JP6323283B2 - パラメータの決定方法、パラメータの決定プログラム、及び情報処理装置 - Google Patents

パラメータの決定方法、パラメータの決定プログラム、及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、パラメータの決定方法、パラメータの決定プログラム、及び情報処理装置に関する。
近年、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを用いたソフトウェア制御によるDC/DCコンバータが、電子機器へ安定した電源を供給するために広く利用されている。
DSP等によるソフトウェア制御に関して、DC/DCコンバータの出力インピーダンスを可変制御して、実際の出力インダクタンスを推定し、位相補償器用のパラメータを変更する技術、DC/DCコンバータのチョークコイルに流れる電流を監視して、実際の出力容量を推定し、位相補償器用のパラメータを変更する技術等が提案されている。
特開2009−72004号公報 特開2009−72005号公報
DC/DCコンバータが所望の制御性能を達成するために開ループ伝達関数の周波数特性が各周波数帯域における各仕様を満たすように、DSPは、位相補償器パラメータを調整している。この位相補償器パラメータは、設計段階において設計者により多くの試行錯誤を伴って調整され、更に、DC/DCコンバータの量産の際には製造バラツキにより再度される。
上述した従来技術では、実際にDC/DCコンバータに接続されたDSPが、出力電圧の位相を補償するためのパラメータ(位相補償器パラメータ)を変更している。従って、DC/DCコンバータを量産する前に、製造バラツキを考慮した位相補償器パラメータを決定しておくことができない。製造された個々のDC/DCコンバータに対して、設計者により、位相補償器パラメータの再調整が行われるといった問題がある。
したがって、1つの側面では、本発明は、補償器のパラメータを容易に決定することを目的とする。
一態様によれば、所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータの決定方法であって、前記出力に要求される仕様を受け付け、所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数を受け付け、前記仕様と前記第1の回路定数とに基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、前記仕様と前記第2の回路定数とに基づき、前記パラメータの第2の領域を特定し、前記第1の領域及び前記第2の領域に含の双方に含まれるパラメータを出力する処理をコンピュータが行うことを特徴とするパラメータの決定方法が提供される。
また、上記課題を解決するための手段として、パラメータの決定プログラム、及び、情報処理装置とすることもできる。
補償器のパラメータを容易に決定できる。
電源部の回路構成例を示す図である。 DSPの制御目的を説明するための図である。 DC/DCコンバータの等価回路の一例を示す図である。 スイッチの動作と出力電圧との関係について説明するための図である。 伝達関数によるモデル化の例を示す図である。 周波数特性仕様を説明するための図である。 周波数特性L(jw)のボード線図を示す図である。 固定小数点位置の例を示す図である。 DSPによる周波数特性の演算結果例を示す図である。 ハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置の構成概要を示す図である。 情報処理装置の機能構成例を示す図である。 パラメータ決定処理の一例を説明するための図である。 パラメータ決定処理の他の例を説明するためのフローチャート図である。 判断処理を説明するためのフローチャート図である。 図15のステップS33での処理を行うためのプログラム記述例を示す図である。 製造バラツキ毎のパラメータ領域Rc及びRdの算出結果例を示す図である。 共通領域ARdの算出結果例を示す図である。 LSB間隔に基づく格子点の結果例を示す図である。 共通領域ARcを求める他の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。先ず、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ(以下、単に、DSPと言う)による、DC/DCコンバータの制御について説明する。本実施例では、DC/DCバックコンバータを例として説明するが、DC/DCバックコンバータに限定するものではない。種々のDC/DCコンバータに適用可能である。
図1は、電源部の回路構成例を示す図である。図1において、電源部9は、DC/DCコンバータ1と、AAF(Anti-Aliasing Filter)2と、A/D(Analog to Digital)変換器3と、DSP4と、D/A(Digital to Analog)変換器5とを有する。
DC/DCコンバータ1は、入力電圧Vinを予め定めた直流電圧となる出力電圧Voutを出力する変換回路である。DC/DCコンバータ1からの出力電圧Voutは、電子機器内のデバイスへ供給されると共に、サンプリングした出力電圧Voutを位相補償するためにAAF2にも入力される。
AAF2は、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutのサンプリング周波数から余分な周波数成分を除去するフィルタである。余分な周波数成分が除去された出力電圧Voutは、A/D変換器3に入力される。A/D変換器3は、AAF2から入力された出力電圧Voutをアナログからディジタルへ変換して得た電圧Vout[Z]をDSPへ入力する。
DSP4は、デジタル位相補償器に相当し、A/D変換器3から入力される電圧Vout[Z]に対して位相を補償して、D/A変換器3へ出力する。D/A変換器5へ出力される電圧信号をd[z]で示す。
D/A変換器5は、電圧信号d[z]をデジタルからアナログに変換した制御信号6をDC/DCコンバータ1に入力する。DC/DCコンバータ1は、制御信号6に従って、内部動作が制御されることにより、安定した出力電圧Voutを出力する。
上述した電源部1の回路構成において、DC/DCコンバータ1から安定した出力電圧Voutを出力させるDSP4は、
Figure 0006323283
で表すことができる。
先ず、DC/DCコンバータ1を制御する目的について図2で説明する。図2では、縦軸に電圧を示し、横軸に時間を示すグラフにおいて、DC/DCコンバータ1の出力電力Voutの状態を示している。
