JP6321686B2 - フュージョンドローにおけるガラスリボン冷却方法 - Google Patents

フュージョンドローにおけるガラスリボン冷却方法 Download PDF

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Description

関連出願の説明
本出願は、2013年2月28日に出願された米国仮特許出願第61/770362号の優先権の利益を米国特許法第119条の下で主張するものである。
本明細書は、一般に超大流量のフュージョンドロー法におけるガラスリボンの冷却の制御に関する。より具体的には、本明細書は、フュージョンドロー装置の多くの地点でフュージョンドロー装置内へ流体を注入し、またフュージョンドロー装置から流体を抜き取って、成形されているガラスリボンの温度プロファイルを制御するものに関する。
種々の市販の用途に使用するためのガラス基板に対する需要が増大している。この需要に対応するために、ガラス製造プロセスではガラス流量が対応して増加している。フュージョンドロープロセスでは、ガラス流量を増加させて製造コストを下げている。
フュージョンドロープロセスにおいて高ガラス流量を得ることに関する1つの障害は、ガラスを制御された形で冷却する能力がないことである。従来、延伸部の高さを増加させたり、延伸部の断熱性を向上させたり、水冷却された表面を追加で提供したりすることを利用して、高ガラス流量のフュージョンドロープロセスで冷却の制御を試みていた。しかしながら、こういった手段は不適切であることが判明した。
他のガラス製造方法では能動空気冷却が使用されているが、これはフュージョンドロープロセスで使用されたことはない。空気などの流体を、延伸部の上部、中程、または下部から抜き取ることを試みたが、成果は限られたものであった。抜取りのみを用いて(すなわち空気注入なしで)延伸部内の気流を増加させると、ガラスリボンの対流熱損失を増加させる。しかしながら空気の抜取りは、延伸部のより低い部分で最大の冷却をもたらし、ガラス流量が多いときなど、ガラスリボンの所望の温度プロファイルを達成することが常に可能であるわけではない。
従って、ガラスリボンを冷却する代わりの方法が必要である。
一実施の形態によれば、フュージョンドロー装置の延伸部内でガラスリボンの冷却を制御する方法が提供される。この方法は、ガラスリボンの目標の温度変化プロファイルを得るステップと、延伸部に少なくとも2つのポートを提供するステップとを含み得る。ポートの夫々での流体注入によりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルと、ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルとを測定してもよい。ポートの夫々での流体注入によりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルと、ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルとを用いて、温度利得係数を評価してもよい。温度利得係数を用いて最小二乗問題を解くことによって、ポートの夫々に対する注入流体流量または抜取り流体流量が計算され得る。ポートの夫々に対して決定された空気流を適用することによって、目標の温度変化プロファイルに類似したガラスリボンの実際の温度変化プロファイルを得ることができる。
別の実施形態では、フュージョンドロー装置の延伸部内でガラスリボンを冷却するための能動流体流スキームが提供される。能動流体流スキームは、ガラスリボンの目標の温度変化プロファイルを得るステップと、延伸部に少なくとも2つのポートを提供するステップとを含み得る。ポートの夫々での流体注入によりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルと、ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルとを測定してもよい。ポートの夫々での流体注入によりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルと、ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされるガラスリボンの温度変化プロファイルとを用いて、温度利得係数を計算してもよい。目標の温度変化プロファイルに類似したガラスリボンの実際の温度変化プロファイルを得るために、温度利得係数を用いて最小二乗問題を解くことによって、ポートの夫々に対する注入流体流量または抜取り流体流量が計算され得る。各ポートに対し、夫々計算された注入流体流量または抜取り流体流量が適用され得る。ガラスリボンの実際の温度変化プロファイルとガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの間の差に対する許容範囲を決定してもよく、かつガラスリボンの実際の温度変化プロファイルとガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの間の差が許容範囲内であるかどうかを評価してもよい。ガラスリボンの実際の温度変化プロファイルとガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの間の差が許容範囲外であると、スキームは利得係数を計算するステップに再び戻って、この計算するステップにもう一度進む。ガラスリボンの実際の温度変化プロファイルとガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの間の差が許容範囲内であると、スキームは既定の時間の間休止し、その後、評価ステップに戻る
実施形態のさらなる特徴および利点が以下の詳細な説明の中に明記され、ある程度は、その説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、あるいは以下の詳細な説明、請求項、さらに添付の図面を含め、本書において説明される実施形態を実施することにより認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、種々の実施形態を説明したものであること、また請求される主題の本質および特徴を理解するための概要または構成を提供するよう意図されたものであることを理解されたい。添付の図面は種々の実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。図面は本書で説明される種々の実施形態を示し、そしてその説明とともに、請求される主題の原理および動作の説明に役立つ。
