニット1を提供できる。
また、回転駆動ユニット1では、第1歯部7が内周壁4によって回転自在に保持されているため、第1歯部7と第2歯部16bとの間の滑りにより摩擦力が低減される。また、第1歯部7が内周壁4によって回転自在に保持される構成とすることにより、例えば、円板状の部分或いは円環状の部分と一体に歯部が形成された大型の歯車を製造する際に必要となる熱処理工程を省略することができる。大型部品の熱処理は高価であり、また熱処理可能な設備も限られるため、当該熱処理工程を省略することにより、製品のコストアップに繋がる工程を省略することができる。
また、回転駆動ユニット1では、各揺動部15が、リングギヤ2の中心軸を中心として公転するため、回転側構造体101をベース側構造体100に対して適切に回転させることができる。
また、回転駆動ユニット1では、第1歯部7と第2歯部16bとの噛み合いが3以上(本実施形態では3)である。これにより、第1歯部7と第2歯部16bとの接触部分に作用する応力を確実に低減できるため、回転駆動ユニット1の耐久性及び駆動伝達能力を高めることができる。
また、回転駆動ユニット1では、第1歯部7が、その歯幅方向(長手方向)がリングギヤ2の中心軸と並行するように、該リングギヤ2の内周壁4に設けられている。これにより、リングギヤ2における内周壁4に設けられた第1歯部7に対して第2歯部16bの噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体101を回転させることができる。
また、回転駆動ユニット1は、3つの揺動ユニット20を備えているため、軸受102とは別に、ベース側構造体100に対して回転側構造体101を3か所で支持することができる。これにより、ベース側構造体100に対して回転側構造体101を安定して支持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、次のような変形例を実施してもよい。
(1)図4は、変形例に係る回転駆動ユニット1aについて説明するための図であって、図1に対応させて示す図である。また、図5は、図4のV-V線における断面図であって、図2に対応させて示す図である。上記実施形態では、駆動ユニット10が、環状軌道部としてのリングギヤ2の内周側に沿って移動する例について説明したが、これに限らない。具体的には、駆動ユニット10を、環状軌道部の外周側に沿って移動するように構成してもよい。
本変形例では、図4及び図5に示すように、ベース側構造体100の上端部であって軸受102よりも内周側の部分に、該ベース側構造体100からやや上方に延びる円筒状の筒壁23が形成されている。この筒壁23の外周壁24には、上記実施形態の場合と同様、該筒壁23の立設方向(外周壁24の中心軸方向)に沿って延びる複数の溝部25が形成されている。各溝部25には、上記実施形態の場合と同様、ピン部材によって構成された第1歯部7が、その長手方向(歯幅方向)と溝部25の長手方向とが一致するように、且つ溝部25に対して摺動しながら回転可能なように収容されている。本変形例では、駆動ユニット10が移動する環状軌道部としてのリングギヤ2aが、上述した筒壁23及び複数の第1歯部7によって構成される。
そして、本変形例に係る駆動ユニット10は、上述のように形成されたリングギヤ2aの外周側に沿って移動する。このような構成であっても、上記実施形態の場合と同様、高い耐久性を有する小型の回転駆動ユニットを提供できる。
また、回転駆動ユニット1aでは、第1歯部7が、その歯幅方向(長手方向)がリングギヤ2aの中心軸と並行するように、該リングギヤ2aの外周壁24に設けられている。
これにより、リングギヤ2aにおける外周壁24に設けられた第1歯部7に対して第2歯部16bの噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体101を回転させることができる。なお、駆動ユニット10の構成及び動作については、上記実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(2)上述した実施形態では、環状軌道部の第1歯部7は、その歯幅方向が該環状軌道部の中心軸と並行するように設けられていたが、これに限らない。具体的には、環状軌道部の第1歯部7は、その歯幅方向が環状軌道部の中心軸と垂直となるように設けられていてもよい。
図6は、変形例に係る回転駆動ユニット1bを模式的に示す図であって、図1に対応させて示す図である。また、図7は、図6の矢印VII方向から見た矢視図であって、一部の構成部品(回転側構造体等)を省略して示す図である。本変形例に係る環状軌道部2bは、環状壁部8と、複数の第1歯部7と、を有している。
環状壁部8は、図6及び図7に示すように、ベース側構造体100における上端部から該ベース側構造体100の内側に向かってやや延びるように形成された環状の部分である。環状壁部8の上側壁面9は、水平方向に延びるように平坦状に形成されていて、図6に示すように、回転側構造体101の下面に対向するように形成されている。
