JP6327560B2 - 水耕栽培方法および水耕栽培装置 - Google Patents

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Description

本発明は、土壌を使用せずに、植物の根(地下部)を水に浸して、植物を栽培する、いわゆる水耕栽培方法および水耕栽培装置に関する。
従来から、土壌を使用せずに植物を栽培するための水耕栽培の研究がなされている。水耕栽培においても、土耕栽培と同様に、植物は、光合成により葉で生成された炭水化物を根に蓄えながら成長する。したがって、水耕栽培においても、土耕栽培と同様に、植物の成長を促進させるためには、葉における光合成の量を増加させることが必要である。
一般に、光合成の量は、植物の二酸化炭素消費量(以下、「CO消費量」という。)に実質的に比例する。したがって、植物の成長を促進させるためには、植物のCO消費量を増加させ得る栽培条件の下で植物を栽培することが望ましい。これに関連した技術が、たとえば、次の特許文献1および2に開示されている。
特開昭59−154925号公報 実開昭62−148049号公報
従来の水耕栽培においては、CO消費量を増加させる栽培条件を維持することはできるが、植物の水耕栽培の栽培条件値、たとえば、植物の周辺の雰囲気の温度をきめ細かく管理することができていない。したがって、植物のCO消費量を増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、植物の水耕栽培の栽培条件値をきめ細かく管理することが求められている。
本発明は、上述の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、植物のCO消費量を増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、植物の水耕栽培の栽培条件値をきめ細かく管理し得る水耕栽培方法および水耕栽培装置を提供することである。
本発明の第1の態様の水耕栽方法は、1または2以上の植物の水耕栽培方法であって、前記1または2以上の植物のCO 消費量の増加および減少に寄与する栽培条件値を所定値だけ変更する変更ステップと、前記1または2以上の植物の単位時間当たりのCO 消費量を測定する測定ステップと、前記変更ステップの前後の前記測定ステップによって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更ステップに起因して前記CO 消費量が増加したのかそれとも減少したのかを判別する判別ステップと、を備え、 前記判別ステップにおいて、前記CO 消費量が増加したと判定された場合には、前記判別ステップの前の前記変更ステップで使用された前記所定値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行し、前記判別ステップにおいて、前記CO 消費量が減少したと判定された場合には、前記判別ステップの前の前記変更ステップで使用された前記所定値とは正負の符号が逆の所定値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行し、前記判別ステップにおいては、前記変更ステップの前後の前記測定ステップによって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更ステップに起因して前記CO 消費量が変化したのか否かも判別し、前記判別ステップにおいて、前記CO 消費量が変化していないと判定された場合には、前記所定値および前記所定値とは正負の符号が逆の所定値のうち、前記1または2以上の植物の栽培に要する電力消費量が低減される一方の値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行する。
本発明の第2の態様の水耕栽方法は、1または2以上の植物のための水耕栽培装置であって、前記1または2以上の植物のCO 消費量の増加および減少に寄与する栽培条件値を所定値だけ変更する変更部と、前記1または2以上の植物の単位時間当たりのCO 消費量を測定する測定部と、前記変更部による変更の前後の前記測定部による測定によって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更部による変更に起因して起因して前記CO 消費量が増加したのかそれとも減少したのかを判別する判別部と、を備え、前記判別部において、前記CO 消費量が増加したと判定された場合には、前記判別部による判定の前の前記変更部による変更で使用された前記所定値を用いて、前記判別部による判定の後の前記変更部による変更が実行され、前記判別部において、前記CO 消費量が減少したと判定された場合には、前記判別部による判定の前の前記変更部による変更で使用された前記所定値とは正負の符号が逆の所定値を用いて、前記判別部による判定の後の前記変更部による変更が実行され、前記判別部においては、前記変更部による変更の前後の前記測定部による測定によって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更部による変更に起因して前記CO 消費量が変化したのか否かも判別され、前記判別部において、前記CO 消費量が変化していないと判定された場合には、前記所定値および前記所定値とは正負の符号が逆の所定値のうち、前記1または2以上の植物の栽培に要する電力消費量が低減される一方の値を用いて、前記判別部による判別の後の前記変更部による変更が実行される。
本発明によれば、植物のCO消費量を増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、植物の水耕栽培の栽培条件値をきめ細かく管理することができる。
本発明の実施の形態の水耕栽培装置の一例を説明するための断面模式図である。 本発明の実施の形態の水耕栽培装置の他の例を説明するための断面模式図である。 本実施の形態の水耕栽培方法において使用されるCO消費量の測定の仕方を説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態の水耕栽培装置の制御部によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の水耕栽培装置の制御部によって実行される処理の他の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の水耕栽培方法および水耕栽培装置を詳細に説明する。
(栽培される植物)
図1に示されるように、本実施の形態の水耕栽培方法においては、植物3が栽培される。植物3は、葉1および茎2を有する地上部6と、根4および地下茎5を有する地下部7とを備えている。植物3は、たとえば、地下部7が肥大する根菜類としてのオタネニンジン(高麗人参または朝鮮人参)である。ただし、オタネニンジンは、栽培される植物の一例であって、本実施の形態の水耕栽培においては、いかなる植物が栽培されてもよい。
(実施の形態の水耕栽培装置の一例の構造)
