JP6334246B2 - 情報処理装置、および情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理装置、および情報処理装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、接触センサの検出結果に応じて、所定の処理を実行することが可能な情報処理装置、および情報処理装置の制御方法に関する。
従来、スマートフォンなどの情報処理装置に備えられたセンサによる検出結果に応じて、情報処理装置にて実行する処理を決定する技術がある。例えば、特許文献1には、情報処理装置である携帯端末の両端に静電容量センサの電極を配置し、両方の電極に触れたか否か、および触れた指の本数により、携帯端末にて実行する処理を決定する技術が開示されている。
特開2011−119959号公報(2011年6月16日公開)
ところで、特許文献1に開示されているような、物体の接触に伴って変化する物理量の値を検出するセンサ(接触センサ)は、周囲の環境の変化によって、物体が非接触であるときの物理量の値が変化する場合がある。例えば、静電容量センサの場合、センサの周囲の温度変化によって、物体が非接触であるときに検出される値が変化してしまう。このとき物体が接触したか否かを判定するための閾値が不変であると、センサの誤動作(ユーザが接触センサに触れているのに、触れていないと判定する等)が発生し得る。このような問題の解決策として、物体が非接触であると検知されるときの物理量の値を取得し、当該物理量の値に基準レベル(基準値)を較正する技術がある。図9は、従来の基準レベルの較正を示すグラフである。従来は一定期間ごとに取得される物理量の値(検出値)に応じて基準レベルを較正し、較正された基準レベルに応じて上記閾値を変化させていた。しかしながら、従来の技術では接触センサの誤動作を十分に防ぐことができないという問題がある。
具体的には、接触センサに物体が接触していない状態において較正により基準レベルが極端に上昇すると、携帯端末の把持の有無の検知が正常に動作しない恐れがある。
また、上記閾値を基準レベルに追従させる場合、基準レベルが極端に上昇した状態においては、上記閾値が著しく大きくなる。この間、手より誘電率が低い物体(机等)が接触センサに接触した場合に、それを把持と誤検知してしまう恐れがある。
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、基準値が極端に上昇しても把持の有無の誤検知を減らすことを可能とする、情報処理装置、および情報処理装置の制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値が変更可能に設定された情報処理装置であって、上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値と異なる第2閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定手段と、上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定手段と、上記第2判定手段が上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更手段とを備えることを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値が変更可能に設定された情報処理装置の制御方法であって、上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値と異なる第2閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定ステップと、上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにて上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、基準値が極端に上昇しても把持の有無の誤検知を減らすことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る携帯端末(情報処理装置)の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る携帯端末(情報処理装置)の外観を示す概略図である。 誤検知発生の一例のメカニズムを説明するタイミングチャートである。 異常検知モードを説明するタイミングチャートである。 異常検知モード判定部および較正部の第1例について説明するタイミングチャートである。 異常検知モード判定部および較正部の第2例について説明するタイミングチャートである。 異常検知モード判定部および較正部の第3例について説明するタイミングチャートである。 異常検知モード判定部および較正部の応用例について説明するタイミングチャートである。 従来の基準レベルの較正を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。以下の特定の項目(実施形態)における構成について、それが他の項目で説明されている構成と同じである場合は、説明を省略する場合がある。また、説明の便宜上、各項目に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
