JP6330552B2 - 植物の育成状態判定装置、植物の育成状態判定方法及びプログラム - Google Patents

植物の育成状態判定装置、植物の育成状態判定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、植物の育成状態判定装置、植物の育成状態判定方法及びプログラムに関する。
育成中の植物を撮影して画像処理することにより、植物の育成状態を検出して、植物が適切に育成されているか否かを判定する技術がある。
特許文献1は、育苗して発芽した後のセル成形苗が、規定のセル成形苗に成育したかを判別する判別装置を開示している。同文献では、セル成形苗をセンシングコンベアで搬送する途中で複数のCCD(Charge Coupled Device)カメラによって撮影してセル成形苗の画像を処理することにより、苗の胚軸の出芽位置、胚軸の本数、苗の全高、苗の全幅、軸径、子葉の高さのそれぞれが設定範囲にあるかの良否を判別する。搬送しながら連続的に苗の良否を一本ずつ判別するため、判別精度が向上し、さらに判別時間が短縮する。
特開平09−224481号公報
特許文献1の方法では、植物の育成状態を判定するために、搬送装置等を備える必要がある。そのため、装置が大規模になるという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためのものであり、簡易な構成で、植物の育成状態を判定することが可能な植物の育成状態判定装置、植物の育成状態判定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
記目的を達成するため、本発明に係る植物の育成状態判定装置の一態様、送風機が植物に風を送っている時に撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を判定する判定部と、を備えることを特徴とする
また、前記目的を達成するため、本発明に係る植物の育成状態判定方法の一態様、送風機により植物に風を送っている時に撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得し、取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を判定する、ことを含む、ことを特徴とする
また、前記目的を達成するため、本発明に係るプログラムの一態様は、コンピュータに、送風機により植物に風を送らせている時に撮影部により前記植物を撮影させて、送風時画像を取得させ、取得させた前記送風時画像を画像処理させることにより、前記植物の育成状態を判定させる、ことを特徴とする
本発明によれば、簡易な構成で、植物の育成状態を判定することが可能な植物の育成状態判定装置、植物の育成状態判定方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る植物の育成状態判定装置の概要を示す図である。 育苗用のセルの1つを上から見た様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る植物の育成状態判定装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る植物の育成状態判定装置が実行する育成状態判定処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、非送風時画像の例を示す図である。(b)は、送風時画像の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る植物の育成状態判定装置が実行するセル単位の判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
図1に、本発明の実施形態に係る植物の育成状態判定装置の概要を示す。育成状態判定装置20は、育成室10において育成されている育成対象の植物の育成状態を判定するための装置である。
育成室10は、例えば植物工場等の建物内に設置された部屋である。育成室10内の環境は、育成対象の植物の育成に適した環境になるように管理される。育成室10は、セルトレイ11と、光源12と、を備える。
セルトレイ11は、育成室10の床に設置され、セル1、セル2、セル3等の育苗用のセルを複数個並べて保持する。図2に、複数の育苗用のセルの1つであるセル1を上からみた様子を示す。複数のセルのそれぞれは、図2に示すように、一対の葉を広げている状態にある育成対象の植物15と、水耕栽培により植物15を栽培するための養液16とを、その中に含む。
育成対象の植物15は、種子又は苗の状態でセルに入れられる。育成対象の植物15は、例えば小松菜、レタス、チンゲン菜、バジル、イタリアンパセリ、コリアンダー等である。しかし、植物15の種類は特に限定されるものではなく、多くの種類の植物を採用することができる。
セルトレイ11が保持する複数のセルのそれぞれに含まれる養液16は、育成対象の植物15に応じて、植物15を適切に育成するために必要な栄養分を有する適宜の液体を用いることができる。養液16は、例えば一般的な水溶性肥料を水で薄めたものでよい。場合によっては、養液16に植物活性剤を混ぜてもよい。育てる植物15が食用であるか、観賞用であるかによっても養液16の成分を変えることが好ましい。
セルトレイ11の少なくとも上側の面、すなわちカメラ13が設置された側の面の色は、後述する画像処理において植物15の画像を背景画像から抽出できるようにするため、植物15の色とは異なる色、光合成する葉の色である緑色以外の色にする。例えば、セルトレイ11の上面全体を白色にする。