図1に示されるように、本実施の形態の水耕栽培装置200の一例は、6面体構造のコンテナのような筐体100を備えている。それにより、植物3は、筐体100によって外部空間から遮断された空間内において成長する。そのため、筐体100内の雰囲気は、外部の雰囲気から遮断されている。ただし、空気調和機等により、意図的に筐体100内へ外部の空気を導入したり、筐体100内の空気を外部へ排出したりすることは可能である。したがって、水耕栽培装置200によれば、植物3の周辺環境を管理することが容易である。また、外部の光は筐体100内に入らない。植物3を栽培する作業員は、筐体100の側面に設けられた扉を開けたり閉めたりすることにより、筐体100に設けられた開口部から外部へ出たり、その開口部から筐体100内に入ったりすることができる。
水耕栽培装置200は、筐体100内に栽培槽20を備えている。植物3が栽培されているときは、栽培槽20は、その内部に養液9を貯留している。養液9はポンプP等の潅水機器によって供給管21を経由して栽培槽20に供給される。養液9は、栽培槽20の底面から上方へ延びる排水管22から外部へ排出される。したがって、栽培槽20内の養液9の高さは、栽培槽20の底面から排水管22の上端までの高さよりも低いかまたは同一になる。植物3の根4の先端が養液9に浸かっている。
栽培槽20は、養液9の上面から所定の高さの位置に取り付けられた支持部材25を備えている。支持部材25は、植物3に養液9を噴霧するノズル26を支持している。養液9は、ポンプPから配管(図示せず)を経由してノズル26へ供給される。さらに、養液9は、ノズル26から植物3に向かって噴霧される。噴霧された養液9は、栽培槽20内の貯留されている養液9に向かって落下する。
栽培槽20は、その上端開口の近傍に取り付けられた地表面部23を備えている。地表面部23は、植物3が挿入される貫通孔23aを有している。貫通孔23aと植物3との間には、培地24が嵌め込まれている。培地24は、スポンジ等の柔軟性を有しかつ水分を含むことができる材料によって構成されている。それにより、植物3は、培地24が貫通孔23aと植物3との間に挟まれた状態で、地表面部23によって支持されている。
(実施の形態の水耕栽培装置の制御系統)
本実施の形態の水耕栽培装置200は、複数の栽培条件値Xのそれぞれを検出する検出部を備えている。複数の検出部は、たとえば、雰囲気温度センサ60等であるが、それらの詳細は、後述される。栽培条件値Xは、たとえば、植物3の栽培における雰囲気温度、雰囲気湿度、雰囲気二酸化炭素濃度(以下、「雰囲気CO濃度」という。)、潅水時間、潅水間隔、照射光量、明期時間、暗期時間、水温、電気伝導度(以下、「EC(Electric Conductivity)値」という。)、およびpH値のそれぞれである。栽培条件値Xは、植物3の栽培に関与する植物3の周辺環境の物性値である。栽培条件値Xは、植物3のCO消費量の増加または減少に寄与する物性値であれば、上記した物性値以外のいかなる物性値が栽培条件値Xとして用いられてもよい。
本実施の形態の水耕栽培装置200は、CO消費量を測定する測定部としてのCO濃度センサ80を備えている。本実施の形態の水耕栽培装置200は、制御部50を備えている。制御部50は、雰囲気温度センサ60等の検出部により検出された栽培条件値XおよびCO濃度センサ80により測定されたCO消費量を示す情報に基づいて、栽培条件値Xを変更する機器を制御する。
CO濃度センサ80は、図1においては、植物3の葉1を内包するように設けられた実質的に通気性を有していない袋19の中に設置されている。そのため、CO濃度センサ80は、袋19内の植物3の葉1の周辺の限られた空間のCO濃度を検出する。したがって、袋19の体積が特定の値に決定されていれば、CO濃度の単位時間あたりの変化量を測定することにより、植物3の単位時間あたりのCO消費量ACを測定することができる。この図1に示される水耕栽培装置200によれば、筐体100内の特定の1つの植物3のCO消費量がCO消費量ACの代表値として測定される。
図1においては、一枚の葉1の周辺の空間のCO濃度が検出される大きさの袋19が示されているが、1つの植物3の複数枚の葉1の周辺の雰囲気を内包する袋19が用いられてもよい。袋19内のCOが植物3に消費し尽くされてしまうと、植物3が成長することができない。そのため、袋19は、植物3から定期的に取り外されることにより、袋19内のCO濃度が定期的に回復させられてもよい。また、定期的に袋19内の二酸化炭素濃度(以下、「CO濃度」という。)を回復させるために、袋19にパイプが挿入されており、パイプを経由して袋19内に二酸化炭素(以下、「CO」という。)が供給されてもよい。
本実施の形態においては、CO消費量ACは、所定時間内に消費されるCO消費量を所定時間で除算した値、すなわち、単位時間あたりのCO消費量であるものとする。つまり、CO消費量ACは、所定時間内のCO消費量の平均値である。ただし、CO消費量ACは、植物3のCO消費量同士、すなわち、光合成の量同士を比較することができるのであれば、平均値でなくともよい。本実施の形態においては、CO消費量ACが所定時間内のCO消費量の平均値であるため、CO濃度の瞬時的な大きな変動に起因したCO消費量の測定値の大きな変動を抑制することができる。
地表面部23には、雰囲気温度センサ60および湿度センサ70が取り付けられている。雰囲気温度センサ60および湿度センサ70は、それぞれ、筐体100内の植物3の周辺の空間の雰囲気の温度および湿度を測定する。また、地表面部23上には、植物3の周辺の照度を測定する照度センサ65が設置されている。
栽培槽20の底面上には、養液9のEC値を測定するECセンサ95および養液9のpH値を測定するpHセンサ98が設置されている。また、栽培槽20の内側面上には、水温、すなわち養液9の温度を測定する養液温度センサ90が取り付けられている。
以上をまとめると、本実施の形態の水耕栽培装置200は、雰囲気温度センサ60、照度センサ65、湿度センサ70、CO濃度センサ80、養液温度センサ90、ECセンサ95、およびpHセンサ98を備えている。雰囲気温度センサ60、照度センサ65、湿度センサ70、CO濃度センサ80、養液温度センサ90、ECセンサ95、およびpHセンサ98のそれぞれにより検出された情報は、後述される制御部50に送信される。
本実施の形態の水耕栽培装置200は、それぞれが前述の栽培条件値Xのいずれか1つを変更し得る複数の機器を備えている。これらの機器は、照明機器30、EC値変更材料投入機器35、空調機40、pH値変更材料投入機器45、ポンプP、およびボイラB等である。制御部50は、上述の複数のセンサのそれぞれから送られてきた栽培条件値Xの情報を受けて、照明機器30、EC値変更材料投入機器35、空調機40、pH値変更材料投入機器45、ポンプP、およびボイラBのそれぞれを制御する。
照明機器30は、植物3の上方に設置されているLED(Light Emitting Diode)または蛍光灯などの光源を有している。照明機器30は、植物3へ照射される光の照射時間および照度のそれぞれを変更するように、その出力が制御部50によって制御される。空調機40は、筐体10内の空間に設定されている。空調機40は、筐体100内の植物3の周辺の雰囲気の温度および湿度を変更するためのものである。そのために、空調機40は、制御部50によって制御される温風機、冷風機、加湿機、および除湿機を備えている。
