JP6329492B2 - 低温移送ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、低温下で保管対象を保管する低温格納庫と、低温下で保管対象を搬送するための低温搬送箱との間で、低温状態を維持しつつ保管対象を移送するための低温移送ユニットに関し、特に、医学、生物工学および薬学において薬剤を発見したり設計したりするプロセスにおいて用いられる創薬用試料を低温状態を維持しつつ移送するための低温移送ユニットに関する。
従来、医学、生物工学および薬学において薬剤を発見したり設計したりするプロセスにおいて用いられる創薬用試料を注入した複数のチューブを収容したラックを、その内部に注入された液体窒素によって内部温度を−150℃等の低温で維持した低温格納庫内で保管する低温保管システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
このような低温保管システムにおいては、低温格納庫の外部でラックを搬送する際に外気温に起因して創薬用試料の温度が上昇することを避けるために、内部温度を−150℃等の低温で維持したドライシッパー等の低温搬送箱内にラックを収容した状態でラックの搬送を行うことも周知である。
特開2015−000797号公報 特開2012−56730号公報
ところが、上述したようなドライシッパー等の低温搬送箱を利用した場合であっても、低温格納庫内にラックを搬入する時には低温搬送箱からラックを取り出す必要があることから、ラックが外気温に曝されて各チューブの温度が上昇し、各チューブ内の創薬用試料の品質劣化が生じるという問題があった。
また、上述した創薬用試料の温度上昇を抑制するために、特許文献2に開示されるように、低温格納庫に対するラックの入出庫を行う作業室の温度を外部環境よりも低温に維持することも考えられるが、作業室全体を充分に低温に維持することは難しく、また、低温に維持するためのランニングコスト等も高価になるという問題もある。
上述した問題は、液体窒素等の冷却材によって創薬用試料の温度を−150℃等の超低温に設定した場合に、より一層顕著になる。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、低コストかつ簡素な構成で、保管対象の温度上昇に起因した劣化を回避しつつ、低温格納庫への保管対象の搬入を容易に達成する低温移送ユニットを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、低温下で保管対象を保管する低温格納庫と、低温下で保管対象を搬送するための低温搬送箱との間で、低温状態を維持しつつ保管対象を移送するための低温移送ユニットであって、保管対象を保持するための保持部を有した移送ラックと、前記移送ラックに着脱可能に装着される保冷カバーと、前記低温格納庫内に設置されるラッチステージと、前記移送ラックおよび前記保冷カバーをハンドリングするハンドリング機構とを備え、前記移送ラックは、前記ラッチステージのステージ被係合部に着脱可能に係合可能なラッチ部を有し、前記ラッチ部は、板バネから構成され、前記移送ラックのラック本体の対向する2側壁にそれぞれ装着され、前記各板バネは、前記板バネの横方向中央に形成され、前記ラック本体の側壁に固定される固定部と、前記板バネの横方向両側に形成され、前記ラック本体の側壁から離間して配置される弾性的に変位可能な係合部とを有し、前記係合部は、無負荷状態で、前記ステージ被係合部に係合する係合位置に位置するように構成され、前記ハンドリング機構は、互いに接近可能な一対の移送アームを有していることにより、前記課題を解決するものである。
また、本発明の他の態様は、温下で保管対象を保管する低温格納庫と、低温下で保管対象を搬送するための低温搬送箱との間で、低温状態を維持しつつ保管対象を移送するための低温移送ユニットであって、保管対象を保持するための保持部を有した移送ラックと、前記移送ラックに着脱可能に装着される保冷カバーと、前記低温格納庫内に設置されるラッチステージとを備え、前記移送ラックは、前記ラッチステージのステージ被係合部に着脱可能に係合可能なラッチ部を有し、前記保冷カバーは、カバー本体と、前記カバー本体に上下軸を中心として回転可能に取り付けられる回転軸部を有したハンドルとを備え、前記移送ラックは、ラック本体と、前記ラック本体に上下軸を中心として回転可能に設けられた駆動軸部とを備え、前記駆動軸部は、前記回転軸部に連結可能に設けられるとともに、駆動ギア部を有し、前記ラッチ部は、前記ラック本体に上下軸を中心として回動可能に取り付けられるとともに、前記駆動ギア部に噛み合うラッチギア部と、前記カバー本体に係合可能なカバー係合部と、前記ステージ被係合