また、以下の説明では情報処理装置の一例として携帯端末を例に、また把持部として携帯端末の筺体を例にして説明するが、これに限定されるものではなく、人が把持する部分を有する機器であれば本発明を適用できる。情報処理装置としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、リモコン、ドライヤー、掃除機、その他ハンドルで操作する情報処理装置等が含まれる。情報処理装置は、把持の有無に応じた処理を行う。
〔情報処理装置の構成〕
図2は、本実施形態に係る携帯端末(情報処理装置)1の外観を示す概略図である。携帯端末1は、筐体の少なくとも1つの面に表示部10(タッチパネル等)を備えている。なお、表示部10を備える面を携帯端末1の「正面」と呼称する。また、携帯端末1は、携帯端末1の筐体を把持したユーザの手が携帯端末1に接触する位置に、接触センサ11を備えている。例えば、図2に示すように、携帯端末1は、上記正面の長辺と隣接する2つの面(当該2つの面を携帯端末1の「側面」と呼称する)に、それぞれ1つずつの接触センサ11を備えている。なお、接触センサ11の数、および、接触センサ11が配置される範囲は、図2に示すような例に限定されず、例えば、接触センサ11が上記各側面に複数配置されてもよいし、接触センサ11が側面全体に配置されてもよい。接触センサ11は、筐体の外に露出してもよいし、筐体の中に配置されていてもよい。換言すれば、接触センサ11は、筐体(把持部)を把持したユーザの手の位置に対応する位置に設けられていればよい。
図1は、携帯端末1の要部構成の一例を示すブロック図である。携帯端末1は、接触センサ11、把持判定部12、およびホスト制御部13を備える。なお、図1では図面の見やすさを考慮し、一部矢印を省略している。
接触センサ11は、ユーザの手等の物体の接触を検出するセンサである。本実施形態では、接触センサ11は静電容量センサであるが、この例に限定されるものではない。接触センサ11として、圧力センサ、光センサ等を使用することもできる。なお、静電容量センサは、静電容量センサとユーザの手との間に筐体が介在しても、手の近接(筐体と手との接触)を検出することができる。接触センサ11は、把持判定部12からの指示に基づいて、物体の接触の有無に応じたセンサ値(物理量の値)を把持判定部12に出力する。具体的には接触センサ11は、筐体の側面に配置された電極の静電容量の変化に応じたセンサ値を、把持判定部12に出力する。例えば、接触センサ11の出力信号の電位をセンサ値とする場合、筐体が把持されたときに電位が下降するか上昇するかは接触センサの種類によって異なる。本願明細書では、説明を統一するため、センサ値が把持されるに伴って変化する方向、すなわち、筐体が把持されるに伴ってセンサ値が変化する方向を、負方向と定義している。すなわち、筐体が把持されたときのセンサ値は、把持されていないときのセンサ値より小さい。
ホスト制御部13は、携帯端末1のホスト側の制御を主に担う。ホスト制御部13は、例えば表示部10の制御を行う。ホスト制御部13は、把持判定部12における把持の有無の判定結果に応じて、表示部10の表示を変更する。
把持判定部12は、センサ制御部21、接触判定部22、較正部(基準値変更手段)23、および異常検知モード判定部24を備える。また、把持判定部12は、記憶部(図示せず)を備える。記憶部は、基準レベル(基準値)、把持閾値(第1閾値)、解放閾値(第4閾値)、異常検知モード開始閾値(第2閾値)、および異常検知モード終了閾値(第3閾値)等を記憶する。把持判定部12の各部は、記憶部からこれらの記憶された値を読み書きすることができる。
基準レベルは、筐体がユーザに把持されていないときのセンサ値を表すためのものである。把持閾値は、筐体の把持が有ることを検知するための閾値である。解放閾値は、筐体の把持が無いことを検知するための閾値であり、換言すれば、把持から解放された(手が離れた)ことを検知するための閾値である。例えば、把持閾値は、基準レベルより小さい値に設定される。解放閾値は、基準レベルより小さく、かつ、把持閾値より大きい値に設定される。
基準レベルと把持閾値との差および基準レベルと解放閾値との差は、あらかじめ設定されている。すなわち基準レベルが決まれば、それに応じて把持閾値および解放閾値は自ずと決まる。このように、基準レベルは、把持の有無を判定するための基準(把持閾値および解放閾値)を与えるために変更可能に設定される変数である。ここでは、把持の有無をヒステリシスに検知するために把持閾値と解放閾値とが異なる値となっているが、これらを同じ値としてもよい。
異常検知モード開始閾値は、異常検知モードの開始と判定するための閾値である。異常検知モード終了閾値は、異常検知モードの終了と判定するための閾値である。異常検知モード開始閾値および異常検知モード終了閾値は、接触センサ11ごとに設定可能である。対応する接触センサ11に関し、異常検知モード開始閾値は、基準レベルより小さく、かつ、把持閾値と異なる値に設定される。対応する接触センサ11に関し、異常検知モード終了閾値は、基準レベルより小さく、かつ、異常検知モード開始閾値より大きい値に設定される。異常検知モードの詳細については後述する。
基準レベルと異常検知モード開始閾値との差および基準レベルと異常検知モード終了閾値との差は、あらかじめ設定されている。すなわち基準レベルが決まれば、それに応じて異常検知モード開始閾値および異常検知モード終了閾値は自ずと決まる。この点は、把持閾値および解放閾値と同様である。ここでは、異常検知モードの開始および終了をヒステリシスに検知するために異常検知モード開始閾値と異常検知モード終了閾値とが異なる値となっているが、これらを同じ値としてもよい。
