JP6319728B2 - 縫合針の検査方法、及び縫合針検査装置 - Google Patents

縫合針の検査方法、及び縫合針検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、縫合針の検査方法、及び縫合針検査装置に関する。
皮膚及び皮膚下組織において手で縫合、又はかがりを適用するための縫合針が、技術において周知である。一般に縫合は、手術において創傷を閉じ又は隣接する組織を相接するために使用される。
縫合針は、縫合を容易に行うため円弧形状に湾曲させたものが一般的に用いられる。このような縫合針を使用する場合は、縫合針を針持器で把持し、例えば、患者の皮膚(生体)から縫合針の先端を皮膚下組織(生体)に向かって刺し込み、縫合針の先端が刺し込んだ皮膚側に戻るように縫合針の円弧形状に倣って縫合針を生体に貫通させ、皮膚から露出した先端部分を針持器で把持して縫合針を生体から引き抜く、という動作を行うことになる。
円弧形状の縫合針を生体に刺し込む際は、縫合針の円弧形状に倣って把持位置を回転させながら刺し込むため、縫合針の把持部分には縫合針の円弧形状の外径側に屈曲させる応力が印加され、場合によっては縫合針が破断する場合がある。よって、縫合針においては、使用中に掛かる応力に耐えられるような曲げ強度及び柔軟性を持つことが重要となっており、様々な検討がなされている(特許文献1参照)。
縫合針については、その良否を予め検査することがさらに重要である。縫合針の良否の検査方法ついては、日本ではJIS規格(JIS T 3102)により規格されている。上記規格では、縫合針の先端を支点に当接させ、縫合針の基端近傍を把持し、当該把持部分を中心に縫合針の先端を支点に押し付ける方向に所定角度回転させるとともに縫合針を屈曲させ、この動作により縫合針が破断すれば不良品、破断しなければ良品と判断している。すなわち、上記検査方法は、縫合針を生体に刺し込む際に縫合針に印加される応力により縫合針が破断する可能性を前提としたものとなっている。なお、米国が推奨する規格としては、ASTM規格(ASTM F1874−98(2011))等がある。
特開2004−275789号公報
しかし、近年は、縫合針を生体に刺し込む際ではなく、生体から引き抜く際に破断するケースが多数報告されている。この場合、縫合針の先端部分を把持し、縫合針の円弧形状に倣って把持位置を回転させながら縫合針を生体から引き抜くことになるので、縫合針の先端部分が円弧形状の内径側に変形し、場合によっては破断することになる。したがって、上記検査方法により良品と判断された縫合針であっても、生体から引き抜く際に破断する問題が顕著になってきている。
そこで、本発明は、上記問題に着目し、生体から引き抜く際に破断するおそれのない縫合針を見分けるための縫合針の検査方法、及び縫合針検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る縫合針の検査方法は、縫合針の先端近傍を把持し、縫合針の把持位置よりも基端側となる位置に支点を当接させる。そして、縫合針の把持位置を中心として縫合針を支点に押し付ける方向に回転させ、縫合針を所定角度回転させることにより、支点からの反力により縫合針を屈曲させることを特徴とする。
本発明に係る縫合針の検査方法によれば、縫合針を生体から引き抜く際に縫合針に印加される応力と同様の応力を縫合針に印加することができるので、引き抜く際に破断する縫合針と破断しない縫合針を見分けることができる。
図1は、本実施形態の縫合針検査装置の模式図(側面図)である。 図2は、本実施形態の縫合針検査装置の模式図(正面図)である。 図3は、本実施形態の縫合針検査装置の模式図(平面図)である。 図4は、本実施形態の縫合針検査装置であって、図1のA矢視図(持針器省略)である。 図5は、本実施形態の縫合針検査装置の検査対象の縫合針の模式図である。 図6は、本実施形態の縫合針検査装置が支持する持針器の模式図である。 図7は、軸受け部を構成する回転支持部に持針器を嵌め込む手順の図であり、図7(A)は嵌め込み前、図7(B)は嵌め込み後を示す。 図8は、本実施形態の縫合針検査装置を用いて縫合針の検査を行う場合の初期の配置を示す図(図1のA矢視図)である。 図9は、図8に示す配置から持針器(縫合針)を所定角度回転させた後の状態を表す図である。 図10は、本実施形態の縫合針検査装置を用いて従来の縫合針の検査を行う場合の初期の配置を示す図(図1のA矢視図)である。 図11は、図10に示す配置から持針器(縫合針)を所定角度回転させた後の状態を表す図である。 図12は、本実施形態の縫合針検査装置が支持可能な持針器の他の例を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図5に、本実施形態の縫合針検査装置の検査対象の縫合針の模式図を示す。縫合針10はステンレス等を材料とし、例えば、略半円形に湾曲した外形を有しており、先端部分12、本体14、基端部分16により構成されている。先端部分12、本体14及び基端部分16は、その断面形状が、円形形状や三角形等の多角形形状等様々であり、また、当該断面形状は縫合針10の長手方向に移動するごとに変化していくものもある。