光源12は、各セルにおいて育成されている植物に光を照射する。光源12は、複数のセルのそれぞれにおいて育成されている植物に満遍なく光を照射できるように、セルトレイ11の上方に複数個設置される。
光源12として、育成対象の植物に応じて育成に適した波長及び光量の光を照射できる人工光源が用いられる。また、光源12は、植物に対して熱障害を与えないような、発熱量が小さいものであることが好ましい。なお、光源12は、植物が光合成するための光を供給する他、カメラ13の撮影用の光源としての役割も有する。育成用の光源と、撮影用の光源では求められる特性が異なり、また、育成用の光源は長時間照光する必要があるが、撮影用の光源は撮影時のみ発光すればよいので、あえて光源は共用しなくてもよい。以下には育成用の光源について少し触れておく。
光源12の種類としては、LED(Light Emitting Diode)、高圧ナトリウムランプ、セラミックメタルハライドランプ、3波長白色蛍光灯、白熱電球、水銀ランプなどが使用され、またこれらの組み合わせも使用される。植物の種類や育成過程においても最適な光源、光量、波長などが変わってくる。基本的には花や実を得る植物は高光度を必要とし、葉菜類、根菜類は光飽和点が低い。また、人工光源を用いずに、太陽光を用いてもよい。
光源12の光量は、植物の種類や規模により、光飽和点(光合成速度が最大になる光強度)と光補償点の間で設定される。例えば、植物の発芽直後は約1万〜1.5万luxの光を照射し、約2週間後から光量を強めて約2万〜2.5万luxの光を照射する。
光源12の波長について、植物に有効な放射には生理的有効放射(300〜800nm)と光合成有効放射(400〜700nm)がある。そして発芽時には赤色光(660nm)で発芽が促進されることが知られている。また、節間の伸長作用では、強光下では青色光が抑制効果を、弱光下では赤色光が抑制効果が高く、混合光照射時には遠赤外光が必要とされ、赤色光/遠赤外光比のバランスで伸長成長が左右されることが知られている。更に、500〜600nmの波長領域の光は植物にとって不要であると言われている。一般的に、青色光が多ければ葉は厚く、背丈は抑制気味になり、赤色光が多ければ、葉は薄く、背丈は促進気味になる。
育成状態判定装置20は、カメラ13と、ファン14と、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、計時部24と、記憶部25と、入力部26と、出力部27と、通信部28と、画像処理部29と、を備える。
カメラ13は、セルトレイ11の上方に設置され、育成対象の植物を撮影する撮影部として機能する。カメラ13は、セルトレイ11上に配置された全てのセルを画角内に収めて撮影画像を得ることができるように、例えば育成室10の天井の中央付近に設置される。全セルを一括して撮影しなくても、セルごとに個別に撮影してもかまわない。
ファン14は、セルトレイ11の上方に設置され、育成対象の植物に風を送る送風機として機能する。ファン14は、セルトレイ11上に配置された全てのセル内の植物に風を当てることができるように、例えば育成室10の天井の中央付近(図1の例ではカメラ13の隣)に設置される。各セルの植物に均等な風を与えた方が育成状況の比較がしやすいので各セルと各ファンとの位置関係が同じになるように多数のファンを配置して、各セルに均質に風を送るように構成してもよい。
CPU21は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介して育成状態判定装置20の各部と接続され、育成状態判定装置20全体を制御する。具体的に説明すると、CPU21は、RAM23をワークメモリとして用いながら、ROM22や記憶部25に記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、育成状態判定装置20の各部の動作を制御する。
計時部24は、例えばRTC(Real Time Clock)等を備え、現在時刻及び経過時間を計測する。
記憶部25は、例えばハードディスクやフラッシュメモリのような不揮発性メモリを備え、育成状態判定装置20が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータ、育成状態判定装置20が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
入力部26は、例えばキーボード等である。入力部26は、操作者がキーボードを用いて操作入力したテキストデータ等をCPU21に入力する。
出力部27は、例えば液晶ディスプレイ等である。出力部27は、CPU21によって出力されたテキストデータや画像等を画面に表示出力する。
通信部28は、例えばLAN(Local Area Network)等を介して、有線又は無線で外部の情報端末とデータを通信する。
画像処理部29は、画像データを画像演算プロセッサによって加工処理する。画像処理部29は、例えば画像データの重ね合わせ演算やアルファブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を実行する。
図3に、育成状態判定装置20の機能構成を示す。CPU21は、ROM22や記憶部25に記憶されたソフトウェアプログラムをRAM23に読み出して、そのソフトウェアプログラムを実行制御することにより、送風制御部31、画像取得部32、情報取得部33、状態判定部34として機能する。
送風制御部31は、ファン14のオンとオフとを切り替えて、育成対象の植物に送風するか否かを制御する。
画像取得部32は、カメラ13により育成対象の植物を撮影して、撮影画像を取得する。
情報取得部33は、画像取得部32が取得した撮影画像を画像処理することにより、植物の育成状態を示す情報を取得する。