部に係合可能なラッチ係合部とを有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1、2に係る発明によれば、保管対象を保持するための保持部を有した移送ラックと、移送ラックに着脱可能に装着される保冷カバーと、低温格納庫内に設置されるラッチステージとを備え、移送ラックが、ラッチステージのステージ被係合部に着脱可能に係合可能なラッチ部を有していることにより、低温搬送箱から低温格納庫へ保管対象を搬入する際に、保冷カバーを装着した状態の移送ラックを低温格納庫内に搬入した後、ステージ被係合部にラッチ部を係合させてラッチステージに移送ラックに固定し、移送ラックから保冷カバーを取り外すことで、移送ラックに保持された保管対象を外気温に曝すことを回避し、保管対象の温度上昇に起因した劣化を回避しつつ、低コストかつ簡素な構成で、低温格納庫への保管対象の搬入を達成することができる。
本請求項に係る発明によれば、ラッチ部が弾性的に変位可能な係合部を有し、係合部が、無負荷状態で、ステージ被係合部に係合する係合位置に位置するように構成されていることにより、ハンドリング機構等によって係合部を外側から押さえ付けるように移送ラックを把持した状態で、ラッチステージに移送ラックをセットした後、移送ラックの把持を解除することで、ラッチ部の係合部およびステージ被係合部の間の係合と移送ラックの把持の解除とを同時に纏めて行うことが可能であるため、低温格納庫への保管対象の搬入作業を迅速かつ容易に達成することができ、また、ハンドリング装置等による自動化が容易になる。
本請求項に係る発明によれば、ラッチ部が、板バネから構成され、移送ラックのラック本体の対向する2側壁にそれぞれ装着され、各板バネは、板バネの横方向中央に形成され、ラック本体の側壁に固定される固定部と、板バネの横方向両側に形成され、ラック本体の側壁から離間して配置される係合部とを有していることにより、ハンドリング機構等によって、ラッチ部が装着されたラック本体の2側壁を挟持するように、ラック本体を把持することで、係合部の操作およびラック本体の把持を簡単に行うことができ、また、ラッチステージに対して移送ラックを安定的かつ強固に固定することができる。
本請求項に係る発明によれば、移送ラックおよび保冷カバーをハンドリングするハンドリング機構を更に備え、ハンドリング機構は、互いに接近可能な一対の移送アームを有していることにより、ラッチ部の係合部の操作、ラック本体の把持、および、保冷カバーの把持を容易かつ確実に行うことができる。
本請求項に係る発明によれば、識別子を読み取るコードリーダを更に備え、移送ラックのラック本体の少なくとも一部分が透明材料から形成されていることにより、ラック本体に保冷カバーを装着した状態のままで、ラック本体に保持された保管対象に付された識別子をコードリーダによって読み取ることが可能であるため、保管対象の温度上昇に起因した劣化を回避しつつ、低温格納庫に対する保管対象の入出庫管理等を容易に達成できる。
本請求項に係る発明によれば、ラッチステージが、低温搬送箱内にも設置されることにより、低温搬送箱内においてラック本体を容易に固定することが可能になり、低温搬送箱を用いた保管対象の搬送の安全性を向上することができる。
本請求項に係る発明によれば、保冷カバーが、カバー本体と、カバー本体に上下軸を中心として回転可能に取り付けられる回転軸部を有したハンドルとを備え、移送ラックが、ラック本体と、ラック本体に上下軸を中心として回転可能に設けられた駆動軸部とを備え、駆動軸部が、回転軸部に連結可能に設けられるとともに、駆動ギア部を有し、ラッチ部が、ラック本体に上下軸を中心として回動可能に取り付けられるとともに、駆動ギア部に噛み合うラッチギア部と、カバー本体に係合可能なカバー係合部と、ステージ被係合部に係合可能なラッチ係合部とを有することにより、ハンドルの回転操作によって、ラック本体と保冷カバーとの係合状態およびラック本体とラッチステージとの係合状態を容易に操作することができる。また、ラック本体からの保冷カバーの取り外しについても、ハンドルを把持することで行うことが可能であるため、低温火傷等の作業の危険性を排除しつつ、移送ラックに対する保冷カバーの着脱作業を容易かつ簡単に達成することができ、また、ハンドリング装置等による自動化が容易になる。
