JP6317150B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技領域(21)が画成された遊技盤(18)と、前記遊技盤(18)の遊技領域(21)に設けられ、遊技球が入球可能な入球口(70a)を有する入賞部(70)とを備えた遊技機において、
前記入賞部(70)は、
前記遊技盤(18)の前面に当接すると共に前面側を遊技球が流下可能な台板部(71)と、
前記台板部(71)の前側に離間して遊技球の前方移動を規制する前側規制部(88)と、
前記入球口(70a)に入球する遊技球の流路(R)に開口し、当該入球口(70a)とは異なる位置へ向かう遊技球が通過する球通過領域(P)と、
駆動手段(64)の駆動に伴って作動され、前記球通過領域(P)を遊技球が通過可能な第1状態および当該球通過領域(P)を遊技球が通過不能な第2状態に変位可能な作動部材(100)と、
前記第2状態において前記入球口(70a)へ向かう遊技球の流路(R)の下流側へ下方傾斜するよう前記作動部材(100)に設けられ、前記球通過領域(P)の通過を規制された遊技球を入球口(70a)へ向けて転動させる転動面(101)とを備え、
前記第2状態から第1状態に変位する際に、前記転動面(101)上の遊技球を前記球通過領域(P)に通過させるように前記作動部材(100)が動作するよう構成され、
前記入球口(70a)は、前記台板部(71)の前面側で左右方向に開口するよう形成され、
前記作動部材(100)は、前記第2状態において前記転動面(101)が前記台板部(71)および前記前側規制部(88)の間に位置して前記入球口(70a)へ向けて左右方向に下方傾斜すると共に、該転動面(101)上に複数の遊技球を左右方向に一列で載せ得るよう構成され、
前記転動面(101)は、傾斜上端側の第1の転動面部(102)と、該第1の転動面部(102)よりも前後方向の幅寸法が大きい傾斜下端側の第2の転動面部(103)とにより構成され、
前記第1の転動面部(102)および前記第2の転動面部(103)の連設部に対応する段部(105)が前記作動部材(100)に設けられると共に、該作動部材(100)の前記第1状態において前記段部(105)と係合して該作動部材(100)の左右方向への移動を規制する係合凹部(88c)が前記前側規制部(88)の下端部に設けられたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、作動部材が第2状態から第1状態に変位する際に転動面上の遊技球が球通過領域を通過するよう構成することにより、作動部材の変位により遊技球に意外性のある動きをさせることができ、遊技者の興趣を向上させ得る。また、作動部材を第2状態から第1状態に変位させる際に転動面が遊技球を入球口に案内し得る状態から案内し得ない状態に直ちに切り換わるから、転動面上の遊技球が入球口に取り込まれない状態に速やかに移行させることができる。また、転動面の傾斜下端部の幅寸法を確保することで当該転動面の傾斜下端部から入球口への遊技球の受け渡しをスムーズに行うことができる。更に、作動部材の段部と前側規制部の係合部とを係合させることにより、第1状態にある作動部材の設置状態を安定させることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記台板部(71)および前記前側規制部(88)の各対向面に、前記第2状態における前記転動面(101)より上側で左右方向に延在する突部(76,88a,88b)が上下方向に離間して互い違いに位置するよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、台板部および前側規制部の間を通過する遊技球を減勢することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記突部(76,88a,88b)のうち特定の突部(88b)が、前記前側規制部(88)における前記台板部(71)との対向面に、前記第1の転動面部(102)が位置する範囲に対応して該第1の転動面部(102)に沿うよう延在すると共に該第1の転動面部(102)上の遊技球が接触し得るよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、第2の転動面部での遊技球の転動が突部により阻害されることがない。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記入賞部(70)は、前記作動部材(100)を揺動可能に支持するよう構成され、
前記作動部材(100)の揺動端部には、左右方向における中央よりも前記転動面(101)の傾斜上端側に偏倚した位置に、左右方向に延在する錘部材(123)を内側に保持する錘部(122)が設けられ、
前記錘部(122)の移動範囲の上方を覆う庇部(87)を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、作動部材に錘部を設けることにより、作動部材を迅速に変位させることができる。また、作動部材の錘部の移動範囲の上方に庇部を設けることにより、作動部材の錘部に対する遊技球の接触を防止することができる。
遊技球が入球可能な始動口(28a,33a)に入球した遊技球を検出する始動検出手段(66,67)と、
前記始動検出手段(66,67)による遊技球の検出に基づいて当り判定を実行する当り判定手段(60a)と、
前記当り判定手段の判定結果に基づいて前記作動部材(100)を第1状態から第2状態へ作動させることを決定する作動決定手段(60a)と、
前記作動決定手段(60a)が前記作動部材(100)の作動を決定した場合に、前記第1状態から第2状態へ変位して第1状態に復帰するまでの1回の作動における当該作動部材(100)の作動時間(T1,T2,T3)を決定する期間決定手段(60a)と、
前記作動決定手段(60a)が前記作動部材(100)の作動を決定した場合に、前記期間決定手段(60a)が決定した作動時間(T1,T2,T3)で前記作動部材(100)を変位させるよう前記駆動手段(64)を駆動制御する駆動制御手段(60a)とを備え、
前記期間決定手段(60a)が決定可能な作動時間(T1,T2,T3)として、前記第2状態への変位と共に前記転動面(101)で受けた遊技球が当該時間の経過までに転動面(101)上から前記入球口(70a)へ向かって離脱可能な第1の作動時間(T1,T2)と、前記第2状態への変位と共に前記転動面(101)で受けた遊技球を当該時間の経過まで転動面(101)上に留まらせて前記作動部材(100)の第1状態への変位に伴い前記球通過領域(P)に通過させ得る第2の作動時間(T3)とが設定されたことを要旨とする。
上記構成によれば、当り判定手段により実行された判定の結果に基づいて作動部材を第1状態から第2状態へ作動させると共に、第2状態から第1状態に変位する作動部材が転動面上の遊技球を球通過領域に通過させる構成において、作動部材の作動時間としての第1の作動時間を、第2状態への変位と共に転動面で受けた遊技球が時間の経過までに転動面上から入球口へ向かって離脱可能な時間に設定することで、作動部材の第2状態において入球口への遊技球の入球を期待できる作動状態を付与することができる。また、第2の作動時間を、第2状態への変位と共に転動面で受けた遊技球を当該時間の経過まで転動面上に留まらせて作動部材の第1状態への変位に伴い球通過領域に通過させ得る時間に設定することで、入球口への遊技球の入球を防止することができ、作動部材の作動状態の1つとして入球口への遊技球の入球を期待できない作動状態を付与することができる。第1および第2の作動時間を少なくとも含む複数の作動時間から期間決定手段が作動部材の作動時間を決定することで、作動部材の動作態様に幅を持たせることができ、遊技の興趣を向上させ得る。
前記第2状態において前記転動面(101)の傾斜下端部に前記入球口(70a)が位置するよう構成されて、当該入球口(70a)に遊技球の入球を検知する球検出手段(68)が設けられると共に、当該球検出手段(68)による遊技球の検出に基づいて前記作動部材(100)が前記第2状態から第1状態に変位されるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、転動面の傾斜下端部に入球口を位置させて転動面から入球口に遊技球を直接入球させるよう構成することにより、作動部材の第2状態から第1状態への変位に伴って遊技球の入球口への入球を防止できる。また、球検出手段による遊技球の検出に基づいて作動部材を第2状態から第1状態に変位させる構成において当該球検出手段を入球口に設けることにより、入球口に入球した遊技球が作動部材の第1状態において球検出手段よりも上流側に位置することを防止できるから、球検出手段による遊技球の検出が想定期間後に生じるのを防止して遊技機における制御負担を軽減することができる。
前記入賞部(70)は、
前記遊技盤(18)の前面に当接すると共に前面側を遊技球が流下可能な台板部(71)を備え、当該台板部(71)の前面側で前記入球口(70a)が左右方向に開口するよう形成されると共に、複数の遊技球を左右方向に一列で載せ得るよう形成された前記転動面(101)が前記第2状態において前記台板部(71)の前側で当該入球口(70a)へ向けて左右方向に下方傾斜するよう構成され、
前記入球口(70a)に連通する球通路(70b)が台板部(71)の裏側に延在し、当該球通路(70b)を介して入球口(70a)に入球した遊技球を台板部(71)の裏側へ誘導するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、左右方向に延在させた転動面の広い範囲で遊技球を受け止めて入球口へ向けて一列で案内することができる。また、作動部材を第2状態から第1状態に変位させる際には、転動面上に複数の遊技球が位置していたとしても当該複数の遊技球を一度に球通路側に排出することができる。
前記入賞部(70)は、前記遊技盤(18)の前面に当接すると共に前面側を遊技球が流下可能な台板部(71)を備えると共に、当該台板部(71)の前側に離間する位置に、遊技球の前方移動を規制する前側規制部(88)を備え、