ポンプPは、タンク(図示せず)内の養液9を栽培槽20内へ供給する。本実施の形態においては、ポンプPは、筐体100の外側に設けられているが、ポンプPは筐体100の内側に設けられていてもよい。ポンプPは、制御部50内のタイマの計時値に基づいて、栽培槽20内の養液9の潅水時間および潅水間隔を変更するように、制御部50に制御される。ボイラBは、制御部50に制御されることにより、タンク(図示せず)からポンプPに送り込まれる養液9を加熱して、栽培槽20内の養液9の温度を変更する。
EC値変更材料投入機器35は、制御部50に制御されることより、養液9のEC値を変更する導電性の材料を養液9に投入する量を調節する。pH値変更材料投入機器45は、制御部50に制御されることにより、養液9のpH値を変更する酸性またはアルカリ性の材料を養液9に投入する量を調節する。EC値変更材料投入機器35およびpH値変更材料投入機器45は、いずれも、ポンプPと供給管21とを連通させる、図1では点線で示される配管に取り付けられている。
(実施の形態の水耕栽培装置の他の例の構造)
図2に示されるように、本実施の形態の水耕栽培装置200の他の例においては、地表面部23が複数の植物3を栽培することができるように構成されていてもよい。他の例においては、地表面部23は、複数の貫通孔23aを有している。複数の貫通孔23aと複数の植物3との間のそれぞれの隙間には、培地24が充填されている。培地24は、前述のように、スポンジのような柔軟性と保水性とを有する材料によって構成されている。
(実施の形態の水耕栽培装置の他の例の制御系統)
図2に示される他の例の水耕栽培装置200は、CO濃度センサ80が筐体100内の全体の雰囲気のCO消費量ACを測定するように地表面部23上に設けられている点において、図1に示される一例の水耕栽培装置200と異なっている。したがって、図2に示される他の例の水耕栽培装置200によれば、筐体100内の複数の植物3の全てのCO消費量が測定される。筐体100は、その内部空間とその外部空間とを遮断しているため、CO濃度が筐体100の外部の空気の影響によって大きく変化することはない。そのため、図2に示される他の例の水耕栽培装置200においては、筐体100内の複数の植物3の全体の平均値のCO消費量ACをある程度の高い精度で測定することができる。また、この場合、筐体100内の空間の体積が予め把握されていれば、その体積の値および測定されたCO濃度の変化量からCO消費量ACを算出することができる。
複数の植物3のCO消費量を測定する場合においても、図1に示される一例の水耕栽培装置200のように、複数の植物3のそれぞれの葉1を内包する袋19内の葉1の周辺の雰囲気のCO消費量が検出されてもよい。この場合にも、複数の植物3のCO消費量の平均値がCO消費量ACとして算出される。
(実施の形態の水耕栽培装置の一例および他の例のCO消費量の測定)
図3に示されるように、本実施の形態の一例および他の例の水耕栽培装置のいずれにおいても、CO濃度センサ80により検出されたCO濃度のデータが時系列的に制御部50に送信される。図3から分かるように、CO濃度は、所定時間PTにおいて変化量ΔCだけ変化している。したがって、制御部50は、所定時間PTが経過するごとに、CO濃度の変化量ΔCを所定時間PTで除算することにより、CO消費量ACを算出する。これによれば、雰囲気中のCO濃度の瞬時的な変化が頻繁に生じることに起因して、後述される制御部50の制御態様の瞬時的な変更が頻繁に繰り返されてしまうことが防止される。
CO濃度センサ80によって植物3の周辺の雰囲気のCO濃度の所定時間PT内の変化量ΔCを計測する代わりに、赤外線ガス分析計によって植物3の葉の表面の近傍のCO濃度の所定時間PT内の変化量ΔCを計測してもよい。赤外線ガス分析計によれば、植物3の葉の一部のCO消費量ACが測定される。このように、植物3の葉の一部のCO消費量ACを測定するステップも、本発明の植物の単位時間あたりのCO消費量を測定するステップに含まれる。植物3の葉の一部のCO消費量AC同士を対比することができれば、植物の光合成の量の増減を対比することができるからである。
赤外線ガス分析計は、計測用の試料を設置するセル内に、たとえば植物3の葉が置かれた状態で、その葉に赤外線を照射することができる装置である。赤外線ガス分析計は、植物3の葉によって吸収された赤外線量を計測する。その計測結果に基づいて、植物3のCO濃度の変化量ΔCが計測される。それは、葉の周辺の雰囲気のCO濃度の所定時間PT内の変化量ΔCは、葉で行われた光合成の量に応じて変化し、また、葉で行われた光合成の量に応じて、葉の赤外線吸収量が変化するためである。つまり、赤外線ガス分析計は、葉の赤外線吸収量から、CO濃度の所定時間PT内の変化量ΔCを間接的に特定することができる装置である。
赤外性ガス分析計によっても、CO濃度センサ80と同様に、非破壊で植物3のCO消費量ACを測定することができる。この赤外線ガス分析計が搭載された植物光合成総合解析システムとしては、たとえば、製品名LI−6400XT(LI−COR社製)によって特定される装置がある。この場合も、赤外線ガス分析計によって計測されたCO濃度の所定時間PTにおける変化量ΔCのデータが制御部50に送信され、制御部50がCO消費量ACを算出してもよい。一方、赤外線ガス分析計によって計測されたCO濃度の所定時間PT内の変化量ΔCが作業員によって把握され、栽培条件値Xが作業人の機器の操作によって変更されてもよい。
(CO消費量増加処理)
次に、図4を用いて、前述の一例および他の例の水耕栽培装置200の制御部50において実行されるCO消費量増加処理の一例を説明する。また、図5を用いて、CO消費量増加処理の他の例を説明する。図4においては、制御部50は、ステップS11およびS11Aの処理を実行するが、図5においては、制御部50は、S11Bの処理を実行する。この点のみが図4に示される一例のCO消費量増加処理と図5に示される他の例のCO消費量増加処理とにおいて異なっている。
図4に示されるように、ステップS1において、制御部50は、CO濃度センサ80から送信されてきたCO濃度のデータを用いてCO消費量の平均値を算出する。それにより、第1のCO消費量ACの測定結果が得られる。次に、ステップS2において、制御部50は、栽培条件値Xを変更するための所定値PVの初期値を設定する。初期値は、正の値ΔXおよび負の値−ΔXのいずれかである。栽培条件値Xの初期値は後に詳細に説明される。
図4に示されるように、ステップS3において、制御部50は、所定値PVの初期値(ΔXまたは−ΔX)を用いて、前述の複数の栽培条件値Xのうちのいずれか1つを変更する。栽培条件値Xは、X+ΔXに変更されるか、または、X−ΔXに変更される。栽培条件値Xは、前述のように、雰囲気温度、雰囲気湿度、雰囲気CO濃度、潅水時間、潅水間隔、照射光量、明期時間、暗期時間、水温、EC値、およびpH値のいずれか1つである。この栽培条件値Xの変更によって、植物3は、変更前の環境とは異なる変更後の環境の下で栽培されることになる。したがって、一般的に、植物3のCO消費量ACが変化する。
