以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報提供システム、情報提供プログラムおよび情報提供方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態の情報提供システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、サーバ装置110と、移動端末装置としてのカーナビゲーションシステム120と、施設端末装置130と、を備えている。情報提供システム100において、サーバ装置110とカーナビゲーションシステム120とは、インターネットなどのネットワーク101を介して、相互に通信可能に接続されている。また、情報提供システム100において、サーバ装置110と施設端末装置130とは、ネットワーク101を介して、相互に通信可能に接続されている。
サーバ装置110は、カーナビゲーションシステム120を介して、利用者に対し施設に関する情報を提供する。サーバ装置110は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータによって実現することができる(図2−1を参照)。また、サーバ装置110は、サービスを受けた料金や商品の購入代金を、クレジットカードなどのカードを用いて支払う決済(以下「カード決済」という)にかかる各種の処理をおこなう。
情報提供システム100において、カード決済は、サーバ装置110がおこなうものに限らない。カード決済は、たとえば、クレジットカードを発行して販売信用(クレジット)業務をおこなうカード会社などが管理し、サーバ装置110とは別体であって、サーバ装置110と通信可能なコンピュータにおいておこなってもよい。
カーナビゲーションシステム120は、ディスプレイ(図2−2における符号217を参照)を備え、当該ディスプレイにサーバ装置110から送信された施設に関する情報などを表示する。カーナビゲーションシステム120は、たとえば、車両121などの移動体に装備されるコンピュータによって実現することができる(図2−2を参照)。施設端末装置130は、たとえば、パーソナルコンピュータなどと称されるコンピュータによって実現することができる(図2−3を参照)。
(サーバ装置110を実現するコンピュータのハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を構成するサーバ装置110を実現するコンピュータのハードウエア構成について説明する。図2−1は、サーバ装置110を実現するコンピュータのハードウエア構成を示す説明図である。
図2−1において、サーバ装置110を実現するコンピュータは、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(Hard Disk Drive)204と、HD(Hard Disk)205と、通信I/F(Interface)206と、を備えている。サーバ装置110を実現するコンピュータが備える各部201〜206は、バス200によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、サーバ装置110を実現するコンピュータ全体の制御をつかさどる。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。HD205は、たとえば、第1のデータベース、第2のデータベース、第3のデータベース、交通路データベースなどの各種のデータベースを記憶する。
通信I/F206は、インターネットなどのネットワーク101を介してカーナビゲーションシステム120や施設端末装置130に接続されている。通信I/F206は、インターネットなどのネットワーク101と内部とのインターフェイスをつかさどり、サーバ装置110を実現するコンピュータにおけるデータの入出力を制御する。
(移動端末装置を実現するコンピュータのハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を構成する移動端末装置を実現する、カーナビゲーションシステム120のハードウエア構成について説明する。図2−2は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を構成する移動端末装置を実現する、カーナビゲーションシステム120のハードウエア構成を示す説明図である。
図2−2において、カーナビゲーションシステム120は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、HDD214と、HD215と、映像I/F216と、ディスプレイ217と、音声I/F218と、スピーカ219と、マイク220と、入力デバイス221と、カメラ222と、通信I/F223と、GPSユニット224と、各種センサ225と、を備えている。各構成部211〜225は、バス210によってそれぞれ接続されている。
CPU211は、カーナビゲーションシステム120の全体の制御をつかさどる。ROM212は、ブートプログラムやルート案内プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM213は、CPU211のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU211は、RAM213をワークエリアとして使用しながら、ROM212に記録された各種プログラムを実行することによって、カーナビゲーションシステム120全体の制御をつかさどる。
ルート案内プログラムは、CPU211によって実行されることにより、カーナビゲーションシステム120に対して、たとえば、現在地点から目的地点またはその近傍の地点までの案内経路を探索させ、探索された案内経路に基づいて経路案内をおこなう。カーナビゲーションシステム120は、たとえば、カーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の現在地点から目的地点までの案内経路の全部または一部をディスプレイ217に表示したり、現在地点に応じた音声をスピーカ219から出力したりすることによって経路案内をおこなう。
HDD214は、CPU211の制御にしたがってHD215に対するデータのリード/ライトを制御する。HD215は、HDD214の制御で書き込まれたデータを記憶する。また、HD215は、地図データや機能データを記録する。地図データは、当該地図データが示す地図における各地点の緯度経度をあらわす緯度経度データを含んでいる。また、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。地物は、山や川などの天然の造形物や鉄道・橋・建物などの建造物であって、天然であるか人工であるかにかかわらず、地上にあるものによって実現される。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路など)などの情報を含んでいる。
交通条件データは、通信I/F223を介して外部装置から取得した道路交通情報を含んでいる。また、交通条件データは、過去の渋滞情報を、季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報を含んでいてもよい。カーナビゲーションシステム120は、通信I/F223を介して外部装置から取得された道路交通情報に基づいて現在発生している現在の渋滞の情報を取得するとともに、既に取得された現在の渋滞情報を過去の渋滞情報として記憶する。これにより、指定した時刻における渋滞状況の予想をおこなうことが可能となる。
機能データは、経路探索、所要時間の算出、経路誘導などを実現するプログラムなど、カーナビゲーションシステム120において各種の機能を実現するためのプログラムデータである。地図データおよび機能データは、それぞれ、地区ごとあるいは機能ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
ディスプレイ217は、上述した地図データを表示する。ディスプレイ217は、たとえば、2次元平面によってあらわされる地図データを表示する。カーナビゲーションシステム120は、たとえば、CPU211による演算によって、3次元空間内の仮想的な立体物を2次元平面上の情報に変換することにより、奥行き感のある画像(3次元画像)をディスプレイ217に表示してもよい。
ディスプレイ217に表示された地図データには、カーナビゲーションシステム120の現在地点をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。カーナビゲーションシステム120の現在地点は、GPSユニット224が取得する情報に基づいて特定することができる。ディスプレイ217は、たとえば、カーナビゲーションシステム120を装備する車両121のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ217は、車両121のダッシュボード付近のほか、車両121の後部座席周辺などに設置するなど、車両121において複数設置されていてもよい。
映像I/F216には、ディスプレイ217およびカメラ222が接続されている。映像I/F216は、具体的には、たとえば、ディスプレイ217あるいはカメラ222との間における所定の処理をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ217を制御する制御ICなどによって構成される。
