JP6325792B2 - 経鼻内視鏡用前処置具 - Google Patents

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本発明は、経鼻内視鏡を用いるに先立って鼻腔に挿入され、麻酔薬塗布等の処置を行うために用いられる経鼻内視鏡用前処置具に関する。
従来、このような経鼻内視鏡用前処置具として、後端部から注入される麻酔薬を鼻腔内に塗布するために、前端側に複数の開口孔を有する本体チューブを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。本体チューブの長さは、10〜15[cm]程度である。特許文献1のものにおいては、複数の開口孔は、本体チューブの前端部近傍における数センチメートルの範囲にわたって設けられる。
この経鼻内視鏡用前処置具においては、前処置に際し、本体チューブが鼻孔内に挿入され、本体チューブの後端部にシリンジのノズルが接続される。そして、シリンジ内のゼリー状の麻酔剤が本体チューブ内に押し出され、その麻酔剤が、本体チューブの開口孔を経て、鼻腔に塗布される。
特開2009−50543号公報
しかしながら、このような従来の経鼻内視鏡用前処置具は、本体チューブの太さが一定である。このため、経鼻内視鏡を用いるに先立って鼻腔を適切に拡張する必要がある場合には、本体チューブの太さが異なる経鼻内視鏡用前処置具が複数用意される。そして、本体チューブの細い経鼻内視鏡用前処置具が始めに挿入され、その後、これを抜去してから、本体チューブの太いものが再度挿入される。
これによれば、本体チューブを複数回挿入する必要がある。このことは、経鼻内視鏡用の前処置を煩雑にしている。また、本体チューブが複数回挿入されると、患者が受ける負担も大きい。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、経鼻内視鏡用の前処置を効率化して患者の負担を軽減できる経鼻内視鏡用前処置具を提供することにある。
本発明の経鼻内視鏡用前処置具は、経鼻内視鏡を用いるに先立って鼻腔に挿入して該鼻腔内に薬液を塗布するとともに、該鼻腔を拡張するために用いられる経鼻内視鏡用前処置具であって、大径チューブと、該大径チューブから前端部が突出するように、該前端部から該大径チューブに挿抜自在に挿入された小径チューブとを備え、前記小径チューブの周壁には、小径チューブの前端部から前記大径チューブの前端部の内側に位置する部分までの範囲にわたって、該小径チューブの後端部から注入される薬液を前記鼻腔内に塗布するための複数の開口孔が設けられ、前記大径チューブの前記薬液を塗布するときに前記鼻腔内に挿入される前端には、該前端部の側壁を貫通する側孔が設けられ、前記小径チューブの外周面と前記大径チューブの内周面との間には、該大径チューブの内側に位置する前記開口孔と前記側孔とを連通し、前記薬液が通過する隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明の構成において、経鼻内視鏡用の前処置を、薬液として麻酔薬を用いて行う際には、上述のように大径チューブに小径チューブが挿入及び位置合せされ、挿入部分に麻酔薬が塗布された状態の経鼻内視鏡用前処置具が患者の鼻腔に挿入される。
このとき、鼻腔内には、まず、大径チューブの前端から突出した小径チューブの前端側の部分が挿入され、その後、小径チューブと大径チューブとが重複した部分が挿入される。この挿入は、大径チューブの中間部程度まで行われる。したがって、この挿入は、患者に負担をかけることなく、無理なく行われる。
この後、鼻腔内に挿入された小径チューブの後端部にシリンジが接続され、シリンジ内の麻酔薬が小径チューブに注入され、1分程度放置される。これにより、小径チューブの各開口孔から麻酔薬が鼻腔内に漏出し、鼻腔壁に塗布される。すなわち、1次麻酔が行われる。
