JP6331303B2 - 波長選択スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、波長選択スイッチに関する。
近年、通信ネットワークの高速化・大容量化に伴い、波長多重ネットワークにおける光挿入・分岐装置であるROADM(Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)の開発が進められている。このROADMにおいて光を分波させたり合波させたりするためのデバイスとして、波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)の開発が盛んに行われている。特許文献1には、回折格子状の位相変調パターンによる変調を波長成分毎に独立に行うことにより、光路を制御する波長選択スイッチが開示されている。
米国特許第7787720号明細書
位相変調素子を用いて精度良く光入出力ポートを選択するためには、入射した光のビーム形状を位相変調方向に長くし、該方向におけるビーム形状に対応する位相変調素子の画素数を多くする必要がある。この場合、画素数の大きなLCOS(Liquid crystal on silicon)型の位相変調素子を用いることが好ましいが、これを実現するためにはLCOSが大きくなるおそれがあり、波長選択スイッチが大型化してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、装置を小型化しつつ、精度良く光入出力ポートを選択することが可能な波長選択スイッチを提供することを目的とする。
本発明に係る波長選択スイッチは、入力ポート及び複数の出力ポートがスイッチング方向に配列された入出力部と、入力ポートから入力された光のビーム形状を、スイッチング方向と交差する分光方向に長くなるように変換するアナモルフィック光学系と、アナモルフィック光学系から出力された光を入力し、光を所定の波長成分毎に分光して、分光方向に波長に応じた異なる角度に波長成分を出力する分光素子と、波長成分のそれぞれを所定の出力ポートに導くように波長成分をスイッチング方向に偏向する光偏向素子と、波長成分のそれぞれを、ビーム形状がスイッチング方向に長くなるように変換して光偏向素子に結合させる集光素子と、を備え、光偏向素子は、スイッチング方向に配列された複数の光偏向要素素子を含み、複数の光偏向要素素子によって波長成分のそれぞれを独立して位相変調し、波長成分のそれぞれを所定の出力ポートに向けて偏向し、光偏向素子におけるビーム形状は、短軸と長軸を有し、長軸がスイッチング方向に対して傾斜している。
上記の波長選択スイッチによれば、光偏向素子に結合される波長成分のビーム形状を、その長軸が光偏向要素素子の配列方向に対して傾斜するようにしているので、光偏向素子を大きくすることなく位相変調が可能となる領域を増やすことができる。その結果、装置を小型化しつつ、精度良く光入出力ポートを選択することができる。
上記波長選択スイッチにおいて、長軸は、互いに連なる第1の長軸部と第2の長軸部を有し、第1の長軸部と第2の長軸部がスイッチング方向に対し分光方向の同じ側に傾斜していてもよい。この場合、ビーム形状に合わせて光偏向要素素子をより密に割り当てて配置することが可能となる。
上記波長選択スイッチにおいて、光偏向素子におけるビーム形状は、短軸の幅をスイッチング方向に延長した領域より外側にはみ出している歪み部を有してもよい。この場合、ビームに割り当てられる光偏向要素素子の数をさらに増やすことができる。
上記波長選択スイッチにおいて、光偏向素子を制御する制御部を更に備え、制御部は、歪み部に対応するように光偏向要素素子の少なくとも一部を割り当てて、光偏向素子におけるビーム形状の全体に対応する位相変調領域を光偏向素子上に形成してもよい。この場合、ビームに割り当てられる光偏向要素素子の数を好適に増やすことができる。
上記波長選択スイッチにおいて、短軸に対する長軸の長さの比が30以上であってもよい。この場合、短軸に対する長軸の長さの比が低い場合に比べて、位相変調が可能となる領域を軸の傾斜によって容易に増やすことが可能となる。