フュージョンドロー装置を含むガラス製造プロセスの一実施の形態を描いた概略図 フュージョンドロー装置の延伸部の概略図 実施形態による、1xガラス流量でガラスリボンの温度プロファイルの変化を最適化するように設計された延伸部での、ガラスリボンの温度変化プロファイルを示したグラフ 実施形態による、いかなる冷却も伴わない2xガラス流量でのガラスリボンの温度プロファイルを示したグラフ 実施形態による抜取り時の温度プロファイルの変化の状態を概して示した、温度プロファイルの変化を示すグラフ 実施形態による注入時の温度プロファイルの変化の状態を概して示した、温度プロファイルの変化を示すグラフ 実施形態による能動流体流スキームのフローチャート 実施例1による、目標の温度と、流体抜取りのみのスキームと、流体注入/抜取りスキームとに対する、ガラスリボンの温度プロファイルの変化を示したグラフ 実施形態による延伸部内のポートの位置を描いた概略図 実施例1による7ポート系において、流体抜取りによりもたらされる各ポートでの温度プロファイルの変化を示したグラフ 実施例1による7ポート系において、流体注入によりもたらされる各ポートでの温度プロファイルの変化を示したグラフ 実施例1による7ポート系における、計算による流体抜取りのみのスキームと計算による流体注入/抜取りスキームとを示した棒グラフ 実施例2による、1xガラス流量でのガラスリボンの基準温度プロファイルと、冷却を伴わない2xガラス流量でのガラスリボンの温度プロファイルと、流体注入/抜取り冷却を伴う2x流量でのガラスリボンの温度プロファイルと、流体抜取りのみの冷却を伴う2x流量でのガラスリボンの温度プロファイルとの比較を示したグラフ 実施例2による2xガラス流量での7ポート系における、計算による流体抜取りのみのスキームと計算による流体注入/抜取りスキームとを示した棒グラフ 実施例2による、1xガラス流量でのガラスリボンの基準温度プロファイルと、冷却を伴わない3xガラス流量でのガラスリボンの温度プロファイルと、流体注入/抜取り冷却を伴う3x流量でのガラスリボンの温度プロファイルとの比較を示したグラフ 実施例2による3xガラス流量での7ポート系における、計算による流体注入/抜取りスキームを示した棒グラフ 実施例2による、1xガラス流量でのガラスリボンの基準温度プロファイルと、冷却を伴わない4xガラス流量でのガラスリボンの温度プロファイルと、流体注入/抜取り冷却を伴う4x流量でのガラスリボンの温度プロファイルとの比較を示したグラフ 実施例2による4xガラス流量での7ポート系における、計算による流体注入/抜取りスキームを示した棒グラフ
ここで実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、図面を通じて同じまたは同様の部分の参照に同じ参照番号を使用する。フュージョンドロー装置の一実施の形態を図1に示し、概して全体を通じて参照番号100で指定する。
本書では、「流体」という用語は、気体状の形態で延伸部を通って移動することが可能な、任意の気体、気体混合物、気体/液体混合物、蒸気、またはこれらの組合せを包含すると理解されたい。流体は、限定するものではないが、空気、窒素、ホウ素蒸気、および、ガラス製造プロセスから生じる他の気体または蒸気を含み得る。
図1を参照すると、フュージョンプロセスを使用してガラスシート105を作製する、例示的なガラス製造システム100の概略図が示されている。ガラス製造システム100は、溶解槽110、清澄槽115、混合槽120(例えば、攪拌チャンバ120)、送出槽125(例えば、ボウル125)、フュージョンドロー装置(FDM)140a、および移動アンビル装置(TAM)150を含み得る。溶解槽110は、ガラスバッチ材料が矢印112で示されているように導入されて溶解され、溶融ガラス126が形成される場所とすることができる。清澄槽115(例えば、清澄管115)は、溶解槽110から溶融ガラス126(この時点では図示されていない)を受け入れる高温の処理エリアを含み得、ここで溶融ガラス126から泡を除去することができる。清澄槽115は、清澄器−攪拌チャンバ接続管122によって混合槽120(例えば、攪拌チャンバ120)に接続され得る。また混合槽120は、攪拌チャンバ−ボウル接続管127によって送出槽125に接続され得る。送出槽125は、下降管130を通じてFDM140a内へと溶融ガラス126を送出してもよく、FDM140aは注入口132、成形槽135(例えば、アイソパイプ135)、および牽引ロールアセンブリ140を含み得る。
図1に示されているように、下降管130からの溶融ガラス126は、成形槽135へとつながる注入口132に流れ入ることができる。成形槽135は溶融ガラス126を受け入れる開口136を含み得、溶融ガラス126はトラフ137内へと流れた後に溢れ出て、2つの側面138aおよび138b(138bは138aの背面であり図には見られない)を流れ落ちることができる。根底部139は、この2つの側面138aおよび138bが一緒になる位置であり、この根底部139で2つの溢れ出た溶融ガラス126の壁が再結合(例えば、再融合)した後に、牽引ロールアセンブリ140によって下向きに延伸されてガラスシート105が形成される。根底部139と牽引ロールアセンブリ140との間のエリアを、本書では延伸部と称する。実施形態によりガラスの温度が制御されるのは、延伸部内である。その後、延伸されたガラスシート105をTAM150が切断して、いくつかの別個のガラスシート155とする。
延伸部は、ガラスが根底部139から延伸される場所であり、3つの別個の領域に分割することができる。ここで図2を参照すると、ガラスリボンが破線で表され、また延伸部の壁が実線で表されている。第1の領域210は、ガラスがFDMの上方部分(図2では図示されていない)から延伸部内へと移行する遷移領域である。延伸部の第2の領域220は、ガラスが粘性の性質と弾性の性質とを有する領域であり、従って延伸部のこの領域においてガラスは粘弾性と称することができる。延伸部の下部に向かう第3の領域230において、ガラスは弾性になり得る。
