JP6332739B2 - 回動ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

回動ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、回動ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置に関するものである。
感光体表面に形成した静電潜像に、一成分現像剤としてのトナーを担持した現像ローラを感光体ドラムに接触させ、感光体ドラム表面の静電潜像に対してトナーを付着させることで現像を行う画像形成装置が知られている。
特許文献1には、現像装置の現像ローラが、感光体に対して接離するように現像装置を感光体を保持した感光体ユニットに回動自在に支持した画像形成装置が記載されている。具体的には、回動ユニットとしての現像装置の現像ケースの両側板の現像ローラを回転自在に支持する支持部よりも下方側に軸部を形成し、これら軸部を、感光体ユニットの軸受にそれぞれはめ込むことで、現像装置を感光体ユニットに回転自在に支持している。そして、付勢手段たるバネにより現像装置を感光体側へ付勢することにより、現像装置を軸部を支点にして回転させ、現像ローラを感光体に所定の当接圧で当接させている。
現像装置のケースの両側板に設けられた軸部は、ボスまたは打ち込みピン等により現像ケースの側板から突出する突起部であると記載されている。
現像装置の現像ケースは、樹脂で形成されており、軸部をボスで形成する場合は、射出成型により現像ケースと一体で形成される。一方、打ち込みピンで軸部を形成する場合は、現像ケースの両側板にそれぞれ、打ち込みピンが嵌合する嵌合穴を設け、各打ち込みピンをそれぞれ嵌合穴にはめ込むことで、軸部が形成される。
感光体ユニットは、樹脂で形成された感光体フレームを有しており、そのフレームに感光体や帯電装置、クリーニング装置などが保持されている。この感光体フレームは、感光体の軸方向に対して直交し感光体の軸方向一端側を保持する第1面板部と、感光体の軸方向に対して直交し感光体の軸方向他端側を保持する第2面板部と、これら面板部を連結する軸方向に平行に延びるステー部とで構成されている。現像装置のケースの両側板は、感光体フレームの各面板部と内側から対向し、各軸部を、各面板部に設けられた軸受にそれぞれはめ込むことで、現像装置を感光体ユニットに支持する。
両軸部を射出成型により現像ケースと一体で形成したボスとした場合は、まず、現像装置を感光体の軸に対して傾斜させて、一方の軸部を、軸受に挿入する。次に、軸部が挿入されていない方の面板部を外側に弾性変形させながら軸部を軸受に挿入することにより、現像装置を感光体ユニットに組みつける。このように、上記軸部を射出成型により現像ケースと一体で形成したボスとした場合は、感光体フレームのいずれか一方の面板部を外側に弾性変形させながら軸部を軸受けにはめ込む必要があり、組み付け性に課題があった。
一方、両軸部を打ち込みピンとした場合は、打ち込みピンを外側から面板部の軸受に挿入して、現像ケースの嵌合穴にはめ込むことで、現像装置を感光体ユニットに組み付けることができる。この場合は、感光体フレームの面板部を弾性変形させずに、現像装置を感光体ユニットに組み付けることができる。これにより、両軸部を、射出成型により現像ケースと一体で形成したボスとした場合に比べて、簡単に現像装置を感光体ユニットに組み付けることができる。しかし、両軸部を打ち込みピンとした構成においては、部品点数が増加するため、コストアップに繋がるという課題があった。
そこで、本出願人は、現像ケースの一方の側板の軸部を、射出成型により現像ケースと一体で形成するボスとし、他方の側板の軸部を、打ち込みピンした現像装置を開発中である。この現像装置においては、まず、現像装置を感光体の軸に対して傾斜させて、射出成型により現像ケースと一体で形成した軸部を、一方の面板部に軸受に挿入する。次に、打ち込みピンを他方の面板部の軸受に外側から挿入し、現像装置のケースの嵌合穴にはめ込むことで、現像装置を感光体ユニットに組み付けることができる。この開発中の現像装置においても、感光体フレームの面板部を外側に弾性変形させずに、現像装置を感光体ユニットに組み付けることができる。また、軸部の一方を、射出成型により現像ケースと一体で形成するボスとすることにより、打ち込みピンの数を減らすことができ、装置のコストアップを抑えることができる。
しかしながら、上記開発中の現像装置を用いた場合、軸方向両端付近の画像に画像抜けや画像濃度低下などの画像不良が生じるという不具合が発生するという課題が発生した。本出願人は、後述するように上記課題について鋭意研究した結果、軸部の直径が互いに異なることにより、現像ローラ軸が感光体の軸に対して傾くことにより、上記課題が発生することがわかった。
また、上記課題は、現像ローラの軸方向両端にスペーサを設けて、現像ローラを感光体に対してスペーサを介して当接させ、現像ローラを感光体に対して所定の隙間を設けた現像装置にも同様に生じえる。また、トナーとキャリアとを有する2成分現像剤を用いた2成分現像方式の現像装置でも、同様な課題が生じる。
また、現像装置に限らず、例えば、クリーニング装置、転写装置など、相手部材に当接する当接部材(クリーニング装置ではクリーニング部材、転写装置では、転写部材)を備え、画像形成装置本体などに回動自在に設けられた回動ユニットにおいても、回動軸の径が、軸方向一方側と他方側とで異なると、当接部材が相手部材に対して傾き、画像に影響を及ぼす。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、一方の軸部と他方の軸部との直径が互いに異なる構成でも、相手部材に対して当接部材が傾いて当接するのを抑制することができる回動ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、相手部材に当接する当接部材の軸方向一方を保持する第1当接部材保持側板と、上記当接部材の軸方向他方を保持する第2当接部材保持側板と、上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板を、上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板の上記当接部材を保持する保持部とは異なる位置にそれぞれ設けた軸部で上記相手部材を支持する相手部材支持部材に回動自在に取り付けるともに、上記当接部材が上記相手部材に当接するように付勢手段により付勢された画像形成装置に用いる回動ユニットにおいて、上記第1当接部材保持側板に設けた軸部と、上記第2当接部材保持側板に設けた軸部との直径が互いに異なり、上記当接部材の軸方向からみたとき、小径の方の軸部である小径軸部の軸中心を、大径の方の軸部である大径軸部の軸中心よりも、上記付勢手段の付勢力により上記当接部材の上記相手部材との当接部を支点にして上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板が回動しようとするときに、上記大径軸部から上記相手部材支持部材に荷重が加わる第1荷重部側に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、一方の軸部と他方の軸部との直径が互いに異なる構成でも、相手部材に対して当接部材が傾いて当接するのを抑制することができる。
実施形態に係るプリンタ1の概略構成図。 プリンタの筐体に対して上カバーを開いた状態を示す図。 作像ユニットの断面図。 作像ユニットの斜視図。 現像装置を簡略化した外観図。 現像ローラが感光体に接触した後の現像装置の挙動について説明する模式図。 (a)は、軸受と軸部との理想の位置関係を示す図。(b)は、実際の軸受と軸部との位置関係を示す図。 従来の構成について説明する図。 現像装置の軸方向一端側の回動中心と、他端側の回動中心とが異なる場合における現像装置が回動したときの現像ローラの移動の軌跡を説明する模式図。 本実施形態の第2軸部の配置位置について説明する模式図。 第2軸部の軸中心O2を、第1軸部の軸中心O1よりも、第1軸部の軸受との接触部側に設けた実施例を示す模式図。 第2軸部の軸受との接触部S2を、円U1の領域内で、かつ、現像ローラの軸中心と第1軸部の軸受との接触部S1とを結んだ線上に設けた実施例を示す模式図。 現像装置5の軸方向一端の回動中心が、他端側の回動中心と現像ローラの軸中心とを通る線上にあるときの現像ローラ軸方向両端の移動の軌跡を説明する模式図。 第2軸部の軸受との接触部S2を、第1軸部の軸受との接触部S1とを一致させた実施例を示す模式図。 プリンタの筐体内部を示す斜視図。 長穴状の軸受の長さについて説明する模式図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単にプリンタという)1の一実施形態について説明する。
