JP6344093B2 - 光学要素保持ユニット並びにこれを有する撮影レンズ及び撮影装置 - Google Patents

光学要素保持ユニット並びにこれを有する撮影レンズ及び撮影装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学要素保持ユニット並びにこれを有する撮影レンズ及び撮影装置に関する。
従来、撮影装置(デジタルカメラ等)において、撮影光学系の一部をなすレンズを像振れ補正レンズとし、この像振れ補正レンズを光軸直交平面内で像振れ補正駆動することにより、イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正機能を搭載したものが知られている。
これに対し、近年では、像振れ補正機能を搭載した撮影装置において、像振れ補正レンズを光軸直交平面内でLPF駆動(微小振動)することにより、被写体光束をイメージセンサの検出色の異なる複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF機能を併せ持たせることが提案されている。
これらの像振れ補正レンズの像振れ補正駆動とLPF駆動は、合成駆動として行う態様、いずれか一方を単独で駆動する態様、あるいは、いずれの駆動も行わない態様が可能である。また、像振れ補正レンズの像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲を比較すると、像振れ補正駆動範囲がLPF駆動範囲よりも圧倒的に大きくなっている。
このため、像振れ補正機能とLPF機能を併せ持たせた従来の撮影装置にあっては、像振れ補正駆動とLPF駆動を行う光学要素を好適に保持することができる光学要素保持ユニットを得るのが非常に難しかった。すなわち、光学要素保持ユニットの大型化、構造の複雑化、高コスト化、消費電力の増大、駆動態様の切り替えに対する即応性の低下といったデメリットが避けられなかった。
特開2002−354336号公報 特開2004−94131号公報
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、像振れ補正駆動とLPF駆動を行う光学要素を好適に保持することができる光学要素保持ユニット並びにこれを有する撮影レンズ及び撮影装置を得ることを目的とする。
本発明の光学要素保持ユニットは、被写体光束をイメージセンサの複数の画素に被写体像として結像させる撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニットであって、前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;を特徴としている。
前記光学要素保持ユニットは、固定部材と、前記光学要素を保持して前記固定部材に対して光軸直交平面内で移動可能に支持された光学要素保持枠と、前記固定部材に回動自在に支持されたロック環とを有しており、前記光学要素保持枠と前記ロック環とが協働して前記ロック機構を構成することができる。
前記光学要素保持枠は、円環リブと、この円環リブから外径方向に突出する複数の突起部とを有しており、前記ロック環は、その内周面を外径方向に相対的に深く凹設した複数の第1カム凹部と、その内周面を外径方向に相対的に浅く凹設した複数の第2カム凹部とを有しており、前記ロック機構は、前記ロック環の回動に応じて、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の前記第1カム凹部内に位置しているときに前記第1の状態となり、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の前記第2カム凹部内に位置しているときに前記第2の状態となり、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の内周面に当接しているときに前記第3の状態となることができる。
前記ロック環は、その内周面から内径方向に突出する複数の突起部を有しており、前記光学要素保持枠は、円環リブと、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に深く凹設した複数の第1カム凹部と、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に浅く凹設した複数の第2カム凹部とを有しており、前記ロック機構は、前記ロック環の回動に応じて、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記第1カム凹部内に位置しているときに前記第1の状態となり、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記第2カム凹部内に位置しているときに前記第2の状態となり、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記円環リブの外周面に当接しているときに前記第3の状態となることができる。
