JP6323746B2 - 加圧ツール及び電子部品搭載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子又は薄型半導体素子等の脆弱な電子部品を基板に実装するときに使用する加圧ツール及び当該加圧ツールを有する電子部品搭載装置に関する。
近年、電子機器の小型化及び高機能化の進展に伴い、半導体パッケージは高密度化の要請が高まり、MEMS素子又は半導体素子を3次元に積層する3次元実装技術の確立が求められている。このような中、極薄肉部形成によるMEMS素子の高機能化又は、半導体素子の薄型化による高密度化が図られている。
通常、電子部品の実装においては、フリップチップ実装方式又はダイボンド方式によって実装している。フリップチップ実装方式では、MEMS素子又は薄型半導体素子などの電子部品の電極端子上に、突起電極を形成し、その電子部品を、電子部品搭載装置に設けられた加圧ツールに吸着し、フェイスダウンで基板の接続端子に対して加圧して、電極端子同士を接続させている。ダイボンド方式では、基板に、ペースト又はシートから成るダイボンド材を供給し、加圧ツールに電子部品を吸着し、前記ダイボンド材の上に前記電子部品をフェースアップで加圧している。
これらの電子部品を加圧する際、真空吸着により、電子部品である素子を加圧ツールに吸着固定する方式が一般的に用いられる。しかしながら、極薄肉部を有するMEMS素子又は極薄半導体素子などの脆弱素子を真空吸着した場合、局所的に極薄肉部の破壊応力を上回る負圧がかかり、極薄肉部が破壊される問題があった。
この問題を解決する方法として、吸着ノズルの吸着面と素子の表面との間に高速の空気流を形成し負圧を発生させ、この負圧により、素子の吸着を行うベルヌーイ法が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の従来の搬送装置の構造を示した模式断面図を図6に示す。
本体103の底面の中央部には、素子102に向けて拡開するテーパ部105を設け、テーパ部105の内部に、バルブ形状のスタッド104を設けている。
これにより、本体103の底面103aには、テーパ部105の内周とスタッド104の外周との間に隙間110が形成されている。テーパ部105の上方から、圧縮空気101を隙間110に供給すると、圧縮空気101は、この隙間110から素子102の外周に向けて噴出することになる。噴出された圧縮空気101は、本体103の底面103aと素子102の表面102aとの間に噴流101aを形成し、ベルヌーイの原理で発生する負圧により、非接触で素子102の吸着を実現している。
特開2008−284671号公報
しかしながら、ベルヌーイ方式を用いた加圧ツールで脆弱素子を吸着し加圧する工程において、以下の問題があった。非接触で素子102を本体103に吸着したまま本体103を基板(図示しない)に近づけていくと、初めに、素子102の最も反りの大きい部位が基板に接触する。さらに、本体103を基板に近づけていくと、噴流101aの面内分布が不均衡になり、素子102は、基板に対して、平面方向で不規則に位置ずれ又は回転動作を起こし、素子102に設けられた電極端子と基板に設けられた電極端子との位置を合わせることができず、接合不良を引き起こす。更に、極薄素子の最大反り位置は、素子製造工程における熱履歴又は厚みなどのばらつきにより変動するため、最大反り位置を予め考慮した加圧ツールを作製することも困難である。
本発明は、従来の加圧ツールの課題を考慮し、薄く反りが大きな脆弱素子を破壊することなく、所定の位置の接合部同士を高精度で搭載及び接合するための加圧ツール及び当該加圧ツールを備える電子部品搭載装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の1つの態様にかかる電子部品の加圧ツールは、筒状の内部に、底面に向かって拡がるテーパ面を有するケースと、
前記ケースの前記テーパ面との間に隙間を空けて噴流形成用のガス通路を形成するように配置されたテーパ部を有するスタッドと、
前記ケースの前記底面に形成された突起部と、
を備える加圧ツールであって
前記加圧ツールの底面は、
前記ケースの矩形状の前記底面と、
前記ケースの前記底面を環状にくり抜き形成され、かつ前記ケースの前記底面の対角線の交点を中心とする環状の噴射口としてのガス通路底面開口と、
前記ガス通路の前記底面開口の内側に配置され、かつ前記交点を中心とする円形のスタッドの底面とを有し、
前記ケースの前記底面には、少なくとも4個の突起部が形成され、
前記突起部は、前記ケースの外周部と前記ガス通路の前記底面開口の外周部と2本の境界線とによって囲まれた領域を有し、
前記突起部はそれぞれ前記交点を中心とした点対称の関係に配置され、
4個の前記突起部は、前記ケースの前記底面の対角線上に配置されており、
