JP6327370B2 - 計測用具、校正方法、校正装置及びプログラム - Google Patents

計測用具、校正方法、校正装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は計測用具、校正方法、校正装置及びプログラムに関する。
被写体までの距離を計測できるステレオカメラが利用されている。例えば自動車に搭載されたステレオカメラ(以下「車載ステレオカメラ」という。)により、自動車前方の被写体までの距離を計測して、自動車を制御する技術が実用化されている。車載ステレオカメラが計測した距離は、例えば自動車の衝突防止や車間距離の制御等の目的で、運転者への警告、ブレーキ及びステアリング等の制御に利用されている。また自動車等の移動体に搭載されたステレオカメラを校正する技術が知られている。
例えば特許文献1には、ステレオカメラの光学的な歪みと位置的なずれとを、所定のパターンを有するチャートが撮影された画像データに基づく画像処理によって調整する発明が開示されている。
しかしながら従来の技術では、チャートとステレオカメラとの相対位置のずれを正確に計測することが難しく、この相対位置のずれを正確に考慮してステレオカメラを校正することが難しかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より高い精度でステレオカメラを校正することができる計測用具、校正方法、校正装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ステレオカメラの校正に使用されるチャートを含む面を有する第1部材と、前記第1部材の面上に設置される計測部材と、を備え、前記計測部材は、前記面上の位置に依らずに一様な強度の光を放射する光源と、前記光源を被覆し、複数の第1の穴と、前記第1の穴よりも大きい複数の第2の穴と、から前記光を放射する第2部材と、を含む。
本発明によれば、より高い精度でステレオカメラを校正することができるという効果を奏する。
図1は第1実施形態の計測用具と、ステレオカメラと、校正装置との関係の例を示す図である。 図2は第1実施形態のステレオカメラの機能構成の例を示す図である。 図3はステレオカメラを使用した距離の計測原理を説明するための図である。 図4は第1実施形態の計測用具の正面を示す正面図である。 図5Aは第1実施形態の角度計測板の正面を示す正面図である。 図5Bは第1実施形態の角度計測板のA−A断面を示す断面図である。 図5Cは第1実施形態の角度計測板のB−B断面を示す断面図である。 図6は第1カメラの光学中心の位置から第2部材に開けられた第1の穴106、第1の穴107及び第1の穴108を見た場合を説明するための図である。 図7Aは第1カメラの光学中心の位置から第1の穴106を見た場合の第1の穴106の形を示す図である。 図7Bは第1カメラの光学中心の位置から第1の穴107を見た場合の第1の穴107の形を示す図である。 図7Cは第1カメラの光学中心の位置から第1の穴108を見た場合の第1の穴108の形を示す図である。 図8は光学ボケを含まない場合の角度計測板の像を示す図である。 図9は光学ボケを含む場合の複数の第1の穴の像を示す図である。 図10は図9の輝度の山の裾野の半径の大きさを説明するための図である。 図11は第1カメラの光学中心の位置から第2部材に開けられた第2の穴121、第2の穴122及び第2の穴123を見た場合を説明するための図である。 図12Aは第1カメラの光学中心の位置から第2の穴121を見た場合の第2の穴121の形を示す図である。 図12Bは第1カメラの光学中心の位置から第2の穴122を見た場合の第2の穴122の形を示す図である。 図12Cは第1カメラの光学中心の位置から第2の穴123を見た場合の第2の穴123の形を示す図である。 図13は第1実施形態の第2の穴の用途を説明するための概念図である。 図14は撮像面の第1の穴の像の輝度ピークの位置と、角度計測板の傾きとの関係を説明するための図である。 図15は計測用具の位置を示す平面の方程式を決定する方法を説明するための図である。 図16は第1実施形態の校正装置の構成の例を示す図である。 図17は第1実施形態の校正方法の例の概略を示すフローチャートである。 図18は第1実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。 図19Aは第2実施形態の角度計測板のA−A断面を示す断面図である。 図19Bは第2実施形態の角度計測板のB−B断面を示す断面図である。 図20は光の屈折の角度について説明するための図である。 図21は第2実施形態の第1の穴から放射される光について説明するための図である。 図22は計測用具の傾きと、複数の第1の穴の像の輝度ピークの位置のずれとの関係を説明するための図である。 図23はモアレ周期と、第1の穴の像の輝度ピークの移動範囲との関係について説明するための図である。 図24は隣接する第1の穴の像の輝度ピークの位置について説明するための図である。 図25は第1及び第2実施形態の校正装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、計測用具、校正方法、校正装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の計測用具20と、ステレオカメラ10と、校正装置30との関係の例を示す図である。図1の例は、自動車のフロントガラスの内側に取り付けられたステレオカメラ10(車載ステレオカメラ)により撮影された撮影画像を校正する場合を示す。
