JP6337869B2 - プラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラム - Google Patents

プラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プラントのモデルを作成するプラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラムに関する。
従来、省エネかつ省コストを実現するためのプラントの運転計画を策定する運転計画策定システムが知られている。運転計画策定システムによって策定される運転計画は、プラントを構成する各設備の発停と入出力値の時系列トレンドにより構成される。したがって、プラント全体が省エネかつ省コストとなる運転計画を策定するためには、各設備の入出力特性や運転制約に基づいてプラントのモデルを作成する必要がある。
特開2015−62102号公報
しかしながら、プラントのモデルを作成するためには、設備に関する物理学/熱力学/化学工学の知識、データ解析/統計学の知識、数理計画法などの最適化問題の知識、およびプログラミングの知識といった専門的な知識が必要となる。このため、プラントのモデルの質は、モデルを作成するエンジニアの知見レベルに大きく依存してしまう。
特に、より正確にプラントのモデルを構築するためには、各設備に関する複数の特性式や制約条件を網羅的に定義することが必要となるが、これを1つ1つの設備に対して行うことは、高い知見レベルを有するエンジニアであっても困難である。
また、近年、プラントの省エネ化のため、生産過程で排出される副生物を燃料として再利用することにより化石燃料の使用を抑制する「需給双方向連携」が実施されている。このため、プラントのモデルは大規模化かつ複雑化することから、モデルの作成に多大な工数を要する場合があった。
そこで、本発明は、プラントの運転データに基づいて各設備に関する複数の特性式や制約条件を網羅的に抽出することができるとともに、専門的な知識を必要とすることなく、少ない工数で高精度なプラントのモデルを作成することができるプラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のプラントモデル作成装置(100)は、プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去部(131)と、前記外れ値除去部により前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング部(132)と、前記クラスタリング部によって分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成部(133)と、前記主成分リスト生成部によって生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出部(134)と、前記累積寄与率算出部によって算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄部(135)と、前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出部(136)と、前記特性式算出部によって算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成部(140)と、を有する。
本発明の請求項2に記載のプラントモデル作成装置は、請求項1において、前記特性式算出部によって算出された前記特性式に含まれるパラメータを調整するパラメータ調整部(137)を更に有し、前記モデル作成部が、前記パラメータ調整部によって前記パラメータを調整された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成する。
本発明の請求項3に記載のプラントモデル作成装置は、請求項2において、前記パラメータ調整部が、前記特性式に含まれる係数項、バイアス項、および上下限値のうちの少なくとも一つを調整する。
本発明の請求項4に記載のプラントモデル作成装置は、請求項1から3のいずれか一項において、前記プラントの運転データを用いて、エネルギーフロー図を作成するエネルギーフロー図作成部(150)と、前記エネルギーフロー図作成部により作成された前記エネルギーフロー図と、前記モデル作成部により作成された前記モデルとを用いて、操業計画情報を生成する操業計画情報生成部(170)と、を更に備える。
本発明の請求項5に記載のプラントモデル作成装置は、請求項4において、前記操業計画情報生成部が、前記プラントに設置される設備の入出力量の時系列トレンド、運転ガントチャート、および省コストメリットのうちの少なくとも一つを、前記操業計画情報として生成する。
本発明の請求項6に記載のプラントモデル作成装置は、請求項1から5のいずれか一項において、前記クラスタリング部が、前記特性式から算出される前記運転データの推定値と、前記運転データの実測値との間の誤差が第2の閾値より大きい場合、前記運転データの分割数を増加して、再度前記運転データを複数のクラスタに分割する。