センサ制御部21は、所定のタイミングで接触センサ11を動作させ、接触センサ11の出力としてセンサ値を取得する。センサ制御部21は、一定期間ごとに接触センサ11からセンサ値を取得する。接触センサ11が複数ある場合、センサ制御部21は、一定期間ごとにそれぞれの接触センサ11からセンサ値を取得する。センサ制御部21は、センサ値を接触判定部22および異常検知モード判定部24に出力する。
接触判定部22は、センサ値と把持閾値とを比較し、センサ値が把持閾値より小さくなった場合、ユーザの手が(筐体を介して)接触センサ11に接触していると判定する。また、接触判定部22は、現時点で接触センサ11が接触状態であることを記憶する。さらに、接触判定部22は、センサ値と解放閾値とを比較し、センサ値が解放閾値より大きくなった場合、ユーザの手が接触センサ11から離れた(把持から解放された)と判定する。また、接触判定部22は、現時点で接触センサ11が非接触状態であることを記憶する。センサ値が把持閾値以上かつ解放閾値以下の場合、接触判定部22は、直前の状態(接触状態または非接触状態)が継続していると判定し、その状態を記憶し続ける。
接触判定部22は、複数の(両側の)接触センサ11が接触状態である場合、ユーザの手が携帯端末1を把持していると判定する。例えば、片方の側面の接触センサ11だけが接触状態で、他方の側面の接触センサ11が非接触状態の場合、接触判定部22は、ユーザの手が携帯端末1を把持していないと判定してもよい。なお、携帯端末1に設けられた接触センサ11が1つだけの場合、接触判定部22は、その接触センサ11の接触状態に基づいて把持の有無を判定する。接触判定部22は、把持の有無の判定結果情報を、ホスト制御部13に出力する。
較正部23は、所定のタイミングでセンサ制御部21からセンサ値を取得し、センサ値に基づいて基準レベルを較正する(基準値を変更する)。例えば較正部23は、一定期間ごとに基準レベルの較正を行う。また、較正部23は、携帯端末1の電源がオンになった時、および、把持判定の機能がオンに設定された時等にも基準レベルの較正を行う。較正部23は例えば、センサ値を複数回取得し、複数のセンサ値の平均値(または中間値)を基準レベルとして設定する。基準レベルが変更されると、基準レベルを変更した情報に基づいて、把持閾値、解放閾値、異常検知モード開始閾値、および異常検知モード終了閾値も変更される。これにより、温度等の環境変化に応じて、非接触時のセンサ値を表すための基準レベルを較正することができる。
異常検知モード判定部24は、異常検知モード開始判定部(第1判定手段)24aおよび異常検知モード終了判定部(第2判定手段)24bを備えている。
異常検知モード開始判定部24aは、センサ値が異常検知モード開始閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する。また、異常検知モード終了判定部24bは、センサ値が異常検知モード終了閾値以上となったことを、異常検知モードの終了と判定する。そして、異常検知モード判定部24は、異常検知モード終了判定部24bが異常検知モードの終了と判定すると、その情報を較正部23に送る。較正部23は、当該情報を受けると、センサ制御部21からセンサ値を取得し、センサ値に基づいて基準レベルを較正する。
異常検知モード開始判定部24aは例えば、任意の少なくとも1つの接触センサ11に関し、センサ値が異常検知モード開始閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定すればよい。同様に、異常検知モード終了判定部24bは例えば、任意の少なくとも1つの接触センサ11に関し、センサ値が異常検知モード終了閾値以上となったことを、異常検知モードの終了と判定すればよい。
〔接触センサの誤動作についての概要〕
接触センサ11を備えた携帯端末1は、接触センサ11を用いて把持の有無を検知しており、下記(A)および(B)に示す基準レベルの較正機能を有している。
(A)環境変化(例えば温度変化)等に伴う緩やかなセンサ値の変化に、基準レベルを追従させる較正。
(B)接触センサ11を把持している状態で一度基準レベルを較正し、接触センサ11から手を離した後に再び基準レベルを較正するケースに代表される、より急激なセンサ値の変化に、基準レベルを追従させる較正。
なお、上記(B)の較正では例えば、較正実施時のセンサ値に基準レベルが更新される。
そして、これらの基準レベルの較正機能と併せて、把持の有無を検知するための閾値を基準レベルに追従させることによって、較正により基準レベルが変動しても、ユーザの操作感を損なうことなく把持の有無を検知することが可能となる。
ここで、接触センサ11を備えた携帯端末1では、下記(C)および(D)のケースにて、接触センサ11に物体が接触していない状態であっても、較正により基準レベルが極端に上昇する(センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合)ということが懸念される。
(C)携帯端末1が接触センサ11を複数有しており、かつ、例えば携帯端末1に水などの異物が接触している状態により各接触センサ11の電気的経路(電極本体または配線等)が直接水に接している場合。この場合、各接触センサ11の電気的経路が水を介して互いに結合され、ある接触センサ11の電気的経路の状態(例えば、直流電圧3Vが印加されている状態)が、他の接触センサ11の電気的経路の状態に影響を及ぼすことが原因として挙げられる。
(D)外的要因(ノイズ、異物、振動、衝撃、配線部のインピーダンス等)の影響。
