JP2021029158A - 管理システム、及び管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象植物を適切に生育することが可能となる管理システム、及び管理プログラムを提供する。【解決手段】植物生産システム100において、対象植物であるレタスの生産を管理する管理装置2であって、レタスを撮像した画像を取得する取得部231と、取得部231が取得した画像に基づいて、レタスに関する判定を行う判定部232と、判定部232の判定結果に基づいて、レタスの生産を管理する管理処理を行う管理部233と、を備え、判定部232は、少なくとも、日陰となっている日陰部がレタスに存在するか否かを判定し、管理部233は、少なくとも日陰部が対象植物に存在するものと判定部232が判定した場合に、対象植物に存在する日陰部に対して光を当てる処理を管理処理として行う。【選択図】図1

Description

本発明は、管理システム、及び管理プログラムに関する。
従来、水耕栽培で植物を生産する技術が知られていた(例えば、特許文献1)。
特開2018−195148号公報
ところで、水耕栽培で植物を生産する場合、例えば、育成効率を重視して太陽光による生育が実施されていたが、屋内施設での栽培となるので、建物の部材等により日光が遮られて、栽培されている植物に対して日陰部ができてしまい、植物を適切に生育することができなくなる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対象植物を適切に生育することが可能となる管理システム、及び管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の管理システムは、対象植物の生産を管理する管理システムであって、前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、を備え、前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う。
請求項2に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記対象植物は、建物内で生産されており、前記判定手段は、前記建物の部材又は前記建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する前記日陰部が存在するか否かを判定する。
請求項3に記載の管理システムは、請求項1又は2に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、日光を反射する反射手段であって、位置又は方向を変更可能な前記反射手段の位置又は方向を制御することにより、前記日陰部に対して日光を当てる処理を行う。
請求項4に記載の管理システムは、請求項1から3の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、人工光を照射する照射手段を制御することにより、前記日陰部に対して人工光を当てる処理を行う。
請求項5に記載の管理システムは、請求項1から4の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記対象植物の育成履歴を特定する育成履歴情報を格納する格納手段、を備え、前記管理手段は、前記格納手段が格納する前記育成履歴情報に基づいて、前記日陰部における光を当てる複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、前記複数の候補領域に対して光を当てる処理を行う。
請求項6に記載の管理システムは、請求項1から5の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記判定手段は、前記対象植物の生育状況を判定し、前記管理手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生育に関する処理を前記管理処理として行う。
請求項7に記載の管理システムは、請求項6に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記対象植物の生育状況を報知する処理、又は、前記対象植物の生育状況を調整するための処理を行う。
請求項8に記載の管理システムは、請求項7に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記対象植物に対する光の照射量を調整する処理、前記対象植物に対する水量を調整する処理、又は前記対象植物に対する液肥濃度を調整する処理を、前記対象植物の生育状況を調整するための処理として行う。
請求項9に記載の管理プログラムは、対象植物の生産を管理する管理プログラムであって、コンピュータを、前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う。
請求項1に記載の管理システム、及び請求項9に記載の管理プログラムによれば、対象植物に存在する日陰部に対して光を当てることにより、例えば、日陰部による対象植物の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。特に、例えば、生育スピードの低下、あるいは、対象植物の品質悪化を防止することが可能となる。
請求項2に記載の管理システムによれば、建物の部材又は建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する日陰部が存在するか否かを判定することにより、例えば、建物の部材又は建物の内外の遮蔽物等の任意の物によって発生する日陰部による対象植物の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
請求項3に記載の管理システムによれば、日陰部に対して日光を反射して当てることにより、例えば、実際の日光を用いて対象植物を適切に生育することが可能となる。
請求項4に記載の管理システムによれば、日陰部に対して人工光を当てることにより、例えば、太陽の高度等を意識することなく日陰部に対して光を当てることができるので、光を当てるための制御を簡略化することができる。また、当てる光の強度を比較的容易に制御することが可能となる。
請求項5に記載の管理システムによれば、複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、複数の候補領域に対して光を当てることにより、例えば、光を当てる必要性を考慮して適切に光を当てることができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
請求項6に記載の管理システムによれば、対象植物の生育状況の判定結果に基づいて、対象植物の生育に関する処理を行うことにより、例えば、対象植物を適切に生育することが可能となる。
請求項7に記載の管理システムによれば、生育状況を報知する処理、又は、生育状況を調整するための処理を行うことにより、例えば、対象植物の管理者に対して生育状況を把握させたり、あるいは、生育状況を調整したりすることができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
請求項8に記載の管理システムによれば、光の照射量を調整する処理、水量を調整する処理、又は液肥濃度を調整する処理を行うことにより、例えば、対象植物の生育環境を適切に維持することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る植物生産システムのブロック図である。 レタスを生産する温室の設備を示す図である。 日陰部管理処理のフローチャートである。 撮影装置で撮影した画像を例示した図である。 生育管理処理のフローチャートである。 撮影装置で撮影した画像を例示した図である。
