JP6324054B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置に関する。
従来、スペクトル拡散通信方式における受信装置では、受信信号の逆拡散処理速度を向上させるための並列化手法として、拡散系列を複数の部分系列に分割して部分相関を計算し、個々の部分相関の相関ピークタイミングを検出し、相関ピークタイミングにおける部分相関値の位相を求め、個々の部分相関値の位相を算出した相関ピークタイミングの位相で補償後に全ての部分相関値を加算することで、元の拡散系列長の逆拡散値を計算している。このような技術が、下記特許文献1において開示されている。
特開平8−8780号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、元の拡散系列よりも短い部分系列の相関ピークタイミングを検出する必要がある。そのため、受信信号対雑音電力比(SNR)が低い場合には相関ピーク検出の誤差が大きくなり、元の拡散系列の逆拡散値を正しく求めることが困難である、という問題があった。
また、上記従来の技術によれば、部分相関値の位相値のみを補償しており、全ての部分相関値のタイミングを調整する処理を行っていない。そのため、受信装置が高速移動している等の理由で送受間伝搬距離の時間変動が早い場合には、部分相関間のタイミングがずれて逆拡散出力が低下し、受信品質が劣化することがある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、拡散率の大きいスペクトル拡散通信方式または送信シンボルを繰返し送信する通信方式において、逆拡散長またはシンボル繰返し長の間に伝搬路が大きく変動する場合に高い受信品質での通信を実現可能な受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スペクトル拡散信号を受信する受信装置であって、既知のパイロット信号から無線伝搬路の状態を推定し、指定された時間長毎にチャネル推定結果を出力するチャネル推定手段と、受信信号を前記時間長毎に逆拡散する逆拡散手段と、前記チャネル推定結果に基づいて、前記時間長毎に逆拡散後の受信信号の遅延時間および位相を補償する補償手段と、前記補償手段で補償された信号を、前記時間長単位で巡回加算する巡回加算手段と、前記巡回加算手段からの積分結果を用いて復調処理を行う復調手段と、前記時間長を指定し、また、前記時間長に基づいて前記巡回加算手段が前記復調手段へ前記積分結果を出力するタイミングを制御する制御手段と、を備え、前記逆拡散手段、前記補償手段、および前記巡回加算手段は、それぞれ、周波数領域で処理を行い、前記時間長を、送信信号のシンボル周期の長さ、または送信信号のシンボル周期の整数倍の長さとすることを特徴とする。
本発明によれば、拡散率の大きいスペクトル拡散通信方式または送信シンボルを繰返し送信する通信方式において、逆拡散長またはシンボル繰返し長の間に伝搬路が大きく変動する場合に高い受信品質での通信を実現できる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1の受信装置の構成例を示す図である。 図2は、4シンボルを同相加算する場合の動作例を示す図である。 図3は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。 図4は、拡散符号長8チップの拡散符号を用いて1シンボルあたり3bitの情報を伝送する場合における、送信ビット系列、拡散符号位相、相関ピークの関係を示す図である。 図5は、4シンボル分の相関波形を、タイミングおよび位相を補償して同相加算する場合の動作例を示す図である。 図6は、実施の形態3の受信装置の構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態にかかる受信装置の構成例を示す図である。本実施の形態では、送信シンボルを一定の数だけ連続して繰返し送信し、受信側でシンボルを加算することで低S/N(Signal/Noise)回線での通信品質を改善する無線通信方式における受信装置について説明する。
受信装置は、受信アンテナ1と、RF(Radio Frequency)部2と、A/D(Analog/Digital)変換部3と、チャネル推定部4と、可変遅延線5と、乗算部6と、加算部7と、積分部8と、復調部9と、制御部10と、を備える。なお、受信装置では、可変遅延線5および乗算部6で補償手段を構成し、加算部7および積分部8で巡回加算手段を構成するものとする。
受信装置では、受信アンテナ1で受信した受信信号に対して、RF部2が、増幅処理、フィルタ処理、周波数変換処理によって、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号または複素ベースバンド信号に変換する。A/D変換部3は、RF部2での変換後の信号を、量子化されたデジタル信号に変換する。
なお、以降の説明では、A/D変換部3への入力信号が複素ベースバンド信号の場合の受信装置の構成を元に動作を説明する。RF部2の出力がIF信号の場合については、A/D変換部3の後段にデジタル信号処理による直交周波数変換部を設けて、直交周波数変換部がデジタルIF信号を複素ベースバンド信号に変換した信号を、A/D変換部3からの出力信号とみなせばよい。