前記境界線は前記交点を通る直線上にあるとともに、前記突起部の両側の壁面は前記境界線上に配置され、前記両側の壁面のなす角の総和が8°以上140°以下であり、
前記ガス通路底面開口からのガスの噴流が、前記突起部間の前記底面に沿って前記底面と電子部品との間に外に向かって噴出し、前記電子部品と前記加圧ツールとの間に負圧を生じさせて、前記電子部品を前記加圧ツールで吸着可能とする、
電子部品の加圧ツールを提供する。
また、本発明の別の態様にかかる電子部品の加圧ツールは、前記ケースの前記底面の縦横寸法比が3以上であって、前記突起部が少なくとも6個以上設けられていてもよい。
また、本発明の別の態様にかかる電子部品搭載装置は、前記いずれか1つの態様に記載の電子部品加圧ツールと、
前記電子部品加圧ツールを部品供給部と基板接合部との間で移動させる移動機構とを備える。
本発明の前記態様によれば、薄く反りが大きな素子を破壊することなく、高精度で実装する加圧ツール及び当該加圧ツールを備える電子部品搭載装置を提供することが可能になる。
本発明の第1実施形態における加圧ツールを概念的に示す底面図 図1Aの断面Aにおける、本発明の第1実施形態における加圧ツールを概念的に示す断面図 図1Aの断面Bにおける、本発明の第1実施形態における加圧ツールを概念的に示す断面図 本発明の第1実施形態における加圧ツールにより電子部品を実装する工程を示す説明図 本発明の第1実施形態における加圧ツールにより電子部品を実装する工程を示す説明図 本発明の第1実施形態における加圧ツールにより電子部品を実装する工程を示す説明図 本発明の第1実施形態における加圧ツールにより電子部品を実装する工程を示す説明図 本発明の第1実施形態における加圧ツールを備えた電子部品搭載装置を示す断面図 本発明の第2実施形態における加圧ツールを概念的に示す底面図 本発明の第2実施形態における素子を概念的に示す底面図 本発明の第2実施形態における素子を概念的に示す断面図 本発明の第3実施形態における加圧ツールを概念的に示す底面図 本発明の第3実施形態における加圧ツールを概念的に示す断面図 本発明の第3実施形態における素子を概念的に示す底面図 本発明の第3実施形態における素子を概念的に示す断面図 従来の搬送装置の構造を示す模式断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1Aは本発明の第1実施形態における加圧ツールを概念的に示す底面図である。図1Bは、図1Aの断面Aを概念的に示す断面図である。図1Cは、図1Aの断面Bを概念的に示す断面図である。
加圧ツール1は、ケース1aと、ケース1a内に配置されたバルブ形状のスタッド1bとを備えている。ケース1aは四角形筒状である。ケース1aの筒状の内部の中央部には、図1Aの上下方向に沿った円筒状の導入部1hと、導入部1hから底面1dに向けて(図1Cの上から下向きに)テーパ状に拡がるテーパ面1gとを有している。これらの導入部1hとテーパ面1gとは、下記するように、スタッド1bとの間に隙間を形成し、この隙間によりガス通路8を形成している。ガス通路8の上端部、すなわち、導入部1hの上端部と接続されるように、ガス注入口9がケース1aの上部に横方向から設けられている。
ケース1aの内部の中央部内には、スタッド1bが、導入部1hと同心軸上に固定されて、ケース1aとスタッド1bとの間の隙間により、ガス通路8を形成している。すなわち、スタッド1bは、ケース1aの導入部1hに対して隙間をあけて配置される円筒状スタッド本体部1b−1と、ケース1aのテーパ面1gに隙間をあけて配置されかつ円筒状スタッド本体部1b−1の下部に下端に向けて拡開する円錐形状のテーパ部1b−2とが一体的に形成されて構成されている。円筒状スタッド本体部1b−1は、上端でケース1aの上部に固定されている。
図1Aを用いて、加圧ツール1の底面は、ケース1aの矩形状の底面1dと、ガス通路底面開口8aと、スタッド1bの底面1baとを備えるように構成されている。
まず、ケース1aの底面1dの構造について説明する。一例として、図1Aに示すように、ケース1aの底面1dは、頂点Aと、頂点Bと、頂点Cと、頂点Dとを有する長方形である。対角線ACと対角線BDの交点、すなわち、長方形ABCDの重心Oを中心として、スタッド1b及びガス通路8が設けられている。
また、ガス通路底面開口8aは、ガス通路8の底面の環状形状の開口(噴射口)である。すなわち、ガス通路8の底面の開口(噴射口)は、矩形状のケース1aの底面1dを環状にくり抜き形成され、かつケース1aの底面1dの対角線の交点Oを中心とする環状のガス通路底面開口8aとなっている。
また、スタッド1bの底面1baは、ガス通路8の底面開口8aの内側に配置され、かつ交点Oを中心とする円形のスタッド1bの底面1baである。
ケース1aの底面1dには、底面1dのガス通路8の底面開口8aの外周部からケース1aの外周部に向かって突起部1cが、一例として重心Oの周りに90度毎に、少なくとも4個設けられている。
