JP3194355U - 補光とエネルギー回収を行う、栽培用遮光装置 - Google Patents

補光とエネルギー回収を行う、栽培用遮光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】栽培植物の日焼けを防ぐための装置に関し、植物の栽培に悪い影響を与えることなく、日光を遮断して日焼けを防止して、太陽のエネルギーを無駄なく回収する照明用電灯付の遮光装置を提供する。【解決手段】太陽光アレイによる太陽光発電を行うとともに、太陽光の照射を遮って、概略、荷台4の表面積に等しい面積の、日陰の部分を栽培植物へ与え、栽培植物への日焼けを防止する。又、太陽光アレイで発電された電力は中継端子、配線用端子を経由して栽培面外に設置した電源用制御機器に至り電力として回収して、活用する。電球8は、早朝時や、気象条件が悪い雨天や曇天の時に日陰の部分における、光合成用の光量の不足を補うための照明用であって、補光を行うために用いる。台車は、日焼けを防止するときに、部分的に遮光面(影)を作るため、台車を荷台の長さの2〜3倍の距離を運行させる。【選択図】図3

Description

本考案は、強い太陽の光による栽培植物の被害を防止するために、栽培植物に照射する太陽光線を遮断して影を作る、栽培用の遮光装置に関するものである。
栽培植物の日焼け(以下、日焼けと言う)は、通常、気温が高くなる夏季に多く発生し、強い直射日光を浴びて、柿などの果実は水分が無くなり、カボチヤやトマトなどの野菜類も変色や形、味などが変わる等、栽培植物に与える被害は大きい。
現状の日焼け対策としては、遮光ネットを用いて栽培植物の上空を覆って影を作る方法の他、スプリンクラーによる散水によって、栽培植物を冷却する方法が取られている。
日焼けは、短い期間の天候の異常状態であっても、日焼け被害が発生すること、又、近年は異常気象が続いていて日焼けが起こりやすい天気が、季節を超えて多くなっていることから、日焼け対策として新たな対策が待たれている現状である。
考案が解決しようとする課題
植物栽培における太陽光の役割は、熱線による、栽培植物の周囲の気温の維持及び、光合成の明反応に必要な光の供給である。
しかし、気温の低い時期に暖房を行い、温度を維持して栽培する、日本の冬季のハウス栽培の現状では、日照時間帯の大部分は暖房を使用すること無く、ハウスを開放して栽培を行い、ハウスでの暖房は主として日没後の室温の維持を目的として用いる。
他方、太陽光を利用して栽培する植物は、光合成の明反応に必要な光の供給については、外気の温度、CO2の条件が同一の場合には、光の強さが光合成の量に直接結びついていて、曇天時の光が弱い時には葉面積当たりのCO2の吸収量が低く、晴天時の光が強い時には葉面積当たりのCO2の吸収量が高くなる。
又、曇天時や雨天時の太陽光の弱い時間帯が長く続くときには、光の強さが回復しても、その後の成長や品質に悪い影響を与える。(天候が不順の時期に出来た作物は出来が良くないが、その原因の一つが日照の不足である)
光合成の明反応における、必要な光の強さの飽和点は、数万ルックスに達する植物おあるが、適正な配光を行うときには、1万ルックスの照度で充分であり、晴天時の強い太陽の光は10万ルックスを超える場合がありって、光合成の明反応に必要な光においても、余剰のある時間帯が多い。
他方、ハウス栽培における、キュウリやトマトなどの実を収穫する場合においては、弱い光での生育では葉面積の比率が大きくなり、実よりも葉が繁茂する結果となって品質を下げる結果となっている。
従って、光合成を促進して品質の高い作物を、効率よく収穫するためには、栽培植物の育成の環境として、適正な温度と明反応に必要な光を必要とする。
日焼けは、高い気温と強い太陽の直射光によって、栽培植物の周囲の環境が、育成に適正な温度の上限を超える環境となることで発生し、その直接的な原因は太陽光線の熱線(遠赤外や近赤外線)にある。
従来の日焼けの対策は、遮光シート(又は遮光ネット)と称される繊維を織って作られた、シート状の編み物を利用して、栽培植物の上部を覆って日陰部を作る方法と、遮光フィルムと称する、ポリエステルを素材として製造した、偏光や反射を行う光学フィルムを使用する方法がある。
遮光シートを利用する場合には、遮光面において、太陽光を単純にカットして、影を作ることから、カットされた太陽光のエネルギーは全て未利用のエネルギーとなる。(従って、光合成に必要な光もカットされる)
