JP6320836B2 - 心電波形検出装置、心電波形検出プログラム、及び撮像装置 - Google Patents

心電波形検出装置、心電波形検出プログラム、及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、心電波形検出装置、心電波形検出プログラム、及び撮像装置に関する。
心電計は、生体に電極を取り付け、電極間の電位差を計測する装置である。心電計によって計測された情報は心電図(ECG:Electrocardiogram)と呼ばれ、医療分野で広く用いられている。心電図から得られる情報としては、例えば、P波(P-wave)、R波(R-wave)、QRS複合波(QRS complex)、T波(T-wave)などがある。これらの波形は、各種の心疾患の診断に用いられる他、心電同期撮像が可能な医療診断装置の同期信号に利用されるため、波形の自動検出は産業応用上重要である。
Bert-Uwe Kohler et al. "The Principles of Software QRS Detection,’’ IEEE Engineering in Medicine and Biology, pp. 42-57, January/February 2002.
ECG信号の中からR波等の特定の波形を検出する場合、検出の信頼性を高めようとすると検出に要する時間が長くなり、遅延時間が大きくなる。一方、遅延時間を短くしようとすると、検出の信頼性が低下する。このように、従来の手法は、高い検出信頼性と短い遅延時間とを両立させるのに十分ではなかった。ここで、検出の信頼性が高いとは、検出しようとする特定の波形を正しく検出する確率が高く、検出しようとする特定の波形以外の波形を誤って検出する確率が低いことを意味している。
そこで、高い検出信頼性と短い遅延時間とを両立させることができる、心電波形検出装置、心電波形検出プログラム、及び心電同期撮像装置が要望されている。
実施形態の心電波形検出装置は、取得したECG信号の中に含まれる特定の波形を検出する第1の検出部と、前記第1の検出部で検出した前記特定の波形の一部の波形に基づいて、前記特定の波形を検出するための検出パラメータを更新する更新部と、更新された前記検出パラメータを用いて、前記ECG信号から前記特定の波形を検出する第2の検出部と、前記第2の検出部が前記特定の波形を検出した情報に基づいて同期信号を生成する生成部と、を備える。
ECG信号を模式的に示す図。 第1の実施形態の心電波形検出装置を示す図。 心電波形検出装置のハードウェア構成を示す図。 波形パターンの例を示す図。 第1の実施形態の心電波形検出装置の処理例を示すフローチャート。 第1の実施形態の心電波形検出装置の構成を示す図。 第1の実施形態の心電波形検出装置の処理例を示すフローチャート。 第1の実施形態の心電波形検出装置の動作を説明する図。 波形テンプレートの更新によって検出の信頼性が向上することを概念的に説明する図。 第2の実施形態の心電波形検出装置を示す図。 第2の実施形態の心電波形検出装置の処理例を示すフローチャート。 第2の実施形態の心電波形検出装置の動作を説明する図。 第2の実施形態の変形例の心電波形検出装置を示す図。 心電同期撮像装置を示す図。 心電波形検出装置の構成例を示す図。 心電波形検出装置の構成例を示す図。 心電波形検出装置の構成例を示す図。
実施形態に係る心電波形検出装置、心電波形検出プログラム、及び心電同期撮像装置(撮像装置)の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をするものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本実施形態に係る心電波形検出装置1の検出対象であるECG信号(心電図の形状に対応する信号を、ECG信号と呼ぶ)を模式的に示す図である。図1(a)に示すように、ECG信号は、P波、R波、QRS複合波(Q波、R波及びS波の複合波)、T波等の特定の波形を有している。
以下の各実施形態では、特定の波形のうち、R波を検出する例を説明する。R波を検出する例は、一例であり、実施形態の心電波形検出装置1は、R波以外の波形(例えば、P波、QRS複合波、T波等)を検出することが可能である。
図1(b)は、R波の近傍を拡大した図であり、R波のピークから心拍同期信号までの時間を遅延時間としている。心拍と同期して撮像することができる心電同期撮像装置(撮像装置)200としては、例えばCT(Computed Tomography)装置や、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等がある。例えば、心電同期撮像装置200は、R波の発生位置を基準としてデータ収集の開始タイミングを決定する撮像法(心電同期撮像法)を用いる。心電同期撮像装置200は、R波の位置に対応する心拍同期信号を取得し、取得した心拍同期信号を基準としてデータ収集の開始タイミングを決定する。撮像の目的によっては、R波の直後から撮像データ収集が必要となる。このため、ECG信号の中からR波の到来を検出し、同期信号を生成するまでの時間、即ち、遅延時間を短くする必要がある。この遅延時間が別途定めた値を超えないようにR波を検出する必要がある。
