JP6320357B2 - 複数のサブシステムを含む医療用撮像検査デバイスの動作 - Google Patents

複数のサブシステムを含む医療用撮像検査デバイスの動作 Download PDF

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Description

本発明は、複数のサブシステム、対応する医療用撮像検査デバイス、関連するコンピュータプログラム、および関連する電子的に読取り可能なデータキャリアを含む医療用撮像検査デバイスを動作させることに関する。
例えば、磁気共鳴デバイスまたはコンピュータ断層撮影デバイスなど、医療用撮像検査デバイスは、多数の技術的なサブシステムを含む複雑なシステムである。これらのものは、例えば、主磁場マグネット(main field magnet)システム、勾配システム、シムシステム、および高周波送信システム、ならびに高周波受信システムなど、磁気共鳴デバイスに含まれる。
磁気共鳴デバイスを用いて、検査対象から画像または分光法データを生成するために、検査対象は、0.2テスラから7テスラ、またはさらに大きい磁場強度を備えた主磁場マグネットシステムにより生成された、B場としても知られている強力で、均一な主磁場内に配置され、したがって、その核スピンは主磁場に沿って整列する。核スピン共鳴をトリガするために、高周波送信システムの適切なアンテナデバイスを用いて高周波励起信号(HFパルス)が検査対象に放射され、したがって、この高周波場(high frequency field)により共鳴状態へと刺激された特定の原子の核スピンは、主磁場の磁力線に対して特定のフリップ角により傾斜する。トリガされた核スピン共鳴、すなわち、核スピンの歳差運動中に放出された高周波信号(「磁気共鳴信号」とも呼ばれる)は、高周波受信システムにより走査され、一般にデジタル化され、通常、(空間基準が与えられた場合)「k空間データ」として「k空間行列」における複素数値として記憶される。例えば、シングルボクセルの分光法走査(空間基準のない)では、デジタル化されたデータは、「FIDデータ」としても知られる複素時間信号として記憶される。k空間データまたはFIDデータに基づいて、MR画像を再構築することができる、または分光法データを決定することができる。走査データの位置エンコーディングのために、急速に切り替える磁気勾配場(gradient field)が、勾配システムにより主磁場上に重ねられる。シムシステムは、磁場を均一にするように意図されている。
これらの技術的なモジュールはすべて、制御システムにより協調させて適切に対処されなければならない。特定の撮像プロセスに必要な個々のサブシステムの調整および切替えは、各場合において、正しい時間点で、制御システムにより行われなければならない。通常、撮像シーケンス内で撮像されるボリュームは、サブボリュームで、例えば、2D撮像では複数のスライスで、または3D撮像では、複数の「スラブ(slab)」で記録される。このように記録されたサブボリュームは、次いで、全体ボリュームへと組み立てられる。サブボリュームのさらなる定義は、例えば、オペレータにより定義された「関心領域」(ROI)、または「関心ボリューム」(VOI)により与えることができる。さらに、例えば、磁気共鳴システムでは、局所的な飽和領域、局所的な前処理、またはラベル付けパルスを決定するとき、さらなるサブボリュームが生ずる。
上記で述べたように、シーケンス制御データは、通常、「走査プロトコル」に基づき、協調された制御を行うために制御デバイスに送られる。これらのシーケンス制御データは、完全な走査シーケンスのうちの異なる機能的サブシーケンスを規定する。磁気共鳴記録では、例えば、第1のサブシーケンスは、特定の領域における飽和を局所的に達成するためのパルスシーケンスとすることができる。さらなるサブシーケンスは、例えば、特定の前処理パルスを含むことができ、またさらに他のサブシーケンスは、連続する励起のために、かつ異なるスライスもしくはスラブにおける磁気共鳴信号を受信するために働く。
断層撮像法(MRT−磁気共鳴断層撮影法)、または分光法(MRS−磁気共鳴分光法)などのMR技術に基づく典型的な方法は、記録されるデータで最も可能な品質を保証するために、「良好な(benign)」周囲の物理的条件を必要とする。例えば、これは、関連する磁場および高周波場、すなわち、主磁場(B)、勾配および高周波場(B)の空間的均一性、時間的安定性、および絶対精度に関する。
従来、理想的な周囲条件からの偏差は、例えば、特に、渦電流で誘発される動的場の乱れ、もしくは勾配感度に関する「チューンアップ(tune−ups)」として知られるシステム特有の設定により、または特に、磁化率に関連する静的場の乱れ、もしくは高周波場の空間的変動に関連する検査対象特有の設定によるなど、少なくとも部分的に補償することが可能であった。しかし、走査の開始前に指定された補償設定は、従来、全体の走査を通して有効のままである(「静的な」調整)。
すべてを補償できるわけではない空間的に変動する周囲条件の場合、これは、データ品質に対して妥協を必要とする。
De Graaf他は、非特許文献1において、機能的なマルチスライスMR撮像におけるBシムに対する磁場コイルのシム電流の動的調整の初歩的な形を述べている。このために、望ましい撮像シーケンスの対応するパラメータ(例えば、スライス位置および向き)に正確に一致しなければならない1次または高次の空間場変化を決定するために、しっかりした磁場決定シーケンスが作成される。磁場決定シーケンスは、撮像シーケンスを用いて走査される予定の各スライスに対して、そこから最適化された(1次または高次の)シム電流を計算するために、磁場決定に必要なデータを記録し、かつ解析する。その後に続いて、最適化されたシム電流を用いて、撮像シーケンスが開始される。ユーザはここで、撮像シーケンスと、磁場決定シーケンスとの間の整合性を非常に詳細に観察する必要がある。なぜなら、そうしない場合、不整合性により、撮像品質を悪化させることにつながるおそれがあるからである。したがって、各撮像シーケンス、およびこのようなシーケンスの各変化に対して、撮像シーケンスで走査する前に、新しい磁場決定シーケンスを作成し実行しなければならない。したがって、これらの方法は、ユーザが例えば、静的な調整など、他の調整と組み合わせるためには非常に複雑であり、かつ困難である。なぜなら、異なるパラメータ間の相互作用を考慮できないか、限られた程度にだけできるに過ぎないからである。静的に調整されたパラメータが変化したとき、これは、シム電流の最適な動的設定に影響を与える可能性があり、新しい磁場決定シーケンス、および最適化されたシム電流の計算が行われる必要があるはずである。さらに、最適化は、ここでは、撮像シーケンスのスライスに限定される。例えば、局所的な飽和ボリュームなど、より小さいボリュームは、ここでは考慮されていない。
