JP6316308B2 - 官能化されたポリイソブテンの製造法および該化合物の誘導体 - Google Patents

官能化されたポリイソブテンの製造法および該化合物の誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP6316308B2
JP6316308B2 JP2015546953A JP2015546953A JP6316308B2 JP 6316308 B2 JP6316308 B2 JP 6316308B2 JP 2015546953 A JP2015546953 A JP 2015546953A JP 2015546953 A JP2015546953 A JP 2015546953A JP 6316308 B2 JP6316308 B2 JP 6316308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
group
polyisobutene
phenol
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015546953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016501306A (ja
Inventor
ランゲ アーノ
ランゲ アーノ
チホニー シラルド
チホニー シラルド
クライナー マティアス
クライナー マティアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2016501306A publication Critical patent/JP2016501306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6316308B2 publication Critical patent/JP6316308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
    • C08F2/42Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation using short-stopping agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F110/08Butenes
    • C08F110/10Isobutene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/02Alkylation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/10Acylation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G81/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers
    • C08G81/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers at least one of the polymers being obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08G81/024Block or graft polymers containing sequences of polymers of C08C or C08F and of polymers of C08G
    • C08G81/025Block or graft polymers containing sequences of polymers of C08C or C08F and of polymers of C08G containing polyether sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/40Chemical modification of a polymer taking place solely at one end or both ends of the polymer backbone, i.e. not in the side or lateral chains

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、官能化されたポリイソブテンの製造法ならびに前記方法により得られる官能化されたポリイソブテンおよび該化合物の使用に関する。
前記イソブテンのホモポリマーおよびコポリマーは、例えば、燃料添加剤および潤滑剤添加剤の製造のための、エラストマーとしての、接着剤もしくは接着剤原料としての、またはシーラントおよびシーリング材の基本成分としての多種多様な用途に使用される。
イソブテンのリビングカチオン重合によるポリイソブテン(PIB)の製造は、公知である。一般に、ルイス酸触媒としての金属ハロゲン化物または半金属ハロゲン化物、およびルイス酸を用いてカルボカチオンまたはカチオノゲン錯体を形成する、開始剤としてのt−アルキルハロゲン化物、ベンジルハロゲン化物もしくはアリルハロゲン化物、ベンジルエステルもしくはアリルエステル、またはベンジルエーテルもしくはアリルエーテルの存在下でのイソオレフィンまたはビニル芳香族化合物の重合は、リビングカチオン重合と呼称される。これについての包括的な概要は、Kennedy/Ivan,“Carbocationic Macromolecular Engineering”,Hauser Publishers 1992中に見出せる。
リビングカチオン重合の利点は、比較的狭い分子量分布を有するポリイソブテンが得られることである。しかし、本出願人の試験では、イソブテンの重合に対して技術水準の公知方法を使用することは、平均分子量のポリイソブテン、すなわち300〜30000、とりわけ2000〜20000、殊に3000〜16000、特に5000〜11000の数平均分子量Mnを有するポリイソブテンをもたらし、十分に狭い分子量分布をもたらさないことが証明された。このことは、殊に、経済的に重要な重合条件を使用する場合のこと、例えば高価でありかつ室温でガス状の三塩化ホウ素ではなく、より安価でありかつより簡単に取り扱うことができる四塩化チタンを使用する場合のことである。
少なくとも1個の−OH官能基を末端基とするポリイソブテンは、マクロマー(アクリレート、エポキシド、アリルエーテル)またはポリマー(ポリウレタン)を製造するための価値の高い中間生成物である。KennedyおよびIvanの功績は、ボラン付加による当該化合物への合成経路を出版物に初めて掲載したことである(Ivan,Kennedy,Chang;J.Polym.Sci.Polym.Chem.第18版,3177(1980))。しかし、ここでは、工業化学実験室における、Kennedyの記載の再現可能性を疑うべくもないが、工業用ポリマーを製造するためのボランの使用には費用がかかりすぎることを指摘されてもおかしくはない。
さらに、フェノールを末端基とするポリイソブテンを製造することは、公知である。それに関して、これまで、刊行物の記載(例えば、Nguyen und Marechal,Polym.Bull.11,第99〜104頁(1984)、米国特許第4429099号明細書(1984)、米国特許第5300701号明細書(1994))および本出願人自身の試験によれば、三段階法:
1.イソブテンの重合および例えば、アルコールでの停止、
2.得られた、Clを末端基とするポリマーをデヒドロハロゲン化してオレフィンとすること、
3.フェノールと反応させてポリイソブテニルフェノールとすること
が必要とされた。
前記工程は、煩雑であり、かつ殊に工業的実地において望ましくない、費用のかかる多段階法をもたらす。さらに、工程2および3において、もはや反応性ではない内部(テトラ置換された)オレフィンの望ましくない部分的形成を考慮に入れる一方で、生成物の品質は停止反応1における二量体化によって劣化する。
殊に、高められたPIB割合によって、望ましい使用特性(接着特性、機械的性質、弾性、バリヤー効果)を改善する目的のために、官能化されかつ反応性基を有する官能基上で誘導体化されたPIBを接着剤中で使用するかまたは接着剤中のマクロマーとして使用するためには、高い分子量Mnを有するPIBは、興味深い。
したがって、本発明の課題は、フェノールで官能化されかつとりわけ、狭い分子量分布(すなわち、できるだけ小さいPDI値;PDI=Mw/Mn;Mw=質量平均分子量、Mn=数平均分子量)、できるだけ高い分子量Mnおよびできるだけ高い官能価(例えば、100%の官能価にできるだけ近い)を有する、二官能性ポリイソブテンおよび多官能性ポリイソブテンが費用のかかる後反応なしに得られる、簡単な方法を提供することであった。
適当な方法の条件および触媒で上記の方法の工程1〜3をまとめることができ、かつ他の点では工業的に通常の方法および物質を使用して、前記課題を解決するポリイソブテニルフェノールを製造することができることは、驚異的なことであった。
この課題は、次に詳細に記載された方法によって解決される。
本発明の対象は、官能化されたポリイソブテンの製造法であって、
イソブテンまたはイソブテン含有モノマー混合物をルイス酸および開始剤の存在下に重合させ、
その際に、前記重合は、少なくとも1つのフェノールと少なくとも1つのルイス酸および/または少なくとも1つのブレンステッド酸との混合物で停止され、かつ任意に末端フェノール基は、誘導体化されるかまたはシクロヘキサノール系に還元される、前記方法である。
本発明による方法により、鎖端部に含まれるかまたは鎖端部のフェノール基に含まれるイソブテンポリマーが得られる。課題に応じて、末端フェノール基は、誘導体化されてもよく、例えばエステル化またはエーテル化ならびに変換、例えばシクロヘキサノール系に還元されてもよい。