先端部分12は、縫合針10において生体に最初に刺し込む先端12aを有する部分であるが、先端12aに向かって径が小さくなるテーパー形状を有している。本体14も長手方向の途中から先端部分12側に向かって径が小さくなるテーパー形状とすることができる。基端部分16には、縫合糸18がカシメ締め等により締結されている。また縫合針10としては、基端部分16に縫合糸を挿通(保持)する通し孔を形成したものでもよい。
図6に、本実施形態の縫合針検査装置が支持する持針器の模式図を示す。持針器20は、縫合針10を把持する先端の把持部22を閉じた状態(縫合針10を把持した状態)において、把持部22と、ピン結合がなされた支点部23と、柄24が接続するハンドル部26と、がほぼ一直線となる形状を有している。特に、把持部22及び支点部23は、先端に向かうにつれて幅が狭くなるテーパー形状を有している。
図1、図2に、本実施形態の縫合針検査装置の模式図(側面図、正面図)を示す。また、図3に、本実施形態の縫合針検査装置の模式図(平面図)を示す。図4に、本実施形態の縫合針検査装置であって、図1及び図2のA矢視図を示す。なお、図1乃至図4においては、縫合針10の図示を省略している。
本実施形態の縫合針検査装置100は、基台102の上に、持針器20を回転させる回転機構104、持針器20を支持する軸受け部116が回転機構104の回転軸106に沿って同軸に配置されている。そして、回転機構104により支持された持針器20の把持部22の位置が縫合針10の検査領域となるものである。
回転機構104(モータ)は、持針器20を同軸に支持して回転させるものであり、その先端には、持針器20の柄24の部分を挟み込む切り欠き110を備えた支持部材108が取り付けられている。また、回転機構104には、回転機構104のトルク(負荷電流)を測定するトルク測定装置112(トルク測定手段)、回転機構104が所定の微小角度回転するごとにパルス信号を発生させるパルス発生器114が取り付けられている。
図1乃至図4に示すように、軸受け部116は、持針器20の把持部22近傍(支点部23)を支持する円形の回転支持部118と、回転支持部118の外周の下部に転接する下部ローラ122を有する。また、軸受け部116は、回転支持部118の外周の上部を支持すするため、基台102に立設された一対の支柱126(図1では図示を省略)と、支柱126同士を連結するビーム128(図3では図示を省略)と、を有する。
回転支持部118は、持針器20を支持するとともに持針器20の回転に伴って回転する円形の部材である。回転支持部118の中心(回転軸)は、回転機構104の回転軸106と同軸となる。また回転支持部118の中心には、持針器20の先端側を嵌め込む嵌め込み孔120が形成されている。嵌め込み孔120は、矩形の開口形状とすることが好ましく、矩形の短辺を持針器20の厚みよりやや厚い長さとすることが好適である。また、嵌め込み孔120の矩形の長辺を持針器20(支点部23)の側面であって持針器20に当接させる位置における持針器20の幅とほぼ同じ長さにすることが好適である。
図4に示すように、下部ローラ122は、一対用意され、一定の間隔を空けた状態で2枚の支持板124の間に取り付けられている。下部ローラ122の回転軸は、回転機構104の回転軸106と平行である。支持板124は、回転機構104の回転軸106の軸方向に平行な方向に並ぶように基台102に配置されている。支持板124の間隔は回転支持部118の厚みよりもやや広くなるように設計される。支持板124は、その高さが、回転支持部118の下部ローラ122の転接位置よりもやや高くなるように設計されている。これにより、支持板124は回転支持部118が回転軸106の方向にずれたときのストッパーとなる。