〔誤検知発生の一例のメカニズム〕
図3は、誤検知発生の一例のメカニズムを説明するタイミングチャートである。
図3に示すタイミングチャートでは、縦軸に、ある1つの接触センサ11の出力であるセンサ値svおよびセンサ値svにより較正される基準レベルrvの大きさを示している。また、当該縦軸には、基準レベルrvに対応する把持閾値TH1および解放閾値Hys1の大きさを併せて示している。
一方、図3に示すタイミングチャートでは、横軸に時間経過を示している。
時刻t1までは、一般的な、接触センサ11の非接触状態s1である。状態s1の間、接触センサ11への物体の接触はなく、センサ値svを変動させるその他の要因もないので、センサ値svおよび基準レベルrvは一定の値となっている。
時刻t1にて、上述した(C)および(D)のケースが発生すると、その後時刻t2までの間、基準レベルrvが極端に上昇する状態s12に移行する。状態s12では、まずセンサ値svが極端に上昇する(図3中の符号sv12参照)。これに伴い、センサ値svに応じて基準レベルrvが較正されると、基準レベルrvも極端に上昇することになる(図3中の符号rv12参照)。またこのとき、基準レベルrvに追従して、把持閾値TH1および解放閾値Hys1も、極端に上昇することになる(それぞれ、図3中の符号TH112およびHys112参照)。
時刻t2にて、上述した(C)および(D)のケースから脱すると、その後時刻t3までの間、接触センサ11の非接触状態s23に移行する。状態s23では、センサ値svが状態s1と同レベルに戻っている。ところが、このときのセンサ値svに応じて基準レベルrvの較正を行わなければ、基準レベルrvは、状態s1と同レベルには戻らず、状態s12に係る較正後のレベル(すなわち、極端に上昇している状態)が維持される。もちろん、把持閾値TH1および解放閾値Hys1についても同様である。
時刻t3にて、接触センサ11に物体が(筐体を介して)軽く接触すると、その後時刻t4までの間、接触センサ11の軽接触状態s34に移行する。具体的に、軽接触状態s34とは、接触センサ11に物体が軽く接触する状態であり、その一例として、手が瞬間的に接触センサ11に接触すること、および机等の物体が接触センサ11に接触することが挙げられる。軽接触状態s34は、把持が有る状態ではないので、接触センサ11の非接触状態と判定されるべきである。
軽接触状態s34ではセンサ値svが下降するが、軽接触状態s34におけるセンサ値svの最小値sv34は、状態s1における把持閾値TH1よりは大きい。ところが、状態s23の説明で述べたとおり、基準レベルrv、把持閾値TH1、および解放閾値Hys1は、状態s12に係る基準レベルrv較正後の大きい値が維持されている。そしてこの結果、最小値sv34が把持閾値TH1を下回るという現象が発生する。この現象は、軽接触状態s34であるにも関わらず、接触センサ11の接触状態(ひいては、把持が有る)と判定されてしまう誤検知が発生することと同義である。
時刻t4にて、軽接触状態s34において接触センサ11から物体が離れると、状態s4に移行する。状態s4では、センサ値svが上昇し、センサ値svが状態s1と同レベルに戻る。そして、センサ値svが状態s1と同レベルに戻った状態で基準レベルrvの較正calが行われると、基準レベルrvは状態s1と同レベルに戻る。較正calは、上述した(A)および(B)に代表される一般的な較正機能である。
結果、センサ値svが把持閾値TH1より小さくなるタイミングtaから、センサ値svが解放閾値Hys1より大きくなるタイミングtbまでの間、実際には把持が無いにも関わらず、把持が有ると判定される誤検知が発生することになる。
〔異常検知モード〕
図4は、異常検知モードを説明するタイミングチャートである。
図4に示すタイミングチャートでは、縦軸に、センサ値sv、基準レベルrv、把持閾値TH1、および解放閾値Hys1の大きさを示している。
一方、図4に示すタイミングチャートでは、横軸に時間経過を示している。
図4において、センサ値svの挙動svaは、接触センサ11への物体の接触がなく、かつ、上述した(C)および(D)のケースに係る基準レベルrvの極端な上昇も発生しないときのセンサ値svの挙動を示している。センサ値svの挙動svbは、センサ値svの極端な上昇が発生したときのセンサ値svの挙動を示している。センサ値svの挙動svcは、携帯端末1を把持し、その後把持を解放したときのセンサ値svの挙動を示している。センサ値svの挙動svdは、接触センサ11に物体が軽く接触し(すなわち、軽接触状態)、その後物体が接触センサ11から離れたときのセンサ値svの挙動を示している。また、把持が有ることが検知される期間に相当するセンサ値svの部分を実線で示しており、把持が無いことが検知される期間に相当するセンサ値svの部分を破線で示している。
図4の(a)では、センサ値svの極端な上昇が発生していないので、基準レベルrvの極端な上昇が無い。センサ値svが把持閾値TH1より小さくなった場合、携帯端末1の接触判定部22(図1参照)は、接触センサ11の接触状態(把持が有る)と判定する。一方、当該接触状態において、センサ値svが解放閾値Hys1より大きくなった場合、接触判定部22は、接触センサ11の非接触状態(把持が無い)と判定する。ここで、センサ値svの挙動svcに対しては、当該接触状態と判定される期間が存在するため、把持が有ることが検知されることになるが、センサ値svの挙動svdに対しては、この期間が存在せず、把持が有ることが検知されない。換言すれば、携帯端末1を把持すれば把持が有ることが検知されるが、接触センサ11に物体が軽く接触した程度では把持が有ることが検知されない状態であり、誤検知は発生していない。