A/D変換部3は、量子化されたデジタル信号(A/D変換部3の入力がIF信号の場合は、上述のとおり、直交周波数変換部がA/D変換部3の出力をデジタル的に直交周波数変換して複素ベースバンドに変換した信号)を、チャネル推定部4および可変遅延線5へ出力する。
チャネル推定部4は、伝搬路の振幅および位相、ならびに受信タイミングを推定し、シンボルタイミング情報11および位相・振幅補償値12を出力する。一般に、伝搬路は時間変動するため、チャネル推定部4は、制御部10から出力されるチャネル推定部制御情報13によって指定された周期(時間長)で、シンボルタイミング情報11および位相・振幅補償値12を更新して出力する。なお、シンボルを繰返し送信する無線通信方式では、推定値の更新周期を送信信号のシンボル長に合わせるのが一般的であるが、シンボル長に比べて伝搬路の変動が十分遅い場合などには、更新周期を必ずしもシンボル周期と合わせなくてもよく、例えば、シンボル周期の整数倍としてもよい。
制御部10では、受信装置で行う通信方式に基づいてチャネル推定部制御情報13を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いてチャネル推定部制御情報13を生成して出力してもよい。
また、チャネル推定部4において、チャネル推定は、受信信号に含まれる既知パターン(一般に、パイロット信号、プリアンブル等と呼称されるもの)を用いて行うことが一般的である。既知パターンは、データを伝送する信号に対して時間多重、符号多重されており、チャネル推定部4では、これらの既知パターンを抜き出してチャネル推定値を計算する。
チャネル推定部4におけるチャネル推定値の更新方法は、更新周期内に含まれる既知パターンのみを用いて、更新周期毎にチャネル推定値を個別に計算する方式でもよいが、チャネル推定値の精度を向上させるため、当該更新周期の前後数シンボルのチャネル推定値を重み付け加算すること、または忘却係数付き巡回加算等を行ってもよい。
可変遅延線5は、チャネル推定部4から出力されたシンボルタイミング情報11に従い、A/D変換部3からの出力の遅延時間を調整する。この処理によって、受信装置では、伝搬遅延時間の変動による受信タイミングの変動に対して、シンボル毎の伝搬遅延時間が補償され、後段にて連続する複数のシンボルを同一タイミングで加算することができる。
乗算部6は、チャネル推定部4から出力された位相・振幅補償値12を、可変遅延線5からの出力に複素乗算する。この処理によって、受信装置では、可変遅延線5から出力される信号について、伝搬路の変動による位相変動に対して、シンボル毎の位相がチャネル推定の精度で揃うことになり、後段での同相加算が可能となる。また、振幅の補償値は、チャネル推定部4にて推定したシンボル毎の信号対雑音電力値、あるいは信号対雑音・干渉電力値等の通信品質を示す値に応じて重み付けする値としてもよい。乗算部6では、加算対象の複数シンボル区間内で雑音および干渉電力が一定であり、かつ、これらが加法性白色ガウス雑音とみなせる場合には、複素数のチャネル推定値の複素共役を複素乗算すればよい。
また、乗算部6では、加算対象の複数シンボル区間で伝搬路の振幅が一定値とみなせる場合、また、補償処理を簡略化したい場合には、位相のみの補償としてもよい。
また、乗算部6では、後段でシンボルを加算する際にコヒーレント加算ではなく電力加算、絶対値加算等を行う場合には、位相・振幅補償値12を乗算する代わりに、可変遅延線5からの出力の電力値、絶対値を求めてもよい。
乗算部6は、複素乗算後の信号を、積分部8と共に巡回加算手段を構成する加算部7へ出力する。連続する4シンボル{S1,S2,S3,S4}を前述の時間長単位で加算する場合を例に説明すると、最初のシンボルS1が入力される場合には、加算部7では、2入力のうち積分部8と接続されている側の入力信号はゼロとなる。その結果、加算部7からはシンボルS1がそのまま出力され、積分部8に保存される。次に、2番目のシンボルS2が入力される場合には、加算部7では、2入力のうち乗算部6と接続されている側にはシンボルS2が、積分部8と接続されている側には積分部8の値、すなわち、シンボルS1が入力される。その結果、加算部7からはシンボル加算値S1+S2が出力され、これが積分部8に入力される。
この動作を4番目のシンボルS4まで繰り返すと、最終的に積分部8には、4シンボル分のシンボル加算値S1+S2+S3+S4が保存される。積分部8では、4シンボル分のシンボル加算値S1+S2+S3+S4が蓄積された時点で、制御部10から出力される時間長単位に基づく積分部制御情報14に従い、保存値を復調部9に出力するとともにゼロクリアする。
制御部10では、チャネル推定部制御情報13と同様、受信装置で行う通信方式に基づいて積分部制御情報14を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いて積分部制御情報14を生成して出力してもよい。
復調部9は、積分部8から出力された4シンボル分のシンボル加算値S1+S2+S3+S4を用いて復調処理を行う。