以下、本発明に係る管理システム、及び管理プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明に係る管理システムは、対象植物の生産を管理するシステムであり、例えば、植物生産工場において適用されるシステムであり、一例としては、対象植物の生産を管理する専用システム、あるいは、汎用的に用いられるシステム(一例としては、汎用コンピュータ、サーバコンピュータ、あるいは、ネットワーク上に分散配置された複数のコンピュータ(つまり、いわゆるクラウドコンピュータ)等)に対して、管理プログラムをインストールして対象植物の生産を管理する機能を実装することにより実現されるシステム等を含む概念である。また、管理システムは、例えば、取得手段、判定手段、及び管理手段を備え、任意で格納手段を備える。
また、「対象植物」とは、管理システムによって生産を管理される対象の植物であり、例えば、建物内で生産される植物、あるいは、建物外で生産される植物等を含む概念であり、また、水耕栽培を含む任意の手法で栽培される植物等を含む概念であり、一例として、レタス、みょうが、キャベツ等の野菜、あるいは、みかん、りんご等の果物等を含む概念である。
また、「取得手段」とは、対象植物を撮影した画像を取得する手段である。
また、「判定手段」とは、取得手段が取得した画像に基づいて、対象植物に関する判定を行う手段であり、具体的には、少なくとも、日陰となっている日陰部が対象植物に存在するか否かを判定する手段であり、例えば、建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する日陰部が存在するか否かを判定する手段等を含む概念であり、また、対象植物の生育状況を判定する手段等を含む概念である。
また、「建物」とは、対象植物を生産するための建物であり、一例としては、温室、ビニールハウス、又は工場の建屋等を含む概念である。「建物の部材」とは、日光を遮る物であり、例えば、建物を形成する部材であり、一例としては、柱、天井、又は壁等を含む概念である。「建物の内外の遮蔽物」とは、日光を遮る物であり、例えば、設置されている任意の物(例えば、装置、道具等)、あるいは、隣接する建物等を含む概念である。
また、「生育状況」とは、例えば、対象植物の生育に関する状況であり、一例としては、生育スピード、生育具合(例えば、葉がしおれている等)、又は病気の有無等を含む概念である。
「管理手段」とは、判定手段の判定結果に基づいて、対象植物の生産を管理する管理処理を行う手段であり、具体的には、少なくとも日陰部が対象植物に存在するものと判定手段が判定した場合に、対象植物に存在する日陰部に対して光を当てる処理を管理処理として行う手段等を含む概念である。なお、ここでの日陰部に当てる光は任意であるが、例えば、日光、又は、人工光(つまり、人工の光源から出力される光)等を含む概念である。
また、「管理手段」とは、例えば、日光を反射する反射手段であって、位置又は方向を変更可能な反射手段の位置又は方向を制御することにより、日陰部に対して日光を当てる処理を行う手段等を含む概念である。また、「管理手段」とは、例えば、人工光を照射する照射手段を制御することにより、日陰部に対して人工光を当てる処理を行う手段等を含む概念である。また、「管理手段」とは、例えば、格納手段が格納する育成履歴情報に基づいて、日陰部における光を当てる複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、複数の候補領域に対して光を当てる処理を行う手段等を含む概念である。また、「管理手段」とは、例えば、判定手段の判定結果に基づいて、対象植物の生育に関する処理を管理処理として行う手段等を含む概念である。また、「管理手段」とは、例えば、対象植物の生育状況を報知する処理、又は、対象植物の生育状況を調整するための処理を行う手段等を含む概念である。また、「管理手段」とは、例えば、対象植物に対する光の照射量を調整する処理、対象植物に対する水量を調整する処理、又は対象植物に対する液肥濃度を調整する処理を、対象植物の生育状況を調整するための処理として行う手段等を含む概念である。
また、「反射手段」とは、日光を反射する手段であり、例えば、比較的高い反射率を有する鏡等の任意の反射板等を用いて構成することができるもの等を含む概念であり、また、反射手段の自身の位置又は方向の何れか一方又は両方を制御にて変更可能なもの等を含む概念であり、また、当該位置及び方向が変更不可能な物等を含む概念である。
また、「照射手段」とは、人工光を出力する手段であり、例えば、人工の光源(一例としては、発光ダイオード、あるいは、白熱球等)を用いて構成することができるもの等を含む概念である。
また、「格納手段」とは、育成履歴情報を格納する手段である。「育成履歴情報」とは、対象植物の育成履歴を特定する情報であり、例えば、対象植物が育つ状況を示す当該対象植物の画像の履歴(例えば、栽培開始後1日目の画像、2日目の画像、3日目の画像等)、あるいは、液肥濃度センサで検出された液肥濃度の履歴(例えば、栽培開始後1日目の液肥濃度、2日目の液肥濃度、3日目の液肥濃度等)等を含む概念である。
そして、以下に示す実施の形態では、「対象植物」がレタスである場合において、レタスを自動で水耕栽培にて生産するレタスの温室に対して「管理システム」を適用する場合を例示して説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る植物生産システムについて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る植物生産システムのブロック図であり、図2は、レタスを生産する温室の設備を示す図である。なお、実際には、温室内には構成要素が多数設けられているが、図2では、一部の構成要素を代表して図示し、この図示されている構成要素を用いて説明する。植物生産システム100は、レタスを自動で水耕栽培にて生産するレタスの温室に設けられているシステムであり、例えば、図1の栽培用装置群1、及び管理装置2を備える。
(構成−温室)
図2の温室は、レタス9を生産するための設備であり、例えば、樋81、及び柱82を備える。なお、レタス9は、前述の対象植物である。また、以下の説明では、相互に区別する必要がある場合には、レタス91〜98と称して説明し、また、相互に区別する必要がない場合には、レタス9と総称して説明する。
樋81は、レタス9を水耕栽培するために用いられる物である。この樋81の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、従来と同様な構成を用いることができることとし、図2では詳細構成は不図示であるが、栽培用の水を貯留又は(図面右上の上流側から図面左下の下流側に向かって)流すことが可能な不図示の中空部を備えており、当該中空部に通じる穴であってレタス9が挿入されて当該レタス9を支持する穴が上面に設けられている物を用いる場合について説明する。そして、レタス9を樋81の穴に挿入して、レタス9に対して樋81の中空部より水及び液肥(液体の肥料)を供給することにより、レタス9を栽培して生産する場合について説明する。また、レタス91〜94を樋811にて栽培し、また、レタス95〜98を樋812にて栽培する場合に説明する。