このとき、小径チューブの一部の開口孔が大径チューブの内側に位置しているが、小径チューブに注入される薬液が、該一部の開口孔から小径チューブと大径チューブとの間の隙間を経て大径チューブの側孔から漏出する。これにより、大径チューブの側孔からも、例えば中鼻道へ支障なく麻酔薬が供給される。
したがって、本発明によれば、鼻腔内の適切な部分、すなわち経鼻内視鏡用前処置具の挿入経路における最も狭い部分である中鼻道から後鼻孔にかけて麻酔薬を効果的に塗布することができる。
この後、経鼻内視鏡用前処置具は、さらに大径チューブの後端部まで挿入される。これにより、鼻腔が拡張される。これと同時に小径チューブが大径チューブから引き抜かれる。そして、数分放置される。すなわち、2次麻酔が行われる。この後、大径チューブが引き抜かれ、前処置が完了する。
ここで、1次麻酔に際して鼻腔内の適切な部分に麻酔薬を塗布するためには、小径チューブの開口孔が、必要な長さ方向の範囲において配置される必要がある。また、2次麻酔に際して必要な部分まで鼻腔の拡張が行われるように、大径チューブは、ある程度の長さを有することが必要とされる。このため、1時麻酔に際しては、小径チューブの開口孔のうちの一部と、大径チューブの前端側とが位置的に重複し、該一部の開口孔が大径チューブの内側に位置する。
この点、本発明では、小径チューブ及び大径チューブは、小径チューブ内の薬液が、該一部の開口孔から大径チューブの側孔を経て漏出するように構成されている。したがって、開口孔のうちの一部と大径チューブとが位置的に重複しているにも拘らず、支障なく、鼻腔内の適切な個所へ薬液を塗布することができる。
このように、本発明によれば、1時麻酔に際しては、経鼻内視鏡用前処置具は、大径チューブに小径チューブを挿入した状態で所定位置まで鼻腔内に挿入される。しかも、鼻腔内の適切な個所に麻酔薬が塗布される。そして、2次麻酔に際しては、大径チューブの後端部まで鼻腔内に挿入されて適切な拡張が行われると同時に小径チューブが引き抜かれる。したがって、経鼻内視鏡用の前処置を支障なく効率的に行い、患者の負担を軽減することができる。
本発明において、前記隙間は、前記大径チューブの前端よりも前側の空間と前記一部の開口孔と、前記側孔とを連通されてもよい。
これによれば、上述の1時麻酔に際し、最も後端側の開口孔が大径チューブの内側に位置している状態にあっても、小径チューブ内の薬液を、該最も後端側の開口孔から、大径チューブの側孔及び前端を経て、鼻腔内へ支障なく漏出させることができる。
また、このときに大径チューブの前端を経て鼻腔内へ漏出する麻酔薬は、該前端において大径チューブと小径チューブとの間に構成される環状の隙間の全周からほぼ均等に漏出する。このため、鼻腔内の該前端近傍の部分に対し、さらに効果的に麻酔薬を供給することができる。これにより、2次麻酔における大径チューブの後端部までの挿入を、よりスムーズに行うことができる。
また、本発明において、前記小径チューブと前記大径チューブとの周方向における位置を所定の位置で固定する位置合せ部を備えていてもよい。
本発明の一実施形態に係る経鼻内視鏡用前処置具の正面図である。 図1の経鼻内視鏡用前処置具の小径チューブの正面図である。 図1の経鼻内視鏡用前処置具の大径チューブの正面図である。 図3の大径チューブの大径側アダプタの前端側から見た正面図である。 図1の経鼻内視鏡用前処置具が鼻腔内に挿入される様子を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。実施形態の経鼻内視鏡用前処置具は、経鼻内視鏡を用いるに先立って、鼻腔に挿入され、所定の処置を行うために用いられる。所定の処置としては、例えば、鼻腔の内壁への麻酔薬の塗布や、鼻腔の拡張等が該当する。
図1に示すように、経鼻内視鏡用前処置具1は、後端部から麻酔薬が注入される小径チューブ2と、小径チューブ2の外側に嵌合される大径チューブ3とを備える。小径チューブ2の前端は閉じられている。