また、本発明の対象は、本発明による方法により得られたポリイソブテンである。
また、本発明の対象は、接着剤、接着剤原料、燃料添加剤、または潤滑剤添加剤を製造するための、エラストマーとして、またはシーラントおよびシーリング材の基本成分として、本発明による方法により得られたポリイソブテンの使用である。
以下、(メタ)アクリレートの名称および類似の名称は、“アクリレートまたはメタクリレート”のために略記する表記法として使用される。
また、以下、ポリイソブテンとは、モノマーの全体量に対するイソブテンの割合が50質量%を上回る、特に80質量%を上回るコポリマーであると解釈される。
以下、“誘導体化された”または“誘導体”とは、フェノール末端基の少なくとも1個に、OH基のH原子ではなく、他の原子または他の原子団が存在することであると解釈される。
開始剤は、ルイス酸を用いる重合条件下でカルボカチオンまたはカチオノゲン錯体を形成しうる、少なくとも1個の官能基FGを有する有機化合物である。“カルボカチオン”および“カチオノゲン錯体”の概念は、互いに厳密に分けられるのではなく、溶媒分離イオン、溶媒分離イオン対、接触イオン対および開始剤分子のC原子上に部分正電荷を有する、強力に極性化された錯体の全ての中間段階を含み、その際に、とりわけ最後の種類がおそらく存在する。
開始剤として、原則的に、少なくとも1個の求核的に追い出し可能な脱離基Xを有し、かつこの脱離基Xが有するC原子上で正電荷または部分電荷を安定化しうる、全ての有機化合物が適している。これについては、脂肪族第二級炭素原子もしくは脂肪族第三級炭素原子に結合しているかまたはアリル炭素原子もしくはベンジル炭素原子に結合している、少なくとも1個の脱離基Xを有する周知の化合物が含まれる。その際に、脱離基として、ハロゲン、アルコキシ、特にC1〜C6アルコキシ、およびアシルオキシ(アルキルカルボニルオキシ)、特にC1〜C6アルキルカルボニルオキシがこれに該当する。
ここで、ハロゲンは、殊に塩素、臭素またはヨウ素、特に塩素を表わす。C1〜C6アルコキシは、直鎖状であっても分枝鎖状であってもよく、かつ例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ、殊にメトキシを表わす。C1〜C6アルキルカルボニルオキシは、例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、n−ブチルオキシおよびイソブチルオキシ、殊にアセトキシを表わす。
好ましくは、官能基が一般式FG
Figure 0006316308
〔式中、
Xは、ハロゲン、C1〜C6アルコキシおよびC1〜C6アシルオキシから選択されており、
aは、水素またはメチルであり、かつ
bは、メチルを表わすか、またはRaとともに、もしくは、官能基FGが結合している分子部分とともに、C5〜C6シクロアルキル環を形成し、また、Rbは、官能基FGが芳香族C原子またはオレフィン性不飽和C原子に結合している場合には、水素であってもよい〕を有する当該開始剤である。
前記開始剤は、特に1個、2個、3個または4個、殊に1個または2個、特に1個の官能基を有する。好ましくは、式(FG)中のXは、ハロゲン原子、殊に塩素を表わす。
好ましい開始剤は、例えば一般式I−A〜I−Fに従う:
Figure 0006316308
上記式中、Xは、前記の意味を有し;
aおよびbは、互いに独立して、0、1、2、3、4または5を表わし;
cは、1、2または3を表わし;
c、RdおよびRjは、互いに独立して、水素またはメチルを表わし;
e、RfおよびRgは、互いに独立して、水素、C1〜C4アルキルまたは基CRcd−Xを表わし、ここで、Rc、RdおよびXは、前記の意味を有し;
hは、水素、メチルまたは基Xを表わし;
iおよびRkは、水素または基Xであり;かつ
Aは、ビニル基またはシクロアルケニル基を有するエチレン性不飽和炭化水素基を表わす。
式I−A〜I−C中、RcおよびRd、特に双方は、メチルを表わす。式I−A中、Rfは、例えば、基CRcRd4−Xを表わし、この基CRcRd4−Xは、殊にReが水素である場合、CRcdX基に対して、パラ位またはメタ位に配置されている。前記Rfは、基ReがC1〜C4アルキルまたは基CRcd−Xを表わす場合、メタ位に存在していてもよい。好ましい化合物I−Aは、例えば次のとおりである:2−クロロ−2−フェニルプロパンならびに1,4−ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン(1,4−ジクミルクロリド、1,4−DCC)または1,3−ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン(1,3−ジクミルクロリド、1,3−DCC)。
式I−Bの化合物の例は、塩化アリル、塩化メタリル、2−クロロ−2−メチルブテン−2ならびに2.5−ジクロロ−2,5−ジメチルヘキセン−3である。
化合物I−C中、Rcは、特にメチルを表わす。Riは、特に基Xを表わし、殊に、Rjがメチルを表わす場合、殊にハロゲンを表わす。
一般式I−Cの化合物の例は、1,8−ジクロロ−4−p−メンタン(リモネンジヒドロクロリド)、1,8−ジブロモ−4−p−メンタン(リモネンジヒドロブロミド)、1−(1−クロロエチル)−3−クロロシクロヘキサン、1−(1−クロロエチル)−4−クロロシクロヘキサン、1−(1−ブロモエチル)−3−ブロモシクロヘキサンおよび1−(1−ブロモエチル)−4−ブロモシクロヘキサンである。
式I−Dの化合物とは、Rhがメチル基を表わす当該化合物が好ましい。さらに、好ましくは、Rhが基Xを表わし、かつ殊に、aが0を上回る場合、ハロゲン原子を表わす一般式I−Dの化合物である。
化合物I−E中、Aは、たいてい2〜21個のC原子を有する炭化水素基を表わし、この炭化水素基は、ビニル基(CH2=CH−)またはC5〜C8シクロアルケニル基、例えばシクロペンテン−3−イル、シクロペンテン−4−イル、シクロヘキセン−3−イル、シクロヘキセン−4−イル、シクロヘプテン−3−イル、シクロヘプテン−4−イル、シクロオクテン−3−イル、シクロオクテン−4−イルまたはシクロオクテン−5−イルを有する。
とりわけ、Aは、式A.1、A.2またはA.3
Figure 0006316308
の基を表わし、ここで、
dは、0または1を表わし、
eは、0〜3、殊に0、1または2の数を表わし、かつ
fは、0または1を表わす。
化合物I−E中、ただし、A=A.2であるものとし、dは、特に1を表わす。
化合物I−E中、ただし、A=A.3であるものとし、eは、特に0を表わす。fは、特に1を表わす。
開始剤化合物I−Eの例は、2−クロロ−2−メチルブテン−3、2−クロロ−2−メチルペンテン−4、2−クロロ−2,4,4−トリメチルヘキセン−5、2−クロロ−2−メチル−3−(シクロペンテン−3−イル)−プロパン、2−クロロ−2−メチル−4−(シクロヘキセン−4−イル)ペンタンおよび2−クロロ−2−(1−メチルシクロヘキセン−4−イル)プロペンである。
式I−Fの化合物中、Xは、特に塩素を表わす。cは、特に1または2、特に有利に1を表わす。式I−Fの好ましい化合物は、3−クロロシクロペンテンである。
特に好ましくは、式I−AまたはI−Dの開始剤、殊に式I−Dの当該開始剤が使用される。
上記開始剤ならびに当該開始剤の製造法は、公知であり、かつ例えばWO 02/48215、WO 03/074577およびWO 2004/113402中に記載されており、ここで、当該文献の開示内容は、参照のために本明細書に援用される。
重合を開始するためのルイス酸として、共有結合の金属ハロゲン化物および電子対ギャップを有する半金属ハロゲン化物がこれに該当する。この種の化合物は、当業者に公知であり、例えばJ.P.Kennedy等により、米国特許第4946889号明細書、米国特許第4327201号明細書、米国特許第5169914号明細書、欧州特許出願公開第206756号明細書、欧州特許出願公開第265053号明細書中に公知であり、ならびにJ.P.Kennedy,B.Ivan,“Designed Polymers by Carbocationic Macromolecular Engineering”,Oxford University Press,New York,1991中の記載も含めて公知である。前記化合物は、たいてい、チタン、錫、アルミニウム、バナジウムまたは鉄のハロゲン化合物、ならびにホウ素のハロゲン化物から選択されている。好ましくは、塩化物であり、かつアルミニウムの場合には、モノアルキルアルミニウムジクロリドおよびジアルキルアルミニウムクロリドでもある。好ましいルイス酸は、四塩化チタン、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素、四塩化錫、三塩化アルミニウム、五塩化バナジウム、三塩化鉄、アルキルアルミニウムジクロリドおよびジアルキルアルミニウムクロリドである。特に好ましいルイス酸は、四塩化チタン、三塩化ホウ素および三フッ化ホウ素、殊に四塩化チタンである。