本発明の第1実施形態に係る低温移送ユニットの仕様態様を示す斜視図。 第1実施形態に係る低温移送ユニットの仕様態様を示す上面図。 図2のA−A線位置で矢印方向に見て示す断面図。 保冷カバーを取り付けた状態の移送ラックを示す斜視図。 ラッチステージを示す斜視図。 保冷カバーを取り付けた状態の移送ラックをラッチステージにセットした状態を示す斜視図。 保冷カバーを取り外した状態の移送ラックをラッチステージにセットした状態を示す斜視図。 移送方法の第1工程を示す説明図。 移送方法の第2工程を示す説明図。 移送方法の第3工程を示す説明図。 移送方法の第4工程を示す説明図。 第2実施形態に係る低温移送ユニットにおいて、移送ラックに保冷カバーを取り付けた状態を保冷カバーを透過させて示す斜視図。 第2実施形態に係る低温移送ユニットを示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係る低温移送ユニット10について、図面に基づいて説明する。
低温移送ユニット10は、保管対象であるチューブCを低温下で保管する低温格納庫50と、低温下でチューブCを搬送するための低温搬送箱60との間で、低温状態を維持しつつチューブCを移送するものであり、主に図1〜図3に示すように、チューブCを保持するためのチューブ保持棚(保持部)22を有した移送ラック20と、移送ラック20に着脱可能に装着される保冷カバー30と、低温格納庫50内および低温搬送箱60内に設置されるラッチステージ40と、低温格納庫50外に設置された2次元コードリーダ70と、移送ラック20や保冷カバー30をハンドリングするハンドリング機構80とを備えている。
低温格納庫50は、その内部に注入された液体窒素によって−150℃等の超低温下でチューブCを保管するものであり、図1〜図3に示すように、低温格納庫50の上面には開口部が設けられ、開口部には開閉扉が設けられている。このように、低温格納庫50の上面に開口部を設けることにより、低温格納庫50内の冷気が外部に漏れ出すことを抑制し、低温格納庫50内を低温に維持することができる。また、低温格納庫50が液体窒素による超低温下で試料を保管するものであることにより、−150℃等の超低温化での保管を必要とする生体細胞等の試料にも対応することができる。低温格納庫50内には、図3に示すように、ラッチステージ40が固定状態で設置されている。
低温搬送箱60は、その内部に注入された液体窒素によって−150℃等の超低温下でチューブCを保管および搬送するために用いられるものであり、図2や図3に示すように、箱本体61および蓋62から構成されている。箱本体61内の底部には、ラッチステージ40が固定状態で設置されている。
移送ラック20は、図4や図7に示すように、直方体状のラック本体21と、ラック本体21上に固定され、複数のチューブCを立てた状態で保持するチューブ保持棚22と、ラック本体21の対向する2側壁にそれぞれ配置されたラッチ部23とを有している。
ラック本体21は、少なくとも一部分が透明材料から形成されている。これにより、図3に示すように、2次元コードリーダ70上にラック本体21を置いた際に、チューブCの底面に付された2次元コード(図示しない)を2次元コードリーダ70によって読み取ることができる。この2次元コードリーダ70によって読み取った情報は、低温格納庫50に対するチューブCの入出庫管理等に利用する。なお、本実施形態では、移送ラック20の底部に位置するラック本体21の少なくとも一部分をガラスやプラスチック等の透明材料で形成し、チューブCに付された2次元コードを読み取るように構成したが、保冷カバー30が装着された状態の移送ラック20の外部からチューブCに付された2次元コードを読み取るためには、移送ラック20または保冷カバー30の少なくとも一部分を透明に形成すればよい。また、チューブCに付される識別子は、2次元コード以外のものであっても構わない。
各ラッチ部23は、本実施形態では、図4に示すように、板バネから構成され、板バネの横方向(水平方向)中央に形成され、ラック本体21の側壁に固定される固定部23aと、板バネの横方向両側に形成された係合部23bと、固定部23aおよび係合部23bの間に形成された折曲部23cとを有している。各ラッチ部23を構成する板バネに折曲部23cを形成することにより、係合部23bは、無負荷状態で、ラック本体21の側壁から離間して配置される。
なお、ラッチ部23の具体的態様については、上記に限定されず、ラッチ部23が、弾性的に変位可能な係合部23bを有し、係合部23bが、無負荷状態で、ステージ被係合部42bに係合する係合位置に位置するように構成されたものであれば、如何なるものでもよい。
保冷カバー30は、その下側が開口した箱状に形成され、移送ラック20に取り付けられた状態で、チューブC等を密閉状態で覆い、移送ラック20の冷気が外部に漏出することを防止するものである。保冷カバー30は、移送ラック20に対して上方から嵌め込むことで、移送ラック20に装着される。本実施形態では、保冷カバー30が、熱容量が大きいとともに熱伝導率が小さく、防錆性に優れたステンレスから形成されているが、保冷カバー30の具体的材料はこれに限定されず、例えば、断熱性の高い材料から保冷カバー30を形成してもよい。