前述のステップS3に示される栽培条件値Xの変更ステップの具体な手法が、栽培条件値Xとして筐体100内空間の雰囲気温度を例に挙げて説明される。たとえば、ある植物3の雰囲気温度の初期値が20℃であるとした場合、植物3は、雰囲気温度が20℃という栽培条件の下で、所定時間PTだけ栽培される。所定時間PT内の植物3のCO消費量ACが測定される。この所定時間PTは、植物3の種類ごとに変更され得る値であり、たとえば、1時間、1日、または1週間等のいなかる値であってもよい。
まず、栽培条件値Xが初期値である状態で、所定時間PT内の植物3のCO消費量ACが測定される。次に、栽培条件値Xを所定値PVだけ変更する。所定値PVは、たとえば、植物3の種類ごとに変更され得る値であり、たとえば、±0.1℃、±0.5℃、または±1℃等のいかなる値であってもよい。その後、栽培条件値X=栽培条件値X+所定値PVである環境下での所定時間PT内の植物3のCO消費量ACが測定される。
その結果、栽培条件値Xの変更後のCO消費量ACが栽培条件値Xの変更前のCO消費量ACよりも大きい場合、変更後の栽培条件値Xの環境の下で、植物3が栽培される。この場合、新たな栽培条件値Xとしての雰囲気温度は、たとえば、21℃となる。一方、栽培条件値Xの変更後のCO消費量ACが栽培条件値Xの変更前のCO消費量ACがよりも小さい場合、前述の所定値PVと同一の絶対値を有するが正負の符号は逆である所定値PVを用いて栽培条件値Xが変更される。その結果、新たな栽培条件値Xとしての雰囲気温度は、19℃となる。
次に、ステップS4において、制御部50は、変更された栽培条件値Xが予め定められた上限値UL以上であるかの否かを判別する。ステップS4において、変更された栽培条件値Xが予め定められた上限値UL以上であれば、ステップS5において、制御部50は、変更された栽培条件値Xを上限値ULに置き換える。ステップS5の処理の後、ステップS8の処理が実行される。
ステップS4において、変更された栽培条件値Xが予め定められた上限値ULより小さければ、ステップS6において、制御部50は、変更された栽培条件値Xが下限値LL以下であるのか否かを判別する。ステップS6において、変更された栽培条件値Xが予め定められた下限値LL以下であれば、ステップS7において、制御部50は、変更された栽培条件値Xを下限値LLに置き換える。ステップS7の処理の後、ステップS8の処理が実行される。
図4に示されるステップS4〜ステップS7の処理によれば、栽培条件値Xは、上限値ULより大きくなることがなく、また、下限値LLより小さくなることはない。上限値ULおよび下限値LLは、それぞれ、植物3の栽培に適している栽培条件値Xの範囲内の値の最大値および最小値である。そのため、栽培条件値Xが植物3の栽培に適さない大き過ぎる値または小さ過ぎる値になることが防止される。たとえば、植物3の周辺の雰囲気温度が植物3の栽培に適さない過度な高温または過度な低温になることが防止される。
このステップS4〜S7の処理は、栽培条件値Xを変更するための機器の性能により、必然的に栽培条件値Xがその上限値ULから下限値LLまでの範囲内の値になるのであれば、制御部50において実行されるべき必須の処理ではない。つまり、ステップS4〜S7の処理は、本実施の形態の水耕栽培装置200の一例の制御部50に必要に応じて付加され得る処理である。したがって、図5に示される実施の形態の水耕栽培装置200の他の例においては、波線で囲まれたステップS4〜ステップS7の処理は、CO消費量増加処理から削除されてもよい。
図4に示されるように、次に、ステップS8において、制御部50は、CO濃度センサ80から送信されてきたCO濃度のデータを用いてCO消費量を算出する。それにより、第2のCO消費量ACが測定される。具体的には、ステップS9において、制御部50は、それに内蔵されたタイマが計時する時間が所定時間PTを経過した否かを判別する。この所定時間PTは、直前の栽培条件値Xの変更からの経過時間である。
ステップS9において、所定時間PTが経過していないと判定された場合には、ステップS8において、第2のCO消費量ACの測定が継続される。つまり、CO濃度センサ80によるCO濃度のデータの取得が繰り返される。
ステップS9において、所定時間PTが経過したと判定された場合には、ステップS10において、制御部50は、所定時間PT内のCO濃度の変化量ΔCを所定時間PTで除算し、複数のCO濃度のデータの平均値を算出する。それにより、単位時間あたりのCO消費量が第2のCO消費量ACとして算出される。
図4に示されるように、ステップS11において、制御部50は、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量AC以上であるか否かを判別する。ステップS11において、制御部50は、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACより小さければ、ステップS12において、所定値PVの正負の符号を入れ替える。すなわち、制御部50は、栽培条件Xの変更に起因してCO消費量ACが減少したとみなして、栽培条件値Xの増加と栽培条件値Xの減少とを入れ替える。ステップS12の処理の後、制御部50は、ステップS13の処理を実行する。
一方、ステップS11において、制御部50は、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量AC以上であると判定した場合には、ステップS11Aにおいて、第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一であるか否かを判別する。すなわち、制御部50は、栽培条件値Xの変更に起因したCO消費量ACの変化がなかったのか否かを判別する。
ステップS11Aにおいて、第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一であると判定された場合、制御部50は、ステップS2の処理において、所定値PVを初期値に設定する処理を再び実行する。一方、ステップS11Aにおいて、第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一でないと判定された場合、制御部50は、ステップS12の処理を実行することなく、ステップS13の処理を実行する。すなわち、制御部50は、栽培条件Xの変更に起因してCO消費量ACが増加したとみなして、栽培条件値Xを増加または減少させる制御を継続するための処理を実行する。
その後、ステップS13においては、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACとして置き換えられ、かつ、第2のCO消費量ACはリセットされる。次のステップS8において新たに測定されたCO消費量ACが第2のCO消費量ACとなる。
ステップS14において、制御部50は、植物3の栽培が終了したか否かを判別する。植物3の栽培が終了したか否かは、作業員が水耕栽培装置200を駆動させるスイッチをOFFにした否かによって判別される。ステップS14において、制御部50は、植物3の栽培が終了したと判定されれば、CO消費量増加処理は終了する。ステップS14において、制御部50は、植物3の栽培が終了していないと判定されれば、制御部50は、ステップS3の処理を再び実行する。