図2に示すように、小径チューブ2には、開口孔としてのスリット孔4が設けられる。スリット孔4は、小径チューブ2に対してその後端部から注入される麻酔薬を鼻腔内に塗布し得るように、小径チューブ2の長さ方向における所定範囲にわたって複数が設けられる。
ここでは、小径チューブ2における前端側からほぼ四分の一程度後端側へ移動した位置から中間点までの範囲わたって、8つのスリット孔4が設けられる。具体的には、この範囲内における長さ方向に等間で定められた4箇所の位置a〜dそれぞれにおいて、2つずつのスリット孔4が設けられる。各位置a〜dにおける2つのスリット孔4は、小径チューブ2の中心軸線に関して相互に対称な位置に配置される。
各スリット孔4の長さ方向は、小径チューブ2の長さ方向に一致する。位置a及びcのスリット孔4の周方向位置は同一である。位置b及びdのスリット孔4の周方向位置も同一である。ただし、位置a及びcのスリット孔4の周方向位置と、位置b及びdのスリット孔4の周方向位置は、相互に小径チューブ2の中心軸線を中心とする中心角で90°異なる。
例えば、位置aは、小径チューブ2の先端から30[mm]の箇所に設定される。位置a、b間、位置b、c間、位置c、d間の間隔はいずれも10[mm]である。また、各スリット孔4の長さは2[mm]である。
小径チューブ2の後端部には、小径側アダプタ5が設けられる。小径側アダプタ5の前端側には、前端側が開放された筒状部6が設けられる。筒状部6には、小径チューブ2の前端方向に向いた2つの凹部6aが、相互に小径チューブ2の中心軸線に関して対称な位置に設けられる。
2つの凹部6aの周方向位置は、位置b及びdそれぞれの2つのスリット孔4の周方向位置に一致する。小径側アダプタ5の後端部は、図示していないシリンジのノズルを小径チューブ2に接続するための接続部7を構成する。
図3に示すように、大径チューブ3は、小径チューブ2より長さが短くて径が大きく、小径チューブ2を内側に挿入して貫通させることが可能となっている。大径チューブ3の前端には、小径チューブ2が大径チューブ3に挿入されるとき及び挿入後において、小径チューブ2を支持する貫通孔3aが設けられる。貫通孔3aと小径チューブ2との間には、小径チューブ2の挿入後においても貫通孔3aと小径チューブ2との間から薬液が漏出できる程度の隙間が設けられる。
大径チューブ3のほぼ中間の位置には、経鼻内視鏡用前処置具1を鼻腔内に挿入するときの、挿入量の目安となる目盛り線Lが設けられる。また、大径チューブ3の内周面により、管路3bが構成される。大径チューブ3前端の周縁部は、大径チューブ3が鼻腔内へ滑らかに挿入されるように、面取りが施されている。
大径チューブ3の前端近傍には、その側壁を貫通した2つの側孔8が、相互に大径チューブ3の中心軸線に関して対称な位置に設けられる。大径チューブ3の後端部には、小径チューブ2との位置関係を定めるための大径側アダプタ9が設けられる。大径側アダプタ9の後端部は、小径チューブ2の筒状部6の内側に嵌合させるのに適した形状を有する。
大径側アダプタ9には、その軸線方向に貫通し、大径チューブ3の管路3bに接続した貫通孔10が設けられる。貫通孔10は、小径チューブ2が大径チューブ3に挿入されるとき及び挿入後において、小径チューブ2を支持する。
大径側アダプタ9の外周の後端側には、その軸線方向に延在する2つのリブ状部11が、大径側アダプタ9の中心軸線に関して相互に対称な位置に設けられる。各リブ状部11の後端部は、小径チューブ2の凹部6aに対応する凸部11aを構成する。2つの凸部11aの周方向位置は、大径チューブ3の2つの側孔8の周方向位置に一致する。凹部6a及び凸部11aは、本発明おける位置合せ部に対応する。