熱アーチファクトの発生源は、フュージョンドロー装置によって異なり得る。ガラスリボンの熱アーチファクトの1つの潜在的な発生源は、例えば延伸部のエンクロージャ壁が延伸部の幅に亘って単一の連続した材料から作製されていない場合など、FDMの設計である。ガラスリボンの熱アーチファクトの別の潜在的な発生源は、例えば、延伸部内の熱放射を測定するために延伸部内に挿入された、温度測定機器など、FDM内に挿入された設備とすることができる。熱アーチファクトの別の潜在的な発生源は、ガラスリボンと延伸装置のエンクロージャ壁との間の不均一な分離距離とすることができ、この不均一な分離距離は、FDMの設計、または例えば延伸部内の温度制御が劣っていることによるガラスリボンの厚さ変動に関連付けられ得る。ガラスリボンが粘性状態または粘弾性状態にあるときにガラスリボンに熱アーチファクトが存在する場合、ガラスリボンの熱アーチファクトはガラスリボンに応力を誘起し得る。ガラス硬化ゾーンにおいて、この誘起された応力はガラス内に固定され得る。この固定された誘起応力は、最終的なガラスシートに望ましくない鉛直の応力帯として現れ得る。
例えば延伸部の高さおよび延伸部の断熱性などのFDMの設計は、特定のガラス流量(以下1xガラス流量と称する)でガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計される。図3に描かれている非限定的な実施形態を参照すると、1xガラス流量で最適化された延伸部内の温度変化プロファイルは、ガラスリボンの根底部から延伸部の中間点付近まで大きい温度変化を有し得る。この実施形態では、延伸部の中間付近で最大の温度変化に達した後、延伸部内での温度変化はそれほど急速ではない。この温度プロファイルは、ガラスリボンに望ましい応力プロファイルを与えることができる。しかしながら図3に描かれているもの以外の温度プロファイルが、他のタイプのプロセスおよび他のガラス組成に、より適する可能性があることを理解されたい。
ガラス流量が増加すると、FDMを通って流れているガラスの熱容量が増加する。ガラス内に取り込まれた熱が増加することで、ガラスリボンはその所望の速さで冷却されず、これが高応力と亀裂につながり得る。図4に示されているように、いかなる冷却形式も伴わない2xガラス流量での延伸部の温度プロファイル(曲線410で示されている)は、1xガラス流量でのガラスリボンの基準温度プロファイル(曲線420で示されている)から上向きにシフトされる。この温度プロファイルのシフトのため、不適切な冷却により、ガラスリボンに応力の増加と亀裂が引き起こされることになり得る。本書で開示される方法の実施形態は、延伸部内におけるガラスリボンの温度プロファイルの精密な制御を、増加したガラス流量で実現することができる。実施形態では、延伸部内における増加されたガラス流量でのガラスリボンの温度プロファイル(曲線430で示されている)を、1x流量での延伸部内の基準温度プロファイル420と同じまたは類似したものになるように修正することができる。実施形態においてこの方法は、約2xのガラス流量、またはさらには約3xのガラス流量も含み得る。他の実施形態においてこの方法は、約4xのガラス流量、またはさらには約5xのガラス流量も含み得る。
延伸部内における温度プロファイルの制御に加えて、本書で開示される方法の実施形態は、延伸部を上昇および下降する流体流の制御に使用することができる。延伸部を通る流体流の方向および量を制御して、ガラスリボンが延伸部を通って牽引されるときにガラスリボンの品質に悪影響を与え得る不純物の導入を減少させることができる。例えば流体が延伸部の上部から入って遷移部分210を通って下方へ流れる場合、遷移領域210に存在し得るホウ素蒸気が、流体がホウ素蒸気を延伸部の下方へ引き寄せるため冷却される可能性がある。このホウ素蒸気の冷却で、ホウ素蒸気が冷えるときにこれがガラスリボン上に凝結する可能性があり、これは望ましくない。同様に、大量の流体が延伸部の下部から延伸部の上部へと流れる場合、延伸部の下部付近に存在している固体粒子が流体で延伸部の上方に運ばれて、粘性のガラスに堆積される可能性がある。これらの堆積された固体粒子はオンクルージョンと称され、望ましくないものである。ガラスリボンの温度プロファイルの制御に加え、種々の実施形態は、流体抜取りおよび/または流体注入を用いて、延伸部を上下する流体の流れを制御することができる。延伸部内の流体流を制御するための流体注入または流体抜取りの選択は、所望の温度プロファイルに基づいてだけではなく、延伸部内の流体流と延伸部内の流体流の所望の変化に基づいても決定され得ることを理解されたい。
実施形態によれば、延伸部から流体を抜き取ると、例えば図5Aに示されているようにガラスリボンの温度プロファイルに変化を与えることができる。流体抜取りでのガラスリボンの温度プロファイルの変化は、延伸部の下部付近のガラスリボンの温度に最も大きい変化を与え得、これは図3に示されているガラスリボンの望ましい温度変化プロファイルと密接に一致するものではない。
実施形態において、延伸部に流体を注入すると、図5Bに示されているようなガラスリボンの温度プロファイルの変化を実現し得る。流体注入でのガラスリボンの温度プロファイルの変化は、流体が注入された位置またはその付近で最大になる。例えば図5Bにおいて流体は、ガラスリボンの根底部139から延伸部をおよそ125インチ(317.5cm)下降した位置で注入される。従って、ガラスリボンの温度プロファイルの最大の変化も、ガラスリボンの根底部139から延伸部をおよそ125インチ(317.5cm)下降した位置である。本書で開示される実施形態は、ガラス流量が以下で説明されるように1xを超えて増加するときなどガラスリボンの温度プロファイルが図3に示されているガラスリボンの目標の温度プロファイルから逸脱するときに、流体抜取りと流体注入とを組み合わせて延伸部内のガラスリボンの温度プロファイルを制御する。以下の説明はガラス流量の増加により引き起こされるガラスリボンの温度プロファイルの変化を対象としているが、本書で開示される方法は、何らかの温度アーチファクトによって引き起こされる目標の温度プロファイルからのガラスリボンの実際の温度プロファイルの逸脱を調節するために使用することができる。
1xガラス流量の際の延伸部内におけるガラスリボンの温度プロファイルの変化は、任意の従来の技術で測定することができる。実施形態によれば、ガラスリボンの温度プロファイルの変化は、図3に示されているプロファイルに類似したものになり得る。延伸部に対するガラスリボンの温度プロファイルの変化が1xガラス流量で測定された後、延伸部に対する流体注入または抜取りのためのポートの数を決定してもよい。ポートの数および位置は、特に限定されるものではなく、コストや延伸部内での温度プロファイルの所望の制御に基づいて決定してもよい。いくつかの実施形態では、より多い数のポートを使用して延伸部内のガラスリボンの温度プロファイルのより良い制御を実現することができる。他の実施形態では、より少ない数のポートを含んでコストを低減することができる。
