JP6316518B1 - 仮想検証システムおよび駆動制御器 - Google Patents

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Abstract

本発明にかかる仮想検証システム(100)は、リアルタイムシミュレータ(12)と、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータ(12)と接続可能であり、実稼働モードで電動機(8)を駆動可能な駆動制御器(1)と、を備え、駆動制御器(1)は、実稼働モードでは電動機(8)に電力を供給し、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータ(12)に実装された仮想検証モデルに応じた信号を出力する出力部(7)を有する。

Description

本発明は、電動機および機械装置を模擬可能なシミュレータを備える仮想検証システムおよびこの仮想検証システムにおいて電動機を駆動可能な駆動制御器に関する。
産業界において、製品設計の各フェーズでシミュレーションモデルを活用するモデルベース開発の適用が拡大している。例えば、電動機を制御する駆動制御器の開発にモデルベース開発を適用する場合、制御対象となる電動機は仮想化されてリアルタイムシミュレータにより模擬される。電動機が機械装置に接続される場合、機械装置も制御対象となりリアルタイムシミュレータにより模擬される。そして、駆動制御器とリアルタイムシミュレータとで閉ループを構成することで、あたかも駆動制御器を実際の制御対象と接続しているかのように駆動制御器の機能および性能の評価が実現される。以下、駆動制御器の制御対象の電動機、または制御対象の電動機および機械装置を制御対象装置ともいう。
上述した手法の利点として、制御対象装置を試作する前に、仮想的な電動機モデル、機械モデルといったモデルと組み合わせた駆動制御器の検証が可能となること、制御対象装置を仮想化することで大型の制御対象装置を用意する必要がなくなり駆動制御器の評価工数を大幅に低減できること、実際に制御対象装置を動作させないため無人での連続運転評価が可能となること等が挙げられる。
これに対して特許文献1では、開発対象の制御装置と、制御装置により制御する対象の装置を模擬するリアルタイムシミュレーション装置とからなるシミュレーション装置が、以下のように構成されることによって、より実際の作動状態に即した状況の模擬を可能とする技術が開示されている。特許文献1の制御装置は、リアルタイムシミュレーション装置が出力する状態量を入力する状態量入力手段と、状態量に基づいて所定の制御指令を演算して求める演算手段と、制御指令をリアルタイムシミュレーション装置へ出力する制御指令出力手段とを備える。また、特許文献1のリアルタイムシミュレーション装置は、制御装置の制御指令出力が確定した後に、該制御指令を入力する制御指令入力手段と、制御指令に基づいて、制御対象の装置の動作を模擬する演算を行う模擬手段と、模擬した動作に応じて状態量を制御装置の状態量入力が実行される前に該状態量を制御装置に対して出力する状態量出力手段とを備える。以上のように、特許文献1に記載の技術では、制御装置とリアルタイムシミュレーション装置の双方における入出力インターフェースの動作を同期させることにより、実機制御時の応答に対しての遅れを小さくすることができるため、より実際の作動状態に即した状況の模擬を可能とする。
特開2010−44486号公報
仮想検証の対象として電動機の駆動制御器を考え、また電動機は機械装置を駆動するとする。この場合に、特許文献1に記載の技術を適用しようとすると、特許文献1における制御装置は、制御回路と電気回路からなる駆動制御器となり、特許文献1における制御対象は、電動機および電動機に接続される機械装置となる。制御回路は電動機の位置、速度および電流の制御演算を行い、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号を生成し、PWM信号により電気回路を制御する。電動機は電気回路から電力を供給され、電力を動力に変換して機械装置を駆動する。
前述したように駆動制御器の電気回路から電動機に電力が供給されるため、電動機は駆動制御器の電気回路と接続される。したがって、特許文献1に記載の技術を適用した場合、特許文献1における出力信号用インターフェース回路は駆動制御器内部の電気回路と接続され、出力信号用インターフェース回路からは3相電圧が出力されることになる。
一方、駆動制御器の仮想検証を行う場合、リアルタイムシミュレータに駆動制御器の電気回路、電動機および機械装置のシミュレーションモデルが実装される場合がある。このとき、電気回路のシミュレーションモデルの演算に必要なPWM信号を駆動制御器から送出する必要がある。しかしながら、前述したように特許文献1の技術を適用した場合、出力信号用インターフェース回路からは3相電圧が出力されるだけであり、仮想検証時の電気回路のシミュレーションモデルの演算に必要なPWM信号を駆動制御器から出力することができない。
駆動制御器を製造したメーカであれば駆動制御器の内部の回路仕様を把握しているので、ジャンパー線等を用いてPWM信号を取り出することができるが、ジャンパー線等を用いてPWM信号を取り出すには手間がかかる。また、内部回路仕様を開示されていない駆動制御器のユーザはシミュレーションモデルの演算に必要なPWM信号を駆動制御器から取り出すことができず、仮想検証を行うことができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制御対象装置のシミュレーションモデルに応じた仮想検証を容易に実現できる仮想検証システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる仮想検証システムは、リアルタイムシミュレータと、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータと接続可能であり、実稼働モードで電動機を駆動可能な駆動制御器と、を備える。駆動制御器は、実稼働モードでは前記電動機に電力を供給し、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータに実装された仮想検証モデルに応じた信号を出力する出力部を有する。
本発明にかかる仮想検証システムは、制御対象装置のシミュレーションモデルに応じた仮想検証を容易に実現できるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる仮想検証システムの構成例を示す図 実施の形態1の制御演算部の構成例を示す図 実施の形態1の制御回路の構成例を示す図 実施の形態1の制御演算部の動作例を示すフローチャート 実施の形態2の仮想検証システムの構成例を示す図 実施の形態3の仮想検証システムの構成例を示す図 実施の形態3の仮想検証システムの、図6とは別の構成例を示す図 実施の形態4の仮想検証システムの構成例を示す図 実施の形態4にかかわる仮想検証システムを示すブロック図 実施の形態4においてクラウドサーバから情報処理装置へ電気回路モデル等をダウンロードする概念図
以下に、本発明の実施の形態にかかる仮想検証システムおよび駆動制御器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる仮想検証システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の仮想検証システム100は、機械装置10と、機械装置10を駆動する電動機8と、電動機8を制御する駆動制御器1と、駆動制御器1に制御指令を与えるコントローラ19とを備える。仮想検証システム100は、さらに、電動機8の回転角度を計測するエンコーダ9と、機械装置10の位置、速度、加速度などを計測するセンサ11と、リアルタイムにシミュレーションモデルの演算を行うリアルタイムシミュレータ12とを備える。機械装置10は、工作機械、産業用ロボット、製造装置が例示される。
