JP6338150B2 - バラスト水処理装置およびバラスト水処理方法 - Google Patents
バラスト水処理装置およびバラスト水処理方法 Download PDFInfo
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Description
に250cfu未満、腸球菌の数が100ml中に100cfu未満となっている。
第一乃至第四発明に係るバラスト水処理装置は、船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備える。
第一発明は、かかるバラスト水処理装置において、酸化剤供給量制御装置は、取水する原水の吸光度を計測する吸光度計と、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係を第一対応関係として記憶するとともに、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を第二対応関係として記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された第一及び第二対応関係と上記吸光度計により計測された吸光度とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、上記演算手段は、上記第一対応関係を参照して、吸光度計により計測された原水の吸光度に対応する溶存有機炭素濃度を導出してから、上記第二対応関係を参照して、導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴としている。
また、第二発明は、かかるバラスト水処理装置において、酸化剤供給量制御装置は、取水する原水の吸光度を計測する吸光度計と、原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された上記対応関係と上記吸光度計により計測された吸光度とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、上記演算手段は、上記対応関係を参照して、吸光度計により計測された原水の吸光度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴としている。
また、第三発明は、かかるバラスト水処理装置において、酸化剤供給量制御装置は、取水する原水の透過率を計測する透過率計と、原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係を第一対応関係として記憶するとともに、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を第二対応関係として記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された第一及び第二対応関係と上記透過率計により計測された透過率とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、上記演算手段は、上記第一対応関係を参照して、透過率計により計測された原水の透過率に対応する溶存有機炭素濃度を導出してから、上記第二対応関係を参照して、導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴としている。
また、第四発明は、かかるバラスト水処理装置において、酸化剤供給量制御装置は、取水する原水の透過率を計測する透過率計と、原水の透過率と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された上記対応関係と上記透過率計により計測された透過率とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、上記演算手段は、上記対応関係を参照して、透過率計により計測された原水の透過率に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴としている。
第五乃至第八発明に係るバラスト水処理方法は、船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給工程と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御工程を備える。
第五発明は、かかるバラスト水処理方法において、酸化剤供給量制御工程は、取水する原水の吸光度を計測する吸光度計測工程と、予め取得された、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係を参照して、上記吸光度計測工程で計測された原水の吸光度に対応する溶存有機炭素濃度を導出する溶存有機炭素濃度導出工程と、予め取得された、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係を参照して、溶存有機炭素濃度導出工程で導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴としている。
また、第六発明は、かかるバラスト水処理方法において、酸化剤供給量制御工程は、取水する原水の吸光度を計測する吸光度計測工程と、予め取得された、原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を参照して、上記吸光度計測工程で計測された原水の吸光度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴としている。
また、第七発明は、かかるバラスト水処理方法において、酸化剤供給量制御工程は、取水する原水の透過率を計測する透過率計測工程と、予め取得された、原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係を参照して、上記透過率計測工程で計測された原水の透過率に対応する溶存有機炭素濃度を導出する溶存有機炭素濃度導出工程と、予め取得された、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係を参照して、溶存有機炭素濃度導出工程で導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴としている。
また、第八発明は、かかるバラスト水処理方法において、酸化剤供給量制御工程は、取水する原水の透過率を計測する透過率計測工程と、予め取得された、原水の透過率と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を参照して、上記透過率計測工程で計測された原水の透過率に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴としている。
本実施形態では、バラスト水の積込み時に原水中の生物殺滅処理を行なう場合について説明する。まず、本実施形態に係るバラスト水処理装置の各構成について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るバラスト水処理装置の構成を示すブロック図である。本実施形態のバラスト水処理装置は、原水取水ライン1と、ポンプ3と、濾過装置4と、酸化剤供給装置5と、酸化剤供給量制御装置6と、混合装置7と、殺菌処理水送水ライン8とを備えている。
濾過装置4は、船側部に設けられた原水吸入口から取水され、ポンプ3によって原水取水ライン1を通して取水される原水中に含まれるプランクトン類を除去するものであり、目開き10〜200μmのフィルタを備えるものを用いる。目開きを10〜200μmにしたのは動物性プランクトン、植物性プランクトンの捕捉率を一定のレベルに保ちつつ、濾過装置4のフィルタの逆洗浄頻度を少なくして寄港地でのバラスト水処理時間を短縮するためである。換言すれば、目開きが200μmより大きいと動物プランクトン、植物プランクトンの捕捉率が著しく低くなるし、目開きが10μmより小さいと逆洗浄頻度が多くなり寄港地でのバラスト水処理時間が長くなるので好ましくない。特に目開き20〜35μm程度のものを用いるのが、捕捉率と逆洗浄頻度とを最適に設定できるので好ましい。また、濾過装置4は、濾過面積1m2、1時間あたり200m3以上の濾過速度(能力)が得られることが望ましい。ただし、濾過モジュールの集積によって、より小型化が可能な場合には特に限定しない。
酸化剤供給装置5は、図3に示すように、酸化剤を貯留する酸化剤貯槽11、酸化剤貯槽11内の酸化剤を原水に供給するための配管12、該配管12の先端側に設けられて酸化剤を原水に注入する注入口13、配管12に接続され酸化剤貯槽11内の酸化剤を原水へ送る供給ポンプ14、配管12に設けられ酸化剤の供給量を調整するバルブ15などを備えている。
