以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、通信装置100の通信環境の一例を概略的に示す。通信装置100は、例えば、携帯電話機である。なお、通信装置100は、通信機能を有する他の任意の装置であってもよい。例えば、通信装置100は、タブレット端末及びPC(Personal Computer)等であってもよい。
本実施形態に係る通信装置100は、第1モードから第2モードへの切替指示を外部装置から受信したことに応じて、第1モードから第2モードに切り替える。第1モードと第2モードとは、実行可能な機能が異なる。通信装置100は、例えば、外部装置から切替指示を受信したことに応じて、通常モードから、法人顧客に見合う利用用途に適した機能を提供する法人モードに切り替える。通常モードは第1モードの一例であり、法人モードは第2モードの一例である。
例えば、法人モードは、通常モードと比較して実行可能な機能が少ない。すなわち、法人モードは、通常モードに対して、一部の機能が制限されてよい。また、例えば、法人モードと通常モードとは、UI(User Interface)、キーアサイン、及び各種設定値の少なくともいずれかが異なる。
外部装置からの切替指示に応じて通常モードから法人モードに切替可能にすることによって、例えば、通常モードとして通信装置100を市場に供給した後、用途に応じて法人モードに切り替えることができる。通信装置100は、通信装置100を直接操作することによっては、通常モードから法人モードへ切り替えられなくてよい。通信装置100は、外部装置からの切替指示のみによって通常モードから法人モードに切替可能であってよい。これにより、例えば、法人モードに切り替えることによって機能を制限したにもかかわらず、通信装置100の使用者が通常モードに切り替えることによって機能の制限を解除してしまうことを防止できる。
さらに、通信装置100は、法人モードから通常モードへの切替指示を外部装置から受信したことに応じて、法人モードから通常モードに切替可能であってよい。これにより、例えば、通信装置100を一の使用者に法人モードで使用させた後、通信装置100を回収して、他の使用者に通常モードで使用させるといった運用を行うことができる。
通信装置100は、複数の入力キーを有してよい。通信装置100は、一の入力キーが操作されたことに応じて予め定められた連絡先に発呼するワンタッチコール機能を有してよい。ここで、通常モードと法人モードとでは、ワンタッチコール機能が割り当てられる入力キーが異なってよい。
通常モードと法人モードとでは、いわゆるスリープ状態において実行できる機能が異なってよい。通信装置100のスリープ状態とは、例えば、通信装置100が動作を一時的に停止させ、節電状態で待機する状態であってよい。スリープ状態においては、例えば、通信装置100のディスプレイの表示がオフにされる。
通信装置100は、通常モードであり、かつ、スリープ状態である場合、ワンタッチコール機能が割り当てられている入力キー(ワンタッチコールキーと記載する場合がある。)及びワンタッチコールキー以外の入力キーに対する操作に応じてスリープ状態を解除してよい。また、通信装置100は、法人モードであり、かつ、スリープ状態である場合、ワンタッチコールキーに対する操作に応じてワンタッチコール機能を実行し、ワンタッチコールキー以外の入力キーに対する操作に応じてスリープ状態を解除してよい。すなわち、通信装置100は、法人モードにおいては、スリープ状態であっても、ワンタッチコール機能を実行可能としてよい。これにより、通信装置100を法人モードで使用することによって、通信装置100をナースコールボタン及び会社受付の呼出鈴等の代替として活用することができる。
通常モードと法人モードとは、電話帳に関する機能が異なってよい。例えば、法人モードにおいて表示可能な連絡先の数は、通常モードにおいて表示可能な連絡先の数よりも少ない。また、例えば、法人モードにおいて登録可能な連絡先の数は、通常モードにおいて登録可能な連絡先の数よりも少ない。具体例として、通常モードでは、いわゆる110番、118番及び119番などの緊急連絡先の他に10件の連絡先を登録可能とし、法人モードでは、緊急連絡先の他に1件の連絡先を登録可能とする。