まず、プリンタ1の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。同図において、このプリンタ1は、黒、シアン、マゼンタ、イエロー(以下、K、C、M、Yと記す)のトナー像を作像するための4つの作像ユニット7K,7C,7M,7Yを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のK,C,M,Yトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
Kトナー像を作像するための作像ユニット7Kを例に挙げて説明する。作像ユニット7Kは、図1に示されるように、像担持体たるドラム状の感光体6K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置4K、潜像形成手段としての書込ヘッド70K、現像装置5K等を備えている。作像ユニット7Kは、プリンタ本体に着脱可能なプロセスカートリッジであり、作像ユニット7Kに設けられた消耗部品を一度に交換できるようになっている。
なお、ドラムクリーニング装置3K、帯電装置4K及び現像装置5Kに関しては、これら全てをプロセスカートリッジに一体で支持しなくても良い。すなわち、ドラムクリーニング装置3K、帯電装置4K及び現像装置5Kより選ばれる少なくとも一つの装置が、感光体6とともにプロセスカートリッジとして一体に支持された構成も採用することができる。
帯電装置4Kは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転せしめられる感光体6Kに接触しながら図中反時計回り方向に回転する帯電ローラ4aKと、帯電ローラ4aKに付着したトナーを回収する回収ローラ4bKとを具備している。そして、帯電ローラ4aKと感光体6Kとの間に放電を発生させることで、感光体6Kの表面を一様に帯電せしめる。
書込ヘッド70Kは、感光体6Kの軸方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子を有している。書込ヘッド70Kは、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ感光体6Kに照射することで感光体6Kを露光し、感光体6K上にK用の静電潜像を形成する。
現像装置5Kには、相手部材としての感光体6Kに当接しながら回転する当接部材としての現像ローラ5aKなどが配設されており、現像ローラ5aKの表面に担持されたトナーを、現像ローラ5aKと感光体6Kとの当接部である現像領域で、感光体表面のK用の静電潜像に付着させる。この付着により、K用の静電潜像がKトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に感光体6KからKトナー像が中間転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写工程を経た後の感光体表面に付着している転写残トナーを除去する。
上記除電装置は、ドラムクリーニング装置3Kによるクリーニング後の感光体6Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体6Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
なお、これまでK用の作像ユニット7Kについて説明したが、C,M,Y用の作像ユニット7C,7M,7Yにおいても、同様のプロセスにより、感光体6C,6M,6Y上にC,M,Yトナー像が形成される。
作像ユニット7K,7C,7M,7Yの下方には、無端状の中間転写ベルト8を張架しながら図中反時計回り方向に回転させる転写手段たる転写ユニット15が配設されている。転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他に、駆動ローラ17、従動ローラ18、4つの一次転写ローラ19K,19C,19M,19Y、二次転写ローラ14、ベルトクリーニング装置22、クリーニングバックアップローラ23などを備えている。
中間転写ベルト8は、そのループ内側に配設された駆動ローラ17、従動ローラ18、クリーニングバックアップローラ23及び4つの一次転写ローラ19K,19C,19M,19Yによって回転可能に張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ17の回転力により、同方向に回転させる。
4つの一次転写ローラ19K,19C,19M,19Yは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体6K,6C,6M,6Yとの間に挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト8のおもて面と、感光体6K,6C,6M,6Yとが当接するK,C,M,Y用の一次転写ニップが形成されている。
一次転写ローラ19K,19C,19M,19Yには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ一次転写バイアスが印加される。これにより、感光体6K,6C,6M,6Yの静電潜像と、一次転写ローラ19K,19C,19M,19Yとの間に転写電界が形成される。なお、一次転写ローラ19K,19C,19M,19Yに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
Y用の作像ユニット7Yの感光体6Y表面に形成されたYトナーは、感光体6Yの回転に伴って上述のY用の一次転写ニップに進入すると、転写電界やニップ圧の作用により、感光体6Y上から中間転写ベルト8上に一次転写される。このようにしてYトナー像が一次転写せしめられた中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってC,M,Y用の一次転写ニップを通過する際に、感光体6C,6M,6Y上のC,M,Yトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト8上には4色トナー像が形成される。
転写ユニット15の二次転写ローラ14は、中間転写ベルト8のループ外側に配設されて、ループ内側の駆動ローラ17との間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト8のおもて面と、二次転写ローラ14とが当接する二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ14には、図示しない転写バイアス電源によって二次転写バイアスが印加される。この印加により、二次転写ローラ14と、アース接続されている駆動ローラ17との間には、二次転写電界が形成される。
転写ユニット15の下方には、記録紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット30が、プリンタ1の筐体に対して着脱可能に配設されている。この給紙カセット30は、紙束の一番上の記録紙Pに給紙ローラ30aを当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、その記録紙Pを給紙路31に向けて送り出す。
給紙路31の末端付近には、不図示のレジストローラ対が配設されている。このレジストローラ対は、給紙カセット30から送り出された記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録紙Pを上述の二次転写ニップ内で中間転写ベルト8上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録紙Pを二次転写ニップに向けて送り出す。