前記ロック機構は、前記第3の状態において、前記光学要素を、その像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲の中央位置で保持させることができる。
本発明の撮影レンズは、被写体光束をイメージセンサの複数の画素に被写体像として結像させる撮影光学系;及び前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニット;を有する撮影レンズであって、前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び前記光学要素保持ユニットは、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;を特徴としている。
本発明の撮影装置は、撮影光学系を通った被写体光束を被写体像として結像させる複数の画素を有するイメージセンサ;及び前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニット;を有する撮影装置であって、前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び前記光学要素保持ユニットは、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;を特徴としている。
本発明によれば、像振れ補正駆動とLPF駆動を行う光学要素を好適に保持することができる光学要素保持ユニット並びにこれを有する撮影レンズ及び撮影装置が得られる。
本発明によるデジタルカメラ(撮影装置)の外観構成を示す概略斜視図である。 本発明による像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)を被写体側から見た部分分解斜視図である。 本発明による像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)を組み立てた状態におけるポストの長手方向に沿った拡大断面図である。 像振れ補正レンズ(移動光学要素)を光軸直交平面内で円形軌跡を描くように駆動することで光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動を示す図である。 像振れ補正レンズ(移動光学要素)の像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲を比較して示す図である。 図6(A)〜図6(C)はロック環の回動位置に応じたロック機構のロック状態の切り替えを示す図であり、図6(A)はロック機構の第1の状態(アンロック状態)、図6(B)はロック機構の第2の状態(ハーフロック状態)、図6(C)はロック機構の第3の状態(フルロック状態)をそれぞれ示している。
図1〜図6を参照して、本発明によるデジタルカメラ(撮影装置)10について説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、ボディ本体20と、このボディ本体20に着脱可能(レンズ交換可能)な撮影レンズ30とを有している。
撮影レンズ30は、被写体側から像面側に向かって順に、撮影レンズ群(撮影光学系)40と、像振れ補正レンズ(撮影光学系、移動光学要素)50とを有している。図1では、撮影レンズ群40が単レンズからなるように描いているが、実際の撮影レンズ群40は、例えば、固定レンズ、変倍時に移動する変倍レンズ、フォーカシング時に移動するフォーカシングレンズなどの複数枚のレンズからなる。像振れ補正レンズ50は、像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)100によって、撮影レンズ群40の光軸Zと直交するX軸方向とY軸方向を含む平面内(以下では「光軸直交平面内」と呼ぶ)に移動可能に支持されている。像振れ補正ユニット100の詳細な構成については後述する。
ボディ本体20は、撮影レンズ群40と像振れ補正レンズ50を通った被写体光束を被写体像として結像させるイメージセンサ60を有している。イメージセンサ60による被写体像は、マトリックス状に配置された複数の画素によって電気的な画素信号に変換され、画像データとしてDSP(図示せず)に出力される。DSPは、イメージセンサ60から入力した画像データに所定の画像処理を施して、これをLCD(図示せず)に表示し、画像メモリ(図示せず)に記憶する。
図示は省略しているが、撮影レンズ30は、撮影レンズ群40と像振れ補正レンズ50の解像力情報や絞り(図示せず)の開口径情報などの各種情報を記憶した通信用メモリを有している。撮影レンズ30をボディ本体20に装着した状態では、撮影レンズ30の通信用メモリが記憶した各種情報がボディ本体20のDSPに読み込まれる。