なお、通常モードにおいて10件の連絡先が登録されている状態で法人モードに切り替える場合、通信装置100は、例えば、10件の連絡先のうち1件を法人モードにおける連絡先とする。通信装置100は、例えば、10件の連絡先のうち、ワンタッチコール機能を実行する場合の連絡先を、法人モードにおける連絡先とする。通信装置100は、他の9件の連絡先を削除してもよく、また、保持しておいてもよい。当該他の9件の連絡先を保持しておく場合、通信装置100は、当該他の9件を表示しないように管理してよい。通信装置100は、法人モードから通常モードに切り替える場合に、保持しておいた他の9件の連絡先を表示可能に管理してよい。これにより、法人モードから通常モードに再切り替えを行う場合に、連絡先を復元可能にできる。
通常モードと法人モードとは、メールを表示する機能が異なってよい。例えば、通常モードではメールの表示を可能とし、法人モードでは緊急速報メール以外のメールの表示を禁止する。
通常モードと法人モードとは、入力キーに対する操作を無効にするキーロックのオンオフを切り替えるキーロック機能が異なってよい。例えば、通常モードでは、キーロック機能を無効にすることを禁止し、法人モードではキーロック機能を無効にすることを可能にする。
通信装置100は、例えば、法人モードにおいて、キーロック機能を無効にする無効指示を外部装置から受信したことに応じて、キーロック機能を無効にする。これにより、例えば、被介護者、高齢者、及び入院患者等が通信装置100を使用する場合において、誤ってキーロックをオンにしてしまい、緊急時及び非常時等に発呼の妨げとなってしまうことを防止できる。
通信装置100は、さらに、キーロック機能を有効にする有効指示を外部装置から受信した場合、キーロック機能を有効にしてよい。これにより、キーロックが必要になった場合には、キーロックの使用を可能にすることができる。
通信装置100は、通信装置100を直接操作することによっては、キーロック機能を無効にしたり、有効にしたりすることができなくしてよい。通信装置100は、外部装置からの無効指示のみによってキーロック機能を無効にしてよく、外部装置からの有効指示のみによってキーロック機能を有効にしてよい。これにより、例えば、キーロック機能を無効にしたにもかかわらず、通信装置100の使用者がキーロック機能を有効にしてしまうことを防止できる。
なお、通信装置100は、通常モードであるか法人モードであるかにかかわらず、キーロック機能を無効にしたり、有効にしたりすることができるようにしてもよい。例えば、通信装置100は、キーロック機能を無効にする無効指示を外部装置から受信した場合、通常モードであるか法人モードであるかにかかわらず、キーロック機能を無効にする。また、例えば、通信装置100は、キーロック機能を有効にする有効指示を外部装置から受信した場合、通常モードであるか法人モードであるかにかかわらず、キーロック機能を有効にする。
通信装置100は、無線基地局12又はAP(Access Point)14と、ネットワーク10とを介して管理サーバ300と通信する。管理サーバ300は、外部装置の一例であってよい。ネットワーク10は、例えば、インターネット及び電話網を含む。図1では一の通信装置100を例示しているが、管理サーバ300は、複数の通信装置100と通信してよい。
通信装置100は、SMS(Short Message Service)を介して、管理サーバ300から切替指示を受信してよい。すなわち、SMSがコマンドメールとして使用されてよい。
通信装置100は、管理サーバ300からSMSを介して切替指示を受信したことに応じてモード切替を実行してよく、モードを切り替えたことに応じて、モードが切り替わったことを通知する通知データを管理サーバ300に送信してよい。通知データは、例えば、モードが切り替わったことを通知する内容を含むEメールである。通信装置100は、モードを切り替えた場合に、バックグラウンドメールとして、通知データを管理サーバ300に送信してよい。これにより、通信装置100のモードを管理サーバ300において管理可能にできる。
管理サーバ300は、例えば、オーナ30の指示に従って、切替指示を通信装置100に送信する。オーナ30は、例えば、通信装置100を購入して、使用者に提供する提供者である。また、オーナ30は、例えば、通信装置100をリースして、使用者に提供する提供者である。
オーナ30は、通信端末200を用いて、ネットワーク10を介して管理サーバ300に切替指示の送信を指示してよい。通信端末200は、管理サーバ300と通信可能であれば任意の端末であってよい。例えば、通信端末200は、携帯電話機、タブレット端末、及びPC等である。管理サーバ300は、通信装置100を管理するための管理サイトを提供してよい。オーナ30は、通信端末200を用いて管理サイトにログインし、管理サイト上で管理サーバ300に、通信装置100に対して切替指示を送信させる指示を行ってよい。