柱82は、建物の部材であり、具体的には、温室の不図示の屋根を支持する支持手段である。そして、このように、温室に柱82が設けられているので、日中の時間帯には、日光の一部が当該柱82で遮られて温室内に日陰部(日陰となっている部分)が発生することになる。
(構成−栽培用装置群)
図1の栽培用装置群1は、レタスを栽培するための装置群である。この栽培用装置群1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の撮影装置3、反射板4、不図示の水量調整装置、及び不図示の液肥濃度調整装置を備える。
(構成−栽培用装置群−撮影装置)
撮影装置3は、温室内のレタス9の画像を撮影する撮影手段である。この撮影装置3の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知のカメラを用いて構成することができるものであり、また、レタス9を垂直方向における当該レタス9の上側から撮影するものである。また、撮影装置3は、撮影可能な範囲である撮影範囲に応じて温室内に一定間隔毎に設けられているが、ここでは、撮影装置31が図2のレタス91〜98に対応する位置に設けられており、当該撮影装置31の撮影範囲がレタス91〜98を含む範囲であることとして説明する。また、撮影装置3は、当該撮影装置3各々を一意に識別する撮影装置識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)が設定されていることとする。ここでは、例えば、撮影装置31に対して撮影装置IDとして「ID31」が設定されている場合を適宜例示して説明する。
(構成−栽培用装置群−反射板)
反射板4は、前述の反射手段である。この反射板4の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、日光を比較的高い反射率で反射するものであり、また、任意の回動機構(モータ等)が回動軸41Aを基準に回動させることにより当該反射板4の方向が変更可能となっているものである。また、反射板4は、日光を反射して当てることが可能な範囲である反射範囲に応じて温室内に一定間隔毎に設けられているが、ここでは、反射板41が、図2のレタス91〜98に対応する位置に設けられており、当該反射板41の反射範囲がレタス91〜98を含む範囲(つまり、前述の撮影装置31の撮影範囲と一致する範囲)を含んでいることとして説明する。また、反射板4は、当該反射板4各々を一意に識別する反射板IDが設定されていることとする。ここでは、例えば、反射板41に対して反射板IDとして「ID41」が設定されている場合を適宜例示して説明する。
(構成−栽培用装置群−水量調整装置)
不図示の水量調整装置は、樋81の水量を調整する水量調整手段である。この水量調整装置の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の樋81の上流側に設けられている不図示の水量調整弁、及び当該水量調整弁を制御する水量調整弁用制御部等を用いて構成することができる。また、水量調整装置の水量調整弁は、温室内の樋81各々と関連付けられて複数設けられていることとし、樋81の水量を各々調整可能となって場合を例示して説明する。
(構成−栽培用装置群−液肥濃度調整装置)
不図示の液肥濃度調整装置は、樋81の液肥濃度を調整する液肥濃度調整手段である。この液肥濃度調整装置の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2の樋81の上流側に設けられている不図示の液肥投入口、及び当該液肥投入口から投入する液肥の量を調整する液肥量制御部等を用いて構成することができる。また、液肥濃度調整装置の液肥投入口は、温室内の樋81各々と関連付けられて複数設けられていることとし、樋81の液肥濃度を各々調整可能となって場合を例示して説明する。
(構成−管理装置)
図1の管理装置2は、管理システムであり、例えば、通信部21、データ記録部22、及び制御部23を備える。
(構成−管理装置−通信部)
通信部21は、外部装置(例えば、栽培用装置群1)との間で通信を行う通信手段である。この通信部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、通信回路等を用いて構成することができる。
(構成−管理装置−データ記録部)
データ記録部22は、管理装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段(格納手段)であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
このデータ記録部22は、例えば、設備情報が記録されている。「設備情報」とは、温室に設けられている各設備を特定する情報であり、例えば、栽培用装置群1を特定する情報であり、一例としては、第1設備情報、第2設備情報、及び第3設備情報を含んでいる。「第1設備情報」とは、図2の撮影装置3及び樋81の温室内での設置位置を特定する情報である。なお、ここでの設置位置を特定する情報としては任意の情報を用いることができるが、例えば、通り芯を基準とした情報を用いてもよいし、あるいは、温室内の任意の基準位置を基準とした座標等を用いてもよい。「第2設備情報」とは、図2の撮影装置3と反射板4とを相互に関連付ける情報であり、例えば、撮影範囲と反射範囲各々の少なくとも一部が相互に一致している撮影装置3及び反射板4を特定する情報であり、一例としては、撮影装置31の撮影装置IDである「ID31」と反射板41の反射板IDである「ID41」とを相互に関連付ける情報等を含む概念である。「第3設備情報」とは、樋81と、当該樋81の水量を調整するための水量調整弁及び当該樋81の液肥濃度を調整するための液肥投入口とを相互に関連付ける情報である。
(構成−管理装置−制御部)
図1に戻って、制御部23は、管理装置2を制御する制御手段である。具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
制御部23は、機能概念的に、取得部231、判定部232、及び管理部233を備える。取得部231は、対象植物を撮影した画像を取得する取得手段である。判定部232は、取得部231が取得した画像に基づいて、対象植物に関する判定を行う手段であり、具体的には、少なくとも、日陰となっている日陰部が対象植物に存在するか否かを判定する手段である。管理部233は、判定部232の判定結果に基づいて、対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段であり、具体的には、少なくとも日陰部が対象植物に存在するものと判定部232が判定した場合に、対象植物に存在する日陰部に対して光を当てる処理を管理処理として行う手段である。なお、この制御部23の各部によって行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される管理装置2によって実行される日陰部管理処理、及び生育管理処理について説明する。
(処理−日陰部管理処理)
まず、日陰部管理処理について説明する。図3は、日陰部管理処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。日陰部管理処理は、日陰部に対して光を当てる処理である。この日陰部管理処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理装置2の電源をオンした後に繰り返し起動することとし、日陰部管理処理が起動したところから説明する(後述の生育管理処理も同様とする)。ここでは、例えば、図2の柱82によって日光が遮られてレタス96に日陰部が発生した場合を例示して説明する。