(第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一である場合)
上記した第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一である場合には、第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが完全に一致する数値になる場合だけでなくてもよい。上記した第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとが同一である場合には、第1のCO消費量ACと第2のCO消費量ACとの相違がある程度の範囲内になっている場合が含まれていてもよい。これによれば、栽培条件値Xの変更に起因したCO消費量ACの増加または減少の度合いが低い場合に、後述される水耕栽培装置によって消費される電力の低減のための処理を行うことが可能になる。
(栽培条件値の初期値)
前述した所定値PVの初期値は、栽培条件値Xを変更することにより水耕栽培装置200が植物3を栽培するために消費する電力量が低減されるように、その値の正負の符号が予め決定されている。
栽培条件値Xが雰囲気温度である場合、空調機40の冷暖房機の出力を下げれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、この場合、初期値は、空調機40の出力を低下させるための制御の仕方に応じて、正の値ΔXおよび負の値−ΔXのいずれかに決定されている。たとえば、冷房運転中において、雰囲気温度を上昇させるように空調機40の出力を下げれば、空調機40の冷房機の消費電力は低減される。したがって、冷房運転中においては、雰囲気温度を変更するための所定値PVの初期値は、正の値ΔXである。たとえば、暖房運転中において、雰囲気温度を低下させるように空調機40の出力を下げれば、空調機40の暖房機の消費電力は低減される。暖房転中においては、雰囲気温度を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXであってもよい。つまり、雰囲気温度を変更するための所定値PVの初期値の正負は、冷房運転と暖房運転とで逆になっていてもよい。
栽培条件値Xが雰囲気湿度である場合、空調機40の運転中の加湿機または除湿機の出力を下げれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、この場合、初期値は、空調機40の運転中の加湿機または除湿機の出力を低下させるための制御の仕方に応じて、正の値ΔXおよび負の値−ΔXのいずれかに決定されている。たとえば、加湿運転中において、雰囲気湿度を低下させるように空調機40の加湿機の出力を下げれば、空調機40の加湿機の消費電力は低減される。したがって、加湿運転中においては、雰囲気湿度を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXである。たとえば、除湿運転中において、雰囲気湿度を上昇させるように空調機40の除湿機の出力を下げれば、空調機40の除湿機の消費電力は低減される。したがって、除湿運転中においては、雰囲気湿度を変更するための所定値PVの初期値は、正の値ΔXである。つまり、所定値PVの初期値の正負は、加湿運転と除湿運転とで逆になっていてもよい。
栽培条件値Xが潅水時間である場合、全体のポンプPの駆動時間が短くなれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、潅水時間を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが潅水間隔である場合、全体のポンプPの駆動期間同士の間の間隔、すなわちポンプPの一時停止時間が長くなれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、潅水間隔を変更するための所定値PVの初期値は、正の値ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが水温、すなわち、養液9の温度である場合、水温、すなわち養液9の温度が低下するように、ボイラBの出力を下げれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、水温を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXに決定されている。ただし、養液9の温度を低下させるための冷凍機が設けられている場合には、冷凍機の出力を下げるためには、養液9の温度を上昇させる必要がある。したがって、この場合、水温を変更するための所定値PVの初期値は、−ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが照明機器30によって植物3に照射される光の量、すなわち照射光量である場合、照明機器30の点灯時間が短くなれば、水耕栽培装置200によって消費される電力は低減される。そのため、照射光量を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが照明機器30によって植物3に光が照射される期間、すなわち明期時間である場合、明期時間が短くなれば、水耕栽培装置200の消費電力が低減される。そのため、明期時間を変更するための所定値PVの初期値は、負の値−ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが照明機器30によって植物3に光が照射されない期間、すなわち暗期時間である場合、暗期時間が長くなれば、水耕栽培装置200の消費電力が低減される。そのため、暗期時間を変更するための所定値PVの初期値は、正の値ΔXに決定されている。
栽培条件値Xが雰囲気CO濃度、EC値、およびpH値のいずれか1つである場合にも、水耕栽培装置200によって消費される電力を低減するためには、いずれか1つの栽培条件値Xを変更可能な機器の出力を下げることが必要である。したがって、栽培条件値Xを変更し得る機器の出力を低下させるように、所定値PVの初期値が正の値ΔXまたは負の値−ΔXに決定されている。ただし、栽培条件値Xを変更すると、必ず消費電力が増加してしまう場合には、栽培条件値Xを変更することはできない。そのため、消費電力の低減を図ることができる栽培条件値Xは、特定の物性値のみである。
(他の例のCO消費量増加処理)
図4を用いて説明されたステップS11およびS11Aの処理は、図5に示されるステップ11Bに置き換えられてもよい。つまり、図4に示されるステップS11Aを行われなくてもよい。具体的には、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACと同一であるか否かを判別する処理が行われなくてもよい。この場合、図5に示されるように、ステップS11Bにおいて、制御部50は、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACより大きいか否かを判別する。