通信装置100は、通信装置100の位置を測位する測位機能を有してよい。通信装置100は、GPS(Global Positioning System)を用いた測位方法であるGPS測位を実行可能であってよい。通信装置100は、無線基地局12及びAP14の少なくともいずれかの位置に基づくNW(Network)測位を実行可能であってよい。
通信装置100は、他の装置から位置測位要求を受信したことに応じて、測位結果を当該他の装置に送信してよい。通信装置100は、例えば、NW測位の測位結果がある場合、NW測位の測位結果を当該他の装置に送信し、NW測位の測位結果がない場合、GPS測位の測位結果を当該他の装置に送信する。通常時であればGPS測位よりもNW測位の方が、測位精度が高いことから、これによって、より精度の高い測位結果を当該他の装置に提供することができる。
本実施形態に係る通信装置100は、NW測位を無効にする無効指示を外部装置から受信した場合、その後に受信した位置測位要求に対しては、NW測位の測位結果は送信せずに、GPS測位の測位結果を送信してよい。例えば、通信装置100は、NW測位を無効にする無効指示を外部装置から受信した場合、NW測位を無効に設定する。そして、通信装置100は、位置測位要求を受信した際にNW測位が無効に設定されていた場合、GPS測位の測位結果を、位置測位要求の送信元に送信してよい。なお、通信装置100は、NW測位を有効にする有効指示を外部装置から受信した場合、NW測位を有効に設定してよい。
NW測位において、GPS測位よりも大きな誤差が発生する場合がある。NW測位の測位結果は、通信装置100の実際の位置とは大きく異なる位置を示す場合がある。これに対して、本実施形態に係る通信装置100によれば、外部装置から無効指示を通信装置100に送信することによってNW測位を無効にすることができるので、通信装置100の実際の位置とは大きく異なる位置を示す測位結果を通信装置100が報告し続けてしまうことを防止できる。これにより、例えば、ある企業が社員に通信装置100を携帯させ、勤怠管理のために通信装置100の位置を収集するような場合に、通信装置100の実際の位置とは大きく異なる位置を示す測位結果を報告させないようにすることによって、適切に勤怠管理を行うことが可能となる。
通信装置100は、通信装置100を直接操作することによっては、NW測位を無効にしたり、有効にしたりすることができなくしてよい。通信装置100は、外部装置からの無効指示のみによってNW機能を無効にしてよく、外部装置からの有効指示のみによってNW機能を有効にしてよい。これにより、例えば、NW機能を無効にしたにもかかわらず、通信装置100の使用者がNW機能を有効にしてしまうことを防止できる。
図2は、通信装置100の外観の一例を概略的に示す。通信装置100は、ディスプレイ101及び複数の入力キー102を備える。
複数の入力キー102は、センターキー103、上キー104、下キー105、左キー106、右キー107、左ソフトキー108、及び右ソフトキー109を含む。なお、複数の入力キー102は、これらのうちの一部のみを含んでもよく、また、これら以外のキーを含んでもよい。また、図2のキーデザインは一例であり、他のキーデザインであってもよい。
複数の入力キー102のうちの一の入力キーに、キーロック機能が割り当てられてよい。例えば、上キー104の長押しに対してキーロック機能が割り当てられる。上キー104が長押しされたことを検知した場合、通信装置100は、キーロックのオンオフを切り替える。
通信装置100が外部装置からキーロック機能を無効にする無効指示を受信した場合、通信装置100は、キーロック機能を無効にする。キーロック機能が無効にされた状態で、上キー104が長押しされた場合、通信装置100は、長押しに対する処理は何も実行しなくてよい。なお、通信装置100は、キーロック機能が無効にされた状態で上キー104が長押しされた場合に、キーロック機能が無効になっている旨を使用者に通知してもよい。通信装置100は、例えば、表示出力及び音声出力の少なくともいずれかによって、キーロック機能が無効になっている旨を使用者に通知する。通信装置100は、キーロックがオンになっている状態でキーロック機能を無効にする無効指示を受信した場合、キーロックをオフにしたうえでキーロック機能を無効にしてよい。