時刻taは、出力電圧Voutの立ち上がりから所望電圧Vaに追従させる際の、負荷が急変する時刻を示す。時刻tbは、負荷が急変する時刻taから出力電圧Voutが安定して所望電圧Vaを維持するまでの整定時間を示す。また、負荷急変により、出力電圧Voutは、所望電圧Vaを超えてオーバーシュートする。電圧差Vbは、所望電圧Vaを超えた出力電圧Voutとの電圧差を示す。
DSP4は、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutを所望電圧Vaに追従させ、負荷急変時においても頑強に所望の電圧レベルを保つように、DC/DCコンバータ1を制御する。即ち、DSPは、第一に、オーバーシュートによる電圧差Vbを小さくし、第二に、整定時間tbを短くするようにDC/DCコンバータ1を制御する。上述した制御は、電源部1が製品として求められる値が仕様で定められている。
次に、上記制御目的を達成するためのDSP4の制御原理について、図3及び図4で説明する。先ず、DC/DCコンバータ1の動作について説明する。図3は、DC/DCコンバータの等価回路の一例を示す図である。図3では、DC/DCコンバータ1の等価回路50aを示す。
スイッチSがオンのときには、コイルのインダクタンスLによって電源Vinの電流が妨げられ、入力側から流れる入力電圧Vinが打ち消され降下した電圧VcがコンデンサCに蓄積される。電圧電流は電流Iとなる。抵抗rはスイッチSの内部抵抗を表す。抵抗rはコイルの抵抗を表す。
スイッチSがオンにより磁化されたインダクタンスLの磁束が消失するときには、コンデンサCとダイオード(動作抵抗r)との還流電流により、スイッチSがオフ時にも電圧がコンデンサCに供給される。従って、直流電圧の出力電圧Voutが継続的に負荷Rに供給される。抵抗rはコンデンサCの抵抗を表す。ダイオードは、動作抵抗rにより表される。
DC/DCコンバータ1の出力を安定させるために、出力電圧VoutはDSP4にフィードバックされる。DSP4は、出力電圧Voutを監視して、スイッチSがオン/オフするデューティ比を制御する。
スイッチSの動作と出力電圧Voutとの関係について図4で説明する。図4(a)は、スイッチSの動作を表すS(t)を示し、図4(b)は、出力電圧Vout(t)を示す。
オン及びオフを1スイッチング周期として、オン及びオフを繰り返すS(t)は、
Figure 0006323283
で表される。数2において、tは連続時間を示し、kは離散時間を示し、hは一定のスイッチング間隔を示し、d[k]はデューティ比を示す。d[k]は、k番目のスイッチング周期におけるオン期間の比を示す。ここで、kは正数である。(k−1)番目のスイッチング周期において、オン期間は、デューティ比を用いると、d[k−1]hで表される。同様に、k番目のスイッチング周期では、オン期間は、d[k]hで表される。
S(t)によるスイッチSの動作によって、スイッチオンのとき電圧は上昇し、スイッチオフのとき電圧は減少し、図4(b)に例示するようなVout(t)を示す。DSP4は、このオンとオフのスイッチング間隔、即ち、d[k]を調整することにより前述した制御目的を達成する。
即ち、DSP4は、上述した制御目的を達成するようにスイッチング間隔d[k]を調整するように設計される。制御目的を達成するスイッチング間隔d[k]でDC/DCコンバータ1を制御するためには、DSP4が実現するデジタル位相補償器のパラメータを制御目的を達成するように調整する。デジタル位相補償器のパラメータは、上述した数1のbd0、bd1、及びad1である。bd0、bd1、及びad1は、実数スカラーである。
即ち、制御目的を達成するために、デジタル位相補償器のパラメータは、与えられた周波数特性仕様を満たすように調整される。先ず、デジタル位相補償器のパラメータを決定する段階を第1段階として、以下に説明する。
・第1段階
電源部9のDC/DCコンバータ1及びDSP4の個々を伝達関数で表し、電源部9において開ループ伝達関数の周波数特性(g−φ特性)を解析する。図5は、伝達関数によるモデル化の例を示す図である。図5において、DC/DCコンバータモデル1mは、制御系を含めて伝達関数p(s)で表され、位相補償器モデル4mは、パルス伝達関数K[z]で表されている。位相補償器モデル4mは、DSP4によるデジタル位相補償器に相当する。
図3に示すDC/DCコンバータ1の等価回路50aから伝達関数p(s)を導出する方法について説明する。
手順1:切替状態空間モデルを導出する。等価回路50aからキルヒホッフ則などの回路方程式により作成する。
状態は、
Figure 0006323283
で表される。
切替状態空間モデルは、
Figure 0006323283
及び、
Figure 0006323283
で表さる。ここで、数4及び数5内の各行列は、回路定数で表された、
Figure 0006323283
である。
手順2:d[k]を略d(t)であるとみなし、
Figure 0006323283
1周期(スイッチング間隔h(図4))以内で平均化する。
具体的には、まず、スイッチオンのときにd(t)を乗算し、スイッチオフのときに(1−d(t))を乗算する。数4に対して
Figure 0006323283
及び、数5に対して
Figure 0006323283
を得る。
そして、数7及び数8において、1周期以内で平均化することで、
Figure 0006323283
Figure 0006323283
を得る。
手順3:ラプラス変換する。
Figure 0006323283
数11から、伝達関数P(s)を得る。
Figure 0006323283
数12において、係数は全て実数スカラーである。ここで、伝達関数P(s)のラプラス演算子sに対してjωを代入(s=jω(jは虚数、ωは実数))することにより、周波数応答P(jω)は、
Figure 0006323283
と表せる。これにより、開ループ伝達関数の周波数特性は、
Figure 0006323283
で示すことができる。数14において、jは虚数、ωは周波数、hはサンプリング周期を示す。上記数14に対して、周波数特性に関する以下の仕様が与えられたとする。
仕様1:所望電圧レベルへの追従性を
Figure 0006323283
で定める。
仕様2:ノイズに対する耐性を
Figure 0006323283
で定める。
仕様3:負荷急変時のオーバーシュートを
Figure 0006323283
で定める。
仕様4:負荷急変時の整定時間、制御系の安定を
Figure 0006323283
で定める。一般的な仕様を仕様1〜4で例示したに過ぎず、細かい仕様は設計者によって与えられる。
周波数特性L(jω)は、図6のように複素平面上で表される。図6は、周波数特性仕様を説明するための図である。図6において、複素平面上に描画されたL(jω)に対して、上述した仕様1はSpec1で示され、仕様2はSpec2で示され、仕様3はSpec3で示され、仕様4はSpec4で示される。