本実施の形態の仮想検証システム100は、駆動制御器1が電動機8を駆動する実稼働モードと駆動制御器1がリアルタイムシミュレータ12と接続されて仮想検証を行う仮想検証モードとを有する。仮想検証システム100が実稼働モードにより動作する場合、駆動制御器1およびコントローラ19は実稼働モードに設定される。仮想検証システム100が仮想検証モードにより動作する場合、駆動制御器1およびコントローラ19は仮想検証モードに設定される。リアルタイムシミュレータ12は、実稼働モードでは用いられず、仮想検証モードで用いられる。駆動制御器1は、リアルタイムシミュレータ12と接続可能であり、電動機8を駆動可能である。実稼働モードでは駆動制御器1は電動機8と接続され、仮想検証モードでは、駆動制御器1は、リアルタイムシミュレータ12と接続される。
コントローラ19は、センサ11などの機器からの信号の入力を受け付けるフィールドバス入力部20と、駆動制御器1の制御指令を演算する指令演算部21と、駆動制御器1に制御指令を送出するフィールドバス出力部22とを備える。フィールドバス入力部20は、実稼働モードではセンサ11からの入力を受け付け、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12からの入力を受け付ける。コントローラ19におけるモードの設定すなわちフィールドバス入力部20が実稼働モードで動作するかまたは仮想検証モードで動作するかの設定については、どのような方法を用いてもよい。コントローラ19におけるモードの設定は、例えば、図示しないスイッチなどの入力装置が操作されることにより行われてもよいし、フィールドバス入力部20がリアルタイムシミュレータ12の接続の有無を判定して、判定結果に応じてモードを設定してもよい。
駆動制御器1は、コントローラ19から送出される制御指令の入力を受け付けるフィールドバス入力部2と、汎用的な入力インターフェースを備える入力部3と、電動機8の制御演算を行う制御演算部4と、電動機8に電力を供給する電気回路6と、電動機8の電流および電圧を検出する電流電圧検出器5と、汎用的な出力インターフェースを備える出力部7を備える。電気回路6は、スイッチング素子を備えるインバータまたはサーボアンプなどであり、制御演算部4から出力されるパルス幅変調信号(PWM信号)により制御され、電動機8を駆動するための電力を、出力部7を介して電動機8へ印加する。入力部3は、実稼働モードではセンサ11、エンコーダ9などの機器からの入力を受け付け、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12からの入力を受け付ける。出力部7は、実稼働モードでは、電動機8へ電力を印加し、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12へ後述するように仮想検証に用いられる信号を出力する。制御演算部4は、実稼働モードでは電動機8を駆動し、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12と接続されて仮想検証を行う。
すなわち、入力部3は、実稼働モードでは、電動機8の状態の計測結果の入力を受け付け、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12からの電動機8の状態を模擬した模擬情報の入力を受け付ける。制御演算部4は、実稼働モードでは、電動機8の状態の計測結果に基づいてパルス幅変調信号を生成してパルス変調信号を出力し、仮想検証モードでは、模擬情報に基づいて仮想検証に用いる信号を生成して仮想検証に用いる信号を出力する。出力部7は、実稼働モードでは、電気回路6から出力された電力を電動機8へ出力し、仮想検証モードでは、仮想検証において用いられる信号をリアルタイムシミュレータ12へ出力する。
駆動制御器1におけるモードの設定すなわち駆動制御器1が実稼働モードで動作するかまたは仮想検証モードで動作するかについては、どのような方法を用いてもよい。駆動制御器1におけるモードの設定は、例えば、図示しないスイッチなどの入力装置が操作されることにより行われてもよいし、入力部3が有する入力インターフェースのうち仮想検証用の入力インターフェースにリアルタイムシミュレータ12が接続されているか否かに応じて、自動的に行われてもよい。詳細には、入力部3は、仮想検証用の入力インターフェースにリアルタイムシミュレータ12が接続されてない場合には、駆動制御器1のモードを実稼働モードに設定し、仮想検証用の入力インターフェースにリアルタイムシミュレータ12が接続されている場合に、駆動制御器1のモードを仮想検証モードに設定する。
リアルタイムシミュレータ12は、汎用的な入力インターフェースを備える入力部13と、電気回路モデル部14と、電動機モデル部15と、機械装置モデル部16と、これらシミュレーションモデルのシミュレーションを実行するシミュレーション実行部17と、汎用的な出力インターフェースを備える出力部18とを備える。電気回路モデル部14は、駆動制御器1の電気回路6を模擬したシミュレーションモデルである電気回路モデルにより電気回路6を模擬した応答を算出する。電動機モデル部15は、電動機8を模擬したシミュレーションモデルである電動機モデルにより電動機8を模擬した応答を算出する。機械装置モデル部16は、機械装置10を模擬したシミュレーションモデルである機械装置モデルにより機械装置10を模擬した応答を算出する。以下、リアルタイムシミュレータ12が、電気回路モデル部14、電動機モデル部15、機械装置モデル部16などのように、仮想検証の対象となる各装置を模擬したシミュレーションモデルによる応答を演算するモジュールを搭載することを、リアルタイムシミュレータ12に、各装置のシミュレーションモデルが実装されると表現する。
図2は、実施の形態1の制御演算部4の構成例を示す図である。制御演算部4は、設定されているモードに応じて入力信号を選択する入力信号選択部41と、位置および速度制御演算を行う位置速度制御部42と、電流制御演算を行う電流制御部43と、電流指令からトルク指令を算出するトルク定数乗算部44と、3相電圧指令からPWM信号を生成するPWM制御部45と、設定されているモードに応じて出力信号を選択する出力信号選択部46とを備える。
図1において、構成要素を結ぶ信号線のうち、実線は実稼働モードにおいて用いられる配線であり、破線は仮想検証モードにおいて用いられる配線であり、一点鎖線は実稼働モードと仮想検証モードとで共通に用いられる配線である。また、図2において、制御演算部4内部の信号線のうち、一点鎖線は実稼働モードと仮想検証モードとで共通に用いられる配線であり、破線は仮想検証モードで用いられる配線である。
また、図1に示した構成例では、コントローラ19、リアルタイムシミュレータ12および駆動制御器1はフィールドバスにより接続される。フィールドバスは、産業用などに用いられるネットワークであり、CC−Link IE(登録商標)に基づくネットワークが例示される。コントローラ19、リアルタイムシミュレータ12および駆動制御器1の接続形態は、上述した例に限定されず、有線無線問わずどのような接続形態であってもよい。
次に、本実施の形態の仮想検証システムにおける各装置のハードウェア構成について説明する。コントローラ19のフィールドバス入力部20は、コネクタまたはポートなどの入力インターフェースと処理回路とで構成される。コントローラ19の指令演算部21は処理回路により実現される。フィールドバス出力部22は、コネクタまたはポートなどの出力インターフェースと処理回路とで構成される。
駆動制御器1のフィールドバス入力部2は、コネクタまたはポートなどの入力インターフェースと処理回路とを有する。駆動制御器1の出力部7は、コネクタまたはポートなどの出力インターフェースと処理回路とを有する。電流電圧検出器5は、検出器である。電気回路6は、上述したようにインバータなどの電気回路である。制御演算部4は、処理回路により実現される。