二次転写ニップで記録紙Pに密着せしめられた中間転写ベルト8上の4色トナー像は、二次転写電界やニップ圧の影響を受けて記録紙P上に一括二次転写され、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録紙Pは、二次転写ニップを通過すると、二次転写ローラ14や中間転写ベルト8から曲率分離する。そして、転写後搬送路33を通って、後述する定着装置34に送り込まれる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト8のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置22によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト8のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ23は、ベルトクリーニング装置22によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bとによって定着ニップを形成している。定着装置34内に送り込まれた記録紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ34aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置34内から排出された記録紙Pは、定着後搬送路35を経由した後、記録紙Pが定着後搬送路35から排紙ローラ対36のローラ間に挟み込まれる。排紙ローラ対36に挟み込まれた記録紙Pは機外へと排出され、筐体の上カバー50の上面であるスタック部にスタックされる。
プリンタ1の筺体の上カバー50は、軸部材51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、図2に示すように筺体に対して開いた状態になる。これにより、筺体の上部が大きく開口し、筐体内部に配置された作像ユニット7Y,1M,1C,1Kが露出される。そして、このように筐体に対して上カバー50を開けた状態で、作像ユニット7K,7C,7M,7Yがプリンタ本体から着脱可能な構成となっている。これにより、各作像ユニット7の交換や、作像ユニット7に設けられた感光体6や現像装置5などのメンテナンス性を向上させることができる。
また、書込ヘッド70K,70C,70M,70Yは、上カバー50に保持されており、筺体に対して上カバー50を開いた状態にすることで、筐体内部から筐体外部に出される。
図3は、作像ユニット7の断面図である。
上述したように各作像ユニット7K,7C,7M,7Yの構成は同じであるので、以下の説明では、色符号を省略して説明する。
作像ユニット7は、感光体6、帯電装置4、ドラムクリーニング装置3等を有する感光体ユニット40と、現像装置5とで構成されている。
感光体6、帯電装置4、ドラムクリーニング装置3などは、感光体ユニット40の相手部材支持部材としての感光体フレーム43に保持されている。
現像装置5は、内部にトナー等を収容する現像ケース56と、トナーを担持する現像剤担持体としての現像ローラ5aと、現像ローラ5aにトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラ5bとを有している。また、現像装置5は、現像ローラ5a上に担持されたトナーの厚さを規制する規制部材としての規制ブレード5dと、トナーを搬送する搬送部材としての搬送スクリュー5cと、トナーを撹拌する撹拌部材としてのアジテータ5fを有している。
現像ケース56の感光体6と対向する下部には開口部56aが形成されており、その開口部56aに現像ローラ5aが回転可能に設けられている。現像ローラ5aは、金属製の芯金と、芯金の外周に配設された弾性部材又は発泡弾性部材から成る弾性層と、弾性層の外周に配設されたアクリル樹脂又はシリコーン樹脂等から成る表面層(樹脂コート層)とを有する。なお、表面層を有しない現像ローラ5aであってもよい。
供給ローラ5bは、金属製の芯金の外周に、発泡弾性部材から成る弾性層を配設したスポンジローラで構成されている。発泡弾性部材の材料としては、例えば、軟質ウレタンフォーム、シリコーン、発泡ポリマーなどがある。また、これらの材料に導電材を加えるなどして、抵抗値を調整したものを用いてもよい。供給ローラ5bは、現像ローラ5aに接触しており、両ローラ5a,5b間にニップ(以下、「供給ニップ」という)が形成されている。
規制ブレード5dは、例えば、厚さ0.1mm程度のSUSなどの金属板で構成される。規制ブレード5dは、その先端が現像ローラ5aの表面に接触し、ニップ(以下、「規制ニップ」という)を形成している。
作像動作開始の指示があると、現像ケース56内のトナーは、アジテータ5fにより攪拌され、搬送スクリュー5cによって供給ローラ5bに供給される。供給ローラ5bに供給されたトナーは、供給ニップで供給ローラ5bと現像ローラ5aとの摺擦により摩擦帯電されて現像ローラ5aの表面に供給される。
現像ローラ5a上に担持されたトナーは、規制ブレード5dの規制ニップを通過することにより、トナー層の厚さが規制されると同時に摩擦荷電させられる。そして、現像ローラ5a上のトナーが感光体6との対向位置(現像領域)に搬送されると、感光体6と現像ローラ5aとの間で発生する電界の力によってトナーが感光体6上の静電潜像へ転移して、トナー画像が形成されるようになっている。
また、現像ケース56の各側面には、第1軸部52a,第2軸部52bがそれぞれ設けられている。図3に示すように、第1軸部52aの直径が、第2軸部52bの直径よりも大きくなっている。現像装置5は、これら軸部52a、52bによって図のA方向又はB方向に回動可能に支持されている。このため、現像ローラ5aは、感光体6に対して接近離間する方向に移動可能に構成されている。また、現像装置5は、付勢手段としての圧縮バネ54によりA方向へ付勢されている。
図4は、作像ユニット7の斜視図である。
感光体フレーム43は、軸方向に延びるステー部42と、ステー部42の軸方向両端部に設けられ、軸方向に対して垂直な面である面板部41とを有している。感光体フレーム43の一方側の面板部41は、第1軸部52aを受ける軸受41bが設けられている。この軸受41bに第1軸部52aが隙間を有して嵌る。同様に、感光体フレーム43の図示しない他方側の面板部にも、第2軸部52bを受ける軸受が形成されており、この軸受に第2軸部52bが隙間を有して嵌る。これにより、現像装置5が、回動自在に感光体ユニット40に取り付けられる。
また、感光体フレーム43の各面板部41には、それぞれ、圧縮バネ54の一端を受けるバネ受け41aが設けられている(図4では軸方向一端側のみを表示)。また、現像ケース56にも、圧縮バネ54を他端を受けるバネ受け57aが設けられている。圧縮バネ54は、これらバネ受け41a、57aに圧縮された状態で取り付けられる。これにより、現像装置5は、圧縮バネ54により感光体ユニット40側へ付勢され、軸部52を支点にして回動し、現像ローラ5aは感光体6に対して圧縮バネ54付勢力で当接する。これにより、現像ローラ5aと感光体6との間にニップ(以下、「現像ニップ」という)が形成される。
感光体6に対する現像ローラ5aの接触圧は、画像抜けが発生しない程度の中で、できるだけ軽く当てる事が望ましい。それは、接触圧を高くすることで、生じる主に以下の3つの不具合を抑制できるからである。まず、一つ目の不具合として、駆動トルクの増加による不具合である。具体的に説明すると、感光体6に現像ローラ5aは接触しており、その接触状態では一定の摩擦係数を持っている。そのため押付け力が高くなると、摩擦が大きくなるので両者を回転させるためのトルクが必要になってしまう。トルクが高くなると、駆動するためにもっと大きな駆動トルクを発生させる大きなモータや電流が必要となってしまうので、コストアップや装置の拡大が起きるという不具合である。
二つ目の不具合は、トナー劣化による不具合である。具体的に説明すると、現像装置内で現像ローラ5a上に形成されたトナー層は、供給ローラ5b、規制ブレード5dなどと摺擦するとともに、感光体6とも摺擦をしている。トナーは現像装置内などで摺擦などの力が加わると、トナーが割れたり、トナーの表面にある外添剤が剥れたりしてしまう。これによって、トナーがいわゆる劣化が起こり、トナーの荷電性が変化したりトナーが軟凝集や固着したりする場合がある。その結果、トナーの荷電変化による濃度変化(濃度薄)や、規制ブレード5dにトナーが軟凝集や固着することによって画像の縦スジが生じるという不具合が発生する。また、先に触れたように接触圧が高く駆動トルクが高くなるとその部位で熱が発生することとなり、その熱がトナーの劣化を進ませる一つの要因にもなってしまう。