上記波長選択スイッチにおいて、分光素子は、スイッチング方向及び光の進行方向によって画定される面においてスイッチング方向に対して所定の角度を有するように配置されていてもよい。この場合、光偏向素子におけるビーム形状を長軸がスイッチング方向に対して容易に傾斜するように形成することができる。
本発明によれば、装置を小型化しつつ、精度良く光入出力ポートを選択することが可能な波長選択スイッチを提供することができる。
本発明の第一実施形態として、波長選択スイッチの構成を概略的に示す平面図である。 図1に示された波長選択スイッチのII−II線に沿った側断面図である。 位相変調素子の具体的な構成例として、LCOSの構成を示す断面図である。 回折格子状の位相変調パターンが変調面に呈示されたときの、偏向方向における実質的な位相変化を示すグラフである。 光偏向素子とビーム形状との関係を説明する図である。 光偏向素子とビーム形状との関係の比較例を説明する図である。 光の回折格子に対する入射角と像平面における歪み量との関係を示す図である。 本発明の第二実施形態における構成と光路を説明する図である。 本発明の第二実施形態における光偏向素子とビーム形状との関係を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1及び図2は、本発明の第一実施形態として、波長選択スイッチ1Aの構成を概略的に示す平面図である。図1及び図2にはXYZ直交座標系が示されている。図1は波長選択スイッチ1AをX軸方向から見た図であり、図2は波長選択スイッチ1AをY軸方向から見た図である。
波長選択スイッチ1Aは、入出力部18と、コリメータレンズ13と、アナモルフィック光学系14と、分光素子15と、集光素子16と、光偏向素子17とが、Z軸方向に沿って配置されている。Z軸は入出力部18から入力される光の進行方向に対応する所定の方向であり、以降Z軸方向を光軸方向と称することがある。図1及び図2では光軸方向は一方向に描かれているが、例えば反射鏡等が中途に配置されることにより光軸方向は屈曲していてもよい。波長選択スイッチ1Aは、さらに光偏向素子17を制御する制御部20を備えている。
入出力部18は、入力ポート11と複数の出力ポート12a〜12dとを含む。入力ポート11及び出力ポート12a〜12dは、X軸方向に沿って配置されている。入力ポート11及び出力ポート12a〜12dは、例えば光ファイバといった光導波部材を含んで構成される。波長選択スイッチ1Aでは、複数の波長成分を含む波長多重信号が入力ポート11を通して外部から入力され、各波長成分を、出力ポート12a〜12dのいずれかから任意に選択して出力する。図1では一例として波長成分L21、L22及びL23が図示されている。図2に示されるように、波長成分L21、L22及びL23それぞれは、出力ポート12a〜12dのうち出力ポート12b,12c及び12dそれぞれから出力される。このように、各波長成分は個別に出力ポートの配列する方向に光路が変更されて出力ポートが選択されるから、出力ポートの配列するX軸方向は波長選択スイッチ1Aのスイッチング方向として定義される。
コリメータレンズ13は、入力ポート11及び出力ポート12a〜12dと光学的に接続されている。コリメータレンズ13は、入力ポート11から入力された光L1をコリメートする。また、各波長成分L21〜L23を、各々に対応する出力ポートに向けて集光する。
アナモルフィック光学系14は、コリメータレンズ13を介して光L1を受ける。そして、光L1のビーム形状を、X軸方向及びZ軸方向と直交するY軸方向に長軸を有する楕円形状となるように変換する。アナモルフィック光学系14は、例えばプリズム14a,14bによって好適に構成される。
アナモルフィック光学系14は、ビーム形状をY軸方向に扁平な楕円形状に変換するものであれば良く、光をY軸方向に拡大するように構成しても良いし、光をX軸方向に縮小するように構成しても良い。このようなアナモルフィック光学系14は、一対のプリズムを含む光学系の他、X軸方向又はY軸方向に屈折力を有する光学部品(例えば、シリンドリカルレンズやシリンドリカルミラー)を単独もしくは複数個組み合わせることによって構成してもよい。
分光素子15は、光L1を、各波長成分L21〜L23に分光する。分光素子15は、例えば表面に回折格子が形成された板状部材によって好適に構成される。各波長成分L21〜L23は、Y軸方向において、それぞれ波長に応じて異なる方向に進む。このように、各波長成分L21〜L23が分光されるY軸方向は、波長選択スイッチ1Aの分光方向として定義される。
