JP6315902B2 - 化粧壁面の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物、土木構造物等における化粧壁面の形成方法に関するものである。
従来、建築物、土木構造物等の壁面に対し、立体的な凹凸模様を有する化粧被膜を形成することが行われている。このような化粧被膜の一種として、目地による凹凸模様を付与したものがある。
例えば特許文献1には、目地材を被塗面に貼り付けた上から、吹付け材を塗付した後、目地材を除去して、目地による凹凸模様を形成する方法が記載されている。特許文献2には、目地で区切られた凹凸模様の凸部領域に、模様押付具によってさらに模様を付与することが記載されている。
但し、このような化粧被膜を有する壁面は、長期間屋外に曝されると、降雨、粉塵等の影響によって汚染が生じ、折角の美観性が損われる場合がある。特に凹凸模様の凹部となる目地は汚染されやすい傾向にある。このような目地に汚染物質が溜まると化粧被膜の汚れを助長するおそれもある。
また、目地形成時に目地材がうまく除去されずに明確な凹凸が得られない場合には、初期の美観性が損なわれるだけでなく、さらに目地に汚染が溜まりやすくなるおそれもある。
特開平10−266517号公報 特開平8−333861号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、目地による凹凸模様が施された化粧被膜を有する化粧壁面において、汚染の進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、複数種の特定の被覆材を塗付する工程を有する化粧壁面の形成方法に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.(1)基材に対し、被覆材Aを塗付して着色被膜(A)を形成する工程、
(2)前記着色被膜(A)の表面に目地材を貼着する工程、
(3)上記(2)で得られた面に被覆材Bを塗付して模様被膜(B)を形成する工程、
(4)上記目地材を除去する工程、
(5)上記(4)で得られた面に被覆材Cを塗付して透明被膜(C)を形成する工程、
によって、基材上に着色被膜(A)、目地により区画された模様被膜(B)、及び透明被膜(C)が順に設けられた化粧壁面の形成方法であって、
前記被覆材Aが、樹脂成分及び粉粒体を含み、
前記被覆材Bが、樹脂成分及び粉粒体を含み、樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
前記被覆材Cが、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、
前記被覆材Aにおける粒粉体が、
(I)赤外線反射性粉粒体、
(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、
のいずれかの態様からなり、
前記赤外線反射性粉粒体が、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ、鉄−クロム複合酸化物、マンガン−ビスマス複合酸化物、マンガン−イットリウム複合酸化物、黒色酸化鉄、鉄−マンガン複合酸化物、鉄−銅−マンガン複合酸化物、鉄−クロム−コバルト複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、銅−マンガン−クロム複合酸化物から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする化粧壁面の形成方法。
2.前記被覆材Bにおける粒粉体が、
(I)赤外線反射性粉粒体、
(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、
のいずれかの態様からなり、
前記赤外線反射性粉粒体が、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ、鉄−クロム複合酸化物、マンガン−ビスマス複合酸化物、マンガン−イットリウム複合酸化物、黒色酸化鉄、鉄−マンガン複合酸化物、鉄−銅−マンガン複合酸化物、鉄−クロム−コバルト複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、銅−マンガン−クロム複合酸化物から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする1.に記載の化粧壁面の形成方法。
3.前記被覆材Bが、ピペリジン化合物を含むことを特徴とする、1.または2.に記載の化粧壁面の形成方法。
4.前記被覆材Bが、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分を含むことを特徴とする、1.〜3.のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
5.前記被覆材Cが、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、当該シリカと当該樹脂成分との固形分重量比が0.5:1〜5:1であることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
6.前記被覆材Aが、ピペリジン化合物を含むものであることを特徴とする1.〜5.のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
7.前記被覆材Aが、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分を含むことを特徴とする、1.〜6.のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
8.前記着色被膜(A)が、CIE表色系の明度値L値が50以下であることを特徴とする1.〜7.のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
9.1.〜8.のいずれかに記載の方法によって得られる化粧壁面。
本発明の方法によれば、目地による凹凸模様が施された化粧被膜を有する化粧壁面において、汚染の進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することができる。
本発明の工程の一例を示す図である。
1:基材
2:着色被膜(A)
3:目地材
4:模様被膜(B)
5:透明被膜(C)