重合を電子供与体の存在下で実施することは、有効であることが実証された。電子供与体として、窒素、酸素または硫黄原子上に存在する遊離電子対を有する非プロトン性有機化合物がこれに該当する。好ましい供与体化合物は、ピリジン、例えばピリジン自体、2,6−ジメチルピリジン、ならびに立体障害ピリジン、例えば2,6−ジイソプロピルピリジンおよび2,6−ジ−t−ブチルピリジン;アミド、殊に脂肪族カルボン酸または芳香族カルボン酸のN,N−ジ−アルキルアミド、例えばN,N’−ジメチル−アセトアミド;ラクタム、殊にN−アルキルラクタム、例えばN−メチルピロリドン;エーテル、例えばジアルキルエーテル、例えばジエチルエーテルおよびジイソプロピルエーテル、環式エーテル、例えばテトラヒドロフラン;アミン、殊にトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン;エステル、殊に脂肪族C1〜C6カルボン酸のC1〜C4アルキルエステル、例えばエチルアセテート;チオエーテル、殊にジアルキルチオエーテルまたはアルキルアリールチオエーテル、例えばメチルフェニルスルフィド;スルホキシド、殊にジアルキルスルホキシド、例えばジメチルスルホキシド;ニトリル、殊にアルキルニトリル、例えばアセトニトリルおよびプロピオニトリル;ホスフィン、殊にトリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフィン、例えばトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィンおよびトリフェニルホスフィンおよび酸素を介して結合された、少なくとも1個の有機基を有する、非重合性の非プロトン性有機ケイ素化合物から選択されている。
前記供与体の中で、ピリジンおよび立体障害ピリジン誘導体ならびに殊に有機ケイ素化合物が好ましい。
この種の好ましい有機ケイ素化合物は、一般式VI:
a rSi(ORb4-r (VI)
〔式中、rは、1、2または3を表わし、
aは、同一でも異なっていてもよく、かつ互いに独立して、C1〜C20アルキル、C3〜C7シクロアルキル、アリールまたはアリール−C1〜C4アルキルであり、その際に、3個の最後に挙げた基は、1個以上のC1〜C10アルキル基を置換基として有していてもよく、かつ
bは、同一かまたは異なり、かつC1〜C20アルキルであるか、またはrが1または2を表わす場合には、2個の基Rbは、一緒になってアルキレンを表わすことができる〕の当該有機ケイ素化合物である。
式VI中、rは、特に1または2を表わす。Raは、特にC1〜C8アルキル基、殊に分枝鎖状アルキル基または第二級C原子を介して結合されたアルキル基、例えばイソプロピル、イソブチル、s−ブチル、または5員、6員もしくは7員のシクロアルキル基、またはアリール基、殊にフェニルである。変数Rbは、特にC1〜C4アルキル基を表わすかまたはフェニル基、トリル基もしくはベンジル基を表わす。
この種の好ましい化合物の例は、ジメトキシジイソプロピルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロピルシラン、ジメトキシジイソブチルシラン、ジメトキシジシクロペンチルシラン、ジメトキシイソブチル−2−ブチルシラン、ジエトキシイソブチルイソプロピルシラン、トリエトキシトルイルシラン、トリエトキシベンジルシランおよびトリエトキシフェニルシランである。
本発明の範囲内で、C1〜C4アルキルは、分枝鎖状アルキル基または直鎖状アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチルまたはt−ブチルを表わす。さらに、C1〜C8アルキルは、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルおよびこれらの位置異性体を表わす。さらに、C1〜C20アルキルは、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシルおよびこれらの位置異性体を表わす。
3〜C7シクロアルキルは、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを表わす。
アリールは、殊にフェニル、ナフチルまたはトリルを表わす。
アリール−C1〜C4アルキルは、殊にベンジルまたは2−フェニルエチルを表わす。
アルキレンは、例えばC2〜C5アルキレン、例えば1,2−エチレン、1,2−プロピレンおよび1,3−プロピレン、1,4−ブチレンおよび1,5−ペンチレンを表わす。
前記ルイス酸は、開始剤錯体の形成に十分である量で使用される。ルイス酸対開始剤化合物Iのモル比は、一般に10:1〜1:10、殊に1:1〜1:4、特に1:1〜1:2.5である。
ルイス酸対電子供与体は、とりわけ、20:1〜1:20、特に有利に5:1〜1:5、殊に2:1〜1:2のモル比で使用される。
反応混合物中でのルイス酸の濃度は、通常、0.1〜200g/lの範囲内、殊に1〜50g/lの範囲内にある。
本発明による方法のためのイソブテン原料として、当該イソブテン原料から当該イソブテン原料中に含まれている1,3−ブタジエンが可能な限り取り除かれている場合には、イソブテン自体ならびにイソブテン含有C4炭化水素流、例えばC4ラフィネート、イソブテン脱水素からのC4カット、スチームクラッカーからのC4カット、FCCクラッカー(FCC:Fluid Catalyzed Cracking:流体接触クラッキング)からのC4カットが適している。本発明によれば、適当なC4炭化水素流は、たいてい、ブタジエンを500ppm未満、特に200ppm未満含有する。C4カットを原料として使用する場合、イソブテンとは異なる炭化水素が不活性溶剤の役割を演じる。
イソブテンと、カチオン重合条件下でイソブテンと共重合しうるオレフィン性不飽和モノマーとのモノマー混合物は、反応されてもよい。さらに、本発明による方法は、カチオン重合条件下でイソブテンと重合しうるエチレン性不飽和コモノマーとのブロック共重合に適している。イソブテンのモノマー混合物を適当なコモノマーと共重合させる場合は、前記モノマー混合物は、イソブテンを特に80質量%を上回って、殊に90質量%を上回って、特に有利に95質量%を上回って含有し、かつコモノマーを20質量%を下回って、特に10質量%を下回って、殊に5質量%を下回って含有する。
共重合しうるモノマーとして、ビニル芳香族化合物、例えばスチレンおよびα−メチルスチレン、C1〜C4アルキルスチレン、例えば2−メチルスチレン、3−メチルスチレンおよび4−メチルスチレン、ならびに4−t−ブチルスチレン、5〜10個の炭素原子を有するイソオレフィン、例えば2−メチルブテン−1、2−メチルペンテン−1、2−メチルヘキセン−1、2−エチルペンテン−1、2−エチルヘキセン−1および2−プロピルヘプテン−1がこれに該当する。さらに、コモノマーとして、シリル基を有するオレフィン、例えば1−トリメトキシシリルエテン、1−(トリメトキシシリル)プロペン、1−(トリメトキシシリル)−2−メチルプロペン−2、1−[トリ(メトキシエトキシ)シリル]エテン、1−[トリ(メトキシエトキシ)シリル]プロペンおよび1−[トリ(メトキシエトキシ)シリル]−2−メチルプロペン−2がこれに該当する。
前記重合は、通常、溶剤中で実施される。溶剤として、適当な誘電定数を有しかつ抽出可能なプロトンを有さずかつ重合条件下で液状である、全ての低分子量有機化合物またはこれらの混合物がこれに該当する。好ましい溶剤は、炭化水素、例えば2〜8個、特に3〜8個の炭素原子を有する非環式炭化水素、例えばエタン、イソプロパンおよびn−プロパン、n−ブタンおよびその異性体、n−ペンタンおよびその異性体、n−ヘキサンおよびその異性体、n−ヘプタンおよびその異性体、ならびにn−オクタンおよびその異性体、5〜8個の炭素原子を有する環式アルカン、例えばシクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘプタン、特に2〜8個の炭素原子を有する非環式アルケン、例えばエテン、イソプロペンおよびn−プロペン、n−ブテン、n−ペンテン、n−ヘキセンおよびn−ヘプテン、環式オレフィン、例えばシクロペンテン、シクロヘキセンおよびシクロヘプテン、芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ならびにハロゲン化炭化水素、例えばハロゲン化脂肪族炭化水素、例えばクロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、クロロエタン、1,2−ジクロロエタンおよび1,1,1−トリクロロエタンおよび1−クロロブタン、ならびにハロゲン化芳香族炭化水素、例えばクロロベンゼンおよびフルオロベンゼンである。溶剤として使用されるハロゲン化炭化水素は、ハロゲン原子が第二級炭素原子または第三級炭素原子上に存在する化合物を含まない。
好ましい溶剤は、芳香族炭化水素であり、その中でトルエンが特に好ましい。同様に、少なくとも1つのハロゲン化炭化水素および少なくとも1つの脂肪族炭化水素または芳香族炭化水素を含む溶剤混合物が好ましい。殊に、この溶剤混合物は、ヘキサンおよび/またはクロロメタンおよび/またはジクロロメタンを含む。その際に、炭化水素対ハロゲン化炭化水素の容積比は、特に1:10〜10:1の範囲内、特に有利に4:1〜1:4の範囲内、殊に2:1〜1:2の範囲内にある。
その極性が単一の溶剤中で重合を可能にする塩素化炭化水素も好ましい。例は、塩化プロピル、塩化ブチルおよび塩化ペンチル、例えば1−クロロブタンおよび2−クロロプロパンである。
たいてい、本発明による方法は、0℃を下回る、例えば0〜−140℃の範囲内、特に−30〜−120℃の範囲内、特に有利に−40〜−110℃の範囲内で実施され、すなわち、約−45℃で、約−50℃で、または、−30℃〜−80℃の範囲内で実施される。0〜−30℃の範囲は、標準のアンモニア冷却により達成させることができ、それゆえに、特に簡単に達成することができ、かつ特に好ましい。反応圧力は、それほど重要でない。
反応熱は、通常、例えば壁面冷却によって導出され、および/または、沸騰冷却を利用して導出される。
反応の停止のために、リビング鎖末端は、少なくとも1つのフェノール(I)と少なくとも1つのルイス酸および/または少なくとも1つのブレンステッド酸との混合物を添加することによって不活性化される。
Figure 0006316308
上記式中、R1、R2、R3、R4、R5は、同一かまたは異なり、かつ、水素、アルキルまたはアルコキシを表わし、ただし、少なくとも1個のオルト位またはパラ位の基は、水素であるものとする。