また、特許文献1では、例えば、磁気共鳴技術に含まれる走査シーケンスのパラメータが、走査シーケンスの実行時に適用される方法が述べられている。さらにそれには、異なる機能的サブシーケンスは、通常、異なる有効ボリューム(effective volume)に関連付けられることが述べられている。すなわち、各サブシーケンスに対して、全体の走査ボリュームのうちの異なるサブボリュームが関連する。しかし、実行時にパラメータを決定することにより、すでに動作している走査シーケンスに起因して、限られた利用可能な時間に有用なパラメータを決定されないことが生ずる可能性がある。この場合、全体としての走査を終了させるか、次善の静的なパラメータを利用できるかのいずれかである。
DE10 2009 020 661B4
De Graaf他、「Dynamic Shim Updating (DSU) for Multi−Slice Signal Acquisition」、Proc.Intl.Soc.Mag.Reson.Med.10、536頁、2002年
本発明の一目的は、したがって、複数のサブシステムおよび走査シーケンスを実行するために、協調させてサブシステムを制御する制御デバイスを含む医療用撮像検査デバイスを動作させるための方法と、医療用撮像検査デバイスと、関連するコンピュータプログラム製品と、関連する電子的に読取り可能なデータキャリアとを提供することであり、それは、既存の周囲条件に対してシーケンス制御データの柔軟な適用(調整)を可能にし、かつボリュームを、常に、ユーザに使いやすく、時間を最適化させるような方法で最適化させることができ、かつ従来方法の上記で述べた不利な点を克服する。
本発明は、信号励起およびデータの受信に関連する検査対象のボリュームが走査中に変化する走査に関して、データの品質が、現在関連するボリュームに対する補償設定の動的な最適化により大幅に改善されるという概念に特に基づいている。これは、例えば、2次元マルチスライス撮像、マルチボクセル分光法(例えば、連続する局所化された励起と共に)に対して、または多様な磁化処理(例えば、脂肪抑制、領域飽和、反転(inversion)、マーキングなど)の使用時に適用される。
本目的は、請求項1に従って、複数のサブシステムと、走査シーケンスを実行するために、協調させてサブシステムを制御する制御デバイスとを含む医療用撮像検査デバイスを動作させるための方法と、請求項8による医療用撮像検査デバイスと、請求項9によるコンピュータプログラム製品と、請求項10による電子的に読取り可能なデータキャリアとにより達成される。
複数のサブシステムと、走査シーケンスを実行するために、協調させてサブシステムを制御する制御デバイスとを含む医療用撮像検査デバイスを動作させるための本発明による方法は:
− 特に医療用撮像検査デバイスの走査ボリュームにおける現在の周囲条件を決定する工程と、
− 現在の周囲条件を、大域的な周囲条件パラメータセット内で記憶する工程であって、周囲条件パラメータセットのパラメータは周囲条件を記述している、工程と、
− 選択された走査プロトコルにより走査を開始する工程と、
− 走査プロトコルに属する走査シーケンスの異なる機能シーケンスを規定する選択された走査プロトコルに関連するシーケンス制御データを転送する工程と、
− 異なる有効ボリュームを各機能的サブシーケンスに割り当てる工程と、
− 走査シーケンスのそれぞれの現在の機能的サブシーケンスに関連付けられた有効ボリュームにおいてそれぞれの現在のサブ領域を決定する工程であって、有効ボリュームにおいて最適化が行われる予定である、工程と、
− 走査シーケンスの機能的サブシーケンスが、少なくともその割り当てられた有効ボリュームの現在のサブ領域に関して、局所的に最適化されるように、転送されたシーケンス制御データ、大域的な周囲条件パラメータセット、および有効ボリュームの決定されたそれぞれの現在のサブ領域に基づいて走査シーケンスに対する制御信号を計算する工程とを含む。
本発明による方法は、実行時に、走査条件におけるどんな変化に対しても柔軟性のある反応を可能にし、かつ各場合において最適な補償パラメータを決定されるように、かつ走査に対する制御信号により設定できるようにする。特に、本明細書では、同時に、周囲条件に対する変化、および特に、例えば、有効ボリュームの最適化すべきサブ領域の位置変化などの変化を考慮に入れることができ、したがって、特に、方法の高度の柔軟性が達成される。
本明細書では、検査対象の関心ボリュームにおけるサブ領域を目標として限定することが可能であり、これは、計算時間に対して、また検査結果の品質に対して良好な効果を有する。制御信号を適用するための改善された可能性により、使用される医療用撮像検査デバイスに、費用のかからないハードウェアを組み込み、それにより、これらのデバイスをより経済的に製造することも可能である。なぜなら、ハードウェアに起因するどんな次善の周囲条件も本方法を用いて補償されるからである。
前述の方法を用いると、有効ボリュームにおいて重み付けが考慮される場合(例えば、組織含量(tissue contents)に関して)、例えば、周辺領域だけの信号寄与を用いてボリュームを最適化するためになど、普通であれば最適化するのが困難である領域を、画像品質を改善するために特に良好に最適化することができる。
従来技術でこれまでに行われていたように、例えば、周囲条件を決定するための調整走査のプロトコル、および実際の走査からのプロトコルなど、様異なる走査プロトコルの整合性をユーザが保証することは、本明細書では必要がない。そうではなくて、ユーザが最初にそれらをパラメータ化する必要なく、確立された調整走査を使用することができる。
複数のサブシステムを有する本発明による医療用撮像検査デバイスは、本発明による方法を実行するための制御デバイスを含み、制御デバイスは、シーケンス制御データに基づいて走査シーケンスを実行するために、サブシステムを協調させて制御するように構成され、シーケンス制御データは、異なる有効ボリュームが関連付けられる走査シーケンスの様々な機能サブシーケンスを規定する。
本発明によるコンピュータプログラムは、前記プログラムが制御デバイス上で実行されたとき、制御デバイス上で、本発明による方法を実装する。
本発明による電子的に読取り可能なデータキャリアは、記憶した電子的に読取り可能な制御情報を含み、それは、本発明による少なくとも1つのコンピュータプログラムを含み、かつ医療用撮像検査デバイスの制御デバイスでデータキャリアを使用するとき、制御情報の前記項目は、本発明による方法を実行するように構成される。
本方法に関して述べられた利点および詳細は、それに従って、医療用撮像検査デバイス、コンピュータプログラム製品、および電子的に読取り可能なデータキャリアに適用される。
本発明のさらなる利点および詳細は、例示的な実施形態の以下の記述で開示され、かつ図面で示される。与えられた例は限定を表すものではない。