実施形態では、延伸部に対する流体注入または抜取りのために、少なくとも2つのポートを延伸部の1以上の領域に含んでもよい。いくつかの実施形態において延伸部は、延伸部に対する流体注入または抜取りのために、4以上のポートなど、3以上のポートを含んでもよい。他の実施形態において延伸部は、延伸部に対する流体注入または抜取りのために5以上のポートを含んでもよいし、あるいは6以上のポートさえ含み得る。いくつかの他の実施形態において延伸部は、延伸部に対する流体注入または抜取りのために7以上のポートを含んでもよく、あるいは8以上のポートさえ含み得る。流体は任意の既知の機構を用いて延伸部に注入することができる。いくつかの実施形態では、延伸部に流体を注入するために、ポンプまたは加圧流体を使用してもよい。流体は任意の既知の機構を用いて延伸部から抜き取ることができる。いくつかの実施形態では、延伸部から流体を抜き取るために、ポンプまたは真空源を使用してもよい。
延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、特に限定されるものではなく、延伸部の要求される冷却特性および他の熱的特性次第で延伸部によって変化する。実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、注入または抜取りなしで延伸部を通る流体の基準流量に比較して測定される。例えば、延伸部への流体注入または延伸部からの流体抜取りなしで、流体が延伸部を通って移動するとき(例えば、上部から下部へ、または下部から上部へ)、この流体流量は基準流量とみなされ得る。実施形態において基準流体流量は、約0.010m3/sから約0.040m3/s、あるいはさらには約0.015m3/sから約0.035m3/sでもよい。他の実施形態において基準流体流量は、約0.020m3/sから約0.030m3/s、あるいはさらには約0.022m3/sから約0.025m3/sでもよい。しかしながら基準流体流量は延伸部によって大きく変化し得るものであり、従って他の基準流量が本開示の範囲外ではないことを理解されたい。
各ポートで流体を延伸部内に注入するまたは延伸部から抜き取る必要はなく、従って延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、いくつかの実施形態によればゼロでもよい。他の実施形態によれば、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量と同じでもよい。実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約2倍でもよく、基準流体流量の約3倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約4倍も可能である。いくつかの実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約5倍でもよく、基準流体流量の約6倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約7倍も可能である。他の実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約8倍でもよく、基準流体流量の約9倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約10倍も可能である。さらに他の実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約11倍でもよく、基準流体流量の約12倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約13倍も可能である。さらに他の実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約14倍でもよく、基準流体流量の約15倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約16倍も可能である。いくつかの実施形態において、延伸部内に注入される、あるいは延伸部から抜き取られる、流体の流量は、基準流体流量の約17倍でもよく、またはさらには基準流体流量の約18倍も可能である。
延伸部に対する流体抜取りまたは注入のためのポートの数および位置が決定されると、各ポートでの流体注入および流体抜取りの結果として生じるガラスの実際の温度プロファイルの変化を測定してもよい。例えば延伸部が3つのポートを有する実施形態では、その注入流量が温度プロファイルの変化に与える影響を測定するのにちょうど十分な量の注入流量で、第1のポートに流体を注入してもよい。同様に、その注入流量が温度プロファイルの変化に与える影響を測定するのにちょうど十分な量の注入流量で、第2のポートおよび第3のポートに流体を別々に注入する(すなわち、流体は一度に1つのポート内にのみ注入される)。7ポートの実施形態の注入による、ガラスリボンの得られた温度プロファイルの変化の一例を図10に示し、これを以下の例でより詳細に論じる。実施形態では、その抜取り流量がガラスリボンの温度プロファイルの変化に与える影響を測定するのにちょうど十分な量の抜取り流量で、第1のポートから流体を抜き取ってもよい。同様に実施形態では、その抜取り流量がガラスリボンの温度プロファイルの変化に与える影響を測定するのにちょうど十分な量の抜取り流量で、第2のポートおよび第3のポートから流体を別々に抜き取る(すなわち、流体は一度に1つのポートからのみ抜き取られる)。7ポートの実施形態の抜取りによる、得られた温度プロファイルの変化の一例を図9に示し、これを以下の例でより詳細に論じる。実施形態では、流体の注入によりもたらされる、また流体の抜取りによりもたらされる、ガラスリボンの温度プロファイルのこれらの変化は、試験延伸部において流体を注入するまたは抜き取ることによって実験的に得ることができる。他の実施形態では、流体の注入によりもたらされる、また流体の抜取りによりもたらされる、ガラスリボンのこういった温度プロファイルの変化は、限定するものではないがANSYS製のFluentなど、当技術において公知のコンピュータモデリングプログラムを用いて理論的または数値的に得ることができる。