図4の(b)では、センサ値svの挙動svbとして示したセンサ値svの極端な上昇が発生し、これに伴い基準レベルrvが極端に上昇している。このとき、図3を参照して説明したとおり、センサ値svの挙動svdに対しても、接触センサ11の接触状態と判定される期間が存在するため、把持が有ることが検知されることになる。換言すれば、接触センサ11に物体が軽く接触した程度でも把持が有ることが検知される状態であり、誤検知が発生することになる。図4では、把持が有ることが検知される期間に相当するセンサ値svの部分(実線)のうち、基準レベルrvの上昇に起因して新たに追加された部分を太線で示している。
図4の(c)および(d)では、図4の(b)に示すよりさらに基準レベルrvが上昇している。
基準レベルrvの上昇に伴い、これに追従して把持閾値TH1および解放閾値Hys1が上昇する。この結果、図4の(c)および(d)では、センサ値svの挙動svcおよび挙動svdに加え、挙動svaに対しても、接触センサ11の接触状態と判定される期間が存在するため、把持が有ることが検知されることになる。換言すれば、把持または接触センサ11への物体の接触がなくても把持が有ることが検知される状態であり、誤検知が発生することになる。
図4の(e)では、図4の(b)に示す状態において、センサ値svの挙動svdに対して把持が有ることが検知されるときに、基準レベルrvを較正している。較正時、センサ値svは挙動svaを呈しているので、較正により基準レベルrvの極端な上昇がキャンセルされることになる。また、言うまでも無いが、基準レベルrvの極端な上昇がキャンセルされると、基準レベルrvに追従して把持閾値TH1および解放閾値Hys1の極端な上昇がキャンセルされる。結果、再びセンサ値svが挙動svdを呈したとしても、この挙動svdに対しては、接触センサ11の接触状態と判定される期間が存在せず、把持が有ることが検知されない。結果、把持の有無を誤検知することを減らすことができる。
本願明細書では、センサ値svの挙動svdに対して把持が有ることが検知されるときに基準レベルrvを較正すべく、接触センサ11に物体が軽く接触する軽接触状態を積極的に検知するモードを規定し、このモードを「異常検知モード」とする。
〔実施の形態1:異常検知モード判定部および較正部の詳細1〕
図5は、異常検知モード判定部24および較正部23の第1例について説明するタイミングチャートである。図5に示すタイミングチャートについては、図3に示すタイミングチャートとの相違点を重点的に説明する。
図5に示すタイミングチャートでは、縦軸に、図3に示すタイミングチャートと同様に定義される、センサ値sv、基準レベルrv、把持閾値TH1、および解放閾値Hys1に加え、当該基準レベルrvに対応する異常検知モード開始閾値TH6および異常検知モード終了閾値Hys6の大きさを示している。
一方、図5に示すタイミングチャートでは、横軸に時間経過を示している。
図5から明らかであるとおり、異常検知モード開始閾値TH6および異常検知モード終了閾値Hys6は、把持閾値TH1等と同様に基準レベルrvに追従する。
異常検知モード開始閾値TH6は、基準レベルrvより小さく、かつ、把持閾値TH1より大きい値に設定されている。
異常検知モード終了閾値Hys6は、基準レベルrvより小さく、かつ、異常検知モード開始閾値TH6より大きい値に設定されている。さらに、異常検知モード終了閾値Hys6は、解放閾値Hys1以上の(ここでは、解放閾値Hys1より大きい)値に設定されている。
時刻t3にて、接触センサ11に物体が(筐体を介して)軽く接触すると、その後時刻t4までの間、接触センサ11の軽接触状態s34´に移行する。軽接触状態s34´におけるセンサ値svの挙動は、軽接触状態s34におけるセンサ値svの挙動と同じであるものとする。
軽接触状態s34´ではセンサ値svが下降する。このとき、センサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下となると、携帯端末1の異常検知モード開始判定部24a(図1参照)は、このことを検知し、異常検知モードの開始と判定する。異常検知モードの開始後、異常検知モードが継続する。
時刻t4にて、軽接触状態s34´において接触センサ11から物体が離れると、状態s4´に移行する。状態s4´におけるセンサ値svの挙動は、状態s4におけるセンサ値svの挙動と同じであるものとする。
状態s4´ではセンサ値svが上昇する。このとき、センサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上となると、異常検知モード終了判定部24bは、このことを検知し、異常検知モードの終了と判定する。結果、センサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下となるタイミングtcから、センサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上となるタイミングtdまでの間、異常検知モードが継続する。
異常検知モード終了判定部24bが異常検知モードの終了を判定することにより、継続されていた異常検知モードが終了することになるが、異常検知モード判定部24は、その情報を較正部23に送る。異常検知モード判定部24から当該情報を受けると、較正部23は、携帯端末1のセンサ制御部21(図1参照)からセンサ値svを取得し、取得したセンサ値svに基づいて基準レベルrvを較正する。
