JP6322486B2 - 原子力格納容器の冷却システム - Google Patents
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Description
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、炉心を内蔵する原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器の冷却システムであって、前記原子炉格納容器の外周側に間隔を介して設けた原子炉建屋の一部としての壁面部と前記原子炉格納容器との間の空間に冷却水を貯留する外周プールと、前記原子炉建屋の外部であって原子力プラントの敷地内に設置され、前記外周プールに給水する補給水タンクと、前記外周プールと前記補給水タンクとを連通する接続管と、前記接続管に設けられ、前記補給水タンクから前記外周プールへの給水量を前記外周プールの水位に応じて調整する給水調整弁とを備え、前記補給水タンクは、外部の水源としての移動可能な補給装置が接近可能な場所に設置され、前記補給水タンクは、前記補給装置と接続可能な接続プラグを有することを特徴とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
[第1の実施の形態]
本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第1の実施の形態を図1乃至図3を用いて説明する。
図1乃至図3は本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第1の実施の形態を適用した原子力発電プラントを示す概略構成図、図2は図1に示す本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第1の実施の形態を構成する給水調整弁を示す概略構成図、図3は図2に示す本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第1の実施の形態を構成する給水調整弁の開閉動作を示す説明図である。
図2及び図3は、給水調整弁の構成及び開閉動作を示す図であり、図2は給水調整弁の開放状態を示す図、図3は給水調整弁の閉止状態を示す図である。図2、3中、矢印は弁駆動機構23の回動方向を示すものである。なお、図2及び図3において、図1に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図1に示す原子炉圧力容器2や配管類の一部が損傷してドライウェル4内に蒸気が放出される冷却材喪失事故が発生した場合、ドライウェル4内の圧力が上昇する。このとき、放出された蒸気は、ベント管8を通ってサプレッションプール6のプール水中に導かれて凝縮し、蒸気の熱はサプレッションプール6へ移動する。このため、原子炉格納容器3内の圧力上昇が抑制される。
次に、本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第2の実施の形態を図4を用いて説明する。
図4は本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第2の実施の形態を示す概略構成図である。なお、図4において、図1乃至図3に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第3の実施の形態を図5を用いて説明する。
図5は本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第3の実施の形態を示す概略構成図である。なお、図5において、図1乃至図4に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第4の実施の形態を図6を用いて説明する。
図6は本発明の原子炉格納容器の冷却システムの第4の実施の形態を示す概略構成図である。図6中、矢印は補給される冷却水の流れ方向を示している。なお、図6において、図1乃至図5に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、上述した本実施の形態においては、サプレッションプールを有する圧力抑制型の鋼製原子炉格納容器を備えた沸騰水型原子炉の原子力発電プラントに適用した例を説明した。しかし、本発明の原子炉格納容器の冷却システムは、沸騰水型、加圧水型の原子炉を問わず適用可能である。また、他の形式の原子炉格納容器を備える原子炉にも適用可能である。
2 原子炉圧力容器
3 原子炉格納容器
11 生体遮蔽壁(壁面部)
12 外周プール
13 排出孔
15、55、65 補給水タンク
16、56 接続管
20、40 給水調整弁
41 水位計
Claims (8)
- 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器の冷却システムであって、
前記原子炉格納容器の外周側に間隔を介して設けた原子炉建屋の一部としての壁面部と前記原子炉格納容器との間の空間に冷却水を貯留する外周プールと、
前記原子炉建屋の外部であって原子力プラントの敷地内に設置され、前記外周プールに給水する補給水タンクと、
前記外周プールと前記補給水タンクとを連通する接続管と、
前記接続管に設けられ、前記補給水タンクから前記外周プールへの給水量を前記外周プールの水位に応じて調整する給水調整弁とを備え、
前記補給水タンクは、外部の水源としての移動可能な補給装置が接近可能な場所に設置され、
前記補給水タンクは、前記補給装置と接続可能な接続プラグを有する
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項1に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記給水調整弁は、前記外周プール内に配置した前記接続管の端部に設けられた
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項2に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記給水調整弁は、前記外周プールの水位に応じて開閉するフロート弁である
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項2に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記外周プールに設置され、前記外周プールの水位を計測する水位計を更に備え、
前記給水調整弁は、前記水位計で計測された水位に基づいて開閉制御される弁である
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項4に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記給水調整弁は、バッテリで駆動可能な電動弁である
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項4に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記給水調整弁は、エアで駆動可能な弁である
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記壁面部における所定の高さ位置に、前記外周プールの冷却水を排出可能な排出孔を設ける
ことを特徴とする原子炉格納容器の冷却システム。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原子炉格納容器の冷却システムにおいて、
前記補給水タンクは、前記外周プールより高所に配置され、
前記補給水タンクの底面に前記接続管を接続する
ことを特徴とした原子炉格納容器の冷却システム。
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