磁気共鳴デバイスの形態のそれ自体知られている医療用撮像検査デバイスの例示的な実施形態の概略図である。 本発明による方法を例示する流れ図である。 第1の有効ボリュームに対する第1のサブシーケンスを最適化した個々のサブシステムに対するパラメータを表している、複数のサブシーケンスを含む走査シーケンス、およびその関連する有効ボリュームの非常に簡略化した例示的な実施形態の図である。 図3で示した個々のサブシーケンスを含む走査シーケンスおよび関連する有効ボリュームであるが、第2の有効ボリュームに対する第2のサブシーケンスに対して最適化されたサブシステムのパラメータを表す図である。 図3で示した個々のサブシーケンスを含む走査シーケンスおよび関連する有効ボリュームであるが、第3の有効ボリュームに対して最適化されたサブシステムのパラメータを表す図である。 本発明による方法の作用モードを示す概略図である。
ここでは、磁気共鳴デバイス1の形態の医療用撮像検査デバイスが、おおよその概略的な形で図1に示されている。それは、まず、実際の磁気共鳴スキャナ2を含み、その中に配置された検査スペース3もしくは患者トンネルを含む。テーブルユニット9は、その上に横になる、例えば、患者Pまたは被験者などの検査対象を、検査中に、磁気システム、およびその中に配置された高周波システムに対して磁気共鳴スキャナ2内の特定の位置に配置することができるように、この患者トンネル3の中で様々な位置へと移動することができ、また走査中に異なる位置間で変位可能である。磁気共鳴スキャナ2の正確な構築は本質的なものではないことをこの時点で言及すべきである。したがって、例えば、典型的な患者トンネルを含む円筒形のシステムを使用することができるが、一方の側が開放されたCアーム形状の磁気共鳴デバイスを使用することも可能である。
磁気共鳴スキャナ2の基本的な構成要素は、主磁場マグネット4、いくつかのシムコイル5および磁場勾配コイル6、ならびに全身高周波コイル7である。検査対象で誘起された磁気共鳴信号の受信は、全身コイル7により行うことができ、それを用いて、通常、磁気共鳴信号を誘起するための高周波信号も放出される。しかし、例えば、患者の上もしくは下に配置されたローカルコイル8を用いて、これらの信号を受信することも可能である。原則的には、これらの構成要素のすべてが当業者に知られており、したがって、図1には非常に概略的に示されているだけである。
個々の構成要素は、ここでは組み合わせたブロックの形で示されている制御デバイス10により制御される。これは、おそらく空間的に分離され、適切なケーブルもしくは同様のものにより互いに接続された複数の個別のコンピュータから構成される制御コンピュータとすることができる。この制御デバイス10は、端末インターフェース12により、端末25に接続され、それを介して、オペレータは全体システム1を制御することができる。端末インターフェース12は、特に、マウスおよび/またはキーボードなどの入力デバイスの、および例えば、端末25の画面もしくはモニタなどの表示デバイスの制御デバイス10に対する任意の接続として理解すべきである。
この制御デバイス10は、特に、例えば、主磁場マグネット、シムコイル制御装置15、および勾配コイル制御装置16の冷却を監視する主磁場制御装置14を有する。全身コイル7は、高周波送信/受信ユニット17により制御され、かつ読み取られる。高周波送信/受信ユニット17は、例えば、高周波パルスの増幅および整形を行うための高周波パルス増幅器と、高周波パルスの周波数および位相位置が規定されるNCOとを含む。さらなる高周波受信ユニット18により、どのローカルコイル8も読み取られる。この高周波受信ユニット18は、例えば、利用可能な複数のローカルコイルから関連するローカルコイルを選択するためのコイル選択ユニットと、周波数および位相位置を設定するためのNCOとを含むことができる。患者テーブル制御ユニット19は、テーブルユニット9を制御するように働く。
主磁場マグネット4は、その制御装置14と共に主磁場システム4、14を、シムコイル5は、関連する制御装置15と共にシムシステム5、15を、磁場勾配コイル6は、関連する制御装置16と共に勾配システム6、16を、高周波コイル7は、その高周波送信/受信ユニット17と共に高周波送信/受信システム7、17を形成し、またローカルコイル8は、その高周波受信ユニット18と共にさらなる高周波受信システム8、18を形成する。
走査の実行に必要な主磁場、勾配場、および高周波パルスが同期化されて出力され、シムコイルが正しく設定され、かつテーブルユニット9が正しい位置にあるように、すべての制御装置14、15、16、19、および高周波送信および/または受信ユニット17、18が、中央制御ユニット20により協調させて制御される。さらに、適切な時間点において、信号が、高周波受信ユニット18によりローカルコイル8で読み取られ、全身コイル7における任意の信号が、高周波送信/受信ユニット17により読み取られ、かつそれに応じて、さらに処理されることを保証しなければならない。
このようにして取得された信号もしくは生データRDは、次いで、画像再構築ユニット13へと渡され、そこで、望ましい磁気共鳴画像データまたは分光法データBDが再構築されて、次いで、それらを端末25の画面に出力する、または記憶ユニット11に記憶するようにする。
この時点で、このタイプの磁気共鳴スキャナ2および関連する制御デバイス10はまた、本明細書で詳細に論ずることのない複数のさらなる構成要素を有する、または有することができることを明示的に述べるべきである。特に、例えば、検査デバイス1はまた、適切なインターフェースを介して、例えば、放射線情報システム(RIS)などのネットワークに結合することができ、それにより、デバイス1で使用できる制御プロトコルを受け取る、または例えば、デバイス1により生成された磁気共鳴画像を送信して、それらを外部の大容量記憶ユニットに保存する、またはそれらを診断ステーションに、もしくはプリンタなどに転送するようにする。
中央制御ユニット20による個々の制御装置14、15、16、19、および高周波送信および/または受信ユニット18、17に対する制御信号の生成は、本明細書では、制御デバイス10のプロセッサ上のソフトウェアの形態で実現される制御信号生成モジュール21で実行され、それは、完全な走査シーケンスの異なるサブシーケンスを規定するシーケンス制御データSDに基づき制御信号STを生成する。複数のサブシーケンスからなる走査シーケンスの例は、図3から図5までを参照して以下で述べることになる。シーケンス制御データSDは、実行される予定の走査の走査プロトコルを特徴付け、かつデバイス1のために記憶ユニット11に記憶される制御プロトコルSP内で通常設定される。このタイプの制御プロトコルSPは、特定の走査シーケンスの円滑な実行に必要なすべての制御データを含む。オペレータは、端末25を介して適切なユーザインターフェースにより、実行すべき走査に対してこのタイプのプロトコルSPを選択し、次いで、この制御プロトコルSPに基づいて完全に自動で走査を実施することができる。しかし、オペレータは、特定の走査を実行するために、制御プロトコルSPを呼び出し、変更することも可能である。特に、磁気共鳴システムの製造者から、または制御プロトコルの開発に関与した専門家サービスプロバイダにより利用可能になる、他のコンピュータ上のさらなるネットワークインターフェース(図示せず)を介して制御プロトコルSPを選択することもまた可能である。