通常モードと法人モードとは、複数の入力キー102に割り当てられる機能が異なってよい。例えば、通常モードでは、左ソフトキー108にワンタッチコール機能が割り当てられ、法人モードでは、センターキー103にワンタッチコール機能が割り当てられる。
通信装置100は、通常モードであり、かつ、スリープ状態である場合に、複数の入力キー102のいずれかが操作された場合、スリープ状態から通常状態に移行してよい。通信装置100は、通常モードであり、かつ、通常状態である場合に、左ソフトキー108が操作された場合、ワンタッチコール機能を実行してよい。
通信装置100は、法人モードにおいては、スリープ状態においても通常状態においても、センターキー103が操作された場合、ワンタッチコール機能を実行してよい。通信装置100は、法人モードであり、かつ、スリープ状態である場合に、センターキー103以外の入力キーが操作された場合、スリープ状態から通常状態に移行してよい。
図3は、通信装置100の機能構成の一例を概略的に示す。通信装置100は、設定格納部112、番号格納部114、切替指示受信部122、モード切替部124、切替通知部126、初期化部128、機能実行部130、状態移行部132、無効指示受信部142、有効指示受信部143、機能設定部144、GPS測位実行部152、NW測位実行部154、測位要求受信部156、測位結果送信部158、及びNW測位設定部160を備える。なお、通信装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
設定格納部112は、第1モードにおけるデフォルト設定及び第2モードにおけるデフォルト設定を格納してよい。デフォルト設定は、キーアサイン、壁紙、及び音量等の各種設定を含んでよい。
番号格納部114は、複数の電話番号を格納する。番号格納部114は、オーナ30によって登録された電話番号を格納してよい。番号格納部114は、使用者によって登録された電話番号を格納してよい。番号格納部114は、複数の緊急連絡先のそれぞれに対応する電話番号を格納してよい。
切替指示受信部122は、第1モードから第2モードへの切替指示を外部装置から受信する。切替指示受信部122は、第2モードから第1モードへの切替指示を外部装置から受信してよい。切替指示受信部122は、例えば、SMSを介して切替指示を受信する。
モード切替部124は、切替指示受信部122が第1モードから第2モードへの切替指示を外部装置から受信したことに応じて、第1モードから第2モードに切り替える。モード切替部124は、切替指示受信部122が第2モードから第1モードへの切替指示を外部装置から受信したことに応じて、第2モードから第1モードに切り替えてよい。モード切替部124は、切替指示の送信元が予め登録された外部装置であるか否かを判定してよく、予め登録された外部装置であると判定した場合に切替を実行し、予め登録された外部装置でないと判定した場合、切替を実行しなくてよい。
番号格納部114は、モード切替部124が第1モードから第2モードに切り替えたことに応じて、格納している複数の電話番号のうち、表示可能な電話番号の数を減少させてよい。例えば、番号格納部114は、複数の緊急連絡先のそれぞれに対応する電話番号と、オーナ30又は使用者によって登録された一の電話番号以外の電話番号を非表示とするよう管理してよい。
切替通知部126は、モード切替部124が第1モードから第2モードに切り替えたことに応じて、第1モードから第2モードに切り替わったことを通知する通知データを外部装置に送信する。切替通知部126は、モード切替部124によって第2モードから第1モードに切り替えられた場合に、第2モードから第1モードに切り替わったことを通知する通知データを外部装置に送信してよい。通知データは、例えば、Eメールである。
切替通知部126は、通信装置100が第2モードである状態において、切替指示受信部122が第1モードから第2モードへの切替指示を外部装置から受信した場合にも、通知データを外部装置に送信してよい。当該通知データは、第1モードから第2モードに切り替わったことを通知するものであってよく、また、すでに第2モードになっていることを通知するものであってもよい。
初期化部128は、モード切替部124が第1モードから第2モードに切り替えたことに応じて、設定格納部112に格納されている第2モードにおけるデフォルト設定に基づいて設定を初期化する。初期化部128は、モード切替部124が第2モードから第1モードに切り替えたことに応じて、設定格納部112に格納されている第1モードにおけるデフォルト設定に基づいて設定を初期化してよい。