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明では、基材に対し、着色被膜(A)、目地により区画された模様被膜(B)及び透明被膜(C)が順に設けられた化粧被膜を形成する。
基材としては、建築物、土木構造物等の壁面を構成するものであり、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、煉瓦、プラスチック板、金属板、ガラス、磁器タイル等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー、パテ等)が施されたものでもよく、既に被膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
本発明では、基材の表面に、化粧被膜として、着色被膜(A)と模様被膜(B)と透明被膜(C)を設ける。図1にその一例を示す。
このうち、被覆材Aは、(I)赤外線反射性粉粒体、(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、のいずれかの態様からなる粉粒体を含むものである。被覆材Bは、樹脂成分、及び粉粒体を含み、樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部である。被覆材Cは、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含むものである。
本発明では、このような被膜を積層することにより、目地による凹凸模様を付与するとともに、化粧被膜の汚染進行を抑制し、初期の美観性を長期にわたり保持することができる。
まず、本発明では、被覆材Aが(I)赤外線反射性粉粒体、(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、のいずれかの態様からなる粉粒体を含むことにより、目地材の除去性を高めることができ、目地部に明確な凹凸が形成でき、目地部において透明被膜(C)が均一な被膜として形成されるため、目地部において安定した汚染進行抑制効果を長期にわたり発揮することができる。
その作用は明らかではないが、本発明では、被覆材Aに(I)赤外線反射性粉粒体、(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、のいずれかの態様からなる粉粒体を含むことにより、着色被膜(A)の温度上昇を抑制することで、着色被膜(A)の上に塗付される被覆材Bが必要以上に早く硬化して模様被膜(B)が形成されてしまうことを抑制できるため、目地材の除去性を高めることができるものと考えられる。
また、着色被膜(A)の温度上昇を抑制することで、目地材の貼り付けに用いた接着剤や粘着剤の粘着性が必要以上に高まるのを防ぐこともできる。このような作用によって、目地材の除去性をいっそう高めることができる。
また、本発明では、被覆材Aが上述のような粉粒体を含むことにより、化粧壁面の温度上昇が抑制されるため、化粧壁面の劣化の進行を抑制することができ、透明被膜(C)による優れた汚染防止効果を長期にわたって保持することができる。
[着色被膜(A)]
着色被膜(A)は、本発明化粧被膜の目地として現れ、目地色を表出する被膜である。このような着色被膜(A)は、樹脂成分、粉粒体を含む被覆材Aを塗付・乾燥して得られるものである。
被覆材Aにおける樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。この中でも、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂等が好適である。
被覆材Aにおける粉粒体成分は、(I)赤外線反射性粉粒体、(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、のいずれかの態様からなる。
(I)の態様における赤外線反射性粉粒体としては、例えば、アルミニウムフレーク、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ、鉄−クロム複合酸化物、マンガン−ビスマス複合酸化物、マンガン−イットリウム複合酸化物、黒色酸化鉄、鉄−マンガン複合酸化物、鉄−銅−マンガン複合酸化物、鉄−クロム−コバルト複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、銅−マンガン−クロム複合酸化物等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。このような赤外線反射性粉粒体は、例えば、上記組成の天然石の粉砕物、あるいは合成品等を用いることができる。
(I)の態様においては、上記赤外線反射性粉粒体の複合物を用いることもできる。ここでいう複合物とは、凝集、固着、被覆等の手段によって、上記赤外線反射性粉粒体の1種または2種以上を複合化したものである。
(II)の態様における赤外線反射性粉粒体としては、上記(I)と同様のものを用いることができる。
(II)の態様における赤外線透過性粉粒体としては、例えばペリレン顔料、アゾ顔料、黄鉛、チタニウムレッド、カドミウムレッド、キナクリドンレッド、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、コバルトブルー、インダスレンブルー、群青、紺青等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
(II)の態様においては、上記赤外線反射性粉粒体と赤外線透過性粉粒体の1種または2種以上を併用する。また、これらの複合物を用いることもできる。ここでいう複合物とは、凝集、固着、被覆等の手段によって、上記赤外線反射性粉粒体と赤外線透過性粉粒体の1種または2種以上を複合化したものである。
被覆材Aにおける粉粒体の平均粒子径は、好ましくは、0.02μm以上2000μm以下、より好ましくは0.1μm以上1000μm以下、さらに好ましくは0.2μm以上500μm以下である。平均粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行うことによって測定できる。