三つ目の不具合は、感光体の摩耗による不具合である。具体的に説明すると、現像ローラ5aはトナーを搬送するために表面に微小な粗さを持っている。更に感光体表面の周速に対して、現像ローラ5a表面の周速は濃度を安定させるためにも早くしているのが一般的である。そのため、感光体6に対して現像ローラ表面が擦っている状態となっている。そのため、感光体表面が時間経過と供に削れてしまう。強く現像ローラ5aを押付けると感光体6の磨耗も早くなってしまい、感光体6の磨耗が激しくなると画像濃度が低下したりする不具合が発生する。
感光体6に対する現像ローラ5aの接触圧は、画像抜けが発生しない程度の中で、できるだけ軽く当てる事により、上記3つの不具合を抑制できる。すなわち、駆動トルクの増加を抑えることができ、コストアップや装置の拡大を抑えることができる。また、トナーの劣化や感光体6の磨耗を抑制でき、経時にわたり良好な画像を維持できる。
図5は、現像装置5を簡略化した外観図である。
図5に示すように、現像ケース56の一方の側板部に設けられた第1軸部52aは、樹脂の現像ケース56と一体成型される樹脂突起であり、他方の側板部に設けられた第2軸部52bは、金属製の打ち込みピンである。現像ケースの他方の側板部には、打ち込みピンが嵌合する嵌合穴56bが設けられており、この嵌合穴56bに打ち込みピンを嵌合させることで、第2軸部52bが形成される。
樹脂突起である第1軸部52aは、金属に比べて剛性が低い。そのため、金属製の第2軸部52bと同じ直径とすると、第1軸部52aが変形するおそれがある。また、第2軸部52bを構成する打ち込みピンを、第1軸部52aと同じ材料、同じ直径とする場合、この装置専用の打ち込みピンを製造する必要があり、装置のコストアップに繋がる。そのため、本実施形態においては、汎用の打ち込みピンを用いた。そのため、第1軸部52aよりも直径が短くなっている。
また、本実施形態においては、感光体フレーム43として、ステー部42と各面板部41とが樹脂で一体成型したものを用いた。これは、ステー部42と各面板部41とを別体とした場合、ステー部と面板部との間の組み付け公差が発生する。その結果、感光体フレーム43が保持する感光体6と、帯電装置4、ドラムクリーニング装置3および現像装置5との位置精度が悪くなるおそれがあり、高品位な画像を形成できないおそれがある。従って、本実施形態では、ステー部42と各面板部41とを樹脂で一体成型した感光体フレーム43を用いた。
しかし、このような感光体フレームとすることにより、第1軸部52aと第2軸部52bとを現像ケース56と一体成型する樹脂突起とした場合、以下の不具合が発生する。すなわち、第1軸部52a,第2軸部52bのうち一方は、現像装置5を軸方向に対して傾斜させながら、感光体フレーム43の面板部41に形成された軸受41bに挿入することができる。しかし、他方は、面板部を外側へ変形させながらでないと、軸受41bに挿入できない。従って、現像装置5の組み付け作業性が悪いという不具合が生じる。
これに対し、第1軸部52a、第2軸部52bの両方を打ち込みピンにすることで、現像装置5を感光体フレーム43に装着した後、打ち込みピンを感光体フレーム43の軸受41bから挿入して現像ケースに嵌合させる。これにより、感光体フレーム43の面板部を変形させずに、現像装置5を感光体フレーム43に組み付けることができ、組み付け作業性は改善される。しかし、この場合、部品点数が増えるため、装置のコストアップに繋がるという不具合が発生する。
本実施形態においては、このような背景から、第1軸部52aを樹脂突起、第2軸部52bを打ち込みピンにした。かかる構成とすることにより、次のようにして現像装置5を感光体フレーム43に組み付けることができる。すなわち、まず、樹脂突起の第1軸部52aを感光体フレーム43の軸受41bに挿入する。次に、打ち込みピンを感光体フレーム43の軸受41bから挿入して現像ケースの嵌合穴に嵌合させることで、現像装置5を感光体フレームに組み付ける。このように、第1軸部52aを樹脂突起、第2軸部52bを打ち込みピンにすることで、感光体フレーム43の面板部41を変形させることなく、現像装置5を感光体フレームに組み付けることができる。よって、両方の軸部を樹脂突起にした場合に比べて、組み付け作業性をよくできる。また、両方の軸部を打ち込みピンにした場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができ、装置のコストアップを抑えることができる。
従来においては、樹脂突起の第1軸部52aと、打ち込みピンからなる第2軸部52bとの中心を合わせたいた。しかし、この場合、軸方向両端に画像が形成されていない所謂画像抜けや画像濃度低下などの画像不良が生じるという不具合が発生した。この不具合について、本出願人は、鋭意研究を行った結果、次のことがわかった。
図6は、現像ローラ5aが感光体6に接触した後の現像装置5の挙動について説明する模式図である。
上述したように現像装置5は、現像ローラ5aを感光体6に接触させるために、圧縮バネ54による荷重をかけて感光体6に対して押し付けている。そのため、現像ローラ5aが感光体6に当たると、圧縮バネ54により現像装置5は、現像ローラ5aと感光体6との接触部Rを支点にして、図中反時計回りに回動しようとする。その結果、軸部52a,52bには、圧縮バネ54から感光体6と現像ローラ5aとの接触部Rと軸部の中心とを結んだ線分を半径とした軌道を取りながら移動させようとする付勢力が加わる。
軸部52a,52bが回動自在に支持される軸受41bは、軸部52a,52bが軸受内でスムーズに回動するために、軸部の直径に対して大きくしている。このため、軸部52a、52bと軸受41bとの間には、例えば、0.06mmほどの隙間がある。従って、軸部52a,52bは、軸受41b内を移動し、図7(a)に示すような理想の位置に位置しておらず、図7(b)に示すように、軸受41bの右斜め上方の位置に突き当たっている。その結果、図8に示すように、第1軸部52aは、図中S1の位置で軸受41bに突き当たっており、第1軸部52aより径の小さい第2軸部52bは、図中S2の位置で軸受41bに突き当たっている。
感光体6および現像ローラ5aは真円ではなくそれぞれ、回転中心に対して外周面はある程度のフレがある。すなわち、感光体6や現像ローラは回転中心に対して半径は円周方向で一定ではなく変化しているのである。その変化量は、現像ローラ5aで約0.2mm、感光体6で約0.05mmである。よって、現像ローラ5aと感光体6を接触させた状態でそれぞれが回転すると、感光体中心と現像ローラ中心を結ぶ距離は絶えず変化することになる。感光体の中心と現像ローラの中心とを結ぶ距離が変化することから、現像装置は軸部52a,52bを支点にして常に先の図3に示した矢印A方向やB方向へわずかに回動しながら感光体に接触することとなる。ここでの現像装置の回動動作とは、数度程度の角度の範囲で往復の回動動作である。
従来、この時の現像装置5は、各軸部52a,52bの中心O1,O2を中心とする回動をすると考えていた。そのため、従来においては、図8に示すように、第1軸部52aの中心O1と、第2軸部52bの中心O2とが一致するように構成していた。しかし、本出願人の鋭意研究によって、実際は、軸部52a,52bの軸受41bに突き当たった位置を中心にして現像装置5が回動していることを突き止めたのである。本実施形態においては、第1軸部52aの直径と、第2軸部52bの直径とを大きく異ならせている。このため、第1軸部52aの中心O1と、第2軸部52bの中心O2を一致させる構成とした場合、現像装置の軸方向一端側の回動の中心位置(第1軸部52aが軸受41bに突き当たっている位置)(S1)と、他端側の回動の中心位置(第2軸部52bが軸受41bに突き当たっている位置)(S2)とが大きく異なる。
図9は、現像装置5の軸方向一端側の回動中心と、他端側の回動中心とが異なる場合における現像装置5が回動したときの現像ローラ5aの移動の軌跡を説明する模式図である。
