JP6317790B2 - ストレッチャー用ラック - Google Patents

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本発明は、救急患者や病人を搬送するためのストレッチャーに着脱可能に設けられ、各種医療用具等を付帯させることのできるストレッチャー用ラックに関する。
一般に、救急車や救急医療用のヘリコプター等から病院内に救急患者や病人を搬送したりする場合に、ストレッチャーが使用されている。この種のストレッチャーは、例えば、人が横臥するベッド部と、折り畳み自在で先端に車輪を有した脚とを具備して構成されている。ところで、ストレッチャーは救急現場等において広く利用されているが、患者を搬送する際には、患者の状態に応じて各種医療用具を用いる。医療用具としては、例えば、人工呼吸器,心拍数等の計測器やそのモニター,輸血や輸液用のバッグ,尿バッグ,ポンプ類,これらとの接続用チューブ等種々のものがある。そのため、これらの医療用具をストレッチャーに付帯させるためのラックが用いられている。
従来、この種のストレッチャー用ラックとしては、例えば、特開2015−208405号公報(特許文献1)に掲載されているものが知られている。図11に示すように、このラックRaは、ストレッチャーSに心拍数等の計測器やそのモニター等からなる生体情報表示装置100を固定する装置固定部101と、ストレッチャーSの後側に設けた支持穴102にそれぞれ挿入される両脚部103と、装置固定部101を上方に支持する支持部104と、支持部104を両脚部103の位置からストレッチャーSの外側へオフセットした位置に支持する両腕部105と、ストレッチャーSの端部を挟み込んで固定するクランプ部106とを有する。
特開2015−208405号公報
しかしながら、上記従来のストレッチャー用ラックRaにおいては、脚部103やクランプ部106が設けられた支持部104が装置固定部101に固定されているので、それだけ全体が大きくなることから、搬送しにくく、また、脚部103を支持穴102に差し込んでクランプ部106で固定しなければならないので、それだけ組み付けにくく操作性が悪くなっているという問題があった。この場合、複数人で操作することもできるが、特に、震災現場などで人員が不足するような環境においては、効率が極めて悪くなる。
更に、ラックRaの設置位置がストレッチャーSの後部に限定されて一義的であり、患者の疾患部位は、例えば、頭部,胸などの上半身や、足などの下半身など、種々異なり、医療用具はこれらの疾患部位との関係で、例えば疾患部位の近くに置くなど、位置を適所に定めたいが、この従来技術においてはこれに対応できないという問題があった。
更にまた、従来のラックRaは、ストレッチャーSの後側に設けた支持穴102に両脚部103を挿入するが、この支持穴102がないストレッチャーSに対応することができず、汎用性に劣るという問題もあった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、非使用時にできるだけコンパクトにして、搬送を容易にすることができるとともに、ストレッチャーへの組付けを容易にし、しかも、ストレッチャーへの取付け位置も前後方向に可変にできるようにして、汎用性の向上を図ったストレッチャー用ラックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためのストレッチャー用ラックは、人が横臥するベッド部と、該ベッド部の幅方向両側に該ベッド部の前後方向に沿って設けられた補強部材とを備えたストレッチャーに着脱可能に設けられるストレッチャー用ラックにおいて、
上記ベッド部の上方に両側部が該ベッド部の前後方向に沿うように配置可能なテーブルと、該テーブルの両側部に夫々基端部が回動可能に設けられ回動させられて該テーブルの下面に略沿う閉位置及び先端部が上記補強部材に止着可能になるとともに上記テーブルの下側に上記ベッド部に横臥する人が臨みうる空間を形成する開位置に移動可能な一対の脚部と、該脚部の先端部に設けられ上記補強部材に該先端部を止着する止着手段と、上記脚部を上記テーブルの上面を略水平状態に保持しながら同時に回動させるとともに上記一対の脚部を各止着手段により補強部材に止着したとき該脚部の回動をロックするリンク機構とを備えて構成している。