ステレオカメラ10は、自動車の前方の被写体を撮影し、被写体までの距離を計測する。
計測用具20は、ステレオカメラ10を校正する校正パラメータを決定するための計測データを取得するために使用される。計測用具20はステレオカメラ10の撮影範囲に入るように設置される。例えば計測用具20はステレオカメラ10からおよそ2mの距離に、ほぼ正対するように設置される。第1実施形態の計測用具20は、角度計測板101及び第1部材102を備える。角度計測板101は水平方向に傾いた計測用具20のずれを示す角度、及び垂直方向に傾いた計測用具20のずれを示す角度の計測に使用される。第1部材102はステレオカメラ10を校正するためのチャートとして使用される。
校正装置30は、計測用具20を使用して得られた計測データから校正パラメータを決定するコンピュータである。
次に第1実施形態のステレオカメラ10の機能構成について説明する。
図2は第1実施形態のステレオカメラ10の機能構成の例を示す図である。第1実施形態のステレオカメラ10は、第1カメラ1、第2カメラ2、記憶部3、外部I/F4、補正部5及び算出部6を備える。第1カメラ1は被写体を撮影して第1撮影画像を取得する。第2カメラ2は被写体を撮影して第2撮影画像を取得する。第1カメラ1及び第2カメラ2は光軸が平行になるように並列に配置されている。第1カメラ1及び第2カメラ2の撮影タイミングは同期されており、同じ被写体を同時に撮影する。
記憶部3は第1撮影画像、第2撮影画像、及び校正パラメータを記憶する。校正パラメータは、ステレオカメラ10の組み付け公差及びフロントガラス等に起因する第1撮影画像及び第2撮影画像のずれを補正するときに使用されるパラメータである。校正パラメータは本実施形態の校正方法により決定される。外部I/F4は、記憶部3のデータの入出力を行うためのインターフェースである。ステレオカメラ10で使用される校正パラメータは、本実施形態の校正方法により決定され、外部I/F4を使用して記憶部3に記憶される。
補正部5は、記憶部3から第1撮影画像、第2撮影画像及び校正パラメータを読み出す。補正部5は校正パラメータに応じた画像補正式により第1撮影画像及び第2撮影画像を補正する。画像補正式は第1撮影画像(第2撮影画像)の座標を変換することにより第1撮影画像(第2撮影画像)を補正する式である。例えば第1撮影画像(第2撮影画像)の座標をアフィン変換により補正する場合には、当該画像補正式は行列により表現できるので、校正パラメータは行列の成分である。また第1撮影画像(第2撮影画像)の座標を非線形な変換により補正する場合には、校正パラメータは当該変換を表す多項式などの係数である。なお補正部5は、第1撮影画像及び第2撮影画像のいずれか一方を補正するようにしてもよい。すなわち画像補正式は、いずれか一方の撮影画像を基準にして、もう一方の撮影画像を補正するための画像補正式でもよい。補正部5は、補正後の第1撮影画像及び補正後の第2撮影画像を算出部6に入力する。
算出部6は補正後の第1撮影画像及び補正後の第2撮影画像から、被写体毎の視差を算出する。ここで、視差と、視差を用いた距離計測原理について説明する。
図3はステレオカメラ10を使用した距離の計測原理を説明するための図である。図3の例では、第1カメラ1(焦点距離f、光学中心O、撮像面S)がZ軸を光軸方向として配置されている。また第2カメラ2(焦点距離f、光学中心O、撮像面S)がZ軸を光軸方向として配置されている。第1カメラ1及び第2カメラ2はX軸に対して平行に、距離B(基線長)だけ離れた位置に配置される。以下、図3の座標系を「カメラ座標系」という。また第1カメラ1の光学中心を基準とした座標系を「第1カメラ座標系」という。また第2カメラ2の光学中心を基準とした座標系を「第2カメラ座標系」という。
第1カメラ1の光学中心Oから光軸方向に距離dだけ離れた位置にある被写体Aは、直線A−Oと撮像面Sの交点であるPに像を結ぶ。一方、第2カメラ2では、同じ被写体Aが、撮像面S上の位置Pに像を結ぶ。
ここで第2カメラ2の光学中心Oを通り、直線A−Oと平行な直線と、撮像面Sとの交点をP’とする。またP’とPの距離をDとする。距離Dは同じ被写体の像を2台のカメラで撮影した画像上での位置のずれ量(視差)を表す。三角形A−O−Oと三角形O−P’−Pとは相似である。そのため、下記式(1)が成り立つ。
すなわち基線長B、焦点距離f及び視差Dから、被写体Aまでの距離dを求めることができる。なお第1カメラ1及び第2カメラ2が正確に配置されている場合、第1カメラ座標系で算出された距離d(第1カメラ1の光学中心Oと被写体Aとの光軸方向の距離)と、第2カメラ座標系で算出された距離d(第2カメラ2の光学中心Oと被写体Aとの光軸方向の距離)と、は一致する。
以上が、ステレオカメラ10による距離計測原理である。被写体Aまでの距離dを正確に求めるには、第1カメラ1及び第2カメラ2が正確に配置されていなければならない。しかしながら第1カメラ1(第2カメラ2)は、X軸、Y軸又はZ軸周りに回転する方向に位置がずれる可能性がある。これにより、第1撮影画像(第2撮影画像)の座標は、およそ上下左右にずれを生じる。更にフロントガラスを介して被写体を撮影する車載ステレオカメラの場合、フロントガラスの影響による第1撮影画像(第2撮影画像)の歪みも生じる。ステレオカメラ10は、2台のカメラの組み付け公差による第1撮影画像(第2撮影画像)のずれ、及びフロントガラスによる第1撮影画像(第2撮影画像)の歪みに起因する視差の誤差を正す校正パラメータを使用して信号処理により第1撮影画像(第2撮影画像)を補正する。