音声I/F218には、音声出力用のスピーカ219や音声入力用のマイク220が接続されている。スピーカ219は、所定の音声信号を音声I/F218内でD/A変換した音声を出力する。マイク220は、周囲の音声を集音する。マイク220に集音された音声は、音声I/F218内でA/D変換される。マイク220は、たとえば、車両121のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。
入力デバイス221は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス221は、当該入力デバイス221に対する入力操作に応じた信号を出力する。入力デバイス221を実現するタッチパネルは、ディスプレイ217の表示面側に積層される。
タッチパネルは、指などが接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する指などの接触位置に応じた電気信号を出力する。また、タッチパネルは、タッチパネルに対する指などの接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネルは、タッチパネルに対する指などの接触が解除された場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する指などの接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU211に対して出力する。
カメラ222は、カーナビゲーションシステム120の起動中に、当該カーナビゲーションシステム120を装備する車両121の車内や、当該カーナビゲーションシステム120を装備する車両121の周囲などの撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM213などに記憶される。
通信I/F223は、ネットワーク101を介して、外部装置に接続されている。通信I/F223は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System/登録商標)/ビーコンレシーバ、などを含み、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得してもよい。また、通信I/F223は、サーバ装置110に接続されている。通信I/F223は、カーナビゲーションシステム120の内部とサーバ装置110などの外部装置とのインターフェイスをつかさどり、カーナビゲーションシステム120と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
GPSユニット224は、GPS衛星からの電波を受信し、車両121の位置に関する情報を出力する。GPSユニット224から出力された情報は、各種センサ225からの出力値とともに、CPU211によるカーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ225は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両121の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ225からの出力値は、GPSユニット224による現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定に用いられる。カーナビゲーションシステム120においては、カメラ222を用いて取得された車両121の内外の映像、マイク220を用いて取得された車両121の内外の音声、GPSユニット224によって検出された車両121の現在地点情報、各種センサ225からの出力値などを含むドライブ情報をHD215に記録するようにしてもよい。
カーナビゲーションシステム120は、上述した構成211〜225に加えて、DVDやCDなどの光ディスクの再生をおこなう光ディスクドライブ(図示を省略する)を備えていてもよい。また、カーナビゲーションシステム120は、上述した構成211〜225に加えて、テレビ放送を受信したり録画したりする構成を備えていてもよい。
(施設端末装置130を実現するコンピュータのハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を構成する施設端末装置130を実現するコンピュータのハードウエア構成について説明する。図2−3は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を構成する施設端末装置130を実現するコンピュータのハードウエア構成を示す説明図である。
図2−3において、施設端末装置130を実現するコンピュータは、CPU231と、ROM232と、RAM233と、HDD234と、HD235と、ディスプレイ236と、入力デバイス237と、通信I/F238と、を備えている。施設端末装置130を実現するコンピュータが備える各部231〜238は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、施設端末装置130を実現するコンピュータ全体の制御をつかさどり、RAM233をワークエリアとしながらROM232に記憶された各種プログラムを実行する。HDD234は、CPU231の制御にしたがってHD235に対するデータのリード/ライトを制御する。HD235は、HDD234の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ236は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ236は、たとえば、買い物条件を指定する入力画面や、決済承認要求に対する承認情報を入力する入力画面などを表示する。ディスプレイ236は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス237は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス237は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス237は、当該入力デバイス237に対する入力操作に応じた信号を出力する。
通信I/F238は、サーバ装置110を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。通信I/F238は、サーバ装置110を実現するコンピュータ装置とカーナビゲーションシステム120を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、サーバ装置110を実現するコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
カーナビゲーションシステム120を実現するコンピュータ装置は、通信I/F238を介してサーバ装置110を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、ディスプレイ236に表示した各種の入力画面を介して入力された各種の入力情報をサーバ装置110を実現するコンピュータ装置に送信する。
(データベースの一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100が用いる各種のデータベースの一例について説明する。この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、第1のデータベース、第2のデータベース、第3のデータベース、交通路データベースなどの各種のデータベースを用いる。情報提供システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、サーバ装置110が備えるHD205に設けられている。
情報提供システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、サーバ装置110が備えるHD205などのように、サーバ装置110と一体に設けられた記憶媒体に記憶されるものに限らない。情報提供システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、サーバ装置110とは別体のコンピュータに設けられた記憶媒体や、サーバ装置110とは別体の記憶装置に記憶されるものであってもよい。
(第1のデータベースの一例)
図3−1は、第1のデータベースの一例を示す説明図である。図3−1において、第1のデータベース310は、クレジットカードなどのカードを利用する利用者(カード会員)の識別情報と、当該利用者に関係する利用者(以下「関係者」という)に関する情報と、当該関係者が施設を利用した際の利用内容に関する情報と、を関連付けて記憶する。
利用者の識別情報は、たとえば、利用者ごとに固有の情報であって、たとえば、所定桁数の数字やアルファベットによって実現することができる。具体的には、利用者の識別情報は、たとえば、当該利用者が利用するカーナビゲーションシステム120の識別情報によって実現することができる。カーナビゲーションシステム120の識別情報は、たとえば、各カーナビゲーションシステム120の製造番号、各カーナビゲーションシステム120に割り当てられたIP(Internet Protocol)アドレス、あるいは、各カーナビゲーションシステム120に割り当てられたMAC(Media Access Control)アドレスなどによって実現することができる。カーナビゲーションシステム120の識別情報は、たとえば、カーナビゲーションシステム120が備えるROM212、RAM213あるいはHD215などに記憶されている。