図3のSA1において取得部231は、画像を取得する。具体的には任意であるが、例えば、画像要求信号(画像の送信する要求するための信号)を、通信部21を介して図2の撮影装置3に送信する。一方、撮影装置3は、画像要求信号を受信した場合、自己の撮影範囲のレタス9を撮影し、撮影したレタス9の画像と自己に設定されている撮影装置IDとを相互に関連付けて、管理装置2に送信する。そして、取得部231は、当該撮影装置3からのレタス9の画像と当該撮影装置IDとの組み合わせを取得する。図4は、撮影装置で撮影した画像を例示した図である。ここでは、例えば、撮影装置31からの画像である図4の画像と「ID31」との組み合わせ、及び他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせを取得する(つまり、温室に設けられている撮影装置3の個数分の当該組み合わせを取得する)。
図3のSA2において判定部232は、日陰部がレタス9に存在するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、まず、SA1で取得した複数の組み合わせ(画像及び撮影装置IDの組み合わせ)の内の1つの組み合わせを選択し、選択した組み合わせにおける画像を取得する。次に、当該画像において任意の画像処理を行うことにより、任意の手法でレタス9に日陰部が存在するか否かを判定する。なお、ここでの画像処理及び判定の手法については任意であるが、例えば、レタス9の位置、色、又は形状等に基づいて、前述の取得した画像におけるレタス9に対応する画像であるレタス画像を把握し、また、色相、明度、又は彩度等の任意の要素に基づいて日陰部に対応する画像である日陰部画像を把握した上で、当該把握したレタス画像の少なくとも一部に日陰部画像の少なくとも一部が重畳しているか否かを判断し、重畳している場合にレタス9に日陰部が存在するものと判定し、一方、重畳していない場合にレタス9に日陰部が存在していないものと判定する手法を用いてもよい。そして、これらの各処理を、SA1で取得した複数の組み合わせ全てについて行い、複数の組み合わせ全てについて、レタス9に日陰部が存在していないものと判定した場合、日陰部がレタス9に存在しないものと判定し(SA2のNO)、処理を終了する。また、複数の組み合わせのうちの少なくとも1つの組み合わせについて、レタス9に日陰部が存在するものと判定した場合、日陰部がレタス9に存在するものと判定し(SA2のYES)、SA3に移行する。
ここでは、例えば、まず、図4の画像と「ID31」との組み合わせ、及び他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせの内の、図4の画像と「ID31」との組み合わせを選択し、図4の画像を取得する。次に、前述の任意の画像処理を行うことにより、図2のレタス91〜98に対応する画像として図4のレタス画像G91〜G98を把握し、また、図2では不図示であるがレタス96に発生する日陰部に対応する画像として図4の日陰部画像G900を把握する。そして、レタス画像G96に日陰部画像G900が重畳しているので、日陰部がレタス画像G96に対応するレタス96に存在するものと判定する。そして、これらの各処理を、他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせについても行うが、この他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせについては、説明の便宜上、日陰部がレタス9に存在しないものと判定することとして説明する。この後、前述のように、複数の組み合わせのうちの少なくとも1つの組み合わせ(具体的には、図4の画像と「ID31」との組み合わせ)について、レタス96に日陰部が存在するものと判定したので、日陰部がレタス9に存在するものと判定し(SA2のYES)、SA3に移行する。
図3のSA3において管理部233は、レタス9に存在する日陰部に対して光を当てることにより、管理処理を行う。具体的には任意であるが、例えば、まず、SA2で日陰部がレタス9に存在するものと判定された組み合わせにおける撮影装置IDを特定し、図1のデータ記録部22に記録されている設備情報における第2設備情報を参照して、特定した撮影装置IDに対応付けられている反射板IDを当該第2設備情報において特定し、特定した反射板IDが特定する反射板4を回動させる回動機構を通信部21を介して制御することにより、反射板4を回動軸41Aを基準に回動させることにより反射板4の方向を変更し、日光を反射板4で反射してレタス9に存在するものと判定された日陰部に当てる。なお、ここでの回動機構の制御手法(つまり、反射板4の回動方向及び回動角度の制御手法)は任意であるが、例えば、以下の手法を用いて制御を行ってもよい。
回動機構を制御する手法については、例えば、フィードバック制御に対応する手法を用いてもよく、詳細には、反射板4の方向を僅かに変更する毎に、当該方向を変更した反射板4に第2設備情報にて関連付けられている撮影装置3にて撮影を行った画像を取得し、当該取得した画像にて任意の画像処理を行うことにより、レタス画像に重畳している日陰部画像が最も軽減する(又は所定量以上軽減する)方向を特定し、当該反射板4が特定した方向となるように制御する手法である。なお、「レタス画像に重畳している日陰部画像が軽減する」とは、レタス画像における日陰部画像が重畳されている領域の明度が上昇すること等を含む概念である。なお、ここでの画像を取得する処理及び画像処理については、前述のSA1、SA2で説明した処理を適用してもよいし、他の任意の手法を適用してもよい。
ここでは、例えば、まず、SA2で日陰部がレタス9に存在するものと判定された組み合わせにおける撮影装置IDとして「ID31」を特定し、図1のデータ記録部22に記録されている設備情報における第2設備情報を参照して、特定した撮影装置IDである「ID31」に対応付けられている反射板IDである「ID41」を当該第2設備情報において特定し、特定した反射板IDである「ID41」が特定する反射板41を回動させる回動機構を通信部21を介して制御することにより、反射板41を回動させることにより反射板41の方向を変更し、日光を反射板41で反射してレタス96に存在するものと判定された日陰部に当てる。なお、ここでは、図4のレタス画像G96に重畳している日陰部画像G900が最も軽減する(又は所定量以上軽減する)方向を特定し、当該反射板41が特定した方向となるように回動させることにより、反射板41で反射された日光がレタス96に発生した柱82による日陰部に対して当てられることになる。これにて、日陰部管理処理を終了する。
(処理−生育管理処理)
次に、生育管理処理について説明する。図5は、生育管理処理のフローチャートである。生育管理処理は、レタス9の育ち具合を管理する処理である。
図5のSB1において取得部231は、画像を取得する。具体的には任意であるが、例えば、図3のSA1と同様な処理を行うことにより、画像を取得する。