被覆材Aにおける粉粒体は、実質的に(I)または(II)のいずれかの態様からなるものであるが、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記以外の粉粒体が含まれていてもよい。但し、カーボンブラック等の赤外線吸収性粉粒体については、粉粒体全量に対して、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であり、赤外線吸収性粉粒体を含まない態様が最も好ましい。
本発明では、これらの粉粒体を被覆材Aに用いることにより、着色被膜(A)に赤外線反射性能を付与しつつ、様々な色彩を表出することが可能となる。
この際、着色被膜(A)の色調を、後述する模様被膜(B)に近似した色相(共色)に設定しておけば、全体的な統一感を有する仕上りとなる。
また、着色被膜(A)の色調を、模様被膜(B)と異なる色相に設定しておけば、目地色と模様被膜(B)とのコントラストが明確な仕上りとなる。
本願の効果は、特に着色被膜(A)がCIE表色系の明度値L値が50以下であるときに顕著に表れる。通常の被膜がこのような明度値を示すときには、被膜の温度が著しく上昇する場合があるが、本願発明の着色被膜Aは、この温度上昇を抑制することができる。着色被膜(A)のCIE表色系の明度値L値を50以下とし、尚且つ着色被膜(A)と模様被膜(B)の明度差を30以上(より好ましくは40以上)とすれば、目地色と模様被膜(B)とのコントラストがよりいっそう明確となるため、好ましい。
被覆材Aにおける粉粒体の混合比率は、樹脂固形分の固形分100重量部に対し、好ましくは10〜1000重量部、より好ましくは50〜800重量部、さらに好ましくは100〜600重量部である。
被覆材Aは、ピペリジン化合物を含むことが好ましい。
本発明では、被覆材Aにおけるピペリジン化合物の作用によって、着色被膜(A)と透明被膜(C)との密着性が長期にわたり保持される。
また、被覆材Aにおけるピペリジン化合物は、透明被膜(C)の保護効果によって、その性能を長期間発揮することができる
被覆材Aにおけるピペリジン化合物としては、ピペリジル基を有する化合物が使用できる。このピペリジン化合物の形態としては、
ア)樹脂成分とは別異の成分として存在する形態、及び/または、
イ)樹脂成分中に化学的に結合した形態、
が挙げられる。本発明では、特に上記ア)及びイ)を兼備することが好ましい。

上記ア)の形態では、非重合性のピペリジン化合物が使用できる。具体的に、このような化合物としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N′,N″,N″′−テトラキス−(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノール、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジル)エステル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,4−ビス[N−ブチル−N−(1−シクロヘキシロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミン)−1,3,5−トリアジン等、及びこれらの誘導体等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。
上記ア)の形態では、樹脂成分の固形分100重量部に対し、ピペリジン化合物を0.01〜20重量部含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
上記イ)の形態では、ピペリジン化合物が樹脂成分中に化学的に結合した状態とするため、重合性のピペリジン化合物を用いることができる。このような化合物としては、ピペリジル基と重合性不飽和二重結合を有する化合物が使用でき、例えば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1−メチルカルバモイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロトニルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。
このような重合性のピペリジン化合物は、樹脂成分の製造時(重合時)に他の単量体と共重合することにより、樹脂成分中に化学的に結合させることができる。樹脂成分中のピペリジン化合物の比率は、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜15重量%である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
被覆材Aは、本発明の効果が著しく損われない範囲内であれば、上記成分以外の各種成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、艶消し剤、骨材、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、繊維、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒等が挙げられる。
[模様被膜(B)]
模様被膜(B)は、樹脂成分、粉粒体を含む被覆材Bを塗付・乾燥して得られるものである。模様被膜(B)の例としては、リシン調、スタッコ調、石材調等の模様を呈するものが挙げられる。
被覆材Bにおける樹脂成分は、模様被膜(B)の結合材として作用するものである。このような樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。このような樹脂成分としては、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適である。
本発明では、被覆材Bにおける粉粒体が、(I)赤外線反射性粉粒体、(II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、のいずれかの態様からなることが好ましい。被覆材Bにおける赤外線反射性粉粒体、赤外線透過性粉粒体としては、被覆材Aと同様のものを用いることができる。
本発明では、被覆材Bの粉粒体の色相や粒子径を適宜選択することで、所望の色や形状の模様を有する模様被膜(B)を得ることができる。
被覆材Bにおける粉粒体の比率は、樹脂成分の固形分100重量部に対し100〜4000重量部、好ましくは150〜2000重量部、より好ましくは200〜1000重量部である。粉粒体の比率がこのような範囲内であれば、目地による凹凸模様が形成されやすく、各種被膜物性の点でも好適である。粉粒体の比率が上記範囲よりも少なすぎると、目地による凹凸模様を形成することが困難となり、上記範囲よりも多すぎると、耐候性、耐久性等の模様被膜(B)の各種物性が十分に得られない可能性がある。