集光素子16は、分光素子15と光偏向素子17とを光学的に接続する。集光素子16は、例えば集光レンズや凹面鏡で構成され、各波長成分L21〜L23を、光偏向素子17の変調面17aに向けて集光する。このとき、アナモルフィック光学系14においてY軸方向に所定倍率で拡大された光は、集光素子16においては当該倍率でY軸方向に縮小される(又は、アナモルフィック光学系14においてX軸方向に所定倍率で縮小された光L1は、集光素子16においては当該倍率でX軸方向に拡大される)ことにより、光偏向素子17において、X軸方向に長軸を有するビームを形成する。
光偏向素子17は、XY平面内に格子状に二次元配列された複数の光偏向要素素子172を含む。波長成分L21〜L23は、図1に示されるようにそれぞれ光偏向素子17におけるY軸方向の異なる領域に入射する。そして、図3に示されるように、各領域においてスイッチング方向であるX軸方向に配列された複数の光偏向要素素子172により、波長成分L21〜L23を独立して位相変調する。光偏向素子17は、回折格子状の位相変調パターンPをスイッチング方向に呈示することにより、波長成分L21〜L23の光路をXZ平面内で偏向する。このときの偏向角は、各波長成分L21〜L23が所望の出力ポート(例えば12b〜12d)に入射するように設定される。
ここで図3を参照して、本実施形態における光偏向素子17としてのLCOSの構成を示す。光偏向素子17は、シリコン基板171と、シリコン基板171に設けられた複数の画素電極(光偏向要素素子)172とを有する。複数の光偏向要素素子172は、シリコン基板171上に、X軸方向及びY軸方向に沿って格子状に配列されている。シリコン基板171上には、液晶層173、透明電極174、及びカバーガラス175が順に配置されている。透明電極174と複数の光偏向要素素子172との間に形成される電界の大きさに応じて、液晶層173に入射した波長成分L21〜L23の位相が変調され、入射した光が偏向される。
変調面17aは、複数の光偏向要素素子172、液晶層173及び透明電極174によって主に構成される。図3には、変調面17aに回折格子状の位相変調パターンを呈示したときの各画素の位相変調量が、グラフPとして概念的に示されている。制御部20は、この位相変調パターンを提示するために、各画素電極172に印加する電圧を制御する。そして、光偏向素子17によって偏向される光の角度を制御する。
図4は、回折格子状の位相変調パターンが変調面17aに呈示されたときの、スイッチング方向における実質的な位相変化を示すグラフである。図3に概念的に示されたように、変調面17aでは、0(rad)から2π(rad)にかけて位相変調量が階段的に増加し、2π(rad)に達すると、再び0(rad)に戻り、0(rad)から2π(rad)にかけて位相変調量が階段的に増加する。このような位相変調パターンにより、図4に示されるような階段状に単調増加する回折格子状の位相変調パターンが実質的に実現され、波長成分L21〜L23が入射すると、位相変調パターンに応じた出射角θに波長成分L21〜L23が偏向する。
続いて、このような光偏向素子17に集光される波長成分L21〜L23のビーム形状について図5を参照して詳細に説明する。図5は、光偏向素子17とビーム形状との関係を説明するための図であり、図5には、例えば2つの波長成分に対応するビーム形状がそれぞれ示されている。光偏向素子17における波長成分は、そのビーム形状BがX軸方向に長軸をY軸方向に短軸を有する楕円を歪ませた形状になっており、長軸GがX軸方向に対して傾斜している。長軸Gは、所定の角度を有して互いに連なる第1の長軸部G1と第2の長軸部G2とから構成されており、これら第1の長軸部G1と第2の長軸部G2とがXY平面においてY軸方向の同じ側に向かってX軸方向から傾斜している。
制御部20は、このように歪んだビーム形状Bの全体に対応する位相変調領域を光偏向素子17上に形成する。制御部20により光偏向要素素子172を制御することにより、ビーム形状Bの全体に対応する位相変調領域をX軸方向及びY軸方向に広がるように形成することができる。なお、図5における光偏向要素素子172の濃淡は位相変調量が異なることを表している。