本実施の形態にかかる受信装置におけるタイミング補償および位相・振幅補償の動作を、図2を用いて詳細に説明する。図2は、4シンボルを同相加算する場合の動作例を示す図である。図2において、それぞれ、チャネル推定値15−1〜15−4、データシンボル16−1〜16−4、補償済シンボル17−1〜17−4を示す。枝番−1〜−4は、連続する4シンボルを区別するもので、時刻順のシンボル番号である。なお、本実施の形態にかかる受信装置については、4シンボル繰返し送信に限定されるものではなく、どのようなシンボル数でも適用可能である。ここでは説明を簡単にするため、4シンボルの例を用いた説明を行う。
図2において、受信装置では、チャネル推定部4は、チャネル推定値15−1〜15−4をシンボル周期単位で更新する。図2では、振幅および位相をIQ平面で図示すると共に、シンボル毎のタイミングを時刻の軸で表現している。図2の例では、最初のシンボルではチャネル推定値15−1はI軸上にあり、以降のシンボルでチャネル推定値の位相がQ軸側に回っていく共に、シンボルタイミングが徐々に遅れていく。
受信装置では、データシンボル16−1〜16−4に対して、シンボル単位で可変遅延線5が遅延補償を行い、乗算部6で位相・振幅補償を行って、補償済シンボル17−1〜17−4に変換する。
なお、タイミングを補償する動作の説明を容易にする目的で、ここではデータシンボル16−1〜16−4はシンボルタイミングが変動しない場合を示している。図2に示すように、2番目から4番目の補償済シンボル17−2〜17−4は、シンボルタイミングが補償された結果として、そのシンボル区間内に後続のシンボルの信号成分が含まれている。加算部7および積分部8では、これらの4シンボルを前述の動作に従って加算し、復調部9に出力する。
ここまでの受信装置の動作の説明は、送信シンボルがスペクトル拡散されない場合に関するものであるが、本実施の形態にかかる受信装置は、シンボルがスペクトル拡散されている場合にも適用可能である。この場合、可変遅延線5では、内部で、チャネル推定部4で指定されたタイミングでシンボル単位の逆拡散を行い、その結果を乗算部6に出力する。また、可変遅延線5では、内部の逆拡散処理でレイク合成を行ってもよい。また、図2に示す4シンボルがスペクトラム拡散の1シンボルを表現していると考えてもよく、その場合には、受信装置では、1シンボルを4分割して部分相関を計算し、振幅・位相に加えてタイミングを補償した上でシンボル全体の相関値を計算していることと同じである。
なお、スペクトル拡散の場合は、拡散系列は繰り返されるシンボル間で同じ系列を用いてもよいし、シンボル毎に異なるものを用いてもよい。いずれにおいても、受信装置側で適切な拡散符号を用いることで、復調処理は可能となる。
また、CDMA(Code Division Multiple Access)のように符号多重された複数の信号を同時に復調する必要がある場合、受信装置では、逆拡散機能を持つ可変遅延線5から復調部9までの構成を、多重信号数分並列に持ってもよいし、多重信号数より少ない構成本数であっても、信号に対応する拡散符号を変えながら時分割処理してもよい。
また、本実施の形態にかかる受信装置では、図1において受信アンテナ1が1本の場合の構成例を示したが、これに限定するものではなく、複数本の受信アンテナを用いた構成にも適用可能である。
以上説明したように、本実施の形態では、受信装置は、拡散率の大きいスペクトル拡散通信方式または送信シンボルを繰返し送信する通信方式において、位相および振幅に加えて、伝搬路長変動に伴うタイミング変動をも補償した上で部分相関値の積算あるいはシンボル加算を行うこととした。これにより、逆拡散長またはシンボル繰返し長の間に伝搬路が大きく変動する場合であっても、高品質な受信を実現することができる。
実施の形態2.
図3は、本実施の形態にかかる受信装置の構成例を示す図である。本実施の形態では、CSK(Code Shift Keying)信号を連続して複数シンボル繰返し送信し、受信側でシンボル加算を行う場合の受信装置について説明する。
受信装置は、受信アンテナ21と、RF部22と、A/D変換部23と、逆拡散部24,25と、チャネル推定部26と、巡回シフト部27と、乗算部28と、加算部29と、積分部30と、復調部31と、制御部32と、を備える。なお、受信装置では、巡回シフト部27および乗算部28で補償手段を構成し、加算部29および積分部30で巡回加算手段を構成するものとする。
図3に示す受信装置の動作を説明する前に、本実施の形態にて対象としているCSKについて、図4を用いて説明する。CSKは、スペクトル拡散通信方式の一種で、拡散符号の符号位相に情報を乗せる方式である。図4は、拡散符号長8チップの拡散符号を用いて1シンボルあたり3bitの情報を伝送する場合における、送信ビット系列、拡散符号位相、相関ピークの関係を示す図である。送信ビット系列000(二進数表現)のときの拡散符号を基準に取ると、送信ビット系列の値によって拡散符号位相が異なる。例えば、送信ビット系列001(二進数表現)を送信する場合は、元の拡散符号を右方向に1チップ巡回シフトした拡散符号系列を用いて拡散変調を行う。同様に、010では2チップ巡回シフト、011では3チップ巡回シフトといったように、送信ビット系列の値に応じて巡回シフト量を変える。なお、図4では符号長8チップの拡散符号の全ての符号位相状態に対して送信ビット系列を割り当てる場合の例を示したが、情報を割り当てる符号位相は取り得る符号位相状態以下であればよく、全てを使用しなくてもよい。
