JP6329854B2 - 静電容量型センサ - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量の変化を基に、検出対象物から加わる荷重や面圧などを検出する静電容量型センサに関する。
特許文献1の生体情報検知装置は、ワイヤハーネスを介して、コントローラに接続されている。同様に、特許文献2のセンサシーツは、電線を介して、コントローラに接続されている。このように、センサ部(生態情報検知装置、センサシーツ)と、制御部(コントローラ)と、は別々に配置されている。また、センサ部と制御部とは、ハーネス(ワイヤハーネス、電線)により、電気的に接続されている。
特開2006−014809号公報 特開2003−33262号公報
しかしながら、検出対象物である使用者は、センサ部に載っている。このため、センサ部と制御部とが離間していると、使用者の使い勝手が悪い。また、コントローラを移動させる際、ハーネスが外れる(つまり断線する)ことも考えられる。ここで、使い勝手を向上させ、また断線を防止するためには、センサ部と制御部とを一体化すればよい。ところが、仮に、センサ部と制御部とを一体化すると、センサ部に載っている使用者と、演算処理により発熱する制御部と、が近接してしまう。そこで、本発明は、制御部の発熱を抑制可能な静電容量型センサを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の静電容量型センサは、絶縁性を有する誘電層と、該誘電層の表裏方向両側に配置され導電性を有する複数の電極と、を有するセンサ部と、該センサ部に一体的に配置され、該センサ部の静電容量に関するデータが間欠的に送信される制御部と、を備えることを特徴とする。
センサ部の複数の電極は、誘電層を挟んで、表裏方向両側に配置されている。表側の電極と、裏側の電極と、が重複する部分には、検出部が設定されている。誘電層は、弾性変形可能である。検出部に表側から荷重が加わると、誘電層が表裏方向に弾性的に圧縮される。このため、当該検出部を構成する表側の電極と裏側の電極との間の電極間距離が小さくなる。したがって、当該検出部の静電容量が大きくなる。このように、静電容量型センサを用いると、電極間距離の変化に伴う静電容量の変化を基に、センサ部に加わる荷重を検出することができる。
また、本発明の静電容量型センサによると、センサ部と制御部とが一体的に配置されている。このため、使い勝手が良好である。また、センサ部と制御部とが断線しにくい。また、本発明の静電容量型センサによると、センサ部から制御部に、静電容量に関するデータが、間欠的に送信される。このため、センサ部から制御部に静電容量に関するデータが連続的に送信される場合と比較して、制御部の消費電力を小さくすることができる。したがって、制御部の発熱量を小さくすることができる。このように、本発明の静電容量型センサによると、制御部の発熱量を小さくすることができる。このため、センサ部と制御部とが一体的に配置されているにもかかわらず、検出対象物が高温になりにくい。また、制御部の発熱量が小さい分、制御部の構成部品(例えば、電子部品、回路基板など)に、高い耐熱性が要求されない。このため、制御部の製造コストを削減することができる。
(2)上記(1)の構成において、前記制御部は、マイコンとADコンバータとを有するデジタル回路部と、DAコンバータとフィルタとを有するアナログ回路部と、を有し、該アナログ回路部は、間欠的に駆動される構成とする方がよい。
本構成によると、アナログ回路部が、センサ部からのデータ取得および当該データのデジタル回路部への送信を、所定の周期で、断続的に行うことにより、制御部の消費電力を小さくすることができる。
(2−1)上記(2)の構成において、前記アナログ回路部が前記データを取得し、該データを前記デジタル回路部に送信している時間を駆動時間T1、該アナログ回路部が該データの取得、送信を停止している時間を待機時間T2、該アナログ回路部の駆動頻度Hを(T1/(T1+T2))とすると、該駆動頻度Hの逆数は、4以上10以下である構成とする方がよい。