本実施形態で用いられるビームは、いわゆるガウシアンビームであり、ビーム中心からの距離に対する光強度の分布がガウス分布になっている。通常ガウシアンビームの直径は、ビームの光強度がピーク値の1/e(13.5%)になるビーム径とすることが一般的である。そこで、本実施形態においてもビーム幅はこのような実際的な幅であるものとして以下説明を続ける。
次に、光偏向素子17上に上述した歪み形状のビームを形成する原理について説明する。まず、分光素子15に入射する光L1のYZ平面における入射角α及びXZ平面における入射角φと、分光素子15から出射される波長成分L21〜L23のYZ平面における出射角βとの間には、次式(1)に示す関係が規定されている。

mは分光素子15に設けられている回折格子の回折次数、
dは分光素子15に用いる回折格子のピッチ、
λは分光素子15へ入射する光の波長である。
ここで、分光素子15に入射される光L1は、波動光学的には、XZ平面における入射角φ及びYZ平面における入射角αが異なる成分を含んでいる。このため、分光素子15に入射された光L1は、実効的に各回折構造に対する入射角φ及び入射角αが異なる。その結果、1つの波長成分に着目すると、分光素子15から出射される波長成分L21〜L23は、YZ平面における出射角βが異なる成分を含むので、ビーム形状BはX軸方向に沿ってY軸方向に歪んだ形状となり、この状態で集光素子16を経て光偏向素子17に入射される。従って、光偏向素子17におけるビーム形状Bは長軸GがX軸方向に対して傾斜した形状となり、図5に示すような歪んだビーム形状となる。
なお、上記の式(1)に示されるように、YZ平面における入射角αが小さくなるほど、又は、XZ平面における入射角φが大きくなるほど、YZ平面における出射角βが大きくなり、その結果として、光偏向素子17におけるビーム形状Bの歪み量が大きくなる。即ち、YZ平面における入射角αに対するXZ平面における入射角φが大きいほど、光偏向素子17におけるビーム形状Bの歪み量は大きくなる。ここで、ビームの径が大きくなるほど光L1に含まれる角度成分の絶対値は小さくなるため、分光素子15に入射される光L1のビーム形状を、YZ平面に長軸を有するように設定することにより、光偏向素子17におけるビーム形状Bの歪み量を大きくすることができる。本実施形態において、後述するようにビーム形状Bが投射される光偏向要素素子172の領域を増加させる観点から、ビーム形状Bの短軸に対する長軸Gの長さの比は10以上であることが好ましく、30以上であることがさらに好ましい。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係るビーム形状Bと比較例のビーム形状Bとの違いについて説明する。図6は、光偏向素子17とビーム形状Bとの関係の比較例を説明するための図である。図6に示されるビーム形状Bは、第1の長軸部G1と第2の長軸部G2とがXY平面においてY軸方向の同じ側に向かってX軸方向から傾斜していない場合の例である。この場合、分光素子15から出射される波長成分は、Y軸方向に延ばされた状態で集光素子16に入力される。そして、集光素子16から出力された光は、X軸方向に長軸Gを有するビーム形状Bとされて光偏向素子17に投射される。この比較例の場合も、制御部により光偏向要素素子172を制御することにより、ビーム形状Bの全体に対応する位相変調領域をX軸方向に沿って形成することができる。
ところで、本実施形態では、図5に示されるように、光偏向素子17に投射されるビーム形状Bの長軸GがX軸に対して傾斜するようになっており、図6に示す比較例に比べて、ビーム形状BのX軸方向の長さ(高さ)は同じであるものの、長軸Gの長さが長くなっている。即ち、本実施形態に係るビーム形状Bは、比較例のビーム形状Bよりもより多くの投射面積を光偏向素子17上に有することになる。また、本実施形態のビーム形状Bでは、このような長軸Gの傾斜により、ビーム形状Bの短軸幅をX軸方向に延長した領域よりY軸方向にはみ出している領域である歪み部Dが形成される。歪み部Dは、光偏向素子17におけるビーム形状Bのうち、短軸の幅をX軸方向に延長した領域より外側にはみ出している部分である。