図4において、巡回シフトした拡散符号系列に対して、受信側で基準となる拡散符号系列のタイミングを基準にスライディング相関を行うと、図4の右側に示すように、受信信号の相関ピークは送信ビット系列の値に応じてピークタイミングがシフトした状態となる。受信側(受信装置)で基準タイミングがあらかじめわかっていれば、相関ピークの位置から元の送信ビット系列を推定できる。このように、CSKでは、受信信号の相関ピークの位置から送信ビット系列を推定できる。
拡散率が大きく、逆拡散後の相関ピークのサイドローブが動作S/Nにおける雑音レベルより低くなる場合、CSKはM進直交符号伝送と同等とみなせる。M進直交符号伝送は、多値数Mが大きい程、より低い所要Eb/N0で回線が成立するため、低S/Nで通信を行いたい場合に有効な方式である。一方、M進直交符号伝送は、ビットレートが同じであれば、多値数Mを大きくするほどシンボル長が長くなるため、伝送路変動に弱くなる。シンボル長を短くしてシンボル繰返し送信によりビットレートを等価的に低くする場合であっても、シンボル間で伝送路が変動するとシンボル加算によるS/N改善効果が低減する。そのため、シンボル間の位相、振幅、タイミングを補償しつつシンボル加算する方法が有効である。
図3に戻って、本実施の形態の受信装置の動作について説明する。受信装置では、受信アンテナ21で受信した受信信号に対して、RF部22が、増幅処理、フィルタ処理、周波数変換処理によって、中間周波数(IF)信号または複素ベースバンド信号に変換する。A/D変換部23は、RF部22での変換後の信号を、量子化されたデジタル信号に変換する。
なお、以降の説明では、A/D変換部23への入力信号が複素ベースバンド信号の場合の受信装置の構成を元に動作を説明する。RF部22の出力がIF信号の場合については、A/D変換部23の後段にデジタル信号処理による直交周波数変換部を設けて、直交周波数変換部がデジタルIF信号を複素ベースバンド信号に変換した信号を、A/D変換部23からの出力信号とみなせばよい。
A/D変換部23は、量子化されたデジタル信号(A/D変換部23の入力がIF信号の場合は、上述のとおり、直交周波数変換部がA/D変換部23の出力をデジタル的に直交周波数変換して複素ベースバンドに変換した信号)を、逆拡散部24および逆拡散部25へ出力する。
逆拡散部24は、伝搬路を推定するために既知のパイロット信号に対応した拡散符号で逆拡散を行い、チャネル推定部26へ相関波形を出力する。
逆拡散部25は、送信データ系列を運ぶデータ信号に対応した拡散符号で逆拡散を行い、巡回シフト部27へ相関波形を出力する。逆拡散部25では、後述するチャネル推定部26が制御部32から指定された周期(時間長)と同じ周期(時間長)で、逆拡散を行う。逆拡散部25は、図3では明示していないが、指定された周期(時間長)の情報を、制御部32から取得してもよく、チャネル推定部26経由で取得してもよく、取得方法は限定しない。
チャネル推定部26は、逆拡散部24におけるパイロット信号の逆拡散出力から、伝搬路の振幅および位相、ならびに受信タイミングを推定し、シンボルタイミング情報33および位相・振幅補償値34を出力する。一般に、伝搬路は時間変動するため、チャネル推定部26は、制御部32から出力されるチャネル推定部制御情報35によって指定された周期(時間長)で、シンボルタイミング情報33および位相・振幅補償値34を更新して出力する。なお、実施の形態1と同様、シンボルを繰返し送信する無線通信方式では、推定値の更新周期を送信信号のシンボル長に合わせるのが一般的であるが、シンボル長に比べて伝搬路の変動が十分遅い場合などには、更新周期を必ずしもシンボル周期と合わせなくてもよく、例えば、シンボル周期の整数倍としてもよい。
制御部32では、受信装置で行う通信方式に基づいてチャネル推定部制御情報35を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いてチャネル推定部制御情報35を生成して出力してもよい。
また、チャネル推定部26においてチャネル推定は、受信信号に含まれる既知パターン(一般に、パイロット信号、プリアンブル等と呼称されるもの)を用いて行なうことが一般的である。既知パターンは、データを伝送する信号に対して時間多重、符号多重されており、チャネル推定部26では、これらの既知パターンを抜き出してチャネル推定値を計算する。
チャネル推定部26におけるチャネル推定値の更新方法は、更新周期内に含まれる既知パターンのみを用いて、更新周期毎にチャネル推定値を個別に計算する方式でもよいが、チャネル推定値の精度を向上させるため、当該更新周期の前後数シンボルのチャネル推定値を重み付け加算すること、または忘却係数付き巡回加算等を行ってもよい。
巡回シフト部27は、逆拡散部25から出力される相関出力を、シンボルタイミング情報33で指示される値に応じて巡回シフトする。この処理によって、受信装置では、伝搬遅延時間の変動による受信タイミングの変動に対して、シンボル毎の伝搬遅延時間が補償され、後段にて連続する複数のシンボルの逆拡散出力(相関波形)を同一タイミングで加算することができる。
このような巡回シフトは、例えば、巡回シフト部27において、逆拡散部25から出力される1シンボル分の相関波形をメモリに一旦書き込み、再び読み出す時に読み出しアドレスを制御する方法などによって実現できる。
