JP6343792B2 - 栽培容器保持構造および栽培棚 - Google Patents
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Description
特に、栽培容器の下に給排水設備を備えるものとしては、例えば、特開2007−282562号公報(特許文献1)、特開2002−142571号公報(特許文献2)、特開2001−16991号公報(特許文献3)、特開平9−103197号公報(特許文献4)、特開2008−199986号公報(特許文献5)、特開2002−159223号公報(特許文献6)、特開平8−163932号公報(特許文献7)、特開2000−262153号公報(特許文献8)、特開平6−253688号公報(特許文献9)等が知られている。
特許文献2〜9に開示される発明は、いずれも栽培容器を保持するためのフレーム構造が必要となる。この場合、栽培容器を施設内に常設する場合は特に問題にならないが、季節の移り変わりとともに施設内において栽培する植物を変える必要がある場合は、栽培容器を保持するためのフレーム構造の組立てと解体を都度繰り返す必要があり、その作業が極めて煩雑であった。また、不使用時に、解体された設備を保管のためのスペースを確保する必要もあった。また、特許文献2〜5,7〜9に開示される発明の場合は、部品点数が多く、その設置にコストがかかるという課題もあった。
上記構成の第1の発明において、栽培容器は植物を栽培するための培地を収容保持するという作用を有する。また、載置台は、上記栽培容器を載置面上の所望の高さに保持しつつ、栽培容器の下に液体(栽培容器への給水又は栽培容器からの排水)を流動させるための流路を形成させるという作用を有する。
また、栽培容器に形成される給排水孔は、上記流路から栽培容器内に液体を供給する、又は、栽培容器内の液体を上記流路に排出するという作用を有する。さらに、栽培容器の下面に形成される第1突部又は第1窪部は、載置台に形成される第2窪部又は第2突部と嵌合構造を形成して、載置台に栽培容器を着脱可能に固定させるという作用を有する。
さらに、載置台を構成する一対の第1の台座は、載置面上の所望の高さに栽培容器を保持するという作用を有する。また、一対の第2の台座は、上記一対の第1の台座の間に流路の形成を可能にするという作用を有する。なお、第1の発明においては、一対の第2の台座が直接流路として機能するのではなく、一対の第2の台座は流路を保持するための構造物として機能するものである。また、第2の台座を、第1の台座よりも鉛直方向高さを低く設定することで、栽培容器と流路の干渉を防止するという作用を有する。
さらに、一対の第1の台座の上面に形成される第2窪部又は第2突部は、栽培容器の下面に形成される第1突部又は第1窪部と嵌合構造を形成して、栽培容器を一対の第1の台座の上に着脱可能に固定させるという作用を有する。
加えて、載置台において栽培容器を保持するための部材を、一対の第1の台座により構成することで、つまり、一対の第1の台座の間に空隙が形成されていることで、第1の台座に栽培容器を設置していない状態における、第2の台座への流路形成材の着脱を容易にするという作用を有する。つまり、第1の発明によれば、載置台の上方から流路形成材を一対の第2の台座の内側面上に載置するだけで、第2の台座に流路を形成させることが可能である。
上記構成の第2の発明は、第1の発明と同じ作用に加えて、第1突部又は第1窪部を栽培容器の本体部の少なくとも長手方向端部又はその近傍に形成することで、1台の載置台により2台の栽培容器の端部を支持するという作用を有する。この場合、複数の栽培容器を直列状に配する場合に、栽培容器を所望の高さに保持するために必要な載置台の数を最少にするという作用を有する。
上記構成の第3の発明は、第1又は第2の発明と同じ作用に加えて、流路形成材留め用孔は、複数の載置台の第2の台座の内側面に、遮水性及び可撓性を有するシート材(流路形成材)を架け渡すようにして被覆して流路を形成する場合に、この流路形成材をピンを用いて、あるいは、流路形成材を直接この流路形成材留め用孔に直接押し込む等により第2の台座に着脱可能に固定させるという作用を有する。
また、第2の台座が突出部を備えていることで、流路形成材留め用孔が第1の台座の陰に隠れることなく裸出された状態になるので、載置台の外側から突出部に流路形成材を固定するためのピンの挿脱を容易にするという作用を有する。または、ピンを用いないでシート材(流路形成材)を第2の台座の突出部に固定する場合も、流路形成材留め用孔への流路形成材の着脱を容易にするという作用を有する。
上記構成の第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明と同じ作用に加えて、載置台をスタッキング可能とすることで、多数の載置台をコンパクトに収納することが可能になる。