環状壁部8の上側壁面9には、該上側壁面9の面内方向に沿って放射状に形成された複数の溝部5aが形成されている。すなわち、複数の溝部5aは、それぞれの長手方向が、環状壁部8の径方向に沿って延びるとともに、該環状壁部8の周方向に沿って配列されている。この溝部5aは、環状壁部8の周方向に沿って等間隔で形成されている。各溝部5aの横断面形状は、図示は省略するが、円弧状に形成されている。
各第1歯部7は、略丸棒状に形成されたピン部材によって構成されている。各第1歯部7は、長手方向(歯幅方向)が溝部5の長手方向と一致するように、各溝部5に収容される。これにより、各第1歯部7は、環状壁部8の中心軸と垂直となるように配置されるとともに、各溝部5に対して摺動しながら回転自在となっている。
そして、本変形例に係る駆動ユニット10は、上側壁面9に環状となるように配置された複数の第1歯部7に沿って移動する。このような構成であっても、上記実施形態の場合と同様、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニットを提供できる。
また、回転駆動ユニット1bでは、第1歯部7が、その歯幅方向(長手方向)が前記環状軌道部2bの中心軸と垂直となるように、上側壁面9に設けられている。これにより、環状軌道部2bにおける上側の部分に設けられた第1歯部7に対して第2歯部16bの噛み合い及び噛み合い解除を繰り返しながら、回転側構造体101を回転させることができる。
なお、図6及び図7に示す変形例では、ベース側構造体100の上側に配置された回転側構造体101をベース側構造体100に対して回転させる例を挙げて説明したが、これに限らない。具体的には、図8に示す回転駆動ユニット1cのように、ベース側構造体100の下側に配置された回転側構造体101をベース側構造体100に対して回転させてもよい。このような構成であっても、高い耐久性及び高い駆動伝達能力を有する小型の回転駆動ユニットを提供できる。
本発明は、ベース側構造体に対して回転可能な回転側構造体に用いられ、前記ベース側構造体に対して前記回転側構造体を回転させるための回転駆動ユニットとして広く適用することができるものである。
1,1a,1b,1c 回転駆動ユニット
2,2a リングギヤ(環状軌道部)
2b,2c 環状軌道部
7 第1歯部
15 揺動部
16b 第2歯部
100 ベース側構造体
101 回転側構造体

Claims (7)

  1. ベース側構造体に対して回転可能な回転側構造体に用いられ、前記ベース側構造体に対して前記回転側構造体を回転させるための回転駆動ユニットであって、
    前記ベース側構造体及び前記回転側構造体のうちの一方の構造体に環状に配列された複数の第1歯部を有する環状軌道部と、
    前記ベース側構造体及び前記回転側構造体のうちの他方の構造体に取り付けられるとともに複数の第2歯部を有し、該複数の第2歯部が前記複数の第1歯部に対して近接することによる該複数の第1歯部との噛み合い、及び前記複数の第2歯部が前記複数の第1歯部から離間することによる該複数の第1歯部との噛み合い解除、を繰り返しながら該環状軌道部の周方向に沿って該環状軌道部に対して相対的に移動する揺動部と、
    を備え
    前記第1歯部と前記第2歯部との噛み合い数が3以上であり、
    前記揺動部を有し、互いに対して前記環状軌道部の周方向に離間して配置される複数の揺動ユニットを更に備えていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    前記揺動部は、前記環状軌道部の中心軸を中心として公転することを特徴とする、回転駆動ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と並行するように、該環状軌道部における径方向外側の部分に設けられていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
  4. 請求項1又は2に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と並行するように、該環状軌道部における径方向内側の部分に設けられていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
  5. 請求項1又は2に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と垂直となるように、該環状軌道部における鉛直方向上側の部分に設けられていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
  6. 請求項1又は2に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    前記第1歯部は、その歯幅方向が前記環状軌道部の中心軸と垂直となるように、該環状軌道部における鉛直方向下側の部分に設けられていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転駆動ユニットにおいて、
    つの前記揺動ユニットを備えていることを特徴とする、回転駆動ユニット。
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