このような構成の違いにより、例えば、図6の比較例のビーム形状Bが投射される光偏向要素素子172の領域が1つのビーム形状Bあたり24画素であるのに対し、図5の本実施形態のビーム形状Bが投射される光偏向要素素子172の領域は、1つのビーム形状Bあたり32画素となり、より多くの光偏向要素素子172を割り当てることができる。
なお、図5のビーム中心位置O(第1の長軸部G1及び第2の長軸部G2の分岐点)における長軸のY軸方向の位置から、ビームのX軸方向の所定位置における長軸のY軸方向の位置までの距離は、ビーム形状Bの長軸のY軸方向のシフト量であり、Y軸方向の最も外側に位置する箇所でのシフト量が最大シフト量Sとなっている。この最大シフト量Sは、例えば図7に示されるように、XZ平面における分光素子15への入射角φが大きくなるに従って大きくなるため、入射角φに応じて各波長成分のビーム形状Bの長軸を傾斜させて、ビーム形状Bが投射される光偏向要素素子172の領域を増加させることもできる。
このように、本実施形態の波長選択スイッチによれば、光偏向素子17に結合される波長成分L21〜L23のビーム形状Bを、その長軸Gが光偏向要素素子172の配列方向(X軸方向)に対して傾斜するように形成している。また、歪み部Dを形成しているので、ビーム形状Bが形成される光偏向要素素子172の領域をY軸方向に広げることができ、光偏向素子17のX軸方向の長さを大きくすることなく位相変調が可能となる領域を増やすことができる。その結果、波長選択スイッチ1Aを小型化しつつ、精度良く光入出力ポートを選択することができる。
また、長軸Gでは、第1の長軸部G1と第2の長軸部G2とがスイッチング方向であるX軸方向に対しY軸方向の同じ側に傾斜している。このため、ビーム形状Bに合わせて光偏向要素素子172をより密に割り当てて配置することが可能となる。
また、分光素子15に入射されるビーム形状を分光方向に大きくなるように構成し、光偏向要素素子172に投影されるビーム形状Bが、短軸に対する長軸Gの長さの比が10以上、さらに好ましくは30以上である。これにより、ビーム形状Bの短軸幅をX軸方向に延長した領域よりY軸方向にはみ出している領域である歪み部Dが容易に形成されるため、位相変調が可能となる領域をより容易に増やすことが可能となる。
(第二実施形態)
次に、図8及び図9を参照して、第二実施形態に係る波長選択スイッチ1Bについて説明する。以下、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、本発明の第二実施形態を説明する概略図である。図9は、本発明の第二実施形態における光偏向素子とビーム形状との関係を説明する図である。軸Lは、集光素子16の中心軸を示す。
図8に示されるように、第二実施形態に係る波長選択スイッチ1Bでは、分光素子15は、XZ面内においてX軸方向に対して所定の角度を有するように傾斜して配置されている。即ち、第1実施形態に比較して、分光素子15はY軸周りに所定の回転角を有して配置されている。このため、本実施形態に係る分光素子15への光の入射角φは、分光素子15を通るXZ平面に対してX軸の正側からの入射と負側からの入射とを比べると一様ではなくなる。また、分光素子15への入射角φが異なるため、上述した式(1)に従って出射角βが異なることになる。
分光素子15への入射角φは、分光素子15において回折構造の位置に依存する。第一実施形態では、分光素子15は、XZ面においてZ軸方向に対して対称に配置されている。このため、光偏向素子17に投射されるビーム形状Bは、XY平面においてY軸方向と略平行な方向に対称軸を有している(図5参照)。一方、本実施形態では、分光素子15がY軸周りに回転角を有し配置されているため、光偏向素子17に投射されるビーム形状Bは、XY平面においてY軸方向と所定の角度を有する対称軸となっている。これは、XZ平面に対してX軸の正方向(図8中、軸Lより上方)からの入射角φと、XZ平面に対してX軸の負方向(図8中、軸Lより下方)から入射角φとが異なるため、上述した式(1)に従い、出射角βがXZ平面に対してX軸の正方向と負方向とで異なるためである。