図9に示す位置から、感光体6や現像ローラ5aのフレで、現像ローラ5aが、感光体6から離間する方向に移動するように、現像装置5が図中時計回り回動すると、現像ローラ5aの一端側が、標準の位置よりも感光体表面移動方向上流側に位置する。一方、他端側は、標準の位置よりも感光体表面移動方向下流側に位置する。
また、図9に示す位置から、現像ローラ5aが、感光体6側へ移動するように現像装置5が図中反時計回りに回動すると、現像ローラの一端側は、標準の位置よりも、感光体表面移動方向下流側に位置する。一方、他端側は、標準の位置よりも感光体表面移動方向上流側に位置する。すなわち、現像ローラ5aは、現像ローラ5aの軸方向中央を支点にして、感光体6の中心と現像ローラ5aの中心とを結んだ線分回りに回動するような動きをする。
現像装置5の回動の中心が一端側と他端側とで同じ位置であれば、感光体6などのフレで、現像装置5が回動しても、現像ローラの軸は、感光体の軸と平行のままである。しかし、図9に示すように、現像装置5の回動の中心が、一端側と他端側とで異なると、感光体6のフレなどにより現像装置5が回動すると、現像ローラ5の軸が感光体の軸に対して傾いてしまう。
円柱形状の感光体6と円柱形状の現像ローラ5aでは、上述のように現像ローラ5aの軸が感光体6の軸に対して傾くと、現像ローラ5aは、感光体6と1点でしか当接しなくなる。すなわち、現像ローラ軸方向中央部の一点である。実際には現像ローラ5aがゴムであるのでその弾性からある程度つぶれて接触するので、接触する箇所は一点では無く幅を持つことになるが、それでも軸方向両端部では、非接触となりやすく、また両端部付近の接触圧も低下してしまう。本実施形態では、上述したように、感光体6と現像ローラ5aとの接触圧を、画像抜けが発生しない程度の中で、できるだけ軽く当てている。その結果、上述のように、両端部付近は非接触でなくても、接触圧が、画像抜けが発生するレベルまで低下し、軸方向の両端部付近で画像抜けが発生する。
本出願人は、このような鋭意研究の結果、軸方向両端に画像抜けが発生する原因を突き止めた。そして、このような軸方向両端の画像抜けを抑制するべく、本実施形態においては、以下のように構成した。
図10は、本実施形態の第2軸部52bの配置位置について説明する模式図である。
先の図8で示したように、第1軸部52aの軸中心O1と、第2軸部52bの軸中心O2とを一致させたときの第1軸部52a側の回動の支点と、第2軸部52b側の回動の支点とのずれ量は、以下のように近似することができる。すなわち、第1軸部52aの半径をr1、第2軸部52bの半径をr2としたとき、第1軸部52a側の回動の支点と第2軸部52b側の回動の支点とのずれ量は、r1−r2と近似することができる。先の図8に示すように、現像ローラの第2軸部側の回動の支点S2は、第1軸部の中心O1と、第1軸部側の回動の支点S1とを結んだ線分上にはない。従って、実際のずれ量は、r1−r2よりも若干大きいが、実際のずれ量とr1−r2との差は小さいので、ずれ量をr1−r2で近似することができる。よって、ずれ量が、近似したずれ量r1−r2よりも小さければ、第1軸部52aと第2軸部52bとの軸中心を一致させた場合に比べて、現像ローラ両端の感光体表面移動方向の動きを抑制できる。よって、本実施形態では、第2軸部52bの軸受41bとの接触部S2(第2軸部52bから感光体ユニットへ圧縮バネ54の付勢力が働く箇所)を、図10に示す円U1の領域内に設ける。この円U1は、第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1(第1軸部52aから感光体ユニットへ圧縮バネ54の付勢力が働く箇所)を中心にして、半径(r1−r2)の円である。少なくともこの円U1の領域内に上記接触部S2が位置することで、第1軸部52a側の回動の支点と、第2軸部52b側の回動の支点とのずれ量を、(r1−r2)未満にすることができる。
具体的には、図11に示すように、第2軸部52bの軸中心O2を、第1軸部52aの軸中心O1よりも、第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1側に設ける。これにより、円U1の領域内に上記接触部S2を位置させることができ、第1軸部52a側の回動の支点と、第2軸部52b側の回動の支点とのずれ量を、(r1−r2)以下にすることができる。よって、第1軸部52aと第2軸部52bとの軸中心を一致させた場合に比べて、現像ローラ両端の感光体表面移動方向の動きを抑制できる。これにより、現像ローラ5a軸方向両端付近の感光体との当接圧の低下を抑制でき、軸方向両端付近の画像抜けを抑制することができる。
また、図12に示すように、第2軸部52bの軸受41bとの接触部S2を、円U1の領域内で、かつ、現像ローラ5aの軸中心と第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1とを結んだ線上に設けるのが好ましい。
図13は、現像装置5の軸方向他端側の回動中心S2が、一端側の回動中心S1と現像ローラ5aの軸中心とを通る線上にあるときの現像ローラ5a軸方向両端の移動の軌跡を説明する模式図である。図13に示すように、現像装置5の軸方向他端の回動中心S2が、一端側の回動中心S1と現像ローラ5aの軸中心とを通る線上にある場合、現像ローラ5aが標準位置にある状態から現像ローラが数度回動しても、軸方向一端側と他端側との位置ずれがほとんど生じていない。具体的には、回動中心が標準位置に近い他端側が、一端側に比べて、若干、感光体移動方向下流側に位置している程度である。すなわち、先の図9に示した場合は、現像ローラ5aが感光体6の軸中心側へ移動する時、感光体の軸中心から離間する側へ移動する時、いずれも、現像ローラ一端側の移動方向と他端側の移動方向とが互いに異なる。その結果、現像ローラ5aがねじれる(現像ローラの軸方向中央を支点にして回動するような動き)となる。一方、図13に示す場合は、現像ローラが感光体の軸中心側へ移動する時、感光体の軸中心から離間する方向へ移動する時、いずれも、現像ローラ一端側と他端側とが同じ方向に移動する。その結果、移動量が僅かに多い現像ローラ他端側が、僅かに傾く程度となる。よって、先の図12に示すように、第2軸部52bの軸受41bとの接触部S2を、円U1の領域内で、かつ、現像ローラ5aの軸中心と第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1とを結んだ線上に設けることで、感光体のフレなどにより現像装置が回動したとき、現像ローラ5aを感光体の軸に対してほとんど傾かないようにすることができる。これにより、より一層、現像ローラの軸方向両端部付近の感光体との当接圧の低下を抑制でき、より一層、軸方向両端部付近の画像抜けを抑制することができる。
また、図14に示すように、第2軸部52bの軸受41bとの接触部S2を、第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1とを一致させるのがより好ましい。かかる構成とすることにより、感光体フレなどで現像装置5が回転するときの軸方向一端側の支点と、他端側の支点とを一致させることができる。これにより、現像ローラ5aが、感光体6の軸に対して傾くことがなく、現像ローラ5aの感光体6との当接圧を、軸方向で均一に維持することができる。これにより、画像抜けが生じることなく、良好な画像を得ることができる。
図15は、プリンタ1の筐体内部を示す斜視図である。
図15に示すようにプリンタ1の筐体90は板金で構成されており、筐体90の側板90aには、作像ユニット7を案内するためのガイド溝91Y,M,C,Kが設けられている。ガイド溝91Y,M,C,Kは、板金の側板90aを絞り加工により一部を筐体内部に突出させることで、形成されている。
また、先の図4に示すように、感光体フレーム43の各面板部41には、それぞれ作像ユニット7をプリンタ1の筐体90内で位置決めするための位置決めボス44が設けられている。作像ユニット7をプリンタ筐体90内に装着するときは、感光体軸6aと、その上方にある位置決めボス44とをガイド溝91に挿入していく。そして、感光体軸6aをガイド溝91の不図示の底部に接触させることで、作像ユニット7が筐体90内で位置決めされる。感光体軸6aを筐体90に対する位置決めの基準とすることで、中間転写ベルト8の移動方向に対する各色の感光体6の位置ずれを抑制でき、色ずれを抑制できる。また、感光体6に対する露光位置の規定位置に対するずれを抑制でき、色ずれを抑制できる。