状態判定部34は、情報取得部33が取得した植物の育成状態を示す情報に基づいて、植物の育成状態を判定する。
これら各部の機能の詳細については、図4及び図6のフローチャートに示す育成状態判定装置20が実行する育成状態判定処理の流れの中で、説明する。なお、この育成状態判定処理は、各セルに並べた複数の植物の成長が均等な時期に実施することが好ましい。成長が進むにつれ、それぞれの植物の育成状況の差が大きくなってくるからである。
以下、図4のフローチャートを参照して、育成状態判定装置20が実行する育成状態判定処理の流れを説明する。
育成状態判定装置20は、計時部24で経過時間又は現在時刻を取得して、例えば1日1回等、定期的に、図4に示す育成状態判定処理を開始する。あるいは、育成状態判定装置20は、操作者から入力部26を介して育成中の植物の育成状態を判定する旨の指示を受け付けて、受け付けた指示に応じて、図4に示す育成状態判定処理を開始してもよい。
育成状態判定処理が開始すると、まず、送風制御部31は、ファン14を停止する(ステップS100)。そして、画像取得部32は、カメラ13により最速のシャッタスピードで(すなわち最短の露光時間で)育成対象の植物を撮影して、非送風時画像を取得する(ステップS101)。すなわち、画像取得部32は、ファン14が停止して植物に風を送っていない時にカメラ13により植物を撮影して、非送風時画像を取得する。
図5(a)に、非送風時画像の例を示す。非送風時画像41は、セル1からセル6まで、セルトレイ11上に配置された6個のセルを上方から撮影した撮影画像である。具体的に、非送風時画像41は、6個のセルのそれぞれにおいて、葉を広げた状態にある育成対象の植物を上方から見た様子を示している。この非送風時画像41からは、セル5の植物の葉が他のセルの植物の葉に比べて小さいことが判別できる。
続いて、送風制御部31は、ファン14を作動させる(ステップS102)。そして、画像取得部32は、カメラ13により最低のシャッタスピードで(すなわち最長の露光時間で)育成対象の植物を撮影して、送風時画像を取得する(ステップS103)。すなわち、画像取得部32は、ファン14が作動して植物に風を送っている時にカメラ13により植物を撮影して、送風時画像を取得する。なお、非送風時は最速のシャッタスピード、送風時は最低のシャッタスピードの例を示したが、送風時の方が相対的に露光時間が長ければよい。また、送風時の撮影は連写または動画でもよい。監視カメラ等で常時植物をモニターしている場合は、その監視カメラの画像を利用することもできる。
図5(b)に、送風時画像の例を示す。送風時画像42は、非送風時画像41と同じく、セルトレイ11上に配置された6個のセルを上方から撮影した撮影画像であって、葉を広げた状態にある育成対象の植物を上方から見た様子を示している。一方で、送風時画像42は、ファン14から風を送られている最中の植物を長い露光時間で撮影したものであるため、育成対象の植物が風に煽られている様子を捉えることができる。具体的に、この送風時画像42からは、セル3の植物が、ファン14からの風に煽られて揺れていることが判別できる。
非送風時画像41と送風時画像42とを取得すると、画像取得部32は、取得した非送風時画像41と送風時画像42とを画像処理部29に送信する(ステップS104)。そして、育成状態判定装置20の処理は、画像処理部29による非送風時画像41と送風時画像42との画像処理結果に基づいて、育成状態を判定する処理に移行する。
非送風時画像41と送風時画像42とを画像処理部29に送信すると、CPU21は、セルトレイ11に設置された複数のセルの中から、育成状態の判定対象となるセルを1つ選択する(ステップS105)。そして、CPU21は、選択したセルについて、セル単位の判定処理を実行する(ステップS106)。以下、セル単位の判定処理の詳細について、図6のフローチャートを参照して説明する。
セル単位の判定処理において、まず、情報取得部33は、画像処理部29の機能により、非送風時画像41の色分布を解析する(ステップS200)。そして、色分布の解析結果に基づいて、非送風時画像41において選択したセルの植物の画像が占める領域のサイズS1を、植物の育成状態を示す情報として取得する(ステップS201)。
具体的に説明すると、情報取得部33は、非送風時画像41に含まれるセル1からセル6までの6個のセルの画像領域の中から、選択したセルの画像領域の画素値を解析する。ここで、カメラ13の位置及び向きは固定されているので、非送風時画像41における6個のセルの画像領域の配置は撮影毎に変化しない。そのため、情報取得部33は、6個のセルの画像領域の配置情報を予め記憶しておいて、記憶した配置情報に基づいて、非送風時画像41の中から選択したセルの画像領域を特定して、特定した画像領域の画素値を解析する。
そして、情報取得部33は、画素値の解析結果に基づいて、植物の色である緑色の領域を、選択したセルの植物の画像領域として特定する。例えば、選択したセルがセルnである場合において、非送風時画像41中のセルnの画像領域における座標(x,y)の画素値をPn1(x,y)と表すと、情報取得部33は、非送風時画像41中の各画素について、画素値Pn1(x,y)が緑色に相当する画素値であるか、すなわち緑色に相当する画素値として予め定められた範囲内にあるか否かを判別する。そして、画素値Pn1(x,y)が緑色に相当する画素値であると判別した領域を、選択したセルの植物の画像領域として特定する。植物の周囲の色(養液16及びセルトレイ11の色)を植物の色として想定される緑色とは異なる色にし、且つ、一様な光を照射する光源12の下でカメラ13が植物を撮影することで、情報取得部33は、非送風時画像41の中から植物が写った範囲を容易に特定することができる。そして、情報取得部33は、特定した画像領域の面積、すなわち特定した画像領域の画素数の和を、サイズS1として取得する。