リアルタイムシミュレータ12の入力部13は、コネクタまたはポートなどの入力インターフェースと処理回路とで構成される。リアルタイムシミュレータ12の出力部18は、コネクタまたはポートなどの出力インターフェースと処理回路とで構成される。電気回路モデル部14、電動機モデル部15、機械装置モデル部16、およびシミュレーション実行部17は、処理回路により実現される。
上述した入力インターフェースおよび出力インターフェースのうちの一部または全部は無線通信回路であってもよい。上述した処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、プロセッサを備える制御回路であってもよい。または、処理回路は、専用のハードウェアと制御回路との組み合わせであってもよい。また、各構成要素がそれぞれ別の処理回路により実現されてもよいし、複数の構成要素が1つの処理回路により実現されてもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものを含む。
処理回路がプロセッサを備える制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図3に示す構成の制御回路200である。図3は、本実施の形態の制御回路200の構成例を示す図である。制御回路200は、プロセッサ201とメモリ202を備える。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)等である。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等が該当する。また、制御回路200は、SoC(System on a Chip)であってもよい。
処理回路がプロセッサを備える制御回路200である場合、プロセッサ201が、メモリ202に記憶された各部の処理が記述されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ202は、プロセッサ201が実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
なお、一般的に、電気回路モデルの演算は非常に短いサンプリング周期で演算する必要があるため、電気回路モデルをリアルタイムシミュレータ12に実装する場合は、リアルタイムで演算するために処理回路としてFPGAが用いられることが多い。
次に、実施の形態1の動作について、図1および図2を参照しながら説明する。実施の形態1の仮想検証システム100では、制御演算部4が、実稼働モードと仮想検証モードとで動作が異なり、実稼働モードでは電動機8へ電力を印加し、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータ12に実装されたシミュレーションモデルに応じた出力信号を出力する。これにより、ジャンパー線等を用いる必要がなく、また、駆動制御器1の内部回路構成を把握していなくても、制御対象装置の仮想検証を容易に実現できる。
以下、実稼働モードと仮想検証モードとに分けて動作を説明する。まず、実稼働モードにおける動作を説明する。図1に示したコントローラ19は、フィールドバス入力部20がセンサ11からのセンサ情報の入力を受け付け、受け付けたセンタ情報を指令演算部21へ出力する。なお、センサ11は、上述したように機械装置10の物理状態を計測し、計測結果である物理状態量をセンサ情報として駆動制御器1の入力部3とコントローラ19のフィールドバス入力部20とへ送出する。センサ11の具体例としては位置センサ、速度センサ、加速度センサ、力センサなどが挙げられる。センサ11の種別は、制御量に応じて適宜選択される。
指令演算部21は、センサ情報に基づいて駆動制御器1に対する制御指令を算出する。図1では、駆動制御器1を1つ図示しているが、1つのコントローラ19に対して複数の駆動制御器1が接続され、複数の駆動制御器1により複数の電動機が駆動され、複数の電動機により機械装置10が駆動されてもよい。コントローラ19に対して複数の駆動制御器1が接続される場合、コントローラ19は機械装置10が所望の動作を行うようにそれぞれの駆動制御器1が同期および協調して制御するような制御指令を算出する。指令演算部21で算出された制御指令はフィールドバス出力部22から出力され、フィールドバス入力部2から駆動制御器1に入力される。指令演算部21における制御指令の算出方法は、一般的な方法を用いてよいため、詳細な説明は省略する。コントローラ19のフィールドバス出力部22は、指令演算部21により算出された制御指令を、駆動制御器1のフィールドバス入力部2へ送出する。
駆動制御器1のフィールドバス入力部2は、フィールドバス出力部22から受け取った制御指令を制御演算部4へ送出する。エンコーダ9は、電動機の回転角度すなわち位置を計測し、計測結果を駆動制御器1の入力部3へ送出する。電流電圧検出器5の計測結果およびエンコーダ9の計測結果は、電動機8の電流および電圧を検出する電動機の状態の計測結果の一例である。電流電圧検出器5は、電動機8の電流および電圧を計測し、計測結果を駆動制御器1の入力部3へ送出する。駆動制御器1の入力部3は、電流電圧検出器5から受け取った計測結果である電動機8の電流および電圧、エンコーダ9から受け取った計測結果である電動機8の回転角度、およびセンサ11から計測されたセンサ情報である機械装置10の物理状態量を、制御演算部4に送出する。
制御演算部4の動作を、図2を用いて説明する。位置速度制御部42は、フィールドバス入力部2から送出された制御指令を受け取る。入力信号選択部41は、入力部3から送出された電動機8の電流と電圧、電動機8の回転角度、機械装置10の物理状態量を受け取る。
入力信号選択部41は、入力された情報のうち、電動機8の電流と電圧を選択して電流制御部43に送出し、電動機8の回転角度を選択して位置速度制御部42に送出し、機械装置10の物理状態量を選択して位置速度制御部42および電流制御部43に送出する。位置速度制御部42は、入力信号選択部41から送出された電動機8の回転角度を微分して回転速度を算出し、電動機8の回転角度と、フィールドバス入力部2から送出された制御指令と、回転速度とを用いて、位置および速度制御演算を行うことにより電流指令を算出する。位置および速度制御演算としては、PID(Proportional Integral Differential)制御が例示されるが、位置および速度制御演算はこれに限定されない。位置速度制御部42は、算出した電流指令を電流制御部43に送出する。
電流制御部43は、位置速度制御部42から送出された電流指令と、入力信号選択部41から送出された電動機8の電流および電圧とを用いて電流制御演算を行うことにより3相電圧指令を算出し、3相電圧指令をPWM制御部45に送出する。電流制御演算としては、PID制御が例示されるが、電流制御演算はこれに限定されない。機械装置10の物理状態量は、位置速度制御部42および電流制御部43において制御演算における補正等に用いられる。機械装置10の物理状態量を用いた制御演算における補正の方法はどのような方法を用いてもよく、また、機械装置10の物理状態量を用いた制御演算における補正は行われなくてもよい。
なお、上述した例では、電動機8にエンコーダ9が接続され、電動機8の回転角度が駆動制御器1にフィードバックされる形態を説明したが、電動機8にはエンコーダ9が接続されていなくてもよい。同様に、機械装置10にセンサ11が接続され、機械装置10の物理状態量が駆動制御器1およびコントローラ19にフィードバックされる形態を説明したが、機械装置10にはセンサ11が接続されていなくてもよい。電動機8にエンコーダ9が接続されていない場合、制御演算部4は回転角度を用いずに演算を行うか、推定アルゴリズムにより回転角度を推定して演算を行う。機械装置10にセンサ11が接続されていない場合、指令演算部21および制御演算部4は、センサ情報を使わずに演算を行うか、推定アルゴリズムにより物理状態量を推定して演算を行う。
