JP6345419B2 - 端子の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、端子の接続構造に関する。
電気自動車やハイブリッドカーなどの自動車には、モータやインバータなど多くの電気機器が搭載されており、従来、これらの電気機器同士の接続には、ワイヤーハーネスが使用されている。ワイヤーハーネスの電線の両端部には、それぞれコネクタが接続され、これらのコネクタが各電気機器の機器側端子と接続されている。この種のコネクタには、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1のコネクタは、複数のコネクタ端子を保持する筒状のハウジングにフランジが形成され、このフランジが、接続対象の電気機器が収容される筺体の取付面に固定されている。筺体の取付面に固定されたコネクタは、コネクタ端子の一端側が筺体内に挿入されて筺体内の機器側端子と接続される一方、コネクタ端子の他端部が、ワイヤーハーネスの電線と接続されるようになっている。
特開2012−195068号公報
ところで、特許文献1に記載されるコネクタは、複数のコネクタ端子がそれぞれ機器側端子とボルトの締結によって接続されている。ところが、車両などに搭載される電気機器の機器側端子(端子台)は、筺体内に設けられていることが多く、筺体内でボルトの締結作業を行う必要がある。この作業は、筺体内の狭い空間に工具を差し込んで行われることから、作業者の負担が大きく、作業工数が大きくなる要因となっている。
これに対し、ボルトの締結作業を行わない端子同士の接続構造として、雄端子と雌端子を押接させるようにした接続構造が知られている。例えば、雄端子は、雌端子に挿入された後、雌端子に押圧されて、雌端子の内側に保持される。しかし、この種の接続構造は、雄端子を雌端子に挿入する際の挿入力(挿入抵抗)が大きくなることから、端子接続時の作業負担が大きくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、端子間の接続作業を簡単かつ効率よく行うことができる端子の接続構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の端子の接続構造は、第1ハウジングに保持された円柱状の第1端子と、第2ハウジングに保持された円筒状の第2端子とを備え、前記第2端子の筒内に前記第1端子を同軸に挿入して互いに電気的に接続する端子の接続構造において、第1端子と第2端子のいずれか一方は、端子軸回りに回転可能に対応するハウジングに保持され、前記第1端子は、金属材料で形成され、周方向に小径部と大径部とが交互に形成されてなり、第2端子は、導電性を有する板材で形成され、同軸上に離して配置された一対の円環部と、該一対の円環部間に渡して支持された板片からなる接点部とを有してなり、板片は、一対の円環部に支持された一対の支持点周りに、円環部の接線に対して傾けて、かつ当環部の内側に位置する板片の辺縁が第1端子の大径部の外周面を押接可能に位置させて設けられてなり、第1端子が第2端子の設定位置に挿入されるまでは、第2端子の接点部を第1端子の小径部に対応する回転に第1端子と第2端子を保持し、設定位置に挿入された位置では、第2端子の接点部を第1端子の大径部の位置に回転して第1端子と第2端子を電気的に接続させる回転駆動手段を備えることを特徴とする。
これによれば、一方の端子を他方の端子に挿入するときの挿入力がゼロになるから、端子間を接続する際の作業負担を軽減することができる。また、端子同士を相対的に回転させることにより、端子同士を接続することができるから、接続する端子間のボルトの締結作業が不要になる。したがって、端子間を接続する作業を簡単かつ効率よく行うことができる。
また、第1端子を第2端子に挿入するときは、第2端子の接点部が第1端子の小径部と対向するように配置することで、第1端子の挿入力をゼロに近づけることができる。また、第1端子を第2端子に挿入した後、一方の端子を回転させて、第2端子の接点部を第1端子の大径部と接触させることにより、端子間を電気的に接続することができるから、ボルトの締結作業をなくすことができる。したがって、端子間の接続作業を簡単かつ効率よく行うことができる。