機能実行部130は、各種操作に対応する機能を実行する。機能実行部130は、例えば、番号格納部114に格納されている複数の電話番号から選択された電話番号に対する発呼処理を実行する。機能実行部130は、例えば、ワンタッチコールキーに対する操作に応じて、ワンタッチコール機能を実行する。機能実行部130は、例えば、キーロック機能が割り当てられている入力キーに対する操作に応じて、キーロックのオンオフを切り替える。
状態移行部132は、ディスプレイ101の表示をオフにするスリープ状態が解除された通常状態から、スリープ状態に移行する。状態移行部132は、予め定められた条件が満たされた場合に、通常状態からスリープ状態に移行してよい。例えば、状態移行部132は、通信装置100に対する操作が予め定められた期間行われなかった場合に、通常状態からスリープ状態に移行する。また、例えば、状態移行部132は、スリープ状態に移行する指示に応じて、通常状態からスリープ状態に移行する。
機能実行部130は、第1モードであり、かつ、通常状態である場合において、複数の入力キー102のうちのいずれかが操作された場合、操作された入力キーに対応する機能を実行する。機能実行部130は、第2モードであり、かつ、通常状態である場合において、複数の入力キー102のうちのいずれかが操作された場合、操作された入力キーに対応する機能を実行する。
機能実行部130は、第2モードであり、かつ、スリープ状態である場合において、ワンタッチコールキーが操作された場合、ワンタッチコール機能を実行する。ワンタッチコールキーは、第1の入力キーの一例であってよい。ワンタッチコールキー以外の入力キーは、第2の入力キーの一例であってよい。
状態移行部132は、第1モードであり、かつ、スリープ状態である場合において、複数の入力キー102のいずれかが操作された場合、スリープ状態から通常状態に移行する。状態移行部132は、第2モードであり、かつ、スリープ状態である場合において、ワンタッチコールキー以外の入力キーが操作された場合、スリープ状態から通常状態に移行する。
無効指示受信部142は、キーロック機能を無効にする無効指示を外部装置から受信してよい。無効指示受信部142は、NW測位を無効にする無効指示を外部装置から受信してよい。
有効指示受信部143は、キーロック機能を有効にする有効指示を外部装置から受信してよい。有効指示受信部143は、NW測位を有効にする有効指示を外部装置から受信してよい。
機能設定部144は、無効指示受信部142がキーロック機能を無効にする無効指示を外部装置から受信したことに応じて、キーロック機能を無効にしてよい。機能設定部144は、有効指示受信部143がキーロック機能を有効にする有効指示を外部装置から受信したことに応じて、キーロック機能を有効にしてよい。
GPS測位実行部152は、GPS測位を実行する。NW測位実行部154は、NW測位を実行する。
測位要求受信部156は、位置測位要求を受信する。測位要求受信部156は、例えばSMSを介して位置測位要求を受信してよい。
測位結果送信部158は、測位要求受信部156が位置測位要求を受信したことに応じて、測位結果を送信する。測位結果送信部158は、位置測位要求の送信元に対して測位結果を送信してよい。
測位結果送信部158は、無効指示受信部142がNW測位を無効にする無効指示を受信していない場合、NW測位実行部154によるNW測位の測位結果を送信してよい。測位結果送信部158は、無効指示受信部142がNW測位を無効にする無効指示を受信していた場合、NW測位実行部154によるNW測位の測位結果は送信せずに、GPS測位実行部152によるGPS測位の測位結果を送信してよい。
測位結果送信部158は、GPS測位の測位結果を送信する場合、GPS測位実行部152によって既に測定されていた測位結果を送信してよい。また、測位結果送信部158は、GPS測位の測位結果を送信する場合、GPS測位実行部152にGPS測位を実行させて、当該実行によって取得された測位結果を送信してもよい。
測位結果送信部158は、NW測位の測位結果を送信する場合、NW測位実行部154によって既に測定されていた測位結果を送信してよい。また、測位結果送信部158は、NW測位の測位結果を送信する場合、NW測位実行部154にNW測位を実行させて、当該実行によって取得された測位結果を送信してもよい。