本発明の請求項7に記載のプラントモデル作成方法は、プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去工程(ステップS11)と、前記外れ値除去工程において前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング工程(ステップS12)と、前記クラスタリング工程において分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成工程(ステップS13)と、前記主成分リスト生成工程において生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出工程(ステップS14)と、前記累積寄与率算出工程において算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合(ステップS15:NO)、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄工程(ステップS16)と、前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出工程(ステップS17)と、前記特性式算出工程において算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成工程(ステップS20)と、を有する。
本発明の請求項8に記載のプラントモデル作成プログラムは、コンピュータに、プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去工程(ステップS11)と、前記外れ値除去工程において前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング工程(ステップS12)と、前記クラスタリング工程において分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成工程(ステップS13)と、前記主成分リスト生成工程において生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出工程(ステップS14)と、前記累積寄与率算出工程において算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合(ステップS15:NO)、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄工程(ステップS16)と、前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出工程(ステップS17)と、前記特性式算出工程において算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成工程(ステップS20)と、を実行させる。
本発明のプラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラムによれば、プラントの運転データに基づいて各設備に関する複数の特性式や制約条件を網羅的に抽出することができるとともに、専門的な知識を必要とすることなく、少ない工数で高精度なプラントのモデルを作成することができる。
エネルギー管理システム1、制御・監視システム50、およびプラント60を含むシステムの全体構成を示すブロック図である。 操業計画策定システム10の詳細構成を示すブロック図である。 プラントモデル作成装置100の詳細構成を示すブロック図である。 運転データ181の一例を示す図である。 エネルギーフロー図193の一例を示す図である。 外れ値除去部131により作成されたχ2乗分布の一例を示す図である。 クラスタリング部132によりクラスタリングされた運転データ181の一例を示す図である。 第1主成分軸AXの一例を示す図である。 あるクラスタに対する主成分リスト183の一例を示す図である。 平面P1の一例を示す図である。 平面P2の一例を示す図である。 モデル作成部140により生成された折れ線近似式の一例を示す図である。 設備の入出力量の時系列トレンドの一例を示す図である。 設備の発停を示す運転ガントチャートの一例を示す図である。 省コストメリットの一例を示す図である。 操業計画策定システム10により実行される操業計画策定処理を示すフローチャートである。
以下、実施形態のプラントモデル作成装置、プラントモデル作成方法、およびプラントモデル作成プログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、エネルギー管理システム1、制御・監視システム50、およびプラント60を含むシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示されるように、エネルギー管理システム1はネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えばイーサネット(登録商標)等の有線ネットワークであるが、例えばWi−Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3G/LTE(登録商標)等の無線通信規格に準拠した無線通信が可能な無線ネットワークであってもよい。
エネルギー管理システム1は、操業計画策定システム10と、プラント情報システム20と、条件設定装置30と、制御指示値算出装置40とを備える。操業計画策定システム10は、プラント60の操業計画を策定するシステムである。プラント情報システム20は、プラント60の情報を管理するシステムである。条件設定装置30は、プラント60の操業に対する各種条件を設定する装置である。制御指示値算出装置40は、プラント60に設置された各種設備を制御するための制御指示値を算出する装置である。
制御・監視システム50は、プラント60の制御およびプラント60の状態の監視を行うシステムである。プラント60は、例えば、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等である。
制御・監視システム50およびプラント60は、例えばHART(登録商標)、FieldBus等に準拠した有線の工業用ネットワークで接続されているが、これに限らない。例えば、制御・監視システム50およびプラント60は、ISA100.11aやWirelessHART(登録商標)等に準拠した無線の工業用ネットワークで接続されてもよい。