上記構成の第5の発明における栽培容器保持構造の作用は、第1乃至第4のそれぞれの発明である栽培容器保持構造による作用と同じである。
また、流路形成材は、複数の載置台のそれぞれに設けられる一対の第2の台座の間に形成される空隙をつないで、液体の流路を形成させるという作用を有する。
また、このような第5の発明によれば、栽培容器と、載置台及び流路形成材の3つの部品を準備するだけで、給排水路を有する栽培棚を構成することが可能になる。
上記構成の第6の発明は、第5の発明と同じ作用に加えて、吸水材は、流路から栽培容器内に液体を供給する際の流動路として作用する。あるいは、栽培容器から流路へ液体を排出する際の流動路として作用する。
また、第1の発明である培容器保持構造によれば、一対の第2の台座の間に流路形成材を付加するだけで、栽培容器の真下に、栽培容器の伸長方向と平行に配される流路を形成することができる。
さらに、第1の発明である栽培容器保持構造では、載置台に栽培容器を設置していない状態において、複数の載置台における一対の第2の台座の間に形成される空隙をつなぐように流路形成材を架け渡しながら載置するだけで、容易に流路を形成させることができる。
従って、第1の発明によれば、流路を備える高機能な栽培容器保持構造を、少ない部品点数により構成することができるだけでなく、その組立てや設置に要する手間を大幅に削減することができる。
さらに、第1の発明によれば、載置台から所望の栽培容器を自由に着脱させることができるので、栽培容器における植物の栽培時に、任意の栽培容器において病害が発生した際に、その栽培容器だけを一連の栽培容器保持構造から取り外して排除する、別のものに置き換えることができる。
この場合、他の栽培容器において栽培される植物に病害が広がるのを好適に抑制できる。
さらに、栽培容器を取り外した箇所に病害が発生していない植物が植えられた他の栽培容器を補うことで、一連の栽培容器保持構造を用いて所望の植物を栽培又は生産する場合に生産性が低下するのを防止することができる。
この結果、第2の発明を用いて栽培棚を構成する場合の部品点数を少なくできるので、その設置のために必要なコストを安価にできる。
従って、第3の発明によれば、流路を備えた高機能でかつ取り扱いが容易な栽培容器保持構造を提供することができる。
この場合、収納性に優れた栽培容器保持構造を提供することができる。
つまり、第6の発明によれば、流路形成材からなる流路を、給水路としても排水路としても利用することができるので、第6の発明の汎用性を大幅に向上できる。
図1は本発明の実施の形態に係る栽培容器保持構造および栽培用棚の概念図である。また、図2は本発明の実施の形態に係る栽培容器の概念図である。さらに、図3は本発明の実施の形態に係る載置台の概念図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1は主に、植物を栽培するための培地21(後段の図6を参照)を収容する栽培容器3と、この栽培容器3の下に配されて栽培容器3を支持しつつ栽培容器3の下に液体の流路17を形成させる載置台4とにより構成されている。
また、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1の栽培容器3は、図1,2に示すように、上部開口5aを有する中空状の本体部5と、この本体部5の下面5bに形成されて載置台4(図1を参照)と嵌合構造を形成する第1突部6と、本体部5の底5cでかつ流路17(図1を参照)の真上に穿設される少なくとも1つの給排水孔7により構成されている。
また、本実施の形態に係る載置台4は、図1,3に示すように、栽培容器3を支持する一対のブロック状の第1の台座10と、この一対の第1の台座10の間に配されて、その間に流路17を形成させる一対のブロック状の第2の台座12を備えている。
このような本実施の形態に係る載置台4における個々の第1の台座10は、その上面10aに、栽培容器3の上部開口5aに突設される第1突部6(図1を参照)と嵌合構造を形成する第2窪部11を備えている。
この時、栽培容器3と載置台4とは、栽培容器3の下面5bに設けられる第1突部6と、第1の台座10の上面10aに形成される第2窪部11との嵌合構造により着脱可能に固定される。
つまり、上述のような構造を用いて載置台4に栽培容器3を固定する場合は、第1の台座10から栽培容器3を外れ難くするとともに、第1の台座10から栽培容器3を取外し可能である。
また、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1では、図3に示すように、第1の台座10が一対のブロック体により構成されることで、一対の第1の台座10の間に空隙を形成することができ、この空隙に一対の第2の台座12を収容することができる。