例えば、MRI装置の場合を例に挙げて説明すると、MRI装置では、FBI(Fresh Blood Imaging)法や、Time−SLIP(Time−Spatial Labeling Inversion Pulse)法等、各種の非造影MRA(Magnetic Resonance Angiography)の手法が用いられる。MRI装置は、FBI法によるデータ収集において、例えば、心拍同期信号を基準としてデータ収集のタイミングを制御することで拡張期画像及び収縮期画像を収集し、これらの差分画像を算出することにより、動脈が描出された血管像を得ることができる。また、MRI装置は、Time−SLIP法によるデータ収集において、例えば、心拍同期信号を基準として標識化パルスを印加するタイミングやデータ収集のタイミングを制御することで、血流の画像を得ることができる。このように、MRI装置は、ECG信号から生成された心拍同期信号を基準として、データ収集のタイミングや各種パルスの印加タイミングの制御を行っている。これらのタイミングは、R波の直後となる場合も多いため、この遅延時間はできるだけ短い方が望ましい。なお、上記は一例に過ぎず、無論、心臓等を対象とした各種撮像や、造影剤を用いた撮像等、MRI装置は、他の撮像においても心拍同期信号を基準とした撮像を行う。
図2は、第1の実施形態の心電波形検出装置1の構成と、心電波形検出装置1に接続される装置の構成を示すブロック図である。心電計Nは、ECG信号を生成し、心電波形検出装置1に送る。心電波形検出装置1は、ECG信号から心拍同期信号を生成し、心電同期撮像装置200に送る。
心電計Nは、電極101a、101b、増幅器110、及びAD変換器120を備える。電極101a、101bは人体に取り付けられる。増幅器110は、電極101a、101b間の微弱な電位差を増幅する。AD変換器120は、増幅器110が増幅したアナログ信号をデジタル信号に変換する。
心電計Nは、2つの電極101a、101bを例示しているが、電極の数は2つに限定されるものではない。例えば、12誘導心電図を得るために、四肢に夫々取り付ける4つの電極と、胸部に取り付ける6つの電極を備える構成でもよい。また、体の2点間の電位差を求める方法ではなく、あらかじめ決めておいた基準と電極装着点の電位差を記録する方法であっても構わない。
心電波形検出装置1は、入力部10、第1の検出部20、パラメータ更新部30、第2の検出部40、出力部50を備える。
入力部10は、ECG信号をAD変換器120から取得する。第1の検出部20は、ECG信号の中に含まれるR波を検出する。
パラメータ更新部30は、第1の検出部20がR波の検出に用いた波形のうち一部の波形を使用して、検出パラメータを更新する。第2の検出部40は、更新された検出パラメータを用いてR波を検出し、心拍同期信号を生成する。出力部50は、生成した心拍同期信号を、心電同期撮像装置200に送る。
心電波形検出装置1の各部は、ASIC(Application Specific Integration Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェア処理で実現しても良い。また、ハードウェアとソフトウェア処理とを組み合わせて実現してもよい。ソフトウェア処理で実現する場合、図3に例示するコンピュータ300に所定のプログラムを実行させることによって心電波形検出装置1の各部の動作を実現することができる。
図3に例示するコンピュータ300は、入出力インターフェース301、プロセッサ302、通信インターフェース303、RAM(Random Access Memory)304、不揮発性メモリ305、ディスクドライブ306を有する。
不揮発性メモリ305は、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶装置であり、各種のプログラムやデータを記憶する。プロセッサ302は、不揮発性メモリ305に記憶されている。プロセッサ302は、心電波形検出装置1の各部の動作を実現するためのプログラムを不揮発性メモリ305からRAM304に読み出して実行する。この他、磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ等の記録媒体に保存されたプログラムを、ディスクドライブ306或いは入出力インターフェース301から読み込んでも良い。また、外部のサーバから通信インターフェース303を介してダウンロードしても良い。
心電波形検出装置1は、図2に示したように、第1の検出部20と第2の検出部40で夫々が異なる波形を検出する。第1の検出部20が検出する波形は、第2の検出部40が検出する波形よりも、検出しやすい波形であることが好ましい。第1の検出部20での検出結果を利用して、第2の検出部40を動的にチューニングする。即ち、第2の検出部40で用いる検出パラメータを第1の検出部20の検出結果に応じて動的に更新する。検出パラメータを更新することよって、第2の検出部40が検出の対象とする波形が、検出の信頼性の高い波形ではなかったとしても、第2の検出部40の検出信頼性を高くすることができる。第2の検出部40の検出結果に基づいて心拍同期信号が生成される。
以下では、主に、入力されたリアルタイムのECG信号のR波を検出する例について説明する。ECG信号を一旦適宜のメモリに保存する構成であっても構わない。
図4(b)は、第1の検出部20の検出対象の波形の例として、波形パターンWF1を示す図である。また、図4(c)は、第2の検出部40の検出対象の波形の例として、波形パターンWF2を示す図である。図4(a)は、波形パターンWF1及び波形パターンWF2と、ECG信号との時間軸上の位置関係を示す図である。