なお、移送ラック20および保冷カバー30の少なくとも一方に、チューブ保持棚22に保持されたチューブCを冷却するためのドライアイスや液体窒素等の保冷剤を収容する保冷剤収容部を形成してもよい。
ラッチステージ40は、図3に示すように、低温格納庫50内および低温搬送箱60内に設置され、移送ラック20を着脱可能に固定するものである。ラッチステージ40は、図5に示すように、直方体状のステージ本体41と、ステージ本体41の対向する2側壁に形成された柵部42とを有している。ステージ本体41の上面には、ラック本体21の底部を受容して移送ラック20を水平方向に位置決めする受容凹部41aが形成されている。また、各柵部42には、その上端における横方向中央に形成された凹部42aと、凹部42aの横方向両側にそれぞれ形成され、ラッチ部23の係合部23bを係合させる孔状のステージ被係合部42bが形成されている。
なお、本実施形態では、受容凹部41a内へのラック本体21の挿入によって、移送ラック20を水平方向に位置決めし、ステージ被係合部42bに対する係合部23bの係合によって、移送ラック20の上方への移動を規制するように構成したが、ステージ被係合部42bおよび係合部23bの具体的態様は上記に限定されず、例えば、ステージ被係合部42bに対する係合部23bの係合によって、移送ラック20の水平方向への位置決めおよび上下方向への移動規制を行うように、ステージ被係合部42bおよび係合部23bを形成してもよい。
ハンドリング機構80は、図8〜図11に示すように、互いに接近可能な一対の移送アーム81と、移送アーム81を駆動する直動アクチュエータ等の駆動源(図示しない)とを有している。移送アーム81の下端には、移送ラック20等を把持するための把持部81aが形成されている。
次に、第1実施形態の低温移送ユニット10における、低温搬送箱60から低温格納庫50への移送ラック20の移送方法について、以下に説明する。
まず、図3に示すように、保冷カバー30を装着した状態の移送ラック20を収容した低温搬送箱60を、低温格納庫50外の載置台90に設置した後、低温搬送箱60の箱本体61から蓋62を取り外す。この蓋62の取り外しは、機械で行ってもよく、使用者が手動で行ってもよい。
また、低温搬送箱60内に移送ラック20を収容した状態では、低温搬送箱60内に設置されたラッチステージ40のステージ被係合部42bに対して各ラッチ部23の各係合部23bが係合し、低温搬送箱60内に移送ラック20が固定されている。
次に、保冷カバー30を装着した状態の移送ラック20を一対の移送アーム81によって挟持して低温搬送箱60から取り出し、載置台90上に設置された2次元コードリーダ70上に、移送ラック20をセットする。
箱本体61から移送ラック20を取り出す際には、図8に示すように、一対の移送アーム81の把持部81aによって各ラッチ部23の折曲部23c(係合部23b)を外側から押さえ付けるように、一対の移送アーム81によって移送ラック20を挟持し、これにより、各ラッチ部23を構成する板バネが弾性変形し、低温搬送箱60に設置されたラッチステージ40のステージ被係合部42bと各ラッチ部23の各係合部23bとの係合が解除される。
次に、2次元コードリーダ70によって、各チューブCの底面に付された2次元コードを読み取る。
次に、一対の移送アーム81によって移送ラック20を低温格納庫50内に移送し、低温格納庫50内に設置されたラッチステージ40に対して移送ラック20をセットする。
具体的には、図9に示すように、一対の移送アーム81の把持部81aによって各ラッチ部23の折曲部23c(係合部23b)を外側から押さえ付けるように、一対の移送アーム81によって移送ラック20を挟持した状態で、移送ラック20をラッチステージ40の受容凹部41a内にセットした後、図10に示すように、一対の移送アーム81を互いに離間させることで、ラッチ部23を構成する板バネを弾性復帰させ、各ラッチ部23の各係合部23bをラッチステージ40のステージ被係合部42bに係合させる。
最後に、図11に示すように、一対の移送アーム81を上方に移動させた後、一対の移送アーム81を接近させることで、一対の移送アーム81によって保冷カバー30を挟持し、一対の移送アーム81を上方に移動させることで、移送ラック20から保冷カバー30を取り外す。
