JP6324912B2 - レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、レンズ及びミラーで構成するレンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置に関する。
従来、スキャナ、複写機、複合機(MFP)等の画像形成装置では、照明装置と、複数のレンズを配列したレンズアレイを用いて原稿の画像をイメージセンサに結像して原稿画像を読み取るようにしている。また、プリンタ、複写機、複合機(MFP)等の画像形成装置では、LED等の発光素子とレンズアレイを用いて、LEDからの光線を、レンズアレイを介して感光体ドラム上に結像し、感光体ドラム上に像を形成(露光)するようにしている。レンズアレイとしては、複数枚のレンズとアパーチャを組み合わせたものがある。
しかしながら、レンズアレイは、1つの光線が通るレンズ相互間における光軸がずれると、隣のエレメントのレンズに光線が入射して迷光が生じて、結像特性や光量むらが大きく劣化する。また複数枚のレンズとアパーチャを組み合わせる際に、組み立て時のずれによる性能の劣化を招いていた。
特許文献1には、レンズやミラーを一体成形することで、レンズやミラー間の光軸のずれを小さくした上で、ミラー面の溝部深さLの方がミラー幅W0よりも大きい構成を有することにより迷光を少なくする光学装置(結像素子アレイ)が開示されている。しかしながら、ミラー面の溝部深さLの方がミラー幅W0よりも大きいため、成形時に樹脂の流れ等が悪くなり、成形時間が長くなる、または、ピッチに対する凸部の幅が狭く、光学効率が低くなってしまうという問題があった。
特開2014−142449号公報
本発明は、レンズやミラーを一体成形することで、レンズやミラー間の光軸のずれを小さくした上で、光学効率が高く、更に迷光を少なくすることが可能な、レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置を提供する。
一実施形態は、外方に突出した凸部の頂部に形成され光を入射し収束させる第1レンズ面と、前記第1レンズ面から出射される光を頂部において反射する第1ミラー面を含み、光進行方向に対する両側に側壁を有しこの側壁を介して光が進行することを阻止する遮光面を有する突起体と、前記突起体の前記第1ミラー面により反射された光を反射する第2ミラー面と、前記第2ミラー面から出射された光を像面に結像させる第2レンズ面と、を有する光学エレメントを複数個、主走査方向に配列して成り、前記第2ミラー面は、主走査方向の両端が主走査方向の中央に比べ前記第1ミラー面側に突出した形状であり、前記第1ミラー面で反射された光が、前記第1ミラー面の光学エレメントの隣の光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光と、前記第1ミラー面で反射された光が、光が反射された第1ミラー面の光学エレメントと同じ光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光とが、主走査方向と垂直な方向で空間的に離れた位置に、遮光部材が配置され、前記第2ミラー面は、接隣する光学エレメントの第2ミラー面と隣接して配置され、この第2ミラー面の隣接する稜線近傍における反射面の法線を入射光側に傾けて成ることを特徴とするレンズミラーアレイを提供する。
一実施形態に係る光学装置を用いた画像形成装置の構成図である。 一実施形態に係る画像形成部を拡大して示す図である。 一実施形態に係る画像読取装置を拡大して示す図である。 一実施形態に係る光学装置の斜視図である。 一実施形態に係る光学エレメントの斜視図である。 一実施形態に係る光学エレメントの他方向から見た斜視図である。 一実施形態に係る光学エレメントに対す光線の入力光及び出射光の様子を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメントの各位置を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメントの図8に示した各位置における正規光と迷光の断面分布と遮光膜の位置を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメントを一体成形で製造するときの状態をしめす図である。 一実施形態に係る配列体をユニットとして実装する際の構造を示す図である。 一実施形態に係る光学装置を用いた他の例のユニット構造を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメントの入射光と出射の正規光と迷光の様子を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメントの入射光と出射の正規光の様子を示す図である。 一実施形態に係る光学エレメント配列体における第2ミラー面の配列状態をしめす図である。 一実施形態に係る光学エレメント配列体における隣接する第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す斜視図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す上面図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す主走査方向の側面図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す三角柱の底面側から見た正面図である。 