図5のSB2において判定部232は、生育状況が正常であるか否かを判定する(つまり、生育状況を判定する)。具体的には任意であるが、例えば、まず、SB1で取得した複数の組み合わせ(画像及び撮影装置IDの組み合わせ)の内の1つの組み合わせを選択し、選択した組み合わせにおける画像を取得する。次に、当該画像において任意の画像処理(例えば、前述したように、レタス9の位置、色、又は形状等に基づいて、前述の取得した画像におけるレタス9に対応する画像であるレタス画像を把握する処理等)を行うことにより、任意の手法でレタス9の生育状況が正常であるか否かを判定する。なお、ここでの判定の手法については任意であるが、例えば、レタス9の栽培については樋81各々の単位で管理されていることとし、すなわち、少なくとも同じ樋81で栽培されているレタス9については同時期に栽培が開始されていることとし、前述の画像処理で把握したレタス画像の内の同一の樋81で栽培されている複数のレタス画像に着目して、複数のレタスのうちの他の多数のレタスと比較して生育状況に異常(例えば、サイズが極めて小さい、あるいは、葉がしおれている等の予め定められている異常)が見受けられる少数のレタスが存在するか否かを判定する。なお、ここでの多数及び少数については任意に設定することができるが、例えば、多数が全体の個数の7割程度以上で、少数が全体の個数の3割程度未満であることとしてもよい。
そして、これらの各処理を、SB1で取得した複数の組み合わせ全てについて行い、複数の組み合わせ全てについて、生育状況に異常が見受けられないものと判定した場合、生育状況が正常であるものと判定し(SB2のYES)、処理を終了する。なお、この場合、生育状況が正常であることを、管理者の携帯端末に対して送信して当該携帯端末を介して報知するように構成してもよい。また、複数の組み合わせのうちの少なくとも1つの組み合わせについて、生育状況に異常が見受けられるものと判定した場合、生育状況が異常であるものと判定し(SB2のNO)、SB3に移行する。なお、この場合、生育状況が異常であることを、管理者の携帯端末に対して送信して当該携帯端末を介して報知するように構成してもよい。
ここでは、例えば、図2のレタス92のサイズがレタス91、93、94のサイズよりも極めて小さく、また、当該レタス92のみの葉がしおれていることとして説明する。この場合、まず、図4の画像と「ID31」との組み合わせ、及び他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせの内の、図4の画像と「ID31」との組み合わせを選択し、図4の画像を取得する。次に、前述の任意の画像処理を行うことにより、図2のレタス91〜98に対応する画像として図4のレタス画像G91〜G98を把握し、樋811で栽培されているレタス91〜94に対応するレタス画像G91〜G94を相互に比較して、レタス画像G92に対応するレタス92に異常が見受けられることを判定し、また、樋812で栽培されているレタス95〜98に対応するレタス画像G95〜G98を相互に比較して、レタス95〜98については異常が見受けられないことを判定する。そして、これらの各処理を、他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせについても行うが、この他の不図示の撮影装置3からの画像と撮影装置IDとの組み合わせについては、説明の便宜上、レタス9については異常が見受けられないことを判定することとして説明する。この後、前述のように、複数の組み合わせのうちの少なくとも1つの組み合わせ(具体的には、図4の画像と「ID31」との組み合わせ)について、レタス93に異常が見受けられるものと判定したので、生育状況が異常であるものと判定し(SB2のNO)、SB3に移行する。
図3のSB3において管理部233は、生育状況を調整するための処理を行うことにより、管理処理を行う。具体的には任意であるが、例えば、SB2において、同一の樋81において少数のレタスに異常が見受けられるものと判定されたので、各レタス9の個々の環境に起因して異常となっている可能性があることを考慮して、調整する。ここでは、例えば、作業員が、栽培を行うためにレタス9を樋81の穴に挿入する作業を行うが、この場合にレタス9の挿入位置が浅くてレタス9の根が樋81の中空部の水に十分に浸かっていないことに起因して、生育状況に異常が発生していることを想定して、樋81の中空部の水量を調整する場合について説明する。
詳細には、まず、SB2にて異常が見受けられるものと判定された組み合わせにおける撮影装置IDを特定し、図1のデータ記録部22の設備情報における第1設備情報を参照して、特定した撮影装置IDが識別する撮影装置3の撮影範囲を特定した上で、前述の特定した撮影装置IDに対応する画像の内容を考慮して、異常が見受けられるものと判定されたレタス9が栽培されている樋81を特定する。次に、データ記録部22の設備情報における第3設備情報を参照して、当該特定した樋81の水量を調整するための、図1の栽培用装置群1に含まれる水量調整装置の水量調整弁を特定し、水量調整装置の水量調整弁用制御部を通信部21を介して制御することにより、当該特定した水量調整弁を制御し、樋81の水量(貯水量)を増加させる。
ここでは、例えば、まず、SB2にて異常が見受けられるものと判定された組み合わせにおける撮影装置IDとして「ID31」を特定し、図1のデータ記録部22の設備情報における第1設備情報を参照して、特定した撮影装置IDである「ID31」が識別する撮影装置31の撮影範囲として図2に図示されている範囲を特定した上で、前述の特定した撮影装置IDである「ID31」に対応する画像である図4の画像の内容を考慮して、異常が見受けられるものと判定されたレタス92が栽培されている樋811を特定する。次に、データ記録部22の設備情報における第3設備情報を参照して、当該特定した樋811の水量を調整するための、図1の栽培用装置群1に含まれる水量調整装置の水量調整弁を特定し、水量調整装置の水量調整弁用制御部を通信部21を介して制御することにより、当該特定した水量調整弁を制御し、樋811の水量(貯水量)を増加させる。この後、レタス92の根が樋811の中空部の水に十分に浸かって当該レタス92の生育が促進されて正常となる。これにて、生育管理処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、レタス9に存在する日陰部に対して光を当てることにより、例えば、日陰部によるレタス9の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。特に、例えば、生育スピードの低下、あるいは、レタス9の品質悪化を防止することが可能となる。
また、温室の柱82が日光を遮ることにより発生する日陰部が存在するか否かを判定することにより、例えば、柱82によって発生する日陰部によるレタス9の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。
また、日陰部に対して日光を反射して当てることにより、例えば、実際の日光を用いてレタス9を適切に生育することが可能となる。
また、レタス9の生育状況の判定結果に基づいて、レタス9の生育に関する処理を行うことにより、例えば、レタス9を適切に生育することが可能となる。
また、生育状況を報知する処理、又は、生育状況を調整するための処理を行うことにより、例えば、レタス9の管理者に対して生育状況を把握させたり、あるいは、生育状況を調整したりすることができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。
また、水量を調整する処理を行うことにより、例えば、レタス9の生育環境を適切に維持することができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。また、例えば、図1の植物生産システム100の任意のシステムを管理装置2の一部の機能として当該管理装置2に統合してもよいし、あるいは、管理装置2の各機能を分散配置してもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(光を当てる処理について)