基R1、R2、R3、R4、R5の1個以上がアルキルを表わす場合、このアルキルは、環式、直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素基であり、典型的には、1〜20個、しばしば1〜10個、殊に1〜4個の炭素原子を有しかつ例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、3−メチルブチ−2−イル、2−メチルブチ−2−イル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−メチルペンチ−3−イル、2−メチルペンチ−2−イル、2−メチルペンチ−4−イル、3−メチルペンチ−2−イル、3−メチルペンチ−3−イル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチ−3−イル、2,3−ジメチルブチ−2−イルまたは2,3−ジメチルブチルを表わす。
基R1、R2、R3、R4、R5の1個以上がアルコキシを表わす場合、このアルコキシは、環式、直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素基であり、典型的には、1〜20個、しばしば1〜10個、殊に1〜4個の炭素原子を有しかつ酸素原子を介してフェノール環と結合している。例は、酸素原子と結合した、上記の炭化水素基である。
ルイス酸として、重合のために前記されたルイス酸がこれに該当し、その際に、式、例えばBF3、BCl3、SnCl4、TiCl4、AlCl3は、工業的に簡単に入手可能であり、かつそれゆえに、好ましい。Al含有ルイス酸を用いると、高い変換率が得られ、その際に、AlCl3が特に好ましい。
ブレンステッド酸として、有機強酸または超酸、例えばトリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸がこれに該当する。
混合物は、溶剤中で使用されてもよい。この混合物の選択には、重合における溶剤についても考慮される。
重合および混合物での停止に同じ溶剤を使用する場合には、有利に特に簡単な方法が達成される。
停止反応後、たいてい、溶剤は、適当なユニット中、例えばロータリーエバポレーター、流下膜式蒸発器または薄膜蒸発器中で除去されるかまたは反応溶液の放圧によって除去されるか、或いは、後続反応が同じ溶剤中で実施される。
本発明による方法の実施態様において、重合は、非連続的に、すなわちバッチ反応として実施される。そのために、例えばイソブテンが溶剤中に予め装入され、開始剤および任意に、さらなる添加剤、例えばシロキサンが添加され、かつルイス酸との反応が開始されうる。同様に、溶剤、開始剤、ルイス酸および任意に、さらなる添加剤、例えばシロキサンを予め装入し、かつ反応をイソブテンの連続的添加によって制御することも可能である。全ての場合に、反応温度は、適当な冷却手段によって望ましい範囲内に維持される。重合の際の特別な挑戦は、短時間で生じる高い反応熱によって与えられている。したがって、本発明の課題の1つは、反応熱の急速な放出を制御することができる方法を提供することであった。殊に、生じる急速な熱放出に関連する1つの挑戦は、比較的大きな変換量の際に重合を工業的規模で実施することである。したがって、本発明の課題の1つは、工業的規模で反応を実施することができる方法を提供することであった。
リビングカチオン重合において、比較的高い分子量を達成させるために、連続的な重合法における熱導出を介して良好な熱制御を達成させることが必要である。
相応して、反応容量に対して、広い熱交換器面積を有する反応器が提供される。これは、管状反応器の他に、矩形の通路を備えた反応器、攪拌槽型反応器または一定のマイクロリアクター(Mikro−Reaktoren)もしくはミリリアクター(Milli−Reaktoren)であってもよい。マイクロリアクター(Mikro−Reaktoren)またはミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、強い発熱反応の場合でも良好な温度制御を可能にする。反応容量に対する面積の比較的大きな比によって、例えば極めて良好な熱供給または熱導出が可能になり、それゆえに、強い発熱反応もほぼ等温で実施されうる。さらに、殊にミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、その構造形式に基づいて、工業的規模で良好に高級化されうる。
本発明による方法の他の実施態様において、重合は、少なくとも次の工程:
(I)イソブテン、溶剤、開始剤および任意に、さらなる添加剤を混合装置中に連続的に供給し、かつこれらの出発物質を当該混合ユニット中で混合する工程、ならびに
(II)連続的重合をルイス酸の連続的供給によって開始させ、かつ前記出発物質と反応温度で混合する工程、ならびに
(III)得られた反応混合物を反応条件に温度調節される、少なくとも1つの反応帯域に通過させることにより、連続的重合を行なう工程、
(IV)少なくとも1つのフェノールと少なくとも1つのルイス酸および/または少なくとも1つのブレンステッド酸との混合物によって反応を停止させる工程
を含む連続的方法で実施される。
連続的運転形式の場合、さらなる物質または物質混合物の供給によって、初期の触媒添加後の反応条件に適合させることが可能である。すなわち、例えば最初に開始剤を反応させてカチオン錯体とし、かつ、次に溶剤および/または触媒および/または助触媒および/またはモノマーの添加によって重合のための条件を調節することができる。
使用された装置:
重合は、有利に、ミリリアクター(Milli−Reaktoren)を使用して実施される。ミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、その特徴的な寸法によって従来の装置と区別される。貫流される装置、例えば混合装置またはリアクターの特徴的な寸法とは、本発明の範囲内で、流動方向に垂直な最小の拡大部であると解釈される。ミリリアクター(Milli−Reaktoren)の特徴的な寸法は、明らかに従来の装置よりも小さい。前記寸法は、殊にミリメートル範囲内にあることができる。したがって、従来のリアクターに比べて、ミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、進行する熱輸送プロセスおよび物質輸送プロセスに関連して、著しく異なる挙動を示す。反応器容積に対する面積の比較的大きな比によって、例えば極めて良好な熱供給または熱導出が可能になり、それゆえに、強い吸熱反応または発熱反応もほぼ等温で実施されうる。その特徴的な寸法がマイクロメートル範囲内にあるマイクロリアクター(Mikro−Reaktoren)に比べて、ミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、特徴的な寸法に基づいてほとんど目詰まりを起こさず、ひいては工業的用途に関連して比較的高い頑強性を有する。
従来の反応器は、30mmの上回る特徴的な寸法を有し、これに反して、ミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、30mm以下の特徴的な寸法を有する。ミリリアクター(Milli−Reaktoren)の特徴的な寸法は、たいてい最大30mm、例えば0.1〜30mmまたは特に0.3〜30mmまたは特に有利に0.5〜30mm;とりわけ最大20mm、例えば0.1〜20mmまたはとりわけ0.3〜20mmまたは特に有利に0.5〜20mm;特に有利に最大15mm、例えば0.1〜15mmまたはとりわけ0.3〜15mmまたは特に有利に0.5〜15mm;殊に有利に最大10mm、例えば0.1〜10mmまたはとりわけ0.3〜10mmまたは特に有利に0.5〜10mm;なお殊に有利に最大8mm、例えば0.1〜8mmまたはとりわけ0.3〜8mmまたは特に有利に0.5〜8mm;殊に最大6mm、例えば0.1〜6mmまたはとりわけ0.3〜6mmまたは特に有利に0.5〜6mm;および特に最大4mm、例えば0.1〜4mmまたはとりわけ0.3〜4mmまたは特に有利に0.5〜4mmである。
本発明により使用することができるミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、とりわけ、温度調節可能な管状反応器、管束熱交換器、板型熱交換器および取付け物を備えた、温度調節可能な管状反応器から選択されている。本発明により使用することができる、管状反応器、管束熱交換器および板型熱交換器は、特徴的な寸法として、とりわけ0.1mm〜25mmの範囲内、特に有利に0.5mm〜6mmの範囲内、殊に有利に0.7〜5mmの範囲内、殊に0.8mm〜4mmの範囲内の管直径または毛管直径、およびとりわけ0.2mm〜10mmの範囲内、特に有利に0.2mm〜6mmの範囲内、殊に0.2mm〜4mmの範囲内の層高さまたは通路幅を有する。取付け物を備えた、本発明により使用することができる管状反応器は、5mm〜500mmの範囲内、有利に8mm〜200mmの範囲内、特に有利に10mm〜100mmの範囲内の管直径を有する。それとは別に、板型装置は、嵌め込まれた混合構造を有する、同等の平らな通路を、本発明によれば、使用してもよい。この板型装置は、1mm〜20mmの範囲内の高さおよび10mm〜1000mmの範囲内、殊に10mm〜500mmの範囲内の幅を有する。任意に、管状反応器は、温度調節通路が貫通している混合エレメントを含むことができる。
その際に、最適の特徴的な寸法は、反応管理の許容し得る非等温性(Anisothermie)、許容し得る最大圧力損失およびリアクターの目詰まりの起こりやすさに対する要件からもたらされる。
特に好ましいミリリアクター(Milli−Reaktoren)は、次のとおりである:
− 毛管からなる管状反応器であって、さらなる混合取付け物を備えたかまたは備えることなく、0.1〜25mm、有利に0.5〜6mm、特に有利に0.7〜4mmの管断面を有する毛管束からなり、その際に、管または毛管の周りは、温度調節媒体によって洗浄されうる、前記管状反応器;