PWM制御部45は、電流制御部43から送出された3相電圧指令を、図1に示した電気回路6におけるスイッチング素子を駆動するためのPWM信号に変換し、PWM信号を出力信号選択部46に送出する。出力信号選択部46は、実稼働モードでは、PWM制御部45から送出されたPWM信号を電気回路6へ送出する。
電気回路6は制御演算部4から送出されたPWM信号に応じてスイッチングを行うことにより出力部7を介して電動機8へ電力を供給する。電動機8は電気回路6から供給された電力を回転または直動運動に変換し、機械装置10を動作させる。
このように実稼働モードでは、駆動制御器1は電動機8および機械装置10の状態を計測した計測結果、すなわちセンサ11、エンコーダ9および電流電圧検出器5による計測結果を、フィードバック信号として用いて電動機8および機械装置10に所望の動作を行わせるための制御操作量を算出する。そして、駆動制御器1はこの制御操作量を電動機8に電力として供給することで電動機8および機械装置10を駆動する。
次に仮想検証モードにおける動作を説明する。仮想検証モードでは、駆動制御器1は電動機8とは接続せず、リアルタイムシミュレータ12と接続する。
リアルタイムシミュレータ12には、仮想検証内容に応じて電気回路モデル、電動機モデルおよび機械装置モデルのうちの一部または全てが実装される。図1ではリアルタイムシミュレータ12に、電気回路モデル、電動機モデルおよび機械装置モデルの全てが実装される例を示しているため、リアルタイムシミュレータ12はそれぞれに対応する電気回路モデル部14、電動機モデル部15および機械装置モデル部16を備える。
リアルタイムシミュレータ12に実装されるシミュレーションモデルは図示しないモデルダウンロード用インターフェースにより図示しないサーバー等からダウンロードされることにより変更可能である。モデルダウンロード用インターフェースにより、サーバー等などから各シミュレーションモデルに対応するモジュールがダウンロードされることにより、検証したい内容に応じて、いずれのシミュレーションモデルを実装するかの設定と、それぞれのシミュレーションモデルの詳細度とが変更される。各シミュレーションモデルに対応するモジュールは、シミュレーションモデルによる応答を模擬する処理部であり、電気回路モデル部14、電動機モデル部15および機械装置モデル部16はこれらのうちの一例である。なお、サーバーには、詳細度の異なる複数のシミュレーションモデルに対応する複数のモジュールが保持されている。
駆動制御器1の出力部7からは、後述するようにリアルタイムシミュレータ12に実装されるシミュレーションモデルに応じて、仮想検証に必要な信号が出力される。リアルタイムシミュレータ12の入力部13は、駆動制御器1の出力部7から送出された信号を電気回路モデル部14、電動機モデル部15、機械装置モデル部16のいずれかに後述する方法により送出する。シミュレーション実行部17は、あらかじめ定められたサンプリング時間で電気回路モデル部14、電動機モデル部15および機械装置モデル部16を動作させることにより、シミュレーションを実行する。なお、シミュレーション実行中は、電気回路モデル部14、電動機モデル部15および機械装置モデル部16間でそれぞれの状態量が相互に授受される。
シミュレーション実行部17はシミュレーション結果を出力部18に送出する。出力部18に送出されるシミュレーション結果は、具体的には、電動機モデル部15から出力される電動機8の応答を模擬した電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度と、機械装置モデル部16から出力される機械装置10の応答を模擬した機械装置モデルの物理状態量とである。出力部18は、これらシミュレーション結果のうち、機械装置モデルの物理状態量を駆動制御器1とコントローラ19とに送出し、電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度を駆動制御器1に送出する。
なお、電動機モデルがリアルタイムシミュレータ12に実装されなくてもよい。電動機モデルがリアルタイムシミュレータ12に実装されない場合、電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度は駆動制御器1に送出されないが、電流制御部43の演算の代わりに、駆動制御器1の制御演算部4がトルク指令を算出して出力すれば、電動機モデルの電流および電圧は不要となる。また、位置速度制御部42で必要とされる回転角度と回転速度は、機械装置モデル部16の物理量に回転角度と回転速度とを含めておけば、機械装置モデル部16の回転角度と回転速度とで代用することができる。
リアルタイムシミュレータ12からコントローラ19に送出された機械装置モデルの物理状態量は、あたかも実際の機械装置10から計測された信号のようにフィールドバス入力部20から入力される。コントローラ19の指令演算部21はフィールドバス入力部20から入力された機械装置モデルの物理状態量を実際に計測されたセンサ情報と見なして制御指令を算出し、フィールドバス出力部22に送出する。指令演算部21から送出された制御指令は、実稼働モードと同様に、フィールドバス出力部22から駆動制御器1に送出される。
リアルタイムシミュレータ12から駆動制御器1に送出された電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度と、機械装置モデルの物理状態量とは、あたかも実際に計測された信号のように入力部3から入力される。
入力部3は、電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度と、機械装置モデルの物理状態量とを制御演算部4へ送出する。制御演算部4の詳細な動作は図2を用いて説明する。フィールドバス入力部2から入力された制御指令は位置速度制御部42に送出される。入力部3から入力された電動機モデルの電流、電圧、回転角度および回転速度と、機械装置モデルの物理状態量とは入力信号選択部41に送出される。
入力信号選択部41は、入力された信号のうち、電動機モデルの電流および電圧を選択して電流制御部43に送出し、電動機モデルの回転角度および回転速度を選択して位置速度制御部42に送出し、機械装置モデルの物理状態量を選択して位置速度制御部42と電流制御部43とに送出する。
位置速度制御部42は、フィールドバス入力部2から送出された制御指令と、入力信号選択部41から送出された電動機モデルの回転角度および回転速度を用いて、位置および速度制御演算を行うことにより電流指令を算出し、電流指令を電流制御部43に送出する。
電流制御部43は、位置速度制御部42から送出された電流指令と、入力信号選択部41から送出された電動機モデルの電流および電圧を用いて電流制御演算を行うことにより3相電圧指令を算出して、3相電圧指令をPWM制御部45に送出する。機械装置モデルの物理状態量は、位置速度制御および電流制御において制御演算の補正等に用いられる。ただし、上述した通り、機械装置モデルの物理状態量は必ずしも必要ではない。
PWM制御部45は、電流制御部43から送出された3相電圧指令を、電気回路モデルにおけるインバータ回路のスイッチング演算を模擬するために必要なPWM信号に変換し、PWM信号を出力信号選択部46に送出する。加えて、仮想検証モードでは、位置速度制御部42により算出された電流指令はトルク定数乗算部44にも送出され、トルク定数乗算部44は、電流指令をトルク指令に換算して出力信号選択部46に送出する。また、電流制御部43により算出された3相電圧指令も出力信号選択部46に送出される。出力信号選択部46は、PWM信号、3相電圧指令およびトルク指令をリアルタイムシミュレータ12へ送出する。これにより、リアルタイムシミュレータ12では、電気回路モデル部14への入力に出力信号選択部46から送出されたPWM信号を用いることができ、電動機モデル部15への入力に出力信号選択部46から送出された3相電圧指令を用いることができ、機械装置10への入力にトルク指令を用いることができる。