第1のデータベース310は、利用者の識別情報ごとに、クレジットカードなどのカードの識別情報を関連付けて記憶する。カードの識別情報は、カードごとに固有の情報であって、たとえば、クレジットカードごとに固有のクレジットカード番号によって実現することができる。情報提供システム100においては、カードの識別情報(クレジットカード番号)によって、利用者の識別情報を実現してもよい。
クレジットカード番号においては、最初の6桁の銀行識別番号(Bank Identification Number:BIN)によって、クレジットカード会社などのカードの発行事業者(イシュア)を特定することができる。クレジットカード番号は、BINを含み、カードの発行事業者によって割り当てられた任意の数字列によって構成され、カードごとに固有の情報とされている。
関係者は、カードの識別情報(クレジットカード番号)によって識別可能な利用者のうち、利用者の識別情報によって識別される利用者が当該利用者自身に関係する利用者(関係者)であることを示した利用者によって実現することができる。関係者であることは、具体的には、たとえば、クレジットカードの発行時あるいは発行後に、各利用者が申請することができる。
情報提供システム100の運用上、申請に際しては、たとえば、申請する利用者からカード会社に対して、関係者の氏名や利用者と関係者との関係(友人、親子、親族、親方や先生など師と仰ぐ人など)などを申告させる。カード会社は、申告に関わる利用者に対して、申告元の利用者の氏名や当該利用者が申告した関係を確認し、申告通りの関係であることの確認がとれた場合に、第1のデータベース310において、申告元の利用者の識別情報に、申告に関わる利用者の識別情報を関連付けて記憶する。
関係者に関する情報は、関係者となる利用者の識別情報(関係者の識別情報)や、関係者の氏名などによって実現することができる。関係者となる利用者の識別情報は、関係者ごとに固有の情報であって、たとえば、所定桁数の数字やアルファベットによって実現することができる。あるいは、関係者となる利用者の識別情報は、当該関係者が所有するクレジットカードなどのカードの識別情報(クレジットカード番号)によって実現してもよい。
利用内容に関する情報は、関係者が利用した施設(以下「関係者利用施設」という)の識別情報を含む。この実施の形態の情報提供システム100においては、利用内容に関する情報によって関係者利用施設に関する情報の一部を実現することができる。
関係者利用施設は、関係者が過去に利用した施設であって、具体的には、たとえば、関係者がクレジットカードを利用してカード決済をおこなった施設によって実現することができる。関係者利用施設は、具体的には、たとえば、店舗、宿泊施設、遊園地や動物園などのレジャー施設などによって実現することができる。
また、関係者利用施設は、具体的には、たとえば、高速道路などによって実現することができる。高速道路を利用したことは、たとえば、高速道路におけるインターチェンジや料金所の通過履歴(乗り降り履歴)や、高速道路におけるサービスエリアの利用履歴などに基づいて判断することができる。
また、関係者利用施設は、具体的には、たとえば、鉄道などによって実現することができる。鉄道を利用したことは、たとえば、鉄道駅の通過履歴(乗降履歴)や、鉄道駅の券売所の利用履歴、あるいは、鉄道駅構内の店舗の利用履歴などに基づいて判断することができる。
施設の識別情報は、関係者利用施設に固有の情報であって、情報提供システム100の管理者やカード会社などによって割り当てられた任意の数字列や文字列によって実現することができる。施設の識別情報は、各施設に設置されたカード決済端末の識別情報によって実現してもよい。
カード決済端末は、クレジットカード加盟店に設置され、カード決済をおこなうサーバ装置110に対してクレジットカードの有効性を確認するためのオーソリゼーション(信用照会)をおこない、オーソリゼーション後に指定された金額のカード決済をおこなう。カード決済端末は、具体的には、たとえば、CAT(Credit Authorization Terminal)端末などのカードの信用照会端末や、INFOX端末などの多機能決済端末装置によって実現することができる。カード決済端末は、POS端末に接続され、あるいはPOS端末に一体に組み込まれ、POS端末を介してネットワーク101に接続されていてもよい。
また、利用内容に関する情報は、関係者の識別情報によって識別される利用者の、各関係者利用施設におけるクレジットカードの利用履歴に関する情報を含んでいてもよい。クレジットカードの利用履歴に関する情報は、たとえば、クレジットカードを利用した日時に関する情報などによって実現することができる。
関係者利用施設は、クレジットカードを利用した施設によって実現するものに限らない。関係者利用施設は、たとえば、史跡や景勝地などによって実現してもよい。史跡や景勝地などの関係者利用施設を利用したことは、たとえば、当該史跡や景勝地の近傍に位置する店舗においてカード決済をおこなうことを示す、クレジットカードの利用履歴に基づいて特定することができる。
(第2のデータベースの一例)
図3−2は、第2のデータベースの一例を示す説明図である。図3−2において、第2のデータベース320は、施設の識別情報ごとに、当該施設の所在地、電話番号、営業時間、定休日などの当該施設に関する情報を関連付けて記憶する。
また、第2のデータベース320は、施設に関する情報として、当該施設の店員などが開設するホームページなどの所定のWEBページのURL(Uniform Resource Locator)を施設の識別情報ごとに関連付けて記憶していてもよい。この実施の形態の情報提供システム100においては、施設に関する情報によって関係者利用施設に関する情報の一部を実現することができる。
また、第2のデータベース320は、施設の識別情報ごとに、広告情報を関連付けて記憶する。広告情報は、施設端末装置130が設置された施設が提供する広告に関する情報であって、たとえば、当該施設の店員などがあらかじめ設定することができる。情報提供システム100においては、具体的には、たとえば、情報提供システム100の管理者などが開設した所定のWEBページを介して施設の店員などによる広告情報の入力を受け付け、当該広告情報の入力を受け付けた場合に、サーバ装置110が備える第2のデータベース320において該当する施設の識別情報に関連付けて入力を受け付けた広告情報を記憶することができる。
(第3のデータベースの一例)
図3−3は、第3のデータベースの一例を示す説明図である。図3−3において、第3のデータベース330は、カードの識別情報ごとに、当該カードの識別情報によって識別される利用者の個別情報を関連付けて記憶する。利用者の個別情報は、たとえば、利用者の氏名、連絡先(請求書の送付先)、電話番号などに関する情報を含む。また、利用者の個別情報は、たとえば、当該利用者が利用した施設の識別情報を含む。また、利用者の個別情報は、たとえば、施設の利用日時、施設においておこなったカード決済の利用金額などに関する情報を含んでいてもよい。
利用者の個別情報は、たとえば、開示範囲に関する情報を含んでいてもよい。開示範囲に関する情報は、利用者による施設の利用履歴を開示する範囲を特定する情報であって、たとえば、「祖父には開示してよいが、父には開示しない」、「友人A、友人B、友人Cには開示してよいが、友人D、友人Eには開示しない」などのように、利用者ごと、および関係者ごとに、任意の開示範囲を指定することができる。また、開示範囲に関する情報は、関係者をあらかじめグループ分けしておくことにより、グループ単位で指定できるようにしてもよい。
開示範囲に関する情報は、たとえば、情報提供システム100の管理者などが開設した所定のWEBページを介して入力を受け付け、当該開示範囲に関する情報の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた開示範囲に関する情報を、サーバ装置110が備える第3のデータベース330において該当する利用者の識別情報に関連付けて記憶することにより設定することができる。また、開示範囲に関する情報を、関係者をあらかじめグループ分けしたグループ単位で指定する場合も、情報提供システム100の管理者などが開設した所定のWEBページにおいてグループの登録を受け付け、受け付けたグループ単位で開示するか開示しないかを指定することができる。
また、サーバ装置110は、交通路データを記憶する交通路データベース(図示を省略する)を備えている。交通路データは、地図データを含んでいる。地図データは、当該地図データが示す地図における各地点の緯度経度をあらわす緯度経度データを含んでいる。
また、交通路データは、道路の形状をあらわす道路形状データや交通条件データなどを含んでいる。交通条件データは、たとえば、上記のように、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路など)などの情報を含んでいる。
また、交通路データは、鉄道路の形状をあらわす鉄道路形状データや鉄道路における駅に関する情報を含んでいる。駅に関する情報は、たとえば、駅名、停車車両種別(普通列車、急行列車、特急列車)など、駅に関する属性情報を含んでいる。交通路データベースにおいて、交通路データは、たとえば、地域を格子状に区切った単位(メッシュ単位)で記憶されている。