続いて、像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)100の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、像振れ補正ユニット100は、被写体側から像面側に向かって順に、いずれも光軸Zを囲む全環状または不完全環状をなす、ベースプレート(固定部材)110と、第1ヨーク(固定部材)120と、像振れ補正レンズ保持枠(移動光学要素保持枠)130と、第2ヨーク(固定部材)140と、固定枠(固定部材)150と、ロック環160とを有している。ベースプレート110、第1ヨーク120、第2ヨーク140及び固定枠150は、撮影レンズ30の鏡筒内に固定的に支持されている。像振れ補正レンズ保持枠130は、像振れ補正レンズ50を保持しており、撮影レンズ30の鏡筒内で、ベースプレート110、第1ヨーク120、第2ヨーク140及び固定枠150に対して光軸直交平面内で移動可能に支持されている。ロック環160は、撮影レンズ30の鏡筒内で、ベースプレート110、第1ヨーク120、第2ヨーク140及び固定枠150に対して回動自在に支持されている。
固定枠150は、光軸Zを中心とする円周壁の一部が切り欠かれて中央部が開口された短円筒容器状に形成されている。固定枠150には、該固定枠150を被写体側から見たときの筒内底面の周方向の3箇所に位置する3個のボールリテーナ151が設けられている。固定枠150には、ロック環160を回動駆動するためのロック環駆動モータ152が搭載されている。固定枠150には、Y方向(垂直方向)に延びるYガイド部153が一体に形成されている。
像振れ補正レンズ保持枠130は、ともに光軸Zを中心とする略円環状をなす、樹脂製の枠部131と、金属製の支持板部132とを有している。枠部131は、その中央の円形開口内に像振れ補正レンズ50が嵌着支持されている。支持板部132は、枠部131の前面の円周に沿って取り付けられている。像振れ補正レンズ保持枠130の支持板部132には、その円周に沿って、Y方向(垂直方向)に延びるX駆動コイル133Xと、X方向(水平方向)に延びるY駆動コイル133Yとが設けられている。X駆動コイル133XとY駆動コイル133Yは、それぞれ、円周接線方向に長軸を有する長円型となるように細導線を巻回してなり、像振れ補正レンズ保持枠130を板厚方向に貫通して光軸方向の両側に露呈された状態に形成されている。像振れ補正レンズ保持枠130の枠部131には、X位置検出用マグネット134XとY位置検出用マグネット134Yが設けられている。像振れ補正レンズ保持枠130には、周方向に対向させて、それぞれ矩形をなす微小開口寸法の一対の挿通孔135が板厚方向に貫通形成されている。像振れ補正レンズ保持枠130の像面側には、X方向(水平方向)に延びるXガイド部(図示せず)が一体に形成されている。
第2ヨーク140は、光軸Zを中心とする略半円弧状をなす透磁性のある金属板から形成されている。第2ヨーク140の被写体側の面には、Y方向(垂直方向)に延びるXマグネット141Xと、X方向(水平方向)に延びるYマグネット141Yとが設けられている。第2ヨーク140には、その略半円弧状の両端部に位置させて、光軸方向に沿って被写体側に突出した所要の長さの一対のポスト142が立設されている。一対のポスト142は、それぞれ、長さ方向の両端部と中間部の3箇所に細径部142aが形成されたダンベル形状をなしており、その後端部(細径部142a)が第2ヨーク140にかしめ固定されている。
第1ヨーク120は、第2ヨーク140と同様に、光軸Zを中心とする略半円弧状をなす透磁性のある金属板から形成されている。第1ヨーク120の像側の面には、Y方向(垂直方向)に延びるXマグネット121Xと、X方向(水平方向)に延びるYマグネット121Yとが設けられている。第1ヨーク120には、その略半円弧状の両端部に位置させて、第2ヨーク140に立設された一対のポスト142がそれぞれ嵌合可能な一対の支持孔122が穿設されている。
第1ヨーク120と第2ヨーク140によれば、Xマグネット121XとXマグネット141XがX駆動コイル133Xを挟んで対向し、Yマグネット121YとYマグネット141YがY駆動コイル133Yを挟んで対向するので、各マグネット121X、121Y、141X、141Yの磁束密度を増大させることができる。
ベースプレート110は、光軸Zを中心とする略円環板状に形成されている。ベースプレート110には、その径方向に対向させて、周方向に離間した一対の支持孔111が形成されている。この一対の支持孔111は、像振れ補正レンズ保持枠130の一対の挿通孔135及び第1ヨーク120の一対の支持孔122に対応する位置に形成されており、像振れ補正レンズ保持枠130の一対の挿通孔135及び第1ヨーク120の一対の支持孔122を通った一対のポスト142の前端部(細径部142a)が嵌合固定されるようになっている。ベースプレート110には、固定枠150の3個のボールリテーナ151に対応させて、周方向の3箇所に位置する3個のボールリテーナ112が設けられている。またベースプレート110には、ホール素子台113X、113Yがそれぞれ支持されている。これらのホール素子台113X、113Yは、それぞれ、支持腕113によってベースプレート110に取り付けられており、支持腕113の取付位置を調整することで、ベースプレート110上における各ホール素子台113X、113Yの取付位置を微調整することができる。さらに、ベースプレート110の後面には、フレキシブル基板170が取り付けられる。このフレキシブル基板170は、後面にホール素子171X、171Yを搭載する素子基板172X、172Yを有しており、ベースプレート110への取付状態において、ホール素子171X、171Yは、それぞれ、ホール素子台113X、113Yに対向するように支持される。フレキシブル基板170は、その両側に伸びる2つの電極173を有しており、この2つの電極173がそれぞれ、像振れ補正レンズ保持枠130に搭載されているX駆動コイル133XとY駆動コイル133Yの電極に接続される。