非送風時画像41において選択したセルの植物の画像が占める領域のサイズS1を取得すると、状態判定部34は、取得したサイズS1が予め定められた閾値K1以上であるか否かを判別する(ステップS202)。判別の結果、サイズS1が閾値K1に達していない場合(ステップS202;NO)、状態判定部34は、選択したセルにおける植物は正常に育成されていないと判定する(ステップS207)。
閾値K1は、植物の葉のサイズから育成状態を判定するための第1の閾値である。例えば図5(a)に示した非送風時画像41において、セル5の植物は、他のセルの植物に比べて、葉のサイズが小さい。そのため、状態判定部34は、セル5の植物は十分な大きさに育っておらず、育成に何らかの異常があると判定する。閾値K1は、セル5のような育成不良の植物を葉のサイズから識別できるように、適切な値に予め設定される。
より具体的に説明すると、閾値K1は、植物の品種、一日の照射時間、気温、湿度等のパラメータにより適切な値に決定される。例えば、植物は、成長と共に葉のサイズが大きくなり、また背が高くなってカメラ13に近付くため、カメラ13の撮影画像として得られる植物のサイズは、徐々に大きくなる。そのため、閾値K1として、品種による成長速度の違いを考慮しつつ、植物の成長と共に増加する値を設定することが好適である。
一方で、ステップS202における判別の結果、サイズS1が閾値K1以上であると判別された場合(ステップS202;YES)、続いて、情報取得部33は、画像処理部29の機能により、送風時画像42の色分布を解析する(ステップS203)。そして、色分布の解析結果に基づいて、送風時画像42において選択したセルの植物の画像が占める領域のサイズS2を、植物の育成状態を示す情報として取得する(ステップS204)。
すなわち、サイズS1が閾値K1以上であると判定された場合、選択したセルの植物は、非送風時画像41の画像処理結果からは異常であると判定されなかったことになる。この場合、育成状態の判定処理は、送風時画像42を画像処理することにより、ファン14からの風に煽られた状態にある植物の画像から育成状態を判定する第2の判定処理に移行する。
情報取得部33が送風時画像42からサイズS2を取得する方法は、上述した非送風時画像41からサイズS1を取得する方法と同様である。すなわち、情報取得部33は、送風時画像42に含まれるセル1からセル6までの6個のセルの画像領域の中から、選択したセルの画像領域の画素値を解析する。そして、画素値の解析結果に基づいて、植物の色である緑色の領域を、選択したセルの植物の画像領域として特定する。例えば、選択したセルがセルnである場合において、送風時画像42中のセルnの画像領域における座標(x,y)の画素値をPn2(x,y)と表すと、情報取得部33は、送風時画像42中の各画素について、画素値Pn2(x,y)が緑色に相当する画素値であるか否かを判別する。そして、画素値Pn2(x,y)が緑色に相当する画素値であると判別した領域を、選択したセルの植物の画像領域として特定する。そして、情報取得部33は、特定した画像領域の面積、すなわち特定した画像領域の画素数の和を、サイズS2として取得する。
送風時画像42において選択したセルの植物の画像が占める領域のサイズS2を取得すると、状態判定部34は、取得したサイズの差分“S2−S1”が予め定められた閾値K2以下であるか否かを判別する(ステップS205)。判別の結果、サイズの差分“S2−S1”が閾値K2を超えている場合(ステップS205;NO)、状態判定部34は、選択したセルにおける植物は正常に育成されていないと判定する(ステップS207)。
ここで、送風時画像42から取得したサイズS2と非送風時画像41から取得したサイズS1との差分“S2−S1”は、ファン14から風を送られた際に植物(葉)動いた領域の大きさに相当する。すなわち、ファン14から送られた風に煽られて植物(葉)が大きく動けば動くほど、そのセルについて得られる差分“S2−S1”は大きくなる。一方で、ファン14から風を送られたにもわらず静態している植物があれば、そのセルについては差分“S2−S1”は0である。そして、ファン14から風を送られた際に大きく動く植物は、そうでない植物に比べて、茎が細い等、丈夫に育っていない可能性が高いことが想定される。そのため、差分“S2−S1”の大きさは、植物が正常に育成されているか否かを示す指標として用いることができる。
閾値K2は、このような差分“S2−S1”の大きさから育成状態を判定するための第2の閾値である。例えば図5(b)に示した送風時画像42において、セル3の植物は、葉のサイズは他のセルの植物のものと同程度であるが、他のセルの植物に比べて、ファン14からの風に煽られて揺れる度合が大きい。そのため、状態判定部34は、セル3の植物は、茎が十分な太さに育っておらず、育成に何らかの異常があると判定する。閾値K2は、セル3のような育成不良の植物を、差分“S2−S1”の大きさから識別できるように、適切な値に予め設定される。
もちろん、各セルの植物が全部同じ形をしているわけではなく、葉が風に対して水平にあるか垂直にあるかによって受ける風量が変わってくる。また、葉の枚数が2枚か3枚かによっても受ける風量は変わってくる。しかし、各セルすべてが同じ種類の植物であり、初期異常は図6のフローチャートを実行することで排除されていて、まだ個体差が大きく出る前の時期であれば、各植物はかなり均一性が高いものであり、他のセルの大多数の植物よりも風によって大きく揺られている植物があれば、なんらかの異常があると推定することができる。