駆動頻度Hの逆数が4未満の場合、荷重検出頻度が高いためセンサ部の検出精度が向上するものの、制御部の発熱量が大きくなってしまう。これに対して、駆動頻度Hの逆数が10超過の場合、制御部の発熱量は小さくなるものの、荷重検出頻度が低いためセンサ部の検出精度が低下してしまう。並びに、駆動頻度Hの逆数が10超過の場合、ノイズ(例えば、スパイクノイズ、電磁ノイズ、放射ノイズなど)の影響により、センサ部の検出精度が低下してしまう。このため、駆動頻度Hの逆数は、4以上10以下に設定する方がよい。
(3)上記(1)または(2)の構成において、前記センサ部と前記制御部とを覆うセンサカバーと、該制御部と該センサカバーとの間に介装される断熱部と、を備える構成とする方がよい。本構成によると、制御部とセンサカバーとの間に、断熱部が配置されている。このため、制御部からセンサカバーへの伝熱を抑制することができる。
また、断熱部を配置すると、その分、制御部の放熱性が低下してしまう。このため、制御部に熱が溜まりやすくなる。しかしながら、本発明の静電容量型センサの場合、制御部の発熱量は小さい。このため、制御部の放熱性を小さくしても、制御部に、熱による不具合が発生しにくい。
(3−1)上記(3)の構成において、前記断熱部の密度は、15kg/m以上35kg/m以下である構成とする方がよい。断熱部の密度が15kg/m未満の場合、断熱部の強度が弱くなってしまう。これに対して、断熱部の密度が35kg/m超過の場合、充分な断熱性が得られなくなってしまう。このため、断熱部の密度を、15kg/m以上35kg/m以下に設定する方がよい。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、表側または裏側から見て、前記誘電層の表側に配置される複数の前記電極と、該誘電層の裏側に配置される複数の該電極と、が重複する部分には、複数の検出部が設定されている構成とする方がよい。
本構成によると、複数の検出部の各々において、荷重を検出することができる。このため、センサ部の面方向(表裏方向に対して直交する方向)の荷重分布を検出することができる。
本発明によると、制御部の発熱を抑制可能な静電容量型センサを提供することができる。
本発明の一実施形態となる静電容量型センサの上面透過図である。 図1のII−II方向断面図である。 図1のIII−III方向断面の右端部分の拡大図である。 同静電容量型センサのブロック図である。 同静電容量型センサの消費電力の時間変化を示す模式グラフである。
以下、本発明の静電容量型センサの実施の形態について説明する。
<静電容量型センサの構成>
まず、本実施形態の静電容量型センサの構成について説明する。図1に、本実施形態の静電容量型センサの上面透過図を示す。図2に、図1のII−II方向断面図を示す。図3に、図1のIII−III方向断面の右端部分の拡大図を示す。図4に、同静電容量型センサのブロック図を示す。なお、図1においては、センサカバー4を省略して示す。また、図2、図3においては、上下方向(表裏方向)長さを強調して示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態の静電容量型センサ1は、センサ部2と、制御部3と、センサカバー4と、上下一対の断熱部5と、を備えている。静電容量型センサ1は、車椅子のシート(図略)に敷設されている。静電容量型センサ1は、使用者の体重により、後述する検出部Cの電極間距離(表側電極22Uと裏側電極22Dとの間の距離)が変化することを基に、使用者の体圧分布を計測している。
[センサカバー4]
センサカバー4は、柔軟な軟質ウレタンフォーム製であって、袋状を呈している。センサカバー4は、絶縁性を有している。また、センサカバー4は、防水性を有している。センサカバー4の内部には、静電容量型センサ1を構成する各部材のうち、当該センサカバー4以外の部材が、収容されている。
[センサ部2]
センサ部2は、表側基材24Uと、8本の表側配線23Uと、8本の表側電極22Uと、表側カバーコート21Uと、誘電層20と、裏側カバーコート21Dと、8本の裏側電極22Dと、8本の裏側配線23Dと、裏側基材24Dと、合計64個の検出部C(図1においては点線ハッチングで示す)と、を備えている。表側電極22U、裏側電極22Dは、本発明の「電極」の概念に含まれる。
誘電層20は、柔軟な軟質ウレタンフォーム製であって、四角形膜状を呈している。誘電層20は、絶縁性を有している。表側基材24Uは、誘電層20の上側(表側)に配置されている。表側基材24Uは、PET(ポリエチレンテレフタレート)製であって、四角形膜状を呈している。表側基材24Uは、絶縁性を有している。
