JP6340491B1 - 整線部材および光配線ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の図5に記載の整線部材(整列エレメント)は、光ファイバ(スプリッタモジュール11から延びるジャンパコード6)が通されるジャンパコード保持部と、ジャンパコード保持部に通されたジャンパコードのうちの保留コードを保持する保留コード保持部及び現用コードを保持する現用コード保持部と、を備えたものである。
特許文献2及び3の図3、図4には、略コの字形状あるいは略口形状に形成された整線部材(整列部材)が開示されている。この整線部材には、光ファイバ(光ファイバコード104)が通される入口側の光ファイバコード通過口(以下「入口側光ファイバ通過口」という。)と、複数の出口側の光ファイバコード通過口(以下「出口側光ファイバ通過口」という。)と、が形成されている。この整線部材では、入口側光ファイバ通過口に通された光ファイバを、略コの字形状あるいは略口形状の整線部材内側の空間を介して複数の出口側光ファイバ通過口へ振り分け配線できる。
特許文献2及び3の図3、図4に記載の整線部材(整列部材)では、入口側光ファイバ通過口に通された複数本の光ファイバを、入口側光ファイバ通過口から離隔させて設けられた2つの出口側光ファイバ通過口に振り分け配線できる。しかし、入口側光ファイバ通過口と各出口側光ファイバ通過口との間の空間(以下「振り分け用空間」という。)には手指を入れにくく、振り分け用空間における光ファイバ同士の絡まり解消等の処理を行うことが容易ではない。このため、特許文献2及び3の図3、図4に記載の整線部材では、複数の出口側光ファイバ通過口間での光ファイバの入れ替えの際に、光ファイバ同士の絡まり解消に手間が掛かることがあった。
本発明の第2の態様は、前記複数のファイバガイド部には、前記ガイド溝の延在方向全長にわたって前記光ファイバを湾曲させる湾曲壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の整線部材である。
本発明の第3の態様は、前記ファイバ収容部には、前記軸線に沿う方向に前記光ファイバを保持可能であって、前記ファイバ収容部の軸線方向に延在するファイバ保持溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の整線部材である。
本発明の第4の態様は、多心光ファイバの先端に設けられた多心光コネクタが接続される分岐用光コネクタを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の整線部材である。
本発明の第5の態様は、前記ファイバ収容部は、光ファイバテープ心線から前記複数本の光ファイバを分岐させたファイバ分岐部を支持する分岐部支持部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の整線部材である。
本発明の第6の態様は、請求項1から5の何れか一項に記載の整線部材と、前記整線部材の前記ファイバガイド部から延出する光ファイバの先端の光コネクタが接続されるアダプタ配列部と、前記整線部材の前記ファイバガイド部から延出する光ファイバのうち、どこにも接続されていない接続待機状態の光ファイバの先端の前記光コネクタを保留する光コネクタ保留部と、を備えることを特徴とする光配線ユニットである。
本発明の第7の態様は、複数の前記整線部材の前記ファイバガイド部が階段状をなすよう前記複数の整線部材を支持する整線部材支持部材を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の光配線ユニットである。
図1は、光配線ユニットの一例として、実施形態に係る整線部材1を備えた光接続箱100を示す。図1に示すように、光接続箱100は、光コネクタアダプタ111が複数配列設置されたアダプタ配列部110と、複数の整線部材1を支持部材130(以下「整線部材支持部材130」ともいう。)に支持した整線部材ユニット101と、光コネクタ保留部120と、これらを収容する筐体140と、筐体140の前方を開閉可能とする蓋部150と、を有する。図1においては、筐体140の前方が開いている状態を示している。
筐体140は、前方を開放する矩形箱状をなしている。筐体140は、アダプタ配列部110および整線部材支持部材130が設けられる矩形状の背板141と、背板141の外周端につながるとともに矩形枠状をなす枠状部142と、を備える。