一実施形態に係る光学エレメント配列体における隣接する第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の複数の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す斜視図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の複数の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す上面図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の複数の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す主走査方向の側面図である。 一実施形態に係る第2ミラー面の稜線近傍の状態を近似した場合の複数の近似プリズムの入射光と反射光の様子を示す三角錐台の底面側から見た正面図である。
以下、一実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付して示す。
図1は、一実施形態に係るレンズ、ミラー一体型の結像素子アレイ(光学装置)を用いた画像形成装置の構成図である。図1において、画像形成装置10は、例えば複合機であるMFP(Multi-Function Peripherals)や、プリンタ、複写機等である。以下の説明ではMFPを例に説明する。
MFP10の本体11の上部には透明ガラスの原稿台12があり、原稿台12上には自動原稿搬送部(ADF)13を開閉自在に設けている。また本体11の上部には操作パネル14を設けている。操作パネル14は、各種のキーとタッチパネル式の表示部を有している。
本体11内のADF13の下部には、読取装置であるスキャナ部15を設けている。スキャナ部15は、ADF13によって送られる原稿または原稿台上に置かれた原稿を読み取って画像データを生成するもので、密着型イメージセンサ16(以下、単にイメージセンサと呼ぶ)を備えている。イメージセンサ16は、主走査方向(図1では奥行方向)に配置されている。
イメージセンサ16は、原稿台12に載置された原稿の画像を読み取る場合には原稿台12に沿って移動しながら原稿画像を1ライン分ずつ読み取る。これを原稿サイズ全体にわたって実行し1ページ分の原稿の読み取りを行う。またADF13によって送られる原稿の画像を読み取る場合、イメージセンサ16は、固定位置(図示の位置)にある。
さらに本体11内の中央部にはプリンタ部17を有し、本体11の下部には、各種サイズの用紙を収容する複数のカセット18を備えている。プリンタ部17は、感光体ドラムと、感光体ドラムを露光する光走査装置を有する。光走査装置は発光素子であるLEDを含む走査ヘッド19を有し、走査ヘッド19からの光線によって感光体を露光して画像を生成する。
プリンタ部17は、スキャナ部15で読み取った画像データや、PC(Personal Computer)などで作成された画像データを処理して記録媒体である用紙に画像を形成する。プリンタ部17は、例えばタンデム方式によるカラーレーザプリンタであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成部20Y,20M,20C,20Kを含む。
画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、中間転写ベルト21の下側に、上流から下流側に沿って並列に配置されている。また、走査ヘッド19も画像形成部20Y,20M,20C,20Kに対応して複数の走査ヘッド19Y,19M,19C,19Kを有している。
図2は、画像形成部20Y,20M,20C,20Kのうち、画像形成部20Kを拡大して示す構成図である。なお、以下の説明において各画像形成部20Y,20M,20C,20Kは同じ構成であるため、画像形成部20Kを代表にして説明する。
図2に示すように、画像形成部20Kは像担持体である感光体ドラム22Kを有する。感光体ドラム22Kの周囲には、回転方向tに沿って帯電チャージャ23K、現像器24K、1次転写ローラ25K、クリーナ26K、ブレード27K等を配置している。感光体ドラム22Kの露光位置には、走査ヘッド19Kから光を照射し、感光体ドラム22K上に静電潜像を担持する。
画像形成部20Kの帯電チャージャ23Kは、感光体ドラム22Kの表面を一様に全面帯電する。現像器24Kは、現像バイアスが印加される現像ローラ24aによりブラックのトナー及びキャリアを含む二成分現像剤を感光体ドラム22Kに供給し、感光体ドラム22K上にトナー像を形成する。クリーナ26Kは、ブレード27Kを用いて感光体ドラム22K表面の残留トナーを除去する。
また図1に示すように、画像形成部20Y〜20Kの上部には、現像器24Y〜24Kにトナーを供給するトナーカートリッジ28を設けている。トナーカートリッジ28は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーカートリッジ(28Y〜28K)を含む。
中間転写ベルト21は、駆動ローラ31及び従動ローラ32に張架され循環的に移動する。また中間転写ベルト21は感光体ドラム22Y〜22Kに対向して接触している。図2に示すように、中間転写ベルト21の感光体ドラム22Kに対向する位置には、1次転写ローラ25Kにより1次転写電圧が印加され、感光体ドラム22K上のトナー像を中間転写ベルト21に1次転写する。
中間転写ベルト21を張架する駆動ローラ31には、2次転写ローラ33を対向して配置している。駆動ローラ31と2次転写ローラ33間を用紙Sが通過する際に、2次転写ローラ33により2次転写電圧が用紙Sに印加される。そして中間転写ベルト21上のトナー像を用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト21の従動ローラ32付近には、ベルトクリーナ34を設けている。