ベースプレート110、第1ヨーク120、像振れ補正レンズ保持枠130及び第2ヨーク140は、この順序で光軸方向に重ねられた状態で、固定枠150の前面に組み立てられる。図3は、像振れ補正ユニット100を組み立てた状態におけるポスト142の長手方向に沿った拡大断面図である。第2ヨーク140は固定枠150の前面に沿って配設されるが、第2ヨーク140の後面から突出しているポスト142の後端部(細径部142a)が固定枠150に設けた固定孔154に内挿されることによって固定枠150に対する連結と位置決めが行なわれる。次いで、前面側から像振れ補正レンズ保持枠130が配設され、像振れ補正レンズ保持枠130の挿通穴135が第2ヨーク140のポスト142の細径部142aに挿通されることによって、像振れ補正レンズ保持枠130が第2ヨーク140と固定枠150に対して位置決めされる。ここで、挿通穴135の開口寸法がポスト142の細径部142aの径寸法よりも大きいので、像振れ補正レンズ保持枠130は第2ヨーク140と固定枠150に対して光軸直交平面内での相対移動が可能である。さらに、像振れ補正レンズ保持枠130の前面側に第1ヨーク120が配設される。第1ヨーク120の支持孔122がポスト142の前端部(細径部142a)に嵌合されることにより、第1ヨーク120が第2ヨーク140と固定枠150に対して位置決めされるとともに第2ヨーク140に一体化されることになる。同様にして、ベースプレート110を第1ヨーク120の前面側に配設すると、ベースプレート110の支持孔111がポスト142の前端部(細径部142a)に嵌合されることにより、ベースプレート110が第1ヨーク120に対して位置決めされるとともに第1ヨーク120に一体化されることになる。
このようにベースプレート110、第1ヨーク120、像振れ補正レンズ保持枠130、第2ヨーク140及び固定枠150を組み立てると、像振れ補正レンズ保持枠130が、ベースプレート110のボールリテーナ112と固定枠150のボールリテーナ151によって、円周方向に離間した3箇所において光軸方向に挟持され、像振れ補正レンズ保持枠130の光軸方向の位置決めが行われる。この状態では、像振れ補正レンズ保持枠130は、光軸方向に対して垂直に向けられた姿勢が維持されるとともに、ベースプレート110のボールリテーナ112と固定枠150のボールリテーナ151の間において光軸直交平面内で円滑に移動することが可能とされている。
また、このようにベースプレート110、第1ヨーク120、像振れ補正レンズ保持枠130、第2ヨーク140及び固定枠150を組み立てると、Xマグネット121XとXマグネット141XがX駆動コイル133Xを挟んで対向することによりX磁気アクチュエータXM(図1)が構成され、Yマグネット121YとYマグネット141YがY駆動コイル133Yを挟んで対向することによりY磁気アクチュエータYM(図1)が構成される。Xマグネット121XとXマグネット141Xは、それぞれの対向面にS極とN極が中立域(着磁されていない領域)を設けずに隣接して着磁された端面2極マグネットで構成されており、それぞれのS極とN極を対向させている。したがって、Xマグネット121XとXマグネット141Xの間には対向する方向に沿った磁気回路が構成され、この磁気回路内に配置されたX駆動コイル133Xに駆動信号(駆動電流)を流すことにより、X駆動コイル133XにはX方向の駆動力が発生することになり、像振れ補正レンズ保持枠130はX方向に移動されることになる。同様に、Yマグネット121YとYマグネット141Yは、それぞれの対向面にS極とN極が中立域(着磁されていない領域)を設けずに隣接して着磁された端面2極マグネットで構成されており、それぞれのS極とN極を対向させている。したがって、Yマグネット121YとYマグネット141Yの間には対向する方向に沿った磁気回路が構成され、この磁気回路内に配置されたY駆動コイル133Yに駆動信号(駆動電流)を流すことにより、Y駆動コイル133YにはY方向の駆動力が発生することになり、像振れ補正レンズ保持枠130はY方向に移動されることになる。