これにより、ラックの非使用時には、脚部を折畳んで閉位置にする。この場合、脚部は、テーブルの下面に略沿うので、コンパクトになり、保管,管理を容易にすることができる。また、緊急時などに、ストレッチャーとともに搬送するときも、コンパクトなので、搬送が容易になる。
そして、現場で使用するときには、テーブルをベッド部の所望の位置に持ちきたして、脚部を回動させて開位置にする。この際には、ベッド部の補強部材の幅に合わせて、その開度を調整しながら行なう。この場合、リンク機構はテーブルの上面を略水平状態に保持しながら脚部を同時に回動させるので、テーブルの姿勢を正規な状態に保持できる。また、脚部が同時に回動するので、別々に回動する場合に比較して、操作性が極めて良くなる。そして、脚部をベッド部の補強部材の幅に合わせて開いたならば、止着手段によって脚部の先端部を補強部材に止着する。これにより、リンク機構により脚部の回動がロックされるので、テーブルは略水平状態を保持した状態で停止する。そして、医療用具を取り付ける。
この場合、ラックの設置位置がストレッチャーの前後方向の所望の位置に設置できるので、患者の疾患部位、例えば、頭部,胸などの上半身や、足などの下半身などの部位に合わせて設置することができ、より適切な対応を取ることができる。特に、テーブルは、患者の上に位置するので、患者に対する医療用具の装着等を容易にすることができる。
また、ラックは、脚部を開いてこの脚部の先端部を補強部材に止着するだけで容易に組付けることができるので、組付け作業性を向上させることができる。そのため、1人でも容易に操作して組付けることができ、効率が良くなる。特に、震災現場などの人員が不足するような環境においては、有効になる。
更に、ストレッチャーの前後方向の所望の位置に設置できるので、従来の限られた位置に設置するものに比較して、汎用性を向上させることができる。更にまた、ラックは、脚部を開いてこの脚部の先端部を補強部材に止着するので、幅の異なるストレッチャーに対応することができ、この点でも汎用性を向上させることができる。
そして、本発明においては、上記一方の脚部を、前後方向に所定間隔で配置された一対の一方脚と、該一対の一方脚間に架設された一方架設杆とを備えて構成し、上記他方の脚部を、回動の際に上記一対の一方脚間に臨み得るように前後方向に所定間隔で配置された一対の他方脚と、該一対の他方脚間に架設された他方架設杆とを備えて構成したことが有効である。脚部の回動の際に一対の他方脚は一対の一方脚間に臨み得るので、一方の脚部と他方の脚部とは互いに干渉しないことから、よりコンパクトにすることができる。
また、必要に応じ、上記リンク機構を、上記テーブルを構成する部材からなる第1リンクと、上記一方の脚部を構成する部材からなり上記第1リンクの一端部側に第1軸受孔及びこれに挿通された第1回動軸により回動可能に設けられる第2リンクと、上記他方の脚部を構成する部材からなり上記第1リンクの他端部側に第2軸受孔及びこれに挿通された第2回動軸により回動可能に設けられる第3リンクと、上記第1リンクに近接させて設けられるとともに上記第2リンクの上記第1リンク側に一端部が第3軸受孔及びこれに挿通された第3回動軸により回動可能に設けられ且つ上記第3リンクの上記第1リンク側に他端部が第4軸受孔及びこれに挿通された第4回動軸により回動可能に設けられる棒体からなる第4リンクとから構成している。この場合、回動を円滑にするために、第1軸受孔及びこれに挿通された第1回動軸間に適宜遊びを設け、第2軸受孔及びこれに挿通された第2回動軸間に適宜遊びを設け、第3軸受孔及びこれに挿通された第3回動軸間に適宜遊びを設け、第4軸受孔及びこれに挿通された第4回動軸間に適宜遊びを設けることができる。
これにより、リンク機構は、第2リンクを構成する一方の脚部と第3リンクを構成する他方の脚部間に第4リンクを架設するだけの簡易な機構であり、また、第4リンクは第1リンクに近接させて設けられるので、軽量でより一層コンパクトにすることができ、保管,管理を容易にすることができる。また、緊急時などに、ストレッチャーとともに搬送するときも、搬送が容易になる。また、第4リンクは第1リンクに近接させて設けられるので、使用時においても、第4リンクの下側にベッド部に横臥する人が臨みうる空間を確実に形成することができる。