図2に戻り、算出部6は、視差を算出するときに基準にした撮影画像(第1撮影画像又は第2撮影画像)の画素の濃度値により画素毎の視差を表した視差画像を生成する。また算出部6は、視差画像及び式(1)を利用して被写体までの距離を算出する。
次に第1実施形態の計測用具20の構造について説明する。
図4は第1実施形態の計測用具20の正面を示す正面図である。第1実施形態の計測用具20は、角度計測板101及び第1部材102を備える。角度計測板101は第1部材102の面の中央に配置されている。また第1部材102は角度計測板101の上部にマーク111を有する。マーク111は第1部材102(計測用具20)と校正対象のステレオカメラ10(第1カメラ1)との間の距離を算出するための基準点として使用される。また第1部材102の表面は、第1撮影画像上の点に対応する第2撮影画像上の対応点を検出し易くするための濃淡模様を有する。
次に第1実施形態の角度計測板101の構造について説明する。
図5Aは第1実施形態の角度計測板101の正面を示す正面図である。図5Bは第1実施形態の角度計測板101のA−A断面を示す断面図である。図5Cは第1実施形態の角度計測板101のB−B断面を示す断面図である。
角度計測板101(計測部材)は光源103及び第2部材104を含む。光源103は一様な輝度分布を持つ平面状の拡散光源である。すなわち光源103は第1部材102の面上の位置に依らずに一様な強度の光(面上の位置に依る光の強度の差が所定の範囲内の光)を放射する。
第2部材104は光源103を被覆するように設置されており、複数の第1の穴100と、複数の第2の穴120と、から光源103の光を放射する。それぞれの第1の穴100は第1部材102の面に垂直な方向に開けられている。それぞれの第1の穴100は第1の間隔a1で、縦及び横に整列するようにして設けられている。第1の穴100の形は、直径b1の円形である。また、それぞれの第2の穴120は第1部材102の面に垂直な方向に開けられている。それぞれの第2の穴120は第2の間隔a2(a2>a1)で、第2部材104の上端部及び左端部に設けられている。第2の穴120の形は、b2×b3(b2>b1)の矩形である。
なお第1の穴100及び第2の穴120の数、形及び配列の仕方は図5Aの形態に限られず任意でよい。例えば第2の穴120を、第2の部材104の下端部及び右端部に開けてもよい。また第2部材104の材質は任意でよい。第2部材104の材質は、例えば金属である。
また光源103は、第2部材104の第1の穴100及び第2の穴120から光を放射できる位置にあれば、第1部材102の面上に設置されていなくてもよい。
以下、第1の穴100について、特定の位置の第1の穴100を参照する場合は、他の番号により参照する。同様に、第2の穴120について、特定の位置の第2の穴120を参照する場合は、他の番号により参照する。
次に第1の穴100の用途について説明する。
図6は第1カメラ1の光学中心Oの位置から第2部材104に開けられた第1の穴106、第1の穴107及び第1の穴108を見た場合を説明するための図である。第1の穴106の位置では、光学中心Oの位置からの視線と、第2部材104の面との角度が直交するため、第2部材104の背後にある光源103の光が図7Aの形に見える。第1の穴107の位置では、光学中心Oの位置からの視線が第2部材104の第1の穴107に斜めに進入するため、第2部材104の背後にある光源103の光が図7Bの形に見える。第1の穴108の位置では、光学中心Oの位置からの視線が第2部材104の第1の穴108に進入しないため、第2部材104の背後にある光源103の光が見えなくなる(図7C)。
図5Aに戻り、すなわち第1の穴100の第1の間隔a1に比べ十分高い解像度の第1カメラ1で角度計測板101(第2部材104)を撮影すれば、第1カメラ1の光学中心Oからの視線と第2部材104の面とが直交している箇所の付近の第1の穴100の像の面積は大きく写る。そして第1カメラ1の光学中心Oからの視線と第2部材104の面とが直交している箇所から離れるに従って第1の穴100の像の面積が欠けてゆき、十分大きく離れた位置では第1の穴100の像が写らなくなる。
ここで第2部材104の第1の穴100の第1の間隔a1について説明する。図5Aの第1の穴100の第1の間隔a1は、ステレオカメラ10(第1カメラ1)の解像限界よりも狭く設定する。例えば(半)視野角20度、撮影距離(校正距離)2m、640x480画素センサという条件の場合、下記式(2)より、第1の間隔a1がおよそ2mm以下であれば、画素ピッチよりも小さくなる。
第1の間隔a1が画素ピッチよりも小さい場合、ステレオカメラ10(第1カメラ1)により角度計測板101(第2部材104)を撮影すると、撮影画像は図8のようになる。しかしながら現実には画素開口特性、結像光学系のボケ、カラーカメラの場合の光学LPF(Low Pass Filter)等の光学ボケの影響により、第1の間隔a1がおよそ2mm以下であっても解像限界を超えることになる。すると、撮影画像上では、個々の第1の穴100は判別できず、撮影画像に含まれる第1の穴100の像は図9のような大きな一つの輝度の山(輝度分布)となる。図9の輝度の山の頂点は、例えば図6の第1の穴106付近に対応する。また図9の輝度の山の裾野は、例えば図6の第1の穴108付近に対応する。
図10は図9の輝度の山の裾野の半径cの大きさを説明するための図である。第2部材104の厚さを40mm、第1の穴108の直径を1mmとする。またステレオカメラ10(第1カメラ1)の(半)視野角を20度、画素センサを640x480ピクセルとする。このとき撮像面40上の輝度の山の裾野の半径cは下記式(3)よりおよそ22ピクセルになる。