また、本実施形態の低温移送ユニット10における、低温格納庫50から低温搬送箱60への移送ラック20の移送方法については、上述した低温搬送箱60から低温格納庫50への移送ラック20の移送方法と同様であるため、その説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る低温移送ユニット10について、図12および図13に基づいて説明する。ここで、第2実施形態では、一部構成については、前述した第1実施形態と全く同じである。そのため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
まず、第2実施形態では、保冷カバー30が、その下側が開口した箱状に形成されたカバー本体31と、カバー本体31の天面部に上下軸を中心として回転可能に取り付けられる回転軸部32aを有したハンドル32とから構成されている。
なお、図12や図13においては、保冷カバー30の内側を図示するために、保冷カバー30を透過させて示している。
また、移送ラック20は、ラック本体21と、チューブ保持棚22と、2つのラッチ部23と、ラック本体21に上下軸を中心として回転可能に設けられた駆動軸部24とを有している。
ラッチ部23は、略半円盤状に形成され、ラック本体21に上下軸を中心として回動可能に取り付けられるとともに、その外周部にラッチギア部23dが形成されている。また、ラッチ部23には、カバー本体31に係合可能なカバー係合部23eと、ラッチステージ40に係合可能なラッチ係合部23fとが形成されている。
カバー係合部23eは、カバー本体31との係合時に、カバー本体31の下端付近に形成された係合孔部31aに挿入され、これにより、移送ラック20に対する保冷カバー30の装着状態が維持される。
また、ラッチ係合部23fは、ラッチステージ40との係合時に、カバー本体31の下端縁に形成された凹部31bに挿入されてカバー本体31の外部に突出し、ステージ被係合部42bに係合する。
駆動軸部24は、ラッチ部23のラッチギア部23dに噛み合い可能な駆動ギア部24aを有している。また、駆動軸部24は、回転軸部32aに連結可能に設けられ、回転軸部32aとの連結時には、回転軸部32aと共に上下軸を中心として回転する。
次に、第2実施形態の低温移送ユニット10における、低温搬送箱60から低温格納庫50への移送ラック20の移送方法について、以下に説明する。なお、以下に記載する各操作については、機械で行ってもよく、使用者が手動で行ってもよい。
まず、保冷カバー30を装着した状態の移送ラック20を収容した低温搬送箱60を載置台90に設置した後、低温搬送箱60の箱本体61から蓋62を取り外す。
また、低温搬送箱60内に移送ラック20を収容した状態では、低温搬送箱60に設置されたラッチステージ40のステージ被係合部42bと各ラッチ部23の各ラッチ係合部23fとが係合して、低温搬送箱60内で移送ラック20が固定されている。
次に、保冷カバー30を装着した状態の移送ラック20を低温搬送箱60から取り出し、載置台90上に設置された2次元コードリーダ70上に、移送ラック20をセットする。
低温搬送箱60から移送ラック20を取り出す際には、上下軸を中心としてハンドル32を回転させることにより、回転軸部32a、駆動軸部24、および駆動ギア部24aを介して、ラッチ部23を回動させ、低温搬送箱60に設置されたラッチステージ40のステージ被係合部42bと各ラッチ係合部23fとの係合を解除するとともに、各カバー係合部23eを係合孔部31aに係合させる。これにより、ハンドル32を持ち上げることで、移送ラック20および保冷カバー30を持ち上げることができる。
次に、2次元コードリーダ70によって、各チューブCの底面に付された2次元コードを読み取る。
次に、保冷カバー30を装着した状態の移送ラック20を低温格納庫50内に移送し、低温格納庫50内に設置されたラッチステージ40に対して移送ラック20のラック本体21をセットする。
具体的には、移送ラック20を受容凹部41a内にセットした後、上下軸を中心としてハンドル32を回転させることにより、回転軸部32a、駆動軸部24、および駆動ギア部24aを介して、ラッチ部23を回動させ、各ラッチ部23の各カバー係合部23eとカバー本体31との係合を解除するとともに、低温搬送箱60に設置されたラッチステージ40のステージ被係合部42bと各ラッチ係合部23fとを係合させる。これにより、低温格納庫50内に移送ラック20を残しつつ、保冷カバー30のみを持ち上げ、低温格納庫50外に保冷カバー30を取り出すことができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、保管対象が生体細胞等の試料を注入されたチューブであるものとして説明したが、保管対象の具体的態様は、低温下で保管する必要のあるものであれば如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、低温格納庫および低温搬送箱がその内部に注入された液体窒素による−150℃等の超低温で保管対象を保管するものとして説明したが、低温格納庫および低温搬送箱内の温度や、冷却方法の具体的態様は、これに限定されず、例えば、低温格納庫および低温搬送箱内の温度を−80℃等に設定してもよく、また、冷却方法は、電気や炭酸ガス等の他のガスを用いるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、ラッチステージが低温格納庫内および低温搬送箱内に設置されているものとして説明したが、ラッチステージを低温格納庫内のみに設置してもよい。