(情報提供システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100の機能的構成を示すブロック図である。
(カーナビゲーションシステム120の機能的構成)
図4において、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100におけるカーナビゲーションシステム120の各機能は、端末情報取得部411、利用者情報生成部412、利用者情報送信部413、候補情報受信部414、出力情報抽出部415、出力部416、指定受付部417、経路探索部418、記憶部418a、経路誘導部419によって実現することができる。
端末情報取得部411は、カーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の現在地点に関する情報を取得する。カーナビゲーションシステム120の現在地点は、たとえば、カーナビゲーションシステム120が備えるGPSユニット224によって特定することができる。
端末情報取得部411は、さらに、カーナビゲーションシステム120の移動に関する情報を取得してもよい。移動に関する情報は、カーナビゲーションシステム120の移動状態を判別可能な情報であって、たとえば、カーナビゲーションシステム120の移動方向を特定可能な情報によって実現することができる。カーナビゲーションシステム120の移動方向は、たとえば、移動方向に関する情報の取得時点(現在時点)から所定時間前までの間における、時刻ごとのカーナビゲーションシステム120の現在地点を示す情報によって実現することができる。あるいは、カーナビゲーションシステム120の移動方向は、たとえば、現在時点から所定時間前におけるカーナビゲーションシステム120の現在地点から、現在時点におけるカーナビゲーションシステム120の現在地点までのベクトルの方向を示す情報によって実現することができる。
端末情報取得部411は、現在地点に関する情報に加えて、および、移動方向に関する情報に代えてあるいは移動方向に関する情報に加えて、たとえば、カーナビゲーションシステム120の移動速度に関する情報を移動に関する情報として取得してもよい。移動速度に関する情報は、カーナビゲーションシステム120の移動速度を特定可能な情報であって、現在時点から所定時間前までの間にカーナビゲーションシステム120が移動した距離を示す情報によって実現することができる。あるいは、移動速度に関する情報は、たとえば、カーナビゲーションシステム120を装備する車両121のスピードメーターから取得した速度を示す情報であってもよい。
端末情報取得部411は、現在地点に関する情報や移動に関する情報を、たとえば、所定時間ごとに取得する。あるいは、端末情報取得部411は、たとえば、カーナビゲーションシステム120を装備する車両121が所定距離を移動するごとに、現在地点に関する情報や移動に関する情報を取得してもよい。あるいは、端末情報取得部411は、たとえば、サーバ装置110から、利用者情報の送信を要求する送信要求を受信した場合に、現在地点に関する情報や移動に関する情報を取得してもよい。あるいは、端末情報取得部411は、常時、現在地点に関する情報や移動に関する情報を取得してもよい。端末情報取得部411の機能は、たとえば、CPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
利用者情報生成部412は、端末情報取得部411が取得した情報に基づいて、利用者情報を生成する。利用者情報は、カーナビゲーションシステム120の利用者の識別情報と、端末情報取得部411が取得したカーナビゲーションシステム120の現在地点および移動に関する情報とを含む。カーナビゲーションシステム120の利用者の識別情報は、上記のように、たとえば、カーナビゲーションシステム120の製造番号、各カーナビゲーションシステム120に割り当てられたIPアドレス、あるいは、各カーナビゲーションシステム120に割り当てられたMACアドレスなどによって実現することができる。利用者情報生成部412の機能は、たとえば、CPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
利用者情報送信部413は、サーバ装置110に対して、利用者情報生成部412が生成した利用者情報を送信する。利用者情報送信部413は、たとえば、所定時間ごとに、利用者情報を送信する。利用者情報送信部413は、たとえば、カーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)が所定距離移動するごとに、利用者情報を送信してもよい。利用者情報送信部413は、たとえば、サーバ装置110から、利用者情報の送信を要求する送信要求を受信した場合に、利用者情報を送信してもよい。利用者情報送信部413の機能は、たとえば、利用者情報の送信にかかる通信I/F223や、当該通信I/F223の制御にかかるCPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
候補情報受信部414は、サーバ装置110から送信された候補情報を受信する。候補情報は、利用者情報送信部413が送信した利用者情報に含まれる利用者の識別情報に関連付けられた関係者に関する情報、および、カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定範囲内に位置する関係者利用施設に関する情報を含む。所定範囲は、たとえば、情報提供システム100の管理者あるいは利用者などが任意に設定することができる。
所定範囲は、具体的には、たとえば、「カーナビゲーションシステム120の現在地点から半径5km以内の範囲」、「カーナビゲーションシステム120が現在時点から30分以内に到達可能な範囲」などのように、利用者情報送信部413による利用者情報の送信時点におけるカーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の移動速度などに応じて、適宜変動するものであってもよい。候補情報受信部414の機能は、たとえば、候補情報の受信にかかる通信I/F223や、当該通信I/F223の制御にかかるCPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
出力情報抽出部415は、候補情報受信部414が候補情報を受信した場合、当該候補情報に含まれる、関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を抽出する。出力情報抽出部415の機能は、たとえば、CPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
出力部416は、候補情報受信部414が候補情報を受信した場合、当該候補情報に基づいて、関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を出力する。出力部416は、たとえば、出力情報抽出部415が抽出した情報を、ディスプレイ217に表示することによって出力する(図5−1および図5−2を参照)。出力部416の機能は、たとえば、ディスプレイ217や、当該ディスプレイ217の制御にかかるCPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
出力部416は、たとえば、出力情報抽出部415が抽出した情報を、ディスプレイ217に表示するとともに、スピーカ219を介して音声によって出力してもよい。この場合、出力部416の機能は、ディスプレイ217やスピーカ219、および、ディスプレイ217やスピーカ219の制御にかかるCPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
指定受付部417は、出力した関係者利用施設に関する情報が示す施設のうち、いずれか一つの施設の指定を受け付ける。指定受付部417は、たとえば、ディスプレイ217に表示した関係者利用施設に関する情報のうち、いずれか一つの施設を選択する操作を受け付けることによって、当該施設の指定を受け付けることができる。指定受付部417の機能は、たとえば、ディスプレイ217や入力デバイス221(タッチパネル)、および、ディスプレイ217や入力デバイス221(タッチパネル)の制御にかかるCPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
経路探索部418は、候補情報受信部414が受信した候補情報および端末情報取得部411が取得した現在地点に関する情報に基づいて、指定受付部417が受け付けた施設への誘導経路を探索する。経路探索部418は、記憶部418aが記憶する地図データや機能データを用いて、指定受付部417が受け付けた施設への誘導経路を探索する。
経路探索部418は、たとえば、現在地点から指定を受け付けた施設(関係者利用施設)まで至る複数の経路のうち、もっとも距離が短い経路を誘導経路として探索する。あるいは、経路探索部418は、たとえば、現在地点から指定を受け付けた施設(関係者利用施設)まで至る複数の経路のうち、各経路における渋滞の有無や信号や交差点の多少、道幅などのコストを考慮して、もっともコストが低い経路を誘導経路として探索してもよい。経路探索部418の機能は、たとえば、CPU211、ROM212およびRAM213などによって実現することができる。