このため、第二実施形態の波長選択スイッチ1Bでは、図9に示されるように、光偏向素子17に投射されるビーム形状Bは、第1の長軸部G1と第2の長軸部G2とが、XY平面において、X軸方向に対してそれぞれが異なる角度で傾斜するようになる。即ち、X軸と第1の長軸G1とがなす角度と、X軸と第2の長軸G2とがなす角度とが異なるようにビーム形状Bが光偏向素子17に投射される。但し、この場合であっても、長軸が傾斜しているため、ビーム形状Bに割り当てられる光偏向要素素子172を長軸が傾斜していない場合に比べて増やすことができ、第一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態では、分光素子15がXZ面内においてX軸方向に対して所定の角度を有するように配置されている。このため、光偏向素子17におけるビーム形状を、その長軸Gがスイッチング方向であるX軸に対して容易に傾斜するように形成することができる。
以上、本発明に係る波長選択スイッチの好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
1A,1B…波長選択スイッチ、11…入力ポート、12a〜12d…出力ポート、14…アナモルフィック光学系、15…分光素子、16…集光素子、17…光偏向素子、172…光偏向要素素子、18…入出力部、G…長軸,G1…第1の長軸部、G2…第2の長軸部、L21〜L23…波長成分。

Claims (6)

  1. 入力ポート及び複数の出力ポートがスイッチング方向に配列された入出力部と、
    前記入力ポートから入力された光のビーム形状を、前記スイッチング方向と交差する分光方向に長くなるように変換するアナモルフィック光学系と、
    前記アナモルフィック光学系から出力された前記光を入力し、前記光を所定の波長成分毎に分光して、分光方向に波長に応じた異なる角度に波長成分を出力する分光素子と、
    前記波長成分のそれぞれを所定の前記出力ポートに導くように前記波長成分を前記スイッチング方向に偏向する光偏向素子と、
    前記波長成分のそれぞれを、前記ビーム形状が前記スイッチング方向に長くなるように変換して前記光偏向素子に結合させる集光素子と、を備え、
    前記光偏向素子は、前記スイッチング方向に配列された複数の光偏向要素素子を含み、前記複数の光偏向要素素子によって前記波長成分のそれぞれを独立して位相変調し、前記波長成分のそれぞれを所定の前記出力ポートに向けて偏向し、
    前記光偏向素子における前記ビーム形状は、短軸と長軸を有し、前記長軸が前記スイッチング方向に対して傾斜している、波長選択スイッチ。
  2. 前記長軸は、互いに連なる第1の長軸部と第2の長軸部を有し、
    前記第1の長軸部と前記第2の長軸部が前記スイッチング方向に対し前記分光方向の同じ側に傾斜する、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記光偏向素子における前記ビーム形状は、前記スイッチング方向に対する前記長軸の傾斜により、前記短軸の幅を前記スイッチング方向に延長した領域より外側にはみ出している歪み部を有する、請求項1又は2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記光偏向素子を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記歪み部に対応するように前記光偏向要素素子の少なくとも一部を割り当てて、前記光偏向素子における前記ビーム形状の全体に対応する位相変調領域を前記光偏向素子上に形成する、請求項3に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記短軸に対する前記長軸の長さの比が30以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記分光素子は、前記スイッチング方向及び前記光の進行方向によって画定される面において前記スイッチング方向に対して所定の角度を有するように配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
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