なお、リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルが実装されない場合、制御演算部4は3相電圧指令を算出して出力すればよく、PWM制御部45による演算は不要である。また、リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルと電動機モデルが実装されない場合、制御演算部4はトルク指令を算出して出力すればよく、電流制御部43の演算は不要である。
実稼働モードでは、駆動制御器1の出力部7から出力される信号は、電動機8に電力を供給する電気回路6から出力される3相電圧であるが、仮想検証モードでは3相電圧とは異なる信号が出力部7から出力される。すなわち、本実施の形態の駆動制御器1は、実稼働モードでは、電動機8へ供給する電力を出力し、仮想検証モードでは、仮想検証において用いられる信号をリアルタイムシミュレータ12へ出力する。
前述したようにリアルタイムシミュレータ12には仮想検証内容に応じて、電気回路モデル、電動機モデル、機械装置モデルのいずれか、または全てが実装されている。リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルが実装されている場合、出力信号選択部46は電気回路モデルにおけるインバータ回路のスイッチング演算を模擬するのに必要なPWM信号を出力部7に送出する。リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルが実装されずに電動機モデルが実装されている場合、出力信号選択部46は電動機モデルを動作させるのに必要なPWM制御されない3相電圧指令を出力部7に送出する。リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルと電動機モデルが実装されずに機械装置モデルが実装されている場合、出力信号選択部46は機械装置モデルの演算に必要なトルク指令を出力部7に送出する。出力部7は出力信号選択部46から送出された信号をリアルタイムシミュレータ12の入力部13に送出する。
このように仮想検証モードでは、駆動制御器1とリアルタイムシミュレータ12とで閉ループを構成することにより、あたかも駆動制御器1を実際の電動機8および機械装置10と接続しているかのように動作させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態の制御演算部4は、モードに応じて出力する信号を変更することができる。図4は、制御演算部4の動作例を示すフローチャートである。制御演算部4は、位置速度制御部42によりフィールドバス入力部2から送出された制御指令と、入力信号選択部41から送出された信号を用いて、位置および速度制御演算を実施する(ステップS1)。なお、このとき入力信号選択部41から送出された信号および演算の内容は、上述したように実稼働モードであるか仮想検証モードであるかによって異なる。
制御演算部4は、電流制御部43により電流制御演算を実施する(ステップS2)。なお、このとき入力信号選択部41から送出された信号の内容は、上述したように実稼働モードであるか仮想検証モードであるかによって異なる。
制御演算部4は、PWM制御部45によりPWM信号を生成する(ステップS3)。具体的には、PWM制御部45が、電流制御部43から送出された3相電圧指令をPWM信号に変換する。
仮想検証モードである場合(ステップS4 Yes)、トルク定数乗算部44は、電流指令をトルク指令に換算してトルク指令を算出し(ステップS6)、出力信号選択部46は、PWM信号、3相電圧指令およびトルク指令を出力する(ステップS7)。
仮想検証モードでない場合すなわち実稼働モードである場合(ステップS4 No)、出力信号選択部46は、PWM信号を出力する(ステップS5)。
制御演算部4は、以上述べた処理を入力部3から信号が入力されると実施する。なお、前述したとおり、仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータ12に実装されるモデルに応じて図4に示した処理の一部が省略されてもよい。
なお、リアルタイムシミュレータ12は、駆動制御器1の外部にあるので、リアルタイムシミュレータ12のスペックを、実装されるシミュレーションモデルに応じて変更することが可能である。シミュレーションにより電気回路モデルを模擬するにはサンプリング時間を非常に短くする必要があり、非常に短いサンプリング時間のシミュレーションをリアルタイムに行うには高い性能のリアルタイムシミュレータを用意する必要がある。一方、そこまで応答の高くない機械装置の動作を検証する場合には、電動機モデルと機械装置モデル、または機械装置モデルだけを実装することで、リアルタイムシミュレータのスペックを下げ、評価コストを低減することが可能である。
リアルタイムシミュレータ12としては、フィールドバスにより接続されるフィールドネットワーク上にあるコンピュータを用いることができる。例えば、図1において、コントローラ19の指令演算部21にリアルタイムシミュレータ12の機能が搭載されていても良い。フィールドネットワーク上にあるコンピュータはフィールドネットワークを介して駆動制御器1、ロボット、工作機械、リモートI(Input)/O(Output)装置、各種センサなどと接続され、Ethernet(登録商標)あるいは無線を介してサーバーなどと接続する。フィールドネットワーク上にあるコンピュータはフィールドネットワークを介して仮想検証に必要な信号を駆動制御器1とやり取りすることが可能であることから、上述したようにリアルタイムシミュレータ12として活用することができる。すなわち、リアルタイムシミュレータ12は、この場合、フィールドネットワーク上のコンピュータであり、仮想検証モードでは、駆動制御器1とリアルタイムシミュレータ12とは、仮想検証に用いる信号を、フィールドネットワークを介して送受信する。
以上の構成によれば、仮想検証時において、駆動制御器1はリアルタイムシミュレータ12と容易に接続できるため、駆動制御器1を製造したメーカではなく駆動制御器1のユーザであっても、容易に仮想検証が可能となり、駆動制御器1のユーザの装置の設置時の立ち上げ工数を低減することが可能となる。
また、市販の駆動制御器では、駆動制御器内部で簡易的な負荷を模擬したシミュレーションを行えるようにすることで、駆動制御器を電動機と接続することなく、駆動制御器の仮想的な運転動作の検証が可能とされているものもある。しかし、駆動制御器の演算部にはスペック的な制約があり、駆動制御器内部で詳細かつ複雑なシミュレーションモデルをリアルタイムに演算することは困難である。したがって、実装可能なシミュレーションモデルは簡易的な負荷モデルに限られ、ごく限られた簡易的な検証しか行えないという課題がある。
これに対し、本実施の形態では、検証したい内容に応じてリアルタイムシミュレータ12に実装するシミュレーションモデルの有無および詳細度を任意に変更できるため、駆動制御器内部の制御演算部ではスペック的な制約によりリアルタイムでの演算が不可能な詳細かつ複雑なシミュレーションモデルを用いた検証も可能となる。また、仮想検証したい内容に応じてシミュレーションモデルの詳細度を任意に変更できるため、駆動制御器内の制御演算部では実施できない詳細かつ複雑なシミュレーションモデルを用いた検証が可能となり、一方で簡易なシミュレーションモデルでも十分な場合はリアルタイムシミュレータのスペックを下げることで仮想検証のコストを低減できる。
また、本実施の形態を用いれば、電動機と接続することなく、簡易的あるいは詳細なリアルタイムシミュレーションを実現することができる。したがって、電動機に対して遠隔地においてシミュレーションすることが可能となり、ユーザの装置に応じた駆動制御機器の設定を完了した状態で駆動制御機器をユーザに提供することが可能となる。例えばユーザが詳細なシミュレーションモデルでの検証をすることができない場合には、詳細なシミュレーションを実施した上で駆動制御機器を提供することが可能となる。
実施の形態2.