感光体軸6aのみをガイド溝91に挿入しただけでは、筐体90内で作像ユニット7が感光体軸6aを支点にして回動するおそれがある。そのため、回転を防止し姿勢を維持するために位置決めボス44もガイド溝91に挿入し、筐体内での作像ユニット7の姿勢を固定している。
プリンタの筐体90を構成する各部品単品では精度は出るが、筐体90を組立てていくうえで組み付け誤差が発生し、軸方向一方側の側板90aと、他方側の側板とで位置関係がわずかにずれることがある。また、プリンタ1を設置する場所によっては、筐体90がねじれるような状態になることもある。具体的には、プリンタ1を水平な面に設置した場合は、筐体90のねじれは生じないが、プリンタ1が設置される面が凹凸があるような面など、状況においては、筐体90がねじれる場合がある。特に、机上などに設置可能な小型なプリンタにおいては、設置面が水平でない面に設置される可能性が高い。筐体90がねじれると、軸方向一方側の側板90aと、他方側の側板90aとで位置関係がずれるおそれがある。
このように、軸方向一方側の側板90aと、他方側の側板90aとで位置関係がずれると、各側板のガイド溝91に姿勢が固定されている作像ユニット7に軸方向回りにねじるような力が生じる。具体的には、感光体フレーム43の各面板部41に設けられた位置決めボス44に力が加わり、感光体フレーム43の各面板部41がねじれる。このとき、各面板部41に設けられた軸受41bが、現像装置5の各軸部とほぼ同径の穴の場合、各面板部41のねじれにより現像装置5も同様にねじれてしまう。その結果、現像装置5の現像ローラ5aが各面板部41のねじれの影響で傾いてしまう。一方、位置決め基準であり、ガイド溝91の底部に接触する感光体軸6aは、上記のような各面板部41のねじれの影響を受けることがない。その結果、現像ローラ5aが感光体軸6aに対して傾いてしまい、上述同様、現像ローラ軸方向両端部付近の感光体6との当接圧が低下し、画像抜けが生じるおそれがある。
このため、第1軸部52aを受ける軸受および/または第2軸部52bを受ける軸受を感光体6に対して接離する方向に延びる長穴とするのが好ましい。このように、軸受を長穴とすることにより、感光体フレーム43の面板部41がよじれて、軸受の位置が規定の位置からずれたとき、現像装置の軸部が長穴状の軸受内を相対的に移動し、規定の位置を保ち続ける。これにより、少なくとも現像装置5の軸部が長穴の軸受に保持されている側は、面板部41がねじれても、感光体6との現像ローラ5aの位置関係が変化することなく、所定の当接圧を維持することができる。これにより、軸受が長穴側の端部の当接圧の低下を抑制することができ、軸受が長穴側の端部の画像抜けを抑制することができる。
軸受を長穴とした場合は、上記のように面板部41のねじれなどにより軸受内での軸部の位置が変動する。また、現像装置の動作中に、軸部が軸受内を僅かながら移動することもある。従って、この場合、面板部41のねじれや現像装置の動作による軸部の可動により、長穴の軸受内で軸部が取りうる範囲内のいずれの位置に軸部が位置しても、軸受41bと第2軸部52bとの接触部S2が、円U1内に入るように、長穴41bの長さや位置を設定する。
なお、上述では、現像ローラ5aを感光体6に接触させて現像する接触タイプの現像装置5に本発明を適用した実施形態について説明した。しかし、本発明は、現像ローラ5aをスペーサ等を介して感光体6に当接させ、現像ローラ5aと感光体6との間に所定の隙間を設けて現像を行う非接触タイプの現像装置にも適用できる。この非接触タイプの現像装置においては、第1軸部52a側の回転の支点と第2軸部52b側の回転の支点が異なり、現像ローラ5aが感光体6の軸に対して傾くと、軸方向両端のギャップが規定よりも広がる。その結果、軸方向両端付近の画像濃度が低下したり、最悪の場合は、現像剤が感光体6と接触せず、軸方向両端付近に画像抜けが発生する。よって、このような非接触タイプの現像装置に本発明を適用することにより、感光体6に対する現像ローラ5aの傾きを抑制することができ、軸方向両端の画像濃度低下や画像抜けを抑制できる。また、この非接触タイプの現像装置5においては、現像剤としてトナーのみからなる一成分現像剤、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤いずれも適用可能である。
さらに、本発明は、現像装置に限らず、画像形成装置本体に回動可能に取り付けられる例えば、二次転写装置や、クリーニング装置などの回動ユニットにも適用することが可能である。例えば、クリーニング装置においては、装置本体に回動可能に取り付け、付勢手段で感光体側へ付勢してクリーニングブレードなどのクリーニング部材を感光体に当接させる。このような構成の場合においても感光体のフレによりクリーニング装置が、軸部により回動する。そのとき、軸方向一方の軸と、他方の軸との直径が互いに異なり、これら軸部の中心が一致していていると、クリーニング部材の軸方向一方の移動軌跡と他方の移動軌跡とが互いに異なる。その結果、クリーニング部材が、感光体の軸に対して傾き、軸方向両端の当接圧が低下し、クリーニング不良が生じるおそれがある。これに対し、本発明を適用することにより、このようなクリーニング部材の傾きを抑制することができ、良好なクリーニング性を維持することができる。
また、二次転写装置においては、装置本体に回動可能に取り付け、付勢手段で中間転写ベルト側へ付勢して二次転写ローラなどの転写部材を中間転写ベルトに当接させる。用紙が二次転写ニップに進入したとき、二次転写装置は、用紙の紙厚に応じて、軸を支点にして回動する。このとき、軸方向一方の軸と、他方の軸との直径が互いに異なり、これら軸の中心が一致していていると、転写部材の軸方向一方の移動軌跡と他方の移動軌跡とが互いに異なる。その結果、転写部材が、二次転写対向ローラの軸に対して傾き、軸方向両端の転写圧が低下し、転写不良が生じるおそれがある。これに対し、本発明を適用することにより、このような転写部材の傾きを抑制することができ、良好な転写性を維持することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
感光体6などの相手部材に当接する現像ローラ5aなどの当接部材の軸方向一方を保持する現像ケースの側板部などの第1当接部材保持側板と、当接部材の軸方向他方を保持する第2当接部材保持側板と、第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板を、第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板の当接部材を保持する保持部とは異なる位置にそれぞれ設けた軸部で相手部材を支持する感光体フレーム43などの相手部材支持部材に回動自在に取り付けるともに、当接部材が相手部材に当接するように圧縮バネ54などの付勢手段により付勢された画像形成装置に用いる現像装置5などの回動ユニットにおいて、第1当接部材保持側板に設けた軸部と、第2当接部材保持側板に設けた軸部との直径が互いに異なり、当接部材の軸方向からみたとき、小径の方の軸部である第2軸部52bなどの小径軸部の軸中心を、大径の方の軸部である第1軸部52aなどの大径軸部の軸中心よりも、付勢手段の付勢力により当接部材の相手部材との当接部Rを支点にして第1当接部材保持側板および第2当接部材保持側板が回動しようとするときに、大径軸部から相手部材支持部材に荷重が加わる第1荷重部(本実施形態では、第1軸部52aが軸受41bに突き当たっている位置)側に設けた。
上述したように、本出願人は、開発中の現像装置において、軸方向両端付近に画像抜けや画像濃度低下などの異常画像が生じる理由について鋭意研究した結果、次のことがわかった。すなわち、開発中の現像装置においては、現像ケースの一方の側板部に形成される現像ケースと一体成型されるボスからなる軸部は樹脂であるため、変形などしないように、ある程度の直径を有する。一方、打ち込みピンは、コストアップを抑えるために、汎用の金属製ピンを用いており樹脂ボスよりも小さい直径である。打ち込みピンとして、剛性の高い金属製のピンを用いることで、樹脂ボスよりも小さい直径でも、変形などしない。