また、図7は、周波数特性L(jω)のボード線図を示す図である。図7において、ゲイン線図において、図6で示したSpec1、Spec2、及びSpec3が示される。また、位相線図において、図6で示したSpec4が示される。
従って、DC/DCコンバータ1に対して上述した仕様1〜4を満たすように位相補償器モデル4mの係数を求める。DC/DCコンバータ1を制御する位相補償器モデル4mは、数12及び数13において、n=2の場合に相当する。従って、
Figure 0006323283
の係数bd0、bd1、及びad1を決定すれば良い。設計者は、試行錯誤の結果、係数bd0、bd1、及びad1を決定する。係数bd0、bd1、及びad1は、DSP4に実装されるデジタル位相補償器のパラメータである。以下、係数bd0、bd1、及びad1をパラメータbd0、bd1、及びad1と言い換える。
パラメータbd0、bd1、及びad1をDSP4に実装する第2段階について説明する。
・第2段階
DSP4に実装するパラメータには制限がある。電源部9のDC/DCコンバータ1内のスイッチング周期hは非常に短く、DSP4は、このスイッチング周期h以内に終了しなければならない。演算高速化のためDSP4の演算に固定小数点演算が用いられる。
設計者は、DSP4にパラメータbd0、bd1、及びad1を実装した場合に、DC/DCコンバータ1の周波数特性の仕様1〜4を満たすように、DSP4が制御可能であるか否かを検証する。主には、設計者によって、精度良く制御するための、DSP4のビット数の検証、DSP4のビット数における固定小数点位置の検証等が行われる。
図8は、固定小数点位置の例を示す図である。図8では、DSP4が8ビットである場合の固定小数点fpの位置の例を示している。この例では、固定小数点fpがLSB(Least Significant Bit)から4桁左に設定されている。LSBが2^(−4)の場合であるが、固定小数点fpの位置は、予め任意に定められる。
DSP4が16ビットの場合であっても、固定小数点fpの位置が予め与えられ、周波数特性が演算される。この場合、第1段階において得られたデジタル位相補償器のパラメータの値は、固定小数点fpによりDSP4が実装できる値で処理される。その結果、図9に示すような周波数特性の演算結果を得る場合がある。
図9は、DSPによる周波数特性の演算結果例を示す図である。図9では、周波数特性の演算結果をボード線図で示している。この例では、固定少数点fpがLSBから3桁、5桁、10桁、及び15桁左に設定した場合のそれぞれの演算結果を示している。
ボード線図のゲイン線図を参照すると、固定少数点fpがLSBから3桁左の場合には、所望電圧レベルへの追従性に関する仕様1を満たさないことが分かる。固定少数点fpは、LSBから5桁、10桁、又は15桁左に設定し得る。即ち、DSP4のビット数が16ビットの場合、固定少数点fpはLSBから5桁以上左に設定する必要がある。
・第3段階
デジタル位相補償器の調整検証では、数値計算を行うMATLAB(MATrix LABoratory)等を用いてオフラインで行われるため、DC/DCコンバータ1の詳細な仕様を全て陽に考慮することができず、第1段階の設計者による試行錯誤を排除できない。また、MATLAB等を用いた数値計算は、浮動小数点演算であるため、第2段階における設計者の経験に基づく試行錯誤を排除することができない。
更に、第1段階及び第2段階での検証は、1つのDC/DCコンバータ1を対象として行われるため、量産された場合のDC/DCコンバータ1の製造バラツキが考慮されない。即ち、製造されたDC/DCコンバータ1毎にオンラインでデジタル位相補償器を自動調整する装置では、DC/DCコンバータ1毎に個別にDSP4を調整するため、製造されたDC/DCコンバータ1の特性に基づくモデルで、第1段階及び第2段階を繰り返す。
本実施例では、デジタル位相補償器の設計において、仕様を制約条件とする最適化問題として安定化し解くことで、仕様を満たすデジタル位相補償器が最適化問題の実行可能領域として求める。即ち、上述したような仕様1、仕様2、仕様3、及び仕様4を制約条件とし、目的関数を設定して制約条件のみを考慮し、制約条件を満たす実行可能領域を求める。本実施例では、最適化を目的とせず、実行可能領域を求める。
実行可能領域は、DC/DCコンバータ1の製造バラツキを考慮した上で、DSP4がDC/DCコンバータ1の仕様を満たすデジタル位相補償器のパラメータbd0、bd1、及びad1の領域に相当する。
先ず、DC/DCコンバータ1の仕様(制約条件)は非凸関数であるため、この最適化問題を解く手法は限られている。
非凸関数を扱え、且つ厳密な解を算出する限量子消去法(QE(Quantifier Elimination))アルゴリズムを用いる。QEアルゴリズムは、通常、アナログ回路設計にのみ利用されるため、デジタル位相補償器を設計できない。
しかしながら、発明者は、QEアルゴリズムによりアナログ位相補償器を設計し、デジタル位相補償器に近似することで、DC/DCコンバータ1の製造バラツキに基づいたデジタル位相補償器のパラメータbd0、bd1、及びad1の領域を求める方法を見出した。実施例に係るパラメータの決定方法では、アナログ位相補償器であれば精度良く設計できるQEアルゴリズムの利点を利用する。
QEアルゴリズムを利用した場合には、以下の2つの問題がある。
<問題1>
QEアルゴリズムでは、計算量が問題となることが知られている。DC/DCコンバータ1の製造バラツキを考慮してデジタル位相補償器を設計する際の上述した問題を、単に、最適化問題として定式化した場合、現実的な時間で実行可能領域を得られない。
<問題2>
QEアルゴリズムは指数関数を扱うことができない。即ち、開ループ伝達関数の周波数特性を表す数14のejωhを扱えない。そのため、デジタル位相補償器を直接設計できない。
本実施例では、上記問題1を解決するために、定符号条件(SDC:Sign Definite Condition)用の特別なQEアルゴリズムを用いる。また、上記問題2を解決するために、SDC用の特別なQEアルゴリズムにより、仕様を満たすアナログ位相補償器のパラメータ領域Rcを設計する。
制御系設計の様々な条件がSDCで記述できる。SDCは、
Figure 0006323283
で定義される。ここで、f(x)は、n次の実係数多項式とする。上記数20で定義されるSDCに対して、限量記号を効率的に消去する。限量記号の消去の一例として、