− 熱媒体が毛管/管中に導かれ、かつ温度調節すべき生成物が当該管の周りに導かれ、かつ取付け物(混合エレメント)によって均一化される、管状反応器;
− 隔離された平行な通路を備えた板型熱交換器と同様に、流れを破砕する取付け物(支柱)を装備しているかまたは装備していない通路または面の網状組織が形成されている板型反応器であって、前記板が、生成物および熱媒体を平行に導くかまたは交互に熱媒体層と生成物層を有する層構造内に導き、その結果、反応中に化学的均一性および熱的均一性を確保することができる、板型反応器;ならびに
− 高さでのみ“ミリ寸法”を有しかつ殆ど任意に幅が広くともよい、“平らな”通路構造を備えた反応器であって、当該反応器の典型的な櫛状取付け物が流動プロファイルの形成を阻止しかつ定義された反応管理および滞留時間にとって重要な、狭い滞留時間分布をもたらす、前記反応器。
本発明の好ましい実施態様において、可能な限り栓流の滞留時間特性を有する、少なくとも1つの反応器が使用される。管状反応器中に栓流(“plug−flow”)が存在する場合には、反応混合物の状態(例えば、温度、組成等)は、流動方向に変化することができ、これに反して、流れ方向に対して垂直の個々の全ての横断面については、反応混合物の状態は、変化しない。それによって、管中に侵入する全ての容量成分は、反応器中で同じ滞留時間を有する。たとえて見れば、一連の栓流が滑って管を簡単に通過するかのように、液体は管を貫流する。さらに、交差混合は、流動方向に対して垂直に強化された物質輸送によって、流動方向に対して垂直に濃度勾配を補うことができる。
すなわち、ミクロ構造を有する装置の大部分の層状の貫流にもかかわらず、逆混合は回避されかつ理想的な流動管の場合と同様に狭い滞留時間分布が達成されうる。
ボーデンシュタイン数は、無次元の特性数でありかつ分散液の流れに対する対流の流れの比を説明するものである(例えば、M.Baerns,H.Hofmann,A.Renken,Chemische Reaktionstechnik,Lehrbuch der Technischen Chemie,第1巻,第2版,第332頁以降)。すなわち、前記ボーデンシュタイン数は、システム内での逆混合を特性決定する。
Figure 0006316308
その際に、uは、流動速度[ms-1]を表わし、Lは、反応器の長さを表わし、かつDaxは、軸方向分散係数[m2-1]を表わす。
零のボーデンシュタイン数は、理想的な連続的攪拌槽中での完全な逆混合に相当する。これに反して、無限の大きなボーデンシュタイン数は、理想的な流動管の連続的貫流の場合と同様に、絶対に逆混合がないことを表わす。
毛管型反応器において、望ましい逆混合比は、物質パラメーターおよび流動状態に依存して直径に対する長さの比を調節することによって調節されうる。根拠となる計算規定は、当業者に公知である(例えば、M.Baerns,H.Hofmann,A.Renken:Chemische Reaktionstechnik,Lehrbuch der Technischen Chemie,第1巻,第2版,第339頁以降)。できるだけ逆混合の少ない比を実現させるべき場合には、上記に定義したボーデンシュタイン数は、有利に10より大きく、特に有利に20より大きく、殊に50より大きく選択される。さらに、毛管型反応器は、100を上回るボーデンシュタイン数に対して、可能な限り、栓流特性を有する。
本発明により使用することができる混合装置およびリアクターのための材料として、低い温度範囲内でオーステナイト系の特殊鋼、例えば、一般にV4AまたはV2Aとして公知の1.4541または1.4571、ならびにUSタイプのSS316およびSS317Tiの特殊鋼は、好ましいことが判明した。比較的高い温度の場合、耐食性条件下で、ポリエーテルケトンは、同様に適している。しかし、材料としての耐食性Hastelloy(登録商標)タイプ、ガラスまたはセラミックおよび/または相応する被覆、例えばTiN3、Ni−PTFE、Ni−PFAまたは類似物は、本発明により使用することができる反応器に使用されてもよい。
前記リアクターは、熱交換器面積が温度調節媒体と極めて良好に接触し、その結果、反応混合物の間での極めて良好な熱伝達が反応帯域中ならびに温度調節媒体中で可能であり、その結果、可能な限り等温で反応管理が可能であるように構成されている。
温度調節媒体は、十分に高い熱容量を有し、強力に循環され、かつ充分な性能のサーモスタットユニットが装備されているべきであり、かつ反応帯域と温度調節媒体との間の熱伝達は、反応帯域中で可能なかぎり均一な温度分布を保証するために、可能なかぎり良好であるべきであった。
このために、重合反応の吸熱反応性および特徴的な反応時間に応じて、反応容量に対する熱交換面積の比率は、約50〜約5000m2/m3、有利に約100〜約3000m2/m3、特に有利に約150〜約2000m2/m3、殊に約200〜約1300m2/m3で選択されるべきであった。典型的には、年間約5000トンの生産能力を有するリアクターの値は、約200m2/m3の範囲内にあり、年間約500トンの生産能力を有するリアクターの値は、約500m2/m3の範囲内にあり、かつ実験室規模でのリアクターの値は、約600〜1300m2/m3である。さらに、反応媒体の側での熱伝達係数は、たいてい50W/m2Kを上回り、有利に100W/m2Kを上回り、特に有利に200W/m2Kを上回り、殊に400W/m2Kを上回るべきであった。
殊に、本発明による方法は、連続的運転形式および/または非連続的運転形式で工業的にポリイソブテン誘導体を製造することに適している。非連続的運転形式で、これは、10kgを上回る、より良好に100kgを上回る、なお最適に1000kgを上回るかまたは5000kgを上回るバッチ量である。連続的運転形式で、これは、100kg/日を上回る、より良好に1000kg/日を上回る、なお最適に10t/日を上回るかまたは100t/日を上回る生産量である。
本発明による方法により製造されたイソブテンポリマーは、狭い分子量分布を有する。その際に、多分散指数PDI=Mw/Mnは、たいてい、2.0未満、特に1.60未満、特に有利に1.40未満、殊に1.3未満である。殊に、本発明により製造されたポリマーは、ほとんど高分子量副生成物を有さず、このことは、たいてい2.0未満、特に1.60未満、特に有利に1.40未満、殊に1.20未満である、Mz/Mnの小さな比で目視可能になる。(分子量の測定法:実施例参照)。
とりわけ、200〜100000、特に有利に800〜50000、殊に1500〜15000の数平均分子量Mnを有するポリイソブテンを製造するための本発明による方法が使用される。この方法は、特に高分子量ポリイソブテン、すなわち800を上回る、より良好に3500を上回る、なおより良好に5000を上回るかまたは7000を上回る、有利に12000を上回る数平均分子量Mnを有するポリイソブテンに適している。
その際に、官能価(任意に誘導体化された末位フェノール基に対して)は、特に少なくとも80%、特に有利に少なくとも90%、殊に有利に少なくとも95%である。
本発明のさらなる対象は、少なくとも1つの分子末端で式V
Figure 0006316308
〔式中、R1、R2、R3、R4は、前記の定義と同様である〕の基によって停止反応されているポリイソブテンであるか、または
エステル化、殊に
i)アクリル化、
エーテル化、殊に
ii)アリル化または
iii)エピクロロヒドリンとの反応、
iv)末端基VI
Figure 0006316308
〔ここで、R1、R2、R3、R4は、前記の定義と同様である〕を有するシクロヘキサノール系とする還元によって得られた、前記ポリイソブテンの生成物である。
フェノール誘導体と停止反応されたポリイソブテンをさらに変性するために、1つの実施態様において、フェノールのOH基が活性化される。適当な活性化試薬は、OH官能基をフェノラートへ変換する強塩基である。適当な試薬は、例えば水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、イソブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、メチルリチウム、ナトリウムメトキシラート、ナトリウムブトキシラート、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、または元素状ナトリウムもしくはカリウムである。これらの塩基は、溶剤なしに固体として使用されるか、または溶剤を有する溶液または懸濁液として使用される。適当な溶剤は、例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン、ジエチルエーテル、パラフィン油である。
さらなる適当な強塩基は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウムである。これらの塩基は、固体として使用されるかまたは水溶液として使用される。前記水性系に加えて、相間移動触媒が使用される。適当な触媒は、例えばテトラブチルアンモニウム、トリメチルドデシルアンモニウム、メチルトリオクチルアンモニウム、ヘプチルトリブチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラヘキシルアンモニウム、テトラオクチルアンモニウム、テトラデシルアンモニウム、テトラドデシルアンモニウム、テトラブチルホスホニウム、ドデシルトリメチルホスホニウムからなるカチオンの群から選択されおり、かつ塩化物、臭化物、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩からなるアニオンの群から選択されている。
i)アシル化