一方で、ステップS205における判別の結果、サイズの差分“S2−S1”が閾値K2以下であると判別された場合(ステップS205;YES)、状態判定部34は、選択したセルにおける植物は正常に育成されていると判定する(ステップS206)。
すなわち、非送風時画像41から得られたサイズS1に基づく第1の判定と、非送風時画像41と送風時画像42とから得られた2つのサイズの差分“S2−S1”に基づく第2の判定と、のいずれの判定においても育成に異常があると判定されなかった場合に、状態判定部34は、選択したセルにおける植物の育成は正常であると判定する。具体的に図5(a)、(b)の例では、葉のサイズS1が小さいセル5の植物と、風に煽られて大きく動いているセル3の植物とが、正常に育成されていないと判定され、セル1、セル2、セル4、セル6の4個のセルの植物は、正常に育成されていると判別される。
このように、選択したセルにおける植物の育成状態が正常であるか正常でないかを判定すると、図6のフローチャートは終了する。以下、図4のフローチャートの説明に戻る。セル単位の判定処理を終了すると、CPU21は、カメラ13により撮影された全てのセルについて判定を終了したか否かを判別する(ステップS107)。
全てのセルについて判定を終了していない場合(ステップS107;NO)、CPU21は、未判定のセルを1つ選択する(ステップS108)。そして、処理をステップS106に戻して、選択したセルについて判定処理を実行する。このように、CPU21は、撮影されたセルの中から1つずつセルを選択して、育成状態の判定処理を実行していく。
最終的に、全てのセルについて判定を終了すると(ステップS107;YES)、CPU21は、判定結果を出力する(ステップS109)。例えば、CPU21は、セル3及びセル5の植物が育成不良であって、他のセルの植物の育成が正常である旨を、出力部27に表示出力する。
以上説明したように、本実施形態に係る育成状態判定装置20は、育成対象の植物を上方に設置されたカメラ13とファン14とを備え、ファン14が停止している状態において高速なシャッタスピードで(短い露光時間で)撮影した第1の撮影画像とファン14が作動している状態において低速なシャッタスピードで(長い露光時間で)撮影した第2の撮影画像との2つの撮影画像を用いて、植物の育成状態を判定する。本実施形態に係る育成状態判定装置20は、複数の撮像装置や搬送装置等といった大規模な設備を備える必要がなく、セルトレイ11に配置された複数のセルの植物に対して1台のカメラ13と1台のファン14とにより育成状態を判定できる。そのため、簡易な構成で、植物の育成状態を精度よく判定することができる。
(変形例)
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、育成状態判定装置20は、ファン14を停止して撮影した非送風時画像41とファン14を作動して撮影した送風時画像42との2つの撮影画像を取得して、この2つの撮影画像をそれぞれ画像処理した結果に基づいて、植物の育成状態を判定した。しかし、本発明に係る育成状態判定装置は、非送風時画像41を取得せず、送風時画像42のみに基づいて、植物の育成状態を判定することもできる。
送風時画像42のみに基づいて育成状態を判定する場合、育成状態判定処理は、図4及び図6のフローチャートで示した育成状態判定処理から非送風時画像41に関する処理(ステップS100,S101,S200〜S202の処理)を除いたものになる。そして、ステップS205において、状態判定部34は、2つの撮影画像から得られたサイズの差分“S2−S1”を用いる代わりに、ファン14を作動して撮影した送風時画像42における植物の画像が占める領域のサイズS2に基づいて、植物の育成状態を判定する。具体的に説明すると、茎が十分な太さに育っていない等の原因により風に煽られて大きく動く植物については送風時画像42におけるサイズS2が大きくなるため、状態判定部34は、例えばサイズS2が予め定められた閾値以上になった場合に、育成対象の植物が正常に育成されていないと判定する。このように送風時画像42のみに基づいて育成状態を判定する場合、非送風時画像41を取得して画像処理する必要がないため、より簡易な構成で植物の育成状態を判定することができる。これは上述したように、風を当てた状態で複数枚の画像を撮影したり、動画を撮影することで、植物の揺れ状態をより正確に分析できる。
さらに、セルトレイ11上のセル1からセル6までの各セルに同種類の植物を並べて育成するように構成することで、より正確に、送風時画像42のみに基づいて植物の育成状態を判定できる。この場合、画像取得部32は、複数並べられた同種類の植物のそれぞれにファン14から風を送っている時に、カメラ13により各植物を撮影して送風時画像を取得し、情報取得部33は、各植物の送風時画像を比較することにより植物の育成状態を示す情報を取得する。同種類の植物であれば各植物は同じように風に揺られることが想定されるため、他のセルで育成されている同種類の植物よりも大きく揺られている植物があれば、その植物の育成状態が正常でないと判定することができる。
また、上記実施形態では、情報取得部33は、カメラ13の撮影により得られた撮影画像(非送風時画像41及び送風時画像42)における色分布を解析することにより、撮影画像における植物の画像が占める領域のサイズS1、S2を取得した。しかし、本発明では、情報取得部33は、色分布の解析に限らず、例えばカメラ13の撮影により得られた異なる複数の時点における撮影画像を解析することにより、撮影画像の中から植物の成長によって時間変化する領域を検出して、検出した領域から植物の画像が占める領域のサイズS1、S2を取得してもよい。また、上記実施形態では、サイズS1、S2として植物の画像が占める領域の面積を取得したが、面積に限らず、例えば予め定められた方向における領域の長さ(幅)をサイズS1、S2として取得してもよい。