H. Iwane, H. Higuchi, and H. Anai, "An effective implementation of a special quantifier elimination for a sign definite condition by logical formula simplification," CASC., to appear, 2013
により、
Figure 0006323283
が示されている。ωは限量記号がかかった変数を示し、b及びKは限量記号がかからない変数を示す。数22で示すように、QEアルゴリズムによりωが消去される。
数20に示す周波数特性仕様を表すパルス伝達関数K[z]をK(s)と置き換えることにより、SDCに帰着する。DC/DCコンバータ1に係る回路定数をL(jω)(数14)に代入し、上述したEQアルゴリズムを適用することで、K(s)の仕様を満たすパラメータ領域Rcが求まる。
数23に示すような、アナログ位相補償器Kc(s)の周波数特性をTustin変換によりデジタル位相補償器Kd(z)で近似することを考える。
Figure 0006323283
アナログ位相補償器Kc(s)(数23)に数24を代入してTustin変換することにより、数24を得る。
Figure 0006323283
Figure 0006323283
Figure 0006323283
デジタル位相補償器Kd(z)の係数ad1、bd0、及びbd1を、アナログ位相補償器Kc(s)の係数ac1、bc0、及びbc1で表す。
Figure 0006323283
従って、アナログ位相補償器Kc(s)の係数ac1、bc0、及びbc1の夫々を係数ad1、bd0、及びbd1で表せる。
Figure 0006323283
この数28をパラメータ領域Rcの多項式に代入すれば、パラメータ領域Rdを得られる。
Tustin変換による近似は、サンプリング周波数から十分近い周波数帯域では十分な精度を得られる。DC/DCコンバータ1で必要な制御帯域(凡そ3kHz)はサンプリング周波数(90kHz)により、QEアルゴリズムで求めたアナログ位相補償器Kc(s)を十分な精度で近似したデジタル位相補償器Kd(z)が求まる。
従って、アナログ位相補償器Kc(s)のパラメータ領域Rcから、周波数特性を踏襲するデジタル位相補償器Kd(z)のパラメータ領域Rdを求めことができる。DC/DCコンバータ1の製造バラツキ毎にデジタル位相補償器Kd(z)のパラメータ領域Rdを得る。仕様を満たす、複数のデジタル位相補償器Kd(z)のパラメータ領域Rdの重なる領域から、共通領域ARdを取得する。
DC/DCコンバータ1のサンプリング周期hは、凡そ100kHzであり非常に短い。QEアルゴリズムを用いることで精度良くパラメータ領域Rcを求めておくことは重要である。また、アナログデータからデジタルデータへの変換では、Tustin変換が現時点において最も精度が高いことが知られている。精度良く求めたパラメータ領域RcがTustin変換によってパラメータ領域Rdに変換されることによって、仕様(制約条件)を満たすデジタル位相補償器Kd(z)のパラメータ領域Rdを高精度で得ることができる。
本実施例に係るパラメータ決定方法は、図10に示されるようなハードウェア構成を有する情報処理装置100によって行われる。図10は、ハードウェア構成を示す図である。図10において、情報処理装置100は、コンピュータによって制御される端末であって、CPU(Central Processing Unit)11と、主記憶装置12と、補助記憶装置13と、入力装置14と、表示装置15と、通信I/F(インターフェース)17と、ドライブ装置18とを有し、バスBに接続される。
CPU11は、主記憶装置12に格納されたプログラムに従って情報処理装置100を制御する。主記憶装置12には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等が用いられ、CPU11にて実行されるプログラム、CPU11での処理に必要なデータ、CPU11での処理にて得られたデータ等を記憶又は一時保存する。
補助記憶装置13には、HDD(Hard Disk Drive)等が用いられ、各種処理を実行するためのプログラム等のデータを格納する。補助記憶装置13に格納されているプログラムの一部が主記憶装置12にロードされ、CPU11に実行されることによって、各種処理が実現される。記憶部130は、主記憶装置12及び/又は補助記憶装置13を有する。
入力装置14は、マウス、キーボード等を有し、ユーザが情報処理装置100による処理に必要な各種情報を入力するために用いられる。表示装置15は、CPU11の制御のもとに必要な各種情報を表示する。通信I/F17は、有線又は無線などのネットワークを通じて通信を行う。通信I/F17による通信は無線又は有線に限定されるものではない。
情報処理装置100によって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体19によって情報処理装置100に提供される。
ドライブ装置18は、ドライブ装置18にセットされた記憶媒体19(例えば、CD−ROM等)と情報処理装置100とのインターフェースを行う。
また、記憶媒体19に、後述される本実施の形態に係る種々の処理を実現するプログラムを格納し、この記憶媒体19に格納されたプログラムは、ドライブ装置18を介して情報処理装置100にインストールされる。インストールされたプログラムは、情報処理装置100により実行可能となる。
尚、プログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。コンピュータ読取可能な記憶媒体として、CD−ROMの他に、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリであっても良い。
図11は、情報処理装置の構成概要を示す図である。図11において、設計者によって予め用意されたDC/DCコンバータ1用の回路定数51と、仕様53と、DSPビット数54とを入力データ50とする。
入力データ50には、複数の回路定数51が含まれる。各回路定数51は、異なる製造バラツキに基づくr、r、r、L、及びCの値を示す集合で表される。複数の回路定数51は、各回路定数51のパラメータセットをリストにして示すデータファイルであっても良い。仕様53は、周波数特性を含み、少なくとも上述した仕様1〜4の制約条件を示すデータを含むデータファイルである。DSPビット数54は、設計するDSP4のビット数を示す。
パラメータ決定部40は、入力データ50を用いて、後述されるパラメータ決定処理を行い、実行可能パラメータ59を記憶部130に出力する。複数の回路定数51を用いることにより、DC/DCコンバータ1の製造バラツキに対応した実行可能パラメータ59を得られる。