ここで、状態s4´においては、較正cal1およびcal2という2度の較正が行われることになる。較正cal2は、上述した(A)および(B)に代表される一般的な較正機能であり、図3に係る較正calと同じタイミングで行われる。一方、較正cal1は、異常検知モード判定部24からの情報(異常検知モードの終了と判定した旨の情報)に基づいて較正部23が行う較正であり、較正cal2に先立って行われる。
これにより、図4の(e)に示すとおり、接触センサ11に物体が軽く接触したときに把持が有ることが検知されるときに、速やかに基準レベルrvを較正することができる。
図5に示すとおり、異常検知モード終了判定部24bは、解放閾値Hys1以上の値を異常検知モード終了閾値Hys6として用いて、センサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上となったか否かを検知するのが好ましい。これにより、接触センサ11の非接触状態への移行後に較正を行うことができる。
〔実施の形態2:異常検知モード判定部および較正部の詳細2〕
図6は、異常検知モード判定部24および較正部23の第2例について説明するタイミングチャートである。図6に示すタイミングチャートについては、図5に示すタイミングチャートとの相違点を重点的に説明する。
図6に示す例では、センサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下である状態が所定時間pt以上継続したことをさらに検知したとき初めて、異常検知モード開始判定部24aは異常検知モードの開始と判定する。
時刻t2にて、上述した(C)および(D)のケースから脱すると、その後時刻t3までの間、接触センサ11の非接触状態s23´に移行する。
非接触状態s23´におけるセンサ値svの挙動は、センサ値svに発生するノイズ成分svn1を除けば、非接触状態s23におけるセンサ値svの挙動と同じであるものとする。
ノイズ成分svn1は、センサ値svが瞬間的に異常検知モード開始閾値TH6以下となるようなセンサ値svの急激な変動を示している。
異常検知モード開始判定部24aは、タイミングteからタイミングtfまでの期間tefが、所定時間pt以上であるか否かを判定する。タイミングteは、ノイズ成分svn1においてセンサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下となるタイミングである。タイミングtfは、ノイズ成分svn1においてセンサ値svが再び異常検知モード開始閾値TH6を超えるタイミングである。ここでは、期間tefが所定時間pt以上でないので、異常検知モード開始判定部24aは、異常検知モードの開始と判定しない。
一方、接触センサ11への物体の(軽い)接触によりセンサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下となるタイミングtcにおいては、センサ値svが異常検知モード開始閾値TH6以下である状態が所定時間pt以上継続している。このため、異常検知モード開始判定部24aは、タイミングtcから所定時間pt経過後、異常検知モードの開始と判定する。
これにより、センサ値svが瞬間的に異常検知モード開始閾値TH6以下となるようなノイズ成分svn1が発生したときに、このノイズ成分svn1の発生に起因する、不適切な異常検知モードの判定を抑制することができる。
なお、所定時間ptの設定方法としては、把持判定部12にモード判定用カウンタ(図示せず)を設ければよい。このモード判定用カウンタとして、携帯端末1がタイマー専用のデバイスを備えていてもよく、また携帯端末1が備えているセンサーマイコン内のタイマー機能を使用してもよい。また、所定時間ptの一例としては、600msが挙げられるが、これに限定されない。
〔実施の形態3:異常検知モード判定部および較正部の詳細3〕
図7は、異常検知モード判定部24および較正部23の第3例について説明するタイミングチャートである。図7に示すタイミングチャートについては、図5に示すタイミングチャートとの相違点を重点的に説明する。
図7に示す例では、センサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上である状態が所定時間pt以上継続したことをさらに検知したとき初めて、異常検知モード終了判定部24bは異常検知モードの終了と判定する。
時刻t3にて、接触センサ11に物体が(筐体を介して)軽く接触すると、その後時刻t4までの間、接触センサ11の軽接触状態s34´´に移行する。
軽接触状態s34´´におけるセンサ値svの挙動は、センサ値svに発生するノイズ成分svn2を除けば、軽接触状態s34におけるセンサ値svの挙動と同じであるものとする。
ノイズ成分svn2は、センサ値svが瞬間的に異常検知モード終了閾値Hys6以上となるようなセンサ値svの急激な変動を示している。
異常検知モード終了判定部24bは、タイミングtgからタイミングthまでの期間tghが、所定時間pt以上であるか否かを判定する。タイミングtgは、ノイズ成分svn2においてセンサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上となるタイミングである。タイミングthは、ノイズ成分svn2においてセンサ値svが再び異常検知モード終了閾値Hys6未満となるタイミングである。ここでは、期間tghが所定時間pt以上でないので、異常検知モード終了判定部24bは、異常検知モードの終了と判定しない。