経路誘導部419は、経路探索部418が探索した誘導経路および取得した現在地点に関する情報に基づいて経路誘導をおこなう。経路誘導部419は、たとえば、経路探索部418が探索した誘導経路を含む地図画像や、当該地図画像におけるカーナビゲーションシステム120の現在地点をディスプレイ217に表示することによって、経路誘導をおこなう。また、経路誘導部419は、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点が、経路探索部418が探索した誘導経路における交差点などの案内ポイントに接近した場合に、当該案内ポイントにおける移動方向の指示(右折、左折、直進などの指示)を、ディスプレイ217に表示したり、スピーカ219を介して音声によって出力したりすることによって経路誘導をおこなってもよい。
(サーバ装置110の機能的構成)
図4において、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100におけるサーバ装置110の各機能は、記憶部420、利用者情報取得部421、特定部422、施設情報抽出部423、候補情報送信部424によって実現することができる。
記憶部420は、第1のデータベース310、第2のデータベース320、第3のデータベース330、交通路データベースなどの各種のデータベースを記憶する。また、記憶部420は、各種のデータベースが記憶する情報を追加したり削除したりすることによって当該各種のデータベースを更新する。記憶部420は、施設端末装置130から送信された広告情報を受信した場合に、当該広告情報を第2のデータベース320に記憶する。記憶部420の機能は、たとえば、HD205や、HD205に対するデータのリード/ライトを制御するHDD204、および、HDD204の制御にかかるCPU201、ROM202およびRAM203などによって実現することができる。
利用者情報取得部421は、カーナビゲーションシステム120から利用者情報を取得する。利用者情報取得部421の機能は、たとえば、利用者情報の受信にかかる通信I/F206や、当該通信I/F206の制御にかかるCPU201、ROM202およびRAM203などによって実現することができる。利用者情報取得部421が受信する利用者情報は、カーナビゲーションシステム120の移動方向に関する情報やカーナビゲーションシステム120の移動速度に関する情報を含んでいてもよい。
特定部422は、利用者情報取得部421が取得した利用者情報に基づいて、関係者利用施設の抽出範囲となる地域を特定する。特定部422は、利用者情報取得部421が取得した利用者情報に基づいて、カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定範囲内の地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定する。
特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点に関する情報と、当該カーナビゲーションシステム120の移動速度に関する情報とに基づいて、当該カーナビゲーションシステム120が所定時間内(たとえば、「30分以内」、「1時間以内」など)に到達可能な地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定する。
また、特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点に関する情報と、当該カーナビゲーションシステム120の移動速度に関する情報とに基づいて、当該カーナビゲーションシステム120から所定距離範囲内(たとえば、「カーナビゲーションシステム120の現在地点から半径5km以内」、「カーナビゲーションシステム120の現在地点から半径5km以上であって半径30km以内」など)の地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。
また、特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点に関する情報と、移動方向に関する情報と、移動速度に関する情報とに基づいて、当該カーナビゲーションシステム120が所定時間内に到達可能な地域や、当該カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定範囲内の地域の中から、移動方向前方に位置する地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。
また、特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点に関する情報と、移動方向に関する情報と、移動速度に関する情報とに基づいて、「カーナビゲーションシステム120の現在地点から半径5km以内であって30分以内に到達可能な範囲」など、現在地点の他に複数の条件を加味した地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。
また、特定部422は、利用者情報取得部421が取得した利用者情報に基づいて、カーナビゲーションシステム120が現在位置する交通路を特定してもよい。特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120が現在位置する交通路が道路であるか鉄道路であるかを特定する。また、特定部422は、たとえば、カーナビゲーションシステム120が現在位置する交通路が道路である場合、当該道路が高速道路であるか、有料道路であるか、一般道路であるかを特定する。
この場合、特定部422は、たとえば、特定した交通路と当該交通路における移動速度とに基づいて、当該カーナビゲーションシステム120が所定時間内に到達可能な地域を特定することができる。具体的には、たとえば、カーナビゲーションシステム120が現在位置する交通路が高速道路である場合、一般道路である場合と比較して、当該カーナビゲーションシステム120の現在地点よりも遠い地域あるいは広い地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定する。
特定部422は、利用者情報取得部421が取得した利用者情報に基づいて、第1のデータベース310を参照して、当該利用者情報に含まれる利用者の識別情報に関連付けられた関係者に関する情報のうち、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定した地域内に位置する関係者利用施設に関する情報が関連付けられた関係者に関する情報を特定する。特定部422の機能は、たとえば、CPU201、ROM202およびRAM203などによって実現することができる。
施設情報抽出部423は、利用者情報取得部421が取得した利用者情報に基づいて、第1のデータベース310および第2のデータベース320を参照して、特定部422が特定した地域内に位置する関係者利用施設に関する情報、および、当該関係者利用施設に関する情報が関連付けられた関係者に関する情報を抽出する。施設情報抽出部423の機能は、たとえば、CPU201、ROM202およびRAM203などによって実現することができる。
候補情報送信部424は、施設情報抽出部423が抽出した関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を含む候補情報を、利用者情報取得部421が取得した利用者情報の送信元となるカーナビゲーションシステム120に送信する。候補情報送信部424の機能は、たとえば、候補情報の送信にかかる通信I/F206や、当該通信I/F206の制御にかかるCPU201、ROM202およびRAM203などによって実現することができる。
(表示画面例)
つぎに、カーナビゲーションシステム120が表示する表示画面例について説明する。図5−1および図5−2は、カーナビゲーションシステム120が表示する表示画面例を示す説明図である。図5−1において、カーナビゲーションシステム120は、サーバ装置110から送信された候補情報を受信した場合に、ディスプレイ217に表示画面510を表示する。
表示画面510は、カーナビゲーションシステム120の利用者の関係者が利用した施設(関係者利用施設)があることを案内するメッセージや、該当する関係者利用施設の一覧を表示する。一覧は、各関係者利用施設の位置の概要や、カーナビゲーションシステム120の現在地点から各関係者利用施設までの距離などを表示する。一覧においては、関係者利用施設ごとに、当該関係者利用施設を行き先として指定するための「ここにいく」キーが関連付けて表示されている。
一覧においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点に近い施設(関係者利用施設)から順に並べて表示する。あるいは、一覧においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120の利用者の嗜好などに基づいて、当該利用者の関心が高いと推測される施設(関係者利用施設)から順に並べて表示してもよい。いずれの表示形式とするかは、たとえば、情報提供システム100の管理者や利用者などが、適宜、任意に設定できるようにしてもよい。