また図1で示すように、給紙カセット18から2次転写ローラ33に至る間には、給紙カセット18内から取り出した用紙Sを搬送する搬送ローラ35を設けている。さらに2次転写ローラ33の下流には定着器36を設けている。
また定着器36の下流には搬送ローラ37を設けている。搬送ローラ37は用紙Sを排紙部38に排出する。さらに、定着器36の下流には、反転搬送路39を設けている。反転搬送路39は、用紙Sを反転させて2次転写ローラ33の方向に導くもので、両面印刷を行う際に使用する。
次に図2を参照して光走査装置の走査ヘッド19Kの構成を説明する。走査ヘッド19Kは、感光体ドラム22Kと対向し、感光体ドラム22Kを露光する。感光体ドラム22Kは、予め設定した回転速度で回転し、表面に電荷を蓄えることができ、走査ヘッド19Kからの光を感光体ドラム22Kに照射して露光し、感光体ドラム22Kの表面に静電潜像を形成する。
走査ヘッド19Kは、光学装置50を有し、光学装置50は防塵用カバーガラス44に突き当てられながら、保持部材41に支持されている。保持部材41には、後述の遮光板134の役割を果たす部分が一体に形成されている。また保持部材41の底部には支持体42を有し、支持体42には、発光素子であるLED素子43を配置している。LED素子43は主走査方向に直線状に等間隔で設けている。また、支持体42にはLED素子43の発光を制御するドライバICを含む基板(図示せず)を配置している。光学装置50の詳細な構成については後述する。
ドライバICは制御部を構成し、スキャナ部15で読み取った画像データや、PCなどで作成された画像データに基づいて走査ヘッド19Kの制御信号を発生し、制御信号に従って所定の光量でLED素子を発光させる。そして、LED素子43から出射した光線は、光学装置50に入射し、光学装置50を通って感光体ドラム22K上に結像し、像を感光体ドラム22K上に形成する。また走査ヘッド19Kの上部(出射側)にはカバーガラス44を取り付けている。
図3は、スキャナ部15(読取装置)のイメージセンサ16の構成を示す説明図である。イメージセンサ16は、原稿台12上に載置された原稿の画像、またはADF13によって給紙された原稿の画像を、操作パネル14の操作に従って読み取る。イメージセンサ16は、主走査方向に配置された1次元のセンサであり、筐体45を有する。
筐体45は基板46上に配置され、筐体45の原稿台12側の上面には、原稿の方向に光を照射する2つのLEDライン照明装置47,48を主走査方向(図の奥行方向)に延びるように設けている。LEDライン照明装置47,48は、LEDと導光体を備える。なお、光源はLEDに限定されず、蛍光管、キセノン管、冷陰極管又は有機EL等であってもよい。
筐体45上部のLEDライン照明装置47と48の間には、後述する光学装置50が支持され、筐体45の底部にある基板46には、CCDやCMOSなどで構成されるセンサ49が実装されている。筐体45には、後述の遮光板134の役割を果たす遮光部分が一体に形成されている。また筐体45の上部にはスリット51を有する遮光体52を取り付けている。
LEDライン照明装置47,48は原稿台12上の原稿の画像読み取り位置を照射し、画像読み取り位置で反射した光は、スリット51を介して光学装置50に入射する。光学装置50は、正立等倍レンズとして機能する。光学装置50に入射した光は、光学装置50の出射面から出射され、センサ49上に結像する。すなわち照明装置47,48が照射した光のうちの原稿での反射光が光学装置50を通る。結像した光は、センサ49によって電気信号に変換され、電気信号は、基板46のメモリ部(図示せず)に転送される。
以下、光学装置50の構成について詳しく説明する。光学装置50は、一体成形された同様構造の光学エレメントから成る。図4は、一実施形態に係る光学装置50を示す斜視図である。光学装置50は、主走査方向に並列的に配列された複数の光学エレメント55と、取扱い時に手で触れてよいハンドリング用に設けられたフランジ部56を一体で成形して製作されている。ここでは、主走査方向に配列された光学エレメントを全体として光学エレメント配列体あるいはレンズミラーアレイという。
図5(a)は、1個の光学エレメント55の斜視図である。図5(b)は、図5(a)に示す光学エレメント55をa−bで切断したときの突起体の構造を示す図である。図6は、図5(a)に示した光学エレメント55を矢印G方向から見た斜視図である。光学エレメント55は、光透過性の物質(ガラスや樹脂など)で一体形成されており、入射した光を全反射、またはフレネル反射を利用して光を反射するミラー面により反射させて所定の方向に導く。図6において、光の入射方向を矢印Aで示し、光の出射方向を矢印Bで示す。光を反射する面をミラー面とも呼ぶ。
この光学エレメント55には、光が入射する、表面が外方に突出した凸形状の第1レンズ面61と、この第1レンズ面61から入射した光を反射する第1ミラー面62と、第1ミラー面62で反射した光を再度反射させる第2ミラー面63と、第2ミラー面63で反射した光を出射する外方に突出した凸形状の第2レンズ面64を有する。第1ミラー面62は平面であるが、第1レンズ面61及び第2レンズ面64は、一方向に湾曲しているだけでなくこの軸と直角の方向にも湾曲している。例えば、図6の第1レンズ面61の光入射方向をz軸とし、軸に垂直な水平方向をx軸、z軸及びx軸に垂直な方向をy軸とすると、y軸方向だけでなく、x軸方向にも湾曲している。第2レンズ面も同様の形状をしている。