このように、図10の個々の第1の穴100の像ではなく、それをならした連続的な大きな輝度の山を考えることで、ステレオカメラ10(第1カメラ1)の光学中心Oが第1の穴100のちょうど真上ではない位置が、角度計測板101の面と垂直な方向に対応する場合でも、輝度ピークの位置が角度計測板101の面と垂直な方向を表していると捉えることができる。これによりステレオカメラ10(第1カメラ1)の光学中心Oの位置に依らずに、角度計測板101を撮影した撮影画像の輝度の山(輝度分布)の輝度ピークの位置が、角度計測板101の面と垂直な方向を表していると捉えることができる。
なお輝度の山全体を、例えばガウス関数(exp(−r))のような関数で近似し、多数の画素値の平均的な分布を推定することにより、個々の画素値に含まれるランダムノイズの影響を低減し、輝度ピークの位置を正確に推定することができる。
次に第2の穴120の用途について説明する。
図11は第1カメラ1の光学中心Oの位置から第2部材104に開けられた第2の穴121、第2の穴122及び第2の穴123を見た場合を説明するための図である。第2の穴121の位置では、光学中心Oの位置からの視線と、第2部材104の面との角度が直交するため、第2部材104の背後にある光源103の光が図12Aの形に見える。第2の穴122の位置では、光学中心Oの位置からの視線が第2部材104の第2の穴122に斜めに進入するため、第2部材104の背後にある光源103の光が図12Bの形に見える。第2の穴123の位置では、光学中心Oの位置からの視線が第2部材104の第2の穴123に進入しないため、第2部材104の背後にある光源103の光が見えなくなる(図12C)。
第2の穴の直径b2>第1の穴の直径b1である場合、光が見えなくなるまでの角度は第2の穴120の方が大きい。すなわち光量の変化を捉えることで角度の変化を知ろうとしたときの検出角度の範囲は第2の穴120の方が大きくなるが、角度あたりの変動量は小さくなるので第1の穴100の方がより小さな単位の角度の検出に有利になる。
図13は第1実施形態の第2の穴120の用途を説明するための概念図である。第1の穴100の像100a、100b、100c及び100dは、第1の穴100の像の輝度ピークを示す。このように第1の穴100の像の輝度ピークが、撮影画像上に複数生じた際、どの輝度ピークが真の垂線方向(ステレオカメラ10との正対方向)であるかを特定できなくなる。
そこで、第1の間隔a1よりも大きい第2の間隔a2で開けられ、第1の穴100よりも大きい第2の穴120により形成される第2の穴120の像の輝度ピークの位置によって、真の垂線方向を特定できるようにする。図13の例では、第2の穴120の像120a、120b、120c及び120dにより、撮影画像の上端部及び右端部に形成されたゼブラ模様から、第1の穴100の輝度ピークの位置を特定することが可能になる。すなわち第2の穴120の像120aが、第1の穴100の像の水平方向の輝度ピークの位置を示し、第2の穴120の像120dが、第1の穴100の像の垂直方向の輝度ピークの位置を示す。これにより第1の穴100の像100cが真の垂線方向であることを特定することが可能になる。
なお第1の穴100の輝度ピークが撮影画像上に複数生じる場合は、例えば第1の穴100の像にモアレ現象が生じることにより、第1の穴100の像が周期的に繰り返す場合である。第1の穴100の輝度ピークにモアレ現象が生じる場合については、第2実施形態で説明する。
次に第1の穴100の像の輝度ピークの位置と、角度計測板101の傾きとの関係について説明する。
図14は撮像面40の第1の穴100の像の輝度ピークの位置と、角度計測板101の傾きとの関係を説明するための図である。撮像面40の座標を撮像面40の中央を原点とし、画素単位で表す。このとき撮像面40(撮影画像)上の輝度ピークの位置の座標(i,j)が、ステレオカメラ10(第1カメラ1)の光学中心Oから角度計測板101へ下ろした垂線の足の位置を示す。したがって角度計測板101と、ステレオカメラ10(第1カメラ1)とが正対しているならば、つまり計測用具20の面に対する法線と、ステレオカメラ10(第1カメラ1)の光軸が平行ならば、輝度ピークの位置は撮影画像の中央(原点)になるはずである。すなわち輝度ピークの位置(i,j)が撮影画像の中央(原点)からずれていれば、その輝度ピークの位置を示す撮影画像(撮像面40)の座標(i,j)から、正対方向から傾いている計測用具20の水平方向のずれを示す角度、及び垂直方向のずれを示す角度がわかる。つまりステレオカメラ10(第1カメラ1)の焦点距離(画素単位)をfとすると、(i,j,f)により角度計測板101の法線の方向を決定することができる。言い換えると、正対方向から傾いて設置されている角度計測板101に正対するステレオカメラ10(第1カメラ1)の向きがわかる。
次に角度計測板101(計測用具20)の位置を示す平面の方程式を決定する方法を具体的に説明する。図15は計測用具20の位置を示す平面の方程式を決定する方法を説明するための図である。ステレオカメラ10(第1カメラ1)の光学中心Oを原点とした座標系で計測用具20を表す平面の方程式を下記式(4)で表す。
角度計測板101の法線の方向は図14で説明したように(i,j,f)と表すことができる。したがって、この平面の法線ベクトルは(i,j,f)により決定できるので、(a,b,c)=(i,j,f)である。次に平面の方程式の変数dを決定するために、計測用具20(第1部材102)のマーク111をレーザー距離計などで計測し、この距離をdとする。また撮影画像上のマーク111の位置を示す座標を(i,j)とする。ステレオカメラ10(第1カメラ1)の焦点距離(画素単位)をfとすると、ベクトル(i,j,f)方向の距離dの点(x,y,z)がマーク111の位置を示す座標となる。すなわちマーク111の位置を示す平面上の座標(x,y,z)は下記式(5)により算出することができる。