像振れ補正レンズ保持枠130は、固定枠150に設けたYガイド部153と、像振れ補正レンズ保持枠130に設けたXガイド部(図示せず)によって、光軸直交平面内の移動(X軸方向とY軸方向の移動)が規制されている。図2に示すように、像振れ補正レンズ保持枠130と固定枠150の間には、細いロッド状のガイド部材180が配設されている。このガイド部材180は、X方向(水平方向)に延びるX辺部180Xと、このX辺部180Xの一端部からY方向(垂直方向)に延びるY辺部180Yとを有する略L字型に形成されている。固定枠150に設けたYガイド部153は、ガイド部材180のY辺部180Yをガイドし、像振れ補正レンズ保持枠130に設けたXガイド部(図示せず)は、ガイド部材180のX辺部180Xをガイドする。
像振れ補正レンズ保持枠130の光軸直交平面内の位置(X軸方向とY軸方向の位置)を検出するために、像振れ補正レンズ保持枠130には、X位置検出用マグネット134XとY位置検出用マグネット134Yが支持されており、ベースプレート110には、ホール素子171X、171Yがフレキシブル基板170によってホール素子台113X、113Yに搭載されている。X位置検出用マグネット134Xとホール素子171XによってX位置センサXS(図1)が構成され、Y位置検出用マグネット134Yとホール素子171YによってY位置センサYS(図1)が構成される。
X位置センサXSでは、像振れ補正レンズ保持枠130がX方向に移動することにより、X位置検出用マグネット134Xで形成される磁界も同時に移動され、ホール素子171Xに対する磁束密度が変化する。X位置センサXSでは、この磁束密度の変化に伴うホール素子171Xの出力電流の変化を検出することによってX位置検出用マグネット134Xの移動位置、すなわち像振れ補正レンズ保持枠130のX方向の位置を検出することができる。同様に、Y位置センサYSでは、像振れ補正レンズ保持枠130がY方向に移動することにより、Y位置検出用マグネット134Yで形成される磁界も同時に移動され、ホール素子171Yに対する磁束密度が変化する。Y位置センサYSでは、この磁束密度の変化に伴うホール素子171Yの出力電流の変化を検出することによってY位置検出用マグネット134Yの移動位置、すなわち像振れ補正レンズ保持枠130のY方向の位置を検出することができる。
本実施形態の像振れ補正ユニット100は、像振れ補正レンズ50を光軸直交平面内で相対的に大きな移動量で駆動することによりイメージセンサ60上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する「像振れ補正駆動」が可能である。デジタルカメラ10は、ボディ本体20の光軸直交平面内の振れを示す振れ検出信号を検出するジャイロセンサXG、YGを有している(図1)。撮影レンズ30に搭載されたレンズCPU(図示せず)は、ジャイロセンサXG、YGが検出した振れ検出信号、及び、X位置センサXSとY位置センサYSによる位置検出信号に基づいて所定の演算を行い、演算された駆動信号(駆動電流)を、フレキシブル基板170を介してX駆動コイル133XとY駆動コイル133Yに流す。これにより、X磁気アクチュエータXMとY磁気アクチュエータYMが駆動され、像振れ補正レンズ保持枠130(像振れ補正レンズ50)が光軸直交平面内で相対的に大きな移動量で駆動されることになり、イメージセンサ60上への被写体像の結像位置を変位させて、手振れに起因する像振れを補正することができる。図示は省略しているが、デジタルカメラ10のボディ本体20には、像振れ補正ユニット100による「像振れ補正駆動」のオンオフを切り替えるスイッチが設けられている。
本実施形態の像振れ補正ユニット100は、像振れ補正レンズ50を光軸直交平面内で相対的に小さな移動量で駆動(微小振動)することにより被写体光束をイメージセンサ60の複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得る「LPF駆動」が可能である。図示は省略しているが、デジタルカメラ10のボディ本体20には、像振れ補正ユニット100による「LPF駆動」のオンオフを切り替えるスイッチが設けられている。撮影レンズ30に搭載されたレンズCPU(図示せず)は、このスイッチによって像振れ補正ユニット100による「LPF駆動」がオンに設定されているとき、LPF駆動用の高周波駆動信号を、フレキシブル基板170を介してX駆動コイル133XとY駆動コイル133Yに流す。これにより、例えば、図4に示すように、像振れ補正レンズ保持枠130(像振れ補正レンズ50)が光軸直交平面内で円形軌跡を描くように駆動される。すると、イメージセンサ60の4個のカラーフィルタR、G、B、G(画素60a)の中央に入射した被写体光線(光束)が、4個のカラーフィルタR、G、B、Gに均等に入射するので、光学的なローパスフィルタと同等の効果が得られる。つまり、どのカラーフィルタR、G、B、G(画素60a)に入射した光線も、必ずその周辺のカラーフィルタR、G、B、G(画素60a)に入射するので、恰も光学的なローパスフィルタを光線が通過したのと同等の効果が得られるのである。
表1に示すように、像振れ補正レンズ50の駆動態様は、像振れ補正駆動とLPF駆動をこれらの合成駆動として行う「態様1」、像振れ補正駆動のみを単独で行う「態様2」、LPF駆動のみを単独で行う「態様3」、像振れ補正駆動とLPF駆動のいずれの駆動も行わない「態様4」が可能である。