図5は、本発明にかかる実施の形態2の仮想検証システム101の構成例を示す図である。仮想検証システム101は、駆動制御器1の代わりに駆動制御器30を備える以外は、実施の形態1の仮想検証システム100と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
実施の形態2の駆動制御器30は、入力部3の代わりに実稼働用入力部3aと仮想検証用入力部3bとを備え、出力部7の代わりに実稼働用出力部7aと仮想検証用出力部7bとを備える。換言すると、本実施の形態では、入力部は、実稼働用入力部3aと仮想検証用入力部3bで構成され、出力部は、実稼働用出力部7aと仮想検証用出力部7bで構成される。これら以外は、実施の形態2の駆動制御器30は、実施の形態1の駆動制御器1と同様である。
次に、実施の形態2の動作について図5を参照しながら、実施の形態1とは異なる動作を中心に説明する。なお、ここでも実稼働モードと仮想検証モードとを分けて動作を説明する。
まず、実稼働モードにおける動作を説明する。電流電圧検出器5で計測された電動機8の電流および電圧、エンコーダ9で計測された電動機8の回転角度、およびセンサ11で計測された機械装置10の物理状態量は、実稼働用入力部3aに入力される。実稼働用入力部3aは、受け取ったこれらの信号を、制御演算部4に送出する。
実稼働用入力部3aから送出された電流電圧検出器5で計測された電動機8の電流および電圧、エンコーダ9で計測された電動機8の回転角度、およびセンサ11で計測された機械装置10の物理状態量は、図2に示した制御演算部4の入力信号選択部41に入力される。
実稼働モードにおける制御演算部4の動作は実施の形態1と同様のため、ここでは説明を省略するが、実施の形態1に記載した動作により図2の制御演算部4の出力信号選択部46はPWM信号を電気回路6に送出する。電気回路6は制御演算部4から送出されたPWM信号に応じてスイッチングを行うことにより、実稼働用出力部7aを介して電動機8に電力を供給する。電動機8は、実施の形態1と同様に、電気回路6から供給された電力を回転または直動運動に変換し、機械装置10を動作させる。
次に仮想検証モードにおける動作を説明する。リアルタイムシミュレータ12から駆動制御器30に送出された電動機モデルの電流および電圧と、電動機モデルの回転角度および回転速度と、機械装置モデルの物理状態量とは、あたかも実際の電気回路6、電動機8、機械装置10から計測された信号のように仮想検証用入力部3bへ入力される。仮想検証用入力部3bは、これらの入力された信号を制御演算部4へ送出する。
仮想検証モードにおける制御演算部4の動作は実施の形態1と同様のため、ここでは説明を省略するが、実施の形態1に記載した動作により図2の制御演算部4の出力信号選択部46は、リアルタイムシミュレータ12に実装されたシミュレーションモデルに応じて必要な信号を選択して、仮想検証用出力部7bに送出する。
リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルが実装されている場合、出力信号選択部46は電気回路モデルにおけるインバータ回路のスイッチング演算を模擬するのに必要なPWM信号を仮想検証用出力部7bに送出する。リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルが実装されずに電動機モデルが実装されている場合、出力信号選択部46は電動機モデルを動作させるのに必要なPWM制御されない3相電圧指令を仮想検証用出力部7bに送出する。リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルおよび電動機モデルが実装されずに機械装置モデルだけが実装されている場合、出力信号選択部46は機械装置モデルの演算に必要なトルク指令を仮想検証用出力部7bに送出する。仮想検証用出力部7bは出力信号選択部46から送出された信号をリアルタイムシミュレータ12の入力部13に送出する。
次に、仮想検証用入力部3bおよび仮想検証用出力部7bについて具体的に説明する。駆動制御器30とリアルタイムシミュレータ12とを容易に接続可能とするため、仮想検証用入力部3bと仮想検証用出力部7bのインターフェースはコネクタとするとよい。リアルタイムシミュレータ12は駆動制御器30のオプション基板としてユーザに提供されてもよく、その場合は駆動制御器30に設けられたコネクタと、オプション基板に実装されるリアルタイムシミュレータ12に設けられたコネクタとが接続される。なお、リアルタイムシミュレータ12がオプション基板に実装されて提供される場合、リアルタイムシミュレータ12にはシミュレーションモデルをダウンロードするためのインターフェースを設ける。
また、駆動制御器30に設けられたコネクタはコネクタケーブルを介してリアルタイムシミュレータ12に接続されてもよい。コネクタケーブルとしては具体的にUSB(Universal Serial Bus)ケーブルまたはLAN(Local Area Network)ケーブルが考えられ、その場合、仮想検証用入力部3bと仮想検証用出力部7bのインターフェースはそれぞれUSBコネクタ、LANコネクタとなる。
また、駆動制御器30とリアルタイムシミュレータ12とを無線で接続してもよく、その場合は、仮想検証用入力部3bの入力インターフェースと仮想検証用出力部7bの出力インターフェースとは無線接続インターフェースとなる。
制御演算部4および電気回路6には図示しない駆動制御器30の電源入力部から電力が供給されている。実稼働時には、制御演算部4に供給する電圧より高い電圧を電気回路6に供給する必要があり、電気回路6を駆動するために必要な電圧が駆動制御器30に入力される。一方で仮想検証時には電気回路6を動作させないため、実稼働時のように高い電圧を供給する必要はない。そこで、仮想検証時には実稼働時のように高い電圧の電源を接続しなくてもすむよう、実稼働時に供給する電圧よりも低く、制御演算部4の動作に必要十分な電圧を仮想検証用入力部3bから供給するようにしてもよい。すなわち、仮想検証モードでは、実稼働モードで供給する電源電圧より低い電圧が駆動制御器へ入力されるようにしてもよい。
以上の構成によれば、仮想検証時において、駆動制御器30はリアルタイムシミュレータ12と容易に接続できるため、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、仮想検証時に実稼働時より消費電力を低下させることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明にかかる実施の形態3の仮想検証システム102の構成例を示す図である。仮想検証システム102は、駆動制御器1の代わりに駆動制御器1a〜1cを備え、電動機8の代わりに複数の電動機を備え、リアルタイムシミュレータ12の代わりにリアルタイムシミュレータ12aを備える以外は、実施の形態1の仮想検証システム100と同様である。なお、コントローラ19、機械装置10およびセンサ11については図示を省略している。また、同じく図示は省略しているが、各駆動制御器1a〜1cにはそれぞれ電動機が接続され、各電動機にはそれぞれエンコーダ9が接続される。3つの電動機は機械装置10に接続される。駆動制御器1a〜1cは、それぞれ異なる電動機に接続される。なお、図6では、仮想検証モードにおける接続形態を示しており、破線で接続されている部分は、仮想検証モードにおける接続を示す。実施の形態2と同様の機能を有する構成要素は実施の形態2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態2と異なる点を主に説明する。
本実施の形態では、複数の電動機と複数の駆動制御器により駆動する多軸の機械装置10に対して仮想検証を行う場合の仮想検証システムについて説明する。ここでは3軸の装置を例とする。駆動制御器1a〜1cの構成は、駆動制御器30と同様である。仮想検証モードにおいて、複数の駆動制御器とリアルタイムシミュレータの接続方法には次のような方法がある。