上記ですでに詳細に述べたように、個々のサブシステムが、特定のサブシーケンスまたはその特定の部分に対して不可欠な有効ボリュームに対して最適化されるように特定のサブシーケンスに対して制御される場合、それは最も可能な画像品質を達成するために有用である。これは、制御プロトコルの開発者が、前もってどの有効ボリュームがどのサブシーケンスに対して適切であるかを考慮し、次いでそれに従って、制御プロトコルの、サブシステムに対するシーケンス制御データもしくはパラメータを変更し、したがって、そのサブシーケンスを用いて、最適化が、規定された有効ボリュームにおいて達成されるというようにして、従来達成されてきている。
本明細書で述べられる方法はまた、制御デバイス10で実行されたとき、制御デバイス10で本方法を実装するコンピュータプログラムの形態で存在することができる。電子的に読取り可能な制御情報を記憶した電子的に読取り可能なデータキャリア26をまた提供することができ、前記制御情報は、その上に書き込まれた少なくとも1つのコンピュータプログラムを含み、かつ医療用撮像検査デバイス1の制御デバイス10におけるデータキャリア26を使用するとき、前記制御情報が、前述の方法を実行するように構成される。
図2は、複数のサブシステムと、走査シーケンスを実行するために、協調させてサブシステムを制御する制御デバイス10とを有する医療用撮像検査デバイスを動作させるための本発明による方法のシーケンスを示す。
ここでは、患者Pまたは他の検査対象に対して実施される予定の走査を開始する前に、まず工程105で、特に、医療用撮像検査デバイス1の完全な走査ボリュームにおける現在の周囲条件Uが決定され、例えば、記憶ユニット11における大域的な周囲パラメータセットUPMに記憶される。周囲条件パラメータセットUPMのパラメータは、本明細書では、周囲条件Uを適切な方法で記述する。周囲条件Uは、本明細書では、医療用検査デバイス1により直接決定することができる。例えば、これは、ナビゲータ走査により、または例えば、主磁場Bおよび/または高周波場Bを測定し、かつ決定することのできる適切な外部センサ1.1の支援により行うことができる。
大域的な周囲条件パラメータセットは、本明細書では、例えば、周囲条件を示す3次元パラメータマップの形で、特に空間的に分解されて記憶される。
例示的な実施形態では、大域的な周囲条件パラメータセットUPMに含まれるパラメータの各々に重み付けが関連付けられる。この重み付けは、特に組織含量を表すことができ、特にどの組織がどこに、空間的に分解されて存在するかを表すことができる。
周囲条件パラメータセットUPMは、本明細書では、例えば、局所的な主磁場Bの値、および/または例えば、振幅および位相で、局所的な高周波磁場Bの値を含むことができる。局所的な高周波磁場Bの値は、本明細書では、特に、使用されるHF送信アレイの各素子に対して含むことができる。
記憶された周囲条件パラメータセットUPMは、本明細書では、医療用検査デバイス1の走査ボリュームの任意の望ましいサブボリュームに対する走査のための、最適化された調整パラメータを決定し、したがって最適化された制御信号を決定するためのすべての情報を含む。データの基礎としての大域的な周囲条件パラメータセットUPMに基づき、走査中の変化、特に、検査対象における位置変化に起因する変化のすべてのタイプに対して、補償することが可能であり、ならびに走査中にこれらの変化に対して迅速に、かつ柔軟に補償することが可能である。
さらに、患者Pまたは他の検査対象に対して実施される予定の走査を開始する前に、工程101で、周囲条件パラメータセットUPMを設定する前または後で、実行される予定の走査に割り当てられた制御プロトコルは、医療用撮像検査デバイス1の制御デバイス10に転送される。このために、医療用撮像検査デバイス1の端末25においてユーザにより入力を行うことができ、例えば、すでに上記で述べたように、特定の制御プロトコルが、現在の希望に従って選択され、かつ/または調整される。
さらなる工程103では、制御プロトコルに属する走査シーケンスの異なる機能的サブシーケンスを規定する、転送された制御プロトコルに適切なシーケンス制御データSDが決定され、記憶ユニット11に記憶される。例えば、シーケンスタイプなどを指定する望ましい走査のタイプに応じて、さらなる走査パラメータおよび検査される体の領域が、すなわち、制御プロトコルが、シーケンス制御データの異なる選択に、例えば、動的な適用のために有用である可能性がある。例えば、走査が、B場における変動に対して比較的感度が低い場合、その後の走査のシーケンスを簡単化するために、例えば、フリップ角設定またはBシム設定に対する送信機スケーリングなどの対応するシーケンス制御データSDは、静的に設定されるシーケンス制御データSDとして構成されるが(工程103.1)、例えば、B場に関係する他のシーケンス制御データは、動的に適用されるシーケンス制御データSDとして構成される(工程103.2)。このように、本方法のロバスト性を改善することができ、また周囲条件を決定するために実行される走査の範囲を低減することができる。
さらに、走査の前に、現在知られている有効ボリューム、および現在知られている周囲条件に基づいて、特定のシーケンス制御データSD、事前の最適なパラメータを決定することができ、また配向量として、または例えば、工程111で決定される予定の最適化された制御信号STに対する開始値として有効に使用することができる。
さらに、または代替的に、決定されたシーケンス制御データSDはまた、工程111で決定される最適化された制御信号STに対して、準拠すべき制限値を含むことができ、それは、制限値が準拠されたとき、走査の実行可能性が保証されるように選択される。走査の実行実行可能性は、本明細書では、特に、例えば、最大の勾配電力出力など、使用されるハードウェアの準拠すべき制限値に、かつ/または例えば、最大のSAR負荷(SAR=比吸収率)など、準拠すべき安全関連の制限値に依存する。
このように、走査の実行中に行われる本発明による制御信号STの最適化にもかかわらず、走査を実行できることを保証することができる。
工程107で、実際の走査が開始され、選択された走査プロトコルにより行われる。
走査プロトコルに属する走査シーケンスの異なる機能的サブシーケンスを規定する選択された走査プロトコルに適切なシーケンス制御データが、走査の開始(ブロック107)前に転送されていなかった場合、これは、走査の開始(ブロック107)後に行うこともできる(ブロック103)。