Figure 0006344093
図5に示すように、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲を比較すると、像振れ補正駆動範囲がLPF駆動範囲よりも圧倒的に大きくなっている。同図に示すように、像振れ補正ユニット100は、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動とLPF駆動のいずれの駆動も行わない「態様4」において、像振れ補正レンズ50を、その像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲の中央位置で保持させる。
本実施形態の像振れ補正ユニット100は、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する「第1の状態(アンロック状態)」と、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する「第2の状態(ハーフロック状態)」と、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する「第3の状態(フルロック状態)」との間で切り替え可能な『ロック機構』を有している。この『ロック機構』は、像振れ補正レンズ保持枠130とロック環160とが協働することにより構成される。
光軸Zを中心とする円環板状をなすロック環160は、固定枠150の後面側に配設支持されている。ロック環160は、像振れ補正レンズ保持枠130の後面に形成された円環リブ136(図6)の周囲に配設され、かつ光軸回りに回動できるように支持されている。ロック環160の円周一部にはギヤ161が形成されており、このギヤ161は、固定枠150に支持されたロック環駆動モータ152のピニオン152a(図6)に噛み合っている。ロック環駆動モータ152を回転駆動することにより、ロック環160が固定枠150に対して回動駆動される。固定枠150の円周一部には、ロック環160の回動位置を検出するためのフォトインタラプタ155が設けられている。
図6(A)〜図6(C)に示すように、像振れ補正レンズ保持枠130は、円環リブ136から外径方向に突出する4つの突起部(ロック機構)137を有している。ロック環160は、その内周面を外径方向に相対的に深く凹設した4つの第1カム凹部(ロック機構)162と、その内周面を外径方向に相対的に浅く凹設した4つの第2カム凹部(ロック機構)163とを有している。各4つの突起部137、第1カム凹部162及び第2カム凹部163は、それぞれ、周方向に90°間隔で配置されている。
図6(A)に示すように、像振れ補正レンズ50の駆動態様が上記表1の「態様1」または「態様2」であるときは、ロック環駆動モータ152を介してロック環160を自動で回動駆動制御することで、像振れ補正レンズ保持枠130の4つの突起部137がロック環160の4つの第1カム凹部162内に位置する。これにより『ロック機構』が、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する「第1の状態(アンロック状態)」となる。つまり、像振れ補正レンズ50が、図5に示す像振れ補正駆動範囲内を自由に移動することができる。
図6(B)に示すように、像振れ補正レンズ50の駆動態様が上記表1の「態様3」であるときは、ロック環駆動モータ152を介してロック環160を自動で回動駆動制御することで、像振れ補正レンズ保持枠130の4つの突起部137がロック環160の4つの第2カム凹部163内に位置する。これにより『ロック機構』が、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する「第2の状態(ハーフロック状態)」となる。つまり、像振れ補正レンズ50が、図5に示すLPF駆動範囲内だけを自由に移動することができる(像振れ補正駆動範囲内を自由に移動することはできない)。
図6(C)に示すように、像振れ補正レンズ50の駆動態様が上記表1の「態様4」であるときは、ロック環駆動モータ152を介してロック環160を自動で回動駆動制御することで、像振れ補正レンズ保持枠130の4つの突起部137がロック環160の内周面に当接(係合)する。これにより『ロック機構』が、像振れ補正レンズ50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する「第3の状態(フルロック状態)」となる。つまり、図5に示すように、像振れ補正ユニット100が、像振れ補正レンズ50を、その像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲の中央位置で保持させる。