種々のポートでの流体抜取りおよび流体注入により生じるガラスリボンの温度プロファイルの変化を得た後、以下の方程式を用いて流体抜取りおよび流体注入の影響を線形にすることによって最適な流体対流スキームを決定することができる。最初に、温度プロファイルの変化を使用して、方程式(1)を用いて各ポートでの温度利得AGainを計算することができる。
Figure 0006321686
ここで、iはポート、T(y)は延伸部の鉛直方向に沿った温度関数、およびmiはポートiで注入または抜取りされた流体の質量である。実施形態においてT(y)およびmiは、試験延伸部において空気を注入するまたは抜き取ることによって実験的に決定され得る。他の実施形態では、あるいはmiおよびT(y)を、コンピュータモデリングソフトウェアを用いて理論的に決定してもよい。AGainiが各ポートに対して決定された後、方程式(2)を用いて最小二乗を行って各Δmiを計算することができる。
Figure 0006321686
ここで、w1およびw2は重み係数、ΔT(y)は要求される温度変化である。重みw1およびw2は任意の正の実数でもよく、使用されるガラス組成およびプロセスによって選択され得る。これらは全ての例において0.5に設定された。Δmiに対する最小二乗方程式(2)を最小にした後、Δmiにmiを加えることによって新たなmiの値を計算する。新たに得られたmiの値を使用し、方程式(1)を用いて次のAGainiの値を計算することができる。流体注入および流体抜取りを用いたガラスリボンの実際の温度プロファイルの変化が、1x流を用いて測定されたガラスリボンの目標の温度プロファイルの変化に一致するまたは密接に近似するまで、方程式(1)および方程式(2)を組み合わせて使用して各ポートに対するmiを繰返し精密化することができる。従って、1x流に使用された延伸部と同じ延伸部を使用してガラス流量が1xから増加する場合、この方法論を用いて、ガラスリボンの実際の温度プロファイルを、ガラスリボンの目標の温度プロファイルに一致するよう修正することができる。
実施形態によれば、FDMを冷却するための能動流体流スキームを提供することができる。能動流体流スキームの一実施の形態が図6に示されている。ステップ1では、1xガラス流量で延伸部内のガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計された、モデルまたは延伸部が選択される。ステップ2では、延伸部内でガラスリボンの目標の温度プロファイルの変化を生み出す、選択されたモデルまたは延伸部内の温度プロファイルが決定される。実施形態において、ガラスリボンの目標の温度プロファイルの変化は実験的に決定することができ、また他の実施形態では、ガラスリボンの目標の温度変化はモデリングによって得ることができる。ステップ3では、数値実験(コンピュータモデリングプログラムを用いた実験など)または物理的実験を行って、各注入/抜取りポートに対して上述したようにAGaini係数を評価する。ステップ4では、方程式(1)によるAGaini値を用いて各miのために方程式(2)の最小二乗問題を解き、各ポートに対する最適な流体質量流量miを見出す。ステップ5では、ステップ4で計算された各ポートに対する流体質量流量を、このモデルまたは延伸部内に与える。ステップ6では、試験延伸部またはモデルにおける達成されたガラスリボンの温度変化プロファイルと、ガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの間の差が、ステップ2で決定された既定の許容範囲の値以下であるかどうかを判定する。ステップ6の評価に対する答えが「イエス」である場合、能動流体流スキームは既定の時間の間休止して、ステップ6に戻る。この既定の時間は、特に限定されるものではなく、例えば5秒以上とすることができる。ステップ6の評価に対する答えが「ノー」である場合、能動流体流制御スキームはステップ3に戻り、ここで新たな利得係数を再び評価し、これを用いて最小二乗問題を解いて流れを精密化する。
能動流体制御スキームは、プロセッサ、入力/出力ハードウェア、ネットワークインターフェースハードウェア、データストレージコンポーネント(温度変化プロファイルを保存する)、およびメモリを含む、機器によって実装され得る。メモリは、揮発性および/または不揮発性メモリとして構成され得、従ってランダムアクセスメモリ(例えば、SRAM、DRAM、および/または他のタイプのランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、および/または他のタイプの持続性ストレージコンポーネントを含み得る。さらにメモリは、流体注入流量または流体抜取り流量を計算するプログラムを保存するように構成され得る(その夫々は、例として、コンピュータプログラム、ファームウェア、またはハードウェアとして具現化され得る)。
プロセッサは、命令を(データストレージコンポーネントおよび/またはメモリなどから)受けかつ実行するように構成された、任意の処理コンポーネントを含み得る。入力/出力ハードウェアとしては、モニタ、キーボード、マウス、プリンタ、カメラ、マイク、スピーカ、および/または、データを受信、送信、および/または提示するための他の機器を挙げることができる。ネットワークインターフェースハードウェアは、例えば、モデム、LANポート、ワイヤレス・フィディリティー(Wi‐Fi)カード、WiMaxカード、モバイル通信ハードウェア、および/または、他のネットワークおよび/または機器と通信するための他のハードウェアなど、任意の有線または無線のネットワーキングハードウェアを含み得る。
実施形態の能動流体制御スキームを用いると、各ポートでの流体質量流量を監視することができ、またガラスリボンの達成された温度変化プロファイルとガラスリボンの目標の温度変化プロファイルとの差が大きくなり過ぎた場合に、各ポートでの流体質量流量を修正することができる。従って、実施形態による流体注入/抜取りプロセスを用いた温度プロファイルは、フュージョンドロープロセスの任意の所定の時点で空気注入/抜取りスキームを使用することによってガラスリボンの目標の温度プロファイルに一貫して対応することができ、プロセスのドリフトを補償することができる。
実施形態を、以下の実施例によってさらに明らかにする。
実施例1