カーナビゲーションシステム120は、一覧におけるいずれか一つの「ここにいく」キーが操作された場合、当該操作に応じた関係者利用施設についての詳細情報を案内する表示画面を表示する。図5−2においては、表示画面510において、「D方面 32km」と示された関係者利用施設に対応付けられた「ここにいく」キーが操作された場合にディスプレイ217に表示される表示画面520を示している。
表示画面520は、一覧におけるいずれか一つの「ここにいく」キーの操作によって指定された関係者利用施設についての詳細情報や、指定された関係者利用施設を目的地として設定する「ここにいく」キーなどを表示する。このように、指定された関係者利用施設の詳細情報を選択的に表示することにより、カーナビゲーションシステム120のディスプレイ217のように表示面積が限られている場合にも、利用者が必要とする情報を分かりやすく効率よく案内することができる。カーナビゲーションシステム120は、表示画面520において「ここにいく」キーが操作された場合、現在地点から表示画面520において表示中の関係者利用施設までの誘導経路を探索する。
(情報提供システム100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100の処理手順について説明する。図6は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100における移動端末装置(カーナビゲーションシステム120)の処理手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理は、カーナビゲーションシステム120の起動中に実行される。
図6のフローチャートにおいて、まず、カーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の現在地点を特定する(ステップS601)。ステップS601においては、たとえば、GPSユニット224が取得する情報などに基づいて現在地点を特定する。
つぎに、カーナビゲーションシステム120(カーナビゲーションシステム120を装備する車両121)の移動方向を特定する(ステップS602)。ステップS602においては、たとえば、移動方向に関する情報の取得時点(現在時点)から所定時間前までの間における、時刻ごとのカーナビゲーションシステム120の現在地点を示す情報に基づいて、カーナビゲーションシステム120の移動方向を特定する。
つぎに、カーナビゲーションシステム120の利用者の識別情報を取得し(ステップS603)、ステップS601において特定した現在地点、ステップS602において特定した移動方向、および、ステップS603において取得した利用者の識別情報に基づいて、利用者情報を生成する(ステップS604)。そして、サーバ装置に対して、ステップS604において生成した利用者情報を送信し(ステップS605)、ステップS605において送信した利用者情報に応じて、サーバ装置から送信された候補情報を受信していない場合(ステップS606:No)、ステップS601へ戻る。
ステップS606において、ステップS605において送信した利用者情報に応じて、サーバ装置110から送信された候補情報を受信した場合(ステップS606:Yes)、当該候補情報に含まれる、関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を抽出する(ステップS607)。そして、ディスプレイ217において、ステップS607において抽出した関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を表示することにより、関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を出力する(ステップS608)。
つぎに、ステップS608において出力した関係者利用施設に関する情報が示す関係者利用施設のうち、いずれか一つの関係者利用施設の指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS609)。ステップS609においては、たとえば、上記の表示画面520のように、指定された関係者利用施設の詳細情報を案内する表示画面の表示中に、「ここにいく」キーの操作を受け付けたか否かを判断することによって、関係者利用施設の指定を受け付けたか否かを判断することができる。
ステップS609において、関係者利用施設の指定を受け付けた場合(ステップS609:Yes)、指定を受け付けた関係者利用施設に関する情報に基づいて、誘導経路を探索する(ステップS610)。ステップS610においては、ステップS601において特定した現在地点から、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設までの誘導経路を探索する。そして、ステップS610において探索した誘導経路に基づいて、経路誘導を開始する(ステップS611)。
つぎに、カーナビゲーションシステム120の現在地点に基づいて、当該カーナビゲーションシステム120が、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達したか否かを判断する(ステップS612)。ステップS612においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点が、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設から所定範囲内に到達したか否かを判断する。ステップS612においては、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達するまで待機する(ステップS612:No)。
ステップS612において、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達した場合(ステップS612:Yes)、ステップS606:Yesにおいて受信した候補情報に含まれる情報のうち、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設に関する情報を抽出する(ステップS613)。ステップS613においては、ステップS606において受信した候補情報に基づいて、当該候補情報に含まれる関係者利用施設に関する情報のうち、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設に関する情報を抽出する。また、ステップS613においては、関係者利用施設に関する情報に加えて、当該関係者利用施設を利用した関係者に関する情報を抽出してもよい。
つぎに、ステップS613において抽出した関係者利用施設に関する情報(および関係者に関する情報)をディスプレイ217に表示することにより、当該関係者利用施設に関する情報(および関係者に関する情報)を出力する(ステップS614)。ステップS614において、指定された関係者利用施設の詳細情報を案内する表示画面(上記の表示画面520を参照)を再度表示することにより、利用者に対して、関係者利用施設の利用に先立って、当該関係者利用施設の利用の直前に、再度、当該関係者利用施設についての情報を確認させることができる。
つぎに、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設から所定距離離れたか否かを判断する(ステップS615)。ステップS615においては、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設から所定距離離れるまで待機する(ステップS615:No)。ステップS615において、ステップS609:Yesにおいて指定を受け付けた関係者利用施設から所定距離離れた場合(ステップS615:Yes)、ステップS614において出力した関係者利用施設に関する情報(および関係者に関する情報)の出力を停止して(ステップS616)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS609において、関係者利用施設の指定を受け付けていない場合(ステップS609:No)、カーナビゲーションシステム120の現在地点が、ステップS608において出力した関係者利用施設に関する情報が示す関係者利用施設から所定距離離れたか否かを判断する(ステップS617)。ステップS617においては、都度、カーナビゲーションシステム120の現在地点を特定し、特定した現在地点に基づいて、関係者利用施設から所定距離離れたか否かを判断する。また、ステップS617においては、ステップS608において複数の関係者利用施設に関する情報を表示した場合、関係者利用施設ごとに、当該関係者利用施設から所定距離離れたか否かを判断する。
ステップS617において、カーナビゲーションシステム120の現在地点が、ステップS608において出力した関係者利用施設に関する情報が示す関係者利用施設から所定距離離れていない場合(ステップS617:No)、ステップS601へ移行する。一方、ステップS617において、カーナビゲーションシステム120の現在地点が、ステップS608において出力した関係者利用施設に関する情報が示す関係者利用施設から所定距離離れた場合(ステップS617:Yes)、所定距離離れた関係者利用施設に該当する関係者に関する情報および当該関係者利用施設に関する情報の出力を停止して(ステップS618)、一連の処理を終了する。