また、必要に応じ、上記止着手段を、上記一方及び他方の各脚の先端部に設け、該止着手段を、上記脚の軸方向に沿って移動可能に設けられ該脚の端面に対峙し該端面とともに上記補強部材を挾持可能な挾持部を備えた押え部材と、上記脚に回動軸を中心に回動可能に設けられたレバーと、一端が上記レバーの第1係止点に係止され他端が上記回動軸の軸心を挟んだ上記第1系支点より反対側の上記押え部材の第2係止点に係止されるコイルスプリングとを備えて構成し、上記第1係止点及び第2係止点の位置を、上記レバーの一方向への回動によりコイルスプリングの付勢力を解除して上記押え部材の移動を自由にし、該レバーの他方向への回動であって上記第1係止点が上記第2係止点及び上記回動軸の軸心を結んだ線上の思案点を越える他方向への回動によりコイルスプリングを引っ張ってこれに付勢力を付与して該押え部材の挾持部による挾持を行わせる位置に定めたことが有効である。これにより、レバーを回動させるワンタッチの操作で脚を補強部材に止着し、あるいは、止着解除ができるので、組付け作業性が向上し、また、取付け位置の変更も容易であり、取り外しも容易になるので、より一層操作性を向上させることができる。
更にまた、上記テーブルに、多数の孔を形成したことが有効である。孔に例えばバンドなどを引き通して、医療用具をテーブルに固定することができ、その支持を確実にすることができる。
また、上記テーブル及び/または脚部を磁石が磁着可能な磁着材料で形成している。マグネットを有した医療用具や、電源器具など種々の器具を磁着によりテーブルに取り付けることができる。
更に、上記テーブルに、長さ調整可能に且つ折畳可能で液体を入れたバッグを吊下可能な支柱を設けたことが有効である。使用時には、支柱を起立させて長さを調整すれば、輸液バッグなどの医療用具を吊下させておくことができ、極めて便利になる。また、非使用時には、短くして折畳めるので、この点でもコンパクトにすることができる。
本発明によれば、ラックの非使用時には、脚部を折畳んで閉位置にし、テーブルの下面に沿わせることができるので、コンパクトになり、保管,管理を容易にすることができる。また、緊急時などに、ストレッチャーとともに搬送するときも、コンパクトなので、搬送が容易になる。そして、現場で使用するときには、テーブルをベッド部の所望の位置に持ちきたして、脚部を回動させて開位置にし、脚部の先端部を補強部材に止着するだけで組付けることができ、患者の疾患部位に合わせて設置することができるので、より適切な対応を取ることができるとともに、組付けも容易になるので、組付け作業性を向上させることができる。また、ストレッチャーの前後方向の所望の位置に設置できるので、従来の限られた位置に設置するものに比較して、汎用性を向上させることができる。更に、脚部を開いてこの脚部の先端部を補強部材に止着するので、幅の異なるストレッチャーに対応することができ、この点でも汎用性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の開位置で示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の閉位置で示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の閉位置で示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の閉位置で示す裏面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の開位置で示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の開位置で示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックを脚部の開位置で示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックにおいて止着手段を示す要部斜視図であり、(a)はコイルスプリングの付勢を解除した状態を示す図、(b)はコイルスプリングを引っ張ってこれに付勢力を付与して押え部材の挾持部による挾持を行わせる位置の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックをストレッチャーに組み付けた状態を示す斜視図である。 従来のストレッチャー用ラックの一例をストレッチャーに取り付けた状態で示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るストレッチャー用ラックについて詳細に説明する。