この場合、例えば、図1に示すように、一対の第2の台座12の間に形成される溝状の隙間にフィットするような樋15を配設する、あるいは、一対の第2の台座12の間に形成される溝状の隙間に遮水シート16を敷設する、あるいは、樋15と遮水シート16の両者を設けることで、栽培容器3の真下に流路17を形成することができる。
そして、本実施の形態に係る栽培容器3は、その底5cの中央部(流路17の真上に当たる位置)に給排水孔7を備えているので、栽培容器3の下に流路17が形成されることで、栽培容器3の給排水孔7から導出される不要な液体を流路17に流下させて排出することができる。
あるいは、後段において図6を参照しながら詳細に説明するが、栽培容器3の中空部内と、載置台4に形成される流路17とをつなぐように吸水材(図示せず)を設けることで、流路17を流動する液体を栽培容器3の中空部内に吸い上げさせることができる。また、上述の吸水材は、栽培容器3内の不要な液体を流路17に排出するための排水路としても機能する。
つまり、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1によれば、載置台4への樋15や遮水シート16の着脱を極めて容易にできる。
この結果、栽培容器3と載置台4の2つの部品のみにより、フレーム構造を一切用いることなしに、流路17の付加が容易な栽培容器保持構造1を提供することができる。
なお、図1乃至図3では、栽培容器3の下面5bに第1突部6を、一対の第1の台座10の上面10aに第2窪部11を形成してこれらを嵌合させる場合を例に挙げて説明しているが、第1突部6に代えて、窪部(第1窪部に相当)を、第2窪部11に代えて突部(第2突部に相当)を形成しておき、これらにより嵌合構造を形成することによっても同様の効果を発揮させることができる。
この場合、例えば、図1に示すように、一対の第2の台座12の内側面上に遮水シート16を覆設して流路17を形成する場合に、遮水シート16の長手方向縁部を第2の台座12の突出部12aの上面にピン24により固定することができる。
この場合、載置台4に流路17を形成した際に、流路17を形成する遮水シート16が、位置ずれがおきる、あるいは、外れるのを好適に防止することができ、遮水シート16を流路17としてしっかりと機能させることができる。
なお、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1では、一対の第2の台座12の間に遮水シート16のみを配設してもよいし、図1に示すように一対の第2の台座12の間に樋15を設置してから遮水シート16を配設してもよい。このように一対の第2の台座12の間に樋15を備える場合は、遮水シート16により形成される流路17の補強効果が期待できる。
例えば、第2の台座12の上面にピン挿通用孔13を形成することに代えて、図1,3に示されるピン挿通用孔13よりも径の大きい孔を形成しておき、この孔に遮水シート16を押し込むことにより、第2の台座12に遮水シート16を着脱可能に固定することもできる(図示せず)。この場合、上記孔に押し込まれた遮水シート16を引き抜くだけで、第2の台座12への遮水シート16の固定状態を解除することができる。この場合、第2の台座12にピン24を用いることなく遮水シート16を固定できるというメリットを有する。
このような孔の平面形状は、円形である必要はなく、遮水シート16を押し込むことで遮水シート16を固定できればどのような形状であってもよい。また、この孔の周縁とその周囲を可撓材により構成しても良い。さらに、このような孔に代えて、第2の台座12の上面に放射状の切り込みを形成するとともに、この切り込みの周囲を可撓材により構成して遮水シート16を押込み可能としてもよい。
なお、本発明では、上述のピン挿通用孔13を上記孔や上記切り込みを包括する概念として捉える場合は、ピン挿通用孔を「流路形成材留め用孔」と表現している。
ただし、この場合、第2の台座12の上面が一対の第1の台座10の陰に隠れてしまうので、第2の台座12の上面にピン24を刺す作業が煩雑になってしまう。
これに対し、図1,3に示すように、第2の台座12が突出部12aを備える場合は、第1の台座10の両サイドから第2の台座12の一部が裸出した状態になるので、第1の台座10の外側から第2の台座12の突出部12aにピン24を容易に突き刺す又は取り外すことができる。
よって、第2の台座12が突出部12aを有することで、第2の台座12に対して遮水シート16を固定するあるいは取外す作業が、突出部12aを備えない場合に比べて一層容易になる。
また、栽培容器3の本体部5を上部開口5aから下面5bに向かって縮径させておくことで、栽培容器3をスタッキング可能にすることができる(図示せず)。この場合、第1突部6や補強リブ9の鉛直方向高さを適宜調整することで、一方の栽培容器3内に他の栽培容器3が入り込み過ぎるのを防止できる。この結果、スタッキングされた状態からの個々の栽培容器3の分離を容易にできる。