このように第1レンズ面61が凸レンズ機能を有するのは、入射した光をできるだけ集めるためと、中間反転像を形成するためである。また、第2レンズ面が凸レンズ機能を有するのは、第1レンズ面61によって形成された中間反転像の反転像を形成して、正立像を形成するためである。
光学エレメント55の第1レンズ面61に入力した光線が異なる光学エレメントに入射して像面に達する光線は結像性能を劣化させる光線となるので、迷光と呼ぶ。光学エレメント55の材質は樹脂又はガラスであり、成形されて形成される。
第1ブロック66は、光入射面である第1レンズ面61が前面で、第1レンズ面の出射面兼、アパーチャ面に相当する、図6で右上がりの斜線のハッチングで示されている複数の面から構成されている面74(後述の遮光面72a,72bは含まない)は、主光線に近くなるほど、第1レンズ面側に近くなる形状となっており、第1レンズ面61から出射した主光線付近で第1レンズ面側に最も近くなって突出している。このため、面74は、第1レンズ面61から出射した主光線付近に、直角に近い鈍角の切欠き部71を有し、この切欠き部71の底面中央で光入射方向に高さL(図5(b)に記載)の突起体72を有する構造となっている。突起体72は、図5(b)に示すように両面が、遮光面72a,72bを有し、その頂部が上記第1ミラー面62となっている。
遮光面72a,72bは、第1レンズ面61に入射した光が隣接する光学エレメント等に迷光として入射することをできるだけ防止するために設けられており、成形時の離型性を上げるために、図5(b)に示すように下に向かって傾き(テーパ)を有している。
また、第1ブロックの第1ミラー面62先の光進行方向の、第2ブロックの斜めの平面には、例えば光吸収面73が形成される。この光吸収面73は、第1ミラー面62を透過した光が、第2ブロックに衝突散乱し迷光となったり、第2レンズ面64で反射された光がレンズアレイ内部で反射して迷光となり、像面に達することをできるだけ防止するために設けられる。
第2ブロック67は、第2ミラー面63と、第2レンズ面64と、この第2レンズ面64のフランジ部68と、基部67dを有する。第2ミラー面63の反射面は、内方に湾曲した長方形状をしており、長さ方向だけでなくその垂直方向にも内側に湾曲した形状を有する。これは周辺部を高くすることによって第1ミラーで反射された光が隣接する光学エレメントの第2ミラーへ入射することをできるだけ防止するためであると共に、隣接する光学エレメントの第2ミラーで反射された迷光となる光と、第1ミラーと同じ光学エレメントの第2ミラーで反射された正規光となる光の反射後の出射角を異ならせ、第2ミラーよりも光路の下流側で迷光と正規光が空間的に分離する領域を作り、その領域で迷光だけを遮光する遮光部を設置して、効率を下げることなく迷光だけを遮光するためである。第2レンズ面で収束された光は、像面69において収束する。
光学エレメント55に入射した光は副走査方向(y軸方向)に非対称な第1レンズ面に入り、主走査方向及び副走査方向の両方に収束する光となって突起体72の頂部の第1ミラー面62に入射する。図5(a)に示すように、突起体72の両側の側壁には遮光面72a,72bが形成され、これに衝突した光は進行を阻止される。
遮光面72a,72bで進行を阻止されなかった光が主走査方向と垂直な方向に非対称な第2ミラー面63に入射する。第1ミラー面62と第2ミラー面63の間で光線は反転像を形成する。光線は、第2ミラー面63により反射されて、主走査方向と垂直な方向に非対称な第2レンズ面64に導かれる。光線は第2レンズ面64により再度結像され等倍正立像を、像面69に形成する。
第1レンズの設けられている部分に突起体72が接している面74にも遮光膜61n,61sが設けられている。更に、突起体が設けられている底面にも遮光膜61sが設けられている。遮光膜61n、61sは例えばUVインクにより形成される。
面74は、主走査方向から見たとき主光線近傍で第1レンズ面61と所定の距離を保ちながら第1レンズ面61側に突出している。この所定の距離は、側壁の第1レンズ面61側に突出している部分が、主走査方向の物点位置が、第1レンズ面を通った主光線を含む面上にある場合の光線が、遮光面72a,72bによって遮光されない、又はそれよりも光路の下流側に来る距離である。
本実施形態の場合、第1レンズ面61から出た主光線と第1レンズ面61の光軸はほぼ一致している。
図7(a)は、入射光の透過、反射及び出射光の経路を光学エレメント55の側面から見た図である。図7(b)は、入射光の透過、反射及び出射光の経路を光学エレメント55の、図7(a)に示す直線A−Aの断面で見た図である。遮光面61n,61s,72a,72bの第1レンズ面61側に突出している部分が、主走査方向の物点位置が、第1レンズ面を通った主光線を含む面上にある場合の光線が、遮光面61n,61s,72a,72bによって遮光されない位置、又はそれよりも光路の下流側に来るようにして正規光の光量が減らないようにしている。光線は第1レンズ面において収束されるので、第1レンズ面から先に行くほど幅が小さくなる。したがって、遮光凸部72の幅に合わせて側壁の第1レンズ面61側に突出する部分の光進行方向の位置の範囲が決まる。
図7(a)(b)により、第1レンズ面61から入射した光が突起体72の上面の第1ミラー面62で反射し、第2ミラー面63で反射した後、第2レンズ面64で集光されることが理解できる。但し、実際のレンズミラーアレイでは、必要な正規光だけでなく不必要な迷光も生ずる。
次に上述の正規光と迷光の様子及び正規光となり得る光はできるだけ遮光しないで迷光のみを遮光することを図8及び図9を用いて説明する。