これによれば、第2端子に対する第1端子の挿入力をゼロにすることができるから、端子間の接続作業の効率をより高めることができる。また、第1端子第2端子に挿入するときに、第1端子と接点部との接触を回避することができるから、接点部の損傷を確実に防ぐことができる。また、回転駆動手段により、第1端子第2端子とを相対的に回転させることにより、第1端子第2端子との接続状態のオンオフを切り替えることができる。
また、接点部は、第2端子に挿入される第1端子の大径部を押圧可能に形成されてなるものとする。
これによれば、第1端子第2端子との接続を確実なものとすることができるから、端子間の接続の信頼性を高めることができる。
また、回転駆動手段は、各ハウジングに移動可能に支持された操作レバーと、この操作レバーの直線運動を回転運動に変換する運動変換機構と、この運動変換機構の回転運動を第1端子又は第2端子に直接又は間接に伝達する伝達手段とを備えるものとする。
これによれば、端子間を接続する際に、操作レバーを直線方向に動かすだけで、第1端子と第2端子との回転位置を切り替えることができるから、狭い空間においても接続作業を容易に行うことができる。
また、第1ハウジングと第2ハウジングにそれぞれ第1端子と第2端子が並べて複数保持されてなる場合、回転駆動手段は、操作レバーの直線運動を複数の第1端子又は第2端子のいずれかの回転運動に変換して各端子に伝達するものとする。
これによれば、複数の第1端子をそれぞれゼロ又はこれに近い挿入力で第2端子に挿入した後、複数の第1端子と複数の第2端子との接続を操作レバーによって一括して行うことができるから、作業効率を格段に高めることができる。
本発明によれば、端子間の接続作業を簡単かつ効率よく行うことができる。
本発明が適用される端子の接続構造の分解斜視図である。 雄端子の外観を示す斜視図と正面図である。 雌端子ハウジングの外観を示す斜視図と正面図である。 雌端子の一部である筒状体の外観を示す斜視図と正面図である。 雌端子の外観を示す斜視図と正面図である。 レバーの外観を示す斜視図である。 雄端子が雌端子に挿入される前の状態を示す断面図である。 雄端子が雌端子に挿入された状態を示す断面図である。 図8の状態において、雌端子に挿入された雄端子を後方からみた図である。 図8の状態からレバーを操作した状態を示す断面図である。 図10の状態において、雌端子に挿入された雄端子を後方からみた図である。
以下、本発明に係る端子の接続構造の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態の端子の接続構造は、自動車など移動体に搭載される電気機器同士を接続するためのものであり、具体的には、電気自動車やハイブリッドカーなどに搭載されるモータと、モータに電力や制御信号などを出力するインバータとを電気的に接続する接続部分に用いられる。電気機器は、モータやインバータに限られるものではなく、他の電気機器類であってもよい。本実施形態では、インバータとモータとを接続するための接続構造として、インバータの機器側端子とモータの機器側端子とを直接接続、つまり電線を介さずに接続する構造について説明するが、本発明の接続構造は、電線が接続されるコネクタに適用することもできる。
図1は、本実施形態の端子の接続構造の分解斜視図である。図1は、モータとインバータとの接続部分のみを表しており、インバータを収容する筐体やモータを収容する筐体を省略している。図1の矢印Xは、前後方向を表しており、紙面の手前側を前方、奥側を後方と定義する。矢印Yは、左右方向(幅方向)を表しており、紙面の手前側を右側、奥側を左側と定義する。矢印Zは、上下方向(高さ方向)を表しており、紙面の上側を上方、紙面の下側を下方と定義する。これらの定義は、適宜、他の図面にも適用する。
インバータとモータには、それぞれ外部の電気機器と接続するための機器側端子が設けられる。本実施形態では、インバータの機器側端子を雄端子として形成し、モータ側の機器側端子を雌端子として形成する。本実施形態の接続構造は、インバータ側に、雄ハウジング11と、この雄ハウジング11に保持される2つの雄端子13とを備えており、モータ側に、2つの雌端子ハウジング15と、この雌端子ハウジング15を保持する雌ハウジング17と、雌端子ハウジング15に保持される2つの雌端子19と、雌端子19を回転させる操作レバー21とを備えている。