被覆材Bには、ピペリジン化合物を含むことが好ましい。
本発明では、被覆材Bにおけるピペリジン化合物の作用によって、模様被膜(B)と透明被膜(C)との密着性が長期にわたり保持される。
また、被覆材Bにおけるピペリジン化合物は、透明被膜(C)の保護効果によって、その性能を長期間発揮することができる。
被覆材Bにおけるピペリジン化合物としては、ピペリジル基を有する化合物が使用でき、前記被覆材Aと同様のものを用いることができる。このピペリジン化合物の形態としては、被覆材Aと同様に、
ア)樹脂成分とは別異の成分として存在する形態、及び/または、
イ)樹脂成分中に化学的に結合した形態、
が挙げられる。本発明では、特に上記ア)及びイ)を兼備することが好ましい。

上記ア)の形態では、被覆材Aと同様の非重合性のピペリジン化合物が使用でき、これらは1種または2種以上で使用できる。
上記ア)の形態では、樹脂成分の固形分100重量部に対し、ピペリジン化合物を0.01〜20重量部含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
上記イ)の形態では、ピペリジン化合物が樹脂成分中に化学的に結合した状態とするため、重合性のピペリジン化合物を用いることができる。このような化合物としては、被覆材Aと同様の化合物が使用でき、これらは1種または2種以上で使用できる。
このような重合性のピペリジン化合物は、樹脂成分の製造時(重合時)に他の単量体と共重合することにより、樹脂成分中に化学的に結合させることができる。樹脂成分中のピペリジン化合物の比率は、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜15重量%である。このような比率であれば、本発明の効果発現の点で好適である。
被覆材Bは、本発明の効果が著しく損われない範囲内であれば、上記成分以外の各種成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、艶消し剤、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、繊維、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒等が挙げられる。
[透明被膜(C)]
本発明における透明被膜(C)は、化粧被膜の最表面に設けられるものである。
透明被膜(C)は、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含む被覆材Cを塗付・乾燥させることにより形成できる。
このうち、シリカは、粒子自体の硬度が高く、さらに粒子表面にシラノール基を多く有すること等によって、優れた汚染防止効果を発揮するものである。
シリカの平均一次粒子径は、通常1〜200nm、好ましくは3〜100nmである。この範囲内であれば、平均一次粒子径が異なる複数のシリカを併用することもできる。シリカの平均一次粒子径が200nmよりも大きい場合は、比表面積が小さくなり、シラノール基も減るため汚染防止性が不十分となる。平均一次粒子径が1nmよりも小さい場合は、シリカ自体が不安定化するため、実用的でない。なお、ここに言う平均一次粒子径は、光散乱法によって測定される値である。
被覆材Cのシリカは、シリカゾルに由来するものが好適であり、さらにはpH5.0以上8.5未満(好ましくは6.0以上8.0以下)の水分散性シリカゾルに由来するものがより好適である。
このような中性タイプの水分散性シリカゾルは、シリケート化合物を原料として製造することができる。シリケート化合物としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラsec−ブトキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン等、あるいはこれらの縮合物等が挙げられる。この他、上記シリケート化合物以外のアルコキシシラン化合物や、アルコール類、グリコール類、グルコールエーテル類、フッ素アルコール、シランカップリング剤、ポリオキシアルキレン基含有化合物等を併せて使用することもできる。
被覆材Cにおける樹脂成分としては、各種樹脂が使用できる。具体的には、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。このような樹脂成分としては、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂が好適である。
被覆材Cにおけるシリカと樹脂成分との固形分重量比(シリカ:樹脂成分)は、好ましくは0.5:1〜5:1、より好ましくは0.8:1〜4:1、さらに好ましくは1:1〜3:1である。このような比であれば、汚染防止効果、下層被膜との密着性において十分な効果が得られ、本発明の効果が安定して発揮される。
被覆材Cは、本発明の効果が著しく損われない範囲内であれば、上記成分以外の各種成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。但し、光触媒物質の使用は、経時的な密着性の低下、模様被膜の退色等を引き起こすおそれがあることから、避けることが望ましい。
[化粧壁面の形成方法]
本発明の化粧壁面の形成方法は、
(1)基材に対し、被覆材Aを塗付して着色被膜(A)を形成する工程、
(2)着色被膜(A)の表面に目地材を貼着する工程、
(3)上記(2)で得られた面に被覆材Bを塗付する工程、
(4)前記目地材を除去する工程、
(5)上記(4)で得られた面に被覆材Cを塗付する工程
を有する。このような工程によって、基材上に着色被膜(A)、目地により区画された模様被膜(B)、及び透明被膜(C)が順に設けられた化粧壁面を形成することができる。
上記工程(1)において、基材に対し被覆材Aを塗付する際には、例えば、刷毛、ローラー、スプレー等の公知の塗装器具を用いることができる。被覆材Aの塗付け量は、固形分換算で、好ましくは0.05〜2kg/m程度である。
上記工程(2)における目地材としては、目地棒、目地テープ、目地型枠等が使用できる。このような目地材の材質としては、例えば各種樹脂、ゴム、樹脂発泡体、紙類等が挙げられる。このような目地材を着色被膜(A)の表面に貼着するタイミングは、特に限定されないが、着色被膜(A)が乾燥した後が好ましい。また目地材の貼着には、必要に応じ、接着剤、粘着剤等を使用することができる。