図12は、情報処理装置の機能構成例を示す図である。図12において、情報処理装置100は、パラメータ決定部40を有する。記憶部130には、入力データ50、等価回路50a、伝達関数モデル55、Rc領域データ56、Rd領域データ57、ARd領域データ58、実装可能パラメータ59等が記憶される。
パラメータ決定部40は、更に、入力部41と、伝達関数モデル算出部42と、Rc領域算出部43と、Rd領域算出部44と、ARd領域算出部45と、判断部46とを有する。入力部41と、伝達関数モデル算出部42と、Rc領域算出部43と、Rd領域算出部44と、ARd領域算出部45と、判断部46とは、対応するプログラムをCPU11が実行することで行われる処理により実現される。
入力部41は、設計者から入力データ50を取得して記憶部130に格納する。入力データ50は、複数の回路定数51、仕様53、DSPビット数54を含む。
各回路定数51は、DC/DCコンバータ1を表す等価回路50a(図3)内の回路定数の組み合せであり、設計者が製造バラツキを見積もって得た値を示す。即ち、各回路定数51は、r、r、r、L、及びCの値の組み合せを示す。製造バラツキ毎に異なる回路定数51が示される。
等価回路50aは、設計者によって作成され、記憶部130に格納される。等価回路50aに各回路定数51で示される値を適用することで、製造バラツキを反映した等価回路を表現する。複数の回路定数51と等価回路50aとによって、異なる製造バラツキに基づく複数の等価回路が示される。回路定数51の代わりに、製造バラツキを反映した複数の等価回路が入力部41を介して記憶部130に格納されても良い。
仕様53は、周波数特性を含む。一例として、上述した仕様1〜4が仕様53に含まれている。DSPビット数54は、設計するDSP4のビット数を示す。DSP4は、デジタル位相補償器に相当する。
伝達関数モデル算出部42は、状態平均化法により、複数の回路定数51と等価回路50aとから(言い換えると、製造バラツキを反映した複数の等価回路から)、DC/DCコンバータ1の製造バラツキ毎の伝達関数モデル55を作成する。複数の伝達関数モデル55が記憶部130に作成される。
Rc領域算出部43は、各複数の伝達関数モデル55を用いて、SDC用の特別なQEアルゴリズムにより、仕様を満たすアナログ位相補償器のパラメータ領域Rcを算出する。複数のパラメータ領域Rcが算出され、記憶部130に記憶される。Rc領域データ56は、複数のパラメータ領域Rcを示すデータである。各パラメータ領域Rcは多項式で表される。
Rd領域算出部44は、Rc領域算出部43によって算出された各パラメータ領域RcをTustin変換してパラメータ領域Rdを算出し、記憶部130に記憶する。Rc領域算出部43が算出したパラメータ領域Rcと同数のパラメータ領域Rdが得られる。Rd領域データ57は、複数のパラメータ領域Rdを示すデータである。各パラメータ領域Rdは多項式で表される。
ARd領域算出部45は、Rd領域算出部44によって得られた複数のパラメータ領域Rdの共通領域ARdを求める。共通領域ARdを示すARd領域データ58が記憶部130に記憶される。
判断部46は、DSPビット数54に基づいて、ARd領域算出部45によって算出された共通領域ARd内に、DSP4で実装可能なパラメータが存在するか否かを判断する。DSP4で実装可能なパラメータが存在する場合、実装可能パラメータ59を記憶部130に格納する。また、判断部46は、表示装置15に、共通領域ARdを表示すると共に、共通領域ARd上に実装可能パラメータ59を示すようにしても良い。又は、実装可能パラメータ59を表示装置15に表示しても良い。
次に、パラメータ決定部40によって行われるパラメータ決定処理について説明する。図13は、パラメータ決定処理の一例を説明するための図である。図13において、パラメータ決定部40の入力部41は、設計者からの入力データ50を受け付けて、記憶部130に格納する(ステップS11)。入力データ50は、回路定数51、仕様53、及びDSPビット数54を含む。
伝達関数モデル算出部42は、回路定数51と等価回路50aとを用いて、製造バラツキ毎の伝達関数p(s)を作成して、製造バラツキ毎のDC/DCコンバータ1のモデルを作成する(ステップS12)。伝達関数モデル算出部42は、複数の回路定数51から順に1つを選択し、等価回路50aと選択した回路定数51とから状態平均化法により、1つの伝達関数モデル55(即ち、伝達関数p(s))を作成する。n個の回路定数51に対してn個の伝達関数モデル55が作成される。
Rc領域算出部43は、仕様53を制約条件とする最適化問題をSDCで定式化し、SDC用の特別なQEアルゴリズムを用いて、伝達関数モデル55毎にパラメータ領域Rcを計算する(ステップS13)。n個の伝達関数モデル55に対して、n個のパラメータ領域Rcを得る。各パラメータ領域Rcは多項式で表される。パラメータ領域Rcは、アナログ位相補償器のパラメータ領域を示す。
Rd領域算出部44は、記憶部130から複数のパラメータ領域Rcを1つずつ取り出して、Tustin変換することで、パラメータ領域Rdを計算する(ステップS14)。n個のパラメータ領域Rcから、Tustin変換により、n個のパラメータ領域Rdが算出され、記憶部130に格納される。
次に、ARd領域算出部54は、複数のパラメータ領域Rdの共通領域ARdを計算する(ステップS15)。複数のパラメータ領域Rd全てに含まれる領域を算出することで、共通領域ARdを得る。共通領域ARdは、多項式で示され、ARd領域データ58として記憶部130に格納される。
そして、判断部46は、DSPビット数54を用いて、DSP4のパラメータを算出し、ARd領域算出部54によって得られた共通領域ARd内に含まれるか否かを判断することで、DC/DCコンバータ1の製造バラツキに寄らず仕様53で定められた周波数特性を満たす制御を可能とし、かつ、DSP4が実装可能であるか否かを判断する(ステップS16)。
判断部46は、共通領域ARd内に、DSP4で表現できるパラメータ値を格子点として重ね合わせることにより、実装可能パラメータ59を求めることができる。求めた実装可能パラメータ59が所望のデジタル位相補償器パラメータを示す。
判断部46は、共通領域ARdと実装可能パラメータ59を含む格子点とを重ねて表示する(ステップS17)。実装可能パラメータ59を一覧で表示しても良い。
実装可能パラメータ59を得られない場合、共通領域ARdと重なる格子点が表示されないため、設計者は、指定したDSPビット数54では実現できないと判断できる。この場合、設計者は、回路定数51及び/又はDSPビット数54を再設定して、上述したパラメータ決定処理を情報処理装置100に行わせる。