光ファイバコード30(多心光ファイバ、多心光ファイバコード)の、ケーブル側光ファイバ21と接続された側とは反対側の端部には、コード側光ファイバ31をコネクタ接続可能に成端する光コネクタ35(多心光コネクタ、図4参照)が設けられている。ケーブル側光ファイバ21と光接続された光ファイバコード30を、以下「成端光ファイバコード30」ともいう。
蓋部150は、枠状部142の外形よりもやや小さい矩形板状をなしている。蓋部150は、上下一対のヒンジ部151を介して枠状部142に連結されている。蓋板には、光コネクタ保留部120が設けられている。
アダプタ配列部110は、背板141の上部かつ左寄りに配置されている。アダプタ配列部110の光コネクタアダプタ111には、整線部材ユニット101の整線部材1から延出された光ファイバ10の先端に設けられた光コネクタ11が挿脱可能に嵌合される。
整線部材1から延出された光ファイバ10は、その先端の光コネクタ11をアダプタ配列部110の光コネクタアダプタ111に挿入、嵌合することで、光コネクタアダプタ111内にて別の光ファイバ(不図示)とコネクタ接続(光接続)される。実施形態において、光コネクタアダプタ111は、光コネクタ11と係脱可能に係合する係止爪(不図示)を内部に有する筒状部材である。
光コネクタ保留部120は、蓋部150の上部かつ左寄りに配置されている。光コネクタ保留部120は、アダプタ配列部110と実質的に同じ高さに配置されている。
図4に示すように、整線部材1は、T字状をなしている。整線部材1は、複数本の光ファイバ10を収容する筒状のファイバ収容部40と、ファイバ収容部40の軸線方向一端(上端)から軸線方向一端の側方へ延出する複数のファイバガイド部50と、複数本の光ファイバ10の先端(光コネクタ11の側とは反対側の端)をコネクタ接続可能に成端する多心光コネクタ61と、を備える。
ファイバ収容部40は、上下に延びる筒状をなしている。図3に示すように、具体的に、ファイバ収容部40は、前方を開口させた収容部本体41と、収容部本体41を前方から覆うカバー部材46と、を備える。
分岐用光コネクタ61は、ファイバ収容部40の下部に配置されている。分岐用光コネクタ61は、下溝44bから下方に延びる単心光ファイバ心線の先端(下端)に設けられている。実施形態において、分岐用光コネクタ61は、光ファイバテープ心線を複数本(図では4本)の単心光ファイバ心線に分岐する分岐部として機能する。図4の分岐用光コネクタ61は、具体的には、MT形光コネクタ(JIS C 5981に規定されるF12形光コネクタの適合品、或いはIEC 61754‐5適合品)が用いられる。
)内に収容されている。分岐用光コネクタ61と、分岐用光コネクタ61とを収容するハウジング62とは、多心コード成端コネクタ35を挿入嵌合可能な光コネクタレセプタクル60を構成する。分岐用光コネクタ61は、光コネクタレセプタクル60のフェルールとして機能する。分岐用光コネクタ61は、レセプタクルハウジング62の内側のコネクタ嵌合凹部のその開口部62aから見て奥側に配置されている。
なお、多心コード成端コネクタ35は、MPO形光コネクタに限定されず、MTRJ形光コネクタ(JIS C5988に制定されるF19形光コネクタの適合品、或いはIEC 61754−18適合品)なども採用可能である。
複数のファイバガイド部50は、ファイバ収容部40からファイバ収容部40の軸線Lの回りの互いに異なる方向へ延出している、実施形態において、複数(2つ)のファイバガイド部50は、ファイバ収容部40の軸線方向一端(上端)から軸線方向一端の左右側方へ延出している。
一方、右側のファイバガイド部50Rのガイド溝51に収容された光ファイバ10は、光コネクタ保留部120(図1参照)に向かう。すなわち、右側のファイバガイド部50Rのガイド溝51に収容された光ファイバ10は、保留光ファイバ10として機能する。
図においては、左側のファイバガイド部50Lのガイド溝51には3本の光ファイバ10が収容され、右側のファイバガイド部50Rのガイド溝51には1本の光ファイバ10が収容されている様子を示している。
図1に示すように、整線部材支持部材130は、背板141の上部かつ右寄りに配置されている。整線部材支持部材130は、アダプタ配列部110と光コネクタ保留部120との間に配置されている。図2に示すように、整線部材支持部材130は、複数の整線部材1のファイバガイド部50が階段状をなすように複数の整線部材1を保持する。