第1の検出部20は、R波全体を含む所定の範囲の波形(波形パターンWF1)に対応する第1の検出期間で検出をする。第1の検出期間は、R波と、R波から所定期間だけ前の期間及び前記R波から所定期間だけ後の期間とを含む期間である。
一方、第2の検出部40は、R波のピークと、このピークよりも時間的に前の所定範囲の波形(波形パターンWF2)に対応する第2の検出期間で検出をする。
第1の検出期間は、時間幅の広い検出対象波形(波形パターンWF1)を検出する。第1の検出部20から波形パターンWF1を検出したか否かの結果が出力されるのは、第1の検出期間の後端であるため、R波検出の遅延時間は大きくなる。
これに対して、第2の検出部40は、R波のピークの直後に波形パターンWF2を検出したか否かの結果を出力する。第1の検出部20よりも、R波検出の遅延時間を短くすることが可能となる。第2の検出期間は第1の検出期間に比べると短いため、第2の検出部40の方が検出の信頼性が低くなる可能性がある。
実施形態の心電波形検出装置1では、第1の検出部20での検出結果を利用して、第2の検出部40で用いる検出パラメータを動的に更新することにより、第2の検出部40の検出信頼性を高めている。
図5は、心電波形検出装置1の処理の概要を示すフローチャートである。まず、ステップST100で、心電波形検出装置1の入力部10が、ECG信号を時系列信号として入力する。ECG信号は、例えば、一定周期で(例えば、1ミリ秒で)サンプリングされた信号である。
ステップST102では、第1の検出部20が、入力したECG信号に対してR波を検出する。具体的には、前述したように、第1の検出期間を利用して、R波を含む波形パターンWF1の出現タイミングを、時系列に入力されるECG信号から検出する。第1の検出部20による検出処理の実行間隔は、ECG信号のサンプリング周期と同じとしてもよいが、サンプリング周期よりも長い間隔で実行しても良い。第1の検出部20で行う検出の目的は、その検出結果を利用して第2の検出部40で用いる検出パラメータを更新し、第2の検出部40の検出精度を高めることにある。したがって、第1の検出部20による検出処理は、後述する第2の検出部40の検出処理の実行間隔よりも長い間隔で実行しても良い。
ステップST104では、第1の検出部20で得られた検出結果を利用して、パラメータ更新部30が、第2の検出部40で用いる検出パラメータを更新する。具体的には、例えば、R波の検出において、図4(b)に示す波形パターンWF1が検出された場合、その検出時におけるECG信号を用いて、次に到来する波形パターンWF2(図4(c))が第2の検出部40でより確実に検出されるように、第2の検出部40の検出パラメータを更新する。
或いは、第1の検出部20ではT波を誤ってR波として検出することは無かったが、第2の検出部40ではT波を誤ってR波として検出した場合に、第2の検出部40においてT波を誤ってR波として検出することが無いように第2の検出部40の検出パラメータを更新してもよい。
ステップST106では、第2の検出部40が、入力したECG信号に対して、更新された検出パラメータを用いてR波を検出する。具体的には、前述したように、第2の検出期間を利用して、R波を含む波形パターンWF2の出現タイミングを、時系列に入力されるECG信号から検出する。第2の検出部40による検出処理の実行間隔は、ECG信号のサンプリング周期と同じ(例えば、1ミリ秒間隔)としてもよいが、サンプリング周期よりも長い間隔、例えば、5ミリ秒間隔で実行しても良い。但し、第2の検出部40による検出処理の実行間隔は、R波のピークからの遅延時間に直接影響するため、予め定められた遅延時間の最大許容値よりも短い間隔とする必要がある。
ステップST108では、ステップST106において、第2の検出部40がR波を検出した時、検出結果(即ち、心拍同期信号)を外部の心電同期撮像装置200に出力する。
心電同期撮像装置200がMRI装置の場合、心電同期撮像装置200は、心電波形検出装置1から出力された心拍同期信号から、予め設定された時間が経過したタイミングでデータ収集のためのRFパルスや標識化パルスの印加を行うよう、RFパルスを送信するRFコイルや、磁気共鳴信号のサンプリングを行う受信部等の各部を制御する。
なお、上記した処理手順は一例に過ぎない。例えば、第1の検出部20にて特定の波形を検出して第2の検出部40にて用いる検出パラメータを更新する処理と、第2の検出部40にて特定の波形を検出する処理とは、必ずしも図5に示したように一連の処理として行われる必要はない。それぞれの処理が、それぞれ並行して行われてもよい。
第1の検出部20、及び第2の検出部40では、種々の公知の検出手法を用いることができる。例えば、第1の検出部20は、非特許文献1に列挙された検出手法のいずれかを用いることができる。非特許文献1には、動的に更新できる検出パラメータを持つ検出手法と、動的に更新できる検出パラメータを持たない検出手法とが紹介されているが、第1の検出部20は、どちらの検出手法でも用いることができる。
一方、第2の検出部40は、非特許文献1に列挙された手法のうち、動的に更新できる検出パラメータを持つ検出手法を用いることができる。動的に更新できる検出パラメータを持つ検出手法としては、例えば、入力信号からFIR(Finite Impulse Response)フィルタの係数を更新するAdaptive Filterや、入力信号からテンプレートを更新するMatched Filterを用いた手法がある。また、入力信号を用いて内部状態を更新するニューラルネットワークを用いることもできる。第2の検出部40はこれらの手法を用いることができる。