乗算部28は、チャネル推定部26から出力された位相・振幅補償値34を、巡回シフト部27からの出力に複素乗算する。この処理によって、受信装置では、巡回シフト部27から出力される相関波形について、伝搬路の変動による位相変動に対して、シンボル毎の位相がチャネル推定の精度で揃うことになり、後段での同相加算が可能となる。また、振幅の補償値は、チャネル推定部26にて推定したシンボル毎の信号対雑音電力値、あるいは信号対雑音・干渉電力値等の通信品質を示す値に応じて重み付けする値としてもよい。乗算部28は、加算対象の複数シンボル区間内で雑音および干渉電力が一定であり、かつ、これらが加法性白色ガウス雑音とみなせる場合には、複素数のチャネル推定値の複素共役を複素乗算すればよい。
また、乗算部28では、加算対象の複数シンボル区間で伝搬路の振幅が一定値とみなせる場合、また、補償処理を簡略化したい場合には、位相のみの補償としてもよい。
また、乗算部28では、後段でシンボルを加算する際にコヒーレント加算ではなく電力加算、絶対値加算等を行う場合には、位相・振幅補償値34を乗算する代わりに、巡回シフト部27からの出力の電力値、絶対値を求めてもよい。
乗算部28は、複素乗算後の信号を、積分部30と共に巡回加算手段を構成する加算部29へ出力する。連続する4シンボル分の相関波形{S1,S2,S3,S4}を前述の時間長単位で加算する場合を例に説明すると、最初のシンボルの相関波形S1が入力される場合には、加算部29では、2入力のうち積分部30と接続されている側の入力信号はゼロとなる。その結果、加算部29からは相関波形S1がそのまま出力され、積分部30に保存される。次に、2番目のシンボルの相関波形S2が入力される場合には、加算部30では、2入力のうち乗算部28と接続されている側には相関波形S2が、積分部30と接続されている側には積分部30の値、すなわち、相関波形S1が入力される。その結果、加算部30からは相関波形加算値S1+S2が出力され、これが積分部30に入力される。なお、各シンボルの相関波形は、実施の形態1におけるシンボルとは異なるが、説明を容易にするため、ここでは、実施の形態1と同様に「S1」等の符号を用いる。
この動作を4番目のシンボルの相関波形S4まで繰り返すと、最終的に積分部30には、4シンボル分の相関波形加算値S1+S2+S3+S4が保存される。積分部30では、4シンボル分の相関波形加算値S1+S2+S3+S4が蓄積された時点で、制御部32から出力される時間長単位に基づく積分部制御情報36に従い、保存値を復調部31に出力するとともにゼロクリアする。
制御部32では、チャネル推定部制御情報35と同様、受信装置で行う通信方式に基づいて積分部制御情報36を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いて積分部制御情報36を生成して出力してもよい。
復調部31は、積分部30から出力された4シンボル分の相関波形加算値S1+S2+S3+S4を用いて復調処理を行う。
本実施の形態にかかる受信装置におけるタイミング補償および位相・振幅補償の動作を、図5を用いて詳細に説明する。図5は、4シンボル分の相関波形を、タイミングおよび位相を補償して同相加算する場合の動作例を示す図である。図5において、それぞれ、データシンボル37−1〜37−4、逆拡散出力38−1〜38−4、巡回シフト出力39−1〜39−4、位相補償出力40−1〜40−4、積分出力40を示す。枝番−1〜−4は、連続する4シンボルを区別するもので、時刻順のシンボル番号である。なお、本実施の形態にかかる受信装置については、4シンボル繰返し送信に限定されるものではなく、どのようなシンボル数でも適用可能である。ここでは説明を簡単にするため、4シンボルの例を用いた説明を行う。
図5において、受信装置では、逆拡散部25によるデータシンボル37−1〜37−4の逆拡散出力38−1〜38−4は、スライディング相関等によって求められた相関波形であり、相関ピークタイミングに送信情報が乗っている。ここでは、4シンボル連続で同じ送信ビット系列を送っており、CSKにおける符号位相巡回シフトの規則は4シンボルにわたって同じ場合を示している。シンボル間で伝搬路長の変動が無ければ相関ピークタイミングの位置はシンボル境界に対して同じタイミングとなるはずだが、図5では伝搬路長が時変する状況を示しているため、シンボル毎にピークタイミングが少しずつずれている。なお、ここでは、図の説明をわかりやすくするため、逆拡散出力38−1〜38−4において相関ピークが明らかに判別可能な表現としているが、実際には、シンボル加算前のS/Nは低いため、必ずしも相関ピークが判別できない。
受信装置では、逆拡散部25からの逆拡散出力38−1〜38−4のタイミングを揃えるため、逆拡散部24およびチャネル推定部26において別途パイロット信号から求めた伝搬タイミングに応じて、巡回シフト部27が巡回シフトを行う。その後、乗算部28で位相を補償し、4シンボルの相関ピークタイミングを揃えて、加算部29および積分部30において同相加算によるシンボル積分を行う。復調部31では、シンボル積分された相関波形のピーク位置を検出し、これをパイロットから求めた基準タイミングと比較して符号位相シフト量を求め、送信ビット系列を推定する。