8本の表側配線23Uは、表側基材24Uの下面に、スクリーン印刷されている。表側配線23Uは、銀ペースト製であって、導電性を有している。表側配線23Uは、後述する表側電極22Uと、後述する送信部31と、を電気的に接続している。
8本の表側電極22Uは、直線状かつ帯状であって、表側基材24Uの下面に、スクリーン印刷されている。表側電極22Uは、左右方向に延在している。8本の表側電極22Uは、前後方向に並んでいる。表側電極22Uは、カーボンペースト製であって、導電性を有している。表側電極22Uは、表側配線23Uを、部分的に下側から覆っている。表側配線23Uは、表側電極22Uの長手方向全長に亘って、配置されている。
表側カバーコート21Uは、ポリエステル製であって、四角形膜状を呈している。表側カバーコート21Uは、絶縁性を有している。表側カバーコート21Uは、表側基材24Uの下面に、スクリーン印刷されている。表側カバーコート21Uは、8本の表側配線23U、8本の表側電極22Uを、下側から覆っている。
裏側基材24Dは、誘電層20の下側(裏側)に配置されている。裏側基材24Dは、PET製であって、四角形膜状を呈している。裏側基材24Dは、絶縁性を有している。8本の裏側配線23Dは、裏側基材24Dの上面に、スクリーン印刷されている。裏側配線23Dは、銀ペースト製であって、導電性を有している。裏側配線23Dは、後述する裏側電極22Dと、後述する受信部32と、を電気的に接続している。
8本の裏側電極22Dは、直線状かつ帯状であって、裏側基材24Dの上面に、スクリーン印刷されている。裏側電極22Dは、前後方向に延在している。8本の裏側電極22Dは、左右方向に並んでいる。裏側電極22Dは、カーボンペースト製であって、導電性を有している。裏側電極22Dは、裏側配線23Dを、部分的に上側から覆っている。裏側配線23Dは、裏側電極22Dの長手方向全長に亘って、配置されている。
裏側カバーコート21Dは、ポリエステル製であって、四角形膜状を呈している。裏側カバーコート21Dは、絶縁性を有している。裏側カバーコート21Dは、裏側基材24Dの上面に、スクリーン印刷されている。裏側カバーコート21Dは、8本の裏側配線23D、8本の裏側電極22Dを、上側から覆っている。
上側から見て、8本の表側電極22Uと、8本の裏側電極22Dと、は格子状に並んでいる。表側電極22Uと、裏側電極22Dと、が重複する部分には、検出部Cが設定されている。検出部Cは、合計64個配置されている。
[制御部3、断熱部5]
図1に示すように、制御部3は、センサ部2の右後隅に配置されている。すなわち、センサ部2に右後隅には、切欠部が形成されている。制御部3は、当該切欠部に収容されている。このように、制御部とセンサ部2とは、一体的に配置されている。図3に示すように、制御部3は、ケース35と、回路基板36と、を備えている。センサ部2の端部は、ケース35の開口部350により、上下方向から挟持されている。ケース35の上下方向両底面からは、各々、ボス351が突設されている。回路基板36は、ケース35に収容されている。回路基板36の上下両面には、電子部品(例えば後述するマイコン30など)360が実装されている。回路基板36は、複数のボス351により、上下方向両側から固定されている。
上側の断熱部5は、ポリエチレン製であって、直方体状を呈している。上側の断熱部5の密度は、25±10kg/mである。上側の断熱部5は、ケース35の上面(外面)と、センサカバー4の下面(内面)と、の間に介装されている。一方、下側の断熱部5は、クロロプレンゴムのスポンジ製であって、直方体状を呈している。下側の断熱部5の密度は、190±30kg/mである。下側の断熱部5は、ケース35の下面(外面)と、センサカバー4の上面(内面)と、の間に介装されている。上下一対の断熱部5は、各々、絶縁性を有している。
[制御部3の電気的構成]
図4に示すように、制御部3(具体的には図3に示す回路基板36)は、マイコン(マイクロコンピュータ)30と、送信部31と、受信部32と、コンピュータ33と、を備えている。図4に点線で示すように、マイコン30、コンピュータ33、受信部32の4つのADコンバータ(Analog−Digital Converter)320は、デジタル回路部Dを構成している。また、受信部32の4つのADコンバータ320以外の部分、送信部31は、アナログ回路部Aを構成している。