サンプリングされてから検出までの遅延時間が短い検出手段(第2の検出部40)と、遅延時間は大きいものの検出の信頼性が高い検出手段(第1の検出部20)の複数の検出手段を協調動作させて検出をおこなっている。第2の検出部40が、動的に更新可能な検出パラメータを用いて検出することで、短い遅延時間で信頼性の高い検出を行うことができる。
以下では、テンプレートを用いたMatched FilterでR波を検出する、Matched Filter型の心電波形検出装置1aの構成と、その動作について説明する。
図6は、心電波形検出装置1aの構成を示すブロック図である。
図6に示すように、心電波形検出装置1aの第1の検出部20は、第1の波形テンプレート201、第1の波形照合部202、第1の検出判定部203、及び波形抽出部204を有している。一方、第2の検出部40は、第2の波形テンプレート401、第2の波形照合部402、第2の検出判定部403を有している。
ここで、第1の波形テンプレート201は、図4(b)に示す波形パターンWF1に対応するテンプレートであり、R波と、R波から所定期間だけ前の期間及び前記R波から所定期間だけ後の期間とを含む波形のテンプレートである。
一方、第2の波形テンプレート401は、図4(c)に示す波形パターンWF2に対応するテンプレートであり、R波のピークと、このピークよりも時間的に前の所定範囲の波形のテンプレートである。厳密には、R波のピークからわずかに時間的に後の範囲も含んでおり、この時間的に後の範囲が、遅延時間(図1(b)参照)に該当する。例えば、R波のピーク位置をゼロミリ秒(基準)とし、第2の波形テンプレート401の範囲を、マイナス200ミリ秒〜プラス10ミリ秒としたとき、10ミリ秒が遅延時間に該当する。許容される遅延時間がαミリ秒である場合、第2の波形テンプレート401の期間を、マイナスβミリ秒〜プラスαミリ秒、と設定する。それによって、第2の検出部40は、R波のピークからの遅延時間がαミリ秒で、R波を検出することが可能となる。なお、αやβは必ずしも正の値である必要はなく、ゼロやマイナスの値であっても良い。
なお、第2の波形テンプレート401の前端の位置(上記の例ではマイナスβミリ秒)は、遅延時間とは関係がないため、大きな値に設定することもできる。例えば、図4(c)に示す波形パターンWF2のように、P波よりも前の区間を含めても良い。
図7は心電波形検出装置1aの処理例を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、図5のフローチャートを、Matched Filter型の心電波形検出装置1aに対応させてより具体的に記述したものである。
ステップST100でECG信号を入力すると、そのECG信号は、第1の検出部20と第2の検出部40とに出力される。
ステップST200では、第1の検出部20が、波形パターンWF1に対応する第1の波形テンプレート201を用いて、R波を検出する。第1の波形照合部202が、入力部10から時系列で出力されてくるECG信号と、第1の波形テンプレート201とをマッチング処理によって照合する。第1の波形照合部202は、照合結果を第1の検出判定部203に送る。第1の検出判定部203は、照合結果から波形パターンWF1の到来と、波形パターンWF1に含まれるR波の位置とを検出する。あらかじめ用意した波形パターンと、ECG信号の波形との類似度が所定の基準よりも高くなるタイミングを検出できれば、どの様な手法を用いても良い。以下の実施形態では閾値を適用する例について説明する。
マッチング処理の一つの例は、ECG信号と第1の波形テンプレート201との相互相関関数を演算する処理である。この場合、第1の波形照合部202から第1の検出判定部203に相互相関関数が時系列で出力される。ECG信号と第1の波形テンプレート201とが合致すると相互相関関数が大きくなる。第1の検出判定部203は、例えば、相互相関関数が閾値よりも大きい場合に、R波を検出したと判定する。
マッチング処理の他の例は、ECG信号と第1の波形テンプレート201との差分を演算する処理である。この場合、第1の波形照合部202から第1の検出判定部203に差分値が時系列で出力される。入力されるECG信号と第1の波形テンプレート201とが合致すると差分値が小さくなる。第1の検出判定部203では、例えば、差分値が閾値よりも小さい場合に、R波を検出したと判定する。
ステップST202では、第1の検出判定部203が、R波を検出したか否かを判定する。
図8は、心電波形検出装置1aの動作タイミングチャートを示す。図8の1段目にECG波形を示し、2段目に第1の検出部20の動作概要を示し、3段目に第2の検出部40の動作概要を示し、4段目に第2の検出部40から出力される心拍同期信号を示している。
図8は、ECG信号に外乱信号が重畳されていない例を示す。第1の検出部20は、R波が到来するごとにR波を含む波形パターンWF1を検出する。第1の検出部20によるR波の検出は、R波の前後の期間を含む長い期間の信号を用いて行われる。ただし、その検出結果は、波形パターンWF1、或いは第1の検出期間の後端で出力されることになるため、遅延時間を持って検出される。
図7のステップST204では、波形抽出部204が、ECG信号から第2の波形テンプレートに対応する期間の信号を抽出する。R波のピーク位置を基準とし、許容される遅延時間をαミリ秒としたとき、マイナスβミリ秒〜プラスαミリ秒、の期間の信号をECG信号の中から抽出し、抽出した信号波形をパラメータ更新部30に送る。