プラント60は、プラント60に設置された各種設備の運転データを制御・監視システム50に送信する。なお、運転データの詳細については、図4を用いて後述する。制御・監視システム50は、プラント60から受信した運転データを、ネットワークNWを介してプラント情報システム20に送信する。
一方、条件設定装置30は、ネットワークNWを介して不図示の気象予報配信会社のサーバから気象情報(気温情報、および湿度情報等)を受信する。また、条件設定装置30は、生産計画/エネルギー需要情報と、料金単価/CO換算係数等の情報を保持している。条件設定装置30は、気象情報、生産計画/エネルギー需要情報、および料金単価/CO換算係数等を、設定情報としてプラント情報システム20に送信する。
プラント情報システム20は、制御・監視システム50から受信したプラント60の運転データと、条件設定装置30から受信した設定情報(気象情報、生産計画/エネルギー需要情報、および料金単価/CO換算係数等)を、操業計画策定システム10に送信する。
操業計画策定システム10は、プラントモデル作成装置100を備える。プラントモデル作成装置100は、プラント情報システム20から受信したプラント60の運転データを用いて、プラント60のモデルを作成する。操業計画策定システム10は、プラントモデル作成装置100によって作成されたモデルと、プラント情報システム20から受信した設定情報とに基づき、プラント60の操業計画を示す操業計画情報を生成する。操業計画策定システム10は、生成した操業計画情報をプラント情報システム20に送信する。
プラント情報システム20は、操業計画策定システム10から受信した操業計画情報を制御指示値算出装置40に送信する。制御指示値算出装置40は、プラント情報システム20から受信した操業計画情報に基づき、プラント60に設置された各種設備を制御するための制御指示値を算出する。制御指示値算出装置40は、算出した制御指示値を、ネットワークNWを介して制御・監視システム50に送信する。
制御・監視システム50は、制御指示値算出装置40から受信した制御指示値に基づき、プラント60に設置された各種設備を制御する。プラント60は、プラント60に設置された各種設備の運転データを制御・監視システム50に送信する。以上が、システム全体の一連の動作である。
図2は、操業計画策定システム10の詳細構成を示すブロック図である。操業計画策定システム10に設けられたプラントモデル作成装置100は、インターフェース部110と、運転データ取得部120と、運転特性解析部130と、モデル作成部140と、エネルギーフロー図作成部150と、記憶部160と、操業計画情報生成部170とを備える。
インターフェース部110は、液晶ディスプレイ等の表示装置、およびキーボードやマウス等の入力装置を有するユーザーインターフェースである。インターフェース部110は、運転データ取得部120、運転特性解析部130、モデル作成部140、およびエネルギーフロー図作成部150に対して情報の入出力を行う。
運転データ取得部120、運転特性解析部130、モデル作成部140、およびエネルギーフロー図作成部150は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部160に記憶されたプログラムを実行することで実現される。なお、運転データ取得部120、運転特性解析部130、モデル作成部140、およびエネルギーフロー図作成部150は、プロセッサがプログラムを実行するのと同様の機能を有するLSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現されてもよい。
運転データ取得部120は、プラント情報システム20からプラント60の運転データを取得する。運転特性解析部130は、プラント60に設置された設備ごとに運転特性を解析する。モデル作成部140は、プラント60のモデルを作成する。エネルギーフロー図作成部150は、エネルギーフロー図を作成する。運転データ取得部120、運転特性解析部130、モデル作成部140、およびエネルギーフロー図作成部150の動作の詳細は、図3を用いて後述する。
記憶部160は、運転データ取得部120、運転特性解析部130、モデル作成部140、エネルギーフロー図作成部150、および操業計画情報生成部170によって使用されるメモリであり、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等で実現される。
操業計画情報生成部170は、プラント情報システム20から設定情報を受信し、記憶部160に記憶された情報を参照して操業計画情報を生成する。操業計画情報の生成方法の詳細については、図3を用いて後述する。操業計画情報生成部170は、生成した操業計画情報をプラント情報システム20に送信する。
図3は、プラントモデル作成装置100の詳細構成を示すブロック図である。運転特性解析部130は、外れ値除去部131と、クラスタリング部132と、主成分リスト生成部133と、累積寄与率算出部134と、主成分破棄部135と、特性式算出部136と、パラメータ調整部137とを備える。
特性解析コンポーネント180およびプラントモデルコンポーネント190は、記憶部160に記憶される情報である。特性解析コンポーネント180は、プラント60の運転データ181と、クラスタリング情報182と、主成分リスト183と、特性解析シート184とを含む。プラントモデルコンポーネント190は、入出力シート191と、プラントモデル情報192と、エネルギーフロー図193とを含む。
図4は、運転データ181の一例を示す図である。図4に示されるように、運転データ181は、ID番号データ181a、タグ名データ181b、設備名データ181c、コメントデータ181dおよび181e、単位データ181f、および測定データ181gを含む。