(マイコン30)
マイコン30は、演算部として用いられる。マイコン30は、通信処理、演算処理を行っている。また、マイコン30は、後述するDAコンバータ(Digital−Analog Converter)310のタイミング制御を行っている。マイコン30は、SRAM(Static Random Access Memory)301を備えている。SRAM301は、記憶部として用いられる。SRAM301には、アナログ回路部Aの駆動頻度が格納されている。
(送信部31)
送信部31は、DAコンバータ310と、バンドパスフィルタ311と、4つのマルチプレクサ312と、8つのオペアンプ313と、を備えている。バンドパスフィルタ311は、本発明の「フィルタ」の概念に含まれる。
DAコンバータ310は、デジタル信号をアナログ信号に変換する。DAコンバータ310は、マイコン30に電気的に接続されている。バンドパスフィルタ311は、ノイズ(例えば、スパイクノイズ、電磁ノイズ、放射ノイズなど)を除去するために、電圧の特定の周波数成分をカットしている。バンドパスフィルタ311は、DAコンバータ310に電気的に接続されている。4つのアナログのマルチプレクサ312は、各々、バンドパスフィルタ311に電気的に接続されている。4つのマルチプレクサ312は、電流を、8つのオペアンプ313に、順次切り替えながら、走査的に出力する。8つのオペアンプ313は、各々、マルチプレクサ312から入力された電流を、電圧に変換している。すなわち、8つのオペアンプ313は、各々、電流−電圧変換器として用いられる。8つのオペアンプ313は、8本の表側電極22Uに電気的に接続されている。
(受信部32)
受信部32は、4つのADコンバータ320と、4つのローパスフィルタ321と、4つのマルチプレクサ322と、8つのオペアンプ323と、を備えている。ローパスフィルタ321は、本発明の「フィルタ」の概念に含まれる。
8つのオペアンプ323は、8本の裏側電極22Dに電気的に接続されている。8つのオペアンプ323は、各々、電流−電圧変換器として用いられる。電流は、本発明の「静電容量に関するデータ」の概念に含まれる。4つのアナログのマルチプレクサ322は、8つのオペアンプ323に電気的に接続されている。4つのマルチプレクサ322は、8つのオペアンプ323に、順次切り替えられながら、接続される。4つのローパスフィルタ321は、各々、電圧の高周波成分をカットしている。4つのローパスフィルタ321は、4つのマルチプレクサ322に電気的に接続されている。4つのADコンバータ320は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。4つのADコンバータ320は、4つのローパスフィルタ321に電気的に接続されている。また、4つのADコンバータ320は、マイコン30に電気的に接続されている。
(コンピュータ33)
コンピュータ33は、いわゆるパーソナルコンピュータである。コンピュータ33は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して、マイコン30に電気的に接続されている。コンピュータ33は、マイコン30に電力を供給している。また、操作者は、コンピュータ33の画面を介して、静電容量型センサ1の状態を確認することができる。また、操作者は、コンピュータ33の画面を介して、静電容量型センサ1のセッティングを変更することができる。
<静電容量型センサの動き>
次に、本実施形態の静電容量型センサの動きについて説明する。静電容量型センサ1は、後述するアナログ回路部Aの駆動時(検出部Cへの電圧の印加時)において、センサ部2に加わる使用者の体圧分布を検出している。すなわち、図2に示すように、センサ部2に使用者の体重(荷重)が加わると、任意の検出部Cの電極間距離(表側電極22Uと裏側電極22Dとの間の距離)が短くなる。このため、当該検出部Cの静電容量が大きくなる。制御部3は、当該静電容量の変化を基に、当該検出部Cに加わる荷重を検出している。また、制御部3は、全ての検出部Cに対して、走査的に荷重を検出している。すなわち、制御部3は、センサ部2に加わる体圧分布(面圧分布)を検出している。