図8、図9では、遮光面74’は、光軸に垂直な平面に置くという従来の遮光部の置き方をした際の状況を示しており、本実施形態の遮光面74が主光線に近くなるほど、第1レンズ面側に近くなる形状となっている場合と異なる。図8において太い点線で示す遮光面74’は、第1レンズ面61の縁部と、遮光面74’の縁部の厚さ(コバ厚)が太い実線で示す本実施例の遮光部74のときの縁部の厚さと同じで第1レンズ面の光軸に垂直な面である。この場合、光学エレメント55に入る光のうち、本実施形態の遮光面74を主光線に近くなるほど、第1レンズ面側に近くなるような形状にすることによって遮光されていた光も、第1ミラー面62及び隣のエレメントの第2ミラー面63で反射され迷光として他のエレメントの第2レンズ面から出射される。
正規光については、遮光面74における場合と遮光面74’の場合で各位置での強度分布は同じであり、その光路の様子は図7(a)に示されている。
図9では、遮光面74の代わりに、従来方式の遮光部の置き方である遮光面74’が適用されたときの、各断面での正規光と迷光の強度分布と、各断面での本実施形態の遮光面74で遮光する領域を示す。本実施形態の遮光部の形態にすれば、遮光面74’が適用されたときの正規光は遮光せず、遮光面74’が適用された際には発生する迷光のみを遮光できることを示している。図9(a)は、太い点線で示すように遮光面74’が、遮光面74が置かれたとした際の縁部から垂直な面として始まるとした際の第1ブロック66の第1レンズ面61から入射した光の各s1,s2,s3,s4の位置における断面の正規光の強度分布を示す。また、図9(b)は上記各位置における迷光の断面の強度分布を示す。これらの強度分布はシミュレーション結果による。
位置s1は、遮光用側壁面間の第1レンズ面61側で、遮光がまだ行われていない光路上の位置を示し、位置s2はこの実施形態では遮光用側面間の第1レンズ面61側のこの実施形態の構成での遮光面74による遮光が行われ始める光路上の位置を示す。またs3は、遮光面74とミラー面62の平面が交わる直線を含み、主光線と垂直な面を示す。位置s4は、遮光面74’よりもわずかに光路の上流側の位置を示す。
図9(a)(b)において、一点鎖線で表す横軸は主光線の位置である。また、点領域91は、照度があることを示す領域であり、その中の斜線領域92は照度がその場所でのピーク照度の半分以上の領域を示す。
図9(a)(b)において各断面図の両側に描かれている太枠s21,s22,s31,s32,s41,s42は、この実施形態構成時の遮光面61n,61s,72a,72bの断面であり、この線と隣のエレメントの境界を示す縦線との間の領域はこの実施形態の構成時の光のブロック領域を示す。このブロック領域が位置s2,s3,s4で変化しているのは、主光線に対して突起体72が傾斜して設けられており、また遮光面74が主光線に対して垂直な面から傾いているからである。
図9(a)に状態を示す正規光は、断面で見ると、s1,s2,s3,s4の何れの位置でも縦長になっており、遮光面61n,61s,72a,72bが、s1,s2,s3,s4のすべての位置で正規光をほとんど通過させる配置となっていることを示している。
一方、図9(b)に状態を示す迷光は、断面で見ると横長になっており、遮光膜によって生ずるブロックs21,s22s,s31s32,s41,s42により面74と突起体の側面でブロックされている。
ブロック領域s41,s42は、正規光の光量を落とさずに、迷光のみを遮光していることを示している。更に、ブロック領域s21、s22で遮光されている光は位置s4で、図9(b)において主走査方向中央部に来ている光となっている。このため、ブロック領域s21,s22,s31,s32,s41,42及びその下流側での遮光により迷光となり得る光をほとんど遮光することができる。一方、位置s2において、側壁がブロック領域s21,s22より上の部分を全部遮光しても、正規光はほとんど遮光されないことがわかる。
但し、このように構成すると、第1レンズ面61の上側と遮光面74の上側の距離Lが小さくなりすぎて、第1レンズ面61の図中、上側の機械的強度が足りずに第1レンズ面61の形状が崩れること、成形時に樹脂の流れが悪くなって成形時間が長くなってしまうこと、レンズ中央部と周辺部で厚さが違いすぎて熱収縮速度の違いによりひずみが生じやすくなってしまうのこと、の3つのリスクが発生し易い。そこで、レンズ面61から面74までの厚さをレンズ61のy方向の中央部からレンズ端までにわたり、できるだけ同じにすることが望ましい。
更に、1レンズ面と遮光面74の間の距離が最小となる位置での距離Lを、強度の問題や樹脂の流れに問題を起こさない程度に確保することが望ましい。そのうえでこの距離をレンズ中心での距離と同じにすること及び迷光の発生を効率的に抑えることを両立させるためには、遮光面74の形を、第1レンズ面61を光軸方向に平行移動する形にすることが望ましい。
光学エレメント55を、樹脂などを用いて一体成形処理により行う場合について図10を用いて説明する。一体成形により第1ミラー面を精度よく製作するには、入れ子を抜くときに、第1ミラー面、およびその周辺に、余分な力がかからないことが望ましい。第1ミラー面に、せん断力が加わらないよう、第1ミラー面と垂直な方向に入れ子を抜くと、第1ミラー面に近い範囲では、図10の斜線で示す部分101にアンダーカットが生じてしまう。それゆえ、第1ミラー面62に垂直な面から図中上にいくほど第1ミラー面に近づく方向に、3〜10°程度の抜きテーパ102を付けた面にすると、上記アンダーカットも発生せず、に抜きテーパがあるため、型を開くときに面74や、第1レンズ面にも大きな力がかからないため、成形時の形状精度を出しやすくできる。
また、遮光用側壁面間の第1ミラーに対向する面(遮光面61sが形成される面)は第1ミラー面とほぼ平行な傾きを有するようにする。
以上から、側壁の第1レンズ面61の境界面の形状が主走査方向から見たときに、主光線近傍で90°プラス抜き勾配3〜10°程度の角度を有するように突出した形状にすることが望ましい。