実施例1は、ガラスリボンの目標の温度プロファイルの変化に近似するために、どのようにしてガラスリボンの実際の温度プロファイルの変化を修正するかを示す。ガラスリボンの温度プロファイルの変化は、冷却を伴わずに1xガラス流量でガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計された延伸部に対して、実験的にまたはモデリングソフトウェアを用いて理論的に判定される。ガラスリボンのこの目標の温度プロファイルの変化は、図7に710で示されている。7つのポートが図8に描かれているように延伸部内の種々の位置に含まれる。図8において延伸部の壁は実線で描かれており、またガラスリボンは破線で描かれている。図8を参照すると、第1のポート810は根底部からおよそ40インチ(101.6cm)に位置付けられ、第2のポート820は根底部からおよそ60インチ(152.4cm)に位置付けられ、第3のポート830は根底部からおよそ65インチ(165.1cm)に位置付けられ、第4のポート840は根底部からおよそ80インチ(203.2cm)に位置付けられ、第5のポート850は根底部からおよそ105インチ(266.7cm)に位置付けられ、第6のポート860は根底部からおよそ125インチ(317.5cm)に位置付けられ、さらに第7のポート870は根底部からおよそ140インチ(355.6cm)に位置付けられている。
ガラスリボンの温度プロファイルに対する流体抜取りの影響を測定する。流体を第1のポート810から約280lb/hr(0.127m3/h)の流量で抜き取り、ガラスリボンの温度プロファイルの変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。ガラスリボンの得られた温度プロファイルの変化を、図9に910で示す。同様に、流体を第2のポート820から約280lb/hr(0.127m3/h)の流量で抜き取り、ガラスリボンの温度プロファイルの変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。ガラスリボンの得られた温度プロファイルの変化を、図9に920で示す。同様に、流体を第3のポート830、第4のポート840、第5のポート850、第6のポート860、および第7のポート870から280lb/hr(0.127m3/h)の流量で個々に抜き取り、ガラスリボンの温度変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。得られた温度プロファイルの変化を、図9に夫々930、940、950、960、および970で示す。図9から分かるように、空気を抜き取ると、延伸部の上方領域よりも延伸部の下方領域でガラスのバルクはより冷却されることになる。逆流は出口で認められない。
抜取りの測定に続いて、室温の空気の注入によるガラス温度への影響を測定する。室温の空気を第1のポート810内に約280lb/hr(0.127m3/h)の流量で注入し、ガラスリボンの温度プロファイルの変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。ガラスリボンの得られた温度プロファイルの変化を、図10に1010で示す。同様に、室温の空気を第2のポート820内に280lb/hr(0.127m3/h)の流量で注入し、ガラスリボンの温度プロファイルの変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。ガラスリボンの得られた温度プロファイルの変化を、図10に1020で示す。同様に、室温の空気を延伸部内へと、第3のポート830、第4のポート840、第5のポート850、第6のポート860、および第7のポート870から280lb/hr(0.127m3/h)の流量で個々に注入し、ガラスリボンの温度変化を延伸部の鉛直方向に沿って測定する。得られた温度プロファイルの変化を、図10に夫々1030、1040、1050、1060、および1070で示す。図10から分かるように、室温空気を注入すると、注入位置付近およびその上方のガラスを冷却するが、延伸部のより下方領域(すなわち根底部から最も離れた部分)ではガラスを加熱する。逆流は出口で起こり得ない。
上で行われた抜取りおよび注入の測定による、温度プロファイルの変化を用いて、各ポートに対するAGainiを、方程式(1)を使用して計算する。
Figure 0006321686
AGainiが各ポートに対して計算されると、方程式2を用いて最小二乗を行って各ポートに対するmiの値を計算する。
Figure 0006321686
最小二乗計算から得られた各miを次いで、物理的実験の延伸部またはソフトウェアモデルに導入する。計算されたmiの値を使用して、温度変化プロファイルを再び各ポートに対して測定する。これらの新たな温度変化プロファイルを、次いで新たな基準として使用してさらなるAGaini値を計算してもよく、さらにこのさらなるAGaini値を方程式(2)で使用して、温度変化プロファイルをさらに精密化してもよい。このプロセスを、1x流に対して最適化された延伸部に基づく温度変化プロファイルに、得られた温度変化プロファイルが密接に一致するまで繰り返してもよい。この方法を使用して、図11に示されている流体注入/抜取りを組み合わせたスキームが引き出される。図11において、正の空気流は延伸部からの流体の抜取りを表し、負の空気流は延伸部への室温空気の注入を表す。図11はさらに、空気注入/抜取りによる方法を、流体が延伸部から40lb/hr(0.01814m3/h)超で第1のポート810より抜き取られる、抜取りのみの方法と比較する。図7に示されているように、注入/抜取りによる方法を用いたガラスリボンの温度プロファイルの変化(曲線720で示されている)は、抜取りのみで達成されたガラスリボンの温度プロファイルの変化(曲線730で示されている)よりも、冷却なしで1xガラス流量から得られたガラスリボンの温度プロファイルの変化(曲線710で示されている)の形状に密接に近似することができる。
従ってこの実施例は、注入/抜取り冷却を組み合わせたものが、抜取りのみの冷却よりも、目標の温度プロファイルの変化に密接に近似可能であることを示している。特に、例えば図10に示されているように注入により達成されるガラスリボンの温度プロファイルの変化は、ガラスリボンの温度プロファイルに達成される変化のカスタマイズを可能にする、より多くの自由度を有する。
実施例2
本書で開示した実施例1に示した方法を使用すると、ガラス流量が延伸部内で増加したときに流体注入/抜取り冷却を用いてガラスリボンの温度プロファイルを制御することができる。