上述したように、感光体6のフレなどにより画像形成動作中、現像装置5は、樹脂ボスの第1軸部52aと打ち込みピンの第2軸部52bとを支点にして回動する。従来、現像装置5は、各軸部の軸中心を中心にして現像装置5が回動すると考えていた。このため、開発中の現像装置5では、先の図9に示したように、径の大きな樹脂ボスの第1軸部52aと、径の小さなうち込みピンの第2軸部52bとの中心が一致するように構成していた。しかし、本出願人の鋭意研究の結果、実際は、先の図6〜図9を用いて説明したように、各軸部52a,52bの軸中心を支点にして回動していないことがわかったのである。
具体的には、先の図6や図7を用いて説明したように、現像ローラ5aが感光体6に当接した後、圧縮バネなどの付勢手段の付勢力で、現像ローラ5aと感光体6との接触部Rを支点として、現像装置5を回動(図6の半時計回りに回動)させようとする。その結果、先の図7に示したように、各軸部52a、52bは、感光体フレームの軸受41bの所定の位置に突き当たることになる(図7では、軸受41bの図中右斜め上方)。そして、現像装置5は、感光体6のフレなどにより回動するとき、各軸部52a、52bが各軸部の軸中心を支点にして回動するのではなく、各軸部52a、52bの軸受41bとの突き当り部を支点にして回動していたことを本出願人は発見した。
第1軸部52aの直径と第2軸部52bの直径とは互いに異なる。そのため、従来のように、第1軸部52aの軸中心と第2軸部52bの軸中心とを一致させた場合、先の図9に示したように、現像装置の軸方向一端側の回動の支点と他端側の回動支点とが大きく異なってしまう。このように、軸方向一端側と他端側とで回動の支点が互いに異なるため、先の図9で示したように、画像形成動作中、感光体のフレなどにより現像装置が回動したとき、現像ローラ一端側の移動の軌跡と、他端側の移動の軌跡が互いに異なってしまう。そのため、現像ローラの軸方向両端の位置が、軸方向中央部に対して感光体表面移動方向上流側や下流側にずれてしまう。その結果、現像ローラの軸方向両端の当接圧が、規定の当接圧よりも低くなり、最悪な場合は、感光体から離間してしまう。これにより、軸方向両端付近に画像抜けや画像濃度低下などの画像不良が生じることを突き止めたである。
なお、感光体にスペーサを介して現像ローラを当接させる構成においては、現像ローラの軸方向両端の位置が、軸方向中央部に対して感光体表面移動方向上流側や下流側にずれてしまうと、軸方向両端付近のギャップが規定よりも広がり、最悪な場合は、現像剤が感光体に接触しなくなる。その結果、軸方向両端付近に画像抜けや画像濃度低下などの画像不良が生じる。
また、現像装置に限らず、例えば、画像形成装置本体に回動自在に保持されるクリーニング装置や転写装置などにおいて、回動軸の一方と他方の直径が異なる場合、相手部材に当接する当接部材が、相手部材に対して傾いて当接し、様々な問題が生じる。
(態様1)は、上述した背景に基づいてなされたものであり、直径の小さな第2軸52bなどの小径軸部の軸中心を、直径の大きな第1軸52aなどの大径軸部の軸中心よりも、圧縮バネ54などの付勢手段の付勢力により現像ローラ5aなどの当接部材と感光体6などの相手部材との当接部を支点にして現像ケース56の側板部などの当接部材保持側板が回動しようとするときに、大径軸部から相手部材支持部材に荷重が加わる第1荷重部側に設けた。(本実施形態では、第1軸部52aの軸受41bとの接触部S1側に設けた。)これにより、各軸部52a,52bの軸中心を一致させた場合に比べて、軸方向一端側と他端側との回動支点のずれを小さくすることができる。その結果、現像装置などの回動ユニットが、小径軸部および大径軸部を支点にして回動したとき、回動ユニット軸方向一方側の移動軌跡と、他方側の移動軌跡とのずれ量を、各軸部52a,52bの軸中心を一致させた場合に比べて、小さくできる。これにより、各軸部を支点にして回動ユニットが回動したときの相手部材に対する当接部材の傾きを抑制することができる。
よって、回動ユニットが現像装置の場合は、現像剤担持体軸方向両端の当接圧の低下(潜像担持体にスペーサを介して現像剤担持体を接触させる構成においては現像ギャップの拡大)を、各軸52a,52bの軸中心を一致させた場合に比べて抑えることができ、軸方向両端付近の画像濃度低下や画像抜けを抑えることができる。また、回動ユニットがクリーニング装置の場合は、クリーニング部材の相手部材との当接圧の低下を抑制することができ、良好なクリーニング性を得ることができる。また、回動ユニットが転写装置の場合は、軸方向で転写圧の低下を抑制することができ、良好な転写性を得ることができる。
(態様2)
(態様1)において、第1軸部52aなどの大径軸部の半径をr1、第2軸部52bなどの小径軸部の半径をr2とし、現像ローラ5aなどの当接部材の軸方向から見たとき、当接部を支点にして現像ケースの一方側の側板部などの第1当接部材保持側板および現像ケースの他方側の側板部である第2当接部材保持側板が回動しようとするときに、小径軸部から感光体フレーム43などの相手部材支持部材に荷重が加わる第2荷重部(本実施形態では、第2軸部52bの軸受41bとの接触部S2)を、第1荷重部を中心として、半径(r1−r2)の円の領域内に設けた。
かかる構成とすることにより、先の図10、図11を用いて説明したように、第1軸部52aなどの大径軸部の軸中心と、第2軸部52bなどの小径軸部の軸中心とを一致させた場合に比べて、現像装置5の軸方向一端側の回動の支点と、軸方向他端側の回動支点とのずれ量を小さくできる。これにより、現像ローラなどの当接部材の感光体などの相手部材に対して傾くのを抑制することができる。これにより、回動ユニットが現像装置の場合は、現像剤担持体軸方向両端の当接圧の低下(潜像担持体にスペーサを介して現像剤担持体を接触させる構成においては現像ギャップの拡大)を、各軸52a,52bの軸中心を一致させた場合に比べて抑えることができ、軸方向両端付近の画像濃度低下や画像抜けを抑えることができる。また、回動ユニットがクリーニング装置の場合は、クリーニング部材の相手部材との当接圧の低下を抑制することができ、良好なクリーニング性を得ることができる。また、回動ユニットが転写装置の場合は、軸方向で転写圧の低下を抑制することができ、良好な転写性を得ることができる。
(態様3)
(態様2)において、現像ローラなどの当接部材の軸方向から見たとき、上記第1荷重部と、上記第2荷重部とが一致するように構成した。
(態様3)によれば、図14を用いて説明したように、現像装置などの回動ユニットの軸方向一端側の回動の支点と、軸方向他端側の回動支点とを一致させることができる。これにより、現像ローラなどの当接部材が感光体などの相手部材に対して傾くの防止することができる。これにより、回動ユニットが現像装置の場合は、現像ローラなどの現像剤担持体が潜像担持体に当接する構成においては、感光体などの潜像担持体との当接圧を軸方向に均一にできる。また、現像剤担持体が潜像担持体に対して所定の隙間をもって対向する場合は、潜像担持体との間の隙間を、軸方向一定にできる。これにより、画像濃度の低下や画像抜けが防止された良好な画像を得ることができる。また、回動ユニットがクリーニング装置の場合は、クリーニング部材の相手部材との当接圧を軸方向で一定にでき、良好なクリーニング性を得ることができる。また、回動ユニットが転写装置の場合は、良好な転写性を得ることができる。
(態様4)
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、第1軸部52aなどの大径軸部が、樹脂で現像ケース56の一方の側板部などの第1当接部材保持側板と一体成型された樹脂軸であり、第2軸部52bなどの小径軸部が現像ケース56の一方の側板部などの第1当接部材保持側板に対して着脱可能な打ち込みピンなどの金属部材である。
(態様4)によれば、実施形態で説明したように、大径軸部、小径軸部の両方を当接部材保持側板と一体成型された樹脂軸とした場合に比べて、感光体フレーム43などへの組み付けを容易にできる。また、大径軸軸、小径軸軸を打ち込みピンなどの金属部材にした場合に比べて、部品点数を削減でき、装置のコストアップを抑えることができる。
(態様5)
(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、相手部材が、感光体6などの潜像担持体であり、当接部材が、自らの表面に現像剤を担持して表面移動することにより潜像担持体と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像ローラなどの現像剤担持体または現像剤担持体の軸方向両端に設けられたスペーサである。