なお、本体部5の内側に形成される補強リブ9と、本体部5の外側に形成される第1突部6とは、栽培容器3をスタッキングした際に互いに干渉しない位置に設けておくとよい。
図4は本発明の実施の形態に係る栽培容器保持構造および栽培用棚の平面図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1では、栽培容器3の下面5bに形成される第1突部6(又は第1窪部)を、本体部5の長手方向端部3a,3b又はこれらの近傍に形成するとともに、直列に配される2つの栽培容器3の隣接し合う2つの端部(一方の栽培容器3の端部3a、及び、この栽培容器3に隣接する他の栽培容器3の端部3b)を、載置台4における一対の第1の台座10上に載置できるよう構成してもよい。
この場合、最少の数の載置台4により栽培容器3を保持することができる。
従って、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1に必要な載置台4の数を少なくできるというメリットがある。この場合、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1の設置に必要な部品点数を少なくできるので、その製造コストを安価にし、製品を廉価に提供することができる。
なお、栽培容器3の長さが特に長い場合や、栽培容器3の本体部5に収容される培地21(後段の図6を参照)の重量が大きい場合は、栽培容器3の胴部の下面5bに少なくとも1つの第1突部6(又は第1窪部)を設けておき、栽培容器3の胴部の単数又は複数個所を、栽培容器3の端部に配される以外の載置台4により支持可能に構成してもよい。この時、栽培容器3の胴部の下面5bに設ける第1突部6(又は第1窪部)は、単数でもよいが、載置台4の第1の台座10の上面10aに形成される複数の第2窪部11(第2突部)の数及びその形成位置と符合させておくことで、栽培容器3の胴部を載置台4によりしっかりと支持することができる。
なお、第1突部6の形態は、必ずしも図1,2に示される形態とする必要はなく、例えば、第1突部6を棘状とし、第2窪部11の形状をこの棘に嵌合するような穴としてもよい。
このような、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2によれば、載置台4上に載置される栽培容器3のうち任意の栽培容器3を必要に応じて取り外す、あるいは、交換することができる。
例えば、栽培容器として、複数の栽培容器3を樋状に一体化させてなるものを用いる場合は、樋状の栽培容器において栽培される植物のいずれかに病害が発生した場合、病害が発生した植物を隔離することが容易でないために、病害の拡散を防止し難いという課題があった。
これに対し、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1や栽培用棚2によれば、複数の栽培容器3内において栽培される植物のいずれかにおいて、病害が発生した際に、病害が発生した植物が植えられた栽培容器3を取り外す、又は、健全な植物が植えられた別の栽培容器3と交換するなどの処置を執り得るので、他の栽培容器3に収容される植物への病害の拡散を好適に防止できる。
この場合、栽培容器3内における不要な液体を本体部5の底5cに形成される給排水孔7から流路17にスムーズに導出することができる。また、流路17に導出された液体を栽培容器保持構造1及び栽培用棚2の外にスムーズに排出させることができる。
さらに、栽培容器3の真下に配置される樋15や遮水シート16は、載置台4の第2の台座12へのピン24等による固定構造を取り外した後に、栽培容器3の伸長方向端部から引き抜く動作を行うだけで容易に撤去することができる。従って、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2の撤去作業も極めて簡便である。
あるいは、流路17を形成する樋15や遮水シート16は、載置台4から全ての栽培容器3を取り外した後に、一対の第1の台座10の間から引き上げるようにして撤去することもできる。この場合も、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2からの樋15や遮水シート16の撤去作業を簡便にできる。
図5は本発明の実施の形態に係る栽培容器保持構造における載置台の収納状態を示す概念図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施の形態に係る載置台4は、図1,3,5に示すように、一対の第1の台座10及び一対の第2の台座12を一体に成形し、かつ、少なくとも第1の台座10を、その下面側に開口を有する中空部19(後段に示す図6を参照)を形成して載置台4をスタッキング可能に構成してもよい。