各突起部1cは平坦な底面1caを有している。また、加圧ツール1の上部側から底面の方向に向かって、突起部1cの底面1caは、スタッド1bの底面1baと同じ高さ、あるいは、スタッド1bの底面1baより高く設けられている(言い換えれば、図1Cにおいて、スタッド1bの底面1baより下方に突出して設けられている)。また、スタッド1bの底面1baは、底面1dより高く設けられている(言い換えれば、図1Cに示すように、スタッド1bの底面1baより下方に突出して設けられている)。よって、加圧ツール1の上部側から底面の方向に向かって、ケース1aの底面1d、スタッド1bの底面1ba、突起部1cの底面1caの順に、又は、ケース1aの底面1d、スタッド1bの底面1ba及び突起部1cの底面1caの順に、図1Cにおいて、下方に突出するようにして設けられている。
次に、このような構造の加圧ツール1の原理について説明する。
図1Cのように、加圧ツール1には、ガス注入口9よりガスを注入する。
注入されたガスは、環状のガス通路8を通り、底面1dに向かって環状噴流として流れる。
その後、加圧ツール1の底面1dに沿って流れたのち、ケース1aの側壁面1eに向かって噴出する。
ここで、底面1dに対向して電子部品の一例としての素子があると、該素子と加圧ツール1との間に、外に向かって噴出する高速気流が生じる。すると、ベルヌーイ効果により、素子と加圧ツール1との間に負圧が生じ、該素子を加圧ツール1で吸着することができる。このとき、該素子は4個のうちの複数の突起部1cの底面1caと接触し、それらの突起部1cの底面1caの平坦な形状にならうことで、素子の反りが緩和されて平坦になり、加圧動作まで、常に、素子の平坦状態を保持可能となる。さらに、加圧時には、底面1dの4隅に設けられた突起部1cの底面1caを介して素子全体に加圧力を加えることができる。
以上のことから、本加圧ツール1を用いることにより、薄い素子を壊すことなく、高精度に接合することが可能になる。
なお、ガスには、例えば、空気、窒素、若しくは、アルゴンなどの不活性ガス、又は、窒素―水素混合ガスなどの還元ガスが用いられる。特に、加圧ツール1を加熱しながら不活性ガス又は還元ガスを用いると、素子の吸着及び加圧だけでなく、素子と基板との間の接合部において、導通を妨げる酸化反応も防ぐことができ、より確実に高精度に接合することが可能となる。
ここで、図1Aのように、それぞれの突起部1cは、対角線AC又は対角線BDのいずれかを通るように設けている。これにより、素子が矩形の場合の素子の反りの局大点である4頂点が加圧ツール1に固定された状態で、素子全体が反りを緩和する方向に加圧ツール1に吸着されるので、素子が平坦化される。さらに、各突起部1cの両側の壁面1cbのそれぞれは、重心Oを通る直線上に形成され、かつ、突起部1cは重心Oに対して点対称で設けられている。すなわち、頂点Aと、頂点Bと、頂点Cと、頂点Dとを有する4つの突起部1cにおいて、重心Oを通るそれぞれの突起部1cの両側の壁面1cbは、それぞれθc1、θc2、θc3、θc4の角度で交わるとすると、
θc1=θc3=θc2=θc4
となる。
このような各突起部1cは、言い換えれば、各突起部1cは、ケース1aの外周部とガス通路8の底面開口8aの外周部と2本の境界線30とによって囲まれた領域を有しているとも言える。各境界線30上には、壁面1cbが配置され、各境界線30は、交点Oを通る直線上にある。よって、4個の突起部1cは、それぞれ、交点Oを中心とした点対称の関係に配置されており、かつ、ケース1aの底面1dの対角線上に配置されていることになる。
これにより、加圧ツール1の底面1dのガス通路8の噴射口から環状に噴出したガスを阻害することなく、高効率で噴出させることにより、素子を吸着するのに十分な負圧を素子と加圧ツール1の底面1dとの間に発生することができる。さらに、点対称に噴出した噴流が、加圧ツール1の底面1dに対して素子を回転させること無く、所定の位置に均衡を保ちながら保持することが可能になる。さらに、
Figure 0006323746
であることが望ましい。θciは、i=1,2,3,4ならば、それぞれ、角度θc1、θc2、θc3、θc4を意味する。θの総和(θc1+θc2+θc3+θc4)が8°より小さいと、素子に接触する突起部1cの面積が少なく素子全体への加圧が不均一になり、反りを緩和することが困難になる。一方、θの総和が140°より大きいと、加圧ツール1の外部に噴出する噴射口の経路が狭いために、十分な負圧が発生せず、吸着圧を上げるために流速を上げると素子を引き剥がす方向に噴流が噴き出すといった問題が生じ、素子を吸着することが困難になる。