次に、製造バラツキに寄らず制約条件を満たす、DSPビット数54と、実装可能パラメータ59とを出力結果とするパラメータ決定処理の他の例について図14で説明する。図14は、パラメータ決定処理の他の例を説明するためのフローチャート図である。
図14において、パラメータ決定部40の入力部41は、設計者からの入力データ50を受け付けて、記憶部130に格納する(ステップS11)。入力データ50は、回路定数51、及び仕様53を含む。
入力データ50には、DSPビット数54は含まれない。或いは、設計者がDSPビット数54を指定した場合、図13に示すステップS12〜S17を行い、設計者が指定しない場合、以下の処理を行うようにしても良い。
入力部41は、DSPビット数にデフォルト値を設定する(ステップS11−2)。デフォルト値は、例えば、8ビットである。その後、図13に示すステップS12〜S16での処理が行われる。
判断部46は、ステップS16の処理後、共通領域ARd内にDSP4のパラメータが存在するか否かを判断する(ステップS16−2)。判断部46は、記憶部130に記憶した実装可能パラメータ59が空の場合、実装可能パラメータ59が存在しないと判断し、実装可能パラメータ59が空でない場合、実装可能パラメータ59が存在したと判断する。実装可能パラメータ59が所望のデジタル位相補償器パラメータを示す。
実装可能パラメータ59が存在しない場合、判断部46は、DSPビット数54を2倍に設定する(ステップS16−4)。その後、図13に示すステップS12〜S16での処理が繰り返される。
一方、実装可能パラメータ59が存在する場合、判断部46は、ステップS16の判断結果とDSPビット数54とを表示する(ステップS16−6)。共通領域ARdとDSP4で表現できるパラメータ値とを重ね合わせて、表示装置15にグラフ表示しても良い。又は、実装可能パラメータ59を表示しても良い。その際に、DSPビット数54も表示する。
上記ステップS16−4において、DSPビット数54を2倍にした結果、所定ビット数(例えば、32ビット)を超える場合は、実装可能パラメータ59を得られないと判断し、実装可能パラメータが存在しない等のメッセージを表示装置15に表示しても良い。
次に、判断部46による判断処理の例について図15で説明する。図15は、判断処理を説明するためのフローチャート図である。図15において、判断部46は、パラメータ領域ARdから、パラメータbd0、bd1、及びad1夫々の最大値及び最小値を取得する(ステップS31)。
そして、判断部46は、パラメータbd0、bd1、及びad1夫々の最大値と最小値の差分値を求め、差分値の中から最小の差分値xを取得する(ステップS32)。
Figure 0006323283
次に、判断部46は、最小の差分値xを用いて、パラメータ領域ARd内のパラメータをDSP4で表現するのに必要な最大のLSB間隔を求める(ステップS33)。即ち、
LSB=2^(-n) (n=0、1、2、・・・)
のnのうち、最も荒いLSB間隔となるnを求め、LSB間隔を初期設定する。
判断部46は、パラメータ領域ARdを描画し、LSB間隔の格子点をパラメータ領域ARdに重ね書きして(ステップS34)、パラメータ領域ARd内にLSB間隔の格子点が存在するか否かを判断する(ステップS35)。パラメータ領域ARd内に格子点が存在しない場合、判断部46は、LSB間隔を更新する(ステップS36)。nが1インクリメントされ、LSB間隔は1/2となる。
判断部46は、nがDSPビット数54以下であるか否かを判断する(ステップS37)。nが、DSPビット数54から1減算した値以下の場合、判断部46は、ステップS34へと戻り、更新したLSB間隔で格子点を描き直し、上述同様の処理を繰り返す。nがDSPビット数54から1減算した値より大きくなった場合、判断部46は、ステップS40へと進み、空の実装可能パラメータ59を出力する。
一方、パラメータ領域ARd内に格子点が存在する場合、判断部46は、パラメータ領域ARd内の格子点から、パラメータbd0、bd1、及びad1夫々の整数部分の最大値が最小になる格子点を選択する(ステップS36)。
判断部46は、選択した格子点がDSP4で実装可能か否かを判断する(ステップS39)。選択した格子点がDSP4で実装可能でない場合、判断部46は、DSPビット数54では、所望のデジタル位相補償器パラメータは存在しないと判断し、空の実装可能パラメータ59を出力して(ステップS40)、この判断処理を終了する。
一方、選択した格子点がDSP4で実装可能である場合、判断部46は、選択した格子点をDSP4の実装パラメータ54として出力して(ステップS41)、この判断処理を終了する。選択した格子点の値が、最大のLSBかつ最小の整数部分を持つパラメータの値となり、所望のデジタル位相補償器パラメータとなる。
ステップS39の判断は、判断部46がステップS38で選択した格子点の値を表示装置15に表示することで、設計者が判断しても良い。又は、判断部46が、予め与えられたDSP4の仕様に基づいて判断しても良い。
次に、ステップS33における最も荒いLSB間隔を取得する処理について図16で説明する。図16は、図15のステップS33での処理を行うためのプログラム記述例を示す図である。図16に示すプログラム記述例は、一例であり、この記述例に限定されない。
図16において、判断部46は、変数iの初期値を0として、DSPビット数54になるまで以下の処理を繰り返す。
判断部46は、ステップS32で求めた最小の差分値xを2^(-i)で割って、小数点以下を切り下げる。この値が1の場合、LSB間隔を2^(-i)に設定し、また、変数iをnに設定する。一方、値が1でない場合には、判断部46は、LSB間隔及び変数iを変更しない。
変数iを1インクリメントする毎に、判断部46は、この処理を実行し、変数iがDSPビット数54になったときに、ステップS33での処理を終了する。
次に、Rc領域算出部43、Rd領域算出部44、ARd領域算出部45の夫々の算出結果例を以下に示す。
図17は、製造バラツキ毎のパラメータ領域Rc及びRdの算出結果例を示す図である。図17(A)は、Rc領域算出部43によって算出されたパラメータ領域Rcの結果例を示している。製造バラツキを見積もった個々の回路定数51に対して得た多項式によって各パラメータ領域Rcが示される。
回路定数51がn個である場合、n個のパラメータ領域Rc、Rc、・・・Rcを示す多項式が生成される。パラメータ決定部41は、設計者の指示に応じて、これらn個のパラメータ領域Rc、Rc、・・・Rcを描画して表示装置15に表示しても良い。
図17(B)は、Rd領域算出部44によって算出されたパラメータ領域Rdの結果例を示している。製造バラツキを見積もった個々の回路定数51に対して得た多項式によって各パラメータ領域Rdが示される。