NW測位設定部160は、無効指示受信部142がNW測位を無効にする無効指示を受信したことに応じて、NW測位を無効に設定してよい。NW測位設定部160は、有効指示受信部143がNW測位を有効にする有効指示を受信したことに応じて、NW測位を有効にしてよい。
測位結果送信部158は、測位要求受信部156が位置測位要求を受信した場合であって、NW測位が有効に設定されている場合、NW測位の測位結果を送信し、NW測位が無効に設定されている場合、GPS測位の測位結果を送信してよい。
図4は、通信装置100の通信環境の一例を概略的に示す。ここでは、図1と異なる点を主に説明する。通信装置100は、ネットワーク10を介して設定変更サーバ400と通信する。通信装置100は、設定変更サーバ400から受信したデータに基づいて、各種設定を変更する。通信装置100は、例えば、UI、キーアサイン、及び設定値の少なくともいずれかを変更する。通信装置100は、例えば、番号格納部114に格納されている電話番号、ワンタッチコール機能による発信先、壁紙、及び音量等の設定を変更する。
図5は、通信端末200、設定変更サーバ400、及び通信装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)502では、通信端末200が、変更内容を含む設定変更指示を設定変更サーバ400に送信する。
S504では、設定変更サーバ400が、通信端末200から設定変更指示を受信した旨をSMSによって通信装置100に通知する。S506では、通信装置100が、設定変更サーバ400に対して変更内容要求を送信する。S508では、設定変更サーバ400が、S502において受信した設定変更指示に含まれる変更内容を通信装置100に送信する。通信装置100は、S508において受信した変更内容に従って設定を変更する。
図6は、通信端末200、設定変更サーバ400、及び通信装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、通信装置100が、定期的に設定変更サーバ400に対して変更内容要求を送信する場合の処理の流れの一例を示す。
S602では、通信装置100が、設定変更サーバ400に対して、変更内容要求を送信する。S604では、設定変更サーバ400が、変更がない旨をSMSによって通信装置100に通知する。
S606では、通信端末200が、設定変更指示を設定変更サーバ400に送信する。S608では、設定変更サーバ400が、通信端末200から設定変更指示を受信した旨をSMSによって通信装置100に通知する。ここでは、SMSがロストして、通信装置100に到達しなかった場合について説明を続ける。
S610では、通信装置100が、設定変更サーバ400に対して、変更内容要求を送信する。S612では、設定変更サーバ400が、S606において受信した設定変更指示に含まれる変更内容を通信装置100に送信する。上述したように、通信装置100が定期的に設定変更サーバ400に対して変更内容要求を送信することによって、設定変更通知がロストした場合であっても、通信端末200が送信した設定変更指示に含まれる変更内容を通信装置100に反映させることができる。
図7は、通信装置100の機能構成の一例を概略的に示す。ここでは、図3と異なる点を主に説明する。通信装置100は、図3に示す構成に加えて、変更指示受信部162、変更内容要求部164、変更内容受信部166、及び設定変更部168を備える。なお、通信装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
変更指示受信部162は、通信装置100の設定を変更する変更指示を設定変更サーバ400から受信する。設定変更サーバ400は、設定変更装置の一例であってよい。
変更内容要求部164は、変更指示受信部162が受信した変更指示に対応する変更内容を要求する変更内容要求を設定変更サーバ400に送信する。変更内容要求部164は、時間に関する予め定められた条件が満たされた場合に、変更内容要求を設定変更サーバ400に送信してもよい。変更内容要求部164は、例えば、予め定められた期間が経過する毎に、変更内容要求を設定変更サーバ400に送信する。
変更内容受信部166は、変更内容要求部164が送信した変更内容要求に応じて設定変更サーバ400が送信した変更内容を受信する。設定変更部168は、変更内容受信部166が受信した変更内容に基づいて設定変更を実行する。
切替指示受信部122は、第1モードから第2モードへの切替指示を設定変更サーバ400から受信してもよい。設定変更サーバ400は、例えば、通信端末200から切替指示を受信して、受信した切替指示を通信装置100に対してSMSを用いて送信してよい。