上述した体圧分布の検出、つまりアナログ回路部Aの駆動は、連続的ではなく間欠的(断続的)に実行される。図5に、本実施形態の静電容量型センサの消費電力の時間変化を示す。なお、図においては、本実施形態の静電容量型センサ1のデータを実線で、従来の静電容量型センサのデータを点線で、各々示す。また、デジタル回路部Dのデータを右下−左上ハッチングで、アナログ回路部Aのデータを左下−右上ハッチングで、各々示す。
図5に点線で示すように、従来の静電容量型センサの場合、デジタル回路部D、アナログ回路部A共に、連続駆動されていた。これに対して、実線で示すように、本実施形態の静電容量型センサ1の場合、アナログ回路部Aは、間欠駆動されている。具体的には、アナログ回路部Aがセンサ部2の全検出部Cを走査してデータを取得し、当該データをデジタル回路部Dに送信している時間を駆動時間T1、アナログ回路部Aがデータの取得、送信を停止している時間を待機時間T2とすると、アナログ回路部Aの駆動頻度H(=T1/(T1+T2))は、1/8に設定されている。このため、従来の静電容量型センサに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、アナログ回路部Aの消費電力量が1/8である。
<作用効果>
次に、本実施形態の静電容量型センサの作用効果について説明する。図2に示すセンサカバー4、センサ部2(具体的には、表側基材24U、8本の表側配線23U、8本の表側電極22U、表側カバーコート21U、誘電層20、裏側カバーコート21D、8本の裏側電極22D、8本の裏側配線23D、裏側基材24D)は、柔軟であり、弾性変形可能である。このため、本実施形態の静電容量型センサ1によると、使用者の体重が加わる際、任意の検出部Cの電極間距離(表側電極22Uと裏側電極22Dとの間の距離)が、弾性的に変化する。制御部3は、当該電極間距離の変化を基に、当該検出部Cに加わる荷重、つまり体圧分布を検出することができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、図1、図3に示すように、センサ部2と制御部3とが一体的に連なっている。このため、使い勝手が良好である。また、センサ部2と制御部3とが断線しにくい。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、図4、図5に示すように、アナログ回路部Aの駆動時間T1に限って、センサ部2から制御部3に、静電容量に関するデータが送信される。すなわち、センサ部2から制御部3に、静電容量に関するデータが、間欠的に送信される。このため、図5に点線で示すようにセンサ部2から制御部3に静電容量に関するデータが連続的に送信される場合と比較して、アナログ回路部A、つまり制御部3の消費電力を小さくすることができる。したがって、制御部3の発熱量を小さくすることができる。このように、本実施形態の静電容量型センサ1によると、制御部3の発熱量を小さくすることができる。また、制御部3の発熱量が小さい分、制御部3の構成部品(例えば、電子部品360、回路基板36など)に、高い耐熱性が要求されない。このため、制御部3の製造コストを削減することができる。また、制御部3の消費電力が小さいため、本実施形態の静電容量型センサ1は省エネルギー性に優れている。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、図3に示すように、センサ部2の端部は、ケース35の開口部350により、上下方向から挟持されている。開口部350は、ケース35の上下方向中央に配置されている。このため、センサ部2に対する制御部3の上方突出量と、センサ部2に対する制御部3の下方突出量と、は一致している。したがって、センサ部2に対して、制御部3が、上下いずれかの方向に偏在しにくい。
また、図5に示すように、本実施形態の静電容量型センサ1のデジタル回路部Dは、アナログ回路部Aの駆動時だけ、アナログ回路部Aに関する処理(例えば、DAコンバータ310の制御、ADコンバータ320の制御など)を行っている。このため、従来の静電容量型センサに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、デジタル回路部Dの消費電力量を小さくすることができる。