また、上記実施の形態の図3のSA3では、フィードバック制御に対応する手法で反射板4の方向を変更して日陰部に対して日光を当てる場合について説明したが、これに限らない。例えば、日時に応じて太陽の位置を把握できる点に着目して、図2の撮影装置3、反射板4、及び樋81の位置に基づいて、日時と反射板4の方向に応じて日光が反射される領域を予め特定しておいた上で、SA3の実行時に日時を取得し、取得した日時に基づいて日陰部になっている領域に日光が反射される反射板4の方向を特定し、特定した方向に反射板4が向けられるように制御するように構成してもよい。
(生育状況の判定について)
また、上記実施の形態の図5のSB2では、同じ樋81で栽培されている複数のレタス9の相互間の相違に基づいて、生育状況を判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、各樋81におけるレタス9の栽培開始日を特定する日付情報がデータ記録部22に記録されていることとし、この記録されている日付情報に着目して栽培開始日が同時期(例えば、同一の日又は2日〜3日ずれた日)である樋81を特定し、この特定した全ての樋81で栽培されている複数のレタス9の相互間の相違に基づいて、生育状況を判定するように構成してもよい。
また、例えば、正常な生育状況のレタス画像と異常な生育状況のレタス画像の教師データを用いて、事前に機械学習を行って正常か否かを出力するモデルを生成し、当該生成したモデルに対してSB1で取得した画像を入力し、当該モデルからの出力結果を、レタス9の生育状況についての判定結果として用いてもよい。
そして、この変形例のように構成した場合、樋81各々で生育状況が異常となっているレタス9の割合が多いか否か等も把握することができるので、例えば、生育状況が異常となっている樋81を特定し、図1のデータ記録部22に記録されている設備情報の第3設備情報を参照して、当該特定した樋81に対応付けられている液肥投入口を特定し、当該で液肥投入口から投入する液肥の量を増減させることにより、液肥濃度を調整するように構成してもよい。このように構成することにより、液肥濃度を調整する処理を行うことにより、例えば、対象植物の生育環境を適切に維持することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
(機械学習について)
また、上記実施の形態の任意の処理に対して、機械学習の技術を適用してもよい。例えば、図3のSA2の処理を、機械学習を用いて行うように構成してもよいし、あるいは、前述のように、図5のSB2の処理を、機械学習を用いて行うように構成してもよい。
(生育状況の報知について)
また、上記実施の形態のSB2においては、管理者の携帯端末を介して生育状況を報知する場合について説明したが、他の任意の手法で報知するように構成してもよい。例えば、管理装置2自体にディスプレイ又はスピーカを設けて、表示出力したり音声出力したりすることにより、報知するように構成してもよい。
(照射部について)
また、上記実施の形態の反射板4の代わりに、又は当該反射板4と共に照射部を用いるように構成してもよい。「照射部」とは、前述の照射手段である。この照射部の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、発光ダイオードを用いて構成することができ、例えば、図2のレタス9各々に対して個別に光を照射できるように温室の複数個所に設けてもよい。そして、図3のSA3において、温室内の照射部の設置位置を示す情報を予め記録しておき、管理部233が、当該記録されている情報に基づいて、レタス9の日陰部に光を照射可能な照射部を特定し、特定した照射部から光を出力することにより、レタス9の日陰部に対して光を出力するように構成してもよい。このように構成することにより、日陰部に対して人工光を当てることにより、例えば、太陽の高度等を意識することなく日陰部に対して光を当てることができるので、光を当てるための制御を簡略化することができる。また、当てる光の強度を比較的容易に制御することが可能となる。
また、この照射部がレタス9各々に対して個別に光照射可能である点に着目して、図5のSB2において生育状況が異常であるものと判定されたレタス9に対して、照射部から光を個別に照射するように構成してもよい。また、この場合、生育状況が異常である度合いも特定し、当該特定した度合いに応じて、照射部からの光の強度又は照射時間を調整することにより、光の照射量を調整するように構成してもよい。このように構成することにより、光の照射量を調整する処理を行うことにより、例えば、レタス9の生育環境を適切に維持することができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。
(反射板について)
また、上記実施の形態の反射板4について、レタス9を任意の個数単位(例えば、1個単位、あるいは、2個以上単位等)で反射した光を当てられるように、反射板4の形状、サイズ、個数等を設計した上で、当該設置した反射板4を用いて、レタス9各々に対して任意の個数単位で光を当てるように構成してもよい。そして、このように構成した反射板4を用いて、SA3において日陰部に対して反射した光を当てたり、あるいは、SB3において生育状況が異常であるものと判定されたレタス9に対して反射した光を当てたりするように構成してもよい。また、例えば、1つのレタス9に対して反射して光を当てることが可能となる反射板4を複数個構成した上で、反射板4の向きを変更してレタス9に対して光を当てる反射板4の個数を調整することにより、反射してレタス9に当てられる光の照射量を調整するように構成してもよい。
また、反射板4を移動させるためのレールを温室の天井に設けた上で、当該レールに沿って反射板4を移動させるための移動機構(例えば、レースに沿って移動する機構)に対して、反射板4を設置した上で、管理部233が当該移動機構を制御することにより、反射板4の方向に加えて、反射板4の位置も変更可能となるように構成してもよい。また、例えば、地上を走行する小型の走行車両に対して支持棒を設けて、当該支持棒の先端に反射板を設けて、管理部233が当該走行車両を制御することにより、反射板の位置が変更可能となるように構成してもよい。また、例えば、飛行する小型の飛行装置であるドローン等に反射板を設けて、管理部233が当該ドローンを制御することにより、反射板の位置又は方向が変更可能となるように構成してもよい。また、例えば、当該反射板が設けられているドローンの配置スポットを温室の天井付近等における複数箇所に設けて、当該ドローンを配置スポット間で飛行させ、任意の配置スポットにドローンを配置することによりドローンに取り付けられている反射板の位置が変更可能となるように構成し、また、当該配置されているドローンの向きを任意の手法で変更することにより、当該ドローンに取り付けられている反射板の向が変更可能となるように構成してもよい。
(季節又は時期について)
また、上記実施の形態又は変形例の照射部又は反射板を用いて、季節又は時期に応じてレタス9に当てる光の量を調整するように構成してもよい。例えば、梅雨の時期にレタス9に当てる光の量が夏の時期にレタス9に当てる光の量よりも多くなるように構成してもよい。
(光を当てる優先度について)