設定変更サーバ400は、通信端末200から切替指示を受信した場合、当該切替指示を保持してよい。設定変更サーバ400は、例えば、予め定められた期間、当該切替指示を保持する。切替指示受信部122は、設定変更サーバ400に対して、定期的に切替指示の有無を確認してよい。これにより、設定変更サーバ400が通信装置100に対して送信した切替指示が、通信装置100に到達せずにロストした場合であっても、通信装置100は、切替指示の存在を把握することができる。
図8は、通信装置100として機能するコンピュータ900のハードウエア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ900は、SoC910、メインメモリ922、フラッシュメモリ924、アンテナ932、アンテナ934、アンテナ936、ディスプレイ940、マイク942、及びスピーカ944を備える。
SoC910は、メインメモリ922及びフラッシュメモリ924に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。アンテナ932は、いわゆるセルラーアンテナである。アンテナ934は、いわゆるWiFi(登録商標)アンテナである。SoC910は、アンテナ932及びアンテナ934を用いて、各種通信機能を実現してよい。SoC910は、例えば、アンテナ932又はアンテナ934を用いてSoC910が使用するプログラムを受信して、フラッシュメモリ924に格納してよい。
アンテナ936は、いわゆるGPSアンテナである。通信装置100は、アンテナ932、アンテナ934、及びアンテナ936を用いて測位機能を実行してよい。通信装置100は、アンテナ932及びアンテナ934の少なくともいずれかを用いてNW測位を実行してよい。通信装置100は、アンテナ936を用いてGPS測位を実行してよい。
SoC910は、ディスプレイ940を用いて各種表示機能を実現してよい。SoC910は、マイク942を用いて各種音声入力機能を実現してよい。SoC910は、スピーカ944を用いて各種音声出力機能を実現してよい。
コンピュータ900にインストールされ、コンピュータ900を通信装置100として機能させるプログラムは、SoC910等に働きかけて、コンピュータ900を、通信装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ900に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である設定格納部112、番号格納部114、切替指示受信部122、モード切替部124、切替通知部126、初期化部128、機能実行部130、状態移行部132、無効指示受信部142、有効指示受信部143、機能設定部144、GPS測位実行部152、NW測位実行部154、測位要求受信部156、測位結果送信部158、NW測位設定部160、変更指示受信部162、変更内容要求部164、変更内容受信部166、及び設定変更部168として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ900の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の通信装置100が構築される。
以上の説明において、管理サーバ300の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよい。また、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、管理サーバ300として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、管理サーバ300の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。コンピュータにインストールされ、コンピュータを本実施形態に係る管理サーバ300として機能させるプログラムは、CPU等に働きかけて、コンピュータを、管理サーバ300の各部としてそれぞれ機能させる。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアと管理サーバ300のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。