前記作動部材(100)は、前記第1状態において前記転動面(101)が前記前側規制部(88)に近接位置し、当該第1状態から第2状態へ変位するのに伴い転動面(101)が台板部(71)に近接するよう移動して前記球通過領域(P)を遊技球が通過不能に閉鎖するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、前側規制部により遊技球の前方への移動を規制することにより、転動面上の遊技球を台板部および前側規制部の間で安定して入球口へ向けて案内することができる。また、作動部材が第1状態から第2状態に変位する際に転動面が台板部に近接する側に移動して球通過領域を閉鎖することで、意外性のある動作態様により第1状態および第2状態に切り換えることができる。
前記作動部材(100)は、前記入球口(70a)を遊技球が通過不能に閉鎖する開閉部(113)を前記転動面(101)の傾斜下端側に備え、
前記作動部材(100)が前記球通過領域(P)を開放する第1状態において前記開閉部(113)が入球口(70a)を閉鎖すると共に、当該作動部材(100)が球通過領域(P)を閉鎖する第2状態において開閉部(113)が入球口(70a)を開放するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1状態において球通過領域への遊技球の通過を規制する作動部材に、入球口を開放および閉鎖する開閉部を設けることにより、作動部材の第1状態において開閉部により入球口が確実に閉鎖されるから、入球口への遊技球の入球を確実に防止することができる。また、作動部材と開閉部とを個別に駆動する場合と比較して駆動機構を簡略化できる。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記入賞部(70)は、前記駆動手段(64)が配設されたケース体(91)の前側に台板部(71)を備えた本体部(M)を有し、当該台板部(71)の前面側を遊技球が流下し得るよう前記遊技盤(18)の前面に当接させた状態で固定されると共に、
前記作動部材(100)は、
前記台板部(71)の前面側で左右方向に離間するよう設けられ、一方端部が前記本体部(M)に対して揺動可能に支持された一対のアーム部(110,120)と、
前記一対のアーム部(110,120)の他方端部を連結するよう設けられて前記台板部(71)と対向し、当該一対のアーム部(110,120)とで囲む領域を遊技球が通過し得る連結部(130)とを備え、
前記連結部(130)において前記一対のアーム部(110,120)の枢支端側を向く面に前記転動面(101)が形成され、
前記第1状態では、前記台板部(71)との間を遊技球が通過し得るよう前記連結部(130)が台板部(71)の前方に位置して前記一対のアーム部(110,120)および連結部(130)により囲まれる領域を通過した遊技球の前記球通過領域(P)の通過を許容し、
前記第2状態では、前記台板部(71)との間を遊技球が通過不能となるよう前記連結部(130)が台板部(71)の前方に位置して前記入球口(70a)とは異なる位置へ向かう遊技球を当該転動面(101)で受け止めるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、作動部材が第2状態から第1状態に変位する際に、台板部の前方で転動面を変位させて、一対のアーム部および該アームの揺動先端側を連結する連結部により囲まれる領域から遊技球を球通過領域に通過させることで、遊技球を入球口に案内し得る状態から案内し得ない状態への切換えを速やかに行うことができる。また、台板部の後側に位置する本体部に設けた駆動手段により一対のアーム部を揺動させて連結部を台板部の前方で移動させるよう構成することで、駆動手段の設置により遊技領域の流路が狭められることはない。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤18(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤18の後側に、図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤18の前面領域20を透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤18は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤18の裏側に配設された前方へ開口する箱状の設置部材(図示せず)に、前記図柄表示装置17や可動演出装置や発光演出装置等の各種演出装置が配設されている。遊技盤18および設置部材は、正面視における外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、遊技盤18の後面に設置部材を取着した状態で、設置部材が遊技盤18の後面を全面的に覆うよう構成されている。また、前記図柄表示装置17は、設置部材の裏側に取り付けられて、当該設置部材の開口部(図示せず)および枠状装飾体27(後述)の窓口27aを介して遊技盤18に臨んでパチンコ機10の前側から視認し得るよう構成されている。なお、遊技盤18は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤18の前面(盤面)には、図2に示す如く、略円形状に湾曲形成されたレール部材23が配設され、該レール部材23の内側に前面領域20が画成されている。前記レール部材23は、図2に示す如く、遊技盤18の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された第1レール24と、遊技盤18の右上部および右下部に至るように右方向に膨出する円弧状に形成された第2レール25と、遊技盤18の下部および左上部に至るように左方向に膨出する円弧状に形成された第3レール26とから構成されている。第2レール25は、第1レール24の右上端部に連接して遊技盤18の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材で構成される。また、第3レール26は、第2レール25の下端部に連接して遊技盤18の下部から左上部に亘って配設されて、前記第1レール24の右方(内側)に離間して位置しており、該第1レール24および第3レール26により1個のパチンコ球が通過可能な発射通路23aが画成される。ここで、前記第1レール24の下端部は遊技盤18の下端に位置して、該第1レール24の下端部と第3レール26との間に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路23aに通入する下方開口23bが画成されている。また、第3レール26は、前記遊技盤18の左上部に開放端を臨ませて第1レール24との間に前記前面領域20の遊技領域21に開口する打出し口23cを画成するよう構成される。すなわち、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球は、下方開口23bから発射通路23aに通入し、該発射通路23aを上方に飛翔して、第3レール26の開放端側の打出し口23cから遊技領域21内に打ち出されるようになっている。
前記第1始動入賞部28は、上方に膨出する前記仕切部44の上方に位置するよう前記仕切りユニット43に設けられている。この第1始動入賞部28には、パチンコ球が入賞(入球)可能な第1始動入賞口(始動口)28aが上方に常時開口するよう設けられており、前記第1流下経路21aを流下するパチンコ球が一定の割合で第1始動入賞口28aに入賞し得るようになっている。また、前記第1始動入賞部28は、第1始動入賞口28aに入賞したパチンコ球の排出経路(図示せず)に、パチンコ球を検出する検出手段としての第1始動入賞検出センサ66が配設されている。第1始動入賞検出センサ66は、前記設置部材の裏面に配設されたメイン制御基板60に配線接続されており(図14参照)、該第1始動入賞検出センサ66からの球検出信号がメイン制御基板60のCPU60aに入力されることを判定条件としてメイン制御基板60のCPU60aが特図当り判定(当り判定)を行うと共に、当該球検出信号の入力を賞球の払出条件として、該CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板に対して払出制御信号が出力されるようになっている。
前記第2始動入賞部33は、第2流下経路21b内で開口する第2始動入賞口33aを開閉部材33bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド63(図14参照)の駆動に伴って開閉部材33bが第2始動入賞口33aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口33aは、始動入賞ソレノイド63を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、実施例における第2始動入賞部33は、第2始動入賞口33aが前後に開口するよう設けられており、当該第2始動入賞口33aを開閉部材33bで閉鎖した状態を図2に示してある。前記第2始動入賞部33は、前記第2始動入賞口33aに入賞したパチンコ球の排出経路(図示せず)に、パチンコ球を検出する検出手段としての第2始動入賞検出センサ67を備えている。第2始動入賞検出センサ67は、前記メイン制御基板60に配線接続されており(図14参照)、該第2始動入賞検出センサ67からの球検出信号がメイン制御基板60のCPU60aに入力されることを判定条件としてメイン制御基板60のCPU60aが特図当り判定(当り判定)を行うと共に、当該球検出信号の入力を賞球の払出条件として、該CPU60aが賞球の払い出しを決定し、当該決定に基づいてメイン制御基板60から払出制御基板に対して払出制御信号が出力されるようになっている。
前記ゲート部31は、上下に貫通するよう通過口(図示せず)が形成されており、第2流下経路21bを流下するパチンコ球がゲート部31の上方から下方へ通過し得るようになっている。また、ゲート部31には、当該該ゲート31を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ65が設けられている。このゲートセンサ65は、前記メイン制御基板60に配線接続されており(図14参照)、該ゲートセンサ65からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図の当り判定が行われ、該普図当り判定の結果に応じて前記第2始動入賞部33の始動入賞ソレノイド63が駆動制御されて開閉部材33bが開閉動作するようになっている。なお、ゲート部31は、図2に示す如く、第2流下経路21bにおいて第2始動入賞部33の第2始動入賞口33aより上流側(上側)に位置している。