有効ボリュームが走査中に変化しない場合、それらは、走査の開始前に規定することができ、かつ走査シーケンスの各機能的サブシーケンスと関連付けることができる。しかし、走査中に有効ボリュームが変化する走査の場合、走査が実行されると、異なる有効ボリュームWVが、走査シーケンスの各機能的サブシーケンスに関連付けられるだけである。走査シーケンスの機能的サブシーケンスに対する有効ボリュームの割当ては、ブロック109で示される。走査中に割り当てるとき、上記で述べたように、各場合において、特に不均一性を補償するために、制御信号の最適化が行われる走査シーケンスのそれぞれの現在の機能的サブシーケンスと関連付けられた各ボリュームWVにおいて、現在のサブ領域が決定される。簡単な例示的実施形態では、現在の有効ボリュームは、最適化が行われるサブ領域に相当する。
これは、特に、制御プロトコルに基づいて自動的に行うことができる。例えば、望ましいマルチスライス走査の場合、記録される予定の各スライスは、このタイプのボリュームを規定することができる。他の例は、制御プロトコルにより事前に決定された領域飽和ボリュームである。これは、図3から図5に関連して、後で以下により論ずることになる。
制御信号の最適化が行われる予定の現在のサブ領域を決定することは、本明細書では、例えば、周囲条件パラメータセットUPMの記憶された重み付け情報に基づいて実行することができる。さらに、最適化される予定のサブ領域の直接的な操作、または間接的な操作だけであっても、ユーザにより提供することができる。例えば、走査の開始前のシーケンス制御データSDの転送中に、ユーザは、例えば、各場合における解剖学的な関心領域を含むボリュームを、最適化ボリューム(例えば、「関心ボリューム」)として指定することができる。走査中に常に現在決定されるそれぞれの有効ボリュームWVは、次いで、適用可能な最適化ボリュームとそれ自体が重複するサブ領域にそれぞれが限定される。したがって、本発明による方法は、有効ボリュームの任意の望ましいサブ領域に対する最適化を可能にし、例えば、マルチスライス走査におけるスライスの場合のように、走査により事前に決められた有効ボリュームに限定されない。
走査シーケンスのそれぞれの現在の機能的サブシーケンスと関連付けられた有効ボリュームWVにおいてそれぞれの現在のサブ領域を決定することは、本明細書では、例えば、医療用撮像診断デバイスの走査ボリュームに位置する患者など、検査対象の可能な位置変化を考慮することができる。これは、例えば、現在の走査命令、または現在の走査シーケンスに基づき、制御デバイス10と共に医療用検査デバイス1により、例えば、自動的に行うことができる。これに関して、特に、検査対象の位置の変化は、例えば、蛍光透視法走査など、または走査中などに(例えば、ナビゲータ走査または外部センサ1.1に基づく)アクティブな動き補正により、決定されたスライスの再配置からなど、対話的な走査中にユーザにより行われる操作から決定することも考えられる。位置の変化は、純粋に外部センサ1.1により決定されたデータに基づいて決定することも考えられる。これに関して、特に剛体の動きを定量化する方法と共に、例えば、カメラなどの特に光学的センサ1.1が考えられる。
工程111で、走査シーケンスに対する制御信号STは、走査シーケンスの機能的サブシーケンスが、少なくともその割り当てられた有効ボリュームの現在のサブ領域に関して局所的に最適化されるように、転送されたシーケンス制御データSD、大域的な周囲条件パラメータセットUPM、および有効ボリュームWVの決定されたそれぞれの現在のサブ領域に基づいて、例えば、制御デバイス10により計算される。
さらに、工程113で、周囲条件を監視することができる。このために、周囲条件U’の変化、特に医療用撮像診断デバイス1の走査ボリュームにおける変化が、走査中に検出される。検出された変化もまた記憶される。本明細書では、周囲条件パラメータセットUPMを、検出された変化に基づいて補正することができ、したがって、補正された周囲条件パラメータセットUPM’が得られる。
制御ユニット10は、したがって、走査中にそれぞれの更新された周囲パラメータセットUPM’にアクセスし、進行中の走査をさらに制御するそれぞれの最適な制御信号STを決定することができる。
制御信号STは、医療用撮像検査デバイス1を制御し、医療用撮像検査デバイス1はそれにより、生データRDを生成し、それは、再度記憶ユニット11に記憶される、または画像データもしくは分光法データとして再構成することができ、必要に応じて表示される。
したがって、例えば、工程105で、周囲条件パラメータセットUPMは、全体の走査ボリュームに対して記録され、かつ記憶され、また各位置xに対して、例えば、4mm×4mm×4mm、または用途に応じて、それよりも粗く、もしくは細かくした解像度を用いて、局所的な主磁場Bと、最も簡単な場合、例えば、組織が存在する場合、各位置に対してW(x)=1、組織が存在しない場合、W(x)=0などの重み付けとを含む。工程111で、走査の実行時に、例えば、直方体など現在の関連するサブ領域内で画像品質が最大化されるように、HF中心周波数および勾配オフセットストリームを(静的な0次および1次の場の乱れを補償するために)最適化する制御信号STが決定される場合、現在の有効ボリュームの関連するサブ領域内の各位置xに対して、局所的な主磁場B(x)、およびそれぞれの関連する重み付けパラメータW(x)に対する値が読み取られる。これに基づいて、重み付けされた主磁場平均値B’および重み付けされた主磁場勾配G’が決定され、走査中に制御信号により使用される、対応するHF中心周波数、および補償のための対応するシムオフセット電流がそれにより計算される。
他の例では、工程105で、周囲条件パラメータセットUPMが、全体の走査ボリュームに対して記録され、かつ記憶され、また各位置xに対して、例えば、4mm×4mm×4mm、または用途に応じて、それよりも粗く、もしくは細かくした解像度を用いて、使用される各HF送信チャネルに対して、例えば、振幅および位相で局所的な高周波場Bと、最も簡単な場合、例えば、組織が存在する場合、各位置に対してW(x)=1、組織が存在しない場合、W(x)=0などの重み付けとを含む。工程111で、走査の実行時に、例えば、直方体などの現在の関連するサブ領域内で画像品質が最大化されるように、HFスケーリングファクタおよびHF電力分布を(静的な空間のB変動を補償するために)最適化する制御信号STが決定される場合、現在の有効ボリュームの関連するサブ領域内の各位置xに対して、局所的な高周波場B(x)、およびそれぞれの関連する重み付けパラメータW(x)の値が読み取られる。これに基づいて、重み付けられた高周波場平均値B’、および空間分布の重み付けられた展開(development)が、送信チャネルにより生成されたHF場の基本関数に従って決定され、走査中に制御信号により使用される、対応するHF振幅スケーリングファクタ、および補償のための対応する電力分布がそれにより計算される。