雄ハウジング11は、図示しないインバータの筺体の開口部に嵌め込まれた状態で固定される。この雄ハウジング11は、絶縁性の材料で形成され、矩形に形成された支持板23と、支持板23の幅方向の両端部からそれぞれ後方に立ち上げられたガイド部25を有している。支持板23には、雄端子13を保持するための2つの貫通孔27が形成される。ガイド部25には、それぞれ後端から前方に切り欠いたスリット部29が形成される。インバータの機器側端子である雄端子13は、円柱状に形成される。
図2(a)は、雄端子13の外観の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の正面図である。雄端子13は、例えば、金属製の棒材に切削加工を施して形成され、円柱状に形成された胴部31の一端部に鍔部33を有している。胴部31は、外周面(以下、大径部35という。)の周方向の2箇所に、大径部35よりも外径を小さくした溝状の小径部37が軸方向に延びて形成される。これらの小径部37は、中心軸に対して互いに反対側(180度離れた位置)に位置付けられる。すなわち、大径部35と小径部37は、胴部31の周方向に沿って交互に形成され、これらの周方向の長さは、略等しい長さに設定される。なお、胴部31は、中実の円柱状に形成されているが、外周面を同様に形成することができれば、中空の円筒状に形成されていてもよい。
雄端子13は、胴部31の他端部39が円錐状に形成される。胴部31の一端部に形成される鍔部33は、胴部31の大径部35よりも外径が大きく形成され、回転防止用の突起部41が後方に突出して設けられる。この雄端子13は、雄ハウジング11の前方から他端部39を後方に向けて貫通孔27に挿入され、鍔部33が貫通孔27の周縁と当接して保持されるようになっている。貫通孔27には、突起部41が係合する係合溝43が内周面の軸方向に沿って設けられ、係合溝43に突起部41を係合することで、雄端子13の回転が規制されるようになっている。本実施形態では、2箇所の小径部37が上下方向を向いて配置される。
一方、雌ハウジング17は、絶縁性の材料で形成され、図示しないモータの筐体の開口部に嵌め込まれるようになっている。雌ハウジング17は、後方に開口する断面矩形の箱型に形成され、雌端子ハウジング15を保持するための2つの貫通孔45を前端面に有している。また、雌ハウジング17は、左右の両側面から突出する突条部47と、これらの側面を切り欠いて形成される第1切欠き部49と、上側面を切り欠いて形成される第2切欠き部51を有している。第1切欠き部49と第2切欠き部51は、それぞれ雌ハウジング17を後端から前方に向かって切り欠いて形成される。
図3(a)は、雌端子ハウジング15の外観の斜視図であり、図3(b)は、図3(a)の正面図である。雌端子ハウジング15は、金属などの導電性材料で形成された円筒状の筒部53を有している。筒部53は、軸方向の一端部の外周面から径方向に突出する拡径部55と、他端部から後方に延びる舌片57とを有している。筒部53は、一端部の開口から雄端子13が挿入されるとともに、他端部の開口から雌端子19が挿入されるようになっている。雌端子ハウジング15は、雌ハウジング17の前方から舌片57を後方に向けて貫通孔45に挿入される。貫通孔45に挿入された雌端子ハウジング15は、拡径部55を貫通孔45の周縁と当接させて、雌ハウジング17に固定されるようになっている。舌片57は、図示しないモータの機器側と電気的に接触されるようになっている。
雌端子19は、金属製の板材にプレス加工を施して形成された円筒状の筒状体58と、樹脂製の基端部69とを有している。図4(a)は、基端部69を除いた筒状体58のみを示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の正面図である。筒状体58は、周方向に複数(6枚)の接点部59が設けられる。各接点部59は、前後方向(雌端子19の軸方向)を長手とする矩形状の板材であり、前端部がリング状の第1円環部61と連なるとともに、後端部がリング状の第2円環部63と連なって形成される。