図2A〜図2Dは、本発明の第1実施形態における加圧ツール1により電子部品を実装する工程を示す説明図である。加圧ツール1を用い、素子2を吸着したのち、素子2を基板3に実装する事例について説明する。素子2は、複数個の電極端子2aを有する半導体素子であり、例えばシリコン、ガリウムナイトライド、又は、シリコンカーバイト等から成る。素子2の寸法は例えば縦10mm×横8mm×厚さ30μmであり、この素子2は電極端子2aを上面にしたとき、上向きに凸形状に反り、その反り量は30〜60μmである。電極端子2aは、ペリフェラル状に一定の間隔で複数個設けられており、例えば、電極端子2a間のピッチは120〜200μmであり、例えばAu−Ni、Au、Cu、又は、Agはんだ、などから成る。基板3は、例えばシリコン、ガラスエポキシ、又は、ポリイミドなどから成り、素子2の電極端子2aと対になるように電極端子3aが設けられており、電極端子3aは例えば、Au−Ni、Au−Pd−Ni、Au、Cu、Ag、又は、はんだ、などから成る。
図2Aに示すように、まず、加圧ツール1を素子2に近づけていくと、素子2と加圧ツール1との間に負圧が生じ、ベルヌーイ効果により、素子2が加圧ツール1に吸着される(図2B)。その吸着された素子2の反りは、突起部1cの底面1caの平坦な形状にならい、平坦になる。
次に、図2Cに示すように、素子2の電極端子2aと基板3の電極端子3aと相対するように対向させ、平面方向の位置合わせをした後、加圧ツール1の突起部1cと基板3とは一定の平行度を保ちながら、加圧ツール1を基板3に近づけていく。ここで、素子2は、加圧ツール1の突起部1cに対して平坦に吸着されているため、素子2の電極端子2aと基板3の電極端子3aとは一定の平行度を確保することができる。さらに、加圧ツール1を基板3に近づけていくと、電極端子2aと基板3の電極端子3aとは接触する。このとき、加圧ツール1に設けられた底面1dと素子2との間には空気層が形成され、環状のガス通路8から加圧ツール1の外部へ噴流が噴出され続けているため、素子2は、加圧ツール1に平坦度を保ちながら吸着される。さらに、最も反りの大きな素子の4隅においても、突起部1cを介して素子2全体に一定の加圧力が与えられる。そのため、オープン不良又は位置ずれを起こすことなく、一定の接合ギャップを保ちながら、電極端子同士に一定の加圧力を与え接合することが可能となる。なお、電極端子3a上には、導電性接着剤、はんだペースト、封止樹脂、又は、封止シートなどを予め供給していても構わない。また、加圧ツール1及び基板3のいずれか又は両方を加熱していても構わない。
上述の具体的な実例として、底面1dの外形寸法10.5×8.5mm、θ1=θ2=θ3=θ4=15°の加圧ツール1を用いた場合、吸着時の素子2の反り量は0.3〜1μmに抑えられ、位置ずれ量±10μm以内で、全電極端子の導通を確保することができた。また、赤外線顕微鏡で素子2のクラック発生有無を確認した結果、クラックを生じることなく接合されていることが確認できた。
図3は、本発明の第1実施形態における加圧ツール1を備えた電子部品搭載装置50を示す断面図である。該電子部品搭載装置50は、部品供給部の一例として機能する素子供給部5と、基板接合部の一例として機能する加圧ステージ部4と、加圧ツール1を有する加圧ヘッド部51と、素子供給部5と加圧ヘッド部51との間で加圧ツール1を移動させる移動機構52とを備えて構成されている。素子供給部5には、搬送トレイ又はダイシングテープに、複数の素子2が裏面を上方にし等間隔で搭載されている。加圧ステージ部4には、電極端子3aを上方に向けた基板3が吸着固定されている。加圧ヘッド部51は、荷重制御機構51aと、加圧ツール1とを備えて構成され、加圧ツール1は、ガス供給源53に接続されている。
吸着加圧動作について説明する。
まず、加圧ツール1を、素子供給部5の素子2の上方に移動機構52で移動させた後、素子供給部5の素子2を加圧ツール1に相対的に近づける。ガス供給を開始すると、ベルヌーイ効果により、素子2は加圧ツール1に吸着固定される。
次に、加圧ツール1に素子2を吸着したまま、加圧ステージ部4の基板3の電極端子3aと素子2の電極端子2aが対向する位置まで、加圧ツール1を移動機構52で平面方向に移動する。
最後に、荷重制御機構51aによる荷重制御の下に、加圧ツール1を加圧ステージ部4に近づけ、所定の加圧力を印加する。一定時間保持後、加圧ツール1に対するガス供給を止め、加圧ツール1と素子2との間で離間させて、吸着を停止する。
以上の機構及び方法によれば、薄型素子を壊すことなく、高精度に実装することが可能になる。
なお、素子供給部5では、素子2の裏面を上方向きにして搭載する例について説明したが、これに限られるものではない。素子2の電極端子面を上方向きに搭載した後、反転機構(図示しない)に受け渡した後、電極端子裏面を上方に向けて加圧ツール1に受け渡しても構わない。また、加圧ツール1には、加熱機構を備えていても構わない。
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、薄型素子を壊すことなく、高精度に接合することが可能になる。すなわち、第1実施形態によれば、薄く反りが大きな脆弱素子2を破壊することなく、所定の位置の接合部同士を高精度で搭載及び接合することができる。