図2、図4に示すように、基台102に立設された支柱126は、その高さが下部ローラ122に載置した回転支持部118の上端よりもやや低くなるように設計されている。ビーム128は、その長手方向の両端が支柱126の上端にボルト129等により締結されるものである。ビーム128の下面の回転支持部118に干渉する位置には、回転支持部118の外形に倣って穿たれた円筒面部128aが形成されている。よって、ビーム128を支柱126に締結すると、回転支持部118の上部と円筒面部128aが接触する、あるいはわずかな隙間を形成して対向する。円筒面部128aの表面は滑らかに研磨しておくことが望ましい。これにより、回転支持部118が円筒面部128aに接触していても、回転支持部118は円筒面部128aに対してすべりながら回転することができる。また、ビーム128の側面の円筒面部128aに対向する位置には、当て板128bが設けられている。当て板128bは、回転支持部118が回転軸106方の向にずれたときのストッパーとなっている。
図2に示すように、把持部22が配置される検査領域においては、荷重測定器130(力検出手段)、載置台140、囲い部144(図1)が配置される。荷重測定器130は、本体132(荷重検出機構)と、本体132から露出したロッド134と、ロッド134の先端に取り付けられた支点部136により構成される。本体132は基台102上に配置され基台102の幅方向に伸びるレール138に沿って水平方向にスライドさせることができる。荷重測定器130は、載置台140の下部に配置されるが、本体132及びロッド134は、載置台140に形成されたスリット142を貫通し、ロッド134が載置台140の上面よりも高くなるように設計される。
支点部136は、回転機構104により回転する縫合針10が干渉する位置に配置される。支点部136は、その上面136a(接触面)が回転機構104の回転軸106(図1)と同じ高さとなるように配置される。また、支点部136は、図3のように平面視して矩形形状を有しており、少なくとも回転機構104の回転軸106に対向する縁辺136bは回転軸106と平行となっている。ロッド134は、支点部136が縫合針10から受けた荷重を本体132(荷重検出機構)に伝達するものである。
囲い部144(図1、図2)は、例えば透明なアクリル樹脂等で形成され、載置台140に載置されることにより、持針器20に把持された縫合針10の周囲を囲むものである。囲い部144は、下部が開口するとともに、持針器20との干渉を回避するためのスリット146(切り欠き)が形成されている。
図1に示すように、制御部148は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)にインストールされたアプリケーション等であり、インターフェースを通じて回転機構104、トルク測定装置112、パルス発生器114、荷重測定器130に接続されている。
制御部148は、回転機構104を回転させるオン信号、回転を停止させるオフ信号を回転機構104に送信することができる。また、パルス発生器114から入力されたパルス数をカウントすることにより回転機構104の回転角度を算出することができる。さらに、トルク測定装置112からは回転機構104のトルク(負荷電流)の情報が入力され、荷重測定器130からは荷重の情報が入力される。また、PC付属のキーボードやマウス等により、制御部148が回転機構104を制御するための所定の回転角度の情報を入力することができる。なお、制御部148に関連する情報は、PC付属の記憶領域に記憶され、必要に応じて読み出されてPC付属のディスプレイに表示できるようにしている。
制御部148(回転角度計測手段)の回転制御は、オン信号を回転機構104に出力し、パルス発生器114から入力されるパルスをカウントして回転角度を算出する。そして、当該回転角度が所定の回転角度(90度から150度のいずれか)に達したときに、オフ信号を回転機構104に出力することにより行う。また、制御部148は、当該回転制御の際に、トルク測定装置112からトルクの情報を入力し、荷重測定器130から荷重の情報を入力し、回転制御が終了するまで時間において、トルクの時間経過の情報、荷重の時間経過の情報を生成して記憶領域に記憶する。
カウントの方法としては、動作前の回転機構104の回転角度位置を原点とし、オン信号を出力後、パルス信号が入力されるたびにカウントしていく方法がある。また、オン信号を出力後、荷重測定器130から所定値(ゼロ)以上の荷重の情報が入力された時点での回転角度位置を原点とし、その後入力されるパルス信号をカウントしていく方法がある。或いは、オン信号を出力後、トルク測定装置112から所定値(ゼロ)以上のトルクの情報が入力された時点での回転角度位置を原点とし、その後入力されるパルス信号をカウントしていく方法がある。