第1円環部61と第2円環部63は、帯状の板材を円環状(断面C字状)に成形して形成される。各接点部59は、第1円環部61との接続部分61a及び第2円環部63との接続部分63aを通る軸を中心に、各円環部63の接線方向に対して鋭角の設定角度だけ回転させて、幅方向(短手方向)を雌端子19の円筒の内側へ傾けることにより、各円環部61,63の内周面よりも内側へ延在する部分と、外周面よりも外側へ延在する部分とを有している。各接点部59は、接続部分61a,63aを通る軸を中心とする回転方向に弾性変形可能になっている。
各接点部59は、同じ大きさに形成され、雌端子19の中心軸に対して、互いに反対側の位置に3枚ずつ配列して設けられる。隣り合う接点部59は、図4(b)に示すように互いに径方向に対して同じ角度で傾けられ、内側へ延びる先端部は、同軸の円周上に位置づけられるとともに、前後方向の両端側の角部にそれぞれ面取り部65が施される。なお、本実施形態では、合計6枚の接点部59を有しているが、接点部59の枚数は、これに限られるものではなく、これより多く設けられていてもよいし、少なく設けられていてもよい。
このようにして構成される雌端子19は、雌ハウジング17に保持された雌端子ハウジング15に後方から挿入されて回転自在に支持され、雌端子19の内側には、前方から雄端子13が挿入されるようになっている。ここで、雌端子19の各接点部59は、雌端子ハウジング15の筒部53の内周面を押し付けるとともに、雄端子13の大径部35又は小径部37と対向して配置される。この接点部59が、雄端子13の大径部35と小径部37のどちらと対向するかは、雌端子19の回転方向の位置によって決められる。
本実施形態の接点部59は、雌端子19に挿入された雄端子13の小径部37と対向する位置に配置されるときに、小径部37と非接触となり、大径部35と対向する位置に配置されるときに、大径部35を押圧するようになっている。したがって、接点部59が大径部35と対向する位置に配置されるときには、雄端子13と雌端子19とが電気的に接続される。また、このとき雄端子13は、雌端子19を介して雌端子ハウジング15と電気的に接続される。
本実施形態では、雌端子19の設定位置まで挿入された雄端子13の軸回りで、雌端子19を回転させることにより、雄端子13と雌端子19とを電気的に接続する回転駆動手段を備えている。この回転駆動手段は、操作レバー21と、操作レバー21の直線運動を回転運動に変換する運動変換機構と、この運動変換機構の回転運動を雌端子19に直接伝達する伝達手段とを備えている。回転駆動手段は、雌端子19の接点部59を、大径部35と対向する位置と小径部37と対向する位置との間で移動させることにより、雄端子13と雌端子19との接続状態(オンとオフ)の切り替えが可能になっている。以下、本実施形態の回転駆動手段について、具体的に説明する。
図5(a)は、図4の筒状体58に、樹脂製の基端部69を固定して形成される雌端子19の全体斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の正面図である。基端部69は、第2円環部63の端面に沿って平板状に設けられ、第2円環部63の外周面から径方向に扇状に突出して形成される。この基端部69は、第2円環部63に固定され、中心軸と離れた位置から後方へ突出する突起部67が一体形成される。本実施形態の場合、基端部69は、回転駆動手段の伝達手段に相当する。
図6は、操作レバー21を示す斜視図である。操作レバー21は、絶縁性の材料で形成され、全体として棒状をなしている。操作レバー21は、長手方向の2か所に三角状の延出部71が設けられ、これらの延出部71にそれぞれ溝73が形成される。溝73は、操作レバー21の長手方向に対して鋭角の方向に延びて形成され、溝幅を突起部67よりも大きく設定することにより、突起部67が係合してスライド可能になっている。
操作レバー21は、2つの雌端子19の突起部67をそれぞれ溝73に係合させた状態で、雌ハウジング17に支持されており、操作レバー21の長手方向の両端部分は、それぞれ雌ハウジング17の第1切欠き部49を通って外側に張り出している。雌ハウジング17は、図には表れていないが、操作レバー21のスライド機構を有しており、操作レバー21は、このスライド機構に止め具75で固定されることにより、雌ハウジング17に保持された状態で、長手方向、つまり雌ハウジング17の左右方向に移動可能になっている。なお、止め具75は、雌ハウジング17の第2切欠き部51を介して取り付けられる。