また、情報取得部33は、植物の育成状態を示す指標として、サイズS1、S2以外の指標を撮影画像(非送風時画像41及び送風時画像42)から取得してもよい。例えば、情報取得部33は、異なる複数の時点において取得した送風時画像42を画像処理することにより、ファン14から送られる風に煽られた状態における植物(葉)の複数の時点における位置を取得してもよい。そして、複数の時点における位置が大きく異なっていた場合、ファン14から送られる風により大きく煽られて葉の位置が大きく移動したと想定されるため、状態判定部34が、植物が正常に育成されていないと判定してもよい。さらには、情報取得部33は、植物の育成状態を示す指標として、非送風時画像41と送風時画像42とのそれぞれにおける植物(葉)の位置を取得してもよい。そして、非送風時画像41における位置と送風時画像42における位置との違いが大きい場合、ファン14から送られる風により大きく煽られて葉の位置が大きく移動したと想定されるため、状態判定部34が、植物が正常に育成されていないと判定してもよい。
また、上記実施形態では、植物に風を当てたときの揺れ具合から植物の育成状態を判定しているが、植物の種類別に、あるいは植物の育成時期別に、どのくらいの風量を当てたときにどれくらい揺れるかの正常状態をパターンとして記憶部25のテーブルに記憶しておき、撮影して得られた送風時画像と比較することにより植物の育成状態を判定することもできる。
なお、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた育成状態判定装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の情報処理装置等を、本発明に係る育成状態判定装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した育成状態判定装置20による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の情報処理装置等を制御するCPU等が実行できるように適用することで、本発明に係る育成状態判定装置として機能させることができる。
また、このようなプログラムの適用方法は任意である。プログラムを、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して適用できる。さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OS(Operating System)の制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
植物に風を送る送風機と、
前記植物を撮影する撮影部と、
前記送風機が前記植物に風を送っている時に前記撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を示す情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記植物の育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の育成状態を判定する状態判定部と、
を備えることを特徴とする植物の育成状態判定装置。
(付記2)
当該植物の育成状態判定装置は、同種類の植物を複数並べて育成するよう構成され、
前記画像取得部は、前記送風機が前記各植物に風を送っている時に前記撮影部により前記各植物を撮影して送風時画像を取得し、
前記情報取得部は、前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理して前記各植物の送風時画像を比較することにより、前記植物の育成状態を示す情報を取得する、
ことを特徴とする付記1に記載の植物の育成状態判定装置。
(付記3)
前記送風機は、前記各植物に均質に風を送るように構成されていることを特徴とする付記2に記載の植物の育成状態判定装置。
(付記4)
前記情報取得部は、前記植物の育成状態を示す情報として、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、
前記状態判定部は、前記情報取得部が取得した前記サイズに基づいて、前記植物の育成状態を判定する、
ことを特徴とする付記1ないし3いずれかに記載の植物の育成状態判定装置。
(付記5)
前記画像取得部は、前記送風機が前記植物に風を送っていない時に、前記撮影部により前記送風時画像が得られた撮影の露光時間よりも短い露光時間で前記植物を撮影して、非送風時画像を取得し、
前記情報取得部は、前記画像取得部が取得した前記送風時画像と前記非送風時画像とを画像処理することにより、前記送風時画像と前記非送風時画像とのそれぞれから、前記植物の育成状態を示す情報を取得し、
前記状態判定部は、前記情報取得部が前記送風時画像と前記非送風時画像とのそれぞれから取得した前記植物の育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の育成状態を判定する、
ことを特徴とする付記1ないし3いずれかに記載の植物の育成状態判定装置。
(付記6)
前記情報取得部は、前記植物の育成状態を示す情報として、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、
前記状態判定部は、前記情報取得部が取得した前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズが第1の閾値に達していない場合に、前記植物が正常に育成されていないと判定する、
ことを特徴とする付記5に記載の植物の育成状態判定装置。