また、デジタル回路部Dは、アナログ回路部Aの待機時において、処理(例えば、体圧分布の演算、コンピュータ33との通信など)速度を遅くしている。この点においても、従来の静電容量型センサに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、デジタル回路部Dの消費電力量を小さくすることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1のアナログ回路部Aの駆動頻度Hの逆数は8である。このため、制御部3の発熱量を小さくしつつ、センサ部2の検出精度を高く維持することができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、図3に示すように、ケース35の外面とセンサカバー4の内面との間に、上下一対の断熱部5が介装されている。このため、制御部3(回路基板36)からセンサカバー4への伝熱を抑制することができる。特に、上側の断熱部5の密度は、25±10kg/mである。このため、上側つまり使用者側のセンサカバー4への伝熱を、重点的に抑制することができる。また、断熱部5を配置すると、その分、制御部3の放熱性が低下してしまう。しかしながら、本実施形態の静電容量型センサ1の場合、図5に示すように、制御部3の発熱量は小さい。このため、制御部3の放熱性を小さくしても、制御部3に、熱による不具合が発生しにくい。
<その他>
以上、本発明の静電容量型センサ1の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図4に示すマイコン30とコンピュータ33との接続方法は特に限定しない。例えば、マイコン30とコンピュータ33とを無線で接続してもよい。静電容量型センサ1の配置場所は特に限定しない。例えば、ベッドのマットレス、布団、カーペットなどに配置してもよい。また、表側電極22U、裏側電極22Dの本数、配置パターンは特に限定しない。また、センサ部2の構成は特に限定しない。例えば、誘電層20の上面に表側電極22Uを、下面に裏側電極22Dを、各々印刷してもよい。こうすると、表側電極22Uと裏側電極22Dとの位置決め、つまり検出部Cの位置決めが容易になる。また、表側基材24Uの上側に表側絶縁層を、裏側基材24Dの下側に裏側絶縁層を、各々配置してもよい。また、図3に示すセンサ部2と制御部3とを一体化する方法は特に限定しない。センサ部2の上面や下面に、制御部3を積層し、固定してもよい。また、図4に示すバンドパスフィルタ311は、配置しなくてもよい。検出対象物の種類は特に限定しない。人間の他、犬、猫などのペットでもよい。
導電性を有する部材(例えば、表側配線23U、表側電極22U、裏側電極22D、裏側配線23D)の材質は特に限定しない。使用者の体重により変形する程度の柔軟性を有していればよい。例えば、母材であるエラストマーに導電性フィラーを含有させた導電材料を用いてもよい。この場合、エラストマーとしては、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムなどを用いることができる。また、導電性フィラーとしては、炭素材料および金属から選ばれる一種以上からなるものを用いることができる。金属としては、導電性の高い銀、銅等が好適である。例えば、導電性フィラーとして、銀、銅等の微粒子、あるいは表面に銀等のめっきを施した微粒子を使用することができる。また、炭素材料は、導電性が良好で、比較的安価である。このため、炭素材料製の導電性フィラーを用いると、静電容量型センサ1の製造コストを低減することができる。炭素材料としては、例えば、導電性カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブの誘導体、グラファイト、導電性炭素繊維などを用いることができる。特に、導電性カーボンブラック、グラファイト、導電性炭素繊維は、導電性が良好で、比較的安価である。このため、これらの材料を用いると、静電容量型センサ1の製造コストを削減することができる。また、導電性を有する部材の材料として、導電性繊維の織布、不織布などを用いてもよい。