突起部67は、操作レバー21を長手方向へ移動(直線運動)させることにより、溝73内をスライドして、雌端子19の軸回りを移動(回転運動)するようになっている。本実施形態の場合、突起部67と溝73が、回転駆動手段の運動変換機構に相当する。
図7は、モータを収容する筺体の取付面77とインバータを収容する筺体の取付面79の断面を示し、雄端子13が、雌端子19に挿入される前の状態を表している。図には表れていないが、これらの取付面77,79は、それぞれ筺体の側面から突出して形成され、取付面77の上方には、取付面79が対向して配置される。取付面77には、雌端子19を保持する雌ハウジング17が保持されており、取付面79には、雄端子13を保持する雄ハウジング11が保持される。
図8は、図7の状態から、雄ハウジング11を雌ハウジング17に近づけ、雄端子13を雌端子19に挿入させた状態を表している。図中の枠内の図は、雄端子13と雌端子19との接続状態を表した断面図である。雄ハウジング11は、支持板23が、雌端子ハウジング15の拡径部55と当接するとともに、ガイド部25のスリット部29に雌ハウジング17の突条部47が係合されている。これにより、雄ハウジング11は、雌ハウジング17のスリット部29に案内されて雌ハウジング17に近づき、雄端子13が雌端子17の設定位置まで挿入される。なお、図8において、操作レバー21は、取付面77の後方(図の下方)に配置されているが、実際には筺体間の隙間に沿って外側に延在し、外側から操作することが可能になっている。
図9は、図8の状態において、雄端子13と雌端子19との接続状態を後方からみた図である。図9に示すように、雌端子19の接点部59は、雄端子13が雌端子19に挿入された時点で、雄端子13の小径部37と対向する位置に配置され、雄端子13と非接触の状態となっている。すなわち、この時点では、雄端子13と雌端子19は、電気的に接続されていないオフの状態となっている。また、このとき、雌端子19の突起部67は、操作レバー21の溝73の一端側に係合されている。
次に、図8において、操作レバー21を矢印の方向へ移動させると、図10の状態となる。また、図9において、操作レバー21を矢印の方向へ移動させると、図11の状態となる。すなわち、図9において、操作レバー21を長手方向(左右方向)に引き出すことにより、突起部67は、溝73に沿って他端側まで移動しながら、雌端子19の軸回りを周方向に回転運動する。この回転運動は、基端部69を介して雌端子19に伝達され、雌端子19を回転させる。すると、各接点部59は、雌端子19の回転(約90度)に伴って、雌端子ハウジング15の筒部53の内周面を押し付けながら、小径部37と対向する位置から大径部35と対向する位置へ移動する。ここで、大径部35の外径は、各接点部59の円筒の内側へ延びる先端部で形成される仮想円の直径よりも大きいため、各接点部59は、大径部35を押し付ける。これにより、雄端子13は、接点部59を介して雌端子19と電気的に接続されて、オンの状態となる。
また、図11の状態において、図9の状態へ戻すべく、操作レバー21を図の左側へ移動させると、突起部67が溝73に沿って一端側まで移動し、この突起部67の移動に伴って、雌端子19が回転する。これにより、接点部59は、大径部35と対向する位置から小径部37と対向する位置に戻り、雄端子13と雌端子19は、再びオフの状態となる。
以上述べたように、本実施形態の端子の接続構造は、雌端子19に雄端子13を挿入し、操作レバー21を操作することにより、雄端子13と雌端子19の接続状態を自在に切り替えることができる。このため、例えば、従来のように、筺体内の狭い空間内で端子接続用のボルト締結作業を行う必要がない。また、操作レバー21は、筺体間の隙間に配置され、直線方向に動かすだけの簡単な作業(押すか引くかの作業)で済むため、作業スペースを十分確保することができ、接続作業を容易に行うことができる。これにより、モータとインバータとの接続作業の効率を高めることができ、作業工数の削減を図ることができる。