アシル化とは、(メタ)アクリル酸とのエステル化であると解釈される。(メタ)アクリレートによる官能化のために、本発明による方法により製造されたポリイソブテンは、OH末端と反応されうるかまたは(メタ)アクリレート誘導体との活性化された形で反応されうる。適当な(メタ)アクリレートは、例えば塩化アクリロイル、臭化アクリロイル、アクリル酸、塩化メタクリロイル、臭化メタクリロイル、メタクリル酸である。反応は、−40℃〜140℃の範囲内で行なわれ、とりわけ、−5℃〜120℃の範囲内で行なわれる。
アクリル化は、とりわけエステル交換によって実施される。フェノールと停止反応されたポリイソブテンは、(メタ)アクリル酸エステルと反応される。適当な(メタ)アクリル酸エステルは、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、フェニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、フェニルメタクリレートである。エステル交換において生じる水は、連続的に分離される。分離は、標準の蒸留で行なわれるか、または、水は、他の溶剤、例えばトルエンを用いて排出される。
ii)アリル化
アリル基による官能化のために、本発明による方法により製造されたポリイソブテンは、OH末端と反応されうるかまたは官能化されたアリル誘導体との活性化された形で反応されうる。適当な誘導体は、例えば塩化アリル、臭化アリル、ヨウ化アリル、塩化メタリル、4−クロロメチルスチレン、クロロプレンである。
さらなる実施態様において、アリル基で官能化されたポリイソブテンは、さらに酸化されかつエポキシ基が組み入れられる。酸化は、通常、過酸化物を用いて実施される。適当な過酸化物は、例えば過酸化水素、p−クロロベンゾエポキシドである。酸化は、0〜150℃の温度範囲内で、使用される過酸化物に依存して実施される。適当な溶剤は、疎水性アルカン、芳香族化合物、油、またはハロゲン化物含有溶剤、例えばヘキサン、ヘプタン、パラフィン油、トルエン、塩化ブチルまたはこれらの混合物である。酸化は、さらなる添加剤、触媒の存在なしに実施されるかまたはさらなる添加剤、触媒、例えばギ酸、炭酸水素ナトリウム、または硫酸鉄の存在下で実施される。
iii)エピクロロヒドリンとの反応
さらなる実施態様において、エポキシドで官能化されたポリイソブテンは、本発明による方法により製造された、とりわけ活性化されたポリイソブテンから直接にエピクロロヒドリンを用いて製造されうる。
反応中の反応温度は、0℃〜150℃の範囲内にある。通常、反応i〜iiiの場合には、常圧が使用され、特別な実施態様においては、1ミリバール(絶対圧力)ないし常圧、例えば約5ミリバール、約50ミリバールまたは約500ミリバール(絶対圧力)の真空が好ましい。さらなる実施態様において、反応は、例えば約1.5〜約20バールの範囲内の高められた圧力で進行する。
この反応は、遊離されたハロゲン化水素酸を結合する補助塩基の存在下で行なわれてもよい。例は、第三級塩基、例えばトリエチルアミンまたはDABCO、塩基性芳香族化合物、例えばピリジンまたは無機塩基である。
iv)シクロヘキサノール系への還元
フェノールを末端基とするポリイソブテンの還元は、WO 06119931A1中に記載されており、当該文献の開示内容は、参照のために本明細書に援用される。
さらに、また、本発明は、ポリイソブチル置換されたシクロヘキサノール(VI)を、
(a)オレフィン性不飽和モノカルボン酸もしくはオレフィン性不飽和ジカルボン酸またはこれらの誘導体と反応させ、かつ任意に、形成されたオレフィン性不飽和生成物を引き続き重合させるか;またはオレフィン性不飽和モノカルボン酸もしくはオレフィン性不飽和ジカルボン酸のポリマーまたはこれらの誘導体と反応させるか;または
(b)アリルハロゲン化物と反応させ、かつ任意に、形成されたアリルエーテルを引き続き重合させるか;または
(c)酸化アルキレンと反応させるか;または
(d)イソシアネート、ジイソシアネートまたはトリイソシアネートと反応させるか;または
(e)炭酸誘導体と反応させるかまたは飽和ジカルボン酸もしくは芳香族ジカルボン酸およびこれらの誘導体と反応させるか;または
(f)アンモニアまたはアミンNR’R’’、ただし、R’は、C1〜C24アルキル基を表わし、かつR’’は、C1〜C24アルキル基またはHを表わすものとし、と反応させることによって得られた、式(VI)の本発明によるポリイソブチル置換されたシクロヘキサノールの機能化生成物に関する。
前記反応の実施については、WO 06119931A1に指摘されている。
さらに、本発明は、官能化されたポリイソブテンを製造するための上記方法と同様の方法にも関し、その際に1個以上の末端フェノール基は、エトキシル化によって誘導体化されている。また、本発明は、前記方法によって得られたポリイソブテン−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーに関する。
本発明による製造された、フェノールを末端基とするポリイソブテンは、エトキシル化させることができかつ本発明による方法により製造された、フェノール基によって活性化されたポリイソブチレンから製造してポリイソブテン−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーとさせることができる。
例えば、フェノールを末端基とするポリイソブテンは、塩基性水溶液(例えば、アルカリ金属水酸化物溶液、KOH溶液)で活性化され、かつ混合物は、高められた温度、例えば少なくとも100℃で真空下に脱水される。エトキシル化は、加熱時(例えば、100〜150℃への)に圧力下(例えば、少なくとも1バール)で酸化エチレンのとりわけ連続的計量供給で行なわれる。塩基性粗製生成物は、適当な酸(例えば、酢酸)またはケイ酸塩で中和され、かつろ別される。それとは別に、エトキシル化は、塩基性溶液(KOH溶液)と一緒に二重金属シアン化物(DMC)触媒を用いて、他の点では同じ条件下で実施されうる。
ブロックコポリマー中のポリエチレンブロックの望ましい長さは、酸化エチレンに対するフェノールを末端基とするポリイソブテンの比から算出される。
ポリエチレンブロックの長さ(エトキシル化度)は、例えば1〜300、特に3〜200であることができる。
次の例は、本発明を詳細に具体的に示す。

例1:イソブテンの重合およびインサイチュー(in−situ)でのフェノールとの停止反応
クロロブタン500mlおよびイソブテン150ml(1.59mol)をブチルリチウム(無水)で滴定し、かつ滴下漏斗を装備した、1 lの反応フラスコ中で窒素の下で蒸留した。C8塩化物15g(100mMol)を添加し、この混合物を−78℃へ冷却した。重合を四塩化チタン3mlの添加とともに開始させた。温度は、直ちに−27℃へ上昇した。ポリマー混合物をなお60分間、−78℃で攪拌した。フェノール46.5g(0.495mol)をクロロブタン150ml中に溶解し、かつ三塩化アルミニウム4g(30mMol)を添加した。10分後、淡黄色の澄明な溶液が得られた。フェノール溶液を10分間でポリイソブテンの溶解のために2℃で滴加し、この混合物を室温へ加熱し、かつヘキサン1 lで希釈した。この溶液をメタノール/水(80/20)混合物で3回洗浄し、ヘキサン相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、かつ120℃/10ミリバールでロータリーエバポレーターを用いて濃縮させる。最終質量:フェノールで官能化されたポリイソブテン104g。
GPC分析(ポリスチレン標準、ポリイソブテンに換算された結果、ERC−RI−101検出器、テトラヒドロフラン溶離剤、流速:1200ml/分):Mn=10530g/mol、Mw=13200g/mol、Mz=16600g/mol、PDI=1.29 ポリマー中のポリイソブテン芳香族開始剤中のアリル基の1H−FT−NMR(500 MHz、16回のスキャン、CD2Cl2):7.38ppm,1H,s;7.15ppm,3H,mp;フェノール官能化:7.22ppm,2H,d;6.74ppm,2H,d。
例2:イソブテンの連続的重合およびミリリアクター(Milli−Reaktoren)中でインサイチュー(in−situ)でのフェノールとの停止反応
液状イソブテン(3.57mol/h)を連続的にC8塩化物(2.63mol/h)、フェニルトリエトキシシラン(10mmol/h)および1,3−ジクミルクロリド(18mmol/h)からなる溶液とマイクロミキサー中で混合し、次に均一になるように、C8塩化物(2.62mol/h)とTiCl4(39mmol/h)とからなる溶液で第2のマイクロミキサー中で室温で混合した。生じた反応溶液を、引き続きHastelloy製の温度調節された反応毛管(内径4mm、長さ27m)を通して、700g/hの定義された不変の流速でポンプ輸送した。第3のマイクロミキサー中で、生じたポリマー溶液を、周囲温度でフェノール(0.5mol/h)とC8塩化物(4.32mol/h)と三塩化アルミニウム(50.2mmol/h)との混合物と連続的に混合し、かつ30分間、2 lの反応フラスコ中に供給した。室温で2時間の攪拌の後、メタノールを添加して反応を停止させ、生成物をバッチ法(例1)における試験と同様に後処理し、かつ分析した。
GPC分析(ポリスチレン標準、ポリイソブテンに換算された結果、ERC−RI−101検出器、テトラヒドロフラン溶離剤、流速:1200ml/分):Mn=9970g/mol、Mw=12500g/mol、Mz=15700g/mol、PDI=1.25
ポリマー中のポリイソブテン芳香族開始剤中のアリル基の1H−FT−NMR(500 MHz、16回のスキャン、CD2Cl2):7.38ppm,1H,s;7.15ppm,3H,mp;フェノール官能化:7.22ppm,2H,d;6.74ppm,2H,d。
例3:PIB10000ビスフェノールと臭化アリルとの反応