遮光フィルムを使用する場合には、太陽光の紫外線や赤外線を除いた、光合成に必要な可視光線の部分を選択して、栽培植物へ供給できる利点はあるが、遮光面における、太陽光のエネルギーのロスも大きい。
本考案は、日焼けの対策として、栽培植物の上部を覆って日陰部を作る従来の方法を改善して、▲1▼上部を覆って日陰部を作る場合において、日陰の部分に光合成に必要な光の量が損なわれない装置となす事▲2▼従来の方法において、遮光面において、外部へ放出されている、太陽光のエネルギーのロスを回収して有効に活用することが可能な装置となす事。
上記、▲1▼と▲2▼を課題として解決したものである。
課題を解決するための手段
以下、図1、図2、図3をもって、本考案の課題の解決の手段を説明する。
図1は本考案による、補光とエネルギー回収を行う、栽培用遮光装置(以下、本考案の遮光装置電灯型と言う)の仕組みを示す図面である。
図1に示す、本考案の遮光装置電灯型は、長方形の台車の荷台4の上面へ、太陽電池アレイを設置して、荷台4の下面へ電球8と電球8の設置用設備9を設置した構造なしている。
台車は、モーターと、モーター側に付設したスプロケット10a、軸7b側に付設したスプロケット10b及び、チェーン11により構成する駆動装置により、モーターの動力によって動くことが可能な装備となしている。
尚、太陽電池アレイで発電した直流電力を、電球8の照明用やモーターの運転用等に使用する他、電力会社へ販売する等、有効に利用するためには、直流電力を一本化して安定させて、パワーコンディショナへ送る中継端子箱の他、パワーコンディショナで直交変換された電力を、消費するための配線用分電盤、電力側の装置との系統連系の装置、自家使用するための買電用電力メーター、売電用電力メーター、蓄電池な等の設備が必要であるが、これらの一連の機器に関しては既に広く用いられているものであることから、中継端子箱から先の電力の制御に関する機器については、以下まとめて電源用制御機器と言うことで表現して記述する。
図2は本考案の遮光装置電灯型の使用例を示す正面図であって、栽培面の上部へレールを設け、レールの上に本考案の遮光装置電灯型を乗せて使用する場合を示した図面である。
図2に示す状態での、本考案の遮光装置電灯型の日照時間帯における、機能のは一つは、太陽光アレイによる太陽光発電を行うとともに、太陽光の照射を遮って、概略、荷台4の表面積に等しい面積の、日陰の部分を栽培植物へ与え、栽培植物への日焼けを防止することである。
又、太陽光アレイで発電された電力は中継端子、配線用端子を経由して栽培面外に設置した電源用制御機器に至り電力として回収して、活用すること。(以下、回収電力と言う)
電球8は、早朝時や、気象状件が悪い雨天や曇天の時に日陰の部分における、光合成用の光量の不足を補うための照明用であって、補光を行うことで積極的に光合成を促進するために用いる。
台車は、日焼けを防止するときに、栽培面の全面を日陰とする必要が無く、部分的に遮光面(影)を作るため、台車を荷台の長さの2〜3倍の距離を運行させて、影となる面を目的に合わせて動かす目的のものである。
台車の運転は、モーターとスプロケット(10a、10b)、チェーン11、軸7b、駆動車輪によって構成された駆動装置を制御して運転して行う。
尚、電球8及び台車の駆動用モーターの電力の供給び運転の制御は制御盤で行い、制御盤へ供給される電力の電源は、栽培面外に設置した電源用制御機器より、配線17配線用端子キャプタイヤケーブル(コードリールで伸縮する)を通って供給されるがその電源は、太陽光アレイによる太陽光発電より得た電力と電力会社よりの買電の二種類の電源となる。
(太陽光アレイによる太陽光発電によって得た電力を優先して自家消費して、余剰分は売電し、不足の場合は買電してバックアップする、制御を行う)
次に、荷台4で作られた日陰の部分(日陰の栽培面)へ補光を行う方法として、電球8の点灯による光の他に、太陽光も利用する方法の遮光装置(以下、本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型と言う)について、図3をもって説明する。
図3は本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の、仕組みと使用の態様を示した正面図である。