ステップST206では、パラメータ更新処理部310が、ステップST204で抽出されたECG信号を使用して、第2の波形テンプレートを更新する。パラメータ更新処理部310は、第1の検出部20でR波が検出されるごとに、1つ前の第2の波形テンプレートを抽出したECG信号で置き換えることによって、第2の波形テンプレートを更新してもよい。
パラメータ更新処理部310は、1つ前の第2の波形テンプレートと、抽出した最新のECG信号とを重み付け加算することによって、第2の波形テンプレートを更新してもよい。例えば、次式、
(n)=W1・T(n-1)+W2・Es(n)
により、第2の波形テンプレートを更新することができる。ここで、T(n-1)は1つ前の第2の波形テンプレート、T(n)は更新後の第2の波形テンプレート401、Es(n)は、抽出した最新のECG信号、nは更新番号、W1、W2は重み付け係数である。重み付け係数W1とW2の和は、例えば1.0である。W1とW2との配分は、過去のECG信号と最新のECG信号のどちらをどの程度重視するかといった観点で定められる。例えば、最新のECG信号を過去のECG信号より重視する場合はW2の方をW1よりも大きな値に設定する。一方、過去のECG信号を最新のECG信号より重視する場合はW1の方をW2よりも大きな値に設定する。この場合、例えば、W1=0.9、W2=0.1、等に設定する。更新された第2の波形テンプレート401は、第2の検出部40に送られる。
ステップST208で、第2の検出部40が、更新された第2の波形テンプレート401を用いてR波を、短い遅延時間で検出する。第2の検出部40におけるR波の検出手法自体は第1の検出部20におけるものと同じである。第2の検出部40と第1の検出部20とはそれぞれ異なる波形テンプレートを使用する。
第2の検出部40は、遅延時間が短く設定された波形パターンWF2に対応する第2の波形テンプレート401を使用する。さらに、第2の検出部40は第2の波形テンプレート401が、最新のECG波形によって更新されたものを使用する。その上で、第2の波形照合部402は、入力部10から時系列で出力されてくるECG信号と、更新された第2の波形テンプレート401とをマッチング処理によって照合する。第2の波形照合部402は、照合結果を第2の検出判定部403に送る。第2の検出判定部403は、照合結果に閾値を適用することにより、波形パターンWF2を検出する。第2の検出判定部403は、波形パターンWF2を検出することで、波形パターンWF2に含まれるR波を検出する。第2の検出部40は、ECG信号と更新された第2の波形テンプレート401との相互相関関数を演算する処理と、ECG信号と更新された第2の波形テンプレート401との差分を演算する処理、のいずれを行ってもよい。
第2の波形テンプレート401は、R波のピークから後ろの時間が短い。そのため、第2の検出部40は、図8の第3段目及び第4段目に示すように、短い遅延時間でR波を検出することができる。第2の検出部40は、R波のピークから短い遅延時間で心拍同期信号を出力することができる。その一方、第2の検出部40で使用する第2の波形テンプレート401の時間幅は、第1の検出部20で使用する第1の波形テンプレート201の時間幅よりも短い。そのため、検出の信頼性は第1の検出部20よりも劣る。そこで、第2の検出部40で使用する第2の波形テンプレート401を、入力される最新のECG信号の波形を用いて更新している。
図9は、第2の波形テンプレート401の更新の効果を説明する図である。図9は、マッチング処理として差分処理を用いた場合の例である。第2の波形照合部402は、第2のテンプレート401とECG信号の差分値を求める。図9に示す各グラフは、縦軸が差分値を示し、横軸は、時間を示す。
図9(a)及び図9(b)は、ECG信号に外乱が重畳していないと仮定した場合の差分値を示す図である。図9(a)が第2の波形テンプレートの更新が無い場合、図9(b)が第2の波形テンプレートの更新が有る場合の例である。いずれの場合にも、波形テンプレートの形状と、入力されるECG信号の波形が最も類似したタイミングで、差分値は最小となる。
しかしながら、ECG信号は必ずしも一定ではなく、ECG信号の波形やR波のピークの大きさは、患者によって異なる。また、同じ患者をCT装置やMRI装置等で撮像する場合でもECG信号の波形は必ずしも同じではなく、時間的に変動する。このため、常に同じ形状の波形テンプレートを用いてECG信号との差分値を求めた場合、その波形テンプレートの形状と、逐次入力されるECG信号の波形形状とが一致しない。このため、図9(a)に示すように、差分値のピーク(最小点)においても、その最小値はゼロとはならない。また、ECG信号中のR波のピーク値も時間的に変動するため、差分値のピーク値(最小値)自体も、図9(a)中の両矢印で示したように、時間的に変動する。
第2の波形テンプレート401を、直近の第1の検出部20の検出結果に応じた範囲のECG信号を用いて更新することにより、時間的な変動を第2の波形テンプレート401の形状に反映させることができる。この結果、図9(b)に示すように、ECG信号が時間的に変動したとしても、両者の差分値のピーク値を、ゼロ近傍に維持することが可能となる。
差分値は、第2の波形照合部402から第2の検出判定部403へ送られる。第2の検出判定部403は、閾値による判定を行う。第2の検出判定部403は、差分値が閾値より小さい場合に波形を検出したと判定する。第1の検出部20の検出結果に応じて第2の波形テンプレート401を更新することにより、安定した閾値判定が可能となる。この効果は、特に、ECG信号に外乱やノイズが重畳した場合に顕著となる。ECG信号に外乱やノイズが重畳されると、波形テンプレートとの差分値にもその外乱やノイズが重畳し、差分値が大きく変動する。