したがって下記式(6)から下記式(7)により平面の方程式の変数dを決定することができる。以上により計測用具20を表す平面の方程式(a,b,c,d)を決定することができる。
なお角度計測板101の撮影画像からは、角度計測板101の水平方向に傾いたずれを示す角度、及び垂直方向に傾いたずれを示す角度を算出することができるが、角度計測板101までの距離はわからない。そのため上述の説明では、マーク111の撮影画像上の位置、及び、マーク111までの距離情報dを使用した。これ以外の方法として、図15のd等を実測するという方法も可能である。またステレオカメラ10(第1カメラ1)の校正の許容精度に対して計測用具20の位置精度が高ければ(かつ角度精度が悪ければ)、マーク111とステレオカメラ10との間の距離を実際に計測せずに、距離情報として固定値を使用してもよい。
次に上述の方法を使用してステレオカメラ10(第1カメラ1)を校正する第1実施形態の校正装置30の構成について説明する。
図16は第1実施形態の校正装置30の構成の例を示す図である。第1実施形態の校正装置30は、受付部31、計測部32、理想視差算出部33、視差算出部34及び決定部35を備える。
受付部31はステレオカメラ10により撮影された計測用具20を被写体として含む撮影画像(第1カメラ1により撮影された第1撮影画像及び第2カメラ2により撮影された第2撮影画像)を受け付ける。また受付部31は上述の距離情報d(図15参照)を受け付ける。受付部31は第1撮影画像及び距離情報dを計測部32に入力する。また受付部31は撮影画像(第1撮影画像及び第2撮影画像)を視差算出部34に入力する。
計測部32は受付部31から第1撮影画像及び距離情報dを受け付ける。計測部32は計測用具20(角度計測板101)の面と垂直な方向(法線ベクトル)を、第1撮影画像の最大輝度の位置に基づいて図14で説明した方法で決定する。これにより計測部32はステレオカメラ10(第1カメラ1)の正対位置からの計測用具20の向きのずれ(水平方向に傾いたずれを示す角度及び垂直方向に傾いたずれを示す角度)を計測する。また第1カメラ座標系(第1カメラ1の光学中心Oを原点とした座標系)で計測用具20の位置を表す平面の方程式を、法線ベクトル及び距離情報dに基づいて図15で説明した方法で決定する。計測部32は当該平面の方程式を示す情報を理想視差算出部33に入力する。
理想視差算出部33は計測部32から計測用具20の位置を表す平面の方程式を受け付ける。理想視差算出部33は当該方程式により表される平面を撮影した場合の視差を示す理想視差を図3で説明した方法により算出する。理想視差算出部33は理想視差を決定部35に入力する。
視差算出部34は受付部31から撮影画像(第1撮影画像及び第2撮影画像)を受け付ける。視差算出部34は計測用具20(第1部材102)の濃淡模様等を使用して、第1撮影画像の点に対応する第2撮影画像の対応点を検出することにより視差を算出する。視差算出部34は視差を決定部35に入力する。
決定部35は理想視差を理想視差算出部33から受け付け、視差を視差算出部34から受け付ける。また決定部35は第1撮影画像と第2撮影画像とを受付部31から受け付ける。決定部35は第1撮影画像及び第2撮影画像を補正する校正パラメータを、視差と理想視差とに基づいて決定する。決定部35は、例えば視差と理想視差との差分が0になるように、第1撮影画像及び第2撮影画像のうち少なくとも一方を補正する校正パラメータを決定する。
次に第1実施形態の校正方法の例について説明する。
図17は第1実施形態の校正方法の例の概略を示すフローチャートである。はじめに、ステレオカメラ10が、計測用具20を被写体として含む撮影画像(第1撮影画像及び第2撮影画像)を撮影する(ステップS1)。
次に、校正装置30が、ステレオカメラ10と計測用具20との相対位置を計測する(ステップS2)。具体的には、計測部32が、撮影画像(第1撮影画像及び第2撮影画像)から、ステレオカメラ10の正対位置からの計測用具20の向きのずれを計測する。また受付部31が、距離情報d(図15参照)を受け付ける。
次に、校正装置30が、ステップS2で計測された相対位置に基づく校正パラメータを決定する(ステップS3)。
図18は第1実施形態の校正方法の例を示すフローチャートである。受付部31が、計測用具20を被写体として含む撮影画像(第1撮影画像及び第2撮影画像)を受け付ける(ステップS11)。また受付部31は距離情報dを受け付ける(ステップS12)。
次に、計測部32はステレオカメラ10の正対位置からの計測用具20の向きのずれを計測する(ステップS13)。具体的には、計測部32は、第1撮影画像に含まれる複数の第1の穴100の像の最大輝度(輝度ピーク)の位置を、第1撮影画像に含まれる複数の第2の穴120の像の最大輝度の位置により特定する。そして計測部32は、特定された複数の第1の穴100の像の最大輝度の位置に基づいて、計測用具20(角度計測板101)の面と垂直な方向(法線ベクトル)を特定することにより、ステレオカメラ10の正対位置からの計測用具20の向きのずれを計測する(図14参照)。
次に、計測部32が、第1カメラ座標系(第1カメラ1の光学中心Oを原点とした座標系)で計測用具20の位置を表す平面の方程式を、法線ベクトル及び距離情報dに基づいて図15で説明した方法で決定する(ステップS14)。