制御部148は、所定の回転角度回転させる途中で縫合針10が破断して荷重測定器130から入力される荷重が急激に(不連続に)減少した時点でオフ信号を出力する。或いは、所定の回転角度回転させる途中で縫合針10が破断してトルク測定装置112から入力されるトルクが急激に(不連続に)減少した時点でオフ信号を出力する。また、制御部148は、オフ信号を出力直前(縫合針10が破断する直前)のトルクの情報、荷重の情報を記憶領域に記憶された各時間経過の情報から抽出する。そして、オフ信号を出力時のカウント数により縫合針10が破断したときの回転角度の情報を生成し、これを当該トルクの情報及び当該荷重の情報に関連付けて記憶領域に記憶することができる。
図7に、軸受け部を構成する回転支持部に持針器を嵌め込む手順の図を示し、図7(A)は嵌め込み前、図7(B)は嵌め込み後を示す。
次に、本実施形態の縫合針検査装置100に縫合針10及び持針器20をセッティングする手順について説明する。まず、荷重測定器130(支点部136)を縫合針10と干渉しない位置にスライドさせておく(図2、図3参照)。図7(A)に示すように、回転支持部118の嵌め込み孔120に持針器20の把持部22を挿通するとともに、持針器20(支点部23)が嵌め込み孔120に嵌め込まれない程度に把持部22を露出させ、把持部22において縫合針10を把持する。図7(B)のように、縫合針10を把持した持針器20をさらに嵌め込み孔120に挿通させる。これにより、持針器20の幅方向の側面が嵌め込み孔120の内壁に押し付けられて持針器20(支点部23)が嵌め込み孔120に嵌め込まれる。
図3に示すように、ビーム128(図3では不図示)を支柱126から外した状態で支持部材108の切り欠き110に持針器20の柄24を挿入するとともに回転支持部118を下部ローラ122の上に配置する。その後、図2に示すように、ボルト129を用いてビーム128を支柱126に締結する。
回転機構104を例えば手動で回転させて、持針器20に支持された縫合針10の支点部136に当接させる位置を支点部136よりも高くなるようにしておき、荷重測定器130を縫合針10に当接させるための所定の位置までスライドさせる。その後回転機構104を逆回転させて縫合針10を支点部136の上面136a、若しくは縁辺136bに接触させる(図8、図10)。そして、図1、図2に示すように、囲い部144を載置台140に載置する。
図8は、本実施形態の縫合針検査装置を用いて縫合針の検査を行う場合の初期の配置を表す図(図1のA矢視図)である。図9は、図8に示す配置から持針器(縫合針)を所定角度回転させた後の状態を表す図である。本実施形態では、縫合針10を生体から引き抜く際に、針折れが起きる縫合針と針折れが起きない縫合針を見分けるための検査を行うことができる。
図8のように、持針器20(把持部22)により、縫合針10の先端部分12近傍(先端12a近傍)を把持し、縫合針10の円弧形状の外側となる側面を支点部136の縁辺136bに接触させる。そして、図9に示すように、持針器20を所定角度回転させることにより縫合針10を支点部136に当接させた状態でそのまま支点部136に押し付ける方向に回転させる。これにより、縫合針10の支点部136との接触位置(縁辺136b)を支点として縫合針10を屈曲させる検査を行う。この検査において所定角度回転させる途中で縫合針10が折れた場合は不良品であり、折れずにそのまま変形した場合は良品と判断することができる。なお、破断する際は、図9の破線の丸で囲んだ部分が特に破断しやすく、縫合針10の基端部分16側を包含する破片が跳ね飛ぶことがある。しかし、囲い部144(図1、図2)がバリアとなるので装置の周囲の安全性は確保される。また、支点部136の持針器20側の縁辺136bは直線で回転機構104の回転軸106と平行となっている。これにより、縫合針10を支点部136に押し付けても縫合針10が当該縁辺136bに沿った方向に逃げることがなく、縫合針10を確実に屈曲させることができる。
図10は、本実施形態の縫合針検査装置を用いて従来の縫合針の検査を行う場合の初期の配置を示す図(図1のA矢視図)である。図11は、図10に示す配置から持針器(縫合針)を所定角度回転させた後の状態を表す図である。また、本実施形態では、従来のように、縫合針10を生体に刺し入れる際に、針折れが起きる縫合針と針折れが起きる縫合針を見分けるための検査を行うこともできる。
図10のように、持針器20(把持部22)により、縫合針10の基端部分16近傍を把持し、縫合針10の先端12aを支点部136の上面136aに接触させる。そして、図11のように持針器20を所定角度回転させることにより縫合針10の先端12aを上面136aに当接させた状態でそのまま上面136aに押し付ける方向に回転させる。これにより、縫合針10の支点部136との接触位置(先端12a)を支点として縫合針10を屈曲させる検査を行う。この検査においても、所定角度回転させる途中で縫合針10が折れた場合は不良品であり、折れずにそのまま変形した場合は良品と判断することができる。なお、破断する際は、図11の破線の丸で囲んだ部分が特に破断しやすく、縫合針10の先端部分12側を包含する破片が跳ね飛ぶことがある。しかし、前述同様、囲い部144(図1、図2)がバリアとなるので装置の周囲の安全性は確保される。なお、図9、図11において、把持部22(回転機構104)は時計回りに回転しているが反時計回りに回転させてもよい。この場合、荷重測定器130は、把持部22よりも左側に配置される。