ここでは、突出した部分は平面同士が交わる各部になっているが、滑らかな曲面や自由曲面の形状にすることによって更に迷光量を抑えることができる。
(第2ミラー面の構造)
ここで、第2ミラー面63の構造、状態に応じた正規光、迷光について述べる。光学エレメント55は、主走査方向に一体成形されて光学エレメント配列体112を構成している。
この光学エレメント配列体112の第2ミラー面63に着目する。光学エレメント55の第2ミラー面63は矩形状で内側に湾曲して主走査方向に配列されているから、模式的に描くと図15に示すようになる。光学エレメントの第2ミラー面63aに対して隣接する光学エレメントの第2ミラー面63bが隣接している。
第2ミラー面63a,63bは、主走査方向両端を入射光から見て主光線が入射してくる方向に突出した形状となっている。したがって、隣接する第2ミラー面63a,63bの隣接する稜線81の近傍を1つの三角柱型で側面が反射面であるプリズムに近似することが可能である。図16はこの近似プリズム82に光線が入射したときの様子を示す斜視図である。図17は、近似プリズム82に光線が入射したときの上面図である。図18は、近似プリズム82に光線が入射したときの主走査方向(x方向)に見た側面図である。図19は、近似プリズム82に光線が入射したときの三角柱の底面の方向から見た正面図である。近似プリズム82の反射面は主走査方向に正方向、負方向の傾きを有する。
第2ミラー面63aに入射した正規光83aは反射面の法線84aに対して、同じなす角を持つ反射光85aとして反射される。一方、第2ミラー面63bに入射した正規光83bは反射面の法線84bに対して、同じなす角を持つ反射光85bとして反射される。
正規光は、同じエレメントの第1レンズと、ピッチよりも主走査方向の幅の狭い第1ミラーを通ってくる光なので、第2ミラー端部に入射してくる正規光は、正規光となるエレメント側のプリズム面63a側から入射してくる。このため、法線84aとのなす角は、法線84bとのなす角よりも小さくなる。
図18を見てわかるように、第2ミラー面63が、第1ミラー面で反射された光線が入射してくる方向に凸になる形状の場合、入射光が左上から入射するときには入射光83bに対応する迷光は入射光83aに対応する正規光85aよりも右下方向に進むことになる。
これは、副走査方向にも、正規光と迷光が異なる方向に進むことを示しているため、第2ミラー面63よりも下流側で、光線を副走査方向で分離されたところで遮光するようにすれば、正規光を減らすことなく、迷光を遮光できることを示している。
図13及び図14に上記を適用した例を示す。図13の第2ブロックの斜めの平面は、ここでは光吸収面73ではなく、通常のフレネル面73’と設定している。
図13は、第2ミラー面が主走査方向の両端が主走査方向の中央に比べ前記第1ミラー面側に突出した形状である状態で、光学エレメント配列体112に光が入射したときの入射光と出射光の様子を示す斜視図である。迷光133aと迷光133cは、第2ミラーに光を導く第1ミラー面で光が反射されたエレメントの隣のエレメントの第2ミラーに光が入射して発生した迷光であり、上記で説明した原理により、迷光は正規光に対し、副走査方向のマイナス側の光路を通る。第2ミラー面で反射された迷光133aは他のエレメントの第2レンズ64を通って、迷光133cは、フランジ部68を通って、カバーガラス114を出た位置での光路が、副走査方向に関しても、正規光132が通る範囲よりも、迷光133aと迷光133cが通る範囲が重なることなく下にずれている。
迷光133bは、第2レンズ面64でフレネル反射された光が、本来、光吸収面73であったフレネル面73’で反射されて第2レンズからでてきたものである。
図14は、図13の構成に、カバーガラス114を出た位置に、副走査方向に関して正規光132が通る範囲よりも下で、迷光133aと迷光133cが通る範囲よりも上まで遮光できる範囲に遮光部材134を設けている。こうすると、入射光131に対して、迷光113aと迷光133cは遮光部材134により遮られ、正規光132は遮光部材134で光量を減らされることなく、出射されることがわかる。
また、フレネル反射面73’としていた面を、元の光吸収面73としている。このことにより、迷光133bもなくすことができている。
次に、主走査方向に複数のミラー面の光軸方向から見た(上面図での)ミラー面に隣のエレメントとの境界部でのミラー面の垂線が主走査方向に対し傾きを持っている第2ミラー面が配列されているときの入射光と反射光の関係を具体的な数値例を示しながら説明する。この実施形態では、第2ミラー面の両端部を模擬した近似プリズムの反射面の法線と入射光のなす角度が小さくなる方向に傾きを有するように設定する。このようにすると、正規光と迷光の分離角を更に大きくすることができる利点がある。
図20は、上述の近似プリズムが3個連続して並置されている場合の模式的な斜視図である。図21は、これら3個の連続する近似プリズムの上面図である。図22は、3個の連続する近似プリズムの主走査方向に見た側面図である。図23は、3個の連続する近似プリズムの三角柱の底面の方向から見た正面図である。
3個の連続する近似プリズム各々を921、922、923とする。これらは、図23に示すように、すべて頂角が90度である。プリズム921は図16と同じ三角柱であり、図21に示すように反射面の垂線941a,941bの上面図から見た主走査方向に対する角度は0度、922での反射面の垂線は942a,942bは、主走査方向に対して7.1°、943a,943bは主走査方向に対し14度と、入射光とのなす角が小さくなる方向に傾けている。すなわち、921、922、923の順で、隣接する前記光学エレメントの稜線近傍における反射面の法線の入射光側に傾く角度を大きくなるように設定している。各近似プリズムに入射する光を931a,931b,932a,932b,933a,933bとする。
