JP6320191B2 - 自動変速機のパラメータ同定装置 - Google Patents
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Description
前記パラメータ同定制御手段は、1つの温度領域での同定が完了すると、同定が完了した温度領域での初期パラ−メータ値と同定パラメータ値の差分に基づき、同定が未完了の他の温度領域における初期パラメータ値を書き換える。
同定が完了した温度領域から離間した温度領域であるほど、同定完了したパラメータ値に基づく書き換え重み係数の寄与率を低くする。
すなわち、自動変速機の場合、温度に依存して関数特性が変化するため、低温側から高温側までの全領域について一つの同定を行うと精度が落ちる。一方、低温側から高温側までの全領域を複数の温度領域に分けて同定を行うと、全ての温度領域で同定を完了するのに時間がかかる。特に、低温域では、単に時間当たりの温度変化が大きいので同定時間が限られ、同定が完了しない。
これに対し、走行中にいち早く同定を完了する温度領域が存在する点と、初期パラメータ値と同定パラメータ値の差分が小さいほど同定時間が短縮される点に着目し、同定が完了した温度領域での初期パラ−メータ値と同定パラメータ値の差分に基づき、同定が未完了の他の温度領域における初期パラメータ値を書き換えるようにした。
この結果、同定が未完了の温度領域において、同定完了までに要する時間の短縮を図ることができる。
加えて、同定が完了した温度領域から離間した温度領域であるほど、同定完了したパラメータ値に基づく書き換え重み係数の寄与率を低くする。このため、同定未完了の温度領域の関数特性について、より真値に近づくように書き換えることができる。
実施例1における副変速機付き無段変速機の制御装置の構成を、「全体システム構成」、「変速マップによる変速制御構成」、「クラッチフューズ制御構成」、「パラメータ同定制御の全体構成」、「パラメータ同定制御の詳細構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1のパラメータ同定装置が適用された副変速機付き無段変速機が搭載された車両の概略構成を示し、図2は、変速機コントローラの内部構成を示す。以下、図1及び図2に基づき、全体システム構成を説明する。
なお、以下の説明において、ある変速機構の「変速比」は、当該変速機構の入力回転速度を当該変速機構の出力回転速度で割って得られる値である。また、「最Low変速比」は当該変速機構の最大変速比を意味し、「最High変速比」は当該変速機構の最小変速比を意味する。
また、車両には、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10からの油圧を調圧して変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を制御する変速機コントローラ12とが設けられている。以下、各構成について説明する。
図3は、変速機コントローラ12の記憶装置122に格納される変速マップの一例を示す。以下、図3に基づき、変速マップによる変速制御構成を説明する。
次に、このように構成された副変速機付き無段変速機において、過大トルクが入力された場合、これを緩衝するクラッチフューズ制御の構成について説明する。
すなわち、「過大トルク」とは、急減速時等の駆動輪7から入力される大きなトルクや、燃料噴射量の異常等、エンジン1の異常による運転者の意図したトルクよりも大きなトルクをいう。よって、運転者の走行意図であるアクセル操作に応じてエンジン1から入力されるトルク、例えば、運転者がキックダウン等を意図してアクセルペダルを大きく踏み込んだ場合に入力される大きなトルクは、過大トルクと呼ばない。
図4は、実施例1の変速機コントローラ12で実行されるパラメータ同定制御処理の全体流れを示す(パラメータ同定制御手段)。以下、パラメータ同定制御処理構成をあらわす図4の各ステップについて説明する。なお、パラメータ同定制御処理は、上記クラッチフューズ制御が実行中であることを前提として、所定の制御周期により行われる。
図5は、図4のパラメータ同定制御処理のうち同定開始条件判定処理の流れを示す。以下、図5の各ステップについて説明する。