図12は、本実施形態の縫合針検査装置が支持可能な持針器の他の例を示す模式図である。図6等で図示した持針器20は、いわゆるライダー型、へガール型、ハルセイ型等と呼ばれるものである。しかし、本実施形態はこれ以外にも、図12に示すように、マチュー型、マイクロ型、眼科用、脳外科用等の持針器にも適用可能である。この場合、支持部材108の切り欠き110及び回転支持部118の嵌め込み孔120を対象とする持針器の形状に合わせて設計すればよい。
本実施形態の縫合針検査装置100が目的とする縫合針10の検査方法は、縫合針10の先端部分12近傍を把持し、縫合針10の把持位置よりも基端部分16側となる位置に支点(支点部136)を当接させる。そして、縫合針10の把持位置を中心として縫合針10を支点に押し付ける方向に回転させ、縫合針10を所定角度回転させることにより、支点からの反力により縫合針10を屈曲させている。これにより、縫合針10を生体から引き抜く際に縫合針10に印加される応力と同様の応力を縫合針10に印加することができるので、引き抜く際に破断する縫合針と破断しない縫合針を見分けることができる。
縫合針10は円弧形状を有し、縫合針10の円弧形状の外径側となる位置に支点(支点部136)を当接させている。これにより、円弧形状の縫合針10が生体から引き抜く際に破断するか否かを予め判断することができる。
縫合針10を屈曲させる際に、縫合針10に印加するトルクと、支点が縫合針10から受ける荷重(力)と、を計測している。これにより、縫合針10の強度を判断することができる。
縫合針10を所定角度回転させる途中で縫合針10が破断したときの縫合針10の回転角度を計測している。これにより、破断した縫合針同士の強度の比較も可能となる。
一方、縫合針検査装置100は、縫合針10を支持するとともに縫合針10の支持位置を中心として縫合針10を所定角度回転させる回転機構104を備える。また、回転する縫合針10と干渉する位置に配置され、縫合針10の回転に伴って縫合針10が押し付けられることにより、縫合針10を屈曲させる反力を縫合針10に印加する支点部136を備える。そして、回転機構104は、縫合針10を把持する持針器20を支持することにより持針器20を介して縫合針10を支持し、持針器20を回転させることにより縫合針10の把持位置を前記支持位置として縫合針10を回転させることを特徴とする。これにより、実際に用いる縫合針10及び持針器20により検査を行うことができるので検査の信頼性を高めることができる。
縫合針10は円弧形状を有し、支点部136は、円弧形状の外径側において縫合針10の把持位置よりも基端部分16側となる位置に当接し、回転機構104は、縫合針10を支点部136に押し付ける方向に持針器20を回転させている。これにより、持針器20を用いて円弧形状の縫合針10を生体から引き抜く際に、縫合針10が破断するか否かを高い信頼性で予め判断することができる。
回転機構104の回転軸106は、支点部136の縫合針10に当接する接触面(上面136a)と同一平面となる位置に配置され、接触面の回転軸106側の縁辺136bは直線形状であって回転軸106と平行となっている。これにより、縫合針10を支点部136に押し付けても縫合針10が当該縁辺136bに沿った方向に逃げることがなく、縫合針10を確実に屈曲させることができる。
回転機構104のトルクを測定するトルク測定装置112(トルク測定手段)と、支点部136が受ける力を測定する荷重測定器130(力測定手段)と、を備えている。これにより、検査時の縫合針10の破断の有無に関わらず縫合針10の強度を判断することができる。
縫合針10を所定角度回転させる途中で縫合針10が破断したときの回転機構104の回転角度を計測する制御部148(回転角度計測手段)を備えている。これにより、破断した縫合針10同士の強度の比較も可能となる。
回転機構104が支持した持針器20の把持部22近傍(支点部23)を支持するとともに、持針器20の回転に伴い回転する軸受け部116を備えている。これにより、持針器20の長手方向を回転機構104の回転軸106以外の方向にブレさせることなく持針器20を回転させることができる。なお、支持部材108が持針器20の柄24を一定の強度で把持できるように構成してもよい。この場合、軸受け部116は不要となる。