(第2実施形態)
図4Aは、本発明の第2実施形態における加圧ツール11を概念的に示す底面図である。図4Bは、第2実施形態における素子12を示す底面図である。図4Cは、第2実施形態における素子12を示す断面図である。
素子12は、一例として、縦横アスペクト比(縦横寸法比)が3以上の矩形状のシリコンから成る半導体素子である。その最表面には、ペリフェラル配置で電極端子12aが一定の間隔で全縁部に設けられている。例えば、素子12の外形寸法は3mm×10mm、厚さ50μmであり、電極端子ピッチは200μmである。素子12は電極端子2aを上面にしたとき、下に凸形状に反り、その反り量は60〜100μmである。
加圧ツール11は、第1実施形態とは、底面の突起部の配置において異なる以外は、同様である。加圧ツール11は、第1実施形態のケース1aに相当するケース11aと、第1実施形態のスタッド1bに相当しかつケース11a内に配置されたバルブ形状のスタッド11bとを備えている。ケース11aの内部の中央部には、ケース1aと同様に、円筒状の導入部1hに相当する円筒状の導入部と、テーパ面1gに相当するテーパ面とを有して、ガス通路8と同様に、底面11dに向けてテーパ状に拡がるガス通路18を備えている。ガス通路18は、第1実施形態のガス通路8に相当する。ケース11a内には、スタッド11bが、ガス通路18と同心軸上に固定されている。スタッド11bは、円筒状スタッド本体部(第1実施形態の円筒状スタッド本体部1b−1に相当する。)と、円筒状スタッド本体部の下部に下端に向けて拡開する円錐形状のテーパ部(第1実施形態のテーパ部1b−2に相当する。)とが一体的に形成されて構成され、ケース11aに固定している。
加圧ツール11の底面は、加圧ツール1と同様に、ケース11aの矩形状の底面11dと、ガス通路底面開口18aと、スタッド11bの底面11baとを備えるように構成されている。
ケース11aの底面11dは、長方形であり、2本の対角線の交点Oを中心として、スタッド11b及びガス通路18が設けられている。
また、ガス通路底面開口18aは、ガス通路18の底面の環状形状の開口(噴射口)である。すなわち、ガス通路18の底面の開口(噴射口)は、長方形のケース11aの底面11dを環状にくり抜き形成され、かつケース11aの底面11dの対角線の交点Oを中心とする環状のガス通路底面開口18aとなっている。
また、スタッド11bの底面11baは、ガス通路18の底面開口18aの内側に配置され、かつ交点Oを中心とする円形のスタッド11bの底面11baである。
ケース11aの底面11dには、底面11dのガス通路18の底面開口18aの外周部からケース11aの外周部に向かって突起部11cが8個設けられている。各突起部11cは平坦な底面11caを有している。また、加圧ツール11の上部側から底面の方向に向かって、突起部11cの底面11caは、スタッド11bの底面11baと同じ高さ、あるいは、スタッド11bの底面11baより高く設けられている(言い換えれば、図4Aにおいて、スタッド11bの底面11baより手前に突出して設けられている)。また、スタッド11bの底面11baは、底面11dより高く設けられている(言い換えれば、図4Aにおいて、スタッド11bの底面11baより手前に突出して設けられている)。よって、加圧ツール11の上部側から底面の方向に向かって、ケース11aの底面11d、スタッド11bの底面11ba、突起部11cの底面11caの順に、又は、ケース11aの底面11d、スタッド11bの底面11ba及び突起部11cの底面1caの順に、下方に突出するように(図4Aにおいては手前に突出するように)設けられている。
加圧ツール11の底面11dに設けられた各突起部11cの各壁面11cbは、いずれも交点Oを通る直線上にある。加圧ツール11の底面11dの頂点を通る突起部11cを4個配置し、それぞれの突起部11cの2つの壁面11cbがなす角が等しくなるように、すなわち、θc1=θc2=θc3=θc4となるように配置する。
さらに、加圧ツール11の底面11dの長方形の辺の中点と交点Oとを通る突起部11cを、線対称に4個配置する。すなわち、長方形の短辺側の突起部11cの壁面11cbのなす角θc11及びθc13は互いに等しくなるように配置し、かつ、長方形の長辺側の突起部11cの壁面11cbのなす角θc12及びθc14は互いに等しくなるように配置する。加圧ツール11の長辺及び短辺の中点と対角線の交点とを通る4個の突起部11cを設けることによって、アスペクト比が3以上大きな素子においても、吸着による反り変形を押さえることが可能になり、吸着及び加圧時の平坦度を保つことが可能になる。