パラメータ領域Rdがn個である場合、n個のパラメータ領域Rd、Rd、・・・Rdを示す多項式が生成される。パラメータ決定部41は、設計者の指示に応じて、これらn個のパラメータ領域Rd、Rd、・・・Rdを描画して表示装置15に表示しても良い。
パラメータ領域RcがDC/DCコンバータAの製造バラツキを見積もった回路定数51により得られた場合、パラメータ領域RdがDC/DCコンバータA用のDSP4のパラメータ領域となる。
パラメータ領域RcがDC/DCコンバータBの製造バラツキを見積もった回路定数51により得られた場合、パラメータ領域RdがDC/DCコンバータB用のDSP4のパラメータ領域となる。
他パラメータ領域Rc〜Rc及び他パラメータ領域Rd〜Rdについても同様である。
図18は、共通領域ARdの算出結果例を示す図である。図18(A)は、Rd領域算出部44によって算出されたn個のパラメータ領域Rd〜Rdの結果例を示し、図17(B)と同様である。図18(B)は、複数のパラメータ領域Rdの共通領域ARdを算出した結果例を示している。共通領域ARdは、n個のパラメータ領域Rd〜Rdの各々に含まれる領域である。
図19は、LSB間隔に基づく格子点の結果例を示す図である。図19(A)は、図18(B)に相当し、判断部46がLSB間隔で格子点pを算出する前の状態を示す。図19(B)は、LSB間隔が1(LSB=2^(-n)、n=0)の場合に算出された格子点pの結果例を示す。図19(B)において、共通領域ARdに含まれる格子点pは存在しない。
従って、判断部46は、LSB間隔を0.5(LSB=2^(-n)、n=1)に変更して、格子点pを算出する。その結果、図19(C)に示すように、複数の格子点pが共通領域ARdに存在する。判断部46は、共通領域ARdに存在する複数の格子点pの値の整数部分の最大値が最小になる格子点pを選択し、DSP4で実装可能である場合、格子点pの値を示す実装可能パラメータ59を出力する。
各パラメータ領域Rcに対してパラメータ領域Rdを求める代わりに、図20に示すように、全てのパラメータ領域Rcの共通領域ARcを求めておいて、共通領域ARcをTustin変換して共通領域ARdを得るようにしても良い。
上述したように、本実施例では、想定される製造バラツキを予め等価回路の回路定数r、r、r、L、及びCで見積もり、異なる製造バラツキを有する複数のDC/DCコンバータのモデルを状態平均化法によって求める。これらモデルについてSDC用の特別なQEアルゴリズムによって、仕様を満たすアナログ位相補償器のパラメータ領域Rcを導出する。
そして、パラメータ領域RcをTustin変換によってデジタル位相補償器のパラメータ領域Rdを求める。求めたパラメータ領域Rdの全てに含まれる共通領域ARdを算出することにより、異なる製造バラツキを有する全てのDC/DCコンバータについて制御目的を達成するデジタル位相補償器のパラメータ領域を求めることができる。
更に、DSP4で表現できる点を格子点として、共通領域ARdに重ね合わせることにより、DSP4の固定小数点化により周波数特性が変化しない、所望のデジタル位相補償器のパラメータが求まる。従って、DC/DCコンバータ毎にデジタル位相補償器を再調整する必要がなくなり、量産の際の製造工数を削減することができる。
上述した実施例では、情報処理装置100にてパラメータ決定部40を有する構成としたが、パラメータ決定部40は、クラウドコンピューティングによって実現されても良い。
なお、上述では、非絶縁型降圧チョークコンバータを一例として説明したが、本実施例は、絶縁型フォワード型、ハーフブリッジ型、フルブリッジ型にも適用可能である。
また、本実施例は、以下を前提とするフィードバック制御系の装置設計にも適用可能である。
(1)制御対象の制御モデルが等価回路など物理パラメータ(上述において、回路定数に相当する)を含むモデルから求められる1入出力の伝達関数として与えられ、
(2)その制御器設計問題がデジタル位相補償器による開ループ整形問題として与えられ、かつ
(3)開ループ仕様として求められるゲイン交差周波数が制御系のサンプリング周波数から導かれるナイキスト周波数よりも十分低い周波数であるもの
例えば、DCモータの軸に接続された負荷の角速度を制御するためのデジタル位相補償器、磁気浮上制御等が相当する。
上記実施例において、Rc領域算出部43とRd領域算出部44とは、領域特定部に相当し、ARd領域算出部45と判断部46とは、出力部に相当する。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータの決定方法であって、
前記出力に要求される仕様を受け付け、
所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数を受け付け、
前記仕様と前記第1の回路定数とに基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、
前記仕様と前記第2の回路定数とに基づき、前記パラメータの第2の領域を特定し、
前記第1の領域及び前記第2の領域の双方に含まれるパラメータを出力する
処理をコンピュータが行うことを特徴とするパラメータの決定方法。
(付記2)
前記第1の回路定数、前記パラメータ及び周波数を変数とする関数の値が前記仕様を満たすときの前記パラメータの領域を前記第1の領域とし、前記第2の回路定数、前記パラメータ及び周波数を変数とする前記関数の値が前記仕様を満たすときの前記パラメータの領域を前記第2の領域とする
ことを特徴とする付記1記載のパラメータの決定方法。
(付記3)
前記コンピュータは、
前記仕様を定符号条件として定式化し、前記定符号条件用の特別な限量子消去法によって、該仕様を満たす前記所定の回路を制御するアナログ回路の第1のパラメータ領域及び第2のパラメータ領域を、前記第1の回路定数及び前記第2の回路定数に対応する第1の伝達関数モデル及び第2の伝達関数モデルの夫々に対して取得し、
前記第1の領域を、前記第1のパラメータ領域をデジタル領域へ変換することによって取得し、
前記第2の領域を、前記第2のパラメータ領域を前記デジタル領域へ変換することによって取得する
ことを特徴とする付記2記載のパラメータの決定方法。
(付記4)
前記コンピュータは、
前記第1の領域及び前記第2の領域に共通に含まれる共通領域を取得し、
前記共通領域に含まれる、前記補償器の演算精度で得られる前記パラメータを出力する
ことを特徴とする付記3記載のパラメータの決定方法。
(付記5)
所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータの決定プログラムであって、
前記出力に要求される仕様を受け付け、