PIB10000ビスフェノール50g(約10000のMnを有する、フェノールを末端基とするPIB、例1または2により得られた)およびセチルトリメチルアンモニウムブロミド0.2gを、環境温度でクロロブタン100g中に溶解した。環境温度で苛性ソーダ液25ml(2N溶液)を1分間で滴加し、この混合物を60℃へ加熱し、かつ60℃で2時間攪拌した。環境温度で臭化アリル1gを隔膜/シリンジを介して1分間で滴加し、温度を80℃へ上昇させ、かつこの温度で5時間攪拌した。冷却後、生成物混合物をヘキサン250mlで希釈し、水200mlで洗浄し、その後に2回メタノール200mlで洗浄し、なお1回水200mlで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、かつひだ折りろ紙を介してろ過した。澄明な生成物相をロータリーエバポレーターを用いて120℃および7ミリバールで濃縮させた。排出量:39g、明澄で粘稠な液体。
ポリイソブテン中のアリル基の1H−FT−NMR(500 MHz、16回のスキャン、CD2Cl2):4.49ppm,2H,d;5.25ppm,1H,dd;5.39ppm,1H,dd;6.05ppm,1H,多重項。
例4:PIB10000ビスフェノールと塩化アクリロイルとの反応
PIB10000ビスフェノール50g(約10000のMnを有する、フェノールを末端基とするPIB、例1および2により得られた)およびセチルトリメチルアンモニウムブロミド0.2gを環境温度でクロロブタン100g中に溶解した。環境温度で、苛性ソーダ液25ml(2N溶液)を1分間で滴加し、混合物を60℃へ加熱し、かつ60℃で2時間攪拌した。環境温度で塩化アクリロイル1gを隔膜/シリンジを介して1分間で滴加し、温度を80℃へ上昇させ、かつこの温度で1時間攪拌した。冷却後、生成物混合物をヘキサン250mlで希釈し、水200mlで洗浄し、その後に2回メタノール200mlで洗浄し、なお1回水200mlで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、かつひだ折りろ紙を介してろ過した。澄明な生成物相をロータリーエバポレーターを用いて120℃および7ミリバールで濃縮させた。排出量:41g、明澄で粘稠な液体。
ポリイソブテン中のアリル基の1H−FT−NMR(500 MHz、16回のスキャン、CD2Cl2):5.97ppm,1H,d;6.30ppm,1H,dd;6.54ppm,1H,d。
例5:エトキシル化
5500g/molのMwを有する、フェノールを末端基とするポリイソブテン275gを、1当量の50%のKOH水溶液を用いて2 lのオートクレーブ中で活性化し、かつ混合物を100℃で20ミリバールで2時間脱水する。引続き、前記オートクレーブを3回窒素で洗浄し、N21.3バールの供給圧力に調節し、かつ温度を120℃へ上昇させる。エトキシル化がこの圧力で行なわれ、その際に、温度は、120〜140℃に維持され、かつ酸化エチレン6.25mol(PEOブロックに対して、125のエトキシル化度および5500g/molのMwに相応する)が供給される。その後に、混合物を120〜140℃で5時間攪拌し、窒素で洗浄し、かつ室温へ冷却する。バッチ量を酢酸で中和し、かつ生成物をNMRおよびGPCで分析する。

Claims (14)

  1. 官能化されたポリイソブテンの製造法であって、
    イソブテンまたはイソブテン含有モノマー混合物をルイス酸および開始剤の存在下に重合させ、
    その際に、前記重合は、少なくとも1つのフェノールと少なくとも1つのルイス酸および/または少なくとも1つのブレンステッド酸との混合物で停止され、かつ末端フェノール基は、エステル化またはエーテル化される、前記方法。
  2. ポリイソブテンの数平均分子量Mnは、5000を上回ることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 末端フェノール基は、(メタ)アクリル酸でエステル化されるかまたはグリシジルアルコールでエーテル化されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. ルイス酸は、四塩化チタン、三塩化ホウ素、四塩化錫、三塩化アルミニウム、ジアルキルアルミニウムクロリド、アルキルアルミニウムジクロリド、五塩化バナジウム、三塩化鉄および三フッ化ホウ素の中から選択されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 開始剤は、一般式I−A〜I−F:
    Figure 0006316308
    〔式中、Xは、ハロゲン、C1〜C6アルコキシおよびC1〜C6アシルオキシから選択されており、
    aおよびbは、互いに独立して、0、1、2、3、4または5を表わし;
    cは、1、2または3を表わし;
    c、RdおよびRjは、互いに独立して、水素またはメチルを表わし;
    e、RfおよびRgは、互いに独立して、水素、C1〜C4アルキルまたは基CRcd−Xを表わし、ここで、Rc、RdおよびXは、前記の意味を有し;
    hは、水素、メチルまたは基Xを表わし;
    iおよびRkは、水素または基Xであり;かつ
    Aは、ビニル基またはシクロアルケニル基を有するエチレン性不飽和炭化水素基を表わす〕に従うことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記重合は、ピリジン、アミド、ラクタム、エーテル、アミン、エステル、チオエーテル、スルホキシド、ニトリル、ホスフィン、および酸素を介して結合された、少なくとも1個の有機基を有する、非重合性の非プロトン性有機ケイ素化合物から選択されている電子供与体の存在下で行なわれる、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 反応の停止のために、式
    Figure 0006316308
    〔式中、R1、R2、R3、R4、R5は、同一かまたは異なり、かつ、水素、アルキルまたはアルコキシを表わし、ただし、少なくとも1個のオルト位またはパラ位の基は、水素であるものとする〕のフェノール(I)が使用される、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 反応の停止のためのルイス酸は、BF3、BCl3、SnCl4、TiCl4、AlCl3またはこれらの混合物から選択されている、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 重合は、少なくとも次の工程:
    (I)イソブテン、溶剤および開始剤を混合装置中に連続的に供給し、かつこれらの出発物質を当該混合ユニット中で混合する工程、ならびに
    (II)連続的重合をルイス酸の連続的供給によって開始させ、かつ前記出発物質と反応温度で混合する工程、ならびに
    (III)得られた反応混合物を、反応条件に温度調節される、少なくとも1つの反応帯域に通過させることにより、連続的重合を行なう工程、ならびに
    (IV)少なくとも1つのフェノールと少なくとも1つのルイス酸および/または少なくとも1つのブレンステッド酸との混合物によって反応を停止させる工程
    を含む連続的方法で実施される、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 1個以上の末端フェノール基は、
    i)アクリル化、
    ii)アリル化、または
    iii)エピクロロヒドリンとの反応によって誘導体化されている、
    請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法により得られたポリイソブテン。
  12. 接着剤、接着剤原料、燃料添加剤または潤滑剤添加剤の製造のための、エラストマーとしての、またはシーラントおよびシーリング材の基本成分としての、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法により得られたポリイソブテンの使用。
  13. 1個以上の末端フェノール基は、エトキシル化によって誘導体化されている、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項13記載のエトキシル化によるポリイソブテン−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーの製造法であって、
    前記末端フェノール基を有するポリイソブテンを塩基性水溶液で活性化し、かつ混合物を脱水し、引続き、100〜150℃の温度で圧力下に酸化エチレンを連続的に添加してエトキシル化を行う、前記方法。
JP2015546953A 2012-12-10 2013-12-05 官能化されたポリイソブテンの製造法および該化合物の誘導体 Active JP6316308B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261735075P 2012-12-10 2012-12-10
US61/735,075 2012-12-10
EP12196265.8 2012-12-10
EP12196265 2012-12-10
PCT/EP2013/075618 WO2014090672A1 (de) 2012-12-10 2013-12-05 Verfahren zur herstellung von funktionalisierten polyisobutenen und derivate davon

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016501306A JP2016501306A (ja) 2016-01-18