次に、理想視差算出部33が、ステップS14で決定した方程式により表される平面を撮影した場合の視差を示す理想視差を図3で説明した方法により算出する(ステップS15)。次に、視差算出部34が、計測用具20(第1部材102)の濃淡模様等を利用して、第1撮影画像の点に対応する第2撮影画像の対応点を検出することにより視差を算出する(ステップS16)。
次に、決定部35が、第1撮影画像及び第2撮影画像のうち少なくとも一方を、視差と理想視差とに基づいて補正する校正パラメータを決定する(ステップS17)。決定部35は、第1撮影画像及び第2撮影画像のうち少なくとも一方を、例えば視差と理想視差との差分が0になるように補正する校正パラメータを決定する。
以上説明したように、第1実施形態の校正方法では、計測部32が、第1撮影画像に含まれる複数の第2の穴120の像の最大輝度の位置により、第1の穴100の像の最大輝度の位置を特定する。そして計測部32が、第1の穴100の像の最大輝度の位置に基づいて、ステレオカメラ10の正対位置からの計測用具20の向きのずれを計測する。また決定部35が、第1撮影画像及び第2撮影画像から算出された視差と、計測用具20の向きのずれが考慮された理想視差と、に基づいてステレオカメラ10を校正する校正パラメータを決定する。これにより設置位置精度の確保が難しい車両搭載状態のステレオカメラ10に対しても高精度な校正パラメータを容易に算出することができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の角度計測板101とは異なる構造の角度計測板201を備える計測用具20を使用する場合について説明する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の説明については省略し、第1実施形態と異なる箇所について説明する。
まず第2実施形態の角度計測板201の構造について説明する。第2実施形態の角度計測板201の正面図の説明は第1実施形態と同じなので省略する(図5A参照)。
図19Aは第2実施形態の角度計測板201のA−A断面を示す断面図である。図19Bは第2実施形態の角度計測板201のB−B断面を示す断面図である。角度計測板201は、光源103、遮光板202、透明ガラス203及び遮光板204を備える。光源103については第1実施形態と同じなので説明を省略する。遮光板202、透明ガラス203及び遮光板204は、第1実施形態の第2部材104に相当する。
第2実施形態の角度計測板201は、両面に不透明な遮光領域(遮光板202及び遮光板204)を配置した透明なガラス板を使用する。透明ガラス203は遮光板202及び遮光板204の位置を固定するために配置されている。遮光板202及び遮光板204との間をガラスで充填することにより、機械的なずれに強く、温度や経時的な変形等による計測誤差を低減することができる。なお透明ガラス203は透明な任意の物体でもよい。
第2実施形態の角度計測板201は表裏両面の遮光面の穴によって、角度計測板201にほぼ直交する方向に入射する光が、向かい合う穴(例えば図19Aの第2の穴223及び第2の穴224、並びに、図19Bの第1の穴208及び第1の穴209)を通り透過するという点では第1実施形態の角度計測板101と同様である。しかしながら光が透明ガラス203と空気との境界面で屈折するため、撮影画像の輝度分布が第1実施形態とは異なる。
図20は光の屈折の角度について説明するための図である。周知(スネル則)の通り、ガラス−空気境界面の屈折により、透過した光が出射する方向が変化する。比屈折率Rとすると、図20の角度θとθとの関係は下記式(8)となる。
したがって遮光板202、透明ガラス203及び遮光板204の合計の厚さが、第1実施形態の第2部材104と同じ板厚と穴径ならば、ガラスの屈折によって、より遠くの穴も見えるようになる(図20参照)。そのため撮影画像の輝度分布の山の裾野の大きさは第1実施形態と比べ大きくなる。しかしながら複数の第1の穴100の像の輝度ピークの位置が、ステレオカメラ10(第1カメラ1)の光学中心Oの位置に依らず遮光板204の法線方向に対応するという性質は同じである。
また第1実施形態の角度計測板101と異なり、第2実施形態の角度計測板201は、正面方向以外に、図21の点線で示す方向の、正対していない穴を通る光も透過する。例えば第1の穴207では、第1の穴208と向かい合う第1の穴209の光も屈折の影響で第1の穴207を透過する。
したがって角度計測板201を撮影した画像には、第1実施形態の場合と異なり、明暗が周期的に繰り返すモアレ模様が観察される。そのため撮影画像上の複数の第1の穴100の像に、複数の輝度ピークが存在する可能性がある。しかしながら第2実施形態の角度計測板201においても、第1実施形態の場合と同様に、撮影画像上の複数の第2の穴120の像の輝度ピークの位置に基づいて、複数の第1の穴100の像の輝度ピークの位置を容易に特定することが可能になる。
なお予めステレオカメラ10(第1カメラ1)と計測用具20との設置角度の精度が分かっていれば、設置ずれの範囲に応じた第1の穴100の像の輝度ピークの位置の移動範囲に対応するモアレの周期を考慮することで、正対している第1の穴100の像の輝度ピークの位置を、隣接する第1の穴100の像に対応する輝度ピークと取り違えることを避けることができる。
ここでモアレの周期を考慮して第1の穴100の第1の間隔a1を決定する場合について説明する。