図4において、ID番号データ181aは、プラント情報システム20より取得された運転データ181のタグごとに割り当てられたID番号を示すデータである。タグ名データ181bは、プラント情報システム20に格納されている設備の測定対象となる運転データのタグ名を示すデータである。設備名データ181cは、プラント60に設置された設備の名称である。コメントデータ181dは、例えば、電力(Electricity)および冷水(Cold Water)等、設備の測定対象を示すデータである。コメントデータ181eは、例えば、消費(Consumption)、生産(Production)、および生成(Generation)等、設備の測定対象に関するデータである。単位データ181fは、測定データ181gの単位である。測定データ181gは、プラント60に設置された各設備によって測定されたデータである。
運転データ取得部120は、プラント情報システム20から取得したプラント60の運転データ181を記憶部160に格納する。エネルギーフロー図作成部150は、記憶部160からプラント60の運転データ181を読み出し、読み出した運転データ181を用いて、顧客のプラント60を模したエネルギーフロー図193を作成する。具体的には、エネルギーフロー図作成部150は、インターフェース部110からのユーザの指示に基づき、汎用のグラフィックソフトウェア(例えば、Microsoft Visio(登録商標))を用いてエネルギーフロー図193を作成する。
グラフィックソフトウェアのステンシルには、予め9種類の基本オブジェクトアイコン(例えば、設備型オブジェクト、ソース/ストレージ型オブジェクト、需要/バランス型オブジェクト、センサ型オブジェクト、制約条件定義用オブジェクト、複数ページ間リンクオブジェクト、階層型オブジェクト、エネルギーフロー用コネクタ、および情報取得用コネクタ)が登録されている。エネルギーフロー図作成部150は、これらの基本オブジェクトアイコンを用いてエネルギーフロー図193を作成する。
図5は、エネルギーフロー図193の一例を示す図である。図5に示されるように、エネルギーフロー図193は、エネルギーフロー用コネクタで接続された、プラント60の複数の設備を示す図である。
エネルギーフロー図193において、ボイラーや冷却器等の複数のオブジェクトが配置され、これら複数のオブジェクト間がエネルギーフロー用コネクタで接続されている。エネルギーフロー用コネクタには、運転データ181のID番号が関連付けられている。例えば、図4に示される運転データ181のID番号をエネルギーフロー用コネクタにドラッグ&ドロップすることで、エネルギーフロー用コネクタに運転データ181のID番号を関連付けることができる。これにより、エネルギーフロー図作成部150は、エネルギーフロー図193を作成することができる。
次に、ユーザがインターフェース部110から「モデル作成」の実行を指示すると、プラントモデルの作成処理が開始される。プラントモデルの作成処理において、正確な省エネポテンシャルを算出するためには、運転データ181とモデル値との誤差(モデル誤差)が小さい高精度なモデルを作成する必要がある。しかしながら、運転データ181に測定器の故障等による外れ値(または異常値)が多く含まれていると、高精度なモデルを作成することは難しい。そこで、外れ値除去部131は、運転データ181から予め外れ値を除去する。
外れ値除去部131は、記憶部160からプラント60の運転データ181を読み出し、マハラノビス距離を用いて運転データ181から外れ値を除去する。具体的に、外れ値除去部131は、式(1)に基づき、多変数(多変量)の運転データXを、その平均値μと分散・共分散行列Vを用いてマハラノビス距離Dに変換する。
Figure 0006337869
次に、外れ値除去部131は、式(2)に基づき、マハラノビス距離Dを用いて確率密度関数Pを求め、χ2乗分布を作成する。なお、tは、運転データXに含まれるデータの種別の個数を示す。
Figure 0006337869
図6は、外れ値除去部131により作成されたχ2乗分布の一例を示す図である。図6において、横軸はマハラノビス距離Dを示し、縦軸は確率密度関数Pを示す。外れ値除去部131は、χ2乗分布の面積のうち外れ値の面積Aの比率α(例えば5%)に相当する値を閾値TH0として算出する。外れ値除去部131は、全てのデータのマハラノビス距離をチェックして、閾値TH0を超えるデータ(外れ値)を運転データ181から除去する。その後、外れ値除去部131は、外れ値が除去された運転データ181を記憶部160に記憶する。
クラスタリング部132は、運転データ181のクラスタリングを行う。具体的に、クラスタリング部132は、外れ値が除去された運転データ181を記憶部160から読み出し、混合ガウス分布モデル(Gaussian Mixture Model)を用いたフィッティングにより、同じ傾向やパターンを示すグループ(クラスタ)に、運転データ181を分割する。
図7は、クラスタリング部132によりクラスタリングされた運転データ181の一例を示す図である。図7において、横軸は運転データ181の変数1(例えば、燃料の量)を示し、縦軸は運転データの変数2(例えば、発電量)を示す。なお、図7に示される例においては、理解を容易にするために2つの変数の例を示しているが、変数の数は3つ以上であってもよい。
クラスタリング部132は、1つの領域に対して1つのクラスタが分類された状態になるまで運転データ181の分割を行い、分割数が最大分割数(例えば10)に到達した場合は、クラスタリングを終了する。
図7に示される例においては、運転データ181が3つのクラスタC1〜C3に分割されているが、これに限らない。例えば、クラスタリング部132は、運転データ181を4つ以上のクラスタに分割してもよい。クラスタリング部132は、運転データ181から分割した複数のクラスタC1〜C3を、クラスタリング情報182として記憶部160に記憶する。