本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の仕組みは、図1に示した本考案の遮光装置電灯型の荷台4の右端へスペースを作り、右側のスペースへ、採光部と光ダクトから構成された太陽光の採光装置を付設し、採光部より入射した太陽光を、反射を利用した光ダクトを用いて、水平(断面が長方形)の反射光として、台車4の下面の左側へ付設した、フレーム19に取り付けた反射鏡に当てて反射し、反射光a〜反射光cとなして、拡大して栽培面を照射して利用する構造を特徴とした装置である。
従って、本考案の遮光装置電灯型と太陽光併用型は、図1に示した本考案の遮光装置電灯型の荷台4へ太陽光の採光装置と反射鏡を新たに加えて付設した装置であって、これによって、太陽光を補光用光源として利用できる機能を加えたものである。
考案の効果
本考案による栽培用遮光装置の利用効果は、以下の(1)〜(4)までの4点の効果がある。
(1)夏季においては、荷台4による作られた日陰によって、栽培植物の日焼けの被害を防止する効果があること。
この効果については、本考案の遮光装置電灯型と、本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の、双方に同様の効果がある。
(2)雨天や曇天時における、日陰の部分の栽培面の栽培用日光の不足を、本考案の遮光装置電灯型の場合には電球8の点灯による補光、及び、本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の場合においては、電球8の点灯と太陽光による補光によって、荷台4で生じた日陰の部分の栽培においても、他の栽培と遜色のない生育を可能とする栽培技術を可能とすること。
(3)電球8の点灯により消費する電力量は、太陽電池アレイで発電された電力量に比べて、少ない量で賄えるように設計することが可能であることから、植物栽培に必要な日光の照射量を上回る、余剰の太陽エネルギーを太陽電池アレイで回収した電力として、電球8の点灯に必要な消費電力として使用する他、余剰の電力は電力会社へ売電する等に活用する出来る事。
(4)又、上記、(2)、(3)に記述した、荷台4で生じた日陰の部分の栽培においても、他の栽培と遜色のない生育を可能とする栽培技術と、太陽電池アレイで発電された電力量の範囲で消費し、余剰の電力は電力会社へ売電する等によって、回収した電力を広く活用することが出来ること。
従って、本考案の遮光装置(電灯型、電灯と太陽光併用型)をハウス栽培に用いた場合には、栽培用ハウスの天井面の広い面(占有面の比率を大きくして)、長い期間(地域によっては栽培の全期間)設置して支障なく栽培できることから、夏季における栽培植物の日焼け防止の目的の他、太陽エネルギーの回収用としての利用面でも、大きな効果がある。
以下、電球8の消費電力と太陽電池アレイによる発電電力量の収支についてついて,ハウス栽培のハウスに本考案の遮光装置電灯型を利用した場合の例をもって説明する。
ハウス栽培において、栽培植物の発育を促し、良質の収穫物を効率的に得るためには、ハウス内空気の温度、湿度、CO2濃度、栽培面下の地温、湿度、給水の方法など管理の他、光合成に関わる光の条件も重要である。
ハウス栽培における光り合成は、日の出後照度が1,000Lx程度に達したころから徐々に始まり、照度が3,000lxに達したころから本格的な光合成の体制が整い光合成が盛んとなる。
又、外気温度の低い11月〜4月においては、ハウス内の夜間温度の維持のため、日の出の前のハウスは密閉状態であることから、照度が3,000lxに達したころから、光合成によるハウス内のCO2濃度が大気濃度(350〜400ppm)より低下しないように、ハウスを開放して換気を行う事や、CO2発生機によるCO2の供給を行って、光合成に必要なCO2量とバランスを取って、光合成のスタート時の30分からい時間程度の光合成量の不足による後遺症などの栽培植物の健全な育成の阻害となる原因を取り除く必要があり、この意味からも、この時間帯における適正な補光も又必要とされる。
従って、電灯8による補光の容量としては、雨天日における、日の出後の30分〜1時間の弱光をカバーすることが重要であるが、この点をカバーするための照明用として電球8を用いる場合には、電球8の容量として、3,000lxの照度を日陰部へ照射することとして、電燈8の点灯による消費電力と太陽電池アレイより発電より得る電力を比較した数値は以下の通りとなる。
条件1(照明の条件)
▲1▼照射対象 :日陰の部分の面積(荷台4の面積:太陽電池アレイの面積の1.3倍と設定する)
▲2▼照度(lx) :3,000lx
▲3▼電球の種類 :LED電球