このような各突起部11cは、言い換えれば、各突起部11cは、ケース11aの外周部とガス通路18の底面開口18aの外周部と2本の境界線31とによって囲まれた領域を有しているとも言える。各境界線31上には、壁面11cbが配置され、各境界線31は、交点Oを通る直線上にある。よって、合計8個の突起部11cは、それぞれ、交点Oを中心とした点対称の関係に配置されており、かつ、そのうちの角部を含む4個の突起部11cは、ケース11aの底面11dの対角線上に配置され、それ以外の4個の突起部11cは、ケース11aの底面11dの長方形の各辺の中点を通る線上に配置されていることになる。
ここで、突起部11cの壁面11cbのなす角の総和は、
8°≦θc1+θc2+θc3+θc4+θc11+θc12+θc13+θc14≦140°
であることが望ましい。θの総和(θc1+θc2+θc3+θc4+θc11+θc12+θc13+θc14)が8°より小さいと、素子12に接触する突起部11cの面積が少なく、素子12全体への加圧が不均一になり、反りを緩和することが困難になる。一方、θの総和が140°より大きいと、加圧ツール11の外部に噴出する噴出口の経路が狭いために、十分な負圧が発生せず、吸着圧を上げるために流速を上げると素子を引き剥がす方向に噴流が噴き出すといった問題が生じ、素子12を吸着することが困難になる。
さらに、加圧ツール11の底面11dの頂点を通る4つの突起部11cの壁面11cbのなす角度θc1=θc2=θc3=θc4は、1°以上25°以下であるとなお良い。突起部11cの壁面11cbのなす角度θc1=θc2=θc3=θc4は1°より小さいと、素子12の反りが大きいため、吸着時に素子12の頂点及びその近傍にて加圧ツール11の突起部11cから最も距離が離れるので、突起部1cとの接触面積が少なくなり、反りを緩和することが困難になる。一方、突起部1cの壁面11cbのなす角度θc1=θc2=θc3=θc4が25°より大きいと、加圧ツール11の外部に噴出する短辺側の噴出口の経路が狭いために、十分な負圧が発生せず、吸着圧を上げるために流速を上げると素子を引き剥がす方向に噴流が噴き出すといった問題が生じる。
本発明の第2実施形態に基づき、上述の素子12を吸着し加圧した事例について説明する。例えば、ケース11aの底面11dの外形寸法を4mm×11mm、突起部11cの壁面11cbのなす角度θc1=θc2=θc3=θc4=10°、θc11=θc13=1°、θc12=θc14=10°とした場合、加圧ツール11で素子12を吸着することができる。また、第1実施形態と同様の方法で、基板に実装した結果、短辺側及び長辺側ともにオープン不良を起こすことなく、一定の接合ギャップを保ち、導通を確保することができる。
なお、突起部11cは8個形成した場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、突起部11cは少なくとも6個、すなわち、6個以上形成されていればよい。この場合、突起部11cの各壁面11cbのなす角の総和が8°以上140°以下であることが望ましく、加圧ツール11の底面11dの頂点を通る4つの突起部11cの壁面11cbのなす角度θc1=θc2=θc3=θc4は、1°以上25°以下であるとなお良い。
以上のように、第2実施形態の構成によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、高アスペクトの縦横比の矩形素子であっても、薄型素子の吸着固定と素子全体の加圧とを両立することが可能になり、高精度の接合が可能になる。
(第3実施形態)
図5Aは、本発明の第3実施形態における加圧ツール21を概念的に示す底面図である。図5Bは、第3実施形態における素子6を吸着した加圧ツール21を示す断面図である。図5Cは、第3実施形態における素子6を示す底面図である。図5Dは、第3実施形態における素子6を示す断面図である。
第3実施形態における加圧ツール21は、第1実施形態の加圧ツール1とは、スタッド21bと突起部21cとの高さ関係において異なる以外は、同様である。
加圧ツール21は、第1実施形態のケース1aに相当するケース21aと、第1実施形態のスタッド1bに相当しかつケース21a内に配置されたバルブ形状のスタッド21bとを備えている。ケース21aの内部の中央部には、ケース1aと同様に、円筒状の導入部1hに相当する円筒状の導入部と、テーパ面1gに相当するテーパ面とを有して、ガス通路8と同様に、底面21dに向けてテーパ状に拡がるガス通路28を備えている。ガス通路28は、第1実施形態のガス通路8に相当する。ケース21a内には、スタッド21bが、ガス通路28と同心軸上に固定されている。スタッド21bは、円筒状スタッド本体部(第1実施形態の円筒状スタッド本体部1b−1に相当する。)と、円筒状スタッド本体部の下部に下端に向けて拡開する円錐形状のテーパ部(第1実施形態のテーパ部1b−2に相当する。)とが一体的に形成されて構成され、ケース21aに固定している。