また、本実施形態のように、雄端子13を一方の筺体の取付面79に保持し、雌端子19を他方の筺体の取付面79に保持することにより、従来のようにワイヤーハーネスの電線などを用いることなく、2つの電気機器の機器端子間を直接接続することが可能になるから、電気機器間の距離を大幅に縮めることができ、電気機器間の省スペース化を図ることができる。また、機器端子間の接続をボルトで行う場合、従来は、電気機器の筺体に、ボルト締結用の工具を出し入れするための作業口と、この作業口を開閉するための防水構造を備えた蓋などを設ける必要があったが、本実施形態によれば、これらの構成が不要になるから、筺体構造を簡単化することができる。
また、本実施形態によれば、雄端子13を雌端子19に挿入するときに、雌端子19の接点部59を雄端子13の小径部37と対向する位置に配置することにより、雄端子13を雌端子19に挿入するときの挿入力が小さくなり、接続作業の負担を軽減することができる。更に、雄端子13の挿入時において、雄端子13の他端部39が、雌端子19の接点部59と接触するのを防ぐことができるから、雌端子19の損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、複数の雄端子13をそれぞれゼロ又はこれに近い挿入力で雌端子19に挿入することができ、さらに、1本の操作レバー21の操作によって、複数の雄端子13と複数の雌端子19を一括して同時に接続することが可能になるから、作業効率を格段に高めることができ、電気機器間の接続作業を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、雌端子19の接点部59の回転方向の位置をすべて操作レバー21の操作によって設定しているから、例えば、操作レバー21の操作を誤って、雄端子13の大径部35と対向する位置に接点部59を配置させた雌端子19に雄端子13を挿入し、雄端子15を接点部59と接触させてしまうことが考えられる。しかし、本実施形態では、各接点部59に面取り部65が設けられることに加え、各接点部59が内側に所定の角度で傾けて形成されるから、接点部59は、雄端子13が接触することにより、接続部分61a,63aを結ぶ軸を中心に、傾き角度が小さくなる方向に回転する。よって、接点部59は、衝撃が緩和されるから、破損を防ぐことができる。
また、本実施形態では、雌端子19の接点部59が、雄端子13の小径部37と非接触となることを説明したが、接点部59と小径部37は、必ずしも非接触である必要はない。例えば、雄端子13の小径部37が接点部59と僅かに接触するように形成されていても、雄端子13が大径部35のみを有している場合と比べて、雄端子13の挿入力を弱めることができる。また、上述したように、接点部59が雄端子13の小径部37と接触しても、接点部59の衝撃を緩和できるから、接点部59の破損を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記の実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記の実施形態の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、本発明に含まれることは勿論である。
例えば、本実施形態では、説明を簡単化するために、電気機器であるモータとインバータとがそれぞれ2つの機器側端子を備えた2相構造の例を説明したが、これに限られるものではなく、3相構造の場合も2相構造の場合と同様に本発明を適用することができる。この場合、接続対象となる一方の電気機器は、3つの雄端子を備え、他方の電気機器は、3つの雌端子を備えることになるが、このように構成にしても、レバーによって3つの雌端子を同時に回転させるように構成すれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、雌端子19の中心軸に対して互いに反対方向にそれぞれ複数の接点部59を設け、雄端子13の接点部59と対応する位置に小径部37を形成する例を説明したが、接点部59は、このように雌端子19の周方向の2箇所に設ける場合に限られるものではない。