ここで、「ATF油温」とは、具体的には、摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)の締結状態を制御する作動油の油温のことである。摩擦締結要素の締結状態を制御する作動油を直接的に検知できない場合は、類似する油温を検知してもよい。
ここで、スロットルバルブの開判断は、アクセル開度APOが、APO>0であるとの判断によりなされる。
ここで、クラッチスリップ回転数最大値Srev_maxは、クラッチフューズ制御での微小スリップを維持する回転数値に基づき、微小スリップの最大限界値に設定される。
また、同定制御を開始するためのステップS25の判定がYESとなるよう、摩擦締結要素が回転速度差ゼロとなっている場合や、摩擦締結要素が「クラッチSlipRev>Srev_max」という状態である場合は、摩擦締結要素が微小スリップ状態となるようF/B制御により摩擦締結要素への油圧を制御している。
ここで、一致時間閾値Time_saは、同定完了を判定する時間閾値であり、アクセルワークによる入力トルクの緩やかな変化があっても同定値=実指示値を維持することを確認できる時間に設定される。
ここで、同定実施領域(ATF油温領域)に対する反映は、予め設定してある初期パラメータ値を、同定パラメータ値に書き換え、その後のクラッチフューズ制御に用いる新たな初期パラメータ値とする。
ここで、重み係数の決定は、同定完了温度域を中心とする左右対称の第1パターン(図11)、同定完了温度域を中心とする左右非対称の第2パターン(図12)、同定完了温度域を中心とする左右非対称の第3パターン(図13)の何れかを選択して行う。
ここで、同定既完了周辺領域への重み係数の決定は、ステップS73で説明した同定未完了周辺領域への重み係数の決定と同様とする。
ここで、同定既完了周辺領域への重み係数の反映は、ステップS74で説明した同定未完了周辺領域への重み係数の反映と同様とする。
実施例1の副変速機付き無段変速機のパラメータ同定装置における作用を、「パラメータ同定制御処理作用」、「パラメータ同定制御作用」、「同定開始条件の判定作用」、「同定完了条件の判定作用」、「同定周辺領域への同定パラメータ値反映作用」、に分けて説明する。
パラメータ同定制御処理は、図4のフローチャートに従って行われる。クラッチフューズ制御中、ステップS1→ステップS2へと進み、ステップS2では、ステップS1での同定開始条件チェックに続き、同定開始条件が成立しているか否かが判定される。ステップS2において、同定開始条件成立(同定実施判定フラグ=1)であると判定されると、ステップS3へ進み、同定を実施する温度領域(ATF油温領域)が判定され、次に、ステップS4へ進み、決定した温度領域(ATF油温領域)でのパラメータ同定が実施される。
ここで、パラメータ値αとパラメータ値βは、エンジントルクをTe、クラッチトルク容量をT、ソレノイド油圧をP、摩擦係数をμ、有効半径をD、受圧面積をA、リターンスプリング荷重をF、としたとき、「Te=T」となる式により定義される。つまり、
Te=T
=μDN(AP−F)
=μDNAP−μDNF
=αP−β
となる。
ここで、ステップS7での同定値反映とは、同定が完了したATF油温領域での初期パラメータ値と同定パラメータ値の差分に基づき、同定が未完了の他のATF油温領域における初期パラメータ値を書き換えることをいう。そして、1つの同定値が、同定が未完了の他のATF油温領域に反映されると、ステップS1に戻り、同じ処理が何回も繰り返し実行される。
(a) 既存の初期値(ノミナル値)を予め設定し、同定を実施する(図9)。
初期値(ノミナル値)は、予め実機を用いて実験したときの実験データに基づき、パラメータ同定により得られる。
(b) 同定を完了した領域の差分を、同定未完了領域の初期値に反映する(図10)。
同定未完了領域の初期値に反映するとき、同定完了領域の同定値と初期値(ノミナル値)の差分を把握する。
(c) 同定未完了領域の初期値に反映する際は「重み係数」を使用し、確実にスリップする側に設定している初期値を真値に近づける(図11〜図13)。
同定未完了領域の初期値に反映する際、「重み係数」を使用することで、初期値の急変が防止される。
-1)80℃の同定完了。
-2)80℃を中心とした寄与率に基づき60℃と100℃の初期値を書き換える(100℃における書き換え後を“初期値A”とする)。
-3)60℃の同定完了。
-4)60℃を中心とした寄与率に基づき100℃の初期値Bを求める。