図5に示されるS11Bにおいて、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACより大きい場合には、制御部50は、ステップS13において、第2のCO消費量を第1のCO消費量に置き換え、第2のCO消費量をリセットする。一方、S11Bにおいて、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACより小さいかまたは第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACと同一である場合には、制御部50は、ステップS12において、所定値PVの正負の符号を入れ替える。
ただし、図5に示されるステップS11Bにおいて、制御部50は、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量AC以上であるか否かを判別してもよい。この場合、図5に示されるS11Bにおいて、第2のCO消費量ACが第1のCO消費量ACと同一である場合には、制御部50は、ステップS13において、第2のCO消費量を第1のCO消費量に置き換え、第2のCO消費量をリセットする。
上記した図5に示されるステップ11Bの処理によっても、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更したことに起因してCO消費量ACが増加したのかそれとも減少したのかを判別することができる。
(制御部以外が実行する水耕栽培方法)
上記した本実施の形態の水耕栽培方法においては、変更ステップS3、測定ステップS8〜S10、および判別ステップS11,S11AまたはS11Bは、いずれも、上述した水耕栽培装置200の制御部50によってなされている。しかしながら、上記した変更ステップS3、測定ステップS8〜S10、および判別ステップS11,S11AまたはS11Bは、いずれも、制御部50ではなく、作業員によって行われてもよい。本実施の形態の水耕栽培方法は、ステップS1〜S14の全てを機械装置で実行するものではなくともよい。本実施の形態の水耕栽培方法は、一部のステップが作業員によって実行されてもよい。
(実施の形態の水耕栽培の利点)
以上の本実施の形態の水耕栽培装置200によれば、CO消費量ACを最適化することができる栽培条件値Xを自動的に選択しながら、植物3を栽培することができる。その結果、本実施の形態の水耕栽培装置200によれば、植物3の成長の全時期にわたって、植物3、特にその根の栽培効率を向上させることができる栽培条件値を維持することが可能になる。
一般に、植物3の地下部、たとえば根の成長を促進させる栽培条件値Xは、植物3の成長段階に応じて変化する。この変化に対応すべく、本実施の形態の水耕栽培装置200は、所定期間PTを経過するごとに、繰り返して栽培条件値Xを植物3の成長のためにより良好な値に設定し直している。それにより、本実施の形態の水耕栽培装置200によれば、栽培期間の全体を通じて、植物3の栽培条件値Xをより適切な値に維持し続けることが可能になる。
(本実施の形態の水耕栽培方法および水耕栽培装置の目的)
上記の特許文献1および2のいずれも、CO消費量を増加させながら、栽培条件値をその上限値と下限値との間の範囲内の値にどのようにして維持すればよいのかを開示していない。そのため、ある局面では、特許文献1および2に開示された技術によれば、植物の栽培条件値、たとえば、温度が、植物に成長に適切ではない程度の値に変更されてしまうおそれがある。つまり、植物の水耕栽培をきめ細かく管理することができていない。
また、別の局面では、たとえば、上記した特許文献1および2に開示された技術によれば、植物の栽培条件値、省エネルギー化の観点から適切ではない値に変更されてしまうおそれがある。つまり、CO消費量を増加させることのみを重視するあまりに、植物を栽培する水耕栽培装置の消費電力が不必要に大きくなってしまうおそれがある。この場合も、植物の水耕栽培の栽培条件値をきめ細かく管理することができていない。
(本実施の形態の水耕栽培方法および装置の特徴およびそれにより得られる効果)
前述の目的を達成するために、本実施の形態の水耕栽培方法および水耕栽培装置が提案されている。以下、本実施の形態の水耕栽培方法および水耕栽培装置の特徴およびその特徴により得られる効果について説明する。
(本実施の形態の水耕栽培方法の前提)
本実施の形態の水耕栽培方法は、図4および図5に示されるように、次のステップを備えている。
本実施の形態の水耕栽培方法は、1または2以上の植物3の水耕栽培方法である。実施の形態の水耕栽培方法は、1または2以上の植物3のCO消費量の増加および減少に寄与する栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更する変更ステップS3を備えている。本実施の形態の水耕栽培方法は、1または2以上の植物3の単位時間当たりのCO消費量ACを測定する測定ステップS8〜S10を備えている。
本実施の形態の水耕栽培方法においては、変更ステップS3の前後の測定ステップS8〜S10によって得られたCO消費量AC同士が比較される。それにより、判別ステップS11,S11AまたはS11Bにおいて、変更ステップS3に起因してCO消費量ACが増加したのかそれとも減少したのかが判別される。
判別ステップS11,S11AまたはS11Bにおいて、CO消費量ACが増加したと判定された場合がある。この場合には、判別ステップS11,S11AまたはS11Bの前の変更ステップS3で使用された所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)を用いて、判別ステップS11,S11AまたはS11Bの後の変更ステップS3が実行される。
また、判別ステップS11,S11AまたはS11Bにおいて、CO消費量ACが減少したと判定される場合がある。この場合には、判別ステップS11,S11AまたはS11Bの前の変更ステップS3で使用された所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)を用いられる。それにより、判別ステップS11,S11AまたはS11Bの後の変更ステップS3が実行される。
栽培条件値Xは、雰囲気温度、雰囲気湿度、雰囲気CO濃度、潅水時間、潅水間隔、照射光量、明期時間、暗期時間、水温、EC値、およびpH値のうちのいずれか1つであってもよい。変更ステップS3においては、前述の栽培条件値Xのうちのいずれか1つが変更されてもよい。
以上の前提条件を備えた方法によれば、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、植物3を水耕栽培することができる。以下、実施の形態の水耕栽培方法の特徴が説明される。
(1) 実施の形態の水耕栽培方法においては、図4および図5に示されるように、変更ステップS3において所定値ΔXを用いて変更された値が予め定められた上限値UL以上である場合がある。この場合には、栽培条件値Xが上限値ULに置き換えられる。一方、変更ステップS3において所定値−ΔXを用いて変更された値が予め定められた下限値LL以下である場合がある。この場合には、栽培条件値Xが下限値LLに置き換えられる。