重み付けとして、例えば、異なる組織を異なる程度に重み付けする、より複雑な重み付けを選択することもできる。
そうではあるが、制御ユニット10の中央制御ユニット20は、例えば、制御信号生成モジュール21は別として、制御プロトコルSPに含まれるシーケンス制御データSDを認識し、読み取るシーケンス制御データ決定モジュール22を含むことができる。さらに、中央制御ユニット20は、好ましくは、制御プロトコルSPにおける有効ボリューム位置データPDを認識する位置データ決定モジュール23を含み、それにより取得されるシーケンス制御データおよび位置データが、望ましい最適化を達成するために、次いで、制御信号生成モジュール21により適切な方法で処理される。原理的には、シーケンス制御データ決定モジュール22、および位置データ決定モジュール23はまた、シーケンス制御データSD、および有効ボリューム位置データPDを認識し、かつそれらを制御信号生成モジュール21に転送する組み合わせたモジュールとして実現することができる。さらに、シーケンス制御データ決定モジュール、および位置データ決定モジュールはまた、制御信号生成モジュール21へと一体化することができる。しかし、図1では、走査シーケンスの個々のサブシーケンスと関連付けられた有効ボリュームの最適化は、中央制御ユニット20で完全に自動で行われるだけであることを明確にするために、これらのモジュールの分離された表現が選択されている。
特に、位置データ計算デバイス23はまた、例えば、前のスカウトスキャン(scout scan)で再構成ユニット13の支援により、取得された有効ボリューム位置データPD、および生成された画像データBDに基づいて、個々のサブシーケンスに対する限定された最適化ボリュームを決定するように構成することができる。
このことが有用である場合の例がまた、患者トンネル3内の患者Pに対して図1で概略的に示されている。走査シーケンス内の特定のサブシーケンスが実行される予定の3つの異なるスライスがここで示されている。これらのスライスのそれぞれは、全く特定の有効ボリュームWV、WV、WVを有しているが、実際には、このボリュームの一部だけが、検査すべき患者Pの部分を含む。患者の体外にあるこの有効ボリュームWV、WV、WVの領域は、何らかの基本的な画像情報を含んでいない。したがって、患者Pの体と重複する有効ボリュームWV、WV、WVのサブ領域だけを最適化ボリュームとして使用することが有用である。第3のスライスWVの場合、この最適化ボリュームOVは、有効ボリュームWVと患者の体のボリュームとの間の重複として得られた全体領域である。
他の2つの有効ボリュームWV、WVに基づいて、さらなる変形形態が示されている。ここでは、特定の臓器Oが、患者Pの体内における検査対象Oとして検査される予定であると仮定する。この臓器Oは、特定の対象ボリュームOVを有する。このボリュームOVだけに関心があるので、それぞれの最適化ボリュームOV、OVを見出すために、有効ボリュームWV、WVとオブジェクトボリュームOVとの重複が形成される。例えば、有効ボリュームが、関連する最適化ボリュームと何らかの重複を有しないことが生じた場合、重複の形成を無しで済ませることができ、また考慮中の有効ボリュームだけ、または最適化ボリュームとの重複を有しない関連する有効ボリュームに対する最適化ボリュームを、基礎として使用される新しい最適化ボリュームとして外挿することができる。このタイプの場合は、例えば、走査に提供されるスライスが、ユーザにより規定されるVOIよりも大きい場合、または撮像される予定の臓器よりも大きい場合に生ずる可能性がある。
図3から図5を参照すると、個々のサブシステムを、特定のサブシーケンスに関連付けられた有効ボリュームに対して最適化するための可能性を、実際の、ただし、非常に簡単化した走査シーケンスMSを再び用いて、次に述べるものとする。
一番上の線で、様々なサブシーケンスTS、TS、・・・、TSが、各場合において、個々のブロックの形で指定されている。一番下の線では、走査シーケンスMSのこれらのサブシーケンスTS、TS、・・・、TSに関連付けられた有効ボリュームV、V、V、Vが示されている。
第1のサブシーケンスTSは第1の有効ボリュームVに関連付けられており、また第2のサブシーケンスTSは第2の有効ボリュームVに関連付けられていることはこの図から明らかである。共通の有効ボリュームVが、サブシーケンスTS、TS、TSに関連付けられている。さらに、有効ボリュームVが、サブシーケンスTS、TS、TSに関連付けられている。
一番下の線と上の線との間で、サブシステムにより出力されるパルスが、個々のサブシーケンスに対する別々の時間線上でそれぞれ示されている。すなわち、ブロックによりマーク付けされたサブシーケンスTS、TS、・・・、TSの下にそれぞれが示された、パルスの同期出力により、またはサブシステムにおける対応するパラメータの設定により、個々のサブシーケンスTS、TS、・・・、TSが実行される。一番上の線の次の線では、高周波パルス増幅器RFPAにより出力される高周波パルスの形状および振幅が記号的に示されている。2番目の線では、各場合に設定されるNCO位相が記号化されており、曲線の勾配が、周波数の大きさを記号化している。それに続く線では、勾配パルスGx、Gy、Gzが示され、また最後の1本の線では、選択された受信コイルを読み取るためのアナログ/デジタル変換器ADCが制御される読取りウィンドウが示されている。簡単化のために、ここでは、シングルチャネル送信システムが示されている。マルチチャネル送信システムでは、例えば、あらゆる送信素子に対して、HFパルスシーケンス(振幅および/または位相)は、Bシムを実現するために、異なって見える可能性もある。
走査シーケンスMSの第1のサブシーケンスTSは、ここでは、領域的な飽和のために働く、すなわち、領域的に限定された有効ボリュームV内のすべての原子核が飽和される。最初にディフェージング(dephasing)のために、短く、集中的なGxおよびGy勾配が切り替えられる。その後に続いて、NCOにより出力される特定の時間的に可変の位相シーケンスで特定の形状および振幅の高周波パルスが放出され、前記パルスの立ち上がりが高周波パルスの周波数に対応しており、スライス選択と同時であるが、さらなるGy勾配パルスが放出される。このサブシーケンスは、ディフェージングのためのxおよびy方向におけるさらなる短く、集中的な勾配パルスで終了する。
有効ボリュームVに関して、この有効ボリュームVは知られているため、異なるパラメータを、制御デバイスにより自動的に最適化することができる。まず、放出される高周波パルスの振幅A、および同時にNCOにより出力される周波数Fもまた最適化される。さらに例えば、勾配コイルGx、Gyに対するシムオフセット電流Sが適切に設定され、またマクスウェル補正Mに対する同様に適切なパラメータもまた、転送することができる。それぞれの有効ボリュームVに応じて局所的に最適化されるパラメータが、一番下の線から、かつ第1のボリュームVから開始する矢印を用いて、図3で示されている。