混合装置7は、例えば、静止型混合器(スタティックミキサ)や撹拌翼回転型の撹拌混合器等で構成され、酸化剤供給装置5で酸化剤が供給された原水を導入し、原水と酸化剤とを混合して酸化剤を原水中に拡散させる。
酸化剤供給量制御装置6は、濾過装置4の下流側かつ酸化剤供給装置5の注入口13の上流側に設けられ上記濾過装置4で濾過された原水の吸光度を計測する吸光度計21と、混合装置7の下流側に設けられ該混合装置7から排出された原水中の残留酸化剤濃度(TRO濃度)を計測するTRO計22と、混合装置7の下流側に設けられバラストタンク9に送水されるバラスト水の流量を計測する流量計26と、後述する第一及び第二対応関係を記憶する記憶手段23と、該記憶手段23に記憶されている上述の第一及び第二対応関係を参照して酸化剤必要供給量を算出する演算手段24と、演算手段24が算出した酸化剤必要供給量に基づいて酸化剤供給装置5を制御する制御手段25とを備えている。
第一対応関係とは、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度(DOC濃度)との対応関係である。この第一対応関係は以下の要領で得られる。まず、水質の異なる複数の水域から採取した原水について、吸光度及びDOC濃度を計測する。次に、例えば吸光度を横軸(x軸)そしてDOC濃度を縦軸(y軸)としたグラフに、各水域で計測された吸光度及びDOC濃度をプロットし、全ての水域に関する吸光度とDOC濃度との対応関係を直線近似する。この直線近似により得られた一次関数としての関係式(y=ax+b)が上記第一対応関係であり、該第一対応関係は記憶手段23によって予め記憶される。
第二対応関係は、DOC濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される初期反応TRO濃度との対応関係である。この第二対応関係は以下の要領で得られる。まず、或る水域から採取した原水のDOC濃度を計測する。また、該原水に複数種の濃度の酸化剤を供給して、それぞれの濃度の酸化剤について、TRO濃度の経時的減少を計測する。
mm+1:今回の酸化剤必要供給量(L/分)
mm:前回の酸化剤必要供給量(L/分)
PVm:今回のTRO濃度測定値(mg/L)
SV :TRO制御目標値(mg/L)
Qr:バラスト水の定格流量(m2/H)
QAVE:今回のバラスト水流量測定値の平均値(m2/H)
(本実施形態では制御更新タイミング直前の10秒間の測定値の平均値)
a:バラスト水定格流量Qrにて酸化剤濃度を1mg/Lにするために供給する酸
化剤量(L/分)
G:ゲイン
初期供給モード運転が行われる上記「一定時間」は、後述するTRO制御モード運転における制御更新サイクル時間以上の時間が設定される。本実施形態では、後述するように制御更新サイクル時間が6分に設定されており、上記「一定時間」は、この6分に対して余裕時間4分を加えた10分に設定されている。
TRO制御モード運転時における酸化剤供給量の制御動作のサイクル時間(制御更新サイクル時間)は、酸化剤を供給された原水がTRO計の位置に到達するまでの所要時間(本実施形態では3分)とTRO計によるTRO濃度の計測の所要時間(本実施形態では1分)との合計時間以上の時間に設定される。本実施形態では、上記合計時間(4分)に余裕時間2分を加えた6分が制御更新サイクル時間として設定されている。
第一実施形態では、吸光度とDOC濃度との第一対応関係そしてDOC濃度と要求される初期反応TRO濃度との第二対応関係の二種類の対応関係を参照してTRO制御目標値を設定することとしていたが、第二実施形態は、原水の吸光度と要求される初期反応TRO濃度との直接的な対応関係のみを参照してTRO制御目標値を設定する点で、第一実施形態と異なっている。
SV=a×TAVE+b (2)
SV :TRO制御目標値(mg/L)
TAVE:所定時間内に複数回計測した吸光度の平均値
6 酸化剤供給量制御装置
9 バラストタンク
21 吸光度計
23 記憶手段
24 演算手段
25 制御手段
Claims (9)
- 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備えるバラスト水処理装置であって、
酸化剤供給量制御装置は、
取水する原水の吸光度を計測する吸光度計と、
原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係を第一対応関係として記憶するとともに、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を第二対応関係として記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された第一及び第二対応関係と上記吸光度計により計測された吸光度とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、
該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、
上記演算手段は、上記第一対応関係を参照して、吸光度計により計測された原水の吸光度に対応する溶存有機炭素濃度を導出してから、上記第二対応関係を参照して、導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴とするバラスト水処理装置。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備えるバラスト水処理装置であって、
酸化剤供給量制御装置は、
取水する原水の吸光度を計測する吸光度計と、
原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された上記対応関係と上記吸光度計により計測された吸光度とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、
該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、
上記記憶手段は、上記原水の吸光度と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との関係である第一対応関係と、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係とから得られる、原水の吸光度と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との直接的な対応関係として記憶する記憶手段であり、
上記演算手段は、上記対応関係を参照して、吸光度計により計測された原水の吸光度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴とするバラスト水処理装置。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備えるバラスト水処理装置であって、
酸化剤供給量制御装置は、
取水する原水の吸光度を計測する吸光度計と、
原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された上記対応関係と上記吸光度計により計測された吸光度とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、
該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、
上記記憶手段は、上記原水の吸光度と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との関係である第一対応関係と、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係とから得られる、原水の吸光度と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との直接的な対応関係を、下式で表す関係式として記憶する記憶手段であり、
上記演算手段は、上記対応関係を参照して、吸光度計により計測された原水の吸光度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴とするバラスト水処理装置。
SV=a×T AVE +b
SV:要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度(mg/L)
T AVE :複数回計測した原水の吸光度の平均値
a、b:原水から得られる吸光度、溶存有機炭素濃度に応じて決定される数値 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備えるバラスト水処理装置であって、