加えて、湾曲壁52は上方に凸をなす緩やかな円弧状を有していることによって、湾曲壁52に沿って光ファイバ10を自重でたわませることができる。
さらに、湾曲壁52は、左右の上溝44aの側壁を起点として上側ほど左右外方に位置するように緩やかに湾曲していることによって、ガイド溝51のファイバ収容部40付近でも光ファイバ10を湾曲させることができ、光ファイバ10を傷める(光伝送特性に影響を与える)局所曲げを回避できる。
以下、変形例について説明する。
上記実施形態では、複数の整線部材1のガイド部が階段状をなすよう複数の整線部材1を支持する整線部材支持部材130を備えた例を挙げて説明したが、これに限らない。
以下の図5、図6において、上記実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、複数の整線部材201は、上下方向に積み重ねられていてもよい。
図5においては、5つの整線部材201が上下に積み重ねられた様子を示している。
また、上記実施形態では、光配線ユニットが光接続箱100である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、光配線ユニットは光配線盤等の光ファイバ配線用架体であってもよい。
)、30…光ファイバコード(多心光ファイバ)、35…多心光コネクタ、40…ファイ
バ収容部、44…ファイバ保持溝、50…ファイバガイド部、51…ガイド溝、52…湾
曲壁、61…分岐用光コネクタ、100…光接続箱(光配線ユニット)、110…アダプ
タ配列部、120…光コネクタ保留部、130…整線部材支持部材、212…光ファイバ
テープ心線、213…ファイバ分岐部、241…分岐部支持部、L…軸線
Claims (7)
- 複数本の光ファイバを収容する筒状のファイバ収容部と、
前記ファイバ収容部の軸線方向一端から前記軸線方向一端の側方へ延出する複数のファイバガイド部と、を備え、
前記複数のファイバガイド部は、前記ファイバ収容部から前記ファイバ収容部の軸線の回りの互いに異なる方向へ延出し、
前記複数のファイバガイド部には、前記光ファイバを収容可能であって、前記ファイバ収容部の内側空間と連通するガイド溝が形成され、
前記複数のファイバガイド部の前記ガイド溝は、前記ガイド溝の延在方向全長にわたって開口し、
前記ファイバ収容部の軸線方向一端から延出させた前記光ファイバを前記複数のファイバガイド部の前記ガイド溝に選択的に収容可能であり、かつ、前記ガイド溝に収容された前記光ファイバを他の前記ガイド溝へ入れ替え可能であることを特徴とする整線部材。 - 前記複数のファイバガイド部には、前記ガイド溝の延在方向全長にわたって前記光ファイバを湾曲させる湾曲壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の整線部材。
- 前記ファイバ収容部には、前記軸線に沿う方向に前記光ファイバを保持可能であって、前記ファイバ収容部の軸線方向に延在するファイバ保持溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の整線部材。
- 多心光ファイバの先端に設けられた多心光コネクタが接続される分岐用光コネクタを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の整線部材。
- 前記ファイバ収容部は、光ファイバテープ心線から前記複数本の光ファイバを分岐させたファイバ分岐部を支持する分岐部支持部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の整線部材。
- 請求項1から5の何れか一項に記載の整線部材と、
前記整線部材の前記ファイバガイド部から延出する光ファイバの先端の光コネクタが接続されるアダプタ配列部と、
前記整線部材の前記ファイバガイド部から延出する光ファイバのうち、どこにも接続されていない接続待機状態の光ファイバの先端の前記光コネクタを保留する光コネクタ保留部と、
を備えることを特徴とする光配線ユニット。 - 複数の前記整線部材の前記ファイバガイド部が階段状をなすよう前記複数の整線部材を支持する整線部材支持部材を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の光配線ユニット。
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