前記特別入賞部70は、図2および図9に示すように、前記遊技盤18に取り付けられると共に前記遊技領域21(第2流下経路21b)に開口するよう特別入賞口(入球口)70aが形成された装置本体(本体部)Mと、当該装置本体Mに配設された駆動手段としての特別入賞ソレノイド64と、待機状態(第1状態)および作動状態(第2状態)に変位し得るよう装置本体Mに支持されると共にパチンコ球を特別入賞口70aに向けて転動させる転動面101を有する作動部材100と、特別入賞ソレノイド64の駆動力を作動部材100に伝達する連繋機構150とを備え、当該特別入賞ソレノイド64を駆動することで作動部材100が待機状態および作動状態に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞部70は、図4(a)および図7(a)に示すように、前記特別入賞口70aとは異なる位置へ向かうパチンコ球が通過する球通過領域Pが、当該特別入賞口70aに入賞するパチンコ球が通過する入賞ルート(流路)R(図5および図8参照)に開口するよう設けられて、当該球通過領域Pの形成位置に前記作動部材100が配設されている。そして、前記特別入賞ソレノイド64の駆動に伴い作動部材100を変位させることで、球通過領域Pをパチンコ球が通過可能な状態(待機状態、図4参照)と、当該球通過領域Pをパチンコ球が通過不能な状態(作動状態、図5参照)に切り替わるようになっている。
前記装置本体Mは、図9および図10に示すように、前面側をパチンコ球が流下可能な状態で遊技盤18に固定される平板状の台板部71と、当該台板部71の前面側に固定され、前記特別入賞口70aが開設される前側部材81と、当該台板部71の後面側に固定され、前記特別入賞ソレノイド64および連繋機構150が収容される箱状のケース体91とから構成されている。そして、前記ケース体91を前記装着口に前側から挿通させて前記遊技盤18の前面に当接させた前記台板部71を、当該遊技盤18に対して前側からネジ固定することで、装置本体M(特別入賞部70)が遊技盤18に固定されるようになっている。すなわち、実施例の特別入賞部70は、前記遊技盤18(台板部71)よりも前側に位置するよう前記特別入賞口70aが設けられている。また、前記台板部71および前側部材81により形成された軸受け部74a,74b,89a,89b(後述)に対して前記作動部材100の左右の軸部111,121が枢支されて、前記待機状態および作動状態に揺動変位し得るよう構成されている。
前記台板部71は、図2、図9および図10に示すように、左右方向に横長な平板状に形成され、前記遊技盤18の前面に当接させた状態で、前記遊技領域21(第2流下経路21b)のパチンコ球が台板部71の前面側を流下し得るよう形成されている。また、前記台板部71には、当該台板部71の左端部近傍に通孔71aが前後に貫通するよう開設されると共に、当該通孔71aから後方に延在する樋状の後側球通路部72が形成されている。前記台板部71の通孔71aには、前記前側部材81に形成された後述する前側球通路部83(図10参照)が連通するよう構成されており、当該前側球通路部83および後側球通路部72により前記特別入賞口70aに入賞したパチンコ球を当該台板部71の裏側へ誘導する球通路70bが形成されるようになっている。そして、前記後側球通路部72の後端部に、前記遊技盤18の裏側に設けられた排出経路(図示せず)が連通するよう構成されている。すなわち、特別入賞口70aに入賞したパチンコ球は、前側部材81に形成された前側球通路部83および台板部71に形成された後側球通路部72から形成される球通路70bを介して遊技盤18の裏側に誘導されて排出されるようになっている。また、前記台板部71の右側上端部には、前後および上方に開口する球樋部71bが形成されている。そして、前記球樋部71bの前端部に、前記前側部材81に形成された普通入賞部84b(後述)が連通すると共に、当該球樋部71bの後端部に、前記遊技盤18の裏側に設けられた排出経路(図示せず)が連通するよう構成されて、普通入賞部84bに入賞したパチンコ球を遊技盤18の裏側に誘導して排出し得るようになっている。
前記前側部材81は、図3(a)に示すように、前記台板部71の前面に固定されると共に前記特別入賞口70aが形成された左支持部82と、当該左支持部82から右方向へ離間して位置するよう当該台板部71の前面に固定された右支持部84とを備えており、当該左右の支持部82,84の間に、前記遊技領域21(第2流下経路21b)を流下するパチンコ球が上方から下方へ通過可能な空間部S(図7(a)参照)を画成するよう構成されている。ここで、前記特別入賞口70aは、前記左支持部82の右側面に、右方向(右支持部84側)に開口するよう開設されると共に、左右の支持部82,84の間に前記作動部材100が配置されている。すなわち、実施例の特別入賞部70では、前記左右の支持部82,84の間に画成される空間部Sの下方開口が、前記特別入賞口70aとは異なる位置へ向かうパチンコ球が通過する前記球通過領域Pとされ、前記作動部材100により当該球通過領域Pをパチンコ球が通過不能に塞がれることで、当該空間部Sに前記入賞ルートRが形成されるようになっている。また、左右の支持部82,84は、パチンコ球の直径の複数個分(実施例では概ね4個分)だけ離間する位置に設けられており、遊技領域21(第2流下経路21b)を流下する複数のパチンコ球が前記空間部Sに一度に入り込み得るよう構成されている。
図9および図10に示すように、前記左支持部82は、前記台板部71の通孔71aおよびセンサ挿通口73の前側を覆うよう配設されると共に、前記特別入賞口70aを台板部71の通孔71a(後側球通路部72)に連通させる前側球通路部83が形成されている。すなわち、前記空間部Sに流入して当該特別入賞口70aに入賞したパチンコ球は前側球通路部83を介して台板部71側の後側球通路部72に案内されて遊技盤18の外部に排出されるよう構成されている。また、前記前側球通路部83における特別入賞口70aの開口端部には、前記特別入賞検出センサ68の前端上部および前端下部を位置決めする凹状溝83aが上下に対向するよう形成されて、該凹状溝83aによって特別入賞検出センサ68を特別入賞口70aの直下流に位置決めするようになっている。なお、前記左支持部82には、前記台板部71に形成された左側の後側凹状部74aと対応する位置に、前記軸受け部を構成する左側の前側凹状部89aが形成されており、作動部材100の左軸部111を支持するようになっている。
前記右支持部84は、図9および図10に示すように、後方に開口する基板収容部86と、基板収容部86の上壁に連続して形成され、前記左支持部82へ向かって延在する庇部87とを備えている。前記基板収容部86を形成する前記右支持部84の上壁部84aは、前記空間部S側に向けて下方傾斜するよう形成され、該上壁部84aで受け止めた第2流下経路21bを流下するパチンコ球を、特別入賞口70aへ向かう前記入賞ルートRへ向けて誘導し得るようになっている。また、前記庇部87は、図8に示すように、前記右支持部84の上壁部84aに連続する上壁部87aと、当該上壁部87aの左端部から下方へ垂下する垂下壁部87bとからL字状に形成されて、前記作動部材100に設けられた後述する錘部122における移動範囲の上方を当該庇部87で囲うよう構成されている。すなわち、第2流下経路21bを流下するパチンコ球が錘部122に接触するのを前記庇部87で防止するよう構成されて、当該パチンコ球の錘部122への接触により作動部材100が意図せず作動状態から待機状態へ向けて変位するのを防いでいる。なお、前記右支持部84には、前記台板部71に形成された右側の後側凹状部74bと対応する位置に、前記軸受け部を構成する右側の前側凹状部89bが形成されており、作動部材100の右軸部121を支持するようになっている。
前記ケース体91は、台板部71の裏面側に固定されると共に後方に開口する箱状に形成された前収容体91aと、この前収容体91aの開口を塞ぐように当該前収容体91aに組み付けられると共に前方に開口する箱状に形成された後収容体91bとから横長の矩形箱状に構成されており、これら前収容体91aおよび後収容体91bの間に、前記特別入賞ソレノイド64および連繋機構150が収容される収容空間95が画成されている。そして、ケース体91の前面(前収容体91aの前面)には、前記台板部71に形成されたアーム挿通口75aの後方位置に、前記収容空間95に開口する連繋開口91c(図9および図11(a)参照)が形成されており、当該連繋開口91cを介して前記作動部材100(後述の作用部112)が収容空間95の側に臨んで前記連繋機構150(後述する第3連繋部材159)に接続するようになっている。また、前記ケース体(前収容体91a)には、上下方向に延在するガイド壁部94a(図11(b)参照)が前記連繋開口91cの開口右端縁から後方(収容空間95の内部側)に延出するよう形成されると共に、当該ケース体(後収容体91b)において連繋開口91cの後方の臨む位置に、上下方向に延在するガイド溝94b(図9参照)が形成されており、当該ガイド壁部94aおよびガイド溝94bにより第3連繋部材159の上下移動を案内するようになっている。
前記連繋機構150は、図9および図10に示すように、前記特別入賞ソレノイド64のプランジャ64bに連結されて当該プランジャ64bと一体的に移動する第1連繋部材151と、該第1連繋部材151に連繋する第2連繋部材155と、該第2連繋部材155に連繋して特別入賞ソレノイド64の駆動力を前記作動部材100の作用部112に伝達する第3連繋部材159とにより構成されている。
前記作動部材100は、図9および図10に示すように、前記装置本体Mに対して一方端部が揺動可能に支持されると共に前記台板部71の前面側において左右方向に離間する左右一対のアーム部110,120と、当該一対のアーム部110,120の枢支端部と反対側に位置する他方端部を連結する連結部130とを備えた略コ字状に形成されて、当該アーム部110,120が揺動した際に、台板部71の前面側において連結部130が台板部71に対して近接および離間するよう構成されている。そして、前記連結部130において一対のアーム部110,120の枢支端部側(装置本体Mに枢支される一方端部側)を向く面に、前記転動面101が当該連結部130の長手方向に沿って延在するよう設けられている。なお、前記左右のアーム部110,120には、前記作動状態において上方に位置する上端部(一方端部)に、相互に離間する方向へ突出するよう左右の軸部111,121が形成されて、軸線が左下がりに傾く姿勢で当該左右の軸部111,121が前記装置本体Mの軸受け部74a,74b,89a89bに支持されている。なお、以下の説明では、左側のアーム部を左アーム部110と指称し、右側のアーム部を右アーム部120と指称して区別する場合がある。