JP6316308B2 true JP6316308B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=47297024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015546953A Active JP6316308B2 (ja) 2012-12-10 2013-12-05 官能化されたポリイソブテンの製造法および該化合物の誘導体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20150315309A1 (ja)
EP (1) EP2928928B1 (ja)
JP (1) JP6316308B2 (ja)
CN (1) CN104837873B (ja)
WO (1) WO2014090672A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017002625A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社カネカ ハロゲン化イソオレフィン系重合体の製造方法
CN105062620B (zh) * 2015-08-20 2017-12-29 中国科学院新疆理化技术研究所 一种用硼酸三甲酯改性润滑油添加剂的方法
WO2017059201A1 (en) * 2015-10-01 2017-04-06 The University Of Southern Mississippi Methods of preparing functionalized polyolefins
WO2017099043A1 (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 株式会社カネカ (メタ)アクリロイル末端ポリイソブチレン系重合体の製造方法
EP3481547B1 (en) * 2016-07-06 2023-06-07 Ineos Europe AG Polymerisation process
JP7044758B2 (ja) 2016-08-05 2022-03-30 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ポリイソブテン基を有するマクロモノマー、およびそれらのホモポリマーまたはコポリマー
ES2926249T3 (es) 2017-07-28 2022-10-24 Basf Se Composición lubricante que contiene copolímeros de poliisobutilmetacrilato

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4327201A (en) 1980-10-22 1982-04-27 The University Of Akron Cationically polymerizable macromolecular monomers and graft copolymers therefrom
US4429099A (en) 1982-11-22 1984-01-31 The University Of Akron Phenol terminated polymers and epoxies therefrom
EP0206756B1 (en) 1985-06-20 1995-02-15 The University of Akron Living catalysts, complexes and polymers therefrom
ATE144542T1 (de) 1986-08-25 1996-11-15 Joseph Paul Kennedy Lebende polymerisation von olefinen zu endfunktionsfähigen polymeren
US5169914A (en) 1988-05-03 1992-12-08 Edison Polymer Innovation Corporation Uniform molecular weight polymers
JPH026549A (ja) 1988-06-24 1990-01-10 Nippon Penuoruto Kk 塗装用組成物
JP2890133B2 (ja) * 1990-05-14 1999-05-10 鐘淵化学工業株式会社 イソブチレン系重合体の製造法
US5300701A (en) 1992-12-28 1994-04-05 Chevron Research And Technology Company Process for the preparation of polyisobutyl hydroxyaromatics
DE10061727A1 (de) 2000-12-12 2002-06-13 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisobutenen
DE10125583A1 (de) * 2001-05-25 2002-11-28 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Homo- und Copolymeren des Isobutens
DE50303577D1 (de) 2002-03-04 2006-07-06 Basf Ag Verfahren zur herstellung von isobutenpolymeren
DE10328854A1 (de) 2003-06-26 2005-01-13 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisobutenen
DE102005021093A1 (de) 2005-05-06 2006-11-09 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisobutyl-substituierten Cyclohexanolen
US8344073B2 (en) * 2009-01-16 2013-01-01 The University Of Southern Mississippi Functionalization of polyolefins with phenoxy derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
CN104837873B (zh) 2017-08-25
EP2928928A1 (de) 2015-10-14
CN104837873A (zh) 2015-08-12
WO2014090672A1 (de) 2014-06-19
JP2016501306A (ja) 2016-01-18
EP2928928B1 (de) 2017-06-21
US20150315309A1 (en) 2015-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6316308B2 (ja) 官能化されたポリイソブテンの製造法および該化合物の誘導体
US7244870B2 (en) Method for producing polyisobutenes
US6852808B2 (en) Method for producing homopolymers and copolymers of isobutene
JP5166663B2 (ja) ポリイソブテンの連続的製造方法
KR102294441B1 (ko) 중합 개시 시스템 및 고도로 반응성인 올레핀 작용성 폴리머를 제조하는 방법
JP5945605B2 (ja) 高反応性オレフィン機能性ポリマーを作製する重合開始系および方法
US7132488B2 (en) Method for producing homopolymers and copolymers of isobutene
KR20150046001A (ko) 내부 비닐리덴을 가진 폴리이소부틸렌 조성물 및 폴리이소부틸렌 폴리머 조성물을 제조하는 방법
US20110028666A1 (en) Process and apparatus for continuously polymerizing cationically polymerizable monomers
KR102013132B1 (ko) 삼불화붕소 촉매 복합체 및 고반응성 이소부텐 단독중합체의 제조 방법
KR101992080B1 (ko) 고반응성 올레핀 관능성 중합체의 형성 방법
CN109134719A (zh) 聚合引发系统和生产高反应性烯烃功能聚合物的方法
CN109134718A (zh) 聚合引发体系和制备高活性烯烃官能聚合物的方法
US7932332B2 (en) Isobutene polymerisation in the presence of a donor and fluorinated acids complex
US9023970B2 (en) Process for preparing polyisobutenes
JP5947089B2 (ja) 連続的な重合体の製造方法
KR20150070198A (ko) 폴리이소부텐의 제조 방법
JP6513953B2 (ja) 重合体の製造方法
US11053331B2 (en) Polymerisation process
JP6829016B2 (ja) 重合体の連続製造方法
US8853336B2 (en) Boron trifluoride-catalyst complex and process for preparing high-reactivity isobutene homopolymers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6316308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250