図1乃至図9に示す実施の形態に係るストレッチャー用ラックRは、図10に示すように、救急患者や病人を搬送するためのストレッチャーSに着脱可能に設けられ、各種医療用具等を付帯させることのできるものである。ストレッチャーSは、人が横臥する略矩形状の載置面を有するベッド部Saと、ベッド部Saの幅方向X両側にベッド部Saの前後方向Yに沿って設けられた補強部材Sbとを備えている。補強部材Sbは、パイプを矩形枠状に折曲形成したもので、ベッド部Saを囲繞して設けられており、ストレッチャーSを移動させる際に、操作者が把持して操作しやすいようにしている。
実施の形態に係るストレッチャー用ラックRは、ベッド部Saの上方に両側部がベッド部Saの前後方向Yに沿うように配置可能なテーブル1を備えている。テーブル1は、磁石が磁着可能な磁着材料、例えば鉄や磁性ステンレス等で形成されており、板状の本体2と、本体2の裏面に付設された補強材3とから構成されている。補強材3は本体2の前後に互いに平行に設けられる一対の縦杆4と、両縦杆4の中央に架設された横杆5とから構成されている。また、テーブル1の本体2には、多数の孔6が形成されている。孔6は、種々の大きさのもので、適宜数形成されている。
更に、図1及び図10に示すように、テーブル1には、長さ調整可能且つ折畳可能で液体を入れたバッグを吊下可能な支柱7が設けられている。支柱7の基端は、長さを縮小した状態で回動可能に縦杆4に支持されており、本体2には、折畳んだ位置で支柱7を収納する収納開口8が形成されている。また、支柱7の先端には、液体を入れたバッグを吊下するための一対のフック9が付設されている。具体的には、一対のフック9は、その端部が互いに左右逆向きに回動するようにその端部の軸が支柱7の先端に軸支されており、軸を中心に一方側に回動させて折畳み可能になっている。一方側のフック9を他方側のフック9側に回動させて折畳み、その状態で支柱7を縮めて、支柱7の下端で折畳んで収納開口8内に収納する。フック9を半分のサイズに折りたたむことで、収納開口8内に収納した際に、テーブル1の上面から支柱7及びフック9が突出しないようにしている。尚、図2乃至図8においては、支柱7及び収納開口8の表示を省略している。
また、本ラックRは、テーブル1の両側部に夫々基端部が回動可能に設けられ回動させられてテーブル1の下面に略沿う閉位置Pa(図3乃至図5)及び先端部が補強部材Sbに止着可能になるとともにテーブル1の下側にベッド部Saに横臥する人が臨みうる空間Eを形成する開位置Pb(図1,図6乃至図8,図10)に移動可能な一対の脚部10,20を備えている。各脚部10,20は、磁石が磁着可能な磁着材料、例えば鉄や磁性ステンレス等で形成されている。一方の脚部10は、前後方向に所定間隔で配置された一対の一方脚11と、一対の一方脚11間でこれらの基端側に架設された一方架設杆12とを備えて構成され、他方の脚部20は、回動の際に一対の一方脚11間に臨み得るように前後方向に所定間隔で配置された一対の他方脚21と、一対の他方脚21間でこれらの基端側に架設された他方架設杆22とを備えて構成されている。
更に、本ラックRは、脚部10,20の先端部に設けられストレッチャーSの補強部材Sbに先端部を止着する止着手段30を備えている。止着手段30は、一対の一方脚11の先端部及び一対の他方脚21の先端部に、夫々、設けられている。図9に示すように、止着手段30は、脚11(21)の軸方向に沿って移動可能に設けられ脚11(21)の端面31に対峙し端面31とともに補強部材Sbを挾持可能な挾持部32を備えた押え部材33と、押え部材33の上側であって脚11(21)に回動軸34を中心に回動可能に設けられたレバー35と、一端がレバー35の第1係止点36に係止され他端が押え部材33の第2係止点37に係止されコイルスプリング38とを備えて構成されている。第1係止点36及び第2係止点37の位置は、図9(a)に示すように、レバー35の一方向faへの回動によりコイルスプリング38の付勢力を解除して押え部材33の移動を自由にし、図9(b)に示すように、レバー35の他方向fbへの回動であって第1係止点36が第2係止点37及び回動軸34の軸心を結んだ線d上の思案点を越える他方向への回動によりコイルスプリング38を引っ張ってこれに付勢力を付与して押え部材33の挾持部32による挾持を行わせる位置に定められている。挾持部32は、パイプからなる補強部材Sbに合わせて、板材を円弧状に折曲形成したものである。脚11(21)の端面31及び挾持部32の内面には、補強部材Sbに弾接するゴム等の滑り止め部材を付設することが望ましい。