また、CDMAのように符号多重された複数の信号を同時に復調する必要がある場合、受信装置では、逆拡散機能を持つ逆拡散部24,25から復調部31までの構成を、多重信号数分並列に持ってもよいし、多重信号数より少ない構成本数であっても、信号に対応する拡散符号を変えながら時分割処理してもよい。パイロット信号が共通の場合は、逆拡散部24の系は複数準備する必要は無い。
また、本実施の形態にかかる受信装置では、図3において受信アンテナ21が1本の場合の構成例を示したが、これに限定するものではなく、複数本の受信アンテナを用いた構成にも適用可能である。
なお、上記の説明では明示しなかったが、シンボルを繰返し送信する場合に、繰り返されるシンボルにおける拡散系列は、同じものを用いてもよいし、シンボル毎に異なるものを用いてもよい。いずれにおいても、受信側で適切な拡散符号を用いることで、復調処理は可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、受信装置は、シンボル繰返しを適用するCSK通信方式において、位相および振幅に加えて、伝搬路長変動に伴うタイミング変動をも補償した上で部分相関値の積算あるいはシンボル加算を行うこととした。これにより、逆拡散長またはシンボル繰返し長の間に伝搬路が大きく変動する場合であっても、高品質な受信を実現することができる。
実施の形態3.
図6は、本実施の形態にかかる受信装置の構成例を示す図である。本実施の形態では、CSK信号を連続して複数シンボル繰返し送信し、受信側でシンボル加算を行う場合に、逆拡散処理を周波数領域で行う受信装置について説明する。拡散率の大きいCSK信号の場合、周波数領域の信号処理によって演算規模が削減されるため、受信装置の小型化、低消費電力化が実現可能となる。
受信装置は、受信アンテナ41と、RF部42と、A/D変換部43と、FFT(Fast Fourier Transform)部44と、干渉測定部45と、干渉除去部46と、FFT部48と、乗算部49と、FFT部51と、乗算部52と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部53と、チャネル推定部54と、FFT部55と、ウエイト計算部56と、乗算部57と、加算部58と、積分部59と、IFFT部60と、復調部61と、制御部62と、を備える。なお、受信装置では、乗算部57で補償手段を構成し、加算部58および積分部59で巡回加算手段を構成し、干渉測定部45および干渉除去部46で干渉処理手段を構成するものとする。
受信装置では、受信アンテナ41で受信した受信信号に対して、RF部42が、増幅処理、フィルタ処理、周波数変換処理によって、中間周波数(IF)信号または複素ベースバンド信号に変換する。A/D変換部43は、RF部42での変換後の信号を、量子化されたデジタル信号に変換する。
なお、以降の説明では、A/D変換部43への入力信号が複素ベースバンド信号の場合の受信装置の構成を元に動作を説明する。RF部42の出力がIF信号の場合については、A/D変換部43の後段にデジタル信号処理による直交周波数変換部を設けて、直交周波数変換部がデジタルIF信号を複素ベースバンド信号に変換した信号を、A/D変換部43からの出力信号とみなせばよい。
A/D変換部43は、量子化されたデジタル信号(A/D変換部43の入力がIF信号の場合は、上述のとおり、直交周波数変換部がA/D変換部43の出力をデジタル的に直交周波数変換して複素ベースバンドに変換した信号)を、FFT部44へ出力する。
FFT部44は、A/D変換部43から入力された量子化されたデジタル信号を、離散フーリエ変換により周波数領域の信号に変換する。
受信信号が拡散率の大きなスペクトル拡散信号の場合、受信品質に影響を与える程の強い狭帯域干渉は、受信信号を離散フーリエ変換することで容易に検出可能である。干渉測定部45は、そのような狭帯域干渉を検出し、干渉除去部46が、干渉成分の除去または抑圧を行う。
干渉測定部45では、干渉の測定として、例えば、制御部62からの指示により、図6において図示しないしきい値係数を用いて、計算した受信信号の平均電力にしきい値係数を乗算した値よりも振幅が大きい周波数成分を検出するなどの方法を用いればよい。
干渉除去部46では、干渉を除去・低減する方法として、干渉が検出された周波数成分を「0」またはその他の固定値で置換する方法、また、制御部62から指定された係数を干渉が検出された周波数成分に乗算するといった方法を用いてもよい。
なお、このような干渉への対処が不要な場合は、干渉測定部45および干渉除去部46は受信装置の構成から省いてもよい。
干渉除去部46は、干渉を除去した周波数領域の信号を乗算部49,52へ出力する。
乗算部49では、干渉除去部46からの受信信号と、パイロット信号の拡散符号47をFFT部48で周波数領域表現に変換した信号とを乗算し、IFFT部53へ出力する。この一連の処理は、受信信号に対してパイロットの拡散符号でスライディング相関を行うことと同じである。
同様に、乗算部52では、干渉除去部46からの受信信号と、データ信号の拡散符号50をFFT部51で周波数領域表現に変換した信号とを乗算し、乗算部57へ出力する。乗算部52からの出力は、乗算部57においての一方の入力となる。
なお、受信信号と周波数領域で乗算される拡散符号は、あらかじめ離散フーリエ変換したものを保持しておいてもよいし、図6のように逐一離散フーリエ変換を行ってもよく、実装の容易性等を考慮して最適な方法を用いればよい。