図22は計測用具20の傾きと、複数の第1の穴100の像の輝度ピークの位置のずれとの関係を説明するための図である。図23はモアレ周期と、第1の穴100の像の輝度ピークの移動範囲との関係について説明するための図である。図22のように、計測用具20の設置角度が正対方向から±X度以下の角度ずれを持つ場合、複数の第1の穴100の像の輝度ピークの位置も正対位置(画面中央)からX度以下の範囲に存在する。つまり図23のように、予測される輝度ピークの位置ずれの2倍以上離れた位置に隣接する第1の穴100の輝度ピークが来るように第1の穴100の第1の間隔a1を調整すればよい。隣接する第1の穴100の輝度ピークの位置は、図24の角度φで決まり(正確には、焦点距離f×tan(φ))、角度φは、遮光面の穴ピッチ(p)、ガラス板厚(d)及びガラス屈折率(n)と下記式(9)の関係を持つ。
式(9)より、下記式(10)を満たすようにガラス板厚(d)及び穴ピッチ(p)を決め、ガラス板厚(d)を透明ガラス203の厚さとし、穴ピッチ(p)を第1の穴100の第1の間隔a1とすればよい。
上述の説明では、設置角度の精度のみを考慮して、隣接する第1の穴100の輝度ピークの位置を予測した。しかしながら実際には計測用具20の設置角度以外にも、ステレオカメラ10の設置角度、計測用具20の並進ずれ、及びステレオカメラ10の並進ずれ等、想定されうる全ての設置ずれを考慮して、正対位置を示す輝度ピークの存在範囲を予測する必要がある。そして予測された輝度ピーク位置の範囲内に隣の第1の穴100の輝度ピークが入らないように、ガラス板厚(d)及び穴ピッチ(p)を決定すれば、ステレオカメラ10と正対している穴に対応する予測範囲内の輝度ピークの位置を一意に決定することができる。
このように、隣接する第1の穴100の輝度ピークの位置を予測して第1の穴100の第1の間隔a1を決定することは手間がかかる場合が多い。しかしながら撮影画像上の複数の第2の穴120の像の輝度ピークの位置を参照することにより、第1の間隔a1に依らずに、複数の第1の穴100の像の輝度ピークの位置を容易に特定することが可能になる。
なお遮光板202(204)の作成する際には、平板上に遮光領域を形成する方法として、印刷やフォトエッチング等の技術が利用できる。これらの技術では、一般に、ドリルで厚板に穴を開ける等の方法で作成された第1実施形態の第2部材104に比べて、小径の穴や狭ピッチを実現することが容易である。輝度の山の大きさは、穴の径と板厚の比率(と屈折率)で決まる。例えば板厚(遮光板202、透明ガラス203及び遮光板204の厚さの合計)を6mm、第1の穴100の半径を0.05mmとしても、第1実施形態の場合とほぼ同様の輝度分布が得られる。
以上説明したように、第2実施形態の計測用具20では、角度計測板201を、第1実施形態の角度計測板101よりも、より軽量小型の薄い板にしても、第1実施形態の角度計測板101と同等の校正精度が実現できる。
なお単に光を遮るだけならば、透明ガラス203を配置せずに、ガラス両面の遮光領域と同じ位置に遮光板202及び遮光板204を配置してもよい。
最後に第1及び第2実施形態の校正装置30のハードウェア構成の例について説明する。
図25は第1及び第2実施形態の校正装置30のハードウェア構成の例を示す図である。第1及び第2実施形態の校正装置30は、制御装置51、主記憶装置52、補助記憶装置53、表示装置54、入力装置55及び通信装置56を備える。制御装置51、主記憶装置52、補助記憶装置53、表示装置54、入力装置55及び通信装置56は、バス57を介して互いに接続されている。
制御装置51は補助記憶装置53から主記憶装置52に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置52はROMやRAM等のメモリである。補助記憶装置53はHDD(Hard Disk Drive)やメモリカード等である。表示装置54は校正装置30の状態などを表示する。入力装置55はユーザーからの入力を受け付ける。通信装置56はネットワークに接続するためのインターフェースである。
第1及び第2実施形態の校正装置30で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また、第1及び第2実施形態の校正装置30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また第1及び第2実施形態の校正装置30で実行するプログラムをダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また、第1及び第2実施形態の校正装置30のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
第1及び第2実施形態の校正装置30で実行されるプログラムは、上述した各機能ブロック(受付部31、計測部32、理想視差算出部33、視差算出部34及び決定部35)を含むモジュール構成となっている。
上述の各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御装置51が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置52上にロードされる。すなわち上記各機能ブロックは、主記憶装置52上に生成される。
なお上述した各機能ブロックの一部又は全部を、ソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
なお第1及び第2実施形態は、車両に搭載されたステレオカメラ10の場合を例にしているが、これに限られることはない。ステレオカメラ10の精確な設置位置の測定が必要で、その計測に時間がかかるような場合等に、第1及び第2実施形態の計測用具20を使用することにより、従来の校正方法に比べ比較的簡便にステレオカメラ10を高精度に校正することができる。