-5)100℃の初期値について、初期値Aの重みを高く、初期値Bの重みを低くする(注意:初期値Aを初期値Bとするわけではない)。→100℃の初期値は初期値Aに近似する値(初期値C)となる。
-6)100℃において同定制御を行う場合、初期値Cを用いて開始する。
-7)100℃において同定制御が完了して得られた値Dを以後用いる。
例えば、ATF油温領域毎に独立してパラメータ同定を行うものを比較例とする。この比較例の場合、同定の未完了のATF油温領域において、同定完了までの時間を短縮できない。なぜなら、ATF油温領域毎にゼロから同定制御を行う必要があることによる。
すなわち、図8の実線特性を同定完了後のパラメータ値α,βを用いた特性とし、1点鎖線特性を初期パラメータ値α0,β0(ノミナル値)を用いた特性とする。この場合、1点鎖線特性をスタートラインとして同定制御を行うと、スタートラインである1点鎖線特性が実線特性に対して大きく離間しているため、同定制御が完了するまでに時間を要する(同定制御を開始する際のスタートラインを実線特性に近づけることができるほど、同定制御が完了するまでの時間が短くなる)。この同定制御が完了するまでの間は、誤った特性により制御されることになり、適切な制御が行われないおそれがある。
この結果、他のATF油温領域について、同定完了までに要する時間を短くすることができる。
すなわち、同定が完了したATF油温領域の特性に基づき、同定が未完了の他のATF油温領域の特性を書き換える。書き換え後の特性は書き換え前の特性に比べて、真値(同定完了により得られる値)に近くなる。従って、他のATF油温領域で同定制御を行う際、書き換え前の特性にて同定制御を開始するより、書き換え後の特性にて同定制御を開始するほうが、同定完了までの時間を短くすることができる。これにより、同定制御が完了するまでの間、誤った特性により制御される時間を短縮することができ、適切な制御が行われないことを抑制することができる。
各ATF油温領域において、パラメータ値を正しい値に設定すべく、各ATF油温領域において同定制御を行いたい。しかしながら、エンジン始動後、短時間でATF油温は通常油温領域(例えば、80℃〜90℃)まで上昇するため、ATF油温が低油温領域(例えば、0℃〜80℃)である時間は非常に短く、低油温領域において同定制御を行うとしても、同定制御が完了する前に通常油温領域となってしまう。即ち、低油温領域においては、同定制御による正しい値が得られにくく、低油温領域において走行している間、正しい値と異なる値にてクラッチ等を制御することとなり、適切な制御を行うことができないおそれがある。また、ATF油温が高油温領域(例えば、100℃以上)は、通常の運転シーンでは上昇することのない温度領域であって、同定制御が行われることが殆どないため、高油温領域においても低油温領域と同様に適切な制御が行われないおそれがある。これに対し、同定が完了した値に基づき、他の未完了のATF油温領域の初期値を書き換えることで、上記問題を低減させることができる。
同定開始条件の判定処理は、図5のフローチャートに従って行われる。ステップS21では、ATF油温が、最低同定実施油温Temp_min以上で最高同定油温Temp_max以下の範囲内であるか否かのATF油温条件が判断される。次のステップS22では、スロットルバルブが開(Th ON)であるか否かのドライブ条件が判断される。次のステップS23では、トルクコンバータ2のロックアップクラッチが締結(L/U ON)であるか否かのロックアップ条件が判断される。ステップS24では、エンジントルク変化率が、エンジントルク変化率最大値RTrq_max以下であるか否かのエンジントルク変化率条件が判断される。次のステップS25では、クラッチスリップ回転数が、クラッチスリップ回転数最大値Srev_max以下であるか否かの微小スリップ条件が判断される。
従って、同定精度の向上を図ることができる。その理由を説明すると、クラッチフューズ制御におけるクラッチ容量は、クラッチ容量=クラッチ入力トルク、となる最小の値としたい。例えば、クラッチ入力トルクを100%伝達するのに必要なクラッチ供給圧を0.2MPaとしたとき、0.2MPaであるとクラッチ容量=クラッチ入力トルクとなるが、1MPaであってもクラッチ容量=クラッチ入力トルクとなる。即ち、クラッチ容量=クラッチ入力トルクとなるための最小クラッチ供給圧を誤同定する。