更にまた、本ラックRは、脚部10,20をテーブル1の上面を略水平状態に保持しながら同時に回動させるとともに一対の脚部10,20を各止着手段30により補強部材Sbに止着したとき脚部10,20の回動をロックするリンク機構40を備えて構成されている。図2及び図5に示すように、リンク機構40は、テーブル1を構成する部材(実施の形態では補強材3)からなる第1リンクL1と、一方の脚部10を構成する部材からなり第1リンクL1の一端部側に第1軸受孔H1及びこれに挿通された第1回動軸J1により回動可能に設けられる第2リンクL2と、他方の脚部20を構成する部材からなり第1リンクL1の他端部側に第2軸受孔H2及びこれに挿通された第2回動軸J2により回動可能に設けられる第3リンクL3と、第1リンクL1に近接させて設けられるとともに第2リンクL2の第1リンクL1側に一端部が第3軸受孔H3及びこれに挿通された第3回動軸J3により回動可能に設けられ、且つ、第3リンクL3の第1リンクL1側に他端部が第4軸受孔H4及びこれに挿通された第4回動軸J4により回動可能に設けられる棒体41からなる第4リンクL4とから構成されている。
第1軸受孔H1は、補強材3の各縦杆4の一端部に夫々形成されているとともに、一対の一方脚11の基端部に夫々形成されており、第1回動軸J1は、ナットで固定されるボルトで構成されている。第2軸受孔H2は、補強材3の各縦杆4の他端部に夫々形成されているとともに、一対の他方脚21の基端部に夫々形成されており、第2回動軸J2は、ナットで固定されるボルトで構成されている。第3軸受孔H3は、一方脚11の一方架設杆12に形成した一方取付板42に形成されているとともに、第4リンクL4の一端部に形成されており、第3回動軸J3は、ナットで固定されるボルトで構成されている。第4軸受孔H4は、一つの他方脚21の一端から内側に延設された延設部43に設けた他方取付板44に形成されているとともに、第4リンクL4の他端部に形成されており、第4回動軸J4は、ナットで固定されるボルトで構成されている。この場合、回動を円滑にするために、第1軸受孔H1及びこれに挿通された第1回動軸J1間に適宜遊びを設け、第2軸受孔H2及びこれに挿通された第2回動軸J2間に適宜遊びを設け、第3軸受孔H3及びこれに挿通された第3回動軸J3間に適宜遊びを設け、第4軸受孔H4及びこれに挿通された第4回動軸J4間に適宜遊びを設けている。
従って、本実施の形態に係るラックRによれば、以下のように作用をする。先ず、ラックRの非使用時には、図3乃至図5に示すように、脚部10,20を折畳んで閉位置Paにする。また、支柱7は、短くして折畳んでおく。この場合、脚部10,20は、テーブル1の下面に略沿うので、コンパクトになり、保管,管理を容易にすることができる。また、緊急時などに、ストレッチャーSとともに搬送するときも、コンパクトなので、搬送が容易になる。また、閉位置Paにおいては、一対の他方脚21は一対の一方脚11間に臨んでいるので、一方の脚部10と他方の脚部20とは互いに干渉しないことから、よりコンパクトにすることができる。更に、リンク機構40は、第2リンクL2を構成する一方の脚部10と第3リンクL3を構成する他方の脚部20間に第4リンクL4を架設するだけの簡易な機構であり、また、第4リンクL4は第1リンクL1に近接させて設けられるので、軽量でより一層コンパクトにすることができ、保管,管理を容易にすることができる。また、緊急時などに、ストレッチャーSとともに搬送するときも、搬送が容易になる。
そして、本ラックRを現場で使用するときには、図10に示すように、テーブル1をベッド部Saの所望の位置に持ちきたして、図1,図6乃至図8,図10に示すように、脚部10,20を回動させて開位置Pbにする。この際には、ベッド部Saの補強部材Sbの幅に合わせて、図7に示すように、その開度を調整しながら行なう。この場合、リンク機構40はテーブル1の上面を略水平状態に保持しながら脚部10,20を同時に回動させるので、テーブル1の姿勢を正規な状態に保持できる。また、脚部10,20が同時に回動するので、別々に回動する場合に比較して、操作性が極めて良くなる。