10 ・・・ 低温移送ユニット
20 ・・・ 移送ラック
21 ・・・ ラック本体
22 ・・・ チューブ保持棚(保持部)
23 ・・・ ラッチ部
23a ・・・ 固定部
23b ・・・ 係合部
23c ・・・ 折曲部
23d ・・・ ラッチギア部
23e ・・・ カバー係合部
23f ・・・ ラッチ係合部
24 ・・・ 駆動軸部
24a ・・・ 駆動ギア部
30 ・・・ 保冷カバー
31 ・・・ カバー本体
31a ・・・ 係合孔部
31b ・・・ 凹部
32 ・・・ ハンドル
32a ・・・ 回転軸部
40 ・・・ ラッチステージ
41 ・・・ ステージ本体
41a ・・・ 受容凹部
42 ・・・ 柵部
42a ・・・ 凹部
42b ・・・ ステージ被係合部
50 ・・・ 低温格納庫
60 ・・・ 低温搬送箱
61 ・・・ 箱本体
62 ・・・ 蓋
70 ・・・ 2次元コードリーダ(コードリーダ)
80 ・・・ ハンドリング機構
81 ・・・ 移送アーム
81a ・・・ 把持部
90 ・・・ 載置台
C ・・・ チューブ(保管対象)

Claims (4)

  1. 低温下で保管対象を保管する低温格納庫と、低温下で保管対象を搬送するための低温搬送箱との間で、低温状態を維持しつつ保管対象を移送するための低温移送ユニットであって、
    保管対象を保持するための保持部を有した移送ラックと、前記移送ラックに着脱可能に装着される保冷カバーと、前記低温格納庫内に設置されるラッチステージと、前記移送ラックおよび前記保冷カバーをハンドリングするハンドリング機構とを備え、
    前記移送ラックは、前記ラッチステージのステージ被係合部に着脱可能に係合可能なラッチ部を有し
    前記ラッチ部は、板バネから構成され、前記移送ラックのラック本体の対向する2側壁にそれぞれ装着され、
    前記各板バネは、前記板バネの横方向中央に形成され、前記ラック本体の側壁に固定される固定部と、前記板バネの横方向両側に形成され、前記ラック本体の側壁から離間して配置される弾性的に変位可能な係合部とを有し、
    前記係合部は、無負荷状態で、前記ステージ被係合部に係合する係合位置に位置するように構成され、
    前記ハンドリング機構は、互いに接近可能な一対の移送アームを有していることを特徴とする低温移送ユニット。
  2. 低温下で保管対象を保管する低温格納庫と、低温下で保管対象を搬送するための低温搬送箱との間で、低温状態を維持しつつ保管対象を移送するための低温移送ユニットであって、
    保管対象を保持するための保持部を有した移送ラックと、前記移送ラックに着脱可能に装着される保冷カバーと、前記低温格納庫内に設置されるラッチステージとを備え、
    前記移送ラックは、前記ラッチステージのステージ被係合部に着脱可能に係合可能なラッチ部を有し
    前記保冷カバーは、カバー本体と、前記カバー本体に上下軸を中心として回転可能に取り付けられる回転軸部を有したハンドルとを備え、
    前記移送ラックは、ラック本体と、前記ラック本体に上下軸を中心として回転可能に設けられた駆動軸部とを備え、
    前記駆動軸部は、前記回転軸部に連結可能に設けられるとともに、駆動ギア部を有し、
    前記ラッチ部は、前記ラック本体に上下軸を中心として回動可能に取り付けられるとともに、前記駆動ギア部に噛み合うラッチギア部と、前記カバー本体に係合可能なカバー係合部と、前記ステージ被係合部に係合可能なラッチ係合部とを有することを特徴とする低温移送ユニット。
  3. 識別子を読み取るコードリーダを更に備え、
    前記移送ラックのラック本体は、少なくとも一部分が透明材料から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低温移送ユニット。
  4. 前記ラッチステージは、前記低温搬送箱内にも設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の低温移送ユニット。
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