主成分リスト生成部133は、クラスタリング部132によって生成されたクラスタリング情報182に基づき、主成分を抽出する。具体的には、主成分リスト生成部133は、記憶部160から運転データ181およびクラスタリング情報182(クラスタC1〜C3)を読み出し、主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)を実行することにより、読み出したクラスタの主成分を算出する。
図8は、第1主成分軸AXの一例を示す図である。図8に示される例においては、理解を容易にするために3つの変数x〜xに対応する3つの軸が示されているが、変数の数は4つ以上であってもよい。
主成分リスト生成部133は、運転データXdataを正規化したデータX’dataに対して主成分分析(PCA)を適用する。運転データXdataは、式(3)のように示される。ここで、N(=1,2,・・・,n)は、エネルギーフロー用コネクタに関連付けられたID番号の個数(変数の個数)を示し、Iは、クラスタリングされたクラスタの個数を示す。
Figure 0006337869
主成分リスト生成部133は、正規化したデータX’dataに主成分分析(PCA)を適用することにより、運転データをよく説明している主成分C’(C’,C’,・・・,C’)を算出する。
主成分リスト生成部133によって算出されたn個の主成分は、互いに直交している。主成分リスト生成部133は、式(4)に基づき、寄与率CRを算出する。寄与率CRは、主成分が運転データ181をどの程度説明しているかを示す値である。ここで、固有値λは、主成分の分散を示す値である。
Figure 0006337869
図9は、あるクラスタに対する主成分リスト183の一例を示す図である。主成分リスト183は、主成分の番号データ183aと、寄与率データ183bと、固有値データ183cと、主成分データ183dとを含むリストである。主成分リスト生成部133は、寄与率CRが高い順に主成分を抽出し、主成分リスト183を生成する。主成分リスト生成部133は、生成した主成分リスト183を記憶部160に記憶する。
次に、累積寄与率算出部134は、記憶部160から主成分リスト183を読み出し、主成分リスト183中の寄与率CRを取得する。そして、累積寄与率算出部134は、式(5)に基づいて累積寄与率CCRを算出する。累積寄与率算出部134は、算出した累積寄与率CCRを主成分破棄部135に出力する。
Figure 0006337869
主成分破棄部135は、累積寄与率算出部134によって算出された累積寄与率CCRと第1の閾値TH1(例えば0.95)とを比較する。なお、第1の閾値TH1の値は0.95に限られるものではなく、適宜設定されてよい。
主成分破棄部135は、累積寄与率CCRが第1の閾値TH1未満であると判定した場合、累積寄与率CCRに足し込まれた寄与率CRに対応する主成分を、主成分リスト183から破棄する。主成分破棄部135がこの処理を繰り返し実行することにより、寄与率CRの高い主成分が破棄されていく。主成分破棄部135は、一部の主成分が破棄された主成分リスト183を、記憶部160に記憶する。
以下、主成分の破棄処理の一例について説明する。図9に示される主成分リスト183には、5つの主成分が含まれている。まず、累積寄与率算出部134は、1番目の累積寄与率CCR(1番目の主成分の寄与率)=0.7232を算出する。算出した1番目の累積寄与率CCR(0.7232)は第1の閾値TH1(0.95)未満であるため、主成分破棄部135は、1番目の主成分を主成分リスト183から破棄する。
次に、累積寄与率算出部134は、2番目の累積寄与率CCR(1番目の主成分の寄与率+2番目の主成分の寄与率)=0.7232+0.1980=0.9212を算出する。算出した2番目の累積寄与率CCR(0.9212)は第1の閾値TH1(0.95)未満であるため、主成分破棄部135は、2番目の主成分を主成分リスト183から破棄する。
次に、累積寄与率算出部134は、3番目の累積寄与率CCR(1番目の主成分の寄与率+2番目の主成分の寄与率+3番目の主成分の寄与率)=0.7232+0.1980+0.0786=0.9998を算出する。算出した3番目の累積寄与率CCR(0.9998)は第1の閾値TH1(0.95)以上であるため、主成分破棄部135は、1番目の主成分および2番目の主成分が破棄された主成分リスト183を、記憶部160に記憶する。以降、特性式算出部136による特性式算出処理が行われる。
特性式算出部136は、主成分リスト183を記憶部160から読み出す。特性式算出部136は、主成分リストに残されたk個の主成分C’(C’,C’,・・・,C’)を法線ベクトルとする平面の方程式を、特性式として算出する。ここで、特性式は式(6)のように示される。
Figure 0006337869
主成分破棄部135は、運転データ181をよく説明している寄与率CRの高い主成分の軸(例えば、第1主成分軸AX)を破棄する。これは、図10に示されるように、この主成分の軸と直交する平面P1には、運転データ181がほとんど含まれないからである。
したがって、図11に示されるように、特性式算出部136は、主成分リスト183に残された寄与率CRの低い主成分の軸を法線ベクトルとして用いることによって、運転データ181が多く含まれる平面P2を算出することができる。
特性式算出部136によって算出された平面の方程式は、各変数との関係が「=0」で表された制約条件式の形となっている。例えば、これらの式には、設備の入出力関係式に加えて、バランス収支といった変数間の相関関係式や、物理特性が不明な関係式などが含まれている。このため、特性式算出部136は、プラント60に設置された設備に関する特性式を網羅的に算出することができる。