図9(c)及び図9(d)は、図9(a)及び図9(b)に夫々外乱やノイズが重畳された様子を模式的に示す図である。
第2の波形テンプレートを更新しない場合(図9(c))、差分値のピークはゼロよりも大きな値となり、かつピーク値は変動する。このため、ピークを確実に検出しようとすると、閾値を大きな値(ゼロから離れた値)に設定せざるを得ない。そうすると、外乱やノイズを誤検出する確率が高くなる。したがって、差分値のピークを高い信頼性で検出することが難しくなる。
これに対して、第2の波形テンプレートを更新する場合(図9(d))、差分値のピーク値を、ゼロ近傍に維持することが可能となる。このため、閾値を小さな値に設定しても、差分値のピークを確実に安定して検出することができる。閾値を小さな値に設定することにより、外乱やノイズを誤検出する確率は低減する。この結果、差分値のピークを高い信頼性で検出することが可能となる。
なお、第2の波形照合部402はマッチング処理として相互相関関数を求めてもよい。その場合も、第2の波形テンプレートを更新することにより信頼性の高い検出が可能となる。なお、差分値の場合にはピークは下に凸の形状となり、相互相関関数の場合にはピークが上に凸の形状となる。そのため、第2の検出判定部403は、相互相関関数が閾値より大きい場合に波形を検出したと判定する。
図7に戻り、ステップST208において、第2の検出部40がR波を検出すると、出力部50が、心拍同期信号を外部の心電同期撮像装置200に出力する。
上述したように、実施形態の心電波形検出装置1によれば、遅延時間が短くなるように設定した第2の波形テンプレートを用いる。それによって、第2の検出部40において、R波等の特定の波形を短い遅延時間で検出することできる。第1の検出部20での検出結果を利用して第2の検出部40の第2の波形テンプレート(検出パラメータ)を更新することにより、R波等の特定の波形を高い信頼性で検出することができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態の心電波形検出装置1aの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態の心電波形検出装置1a(図6)との相違点は、パラメータ更新部30が、パラメータ更新処理部310に加えて、検出異常判定部320を有している点である。
検出異常判定部320は、第1の検出部20における検出状態が異常であるか否かを判定する。検出状態が異常であるとは、誤検出(検出したい波形とは異なる波形であるにもかかわらず検出をしてしまうこと)が所定の基準よりも多くなる状態を示す。検出状態が異常である場合には、第2の検出部40は検出パラメータの更新を行わない。つまり、第2の検出部40は第2の波形テンプレートの更新を停止する。
図11は、第2の実施形態の心電波形検出装置1aの処理例を示すフローチャートである。第1の実施形態の心電波形検出装置1aのフローチャート(図7)とは、ステップST300とステップST301の処理が付加されている点が異なる。
ステップST300では、検出異常判定部320が、第1の検出部20における検出状態が正常であるか異常であるかを判定する。検出状態が正常である場合には、ステップST204へ進み、第2の波形テンプレートを更新する。一方、検出状態が異常である場合には、第2の波形テンプレートの更新を停止して、前の状態を維持する。
ステップST302では、第2の検出部40が更新した第2の波形テンプレート、又は、維持した第2の波形テンプレートのいずれかを用いて、R波を検出する。
図12は、第2の実施形態の心電波形検出装置1aの動作概念を説明する図である。心電同期撮像装置200がMRI装置の場合、心電同期撮像装置200は、RFパルスや傾斜磁場パルスを被検体に印加する。これらの印加に起因して外乱やノイズがECG信号に重畳される。図12の第1段目の左側は、ECG信号の波形に乱れが発生する例を示す。また、患者を載せている寝台を移動させた場合にも、ECG信号の波形は乱れることがある。
波形の乱れたECG信号を用いて、第2の波形テンプレートを更新すると、第2の検出部40では、正常な検出ができなくなる場合がある。そこで、心電波形検出装置1aは、ECG信号の波形が乱れているか否かを、第1の検出部20の検出状態から判定する。第1の検出部20の検出状態が異常である場合には、第2の波形テンプレートの更新を停止する。
例えば、所定の異常判定期間内に第1の検出部20で検出される回数が所定の基準回数よりも多かった場合に、検出状態が異常であると判定する。異常判定期間を、例えば、1秒とし、1秒間に例えば5回以上検出した場合は、検出状態が異常であると判定する。
この他、検出数の増加の程度に基づいて判定してもよい。例えば、所定の異常判定期間における検出数を所定の期間だけ保持しておく。過去の異常判定期間における検出数の平均値に対して、現在の異常判定期間における検出数が所定の比率だけ増加している場合に、検出状態が異常であると判定するようにしてもよい。
図12の左側に示すように、検出状態が異常であると判定される場合は第2の波形テンプレートの更新を停止する。一方、図12の右側に示すように、検出状態が正常に戻った場合には、第2の波形テンプレートの更新を再開する。