持針器20に把持された縫合針10の周囲を覆う囲い部144を備えている。これにより、縫合針10の破片の跳ね飛びを回避できるので、装置周囲の安全性を確保することができる。
なお、本実施形態で用いた縫合針10は、略半円形の円弧形状を有していたが、直線形状でもよい。また円弧形状であっても、半円形の円弧以外の形状、例えば全周の円弧(リング)から5/8、7/16、3/8、1/4の長さの割合でそれぞれ取り出した態様の円弧形状のものも適用対象となる。さらに、全体的には直線的でも先端部分12のみが円弧型に湾曲したものも適用対象となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 縫合針
20 持針器
100 縫合針検査装置
104 回転機構
116 軸受け部
136 支点部

Claims (11)

  1. 縫合針の先端近傍を把持し、
    前記縫合針の把持位置よりも基端側となる位置に支点を当接させ、
    前記縫合針の把持位置を中心として前記縫合針を前記支点に押し付ける方向に回転させ、
    前記縫合針を所定角度回転させることにより、前記支点からの反力により前記縫合針を屈曲させることを特徴とする縫合針の検査方法。
  2. 請求項1に記載の縫合針の検査方法において、
    前記縫合針は円弧形状を有し、
    前記縫合針の円弧形状の外径側となる位置に前記支点を当接させることを特徴とする縫合針の検査方法。
  3. 請求項1または2に記載の縫合針の検査方法において、
    前記縫合針を屈曲させる際に、前記縫合針に印加するトルクと、前記支点が前記縫合針から受ける力と、を計測することを特徴とする縫合針の検査方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載縫合針の検査方法において、
    前記縫合針を所定角度回転させる途中で前記縫合針が破断したときの前記縫合針の回転角度を計測することを特徴とする縫合針の検査方法。
  5. 縫合針を支持するとともに前記縫合針の支持位置を中心として前記縫合針を所定角度回転させる回転機構と、
    回転する前記縫合針と干渉する位置に配置され、前記縫合針の回転に伴って前記縫合針が押し付けられることにより、前記縫合針を屈曲させる反力を前記縫合針に印加する支点部と、を備え、
    前記回転機構は、
    前記縫合針を把持する持針器を支持することにより前記持針器を介して前記縫合針を支持し、前記持針器を回転させることにより前記縫合針の把持位置を前記支持位置として前記縫合針を回転させることを特徴とする縫合針検査装置。
  6. 請求項5に記載の縫合針検査装置において、
    前記縫合針は円弧形状を有し、
    前記支点部は、前記円弧形状の外径側において前記縫合針の把持位置よりも基端側となる位置に当接し、
    前記回転機構は、前記縫合針を前記支点部に押し付ける方向に前記持針器を回転させることを特徴とする縫合針検査装置。
  7. 請求項6に記載の縫合針検査装置において、
    前記回転機構の回転軸は、前記支点部の前記縫合針に当接する接触面と同一平面となる位置に配置され、
    前記接触面の前記回転軸側の縁辺は直線形状であって前記回転軸と平行であることを特徴とする縫合針検査装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の縫合針検査装置において、
    前記回転機構のトルクを測定するトルク測定手段と、
    前記支点部が受ける力を測定する力測定手段と、
    を備えることを特徴とする縫合針検査装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の縫合針検査装置において、
    前記縫合針を所定角度回転させる途中で前記縫合針が破断したときの前記回転機構の回転角度を計測する回転角度計測手段を備えることを特徴とする縫合針検査装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項に記載の縫合針検査装置において、
    前記回転機構が支持した前記持針器の先端近傍を支持するとともに、前記持針器の回転に伴い回転する軸受け部を備えることを特徴とする縫合針検査装置。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項に記載の縫合針検査装置において、
    前記持針器に把持された前記縫合針の周囲を覆う囲い部を備えることを特徴とする縫合針検査装置。
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