▲4▼エネルギー消費効率 :100lm/w(汎用のLED電球において100lx以上の商品が存在)
▲5▼照明効率:0.9(スポット的な配光で、LED電球の特性を生かした効率の良い、拡散の小さい配光が可能である)
条件2(太陽電池アレイの条件)
▲1▼公称最大出力 :1.0kw
▲2▼サイズ(面積):5.4m(住宅用太陽光発電0.24KW用のカタログ資料より、1.3m/0.24kwこの値を案分比例した値)
上記の条件によって算出する。
Figure 0003194355
となって、電球8の出力(233w)<太陽電池アレイの最大出力(1,000w)となる。
又、電力量の比較では、電球8の使用時間は、主として、雨天時等の太陽光の弱い日に、又日の出後の弱光時に1時間程度など、効果的に使用されることから、その電力の消費量は、太陽電池アレイの発電量と比べると少ない。
因みに国内に設置された太陽電池アレイ(最大出力1kwの設備として換算したもの1台あたり)の発電量の、全国平均値は980kwh/(台*年)となっている。(産業技術総合研究所・太陽光光学研究センターの発表による、「実環境における発電量」のデーターによる値)
尚、本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の場合には、電球8による補光の他、荷台の外側からの、強い太陽光線を採光して効率よく利用できる利点の他、栽培面の側面からの採光も可能である。
本考案の遮光装置(電灯型と電灯と太陽光併用型)の他に、本考案の遮光装置電灯と太陽光併用において電球8を外した形(以下、本考案の遮光装置太陽光型と言う)においても、夫々の機能をもって、栽培の目的に従って効果的に使用することが出来る。
又、本考案の三つの形の遮光装置(電灯型、電灯と太陽光併用型、太陽光型)は露地栽培用、ハウス栽培用のいずれの栽培面へも、設置して利用することが可能であり、図2に示すように、レール上に台車を乗せて(栽培面の広さと、利用形態に合わせた台数をのせて)、台車を相互に動かして利用する他、レールを用いず、栽培面の上部へ荷台4を乗せるフレームを設けて、荷台4を栽培面の上部へ、固定して設置して使用することが出来るが、ハウス栽培のハウスへ装着する場合には、フレームの装着が容易で通常の作業の邪魔にならない事(フレームに囲まれた、従来の形と変わらない)、又、ハウス栽培の場合には、付加価値の高い作物を栽培する為、光についてもより高い利用方法を要求されるが、本考案の遮光装置はこれに対応できることから、ハウス栽培用のハウスへの装着が向いていると言える。
又、栽培面に照射する日光のエネルギーを多く回収するためには、荷台4に付設した、太陽電池アレイの構成する、太陽電池モジュール1の種類を電熱併給型太陽光モジュールに変更して、栽培面に照射する日光のエネルギーから、電力と熱の二種類のエネルギーを得るハイブリット型となせば、太陽光から電力と放熱していた熱エネルギーの双方を回収することが出来る事から、エネルギーの量的な回収効率は大きくなる。
回収された、熱エネルギーは現状では温水等の低温のエネルギーではあるが、ハウス栽培においては、地温の加熱用エネルギーや作業用としての用途に利用が可能である。
次に、本考案の三つの形の遮光装置(電灯型、電灯と太陽光併用型、太陽光型)をハウス栽培に適用する場合において、栽培面に照射する日光のエネルギーを、単位栽培面に対してより多く、効果的に回収するための手法について説明する。
本考案の三つの形の遮光装置(電灯型、電灯と太陽光併用型、太陽光型)を適用して、ハウスの天井部へ付設して栽培をおこなう場合の、太陽光からのエネルギーの回収量は、先の説明、電球8の消費電力と太陽電池アレイによる発電電力量の収支についての計算例として示した通り、太陽電池アレイの受光部の面積に比例した大きさの量となる。
又、荷台4の面積(概略、図2に示した、日陰の部分の面積と一致)は、太陽電池アレイの受光部の面積に比例する。
従って、本考案の三つ遮光装置(電灯型、電灯と太陽光併用型、太陽光型)により太陽光陽光からのエネルギーを回収する、ハウスの単位栽培面積当たりの回収エネルギーの量(以下、エネルギーの回収効率と言う)は、太陽電池アレイの性能と、ハウスの条件が同じ場合には、ハウスの栽培面の全面積に占める荷台4の面積の占有率(以下、荷台4の占有率と言う)によって決まる。
又、荷台4の面積は、図2に示した日陰の部分の面積と一致することから、日陰の部分の占有率を大きくすることが、エネルギーの回収効率の向上につながっている。