したがって、大径側アダプタ9に対してその後端側から、小径チューブ2をその前端側から、凹部6aに凸部11aが嵌合するまで挿入することにより、大径チューブ3と小径チューブ2との周方向における位置関係を決定することができる。このとき、大径側アダプタ9の後端部も、小径チューブ2の筒状部6の内側に嵌合する。これにより、図1に示すように、経鼻内視鏡用前処置具1は、小径チューブ2に大径チューブ3を装着した状態となる。
この状態において、小径チューブ2のスリット孔4のうちの最も後方に位置する位置dのスリット孔4の周方向位置は、大径チューブ3の側孔8の周方向位置に一致する。また、位置dのスリット孔4は、大径チューブ3の内側に位置してその内周面に対向し、かつ側孔8よりも前方に位置する。
この状態において、小径チューブ2及び大径チューブ3は、小径チューブ2に注入される麻酔薬が、位置dのスリット孔4から、小径チューブ2と大径チューブ3との間の隙間を経て側孔8及び大径チューブ3前端の貫通孔3aから漏出するように構成される。
すなわち、凹部6a及び凸部11aの嵌合による位置合せが行われた状態において、大径チューブ3の前端から側孔8が存在する位置までを少なくとも含む前後方向の範囲において、大径チューブ3は、上記の隙間を形成すべく、小径チューブ2の外径よりも大きい所定の内径を有する。このとき、側孔8が位置dのスリット孔4よりも後方に位置するので、そのスリット孔4からの麻酔薬は、該隙間を介し、側孔8と貫通孔3aの方にほぼ均等に分配される。
大径側アダプタ9のリブ状部11の前端側に隣接する部分には、大径チューブ3が鼻腔内に挿入されたとき、該鼻腔内に入り過ぎるのを防止する過挿入防止プレート12が設けられる。過挿入防止プレート12の患者に接する側は、図4のように、直線状部分13になっている。これにより、患者に違和感が生じるのを防止している。
麻酔薬としてキシロカインゼリーを用い、経鼻内視鏡用の前処置を行う際には、小径チューブ2の凹部6aに大径チューブ3の凸部11aが嵌合された図1の状態の経鼻内視鏡用前処置具1における鼻腔への挿入部分に、キシロカインゼリーが塗布される。そして、図5に示すように、経鼻内視鏡用前処置具1が、その前端側から、患者の鼻腔14内に、目盛り線Lの位置まで挿入される。
このとき、鼻腔14内には、まず、大径チューブ3の前端から突出した小径チューブ2の前端側の部分が挿入され、その後、大径チューブ3の部分が目盛り線Lの位置まで挿入される。このため、鼻腔14への経鼻内視鏡用前処置具1の挿入は、患者に負担をかけることなく、無理のない態様で行われる。
次に、小径チューブ2の小径側アダプタ5の接続部7に、図示していないシリンジが接続される。そして、シリンジ内のキシロカインゼリーが小径チューブ2に注入され、1分程度放置される。これにより、小径チューブ2の各スリット孔4からキシロカインゼリーが鼻腔14内に漏出して鼻腔壁に塗布され、1次麻酔が行われる。
このとき、大径チューブ3の凹部6aと小径チューブ2の凸部11aとが嵌合しているので、小径チューブ2の位置dのスリット孔4と大径チューブ3の側孔8との周方向位置も一致している(図1参照)。また、小径チューブ2と大径チューブ3との間には隙間が存在する。
このため、位置dのスリット孔4が大径チューブ3の内側に存在するにも拘わらず、そのスリット孔4から漏出するキシロカインゼリーは、小径チューブ2と大径チューブ3の間の隙間を経て、大径チューブ3の側孔8及び貫通孔3aから支障なく鼻腔14内へ供給される。
このときに貫通孔3aから供給されるキシロカインゼリーは、貫通孔3aと小径チューブ2との間の環状の隙間の全周からほぼ均等に漏出する。このため、鼻腔内の貫通孔3a近傍の部分に対し、さらに効果的に麻酔薬が供給される。これにより、次の2次麻酔における大径チューブ3の後端部までの挿入が、よりスムーズに行われる。
すなわち、大径チューブ3が、小径チューブ2をガイドとして、小径チューブ2上をスライドさせることにより、後端部まで挿入される。これにより、鼻腔14内の必要な部分の拡張が行われる。これと同時に、小径チューブ2が大径チューブ3から引き抜かれる。そして、3〜5分程度放置される。これにより、2次麻酔が行われる。