加圧ツール21の底面は、ケース21aの矩形状の底面21dと、ガス通路底面開口28aと、スタッド21bの底面21baとを備えるように構成されている。
ケース21aの底面21dは、長方形であり、2本の対角線の交点Oを中心として、スタッド21b及びガス通路28が設けられている。
また、ガス通路底面開口28aは、ガス通路28の底面の環状形状の開口(噴射口)である。すなわち、ガス通路28の底面の開口(噴射口)は、矩形状のケース21aの底面21dを環状にくり抜き形成され、かつケース21aの底面21dの対角線の交点Oを中心とする環状のガス通路底面開口28aとなっている。
また、スタッド21bの底面21baは、ガス通路28の底面開口28aの内側に配置され、かつ交点Oを中心とする円形のスタッド21bの底面21baである。
このような各突起部21cは、言い換えれば、各突起部21cは、ケース21aの外周部とガス通路28の底面開口28aの外周部と2本の境界線32とによって囲まれた領域を有しているとも言える。各境界線32上には、壁面21cbが配置され、各境界線32は、交点Oを通る直線上にある。よって、4個の突起部21cは、それぞれ、交点Oを中心とした点対称の関係に配置されており、かつ、ケース21aの底面21dの対角線上に配置されていることになる。
素子6は、中央部に薄膜部6bを備えたMEMS素子であり、電極端子6aが薄膜部6bの周囲に一定の間隔で設けられている。
加圧ツール21は、ケース21aと、ケース21a内に配置されたバルブ形状のスタッド21bとを備えている。ケース21aは四角形筒状である。ケース21aの筒状の内部の中央部には、図5Bの上下方向に沿った円筒状の導入部21hと、導入部21hから底面21dに向けて(図5Bの上から下向きに)テーパ状に拡がるテーパ面21gとを有している。これらの導入部21hとテーパ面21gとは、下記するように、スタッド21bとの間に隙間を形成し、この隙間によりガス通路28を形成している。ガス通路28の上端部、すなわち、導入部21hの上端部と接続されるように、ガス注入口29がケース21aの上部に横方向から設けられている。ケース21aの内部の中央部内には、スタッド21bが、導入部21hと同心軸上に固定されて、ケース21aとスタッド21bとの間の隙間により、ガス通路28を形成している。すなわち、スタッド21bは、ケース21aの導入部21hに対して隙間をあけて配置される円筒状スタッド本体部21b−1と、ケース21aのテーパ面21gに隙間をあけて配置されかつ円筒状スタッド本体部1b−1の下部に下端に向けて拡開する円錐形状のテーパ部21b−2とが一体的に形成されて構成されている。円筒状スタッド本体部21b−1は、上端でケース21aの上部に固定されている。
ケース21aの底面21dには、2本の対角線の交点Oを中心として、スタッド21b及びガス通路28が設けられている。ガス通路28の底面の開口(噴射口)は環状形状となっている。ケース21aの底面21dには、底面21dのガス通路28の底面開口28aの外周部からケース21aの外周部に向かって突起部21cが、一例として重心Oの周りに90度毎に、4個設けられている。各突起部21cは平坦な底面21caを有している。また、加圧ツール21の上部側から底面の方向に向かって、突起部21cの底面21caと電極端子6aとの高さの和が、スタッド21bの底面21baの高さよりも高い、あるいは、同じであるように(言い換えれば、図5Bにおいて、スタッド21bの底面21baより下方に突出するように)配置されている。
例えば、加圧ツール21の底面21dは3.4mm×2.7mmの長方形であり、2本の対角線は交点Oで交わる。加圧ツール21の底面21dには交点Oを中心とする外径2.4mmの円でくり抜かれたガス通路28が設けられ、そのガス通路28の内側に交点Oを中心とする外形2.0mmの円形のスタッド21bが固定されている。突起部21cは底面21dよりも0.1mm高く、スタッド21bの底面21dは突起部21cの底面21caと同じ高さに配置されている。一方、素子6の寸法は3.4mm×2.7mm、0.1mm厚であり、薄膜部6bは2.4mm×1.7mmの領域で厚み1〜3μmで形成されている。また、素子6の外周部には、高さ1μmの電極端子6aがペリフェラル状に配置されている。
このMEMS素子6を基板にダイボンド剤を用いて実装する工程について、説明する。
まず、MEMS素子6の電極端子6a及び薄膜部6bが相対するように加圧ツール21を配置する。
その後、加圧ツール21をMEMS素子6に近づけると、加圧ツール21の底面21dとMEMS素子6との間にガス通路が形成され、その通路を伝ってガス通路28から加圧ツール21の外部に向かって高速で噴流が生じ、ベルヌーイ効果により、加圧ツール21の底面21dとMEMS素子6との間に負圧が生じて素子6の電極端子6aが加圧ツール21に吸着固定される。このとき、素子の薄膜部6bの中央部には気流が発生しないために、薄膜部6bの膜を変形させるような負圧は発生しない。さらに、薄膜部6bの外周部には素子側に引き寄せられる力が働くが、スタッド21bに接触するため、膜の変形量は制御され、膜を破壊することなく、加圧ツール21に素子6を吸着保持できる。