2xガラス流量
1xガラス流量でガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計された延伸部内で温度プロファイルを測定することによって、ガラスリボンの基準温度プロファイルを得る。この基準延伸部内の流体流は、延伸部を上る自然の流体流であり、注入または抜取りによって誘発されたものではない。基準空気流量は約0.0022m3/sである。ガラスリボンの基準温度プロファイルを図12Aに1210で示す。
延伸部内のガラス流量を次いで2xに増加させ、上述した実施例1における方法を用いて7ポートの夫々に対して流体流量を決定する。各ポートに対する流体流量が計算されると、図12Bに示されているような注入/抜取りスキームが得られる。図12Bの空気流量は、ガラス流量が1xである延伸部内の基準空気流量の関数として測定されたものである(例えば、図12Bのy軸上の2は基準空気流量の2倍である)。図12Bに示されている正の流れは延伸部からの流体抜取りを示し、また負の流れは延伸部への流体注入を示す。図12Bでは、第1のポートのみで約3.5の流量で流体を抜き取ることによって、抜取りのみのスキームが計算される。図12Aは、(1xガラス流量で測定された)基準温度プロファイルを1210で、いかなる流体冷却も伴わない2xガラス流量での温度プロファイルを1220で、図12Bに示したスキームを用いた流体注入/抜取り冷却を伴う、2xガラス流量での温度プロファイルを1230で、そして流体抜取りのみを伴う2xガラス流量での温度プロファイルを1240で示している。図12Aが示すように、流体冷却を伴わない2xガラス流量での温度プロファイルは、基準温度プロファイルに近似しない傾斜を有し、ガラス流量が2xに設定されると延伸部内であまり冷却されなくなることを示唆している。しかしながら注入/抜取りスキームおよび抜取りのみのスキームは、両方が基準温度プロファイルに密接に近似する。従って2xガラス流量では、注入/抜取りスキームの他、抜取りのみのスキームも延伸部において適切な冷却を提供することができる。しかしながら図12Aに示されているように、流体注入/抜取り冷却を用いて得られた温度プロファイルは基準温度プロファイルに略一致し、これは注入/抜取りスキームを用いることによって可能な温度制御の改良を示している。
3xガラス流量
1xガラス流量でガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計された延伸部内で温度プロファイルを測定することによって、ガラスリボンの基準温度プロファイルを得る。この基準延伸部内の流体流は、延伸部を上る自然の流体流であり、注入または抜取りによって誘発されたものではない。基準空気流量は約0.0022m3/sである。ガラスリボンの基準温度プロファイルを図13Aに1310で示す。
ガラス流量を次いで3xに増加させ、実施例1において説明した方法論を用いて7ポートの夫々に対して流体流量を決定する。各ポートに対する流体流量が計算されると、図13Bに示されているような注入/抜取りスキームが得られる。図13Bの空気流量は、ガラス流量が1xである延伸部内の基準空気流量の関数として測定されたものである(例えば、図13Bのy軸上の2は基準空気流量の2倍である)。図13Bに示されている正の流れは延伸部からの流体抜取りを示し、また負の流れは延伸部への流体注入を示す。図13Aは、(1xガラス流量で測定された)基準温度プロファイルを1310で、いかなる流体冷却も伴わない3xガラス流量での温度プロファイルを1320で、さらに図13Bに示したスキームを用いた流体注入/抜取り冷却を伴う、3xガラス流量での温度プロファイルを1330で示している。図13Aが示すように、流体冷却を伴わない3xガラス流量での温度プロファイルは、基準温度プロファイルに近似しない傾斜を有し、ガラス流量が3xに設定されると延伸部内であまり冷却されなくなることを示唆している。3xガラス流量では、抜取り単独で、遷移ゾーンでの逆流を伴わずにガラスを十分に冷却することはできない。この逆流はガラスを冷却する代わりにこれを加熱し、凝縮の問題を生じさせる可能性がある。図13Aに示されているように、流体注入/抜取りスキームを使用すると、基準温度プロファイルに略一致する温度プロファイルを実現することができる。従って、注入/抜取りスキームを使用すると、延伸部の物理的寸法または断熱性を変化させることなく、ガラスの流量を3xに増加させることができる。
4xガラス流量
1xガラス流量でガラスリボンの温度プロファイルを最適化するように設計された延伸部内で温度プロファイルを測定することによって、ガラスリボンの基準温度プロファイルを得る。この基準延伸部内の流体流は、延伸部を上る自然の流体流であり、注入または抜取りによって誘発されたものではない。基準空気流量は約0.0022m3/sである。ガラスリボンの基準温度プロファイルを図14Aに1410で示す。
ガラス流量を次いで4xに増加させ、実施例1において説明した方法論を用いて7ポートの夫々に対して流体流量を決定する。各ポートに対する流体流量が計算されると、図14Bに示されているような注入/抜取りスキームが得られる。図14Bの空気流量は、ガラス流量が1xである延伸部内の基準空気流量の関数として測定されたものである(例えば、図14Bのy軸上の2は基準空気流量の2倍である)。図14Bに示されている正の流れは延伸部からの流体抜取りを示し、また負の流れは延伸部への流体注入を示す。図14Aは、(1xガラス流量で測定された)基準温度プロファイルを1410で、いかなる流体冷却も伴わない4xガラス流量での温度プロファイルを1420で、さらに図14Bに示したスキームを用いた流体注入/抜取り冷却を伴う、4xガラス流量での温度プロファイルを1430で示している。図14Aが示すように、流体冷却を伴わない4xガラス流量での温度プロファイルは、基準温度プロファイルに近似しない傾斜を有し、ガラス流量が4xに設定されると延伸部内であまり冷却されなくなることを示唆している。4xガラス流量では、抜取り単独で、遷移ゾーンでの逆流を伴わずにガラスを十分に冷却することはできない。この逆流はガラスを冷却する代わりにこれを加熱し、凝縮の問題を生じさせる可能性がある。図14Aに示されているように、流体注入/抜取りスキームを使用すると、基準温度プロファイルに略一致する温度プロファイルを実現することができる。従って、注入/抜取りスキームを使用すると、延伸部の物理的寸法または断熱性を変化させることなく、ガラスの流量を4xに増加させることができる。