方向は、図21、図22に示すように、図21に示すミラー面光軸から見た際のミラー境界からの角度が14度、図22に示すように主走査方向から見てミラー2光軸から45度である。これらは、すべて、第1平面ミラー部から遮光壁で遮光されずに反射されてきた光を想定しており、同じ方向である。
図21では、同じエレメント内の第一平面ミラーは、図の奥方向の手前側にあり、その第一平面ミラーから反射された光のうち、プリズムの稜線の図中上側で反射された光は同じエレメント内の光学面で反射されているので、正規光になる。また、プリズムの稜線の下側で反射された光は、隣のエレメントの第2ミラー面に入射したことになるので、迷光になる。
入射光とそれぞれのミラー面の法線とのなす角はそれぞれ、931aと941
a間52度、931bと941b間68.3度、932aと932a間47.7度、932bと942b間64.6度、933aと943a間43.4度、933bと943b間61度となっている。
このときの、反射光を951a,951b,952a,952b,953a,953bとして、図20、図21、図22、図23に示している。
図22からわかるように、正規光と迷光の角度は、951aと951b間28度、952aと952b間32度、953aと953b間37.7度となっている。すなわち、隣接する前記光学エレメントの稜線近傍における反射面の法線の入射光側に傾く角度が大きくなるほど、正規光と迷光のなす角が大きくなっている。
上記から、第2ミラー面の稜線近傍の反射面に対する法線を入射光側に傾けることにより迷光を正規光から分離することが更に容易となることがわかる。
図11では、上で述べた光学エレメント55を並列的に配列して設けた光学装置(レンズミラーアレイ)を走査ヘッド19で使用する際のユニット構成例の斜視図である。一列にLEDを並べたアレイ111はLED発光素子を主走査方向に配設され、図中下方から光を照射する。光学エレメント55を配列してなるレンズミラーアレイ112は、ハウジング113に内蔵固定される。このハウジング113の図中下面には孔が開けられ、上記LEDアレイからの光が各光学エレメント55に入射される。
ハウジング113の上面には防塵ガラス114が設けられる。防塵ガラス114は板ばね115によりハウジング113に押し付けられる。この板バネ115は、図14の遮光部材134の機能も果たしている。
図12は、本発明の一例の光学装置をLEDプリントヘッドとして構成した場合の他の構成例の断面図である。
LEDプリントヘッド121から光は、感光体ドラム120の表面に照射される。上方に貫通孔122を有するハウジング123内で支持部材124上にLED基板124sを設ける。LED基板124sの上の配線と接続されたLEDアレイチップ125が設けられる。
貫通孔122には、図中上方に貫通孔126を有するレンズアレイホルダ127が組み込まれる。レンズアレイホルダ127には、下方からの光を通す上述のレンズミラーアレイ112が組み込まれ、貫通孔126とレンズミラーアレイの間には防塵ガラス128が嵌め込まれる。レンズアレイホルダ127の出射側には、遮光板134の役割を果たす部分が一体的に形成されている。光学エレメント55の入射側には、入射側アパーチャ129が形成される。
光学エレメント55を通った光は、回転する感光体ドラム120の表面に照射される。
複数のLED素子が主走査方向に並べられ、LED基板124sの回路から得られる印刷信号に基づいて各々のLED素子が発光、消光する。LED基板124s上に印刷幅だけ、複数のLED素子を並べたLEDアレイチップ125が実装されている。
発光しているLED素子から発射された光に対して、入射側アパーチャ129において、副走査方向に所定の角度以上で入射する光を遮光する。遮光されない光は光学エレメント55により所定の特性を持たせた後、迷光となる光はレンズアレイホルダ127で遮光する。遮光されなかった光は感光体ドラム120上にLEC発光部の正立等倍像を結像させる。
例えば、600dpiのLEDプリントヘッドでは、LED素子が42μmピッチで主走査方向に配設される。これらのLED素子が印刷信号に応じて発光、消光して感光体ドラム120上に潜像が形成される。
防塵ガラス128、光学エレメント55の配列体112及び入射側アパーチャ129はレンズアレイホルダ127に嵌め込まれた後、図示しない治具により光学エレメント55の配列体112に対し、図上右上方に所定の圧力を加えられながら、レンズアレイホルダ127に例えば接着剤により固定される。その後、レンズアレイホルダ127は、ハウジング123に対しての位置を調整された後に、接着される。
LEDアレイチップ125を実装されたLED基板124sは、支持部材124上に固定される。そして、支持部材124は、像が所定の位置に来るように調整された後、ハウジング123に固定される。
以上述べたように、本実施形態によれば、レンズやミラーを一体成形することで、レンズやミラー間の光軸のずれを小さくした上で、光学効率が高く、迷光が少ない、レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置が得られる効果がある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・・画像形成装置
11・・・・本体
12・・・・原稿台
20Y,20M,20C,20K・・・・画像形成部
19K・・・走査ヘッド
22K・・・・感光体ドラム
47,48・・・・照明装置