一方、接触センサ11の非接触状態によりセンサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上となるタイミングtdにおいては、センサ値svが異常検知モード終了閾値Hys6以上である状態が所定時間pt以上継続している。このため、異常検知モード終了判定部24bは、タイミングtdから所定時間pt経過後、異常検知モードの終了と判定する。
これにより、センサ値svが瞬間的に異常検知モード終了閾値Hys6以上となるようなノイズ成分svn2が発生したときに、このノイズ成分svn2の発生に起因する、不適切な異常検知モードの判定を抑制することができる。
〔応用例〕
図8では、図4の(d)に示す状態において、センサ値svの挙動svdに対して把持が有ることが検知されるときに、基準レベルrvを較正している。
この場合、異常検知モード開始閾値TH6および異常検知モード終了閾値Hys6はいずれも、把持閾値TH1および解放閾値Hys1の両方より小さくなっている。
図4の(d)に示す状態では、異常検知モード開始閾値TH6および異常検知モード終了閾値Hys6が小さいため、基準レベルrvの上昇がなければ挙動svcで異常検知モードの開始が判定されない(図8中符号br参照)。これを利用し、挙動svcに対して毎回較正を行わず、図4の(d)に示す状態のような異常時にのみ較正を行うことができる。このとき、図4の(b)に示す状態のように基準レベルrvの上昇幅が図4の(d)に示す状態より小さい場合、異常検知モード開始判定部24aは、挙動svcで異常検知モードの開始と判定しない。
〔付記事項〕
上述した(C)および(D)のケースにおいて、上述した(A)および(B)に係る較正が行われると、把持の有無を判定するための閾値が基準値に追従するため、センサ値が本来のレベルに戻ると誤検知が発生しやすい状態となる。
通常は把持が有ると判定されないレベルの反応でも、把持が有ると誤検知されるような状態を異常検知モードとする(接触センサへの物体の接触がない状態で、把持が有ると誤検知される状態とは異なる)。このモードで、一度誤検知(軽く触る、金属製の机に置く等)により把持が有ると判定された場合でも、ユーザが接触センサへの接触を解除する、または接触センサを触らないように情報処理装置を持ち上げることで、速やかに基準レベルを較正することができる。
これにより、誤検知しやすい状態に陥ったとしても、当該誤検知の次の検知が正常に機能する。
なお、本願明細書では、把持部(筐体)が把持されるに伴ってセンサ値が変化する方向を、負方向と定義しているため、「超える」および「下回る」という用語は、「値がより大きい」および「値がより小さい」という状態をそれぞれ意味している。しかしながら、接触センサ11の極性を逆にして携帯端末1を設計した場合には、筐体が把持されるに伴ってセンサ値が変化する方向は、正方向となる。この場合には、「超える」および「下回る」という用語は、「値がより小さい」および「値がより大きい」という状態をそれぞれ意味するものと理解されてよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値(基準レベルrv)が変更可能に設定された情報処理装置であって、上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値(把持閾値TH1)と異なる第2閾値(異常検知モード開始閾値TH6)以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定手段(異常検知モード開始判定部24a)と、上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値(異常検知モード終了閾値Hys6)以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定手段(異常検知モード終了判定部24b)と、上記第2判定手段が上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更手段(較正部23)とを備える。
上記の構成によれば、基準値が極端に上昇したことに起因して、接触センサに物体が軽く接触したときに把持が有ることが検知(誤検知)されるときに、速やかに基準レベルを較正することができる。
従って、再び接触センサに物体が軽く接触したとしても、基準レベルが較正済であるため、把持が有ることが検知(誤検知)されない。結果、把持の有無を誤検知することを減らすことができる。
本発明の態様2に係る情報処理装置は、上記態様1において、上記第1判定手段は、上記センサ値が上記第2閾値以下である状態が所定時間以上継続したことをさらに検知したとき、上記異常検知モードの開始と判定する。
上記の構成によれば、センサ値が瞬間的に第2閾値以下となるようなノイズ成分が発生したときに、このノイズ成分の発生に起因する、不適切な異常検知モードの判定を抑制することができる。
本発明の態様3に係る情報処理装置は、上記態様1または2において、上記第2判定手段は、上記センサ値が上記第3閾値以上である状態が所定時間以上継続したことをさらに検知したとき、上記異常検知モードの終了と判定する。
上記の構成によれば、センサ値が瞬間的に第3閾値以上となるようなノイズ成分が発生したときに、このノイズ成分の発生に起因する、不適切な異常検知モードの判定を抑制することができる。