1つ目の方法としては、図6に示すように、入力部13のチャンネルをリアルタイムシミュレータに接続する駆動制御器の台数分だけ設ける構成である。図6において、駆動制御器1a〜1cの仮想検証用出力部7bはそれぞれリアルタイムシミュレータ12aの入力部13に接続する。リアルタイムシミュレータ12aは、駆動制御器1a〜1cに対応した電気回路モデル部14a〜14cと電動機モデル部15a〜15cとを備える。
駆動制御器1aから出力されるPWM信号は入力部13を介して電気回路モデル部14aに、駆動制御器1bから出力されるPWM信号は入力部13を介して電気回路モデル部14bに、駆動制御器1cから出力されるPWM信号は入力部13を介して電気回路モデル部14cに送出される。これにより、複数軸を備える機械装置モデルを模擬した機械装置モデル部16のシミュレーションが実行される。各軸のシミュレーション結果は出力部18から各軸に対応した駆動制御器1a〜1cに送出され、それぞれのシミュレーション結果は駆動制御器1a〜1cの仮想検証用入力部3bより入力される。
また、2つ目の方法として、図7に示すように駆動制御器40a〜40cをデイジーチェーン状に接続する構成がある。図7は、本実施の形態における、仮想検証システムの図6とは別の構成例を示す図である。図7においても、コントローラ19、エンコーダ9、機械装置10およびセンサ11については図示を省略している。図7においても仮想検証モードにおける接続形態を示しており、破線で接続されている部分は、仮想検証モードにおける接続を示す。エンコーダ9は、複数の電動機にそれぞれ設けられる。複数の電動機は機械装置10に接続される。図7に示した仮想検証システム103では、駆動制御器1a〜1cの代わりに駆動制御器40a〜40cを備える。駆動制御器40aは、仮想検証用入力部3bの代わりに仮想検証用入力部3baを備え、仮想検証用出力部7bの代わりに仮想検証用出力部7baを備える。駆動制御器40bは、仮想検証用入力部3bの代わりに仮想検証用入力部3bbを備え、仮想検証用出力部7bの代わりに仮想検証用出力部7bbを備える。駆動制御器40cは、仮想検証用入力部3bの代わりに仮想検証用入力部3bcを備え、仮想検証用出力部7bの代わりに仮想検証用出力部7bcを備える。これら以外は、駆動制御器40aの構成は、実施の形態2の駆動制御器30と同様である。
駆動制御器40aの仮想検証用出力部7baは駆動制御器40bの仮想検証用入力部3bbに接続され、駆動制御器40bの仮想検証用出力部7bbは駆動制御器40cの仮想検証用入力部3bcに接続され、駆動制御器40cの仮想検証用出力部7bcはリアルタイムシミュレータ12aの入力部13と接続され、リアルタイムシミュレータ12の出力部18は駆動制御器40aの仮想検証用入力部3baに接続される。
リアルタイムシミュレータ12aの出力部18からは、各軸のシミュレーション結果が軸番号とともに駆動制御器40aの仮想検証用入力部3baに送出される。駆動制御器40aは、駆動制御器40aに対応する軸番号のシミュレーション結果をもとに電気回路モデル部14aの演算に必要なPWM信号を生成し、仮想検証用出力部7baから駆動制御器40bの仮想検証用入力部3bbに送出する。この時、リアルタイムシミュレータ12aから出力された各軸のシミュレーション結果も併せて送出する。
駆動制御器40bは、駆動制御器40bに対応する軸番号のシミュレーション結果をもとに電気回路モデル部14bの演算に必要なPWM信号を生成し、仮想検証用出力部7bbから駆動制御器40cの仮想検証用入力部3bcに送出する。この時、駆動制御器40aから出力されたPWM信号と、リアルタイムシミュレータ12aから出力された各軸のシミュレーション結果も併せて送出される。
駆動制御器40cは、駆動制御器40cに対応する軸番号のシミュレーション結果をもとに電気回路モデル部14cの演算に必要なPWM信号を生成し、仮想検証用出力部7bcからリアルタイムシミュレータ12aの入力部13に送出する。この時、駆動制御器40aおよび駆動制御器40bから出力されたPWM信号も併せて送出される。
リアルタイムシミュレータ12aの入力部13は、軸番号を参照して、駆動制御器40aから出力されたPWM信号は電気回路モデル部14aに、駆動制御器40bから出力されたPWM信号は電気回路モデル部14bに、駆動制御器40cから出力されたPWM信号は電気回路モデル部14cにそれぞれ送出する。複数軸を備える機械装置モデル部16のシミュレーションが実行される。各軸のシミュレーション結果は軸番号とともに出力部18から駆動制御器40aの仮想検証用入力部3baに送出される。
なお、リアルタイムシミュレータ12aに電気回路モデル、電動機モデル、機械装置モデルの全てが実装される場合で説明したが、リアルタイムシミュレータ12aに電気回路モデルが実装されずに電動機モデルが実装されている場合はPWM信号の代わりにPWM制御されない3相電圧指令が送出され、リアルタイムシミュレータ12に電気回路モデルと電動機モデルが実装されずに機械装置モデルのみが実装されている場合はトルク指令が送出されるのは前述した通りである。以上述べた以外の動作は実施の形態2と同様である。
なお、駆動制御器1a〜1cとして、実施の形態2と同様の駆動制御器30の代わりに、実施の形態1と同様の駆動制御器1を用いてもよい。
なお、以上述べた例では、駆動制御器および電動機がそれぞれ3つの例を示すが、駆動制御器が複数であり、複数の駆動制御器により1つの電動機を制御する場合にも本実施の形態の動作および構成を適用できる。
以上の構成によれば、複数の駆動制御器および電動機を備える場合にも、仮想検証時において、駆動制御器1a〜1c,40a〜40cはリアルタイムシミュレータ12aと容易に接続できるため、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
図8は、本発明にかかる実施の形態4の仮想検証システム103の構成例を示す図である。本実施の形態にかかわる仮想検証システム103においては、リアルタイムシミュレータ12の機能が情報処理装置120に搭載される点が異なる。以下、実施の形態1から3と異なる点のみについて説明する。
本実施の形態における情報処理装置120は、ネットワークを介してクラウドサーバ150と接続される。情報処理装置120としては、例えば機械装置10が設置される工場内の各種情報を収集するエッジコンピュータなどが挙げられる。エッジコンピュータは産業機器分野の工場において使用され、工場内のPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルロジックコントローラ)130、サーボシステム140等の情報を工場内のネットワークを介して収集し、当該情報に基づいて各機器の分析、解析、判断等をリアルタイムに行うことができる装置である。
図9は、本実施の形態にかかわる仮想検証システムを示すブロック図である。情報処理装置120は、オプション基板としてプラットフォーム基盤121を有しており、プラットフォーム基盤121上に電気回路モデル部14、電動機モデル部15、機械装置モデル部16、シミュレーション実行部17を備える。
図10は、クラウドサーバ150から情報処理装置120へ電気回路モデル等をダウンロードする概念図である。図10に示すクラウドサーバ150は、本実施の形態に係る仮想検証システム103の情報処理装置120に搭載され得る電気回路モデル、電動機モデル、機械装置モデル、シミュレーション実行アプリケーションを保有している。
図10に示すように、情報処理装置120は、クラウドサーバ150へアクセスし、クラウドに格納されている各種電気回路モデル等を確認し、ユーザによって選択された電気モデルをダウンロードし、同モデルをプラットフォーム基盤121に搭載する。
ユーザは、検証したい内容に応じてクラウドサーバ150上にある各種モデル、アプリケーションからシミュレーションに必要なものを情報処理装置120にダウンロードすることができる。したがって、情報処理装置120に実装するシミュレーションモデルを任意に変更、選択できる。