特開2004−132870号公報

Claims (8)

  1. ステレオカメラの校正に使用されるチャートを含む面を有する第1部材と、
    前記第1部材の面上に設置される計測部材と、を備え、
    前記計測部材は、
    前記面上の位置に依らずに一様な強度の光を放射する光源と、
    前記光源を被覆し、複数の第1の穴と、前記第1の穴よりも大きい複数の第2の穴と、から前記光を放射する第2部材と、を含み、
    前記第2部材は、前記面に垂直な方向に開けられた前記複数の第1の穴が第1の間隔で設けられ、前記面に垂直な方向に開けられた前記複数の第2の穴が第2の間隔で設けられた、互いに平行な2枚の平板であり、
    前記2枚の平板それぞれの前記第1の穴は前記面上の位置が同じであり、
    前記2枚の平板それぞれの前記第2の穴は前記面上の位置が同じである、
    計測用具。
  2. 前記2枚の平板は、前記2枚の平板の間の透明な物体により固定されている、
    請求項1に記載の計測用具。
  3. 前記第1の間隔は、前記ステレオカメラと前記計測用具との間の校正距離における前記ステレオカメラの解像限界以下である、
    請求項1又は4に記載の計測用具。
  4. 前記第2の穴は矩形であり、前記第2部材の上端部及び下端部の少なくとも一方の水平方向と、前記第2部材の右端部及び左端部の少なくとも一方の垂直方向に、前記第2の間隔で開けられている、
    請求項1、4乃至5のいずれか1項に記載の計測用具。
  5. ステレオカメラの校正に使用されるチャートを含む面を有する第1部材と、前記第1部材の面上に設置される計測部材と、を備え、前記計測部材は、前記面上の位置に依らずに一様な強度の光を放射する光源と、前記光源を被覆し、複数の第1の穴と、前記第1の穴よりも大きい複数の第2の穴と、から前記光を放射する第2部材と、を含む計測用具によりステレオカメラを校正する校正方法であって、
    前記ステレオカメラにより撮影された前記計測用具を被写体として含む撮影画像を取得するステップと、
    前記撮影画像に含まれる前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置を、前記撮影画像に含まれる前記複数の第2の穴の像の最大輝度の位置により特定し、特定された前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置に基づいて、前記ステレオカメラの正対位置からの前記計測用具の向きのずれを計測するステップと、
    前記計測用具の向きのずれと、前記撮影画像と、に基づいて前記ステレオカメラを校正する校正パラメータを決定するステップと、
    を含む校正方法。
  6. 前記決定するステップは、
    前記撮影画像から前記チャートの視差を算出するステップと、
    前記計測用具の向きのずれを考慮した理想視差を算出するステップと、
    前記視差と、前記理想視差とに基づいて前記ステレオカメラを校正する校正パラメータを決定するステップと、
    を含む請求項7に記載の校正方法。
  7. ステレオカメラの校正に使用されるチャートを含む面を有する第1部材と、前記第1部材の面上に設置される計測部材と、を備え、前記計測部材は、前記面上の位置に依らずに一様な強度の光を放射する光源と、前記光源を被覆し、複数の第1の穴と、前記第1の穴よりも大きい複数の第2の穴と、から前記光を放射する第2部材と、を含む計測用具を被写体として含む、前記ステレオカメラにより撮影された撮影画像を受け付ける受付部と、
    前記撮影画像に含まれる前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置を、前記撮影画像に含まれる前記複数の第2の穴の像の最大輝度の位置により特定し、特定された前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置に基づいて、前記ステレオカメラの正対位置からの前記計測用具の向きのずれを計測する計測部と、
    前記計測用具の向きのずれと、前記撮影画像と、に基づいて前記ステレオカメラを校正する校正パラメータを決定する決定部と、
    を備える校正装置。
  8. コンピュータを、
    ステレオカメラの校正に使用されるチャートを含む面を有する第1部材と、前記第1部材の面上に設置される計測部材と、を備え、前記計測部材は、前記面上の位置に依らずに一様な強度の光を放射する光源と、前記光源を被覆し、複数の第1の穴と、前記第1の穴よりも大きい複数の第2の穴と、から前記光を放射する第2部材と、を含む計測用具を被写体として含む、前記ステレオカメラにより撮影された撮影画像を受け付ける受付部と、
    前記撮影画像に含まれる前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置を、前記撮影画像に含まれる前記複数の第2の穴の像の最大輝度の位置により特定し、特定された前記複数の第1の穴の像の最大輝度の位置に基づいて、前記ステレオカメラの正対位置からの前記計測用具の向きのずれを計測する計測部と、
    前記計測用具の向きのずれと、前記撮影画像と、に基づいて前記ステレオカメラを校正する校正パラメータを決定する決定部、
    として機能させるためのプログラム。
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