(付記7)
前記情報取得部は、前記植物の育成状態を示す情報として、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、を取得し、
前記状態判定部は、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、の差分が第2の閾値を超えている場合に、前記植物が正常に育成されていないと判定する、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の植物の育成状態判定装置。
(付記8)
前記情報取得部は、前記送風時画像における色分布に基づいて、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、前記非送風時画像における色分布に基づいて、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得する、
ことを特徴とする付記7に記載の植物の育成状態判定装置。
(付記9)
送風機により植物に風を送り、
前記送風機により前記植物に風を送っている時に撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得し、
取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を示す情報を取得し、
取得した前記植物の育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の育成状態を判定する、
ことを特徴とする植物の育成状態判定方法。
(付記10)
前記植物の育成状態を示す情報は、前記送風時画像における前記植物の揺れ具合の情報であることを特徴とする付記9に記載の植物の育成状態判定方法。
(付記11)
さらに所定の植物が所定の風量を受けたときの揺れ具合のパターン画像を記憶しており、前記植物の育成状態を示す情報は、前記送風時画像と前記パターン画像を比較した情報であることを特徴とする付記10に記載の植物の育成状態判定方法。
(付記12)
同種類の複数の植物の送風時画像を取得し、
前記植物の育成状態を示す情報は、他の同種類の植物と比較した情報であることを特徴とする付記9に記載の植物の育成状態判定方法。
(付記13)
さらに前記送風機が風を送っていないときの前記植物の非送風時画像を前記撮像部により撮影して取得し、
前記植物の育成状態を示す情報は、前記送風時画像と前記非送風時画像とを比較した情報であることを特徴とする付記9に記載の植物の育成状態判定方法。
(付記14)
コンピュータに、
送風機により植物に風を送らせ、
前記送風機により前記植物に風を送らせている時に撮影部により前記植物を撮影させて、送風時画像を取得させ、
取得させた前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を示す情報を取得させ、
取得させた前記植物の育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の育成状態を判定させる、
ことを特徴とするプログラム。
10…育成室、11…セルトレイ、12…光源、13…カメラ、14…ファン、15…植物、16…養液、20…育成状態判定装置、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…計時部、25…記憶部、26…入力部、27…出力部、28…通信部、29…画像処理部、31…送風制御部、32…画像取得部、33…情報取得部、34…状態判定部、41…非送風時画像、42…送風時画像

Claims (17)

  1. 風機が植物に風を送っている時に撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を判定する判定部と、
    備える
    ことを特徴とする植物の育成状態判定装置。
  2. 前記植物に風を送る前記送風機を制御する送風制御部と、
    前記植物を撮影する前記撮影部を制御する撮影制御部と、
    を更に備え、
    前記判定部は、
    前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の前記育成状態を示す情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した前記植物の前記育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の前記育成状態を判定する状態判定部と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物の育成状態判定装置。
  3. 記画像取得部は、前記送風機が同種類の複数の前記植物に風を送っている時に前記撮影部により同種類の前記各植物を撮影して前記送風時画像を取得し、
    前記情報取得部は、前記画像取得部が取得した前記送風時画像を画像処理して同種類の前記各植物の前記送風時画像を比較することにより、前記植物の前記育成状態を示す情報を取得する、
    とを特徴とする請求項に記載の植物の育成状態判定装置。
  4. 前記送風機は、同種類の前記各植物に均質に風を送るように構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の植物の育成状態判定装置。
  5. 前記情報取得部は、前記植物の前記育成状態を示す情報として、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、
    前記状態判定部は、前記情報取得部が取得したサイズに基づいて、前記植物の前記育成状態を判定する、