上記の方法によれば、栽培条件値Xを植物3のCO消費量ACを増加させるように変更しても、栽培条件値Xが上限値ULから下限値LLまでの範囲から外れた値になることがない。つまり、栽培条件値Xは、植物3に栽培とって適切な範囲内の値に維持される。したがって、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、適切な栽培条件値Xの周辺環境の下で、植物3を水耕栽培することができる。
なお、前述の「栽培条件値を上限値に置き換える」および「変更された値が栽培条件値を下限値に置き換える」という用語は、それぞれ、「栽培条件値として上限値を用いる」および「栽培条件値として下限値を用いる」ことを意味する。また、前述の所定値と正負の符号が逆の所定値とは、互いの絶対値が、同一であっても、異なっていてもよい。
(2) 実施の形態の水耕栽培方法においては、図4に示されるように、判別ステップS11,S11Aにおいて、変更ステップS3に起因してCO消費量ACが変化したのか否かも判別される。このとき、栽培条件値Xを所定値ΔXまたは−ΔXだけ変更してもCO消費量ACが変化していないと判定される場合がある。この場合には、所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)およびその所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)のうち、一方の値を用いて、判別ステップS8〜S10の後の変更ステップS3が実行される。前述の一方の値は、変更ステップS3に起因して、1または2以上の植物3の栽培に要する電力消費量Wが低減される値である。
上記の方法においては、栽培条件値Xを変更しても植物3のCO消費量ACが変化していない場合、栽培条件値Xを増加させてよいのかそれとも減少させればよいのかが分からない。その場合には、栽培条件値Xを植物3の消費電力を低減させることができる所定値を用いて変更している。そのため、上記の方法によれば、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、電力消費量Wの低減を図ることができる。ただし、栽培条件値Xは、その増加または減少によって、消費電力量Wが低減され得るものが選択されている。
前述の所定値の初期値が前述の一方の値であってもよい。これによれば、水耕栽培の開始には必ず電力消費量Wの低減が試みられることになるため、節電効果が高められる。
図5に示されるように、判別ステップS11Bにおいて、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更したことに起因してCO消費量ACが変化したのか否かを判別しなくてもよい。これによれば、水耕栽培装置200の制御が簡略化される。この場合においても、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更してもCO消費量ACが変化していない場合がある。この場合には、次の変更ステップS3において、所定値ΔXおよび所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)のいずれを用いて、栽培条件値Xが変更されてもよい。
図5に示されるように、制御を簡略化するため、判別ステップS11Bにおいては、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更したことに起因してCO消費量ACが変化したのか否かを判別しなくてもよい。この場合、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更してもCO消費量ACが変化していない場合がある。この場合には、次の変更ステップS3において、所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)および所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)のいずれを用いて、栽培条件値Xが変更されてもよい。
(3) 実施の形態の水耕栽培方法においては、1または2以上の植物3は、1または2以上の植物3の全体を密閉するように囲む筐体100内の空間で栽培されていてもよい。この場合、測定ステップS8〜S10においては、筐体100内の空間におけるCO濃度の所定時間PTにおける変化量ΔCに基づいてCO消費量ACが算出されてもよい。
上記の方法によれば、密閉されていない空間でCO消費量ACを測定する場合に比較して、CO消費量ACを正確に測定することが容易になる。
(4) 測定ステップS8〜S10においては、1または2以上の植物3の1または2以上の葉1の周囲の密閉された空間におけるCO濃度の所定時間PTにおける変化量ΔCに基づいてCO消費量ACが算出されてもよい。
上記の方法によれば、密閉されていないより大きな空間でCO消費量ACを測定する場合に比較して、CO消費量ACを正確に測定することが容易になる。
葉1の周囲の密閉された空間は、茎2を含むことなく、葉1のみが袋19等の部材内に含まれた空間であってもよい。また、葉1の周囲の密閉された空間は、葉1と茎2とが袋19等の部材内に含まれた空間であってもよい。この部材は、柔軟性を有するものであることが好ましいが、柔軟性を有するものに限定されない。
(本実施の形態の水耕栽培装置の前提)
本実施の形態の水耕栽培装置は、図4および図5に示されるように、次の構成を備えている。
本実施の形態の水耕栽培装置200は、1または2以上の植物3の水耕栽培装置である。本実施の形態の水耕栽培装置200は、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更する変更部(ステップS3)を備えている。本実施の形態の水耕栽培装置200は、1または2以上の植物3の単位時間当たりのCO消費量ACを測定する測定部(ステップS8〜S10)を備えている。
本実施の形態の水耕栽培装置200においては、変更部(ステップS3)による変更の前後の測定部(ステップS8〜S10)による測定によって得られたCO消費量AC同士が比較される。それにより、判別部(ステップS11,S11AまたはS11B)において、変更部による変更に起因してCO消費量ACが増加したのかそれとも減少したのかが判別される。
判別部において、CO消費量ACが増加したと判定された場合には、判別部による判定の前の変更部による変更で使用された所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)を用いて、判別部による判定の後の変更部による変更が実行される。また、判別部において、CO消費量ACが減少したと判定される場合がある。この場合には、判別部による判定の前の変更部による変更で使用された所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)を用いられる。それにより、判別部による判定の後の変更部による変更が実行される。