本発明の態様4に係る情報処理装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、上記第1判定手段は、上記第1閾値より大きい値を上記第2閾値として用いて、上記センサ値が上記第2閾値以下となったか否かを検知し、上記第2判定手段は、把持が無いことを検知するための第4閾値(解放閾値Hys1)以上の値を上記第3閾値として用いて、上記センサ値が上記第3閾値以上となったか否かを検知する。
上記の構成によれば、把持が無いことを検知した後に較正を行うことができる。
本発明の態様5に係る情報処理装置の制御方法は、把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値が変更可能に設定された情報処理装置の制御方法であって、上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値と異なる第2閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定ステップと、上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定ステップと、上記第2判定ステップにて上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更ステップとを含む。
上記の構成によれば、上記態様1の構成と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、接触センサの検出結果に応じて、所定の処理を実行することが可能な情報処理装置、および情報処理装置の制御方法に利用することができる。この情報処理装置としては、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、リモコン、ドライヤー、掃除機、その他ハンドルで操作する情報処理装置等が挙げられる。
1 携帯端末(情報処理装置)
11 接触センサ
23 較正部(基準値変更手段)
24 異常検知モード判定部
24a 異常検知モード開始判定部(第1判定手段)
24b 異常検知モード終了判定部(第2判定手段)
Hys1 解放閾値(第4閾値)
Hys6 異常検知モード終了閾値(第3閾値)
TH1 把持閾値(第1閾値)
TH6 異常検知モード開始閾値(第2閾値)
pt 所定時間
rv 基準レベル(基準値)
sv センサ値

Claims (5)

  1. 把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、
    把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値が変更可能に設定された情報処理装置であって、
    上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、
    上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値と異なる第2閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定手段と、
    上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定手段と、
    上記第2判定手段が上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記第1判定手段は、上記センサ値が上記第2閾値以下である状態が所定時間以上継続したことをさらに検知したとき、上記異常検知モードの開始と判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記第2判定手段は、上記センサ値が上記第3閾値以上である状態が所定時間以上継続したことをさらに検知したとき、上記異常検知モードの終了と判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 上記第1判定手段は、上記第1閾値より大きい値を上記第2閾値として用いて、上記センサ値が上記第2閾値以下となったか否かを検知し、
    上記第2判定手段は、把持が無いことを検知するための第4閾値以上の値を上記第3閾値として用いて、上記センサ値が上記第3閾値以上となったか否かを検知することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 把持部を把持したユーザの手が接触する位置に設けられ、センサ値を出力する接触センサを備え、
    把持の有無を判定するための基準を与えるため、把持されていないときの上記センサ値を表すための基準値が変更可能に設定された情報処理装置の制御方法であって、
    上記センサ値が把持されるに伴って変化する方向を負方向と定義した場合、
    上記センサ値が、把持が有ることを検知するための第1閾値と異なる第2閾値以下となったことを、異常検知モードの開始と判定する第1判定ステップと、
    上記センサ値が、上記第2閾値より大きい第3閾値以上となったことを、上記異常検知モードの終了と判定する第2判定ステップと、
    上記第2判定ステップにて上記異常検知モードの終了と判定すると、上記基準値を変更する基準値変更ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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