第2の検出部40は、第1の検出部20における検出状態が異常であると判定される期間においても、維持している第2の波形テンプレートを用いて、R波の検出を継続する。ECG信号の波形が一時的に乱れた場合であっても、外乱を取り除いたECG信号自体の形状と、更新が停止される直前の第2の波形テンプレートの形状との一致度が確保されていれば、図9(d)に示すように、信頼性の高い検出が可能である。
(第2の実施形態の変形例)
図13は、第2の実施形態の変形例に係る心電波形検出装置1aの構成例を示すブロック図である。第2の実施形態との相違点は、パラメータ更新部30の検出異常判定部320に換えて、更新可否判定部330を備えている点である。
更新可否判定部330は、心電同期撮像装置200の動作状態情報を取得する。動作状態情報とは、例えば、心電同期撮像装置200がRFパルスや傾斜磁場パルスが印加中であることを示す情報、寝台が移動中であることを示す情報である。更新可否判定部330は、動作状態情報に基づいて第2の波形テンプレート(第2の検出部40の検出パラメータ)の更新の可否を判定する。心電同期撮像装置200がMRI装置の場合、RFパルスや傾斜磁場パルスの印加中は、ECG信号の波形が乱れる可能性が高い。また、患者を載せた寝台を移動させている期間もECG信号の波形が乱れることがある。寝台移動中のECG波形の乱れは、心電同期撮像装置200がCT装置の場合にも起こり得る。
更新可否判定部330は、心電同期撮像装置200がRFパルスや傾斜磁場パルスを印加している期間や、寝台を移動している期間は、第2の波形テンプレートの更新を一時的に停止する。これらの期間以外では、ECG信号を用いて、第2の波形テンプレートを更新する。
例えば、心電同期撮像装置200がMRI装置の場合、心電同期撮像装置200は、1つの検査において、撮像計画段階に操作者から入力された撮像条件に従って、複数のプロトコル(例えば、T1強調画像、T2強調画像等、複数の撮像種の画像を収集するための複数のプロトコル)を順次実行する場合がある。また、心電同期撮像装置200は、複数のプロトコルを連続的に実行するが、プロトコルとプロトコルとの間に、一定の中断時間が生じる場合がある。更新可否判定部330は、心電同期撮像装置200から、動作状態情報として、例えば、プロトコルの開始や停止、実行中であることを示す情報を受け取り、この情報に基づいて、プロトコルとプロトコルとの間の中断時間に、第2の波形テンプレートを更新し、プロトコルの実行中には、更新を停止する、といった制御を行う。
第2の実施形態の変形例によれば、より簡便な処理で、波形の乱れたECG信号によって第2の波形テンプレートが更新されることを防止することができる。
上記の各実施形態では、心電波形検出装置1が、心電同期撮像装置200とは別個の構成である例を示した。心電波形検出装置1を心電同期撮像装置200の内部構成としてもよい。
図14は、心電同期撮像装置200aが電波形検出装置1を含む例を示す図である。心電同期撮像装置200aは、心拍同期信号を生成する心電波形検出装置1の他、心拍同期信号に同期して被検体から撮像用のデータを収集するデータ収集部210、収集した撮像用のデータから被検体の画像を生成する画像生成部220を有する。
上記の各実施形態では、心電波形検出装置1は、心電計Nとは別個の構成である例を示した。心電計Nを心電波形検出装置1の内部構成としてもよい。
図15乃至図17は、心電波形検出装置1bが心電計Nを備える例を示す図である。
図15に示す心電波形検出装置1bは、AD変換器120から受け取ったECG信号を、有線で入力部10に入力する。
図16に示す心電波形検出装置1bは、送信部130と、受信部132をさらに備える。送信部130と受信部132は互いに無線通信が可能である。受信部132は、送信部130が無線で送信するECG信号を受信する。この構成によれば、心電同期撮像装置200のボア内部に横臥する患者に取り付けられた心電計Nから、外部への配線を無くすことができる。
図17に示す心電波形検出装置1bは、記憶部140、読取部142をさらに備える。記憶部140は、CD、DVD、USBメモリ等の可搬型の記録媒体にECG信号を記憶させる。読取部142は、記録媒体を読み込む。読取部142は、読み取ったECG信号を入力部10に送る。
なお、上述してきた各種処理の手順(例えば、図5、図7、図11等)は、必ずしも図示した処理手順に限られるものではない。並行して実行可能な処理手順は、並行して実行してもよいし、その順序に依存性がない処理手順は、順序を入れ替えて実行してもよい。
以上説明してきたように、各実施形態によれば、高い検出信頼性と短い遅延時間とを両立させて、ECG信号中の特定の波形を検出することができる。なお、上記の構成は一例であり、異なる検出部を3つ以上備える構成であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 心電波形検出装置
10 入力部
20 第1の検出部
30 パラメータ更新部
40 第2の検出部
50 出力部
200 心電同期撮像装置
201 第1の波形テンプレート
202 第1の波形照合部
203 第1の検出判定部
204 波形抽出部
401 第2の波形テンプレート
402 第2の波形照合部
403 第2の検出判定部
310 パラメータ更新処理部
320 検出異常判定部
330 更新可否判定部
N 心電計

Claims (14)

  1. 取得したECG信号の中に含まれる特定の波形を検出する第1の検出部と、
    前記第1の検出部で検出した前記特定の波形の一部の波形に基づいて、前記特定の波形を検出するための検出パラメータを更新する更新部と、