また、上記実施の形態において、レタス9の日陰部に対して、光を当てる優先度を決定した上で、当該決定した優先度に応じて光を当ててもよい。図6は、撮影装置で撮影した画像を例示した図である。なお、この図6は図4の画像と概略的には同様であるが、日陰部画像901が存在しており、レタス画像G94、G96、G98に当該日陰部画像G900、G901が重畳されている。この図6に示すように、図2のレタス9のうちの複数のレタス9に対して日陰部が存在する場合、管理部233が、当該日陰部が存在する複数のレタス9の各々に対して、光を当てる優先性の度合いである優先度を決定し、決定した優先度に基づいて、反射板4を制御して光を当てるように構成してもよい。
なお、ここでの優先度を決定する具体的な手法は任意であるが、例えば、育成履歴情報がデータ記録部22に記録されていることとし、この育成履歴情報に基づいて決定する手法を用いてもよい。「育成履歴情報」とは、レタス9の育成履歴を特定する情報であり、例えば、1日毎に撮影装置3で撮影したレタス9の画像の履歴、あるいは、1日毎に各樋81における液肥濃度を不図示の濃度検出センサで検出した当該液肥濃度の履歴等を含む概念である。そして、この育成履歴情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、制御部23が、1日毎に撮影装置3にアクセスして撮影した画像を取得し、また、1日毎に不図示の濃度検出センサにアクセスして検出した当該液肥濃度を取得することにより、格納されることとする。
そして、管理部233は、この育成履歴情報を取得し、取得した育成履歴情報を利用して任意の基準(例えば、過去の液肥濃度の平均値がより低い樋81で栽培されているレタス9の優先度がより高くなり、また、過去の所定期間(例えば、直近の10日〜15日等)において生育スピードが減少しているレタス9の優先度がより高くなり、また、液肥濃度の基準又は生育スピードでは生育スピードの基準が優先される等の基準)に基づいて、優先度を決定する。ここでは、例えば、樋811の過去の液肥濃度の平均値の方が、樋812の過去の液肥濃度の平均値よりも低く、また、育成履歴情報の画像の履歴から、レタス96の生育スピードのみが減少していることが特定される場合について説明する。この場合、管理部233は、育成履歴情報を取得し、取得した育成履歴情報を利用して前述の基準に基づいて、まずは、生育スピードの基準を考慮して、図6のレタス画像G94、G96、G98に対応するレタス94、96、98のうちの、生育スピードが減少しているレタス96が最高の優先度となり、次に、残りのレタス94、98については両方とも生育スピードが減少していないので、液肥濃度の基準を考慮して、樋811の過去の液肥濃度の平均値の方が、樋812の過去の液肥濃度の平均値よりも低いので、樋811で栽培されたレタス94の優先度が2番目に高くなり、残りのレタス98の優先度が最低となるように各優先度を決定する。
次に、管理部233は、決定した優先度に基づいてレタス9に光を当てることになるが、例えば、優先度が高いレタス9程長時間光が当てられるように、光を当てる時間を決定し、決定した時間だけ各レタス9に対して光を当てる。ここでは、例えば、光を当てる時間が長い方から短い方に向かってレタス96、94、98となるように、各レタス9の光を当てる時間を決定し、決定した時間だけ光を当てる。なお、日陰部の形状及びサイズは時間の経過とともに変化し得るので、ここでの時間については、所定時間(例えば、1時間等)を前述の優先度に基づいて各レタス9に対して割り当てて光を当てることとしてもよい。例えば、レタス96に対して30分間光を当てた後、レタス94に対して20分間光を当てて、この後に、レタス98に対して10分間光を当てるように構成してもよい。なお、前述の変形例の「(照射部について)」又は「(反射板について)」に記載されている技術を用いて、優先度に応じた強度の光を当てるように構成してもよい。また、ここでのレタス96、94、98に存在する日陰部に対応する領域が、「複数の候補領域」に対応する。
このように構成することにより、複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、複数の候補領域に対して光を当てることにより、例えば、光を当てる必要性を考慮して適切に光を当てることができるので、レタス9を適切に生育することが可能となる。
(他の装置について)
また、図2の温室内の任意の装置も制御するように構成してもよい。例えば、画像処理の精度を向上させる観点から、図3のSA1又は図5のSB1において撮影装置3で撮影する所定時間(例えば、10分〜15分等)前に、制御部23が不図示の細霧冷房の運転を停止するように構成してもよい。また、図2の温室内においてレタス9に関する作業を行う作業用ロボットを設けて、当該作業用ロボットのアーム部を用いて、レタス9を操作するように構成してもよい。例えば、樋81の穴に対して挿入位置が浅いレタス9を押し込む操作をアーム部に行わせてもよい。
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴と、変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の管理システムは、対象植物の生産を管理する管理システムであって、前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、を備え、前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う。
付記2の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記対象植物は、建物内で生産されており、前記判定手段は、前記建物の部材又は前記建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する前記日陰部が存在するか否かを判定する。
付記3の管理システムは、付記1又は2に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、日光を反射する反射手段であって、位置又は方向を変更可能な前記反射手段の位置又は方向を制御することにより、前記日陰部に対して日光を当てる処理を行う。
付記4の管理システムは、付記1から3の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、人工光を照射する照射手段を制御することにより、前記日陰部に対して人工光を当てる処理を行う。
付記5の管理システムは、付記1から4の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記対象植物の育成履歴を特定する育成履歴情報を格納する格納手段、を備え、前記管理手段は、前記格納手段が格納する前記育成履歴情報に基づいて、前記日陰部における光を当てる複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、前記複数の候補領域に対して光を当てる処理を行う。
付記6の管理システムは、付記1から5の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記判定手段は、前記対象植物の生育状況を判定し、前記管理手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生育に関する処理を前記管理処理として行う。
付記7の管理システムは、付記6に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記対象植物の生育状況を報知する処理、又は、前記対象植物の生育状況を調整するための処理を行う。