パイロット側のIFFT部53は、乗算部49からの出力に対して、逆離散フーリエ変換により時間領域表現に変換し、チャネル推定部54へ出力する。
チャネル推定部54は、IFFT部53で変換された時間領域表現の信号に対して、推定精度改善のための重み付き移動平均処理等を用いて伝搬路推定値を周期的に算出する。チャネル推定部54における推定値の算出周期制御、推定精度改善のための平均化時間等の制御は、制御部62がチャネル推定部制御情報63を介して制御する。チャネル推定部54は、制御部62から出力されるチャネル推定部制御情報63によって指定された周期(時間長)で、伝搬路推定値を更新して出力する。なお、実施の形態1と同様、シンボルを繰返し送信する無線通信方式では、推定値の更新周期を送信信号のシンボル長に合わせるのが一般的であるが、シンボル長に比べて伝搬路の変動が十分遅い場合などには、更新周期を必ずしもシンボル周期と合わせなくてもよく、例えば、シンボル周期の整数倍としてもよい。
制御部62では、受信装置で行う通信方式に基づいてチャネル推定部制御情報63を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いてチャネル推定部制御情報63を生成して出力してもよい。
FFT部55は、チャネル推定部54での伝搬路推定値を再び周波数領域表現に変換し、ウエイト計算部56へ出力する。
ウエイト計算部56は、FFT部55で変換された周波数領域表現の信号に対して、タイミングおよび位相・振幅の補償値を計算する。ウエイト計算部56における出力更新周期、計算方法等の制御は、制御部62が時間長単位に基づくウエイト計算部制御情報64を介して制御する。
制御部62では、受信装置で行う通信方式に基づいてウエイト計算部制御情報64を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いてウエイト計算部制御情報64を生成して出力してもよい。
乗算部57では、ウエイト計算部56から出力される補償値と、乗算部52からの出力とを乗算する。この処理によって、周波数領域で受信信号のタイミングと位相・振幅が一括で補償される。すなわち、実施の形態1,2と同様に、受信装置では、伝搬遅延時間の変動による受信タイミングの変動に対して、シンボル毎の伝搬遅延時間が補償され、また、伝搬路の変動による位相変動に対して、シンボル毎の位相がチャネル推定の精度で揃うことになり、後段での同相加算が可能となる。
乗算部57は、乗算後の信号を、積分部59と共に巡回加算手段を構成する加算部58へ出力する。連続する4シンボル分の信号{S1,S2,S3,S4}を前述の時間長単位で加算する場合を例に説明すると、最初のシンボルの信号S1が入力される場合には、加算部58では、2入力のうち積分部59と接続されている側の入力信号はゼロとなる。その結果、加算部58からは信号S1がそのまま出力され、積分部59に保存される。次に、2番目のシンボルの信号S2が入力される場合には、加算部58では、2入力のうち乗算部57と接続されている側にはシンボルの信号S2が、積分部59と接続されている側には積分部59の値、すなわち、信号S1が入力される。その結果、加算部58からは信号加算値S1+S2が出力され、これが積分部59に入力される。なお、各シンボルの信号は、実施の形態1におけるシンボルとは異なるが、説明を容易にするため、ここでは、実施の形態1と同様に「S1」等の符号を用いる。
この動作を4番目のシンボルの信号S4まで繰り返すと、最終的に積分部59には、4シンボル分の信号加算値S1+S2+S3+S4が保存される。積分部59では、4シンボル分の信号加算値S1+S2+S3+S4が蓄積された時点で、制御部62から出力される時間長単位に基づく積分部制御情報65に従い、保存値をIFFT部60に出力するとともにゼロクリアする。
制御部62では、受信装置で行う通信方式に基づいて積分部制御情報65を出力するが、受信装置が移動する場合において、受信装置の移動速度の情報を入力し、移動速度の情報を用いて積分部制御情報65を生成して出力してもよい。
IFFT部60は、積分部59から出力された保存値(信号加算値S1+S2+S3+S4)を時間領域信号に変換し、復調部61へ出力する。
復調部61は、4シンボル分加算された時間領域の相関波形を用いて復調処理を行う。
なお、本実施の形態にかかる受信装置は、4シンボル繰返し送信に限定されるものではなく、どのようなシンボル数でも適用可能である。
また、本実施の形態にかかる受信装置では、図6において受信アンテナ41が1本の場合の構成例を示したが、これに限定するものではなく、複数本の受信アンテナを用いた構成にも適用可能である。
また、受信装置では、図6において、FFT部およびIFFT部が複数存在しているが、実装においては、時分割処理による共用化により個数を減らしてもよい。
また、CDMAのように符号多重された複数の信号を同時に復調する必要がある場合、受信装置では、逆拡散処理を行う乗算部49,52から復調部61までの構成を、多重信号数分並列に持ってもよいし、多重信号数より少ない構成本数であっても、信号に対応する拡散符号を変えながら時分割処理してもよい。パイロット信号が共通の場合は、乗算部49の系は複数準備する必要は無い。