そして、脚部10,20をベッド部Saの補強部材Sbの幅に合わせて開いたならば、止着手段30によって脚部10,20の先端部を止着手段30を介して補強部材Sbに止着する。これにより、リンク機構40により脚部10,20の回動がロックされるので、テーブル1は略水平状態を保持した状態で停止する。即ち、図9(a)に示すように、レバー35を一方向faへ回動させて、コイルスプリング38の付勢力を解除して押え部材33の移動を自由にしておき、この状態で、パイプからなる補強部材Sbに対して、脚11(21)の端面31とこれに対峙した押え部材33の挾持部32との間隙を挿通し、それから、図9(b)に示すように、レバー35を他方向fbへ回動させる。これにより、第1係止点36が第2係止点37及び回動軸34の軸心を結んだ線d上の思案点を越え、コイルスプリング38が引っ張られて付勢力が付与されるので、脚11(21)の端面31と押え部材33の挾持部32とにより、補強部材Sbが挾持される。この場合、レバー35を回動させワンタッチの操作で脚11(21)を補強部材Sbに止着できるので、組付け作業性が向上し、より一層操作性を向上させることができる。
また、この場合、レバー35を回動させるワンタッチの操作で脚11(21)の止着解除もできるので、取り外しも容易になることから、取付け位置の変更も容易になる。そのため、ラックRの設置位置がストレッチャーSの前後方向の所望の位置に設置できるので、患者の疾患部位、例えば、頭部,胸などの上半身や、足などの下半身などの部位に合わせて設置することができ、より適切な対応を取ることができる。特に、テーブル1は、患者の上に位置するので、患者に対する医療用具の装着等を容易にすることができる。
また、ラックRは、脚部10,20を開いてこの脚部10,20の先端部を止着手段30を介して補強部材Sbに止着するだけで容易に組付けることができるので、組付け作業性を向上させることができる。そのため、1人でも容易に操作して組付けることができ、効率が良くなる。特に、震災現場などの人員が不足するような環境においては、有効になる。
更に、ストレッチャーSの前後方向の所望の位置に設置できるので、従来の限られた位置に設置するものに比較して、汎用性を向上させることができる。更にまた、ラックRは、脚部10,20を開いてこの脚部10,20の先端部を止着手段30を介して補強部材Sbに止着するので、幅の異なるストレッチャーSに対応することができ、この点でも汎用性を向上させることができる。
そして、ラックRをストレッチャーSに取り付けた状態では、リンク機構40において、第4リンクL4は第1リンクL1に近接させて設けられるので、第4リンクL4の下側にベッド部Saに横臥する人が臨みうる空間Eを確実に形成することができる。この状態において、本ラックRに医療用具等を取り付ける。この場合、テーブル1に、多数の孔6が形成されているので、この孔6に例えばバンドなどを引き通して、医療用具をテーブル1に固定することができ、その支持を確実にすることができる。テーブル1及び脚部10,20が磁石が磁着可能な磁着材料で形成されているので、マグネットを有した医療用具や、電源器具など種々の器具を磁着によりテーブル1に取り付けることができる。更に、テーブル1に、長さ調整可能に且つ折畳可能で液体を入れたバッグを吊下可能な支柱7が設けられているので、図1に示すように、支柱7を起立させて長さを調整すれば、輸液バッグなどの医療用具を吊下させておくことができ、極めて便利になる。
尚、上記実施の形態において、止着手段30は、上述した構成に限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。また、リンク機構40は、上述した構成に限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
R ストレッチャー用ラック
S ストレッチャー
Sa ベッド部
Sb 補強部材
X 幅方向
Y 前後方向
1 テーブル
2 本体
3 補強材
4 縦杆
5 横杆
6 孔
7 支柱
8 収納開口
9 フック
10 脚部
11 一方脚
12 一方架設杆
20 脚部
21 他方脚
22 他方架設杆