目地材を貼り付ける位置、間隔等は、所望の目地模様に応じて決定すればよい。例えば、均等間隔に貼り付けることもできるし、ランダムに貼り付けることもできる。模様としては、例えば、タイル調模様、レンガ調模様、幾何学的模様、水玉模様、縞模様、格子模様、渦巻き模様、紋章柄の他、動植物、器物、文字等をデザイン化した図形模様等が可能である。これらの模様を表出するためには、直線状の目地材を複数組み合わせて用いてもよいし、平面状の型紙を模様形状に応じて打ち抜いたものを目地材として用いてもよい。目地材の幅は、好ましくは0.5〜100mm程度であり、目地材の高さは、好ましくは0.5〜10mm程度である。
上記工程(3)において、被覆材Bを塗付する際には、適宜塗装方法を選定すればよい。塗装器具としては、例えば、スプレー、ローラー、刷毛、コテ等を使用することができる。必要に応じ、これらの塗装器具は複数を組み合せて使用してもよい。
被覆材Bの塗付け量は、固形分換算で、好ましくは0.5〜8kg/m程度である。
上記工程(4)において、目地材を脱着するタイミングは、所望の目地が形成可能であれば特に限定されず、被覆材Bが未硬化の状態のときでもよいし、硬化した状態のときでもよい。
上記工程(5)において、被覆材Cは、全面に塗付すればよい。これにより、目地では着色被膜(A)の上に透明被膜(C)、それ以外の領域では着色被膜(A)の上に模様被膜(B)と透明被膜(C)が積層された化粧被膜が得られる。
塗装器具としては、例えば、刷毛、ローラー、スプレー等の公知のものを用いることができる。透明被膜(C)を形成する際の被覆材の塗付け量は、固形分換算で、好ましくは0.1〜50g/m、より好ましくは0.5〜20g/mである。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
被覆材Aとしては、それぞれ以下に示すものを用意した。
○被覆材A1
アクリル樹脂1{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中0.8重量%)、ガラス転移温度2℃、固形分50重量%}200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。
フィルムアプリケータ(隙間0.15mm)を用いて被覆材A1をコート紙に塗付し、標準状態(温度23℃、相対湿度50%)で48時間乾燥させ、得られた着色被膜の明度値L値を分光光度計により測定した結果、L=15であった。
○被覆材A2
アクリル樹脂2{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン(樹脂成分中0.8重量%)、ガラス転移温度2℃、固形分50重量%}200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A3
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A4
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル化合物)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A5
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、フタロシアニンブルー20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=13であった。
○被覆材A6
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)1重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤1重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A7
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)4重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤1重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A8
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)8重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤1重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A9
アクリル樹脂3{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中2.0重量%)、ガラス転移温度2℃、固形分50重量%}200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A10
アクリル樹脂4{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中4.0重量%)、ガラス転移温度2℃、固形分50重量%}200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A11
アクリル樹脂5{アクリル系モノマーの乳化重合物(重合性ピペリジン化合物を含まない)、ガラス転移温度2℃、固形分50重量%}200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A12
アクリル樹脂5(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、マンガンビスマス複合酸化物20重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=15であった。
○被覆材A13
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、鉄クロム複合酸化物20重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=17であった。
○被覆材A14