算出された特性式は正規化されている。このため、特性式算出部136は、運転データ181の平均値mおよび標準偏差sを用いて、算出された特性式を正規化前の実量に戻した特性式に変換し、係数項cおよびバイアス項bを算出する。具体的に、特性式算出部136は、式(7)に示される演算を行う。
Figure 0006337869
運転特性解析部130は、特性式から算出される運転データの推定値(モデル値)と、運転データ181の実測値との間の誤差(モデル誤差)が第2の閾値TH2(例えば1%)以下である場合は、算出した特性式を特性解析シート184に出力し、解析を終了する。特性解析シート184は、汎用の表計算ソフトウェア(例えば、Microsoft Excel(登録商標))を用いて生成されたシートである。
一方、運転特性解析部130は、モデル誤差が第2の閾値TH2より大きい場合は、クラスタリング部132による運転データ181の領域分割数をr個からr+1個に増やして、再度特性式の算出を行う。クラスタリング部132が運転データ181の分割数を増加させることで、モデル誤差を減少させることができる。
ただし、クラスタリングの領域分割数をr+1個に増やして算出された特性式の数が、クラスタリングの領域分割数がr個のときに比べて少ない場合は、データの細分化により見えていた特性が見えなくなったと考えられる。このため、運転特性解析部130は、クラスタリングの領域分割数がr個のときまでに得られた特性式の中で、モデル誤差が最小の特性式を特性解析シート184に出力して、解析を終了する。同様に、領域分割数が最大値(例えば10)に到達している場合も、これまでに得られた特性式の中で、モデル誤差が最小の特性式を特性解析シート184に出力して、解析を終了する。
パラメータ調整部137は、特性式算出部136によって算出された特性式のパラメータ(係数項cおよびバイアス項b等)を調整する。例えば、パラメータ調整部137は、省エネポテンシャルを算出する期間の運転データ181を記憶部160から読み出し、読み出した運転データ181を用いて係数項cおよびバイアス項bを算出する。係数項cおよびバイアス項bを算出する手法としては、非線形の最小二乗法が用いられる。
特性式が複数存在する場合には、各特性式間の直交性を維持できるように制約条件が定義される。そして、パラメータ調整部137は、算出した係数項cおよびバイアス項bを、各変数の上下限値やモデル誤差等とともに特性解析シート184に出力する。なお、パラメータ調整部137によるパラメータ調整は、特性式のパラメータ調整が必要な場合にのみ実行されればよい。
モデル作成部140は、特性解析シートからパラメータ(係数項c、バイアス項b、および上下限値のうちの少なくとも一つ)および特性式等の設計情報を取得し、プラント60のモデルを作成する。取得した特性式はクラスタ毎に定義されているため、モデル作成部140は、複数の特性式を統合することにより折れ線近似式を生成する。
図12は、モデル作成部140により生成された折れ線近似式の一例を示す図である。図12において、横軸は運転データ181の変数1(例えば、燃料の量)を示し、縦軸は運転データの変数2(例えば、発電量)を示す。なお、図12に示される例においては、理解を容易にするために2つの変数の例を示しているが、変数の数は3つ以上であってもよい。
図12に示されるように、モデル作成部140は、クラスタC1〜C5の特性式を統合し、折れ線近似式を生成する。モデル作成部140は、生成した折れ線近似式をプラントモデル情報192として記憶部160に記憶する。
また、モデル作成部140は、パラメータの設定や最適解の出力に用いられる入出力シート191を生成し、生成した入出力シート191を記憶部160に記憶する。入出力シート191は、汎用の表計算ソフトウェア(例えば、Microsoft Excel(登録商標))を用いて生成されたシートである。
操業計画情報生成部170は、インターフェース部110からのユーザの指示に基づき、最適化計算を実行する。具体的に、操業計画情報生成部170は、エネルギーフロー図193およびプラントモデル情報192を記憶部160から読み出し、読み出したエネルギーフロー図193およびプラントモデル情報192を用いて実行ファイルへのコンパイルを行う。また、操業計画情報生成部170は、入出力シート191を記憶部160から読み出し、読み出した入出力シート191からパラメータ値を取得してファイルの作成を行う。
その後、操業計画情報生成部170は、最適化計算を実行する。本実施形態において、操業計画情報生成部170は、最適化手法として、厳密解法(混合整数計画法:MILP)および高速近似解法(高速最適化手法:HMPO)のいずれかを選択することができる。このうち、高速近似解法は、本出願人が開発した最適化手法である(特開2015−62102号公報:運転計画策定方法および運転計画策定システム)。
操業計画情報生成部170は、最適化計算を実行することにより、設備の入出力量の時系列トレンド(図13)、設備の発停を示す運転ガントチャート(図14)、および省コストメリット(図15)等からなる操業計画情報(最適解)を生成する。操業計画情報生成部170は、生成した操業計画情報(設備の入出力量の時系列トレンド、運転ガントチャート、および省コストメリット等)を、プラント情報システム20に送信するとともに、入出力シート191に出力する。なお、操業計画情報生成部170は、省コストメリットとともに、省エネメリットを生成してもよい。
以上の処理を行うことにより、プラント60のモデルを自動的に作成することができる。これによって、プラントの運転データに基づいて各設備に関する複数の特性式や制約条件を網羅的に抽出することができるとともに、専門的な知識を必要とすることなく、少ない工数で高精度なプラント60のモデルを作成することができる。