本考案は、栽培面への悪い影響を与えることなく(むしろ更に、良い環境を与えて、日陰の部分を活用するために、電球8の点灯による光と太陽光採光装置により得た光を利用しているが、これらの光(栽培用の光と言う)の有効な使い方について説明する。
少ない栽培用の光を更に有効に利用するための方法として、以下の2点の方法を原理として、提案したものである。
▲1▼栽培用の光の種類を、連続の光の他、間欠光を照射できる装置となす事。
▲2▼栽培用の光の照射角度の変更が可能な装置となす事。
この二つの方法によって栽培用の光を制御する装置によって、これを用いて日陰の部分に、光を照射することで、弱光時の栽培においても、光合成の量を確保して、葉面だけの過大な繁茂による栽培技術上のマイナス面も防げることから、正常なハウス栽培の維持が可能となる。
従って、日陰の部分の許容範囲が広がり、日陰の部分の占有率のアップに繋がるものとなる。
次に、上記、▲1▼、▲2▼の実施方法について記述する。
本考案の遮光装置電灯型については、電球8と電球設置用設備9を用いて、栽培用の光の供給を行う装備については、電球8はLED電球を用いて、電球8への電力の供給を連続供給の他、間欠の電力を供給することで使い分ける事で、電球8による、連続の光と間欠光の供給が可能となる。(又、間欠光の作り方については、本出願人による先の特許出願、特願2010−061487に記載の、栽培用の光を栽培面へ走査させる方法を用いる事も可能であり、これも更に光合成の面では有効な手段である)
又、電球8の照射角の変更については、図4に例示した機構を用いることで解決することが出来る。
図4に示す機構は、軸23を中心として回転するアームaの下端へソケットを装着し、ソケットへ電球8を装着し、アームbの一端はアームaへピン状の軸22を介して回転できる状態で接続し、他端は電動シリンダーの先端へピン状の軸25を介して回転できる状態で接続した構造であって、電動シリンダーを運転してスピンドルを伸縮させて、その動きをアームbからアームaへ伝達して、アームaを搖動して、ソケットに付設した電球8の位置を搖動角の範囲24内の位置に制御して停止させて、目的の取捨面へ向けて栽培用の光を照射する仕組みである。
又、ベースも傾斜や回転等も行う設計となせば万遍なく、目的の個所へ配光が可能である。
続いて、図3に示した本考案の電灯と太陽光併用型に利用した、太陽光採光装置で採光した太陽光を、間欠光となして照射する方法について、図5、図6によって説明する。
図5は、採光した太陽光線(平行で断面が長方形の形状)を間欠の光線として、照射する反射装置(以下、本考案の間欠光用ミラーと言う)の仕組みを示した図面である。
図5において、側面図は軸28を中心とした円周に沿って、反射鏡aを3枚と、反射鏡bを3枚を交互に、ボス27に付設したアーム26に設置した構造を示している。
反射鏡aは採光した太陽光線を正面で受けたときには、図3の反射光a〜反射光bまでの間への断面が長方形の光を照射するように設計した曲面の鏡であり又、反射鏡bは図3の反射光b〜反射光cまでの間への断面が長方形の光を照射するように設計した曲面の鏡である。
このような構造において、ボス27へ軸28を装着して、軸端28a、軸端28bへ軸受をセットし、軸端bを入力側として、カップリングで動力側の軸と連結して、正面の中心線を基準として、間欠的に、1回について60°度毎に、軸28を中心として回転させるときには、軸28の360°の回転で、反射鏡aと反射鏡bは夫々3回正面を向くこととなる。
従って、このような状況において、採光した太陽光を、の正面中央部へ照射するときには、反射光a〜反射光bと反射光b〜反射光cの照射する面へは交互の間欠光が供給されることとなる。
(但し、図3の反射光a〜反射光cまでの照射面への、全面への連続照射の場合と異なり、入力する光量が同じ場合には、照射面が小さくなる分だけ、夫々の照度は増加することなり、間欠光の条件に加えて光合成的には有利となる)
次に、本考案の間欠光用ミラーに間欠的な回転を与える駆動装置について図6をもって説明する。
図6に示す仕組みは、入力軸に付設したボス34へ、突出したピン31とピン31を軸として回転するラジアル軸受け30を付設した円板と、ピン31の中心と入力軸の中心を結ぶ中心線上に円弧型の欠けた部分を有する欠け円板29を重ねて(合わせて)セットした駆動側の機構と、出力軸に付設したボス35に6枚のひれ32と6か所の溝33を有するゼネバ歯車をセットした出力側の機構を組み合わせた、ゼネバストップ機構を用いて、本考案の間欠光用ミラーに間欠的な回転を与えるものである。