前記左アーム部110は、図7(a)に示すように、前記特別入賞口70aの開口縁に隣接して位置するよう設けられて、前記台板部71のアーム挿通口75aを介して当該左アーム部110の後端部が台板部71の後側に突出するよう構成されている。そして、左アーム部110において台板部71の後側に突出する位置に作用部112が設けられており、当該作用部112が前記連繋機構150の第3連繋部材(連繋凹部164)に前側から差し込まれるようになっている。これにより、前記特別入賞ソレノイド64の駆動に伴って作動部材100が待機状態および作動状態に変位するよう構成されている。ここで、前記待機状態から作動状態に作動部材100が揺動する際には、前記軸部111,121を中心として連結部130(転動面101)が下方へ移動しつつ台板部71に近接移動し、反対に作動状態から待機状態に作動部材100が揺動する際には、軸部111,121を中心として連結部130(転動面101)が台板部71から離間しつつ上方へ移動するようになっている(図6参照)。すなわち、前記作動部材100は、作動状態から待機状態に変位する際に、前記転動面101上のパチンコ球を前記球通過領域Pに通過させるように揺動するよう構成されている。
前記連結部130は、図8、図9および図10に示すように、前記軸部111,121の軸線と平行に延在する棒状に形成されており、前記作動部材100が装置本体Mに支持された状態で、当該連結部130の左端部が右端部より下側に位置して左下がりに傾斜するよう構成されている。そして、前記連結部130において左アーム部110および右アーム部120の枢支端側を向く面(作動状態において上側を向く面)に前記転動面101が形成されており、図5に示すように、作動部材100が作動状態にある状態で連結部130(転動面101)に受け止められたパチンコ球を、左右方向の傾斜下端となる左端部へ向けて転動させ得るようになっている。ここで、前記作動状態にある転動面101の左端部は、前記特別入賞口70aの開口下端部と略整合する高さ位置に位置するよう構成されており、当該転動面101上のパチンコ球を特別入賞口70aへ向けて転動させ得るよう構成されている。すなわち、前記転動面101は、作動状態において特別入賞口70aへ向かうパチンコ球の流路の下流側へ下方傾斜するよう前記作動部材100に設けられており、前記球通過領域Pの通過を連結部130(転動面101)で規制されたパチンコ球を特別入賞口70aへ向けて転動させるようになっている。また、作動状態において前記連結部130(転動面101)は、パチンコ球の直径より狭い間隔で前記台板部71の前側に離間するよう構成されており(図6(b)参照)、作動部材100を待機状態へ向けて変位させることで、当該連結部130(転動面101)と台板部71との間の間隔をパチンコ球の直径以上の間隔に速やかに拡大して転動面101上のパチンコ球を球通過領域P側に落下させ得るようになっている。
また、図5(a)および図6(b)に示すように、前記転動面101は、前記作動状態において前記特別入賞口70aへ向けて下方傾斜すると共に台板部71側に下方傾斜するよう形成されている。すなわち、前記転動面101は、前記作動状態において左右方向および前記台板部71側の夫々に下方傾斜しており、当該転動面101上のパチンコ球を台板部71に接した状態で特別入賞口70aへ向けて転動させるよう構成されている。このため、作動状態から待機状態に作動部材100が変位するのに伴って前記連結部130(転動面101)が台板部71から離間するよう移動することにより、当該転動面101上のパチンコ球を台板部71と転動面101との間から速やかに落下させて球通過領域Pを通過させ得るようになっている。
図2に示すように、遊技盤18の遊技領域21の右下部位置には、メイン制御基板60により表示制御される特図表示部(特別図柄表示手段)36が設けられている。特図表示部36は、複数個のLED(発光部)から構成されており、前記始動入賞口28a,33aへのパチンコ球の入賞を契機として、特図表示部36のLEDが変動表示(点灯・消灯する点滅変動)されて、最終的にLEDが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により、特図当り判定の判定結果を示す特別図柄(特図)を表すよう構成されている。なお、実施例では、前記第1始動入賞部28における第1始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として変動表示される複数個のLED(実施例では7個)から構成された第1特図表示部36aと、前記第2始動入賞部33における第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞を契機として変動表示される複数個のLED(実施例では6個)から構成された第2特図表示部36bとから構成されている(図10(a)参照)。ここで、前記特図は、大当りか否かなどの特図当り判定の結果を示す報知用の図柄とされて、前記特図表示部36では、LEDの点灯位置の組み合わせで複数種類の特図が表示されるようになっている。そして、前記図柄表示装置17では、メイン制御基板60からの制御信号に基づいて、前記特図表示部36で行われる特図変動表示に係わる表示演出(図柄変動演出)が行われるようサブ制御基板61が制御を行うようなっている。具体的には、図柄表示装置17では、変動画像(または画像表示)に基づく表示演出が行われると共に、複数種類の図柄(飾図)を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動演出が行われる。なお、特図表示部36と図柄表示装置17では、特図変動表示と飾図変動表示が同時に開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。
また、図2に示すように、遊技盤18の右下部位置には、第1始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞に応じて機内部(RAM60c)の特定の記憶エリアに入賞単位で記憶された入賞情報(各種乱数の乱数値)の記憶数(始動保留数)を表示する複数のLED(実施例では2個)から構成された第1特図保留表示部37が配設されると共に、第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞に応じて機内部(RAM60c)の特定の記憶エリアに入賞単位で記憶された特図に関する入賞情報(各種乱数の乱数値)の記憶数(始動保留数)を表示する複数のLED(実施例では2個)から構成された第2特図保留表示部38が配設されており、該第1および第2特図保留表示部37,38の表示内容によって保留されている特図変動表示(図柄変動演出)の回数が報知される。
また、図2に示すように、遊技盤18の右下部位置には、複数のLED(実施例では2個)から構成された普図表示部39が配設されている。この普図表示部39では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を示しており、具体的には、右上側LEDだけが点灯する態様と、左下側LEDだけが点灯する態様とにより、2種類の普図を示している。なお、以下では、説明の都合上、右上側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「0」とし、左下側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部39の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部39に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。
また、図2に示すように、遊技盤18の右下部位置には、ゲート部31に対するパチンコ球の通過に応じて機内部(RAM60c)の特定の記憶エリアに入賞単位で記憶された普図に関する検出情報(各種乱数の乱数値)の記憶数(始動保留球)を表示する複数のLED(実施例では2個)から構成された普図保留表示部40が配設されており、該普図保留表示部40の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部40で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部31をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。なお、前記普図保留表示部40は、複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、実施例では、当該2つのLEDの発光態様にて4種類の普図始動保留記憶数を示している。具体的には、普図変動表示の保留数に応じて、右上側LEDだけが点灯する態様と、左下側LEDだけが点灯する態様と、2つのLEDが共に点滅する態様と、2つのLEDが共に点灯する態様とに普図保留表示部40を発光制御することにより、普図変動演出の保留数を把握し得るようになっている。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動状態(以下「確変」という)を付与する機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に、特図当り判定において当り判定(当選)となる確率(当り確率)を低確率(通常状態)である通常確率(実施例では、175/65536)から高確率(実施例では、903/65536)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。確変状態が付与されると、特図当り判定による当り確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、実施例では、大当り遊技終了後に必ず確変状態が付与されるようになっている。