このように本実施形態によれば、像振れ補正ユニット(光学要素保持ユニット)100が、像振れ補正レンズ(光学要素)50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態(アンロック状態)と、像振れ補正レンズ(光学要素)50の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態(ハーフロック状態)と、像振れ補正レンズ(光学要素)50の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態(フルロック状態)との間で切り替え可能なロック機構(130、137、160、162、163)を有している。これにより、像振れ補正駆動とLPF駆動を行う像振れ補正レンズ(光学要素)50を好適に保持することができる。すなわち、像振れ補正ユニット(光学要素保持ユニット)100の小型化、構造の簡単化、低コスト化、消費電力の低減、駆動態様の切り替えに対する即応性の向上を図ることができる。
以上の実施形態では、像振れ補正レンズ保持枠130に4つの突起部137を形成し、ロック環160に各4つの第1カム凹部162と第2カム凹部163を形成した場合を例示して説明したが、この位置関係を逆にした別実施形態も可能である。この別実施形態では、ロック環が、その内周面から内径方向に突出する複数の突起部を有しており、光学要素保持枠が、円環リブと、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に深く凹設した複数の第1カム凹部と、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に浅く凹設した複数の第2カム凹部とを有しており、ロック機構が、ロック環の回動に応じて、ロック環の突起部が光学要素保持枠の第1カム凹部内に位置しているときに第1の状態(アンロック状態)となり、ロック環の突起部が光学要素保持枠の第2カム凹部内に位置しているときに第2の状態(ハーフロック状態)となり、ロック環の突起部が光学要素保持枠の円環リブの外周面に当接しているときに第3の状態(フルロック状態)となる。
以上の実施形態では、各4つの突起部137、第1カム凹部162及び第2カム凹部163を周方向に90°間隔で配置した場合を例示して説明した。しかし、突起部、第1カム凹部及び第2カム凹部は複数あればよくその数には自由度があり、また、必ずしも周方向に等角度間隔で配置する必要はない。
以上の実施形態では、像振れ補正駆動とLPF駆動を実行するために、像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)100を介して像振れ補正レンズ(移動光学要素)50を光軸直交平面内で駆動する場合を例示して説明したが、像振れ補正レンズ(移動光学要素)50を駆動する方向はこれに限定されず、撮影光学系の光軸と異なる方向であればよい。
以上の実施形態では、LPF駆動において像振れ補正レンズ(移動光学要素)50が描く所定軌跡を、光軸直交平面内での円形軌跡とした場合を例示して説明したが、これに限定されず、例えば、光軸直交平面内での正方形軌跡もしくは長方形軌跡または直線往復軌跡とする態様も可能である。
以上の実施形態では、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱可能(レンズ交換可能)とする態様を例示して説明したが、ボディ本体20と撮影レンズ30を着脱不能(レンズ交換不能)とする態様も可能である。
10 デジタルカメラ(撮影装置)
20 ボディ本体
30 撮影レンズ
40 撮影レンズ群(撮影光学系)
50 像振れ補正レンズ(撮影光学系、移動光学要素)
60 イメージセンサ
60a 画素
100 像振れ補正ユニット(移動光学要素保持ユニット)
110 ベースプレート(固定部材)
111 支持孔
112 ボールリテーナ
113 支持腕
113X 113Y ホール素子台
120 第1ヨーク(固定部材)
121X Xマグネット
121Y Yマグネット
122 支持孔
130 像振れ補正レンズ保持枠(移動光学要素保持枠、ロック機構)
131 枠部
132 支持板部
133X X駆動コイル
133Y Y駆動コイル
134X X位置検出用マグネット
134Y Y位置検出用マグネット
135 挿通孔
136 円環リブ
137 突起部(ロック機構)
140 第2ヨーク(固定部材)
141X Xマグネット
141Y Yマグネット
142 ポスト
142a 細径部
150 固定枠(固定部材)
151 ボールリテーナ
152 ロック環駆動モータ
152a ピニオン
153 Yガイド部
154 固定孔
155 フォトインタラプタ
160 ロック環(ロック機構)
161 ギヤ
162 第1カム凹部(ロック機構)
163 第2カム凹部(ロック機構)
170 フレキシブル基板
171X 171Y ホール素子
172X 172Y 素子基板
173 電極
180 ガイド部材
180X X辺部
180Y Y辺部
XM X磁気アクチュエータ
YM Y磁気アクチュエータ
XS X位置センサ
YS Y位置センサ
XG YG ジャイロセンサ

Claims (7)

  1. 被写体光束をイメージセンサの複数の画素に被写体像として結像させる撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニットであって、