アクリル樹脂1(上記と同様)200重量部に対し、炭酸カルシウム240重量部、カーボンブラック20重量部、造膜助剤6重量部、粘性調整剤3重量部、消泡剤2重量部、水80重量部を常法により均一に混合した。被覆材A1と同様の方法で、着色被膜の明度値L値を測定した結果、L=18であった。
被覆材Bとしては、それぞれ以下に示すものを用意した。
○被覆材B1
アクリル樹脂6{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中0.5重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%}200重量部に対し、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B2
アクリル樹脂7(アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合により得られた水分散性樹脂、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン(樹脂成分中0.5重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%}200重量部に対し、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B3
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}2重量部、黒色珪砂(マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B4
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル化合物}2重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B5
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}1重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B6
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}4重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B7
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}8重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B8
アクリル樹脂8{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中2.0重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%}200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}2重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B9
アクリル樹脂9{アクリル系モノマーと重合性ピペリジン化合物の乳化重合物、重合性ピペリジン化合物:4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(樹脂成分中4.0重量%)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%}200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}2重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B10
アクリル樹脂10{アクリル系モノマーの乳化重合物(重合性ピペリジン化合物を含まない)、ガラス転移温度5℃、固形分50重量%}200重量部に対し、ピペリジン化合物(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)2重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B11
アクリル樹脂10(上記と同様)200重量部に対し、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B12
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、ピペリジン化合物{ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート}2重量部、黒色珪砂{マンガン−ビスマス複合酸化物によって珪砂を被覆したもの、マンガンビスマス複合酸化物:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
○被覆材B13
アクリル樹脂6(上記と同様)200重量部に対し、黒色珪砂{カーボンブラックによって珪砂を被覆したもの、カーボンブラック:珪砂=2:100(重量比)}420重量部、造膜助剤10重量部、増粘剤4重量部、消泡剤2重量部を常法により均一に混合した。
被覆材Cとしては、以下に示すものを用意した。
○被覆材C1
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材C2
シリカ2(水分散性シリカゾル、pH7.5、平均一次粒子径10nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材C3
シリカ3(水分散性シリカゾル、pH7.8、平均一次粒子径30nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=1.5:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材C4
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=0.7:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材C5
シリカ1(水分散性シリカゾル、pH7.6、平均一次粒子径27nm):アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)=3.0:1(固形分重量比)の水分散液。