また、受信装置では、図6において、周波数領域での逆拡散処理にあたって、拡散符号47,50をFFT部48,51で離散フーリエ変換する構成となっているが、これに限定するものではなく、FFT部48,51の出力をあらかじめ計算しておき、受信装置内部のメモリに保存しておいてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、受信装置は、シンボル繰返しを適用するCSK通信方式において、位相および振幅に加えて、伝搬路長変動に伴うタイミング変動を周波数領域にて補償した上で部分相関値の積算あるいはシンボル加算を行うこととした。これにより、逆拡散長またはシンボル繰返し長の間に伝搬路が大きく変動する場合であっても、高品質な受信を実現することができ、さらに、受信装置を小型化・低消費電力化できる効果を有する。
さらに、本実施の形態にかかる受信装置では、干渉信号を除去ないし抑圧できるので、実施の形態2にかかる受信装置による効果に加えて、干渉に強い高品質な受信を実現できる効果を有する。
以上のように、本発明にかかる受信装置は、無線通信に有用であり、特に、送信側との間の伝搬路が変動する場合に適している。
1,21,41 受信アンテナ、2,22,42 RF部、3,23,43 A/D変換部、4,26,54 チャネル推定部、5 可変遅延線、6,28,49,52,57 乗算部、7,29,58 加算部、8,30,59 積分部、9,31,61 復調部、10,32,62 制御部、24,25 逆拡散部、27 巡回シフト部、44,48,51,55 FFT部、45 干渉測定部、46 干渉除去部、53,60 IFFT部、56 ウエイト計算部。

Claims (7)

  1. スペクトル拡散信号を受信する受信装置であって、
    既知のパイロット信号から無線伝搬路の状態を推定し、指定された時間長毎にチャネル推定結果を出力するチャネル推定手段と、
    受信信号を前記時間長毎に逆拡散する逆拡散手段と、
    前記チャネル推定結果に基づいて、前記時間長毎に逆拡散後の受信信号の遅延時間および位相を補償する補償手段と、
    前記補償手段で補償された信号を、前記時間長単位で巡回加算する巡回加算手段と、
    前記巡回加算手段からの積分結果を用いて復調処理を行う復調手段と、
    前記時間長を指定し、また、前記時間長に基づいて前記巡回加算手段が前記復調手段へ前記積分結果を出力するタイミングを制御する制御手段と、
    を備え
    前記逆拡散手段、前記補償手段、および前記巡回加算手段は、それぞれ、周波数領域で処理を行い、
    前記時間長を、送信信号のシンボル周期の長さ、または送信信号のシンボル周期の整数倍の長さとする、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記補償手段は、伝搬遅延時間の変動による受信信号の受信タイミング変動を前記時間長毎に補償する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記補償手段は、伝搬路の変動による受信信号の位相変動を前記時間長毎に補償する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記補償手段は、前記受信信号の振幅値に対して、前記チャネル推定結果に応じた重み付け係数を乗算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. スペクトル拡散信号を受信する受信装置であって、
    既知のパイロット信号から無線伝搬路の状態を推定し、指定された時間長毎にチャネル推定結果を出力するチャネル推定手段と、
    受信信号を前記時間長毎に逆拡散する逆拡散手段と、
    前記チャネル推定結果に基づいて、前記時間長毎に逆拡散後の受信信号の遅延時間および位相を補償する補償手段と、
    前記補償手段で補償された信号を、前記時間長単位で巡回加算する巡回加算手段と、
    前記巡回加算手段からの積分結果を用いて復調処理を行う復調手段と、
    前記時間長を指定し、また、前記時間長に基づいて前記巡回加算手段が前記復調手段へ前記積分結果を出力するタイミングを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記補償手段は、伝搬遅延時間の変動による受信信号の受信タイミング変動の補償を、前記時間長内で、前記受信信号、または、前記受信信号が変換された信号を巡回シフトした信号を用いて行
    前記時間長を、送信信号のシンボル周期の長さ、または送信信号のシンボル周期の整数倍の長さとする、
    ことを特徴とする受信装置。
  6. さらに、
    前記受信信号を周波数領域に変換した信号から干渉を検出し、干渉を検出した周波数成分に対して干渉を低減する係数を乗算する干渉処理手段、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. さらに、
    前記受信信号を周波数領域に変換した信号から干渉を検出し、干渉を検出した周波数成分を固定値で置換する干渉処理手段、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
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