かかる構成とすることで、上述したように、画像濃度の低下や画像抜けが防止された良好な画像を得ることができる。
(態様6)
潜像を担持する感光体6などの潜像担持体と、潜像担持体を支持する感光体フレーム43などの潜像像担持体支持部材に回動自在に保持された現像装置5などの回動ユニットとを備え、画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成した作像ユニット7などのプロセスカートリッジにおいて、回動ユニットとして(態様1)乃至(態様5)いずれかの回動ユニットを用いた。
(態様6)によれば、現像ローラ5aなどの当接部材が感光体などの潜像担持体に対して傾いて当接するのを抑制することができる。これにより、回動ユニットが現像装置の場合は、軸方向両端部付近の画像濃度の低下や、画像抜けを抑えた画像を形成することができるプロセスカートリッジを提供することができる。また、回動ユニットがクリーニング装置の場合は、良好なクリーニング性を維持することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
(態様7)
(態様6)において、上記回動ユニットが、現像装置である。
(態様7)によれば、上述したように、軸方向両端部付近の画像濃度の低下や、画像抜けを抑えた画像を形成することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
(態様8)
(態様6)または(態様7)において、感光体フレーム43などの潜像像担持体支持部材の第1軸部52aなどの大径軸部を受ける第1軸受および/または第2軸部52bなどの小径軸部を受ける第2軸受を上記潜像担持体の方向に延びる長穴とした。
(態様8)によれば、感光体フレームの面板部41などの潜像像担持体支持部材が、ねじれた場合でも、現像装置5などの回動ユニットの軸部が、長穴状軸受内を相対的に移動して、回動ユニットがねじれるのを抑制することができる。これにより、潜像像担持体支持部材のねじれによる回動ユニットのねじれを抑制でき、現像ローラ5aなどの当接部材が感光体6などの潜像担持体に対して傾くのを抑制することができる。
(態様9)
感光体6などの回転部材と、回転部材に当接する現像ローラ5aなどの当接部材を備え、装置本体に対して回動自在に支持された現像装置5などの回動ユニットとを備えた画像形成装置において、回動ユニットとして、(態様1)乃至(態様5)いずれかの回動ユニットを用いたこと。
(態様9)によれば、当接部材が、回転部材の回動軸に対して傾いて当接するのを抑制することができる。これにより、回動ユニットが現像装置の場合は、軸方向両端部付近の画像濃度の低下や、画像抜けを抑えた画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。また、回動ユニットがクリーニング装置の場合は、良好なクリーニング性を得ることができる画像形成装置を提供することができる。また、回動ユニットが転写装置の場合は、良好な転写性を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
1:プリンタ
5:現像装置
5a:現像ローラ
6:感光体
6a:感光体軸
7:作像ユニット
40:感光体ユニット
41:面板部
41b:軸受
43:感光体フレーム
44:位置決めボス
52a第1軸部
52b:第2軸部
54:圧縮バネ
56:現像ケース
90:プリンタ筐体
90a:側板
91:ガイド溝
O1:第1軸部の軸中心
O2:第2軸部の軸中心
R:感光体と現像ローラとの接触部
S1:第1軸部と軸受との接触部
S2:第2軸部と軸受との接触部
特開2013−200552号公報

Claims (9)

  1. 相手部材に当接する当接部材の軸方向一方を保持する第1当接部材保持側板と、
    上記当接部材の軸方向他方を保持する第2当接部材保持側板と、
    上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板を、上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板の上記当接部材を保持する保持部とは異なる位置にそれぞれ設けた軸部で上記相手部材を支持する相手部材支持部材に回動自在に取り付けるともに、上記当接部材が上記相手部材に当接するように付勢手段により付勢された画像形成装置に用いる回動ユニットにおいて、
    上記第1当接部材保持側板に設けた軸部と、上記第2当接部材保持側板に設けた軸部との直径が互いに異なり、
    上記当接部材の軸方向からみたとき、小径の方の軸部である小径軸部の軸中心を、大径の方の軸部である大径軸部の軸中心よりも、上記付勢手段の付勢力により上記当接部材の上記相手部材との当接部を支点にして上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板が回動しようとするときに、上記大径軸部から上記相手部材支持部材に荷重が加わる第1荷重部側に設けたことを特徴とする回動ユニット。
  2. 請求項1に記載の回動ユニットであって、
    上記大径軸部の半径をr1、上記小径軸部の半径をr2とし、
    上記当接部材の軸方向から見たとき、
    上記当接部を支点にして上記第1当接部材保持側板および上記第2当接部材保持側板が回動しようとするときに、上記小径軸部から上記相手部材支持部材に荷重が加わる第2荷重部を、上記第1荷重部を中心として、半径(r1−r2)の円の領域内に設けたことを特徴とする回動ユニット。
  3. 請求項2に記載の回動ユニットであって、
    上記当接部材の軸方向から見たとき、上記第1荷重部と、上記第2荷重部とが一致するように構成したことを特徴とする回動ユニット。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の回動ユニットであって、
    上記大径軸部が、樹脂で上記第1当接部材保持側板と一体成型された樹脂軸であり、
    上記小径軸部が、上記第2当接部材保持側板に対して着脱可能な金属部材であることを特徴とする回動ユニット。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の回動ユニットであって、
    上記相手部材が、潜像担持体であり、
    上記当接部材が、自らの表面に現像剤を担持して表面移動することにより上記潜像担持体と対向する現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持体または上記現像剤担持体の軸方向両端に設けられたスペーサであることを特徴とする回動ユニット。
  6. 潜像を担持する潜像担持体と、
    上記潜像担持体に当接する当接部材を有し、上記潜像担持体を支持する潜像担持体支持部材に回動自在に保持された回動ユニットとを備え、
    画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジにおいて、
    上記回動ユニットとして請求項1乃至5いずれかに記載の回動ユニットを用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項6に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記回動ユニットが、現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項6または7に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    上記潜像担持体支持部材の上記大径軸部を受ける第1軸受および/または上記小径軸部を受ける第2軸受を、上記潜像担持体に向かって延びる長穴としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 回転部材と、
    回転部材に当接する当接部材を備え、装置本体に対して回動自在に支持された回動ユニットとを備えた画像形成装置において、
    上記回動ユニットとして、請求項1乃至5いずれかに記載の回動ユニットを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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