Pa 閉位置
Pb 開位置
E 空間
30 止着手段
31 端面
32 挾持部
33 押え部材
34 回動軸
35 レバー
36 第1係止点
37 第2係止点
38 コイルスプリング
40 リンク機構
L1 第1リンク(縦杆4)
L2 第2リンク(一方脚11)
L3 第3リンク(他方脚21)
L4 第4リンク(棒体41)
H1 第1軸受孔
H2 第2軸受孔
H3 第3軸受孔
H4 第4軸受孔
J1 第1回動軸
J2 第2回同軸
J3 第3回動軸
J4 第4回動軸
41 棒体
42 一方取付板
43 延設部
44 他方取付板

Claims (5)

  1. 人が横臥するベッド部と、該ベッド部の幅方向両側に該ベッド部の前後方向に沿って設けられた補強部材とを備えたストレッチャーに着脱可能に設けられるストレッチャー用ラックにおいて、
    上記ベッド部の上方に両側部が該ベッド部の前後方向に沿うように配置可能なテーブルと、該テーブルの両側部に夫々基端部が回動可能に設けられ回動させられて該テーブルの下面に略沿う閉位置及び先端部が上記補強部材に止着可能になるとともに上記テーブルの下側に上記ベッド部に横臥する人が臨みうる空間を形成する開位置に移動可能な一対の脚部と、該脚部の先端部に設けられ上記補強部材に該先端部を止着する止着手段と、上記脚部を上記テーブルの上面を略水平状態に保持しながら同時に回動させるとともに上記一対の脚部を各止着手段により補強部材に止着したとき該脚部の回動をロックするリンク機構とを備えて構成し、
    上記一方の脚部を、前後方向に所定間隔で配置された一対の一方脚と、該一対の一方脚間に架設された一方架設杆とを備えて構成し、上記他方の脚部を、回動の際に上記一対の一方脚間に臨み得るように前後方向に所定間隔で配置された一対の他方脚と、該一対の他方脚間に架設された他方架設杆とを備えて構成し、
    上記リンク機構を、上記テーブルを構成する部材からなる第1リンクと、上記一方の脚部を構成する部材からなり上記第1リンクの一端部側に第1軸受孔及びこれに挿通された第1回動軸により回動可能に設けられる第2リンクと、上記他方の脚部を構成する部材からなり上記第1リンクの他端部側に第2軸受孔及びこれに挿通された第2回動軸により回動可能に設けられる第3リンクと、上記第1リンクに近接させて設けられるとともに上記第2リンクの上記第1リンク側に一端部が第3軸受孔及びこれに挿通された第3回動軸により回動可能に設けられ且つ上記第3リンクの上記第1リンク側に他端部が第4軸受孔及びこれに挿通された第4回動軸により回動可能に設けられる棒体からなる第4リンクとから構成したことを特徴とするストレッチャー用ラック。
  2. 上記止着手段を、上記一方及び他方の各脚の先端部に設け、該止着手段を、上記脚の軸方向に沿って移動可能に設けられ該脚の端面に対峙し該端面とともに上記補強部材を挾持可能な挾持部を備えた押え部材と、上記脚に回動軸を中心に回動可能に設けられたレバーと、一端が上記レバーの第1係止点に係止され他端が上記押え部材の第2係止点に係止されるコイルスプリングとを備えて構成し、上記第1係止点及び第2係止点の位置を、上記レバーの一方向への回動によりコイルスプリングの付勢力を解除して上記押え部材の移動を自由にし、該レバーの他方向への回動であって上記第1係止点が上記第2係止点及び上記回動軸の軸心を結んだ線上の思案点を越える他方向への回動によりコイルスプリングを引っ張ってこれに付勢力を付与して該押え部材の挾持部による挾持を行わせる位置に定めたことを特徴とする請求項1記載のストレッチャー用ラック。
  3. 上記テーブルに、多数の孔を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のストレッチャー用ラック。
  4. 上記テーブル及び/または脚部を磁石が磁着可能な磁着材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のストレッチャー用ラック。
  5. 上記テーブルに、長さ調整可能且つ折畳可能で液体を入れたバッグを吊下可能な支柱を設けたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のストレッチャー用ラック。
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