すなわち、情報処理装置120を操作するユーザは、例えば、所望の試験に適した電気回路モデルを使用したり、又は、所望のメーカの電気回路モデルを使用したりすることが可能となる。
また、クラウドサーバ150上の各種モデルには、駆動制御器1への出力選定信号が付随されている。そのため、クラウドサーバ150上のモデルをダウンロードした情報処理装置120から駆動制御器1へ出力選定信号が送信されることによって、制御演算部4の出力信号が決定される。したがって、駆動制御器1の出力部7から出力される信号の種類が決定されるため、例えばユーザが指定するなどの必要がない。
なお、プラットフォーム基盤121は、電気回路モデル部14、電動機モデル部15、機械装置モデル部16、シミュレーション実行部17と接続するI/F(インターフェース)部分が共通化されており、I/F種が同一のものは搭載可能である。
さらに、プラットフォーム基盤121は搭載したモデル部間のデータ通信制御を行うことができ、モデル部やシミュレーション実行部との同期制御を行うことができる。なお、プラットフォーム基盤121は必ずしも同期制御を行う必要はない。
情報処理装置120は、例えば、機械装置10の稼働情報を入手し、この稼働情報に基づいて機械装置10の老朽化状況を分析し、機械装置10を構成する機材の交換時期を通知することなどができる。情報処理装置120は、機械装置10の稼働情報を分析していることから、その分析結果を機械装置モデル部16に提供し、経年劣化を考慮したシミュレーションが可能となる。
すなわち、情報処理装置120は、プラットフォーム基盤121を有し、同プラットフォーム基盤に各種モデルを搭載し得ることから、各種モデル間での解析結果の連携が容易になり、より高度な解析が可能となる。
以上の実施の形態1から4に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a〜1c,30,40a〜40c 駆動制御器、2,20 フィールドバス入力部、3,13 入力部、4 制御演算部、5 電流電圧検出器、6 電気回路、7,18 出力部、8 電動機、9 エンコーダ、10 機械装置、11 センサ、12,12a リアルタイムシミュレータ、14 電気回路モデル部、15 電動機モデル部、16 機械装置モデル部、17 シミュレーション実行部、19 コントローラ、21 指令演算部、22 フィールドバス出力部、41 入力信号選択部、42 位置速度制御部、43 電流制御部、44 トルク定数乗算部、45 PMW制御部、46 出力信号選択部、100,101,102,103 仮想検証システム、120 情報処理装置、121 フラットフォーム基盤、150 クラウドサーバ。

Claims (18)

  1. リアルタイムシミュレータと、
    仮想検証モードでは前記リアルタイムシミュレータと接続可能であり、実稼働モードで電動機を駆動可能な駆動制御器と、
    を備え、
    前記駆動制御器は、前記実稼働モードでは前記電動機に電力を供給し、前記仮想検証モードでは前記リアルタイムシミュレータに実装された仮想検証モデルに応じた信号を出力する出力部を有すること
    を特徴とする仮想検証システム。
  2. 前記駆動制御器は、出力信号を演算する制御演算部と、前記出力信号により制御され、前記電動機に電力を供給する電気回路と、を備え、
    前記実稼働モードでは前記電気回路から供給される電力が前記出力部から出力され、前記仮想検証モードでは前記出力信号が前記出力部から出力されること
    を特徴とする請求項1に記載の仮想検証システム。
  3. 前記制御演算部は、前記実稼働モードあるいは前記仮想検証モードに応じて出力信号を選択する出力信号選択部を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の仮想検証システム。
  4. 前記出力信号選択部は、前記仮想検証モードにおいて前記リアルタイムシミュレータに実装された仮想検証モデルに応じた信号を選択し、前記出力信号とすること
    を特徴とする請求項3に記載の仮想検証システム。
  5. 前記駆動制御器は、
    前記実稼働モードでは、前記電動機の状態の計測結果の入力を受け付け、前記仮想検証モードでは、前記リアルタイムシミュレータからの前記電動機の状態を模擬した模擬情報の入力を受け付ける入力部、
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  6. 前記出力部は、前記電気回路から出力された電力を前記電動機へ出力する第1の出力部と、仮想検証において用いられる信号を前記リアルタイムシミュレータへ出力する第2の出力部と、を備えることを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  7. 前記仮想検証モードでは、前記実稼働モードで供給する電源電圧より低い電圧が前記駆動制御器へ入力されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  8. 前記リアルタイムシミュレータはオプション基板に実装されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  9. 前記オプション基板はシミュレーションモデルをダウンロードするためのインターフェースを備えることを特徴とする請求項8に記載の仮想検証システム。
  10. 前記オプション基板は、クラウドサーバ上にあるシミュレーションモデルをダウンロードすることを特徴とする請求項9に記載の仮想検証システム。
  11. 前記入力部は、前記リアルタイムシミュレータが接続されたことを検知すると、前記駆動制御器のモードを仮想検証モードに切り替えることを特徴とする請求項に記載の仮想検証システム。
  12. 前記リアルタイムシミュレータはフィールドネットワーク上のコンピュータであり、仮想検証モードでは、前記駆動制御器と前記リアルタイムシミュレータとは、仮想検証に用いる信号を、前記フィールドネットワークを介して送受信することを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  13. 前記駆動制御器を複数備え、前記仮想検証モードでは、リアルタイムシミュレータは複数の前記駆動制御器と接続することを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  14. 前記駆動制御器を複数備え、前記仮想検証モードでは、複数の前記駆動制御器がデイジーチェーン状に接続されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の仮想検証システム。
  15. 出力信号を演算する制御演算部と、
    前記出力信号により制御され、電動機に電力を供給する電気回路と、
    実稼働モードでは前記電気回路から供給される電力を出力し、仮想検証モードではリアルタイムシミュレータに実装された仮想検証モデルに応じた信号を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする駆動制御器。
  16. 前記制御演算部は、前記実稼働モードあるいは前記仮想検証モードに応じて出力信号を選択する出力信号選択部を備えたこと
    を特徴とする請求項15に記載の駆動制御器。
  17. 前記出力信号選択部は、前記仮想検証モードにおいて前記リアルタイムシミュレータに実装された仮想検証モデルに応じた信号を選択し、前記出力信号とすること
    を特徴とする請求項16に記載の駆動制御器。
  18. 前記出力部は、前記電気回路から出力された電力を前記電動機へ出力する第1の出力部と、前記仮想検証モードにおいて用いられる信号を前記リアルタイムシミュレータへ出力する第2の出力部と、を備えることを特徴とする請求項15から17のいずれか1つに記載の駆動制御器。
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