栽培条件値Xは、雰囲気温度、雰囲気湿度、雰囲気CO濃度、潅水時間、潅水間隔、照射光量、明期時間、暗期時間、水温、EC値、およびpH値のうちのいずれか1つであってもよい。変更部においては、前述の栽培条件値Xのうちのいずれか1つが変更されてもよい。
以上の前提条件を備えた水耕栽培装置によれば、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、植物3を水耕栽培することができる。
(1) 本実施の形態の水耕栽培装置200においては、変更部において、所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)を用いて変更された栽培条件値Xが予め定められた上限値UL以上である場合がある。この場合には、栽培条件値Xが上限値ULに置き換えられる。一方、変更部において、所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)を用いて変更された栽培条件値Xが予め定められた下限値LL以下である場合がある。この場合には、栽培条件値Xが下限値LLに置き換えられる。
上記の構成によれば、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、適切な栽培条件値Xの周辺環境の下で、植物3を水耕栽培することができる。
(2) 実施の形態の水耕栽培装置200においては、判別部(ステップS11,S11A)において、栽培条件値Xを所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)だけ変更したことに起因してCO消費量ACが変化したのか否かも判別される。このとき、栽培条件値Xを所定値PVだけ変更してもCO消費量ACが変化していないと判定される場合がある。この場合には、所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)およびその所定値PV(=ΔXまたは−ΔX)とは正負の符号が逆の所定値PV(=−ΔXまたはΔX)のうちの一方の値を用いて、判別部による判別の後の変更部による変更が実行される。前述の一方の値は、変更部による変更に起因して、1または2以上の植物3の栽培に要する電力消費量Wが低減される値である。
上記の構成によれば、植物3のCO消費量ACを増加させる栽培条件をできる限り維持しながら、電力消費量Wの低減を図ることができる。ただし、栽培条件値Xは、その増加または減少によって、消費電力量Wが低減され得るものが選択されている。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
3 植物
10 筐体
19 袋
30 照明機器
35 EC値変更材料投入機器
40 空調機
45 pH値変更材料投入機器
50 制御部
60 雰囲気温度センサ
65 照度センサ
70 湿度センサ
80 CO濃度センサ
90 養液温度センサ
95 ECセンサ
98 pHセンサ
200 水耕栽培装置
P ポンプ
B ボイラ

Claims (4)

  1. 1または2以上の植物の水耕栽培方法であって、
    前記1または2以上の植物のCO消費量の増加および減少に寄与する栽培条件値を所定値だけ変更する変更ステップと、
    前記1または2以上の植物の単位時間当たりのCO消費量を測定する測定ステップと、
    前記変更ステップの前後の前記測定ステップによって得られた前記CO消費量同士を比較することにより、前記変更ステップに起因して前記CO消費量が増加したのかそれとも減少したのかを判別する判別ステップと、を備え、
    前記判別ステップにおいて、前記CO消費量が増加したと判定された場合には、前記判別ステップの前の前記変更ステップで使用された前記所定値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行し、
    前記判別ステップにおいて、前記CO消費量が減少したと判定された場合には、前記判別ステップの前の前記変更ステップで使用された前記所定値とは正負の符号が逆の所定値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行し、
    前記判別ステップにおいては、前記変更ステップの前後の前記測定ステップによって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更ステップに起因して前記CO消費量が変化したのか否かも判別し、
    前記判別ステップにおいて、前記CO消費量が変化していないと判定された場合には、前記所定値および前記所定値とは正負の符号が逆の所定値のうち、前記1または2以上の植物の栽培に要する電力消費量が低減される一方の値を用いて、前記判別ステップの後の前記変更ステップを実行する、水耕栽培方法。
  2. 前記1または2以上の植物は、前記1または2以上の植物の全体を密閉するように囲む筐体内の空間で栽培されており、
    前記測定ステップにおいては、前記筐体内の空間におけるCO濃度の所定時間における変化量に基づいて前記CO消費量を算出する、請求項1に記載の水耕栽培方法。
  3. 前記測定ステップにおいては、前記1または2以上の植物の1または2以上の葉の周囲の密閉された空間におけるCO濃度の所定時間における変化量に基づいて前記CO消費量を算出する、請求項1に記載の水耕栽培方法。
  4. 1または2以上の植物のための水耕栽培装置であって、
    前記1または2以上の植物のCO消費量の増加および減少に寄与する栽培条件値を所定値だけ変更する変更部と、
    前記1または2以上の植物の単位時間当たりのCO消費量を測定する測定部と、
    前記変更部による変更の前後の前記測定部による測定によって得られた前記CO消費量同士を比較することにより、前記変更部による変更に起因して起因して前記CO消費量が増加したのかそれとも減少したのかを判別する判別部と、を備え、
    前記判別部において、前記CO消費量が増加したと判定された場合には、前記判別部による判定の前の前記変更部による変更で使用された前記所定値を用いて、前記判別部による判定の後の前記変更部による変更が実行され、
    前記判別部において、前記CO消費量が減少したと判定された場合には、前記判別部による判定の前の前記変更部による変更で使用された前記所定値とは正負の符号が逆の所定値を用いて、前記判別部による判定の後の前記変更部による変更が実行され、
    前記判別部においては、前記変更部による変更の前後の前記測定部による測定によって得られた前記CO 消費量同士を比較することにより、前記変更部による変更に起因して前記CO消費量が変化したのか否かも判別され、
    前記判別部において、前記CO消費量が変化していないと判定された場合には、前記所定値および前記所定値とは正負の符号が逆の所定値のうち、前記1または2以上の植物の栽培に要する電力消費量が低減される一方の値を用いて、前記判別部による判別の後の前記変更部による変更が実行される、水耕栽培装置。
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