この場合、複数の載置台4を鉛直方向に積み重ねた状態で収納することができるので、複数の載置台4の収納スペースをコンパクトにできる。
この場合、載置台4に作用する荷重をフランジ14によっても支えることができるので、載置台4により栽培容器3を支持する際の安定性を高めることができる。
特に、載置台4における一対の第1の台座10の内部を中空状にし、かつ、一対の第1の台座10の下端に中空部19(後段の図6を参照)に続く開口を形成する場合は、載置台4に培地21(後段の図6を参照)を収容した栽培容器3を載置した際に、一対の第1の台座10の下端が載置面20にくい込むのを防止できる。
この場合、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1や栽培用棚2の真下に形成される流路17の底の水平方向レベルが不均一になるのを防止できる。
この結果、栽培容器3から流路17に導出された不要な液体が、流路17において滞留する、あるいは、不要な液体が流路17の局所に滞留して溢れるなどの不具合が発生を好適に防止することができる。
図6は本発明の実施の形態に係る栽培容器保持構造およびそれを用いてなる栽培用棚の使用例を示す断面概念図である。なお、図1乃至図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2は、栽培容器3の底5cに穿設される給排水孔7と流路17をつなぐように吸水材18を備えていてもよい。
本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2がこのような吸水材18を備えることで、栽培容器3の本体部5内における不要な液体23をスムーズに流路17に排出することができる。
あるいは、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2がこのような吸水材18を備えていることで、流路17内の液体23を栽培容器3の本体部5内に給水することもできる。
このような吸水材18を備えた栽培容器保持構造1及び栽培用棚2によれば、流路17を排水路としても給水路としても使用することができるので、本実施の形態に係る栽培容器保持構造1及び栽培用棚2の汎用性を高めることができる。
この場合、栽培容器3内の不要な水分を給排水孔7から流路17に排出する際の排水性を良好にできる。
Claims (6)
- 植物を栽培するための培地を収容する栽培容器と、この栽培容器の下に配されて前記栽培容器を支持しつつ前記栽培容器の下に液体の流路を形成させる載置台と、を有し、
前記栽培容器は、上部開口を有する中空状の本体部と、この本体部の下面に形成されて前記載置台と嵌合構造を形成する第1突部又は第1窪部と、前記本体部の底でかつ前記流路上に穿設される少なくとも1つの給排水孔と、を備え、
前記載置台は、前記栽培容器を支持する一対のブロック状の第1の台座と、一対の前記第1の台座の間に配されてその間に前記流路を形成させる一対のブロック状の第2の台座と、を備え、
前記第1の台座は、その上面に前記第1突部又は前記第1窪部と嵌合構造を形成する第2窪部又は第2突部を具備し、
前記第2の台座は、前記第1の台座よりも鉛直方向高さが低いことを特徴とする栽培容器保持構造。 - 前記第1突部又は前記第1窪部は、少なくとも前記本体部の長手方向端部又はその近傍に形成されており、
直列に配される2つの前記栽培容器の隣接しあう2つの端部は、一対の前記第1の台座により支持されることを特徴とする請求項1に記載の栽培容器保持構造。 - 前記第2の台座の前記流路方向長さは前記第1の台座のそれよりも長く、前記第2の台座の前記流路方向端部は前記第1の台座から迫出してなる突出部を備え、
この突出部は、その上面に流路形成材留め用孔を具備していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の栽培容器保持構造。 - 前記第1,第2の台座は一体成型されてなり、かつ、複数の前記載置台はスタッキング可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の栽培容器保持構造。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の栽培容器保持構造と、
一対の前記第2の台座の互いに対向しあう面を被覆するように配され、かつ、その流路方向垂直断面がU字状をなす流路形成材と、を有することを特徴とする栽培棚。 - 前記給排水孔から前記流路形成材に向かって垂下する吸水材を備えることを特徴とする請求項5に記載の栽培棚。
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