    更新された前記検出パラメータを用いて、前記ECG信号から前記特定の波形を検出する第2の検出部と、
    前記第2の検出部が前記特定の波形を検出した情報に基づいて同期信号を生成する生成部と、
    を備える心電波形検出装置。
  2. 前記特定の波形は、P波、R波、QRS複合波、及びT波のいずれか1つである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の心電波形検出装置。
  3. 前記第1の検出部は、第1の検出期間に含まれる前記ECG信号に基づいて前記特定の波形を検出し、
    前記第2の検出部は、第2の検出期間に含まれる前記ECG信号に基づいて前記特定の波形を検出し、
    前記第1の検出期間は、前記第2の検出期間よりも長い期間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の心電波形検出装置。
  4. 前記特定の波形はR波であり、
    前記第1の検出期間は、前記R波と、前記R波から所定期間だけ前の期間及び前記R波から所定期間だけ後の期間とを含む期間であり、
    前記第2の検出期間は、前記R波のピークと、前記R波のピークから所定期間だけ前の期間とを含む期間である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の心電波形検出装置。
  5. 前記第2の検出部は、前記第2の検出期間に対応する前記ECG信号の波形をテンプレートとして保持し、前記テンプレートと、入力された前記ECG信号の波形とを照合することにより、前記特定の波形を検出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の心電波形検出装置。
  6. 前記特定の波形はR波であり、
    前記第2の検出部は、前記R波のピークと、前記R波のピークから所定期間だけ前の期間とを含む期間に対応する前記ECG信号の波形をテンプレートとして保持し、前記テンプレートと、入力された前記ECG信号の波形とを照合することにより、前記特定の波形を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の心電波形検出装置。
  7. 前記検出パラメータは前記テンプレートの形状であり、
    前記更新部は、前記第1の検出部で検出した前記特定の波形を使用して、前記第2の検出部が保持する前記テンプレートの形状を更新する、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の心電波形検出装置。
  8. 前記特定の波形を検出する処理の実行間隔は、前記第1の検出部よりも前記第2の検出部の方が小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の心電波形検出装置。
  9. 前記更新部は、前記第1の検出部における検出状態が異常であるか否かを判定し、前記検出状態が異常である場合には、前記検出パラメータの更新を停止する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の心電波形検出装置。
  10. 前記更新部は、所定の異常判定期間内に前記第1の検出部で検出される回数が所定の基準回数よりも多かった場合に、前記検出状態が異常であると判定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の心電波形検出装置。
  11. 前記更新部は、前記同期信号の出力先である心電同期撮像装置の動作状態の情報を入力し、前記動作状態の情報に基づいて前記検出パラメータの更新の可否を判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の心電波形検出装置。
  12. 取得したECG信号の中に含まれる特定の波形を検出する第1の検出部と、
    前記第1の検出部で検出した前記特定の波形の一部の波形に基づいて、前記特定の波形を検出するための検出パラメータを更新する更新部と、
    更新された前記検出パラメータを用いて、前記ECG信号から前記特定の波形を検出する第2の検出部と、
    前記第2の検出部が前記特定の波形を検出した情報に基づいて同期信号を生成する生成部と、
    前記同期信号に同期して、被検体から撮像用のデータを収集するデータ収集部と、
    収集した前記撮像用のデータから、前記被検体の画像を生成する画像生成部と、
    を備える撮像装置。
  13. 前記撮像装置はMRI装置である、
    ことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. コンピュータに、
    取得したECG信号の中に含まれる特定の波形を検出する第1の検出ステップと、
    前記第1の検出ステップで検出した前記特定の波形の一部の波形に基づいて、前記特定の波形を検出するための検出パラメータを更新する更新ステップと、
    更新された前記検出パラメータを用いて、前記ECG信号から前記特定の波形を検出する第2の検出ステップと、
    前記第2の検出ステップにおいて前記特定の波形を検出した情報に基づいて同期信号を生成する生成ステップと、
    を実行させることを特徴とする心電波形検出プログラム。
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