すなわち、雌端子19は、少なくとも周方向の1箇所に複数の接点部59を配置していれば足りる。ただし、本実施形態のように、雌端子19の周方向の互いに反対側の位置に接点部59を設けることにより、接点部59と雄端子13との接触面積を増やすことができるだけでなく、雌端子19が雄端子13を周方向からバランスよく押し付けることができるから、接点部59の不均一な弾性変形を抑制し、雄端子13と雌端子19との接触信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態では、操作レバー21の操作によって、雌端子19を回転させる例を説明したが、これに代えて、雄端子13を回転させるように構成してもよい。この場合、例えば、雄端子13を雄ハウジング11に回転可能に保持するとともに、雄端子13の鍔部33に沿って樹脂製の基端部69を固定し、雄ハウジング11に保持した操作レバー21の直線運動を回転運動に変換して雄端子13に伝達するように構成する。このように本発明の端子の接続構造は、雄端子13と雌端子19とを端子軸回りに相対的に回転させるものであるから、雄端子13と雌端子19のどちらを回転させてもよいし、雄端子13と雌端子19の両方を回転させてもよい。
11 雄ハウジング
13 雄端子
17 雌ハウジング
19 雌端子
21 レバー
35 大径部
37 小径部
59 接点部
67 突起部
73 溝
77,79 取付面

Claims (4)

  1. 第1ハウジングに保持された円柱状の第1端子と、第2ハウジングに保持された円筒状の第2端子とを備え、前記第2端子の筒内に前記第1端子を同軸に挿入して互いに電気的に接続する端子の接続構造において、
    前記第1端子と前記第2端子のいずれか一方は、端子軸回りに回転可能に対応する前記ハウジングに保持され、
    前記第1端子は、金属材料で形成され、周方向に小径部と大径部とが交互に形成されてなり、
    前記第2端子は、導電性を有する板材で形成され、同軸上に離して配置された一対の円環部と、該一対の円環部間に渡して支持された板片からなる接点部とを有してなり、
    前記板片は、一対の前記円環部に支持された一対の支持点周りに、当該円環部の接線に対して傾けて、かつ当該円環部の内側に位置する前記板片の辺縁が前記第1端子の大径部の外周面を押接可能に位置させて設けられてなり、
    前記第1端子が前記第2端子の設定位置に挿入されるまでは、前記第2端子の接点部を前記第1端子の小径部に対応する回転に前記第1端子と前記第2端子を保持し、前記設定位置に挿入された位置では、前記第2端子の接点部を前記第1端子の大径部の位置に回転して前記第1端子と前記第2端子を電気的に接続させる回転駆動手段を備えることを特徴とする端子の接続構造。
  2. 前記第1端子の小径部と大径部は、円柱の外周に90°ピッチで形成され、
    前記第2端子の接点部の前記板片は、前記大径部の周方向の幅内に、周方向に間隔を空けて複数配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の端子の接続構造。
  3. 前記回転駆動手段は、前記第1端子又は前記第2端子が回転可能に保持された前記ハウジングに移動可能に支持された操作レバーと、該操作レバーの直線運動を回転運動に変換する運動変換機構と、該運動変換機構の回転運動を前記操作レバーが支持された前記ハウジングの前記第1端子又は前記第2端子に直接又は間接に伝達する伝達手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の端子の接続構造。
  4. 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングにそれぞれ前記第1端子と前記第2端子が並べて複数保持されてなり、
    前記回転駆動手段は、前記操作レバーの直線運動を前記複数の前記第1端子又は前記第2端子のいずれかの回転運動に変換して各端子に伝達することを特徴とする請求項3に記載の端子の接続構造。
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