これに対し、クラッチが微小スリップする際、即ち、クラッチ容量≒クラッチ入力トルクとなる場合、クラッチ供給圧≒0.2MPaであり、上述したような1MPaという誤った値とはならない。これにより誤同定を防止し、同定精度を向上させる。
従って、摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)を同定する際、同定精度の向上を図ることができると共に、クラッチフューズ制御を行う場合の要求に応えて同定を早く完了させることができる。
従って、正確なエンジントルクTeの情報を得ることができる。つまり、パラメータ同定制御を行うには、クラッチ入力トルクの値が正確である必要がある。アクセル足離しコースト状態におけるエンジントルクTeはバラツキが大きく精度が低い。よって、精度の高いドライブ状態において同定制御を行うと、正確なエンジントルクTeが得られる。
従って、正確なエンジントルクTeの情報を得ることができる。つまり、コンバータ状態では、トルクコンバータ2からクラッチに入力されるトルクが油温によって変わるため、正しい値が得られにくい。また、スリップL/U状態では伝達トルクがバラツキ、正しい値が得られにくい。
同定完了条件の判定処理は、図6のフローチャートに従って行われる。ステップS51では、クラッチスリップ回転数が、クラッチスリップ回転数最大値Srev_max以下であるか否かが判断され、ステップS52では、同定値=実指示値であるか否かが判断される。そして、ステップS51の微小スリップ条件と、ステップS52の同定値と実指示値の一致条件と、が共に成立するときにのみステップS53へ進み、ステップS53では、一致時間のカウントが開始される。一方、ステップS51の微小スリップ条件が不成立のときは、ステップS58へ進み、同定完了判定フラグが、同定完了判定フラグ=0にセットされる。
同定値反映処理は、図7のフローチャートに従って行われる。ステップS71では、同定完了判定フラグ=1であるか否かが判断される。そして、同定完了判定フラグ=1であるときにのみ、ステップS72以降のステップへ進み、同定周辺領域への同定パラメータ値反映を行う。同定完了判定フラグ=0であるときには、リターンへ進み、同定周辺領域への同定パラメータ値反映を行わない。
例えば、同定完了ATF油温領域での初期パラメータ値をα0,β0とし、完了パラメータ値をα1,β1としたとき、パラメータ値α,βについて、差分Δα(=α0−α1),Δβ(=β0−β1)が100%である。よって、重み係数が75%のATF油温領域に反映する場合、差分Δα,Δβの75%を補正値として、そのATF油温領域の初期パラメータ値を書き換える。
-1)同定完了温度を中心に左右対称(パターン1)
このパターン1は、図11に示すように、同定完了エリア(100%)に対し、低油温側に離れるほど重み係数を低くし(75%→50%→25%)、同様に、高油温側に離れるほど重み係数を低くする(75%→50%→25%)。
-2)同定完了温度を中心に左右非対称その1(パターン2)
このパターン2は、図12に示すように、同定完了エリア(100%)に対し、低油温側に離れるほど重み係数を低くするが(75%→50%→25%)、高油温側に離れるほど重み係数を低くする度合いを小さくする(90%→80%→70%)。
-3)同定完了温度を中心に左右非対称その2(パターン3)
このパターン3は、図13に示すように、同定完了エリア(100%)に対し、低油温側に離れるほど重み係数を低くするが(75%→50%→25%)、かつ、高油温側については全ての領域で100%の重み係数とする。
従って、同定未完了のATF油温領域の関数特性について、より真値に近づくように書き換えることができる。なぜなら、同定が完了したATF油温領域に近いほど、同定が完了したATF油温領域における値を信頼することができるため、近いATF油温領域は重み係数の寄与率を高くし、離間するほど信頼性が低下するため、離間するほど重み係数の寄与率を低くする。このようにすることで、同定未完了のATF油温領域において、適切な関数特性へ書き換えを行うことができることによる。
すなわち、高油温側は低油温側に比べて油温感度が低い(油温変化に対する特性の変化が低い)ので、同定が完了したATF油温領域に対して高油温側は重み係数の寄与率を高くする。これにより、高油温側の同定完了をより短時間で行うことができる。