絶縁性を有する部材(例えば、センサカバー4、表側基材24U、表側カバーコート21U、誘電層20、裏側カバーコート21D、裏側基材24D)の材質は特に限定しない。使用者の体重により変形する程度の柔軟性を有していればよい。例えば、樹脂、エラストマーを用いることができる。樹脂としては、PET、PE(ポリエチレン)、PI(ポリイミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などを用いることができる。エラストマーとしては、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレン共重合体ゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどを用いることができる。また、絶縁性を有する部材の材料として、樹脂、エラストマーのフォーム(例えば、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォームなど)を用いてもよい。また、絶縁性を有する部材の材料として、樹脂繊維(例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維など)の織布、不織布などを用いてもよい。また、断熱部5の材質は特に限定しない。例えば、上記絶縁性を有する部材と同様の材料を用いてもよい。
1:静電容量型センサ、2:センサ部、20:誘電層、21D:裏側カバーコート、21U:表側カバーコート、22D:裏側電極(電極)、22U:表側電極(電極)、23D:裏側配線、23U:表側配線、24D:裏側基材、24U:表側基材、3:制御部、30:マイコン、31:送信部、310:DAコンバータ、311:バンドパスフィルタ(フィルタ)、312:マルチプレクサ、313:オペアンプ、32:受信部、320:ADコンバータ、321:ローパスフィルタ(フィルタ)、322:マルチプレクサ、323:オペアンプ、33:コンピュータ、35:ケース、350:開口部、351:ボス、36:回路基板、360:電子部品、4:センサカバー、5:断熱部、A:アナログ回路部、C:検出部、D:デジタル回路部、T1:駆動時間、T2:待機時間

Claims (6)

  1. 絶縁性を有する誘電層と、該誘電層の表裏方向両側に配置され導電性を有する複数の電極と、を有するセンサ部と、
    該センサ部に一体的に配置され、該センサ部の静電容量に関するデータが間欠的に送信される制御部と、
    を備え
    該制御部は、マイコンとADコンバータとを有するデジタル回路部と、DAコンバータとフィルタとを有するアナログ回路部と、を有し、該アナログ回路部は、間欠的に駆動され、
    該アナログ回路部が該データを取得し、該データを該デジタル回路部に送信している時間を駆動時間T1、
    該アナログ回路部が該データの取得、送信を停止している時間を待機時間T2、
    該アナログ回路部の駆動頻度Hを(T1/(T1+T2))として、
    該駆動頻度Hの逆数は、4以上10以下である静電容量型センサ。
  2. 前記センサ部と前記制御部とを覆うセンサカバーと、
    該制御部と該センサカバーとの間に介装される断熱部と、
    を備える請求項1に記載の静電容量型センサ。
  3. 表側または裏側から見て、前記誘電層の表側に配置される複数の前記電極と、該誘電層の裏側に配置される複数の該電極と、が重複する部分には、複数の検出部が設定されている請求項1または請求項2に記載の静電容量型センサ。
  4. 前記アナログ回路部の駆動時間に限って、前記センサ部から前記制御部に前記データが間欠的に送信される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  5. 前記アナログ回路部の駆動時間に限って、前記デジタル回路部は、前記アナログ回路部に関する処理を実行する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  6. 前記デジタル回路部は、前記アナログ回路部の待機時に、処理速度を遅くする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の静電容量型センサ。
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