酸化剤供給量制御装置は、
取水する原水の透過率を計測する透過率計と、
原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係を第一対応関係として記憶するとともに、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を第二対応関係として記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された第一及び第二対応関係と上記透過率計により計測された透過率とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、
該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、
上記演算手段は、上記第一対応関係を参照して、透過率計により計測された原水の透過率に対応する溶存有機炭素濃度を導出してから、上記第二対応関係を参照して、導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴とするバラスト水処理装置。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給装置と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御装置を備えるバラスト水処理装置であって、
酸化剤供給量制御装置は、
取水する原水の透過率を計測する透過率計と、
原水の透過率と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶された上記対応関係と上記透過率計により計測された透過率とに基づき酸化剤必要供給量を算出する演算手段と、
該演算手段によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給装置を制御する制御手段とを備え、
上記記憶手段は、上記原水の透過率と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を、原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との関係である第一対応関係と、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係とから得られる、原水の透過率と要求される酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との直接的な対応関係として記憶する記憶手段であり、
上記演算手段は、上記対応関係を参照して、透過率計により計測された原水の透過率に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出し、その導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出することを特徴とするバラスト水処理装置。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給工程と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御工程を備えるバラスト水処理方法であって、
酸化剤供給量制御工程は、
取水する原水の吸光度を計測する吸光度計測工程と、
予め取得された、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係を参照して、上記吸光度計測工程で計測された原水の吸光度に対応する溶存有機炭素濃度を導出する溶存有機炭素濃度導出工程と、
予め取得された、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係を参照して、溶存有機炭素濃度導出工程で導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、
該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、
該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴とするバラスト水処理方法。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給工程と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御工程を備えるバラスト水処理方法であって、
酸化剤供給量制御工程は、
取水する原水の吸光度を計測する吸光度計測工程と、
予め取得された、原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を参照して、上記吸光度計測工程で計測された原水の吸光度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、
該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、
該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備え、
上記残留酸化剤濃度導出工程は、原水の吸光度と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係が、原水の吸光度と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係と、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係とから、予め取得された対応関係であることを特徴とするバラスト水処理方法。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給工程と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御工程を備えるバラスト水処理方法であって、
酸化剤供給量制御工程は、
取水する原水の透過率を計測する透過率計測工程と、
予め取得された、原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係を参照して、上記透過率計測工程で計測された原水の透過率に対応する溶存有機炭素濃度を導出する溶存有機炭素濃度導出工程と、
予め取得された、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係を参照して、溶存有機炭素濃度導出工程で導出された上記溶存有機炭素濃度に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、
該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、
該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備えることを特徴とするバラスト水処理方法。 - 船舶のバラストタンクにバラスト水として取水する原水に酸化剤を供給し原水中の生物を殺滅処理する酸化剤供給工程と、酸化剤供給量を調整する酸化剤供給量制御工程を備えるバラスト水処理方法であって、
酸化剤供給量制御工程は、
取水する原水の透過率を計測する透過率計測工程と、
予め取得された、原水の透過率と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係を参照して、上記透過率計測工程で計測された原水の透過率に対応する上記所定時間経過後の残留酸化剤濃度を導出する残留酸化剤濃度導出工程と、
該残留酸化剤濃度導出工程で導出された残留酸化剤濃度を制御目標値として上記酸化剤必要供給量を算出する酸化剤必要供給量算出工程と、
該酸化剤必要供給量算出工程によって算出された酸化剤必要供給量の酸化剤を供給するように酸化剤供給量を制御する制御工程とを備え、
上記残留酸化剤濃度導出工程は、原水の透過率と、該原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係が、原水の透過率と該原水の溶存有機炭素濃度との対応関係である第一対応関係と、上記溶存有機炭素濃度と、原水中の生物を殺滅処理するとともにバラストタンクに貯留中の生物の再増殖を抑制するために要求される、酸化剤を原水に供給してから所定時間経過後の残留酸化剤濃度との対応関係である第二対応関係とから、予め取得された対応関係であることを特徴とするバラスト水処理方法。
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