確変状態は、予め定めた確変回数(実施例では100回)の特図変動表示が行われるか、当該確変回数の特図変動表示が行われる前に大当り遊技が発生するまでの間継続して付与される。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として入賞率向上状態を付与する機能を備えている。この入賞率向上状態は、前記普図表示部39で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されると共に、普図変動表示の普図当り確率が通常確率(実施例では、1125/65536)から高確率(実施例では、65535/65536)に変動した状態である。また、入賞率向上状態が付与された状態では、入賞率向上状態が付与されていない状態とは異なる動作パターンで開閉部材33bを開閉動作するようになっている。具体的には、入賞率向上状態が付与されていない状態では、普図変動表示で当選した場合(普図当りの場合)に、開閉部材33bが開放してから300ms経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行なうようになっている。一方で、入賞率向上状態が付与されている状態では、普図変動表示に当選した場合(普図当りの場合)に、開閉部材33bは開放してから1024msが経過するまで開放状態を維持する開放動作を5回繰り返すようになっている。すなわち、入賞率向上状態が付与されている状態では、入賞率向上状態が付与されていない状態と比較して、開閉部材33bの合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、実施例では、確変状態が付与される場合に入賞率向上状態が併せて付与されるよう構成されており、予め定めた回数(実施例では100回)の特図変動表示が行われるか、当該回数の特図変動表示が行われる前に大当り遊技が発生するまでの間継続して付与される。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部36に大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示す演出を実行可能なオープニング時間OPと、オープニング時間OPの経過後に行われる規定ラウンド数(実施例では16ラウンドおよび2ラウンドの2種類)だけ繰り返されるラウンド遊技Rと、大当り遊技の終了を示す演出を実行可能なエンディング時間EDとにより構成されている。前記ラウンド遊技Rでは、発生した大当りの種類に応じた作動パターンに基づいて、特別入賞部70の作動部材100が待機状態および作動状態の間を1回の往復動作または複数回の往復動作を行うようメイン制御基板60のCPU60aにより作動されて、1回のラウンド遊技Rにおいて特別入賞口70aに規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、或いは各ラウンド遊技Rの開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することを条件(ラウンド終了条件)として1回のラウンド遊技Rが終了する。大当り遊技における各ラウンド遊技Rの後には、作動部材100が待機状態(閉鎖状態)で保持される所定のラウンド間インターバル時間Ina1,Ina2が設定されている。また、作動部材100が待機状態および作動状態の間を複数回の往復動作を行うように作動されるラウンド遊技Rでは、ラウンド終了条件が成立する場合を除いて作動部材100が待機状態(閉鎖状態)で保持される所定のラウンド内インターバル時間Inbが設定されている。ここで、オープニング時間OP、エンディング時間ED、ラウンド間インターバル時間Ina1,Ina2およびラウンド内インターバル時間Inbの夫々は、作動部材100を待機状態に保持させるようCPU60aにより作動制御される。
実施例のパチンコ機10では、図15Aに示すように、当り判定に当選した(判定結果が肯定である)場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では4種類)の大当り遊技の中から1つの大当り遊技がCPU60aにより決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部36aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄Dの4つのグループに分類されており、第1特図表示部36aに確定停止表示された特図1に応じて4種類の大当り遊技が付与されるようになっている。また、実施例において第2特図表示部36bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄dの4つのグループに分類されており、第2特図表示部36bに確定停止表示された特図2に応じて4種類の大当り遊技が付与される。これらの特図に対応して付与される大当り遊技は、長時間動作のみを作動部材100に行わせる第1作動パターンに対応した16R大当り遊技が特図1(図柄A)および特図2(図柄a)に対応して設定され、短時間動作を含んだ開放動作を作動部材100に行わせる第2作動パターン〜第4作動パターンの夫々に対応した16R短縮大当り遊技、2R大当り遊技およびジャンプアップ大当り遊技が、特図1(図柄B、図柄C、図柄D)および特図2(図柄b、図柄c、図柄d)に対応して設定されている。各大当り遊技と作動部材100の作動パターンとの関係について説明する。
図柄Aおよび図柄aに対応する前記16R大当り遊技は、図15Aに示すように、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技Rの入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、16R大当り遊技では、特図当り判定の判定結果が当り判定となった時点での遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、100回の特図の変動表示が行われるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および入賞率向上状態が付与されるようになっている。16R大当り遊技では、図15Bに示すように、1回のラウンド遊技Rのラウンド遊技時間として「25(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技Rにおいて前記作動部材100が最大で第1の作動時間T1(25(秒))に亘って待機状態から作動状態に作動されるようになっている。なお、16R大当り遊技の大当り遊技では、オープニング演出が行われるオープニング時間OPとして「10.0(秒)」が設定され、エンディング演出が行われるエンディング時間EDとして「11.0(秒)」が夫々設定されている。また、ラウンド間インターバル時間Ina1は「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Bおよび図柄bに対応する前記16R短縮大当り遊技は、図15Aに示すように、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技Rの入賞上限個数が「9個」に設定される。そして、16R短縮大当り遊技では、特図当り判定の判定結果が当り判定となった時点での遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、100回の特図の変動表示が行われるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および入賞率向上状態が付与されるようになっている。16R短縮大当り遊技では、図15Bに示すように、1ラウンド目〜9ラウンド目の1回のラウンド遊技Rのラウンド遊技時間として「25(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技Rにおいて前記作動部材100が最大で第1の作動時間T1(25(秒))に亘って待機状態から作動状態に作動されるようになっている。一方で、10ラウンド目〜16ラウンド目の1回のラウンド遊技Rのラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技Rにおいて前記作動部材100が最大で第2の作動時間T3(0.04(秒))に亘って待機状態から作動状態に作動されるようになっている。なお、この大当り遊技では、オープニング時間として「10.0(秒)」が設定され、エンディング時間として「0.22(秒)」が夫々設定されている。また、16R短縮大当り遊技では、長時間動作を行わせる1ラウンド目〜9ラウンド目のラウンド遊技Rの後のラウンド間インターバル時間Ina1は「2.0(秒)」に設定され、短時間動作を行わせる10ラウンド目〜16ラウンド目でラウンド遊技Rの後のラウンド間インターバル時間Ina2は「1.5(秒)」に設定されている。
図柄Cおよび図柄cに対応する前記2R大当り遊技は、図15Aに示すように、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技Rの入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、2R大当り遊技では、特図当り判定の判定結果が当り判定となった時点での遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、100回の特図の変動表示が行われるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および入賞率向上状態が付与されるようになっている。2R大当り遊技では、図15Bに示すように、1回のラウンド遊技Rのラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技Rにおいて前記作動部材100が最大で第2の作動時間T3(0.04(秒))に亘って待機状態から作動状態に作動されるようになっている。なお、この2R大当り遊技では、オープニング時間OPとして「0.02(秒)」が設定され、エンディング時間EDとして「3.0(秒)」が夫々設定されている。また、これらの大当り遊技のラウンド間インターバル時間Ina2は「1.5(秒)」に設定されている。すなわち、2R大当り遊技におけるオープニング時間OPおよびラウンド遊技時間は、後述するジャンプアップ大当り遊技のオープニング時間OPおよび1ラウンド目における1回目と2回目の特別入賞部70の作動部材100の作動時間と同一時間に設定されている。従って、ジャンプアップ大当り遊技が開始してから2ラウンド目において作動部材100が2回目に閉鎖するまでの作動部材100の開閉動作は、2R大当り遊技が開始してから2ラウンド目で特別入賞部70の作動部材100が閉鎖するまでの作動部材100の開閉動作と見た目上は同じ開閉動作を行なうようになっている。