ステップS618においては、たとえば、表示画面510に表示した関係者利用施設の一覧の中から、カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定距離離れた関係者利用施設に関する情報を、当該表示画面510から消去することによって、該当する関係者利用施設に関する情報の出力を停止する。
図7は、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100におけるサーバ装置110の処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートに示す処理は、まず、図6のステップS605においてカーナビゲーションシステム120から送信された利用者情報を受信(取得)するまで待機する(ステップS701:No)。
ステップS701において、カーナビゲーションシステム120から送信された利用者情報を受信した場合(ステップS701:Yes)、受信した利用者情報に基づいて、当該利用者情報に含まれる現在地点および移動方向に関する情報および利用者の識別情報を抽出する(ステップS702)。そして、ステップS702において抽出した現在地点に関する情報や移動方向に関する情報に基づいて、関係者利用施設の抽出範囲となる地域を特定する(ステップS703)。
ステップS703においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定範囲内の地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定する。ステップS703においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120の現在地点から所定範囲内の地域であって、当該カーナビゲーションシステム120の現在地点から、当該カーナビゲーションシステム120の移動方向前方に位置する地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。ステップS703においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120が所定時間内に到達可能な地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。ステップS703においては、たとえば、カーナビゲーションシステム120から所定距離範囲内の地域を、関係者利用施設の抽出範囲となる地域として特定してもよい。
また、第1のデータベース310を参照して、関係者を特定する(ステップS704)。ステップS704においては、たとえば、第1のデータベース310において、ステップS703において特定した地域内に位置する関係者利用施設に関する情報が関連付けられた関係者に関する情報を特定することによって関係者を特定する。
つぎに、ステップS703において特定した関係者利用施設の抽出範囲となる地域や、ステップS704において特定した関係者に関する情報に基づいて、関係者利用施設を選択する(ステップS705)。ステップS705においては、たとえば、ステップS703において特定した地域内に位置する関係者利用施設に関する情報を選択することによって、関係者利用施設を選択する。
つぎに、第1のデータベース310および第2のデータベース320を参照して、ステップS705において選択した関係者利用施設に関する情報と、第1のデータベース310において当該関係者利用施設に関する情報が関連付けられた関係者に関する情報を抽出する(ステップS706)。
つぎに、ステップS706において抽出した関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報に基づいて候補情報を生成する(ステップS707)。ステップS707においては、たとえば、第2のデータベース320を参照して、ステップS705において選択した関係者利用施設(施設)に関する詳細な情報を抽出し、抽出した情報を含む候補情報を生成する。その後、ステップS701において受信した利用者情報の送信元となる利用者の端末装置に対して、ステップS707において生成した候補情報を送信して(ステップS708)、一連の処理を終了する。
なお、図6に示した処理手順においては、ステップS613において、サーバ装置110から受信した候補情報に含まれる関係者利用施設に関する情報のうち、利用者による指定を受け付けた関係者利用施設に関する情報を抽出するようにしたが、抽出する関係者利用施設に関する情報は、指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達した時点においてサーバ装置110に該当する関係者利用施設に関する情報の送信を要求することによって取得してもよい。
この場合、たとえば、カーナビゲーションシステム120は、利用者による指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達した時点において、サーバ装置110に対して、当該関係者利用施設に関する情報の送信を要求する詳細要求を送信する。そして、この場合、サーバ装置110は、当該詳細要求に応じた関係者利用施設に関する情報を抽出し、抽出した関係者利用施設に関する情報を詳細応答としてカーナビゲーションシステム120に送信する。カーナビゲーションシステム120は、サーバ装置110から送信された詳細応答に基づいて、該当する関係者利用施設に関する情報(および関係者に関する情報)を出力することができる。
このように、利用者による指定を受け付けた関係者利用施設の周辺に到達した場合に該当する関係者利用施設に関する詳細な情報を取得することにより、図6のステップS606:Yesにおいて受信する候補情報のデータ量を抑えることができる。これにより、いずれの関係者利用施設を目的地点とするか不明な状態ですべての関係者利用施設に関する詳細な情報を取得する場合と比較して、通信速度の向上を図ることができる。
同様に、図6に示した処理手順においては、ステップS606:Yesにおいて、目的地点の候補となりうるすべての関係者利用施設に関する詳細な情報を含む候補情報を受信するようにしたが、表示画面510における「ここにいく」キーが操作されることによって表示画面520を表示する際に、該当する関係者利用施設に関する詳細な情報を取得するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、カーナビゲーションシステム120のコンピュータによって移動端末装置を実現する例について説明したが、移動端末装置は、カーナビゲーションシステム120のコンピュータによって実現されるものに限らない。カーナビゲーションシステム120は、たとえば、カーナビゲーションシステム120に代えて、あるいはカーナビゲーションシステム120に加えて、スマートフォンなどの可搬性のコンピュータによって実現されるものであってもよい。
カーナビゲーションシステム120をスマートフォンによって実現する場合、地図データは当該スマートフォンが記憶するのではなく、サーバ装置110から適宜取得するようにしてもよい。この場合、たとえば、サーバ装置110は、地図データなどを含む詳細情報を送信する。これにより、小型であって、大容量の記憶装置を搭載していないスマートフォンなどによってカーナビゲーションシステム120を実現する場合に、限られた記憶容量を効率的に使用し、スマートフォンにおける処理を圧迫することなく、上記の経路誘導をおこなうことができる。
また、上述した実施の形態においては、カーナビゲーションシステム120を携行する利用者の現在地点に応じて、当該現在地点から所定範囲内に位置する関係者利用施設を適宜報知するようにしたが、関係者利用施設の表示(抽出)方法は、カーナビゲーションシステム120やスマートフォンを携行する利用者の現在地点との距離のみに基づいて表示(抽出)するものに限らない。
関係者利用施設は、たとえば、カーナビゲーションシステム120やスマートフォンを携行する利用者と関係者との関係(関係者属性)に基づいて表示(抽出)してもよい。具体的には、たとえば、第3のデータベース330において、『親族に限る』、『友人に限る』、『特定の関係者に限る』などの「検索対象とする関係者の条件」を利用者の個別情報としてあらかじめ登録しておく。そして、カーナビゲーションシステム120から利用者情報を取得した場合は、取得した利用者情報に基づいて特定される関係者のうち、「検索対象とする関係者の条件」に該当する関係者に関する情報を含む候補情報を、利用者情報の送信元となるカーナビゲーションシステム120に送信する。