    とを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定装置。
  6. 前記画像取得部は、前記送風機が前記植物に風を送っていない時に、前記撮影部により前記送風時画像が得られた撮影の露光時間よりも短い露光時間で前記植物を撮影して、非送風時画像を取得し、
    前記情報取得部は、前記画像取得部が取得した前記送風時画像と前記非送風時画像とを画像処理することにより、前記送風時画像と前記非送風時画像とのそれぞれから、前記植物の前記育成状態を示す情報を取得し、
    前記状態判定部は、前記情報取得部が前記送風時画像と前記非送風時画像とのそれぞれから取得した前記植物の前記育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の前記育成状態を判定する、
    とを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定装置。
  7. 前記情報取得部は、前記植物の前記育成状態を示す情報として、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、
    前記状態判定部は、前記情報取得部が取得した前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズが第1の閾値に達していない場合に、前記植物が正常に育成されていないと判定する、
    とを特徴とする請求項に記載の植物の育成状態判定装置。
  8. 前記情報取得部は、前記植物の前記育成状態を示す情報として、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、を取得し、
    前記状態判定部は、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズと、の差分が第2の閾値を超えている場合に、前記植物が正常に育成されていないと判定する、
    とを特徴とする請求項又はに記載の植物の育成状態判定装置。
  9. 前記情報取得部は、前記送風時画像における色分布に基づいて、前記送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得し、前記非送風時画像における色分布に基づいて、前記非送風時画像における前記植物の画像が占める領域のサイズを取得する、
    とを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定装置。
  10. 風機により植物に風を送っている時に撮影部により前記植物を撮影して、送風時画像を取得し、
    取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の育成状態を判定する、
    ことを含む、
    ことを特徴とする植物の育成状態判定方法。
  11. 前記植物に風を送る前記送風機を制御し、
    前記植物を撮影する前記撮影部を制御し、
    取得した前記送風時画像を画像処理することにより、前記植物の前記育成状態を示す情報を取得し、
    取得した前記植物の前記育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の前記育成状態を判定する、
    ことを更に含む、
    ことを特徴とする請求項10に記載の植物の育成状態判定方法。
  12. 前記植物の前記育成状態を示す情報は、前記送風時画像における前記植物の揺れ具合の情報である
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の植物の育成状態判定方法。
  13. さらに前記植物が所定の風量を受けたときの前記植物の揺れ具合のパターン画像を記憶しており、前記植物の前記育成状態を示す情報は、前記送風時画像と前記パターン画像を比較した情報である
    ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定方法。
  14. 同種類の複数の前記植物の前記送風時画像を取得し、
    前記植物の前記育成状態を示す情報は、同種類の他の植物と比較した情報である
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定方法。
  15. さらに前記送風機が風を送っていないときの前記植物の非送風時画像を前記撮像部により撮影して取得し、
    前記植物の前記育成状態を示す情報は、前記送風時画像と前記非送風時画像とを比較した情報である
    ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の植物の育成状態判定方法。
  16. コンピュータに、
    風機により植物に風を送らせている時に撮影部により前記植物を撮影させて、送風時画像を取得させ、
    取得させた前記送風時画像を画像処理させることにより、前記植物の育成状態を判定させる、
    とを特徴とするプログラム。
  17. 前記コンピュータに、
    前記植物に風を送る前記送風機を制御させ、
    前記植物を撮影する前記撮影部を制御させ、
    取得させた前記送風時画像を画像処理させることにより、前記植物の前記育成状態を示す情報を取得させ、
    取得させた前記植物の前記育成状態を示す情報に基づいて、前記植物の前記育成状態を判定させる、
    ことを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
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