図柄Dに対応する前記ジャンプアップ大当り遊技は、図15Aに示すように、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技Rの入賞上限個数が「9個」に設定される。また、ジャンプアップ大当り遊技では、特図当り判定の判定結果が当り判定となった時点での遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、100回の特図の変動表示が行われるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および入賞率向上状態が付与されるようになっている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。図14に示すように、パチンコ機10が備えるメイン制御基板60は、制御処理を実行するCPU60a、該CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するR0M60b、当該CPU60aが読み出しを行なう各種乱数値が記憶されると共に制御処理に伴って各種情報を一時的に記憶可能なRAM60c等が備えられている。そして、前記ゲートセンサ65、始動入賞検出センサ66,67および特別入賞球検出センサ68等の各種センサが前記CPU60aに接続されている。また、CPU60aには、サブ制御基板61、特図表示部36a,36b、特図保留表示部37,38、普図表示部39、普図保留表示部40等の各表示部が接続されて、各検出センサ65,66,67,68の検出を契機としてCPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部36a,36b,37,38,39,40の表示制御が実行されると共に、前記始動入賞部33および特別入賞部70に設けられた始動入賞ソレノイド63および特別入賞ソレノイド64の駆動制御が行われるようになっている。CPU60aは、前記図柄表示装置17が配線接続されるサブ制御基板61に各種のコマンドを送信し、当該サブ制御基板61を介して間接的に前記図柄表示装置17の表示制御を実行するように構成されている。なお、メイン制御基板60のCPU60aによってサブ制御基板61に送信されるコマンドとしては、第1および第2始動入賞口28a,33aへのパチンコ球の入賞(始動入賞検出センサ66,67によるパチンコ球の検出)に基づいて決定された特図当り判定の判定結果や特図の種類および変動パターン(後述)等の入賞情報が含まれるコマンドの他に、CPU60aによる作動部材100の開放時に送信される特別入賞口開放コマンド、CPU60aによる作動部材100の閉鎖時に送信される特別入賞口閉鎖コマンドおよび特別入賞検出センサ68によるパチンコ球の検出時に送信される特別入賞口入賞コマンドが設定されている。CPU60aは、当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期(例えば4ミリ秒)毎に更新し、更新後の値をRAM60cの設定領域に記憶させて更新前の値を書き換えている。
特図入力処理では、図16に示すように、第1始動入賞部28の第1始動入賞口28aにパチンコ球が入賞したか否かをCPU60aが判定する(ステップS11)。すなわち、ステップS11においてCPU60aは、第1始動入賞口28aに対応する第1始動入賞検出センサ66がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップS11の判定結果が否定の場合には、ステップS15に移行する。ステップS11の判定結果が肯定の場合には、CPU60aは、RAM60cに記憶されている第1特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留記憶数が4)の場合には、CPU60aは、ステップS15に移行する。
次に、特図開始処理について図17に基づき説明する。特図開始処理では、CPU60aは、特図表示部36における特図の変動表示期間中(すなわち、図柄表示装置17における飾図の図柄変動演出期間中)であるか、或いは大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップS201)。そして、ステップS201の判定結果が肯定の場合には、CPU60aは、特図開始処理を終了する。また、ステップS201の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS202)、第2特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留記憶数=0の場合には)、CPU60aは、ステップS206の処理に移行する。ステップS203の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留記憶数>0)の場合には、第2特図始動保留記憶数を1減算して(ステップS204)、当該第2特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数および特図判定用乱数の値をCPU60aが取得して(ステップS205)、次いで当り判定処理を実行する。CPU60aは、当り判定処理の実行後、特図開始処理を終了する。
前記当り判定処理では、図18に示すように、CPU60aが取得した特図当り判定用乱数の値がR0M60bに記憶されている当り判定値と一致するか否かを判定する特図当り判定を行なう(ステップS301)。なお、前述したように、通常状態の時(低確率の時)に特図当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、175/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、903/65535に設定されている。そして、ステップS301における特図当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップS302)。そして、CPU60aは、取得した特図特図判定用乱数の値に基づき、大当り図柄の中から特図表示部36にて確定停止表示される最終停止図柄(特図)を決定する(ステップS303)。次いで、CPU60aは、決定した最終停止図柄から大当り遊技の種類および作動パターンを特定し、その特定した大当り遊技に対応する変動パターンを決定する(ステップS304)。そして、決定した変動パターンおよび最終停止図柄に基づいて図柄表示装置17での図柄変動演出に関するコマンド設定を行う(ステップS305)。
CPU60aは、前記特図当り決定において大当りを決定した場合(大当りフラグに「1」が設定された場合)には、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に、決定した種類の大当り遊技の制御を開始する。以下、大当り遊技が付与される場合にメイン制御基板60で行われる作動部材100の作動制御について説明する。
前記CPU60aが、16R大当り遊技を決定した場合には、前記第1作動パターンに基づいて作動部材100が動作するようCPU60aが特別入賞ソレノイド64を駆動制御する。CPU60aは、特図変動表示(図柄変動演出)が終了すると、タイマ手段(図示しない)が所定のオープニング時間OP(10秒)が経過するまで作動部材100を待機状態に保持するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御し、オープニング時間OPの経過後に、1ラウンド目のラウンド遊技Rを開始する。すなわち、第1の作動時間T1(max25秒)をタイマ手段で計測を開始すると共に特別入賞部70を待機状態から作動状態へ変位させて特別入賞口70aを開放するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、当該作動部材100に長時間動作を行わせる。そして、1ラウンド目のラウンド遊技Rにおいてラウンド終了条件(ラウンド遊技時間(第1の作動時間T1)の経過または規定個数のパチンコ球の入賞)が満たされた場合に、作動部材100を待機状態へ変位させて特別入賞口70aを閉鎖するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、1ラウンド目のラウンド遊技Rが終了する。
前記CPU60aが、16R短縮大当り遊技を決定した場合には、前記第2作動パターンに基づいて作動部材100が動作するようCPU60aが特別入賞ソレノイド64を駆動制御する。すなわち、16R短縮大当り遊技における1ラウンド目〜9ラウンド目のラウンド遊技Rでは、CPU60aは、特図変動表示(図柄変動演出)が終了すると、前述した16R大当り遊技の対応する1ラウンド目〜9ラウンド目のラウンド遊技Rと同じ作動態様で作動部材100を待機状態および作動状態に変位させるようCPU60aが特別入賞ソレノイド64を駆動制御する。
次に、前記CPU60aが、2R大当り遊技を決定した場合には、前記第3作動パターンに基づいて作動部材100が動作するようCPU60aが特別入賞ソレノイド64を駆動制御する。CPU60aは、特図変動表示(図柄変動演出)が終了すると、タイマ手段(図示しない)が所定のオープニング時間OP(0.22秒)が経過するまで作動部材100を待機状態に保持するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御し、オープニング時間OPの経過後に、1ラウンド目のラウンド遊技Rを開始する。すなわち、第2の作動時間T3(max0.04秒)をタイマ手段で計測を開始すると共に特別入賞部70を待機状態から作動状態へ変位させて特別入賞口70aを開放するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、当該作動部材100に短時間動作を行わせる。そして、1ラウンド目のラウンド遊技Rにおいてラウンド終了条件(ラウンド遊技時間(第2の作動時間T3)の経過または規定個数のパチンコ球の入賞)が満たされた場合に、作動部材100を待機状態へ変位させて特別入賞口70aを閉鎖するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、1ラウンド目のラウンド遊技Rが終了する。