請求される主題の精神および範囲から逸脱することなく、本書において説明された実施形態の種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。従って、本書において説明された種々の実施形態の改変および変形が、添付の請求項およびその同等物の範囲内であるならば、本明細書はこのような改変および変形を含むと意図されている。
210 第1の領域
220 第2の領域
230 第3の領域
810 第1のポート
820 第2のポート
830 第3のポート
840 第4のポート
850 第5のポート
860 第6のポート
870 第7のポート

Claims (10)

  1. フュージョンドロー装置の延伸部内でガラスリボンの冷却を制御する方法であって、
    前記ガラスリボンの目標の温度変化プロファイルを得るステップ、
    前記延伸部内の少なくとも2つのポートでの流体注入によりもたらされる、前記ガラスリボンの温度変化プロファイルを測定するステップ、
    前記ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされる、前記ガラスリボンの温度変化プロファイルを測定するステップ、
    前記ポートの夫々での流体注入によりもたらされる前記ガラスリボンの前記温度変化プロファイルと、前記ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされる前記ガラスリボンの前記温度変化プロファイルとを用いて、温度利得係数を評価するステップ、
    前記目標の温度変化プロファイルに類似した前記ガラスリボンの実際の温度変化プロファイルを得るために、前記ポートの夫々に対する注入流体流量または抜取り流体流量を、前記温度利得係数に基づいて計算するステップ、および、
    現在の流量を、前記ポートの夫々に対して計算された前記注入流体流量または前記抜取り流体流量に調節するステップ、
    を有してなることを特徴とする方法。
  2. 第1のポートで前記延伸部から流体が抜き取られ、かつ第2のポートで前記延伸部内へと流体が注入されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第1のポートを通じて前記延伸部から抜き取られる流体の流量が、前記第2のポートを通じて前記延伸部内へと注入される流体の流量とは異なることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 流体が、前記ガラスリボンの根底部に最も近い前記ポートで前記延伸部から抜き取られることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 前記温度利得係数が、
    Figure 0006321686
    によって計算され、
    ここでiは前記ポートであり、
    T(y)は前記延伸部の鉛直方向に沿った温度関数であり、さらに、
    iは、ポートiで注入または抜取りされた流体の質量であることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 前記注入流体流量または前記抜取り流体流量が、方程式(2)、すなわち
    Figure 0006321686
    を用いて最小二乗問題を解くことによって計算され、
    ここでw1およびw2は重み係数であり、かつ、
    ΔT(y)は要求される温度変化であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. フュージョンドロー装置の延伸部内でガラスリボンを冷却するための能動流体流の制御方法であって、
    前記ガラスリボンの目標の温度変化プロファイルを得るステップ、
    複数のポートの夫々での流体注入によりもたらされる、前記ガラスリボンの温度変化プロファイルを測定するステップ、
    前記ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされる、前記ガラスリボンの温度変化プロファイルを測定するステップ、
    前記ポートの夫々での流体注入によりもたらされる前記ガラスリボンの前記温度変化プロファイルと、前記ポートの夫々での流体抜取りによりもたらされる前記ガラスリボンの前記温度変化プロファイルとを用いて、温度利得係数を評価するステップ、
    前記目標の温度変化プロファイルに類似した前記ガラスリボンの実際の温度変化プロファイルを得るために、前記ポートの夫々に対する注入流体流量または抜取り流体流量を、前記温度利得係数を用いて最小二乗問題を解くことによって計算するステップ、
    流体流量を、前記ポートの夫々に対して計算された前記注入流体流量または前記抜取り流体流量に調節するステップ、
    前記ガラスリボンの前記実際の温度変化プロファイルと前記ガラスリボンの前記目標の温度変化プロファイルとの間の差に対する許容範囲を決定するステップ、および、
    前記ガラスリボンの前記実際の温度変化プロファイルと前記ガラスリボンの前記目標の温度変化プロファイルとの間の差が、前記許容範囲内であるかどうかを評価するステップ、
    を有してなることを特徴とする能動流体流の制御方法
  8. 前記ガラスリボンの前記実際の温度変化プロファイルと前記ガラスリボンの前記目標の温度変化プロファイルとの間の前記差が前記許容範囲外であるとき、前記利得係数を評価する前記ステップに戻ることを特徴とする請求項7記載の制御方法
  9. 前記ガラスリボンの前記実際の温度変化プロファイルと前記ガラスリボンの前記目標の温度変化プロファイルとの間の前記差が前記許容範囲内であるとき、既定の時間の間休止し、その後、前記ガラスリボンの前記実際の温度変化プロファイルと前記ガラスリボンの前記目標の温度変化プロファイルとの間の差を評価する前記ステップに戻ることを特徴とする請求項7または8記載の制御方法
  10. 前記温度利得係数が、方程式(1)、すなわち
    Figure 0006321686
    を用いて計算され、
    ここでiは前記ポートであり、
    T(y)は前記延伸部の鉛直方向に沿った温度関数であり、さらに、
    iは、ポートiで注入または抜取りされた流体の質量であることを特徴とする請求7から9いずれか1項記載の制御方法
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