49・・・・センサ
50・・・・光学装置
55・・・・光学エレメント
56・・・・光学エレメント支持体
61・・・・第1レンズ面
61n,61s・・・・遮光膜
62・・・・第1ミラー面
63・・・・第2ミラー面
64・・・・第2レンズ面
66・・・・第1ブロック
67・・・・第2ブロック
71・・・・切欠き部
72・・・・突起体
72a,72b,74,74’・・・・遮光面
68・・・・フランジ部
69・・・・像面
73・・・・光吸収面
82,921,922,923・・・・近似プリズム
112・・・・レンズミラーアレイ
113・・・・ハウジング
120・・・・感光体ドラム
121・・・・LEDプリントヘッド
122・・・・貫通孔
123・・・・ハウジング
124・・・・支持部材
124s・・・・LED基板
125・・・・LEDアレイチップ
127・・・・レンズアレイホルダ
128・・・・防塵ガラス
129・・・・入射側アパーチャ
134・・・・遮光部材

Claims (4)

  1. 外方に突出した凸部の頂部に形成され光を入射し収束させる第1レンズ面と、前記第1レンズ面から出射される光を頂部において反射する第1ミラー面を含み、光進行方向に対する両側に側壁を有しこの側壁を介して光が進行することを阻止する遮光面を有する突起体と、前記突起体の前記第1ミラー面により反射された光を反射する第2ミラー面と、前記第2ミラー面から出射された光を像面に結像させる第2レンズ面と、を有する光学エレメントを複数個、主走査方向に配列して成り、
    前記第2ミラー面は、主走査方向の両端が主走査方向の中央に比べ前記第1ミラー面側に突出した形状であり、前記第1ミラー面で反射された光が、前記第1ミラー面の光学エレメントの隣の光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光と、前記第1ミラー面で反射された光が、光が反射された第1ミラー面の光学エレメントと同じ光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光とが、主走査方向と垂直な方向で空間的に離れた位置に、遮光部材が配置され、
    前記第2ミラー面は、接隣する光学エレメントの第2ミラー面と隣接して配置され、この第2ミラー面の隣接する稜線近傍における反射面の法線を入射光側に傾けて成る
    ことを特徴とする
    レンズミラーアレイ。
  2. 前記突起体は、配列された隣り合う前記光学エレメントの前記側壁面間の第1レンズ側の面が主走査方向から見たときに主光線近傍で、前記第1レンズ面と所定の距離を保持しながら前記第1レンズ面側に突出した形状となる請求項1記載のレンズミラーアレイ。
  3. 光を発射する光源を配設した光源アレイと、
    外方に突出した凸部の頂部に形成され光を入射し収束させる第1レンズ面と、前記第1レンズ面から出射される光を頂部において反射する第1ミラー面を含み、光進行方向に対する両側に側壁を有しこの側壁を介して光が進行することを阻止する遮光面を有する突起体と、前記突起体の前記第1ミラー面により反射された光を反射する第2ミラー面と、前記第2ミラー面から出射された光を像面に結像させる第2レンズ面と、を有する光学エレメントを複数個、主走査方向に配列して成り、前記第2ミラー面は、主走査方向の両端が主走査方向の中央に比べ前記第1ミラー面側に突出した形状であり、前記第1ミラー面で反射された光が、前記第1ミラー面の光学エレメントの隣の光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光と、前記第1ミラー面で反射された光が、光が反射された第1ミラー面の光学エレメントと同じ光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光とが、主走査方向と垂直な方向で空間的に離れた位置に、遮光部材が配置され、前記第2ミラー面は、接隣する光学エレメントの第2ミラー面と隣接して配置され、この第2ミラー面の隣接する稜線近傍における反射面の法線を入射光側に傾けて成るレンズミラーアレイと、
    を有する光学ユニット。
  4. 光を発射する光源を配設した光源アレイと、
    外方に突出した凸部の頂部に形成され光を入射し収束させる第1レンズ面と、前記第1レンズ面から出射される光を頂部において反射する第1ミラー面を含み、光進行方向に対する両側に側壁を有しこの側壁を介して光が進行することを阻止する遮光面を有する突起体と、前記突起体の前記第1ミラー面により反射された光を反射する第2ミラー面と、前記第2ミラー面から出射された光を像面に結像させる第2レンズ面と、を有する光学エレメントを複数個、主走査方向に配列して成り、
    主走査方向の両端が主走査方向の中央に比べ前記第1ミラー面側に突出した形状であり、前記第1ミラー面で反射された光が、前記第1ミラー面の光学エレメントの隣の光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光と、前記第1ミラー面で反射された光が、光が反射された第1ミラー面の光学エレメントと同じ光学エレメントの第2ミラー面に入って反射された光とが、主走査方向と垂直な方向で空間的に離れた位置に、遮光部材が配置され、前記第2ミラー面は、接隣する光学エレメントの第2ミラー面と隣接して配置され、この第2ミラー面の隣接する稜線近傍における反射面の法線を入射光側に傾けて成るレンズミラーアレイと、
    前記像面に感光面を有し潜像を形成する感光体と、
    前記感光体に形成された潜像を可視化する現像部と、
    を有する画像形成装置。
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