前記CPU60aが、ジャンプアップ大当り遊技を決定した場合には、前記第4作動パターンに基づいて作動部材100が動作するようCPU60aが特別入賞ソレノイド64を駆動制御する。CPU60aは、特図変動表示(図柄変動演出)が終了すると、タイマ手段(図示しない)が所定のオープニング時間OP(0.02秒)が経過するまで作動部材100を待機状態に保持するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御し、オープニング時間OPの経過後に、1ラウンド目のラウンド遊技Rを開始する。すなわち、第2の作動時間T3(max0.04秒)をタイマ手段で計測を開始すると共に特別入賞部70を待機状態から作動状態へ変位させて特別入賞口70aを開放するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、当該作動部材100に1回目の短時間動作を行わせる。1回目の短時間動作が終了すると、タイマ手段がラウンド内インターバル時間Inb(1.5秒)が経過するまで作動部材100を待機状態に保持するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御し、ラウンド内インターバル時間Inbの経過後に2回目の短時間動作を開始する。すなわち、第2の作動時間T3(max0.04秒)をタイマ手段で計測を開始すると共に特別入賞部70を待機状態から作動状態へ変位させて特別入賞口70aを開放するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、当該作動部材100に2回目の短時間動作を行わせる。2回目の短時間動作が終了すると、タイマ手段がラウンド内インターバル時間Inb(1.5秒)が経過するまで作動部材100を待機状態に保持するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御し、ラウンド内インターバル時間Inbの経過後に3回目の短時間動作を開始する。すなわち、第1の作動時間T2(max24.92秒)をタイマ手段で計測を開始すると共に特別入賞部70を待機状態から作動状態へ変位させて特別入賞口70aを開放するよう特別入賞ソレノイド64を駆動制御して、1ラウンド目のラウンド遊技Rが終了する。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例では、入賞部(特別入賞部)を、作動部材の転動面が軸部を中心として前後に揺動する構成としたが、作動部材の動作方向は前後方向に限られるものではなく、作動部材の第2状態(作動状態)から第1状態(待機状態)への変位において転動面が入球口から離間し、作動状態から待機状態への変位において転動面が入球口に接近するよう当該転動面が左右方向にスライドまたは揺動する構成であってもよい。
(2) 実施例では、作動部材が第1状態で前側規制部に近接し、第1状態から第2状態に変位する際に台板部に近接するよう構成したが、第1状態で台板部に近接または台板部の後側に位置し、第1状態から第2状態に変位する際に前側規制部に近接するよう構成してもよい。
(3) 実施例では、球通過領域を開放および閉鎖する作動部材に、作動部材の第1状態において入球口を閉鎖すると共に作動部材の第2状態において入球口を開放する開閉部を設けるように構成したが、作動部材および開閉部を別体に構成して個別に駆動手段を設けるようにしてもよい。また、入賞部に開閉部を設けない構成としてもよい。
(4) 実施例では、前側規制部の前側凹状部と、台板部の後側凹状部とで作動部材の軸部を支持するように構成したが、台板部より後側で軸部を支持するように構成してもよいし、台板部の前方に離間した位置で軸部を支持するように構成してもよい。
(5) 実施例では、作動部材における一対のアーム部に軸部を夫々形成したが、転動面の前縁や後縁に沿う軸線を中心に作動部材が回動し得るよう連結部の左右側部の前端位置または後端位置に軸部を設け、作動部材の第2状態から第1状態への変位において軸部を中心として当該作動部材が下方へ回動する構成とすることで、アーム部を省略しつつ、作動部材が第2状態から第1状態に変位する際に転動面上の遊技球を球通過領域に通過させるように作動部材が動作する構成としてもよい。
(6) 実施例では、入球口が台板部の前側で左右方向に開口すると共に、複数の遊技球を一列で載せ得る転動面が作動部材の第2状態において入球口へ向けて左右方向に下方傾斜するよう構成したが、前方へ向けて開口する入球口を台板部に形成して、作動部材の第2状態において転動面が入球口へ向けて後方に下方傾斜する構成としてもよい。
(7) 実施例では、第2状態にある作動部材の転動面が入球口へ向けて左右方向に下方傾斜すると共に台板部側に下方傾斜するよう構成すると共に、台板部に接した状態で転動面上を転動する遊技球を開閉部(誘導面)により台板部から離間する側に転動させて入球口に導くように構成したが、転動面における前後方向の傾斜や開閉部(誘導面)を設けることなく転動面上の遊技球を入球口に導くよう構成してもよい。
(8) 実施例では、作動部材に設けた開閉部を、台板部に接した状態で転動面上を転動する遊技球を台板部から離間する側に転動させて入球口に導く誘導面として用いたが、当該誘導面を作動部材において開閉部とは別に設けるようにしてもよい。
(9) 実施例では、転動面の傾斜下端部の幅寸法を傾斜上端側よりも大きくすることで、転動面に第1の転動面部および第2の転動面部を形成したが、転動面を一定の幅寸法となるように形成してもよい。
(10) 実施例では、作動部材の第2状態で転動面が台板部から離間して隙間に空間部が形成されるように構成したが、作動部材の作動状態で転動面が台板部と接するよう構成してもよい。
(11) 実施例では、作動部材が第1状態から第2状態に変位する際に転動面が前側規制部から下方に離間して隙間に空間部が形成され、当該空間部を介して転動面上の遊技球を前側から視認し得るように構成したが、転動面上を転動する遊技球を光透過性の前側規制部を介して前側から視認できるように構成してもよい。また、転動面上を転動する遊技球の上端が前側規制部の上縁より上側に位置するように転動面および前側規制部を設けることで、作動部材の第2状態において連結部の前側に位置するよう前側規制部を設けつつ、転動面上を転動する遊技球を前側から視認可能としてもよい。更に、転動面を転動した遊技球が入球口に入球してから前側球通路部を通じて台板部の通孔に至るまでの当該遊技球の挙動を前側から視認できるように構成してもよい。この場合には、左支持部の前壁を光透過性素材により形成したり、左支持部の前壁に前側球通路部を視認するための視認孔を形成することにより、前側球通路部を通過する遊技球を前側から視認可能な構成を達成し得る。
(12) 実施例では、入球口への遊技球の入球を検知する球検出手段(特別入賞検出センサ)を入球口に設ける構成としたが、球検出手段を入球口から離間した位置(例えば台板部の後側)に配置してもよい。
(13) 実施例では、前側規制部の後面に突条を形成し、転動面上を転動するパチンコ球が突条に当接して前側への移動が規制されるよう構成したが、台板部の前面に突条を設けるようにしてもよい。
(14) 実施例では、球通過領域を通過したパチンコ球がアウト口に向かうように構成したが、球通過領域は、入賞部の所定の入球口とは異なる位置へ向かう遊技球が通過する領域であればよく、当該入賞部における他の入球口へ向かう遊技球が球通過領域を通過するように構成してもよい。
(15) 実施例では、球検出手段による検出を賞球の払出条件としたが、球検出手段による検出を当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)の付与を決定する当り遊技生起条件としてもよい。また、球検出手段による検出を有利状態(確変状態や入賞率向上状態)の付与を決定する有利状態生起条件としてもよい。また、球検出手段による検出を特図当り判定の実行を決定する条件としてもよく、当該特図当り判定に基づいて大当り遊技や小当り遊技が付与され得る構成としてもよい。
(16−1) 実施例では、入賞部に1つの入球口を備えるように構成したが、入賞部において複数の入球口を高さ位置を異ならせて備えるように構成してもよい。この場合には、上側の入球口へ向けて遊技球を転動させる転動面を有する上側の作動部材を設け、当該作動部材が球通過領域を開放および閉鎖するよう構成すると共に、下側の入球口へ向けて遊技球を転動させる下側の転動面を、前記球通過領域を通過した遊技球が導かれ得る位置に設ける。当該構成によれば、上側の作動部材が第2状態から第1状態に変位する際に、当該上側の作動部材における転動面上の遊技球が当該作動部材の動作によって球通過領域に通過させられるとしても、当該球通過領域を通過した遊技球を下側の転動面で受け止めて下側の入球口に入球させ得る構成とすることができ、新たな遊技性を提供することができる。
(16−2) また、上側の入球口に入球した遊技球を検出する第1の球検出手段と、下側の入球口に入球した遊技球を検出する第2の球検出手段とを更に備えるように構成し、第1および第2の球検出手段による各検出を、所定の特典(規定数の賞球の払い出し、大当り遊技、小当り遊技、確変状態、または入賞率向上状態等)の付与を決定する条件としてもよい。この場合には、第1の球検出手段による検出を条件として付与される特典と、第2の球検出手段による検出を条件として付与される特典とを異ならせてもよい。
(16−3) 更に、前記上側の作動部材が第1状態にある場合に開放される前記球通過領域を通過した遊技球が導かれ得る位置に、前記下側の転動面が形成された下側の作動部材を配設し、当該下側の作動部材が第2状態にある場合には、下側の入球口とは異なる位置へ向かう遊技球が通過する下側の球通過領域を当該下側の作動部材が閉鎖すると共に、当該下側の作動部材が第1状態にある場合には、当該下側の作動部材が前記下側の球通過領域を開放するように構成してもよい。