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び
    前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;
    を特徴とする光学要素保持ユニット。
  2. 請求項1記載の光学要素保持ユニットにおいて、
    前記光学要素保持ユニットは、固定部材と、前記光学要素を保持して前記固定部材に対して光軸直交平面内で移動可能に支持された光学要素保持枠と、前記固定部材に回動自在に支持されたロック環とを有しており、
    前記光学要素保持枠と前記ロック環とが協働して前記ロック機構を構成している光学要素保持ユニット。
  3. 請求項2記載の光学要素保持ユニットにおいて、
    前記光学要素保持枠は、円環リブと、この円環リブから外径方向に突出する複数の突起部とを有しており、
    前記ロック環は、その内周面を外径方向に相対的に深く凹設した複数の第1カム凹部と、その内周面を外径方向に相対的に浅く凹設した複数の第2カム凹部とを有しており、
    前記ロック機構は、前記ロック環の回動に応じて、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の前記第1カム凹部内に位置しているときに前記第1の状態となり、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の前記第2カム凹部内に位置しているときに前記第2の状態となり、前記光学要素保持枠の前記突起部が前記ロック環の内周面に当接しているときに前記第3の状態となる光学要素保持ユニット。
  4. 請求項2記載の光学要素保持ユニットにおいて、
    前記ロック環は、その内周面から内径方向に突出する複数の突起部を有しており、
    前記光学要素保持枠は、円環リブと、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に深く凹設した複数の第1カム凹部と、この円環リブの外周面を内径方向に相対的に浅く凹設した複数の第2カム凹部とを有しており、
    前記ロック機構は、前記ロック環の回動に応じて、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記第1カム凹部内に位置しているときに前記第1の状態となり、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記第2カム凹部内に位置しているときに前記第2の状態となり、前記ロック環の前記突起部が前記光学要素保持枠の前記円環リブの外周面に当接しているときに前記第3の状態となる光学要素保持ユニット。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の光学要素保持ユニットにおいて、
    前記ロック機構は、前記第3の状態において、前記光学要素を、その像振れ補正駆動範囲とLPF駆動範囲の中央位置で保持させる光学要素保持ユニット。
  6. 被写体光束をイメージセンサの複数の画素に被写体像として結像させる撮影光学系;及び前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニット;を有する撮影レンズであって、
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び
    前記光学要素保持ユニットは、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;
    を特徴とする撮影レンズ。
  7. 撮影光学系を通った被写体光束を被写体像として結像させる複数の画素を有するイメージセンサ;及び前記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素を保持する光学要素保持ユニット;を有する撮影装置であって、
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に大きな移動量で駆動することにより前記イメージセンサ上への被写体像の結像位置を変位させて像振れを補正する像振れ補正駆動が可能であること;
    前記光学要素を前記撮影光学系の光軸と異なる方向に相対的に小さな移動量で駆動することにより被写体光束を前記イメージセンサの複数の画素に入射させて光学的なローパスフィルタ効果を得るLPF駆動が可能であること;及び
    前記光学要素保持ユニットは、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を許容する第1の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動を禁止し且つLPF駆動を許容する第2の状態と、前記光学要素の像振れ補正駆動とLPF駆動の双方を禁止する第3の状態との間で切り替え可能なロック機構を有していること;
    を特徴とする撮影装置。
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