○被覆材C6
アクリルシリコン樹脂(メチルメタクリレート-n−ブチルアクリレート-2−エチルヘキシルアクリレート-γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共重合樹脂、ガラス転移温度18℃)の水分散液。
(試験1)
スレート板に対し、被覆材Aを塗付け量0.8kg/m(固形分)でスプレー塗装し、標準状態(気温23℃、相対湿度50%)で6時間養生後、250Wの赤外線ランプを3時間照射して着色被膜Aが加熱したところで、棒状目地材(目地幅10mm、高さ5mm、ポリエチレン製)を粘着剤にて格子状に貼り付けた。次いで、赤外線を照射したままで、被覆材Bを塗付け量2kg/m(固形分)でスプレー塗装し、さらに30分間赤外線照射した後、棒状目地材を除去した。
この際の目地材の除去性と、目地部の仕上りを評価した。目地材の除去性は、容易に目地材が除去できたものを◎とし、◎>○>△>×の4段階で評価した。目地部の仕上りは、外観に異常がないものを◎とし、◎>○>△>×の4段階で評価した。
さらに1日間養生後、被覆材Cを塗付け量3g/m(固形分)でスプレー塗装し、7日間養生した。この際の塗装、養生は標準状態(気温23℃、相対湿度50%)で行った。
上記方法で得られた試験体を、汚染物質懸濁液(濃度1重量%)に2時間浸漬し、引きあげて標準状態で24時間放置した後、水洗・乾燥した。このときの汚染状態を目視にて評価した。
次に、試験体を促進耐候性試験機(「メタルウェザーメーター」、ダイプラ・ウィンテス株式会社製)にて1500時間曝露した後、前述と同様の方法で汚染物質による汚染状態を評価した。
汚染状態の評価は、汚染物質の付着が認められなかったものを「5」、汚染物質の付着が顕著であったものを「1」とし、5段階(5>4>3>2>1)で行った。
(試験結果)
上記試験で使用した被覆材と、その試験結果を表1に示す。実施例1〜27では、目地材の除去性と、目地部の仕上り、耐汚染性の評価が良好な結果となった。
Figure 0006315902
Figure 0006315902
Figure 0006315902

Claims (9)

  1. (1)基材に対し、被覆材Aを塗付して着色被膜(A)を形成する工程、
    (2)前記着色被膜(A)の表面に目地材を貼着する工程、
    (3)上記(2)で得られた面に被覆材Bを塗付して模様被膜(B)を形成する工程、
    (4)上記目地材を除去する工程、
    (5)上記(4)で得られた面に被覆材Cを塗付して透明被膜(C)を形成する工程、
    によって、基材上に着色被膜(A)、目地により区画された模様被膜(B)、及び透明被膜(C)が順に設けられた化粧壁面の形成方法であって、
    前記被覆材Aが、樹脂成分及び粉粒体を含み、
    前記被覆材Bが、樹脂成分及び粉粒体を含み、樹脂成分の固形分100重量部に対する粉粒体の比率が100〜4000重量部であり、
    前記被覆材Cが、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、
    前記被覆材Aにおける粒粉体が、
    (I)赤外線反射性粉粒体、
    (II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、
    のいずれかの態様からなり、
    前記赤外線反射性粉粒体が、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ、鉄−クロム複合酸化物、マンガン−ビスマス複合酸化物、マンガン−イットリウム複合酸化物、黒色酸化鉄、鉄−マンガン複合酸化物、鉄−銅−マンガン複合酸化物、鉄−クロム−コバルト複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、銅−マンガン−クロム複合酸化物から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする化粧壁面の形成方法。
  2. 前記被覆材Bにおける粒粉体が、
    (I)赤外線反射性粉粒体、
    (II)赤外線反射性粉粒体及び赤外線透過性粉粒体、
    のいずれかの態様からなり、
    前記赤外線反射性粉粒体が、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ、鉄−クロム複合酸化物、マンガン−ビスマス複合酸化物、マンガン−イットリウム複合酸化物、黒色酸化鉄、鉄−マンガン複合酸化物、鉄−銅−マンガン複合酸化物、鉄−クロム−コバルト複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、銅−マンガン−クロム複合酸化物から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧壁面の形成方法。
  3. 前記被覆材Bが、ピペリジン化合物を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化粧壁面の形成方法。
  4. 前記被覆材Bが、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
  5. 前記被覆材Cが、平均一次粒子径1〜200nmのシリカ、及び樹脂成分を含み、当該シリカと当該樹脂成分との固形分重量比が0.5:1〜5:1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
  6. 前記被覆材Aが、ピペリジン化合物を含むものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
  7. 前記被覆材Aが、ピペリジン化合物が結合した樹脂成分を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
  8. 前記着色被膜(A)が、CIE表色系の明度値L値が50以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧壁面の形成方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の方法によって得られる化粧壁面。

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