(17) 実施例では、入球口および作動部材を遊技領域に臨むように入賞部に設けたが、遊技領域における遊技球の流下経路を避けた位置に入球口および作動部材を設けてもよい。この場合には、前記流下経路に開口する入口に連通する入賞部の内側空間に入球口および作動部材を設け、前記内側空間に導かれた遊技球が入球口とは異なる位置へ向けて球通過領域を通過するのを第2状態にある作動部材が規制するように構成する。すなわち、前記入口から入賞部の内側空間に導かれた遊技球は作動部材が第2状態にある場合には転動面を転動して入球口に入球し得ると共に、作動部材が第2状態から第1状態に変位する際には、当該作動部材が前記内側空間において転動面上の遊技球を球通過領域に通過させるよう動作することにより、遊技の興趣を向上させ得る。なお、入賞部の内部に入球口および作動部材を設ける場合には、入賞部の入口を開閉する開閉部材を設け、当該開閉部材によって入球口に遊技球が入球し得る期間を限定的に付与するよう構成してもよい。
(18) 実施例では、発光基板のLEDを、第1の作動時間に基づいて作動部材に長時間動作を行わせる期間に点灯させ、第2の作動時間に基づいて作動部材に短時間動作を行わせる期間には点灯させないことで、発光基板のLEDの点灯および消灯の違いにより、入球口への遊技球の入球を狙うことができる期間であるか否かを報知するよう構成したが、点灯するLEDの発光輝度や発光色を異ならせることで、入球口への遊技球の入球を狙うことができる期間であるか否かを報知するよう構成してもよい。
(19) 実施例では、発光基板のLEDの点灯および消灯の違いにより、入球口への遊技球の入球を狙うことができる期間であるか否かを報知するよう構成したが、発光基板のLEDに替えて、液晶表示部等の画像表示部に表示する画像(報知用画像)の有無または相違により入球口への遊技球の入球を狙うことができる期間であるか否かを報知するよう構成してもよい。この場合には、作動部材に長時間動作を行わせる期間と、作動部材に短時間動作を行わせる期間とで報知用画像を異ならせる(作動部材に長時間動作を行わせる場合の報知用画像を、作動部材に短時間動作を行わせる場合より大きくする等)ことで、入球口への遊技球の入球を狙うことができる期間であるか否かを報知し得る。
(A)
請求項4記載の構成を含む遊技機に関し、
前記入賞部(70)は、前記台板部(71)の前側に離間する位置に、遊技球の前方移動を規制する前側規制部(88)を備え、
前記作動部材(100)は、前記第1状態において前記台板部(71)および前側規制部(88)の内の一方の部材(88)に前記転動面(101)が近接位置し、当該第1位置から第2状態に変位するのに伴い前記台板部(71)および前側規制部(88)の内の他方の部材(71)に前記転動面(101)が近接するよう前後方向に移動可能に構成され、
前記転動面(101)は、前記第2状態において左右方向および前記他方の部材(71)側の夫々に下方傾斜するよう形成され、
前記作動部材(100)には、前記転動面(101)における左右方向の傾斜下端部に、当該転動面(101)を転動する遊技球を前記他方の部材(71)から離間させるよう誘導する誘導面(113)が設けられて、
前記他方の部材(71)に接した状態で転動面(101)上を転動する遊技球を前記誘導面(113)の傾斜に沿って前記他方の部材(71)から離間する側に転動させて前記入球口(70a)に導くよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、遊技球が他方の部材に接した状態で転動面上を転動するよう構成したことで、作動部材を第2状態から第1状態に変位するのに伴って転動面と他方の部材との間に形成される隙間を介して遊技球を球通過領域に速やかに通過させることができる。また、転動面における左右方向の傾斜下端部に誘導面を設けることにより、他方の部材に接した状態で転動面を転動する遊技球を他方の部材から離間させて入球口に入球させ易い位置に誘導することができる。
(B)
前記(A)に記載の構成を含む遊技機に関し、
前記転動面(101)は、左右方向の傾斜上端側に位置する第1の転動面部(102)と、該第1の転動面部(102)における左右方向の傾斜下端に連設されて当該第1の転動面部(102)より幅寸法が大きな第2の転動面部(103)とを有し、
前記作動部材(100)には、前記一方の部材(88)に近接する側の端部に、前記第1の転動面部(102)および第2の転動面部(103)の連設部に対応する段部(105)が形成されると共に、前記他方の部材(71)に近接する側の端部が、前記第1の転動面部(102)および第2の転動面部(103)の形成部位に亘って直線状に形成されたことを要旨とする。
この構成によれば、転動面の傾斜下端部の幅寸法を確保することで当該転動面の傾斜下端部から入球口への遊技球の受け渡しをスムーズに行うことができる。また、作動部材が、第1の転動面部および第2の転動面部の連設部に対応する段部を当該作動部材における一方の部材と近接する側の端部に形成する一方で、他方の部材と近接する側の端部を直線状に形成することで、転動面上の遊技球を他方の部材に接した状態で入球口に向けて転動させることができ、作動部材を第2状態から第1状態に変位させた際には当該転動面上の遊技球を球通過領域に速やかに通過させることができる。
(C)
前記(B)に記載の構成を含む遊技機に関し、
前記前側規制部(88)の下端部に、前記第1状態において前記作動部材(100)の段部(105)と係合する係合部(88c)が形成されたことを要旨とする。
この構成によれば、作動部材の段部と前側規制部の係合部とを係合させることにより、第1状態にある作動部材の設置状態を安定させることができる。
(D)
前記(A)〜(C)の構成の何れかを含む遊技機に関し、
前記一方の部材(88)には、前記転動面(101)上の遊技球が接触可能な位置に、当該転動面(101)における左右方向の傾斜に沿って延在する突条(88b)が形成され、
前記台板部(71)および前側規制部(88)には、前記転動面(101)上の遊技球が接触不能な位置に、当該記台板部(71)および前側規制部(88)の対向方向に突出すると共に左右方向に延在する減勢部(76,88a)が上下に離間して互い違いに形成されたことを要旨とする。
この構成によれば、一方の部材における転動面上の遊技球が接触可能な位置に突条を設けることにより、転動面上の遊技球を他方の部材側に寄せた状態で転動させることができるから、作動部材を第2状態から第1状態に変位させた際には当該転動面上の遊技球を球通過領域に速やかに通過させることができる。また、台板部および前側規制部における転動面上の遊技球が接触不能な位置に減勢部を上下に離間して互い違いに形成することにより、減勢部が転動面上の遊技球の転動を阻害することなく、台板部および前側規制部の間を通過する遊技球を減勢することができる。
(E)
前記(D)の構成を含む遊技機に関し、
前記転動面(101)は、傾斜上端側に位置する第1の転動面部(102)と、該第1の転動面部(102)の傾斜下端に連設されて当該第1の転動面部(102)より幅寸法が大きな第2の転動面部(103)とを有し、
前記突条(88b)は、前記第1の転動面部(102)の形成位置に対応する範囲で形成されたことを要旨とする。
この構成によれば、第1の転動面部の形成位置に対応する範囲で突条を設けることにより、第2の転動面部での遊技球の転動が突条により阻害されることがない。
(F)
前記(E)の構成を含む遊技機に関し、
前記作動部材(100)における一方の前記アーム部(120)と前記連結部(130)との接続部に錘部(122)が設けられると共に、前記台板部(71)の前面側で前記錘部(122)の移動範囲の上方に当該錘部(122)に対する遊技球の接触を防止する庇部(87)が設けられたことを要旨とする。
この構成によれば、作動部材に錘部を設けることにより、作動部材を迅速に変位させることができる。また、作動部材の錘部の移動範囲の上方に庇部を設けることにより、作動部材の錘部に対する遊技球の接触を防止することができる。
21 遊技領域
28a 第1始動入賞口(始動口)
33a 第2始動入賞口(始動口)
64 特別入賞ソレノイド(駆動手段)
70 特別入賞部(入賞部)
70a 特別入賞口(入球口)
71 台板部
76 減勢リブ(突部)
88 前側規制部
88a 減勢リブ(突部)
88b 突条(突部、特定の突部)
88c 係合凹部
100 作動部材
101 転動面
102 第1の転動面部
103 第2の転動面部
105 段部
122 錘部
123 錘部材
P 球通過領域
R 入賞ルート(流路)
Claims (1)
- 遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技盤の遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な入球口を有する入賞部とを備えた遊技機において、
前記入賞部は、
前記遊技盤の前面に当接すると共に前面側を遊技球が流下可能な台板部と、
前記台板部の前側に離間して遊技球の前方移動を規制する前側規制部と、
前記入球口に入球する遊技球の流路に開口し、当該入球口とは異なる位置へ向かう遊技球が通過する球通過領域と、
駆動手段の駆動に伴って作動され、前記球通過領域を遊技球が通過可能な第1状態および当該球通過領域を遊技球が通過不能な第2状態に変位可能な作動部材と、
前記第2状態において前記入球口へ向かう遊技球の流路の下流側へ下方傾斜するよう前記作動部材に設けられ、前記球通過領域の通過を規制された遊技球を入球口へ向けて転動させる転動面とを備え、
前記第2状態から第1状態に変位する際に、前記転動面上の遊技球を前記球通過領域に通過させるように前記作動部材が動作するよう構成され、
前記入球口は、前記台板部の前面側で左右方向に開口するよう形成され、
前記作動部材は、前記第2状態において前記転動面が前記台板部および前記前側規制部の間に位置して前記入球口へ向けて左右方向に下方傾斜すると共に、該転動面上に複数の遊技球を左右方向に一列で載せ得るよう構成され、
前記転動面は、傾斜上端側の第1の転動面部と、該第1の転動面部よりも前後方向の幅寸法が大きい傾斜下端側の第2の転動面部とにより構成され、
前記第1の転動面部および前記第2の転動面部の連設部に対応する段部が前記作動部材に設けられると共に、該作動部材の前記第1状態において前記段部と係合して該作動部材の左右方向への移動を規制する係合凹部が前記前側規制部の下端部に設けられた
ことを特徴とする遊技機。
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