実施例1の自動変速機のパラメータ同定装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
関数特性を規定するパラメータ値(α,β)について、低温側から高温側までの全領域を複数の温度領域(ATF油温領域)に分け、温度領域毎に設定されている初期パラメータ値(α0,β0)に基づくパラメータ同定制御を実行することで未知のパラメータ値を決めるパラメータ同定制御手段(変速機コントローラ12、図4)を設け、
パラメータ同定制御手段(変速機コントローラ12、図4)は、1つの温度領域での同定が完了すると、同定が完了した温度領域での初期パラ−メータ値(α0,β0)と同定パラメータ値(α1,β1)の差分Δα,Δβに基づき、同定が未完了の他の温度領域における初期パラメータ値を書き換える(図4)。
このため、同定が未完了の温度領域(ATF油温領域)において、同定完了までに要する時間の短縮を図ることができる。
このため、(1)の効果に加え、同定未完了の温度領域(ATF油温領域)の関数特性について、より真値に近づくように書き換えることができる。
パラメータ同定制御手段(変速機コントローラ12、図4)は、同定が完了した温度領域(ATF油温領域)のパラメータ値に基づき、同定が未完了の他の温度領域(ATF油温領域)における初期パラメータ値を書き換える際、
(高油温側の寄与率)>(低油温側の寄与率)とする(図12、図13)。
このため、(2)の効果に加え、ATF油温感度の違いに対応し、高油温側の同定完了をより短時間で行うことができる。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、誤同定を防止し、同定精度を向上させることができる。
摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)は、トルク容量特性に基づく締結制御により、(バリエータ20における動力伝達容量)>(摩擦締結要素における動力伝達容量)とするクラッチフューズ制御を行う要素である(図1)。
このため、(4)の効果に加え、摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)を同定する際、同定精度の向上を図ることができると共に、クラッチフューズ制御を行う場合の要求に応えて同定を早く完了させることができる。
2 ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ
3 第1ギヤ列
4 無段変速機
5 第2ギヤ列
6 終減速装置
7 駆動輪
11 油圧制御回路
12 変速機コントローラ(パラメータ同定制御手段)
20 バリエータ
21 プライマリプーリ
22 セカンダリプーリ
23 Vベルト
30 副変速機構
31 ラビニョウ型遊星歯車機構
32 Lowブレーキ(摩擦締結要素)
33 Highクラッチ(摩擦締結要素)
34 Revブレーキ(摩擦締結要素)
Claims (2)
- パラメータ値により規定される関数特性を用いて制御する制御対象を備えた自動変速機において、
前記関数特性を規定するパラメータ値について、低温側から高温側までの全領域を複数の温度領域に分け、温度領域毎に設定されている初期パラメータ値に基づくパラメータ同定制御を実行することで未知のパラメータ値を決めるパラメータ同定制御手段を設け、
前記パラメータ同定制御手段は、1つの温度領域での同定が完了すると、同定が完了した温度領域での初期パラ−メータ値と同定パラメータ値の差分に基づき、同定が未完了の他の温度領域における初期パラメータ値を書き換え、
同定が完了した温度領域から離間した温度領域であるほど、同定完了したパラメータ値に基づく書き換え重み係数の寄与率を低くする
ことを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。 - 請求項1に記載された自動変速機のパラメータ同定装置において、
前記自動変速機は、制御対象として、トルク容量特性に基づき締結制御される摩擦締結要素を備え、
前記パラメータ同定制御手段は、同定が完了した温度領域のパラメータ値に基づき、同定が未完了の他の温度領域における初期パラメータ値を書き換える際、
(高油温側の寄与率)>(低油温側の寄与率)とする
ことを特徴とする自動変速機のパラメータ同定装置。
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