図16は、操業計画策定システム10により実行される操業計画策定処理を示すフローチャートである。まず、エネルギーフロー図作成部150は、運転データ取得部120により取得されたプラント60の運転データ181を用いて、図5に示されるエネルギーフロー図193を作成する(ステップS10)。次に、ユーザがインターフェース部110から「モデル作成」の実行を指示すると、プラントモデルの作成処理(ステップS11〜S21)が開始される。
外れ値除去部131は、プラント60の運転データ181から、マハラノビス距離を用いて外れ値を除去する(ステップS11)。クラスタリング部132は、外れ値が除去された運転データ181を、混合ガウス分布モデル(Gaussian Mixture Model)を用いたフィッティングにより複数のクラスタに分割することで、クラスタリング情報182を生成する(ステップS12)。
主成分リスト生成部133は、クラスタリング部132によって生成されたクラスタリング情報182に基づき、クラスタごとに主成分および寄与率CRを含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リスト183を生成する(ステップS13)。累積寄与率算出部134は、主成分リスト生成部133によって生成された主成分リスト183に基づき、累積寄与率CCRを算出する(ステップS14)。
主成分破棄部135は、累積寄与率算出部134によって算出された累積寄与率CCRが第1の閾値TH1未満であるかどうかを判断する(ステップS15)。累積寄与率CCRが第1の閾値TH1未満である場合(ステップS15:NO)、主成分破棄部135は、累積寄与率CCRに足し込まれた寄与率CRに対応する主成分を主成分リスト183から破棄し(ステップS16)、前述のステップS14に戻る。
累積寄与率CCRが第1の閾値TH1以上である場合(ステップS15:YES)、特性式算出部136は、主成分リスト183に含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出し、算出した特性式を特性解析シート184に出力する(ステップS17)。
運転特性解析部130は、特性式から算出される各変数の推定値(モデル値)と、運転データ181と間の誤差を示すモデル誤差が第2の閾値TH2以下であるかどうかを判断する(ステップS18)。モデル誤差が第2の閾値TH2より大きい場合(ステップS18:NO)、前述のステップS12に戻る。
モデル誤差が第2の閾値TH2以下の場合(ステップS18:YES)、パラメータ調整部137は、特性式算出部136によって算出された特性式に含まれるパラメータを調整し、パラメータを調整された特性式を特性解析シート184に出力する(ステップS19)。モデル作成部140は、特性解析シート184に出力された特性式に基づき、プラント60のモデルを示すプラントモデル情報192を作成する(ステップS20)。
運転特性解析部130は、プラント60の全設備のプラントモデル情報192が作成されたかどうかを判断する(ステップS21)。プラント60の全設備のプラントモデル情報192が作成されていない場合(ステップS21:NO)、前述のステップS12に戻る。
プラント60の全設備のプラントモデル情報192が作成されている場合(ステップS21:YES)、操業計画情報生成部170は、エネルギーフロー図作成部150により作成されたエネルギーフロー図193と、モデル作成部140により作成されたプラントモデル情報192とを用いて、操業計画情報(設備の入出力量の時系列トレンド、運転ガントチャート、および省コストメリット等のうちの少なくとも一つ)を生成し(ステップS22)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、上記実施形態におけるプラントモデル作成装置100は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、図16に示されるプラントモデル作成装置100の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、および半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
以上説明したように、プラントモデル作成装置100は、外れ値除去部131と、クラスタリング部132と、主成分リスト生成部133と、累積寄与率算出部134と、主成分破棄部135と、特性式算出部136と、モデル作成部140とを備える。外れ値除去部131は、プラントの運転データ181から、外れ値を除去する。クラスタリング部132は、外れ値を除去された運転データ181を、複数のクラスタに分割する。主成分リスト生成部133は、クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リスト183を生成する。累積寄与率算出部134は、主成分リストに基づき累積寄与率を算出する。主成分破棄部135は、累積寄与率が第1の閾値TH1未満である場合、累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を主成分リスト183から破棄する。特性式算出部136は、主成分リスト183に含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する。モデル作成部140は、算出された特性式に基づき、プラントモデル情報192を作成する。これによって、プラントの運転データに基づいて各設備に関する複数の特性式や制約条件を網羅的に抽出することができるとともに、専門的な知識を必要とすることなく、少ない工数で高精度なプラント60のモデルを作成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エネルギー管理システム、10 操業計画策定システム、60 プラント、100 プラントモデル作成装置、110 インターフェース部、120 運転データ取得部、130 運転特性解析部、131 外れ値除去部、132 クラスタリング部、133 主成分リスト生成部、134 累積寄与率算出部、135 主成分破棄部、136 特性式算出部、137 パラメータ調整部、140 モデル作成部、150 エネルギーフロー図作成部、160 記憶部、170 操業計画情報生成部、181 運転データ、182 クラスタリング情報、183 主成分リスト、184 特性解析シート、191 入出力シート、192 プラントモデル情報、193 エネルギーフロー図、TH1 第1の閾値、TH2 第2の閾値