所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数を付け付け、
前記仕様と前記第1の回路定数に基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、
前記仕様と前記第2の回路定数に基づき、前記パラメータの第2の領域を特定し、
前記第1の領域及び前記第2の領域に含まれるパラメータを出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするパラメータの決定プログラム。
(付記6)
所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータを決定する情報処理装置であって、
前記出力に要求される仕様と、所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数とを入力する入力部と、
前記仕様と前記第1の回路定数に基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、前記仕様と前記第2の回路定数に基づき、前記パラメータの第2の領域を特定する領域特定部と、
前記第1の領域及び前記第2の領域に含まれるパラメータを出力する出力部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記7)
フィードバック制御系において制御される回路を表す等価回路と、該等価回路の製造バラツキを見積もった複数の回路定数の集合と、周波数特性を示す仕様とを用いて、製造バラツキ毎の伝達関数モデルを作成し、
前記仕様を定符号条件として定式化し、前記定符号条件用の特別な限量子消去法によって、該仕様を満たす前記回路を制御するアナログ回路の第1のパラメータ領域を前記伝達関数モデル毎に取得し、
前記第1のパラメータ領域毎にデジタル変換することによって、前記回路を制御するデジタル回路の第2のパラメータ領域を取得する
処理をコンピュータに実行させる補償器設計支援方法。
(付記8)
前記コンピュータに、
変換した各第2のパラメータ領域に共通する共通領域を取得する
処理を実行させる付記7記載の補償器設計支援方法。
(付記9)
前記仕様は、非凸関数であることを特徴とする付記8記載の補償器設計支援方法。
11 CPU
12 主記憶装置
13 補助記憶装置
14 入力装置
15 表示装置
17 通信I/F
18 ドライブ
19 記憶媒体
40 パラメータ決定部
41 入力部
42 伝達関数モデル算出部
43 Rc領域算出部
44 Rd領域算出部
45 ARd領域算出部
46 判断部
50 入力データ
51 回路定数
53 仕様
54 DSPビット数
55 伝達関数モデル
56 Rc領域データ
57 Rd領域データ
58 ARd領域データ
59 実装可能データ
100 情報処理装置
130 記憶部

Claims (6)

  1. 所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータの決定方法であって、
    前記出力に要求される仕様を受け付け、
    所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数を受け付け、
    前記仕様と前記第1の回路定数とに基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、
    前記仕様と前記第2の回路定数とに基づき、前記パラメータの第2の領域を特定し、
    前記第1の領域及び前記第2の領域の双方に含まれるパラメータを出力する
    処理をコンピュータが行うことを特徴とするパラメータの決定方法。
  2. 前記第1の回路定数、前記パラメータ及び周波数を変数とする関数の値が前記仕様を満たすときの前記パラメータの領域を前記第1の領域とし、前記第2の回路定数、前記パラメータ及び周波数を変数とする前記関数の値が前記仕様を満たすときの前記パラメータの領域を前記第2の領域とする
    ことを特徴とする請求項1記載のパラメータの決定方法。
  3. 前記コンピュータは、
    前記仕様を定符号条件として定式化し、前記定符号条件用の特別な限量子消去法によって、該仕様を満たす前記所定の回路を制御するアナログ回路の第1のパラメータ領域及び第2のパラメータ領域を、前記第1の回路定数及び前記第2の回路定数に対応する第1の伝達関数モデル及び第2の伝達関数モデルの夫々に対して取得し、
    前記第1の領域を、前記第1のパラメータ領域をデジタル領域へ変換することによって取得し、
    前記第2の領域を、前記第2のパラメータ領域を前記デジタル領域へ変換することによって取得する
    ことを特徴とする請求項2記載のパラメータの決定方法。
  4. 前記コンピュータは、
    前記第1の領域及び前記第2の領域に共通に含まれる共通領域を取得し、
    前記共通領域に含まれる、前記補償器の演算精度で得られる前記パラメータを出力する
    ことを特徴とする請求項3記載のパラメータの決定方法。
  5. 所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータの決定プログラムであって、
    前記出力に要求される仕様を受け付け、
    所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数を付け付け、
    前記仕様と前記第1の回路定数に基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、
    前記仕様と前記第2の回路定数に基づき、前記パラメータの第2の領域を特定し、
    前記第1の領域及び前記第2の領域に含まれるパラメータを出力する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするパラメータの決定プログラム。
  6. 所定の回路の出力を補償する補償器に設定するパラメータを決定する情報処理装置であって、
    前記出力に要求される仕様と、所定の回路の等価回路を構成する要素に設定される第1の回路定数及び第2の回路定数とを入力する入力部と、
    前記仕様と前記第1の回路定数に基づき、前記パラメータの第1の領域を特定し、前記仕様と前記第2の回路定数に基づき、前記パラメータの第2の領域を特定する領域特定部と、
    前記第1の領域及び前記第2の領域に含まれるパラメータを出力する出力部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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