付記8の管理システムは、付記7に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記対象植物に対する光の照射量を調整する処理、前記対象植物に対する水量を調整する処理、又は前記対象植物に対する液肥濃度を調整する処理を、前記対象植物の生育状況を調整するための処理として行う。
付記9の管理プログラムは、対象植物の生産を管理する管理プログラムであって、コンピュータを、前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う。
(付記の効果)
付記1に記載の管理システム、及び付記9に記載の管理プログラムによれば、対象植物に存在する日陰部に対して光を当てることにより、例えば、日陰部による対象植物の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。特に、例えば、生育スピードの低下、あるいは、対象植物の品質悪化を防止することが可能となる。
付記2に記載の管理システムによれば、建物の部材又は建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する日陰部が存在するか否かを判定することにより、例えば、建物の部材又は建物の内外の遮蔽物等の任意の物によって発生する日陰部による対象植物の生育に対する悪影響を軽減又は除去することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
付記3に記載の管理システムによれば、日陰部に対して日光を反射して当てることにより、例えば、実際の日光を用いて対象植物を適切に生育することが可能となる。
付記4に記載の管理システムによれば、日陰部に対して人工光を当てることにより、例えば、太陽の高度等を意識することなく日陰部に対して光を当てることができるので、光を当てるための制御を簡略化することができる。また、当てる光の強度を比較的容易に制御することが可能となる。
付記5に記載の管理システムによれば、複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、複数の候補領域に対して光を当てることにより、例えば、光を当てる必要性を考慮して適切に光を当てることができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
付記6に記載の管理システムによれば、対象植物の生育状況の判定結果に基づいて、対象植物の生育に関する処理を行うことにより、例えば、対象植物を適切に生育することが可能となる。
付記7に記載の管理システムによれば、生育状況を報知する処理、又は、生育状況を調整するための処理を行うことにより、例えば、対象植物の管理者に対して生育状況を把握させたり、あるいは、生育状況を調整したりすることができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
付記8に記載の管理システムによれば、光の照射量を調整する処理、水量を調整する処理、又は液肥濃度を調整する処理を行うことにより、例えば、対象植物の生育環境を適切に維持することができるので、対象植物を適切に生育することが可能となる。
1 栽培用装置群
2 管理装置
3 撮影装置
4 反射板
9 レタス
21 通信部
22 データ記録部
23 制御部
31 撮影装置
41 反射板
41A 回動軸
81 樋
82 柱
91 レタス
92 レタス
93 レタス
94 レタス
95 レタス
96 レタス
97 レタス
98 レタス
100 植物生産システム
231 取得部
232 判定部
233 管理部
811 樋
812 樋
G91 レタス画像
G92 レタス画像
G93 レタス画像
G94 レタス画像
G95 レタス画像
G96 レタス画像
G97 レタス画像
G98 レタス画像
G900 日陰部画像
G901 日陰部画像

Claims (9)

  1. 対象植物の生産を管理する管理システムであって、
    前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、を備え、
    前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、
    前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う、
    管理システム。
  2. 前記対象植物は、建物内で生産されており、
    前記判定手段は、前記建物の部材又は前記建物の内外の遮蔽物が日光を遮ることにより発生する前記日陰部が存在するか否かを判定する、
    請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記管理手段は、日光を反射する反射手段であって、位置又は方向を変更可能な前記反射手段の位置又は方向を制御することにより、前記日陰部に対して日光を当てる処理を行う、
    請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. 前記管理手段は、人工光を照射する照射手段を制御することにより、前記日陰部に対して人工光を当てる処理を行う、
    請求項1から3の何れか一項に記載の管理システム。
  5. 前記対象植物の育成履歴を特定する育成履歴情報を格納する格納手段、を備え、
    前記管理手段は、前記格納手段が格納する前記育成履歴情報に基づいて、前記日陰部における光を当てる複数の候補領域に対して光を当てる優先度を決定し、当該決定した優先度に基づいて、前記複数の候補領域に対して光を当てる処理を行う、
    請求項1から4の何れか一項に記載の管理システム。
  6. 前記判定手段は、前記対象植物の生育状況を判定し、
    前記管理手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生育に関する処理を前記管理処理として行う、
    請求項1から5の何れか一項に記載の管理システム。
  7. 前記管理手段は、前記対象植物の生育状況を報知する処理、又は、前記対象植物の生育状況を調整するための処理を行う、
    請求項6に記載の管理システム。
  8. 前記管理手段は、前記対象植物に対する光の照射量を調整する処理、前記対象植物に対する水量を調整する処理、又は前記対象植物に対する液肥濃度を調整する処理を、前記対象植物の生育状況を調整するための処理として行う、
    請求項7に記載の管理システム。
  9. 対象植物の生産を管理する管理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記対象植物を撮像した画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した画像に基づいて、前記対象植物に関する判定を行う判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記対象植物の生産を管理する管理処理を行う管理手段と、として機能させ、
    前記判定手段は、少なくとも、日陰となっている日陰部が前記対象植物に存在するか否かを判定し、
    前記管理手段は、少なくとも前記日陰部が前記対象植物に存在するものと前記判定手段が判定した場合に、前記対象植物に存在する前記日陰部に対して光を当てる処理を前記管理処理として行う、
    管理プログラム。
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