これにより、表示(抽出)する関係者を絞り込むことができ、カーナビゲーションシステム120やスマートフォンを携行する利用者が、より強く、足跡を知りたいと思う関係者(たとえば、既に他界している恩師や知人など)が利用した施設を知ることができる。このように、「検索対象とする関係者の条件」によって絞り込んだ施設(関係者利用施設)を表示することにより、カーナビゲーションシステム120やスマートフォンを携行する利用者は、たとえば、「○○の足跡を辿る旅」(「○○」は、たとえば、関係者の氏名)などとして旅を楽しむことができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、サーバ装置110が、カーナビゲーションシステム120から利用者情報を取得し、取得した利用者情報に基づいて、データベースを参照して、当該利用者情報に含まれる利用者の識別情報に関連付けられた関係者に関する情報のうち、関係者利用施設の抽出範囲となる地域内に位置する関係者利用施設に関する情報が関連付けられた関係者に関する情報を特定し、特定した関係者に関する情報、および、当該関係者に関する情報に関連付けられた関係者利用施設に関する情報を抽出し、抽出した関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を含む候補情報を、利用者情報の送信元となるカーナビゲーションシステム120に送信する。そして、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、カーナビゲーションシステム120が、候補情報を受信した場合、当該候補情報に基づいて、関係者に関する情報および関係者利用施設に関する情報を出力する、ことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、カーナビゲーションシステム120を携行する利用者の現在地点に応じて、当該現在地点から所定範囲内に位置する関係者利用施設を適宜報知することができる。これにより、カーナビゲーションシステム120をともなって外出することにより、カーナビゲーションシステム120の利用者は、当該利用者の現在地点に応じて、当該現在地点から所定範囲内に位置する当該利用者の関係者が利用した施設を知ることができる。このように、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、利用者に対して、施設に関する有用な情報を提供することができる。
利用者は、家族、友人、知人など自身に関係がある利用者である関係者が利用した施設を知ることができるので、たとえば、ブログなどと称されるWEBページに記載されたコメントや、口コミ(クチコミ)などと称されるインターネット上での評判を参考にして検討する場合よりも、信頼性や安心性の高い施設を利用することができ、自身が関心のある施設を利用することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、利用者に対して、格別目的地を定めず外出し、利用者の現在地点に応じて報知される関係者や関係者利用施設に応じて適宜目的地を定める、という外出のスタイルを提供することができる。これにより、利用者に対して、外出を促すことができる。そして、利用者が外出することにより、あるいは外出して関係者利用施設を利用することにより、利用者の消費活動の活性化を図り、経済の活性化を図ることができる。また、利用者の消費活動の活性化を図ることにより、当該利用者が訪れた地域における経済の活性化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、利用者は、関係者(特に、家族や親族など)に対する新たな発見をすることができ、当該関係者への想いを深めることができる。具体的には、たとえば、「無口だった祖父にこんな趣味があったのか・・・」などのように、利用者と関係者との直接的な付き合いの中では知ることができなかった、当該関係者に対する新たな発見をすることができる。また、具体的には、たとえば、利用者が師と仰ぐ人が関係者である場合、利用者は、旅の途中で、当該関係者が利用した施設(訪れた場所)と同じ施設(場所)で、「師がどんな想いでいたのだろうか?」と感慨に浸ることができ、事前に下調べした目的地(利用する施設)を訪れる状況とは別のスタイルの旅をすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100を、クレジットカードを発行して販売信用(クレジット)業務をおこなうカード会社が、クレジットカードを利用する利用者(カード会員)に対するサービスとして提供することにより、新規の利用者(カード会員)の獲得機会を増やすことができる。また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100をカード会社が提供することにより、利用者がカードを利用する機会を増やすことができ、これによって利用者の消費活動の活性化を図り、経済の活性化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、カーナビゲーションシステム120が、当該カーナビゲーションシステム120の現在地点に関する情報を取得し、出力した関係者利用施設に関する情報が示す施設のうち、いずれか一つの施設の指定を受け付けた場合は、サーバ装置110から受信した候補情報および取得した現在地点に関する情報に基づいて、受け付けた施設への誘導経路を探索し、探索した誘導経路および取得した現在地点に関する情報に基づいて経路誘導をおこなうことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、利用者は、ディスプレイに表示することにより報知された関係者利用施設のうち、自身が興味がある関係者利用施設を指定するだけで、当該指定した関係者利用施設に容易に到達することができる。これにより、利用者が関係者利用施設を利用しやすくなり、これによって利用者の消費活動の活性化を図り、経済の活性化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、サーバ装置110が、取得した利用者情報(カーナビゲーションシステム120の現在地点)に基づいてカーナビゲーションシステム120が現在位置する交通路を特定し、特定した交通路に基づいて関係者利用施設に関する情報を抽出することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、カーナビゲーションシステム120を携行する利用者の現在地点や、交通機関の要素の一つである交通路(鉄道路線、道路、航路など)に応じて、関係者利用施設のうち、当該交通路を利用して到達可能な関係者利用施設を適宜報知することができる。これにより、利用者は、自身が現在利用している交通路を意識することなく、自身が現在利用している交通路を利用して到達可能な関係者利用施設を知ることができる。
利用者は、自身が現在利用している交通路を継続して利用して関係者利用施設に到達することができるので、所望する関係者利用施設を利用するために現在利用している交通路を変更することなく、当該関係者利用施設を利用することができる。これにより、利用者は関係者利用施設を利用しやすくなり、これによって利用者の消費活動の活性化を図り、経済の活性化を図ることができる。
具体的には、たとえば、高速道路を利用して車両121で移動中の利用者に対して当該高速道路には近いがインターチェンジからは遠い一般道沿いに位置する施設を報知したり、鉄道を利用して移動中の利用者に対して当該鉄道路線には近いが駅からは遠い場所に位置する施設を報知するなど、現在利用している交通路を変更しなければ利用できない施設を関係者利用施設として報知することをなくし、利用者が利用しやすい施設を関係者利用施設として報知することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、サーバ装置110が、カーナビゲーションシステム120から、当該カーナビゲーションシステム120の移動方向に関する情報を含む利用者情報を取得し、取得した利用者情報に含まれる利用者の識別情報に関連付けられた関係者利用施設に関する情報のうち、カーナビゲーションシステム120の現在地点から移動方向前方に位置する関係者利用施設に関する情報を抽出することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、カーナビゲーションシステム120を携行する利用者の現在地点や当該カーナビゲーションシステム120の移動方向に応じて、カーナビゲーションシステム120の現在地点から移動方向前方、すなわち、利用者がこれから向かうあるいは現在向かっている方向に位置する関係者利用施設を適宜報知することができる。これにより、利用者は、自身の移動方向を意識したり移動方向を変更したりすることなく、関係者利用施設を知ることができる。そして、これにより、利用者は関係者利用施設を利用しやすくなり、これによって利用者の消費活動の活性化を図り、経済の活性化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100は、サーバ装置110が、カーナビゲーションシステム120から、当該カーナビゲーションシステム120の移動速度に関する情報を含む利用者情報を取得し、取得した利用者情報に含まれるカーナビゲーションシステム120の移動速度に基づいて、当該カーナビゲーションシステム120が所定時間内に到達可能な地域を特定し、取得した利用者情報に含まれる利用者の識別情報に関連付けられた関係者利用施設に関する情報のうち、特定した地域内に位置する関係者利用施設に関する情報を抽出することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の情報提供システム100によれば、カーナビゲーションシステム120の移動速度に応じた関係者利用施設を適宜報知することができる。これにより、たとえば、高速道路を利用して車両121により高速で移動中の利用者(遠方に移動することが想定される利用者)に対して一般道沿いに位置する施設を報知することなどをなくし、利用者が利用しやすい施設を関係者利用施設として報知することができる。
なお、この実施の形態で説明した情報提供方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。