図6に示す仕組みにおいて、入力軸へモーターの出力軸を接続して回転させるときには、入力軸の1回転(360°)に対し、出力側の回転は1/6回転(60°)進み、入力軸の5/6回転分(300°)の回転時間帯は停止する、動きとなる。
従って、図6に示した、ゼネバストップ機構の入力軸にモーターを接続し、出力軸を、本考案の間欠光用ミラーの軸端28bへ接続して運転を行うときには、本考案の間欠光用ミラーの反射光としては、モーターの回転数に応じた周期の間欠光を得る事が出来る。
従って、図5に示した本考案の間欠光用ミラーと図6に示したゼネバストップ機構とモーターによる駆動装置との、セットによって、間欠光用の反射装置(以下、本考案のによる間欠光用ミラー装置と言う)となる。
本考案の遮光装置電灯型の、仕組みを示す図面である。 本考案の遮光装置電灯型の、使用例を示す正面図である。 本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型の仕組みと使用態様を示す図面である。 図4は電球8の照射の方向を変更する装置の例を示す正面図である。 図5は本考案の間欠光用ミラーの仕組みを示した図面である。 図5に示した、本考案の間欠光用ミラーに間欠の回転を与える、駆動装置の仕組み(ゼネバストップ機構)を示した図面である。
1. 太陽電池モジュール
2. 太陽電池アレイのフレーム
3. 太陽電池アレイの支持用台
4. 台車の荷台
5. フレーム(軸受部6用)
6. 軸受
7a.軸
7b.軸(駆動車輪側)
8. 電球(栽培用)
9. 電球設置用設備(電球8用の設備)
10a.スプロケット(モーターの軸側取り付け用)
10b.スプロケット(軸7b側取り付け用)
11. チェーン
12. 配線(太陽電池アレイ〜中継端子箱)
13. 配線(中継端子箱〜コードリール)
14. 配線(コードリール〜制御盤、電力供給用)
15. フレーム(配線用端子箱の設置用)
16. フレーム(レール敷設用)
17. 配線(配線用端子箱〜電源用制御機器)
18. キャプタイヤケーブル(配線用端子〜コードリール)
19. フレーム(反射装置の設置用)
20. アームaの軸23を中心とした搖動角の範囲を示す円弧
21. 電動シリンダーの、スピンドルの伸縮の範囲(平行移動距離)を示す
22. 軸
23. 軸
24. 電球8による照射角の中心線の、搖動による角移動の範囲を示す円弧
25. 軸
26. アーム
27. ボス
28. 軸
28a.軸端(軸28の軸受をセットする側)
28b.軸端(軸28の軸受けと、ゼネバ歯車の出力軸37とカップリングで接続して用いる側)
29. 欠け円板(円板の一部が欠けた円盤)
30. ラジアル軸受
31. ピン(ラジアル軸受を付設する為の、短軸状の突起物)
32. ひれ(凸型の部分)
33. 溝(U字型の溝の部分、ピン31が入り回転させられる部分となる)
34. ボス
35. ボス

Claims (5)

  1. 日陰を作る台車4へ、太陽光発電用の太陽電池アレイ及び栽培用の電球8をセットした、栽培植物の日焼け防止と太陽光からのエネルギーの回収を目的とした、遮光装置(図1に示す本考案の遮光装置電灯型)
  2. 日陰を作る台車4へ、太陽光発電用の太陽電池アレイ及び栽培用の電球8と太陽光採光装置をセットした、栽培植物の日焼け防止と太陽光からのエネルギーの回収を目的とした、遮光装置(図3に示す本考案の遮光装置電灯と太陽光併用型)
  3. 日陰を作る台車4へ、太陽光発電用の太陽電池アレイ及び栽培用の太陽光採光装置をセットした、栽培植物の日焼け防止と太陽光からのエネルギーの回収を目的とした、遮光装置(本考案の遮光装置太陽光型)
  4. 日陰を作る台車4へ、太陽光発電用の太陽電池アレイ及び栽培用の太陽光採光装置をセットして、採光した太陽光を間欠光として加工して、植物栽培用として利用する、植物の日焼け防止と太陽光からのエネルギーの回収を目的とした、遮光装置
  5. 太陽光採光装置より、採光した太陽光を間欠光となして、植物栽培用の光として用いるための、本考案による間欠光用ミラー装置(図5、図6として示す装置)
JP2014001872U 2014-03-25 2014-03-25 補光とエネルギー回収を行う、栽培用遮光装置 Expired - Fee Related JP3194355U (ja)

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