次に、素子6を加圧ツール21に吸着したまま基板に実装する際、加圧ツール21の突起部21cを介して素子6の4隅が基板に対して加圧された後、その加圧力が素子全体に分散されるので、一定の平行度を確保したまま、素子6を基板にダイボンドすることが可能になる。
前記の方法により、素子6を基板に実装した結果、接合ギャップ50〜55μm、位置ずれ±10μm以内に実装することができた。また、薄膜部6bの破壊が起こっていないことが、赤外線顕微鏡による観察で確認できた。
以上のように、第3実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、MEMS素子のように薄膜部を有する脆弱な素子6を破壊することなく高精度で実装することが可能になる。
なお、各実施形態において、各境界線30,31,32は、交点Oを通る直線上にあると説明しているが、これは一例であり、各突起部が点対称又は線対称の形状を容易に形成可能とするための例である。従って、各突起部が点対称又は線対称を形成することができるならば、必ずしも、各境界線30,31,32は交点Oを通らなくてもよい。 なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明に係る加圧ツール及び電子部品搭載装置は、反りが大きく脆弱な素子に損傷を与えることなく高精度で実装する効果を有し、薄型半導体素子又はMEMS素子などを実装する実装分野において特に有用である。
1、11、21 加圧ツール
1a、11a、21a ケース
1b、11b、21b スタッド
1ba、11ba、21ba スタッドの底面
1b−1、21b−1 円筒状スタッド本体部
1b−2、21b−2 円錐形状のテーパ部
1c、11c、21c 突起部
1ca、21ca、21ca 突起部の底面
1cb、11cb、21cb 突起部の壁面
1d、11d、21d 底面
1e 側壁面
1g、21g テーパ面
1h、21h 導入部
2 素子
2a 電極端子
3 基板
3a 電極端子
3b 側面
4 加圧ステージ部
5 素子供給部
6 MEMS素子
6a 電極端子
6b 薄膜部
8、18、28 ガス通路
8a、18a、28a ガス通路底面開口
9 ガス注入口
30、31、32 境界線
50 電子部品搭載装置
51 加圧ヘッド部
52 移動機構
53 ガス供給源
101 圧縮空気
102 ワーク
103 本体
104 スタッド
105 テーパ部
106 吸着面

Claims (3)

  1. 筒状の内部に、底面に向かって拡がるテーパ面を有するケースと、
    前記ケースの前記テーパ面との間に隙間を空けて噴流形成用のガス通路を形成するように配置されたテーパ部を有するスタッドと、
    前記ケースの前記底面に形成された突起部と、
    を備える加圧ツールであって、
    前記加圧ツールの底面は、
    前記ケースの矩形状の前記底面と、
    前記ケースの前記底面を環状にくり抜き形成され、かつ前記ケースの前記底面の対角線の交点を中心とする環状の噴射口としてのガス通路底面開口と、
    前記ガス通路の前記底面開口の内側に配置され、かつ前記交点を中心とする円形のスタッドの底面とを有し、
    前記ケースの前記底面には、少なくとも4個の突起部が形成され、
    前記突起部は、前記ケースの外周部と前記ガス通路の前記底面開口の外周部と2本の境界線とによって囲まれた領域を有し、
    前記突起部はそれぞれ前記交点を中心とした点対称の関係に配置され、
    4個の前記突起部は、前記ケースの前記底面の対角線上に配置されており、
    前記境界線は前記交点を通る直線上にあるとともに、前記突起部の両側の壁面は前記境界線上に配置され、前記両側の壁面のなす角の総和が8°以上140°以下であり、
    前記ガス通路底面開口からのガスの噴流が、前記突起部間の前記底面に沿って前記底面と電子部品との間に外に向かって噴出し、前記電子部品と前記加圧ツールとの間に負圧を生じさせて、前記電子部品を前記加圧ツールで吸着可能とする、電子部品の加圧ツール。
  2. 前記ケースの前記底面の縦横寸法比が3以上の形状であって、前記突起部が少なくとも6個以上設けられている、請求項1に記載の電子部品の加圧ツール。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品加圧ツールと、
    前記電子部品加圧ツールを部品供給部と基板接合部との間で移動させる移動機構とを備える電子部品搭載装置。
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