第1のサブシーケンスTSの直接隣にあるさらなるサブシーケンスTSは、例えば、脂肪飽和など、化学的な飽和である。これは、NCOにより事前に定められた特定の振幅および周波数で高周波パルスを放出することにより、領域的な飽和と非常に類似して行われ、ここでは、周波数は、抑制されるスピン系列(series)の化学シフトに従って設定される。ここではまた、高周波パルスの放出前、かつ高周波パルスの放出後に、各場合において、ディフェージングパルスだけがGxおよびGY勾配で切り替えられる。スライス選択に対するGy勾配の放出は(第1のサブシーケンスTSのように)行われないが、それは、飽和が大域的に行われる、すなわち、有効ボリュームVが、ここでは走査空間における全体ボリュームであるためである。図4は、例えば、このサブシーケンスTSにおいて、振幅Aおよび周波数Fが、現在の有効ボリュームVに対してどのように最適化されるかを示している。
この化学的飽和TSの後に、生データの実際の記録が、次いで、3つのサブシーケンスTS、TS、TSにより第1のスライスに対して行われるが、それは、関連するスライスに対してすべて作用しなければならない。このスライスは、関連する有効ボリュームVを決定する。第1のサブシーケンスTSは、有効ボリュームVにおいてスライス励起を行うように働く。これは、NCOにより事前に設定された特定の振幅および周波数を備えた高周波数パルスHFを放出し、同時にGzスライス勾配パルスを放出し、その後に短い、負のGzリフェージング(rephaing)パルスが放出することにより達成される。次のサブシーケンスTSは、位相符号化を行うように働く。このために、単にGy勾配パルスが切り替えられる。その後に続くサブシーケンスTSでは、有効ボリュームVで生成された磁気共鳴信号の読取りが行われるが、最初に負のGx勾配パルスがディフェージングのために放出され、その後に、正のGx勾配パルスがリフェージングのために放出され、その場合、同時に、ADCが読取りのために活動化される。その後、このスライスの走査は終了する。最適化が可能なパラメータがさらに図5で矢印により示されている:すなわち、放出された高周波パルスの振幅A、高周波パルスの出力に対して設定されたNCOの位相および周波数F、さらにシムオフセットSに対するパラメータ、および勾配パルスGx、Gy、Gzそれぞれの切替えに対するマクスウェル補正パラメータMである。ADCに関して、最適化が実行されるが、異なる読取りコイル(例えば、複数のローカルコイル)が利用可能である場合、関連する有効ボリュームVに対して最適なコイルの組合せが選択され、これは、コイル選択パラメータCにより記号化される。
データがボリュームVから読み取られるサブシーケンスTSに続いて、さらなるスライスの励起をサブシーケンスTS内で行うことができる。このさらなるスライスは、ここでは、有効ボリュームVで表される。第1のスライス、すなわち、有効ボリュームVに対するのと同様な方法で、有効ボリュームVに対しても画像データを決定するために、位相エンコーディングのためのサブシーケンスTS、およびスライスを読み取るためのさらなるサブシーケンスTSが実行される。
同様にして、さらなるスライスを読み取ることができ、対応するサブシーケンスを反復しなければならないことは明らかである。同様に、スライスの走査間を含む、任意の望ましい方法で、例えば、血液または他の流体にラベル付けする、またはマーク付けするために、さらなる飽和サブシーケンスもしくは他の特別なサブシーケンスを挿入することができ、体内のその流量は後で決定される。複数の非常に様々な可能なサブシーケンス、および関連する有効ボリュームによれば、関連する有効ボリュームに鑑みて、個々のサブシーケンスに対する異なるサブシステムのパラメータを最適化するための可能性のうちの最も変化したものがさらに生ずる。
最後に、上記で述べた構成は、単に例示的な実施形態であるに過ぎず、基本的な原理はまた、本発明の概念から逸脱することなく、当業者により広範囲にわたり変えることが可能であることに再度留意されたい。完全性のために、不定冠詞「a」または「an」の使用は、関連する機能が複数存在することを排除するものではないことに言及すべきである。同様に、「ユニット(unit)」という表現は、これが、空間的に分散されている可能性もある複数の構成要素からなることを排除するものではない。
図6は、本発明による方法の作用モードを示す概略図を示している。
示されているのは、アイソセンタである有効ボリュームWV、例えば、走査すべきスライスであり、その組織Gは、右方向の上側縁部にだけ存在している。走査中、主磁場Bの空間的変化dBは、例えば、熱ドリフトの影響により生ずる可能性がある。図では、主磁場Bの空間的変化dBは、位置xに対してほぼ2次の依存性を有する(連続線で示されている)。医療用検査デバイス1が、例えば、ハードウェアからの事前設定により、すなわち、HF中心周波数および勾配オフセット電流の事前設定により、0次および1次の主磁場Bの変化を補正できるだけである場合であっても、本明細書で述べる方法を用いると、前述の重み付けを用いることにより、ドリフトの良好な補正を達成することができる。重み付け情報により、有効ボリュームの関連する領域(または有効ボリュームの最適化されるサブ領域)は暗黙的に知られている。したがって、実行時に、組織Gの領域における空間誤差を最小化し、かつ最適な走査結果が達成されるように、制御信号により走査を制御する局所的に最適な補償設定K(破線で示す)を自動的に決定することが可能である。
1 医療用撮像検査デバイス、磁気共鳴デバイス
1.1 外部センサ
2 磁気共鳴スキャナ
3 検査スペース、患者トンネル
4 主磁場マグネット
5 シムコイル
6 磁場勾配コイル
7 全身高周波コイル
8 ローカルコイル
9 テーブルユニット
10 制御デバイス
11 記憶ユニット
12 端末インターフェース
13 画像再構成ユニット
14 主磁場制御装置
15 制御装置
16 勾配コイル制御装置
17 高周波送信/受信ユニット
18 高周波受信ユニット
19 患者テーブル制御ユニット
20 中央制御ユニット
21 制御信号生成モジュール
22 シーケンス制御データ決定モジュール
23 位置データ決定モジュール、位置データ計算デバイス
25 端末
26 電子的に読取り可能なデータキャリア
A 振幅
ADC アナログ/デジタル変換器
’ 重み付けされた主磁場平均値
BD 分光法データ
C コイル選択パラメータ
F 周波数
G 組織
G’ 重み付けされた主磁場勾配
Gx 勾配パルス
Gy 勾配パルス
Gz 勾配パルス
HF 高周波パルス
K 局所的に最適な補償設定
M マクスウェル補正
MS 走査シーケンス
O 臓器
OV 対象ボリューム
OV 最適化ボリューム
OV 最適化ボリューム
OV 最適化ボリューム
P 患者
PD 有効ボリューム位置データ
RD 生データ
RFPA 高周波パルス増幅器