2次麻酔が完了すると、大径チューブ3が鼻腔14から引き抜かれ、経鼻内視鏡用の前処置が終了する。すなわち、経鼻内視鏡を使用できる状態となる。
以上のように、本実施形態によれば、1時麻酔に際しては、経鼻内視鏡用前処置具1が、大径チューブ3に小径チューブ2を挿入した状態で目盛り線Lまで鼻腔14内に挿入される。そして、2次麻酔に際しては、大径チューブの後端部まで鼻腔14内に挿入され、小径チューブ2が引き抜かれる。
したがって、大径のチューブと小径のチューブを用意し、これらを別個に挿入する場合に比べで、経鼻内視鏡用の前処置としての鼻腔14へのキシロカインゼリーの塗布及び鼻腔14の拡張を効率的に行うことができる。これにより、患者の負担を軽減することができる。
その際、位置dのスリット孔4と大径チューブ3とが位置的に重複しているにも拘らず、小径チューブ2内のキシロカインゼリーが、位置dのスリット孔4から大径チューブ3の側孔8及び貫通孔3aを経て漏出し、支障なく、鼻腔14内に供給することができる。
したがって、大径チューブ3を、鼻腔14の拡張に必要な十分な長さを有するものとして構成しながら、鼻腔14内の適切な位置にキシロカインゼリーを供給することができる。すなわち、効率的な経鼻内視鏡用の前処置を可能としながら、鼻腔14内の経鼻内視鏡用前処置具1の挿入経路における最も狭い部分である中鼻道から後鼻孔にわたる領域15(図5参照)に、キシロカインゼリーを効果的に塗布することができる。
また、大径チューブ3の後端部に過挿入防止プレート12を設けたので、鼻孔が標準よりも大きい場合でも、鼻腔14内の奥まで大径チューブ3が入るのを防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、小径チューブ2の開口孔としてのスリット孔4は、スリット状のものに限らず、他の形態の、例えば円形の開口孔であってもよい。また、位置合せ部として、凹部6a及び凸部11aの代わりに、位置合せ用のマークを採用してもよい。
1…経鼻内視鏡用前処置具、2…小径チューブ、3…大径チューブ、4…スリット孔(開口孔)、6a…凹部(位置合せ部)、8…側孔、11a…凸部(位置合せ部)、12…過挿入防止プレート、14…鼻腔。

Claims (3)

  1. 経鼻内視鏡を用いるに先立って鼻腔に挿入して該鼻腔内に薬液を塗布するとともに、該鼻腔を拡張するために用いられる経鼻内視鏡用前処置具であって、
    径チューブと、該大径チューブから前端部が突出するように、該前端部から該大径チューブに挿抜自在に挿入された小径チューブとを備え、
    前記小径チューブの周壁には、小径チューブの前端部から前記大径チューブの前端部の内側に位置する部分までの範囲にわたって、該小径チューブの後端部から注入される薬液を前記鼻腔内に塗布するための複数の開口孔が設けられ、
    記大径チューブの前記薬液を塗布するときに前記鼻腔内に挿入される前端には、該前端部の側壁を貫通する側孔が設けられ、
    記小径チューブの外周面と前記大径チューブの内周面との間には、該大径チューブの内側に位置する前記開口孔と前記側孔とを連通し、前記薬液が通過する隙間が形成されていることを特徴とする経鼻内視鏡用前処置具。
  2. 前記隙間は、前記大径チューブの前端よりも前側の空間と前記一部の開口孔と、前記側孔とを連通することを特徴とする請求項1に記載の経鼻内視鏡用前処置具。
  3. 前記小径チューブと前記大径チューブとの周方向における位置を所定の位置で固定する位置合せ部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の経鼻内視鏡用前処置具。
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