Claims (8)

  1. プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去部と、
    前記外れ値除去部により前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング部と、
    前記クラスタリング部によって分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成部と、
    前記主成分リスト生成部によって生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出部と、
    前記累積寄与率算出部によって算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄部と、
    前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出部と、
    前記特性式算出部によって算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成部と、
    を有するプラントモデル作成装置。
  2. 前記特性式算出部によって算出された前記特性式に含まれるパラメータを調整するパラメータ調整部を更に有し、
    前記モデル作成部は、前記パラメータ調整部によって前記パラメータを調整された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成する
    請求項1記載のプラントモデル作成装置。
  3. 前記パラメータ調整部は、前記特性式に含まれる係数項、バイアス項、および上下限値のうちの少なくとも一つを調整する
    請求項2記載のプラントモデル作成装置。
  4. 前記プラントの運転データを用いて、エネルギーフロー図を作成するエネルギーフロー図作成部と、
    前記エネルギーフロー図作成部により作成された前記エネルギーフロー図と、前記モデル作成部により作成された前記モデルとを用いて、操業計画情報を生成する操業計画情報生成部と、
    を更に備える請求項1から3のいずれか一項に記載のプラントモデル作成装置。
  5. 前記操業計画情報生成部は、前記プラントに設置される設備の入出力量の時系列トレンド、前記設備の発停を示す運転ガントチャート、および省コストメリットのうちの少なくとも一つを、前記操業計画情報として生成する
    請求項4記載のプラントモデル作成装置。
  6. 前記クラスタリング部は、前記特性式から算出される前記運転データの推定値と、前記運転データの実測値との間の誤差が第2の閾値より大きい場合、前記運転データの分割数を増加して、再度前記運転データを複数のクラスタに分割する
    請求項1から5のいずれか一項に記載のプラントモデル作成装置。
  7. プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去工程と、
    前記外れ値除去工程において前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング工程と、
    前記クラスタリング工程において分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成工程と、
    前記主成分リスト生成工程において生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出工程と、
    前記累積寄与率算出工程において算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄工程と、
    前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出工程と、
    前記特性式算出工程において算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成工程と、
    を有するプラントモデル作成方法。
  8. コンピュータに、
    プラントの運転データから、外れ値を除去する外れ値除去工程と、
    前記外れ値除去工程において前記外れ値を除去された前記運転データを、複数のクラスタに分割するクラスタリング工程と、
    前記クラスタリング工程において分割された前記クラスタごとに主成分および寄与率を含むデータを算出し、算出したデータを含む主成分リストを生成する主成分リスト生成工程と、
    前記主成分リスト生成工程において生成された前記主成分リストに基づき、累積寄与率を算出する累積寄与率算出工程と、
    前記累積寄与率算出工程において算出された前記累積寄与率が第1の閾値未満である場合、前記累積寄与率に足し込まれた寄与率に対応する主成分を前記主成分リストから破棄する主成分破棄工程と、
    前記主成分リストに含まれる主成分を法線ベクトルとする特性式を算出する特性式算出工程と、
    前記特性式算出工程において算出された前記特性式に基づき、前記プラントのモデルを作成するモデル作成工程と、
    を実行させるためのプラントモデル作成プログラム。
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