S シムオフセット
SD シーケンス制御データ
SP 制御プロトコル
ST 制御信号
TS、・・・、TS 第1のサブシーケンス、・・・、第8のサブシーケンス
U 周囲条件
U’ 周囲条件
UPM 大域的な周囲条件パラメータセット
UPM’ 補正された周囲条件パラメータセット
V 有効ボリューム
、・・・、V 第1の有効ボリューム、・・・、第4の有効ボリューム
WV 有効ボリューム
WV 有効ボリューム
WV 有効ボリューム
WV 有効ボリューム

Claims (12)

  1. 複数のサブシステム(4、5、6、7、8、14、15、16、17、18)と、走査シーケンスを実行するために、協調させてサブシステム(4、5、6、7、8、14、15、16、17、18)を制御する制御デバイス(10)とを含む医療用撮像検査デバイス(1)を動作させるための方法であって:
    現在の周囲条件(U)を決定する工程と、
    現在の周囲条件(U)を、大域的な周囲条件パラメータセット(UPM)内で記憶する工程であって、周囲条件パラメータセット(UPM)のパラメータは、周囲条件(U)を記述している、工程と、
    選択された走査プロトコルにより走査を開始する工程と、
    走査プロトコルに属する走査シーケンスの異なる機能的サブシーケンス(TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS)を規定する選択された走査プロトコルに関連するシーケンス制御データ(SD)を制御デバイス(10)に転送する工程と、
    異なる有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)を各機能的サブシーケンス(TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS)に割り当てる工程と、
    走査シーケンスのそれぞれの現在の機能的サブシーケンス(TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS)に関連付けられた有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)においてそれぞれの現在のサブ領域を決定する工程であって、サブ領域において最適化が行われる予定である、工程と、
    走査シーケンスの機能的サブシーケンスが、少なくともその関連付けられた有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)の現在のサブ領域に関して局所的に最適化されるように、転送されたシーケンス制御データ(SD)、大域的な周囲条件パラメータセット(UPM)、および有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)の決定されたそれぞれの現在のサブ領域に基づいて、走査シーケンスに対する制御信号(ST)を計算する工程と
    を含み、大域的な周囲条件パラメータセット(UPM)に含まれるパラメータのそれぞれに重み付けが関連付けられ、重み付けは位置に依存しており、かつ/または組織含量を表す、前記方法。
  2. 現在の周囲条件(U)を決定する工程が、医療用撮像検査デバイス(1)の走査ボリュームにおける現在の周囲条件(U)を決定する工程である、請求項1に記載の方法。
  3. 大域的な周囲条件パラメータセット(UPM)は、空間的に分解されて記憶される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 走査シーケンスのそれぞれの現在の機能的サブシーケンス(TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS)に関連付けられた有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)においてそれぞれの現在のサブ領域を決定することは、医療用撮像診断デバイスの走査ボリューム内に位置する検査対象の可能な位置変化を考慮に入れる、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  5. 走査中に、周囲条件(U’)の変化が検出され、周囲条件パラメータセット(UPM、UPM’)が、記録された変化に基づいて補正される、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 走査中に、医療用撮像検査デバイス(1)の走査ボリュームにおける周囲条件(U')
    の変化が検出される、請求項に記載の方法。
  7. 周囲条件パラメータセット(UPM、UPM’)は、局所的な主磁場Bの値、および/または局所的な高周波場Bの値を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 周囲条件パラメータセット(UPM、UPM’)は、局所的な主磁場B0の値、および
    /または、振幅および位相で、局所的な高周波場B1の値を含む、請求項に記載の方法。
  9. 複数のサブシステム(4、5、6、7、8、14、15、16、17、18)、および制御デバイス(10)を含み、ここで、該制御デバイス(10)は、シーケンス制御データ(SD)に基づいて、走査シーケンス(MS)を実行するために協調させてサブシステム(4、5、6、7、8、14、15、16、17、18)を制御するように構成され、シーケンス制御データ(SD)は、異なる有効ボリューム(V、V、V、V、WV、WV、WV、WV)が関連付けられる、走査シーケンス(MS)の異なる機能的サブシーケンス(TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS、TS)を規定し、制御デバイス(10)は、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、医療用撮像検査デバイス(1)。
  10. 磁気共鳴デバイス(1)である、請求項に記載の医療用撮像検査デバイス。
  11. 制御デバイス(10)で実行されたとき、制御デバイス(10)で請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラム。
  12. 電子的に読取り可能な制御情報を記憶した電子的に読取り可能なデータキャリア(26)であって、前記制御情報は、請求項11に記載の少なくとも1つのコンピュータプログラムを含み、また医療用撮像検査デバイス(1)の制御デバイス(10)でデータキャリア(26)を使用するとき、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法を前記制御情報が実行するように構成される、前記電子的に読取り可能なデータキャリア。
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